JP2005335843A - 基板取出装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板に損傷を与えることなく2枚取りを防止して積載された最上位置の基板のみを取り出す基板取出装置およびその方法を提供する。
【解決手段】 本発明の基板取出装置は、粘着部材74を下方に露出させた状態で粘着部材アーム73を基板ケース71の内部に突出させ(ステップS51)、積載された最上位置に配置された基板Sの上面と粘着部材74とを当接させる(ステップS52)。そして、昇降テーブル72を下降させ(ステップS53)、挟入部材76の他方端部を基板ケース71の内部に突出させる(ステップS54)。これによって、最上位置の基板Sと他の基板Sとの間の隙間に挟入部材76の他方端部が挿入された状態となり、この状態で最上位置の基板SがA面検査吸着テーブル22から吸引される(ステップS58)。
【選択図】 図9

Description

本発明は、基板取出装置およびその方法に関し、より特定的には、積載された基板を1枚ずつ取り出す基板取出装置およびその方法に関する。
従来、積載されたシート状の部材から、最上位置の部材を1枚ずつ給版する装置では、2枚以上同時に給版することを防止することが必要となる。最上位置から2枚目以下の部材を分離する方法としては、2枚取り防止爪を用いる方法が周知である。また、積載された部材の側面から分離エアーを吹き付けたり、振動等を与えて振り落とす動作(捌き動作)等を用いたりする方法もある。
また、最上位置のシートとその下のシートとの間に爪部材を挿入して、それらを分離するシート分離装置も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−208913号公報
ここで、図21に示すように、上述したシート状部材の例として、半導体装置などの電子部品を実装するためのプリント基板などの基板Sを想定する。基板Sは、スルーホールTH(図中の塗りつぶし領域)やスリットSL(図中の斜線領域)などの表裏を貫通する複数の孔が形成されている。このような基板Sが積載された基板供給部から、最上位置に載置された基板Sを全面真空吸着することによってピックアップする場合、2枚目以下の基板Sにも強い吸着力が生じるときがある。
例えば、図22に示すように、基板ケース502内に積載された基板Sが、吸着テーブル501の吸着面に真空吸着されるブロア吸着方式を説明する。なお、図22は、ブロア吸着方式の概略的な装置構造を断面図で示している。吸着テーブル501の吸着面には、複数の吸着孔が形成されている。複数の吸着孔は、ブロア(図示せず)によって吸引されており、吸着テーブル501の吸着面が基板ケース502の開口部付近に配置された場合、基板ケース502の内部に負圧が発生する。そして、最上位置の基板Sは、吸着テーブル501からの吸引力によって吸着面に真空吸着され、基板ケース502からピックアップされる。
しかしながら、図22(a)に示すように、基板SにはスルーホールTHやスリットSLなどの表裏を貫通する複数の孔が形成されているため、吸着テーブル501からの吸引力が2枚目以降の基板Sにも回り込んで作用する。例えば、最上位置および最上位置から2枚目の基板Sが互いに隙間なく密着しており、3枚目の基板Sに反りが生じている場合、当該2枚目の基板Sに対する吸引力が大きく作用する。これは、最上位置の基板Sと吸着テーブル501との間がブロア吸引によって負圧となり、2枚目と3枚目との基板Sの隙間が正圧(大気圧)となるため、最上位置および2枚目の基板Sが浮き上がりやすくなるためである。また、最上位置の基板Sと2枚目の基板Sとにずれが生じた場合も、最上位置の基板Sに形成されたスルーホールTHやスリットSLが吸着テーブル501の吸着孔と同様に作用するため、2枚目の基板Sが浮き上がりやすくなる。これによって、図22(b)に示すように、最上位置および2枚目の基板Sが同時にピックアップされて吸着テーブル501の吸着面に真空吸着されてしまう。このような2枚取りは、上記2枚取り防止爪や分離エアーを用いる方式では、分離が十分に行われない。また、2枚取り防止爪による分離効果を上げようとすると、基板Sと2枚取り防止爪との当たりが強くなるため、基板Sに損傷を与える可能性がある。
また、上記特許文献1で開示されたシート分離装置のように、吸着面積が小さい吸着パッドなどを用いて、基板Sの一部を真空吸着してピックアップする方式も考えられる。しかしながら、この方式では、スルーホールTHやスリットSLが形成されていない部位と吸着パッドとを当接させる必要があるため、供給する基板Sの形状に合わせて吸着パッドの位置を調整することが必要となる。したがって、この調整に要する作業が基板毎に必要となる。また、基板Sの一部を真空吸着するため、集中的な応力が基板Sに加わることとなり、基板Sに生じる変形や汚損の原因となる。さらに、基板Sの形状によっては、吸着パッドを当接するために適切な貫通孔がない部位がなく、ピックアップできない可能性もある。また、上記特許文献1で開示されたシート分離装置では、シートに曲げ応力が加わるため、プリント基板のような基板Sには適用が困難である。
それ故に、本発明の目的は、基板に損傷を与えることなく2枚取りを防止して積載された最上位置の基板のみを取り出す基板取出装置およびその方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特徴を有している。
第1の発明は、積載された基板から基板を取り出す基板取出装置である。基板取出装置は、基板ケース、粘着部材、粘着部材支持部、粘着部材移動部、挟入部材、挟入部材移動部、および吸着テーブルを備える。基板ケースは、その内部に基板を積載して収納する。粘着部材は、基板ケース内部に収納された基板と粘着する。粘着部材支持部は、粘着部材を支持する。粘着部材移動部は、粘着部材が基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で粘着部材支持部を移動させる。挟入部材移動部は、基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で挟入部材を移動させる。吸着テーブルは、基板ケースの上部から吸引することによって、その吸着面に基板を真空吸着する。粘着部材移動部は、粘着部材支持部の粘着部材を基板ケース内部に突出した位置に配置して、積載された最上位置の基板をその粘着部材に粘着させる。挟入部材移動部は、挟入部材を基板ケースの内部に突出した位置に移動させることによって、粘着部材と粘着した基板と他の基板との間に形成された隙間にその挟入部材を挿入する。粘着部材移動部は、隙間にその挟入部材が挿入された状態で粘着部材と粘着する最上位置の基板をその粘着から離脱させて、粘着部材支持部を外部に退避した位置に移動させる。そして、吸着テーブルは、隙間に挟入部材が挿入された状態で最上位置の基板を真空吸着する。
第2の発明は、上記第1の発明において、隙間は、最上位置の基板が粘着部材と粘着した後、粘着部材と粘着した最上位置の基板と他の基板との相対的な高さ方向の位置関係を拡大することによって形成される。
第3の発明は、上記第2の発明において、積載された基板を基板ケース内部で昇降する昇降テーブルを、さらに備える。昇降テーブルは、粘着部材移動部が粘着部材支持部の粘着部材を基板ケース内部に突出した位置に配置した状態で上昇することによって、積載された最上位置の基板をその粘着部材に粘着させる。そして、昇降テーブルは、最上位置の基板が粘着部材と粘着した状態で下降することによって、その最上位置の基板と他の基板との間に隙間を形成する。
第4の発明は、上記第1の発明において、粘着部材移動部は、粘着部材支持部をさらに所定の回転方向に回転させる。粘着部材支持部は、回転方向に対して一部の範囲のみ下方向へ露出するように粘着部材を支持する。例えば、粘着部材支持部は、その断面形状がD字になるようにDカットされ、Dカットされた部位に粘着部材を貼着する。そして、粘着部材移動部は、隙間に挟入部材が挿入された状態で粘着部材支持部を回転方向に回転させることによって、粘着部材が粘着する最上位置の基板をその粘着から離脱させる。
第5の発明は、積載された基板から基板を取り出す基板取出装置である。基板取出装置は、基板ケース、静電吸着部材、静電吸着部材移動部、挟入部材、挟入部材移動部、および吸着テーブルを備える。基板ケースは、その内部に基板を積載して収納する。静電吸着部材は、基板ケース内部に収納された基板と静電吸着する。静電吸着部材移動部は、基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で静電吸着部材を移動させる。挟入部材移動部は、基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で挟入部材を移動させる。吸着テーブルは、基板ケースの上部から吸引することによって、その吸着面に基板を真空吸着する。静電吸着部材移動部は、静電吸着部材を基板ケース内部に突出した位置に配置して、積載された最上位置の基板をその静電吸着部材に静電吸着させる。挟入部材移動部は、挟入部材を基板ケースの内部に突出した位置に移動させることによって、静電吸着部材と吸着した基板と他の基板との間に形成された隙間にその挟入部材を挿入する。静電吸着部材移動部は、隙間にその挟入部材が挿入された状態で静電吸着部材と吸着する最上位置の基板をその吸着から離脱させて、静電吸着部材を外部に退避した位置に移動させる。そして、吸着テーブルは、隙間に挟入部材が挿入された状態で最上位置の基板を真空吸着する。
第6の発明は、積載された基板から基板を取り出す基板取出方法である。基板取出方法は、基板粘着ステップ、挟入部材挿入ステップ、基板粘着離脱ステップ、および真空吸着ステップを含む。基板粘着ステップは、積載された基板の上部位置に粘着部材を配置して、積載された最上位置の基板をその粘着部材に粘着させる。挟入部材挿入ステップは、基板が積載されている空間へ挟入部材を移動させることによって、粘着部材と粘着した基板と他の基板との間に形成された隙間にその挟入部材を挿入する。基板粘着離脱ステップは、隙間にその挟入部材が挿入された状態で粘着部材と粘着する最上位置の基板をその粘着から離脱させて、粘着部材を上部位置から退避させる。真空吸着ステップは、隙間に挟入部材が挿入された状態で基板の上部から吸引することによって、最上位置の基板を吸着テーブルの吸着面に真空吸着する。
第7の発明は、上記第6の発明において、隙間形成ステップを、さらに含む。隙間形成ステップは、基板粘着ステップで最上位置の基板と粘着部材とを粘着させた後、粘着部材と粘着した最上位置の基板と他の基板との相対的な高さ方向の位置関係を拡大することによって、隙間を形成する。
第8の発明は、上記第7の発明において、基板粘着ステップは、積載された基板の上部位置に粘着部材を配置して、その積載された基板を上昇させることによって、積載された最上位置の基板をその粘着部材に粘着させる。そして、隙間形成ステップは、基板粘着ステップで最上位置の基板と粘着部材とを粘着した後、積載された基板を下降させることによって、隙間を形成する。
第9の発明は、上記第6の発明において、粘着部材は、所定の回転方向に対して一部の範囲のみ下方向へ露出するように構成される。基板粘着離脱ステップは、隙間にその挟入部材が挿入された状態で粘着部材を回転方向に回転させることによって、その粘着部材が粘着する最上位置の基板をその粘着から離脱させる。
第10の発明は、積載された基板から基板を取り出す基板取出方法である。基板取出方法は、基板静電吸着ステップ、挟入部材挿入ステップ、基板静電吸着離脱ステップ、および真空吸着ステップを含む。基板静電吸着ステップは、積載された基板の上部位置に静電吸着部材を配置して、積載された最上位置の基板をその静電吸着部材に静電吸着させる。挟入部材挿入ステップは、基板が積載されている空間へ挟入部材を移動させることによって、静電吸着部材と吸着した基板と他の基板との間に形成された隙間にその挟入部材を挿入する。基板静電吸着離脱ステップは、隙間にその挟入部材が挿入された状態で静電吸着部材と吸着する最上位置の基板をその吸着から離脱させて、静電吸着部材を上部位置から退避させる。真空吸着ステップは、隙間に挟入部材が挿入された状態で基板の上部から吸引することによって、最上位置の基板を吸着テーブルの吸着面に真空吸着する。
上記第1の発明によれば、積載された基板のうち、粘着部材を最上位置の基板と粘着させる。このとき、粘着部材における粘着の効果は、最上位置の基板のみに作用するため、この粘着によって最上位置の基板のみを他の積載された基板から容易に剥離することができる。また、最上位置の基板のみを粘着支持し、最上位置と2枚目との基板間に隙間を形成して挟入部材を挿入する。これによって、最上位置と2枚目との基板間が密着することなく隙間が形成されて、最上位置の基板のみが吸着テーブルによって吸引される。したがって、表裏を貫通する複数の孔が形成された基板であっても、積載された複数の基板のうち、2枚取りを防止して最上位置に載置された基板のみを取り出すことができる。また、積載された基板に対して大きな応力を加えることはなく、挿入する挟入部材を基板に損傷を与えにくい材質を選定することによって、基板に対して変形や損傷を与えることはない。さらに、吸着テーブルは、基板と吸着面に真空吸着するため、基板の形状に合わせて吸着パッドなどの位置を調整する作業は不要である。
上記第2の発明によれば、最上位置の基板が粘着部材と粘着した後、粘着部材と粘着した最上位置の基板と他の基板との相対的な高さ方向の位置関係を拡大するため、挟入部材を挿入するための隙間を容易に大きく形成することができ、挟入部材の挿入も容易となる。
上記第3の発明によれば、昇降テーブルによる昇降動作を利用して、粘着部材と最上位置の基板との粘着および挟入部材を挿入するための隙間の形成を容易に行うことができる。
上記第4の発明によれば、粘着部材支持部は、回転方向に対して一部の範囲のみ下方向へ露出するように粘着部材を支持しているため、粘着部材支持部を回転させることによって、粘着部材と基板との粘着状態を強制的に解消することができる。
上記第5の発明によれば、積載された基板のうち、静電吸着部材を最上位置の基板と静電吸着させる。このとき、静電吸着部材における静電吸着の効果は、粘着と同様に最上位置の基板のみに作用するため、この静電吸着によって最上位置の基板のみを他の積載された基板から容易に剥離することができる。
また、本発明の基板取出方法によれば、上述した基板取出装置と同様の効果が得られる。
図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態に係る基板検査装置について説明する。なお、図1は、当該基板検査装置の概略的な構造を示す正面図である。図2は、当該基板検査装置の概略的な構造を示す上面図である。図3は、エアーシリンダが伸びた状態における基板検査装置の概略的な構造を示す正面図である。図4は、当該基板検査装置の空圧機構の概略的な構造を示す内部側面図である。図5は、当該基板検査装置における回転部材を回転駆動する機構の構造を示す背面図である。なお、各構成部の位置関係を明確にするために、基板検査装置1の構成の全てが、図1〜図5に示されていないことを注釈しておく。
図1において、基板検査装置1は、第1検査ステージ2、第2検査ステージ3、A面検査ヘッド4、B面検査ヘッド5、フレーム6、基板供給部7、基板収納部8、および制御部(図示せず)を備えている。ここで、基板検査装置1の被検査体の一例は、半導体装置などの電子部品を実装するためのプリント基板などの基板であり、背景技術で説明したようにスルーホールTHやスリットSLなどの表裏を貫通する複数の孔が形成されている。また、上記基板は、例えば、その両面の外観検査が必要な両面基板である。そして、被検査体である基板の一方の主面をA面とし、他方の主面をB面とする。
第1検査ステージ2は、第1回転部材21、A面検査吸着テーブル22、エアーシリンダ23、第1回転軸24を有している。第1回転部材21は、略直方体形状を有し、第1回転軸24を中心に図示A方向に回転可能である。第1回転軸24に平行な第1回転部材21の4つの側面には、それぞれエアーシリンダ23a〜23dを介して4つのA面検査吸着テーブル22a〜22dが設けられる。図1では第1回転軸24が紙面に対して垂直に配置され、3つのエアーシリンダ23a(図1では、2つのエアーシリンダ23aのみ図示されている)を介して、第1回転軸24に対して直上方向にA面検査吸着テーブル22aが設けられている。3つのエアーシリンダ23b(図1では、2つのエアーシリンダ23bのみ図示されている)を介して、第1回転軸24に対して左方向にA面検査吸着テーブル22bが設けられている。3つのエアーシリンダ23c(図1では、2つのエアーシリンダ23cのみ図示されている)を介して、第1回転軸24に対して下方向にA面検査吸着テーブル22cが設けられ、A面検査吸着テーブル22aおよび22cが互いに平行に配置される。そして、3つのエアーシリンダ23d(図1では、2つのエアーシリンダ23dのみ図示されている)を介して、第1回転軸24に対して右方向にA面検査吸着テーブル22cが設けられ、A面検査吸着テーブル22bおよび22dが互いに平行に配置される。
第2検査ステージ3は、第1検査ステージ2と並設される。第2検査ステージ3は、第2回転部材31、B面検査吸着テーブル32、エアーシリンダ33、第2回転軸34を有している。第2回転部材31は、第1回転部材21と同様の略直方体形状を有し、第1回転軸24と平行な第2回転軸34を中心に図示B方向に回転可能である。第2回転軸34に平行な第2回転部材31の4つの側面には、それぞれエアーシリンダ33a〜33dを介して4つのB面検査吸着テーブル32a〜32dが設けられる。図1では第2回転軸34が紙面に対して垂直に配置され、3つのエアーシリンダ33a(図1では、2つのエアーシリンダ33aのみ図示されている)を介して、第2回転軸34に対して直上方向にB面検査吸着テーブル32aが設けられている。3つのエアーシリンダ33b(図1では、2つのエアーシリンダ33bのみ図示されている)を介して、第2回転軸34に対して左方向にB面検査吸着テーブル32bが設けられ、B面検査吸着テーブル32bとA面検査吸着テーブル22dとが相対するように配置される。3つのエアーシリンダ33c(図1では、2つのエアーシリンダ33cのみ図示されている)を介して、第2回転軸34に対して下方向にB面検査吸着テーブル32cが設けられ、B面検査吸着テーブル32aおよび32cが互いに平行に配置される。そして、3つのエアーシリンダ33d(図1では、2つのエアーシリンダ33dのみ図示されている)を介して、第2回転軸34に対して右方向にB面検査吸着テーブル32cが設けられ、B面検査吸着テーブル32bおよび32dが互いに平行に配置される。
図1および図2に示すように、大略的にフレーム6は、検査ヘッド梁61、3つの直動軸受62a〜62c、本体ベース63、当接部材64、およびボールネジ65で構成されている。本体ベース63は、所定の支持柱によって第1検査ステージ2および第2検査ステージ3の上部に位置する平面に固設されている。直動軸受62a〜62cは、レールとスライドブロック、軸と軸受やスリーブ、ガイドレールとガイドなど様々な組み合わせによって構成可能であるが、一例としてレールとスライドブロックとを用いる。3つの直動軸受62a〜62cは、それぞれレール621a〜621cとスライドブロック622a、622b1、622b2、および622cとを含んでおり、レール621a〜621cが本体ベース63の上面に固設される(なお、図2においては、検査ヘッド梁61下部に設けられたレール621およびスライドブロック622を破線で示している)。レール621a〜621cは、互いに所定の間隔を開けて平行に並設して固設され、レール621bを中心としてその両側にレール621aおよび621cが配置されている。そして、レール621aと621bとの間の下部空間に第1検査ステージ2が配置され、レール621bと621cとの間の下部空間に第2検査ステージ3が配置される。また、本体ベース63には、レール621bの上部空間に、直動モータ651の駆動によって回転するボールネジ65がレール621bと平行に設けられている。ここで、直動モータ651の駆動は、上記制御部によって制御される。なお、図1および図2においては、レール621a〜621cを支持する本体ベース63がそれぞれ分離して記載されているが、これは他の構成部との関係を説明するためであり、それぞれの本体ベース63は、少なくとも第1検査ステージ2および第2検査ステージ3の上部空間にそれぞれ開口部が形成されて互いに連結して固設されている。そして、複数の当接部材64(例えば、上記開口部に対してそれぞれ3箇所)が、それぞれ同一平面上に配置され、上記開口部へ突出して本体ベース63に固設される。
検査ヘッド梁61は、本体ベース63の上面に固設されたレール621a〜621c間に架設される。検査ヘッド梁61の下部には、スライドブロック622a、622b1、622b2、および622cが設けられている。そして、スライドブロック622aがレール621aに沿って移動可能に係合し、スライドブロック622b1および622b2がレール621bに沿って移動可能に係合し、スライドブロック622cがレール621cに沿って移動可能に係合している。また、検査ヘッド梁61は、スライドブロック622b1および622b2の上部でボールネジ65と螺合する。したがって、直動モータ651が駆動するとボールネジ65が回転し、レール621a〜621cが並設された方向(図示C方向)に検査ヘッド梁61が本体ベース63上を移動する。
また、検査ヘッド梁61には、A面検査ヘッド4およびB面検査ヘッド5が配置される。A面検査ヘッド4およびB面検査ヘッド5は、それぞれCCDカメラなどの撮像装置(図示せず)を備えており、撮像装置が下部に向けて開口したスリット41および51(図2の破線で示す)を介してそれぞれ検査ヘッド梁61の下部空間を撮像する。A面検査ヘッド4は、スライドブロック622aとスライドブロック622b1および622b2との間となる検査ヘッド梁61に配置される。具体的には、後述により明らかとなるが、第1検査ステージ2のA面検査吸着テーブル22が当接部材64と当接する位置に固定された場合、検査ヘッド梁61が図示C方向に移動することによってA面検査ヘッド4の撮像装置が当該A面検査吸着テーブル22に吸着した基板Sの撮像が可能となる位置にA面検査ヘッド4が配置される。また、B面検査ヘッド5は、スライドブロック622b1および622b2とスライドブロック622cとの間となる検査ヘッド梁61に配置される。具体的には、第2検査ステージ3のB面検査吸着テーブル32が当接部材64と当接する位置に固定された場合、検査ヘッド梁61が図示C方向に移動することによってB面検査ヘッド5の撮像装置が当該B面検査吸着テーブル32に吸着した基板Sの撮像が可能となる位置にB面検査ヘッド5が配置される。
基板供給部7は、第1検査ステージ2の直下となる空間に配置される。基板供給部7は、上部が開口した基板ケース71および昇降テーブル72を備えている。昇降テーブル72は基板ケース71の内部に設けられ、昇降テーブル72上の基板ケース71内に基板検査装置1による検査前の基板Sが積載される。そして、昇降テーブル72は、上記制御部の制御に基づいて、上下動を行い、例えば、最上部に載置された基板Sの上下方向の位置が一定となるように制御される。なお、基板供給部7に供給される検査前の基板Sは、それぞれ一方の主面であるA面を下に向けて基板ケース71内に積載される。また、後述により明らかとなるが、第1検査ステージ2のA面検査吸着テーブル22が下方向に降下した場合、当該A面検査吸着テーブル22の外縁部と基板ケース71の上端部とが当接し、当該A面検査吸着テーブル22の吸着面が基板ケース71の開口部に配置される。
基板収納部8は、3つの基板ケース81a〜81c、3つの昇降テーブル82a〜82c、ターンテーブル83を備えている。昇降テーブル82a〜82cはそれぞれ基板ケース81a〜81cの内部に設けられ、昇降テーブル82a〜82c上の基板ケース81a〜81c内に基板検査装置1による検査後の基板Sが積載される。そして、昇降テーブル82a〜82cは、それぞれ上記制御部の制御に基づいて上下動を行い、例えば、最上部に載置された基板Sの上下方向の位置が一定となるように制御される。具体的には、基板ケース81a〜81c内には、基板検査装置1による検査結果に応じた基板Sが積載され、基板ケース81aには基板検査装置1によるA面およびB面の検査が共に合格した基板Sokが、基板ケース81bには基板検査装置1によるA面および/またはB面の検査が不合格となった基板Sngが、基板ケース81cには基板検査装置1によるA面および/またはB面の検査が再検査要となった基板Svfが積載される。これらの基板ケース81a〜81cは、ターンテーブル83の回転平面上に配置される。ターンテーブル83は、上記制御部によって図示D方向の回転および停止位置が制御され、基板ケース81a〜81cのいずれか1つを第2検査ステージ3の直下となる空間に配置する。なお、基板収納部8に収納される検査後の基板Sok、Sng、およびSvfは、それぞれA面を上に向けて基板ケース81a〜81c内に積載される。また、後述により明らかとなるが、第2検査ステージ3のB面検査吸着テーブル32が下方向に降下した場合、当該B面検査吸着テーブル32の外縁部と直下に位置する基板ケース81a〜81cのいずれか1つの上端部とが当接し、当該B面検査吸着テーブル32の吸着面が基板ケース81a〜81cのいずれか1つの開口部に配置される。
次に、図1〜図3を参照して、第1検査ステージ2および第2検査ステージ3にそれぞれ備えられているエアーシリンダ23および33の伸縮動作について説明する。
上述したように、第1回転部材21には、A面検査吸着テーブル22a〜22dをそれぞれ支持するエアーシリンダ23a〜23dが設けられている。エアーシリンダ23a〜23dは上記制御部の制御によって伸縮可能に構成され、伸縮動作によってそれぞれ支持するA面検査吸着テーブル22a〜22dと第1回転軸24との距離を変化させる。図1は、エアーシリンダ23a〜23dが縮んだ状態であり、A面検査吸着テーブル22a〜22dがそれぞれ第1回転部材21の側面近傍に配置される。また、図3は、エアーシリンダ23a〜23dが伸びた状態であり、A面検査吸着テーブル22a〜22dがそれぞれ第1回転部材21から離れた位置に配置される。
図2および図3に示すように、第1回転軸24に対して直上方向に配置されたA面検査吸着テーブル22aは、エアーシリンダ23aが伸びたとき、その外縁部の上面(第1回転軸24に対して外側の面)が当接部材64と当接して位置決めされる。以下、当接部材64と当接して位置決めされたA面検査吸着テーブル22の位置をA面検査位置と記載する。なお、図2に示すように、本実施例では、A面検査吸着テーブル22aをA面検査位置で安定して位置決めするために、当接部材64が固設される箇所(3箇所)にエアーシリンダ23aがA面検査吸着テーブル22aを支持する箇所(3箇所)が含まれるように設定されている。
また、図3に示すように、第1回転軸24に対して下方向に配置されたA面検査吸着テーブル22cは、エアーシリンダ23cが伸びたとき、その外縁部の下面(第1回転軸24に対して外側の面)が基板供給部7の基板ケース71の上端と当接し、A面検査吸着テーブル22cの吸着面が基板ケース71の開口部に配置される。以下、基板ケース71の開口部に配置されたA面検査吸着テーブル22の位置を基板供給位置と記載する。
さらに、図3に示すように、第1回転軸24に対して右方向に配置されたA面検査吸着テーブル22dの吸着面は、エアーシリンダ23dが伸びたとき、同じくエアーシリンダ33bが伸びたB面検査吸着テーブル32bの吸着面と当接する。以下、A面検査吸着テーブル22の吸着面とB面検査吸着テーブル32の吸着面とが当接する位置を基板受渡位置と記載する。
また、第2回転部材31には、B面検査吸着テーブル32a〜32dをそれぞれ支持するエアーシリンダ33a〜33dが設けられている。エアーシリンダ33a〜33dは上記制御部の制御によって伸縮可能に構成され、伸縮動作によってそれぞれ支持するB面検査吸着テーブル32a〜32dと第2回転軸34との距離を変化させる。図1は、エアーシリンダ33a〜33dが縮んだ状態であり、B面検査吸着テーブル32a〜32dがそれぞれ第2回転部材31の側面近傍に配置される。また、図3は、エアーシリンダ33a〜33dが伸びた状態であり、B面検査吸着テーブル32a〜32dがそれぞれ第2回転部材31から離れた位置に配置される。
図2および図3に示すように、第2回転軸34に対して直上方向に配置されたB面検査吸着テーブル32aは、エアーシリンダ33aが伸びたとき、その外縁部の上面(第2回転軸34に対して外側の面)が当接部材64と当接して位置決めされる。以下、当接部材64と当接して位置決めされたB面検査吸着テーブル32の位置をB面検査位置と記載する。なお、図2に示すように、本実施例では、B面検査吸着テーブル32aをB面検査位置で安定して位置決めするために、当接部材64が固設される箇所(3箇所)にエアーシリンダ33aがB面検査吸着テーブル32aを支持する箇所(3箇所)が含まれるように設定されている。
また、図3に示すように、第2回転軸34に対して下方向に配置されたB面検査吸着テーブル32cは、エアーシリンダ33cが伸びたとき、その外縁部の下面(第2回転軸34に対して外側の面)が基板収納部8の基板ケース81a〜81cのいずれか1つの上端と当接し、B面検査吸着テーブル32cの吸着面が基板ケース81a〜81cのいずれか1つの開口部に配置される。以下、基板ケース81の開口部に配置されたB面検査吸着テーブル32の位置を基板排出位置と記載する。
さらに、図3に示すように、第2回転軸34に対して左方向に配置されたB面検査吸着テーブル32bの吸着面は、エアーシリンダ33bが伸びたとき、同じくエアーシリンダ23dが伸びたA面検査吸着テーブル22dの吸着面と当接する。以下、B面検査吸着テーブル32の吸着面とA面検査吸着テーブル22の吸着面とが当接する位置を基板受渡位置と記載する。
次に、図4を参照して、基板検査装置1の空圧機構について説明する。なお、図4は、第1検査ステージ2側の空圧機構のみを示しているが、第2検査ステージ3側も同様に構成され、以下、第1検査ステージ2側の空圧機構を代表的に説明する。また、図4は、第1検査ステージ2側の空圧機構を説明するために、第1検査ステージ2の構成の一部を省略し、A面検査吸着テーブル22を断面で示していることを注釈しておく。
図4において、基板検査装置1の空圧機構は、ブロア90、コンプレッサ95、主配管91a、主配管91b、空圧切替部92、吸着配管93、シリンダ配管94を備えている。第1回転軸24は、第1回転部材21の内部で空圧切替部92を支持している。空圧切替部92は上記制御部によって開閉が制御される複数の切替弁を有しており、第1回転軸24にはその一方端部からそれぞれの切替弁まで貫通する中空経路(図4の破線で示す)が形成されている。また、第1回転軸24の他方端部には、タイミングプーリ25が固設されている。主配管91aは、第1回転軸24の中空経路を通ってブロア90と空圧切替部92とを接続し、空圧制御部92を介してブロア90が生成する空圧をA面検査吸着テーブル22a〜22dに供給する。同様に、主配管91bは、第1回転軸24の中空経路を通ってコンプレッサ95と空圧切替部92とを接続し、空圧制御部92を介してコンプレッサ95が生成する空圧をエアーシリンダ23a〜23dに供給する。
A面検査吸着テーブル22a〜22dの吸着面AFには、それぞれ複数の吸着穴が形成されている(図4では、A面検査吸着テーブル22aおよび22cのみを示している)。また、A面検査吸着テーブル22a〜22dと空圧切替部92の切替弁との間には、それぞれエアーシリンダ23a〜23dの伸縮動作に応じて伸縮可能な吸着配管93a〜93d(図4では、吸着配管93aおよび93cのみを示している)が接続されている。ここで、吸着配管93a〜93dは、それぞれ別の切替弁と接続される。また、吸着配管93a〜93dからA面検査吸着テーブル22a〜22dに供給される空圧(負圧)は、それぞれA面検査吸着テーブル22a〜22dに形成された吸着穴から外部に開放されている。つまり、上記制御部の制御に基づいて、吸着配管93a〜93dを介してA面検査吸着テーブル22a〜22dに負圧が供給された場合、それぞれの吸着穴に負圧が発生して吸着面AFを用いた真空吸着が可能となる。
また、エアーシリンダ23a〜23dと空圧切替部92の切替弁との間には、それぞれシリンダ配管94a〜94d(図4では、シリンダ配管94aおよび94cのみを示している)が接続されている。そして、上記制御部の制御に基づいてシリンダ配管94a〜94dへ上記コンプレッサ95から空圧(正圧)が供給され、エアーシリンダ23a〜23dの伸縮動作が可能となる。なお、第2検査ステージ3側の空圧機構も第1検査ステージ2側と同様であるため、詳細な説明を省略する。なお、第2検査ステージ3の第2回転軸34の他方端部には、タイミングプーリ35が固設されている。なお、上記実施の形態では、空圧切替部92がブロア90およびコンプレッサ95の2系統の空圧を切り替えるようにしているが、各々個別の切替部を備えていてもよい。
次に、図5を参照して、基板検査装置1における第1回転部材21および第2回転部材31を回転駆動する機構について説明する。なお、図5は、基板検査装置1の一部を示す背面図であり、図1および図3で示す第1検査ステージ2および第2検査ステージ3の位置関係や回転方向が左右逆になっていることを注釈しておく。
図5において、第1回転部材21および第2回転部材31を回転駆動する機構は、回転駆動モータ101と、タイミングベルト103と、テンションプーリ104および105とを有している。回転駆動モータ101の回転軸にはプーリ102が固設されており、回転駆動モータ101は、上記制御部の制御に基づいて所定の回転角度だけプーリ102を駆動する。タイミングベルト103は、テンションプーリ104および105を介して、プーリ102とタイミングプーリ25および35とによって回動可能に掛け渡される。テンションプーリ104および105は、掛け渡されたタイミングベルト103の張力を制御する。回転駆動モータ101の駆動力は、タイミングベルト103を介してタイミングプーリ25および35を同期して同じ回転角度で回転させる。そして、タイミングプーリ25および35がそれぞれ固設された第1回転軸24および第2回転軸34も回転し、第1回転軸24および第2回転軸34の回転に応じて、それぞれ第1回転部材21および第2回転部材31も図示A方向およびB方向に回転する。なお、本実施例では、上記制御部による回転指示に応じて、第1回転部材21および第2回転部材31がそれぞれ図示A方向およびB方向に90°毎に回転する。
次に、図6〜図8を参照して、基板供給部7の詳細な構造について説明する。なお、図6は、基板供給部7の概略構造を示す上面図である。図7は、基板ケース71の一部を削除して、基板供給部7の概略構造を示す側面図である。図8は、粘着部材アーム73の先端部および粘着部材74の拡大図である。なお、本発明の基板取出装置は、大略的には、基板供給部7およびブロア吸引するA面検査吸着テーブル22によって構成される。
図6および図7において、基板供給部7は、上述した基板ケース71および昇降テーブル(図1参照)の他に、粘着部材アーム73、粘着部材74、アクチュエータ75および77、挟入部材76を有している。粘着部材アーム73は、基板ケース71の開口部の側面近傍に並列して複数横設されており、その先端部にそれぞれ粘着部材74が貼着されている。粘着部材アーム73は、エアーシリンダやモータ等で構成されるアクチュエータ75によって、アーム長軸方向(図示E方向)に直動運動が可能に構成される。そして、粘着部材アーム73は、上記直動運動によって、粘着部材74を貼着した部位が基板ケース71の開口部に突出または開口部から退避する。なお、図6および図7では、粘着部材74を貼着した部位が基板ケース71の開口部に突出した状態を示している。また、粘着部材アーム73は、アクチュエータ75によって、アーム軸を中心とした回転方向(図示F方向)に回転運動も可能に構成される。なお、アクチュエータ75の駆動は、上述した基板検査装置1の制御部によって制御される。
挟入部材76は、例えばテフロン(登録商標)シート等のフッ素樹脂で構成される板状部材である。一例として、挟入部材76は、板厚175μm(マイクロメートル)以上のL字形状の板状部材で形成され、その一方端部が基板ケース71等に固設されたアクチュエータ77の回転軸77aに固設される。そして、挟入部材76は、エアーシリンダやモータ等で構成されるアクチュエータ77によって、回転軸77aを中心とした回転方向(図示G方向)に回転運動が可能に構成される。そして、挟入部材76の他方端部は、上記回転運動によって、基板ケース71の内部に突出(図6の実線で示す状態)または内部から退避(図6の破線で示す状態)する。なお、図7に示すように、挟入部材76の他方端部が基板ケース71の内部に突出する高さ方向の位置は、基板ケース71の開口部に突出した粘着部材アーム73の先端部より少なくとも下方になるように配置される。また、アクチュエータ77の駆動は、上述した基板検査装置1の制御部によって制御される。
次に、図8を用いて、粘着部材アーム73の先端部および粘着部材74の詳細な構造について説明する。図8に示すように、粘着部材アーム73は、略円柱形状を有している。そして、先端部は、その断面形状がD字になるように削除(Dカット)されている。そして、粘着部材アーム73から上記削除された先端部の部位に、粘着部材74が貼着されている。そして、上述したように、粘着部材アーム73は、アクチュエータ75によって、アーム軸を中心とした回転方向(図示F方向)に回転運動が可能に構成されている。したがって、この回転運動によって、粘着部材74を下方に露出させて配置する状態(図8の状態)と、粘着部材74を上方に露出させて粘着部材アーム73の側面を下方に向けて配置する状態(図8の粘着部材アーム73をF方向に180°回動させた状態)とに変化する。
粘着部材74は、水洗い可能な転写用粘着シート(例えば、株式会社オーディオテクニカ製テクニクリーン(登録商標)ADシート)やその他の粘着性部材(例えば軟質ゴムやアクリル系粘着剤を含む樹脂等)等が用いられる。また、粘着部材74の再使用性が低い場合は、粘着テープを順繰りに使用する(例えば巻出、巻戻して使用する)ようにしてもかまわない。
次に、図9〜図20を参照して、基板検査装置1の動作について説明する。なお、図9は、基板検査装置1の基板供給部7からA面検査吸着テーブル22a〜22dの何れかに基板Sを供給する動作を示すフローチャートである。図10〜図20は、それぞれ図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態を段階的に示した模式図である。
図9において、基板検査装置1の制御部は、複数の基板Sが基板ケース71内に積載された基板供給部7の昇降テーブル72を下降させる(ステップS50;図10の状態)。このとき、制御部は、基板ケース71内に積載された最上位置の基板Sに対する高さ方向の位置が、少なくとも粘着部材アーム73の位置より低くなるまで昇降テーブル72を下降させる。
次に、基板検査装置1の制御部は、アクチュエータ75を駆動して、粘着部材74を下方に露出させた状態(図8の状態)で粘着部材アーム73を基板ケース71の内部に突出させる(ステップS51;図11の状態)。このとき、制御部は、複数並設された粘着部材アーム73を全て同様に基板ケース71の内部に突出させる(図6参照)。
次に、基板検査装置1の制御部は、基板供給部7の昇降テーブル72を上昇させ、積載された最上位置に配置された基板Sの上面と粘着部材74とを当接させる(ステップS52;図12の状態)。これによって、粘着部材74が最上位置に配置された基板Sの上面の一部に粘着し、その結果、粘着部材74を介して最上位置の基板Sのみがその一方端付近を粘着部材アーム73によって支持される。
次に、基板検査装置1の制御部は、基板供給部7の昇降テーブル72を基板Sと粘着部材74とが当接した位置から所定距離下降させる(ステップS53;図13の状態)。これによって、積載された基板Sが上記所定距離下降するが、粘着部材74を介して最上位置の基板Sのみがその一方端付近を粘着部材アーム73によって支持されているため、最上位置の基板Sと他の基板Sとの間に形成される隙間が拡大する。つまり、最上位置の基板Sが、他の積載された基板Sに対して分離される。なお、制御部は、基板ケース71内に積載された2枚目以降の基板Sに対する高さ方向の位置が、少なくとも挟入部材76の位置より低くなるまで昇降テーブル72を下降させる。
なお、上記ステップS53の動作において、最上位置の基板Sと2枚目以降の基板Sとが密着している場合が考えられる。このような密着状態を分離するために、例えば昇降テーブル72の昇降運動を上下に繰り返したり、粘着部材アーム73に振動を加えたりする、いわゆる捌き動作を行って、基板Sの分離を促してもかまわない。また、背景技術で説明した2枚取り防止爪を用いて、基板Sの分離を促してもかまわない。さらに、図13に示す左方向から基板ケース71の内部に分離エアーを吹き付けることによって、基板Sの分離を促してもかまわない。
次に、基板検査装置1の制御部は、アクチュエータ77を駆動して、挟入部材76の他方端部を基板ケース71の内部に突出させる(ステップS54;図14の状態)。なお、図14に示す塗りつぶし領域は、挟入部材76の他方端部が基板ケース71の内部に突出した状態を示している。これによって、上記ステップS53の動作によって形成された最上位置の基板Sと他の基板Sとの間の隙間に、挟入部材76の他方端部が挿入されて配置される。
次に、基板検査装置1の制御部は、基板供給部7の昇降テーブル72を上昇させる(ステップS55;図15の状態)。このとき、制御部は、基板ケース71内に積載された最上位置から2枚目の基板Sが、挟入部材76の下面と当接する位置付近まで昇降テーブル72を上昇させる。これによって、上記ステップS53の動作によって形成された最上位置の基板Sと他の基板Sとの間の隙間が狭くなるが、当該隙間に挟入部材76の他方端部が挿入された状態となる。
次に、基板検査装置1の制御部は、アクチュエータ75を駆動して、粘着部材アーム73を180°回転させ、粘着部材74が上方に露出した状態にする(ステップS56;図16の状態)。これによって、粘着部材74と最上位置に配置された基板Sとの当接ができない位置関係となり、粘着部材74と当該基板Sの上面との粘着状態が強制的に解消される。つまり、粘着部材アーム73による最上位置の基板Sの支持が確実に解消され、当該基板Sが積載された2枚目以降の基板S上に落下する。しかしながら、最上位置の基板Sと2枚目の基板Sとは、その間に挟入部材76の他方端部が挿入されているため、密着状態とはならない。
次に、基板検査装置1の制御部は、アクチュエータ75を駆動して、粘着部材アーム73を基板ケース71の内部から退避させる(ステップS57;図17の状態)。これによって、最上位置の基板Sの上面空間には、粘着部材アーム73が存在しない状態となる。
次に、基板検査装置1の制御部は、全てのエアーシリンダ23a〜23dおよび33a〜33dを伸ばす方向に動作させる(図3参照)ことによって、A面検査吸着テーブル22a〜22dのいずれか1つが、その外縁部の下面(第1回転軸24に対して外側の面)が基板供給部7の基板ケース71の上端と当接し、その吸着面が基板ケース71の開口部に配置される(基板供給位置)。そして、基板供給位置に配置されたA面検査吸着テーブル22が最上位置に積載された基板Sを吸引し、当該基板Sの一方主面(具体的にはB面)が当該A面検査吸着テーブル22の吸着面に真空吸着固定される(ステップS58;図18の状態)。
ここで、基板Sには、背景技術で説明したようにスルーホールTHやスリットSLなどの表裏を貫通する複数の孔が形成されている。しかしながら、挟入部材76が最上位置および最上位置から2枚目の基板Sとの間に挿入されているため、それらの基板Sが互いに隙間なく密着することはなく、当該最上位置の基板Sに対してのみ吸引力が大きく作用する。そして、最上位置の基板SとA面検査吸着テーブル22との間がブロア吸引によって負圧となり、最上位置と2枚目との基板Sの隙間が正圧(大気圧)となるため、最上位置の基板Sのみが浮き上がる。
次に、基板検査装置1の制御部は、全てのエアーシリンダ23a〜23dおよび33a〜33dを縮める方向に動作させる(図1参照)。この動作によって、A面検査吸着テーブル22a〜22dおよびB面検査吸着テーブル32a〜32dが全て第1回転部材21および第2回転部材31の側面近傍に配置され、上記ステップS58においてA面検査吸着テーブル22の吸着面に真空吸着固定された基板Sが、基板供給部7からピックアップされる(ステップS59;図19の状態)。そして、制御部は、アクチュエータ77を駆動して、挟入部材76の他方端部を基板ケース71の内部から退避させる(ステップS60;図20の状態)。
次に、基板検査装置1の制御部は、基板Sの供給を継続するか否かを判断する(ステップS61)。そして、制御部は、基板Sの供給を継続する場合、上記ステップS50に戻って処理を繰り返し、基板Sの供給を終了する場合、当該フローチャートによる処理を終了する。
このように、基板供給部7では、積載された基板Sのうち、粘着部材74を最上位置の基板Sと粘着させる。このとき、粘着部材74における粘着の効果は、最上位置の基板Sのみに作用するため、この粘着によって最上位置の基板Sのみを容易に剥離することができる。また、最上位置の基板Sのみを粘着支持し、最上位置と2枚目との基板S間に隙間を形成して挟入部材76を挿入する。これによって、最上位置と2枚目との基板S間が密着することなく隙間が形成されて、最上位置の基板Sのみがブロア吸着によって吸引される。したがって、本発明の基板取出装置は、表裏を貫通する複数の孔が形成された基板であっても、積載された複数の基板のうち、2枚取りを防止して最上位置に載置された基板のみを取り出すことができる。また、当該基板取出装置は、積載された基板に対して大きな応力を加えることはなく、挿入する挟入部材を基板に損傷を与えにくい材質を選定することによって、基板に対して変形や損傷を与えることはない。さらに、A面検査吸着テーブル22は、基板Sの一方主面の全面を真空吸着するため、基板Sの形状に合わせて吸着パッドなどの位置を調整する作業は不要である。
なお、上述した説明では、基板Sを粘着部材アーム73に貼着された粘着部材74を用いて、最上位置の基板Sを粘着して一時的に支持したが、他の方式を用いて支持してもかまわない。例えば、静電吸着を用いて、最上位置の基板Sを一時的に支持してもかまわない。この場合、最上位置の基板Sに対する静電吸着状態を強制的に解除する制御を、静電吸着を行うための静電電圧の制御(例えば、静電電圧を0Vにする)によって容易に行うことができるため、上記ステップS56で行った回転動作が不要となる。
また、上述した説明では、昇降テーブル72を上昇させることによって最上位置の基板Sを粘着部材74に粘着させた後、昇降テーブル72を下降させることによって最上位置の基板Sと2枚目の基板Sとの隙間を拡大したが、最上位置の基板Sと粘着部材74および最上位置の基板Sと2枚目の基板Sにおける高さ方向の位置関係がそれぞれ相対的に縮小または拡大すれば、他の方法でもかまわない。例えば、粘着部材74を有する粘着部材アーム73が下降させることによって最上位置の基板Sを粘着部材74に粘着させた後、粘着部材アーム73が最上位置の基板Sと共に上昇することによって最上位置の基板Sと2枚目の基板Sとの隙間を拡大してもかまわない。この場合、挟入部材76がこれらの基板Sの間に挿入された後、粘着部材アーム73が最上位置の基板Sと共に下降する。
また、上述した説明では、本発明の基板取出装置を複数の検査吸着テーブルを有する基板検査装置に適用したが、他の装置に適用してもかまわない。例えば、単独の検査吸着テーブルを有する基板検査装置に適用してもいいし、描画装置や他の処理を行う装置に適用してもかまわない。また、基板取出装置によって取り出す基板は、その両面の外観検査が必要な両面基板でなくてもかまわない。
本発明に係る基板取出装置およびその方法は、積載された複数の基板のうち、2枚取りを防止して最上位置に載置された基板のみを取り出すことができ、表裏を貫通する複数の孔が形成された基板に対して処理する装置などの用途に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る基板検査装置1の概略的な構造を示す正面図 図1の基板検査装置1の概略的な構造を示す上面図 図1のエアーシリンダ23および33が伸びた状態における基板検査装置1の概略的な構造を示す正面図 図1の基板検査装置1における空圧機構の概略的な構造を示す内部側面図 図1の基板検査装置1における回転部材を回転駆動する機構の構造を示す背面図 図1の基板供給部7の概略構造を示す上面図 基板ケース71の一部を削除して、図1の基板供給部7の概略構造を示す側面図 粘着部材アーム73の先端部および粘着部材74の拡大図 図1の基板供給部7からA面検査吸着テーブル22a〜22dの何れかに基板Sを供給する動作を示すフローチャート 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第1段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第2段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第3段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第4段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第5段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第6段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第7段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第8段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第9段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第10段階を示した模式図 図9で示すフローチャートの動作に基づいて、基板供給部7およびA面検査吸着テーブル22が動作する状態の第11段階を示した模式図 基板Sの一例を示す図 従来のブロア吸着方式の概略的な装置構造を示す断面図
符号の説明
1…基板検査装置
2…第1検査ステージ
21…第1回転部材
22…A面検査吸着テーブル
23、33…エアーシリンダ
24…第1回転軸
25、35…タイミングプーリ
3…第2検査ステージ
31…第2回転部材
32…B面検査吸着テーブル
34…第2回転軸
4…A面検査ヘッド
41、51…スリット
5…B面検査ヘッド
6…フレーム
61…検査ヘッド梁
62…直動軸受
621…レール
622…スライドブロック
63…本体ベース
64…当接部材
65…ボールネジ
651…直動モータ
7…基板供給部
71、81…基板ケース
72、82…昇降テーブル
73…粘着部材アーム
74…粘着部材
75、77…アクチュエータ
76…挟入部材
8…基板収納部
83…ターンテーブル
90…ブロア
91…主配管
92…空圧切替部
93…吸着配管
94…シリンダ配管
95…コンプレッサ
101…回転駆動モータ
102…プーリ
103…タイミングベルト
104、105…テンションプーリ

Claims (10)

  1. 積載された基板から基板を取り出す基板取出装置であって、
    その内部に基板を積載して収納する基板ケースと、
    前記基板ケース内部に収納された基板と粘着する粘着部材と、
    前記粘着部材を支持する粘着部材支持部と、
    前記粘着部材が前記基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で前記粘着部材支持部を移動させる粘着部材移動部と、
    挟入部材と、
    前記基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で前記挟入部材を移動させる挟入部材移動部と、
    前記基板ケースの上部から吸引することによって、その吸着面に基板を真空吸着する吸着テーブルとを備え、
    前記粘着部材移動部は、前記粘着部材支持部の前記粘着部材を前記基板ケース内部に突出した位置に配置して、積載された最上位置の基板を当該粘着部材に粘着させ、
    前記挟入部材移動部は、前記挟入部材を前記基板ケースの内部に突出した位置に移動させることによって、前記粘着部材と粘着した基板と他の基板との間に形成された隙間に当該挟入部材を挿入し、
    前記粘着部材移動部は、前記隙間に当該挟入部材が挿入された状態で前記粘着部材と粘着する最上位置の基板を当該粘着から離脱させて、前記粘着部材支持部を外部に退避した位置に移動させ、
    前記吸着テーブルは、前記隙間に前記挟入部材が挿入された状態で最上位置の基板を真空吸着することを特徴とする、基板取出装置。
  2. 前記隙間は、最上位置の基板が前記粘着部材と粘着した後、前記粘着部材と粘着した最上位置の基板と他の基板との相対的な高さ方向の位置関係を拡大することによって形成されることを特徴とする、請求項1に記載の基板取出装置。
  3. 積載された基板を前記基板ケース内部で昇降する昇降テーブルを、さらに備え、
    前記昇降テーブルは、前記粘着部材移動部が前記粘着部材支持部の前記粘着部材を前記基板ケース内部に突出した位置に配置した状態で上昇することによって、積載された最上位置の基板を当該粘着部材に粘着させ、
    前記昇降テーブルは、最上位置の基板が前記粘着部材と粘着した状態で下降することによって、当該最上位置の基板と他の基板との間に前記隙間を形成することを特徴とする、請求項2に記載の基板取出装置。
  4. 前記粘着部材移動部は、前記粘着部材支持部をさらに所定の回転方向に回転させ、
    前記粘着部材支持部は、前記回転方向に対して一部の範囲のみ下方向へ露出するように前記粘着部材を支持し、
    前記粘着部材移動部は、前記隙間に前記挟入部材が挿入された状態で前記粘着部材支持部を前記回転方向に回転させることによって、前記粘着部材が粘着する最上位置の基板を当該粘着から離脱させることを特徴とする、請求項1に記載の基板取出装置。
  5. 積載された基板から基板を取り出す基板取出装置であって、
    その内部に基板を積載して収納する基板ケースと、
    前記基板ケース内部に収納された基板と静電吸着する静電吸着部材と、
    前記基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で前記静電吸着部材を移動させる静電吸着部材移動部と、
    挟入部材と、
    前記基板ケースの内部に突出した位置と外部に退避した位置との間で前記挟入部材を移動させる挟入部材移動部と、
    前記基板ケースの上部から吸引することによって、その吸着面に基板を真空吸着する吸着テーブルとを備え、
    前記静電吸着部材移動部は、前記静電吸着部材を前記基板ケース内部に突出した位置に配置して、積載された最上位置の基板を当該静電吸着部材に静電吸着させ、
    前記挟入部材移動部は、前記挟入部材を前記基板ケースの内部に突出した位置に移動させることによって、前記静電吸着部材と吸着した基板と他の基板との間に形成された隙間に当該挟入部材を挿入し、
    前記静電吸着部材移動部は、前記隙間に当該挟入部材が挿入された状態で前記静電吸着部材と吸着する最上位置の基板を当該吸着から離脱させて、前記静電吸着部材を外部に退避した位置に移動させ、
    前記吸着テーブルは、前記隙間に前記挟入部材が挿入された状態で最上位置の基板を真空吸着することを特徴とする、基板取出装置。
  6. 積載された基板から基板を取り出す基板取出方法であって、
    積載された基板の上部位置に粘着部材を配置して、積載された最上位置の基板を当該粘着部材に粘着させる基板粘着ステップと、
    基板が積載されている空間へ挟入部材を移動させることによって、前記粘着部材と粘着した基板と他の基板との間に形成された隙間に当該挟入部材を挿入する挟入部材挿入ステップと、
    前記隙間に当該挟入部材が挿入された状態で前記粘着部材と粘着する最上位置の基板を当該粘着から離脱させて、前記粘着部材を前記上部位置から退避させる基板粘着離脱ステップと、
    前記隙間に前記挟入部材が挿入された状態で基板の上部から吸引することによって、最上位置の基板を吸着テーブルの吸着面に真空吸着する真空吸着ステップとを含む、基板取出方法。
  7. 前記基板粘着ステップで最上位置の基板と前記粘着部材とを粘着させた後、前記粘着部材と粘着した最上位置の基板と他の基板との相対的な高さ方向の位置関係を拡大することによって、前記隙間を形成する隙間形成ステップを、さらに含む、請求項6に記載の基板取出方法。
  8. 前記基板粘着ステップは、積載された基板の上部位置に粘着部材を配置して、当該積載された基板を上昇させることによって、積載された最上位置の基板を当該粘着部材に粘着させ、
    前記隙間形成ステップは、前記基板粘着ステップで最上位置の基板と前記粘着部材とを粘着した後、積載された基板を下降させることによって、前記隙間を形成することを特徴とする、請求項7に記載の基板取出方法。
  9. 前記粘着部材は、所定の回転方向に対して一部の範囲のみ下方向へ露出するように構成され、
    前記基板粘着離脱ステップは、前記隙間に当該挟入部材が挿入された状態で前記粘着部材を前記回転方向に回転させることによって、当該粘着部材が粘着する最上位置の基板を当該粘着から離脱させることを特徴とする、請求項6に記載の基板取出方法。
  10. 積載された基板から基板を取り出す基板取出方法であって、
    積載された基板の上部位置に静電吸着部材を配置して、積載された最上位置の基板を当該静電吸着部材に静電吸着させる基板静電吸着ステップと、
    基板が積載されている空間へ挟入部材を移動させることによって、前記静電吸着部材と吸着した基板と他の基板との間に形成された隙間に当該挟入部材を挿入する挟入部材挿入ステップと、
    前記隙間に当該挟入部材が挿入された状態で前記静電吸着部材と吸着する最上位置の基板を当該吸着から離脱させて、前記静電吸着部材を前記上部位置から退避させる基板静電吸着離脱ステップと、
    前記隙間に前記挟入部材が挿入された状態で基板の上部から吸引することによって、最上位置の基板を吸着テーブルの吸着面に真空吸着する真空吸着ステップとを含む、基板取出方法。
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