JP2014239135A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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俊之 江頭
末和 中島
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末和 中島
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Abstract

【課題】半導体ウエハの品質の向上を図る。
【解決手段】挿間紙2とウエハ1とが交互に積層されたウエハトレイ3から挿間紙2をピックアップする際に、挿間紙2を吸着した吸着ヘッド6を上方に移動させる時、第1アーム5aaによって挿間紙2を吸着ヘッド6の吸着面6aより下方に押し曲げることで、ウエハ張り付きがある場合、ウエハ1は第1アーム5aaによって押し下げられ、挿間紙2から分離してウエハトレイ3内に戻る。これにより、ウエハ1が高い位置から落下することを防止でき、ウエハ1にマイクロクラックが形成されることを防止できる。
【選択図】図15

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、例えばスペーサと半導体ウエハが交互に積層された容器からスペーサをピックアップする処理に適用して有効な技術に関するものである。
半導体ウエハと層間紙が交互に重ねられて収納されている収納容器から半導体ウエハの取り出しを行うウエハ取り出し装置について、上記ウエハ取り出し装置の構造と、半導体ウエハの取り出し方法が、例えば特開2009−212430号公報(特許文献1)に開示されている。
また、半導体ウエハが多数枚重ねられて収納された容器と、半導体ウエハ間に介在したスペーサシートと、多数枚重ねられた半導体ウエハの上下端部に配置された端部クッション材とからなる半導体ウエハの収納構造、および半導体ウエハの収納・取り出し方法が、例えば特開平9−129719号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2009−212430号公報 特開平9−129719号公報
半導体ウエハ(以降、単にウエハとも言う)の搬送・収納において、複数のウエハをトレイと呼ばれる収納容器に積み重ねて収納し、かつ搬送される技術が知られている。
この時、収納容器には、複数のウエハと、挿間紙と呼ばれるスペーサとが交互に積層された状態で収納される。これは、ウエハ同士の張り付きや搬送中のウエハに対する衝撃をスペーサによって緩和するためである。
例えば、ウエハ移し替え装置等の半導体製造装置を用いて、大型のウエハカセットとコンパクトなトレイとの間でウエハを移し替る作業がある。その際、ウエハとスペーサとを交互に積層した状態で収納した収納容器からウエハを取り出す際には、ウエハとスペーサをそれぞれ順番に取り出す(ピックアップする)。
そして、スペーサをピックアップによって取り出す時、ウエハの大径化、薄型化に伴い、ピックアップしたスペーサにウエハが貼り付いた状態で取り出され、搬送過程で貼り付いたウエハが落下することがある。
これにより、ウエハにマイクロクラックが形成され、ウエハの品質が低下するという課題が発生する。
本願において開示される実施の形態の目的は、半導体ウエハの品質の向上を図ることができる技術を提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態の半導体装置の製造方法は、半導体ウエハと上記半導体ウエハ上に積層されたスペーサとが収納された収納容器を準備し、さらに上記スペーサをヘッドの吸着面に吸着して上記半導体ウエハから離間する第1方向に移動させる工程において、上記スペーサをプッシャによって上記第1方向と反対の第2方向に向けて押し曲げるものである。
一実施の形態によれば、半導体ウエハの品質の向上を図ることができる。
実施の形態の半導体装置の製造方法で用いられる半導体製造装置の一例であるウエハ移し替え装置の構造を示す斜視図である。 図1に示すウエハ移し替え装置に載置される収納容器の主要部の構造の一例を示す斜視図である。 図1に示すウエハ移し替え装置におけるトレイ台の構造の一例を示す斜視図である。 図1に示すウエハ移し替え装置におけるスペーサ用の吸着ヘッドの上面側の構造の一例を示す部分斜視図である。 図4に示す吸着ヘッドの吸着面側の構造の一例を示す部分斜視図である。 図1に示すウエハ移し替え装置におけるウエハ用の第1吸着ヘッドの構造の一例を示す部分斜視図である。 図1に示すウエハ移し替え装置におけるウエハ用のアライメントステージの構造の一例を示す部分斜視図である。 図1に示すウエハ移し替え装置におけるウエハ用の第2吸着ヘッドとウエハカセットの構造の一例を示す部分斜視図である。 図1に示すウエハ移し替え装置の構造の一例を示す平面図である。 図1に示すウエハ移し替え装置の構造の一例を示す側面図である。 図1に示すウエハ移し替え装置のスペーサ用の吸着ヘッドによる6インチ挿間紙吸着時の吸着構造の一例を示す裏面図である。 図11のA−A線に沿って切断した構造の一例を示す断面図である。 図1に示すウエハ移し替え装置のスペーサ用の吸着ヘッドによる8インチ挿間紙吸着時の吸着構造の一例を示す裏面図である。 図13のA−A線に沿って切断した構造の一例を示す断面図である。 図1に示すウエハ移し替え装置のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作の一例を示す部分断面図である。 図1に示すウエハ移し替え装置のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作の一例を示す部分断面図である。 図1に示すウエハ移し替え装置のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作の一例を示す部分断面図である。 図1に示すウエハ移し替え装置のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作の一例を示す部分断面図である。 実施の形態の第1変形例のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作を示す断面図である。 実施の形態の第1変形例のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作を示す断面図である。 比較例の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作を示す断面図である。 比較例の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作を示す断面図である。 実施の形態の第2変形例のウエハ用の吸着ヘッドの支持構造を示す断面図である。 比較例のウエハ用の吸着ヘッドのウエハ吸着時の動作を示す断面図である。 実施の形態の第3変形例のダイシングテープ貼り付け装置の構造を示す側面図である。 図25のダイシングテープ貼り付け装置を用いてテープが貼り付けられたダイシング用のリングフレームの構造を示す平面図である。 図26に示すリングフレームを用いたダイシング(個片化)時の構造を示す断面図である。 実施の形態の第4変形例のバックグラインド時の構造を示す断面図である。 実施の形態の第5変形例のスペーサ用の吸着ヘッドにおけるスペーサ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。 実施の形態の第6変形例のスペーサ用の吸着ヘッドにおけるスペーサ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。 実施の形態の第6変形例のスペーサ用の吸着ヘッドにおけるスペーサ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。 図31に示すスペーサ用の吸着ヘッドの吸着面の構造を示す裏面図である。 実施の形態の第7変形例のウエハ用の吸着ヘッドにおけるウエハ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。 実施の形態の第7変形例のウエハ用の吸着ヘッドにおけるウエハ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。 実施の形態の第7変形例のウエハ用の吸着ヘッドにおけるウエハ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。 実施の形態の第7変形例のウエハ用の吸着ヘッドにおけるウエハ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。 実施の形態の第7変形例のウエハ用の吸着ヘッドにおけるウエハ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。
以下の実施の形態では特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
さらに、以下の実施の形態では便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良いものとする。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、以下の実施の形態において、構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲等についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態)
図1は実施の形態の半導体装置の製造方法で用いられる半導体製造装置の一例であるウエハ移し替え装置の構造を示す斜視図、図2は図1に示すウエハ移し替え装置に載置される収納容器の主要部の構造の一例を示す斜視図、図3は図1に示すウエハ移し替え装置におけるトレイ台の構造の一例を示す斜視図である。また、図4は図1に示すウエハ移し替え装置におけるスペーサ用の吸着ヘッドの上面側の構造の一例を示す部分斜視図、図5は図4に示す吸着ヘッドの吸着面側の構造の一例を示す部分斜視図、図6は図1に示すウエハ移し替え装置におけるウエハ用の第1吸着ヘッドの構造の一例を示す部分斜視図である。さらに、図7は図1に示すウエハ移し替え装置におけるウエハ用のアライメントステージの構造の一例を示す部分斜視図、図8は図1に示すウエハ移し替え装置におけるウエハ用の第2吸着ヘッドとウエハカセットの構造の一例を示す部分斜視図、図9は図1に示すウエハ移し替え装置の構造の一例を示す平面図、図10は図1に示すウエハ移し替え装置の構造の一例を示す側面図である。
図1に示す本実施の形態の半導体製造装置は、複数の半導体ウエハを収納可能な容器から上記半導体ウエハを取り出し、この半導体ウエハを他の容器に移し替える処理を行うウエハ移し替え装置14である。
ウエハ移し替え装置14の構成について説明すると、複数のウエハ(半導体ウエハ)1を積層して(積み重ねて)収納可能なウエハトレイ(収納容器)3を載置するトレイ台(ステージ)4と、トレイ台4に設けられた第1プッシャユニット5aおよび第2プッシャユニット5bと、複数のスペーサを収納可能な挿間紙トレイ(収納容器)7を載置するトレイ台(ステージ)13とを有している。
また、ウエハ移し替え装置14は、ウエハ1を吸着してピックアップするウエハ用の第1吸着ヘッド8および第2吸着ヘッド10と、上記スペーサである挿間紙(図11参照)2を吸着してピックアップする挿間紙用の吸着ヘッド(ヘッド)6と、ウエハ1の位置合わせを行うアライメントステージ9と、複数のウエハ1を収納可能なウエハカセット11を載置するカセット台12とを有している。
このようなウエハ移し替え装置14は、例えば、大型のウエハカセット11とコンパクトなウエハトレイ3との間でウエハ1を移し替る際等に用いられる。例えば、ウエハトレイ3に収納された複数のウエハ1をウエハカセット11に移し替える、もしくはその反対にウエハカセット11に収納された複数のウエハ1をウエハトレイ3に移し替える処理に用いられる。
なお、ウエハトレイ3に複数のウエハ1を収納する際には、ウエハ1と上記挿間紙2とが交互に積層された状態で収納する。これは、ウエハ同士の張り付きや搬送中のウエハ1に対する衝撃を挿間紙2によって緩和するためである。
したがって、ウエハ1と上記挿間紙2とが交互に積層された状態で収納されたウエハトレイ3からウエハ1を取り出す際には、ウエハ1と挿間紙2をそれぞれ交互に順番に取り出す(ピックアップする)ことになる。
その際、ウエハ1のピックアップは、ウエハ吸着用の第1吸着ヘッド8によって行い、さらに、挿間紙2のピックアップは、挿間紙吸着用の吸着ヘッド6によって行う。なお、ウエハカセット11へのウエハ1の搬入出は、ウエハ吸着用の第2吸着ヘッド10によって行う。
また、ウエハ移し替え装置14では、ウエハ1の移し替えを、時間的に、かつスペース的に効率良く行えるように、トレイ台13、トレイ台4、アライメントステージ9およびカセット台12等が、平面視で略直線上に設けられている。
次に、ウエハ移し替え装置14における各ユニットの詳細構造について説明する。
図2に示すウエハトレイ3は、複数のウエハ1を積層して収納することが可能な収納容器であり、収納の際には、ウエハ1と挿間紙2とを交互に積層する。
ウエハトレイ3は、本体となるベース部3aと、ウエハ1の外周を案内する側壁3bと、側壁3bを支えるリブ3cとを有している。なお、側壁3bにリブ3cが設けられているため、側壁3bの強度を高めることができ、側壁3bが劣化(経時変化)等で傾いたり、倒れたりすることを低減できる。
また、側壁3bは、ウエハ1の外周に沿うように、円形に配置されているが、所々が開口部(スリット)3dとなって開口している。ただし、開口部3dは、必ずしも形成されていなくてもよく、側壁3bがウエハ1の外周に対応して一体に繋がった形状であってもよい。
なお、ウエハサイズに応じてトレイの大きさは異なるが、各トレイの基本構造は同様である。
次に、図3に示すトレイ台4は、図2に示すウエハトレイ3を載置するものであり、その本体に、小径ウエハ(例えば、ウエハ径が6インチ)用のウエハトレイ3を載置可能な第1載置面4aと、大径ウエハ(例えば、ウエハ径が8インチ)用のウエハトレイ3を載置可能な第2載置面4bとが形成されている。
そこで、本実施の形態のトレイ台4では、第1載置面4aと第2載置面4bでは段差状になっており、第1載置面4aの方が第2載置面4bよりも低い位置に形成され、かつ第1載置面4aの外側に第2載置面4bが形成されている。すなわち、本実施の形態のトレイ台4では、第2載置面4bの内側に第2載置面4bより高さの低い第1載置面4aが形成されている。
なお、第1載置面4aと第2載置面4bとが段差状に形成され、第1載置面4aの方が第2載置面4bより低いことで、第1載置面4aに載置されるウエハトレイ3は、段差で形成された内壁部4cによって位置決めが行われる。
また、トレイ台4の裏面側には、トレイ台4の基準位置の固定を行う位置決め部4dが設けられている。
また、本実施の形態のトレイ台4には、挿間紙2を吸着して持ち上げる際に挿間紙2の端部を下方に押し曲げるプッシャを備えたプッシャユニットが設けられている。ここで、プッシャユニットには、ウエハトレイ3に収納されたウエハ1の主面(図15参照)1aに沿って前進・後退を行う第1アーム(プッシャ)5aaを備えた第1プッシャユニット5aと、ウエハ1の主面1aに交差する方向の回転軸5bc(図9参照)に対して主面1aに沿って回転を行う第2アーム(プッシャ)5baを備えた第2プッシャユニット5bとがある。
第1プッシャユニット5aは、シリンダ部5abのシリンダ駆動により直動式で第1アーム5aaを前進・後退させる機構を備えている。したがって、第1プッシャユニット5aを小径ウエハに適用すると、第1アーム5aaの必要ストロークが長くなり、後退時に第1アーム5aaの一端が第1プッシャユニット5aの背後に突出するため、その分の設置スペースを考慮しなければならず、これにより、第1アーム5aaの長さを比較的短く設定できるように大径ウエハに対して用いることが好ましい。
ただし、第1プッシャユニット5aの背後にスペースの問題が無い場合は、第1プッシャユニット5aを小径ウエハに対して適用してもよい。
一方、第2プッシャユニット5bは、シリンダ部5bbのシリンダ駆動により第2アーム5baを、回転軸5bcに対して回転させる機構(回動式)を備えている。なお、第2アーム5baは、ウエハ1の横から回動してウエハ1上に進入する方式であるため、第1プッシャユニット5aの第1アーム5aaに比べて長さを長く設定することが可能であり、したがって、小径ウエハに対して用いることが好ましい。
ただし、第2プッシャユニット5bは、第2アーム5baの長さを短く設定することで、大径ウエハに適用させることも可能である。
本実施の形態では、トレイ台4に、第1プッシャユニット5aと第2プッシャユニット5bとが設けられており、第1プッシャユニット5aを大径ウエハに用い、一方、第2プッシャユニット5bを小径ウエハに用いた場合を説明する。
これにより、第1プッシャユニット5aの第1アーム5aaを短くすることができ、第1プッシャユニット5aの背後のスペースを必要とすることがなく、ウエハ移し替え装置14の小型化を図ることができる。
次に、図4および図5に示す吸着ヘッド6は、挿間紙(図11参照)2を吸着し、搬送するものであり、図2のウエハトレイ3に収納された挿間紙2を吸着して取り出し、図1に示す挿間紙トレイ7への搬送を行うものである。
図5に示すように、吸着ヘッド6の吸着面6aを有した本体部6bは、中空構造となっており、吸着面6aを有する板状の外縁部6baと、外縁部6baを支持する十字形の板状の支持部6bbとを備えている。さらに、外縁部6baの吸着面6aには、複数の溝部6cが、平面視で外縁部6baの外周に沿った形状で形成されている。
また、各溝部6cには、上面6f側と吸着面6a側とに貫通する貫通孔6dが形成されており、この貫通孔6dを介して真空排気が行われ、溝部6cが形成されている領域で挿間紙2の吸着を行う。
また、吸着ヘッド6の本体部6bの支持部6bbには、吸着面6aから突出可能なピン(吸着検出部)6eが設けられている。
このピン6eが、吸着面6aに突出可能に設けられていることで、挿間紙2の吸着の有無やウエハ1の張り付きの有無を検出することができる。
次に、図6に示す第1吸着ヘッド8は、ウエハ1を吸着保持してウエハトレイ3とアライメントステージ9との間でウエハ1の搬送を行うものであり、高さ方向(Z方向)に移動自在な支持部8bによって、θ1方向に回転可能に支持されている。
なお、ウエハ1をウエハトレイ3からウエハカセット11に移し替える際には、まず、第1吸着ヘッド8の吸着面8aによってウエハトレイ3内のウエハ1を吸着し、さらに、支持部8bをZ方向に上昇させる。
その後、支持部8bをθ1方向に回転させて第1吸着ヘッド8を180°回転させることで、ウエハ1の表裏を反転させ、この状態でアライメントステージ9の真上にウエハ1を移動させる。
なお、図7に示すように、アライメントステージ9は、小径ウエハを載置する第1載置面9aと、大径ウエハを載置する第2載置面9bとを有しており、第1載置面9aの外側に第2載置面9bが形成されている。また、第1載置面9aは、第2載置面9bより低い位置に形成されており、第1載置面9aと第2載置面9bとで段差が付いている。さらに、第1載置面9aと第2載置面9bは、それぞれの周縁部にテーパ状のガイド部9cが形成されている。また、第1載置面9aと第2載置面9bは、それぞれが開口部(スリット)9dによって2つに分割された形状となっており、反転した第1吸着ヘッド8が開口部9dを通過する。
例えば、小径ウエハの搬送を例に挙げると、アライメントステージ9の真上にウエハ1を移動させた後、ウエハ1の吸着を解除する。この段階で、ウエハ1は、第1吸着ヘッド8の吸着面8aに載っているだけとなり、XY方向の拘束が無くなった状態となる。
その後、支持部8bを下降させることで、ウエハ1と第1吸着ヘッド8とが離脱し、ウエハ1は、テーパ状のガイド部9cに倣って案内されて位置決めされ、第1載置面9aに載置される。
また、アライメントステージ9には、ウエハ1の有無を検出する検出センサ9e,9fが設けられている。例えば、第1載置面9aに小径ウエハの有無を検出する検出センサ9eが設けられ、また、第2載置面9bに大径ウエハの有無を検出する検出センサ9fが設けられている。
次に、図7に示す第2吸着ヘッド10をアライメントステージ9の開口部9dに通過させ、ウエハ1の中央部に吸着面10aが位置するように第1載置面9aの下部で第2吸着ヘッド10を停止させる。
その後、第2吸着ヘッド10の吸着面10aでウエハ1を吸着保持してから上昇し、アライメントステージ9からウエハ1を持ち上げる。
次に、図8に示すように、第2吸着ヘッド10をウエハカセット11の方向に移動させ、第2吸着ヘッド10の吸着面10aでウエハ1を吸着保持した状態で、ウエハカセット11内にウエハ1を進入させる。
その後、ウエハ1の吸着を解除することで、ウエハ1をウエハカセット11に収納することができる。
なお、ウエハ1をウエハカセット11からウエハトレイ3に移し替える際には、上述の手順と逆の手順を行うことでウエハトレイ3へのウエハ1の移し替えを行うことができる。
また、本実施の形態のウエハ移し替え装置14では、ウエハカセット11とウエハトレイ3の間でのウエハ1の移し替えにおいて、ウエハ1を表裏反転させている。これは、図8に示すように、ウエハカセット11においては、ウエハ1の主面(素子形成面、図15参照)1aを上方に向けて収納し、一方、図2に示すウエハトレイ3においては、ウエハ1の裏面(図15参照)1bを第1吸着ヘッド8によって吸着保持することに対応して、ウエハ1の裏面1bが上方を向いた状態で収納されているためである。
したがって、ウエハ移し替えの作業の途中でウエハ1を表裏反転させなければならない。
そこで、本実施の形態のウエハ移し替え装置14では、図9に示すアライメントステージ9の開口部9dにおいて、図10のP部に示すように、第1吸着ヘッド8を回転させてウエハ1の表裏を反転させることで、ウエハカセット11とウエハトレイ3の間でのウエハ1の移し替えを実現している。
さらに、図7に示すように、アライメントステージ9の第1載置面9aと第2載置面9bを分割して開口部9dを形成し、この開口部9dで、図10のP部に示すように第1吸着ヘッド8を回転させる動作を行うことで、図9に示すように、ウエハ1の移し替えを平面視で略直線上で行うことを実現している。
これにより、ウエハ移し替え装置14では、時間的にも、さらにスペース的にも効率良くウエハ1の移し替えを行うことができる。
なお、図10に示すウエハ移し替え装置14において、ウエハ1をアライメントステージ9の真上に移動させた後、ウエハ1の吸着を解除し、その後、支持部8bを下降(Q部)させることで、吸着が解除されたウエハ1をアライメントステージ9の載置面に載せることができる。
次に、ウエハ移し替え装置14において、吸着ヘッド6によって挿間紙2を吸着する際の吸着領域について説明する。
図11は図1に示すウエハ移し替え装置14のスペーサ用の吸着ヘッドによる6インチ挿間紙吸着時の吸着構造の一例を示す裏面図、図12は図11のA−A線に沿って切断した構造の一例を示す断面図である。また、図13は図1に示すウエハ移し替え装置のスペーサ用の吸着ヘッドによる8インチ挿間紙吸着時の吸着構造の一例を示す裏面図、図14は図13のA−A線に沿って切断した構造の一例を示す断面図である。
まず、スペーサである挿間紙2について説明する。本実施の形態の挿間紙2は、図2に示すウエハトレイ3に複数のウエハ1を積層して収納する際に、ウエハ1とウエハ1の間に配置して、収納中や搬送中のウエハ同士の直接的な接触を防いでウエハ1を保護するものである。さらに、ウエハ同士の張り付きも防止するものである。
挿間紙2は、例えば、樹脂系の材料によって形成され、厚さは、例えば、0.2mm程度である。なお、挿間紙2の表面には、エンボス加工が施されていてもよいし、また、施されていなくてもよい。
また、ウエハトレイ3は、例えば、導電性の樹脂等によって形成され、ウエハ1の静電破壊対策が施されている。
なお、吸着ヘッド6は、6インチウエハに対応する挿間紙2を吸着する場合も、8インチウエハに対応する挿間紙2を吸着する場合も共通のものを使用する。したがって、図11に示す6インチ用の挿間紙2を吸着した場合と、図13に示す8インチ用の挿間紙2を吸着した場合とでは、それぞれの挿間紙2の吸着ヘッド6からのはみ出し量が、8インチ用の挿間紙2の方が大きい。
また、図12および図14に示すように、吸着ヘッド6の上面6fには、それぞれ吸着面6aの溝部6c(図11,13参照)に開口する複数の貫通孔6dに対して、上記複数の貫通孔6dそれぞれに連通する複数の継手6gおよび配管6hが設けられており、これらの配管6hを通じて真空排気を行って挿間紙2を吸着する。
したがって、本実施の形態のウエハ移し替え装置14では、図12に示す吸着ヘッド6の吸着領域15は、図11に示す吸着ヘッド6の外縁部6baに設けられた複数の溝部6cそれぞれの外周部を結んだ領域として表すことができる。
言い換えると、吸着領域15は、吸着ヘッド6の吸着面6aの外縁(外周部)に沿って設けられた複数の溝部6cによって囲まれた領域でもある。
また、図12および図14に示すように、吸着ヘッド6に対応して挿間紙2にも吸着される領域(吸着ヘッド6の吸着領域15に対向する第1領域2a)と、その外側の領域(吸着時にプッシャによって押し曲げられる第2領域2b)とがある。
すなわち、挿間紙2は、吸着ヘッド6によって吸着された際(吸着ヘッド6が上昇を開始する前)、もしくは吸着後に吸着ヘッド6が上昇した際に、挿間紙2の第2領域2bがプッシャと接触する。
なお、本実施の形態の吸着ヘッド6の吸着面6aに形成された複数の溝部6cは、平面視で外縁部6baの外周に沿った形状で形成されているが、例えば、外縁部6baの外周に沿って1つに繋がった形状の溝部6cであってもよい。
また、吸着ヘッド6には、継手6gが設けられたいるのみであり、上記真空排気を行うためのポンプ等の駆動系は吸着ヘッド6以外の箇所に設けられている。これにより、吸着ヘッド6の重量を軽くすることができ、吸着ヘッド6の動作を高精度に、かつ素早く行うことができる。
また、吸着ヘッド6の本体部6bは、吸着面6aを有する板状の外縁部6baと、外縁部6baを支持する十字形の板状の支持部6bbのみからなる中空構造であるため、さらに吸着ヘッド6の重量の軽量化を図ることができ、吸着ヘッド6の動作をより高精度に、かつより素早く行うことができる。
次に、本実施の形態のウエハ移し替え装置14における吸着ヘッド6による挿間紙2のピックアップ動作について説明する。
図15〜図18は、それぞれ図1に示すウエハ移し替え装置14のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作の一例を示す部分断面図である。
なお、ここでは、8インチウエハがウエハトレイ3に収納されている場合を、一例として説明するが、吸着ヘッド6のピックアップ動作については、6インチウエハについても同様である。
まず、ウエハ1と、ウエハ1上に積層された挿間紙2とがそれぞれ交互に積層され、かつ収納されたウエハトレイ3を準備する。さらに、図1に示すウエハ移し替え装置14のトレイ台4にウエハトレイ3を載置した状態で、吸着ヘッド6を下方(第2方向Sと同方向)に移動させることで、挿間紙2に吸着ヘッド6の吸着面6aを接触させる。
その後、図15に示すように、挿間紙2を吸着ヘッド6の吸着面6aに吸着する。すなわち、複数の貫通孔6dを介して溝部6cから真空排気を行って吸着面6aに挿間紙2を吸着させる。
さらに、第1プッシャユニット5aの直動式の第1アーム5aaを、ウエハトレイ3の横の位置からウエハトレイ3の側壁3b上に通過させてウエハ1の上方に突出させる(T部、前進させる)。ただし、第1アーム5aaの突出は、吸着ヘッド6を下降させる前に予め行っておいても良く、少なくとも吸着ヘッド6を上昇させる前に突出を完了していればよい。
その後、挿間紙2を吸着した吸着ヘッド6をウエハ1から離間する第1方向Rに移動させる(上昇させる)。
そして、挿間紙2の端部(図12に示す第2領域2b)を、第1プッシャユニット5aの第1アーム5aaによって吸着ヘッド6の吸着面6aより第1方向R(上方)と反対の第2方向S(下方)に押し曲げる。
すなわち、第1アーム5aaによって、挿間紙2の端部が吸着ヘッド6の吸着面6aよりも下方に位置するように挿間紙2を押し曲げる。
この時、図15に示すように、挿間紙2にウエハ1の張り付きが無い場合は、吸着ヘッド6の上昇に追従して挿間紙2の端部がしなって第1アーム5aaを擦り抜け、上方に搬送されることになる。
一方、図16に示すように、挿間紙2にウエハ1が張り付いている場合は、吸着ヘッド6が上昇した際、挿間紙越しにウエハ1が第1アーム5aaに接触する。
さらに、図17に示すように、吸着ヘッド6が上昇すると、第1アーム5aaによって挿間紙2が下方に押し曲げられる。これにより、挿間紙2とウエハ1との間に隙間Uが形成され、この隙間Uに空気(大気)が進入することで、挿間紙2とウエハ1の密着が解かれ、挿間紙2からウエハ1を離脱させる。
すなわち、真空吸着に近い状態で密着している挿間紙2とウエハ1に対して、プッシャ(第1アーム5aa)により挿間紙2を押し曲げて(変形させて)挿間紙2とウエハ1の間に隙間Uを形成し、この隙間Uが形成されたことで挿間紙2とウエハ1の間を大気開放し、これにより、挿間紙2とウエハ1を分離するものである。
挿間紙2から分離したウエハ1は、図18に示すように、ウエハトレイ3内に戻る。
その後、挿間紙2を吸着した状態で、所定の位置まで吸着ヘッド6を上昇させ、上昇後、第3方向V(X方向もしくはY方向)に吸着ヘッド6を移動させ、図1に示す挿間紙トレイ7に挿間紙2を移す。
なお、挿間紙2を移した後、ウエハ1をピックアップする際には、第1アーム5aaをウエハトレイ3の外側に退避(後退)させ、その後、第1吸着ヘッド8によってウエハトレイ3内に収納されたウエハ1を吸着してピックアップする。
以上のように、吸着ヘッド6によって挿間紙2をピックアップする際に、プッシャによって挿間紙2を吸着ヘッド6の吸着面6aより下方に押し曲げることで、挿間紙2にウエハ1が張り付いている場合、ウエハ1を挿間紙2から分離することができ、その結果、ウエハ1はウエハトレイ3内に戻る。
これにより、ウエハ1が高い位置から落下することを防止でき、ウエハ1が割れたり、マイクロクラックが形成されたりすることを防止できる。
その結果、ウエハ1の品質を向上させることができる。
なお、6インチウエハが収納されたウエハトレイ3から6インチ対応の挿間紙2を吸着ヘッド6によってピックアップする場合においても、第1アーム5aaの代わりに第2プッシャユニット5bの回動式の第2アーム5baが使用されるだけであり、上述の8インチウエハの場合と同様の効果を得ることができる。
また、上述のピックアップ方法では、第1アーム5aaがウエハトレイ3の側壁3b上を通過する場合を説明したが、図2に示すウエハトレイ3のように、側壁3bに複数の開口部(スリット)3dが形成されている構造においては、直動式の第1アーム5aaを、開口部3dを介して出入りするようにしてもよい。
その結果、第1アーム5aaを側壁3b上に通す場合に比較して、第1アーム5aaの高さを低い位置に設定することができる。すなわち、第1アーム5aaの高さの設定位置を調整することができるため、第1アーム5aaの高さを可能な限り低い位置に設定することにより、ウエハ1の張り付きが発生していた場合のウエハ1の落下高さを低くすることができる。
例えば、第1アーム5aaを側壁3b上に通す場合、第1アーム5aaと挿間紙2の接触を、少なくとも吸着ヘッド6が第1方向Rに上昇し、かつ第3方向Vに移動を開始する前に行うことで、挿間紙2にウエハ1が張り付いていた場合に、ウエハ1の落下時のダメージを抑制することができる。
なお、図1に示すウエハ移し替え装置14における吸着ヘッド6の移動制御では、第1方向R(上昇、Z方向)への移動の制御と、第3方向V(X方向もしくはY方向)への移動制御とが独立した制御であるため、上述のように吸着ヘッド6を第1方向Rに上昇させた後に、第3方向Vへの移動を行うことができる。
また、第1アーム5aaを側壁3bの開口部3dに通すようにすることで、吸着ヘッド6の第1方向Rへの移動過程(上昇過程)の範囲の高さ(側壁3bの高さの範囲内)に第1アーム5aaの高さを設定することもでき、第1アーム5aaを側壁3b上に通す場合に比較してウエハ1の落下時の高さを低くすることができ、ウエハ1に対するダメージをさらに抑制することができる。
また、本実施の形態のウエハ移し替え装置14では、図9に示すように、トレイ台4に設置された第1プッシャユニット5aと第2プッシャユニット5bの配置領域が、ウエハ1の搬送方向Wに対して斜めの位置(本実施の形態では、上記配置領域が搬送方向Wと45°を成す方向)となっている。すなわち、第1プッシャユニット5aと第2プッシャユニット5bの配置領域が、ウエハ1の搬送方向W(搬送経路)から外れた領域であるため、ウエハ1の搬送方向Wを大きくすることなく設定することができ、搬送の時間的かつスペース的効率を向上させることができる。さらに、第1吸着ヘッド8等と、第1プッシャユニット5aおよび第2プッシャユニット5bとが干渉しないようにすることができ、ウエハ搬送時のウエハ1の損傷等の問題発生を抑制化することができる。
また、アライメントステージ9とトレイ台4とを間隔を詰めて配置することもできる。その結果、ウエハ移し替え装置14の小型化を図ることができる。
また、本実施の形態のウエハ移し替え装置14のように、トレイ台4に、第1プッシャユニット5a(第1アーム5aaを前進・後退させる方式)と第2プッシャユニット5b(第2アーム5baを回動させる方式)の両者が設けられていることにより、異なる径のウエハ1に対して容易に対応することができる。例えば、大径ウエハに第1プッシャユニット5aを適用し、小径ウエハに第2プッシャユニット5bを適用することで、ウエハ移し替え装置14の更なる小型化を図ることができる。
さらに、第1プッシャユニット5aおよび第2プッシャユニット5bの両者が設けられていることに、第1プッシャユニット5aと第2プッシャユニット5bの配置領域が、ウエハ1の搬送方向W(搬送経路)から外れた領域であることを組み合わせることで、ウエハ移し替え装置14の更なる小型化(省スペース化)を実現することができる。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。
図19および図20は、それぞれ実施の形態の第1変形例のスペーサ用の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作を示す断面図、図21および図22は、それぞれ比較例の吸着ヘッドによるスペーサ吸着時の動作を示す断面図である。
本第1変形例の構造は、挿間紙ピックアップ時のウエハ張り付きの検出を、図19および図20に示す吸着ヘッド6に設けられたピン(吸着検出部)6eによって行うものである。図21および図22に示す本願発明者が検討を行った比較例の方法は、ウエハトレイ3の脇に設けられたセンサ50によってウエハ張り付きを検出するものである。
図21に示す方法は、例えば光学的なセンサ50をウエハトレイ3の外側に設置し、このセンサ50から斜め上方の吸着ヘッド6に対して光を照射してウエハ張り付きの有無を検出するものである。また、図22に示す方法は、センサ50を、ピックアップされた挿間紙2の下部に例えばアクチェータ等で移動させてウエハ張り付きの有無を検出するものである。
図21および図22の何れの方法においても、挿間紙2をある程度の高さまで上昇させる必要があり、張り付いたウエハ1が落下した際にウエハ1が破損する可能性が高いという課題が発生する。
これに対して、図19および図20に示す本第1変形例の構造は、吸着ヘッド6に設けられたピン(吸着検出部)6eによってウエハ張り付きの検出を行うものであり、吸着面6aより突出可能なピン6eが吸着ヘッド6の支持部6bbに設けられている。また、ピン6eは、ピン6eが挿間紙2を押し下げる方向に弾性力が作用するように設けられたバネ部材6jと係合している。
図19および図20に示す構造では、図19に示すように、挿間紙2のみをピックアップした場合には、挿間紙2の柔軟性により、ピン6eはバネ部材6jの弾性力で下降(突出)する。一方、図20に示すように、挿間紙2にウエハ1の張り付きが発生した場合には、ウエハ1の剛性により、ピン6eは下降(突出)しない。この時のピン6eのストロークをセンサ6iで監視することでウエハ張り付きの有無を検出するものである。
なお、バネ部材6jの弾性力による荷重は、数グラム程度であるため、ウエハ1へのダメージは避けられる。また、ピックアップによる吸着ヘッド6の上昇高さは、図21のウエハトレイ3の高さの範囲以下であり、吸着ヘッド6を数mm程度上昇させるだけで済むため、張り付いたウエハ1が落下してもウエハ1をウエハトレイ3内に戻すことが可能である。
さらに、落下時のウエハ1の落下高さが低いため、ウエハ1が損傷することは防ぐことができる。
本第1変形例の構造を、図4および図5に示す本実施の形態の吸着ヘッド6に設けることにより、本実施の形態のプッシャによる挿間紙2の押し曲げと合わせることで、ウエハ1にダメージを与えることなく、高精度にウエハ張り付きを検出することができる。
なお、ピン6eは、図12および図14に示す吸着領域15内に設けられていることが好ましく、これにより、更に高精度にウエハ張り付きを検出することができる。ただし、ピン6eは吸着領域15の外側の領域に設けられていてもよい。
また、ピン6eは、吸着ヘッド6の本体部6b(図11,13参照)において、溝部6cから離れた位置に設けられることが好ましい。溝部6cからの距離が大きくなるほどピン6eの突出量を大きくすることができ、ウエハ張り付きの有無の検出精度を高めることができる。したがって、図4および図5に示す本実施の形態の吸着ヘッド6のように、最も好ましいのは、ピン6eが、上記吸着領域15の中央部もしくはその近傍に配置されることであり、これにより、ウエハ張り付きの有無の検出精度をさらに高めることができる。
次に、第2変形例について説明する。
図23は実施の形態の第2変形例のウエハ用の吸着ヘッドの支持構造を示す断面図、図24は比較例のウエハ用の吸着ヘッドのウエハ吸着時の動作を示す断面図である。
本第2変形例は、ウエハトレイ3からウエハ1をピックアップする際のピックアップミスを防ぐものである。
図24の本願発明者が検討した比較例の構造では、ウエハトレイ3に収納されたウエハ1を第1吸着ヘッド8によってピックアップする際に、ウエハトレイ3の側壁3bに経時変化等で内側に向かって倒れるような変形(D部)がある場合、ピックアップされるウエハ1が、側壁3bと接触してピックアップミスを引き起こすという課題が生じていた。
そこで、本第2変形例は、図23に示すように、トレイ台4に、トレイ台4の基準位置を決める位置決め部4dを設けたものである。
詳細には、トレイ台4の下部に、回転自在なボール状の複数のローラ部4eを配置し、このローラ部4eによってトレイ台4を支持する。さらに、チャック4daと爪部4dbを有する位置決め部4dをトレイ台4の下部に配置する。これにより、トレイ台4は、複数のローラ部4eによって水平方向にフリーに支持される。
この状態で、位置決め部4dのチャック4daの爪部4dbを閉じると、トレイ台4はクランプされて、基準位置に固定される。
一方、チャック4daの爪部4dbを開くと、トレイ台4は開放されて爪部4dbに接触する範囲内でフリーな状態となる。
このような構造において、ウエハトレイ3内に第1吸着ヘッド8が下降してウエハ1を吸着するまでは、爪部4dbを閉じてウエハトレイ3を基準位置に固定しておく。その後、爪部4dbを開いてウエハトレイ3を水平方向にフリーな状態に切換え、第1吸着ヘッド8はウエハ1を吸着して上昇する。上昇中に、ウエハ1と側壁3bが接触した際、ウエハトレイ3はウエハ1に押されて、ウエハ1から離れる方向に移動することにより、ウエハ1を落下させることなく正常にピックアップすることができる。
次に、第3および第4変形例について説明する。
図25は実施の形態の第3変形例のダイシングテープ貼り付け装置の構造を示す側面図、図26は図25のダイシングテープ貼り付け装置を用いてテープが貼り付けられたダイシング用のリングフレームの構造を示す平面図、図27は図26に示すリングフレームを用いたダイシング時の構造を示す断面図、図28は実施の形態の第4変形例のバックグラインド時の構造を示す断面図である。
本第3変形例は、実施の形態で説明したウエハトレイ3からの挿間紙2のピックアップ方法とウエハ1のピックアップ方法とを、図25に示すダイシングテープ貼り付け装置16に適用した例である。
図25に示すダイシングテープ貼り付け装置16について説明する。
ダイシングテープ貼り付け装置16は、ウエハ1と挿間紙2とが交互に積層されるウエハトレイ3と、ウエハトレイ3を載置するトレイ台4と、ウエハトレイ3からウエハ1をピックアップするウエハ吸着ヘッド17と、ウエハトレイ3から挿間紙2をピックアップする吸着ヘッド6と、吸着ヘッド6によってピックアップされた挿間紙2を収納する挿間紙トレイ7とを備えている。
さらに、ダイシングテープ貼り付け装置16は、ウエハ1のノッチやオリエンテーションフラットを検出する検出カメラ19と、ウエハ1のθ軸(θ2の回転方向)の位置補正を行うアライメントステージ18と、テープ部材の貼り付けを行うテープ貼り付けテーブル20と、フレームストッカ21から図26に示すリングフレーム23をピックアップするフレーム吸着ヘッド22とを備えている。すなわち、ウエハ1とテープ部材の貼り付けは、テープ貼り付けテーブル20で行われる。
したがって、ダイシングテープ貼り付け装置16では、まず、ウエハ吸着ヘッド17によってウエハトレイ3からウエハ1をピックアップし、その後、アライメントステージ18にウエハ1を移す。さらに、アライメントステージ18上で、検出カメラ19によってウエハ1のノッチやオリエンテーションフラットを検出してその検出結果に基づいてウエハ1のXY位置を補正する。さらに、検出カメラ19の検出結果に基づいてアライメントステージ18上でウエハ1のθ軸(θ2の回転方向)の位置補正を行う。
その後、位置補正が行われたウエハ1をウエハ吸着ヘッド17によってピックアップし、テープ貼り付けテーブル20に搬送して載置する。
一方、フレーム吸着ヘッド22によって、フレームストッカ21から図26に示すリングフレーム23をピックアップし、リングフレーム23をテープ貼り付けテーブル20に搬送して載置する。
そして、テープ貼り付けテーブル20において、ウエハ1をテープ部材に貼り付ける。ダイシングテープ貼り付け装置16では、図26および図27に示すように、ウエハ1の裏面1bを、ダイシングテープ(テープ部材)24でリングフレーム23に固定する。
その後、ウエハ1(リングフレーム23)をダイシング装置に搬送し、図27に示すように、リングフレーム23に固定されたウエハ1を、ウエハ1の主面1a側からダイシングソー25によって個片化(ダイシング)する。
なお、半導体パッケージ(半導体装置)の組み立て工程では、図1に示すウエハ移し替え装置14によってウエハ1のウエハカセット11への移し替えを行い、その後、ウエハ1の裏面研磨、ダイシング、ダイボンディング、ワイヤボンディング、モールド、外装めっき処理、リード切断・成形およびマーキング等の各処理が行われる。その際、例えば、ダイシング工程では、図25に示すダイシングテープ貼り付け装置16において、リングフレーム23によって保持されたダイシングテープ24に貼り付けられたウエハ1を、ダイシング装置によってダイシングする。
また、図25に示すダイシングテープ貼り付け装置16は、ダイシングテープ24の代わりに、ウエハ1の裏面研磨用のテープ部材を貼り付ける装置としても適用可能である。つまり、図28の第4変形例に示すように、上記組み立て工程のウエハ1の裏面研磨工程用として、図25のダイシングテープ貼り付け装置16を保護テープ貼り付け装置に置き換えて適用するものである。
すなわち、本第4変形例は、実施の形態で説明したウエハトレイ3からの挿間紙2のピックアップ方法とウエハ1のピックアップ方法とを、上記保護テープ貼り付け装置に適用するものである。
例えば、上記組み立て工程のウエハ1の裏面研磨工程で、上記保護テープ貼り付け装置を用いて、図28に示すように裏面研磨用の保護テープ(テープ部材)26をウエハ1の主面(表面)1a側に貼り付け、保護テープ26に貼り付けられたウエハ1の裏面1bを研削ホィール27によって研磨してウエハ1を薄くする。
以上のように、実施の形態で説明した、ウエハ1と挿間紙2とが交互に積層されたウエハトレイ3から挿間紙2をピックアップする方法とウエハ1をピックアップする方法とは、上記のようなダイシングテープ貼り付け装置16や保護テープ貼り付け装置に対しても適用することが可能である。
なお、挿間紙2やウエハ1の取り出しの直後に、例えば裏面研磨工程やダイシング工程がある場合、ウエハ1にマイクロクラックが形成されていると、裏面研磨時やダイシング時にクラックが進展してウエハ不良もしくはチップ不良に至り、出荷製品の品質低下リスクも懸念される。
しかしながら、上記実施の形態で説明した挿間紙2のピックアップ方法では、ウエハ張り付きによるウエハ1の割れや、ウエハ1にマイクロクラックが形成されたりすることを防止でき、ウエハ1の品質を向上させることができる。これにより、上記ダイシングテープ貼り付け装置16や保護テープ貼り付け装置に対して、上記実施の形態で説明した挿間紙2のピックアップ方法を適用した場合でも、上記出荷製品の品質低下リスクも低減化することができる。
次に、第5変形例について説明する。
図29は実施の形態の第5変形例のスペーサ用の吸着ヘッドにおけるスペーサ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。
上記実施の形態では、プッシャがトレイ台4に設けられている場合を説明したが、プッシャは、吸着ヘッド6に設けられていてもよく、図29に示す第5変形例は、プッシャが吸着ヘッド6に設けられた場合の吸着ヘッド6のピックアップ動作を説明するものである。
すなわち、吸着ヘッド6に第1プッシャユニット5aが設けられている場合、挿間紙2を僅かにピックアップした位置にて、直動式の第1アーム5aaで挿間紙2の端部を押し下げる。これにより、ウエハ張り付きが無い場合には、挿間紙2は柔軟性を保有しているため、下方に折り曲げられた状態でそのまま搬送される。
一方、ウエハ張り付きがある場合には、ウエハ1は第1アーム5aaによって押し下げられて(押し曲げられて)、挿間紙2から分離してウエハトレイ3内に戻る。
このように、第1プッシャユニット5aが吸着ヘッド6に設けられていることにより、トレイ台4にプッシャユニットを設けなくて済むため、装置の省スペース化を図ることができ、ウエハ移し替え装置14の小型化を図ることができる。
次に、第6変形例について説明する。
図30は実施の形態の第6変形例のスペーサ用の吸着ヘッドにおけるスペーサ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図、図31は実施の形態の第6変形例のスペーサ用の吸着ヘッドにおけるスペーサ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図、図32は図31に示すスペーサ用の吸着ヘッドの吸着面の構造を示す裏面図である。
本第6変形例は、挿間紙2のみが積層されたトレイ29から吸着ヘッド28によって挿間紙2をピックアップするものである。図32に示すように吸着ヘッド28の吸着面28aには、吸着面28aの周縁部に沿った形状の吸着用の溝部28bが形成されている。
まず、図30に示すように、吸着ヘッド28を、積み重ねられた挿間紙2に接触させ、その後、図31に示すように、真空吸着を開始して、さらに吸着ヘッド28を上昇させることで、最上段の挿間紙2を持ち上げるものである。
これは、吸着ヘッド28によって挿間紙2を吸着すると、挿間紙2の溝部28bに接する部分が溝部28bに吸い込まれて凸状に変形し、さらに挿間紙2の外縁部に波打つようにシワが形成され、これにより、下の挿間紙2との間に隙間が形成されて下の挿間紙2との分離をし易くするものである。
その結果、挿間紙2の張り付きを防ぐことができる。
なお、第6変形例のピックアップ方法を、上記実施の形態の挿間紙2とウエハ1とが積層されたウエハトレイ3から挿間紙2をピックアップする際のピックアップ方法に適用することも可能である。
次に、第7変形例について説明する。
図33〜図37は、それぞれ実施の形態の第7変形例のウエハ用の吸着ヘッドにおけるウエハ吸着時のウエハ張り付き検出方法を示す断面図である。
本第7変形例は、ウエハ1のみが積層されたトレイ29から吸着ヘッド30によってウエハ1をピックアップするものである。
まず、図33に示すように、最上段のウエハ1の端部に吸着ヘッド30を接触させる。その後、図34に示すように、吸着ヘッド30によって最上段のウエハ1の端部を吸着する。ウエハ1の中央部ではなく、端部を吸着した場合、ウエハ1の端部を先に分離させることができるため、ウエハ全体に空気を入れることができ、その結果、ウエハ全体を分離させることができる。
また、図35に示すように、ウエハ1の端部を吸着した後、ウエハ1を反らせる動作を行ってもよい。すなわち、ウエハ1の端部を吸着した後、E部に示すように、ウエハ1の表面をその中心に対して回転するように吸着ヘッド30を動かすことで、ウエハ1を確実に反らせ、ウエハ1の吸着部を数mm程度めくり上げるものである。その後、図36に示すように吸着ヘッド30を上昇させることで、ウエハ全体を分離させることができる。
また、図37に示すように、ウエハ1の端部を吸着してウエハ1を反らせた後、このウエハ1を反らせた箇所に、トレイ29の側壁29aの開口部29b等から直接エアブロー31を行ってもよい。端部を反らせたウエハ1に直接エアブロー31を行うことで、ウエハ1の分離をさらに促進させることができる。
なお、第7変形例のピックアップ方法を、上記実施の形態の挿間紙2とウエハ1とが積層されたウエハトレイ3からウエハ1をピックアップする際のピックアップ方法に適用することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、ウエハトレイ3から挿間紙2をピックアップするヘッドと、ウエハ1をピックアップするヘッドとが異なる別のヘッド(吸着ヘッド6と第1吸着ヘッド8)の場合について説明したが、挿間紙2をピックアップするヘッドとウエハ1をピックアップするヘッドは、同一のヘッドであってもよい。
また、上記実施の形態の挿間紙2とウエハ1とが積層されたウエハトレイ3から挿間紙2をピックアップする方法やウエハ1をピックアップする方法において、挿間紙2もしくはウエハ1に対してイオナイズドエアの吹き付け等を併用してもよい。さらに、ウエハ張り付きの有無を検出する光学的センサ等を併用して設けてもよい。
1 ウエハ(半導体ウエハ)
1a 主面
1b 裏面
2 挿間紙(スペーサ)
2a 第1領域
2b 第2領域
3 ウエハトレイ(収納容器)
3a ベース部
3b 側壁
3c リブ
3d 開口部(スリット)
4 トレイ台(ステージ)
4a 第1載置面
4b 第2載置面
4c 内壁部
4d 位置決め部
4da チャック
4db 爪部
4e ローラ部
5a 第1プッシャユニット
5aa 第1アーム(プッシャ)
5ab シリンダ部
5b 第2プッシャユニット
5ba 第2アーム(プッシャ)
5bb シリンダ部
5bc 回転軸
6 吸着ヘッド(ヘッド)
6a 吸着面
6b 本体部
6ba 外縁部
6bb 支持部
6c 溝部
6d 貫通孔
6e ピン(吸着検出部)
6f 上面
6g 継手
6h 配管
6i センサ
6j バネ部材
7 挿間紙トレイ
8 第1吸着ヘッド
8a 吸着面
8b 支持部
9 アライメントステージ
9a 第1載置面
9b 第2載置面
9c ガイド部
9d 開口部
9e,9f 検出センサ
10 第2吸着ヘッド
10a 吸着面
11 ウエハカセット
12 カセット台
13 トレイ台
14 ウエハ移し替え装置(半導体製造装置)
15 吸着領域
16 ダイシングテープ貼り付け装置(半導体製造装置)
17 ウエハ吸着ヘッド
18 アライメントステージ
19 検出カメラ
20 テープ貼り付けテーブル
21 フレームストッカ
22 フレーム吸着ヘッド
23 リングフレーム
24 ダイシングテープ(テープ部材)
25 ダイシングソー
26 保護テープ(テープ部材)
27 研削ホィール
28 吸着ヘッド
28a 吸着面
28b 溝部
29 トレイ
29a 側壁
29b 開口部
30 吸着ヘッド
31 エアブロー
50 センサ

Claims (20)

  1. (a)半導体ウエハと、前記半導体ウエハ上に積層されたスペーサとが収納された収納容器を準備する工程と、
    (b)前記収納容器を載置するステージと、前記スペーサを吸着する吸着面を備えたヘッドと、前記スペーサを押すプッシャとを有する半導体製造装置を準備する工程と、
    (c)前記スペーサに前記ヘッドの前記吸着面を接触させる工程と、
    (d)前記スペーサを前記ヘッドの前記吸着面に吸着する工程と、
    (e)前記スペーサを吸着した前記ヘッドを前記半導体ウエハから離間する第1方向に移動させる工程と、
    を有し、
    前記(e)工程は、
    (e1)前記スペーサを前記プッシャによって前記第1方向と反対の第2方向に向けて押し曲げる工程を含む、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記スペーサは、前記ヘッドの前記吸着面が有する吸着領域に対向する第1領域と、前記第1領域の外側に位置する第2領域とを有し、
    前記(e1)工程で、前記プッシャは前記第2領域に接触する、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、前記ヘッドの前記吸着面に前記吸着面の外縁に沿って溝部が設けられ、前記吸着領域は前記溝部によって囲まれた領域である、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記ヘッドは、前記スペーサの吸着を検出する吸着検出部を有し、前記吸着検出部によって前記吸着領域内で前記スペーサの吸着を検出する、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、前記吸着検出部は、前記ヘッドの前記吸着面から突出可能なピンである、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、前記ピンは、前記吸着領域内の中央部に配置されている、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記(e1)工程で、前記プッシャと前記スペーサの接触は、前記ヘッドの前記第1方向と交差する第3方向への移動開始より前に行う、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記(e1)工程で、前記プッシャと前記スペーサの接触は、前記ヘッドの前記第1方向への移動過程で行う、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記(e1)工程で、前記プッシャと前記スペーサの接触は、前記ヘッドの前記第1方向への移動開始前に行う、半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記プッシャは、前記ヘッドに設けられている、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記プッシャは、平面視で前記収納容器の横の位置から前記半導体ウエハの上方に出入りする、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項11記載の半導体装置の製造方法において、前記プッシャは、前記収納容器の側壁上で出入りする、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、前記プッシャは、前記収納容器の側壁に設けられたスリットを介して出入りする、半導体装置の製造方法。
  14. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、前記プッシャは、前記半導体ウエハの主面に沿って前進後退を行う、半導体装置の製造方法。
  15. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、前記プッシャは、前記半導体ウエハの主面に交差する方向の回転軸に対して前記主面に沿って回転を行う、半導体装置の製造方法。
  16. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、さらに、前記半導体ウエハをピックアップする工程(f)を有する、半導体装置の製造方法。
  17. 請求項16記載の半導体装置の製造方法において、前記(f)工程の後、ピックアップされた前記半導体ウエハをカセットに収納する、半導体装置の製造方法。
  18. 請求項16記載の半導体装置の製造方法において、前記(f)工程の後、ピックアップされた前記半導体ウエハをテープ部材に貼り付ける、半導体装置の製造方法。
  19. 請求項18記載の半導体装置の製造方法において、前記テープ部材に貼り付けられた前記半導体ウエハの裏面を研磨する、半導体装置の製造方法。
  20. 請求項18記載の半導体装置の製造方法において、前記テープ部材に貼り付けられた前記半導体ウエハを個片化する、半導体装置の製造方法。
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