JP2005269603A - 音響信号処理システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【目的】 処理中の信号のモニタを容易に行うことができるようにする。
【構成】 信号処理の内容をプログラム可能なミキサエンジン10と、その信号処理の構成を編集するPC30とからなるミキサシステムにおいて、PC30に、編集された信号処理の構成を、その信号処理のコンポーネントと各コンポーネントの端子間を結ぶ結線とを用いてグラフィカルに表示する手段と、その表示画面中で、信号のモニタを希望する端子又は結線の指定を受け付ける手段と、その指定に従って、指定された端子又は結線からモニタ用アナログ信号出力19aに信号を出力するようミキサエンジン10に指示する手段とを設け、ミキサエンジン10に、編集された信号処理構成に係る信号処理とは別に、上記の指示に従ってモニタ用アナログ信号出力19aへの信号の出力を行う手段を設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、編集装置によって音響信号処理装置における信号処理の内容を編集し、音響信号処理装置にその編集内容に従った信号処理を行わせる音響信号処理システム及び、コンピュータをこのような編集装置として機能させるためのプログラムに関する。
従来から、音響信号処理部を、プログラムに従って動作可能なプロセッサを用いて構成すると共に、外部のPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータを編集装置として機能させ、これを用いて編集した信号処理構成に基づいて音響信号を処理できるようにした音響信号処理装置が知られている。このような音響信号処理装置を本願では、ミキサエンジンと呼ぶ。ミキサエンジンは、PCにより編集された信号処理構成を内部に記憶し、その記憶している信号処理構成に基づいて単独で音響信号の処理を行うことができる。また、このミキサエンジンは、上記の編集装置と併せて音響信号処理システムを構成する。
また、編集装置上における上記信号処理構成の編集については、編集時に信号処理の構成要素となるコンポーネント及びその入出力間の結線状態をディスプレイにグラフィカルに表示させ、視覚的に信号処理の構成が把握し易い状態で編集作業を行うことができるようにすることが行われている。そして、ユーザは、所望の処理コンポーネントを配置し、配置したコンポーネント間の結線を設定することにより、信号処理構成を編集することができる。
このような音響信号処理システム及びコンピュータを編集装置として機能させるためのアプリケーションソフトについては、例えば非特許文献1に記載されている。
「DIGITAL MIXING ENGINE DME32 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2001年,p.23−66
ところで、このような音響信号処理システムを動作させる場合に、音響信号処理装置における処理中の信号の状態をモニタしたいという要求があった。しかしながら、従来の音響信号処理システムにおいては、信号の出力は出力コンポーネントからしか行うことができなかったため、モニタを行うためには、出力コンポーネントのいずれかの出力端子をモニタ用に確保した上で、信号処理構成の編集時に、信号をモニタしたい端子や結線とその出力端子とを結ぶモニタ用の結線を設定する必要があった。
従って、モニタを行おうとする場合には、処理後の信号の出力には本来よりも少ない数の出力端子しか使用することができないという問題があった。また、別の位置の信号をモニタしようとする場合には、信号処理構成を編集し直して音響信号処理装置に再度設定する必要があるため、操作性が悪いという問題があった。特に、複数の位置の信号を次々にモニタしようとするような操作は、困難であった。
また、モニタ用の結線に係る信号処理も他の部分の信号処理と同じ一連の信号処理として行うことになるため、編集した信号処理構成が音響信号処理装置のハードウェア資源を目一杯使用するものである場合には、モニタ用の結線を追加することができなくなってしまう場合があるという問題もあった。
この発明は、このような問題を解決し、処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置と、その音響信号処理装置における信号処理の構成を編集する編集装置とからなる音響信号処理システムにおいて、処理中の信号のモニタを容易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の音響信号処理システムは、処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置と、その音響信号処理装置における、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の構成要素と、その構成要素の出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とからなる信号処理の構成を編集する編集装置とからなる音響信号処理システムにおいて、上記編集装置に、編集された信号処理の構成を、上記構成要素と上記結線とを用いて表示手段の表示画面にグラフィカルに表示させる手段と、編集された信号処理の構成を上記音響信号処理装置に転送する手段と、上記信号処理の構成を表示する表示画面中で、信号のモニタを希望する端子又は結線の指定を受け付ける受付手段と、その手段が受け付けた指定に従って、指定された端子又は結線から所定の出力部に信号を出力するよう上記音響信号処理装置に指示する指示手段とを設け、上記音響信号処理装置に、上記編集装置から転送された信号処理の構成に従って信号処理を行う手段と、その信号処理とは別に、上記指示手段からの指示に従って上記所定の出力部への信号の出力を行う手段とを設けたものである。
このような音響信号処理システムにおいて、上記所定の出力部を上記音響信号処理装置から上記編集装置に対して信号を出力するための出力部とし、上記編集装置に、上記音響信号処理装置から入力した信号を音声出力手段に出力する手段を設けるとよい。
また、この発明は、ネットワークに接続され、処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置と、上記ネットワークに接続され、上記音響信号処理装置における、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の構成要素と、その構成要素の出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とからなる信号処理の構成を編集する編集装置とからなる音響信号処理システムにおいて、上記編集装置に、編集された信号処理の構成を、上記構成要素と上記結線とを用いて表示手段の表示画面にグラフィカルに表示させる手段と、編集された信号処理の構成を上記ネットワークを介して上記音響信号処理装置に転送する手段と、上記信号処理の構成を表示する表示画面中で、信号のモニタを希望する端子又は結線の指定を受け付ける受付手段と、その手段が受け付けた指定に従って、指定された端子又は結線における信号を上記ネットワークを介してその編集装置へ送信するよう、上記ネットワークを介して上記音響信号処理装置に指示する指示手段と、上記音響信号処理装置から上記ネットワークを介して受信した信号を音声出力手段に出力する手段とを設け、上記音響信号処理装置に、上記編集装置から転送された信号処理の構成に従って信号処理を行う手段と、その信号処理とは別に、上記指示手段からの指示に従って、指示された端子又は結線における信号を上記ネットワークを介して上記編集装置へ送信する手段とを設けた音響信号処理システムも提供する。
また、上記の各音響信号処理システムにおいて、上記音響信号処理装置の信号処理部を、複数の信号伝送路を介して相互に複数の信号の送受信を行う複数のプロセッサで構成し、その複数の信号伝送路のうち少なくとも1つを、上記指示手段からの指示に従った信号出力のための信号伝送路として確保しておくようにするとよい。
また、この発明のプログラムは、コンピュータを、処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置における、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の構成要素と、その構成要素の出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とからなる信号処理の構成を編集する編集装置として機能させるためのプログラムであって、上記コンピュータを、編集された信号処理の構成を、上記構成要素と上記結線とを用いて表示手段の表示画面にグラフィカルに表示させる手段と、編集された信号処理の構成を上記音響信号処理装置に転送する手段と、上記信号処理の構成を表示する表示画面中で、信号のモニタを希望する端子又は結線の指定を受け付ける受付手段と、その手段が受け付けた指定に従って、指定された端子又は結線から所定の出力部に信号を出力するよう上記音響信号処理装置に指示する指示手段として機能させるためのプログラムを含めたものである。
以上のようなこの発明の音響信号処理システムによれば、処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置と、その音響信号処理装置における信号処理の構成を編集する編集装置とからなる音響信号処理システムにおいて、処理中の信号のモニタを容易に行うことができるようにすることができる。また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを編集装置として機能させ、その編集装置を用いて構成した音響信号処理システムにおいて、同様な効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1を用いて、編集装置であるPCと、音響信号処理装置であるミキサエンジンとによって構成した、この発明の音響信号処理システムの実施形態であるミキサシステムの構成について説明する。図1はそのミキサシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このミキサシステムは、ミキサエンジン10とPC30とによって構成される。PC30は、ハードウェアとしては、CPU,ROM,RAM等及び表示手段としてディスプレイを有する公知のPCであり、WindowsXP(登録商標)などのオペレーティングシステム(OS)が動作するPCを用いることができるが、そのOS上のアプリケーションプログラムとして、この発明のプログラムの実施形態である編集プログラムを実行させることにより、ミキサエンジン10における信号処理の構成を編集し、その編集結果をミキサエンジン10に転送し、編集した信号処理構成に従って動作させる編集装置として機能させることができる。そして、以下に説明するPC30の動作や機能は、特に断らない限り、この編集プログラムの実行により実現されるものとする。
一方、ミキサエンジン10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,表示器14,操作子15,PC入出力部(I/O)16,MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)I/O17,その他I/O18,波形I/O19,信号処理部(DSP)20,カスケードI/O26を備え、これらがCPUバス27によって接続されている。そして、PC30から受信した信号処理構成に従って、DSP20を制御するためのマイクロプログラムを生成し、そのマイクロプログラムに従ってDSP20を動作させ、入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して出力する機能を有する。
CPU11は、ミキサエンジン10の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所定のプログラムを実行することにより、各I/O16〜19,26における通信や表示器14における表示を制御したり、操作子15の操作を検出してその操作に従ってパラメータの値を変更したり、PC30から受信した信号処理構成の情報からDSP20を動作させるためのマイクロプログラムを生成してDSP20に設定したりといった処理を行う。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムや後述するプリセットコンポーネントデータ等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、PC30から受信した信号処理構成の情報を所要の形式に変換した後述するコンフィグデータやカレントデータを始めとする種々のデータを記憶させたり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
表示器14は、液晶ディスプレイ(LCD)等によって構成される表示手段である。そして、ミキサエンジン10の現在の状態を示す画面、コンフィグデータに含まれる設定データであるシーンの参照,変更,保存等を行うための画面等を表示する。
操作子15は、キー、スイッチ、ロータリーエンコーダ等によって構成され、ユーザがミキサエンジン10を直接操作してシーンの編集等を行うための操作子である。
PCI/O16は、PC30と通信を行うためのインタフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)方式のインタフェースとしたり、イーサネット(登録商標)による通信を行うためのインタフェースとすることができる。
MIDII/O17は、MIDI規格に従ったデータを授受するためのインタフェースであり、例えば、MIDIに対応した電子楽器あるいはMIDIデータを出力するアプリケーションプログラムを備えたコンピュータ等と通信を行うために用いる。
波形I/O19は、DSP20で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この波形I/O19には、1枚で4チャンネルのアナログ入力が可能なA/D変換ボード,1枚で4チャンネルのアナログ出力が可能なD/A変換ボード,1枚で8チャンネルのデジタル入出力が可能なデジタル入出力ボードを適宜組み合わせて複数枚装着可能であり、実際にはこれらのボードを介して信号の入出力を行う。また、ミキサエンジン10には、DSP20における処理対象の音響信号をモニタするための出力部であるモニタ用音声出力端子として、モニタ用アナログ信号出力19aを設けているが、モニタ用アナログ信号出力19aへの信号出力も、この波形I/O19を介して行う。そして、この際には、波形I/O19は取り込んだ信号をD/A変換してから出力する。なお、モニタ用アナログ信号出力19aとしては、具体的には例えばヘッドホン端子が考えられる。
カスケードI/O26は、ミキサエンジン10を複数カスケード接続して使用する際に、他のミキサエンジンとの間で、音響信号や、PC30からのデータ及びコマンド等の授受を行うためのインタフェースである。なお、ミキサエンジン10を複数カスケード接続して使用する場合には、複数のミキサエンジン10を協同的に動作させて一連の音響信号処理を行わせることが可能である。そして、PC30ではこのような音響信号処理の構成を編集し、PC30に直接接続されたミキサエンジン10を介して他のミキサエンジン10にも編集結果を転送して、各ミキサエンジン10を編集した信号処理構成に従って動作させることができる。
その他I/O18は、上記以外の機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。
DSP20は、信号処理回路を含み、波形I/O19から入力する音響信号に対し、設定されているマイクロプログラム及びその処理パラメータを定めるカレントデータに従った信号処理を施す信号処理部である。
また、このDSP20及びその周辺の構成は、より詳細には図2に示すものである。
まず、DSP20は、1つのプロセッサによって構成してもよいし、複数のプロセッサを接続して構成してもよいが、ここでは図2に示すように第1乃至第4の4つの信号処理プロセッサ21乃至24を接続して構成している。そして、これらの各信号処理プロセッサ及び波形I/O19とカスケードI/O26とを波形バス25に接続し、処理対象の信号はこの波形バス25を介して転送するようにしている。
また、波形バス25は時分割で24ビットの信号を128チャンネル(ch)伝送可能であり、各chは波形バス25に接続されているいずれかの信号処理プロセッサ又はI/Oの出力から他の信号処理プロセッサ又はI/Oの入力へと信号を伝える信号伝送路として機能する。すなわち、chを出力側と入力側に割り当て、各信号処理プロセッサ及びI/Oの出力が出力先として割り当てられたchに信号を出力し、各信号処理プロセッサ及びI/Oの入力が入力元として割り当てられたchから信号を取り込むことにより、信号を伝送することができるようにしている。
この割り当ては、基本的にはDSP20を制御するためのマイクロプログラムによって行うが、モニタ用アナログ信号出力19aから出力する信号を波形I/Oに入力するためのchは予め確保しておき、マイクロプログラムによる割り当ては行わないようにしている。そして、PC30からのコマンドに従って指定した信号処理ユニットからの信号を、その確保したchで転送することができるようにしている。確保するchの数は、出力がモノラルであれば1chでよいが、ステレオである場合には2ch必要になる。
また、上記の確保したchで信号を転送するためのプロセッサの処理能力も、予め確保しておき、マイクロプログラムに従った信号処理は、残りの処理能力の範囲内で行うようにしている。
次に、PC30における信号処理構成の編集方式について説明する。図3は、PC30のディスプレイに表示させる信号処理構成の編集画面の例を示す図である。
ユーザがPC30に上記の編集プログラムを実行させると、PC30はディスプレイに図3に示すようなCAD(Computer Aided Design)画面40を表示させ、ユーザからの編集指示を受け付ける。そして、この画面においては、編集中の信号処理構成を、その構成要素であるDynamicFilter,AutoMixer2,Mixer402等のコンポーネント(A)と、コンポーネントの出力端子(B)と入力端子(C)とを結ぶ結線(D)とによってグラフィカルに表示している。なお、コンポーネントの左側に示した端子が入力端子、右側に示した端子が出力端子である。そして、ミキサエンジン10への入力を示すコンポーネントは出力端子のみを有し、ミキサエンジン10からの出力を示すコンポーネントは入力端子のみを有し、それ以外のコンポーネントは全て入力端子と出力端子の両方を有する。
ユーザは、この画面において、マウス等のポインティングデバイスを用いてポインタ42を移動させ、クリックやドラッグ等して、「Component」メニューの操作で表示されるコンポーネントリストの中から信号処理構成に加えたいコンポーネントを選択して画面上に配置し、配置された複数のコンポーネントの任意の出力端子と任意の入力端子との間の結線を指定することにより、信号処理構成を編集することができる。なお、前述したように、モニタ用に伝送chやプロセッサの処理能力が確保されており、この編集においては、その確保された残りのリソースの範囲でコンポーネントの配置や結線などが行われる。例えば、リソース範囲を越える編集はできないよう制御するようにしたり、あるいは、実行は可能とされるもののその実行直後ないしエンジンへの転送時に警告が表示されるよう制御される。
そして、編集した結果は、「File」メニューの「保存」を実行指示することによりコンフィグレーション(コンフィグ)として保存され、さらに「File」メニューの「コンパイル」を実行指示することによりコンフィグデータの一部のデータ形式をミキサエンジン用のデータ形式に変換した上でミキサエンジン10に転送して記憶させることもできる。
また、信号処理構成に含まれる各コンポーネントについて、そのコンポーネントが信号処理構成に新規に配置されコンパイルされた段階で、その動作パラメータ(例えばミキサであれば各入力のレベル等)を記憶するための記憶領域がカレントデータを記憶するカレントシーン内に用意されると共にその動作パラメータとして所定の初期値が与えられる。
そして、その後ユーザが各コンポーネントについて設けたパラメータ制御パネルを操作することにより、そのパラメータ記憶領域に記憶された動作パラメータを編集することができる。また、ここで編集した結果のカレントシーンに記憶されたパラメータは、コンフィグレーション内のシーンメモリにそのコンフィグレーションに関する設定データであるシーンとして複数記憶しておき、コンフィグレーションに従ってミキサエンジン10に信号処理を行わせる際にカレントシーンに任意に呼び出すことができる。
さらに、ユーザは、ミキサエンジン10とPC30の動作モードとして非オンラインモードとオンラインモードのいずれかを設定可能である。非オンラインモードでは、ミキサエンジン10とPC30とは互いに独立して動作し、オンラインモードでは相互にカレントメモリの動作パラメータ等の同期を取りながら動作を行う。ミキサエンジン10の信号処理構成とPC30の信号処理構成が一致する場合にのみオンラインモードへの移行が可能であり、オンラインモードでは、カレントシーンのデータがミキサエンジン10とPC30とで同じになるよう制御(同期化)される。
また、オンラインモードへ移行するときに、ユーザは、ミキサエンジン10側のカレントシーンとPC30側のカレントシーンのいずれを同期化後のカレントシーンとして使用するかを選択することができ、さらに、シーンメモリの記憶内容についても同期化するよう指示することができる。
オンラインモードへの移行後は、PC30側で行われた操作が直ちにミキサエンジン10の動作に反映され、逆にミキサエンジン10の操作子15で行われた操作が直ちにPC30の動作に反映され、双方のカレントシーンの内容が同一になるよう制御される。なお、上述した「コンパイル」の実行時に自動的にオンラインモードへ移行し、PC30側で信号処理構成が変更された時に自動的に非オンラインモードへ移行するようにしてもよい。
なお、従来は、処理途中の信号のモニタを行おうとする場合には、モニタしたい位置と出力コンポーネントとを結ぶ破線で示したようなモニタ用結線Eを設け、その結線を含む信号処理構成をミキサエンジン10に転送する必要があった。しかし、CAD画面40上でそのような結線を設けなくても信号のモニタを行うことができるようにした点がこの発明の特徴である。ただし、この発明のミキサシステムにおいても、符号Eで示したような結線を設定することは可能である。
次に、以上のようなミキサシステムにおいて用いる、この発明に関連するデータの構成について説明する。
まず、図4にPC30側で使用するデータの構成を示す。
この図に示すように、PC30のOS上で上記の編集プログラムを実行すると、PC30はその編集プログラムによって規定されるメモリ空間にプリセットコンポーネントデータとコンフィグデータとを記憶させる。
このうち、プリセットコンポーネントデータは、信号処理を編集する際に用いることができるコンポーネントのデータのセットであり、ユーザがカスタマイズできるようにしてもよいが、基本的にはメーカーが供給するものである。そして、データセット全体としてのバージョン管理を行うためのプリセットコンポーネントセットバージョンのデータと、そのデータセットを構成する複数のコンポーネントの各種類毎に用意されたPC用プリセットコンポーネントデータとを含む。
各PC用プリセットコンポーネントデータは、コンポーネントの性質や機能を示す情報であり、コンポーネントを識別するためのプリセットコンポーネントヘッダ、コンポーネントの入力や出力およびコンポーネントが扱うデータや動作パラメータの構成を示す構成情報、ユーザの数値入力操作に応じて上述したカレントないしシーンメモリの各シーンにおける各コンポーネントの個別の動作パラメータの値を変更する処理を行うためのパラメータ処理ルーチン、同シーンにおける各コンポーネントの動作パラメータを表示用のテキストデータや特性グラフに変換するための表示・編集用処理ルーチンとを含む。
そして、プリセットコンポーネントヘッダには、プリセットコンポーネントの種類を示すプリセットコンポーネントID及びそのバージョンを示すプリセットコンポーネントバージョンの情報を含み、これらによってプリセットコンポーネントを特定することができる。
また、上記の構成情報には、コンポーネントの入出力の構成を示す入出力構成情報やコンポーネントが扱うデータやパラメータの構成を示すデータ構成情報の他、編集画面にコンポーネント自身を表示する際の色や形状及びそのコンポーネントの動作パラメータを編集するためにディスプレイに表示する制御パネルのデザインや制御パネル上のつまみや特性グラフの配置を示すPC用表示データ等も含む。
一方、コンフィグデータは、ユーザが編集した信号処理構成を示すデータであり、ユーザが編集結果の保存を選択した場合、その時点での信号処理構成及び設定値等が1つのPC用コンフィグデータとして保存される。そして、各PC用コンフィグデータは、コンフィグデータを識別するためのコンフィグヘッダ、編集された信号処理構成の内容を示すPC用CADデータ、および上述した設定データであるシーンを含む。
このうち、コンフィグヘッダには、コンフィグデータを新規に保存する場合にユニークにつけるコンフィグID、コンフィグデータを改変した場合に変更してバージョンを示すコンフィグバージョン、コンフィグデータを作成した編集プログラムのバージョンを示すシステムバージョンの情報等を含む。
また、PC用CADデータには、編集された信号処理構成に含まれる各コンポーネントについてのコンポーネントデータと、それらのコンポーネント間の結線状態を示す結線データとが含まれる。なお、信号処理構成に同じ種類のプリセットコンポーネントが複数含まれる場合には、それら各々に対して別々のコンポーネントデータを用意する。
そして、各コンポーネントデータは、そのコンポーネントがどのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントID、同じくどのバージョンのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントバージョン、そのコンポーネントが含まれる信号処理構成においてそのコンポーネントにユニークに付したIDであるユニークID、そのコンポーネントの入力端子や出力端子の数の情報等を含むプロパティデータ、およびPC30側の編集画面で該当するコンポーネントが配置されている位置等を示すPC用表示データを含む。
また、結線データには、編集された信号処理構成に含まれる複数の結線の各結線について、どのコンポーネントのどの出力端子からどのコンポーネントのどの入力端子へ結線が行われているかを示す接続データ、およびPC30側の編集画面におけるその結線の形状や配置を示すPC用表示データを含む。
また、シーンメモリの各シーンは、信号処理構成の各コンポーネントに関するパラメータであるコンポーネントシーンの集合体であり、各コンポーネントシーンにおけるデータの形式や配列は、PC用CADデータに含まれるそのコンポーネントのコンポーネントIDとコンポーネントバージョンで特定されるプリセットコンポーネントの、PC用プリセットコンポーネントデータ中のデータ構成情報によって定義される。
以上がPC30側で使用する主なデータであり、これらのデータは、HDD(ハードディスクドライブ)等の不揮発性記憶手段に記憶させておき、必要な時にRAMに読み出して使用するようにしてもよい。
また、以上のデータ以外にも、PC30においては、現在有効なコンフィグにおける現在有効な設定データであるカレントシーンも記憶している。そして、カレントシーンのデータは、上述したシーンメモリの各シーンと同一構成であり、制御パネル等により信号処理構成の1つのコンポーネントの制御パラメータを編集する際には、このカレントシーンのそのコンポーネントの制御パラメータを変更して編集を行い、その結果をシーンメモリに1つのシーンとして保存することができる。
さらに、PC30には、上述した「コンパイル」の処理でコンフィグデータをミキサエンジン10に転送する際にPC用CADデータからエンジン転送用CADデータを形成するためのバッファも用意している。なお、エンジン転送用CADデータは、PC用CADデータから、上述したコンポーネントや結線のPC用表示データのような、ミキサエンジン10側では使用しないデータを削除し、さらにデータ間の不使用部分を詰めてパッキングすることにより形成される。
次に、図5にミキサエンジン10側で使用するデータの構成を示す。
この図に示すように、ミキサエンジン10側でも、主要なデータとして、プリセットコンポーネントデータとコンフィグデータとを記憶させている。ただし、プリセットコンポーネントデータはフラッシュメモリ12に、コンフィグデータはRAM13に記憶させ、その構成内容はPC30側とは若干異なる。そこで、PC30側に記憶させるデータとの相違点を中心に説明する。
図5に示すように、ミキサエンジン10側のプリセットコンポーネントデータは、エンジン用プリセットコンポーネントデータを含む。そして、このエンジン用プリセットコンポーネントデータは、まず、表示・編集用ルーチンの一部に代えて、DSP20を動作させてそのコンポーネントに係る信号処理を実現させるためのマイクロプログラムを含む点でPC用のものと異なる。また、構成情報にPC用表示データを含まない点でも、PC用のものと異なる。
すなわち、ミキサエンジン10側では、信号処理構成の編集や動作パラメータの特性グラフの表示は行わないため、PC用の構成情報に含まれていたPC用表示データやPC用の表示・編集用ルーチンの一部は不要なのである。なお、ミキサエンジン10側でも、表示器14にパラメータの設定値を表示させ、操作子15によって編集できるようになっており、そのため、PC用の表示・編集用ルーチンのうちの動作パラメータの値を表示用のテキストデータに変換するためのルーチンが必要となるが、このルーチンはパラメータ処理ルーチンに含まれている。
これ以外の点は、PC30側のプリセットコンポーネントデータと同様であり、IDやバージョンについては、PC30側の対応するセットやコンポーネントと同じものを用い、対応関係が認識できるようにしている。
次に、コンフィグデータについては、エンジン用コンフィグデータは、PC用CADデータに代えてエンジン用CADデータを含む点がPC30用のものと異なる。ここで、エンジン用CADデータは、PC30から受信したエンジン転送用CADデータを記憶したものであり、上述したように、PC用CADデータからPC用表示データを削除してパッキングしたものである。
これ以外の点は、PC30側のコンフィグデータと同様であり、IDやバージョンについては、やはりPC30側の対応するコンフィグやコンポーネントと同じものを用い、対応関係が認識できるようにしている。
なお、ミキサエンジン10は、PC30において編集された信号処理構成に基づいて音響信号を処理するものである。そのため、CPU11は、PC30から受け取ったエンジン用CADデータに基づいてDSP20に実行させるマイクロプログラムを形成するようになっており、そのための作業領域としてマイクロプログラム形成バッファを用意している。
マイクロプログラムの形成処理では、まず、エンジン用CADデータに含まれる各コンポーネントのコンポーネントIDとコンポーネントバージョンにより特定されるプリセットコンポーネントデータから上述したマイクロプログラムを順次読み出し、各コンポーネントに動作に必要な入出力レジスタ、遅延メモリ、記憶レジスタ、伝送chなどのリソース割り当てを行い、割り当てたリソースに基づいてそのマイクロプログラムを加工してマイクロプログラム形成バッファに書き込む。
そして、結線データを参照して波形バス25における伝送用のchを必要な信号処理プロセッサやI/Oに割り当てると共に、コンポーネント間でデータを受け渡す際の読み出しアドレスと書き込みアドレスを定め、各コンポーネントの入出力端子に対応した入出力レジスタの間のデータの受け渡しプログラムをマイクロプログラム形成バッファに書き込むことにより、DSP20に与えるマイクロプログラムが完成する。
ここで、リソースの割り当てに基づいてマイクロプログラムを加工しているのは、ミキサエンジン10に備えたDSP20のアーキテクチャに対応させたものであり、別のアーキテクチャであれば、マイクロプログラム自体を加工する代わりに、例えば、割り当てたリソースに応じたパラメータをDSP20に設定するようにすべき場合もある。
次に、このミキサシステムにおけるモニタモードの動作について説明する。
このミキサシステムにおいて、ミキサエンジン10と接続されているPC30は、上述した編集プログラムが起動されると、信号処理構成の編集及びそのミキサエンジン10への転送を行うことができるオフライン処理モードと、信号処理構成の変更を行うことはできないが、転送した信号処理構成(コンフィグレーション)に係る信号処理をミキサエンジン10に実行させ、またその実行中に信号処理に係るパラメータを編集することができるオンライン制御モードの、2種類のモードで動作し、このモードはユーザの指示によって切り替えることができる。
そして、このうちオンライン制御モードにおいて、図2に示したモニタキー41を押下すると、ミキサシステムをモニタモードに移行させることができる。図6は、このモニタモードにおける信号処理構成の編集画面の例を示す図である。
図6に示すように、モニタモードにおいても、編集画面の表示はモニタモードに入る前とさほど変わらない。しかし、モニタモードにおいては、ユーザは、信号をモニタする箇所を指定することができる。この指定は、ポインタ42を移動させてクリックする等により、結線又は端子を選択して行うことができる。そして、指定された箇所の結線(端子が選択された場合にはその端子と接続する結線)は、符号Fで示すように他の結線とは区別して表示し、その部分の信号をモニタ中であることがわかるような表示としている。
また、モニタ箇所の指定があると、PC30は、ミキサエンジン10に対し、指定された箇所の信号をモニタ用アナログ信号出力19aに出力するよう指示するコマンドを送信する。このコマンドでは、編集画面(CAD画面40)上のクリックされた結線に対し信号を出力するコンポーネントの出力端子を特定するユニークID及び端子番号によってモニタする箇所の指定を行っている。
そして、これを受け付けたミキサエンジン10は、上述のように予め確保しておいた波形バス25の伝送ch及びDSP20の処理能力を使用し、指示された箇所の信号を波形I/O19に転送してモニタ用アナログ信号出力19aから出力する。
より具体的には、指示された箇所のデータ(ユニークIDと端子番号で特定されるコンポーネントの出力端子の出力データ)を、波形I/O19のモニタ用アナログ信号出力19aへの転送を行うためのレジスタにコピーする処理を行うようにする。このレジスタは、DSP20の出力レジスタであって、このレジスタに書き込まれたデータが、波形バス25のモニタ用アナログ信号出力19aに出力するために確保されているchへ出力されるよう、予め設定しておくようにしている。
そして、モニタ箇所が一度指定された後、別の箇所が指定されると、前に指定された箇所のモニタは解除される。そして、PC30はミキサエンジン10に対して新たに指定された箇所の信号をモニタ用アナログ信号出力19aに出力するよう指示するコマンドを送信し、これを受け付けたミキサエンジン10は、上記の場合と同様に、新たに指示された箇所の信号を波形I/O19に転送してモニタ用アナログ信号出力19aから出力する。従って、信号処理構成を変更することなく、新たに指定された箇所の信号をモニタすることができる。モニタ箇所の変更時の処理は、ミキサエンジン10にコマンドを1つ送信するだけであるので、レスポンスを高速にすることができ、次々とモニタ箇所を変更してモニタを行うような操作も可能となる。
なお、ここでは1箇所のみの信号をモニタする例について説明したが、モニタ用アナログ信号出力19aがステレオ出力であり、それに合わせて伝送chや処理能力も2ch分確保できれば、2箇所の信号を同時にモニタすることもできる。この場合、例えばシフトキーを押しながらの1回目のクリックでLchでモニタする箇所を指定し、2回目のクリックでRchでモニタする箇所を指定する等の指定方法が考えられる。そして、ミキサエンジン10では、PC30からのコマンドに従って、指示された2箇所のデータを、それぞれモニタ用アナログ信号出力19aのL出力及びR出力への転送を行うためのレジスタにコピーする処理を行うようにすることになる。
次に、PC30が編集プログラムを実行することによって行う具体的な処理について説明する。まず、図7のフローチャートに、編集プログラムの動作中に常に実行している処理を示す。
PC30のCPUは、ユーザによって編集プログラムの実行が指示されると、図7のフローチャートに示す処理を開始する。この処理によって、ミキサエンジン10において行う信号処理の構成を編集する機能が実現される。
この処理においては、まずステップS1で図3に示したような信号処理構成編集用のCAD画面40を表示し、その後ステップS2乃至S9で、編集操作、モニタキーの押下、処理構成の保存や呼出の指示、その他の動作指示を受け付けてその指示に従った処理を行う。そして、編集プログラムの終了指示があると、ステップS10からステップS11に進み、CAD画面40を消去して処理を終了する。
このように、編集プログラムは、CPUに、ユーザからの操作を始めとする種々のイベントを検出し、それに応じた動作を行うことにより、ミキサエンジン10において行う信号処理の構成の編集を始めとする種々の機能を実現させるためのものである。しかし、これらの機能を実現するための処理について逐一説明すると説明が煩雑になるため、以下、この発明の特徴に関連する機能である、上記信号処理における処理中の信号のモニタを行う機能を実現するためのモニタ処理(S5)の内容のみについて説明し、他の処理に関する説明は省略する。なお、モニタキー41は、上述したオンライン制御モード以外では押下不能とし、半輝度表示等してこのことを示しているものとする。
図7のモニタ処理は、上述したモニタモードの動作を行う処理であり、この処理においては、PC30のCPUは、図8のフローチャートに示す処理を実行する。
そしてこの処理においては、まず前回モニタ処理終了時のモニタ状態を記憶していれば、これを再現する(S21)。すなわち、この処理の終了時には、その時点で指定されていたモニタ箇所を記憶しておくようにしているので(S25)、その記憶しているモニタ箇所の信号をモニタ用アナログ信号出力19aに出力するよう指示するコマンドをミキサエンジン10に送信する。ただし、モニタ箇所を記憶した後で信号処理構成が編集された場合には、その記憶はクリアし、ステップS21では特に処理を行わないようにしている。
ステップS21の次は、ステップS22乃至S24を繰り返し、CAD画面においてモニタすべき結線又は端子の指定を受け付け、指定があった場合に、その箇所の信号をモニタ用アナログ信号出力19aに出力するよう指示するコマンドをミキサエンジン10に送信する。そして、モニタキー41が再度押下されると、ステップS25でその時点のモニタ状態(モニタ箇所)を記憶し、表示を図2に示したような通常のCAD画面に戻して元の処理に戻る。この処理においては、PC30のCPUは受付手段及び指示手段として機能する。
このミキサシステムでは、以上のような構成とし、また以上のような処理を行うようにしたことにより、ユーザは、モニタモードでは、CAD画面において信号をモニタしたい箇所の結線や端子を指定するだけで、その箇所の信号をモニタすることができる。そしてこの際に、モニタ用に出力コンポーネントの端子を確保したり、モニタしたい箇所からその端子への結線を設定したりする必要がない。もちろん、結線を設定後の信号処理構成をミキサエンジン10に転送する必要もない。従って、処理中の信号のモニタを行う際の操作性を大きく向上させ、モニタを容易に行うことができるようにすることができる。
また、信号処理構成の変更に伴うマイクロプログラムの再構成が不要であり、PC10からミキサエンジンに、モニタ箇所を指定するコマンドを送信するのみでモニタ箇所の変更が可能であるので、レスポンスを高速化することができ、次々にモニタ箇所を変更してモニタを行うような操作も、容易に行うことができる。
さらに、指定されたモニタ箇所(その箇所に対応する処理を行う信号処理プロセッサ)からモニタ用アナログ信号出力まで信号のデータを転送するための伝送路及び処理能力を予め確保してあるので、ハードウェア資源の不足によってモニタ用結線が追加できないといった事態を防止することができる。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば、モニタ箇所の指定は、結線や端子を直接クリックするだけでなく、リストからの選択や、番号による選択で行うことができるようにしてもよい。また、コンポーネントが右クリックされた場合にそのコンポーネントの入力端子又は出力端子のリストを表示し、その中からモニタの対象とする端子を選択できるようにすることも考えられる。
また、ここではミキサエンジン10にモニタ用の特別な音声出力端子としてモニタ用アナログ信号出力19aを用意する例について説明したが、このような特別な端子は設けず、波形I/O19中の任意の音声出力端子をモニタ用に指定し、この端子を上述したモニタ用アナログ信号出力19aと同様に扱うようにすることもできる。モニタ用に指定する端子は、アナログ出力端子でもデジタル出力端子でもよく、この端子にヘッドホンやスピーカ等の音声出力手段を接続することにより、信号処理後の音声の出力に使用できる端子は1つ減ることになるが、モニタ用アナログ信号出力19aを用いた場合と同様な信号のモニタが可能になる。
また、上述した実施形態の変形として、ミキサエンジンに、モニタ用の信号をPC30側に出力させるようにすることも考えられる。ここで、図9及び図10を用いて、このような変形例について説明する。
図9は、この変形例のミキサシステムの構成を示す、図1と対応するブロック図である。
このミキサシステムは、ミキサエンジン10′に波形転送部28を設けると共に、PC30に音声出力端子31を設けた点が図1に示したミキサシステムと異なるのみであるから、これらに関連する点のみについて説明する。
まず、波形転送部28は、DSP20から出力される音響信号をPCI/O16を介してPC30に出力する機能を有する。そして、この場合、PCI/O16が出力部に該当する。また、PC30とミキサエンジン10′との接続形態としては種々のものが考えられるが、PCI/O16がUSB方式のインタフェースであれば、もともと音響信号をリアルタイムに転送する機能を有するので、その機能を利用して出力を行うことができる。そして、USBのバスネットワークでは、通常、PC30がUSBホストとしてネットワークに接続された複数の機器間の通信の制御を行う。
また、PCI/O16がイーサネット等を用いてネットワークにより通信を行うためのインタフェースである場合には、CobraNet(登録商標)のような技術を利用することにより、音響信号の転送が可能である。またイーサネットでは、ネットワークに接続された各機器がそれぞれホストとして動作し、各機器固有のMAC(Media Access Control)アドレスや、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)プロトコルに基づくIPアドレスなどに基づいて、機器間の通信を行う。
そして、USBやイーサネットではネットワークに複数の機器がつながるので、PC30は、ネットワークに接続された機器のIDやアドレスを用いて、ネットワークに接続された複数の機器の中から自分の制御するミキサエンジン10′を特定し、特定されたミキサエンジンとの間で指示コマンド、信号処理構成、パラメータ、音響信号などの各種データの通信を行う。また、イーサネットで複数のPCがネットワークに接続されている場合には、ミキサエンジン10′が、ネットワークアドレスを用いて特定のPCに対して音響信号を送信したり、特定のPCからの制御のみを選択的に受け付けるように制御してもよい。また、PCI/O16に対して送信すべき波形データを供給する波形転送部28の動作は、CPU11によって制御される。
また、PC30の音声出力端子31は、ヘッドホンやスピーカ等の音声出力手段を接続するための端子であり、PC30は、ネットワークを介してミキサエンジン10′から入力した音響信号をこの音声出力端子31を介して音声出力手段に出力することにより、その音響信号を音声として出力することが可能である。
また、図10は、ミキサエンジン10′におけるDSP20及びその周辺の構成をより詳細に示す、図2と対応するブロック図である。
この図に示す通り、波形転送部28は波形バス25に接続され、DSP20の信号処理プロセッサ21〜24において処理されて波形バス25に出力された複数のchの信号のうち任意のchの信号を選択的に取り込み、PCI/O16を介してPC30に送信することができる。ここでは、前述した、モニタ用アナログ信号出力19aから出力する信号を波形I/Oに入力するために確保したchと同じchを、波形転送部28が信号を取り込むchとして設定すればよい。
そして、このミキサシステムにおいては、PC30が、図6に示したような画面においてモニタ箇所の指定を受け付けた場合に、ミキサエンジン10′に対し、指定された箇所の信号をPC30に出力するよう指示するコマンドを送信する。そして、これを受け付けたミキサエンジン10′は、予め確保しておいた波形バス25の伝送ch及びDSP20の処理能力を使用し、指示された箇所の信号を波形転送部28に転送する。より具体的には、指示された箇所のデータを、波形転送部28が信号を取り込んでいるchへ出力するための出力レジスタにコピーする処理を行うようにする。そして、波形転送部28がこれをPCI/O16を介してPC30に送信する。
このようにすることにより、ユーザは、PC30において指定した箇所の信号をPC30側で取得でき、これを音声出力端子31を介してヘッドホンやスピーカに出力させることにより、制御対象のミキサエンジン10′とPC30とが物理的に離れた位置にある場合にも、容易に信号のモニタを行うことができる。また、このモニタのための信号の転送は、ミキサエンジン10′とPC30との間の接続に通常使用する接続線により可能である。
なお、ここでは、波形バス25における1つの伝送chを使ってモニタ用アナログ信号出力19aと波形転送部28の両方に出力させ、モニタ用アナログ信号出力19aと音声出力端子31とで同じ信号がモニタされるようにしたが、それぞれ異なるchをモニタ用に確保し、モニタ箇所も相互に独立して指定されるようにして、別々の信号がモニタされるようにしてもよい。また、PC30へのモニタ用の信号の送信のオン/オフを設定できるようにしてもよい。
また、変形例においては、ネットワークを介しての音響信号の転送を、ミキサエンジン10′からPC30への1方向へのみ行うようになっていたが、PC30からミキサエンジン10′への送信も行えるようにしてもよい。そして、その経路を使って、PC30のアナログ入力からオペレータの声を入力し、それをトークバック信号としてPC30からミキサエンジン10′へ送信できるようにすることも考えられる。そして、このようにすれば、ミキサエンジン10′側にいる出演者が、PC30のオペレータからのトークバック信号を聞けるようにすることもできる。
また、全体として、ミキサシステムの構成は、図1や図9に示したものに限られることはなく、編集装置として、PC30ではなく専用の編集装置あるいは制御装置を用いてもよい。音響信号処理装置も、1台とは限らず、複数台を編集装置に同時に接続するようにしてもよい。
また、この発明のプログラムを実行するコンピュータは、PCに限られることはなく、1台のミキサエンジンを、時と場合によって異なるコンピュータに接続して制御するようにしてもよい。
さらに、上述したこの発明のプログラムは、予めPC30のHDD等に記憶させておくほか、CD−ROMあるいはフレキシブルディスク等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供し、そのメモリからこのプログラムをPC30のRAMに読み出させてCPUに実行させたり、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムをHDD等の記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させたりしても、同様の効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように、この発明の音響信号処理システム又はプログラムによれば、処理内容をプログラム可能な音響信号処理装置とその信号処理の構成を編集する編集装置とからなる音響信号処理システムにおいて、処理中の信号のモニタを容易に行うことができるようにすることができる。従って、操作性の高い音響信号処理システムを提供することができる。
この発明の音響信号処理システムの実施形態であるミキサシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示したDSP及びその周辺の構成をより詳細に示す図である。 図1に示したPCのディスプレイに表示させる信号処理構成の編集画面の例を示す図である。 この発明に関連するデータのうち、PC側で使用するデータの構成を示す図である。 同じくミキサエンジン側で使用するデータの構成を示す図である。 モニタモードにおける信号処理構成の編集画面の例を示す図である。 図1に示したPCにおける、編集プログラム実行中の基本処理を示すフローチャートである。 図7に示したモニタ処理を示すフローチャートである。 ミキサシステムの変形例の構成を示す図1と対応するブロック図である。 図9に示したDSP及びその周辺の構成をより詳細に示す、図2と対応する図である。
符号の説明
10…ミキサエンジン、11…CPU、12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…表示器、15…操作子、16…PCI/O、17…MIDII/O、18…その他I/O、19…波形I/O、19a…モニタ用アナログ信号出力、20…DSP、21〜24…第1〜第4の信号処理プロセッサ、25…波形バス、26…カスケードI/O、27…CPUバス、28…波形転送部、30…PC、31…音声出力端子、40…CAD画面、41…モニタキー、42…ポインタ、A…コンポーネント、B…出力端子、C…入力端子、D…結線、E…モニタ用結線、F…ハイライト部

Claims (5)

  1. 処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置と、その音響信号処理装置における、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の構成要素と、該構成要素の出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とからなる信号処理の構成を編集する編集装置とからなる音響信号処理システムであって、
    前記編集装置に、
    編集された信号処理の構成を、前記構成要素と前記結線とを用いて表示手段の表示画面にグラフィカルに表示させる手段と、
    編集された信号処理の構成を前記音響信号処理装置に転送する手段と、
    前記信号処理の構成を表示する表示画面中で、信号のモニタを希望する端子又は結線の指定を受け付ける受付手段と、
    該手段が受け付けた指定に従って、指定された端子又は結線から所定の出力部に信号を出力するよう前記音響信号処理装置に指示する指示手段とを設け、
    前記音響信号処理装置に、
    前記編集装置から転送された信号処理の構成に従って信号処理を行う手段と、
    該信号処理とは別に、前記指示手段からの指示に従って前記所定の出力部への信号の出力を行う手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理システム。
  2. 請求項1記載の音響信号処理システムであって、
    前記所定の出力部は前記音響信号処理装置から前記編集装置に対して信号を出力するための出力部であり、
    前記編集装置に、前記音響信号処理装置から入力した信号を音声出力手段に出力する手段を設けたことを特徴とする音響信号処理システム
  3. ネットワークに接続され、処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置と、前記ネットワークに接続され、前記音響信号処理装置における、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の構成要素と、該構成要素の出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とからなる信号処理の構成を編集する編集装置とからなる音響信号処理システムであって、
    前記編集装置に、
    編集された信号処理の構成を、前記構成要素と前記結線とを用いて表示手段の表示画面にグラフィカルに表示させる手段と、
    編集された信号処理の構成を前記ネットワークを介して前記音響信号処理装置に転送する手段と、
    前記信号処理の構成を表示する表示画面中で、信号のモニタを希望する端子又は結線の指定を受け付ける受付手段と、
    該手段が受け付けた指定に従って、指定された端子又は結線における信号を前記ネットワークを介して当該編集装置へ送信するよう、前記ネットワークを介して前記音響信号処理装置に指示する指示手段と、
    前記音響信号処理装置から前記ネットワークを介して受信した信号を音声出力手段に出力する手段とを設け、
    前記音響信号処理装置に、
    前記編集装置から転送された信号処理の構成に従って信号処理を行う手段と、
    該信号処理とは別に、前記指示手段からの指示に従って、指示された端子又は結線における信号を前記ネットワークを介して前記編集装置へ送信する手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項記載の音響信号処理システムであって、
    前記音響信号処理装置の信号処理部を、複数の信号伝送路を介して相互に複数の信号の送受信を行う複数のプロセッサで構成し、
    その複数の信号伝送路のうち少なくとも1つを、前記指示手段からの指示に従った信号出力のための信号伝送路として確保しておくようにしたことを特徴とする音響信号処理システム。
  5. コンピュータを、処理内容をプログラム可能な信号処理部を有する音響信号処理装置における、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の構成要素と、該構成要素の出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とからなる信号処理の構成を編集する編集装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    編集された信号処理の構成を、前記構成要素と前記結線とを用いて表示手段の表示画面にグラフィカルに表示させる手段と、
    編集された信号処理の構成を前記音響信号処理装置に転送する手段と、
    前記信号処理の構成を表示する表示画面中で、信号のモニタを希望する端子又は結線の指定を受け付ける受付手段と、
    該手段が受け付けた指定に従って、指定された端子又は結線から所定の出力部に信号を出力するよう前記音響信号処理装置に指示する指示手段として機能させるためのプログラムを含むことを特徴とするプログラム。
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