JP4161961B2 - 編集装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、処理内容をプログラム可能な音響信号処理部を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、その信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、その信号処理コンポーネント及び結線からなる信号処理の構成を編集する編集装置、およびコンピュータをこのような編集装置として機能させるためのプログラムに関する。
従来から、音響信号処理部を、プログラムに従って動作可能なプロセッサを用いて構成すると共に、外部のPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータにアプリケーションソフトを実行させて編集装置として機能させ、これを用いて編集した信号処理構成に基づいて音響信号を処理できるようにした音響信号処理装置が知られている。このような音響信号処理装置を本願では、ミキサエンジンと呼ぶ。ミキサエンジンは、PCにより編集された信号処理構成を内部に記憶し、その記憶している信号処理構成に基づいて単独で音響信号の処理を行うことができる。
また、編集装置上における上記信号処理構成の編集は、編集時に信号処理の構成要素となるコンポーネント及びその入出力間の結線状態をディスプレイの編集画面にグラフィカルに表示させ、視覚的に信号処理の構成が把握し易い状態で編集作業を行うことができるようにすることが行われている。そして、ユーザは、所望の処理コンポーネントを配置し、配置したコンポーネント間の結線を設定することにより、信号処理構成を編集することができる。
このようなミキサエンジン及びアプリケーションソフトについては、例えば非特許文献1に記載されている。
「DIGITAL MIXING ENGINE DME32 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2001年,p.23−66
しかしながら、このような編集装置を用いて信号処理構成を編集する場合、既に配置されているコンポーネントを同種の他のコンポーネントに差し替えようとした場合に、面倒な操作が必要になるという問題があった。
例えば、4入力ミキサのコンポーネントを配置していたが、入力が5必要であるので6入力ミキサに変更したい場合や、8入力ミキサのコンポーネントを配置していたが、3入力しか使用していないので、信号処理部(DSP)のリソース使用量を低減するため4入力ミキサに変更したい場合には、従来のシステムでは、元のコンポーネントを一旦削除して新たなコンポーネントを追加するという操作を行うようにしていた。
従って、元のコンポーネントについて設定してあったパラメータも、コンポーネントと共に削除されてしまい、新たなコンポーネントについて再度設定し直さなければならなかった。仮に、差し替えの前後のコンポーネント間でパラメータを引き継ごうとした場合、各コンポーネントごとにパラメータの構成が異なるので、それが同種のコンポーネント同士であってもパラメータの引き継ぎは困難であった。
この発明は、このような問題を解決し、編集装置によって音響信号処理装置に実行させる信号処理の内容を編集し、音響信号処理装置にその編集内容に従った信号処理を行わせる音響信号処理システムを構成する場合において、信号処理の構成要素の差し替えを行う場合の操作性を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の編集装置は、処理内容をプログラム可能な音響信号処理部を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子と出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、その信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、その信号処理コンポーネント及び結線からなる信号処理の構成を編集する編集装置において、それぞれ入力端子及び/又は出力端子を有し、上記信号処理の構成の要素となるべき複数の信号処理コンポーネントを定義する定義データであって、上記複数の信号処理コンポーネントのうち少なくとも一部の信号処理コンポーネントを信号処理に使用するパラメータの個数が異なる複数のバリエーションを有するものとして定義する定義データを記憶する第1の記憶手段と、ユーザ操作に応じて、上記信号処理の構成に対する、上記第1の記憶手段に記憶された定義データにより定義される信号処理コンポーネントのいずれかの追加、又は上記信号処理の構成に追加されている信号処理コンポーネントのいずれかの削除を行う構成要素編集手段と、ユーザ操作に応じて、上記信号処理の構成に対し、その構成に含まれる信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線の追加、変更又は削除を行う結線編集手段と、上記信号処理のためのパラメータを記憶する記憶手段であって、上記信号処理に含まれる各信号処理コンポーネントに対応するパラメータ記憶領域が用意され、上記バリエーションが存在する信号処理コンポーネントについては、そのいずれのバリエーションであっても全パラメータを記憶可能なパラメータ記憶領域が用意される第2の記憶手段と、上記信号処理に含まれる信号処理コンポーネントのうちの上記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについて、その複数のバリエーションの1つの選択の指示を受け付け、その指示を受け付けた信号処理コンポーネントを、上記定義データに基づいて、その信号処理コンポーネントに対応して用意された上記パラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を維持したまま、上記選択されたバリエーションの信号処理コンポーネントに変更するバリエーション選択手段と、ユーザ操作に応じて、上記各信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を編集する手段であって、上記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについてはその信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータのうち上記バリエーション選択手段により選択されているバリエーションに対応するパラメータを編集対象とするパラメータ編集手段とを設けたものである。
このような編集装置において、上記信号処理の構成を上記音響信号処理装置に供給すると共に、上記第2の記憶手段の上記各信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータを上記音響信号処理装置に供給し、その音響信号処理装置に、供給したパラメータに基づき供給した構成の信号処理を行わせる手段であって、上記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについては、その信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータのうち上記バリエーション選択手段により選択されているバリエーションに対応するパラメータを上記音響信号処理装置に供給する同期化手段を設けるとよい。
また、この発明のプログラムは、コンピュータを、処理内容をプログラム可能な音響信号処理部を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子と出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、その信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、その信号処理コンポーネント及び結線からなる信号処理の構成を編集する編集装置として機能させるためのプログラムであって、上記コンピュータを、それぞれ入力端子及び/又は出力端子を有し、上記信号処理の構成の要素となるべき複数の信号処理コンポーネントを定義する定義データであって、上記複数の信号処理コンポーネントのうち少なくとも一部の信号処理コンポーネントを信号処理に使用するパラメータの個数が異なる複数のバリエーションを有するものとして定義する定義データを記憶する第1の記憶手段と、ユーザ操作に応じて、上記信号処理の構成に対する、上記第1の記憶手段に記憶された定義データにより定義される信号処理コンポーネントのいずれかの追加、又は上記信号処理の構成に追加されている信号処理コンポーネントのいずれかの削除を行う構成要素編集手段と、ユーザ操作に応じて、上記信号処理の構成に対し、その構成に含まれる信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線の追加、変更又は削除を行う結線編集手段と、上記信号処理のためのパラメータを記憶する記憶手段であって、上記信号処理に含まれる各信号処理コンポーネントに対応するパラメータ記憶領域が用意され、上記バリエーションが存在する信号処理コンポーネントについては、そのいずれのバリエーションであっても全パラメータを記憶可能なパラメータ記憶領域が用意される第2の記憶手段と、上記信号処理に含まれる信号処理コンポーネントのうちの上記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについて、その複数のバリエーションの1つの選択の指示を受け付け、その指示を受け付けた信号処理コンポーネントを、上記定義データに基づいて、その信号処理コンポーネントに対応して用意された上記パラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を維持したまま、上記選択されたバリエーションの信号処理コンポーネントに変更するバリエーション選択手段と、ユーザ操作に応じて、上記各信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を編集する手段であって、上記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについてはその信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータのうち上記バリエーション選択手段により選択されているバリエーションに対応するパラメータを編集対象とするパラメータ編集手段として機能させるためのプログラムである。
以上のようなこの発明の編集装置によれば、編集装置によって音響信号処理装置に実行させる信号処理の内容を編集し、音響信号処理装置にその編集内容に従った信号処理を行わせる音響信号処理システムを構成する場合において、信号処理の構成要素の差し替えを行う場合の操作性を向上させることができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記のような編集装置として機能させ、同様な効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1を用いて、この発明の編集装置の実施形態であるPCと、音響信号処理装置であるミキサエンジンとを備えたミキサシステムの構成例について説明する。図1はそのミキサシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このミキサシステムは、ミキサエンジン10とPC30とによって構成される。PC30は、ハードウェアとしては、CPU,ROM,RAM等及び表示手段としてディスプレイを有する公知のPCであり、WindowsXP(登録商標)などのオペレーティングシステム(OS)が動作するPCを用いることができるが、そのOS上のアプリケーションプログラムとして所要の制御プログラムを実行させることにより、ミキサエンジン10における信号処理の構成を編集し、その編集結果をミキサエンジン10に転送し、編集した信号処理構成に従って動作させる編集装置として機能させることができる。そして、以下に説明するPC30の動作や機能は、特に断らない限り、この制御プログラムの実行により実現されるものとする。
一方、ミキサエンジン10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,表示器14,操作子15,PC入出力部(I/O)16,MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)I/O17,その他I/O18,波形I/O19,信号処理部(DSP)20,カスケードI/O21を備え、これらがシステムバス22によって接続されている。そして、PC30から受信した信号処理構成に従って、DSP20を制御するためのマイクロプログラムを生成し、そのマイクロプログラムに従ってDSP20を動作させ、入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して出力する機能を有する。
CPU11は、ミキサエンジン10の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所定のプログラムを実行することにより、各I/O16〜19,21における通信や表示器14における表示を制御したり、操作子15の操作を検出してその操作に従ってパラメータの値を変更したり、PC30から受信した信号処理構成の情報からDSP20を動作させるためのマイクロプログラムを生成してDSP20に設定したりといった処理を行う。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムや後述するプリセットコンポーネントデータ等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、PC30から受信した信号処理構成の情報を所要の形式に変換した後述するゾーンデータやカレントデータを始めとする種々のデータを記憶させたり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。そして、ミキサエンジン10を単独で使用できるように、RAM13のゾーンデータ記憶領域は電源バックアップされている。
表示器14は、液晶ディスプレイ(LCD)等によって構成される表示手段である。そして、ミキサエンジン10の現在の状態を示す画面、後述するシーンの参照,変更,保存等を行うための画面等を表示する。
操作子15は、キー、スイッチ、ロータリーエンコーダ等によって構成され、ユーザがミキサエンジン10を直接操作してシーンの編集等を行うための操作子である。
PCI/O16は、PC30を接続し通信を行うためのインタフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)方式、RS232C方式、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式、Ethernet(登録商標)方式などのインタフェースによる通信を行うことができる。
MIDII/O17は、MIDI規格に従ったデータを授受するためのインタフェースであり、例えば、MIDIに対応した電子楽器あるいはMIDIデータを出力するアプリケーションプログラムを備えたコンピュータ等と通信を行うために用いる。
波形I/O19は、DSP20で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この波形I/O19には、1枚で4チャンネルのアナログ入力が可能なA/D変換ボード,1枚で4チャンネルのアナログ出力が可能なD/A変換ボード,1枚で8チャンネルのデジタル入出力が可能なデジタル入出力ボードを適宜組み合わせて複数枚装着可能であり、実際にはこれらのボードを介して信号の入出力を行う。
その他I/O18は、上記以外の機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。
DSP20は、波形I/O19から入力する音響信号に対し、設定されているマイクロプログラム及びその処理パラメータを定めるカレントデータに従った信号処理を施すモジュールである。このDSP20は、1つのプロセッサによって構成してもよいし、複数のプロセッサを接続して構成してもよい。
カスケードI/O21は、ミキサエンジン10を複数カスケード接続して使用する際に、他のミキサエンジンとの間で、音響信号や、PC30からのデータ及びコマンド等の授受を行うためのインタフェースである。
なお、ミキサエンジン10を複数カスケード接続して使用する場合には、複数のミキサエンジン10を協同的に動作させて一連の音響信号処理を行わせることが可能である。そして、PC30ではこのような音響信号処理の構成を編集し、PC30に直接接続されたミキサエンジン10を介して他のミキサエンジン10にも編集結果を転送して、各ミキサエンジン10を編集した信号処理構成に従って動作させることができる。またこの場合、信号処理構成や動作パラメータを示すデータは、PC30側で各ミキサエンジンと対応する部分に分割し、各ミキサエンジンには、それぞれそのミキサエンジンの担当範囲のデータを転送するようにするとよい。
次に、PC30における信号処理構成の編集方式について説明する。図2は、PC30のディスプレイに表示させる信号処理構成の編集画面の例を示す図である。
ユーザがPC30に上記の制御プログラムを実行させると、PC30はディスプレイにグラフィック表示の表示画面として図2に示すようなCAD(Computer Aided Design)画面40を表示させ、ユーザからの編集指示を受け付ける。そして、この画面においては、編集中の信号処理構成を、その構成要素である4bandPEQ,AutoMixer等のコンポーネント(A)と、コンポーネントの出力端子(B)と入力端子(C)とを結ぶ結線(D)とによってグラフィカルに表示している。なお、コンポーネントの左側に表示した端子が入力端子、右側に示した端子が出力端子である。そして、ミキサエンジン10への入力を示すコンポーネントは出力端子のみを有し、ミキサエンジン10からの出力を示すコンポーネントは入力端子のみを有し、それ以外のコンポーネントは全て入力端子と出力端子の両方を有する。
ユーザは、この画面において、「Component」メニューの操作で表示されるコンポーネントリストの中から信号処理構成に加えたいコンポーネントを選択して画面上に配置し、配置された複数のコンポーネントの任意の出力端子と任意の入力端子との間の結線を指定することにより、信号処理構成を編集することができる。そして、編集した結果は、「File」メニューの「保存」を実行指示することによりコンフィグレーション(コンフィグ)として保存され、さらに「File」メニューの「コンパイル」を実行指示することによりコンフィグデータの一部のデータ形式をミキサエンジン用のデータ形式に変換した上でミキサエンジン10に転送して記憶させることもできる。
なお、PC30は、編集中に、画面上の信号処理構成に従った信号処理に必要なリソースの量を計算しており、これがミキサエンジン10に備えるDSP20のリソースを上回った場合には、そのような処理は行えないため、ユーザにその旨を通知する。
また、信号処理構成に含まれる各コンポーネントについて、そのコンポーネントが信号処理構成に新規に配置された段階で、その動作パラメータ(例えばミキサであれば各入力のレベル等)を記憶するための記憶領域がカレントデータを記憶するカレントシーン内に用意されると共にその動作パラメータとして所定の初期値が与えられる。
そして、その後ユーザが各コンポーネントについて設けたパラメータ制御パネルを操作することにより、そのパラメータ記憶領域に記憶された動作パラメータを編集することができる。この処理を行う場合には、PC30のCPUがパラメータ編集手段として機能する。
また、ここで編集した結果のカレントシーンに記憶されたパラメータは、コンフィグレーション内のシーンメモリにそのコンフィグレーションに関する設定データであるシーンとして複数記憶しておき、コンフィグレーションに従ってミキサエンジン10に信号処理を行わせる際にカレントシーンに任意に呼び出すことができる。
さらに、ユーザは、ミキサエンジン10とPC30の動作モードとして非オンラインモードとオンラインモードのいずれかを設定可能である。非オンラインモードでは、ミキサエンジン10とPC30とは互いに独立して動作し、オンラインモードでは相互にカレントシーンの動作パラメータ等の同期を取りながら動作を行う。ミキサエンジン10の信号処理構成とPC30の信号処理構成が一致する場合にのみオンラインモードへの移行が可能であり、オンラインモードでは、カレントシーンのデータがミキサエンジン10とPC30とで同じになるよう制御(同期化)される。
オンラインモードへの移行後は、PC30側で行われた操作が直ちにミキサエンジン10の動作に反映され、逆にミキサエンジン10の操作子15で行われた操作が直ちにPC30の動作に反映され、双方のカレントシーンの内容が同一になるよう制御される。なお、上述した「コンパイル」の実行時に自動的にオンラインモードへ移行するようにしてもよい。また、PC30側で信号処理構成(結線や後述するバリエーションの変更も含む)が変更された時には、自動的に非オンラインモードへ移行するようにする。
次に、以上のようなミキサシステムにおいて用いる、この発明に関連するデータの構成について説明する。
まず、図3及び図4にPC30側で使用するデータの構成を示す。
PC30のOS上で上記の制御プログラムを実行すると、PC30はその制御プログラムによって規定されるメモリ空間に、図3及び図4に示すような各データを記憶させる。
このうち、図3(a)に示したプリセットコンポーネントデータは、信号処理を編集する際に用いることができるコンポーネントのデータのセットであり、定義データである。そして、ユーザがカスタマイズできるようにしてもよいが、基本的にはメーカーが供給するものである。そして、データセット全体としてのバージョン管理を行うためのバージョン情報であるプリセットコンポーネントセットバージョンのデータと、そのデータセットを構成する複数のコンポーネントの各種類毎に用意されたPC用プリセットコンポーネントデータとを含む。また、このプリセットコンポーネントデータ記憶するメモリが第1の記憶手段に該当する。
各PC用プリセットコンポーネントデータは、コンポーネントの性質や機能を示す情報であって、コンポーネントを識別するためのプリセットコンポーネントヘッダ、コンポーネントの入力や出力およびコンポーネントが扱うデータや動作パラメータの構成を示す構成情報、ユーザの数値入力操作に応じて上述したカレントないしシーンメモリの各シーン(実際にはシーンで指定されるプリセット動作データ)における各コンポーネントの個別の動作パラメータの値を変更する処理を行うためのパラメータ処理ルーチン、同シーンにおける各コンポーネントの動作パラメータを表示用のテキストデータや特性グラフに変換するための表示・編集用処理ルーチンとを含む。
そして、プリセットコンポーネントヘッダには、プリセットコンポーネントの種類を示す識別情報であるプリセットコンポーネントID及びそのバージョンを示すプリセットコンポーネントバージョンの情報を含み、これらによってプリセットコンポーネントを特定することができる。
また、上記の構成情報には、コンポーネントの入出力の構成を示す入出力構成情報やコンポーネントが扱うデータやパラメータの構成を示すデータ構成情報の他、コンポーネントの名前、編集画面にコンポーネント自身を表示する際の色や形状等の外観及びそのコンポーネントの動作パラメータを編集するためにディスプレイに表示する制御パネルのデザインや制御パネル上のつまみや特性グラフの配置を示すPC用表示データ等も含む。
ここで、このPC用プリセットコンポーネントデータのうち、構成情報中の、グラフィック表示の編集画面における編集に必要なPC用表示データや、表示・編集処理ルーチン中の、制御パネルに特性をグラフで表示するためのルーチン等は、ミキサエンジン10側の動作には必要ないデータであり、PC30側にのみ記憶させる。
なお、このミキサシステムにおいては、各プリセットコンポーネントに、複数のバリエーションを定義できるようにしている。このバリエーションとは、処理の基本的な機能が同一で、処理の繰り返し回数が異なるようなコンポーネントであり、例えばミキサであれば入力端子や出力端子の数が異なるコンポーネント、イコライザであればチャンネル当たりのフィルタ(バンド)数が異なるコンポーネントである。以下の表1に、さらに他の具体例を示す。
Figure 0004161961
このようなコンポーネントは、処理の基本的な機能が同一であることから、処理に使用するパラメータも類似の構成となっており、全てを別々のプリセットコンポーネントとするよりも、バリエーションとして相互に関連付けて管理する方が効率的であるため、このような管理方式を採用したものである。すなわち、バリエーション同士はデータ互換性を有しており、勿論、同じプリセットコンポーネントIDを有している。
そのため、各バリエーションについては、PC用表示データ、データ構成情報、および入出力構成情報をそれぞれスケーラブルに構成することができ、PC用表示データ、データ構成情報、および入出力構成情報は、1つのプリセットコンポーネントの複数のバリエーションで共通化されている。なお、入出力構成情報には、同一プリセットコンポーネント内の各バリエーションに含まれる端子及びパラメータの対応関係を示す情報も含まれる。
一方、図4に示すゾーンデータは、管理データと、1又は複数のPC用コンフィグデータと、シーンデータ群と、その他のデータを含む。ユーザは、このゾーンデータ全体を1つのファイルとしてハードディスクに記憶するよう指示したり、逆に、ハードディスクからRAMへ読み出すよう指示することができる。
このようなゾーンデータのうち、管理データは、ゾーンデータを管理するためのデータであり、ゾーンデータ中に含まれるPC用コンフィグデータの数を示すコンフィグ数とシーンデータ群に含まれるシーンデータの数を示すシーン数等の情報を含む。
また、PC用コンフィグデータは、ユーザが編集した信号処理構成を示すデータであり、ユーザが編集結果の保存を選択した場合、その時点での信号処理構成及び設定値等が1つのPC用コンフィグデータとして保存される。さらに、ユーザは、PC用コンフィグデータの1つを、編集対象のコンフィグデータとして選択することができる。そしてこの場合、PC30(制御プログラムのプロセス)は、そのPC用コンフィグデータの編集の準備(以下に説明するPC用CADデータへのアクセス準備やカレントシーンの記憶領域の確保等)を行う。
また、各PC用コンフィグデータは、コンフィグデータを識別するためのコンフィグ管理データ、編集された信号処理構成の内容を示すPC用CADデータ、そのPC用CADデータが示す音響信号処理をミキサエンジン10に実行させる際の処理パラメータの値のセットである任意の数のプリセット動作データ、およびそのコンフィグが編集対象として選択された場合に同じコンフィグが過去に編集対象だった時のカレントシーンの内容を再現するためのカレントバックアップデータを含む。
このうち、コンフィグ管理データには、コンフィグデータを新規に保存する場合にユニークにつけるコンフィグID、コンフィグデータに含まれるプリセット動作データの数を示す動作データ数等の情報を含む。
また、PC用CADデータには、CAD管理データと、編集された信号処理構成に含まれる各コンポーネントについてのコンポーネントデータと、それらのコンポーネント間の結線状態を示す結線データとが含まれる。なお、編集された信号処理構成に同じ種類のプリセットコンポーネントが複数含まれる場合には、それら各々に対して別々のコンポーネントデータを用意する。また、CAD管理データにはCADデータ中のコンポーネントの数を示すデータが含まれる。
そして、各コンポーネントデータは、そのコンポーネントがどのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントID、同じくどのバージョンのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントバージョン、そのコンポーネントが含まれるコンフィグにおいてそのコンポーネントにユニークに付したIDであるユニークID、そのコンポーネントがコンポーネントIDの示すプリセットコンポーネントのうちどのバリエーションのものであるかを示すバリエーション情報を含むプロパティデータ、およびPC30側の編集画面で該当するコンポーネントが配置されている位置等を示すPC用表示データを含む。なお、ユニークIDは、コンポーネントのバリエーションが変更された場合でも元のIDが維持される。
また、結線データには、編集された信号処理構成に含まれる各結線について、どのコンポーネントのどの出力端子からどのコンポーネントのどの入力端子へ結線が行われているかを示す接続データ、およびPC30側の編集画面におけるその結線の形状や配置を示すPC用表示データを含む。
また、上記のコンフィグデータ中の各プリセット動作データはそれぞれ、ミキサエンジン10で実行する処理の各コンポーネントに対応するパラメータの設定値であるコンポーネント動作データを含む。そして、この各コンポーネント動作データにおけるデータの形式や配列は、PC用CADデータに含まれるそのコンポーネントのコンポーネントIDとコンポーネントバージョンとで特定されるプリセットコンポーネントの、PC用プリセットコンポーネントデータ中のデータ構成情報と、PC用CADデータに含まれるそのコンポーネントのプロパティデータとによって定義される。なお、複数のバリエーションが選択可能なコンポーネントに関しては、選択されているバリエーションに対応するパラメータをコンポーネント動作データとして記憶する。
新たにコンフィグデータが保存された場合には、このプリセット動作データを初期化したり、他のコンフィグデータのプリセット動作データを自動的に読み込んだり、あるいはその時点でのカレントシーンの内容を、自動的にプリセット動作データとして保存したりすることができるようにするとよい。
また、カレントバックアップデータの形式は、その用途から、後述するカレントシーンのデータ形式と同様である。
また、ゾーンデータ中のシーンデータ群には、任意の数のシーンデータが含まれ、その各シーンデータには、コンフィグデータを指定するコンフィグ番号と、そのコンフィグデータ中のプリセット動作データを指定する動作データ番号が含まれる。
そして、ユーザがこれらのシーンデータの1つを指定することにより、ミキサエンジン10に、指定されたシーンデータに含まれるコンフィグ番号のコンフィグデータが示す音響信号処理を行わせると共に、そのコンフィグデータ中の、指定されたシーンデータに含まれる動作データ番号が示すプリセット動作データに係るパラメータの値を、音響信号処理の動作パラメータの値として使用させることができるようにしている。このような音響信号処理内容とその処理に係る動作パラメータの値の組み合わせをシーンと呼ぶ。
このようなシーンデータは、ユーザがPCに対し、シーン番号を指定して現在のシーン(設定状態)の保存(ストア)を指示することにより、その時点で有効なコンフィグデータを示すコンフィグ番号と、そのコンフィグデータ中の、保存時点のカレントシーンに対応するプリセット動作データ示す動作データ番号とが、シーンデータ群中の指定されたシーン番号のシーンとして保存される。このとき、そのコンフィグデータ中のプリセット動作データに、カレントシーンに対応するプリセット動作データがない場合には、上記のシーンの保存に先立って、カレントシーンが新たなプリセット動作データとして保存される。
以上のデータは、HDD(ハードディスクドライブ)等の不揮発性記憶手段に記憶させておき、必要な時にRAMに読み出して使用するようにしてもよい。
また、PC30は、図3(b)に示すように、現在有効なコンフィグにおける現在有効なパラメータの値を示すカレントシーンも記憶している。このカレントシーンを記憶するメモリが第2の記憶手段に該当する。そして、カレントシーンのデータは、現在有効なコンフィグにおける各プリセット動作データと概ね同一な構成である。すなわち、そのコンフィグにおける信号処理構成中のコンポーネント毎の動作データを組み合わせる形式としている。そして、制御パネル等により信号処理構成中のコンポーネントに関するパラメータの値を編集する際には、このカレントシーンのそのコンポーネントに関するパラメータの値を変更する。そしてその結果は、1つのプリセット動作データとして保存することができる。
しかしながら、カレントシーンにおいては、プリセット動作データの場合と異なり、複数のバリエーションが存在するコンポーネントに関するコンポーネント動作データを記憶するパラメータ記憶領域として、選択されているバリエーションに関わらず、どのバリエーションに関するパラメータであっても記憶できるような記憶領域を用意するようにしている。そして、ミキサエンジン10における音響信号処理には、確保した記憶領域のうち,選択されているバリエーションと対応する範囲の記憶領域に記憶しているパラメータを反映させるようにしている。従って、パラメータ量の少ないバリエーションが選択されている場合には、確保した記憶領域の一部が使用されない場合もある。図3(b)における破線部は、このことを示すものである。
この点については後に詳述する。
また、PC30は、図5(c)に示すように、上述した「コンパイル」の処理でコンフィグデータをミキサエンジン10に転送する際に、PC用CADデータからミキサエンジン10での処理に適した形式のエンジン転送用CADデータを形成するためのバッファも用意している。なお、各ミキサエンジンに転送するためのエンジン転送用CADデータは、PC用CADデータから、上述したコンポーネントや結線のPC用表示データのような、ミキサエンジン10側では使用しないデータを削除し、さらにデータ間の不使用部分を詰めてパッキングすることにより形成される。
次に、図5及び図6にミキサエンジン10側に記憶させるデータの構成を示す。
これらの図に示すように、ミキサエンジン10側でも、プリセットコンポーネントデータとゾーンデータとを記憶させている。ただし、プリセットコンポーネントデータはフラッシュメモリ12に、ゾーンデータはRAM13に記憶させ、その構成内容はPC30側とは若干異なる。そこで、PC30側に記憶させるデータとの相違点を中心に説明する。
図5(a)に示すように、ミキサエンジン10側のプリセットコンポーネントデータは、エンジン用プリセットコンポーネントデータを含む。そして、このエンジン用プリセットコンポーネントデータは、ミキサエンジン10に各コンポーネントに関する音響信号処理を行わせるためのデータであり、まず、表示・編集用ルーチンの一部に代えて、DSP20を動作させてそのコンポーネントとして機能させるためのマイクロプログラムを含む点でPC用のものと異なる。
なお、このマイクロプログラムは、同じプリセットコンポーネントであってもバリエーション毎に異なるものであるため、各バリエーションについて個別に記憶している。ただし、各バリエーションは、共通な基本処理を異なる回数繰り返すような関係にあることから、処理の共通部分についてはマイクロプログラムを共通化し、バリエーションによってプログラムの繰り返し実行回数を変えるといった対応も可能である。この場合、バリエーションによってコンポーネントに係る信号処理を実行するための処理ステップ数、遅延メモリ、レジスタなどのリソース量は異なるが、記憶するマイクロプログラムの量は一定にすることができる。このような対応が可能かどうかは、DSP20のアーキテクチャに応じて決まる。
また、ミキサエンジン10側では、信号処理構成の編集や動作パラメータの特性グラフの表示は行わないため、PC用の構成情報に含まれていたPC用表示データやPC用の表示・編集用ルーチンのうち、特性グラフの表示を行うルーチン等の一部のルーチンは含まれない。なお、ミキサエンジン10側でも、表示器14にパラメータの設定値を表示させ、操作子15によって編集できるようになっており、そのため、PC用の表示・編集用ルーチンのうち、動作パラメータの値を表示用のテキストデータに変換するためのルーチンが必要となるが、このルーチンはパラメータ処理ルーチンに含まれている。
これ以外の点は、PC30側のプリセットコンポーネントデータと同様であり、IDやバージョンについては、PC30側の対応するセットやコンポーネントと同じものを用い、対応関係が認識できるようにしている。
次に、ゾーンデータについては、図6に示すように、PC用コンフィグデータに代えてエンジン用コンフィグデータを含む。そして、エンジン用コンフィグデータは、PC用CADデータに代えてエンジン用CADデータを含む点がPC30用のものと異なる。ここで、エンジン用CADデータは、PC30から受信したエンジン転送用CADデータを記憶したものであり、上述したように、PC用CADデータからPC用表示データを削除してパッキングしたものである。また、編集対象のコンフィグが選択された場合、すなわちシーンの選択によらずにコンフィグが切り換えられた場合には、非オンラインモードに移行するようにしているので、エンジン側では以前のカレントデータを復元する必要がない。そこで、カレントバックアップデータはエンジン側コンフィグデータには含めていない。
これ以外の点は、PC30側のコンフィグデータと同様であり、IDやバージョンについては、やはりPC30側の対応するコンフィグやコンポーネントと同じものを用い、対応関係が認識できるようにしている。
なお、図5(b)に示すように、ミキサエンジン10にも、DSP20に実行させる信号処理に反映させる設定データであるカレントシーンを記憶している。しかし、ミキサエンジン10側においては、メモリ容量が限られていることから、PC30側と異なり、各コンポーネントについて、選択されているバリエーションに関するパラメータを記憶できればよいように記憶領域を用意するようにしている。従って、ミキサエンジン10側におけるカレントシーンのデータは、コンフィグデータ中のプリセット動作データと同一構成でよい。このようにすると、カレントシーンの記憶領域の構成がPC30側とミキサエンジン10側とで異なることになるが、実際に信号処理に反映させるパラメータは全てミキサエンジン10側に記憶させることができるので、パラメータの同期化には支障がない。
また、ミキサエンジン10は、PC30において編集された信号処理構成に基づいて音響信号を処理するものである。そのため、CPU11は、PC30から受け取ったエンジン用CADデータに基づいてDSP20に実行させるマイクロプログラムを形成するようになっており、図5(c)に示すように、そのための作業領域としてマイクロプログラム形成バッファを用意している。
マイクロプログラムの形成処理では、まず、エンジン用CADデータに含まれる各コンポーネントのコンポーネントIDとコンポーネントバージョンとにより特定されるプリセットコンポーネントデータから、バリエーション情報によって指定されるマイクロプログラムを順次読み出し、その各コンポーネントのプロパティデータ中のバリエーション情報と、特定されたプリセットコンポーネントデータとに基づいて、各コンポーネントに動作に必要な入出力レジスタ、遅延メモリ、記憶レジスタなどのリソース割り当てを行い、割り当てたリソースに基づいてそのマイクロプログラムを加工してマイクロプログラム形成バッファに書き込む。
その際、エンジン用CADデータに含まれる結線データに基づいて、各コンポーネントの入出力端子に対応した入出力レジスタの間のデータの受け渡しプログラムもマイクロプログラム形成バッファに書き込むようにしている。
ここで、リソースの割り当てに基づいてマイクロプログラムを加工しているのは、ミキサエンジン10に備えたDSP20のアーキテクチャに対応させたものであり、別のアーキテクチャであれば、マイクロプログラム自体を加工する代わりに、例えば、割り当てたリソースに応じたパラメータをDSP20に設定するようにすべき場合もある。
以上のようなミキサシステムにおいて、特徴的な動作は、コンポーネントのバリエーションに関連する動作である。そこで、次に、この点について説明する。
まず、バリエーションの用途及び機能について、入力端子数に関するバリエーションを有するオートミキサ(AutoMixer)を例に取り、図2及び図7を用いて説明する。オートミキサは、入力のうち最大レベルのものをそのまま出力し、他の入力を減衰させるコンポーネントである。
例えば、図2に示したような信号処理構成を編集したとすると、オートミキサのコンポーネントは、入力端子を全て使用した状態となっている。従って、図7に破線で示したような新たな入力部を配置し、そこからの信号をオートミキサに入力しようとしても、オートミキサに空いた入力端子がないため、このような結線を設定することができない。しかし、オートミキサのコンポーネントを、より入力端子の多い6入力のものに変更することにより、図7に破線で示したような結線を設定できるようになる。
逆に、図7に示したように6つの入力端子を全て使用している状態から、破線で示した入力部を削除した場合等には、もはや入力端子は4つでよい。そこで、より入力端子の少ない4入力のものに変更することにより、DSP20における信号処理に必要なリソースを低減することができる。
そして、このミキサシステムにおいては、処理の基本的な機能が同一なコンポーネントについてバリエーションを定義し、コンポーネント自体を置き換えなくても、バリエーションの変更によりこのような端子数の変更を変更することができるようにしている。そして、バリエーションを変更した場合でも、元のコンポーネントに関するパラメータの値のうち、置き換え後のコンポーネントにも対応するパラメータが存在するものを、その置き換え後のコンポーネントでも使用できるようにすると共に、一旦規模(パラメータ量)の小さなバリエーションに変更した後で元のバリエーションに戻した場合でも、元のバリエーションにおいて設定されていたパラメータの値を使用できるようにしている。
バリエーションの変更の場合には、処理の基本的な機能が同一なコンポーネントへの置き換えであるから、一度定めたパラメータの値は、バリエーションを様々に変更した場合でもできるだけ維持しておきたいという要求が強い。従って、上記のような機能を設けることにより、コンポーネントを置き換える場合のパラメータの再設定の手間を最小限に抑え、信号処理構成編集の操作性を向上させることができる。また、編集操作の内容を直感的でわかりやすいものにすることができる。
そして、このような処理が可能となったのは、処理の基本的な機能が同一なコンポーネント群について、バリエーションという特別の定義を与え、元のコンポーネントと置き換え後のコンポーネントの対応関係を容易に認識できるようにしたためである。
次に、このようなバリエーションの変更を行う際の操作及び処理について説明する。
まず、図8にプロパティ設定画面の例を示す。
図2や図7に示したCAD画面40において、画面に配置されたコンポーネントを選択し、メニューからプロパティの変更を選択すると、図8に示すようなプロパティ設定画面60がポップアップウィンドウとして表示される。
この画面は、ラベル設定部61、幅設定部62、高さ設定部63、バリエーション設定部64、色設定キー65、キャンセルキー66、OKキー67を有する。
このうち、幅設定部62及び高さ設定部63により、コンポーネントをCAD画面40に表示する際のシンボルの幅及び高さをそれぞれ設定することができ、ラベル設定部61により、そのコンポーネントのシンボルに付すラベルの文字列を設定することができる。
また、バリエーション設定部64により、選択されたコンポーネントを、対応するプリセットコンポーネント中のどのバリエーションのコンポーネントにするかを設定することができる。そして、このバリエーション設定部64はプルダウンメニューになっており、右側の逆三角形のアイコンをクリックすると、図9に示すようなメニューが表示され、バリエーションを選択することができる。
ここで例に示したオートミキサのバリエーションは、入力端子数が異なるもののみであるので、バリエーション設定部64の表示内容は図8及び図9に示したようになるが、例えばマトリクスミキサのように入出力端子数の双方についてバリエーションがある場合には、図10(a)のように、入力端子数と出力端子数の2つのパラメータの設定を受け付けることも考えられる。また、パラメトリックイコライザのようにバンド数にバリエーションがある場合には、図10(b)のように、バンド数の設定を受け付けることになる。
色設定キー65は、CAD画面40におけるコンポーネントの表示色を設定する画面を表示させるためのキーである。また、キャンセルキー66を押下すると、それまでの設定変更を反映させずにもとのCAD画面40に戻る。OKキー67を押下すると、それまでの設定変更を反映させてもとのCAD画面40に戻る。
このとき、コンポーネントの幅、高さ、バリエーション、色等が変更されていれば、変更後の設定に従ってCAD画面40を再描画する。また、変更後のプロパティデータは、図4に示したPC用CADデータ中のプロパティデータとして記憶しておく。
ここで、各バリエーションのコンポーネントにおいて使用するパラメータについて、オートミキサを例としてより具体的に説明する。
まず、図11に、オートミキサのバリエーションの例として、4入力,6入力,8入力のオートミキサコンポーネントの表示例をそれぞれ示している。ただし、各端子に付した番号は、CAD画面上に表示させる必要はない。
このミキサシステムにおいて、図11に示した各バリエーション間においては、同じ番号を付した端子同士が対応するものとしている。そしてこのうち、右側の出力端子については、どのバリエーションにも1つずつであるから、これらを対応させることは当然と言える。そして、左側の入力端子については、上側に表示する端子から順に番号を付し、端子数を増加させる場合には下側に端子を追加し、端子数を減少させる場合には下側から端子を削除するようにしている。
この対応関係は、異なるバリエーション間でのパラメータの対応関係を把握するために使用することができる。
また、このミキサシステムにおいては、各コンポーネントについてのパラメータを、エレメントという単位に分割して定義している。図12に、(a)に4入力の、(b)に6入力のオートミキサにおけるエレメントの構成を示す。なお各エレメントは、1又は複数のパラメータの集合体である。
この図に示すように、4入力のオートミキサにおいては、パラメータはエレメントE1乃至E5によって構成され、このうちエレメントE3が入力を制御するための動作パラメータ群である。そして、4入力であるので、エレメントE3[1]乃至E3[4]として、各入力端子に対応するエレメントE3のパラメータ記憶領域を設けている。
一方、6入力のオートミキサについても、4入力のオートミキサと処理の基本部分が共通であることから、設定すべきパラメータも共通であり、4入力の場合と同じくエレメントE1乃至E5によって構成されている。しかし、入力端子数が6であることから、エレメントE3については、E3[1]乃至E3[6]の6つを設けている。
バリエーションの異なるコンポーネントについては、処理の基本部分が共通であるので、設定するパラメータについても、図12に示すように、エレメントの種類は共通で、数が異なることになる。従って、どのバリエーションに関するパラメータであっても記憶できるような記憶領域を確保する場合には、必要な記憶領域の大きさはエレメント毎に判断すればよい。
これは、オートミキサ以外についても同様に考えることができる。なお、各バリエーションにおけるエレメント構成や、各エレメント中に含まれるパラメータの種類については、プリセットコンポーネントデータ中のデータ構成情報の部分に記載するようにしている。
次に、図13を用いて、各エレメント毎に確保すべき記憶領域の大きさについて説明する。
図13(a)には、図12に示したエレメントE1やE2のように、同一のエレメントが1つだけ存在する場合の例を示している。この場合には、その1つのエレメントの内容を記憶するための記憶領域を確保すればよい。
図13(b)には、図12に示したエレメントE3のように、同一のエレメントが1次元的に配列されて複数存在する場合の例を示している。この場合には、そのエレメントの数が最も多いバリエーションに合わせて記憶領域を確保すればよい。
図13(c)には、同一のエレメントが2次元的に配列されて複数存在する場合の例を示している。図12にはこのような例はなかったが、例えば、入力端子と出力端子とがそれぞれ複数ある場合にその組み合わせ毎に設定するパラメータ群がこのようなエレメントになる。そして、この場合も基本的な考え方は(b)の場合と同様であるが、単に数が最も多いバリエーションに合わせるだけでなく、各次元について最も数が多いバリエーションに合わせることが好ましい。図に示した例では、左側の沿え字についてはバリエーションBが最も多いのでこれに合わせ、右側の沿え字についてはバリエーションCが最も多いのでこれに合わせ、4×4のエレメントを記憶する領域を確保するとよい。
単に容量だけを考えるのであれば、8つ分のエレメントを記憶する領域を確保すれば足りるが、処理の単純化を考慮した場合には、全てのバリエーションについて配列の形式を変更せずにパラメータを記憶できるように記憶領域を確保することが好ましい。
3次元以上の形式でエレメントが配列される場合でも、同様である。
次に、以上のようなバリエーションに関連してPC30のCPUやミキサエンジン10のCPU11が実行する処理について説明する。
まず、図14に、信号処理構成の編集中に新たなコンポーネントの配置が指示された場合にPC30側で実行する処理を示す。
PC30のCPUは、図2又は図7に示したようなCAD画面において新たなコンポーネントの配置が指示された場合、図14のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、使用中のコンフィグデータ、すなわち編集中の信号処理構成と対応するコンフィグデータ中のPC用CADデータに、指示に従ってコンポーネントデータを追加する(S11)。この処理においては、PC30のCPUが構成要素編集手段として機能する。
次に、そのコンポーネントについて、どのバリエーションに係るパラメータでも記憶できる領域を、カレントシーンの記憶領域として新たに(追加的に)確保すると共に(S12)、元からあったものも含め、各コンポーネントについて選択されているバリエーションに係るパラメータを記憶している領域にアクセスするためのルーチンを準備する(S13)。以後、新たなルーチンが準備されるまでは、PC30は各コンポーネントに関するパラメータへのアクセスはこのルーチンを使用して行うので、PC30が編集等に使用するパラメータは、各コンポーネントについて選択されているバリエーションに係るパラメータとなる。そして、確保したカレントシーンの領域の全てを使用するとは限らない。なお、ルーチンについて追加されたコンポーネントに係る部分のみの変更が可能であれば、その部分のみの変更でよい。これらの処理においては、PC30のCPUが有効化手段又はバリエーション選択手段として機能する。
その後、ステップS12で確保した記憶領域に所定の初期データを書き込んで処理を終了する(S14)。このステップS14では、追加時点で選択されているバリエーションでは使用しない部分のパラメータについても、バリエーションが変更された場合に使用される可能性がある部分のパラメータについては書き込みを行う。また、図13(c)を用いて説明したように、カレントシーンの記憶領域として確保する領域には、どのバリエーションでも使用されない部分も有り得るが、そのような部分には初期データを書き込む必要はない。
なお、コンポーネントの削除が指示された場合、これとは逆に、コンポーネントデータを削除すると共に、カレントシーン中のそのコンポーネントと対応するパラメータの記憶領域を解放するようにすればよい。
また、図示は省略するが、PC用CADデータが変更された場合には、変更後のデータに基づくCAD画面の再描画を適宜行うものとする。以後のフローチャートに示す処理についても同様である。
また、信号処理構成が編集された場合にはミキサエンジン10側とのオンライン状態は自動的に解消するようにしているので、この処理に対応するミキサエンジン10側の処理は特に用意していない。以下の図15,図16及び図21に示す処理についても同様である。
次に、図15に、コンポーネントのバリエーションの変更が指示された場合にPC30側で実行する処理を示す。
PC30のCPUは、図8に示したプロパティ設定画面等によりコンポーネントのバリエーションの変更が指示された場合、図15のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、変更が指示されたコンポーネントと対応するコンポーネントデータ中のプロパティデータにおけるバリエーションのデータを、指示に従って変更する(S21)。
次に、バリエーションが変更されていないものも含め、各コンポーネントについて選択されているバリエーションに係るパラメータを記憶している領域にアクセスするためのルーチンを準備する(S22)。すなわち、カレントシーンの記憶領域内で使用する領域の範囲を変化させ、PC30が変更後のバリエーションに係るパラメータを使用するようにする。また、ルーチンについてバリエーションが変更されたコンポーネントに係る部分のみの変更が可能であれば、その部分のみの変更でよい。この処理においては、PC30のCPUがバリエーション選択手段として機能する。
その後、変更前後のバリエーションにおける端子の対応関係に従って変更後のバリエーションについての結線データを作成して(S23)処理を終了する。ここで行う処理は、変更後のバリエーションに変更前のバリエーションと対応する端子がある場合に、変更前において各端子に接続されていた結線を、変更後の対応する端子に引き継ぐものである。
以上の処理により、編集中の信号処理構成におけるコンポーネントを、ユーザの指示に従って異なるバリエーションのものに置き換えることができる。
このミキサシステムにおいては、コンポーネントについて複数のバリエーションを定義し、コンポーネントの配置時とバリエーション変更時に以上の処理を行うようにしたことにより、コンポーネントを異なるものに置き換える場合でも、バリエーション変更の範囲内であれば、元のコンポーネントにおけるパラメータを置き換え後のコンポーネントにおいても維持することができるので、信号処理の構成要素の差し替えを行う場合の操作性を向上させることができる。
なお、カレントシーンの記憶領域について、選択されているバリエーションで使用するパラメータを記憶するための記憶領域のみを確保し、バリエーションの変更時に、変更後のバリエーションと対応する記憶領域を確保し直すことも考えられる。このようにすれば、カレントシーンによるメモリの使用量は、ここで説明した処理を行う場合よりも少なくて済む。しかし、このような方式では、バリエーションを変更する度に記憶領域の再確保や開放の処理が必要になる。また、コンポーネントを規模の小さなバリエーションに変更した場合に、変更前の規模の大きなバリエーションにおいて使用されていたパラメータの値の一部は消去されてしまう。
これに対し、ここで説明した処理によれば、カレントシーンの記憶領域の再確保やカレントシーンの書き換えは不要であり、単にアクセスするメモリの範囲を変更することにより、変更後のバリエーションと対応するパラメータをカレントシーンとして利用することが可能である。従って、処理を簡略化すると共に高速化することができる。
また、バリエーションを規模の小さいものに変更する場合でも、使用しなくなる範囲のパラメータを確保した記憶領域に残しておくので、その後バリエーションを元の規模の大きいものに戻す場合でも、その残しておいたデータを用いて、もともと設定されていた値を容易に復元することができる。従って、操作性を一層向上させることができる。
一方で、PC30側においては、通常はメモリの容量に余裕があることから、容量の面で多少効率の悪い使い方をしても特に問題はない。従って、少なくともPC30側においては、以上の図14及び図15に示した処理が有効であるといえる。
次に、図16に、結線の変更が指示された場合にPC30側で実行する処理を示す。
PC30のCPUは、CAD画面において結線の変更が指示された場合、図16のフローチャートに示す処理を開始するが、結線の変更時はコンポーネントのパラメータを変更する必要がないので、この処理は単に指示に従って結線データを変更するのみである(S31)。この処理においては、PC30のCPUが結線編集手段として機能する。
次に、図17に、オンラインモードへの移行が指示された場合にPC30側で実行する処理を示す。
PC30のCPUは、CAD画面あるいはその他の操作画面においてミキサエンジン10とのオンラインモードへの移行が指示されると、図17のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず全てのコンフィグデータについて、PC用CADデータをコンパイルしたエンジン転送用CADデータを用意する(S41)。ここでコンパイルの処理を行ってもよいし、以前にコンパイルした時点からデータに変更がなければ、以前コンパイルしたデータをそのまま使用してもよい。
次に、その用意したエンジン転送用CADデータと、それと対応するプリセット動作データとを、シーンデータ群と共にミキサエンジン10に転送し(S42)、またカレントシーンの記憶領域のうち、各コンポーネントについて選択されているバリエーションと対応する範囲のデータをミキサエンジンに転送する(S43)。これらの処理においては、PC30のCPUが同期化手段として機能する。
なお、ミキサエンジン10側においては、PC30側と異なり、DSP20での信号処理に使用する範囲のパラメータを記憶するのに十分な領域しかカレントシーンの記憶領域を設けていないので、ステップS43で他のデータと異なる取り扱いをするようにしたものである。逆に言えば、このような処理を行うようにしたことにより、ミキサエンジン10側では全てのバリエーションに対応するパラメータを記憶するだけの記憶領域を設けなくてもよくなっているのである。また、図示は省略したが、ミキサエンジン10側では、これらの処理で転送されてきたデータを受信すると、適切な記憶領域に記憶し、その結果をPC30に返す。
そして、PC30側では、これらのステップの後、ミキサエンジン10側でPC30側と同じデータが記憶されたことを確認すると(S44)、動作をオンラインモードに移行して(S45)処理を終了する。
このオンラインモードにおいては、常にPC30側とミキサエンジン10側でカレントシーンのうち少なくとも信号処理に反映させる部分の内容は同一になるようにし、バリエーションや結線の変更も含めてPC30側で信号処理構成が変更された場合に自動的に非オンラインモードに移行するようにすることは、上述した通りである。
また、オンラインモードへ移行するとき、このミキサシステムでは、プリセットやカレントシーンの動作データをPC30からミキサエンジン10へ転送して、PC30とミキサエンジン10とでデータを同期させるようになっていたが、逆方向、すなわち、ミキサエンジン10からPC30にデータを転送して同期化するようにしたり、あるいはユーザがその転送方向を指定できるようにしてもよい。
次に、図18に、シーンの保存が指示された場合にPC30側で実行する処理を示す。ここでは、番号jのシーンの保存が指示された場合の例を示している。
PC30のCPUは、CAD画面あるいはその他の操作画面においてシーンの保存指示を受けると、図18のフローチャートに示す処理を開始する。そして、ミキサエンジン10がオンラインモードで動作中(以下「オンライン状態」という)であれば、ステップS51からS52へ進み、ミキサエンジン10にシーンj保存命令を送出してステップS53に進む。この命令は、ミキサエンジン10にPC30側と同様にシーンjの保存を行うよう指示するためのものである。また、このような命令を送出するのは、PC30とミキサエンジン10とでシーンデータやプリセット動作データの内容を同一に保つことにより、シーンを呼び出した場合でもカレントシーンの同期を保てるようにするためである。
一方、ミキサエンジン10が非オンラインモードで動作中(以下「非オンライン状態」という)であれば、そのままステップS53に進む。
そして、ステップS53では、シーンデータ群中のシーンデータjに、保存指示の時点で使用中のコンフィグのIDを書き込む。
その後、保存先のシーンjが新規のシーンであるか、既存のシーンであっても保存前とコンフィグIDが異なる場合には、ステップS54又はS55からステップS56に進み、ステップS53で書き込んだコンフィグIDが示すコンフィグデータ中に、各部分の新規プリセット動作データの記憶領域を作成する。なおここでは、カレントシーンのうちの、実際に信号処理に使用されるパラメータが記憶できるような領域を作成すればよい。その後、ステップS57でシーンデータjに作成した新規プリセット動作データを示す動作データ番号を書き込んでステップS58に進む。
保存先のシーンjが既存のシーンであってコンフィグIDに変化がない場合には、ステップS55から直接ステップS58に進む。
そして、ステップS58では、シーンデータj中の動作データ番号が示すプリセット動作データとして、カレントシーンの記憶領域の、各コンポーネントについて選択されているバリエーションと対応する範囲に記憶されているデータを保存して処理を終了する。この保存は、ステップS55からS58に直接進んだ場合には既存のプリセット動作データへの上書きとなるし、ステップS56及びS57の処理を行った場合には新規プリセットへの保存となる。
以上の処理により、PC30は、ユーザからの指示に従ってカレントシーンの内容をシーンデータとして保存することができる。この場合において、パラメータの値自体はプリセット動作データとしてコンフィグデータ中に保存しているが、シーンデータ中のコンフィグIDと各動作データ番号の情報を参照することにより、シーンを呼び出す場合にどのパラメータを読み出せば良いかを認識することができる。
なお、この処理においては、保存先のシーンが既存のシーンであってコンフィグIDに変化がない場合に、シーンデータを既存のプリセット動作データに上書きする例を示したが、このようにすることは必須ではない。また、プリセット動作データは多数になる場合があるため、容量低減の観点から、実際に信号処理に使用するパラメータに応じた領域を設けているが、カレントシーンの場合と同様な記憶領域を用意し、カレントシーンの内容をそのまま保存するようにすることも考えられる。
一方、シーンj保存命令を受信した場合にミキサエンジン10のCPU11が実行する処理は、図18のステップS53以下の処理とほぼ同様なものである。シーンj保存命令は、上述のようにミキサエンジン10にPC30側と同様にシーンjの保存を行うよう指示するためのものであるからである。
ただし、ミキサエンジン10側においては、カレントシーンとして実際に信号処理に使用されるパラメータと対応する領域を用意するようにしているので、ステップS58では、カレントシーンの記憶領域の内容をプリセット動作データの記憶領域にそのままコピーすればよい点が、PC30側の場合と異なる。
次に、図19に、シーンの呼び出しが指示された場合にPC30側で実行する処理を示す。ここでは、番号jのシーンの呼び出しが指示された場合の例を示している。
PC30のCPUは、CAD画面あるいはその他の操作画面においてシーンの呼び出し指示を受けると、図19のフローチャートに示す処理を開始する。そして、ミキサエンジン10がオンライン状態であれば、ステップS61からS62へ進み、ミキサエンジン10にシーンj呼出命令を送出してステップS63に進む。この命令は、ミキサエンジン10にPC30側と同様にシーンjの呼び出しを行うよう指示し、シーンの呼び出し後にも双方でカレントシーンの同一性を保てるようにするためのものである。また、この命令により、ミキサエンジン10に、呼び出し指示を受けたシーンjの内容に従った音響信号処理を実行させることができる。一方、ミキサエンジン10が非オンライン状態であれば、ステップS61から直接ステップS63に進む。
次のステップS63では、シーンjの内容を示すシーンデータj中のコンフィグIDを読み出す。そして、そのIDが使用中のコンフィグのIDと異なっていれば、ステップS64からステップS65乃至S69に進む。そして、まずカレントシーンの記憶領域の内容を、使用中のコンフィグについてのカレントバックアップデータとしてそのコンフィグについてのコンフィグデータ内に保存して後でそのコンフィグが選択されたときやシーンの呼び出しがキャンセル(アンドゥ)されたときに復元できるようにする(S65)。
その後、ステップS63で読み出したコンフィグIDを使用するコンフィグのIDとして設定し(S66)、そのIDのコンフィグデータに基づいてカレントシーンの記憶領域を確保し(S67)、その中で信号処理に使用する範囲(選択されているバリエーションと対応する範囲)のパラメータにアクセスするためのルーチンを準備し(S68)、必要に応じてPC用表示データ等へのアクセスを準備し(S69)、新たなコンフィグに係る信号処理構成の表示を行うことができるようにして、ステップS70以降の処理に進む。なお、ステップS67及びS68の処理は、図14のステップS12及びS13の処理を、使用するコンフィグ中の全てのコンポーネントに関して行うものと考えることができる。
一方、ステップS64でコンフィグIDが同じであれば、カレントシーンの記憶領域等を変更する必要はないので、ステップS64から直接ステップS70以降の処理に進む。
そして、ステップS70及びS71では、シーンデータj中の動作データ番号を読み出し、信号処理に使用中のコンフィグデータから、その読み出した番号のプリセット動作データをカレントシーンの記憶領域にコピーして処理を終了する。ただし、カレントシーンの記憶領域は、各コンポーネントのどのバリエーションと対応するパラメータでも記憶できるように確保している一方、プリセット動作データには、信号処理に使用する範囲のパラメータしか含まれていないので、ステップS71でのコピーはパラメータのエレメント毎に適切な領域に行うものとする。
このような処理により、PC30は、指定されたシーンに係る信号処理構成及びその構成に従った信号処理に使用するパラメータを呼び出すと共に、ミキサエンジン10に対してその信号処理構成及びパラメータに従った信号処理の実行を指示することができる。
次に、図20に、シーンj呼出命令を受信した場合にミキサエンジン側で実行する処理を示す。
ミキサエンジン10のCPU11は、PC30が図19のステップS62で送出したシーンj呼出命令を受信すると、図20のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理においては、まずステップS81でシーンデータj中のコンフィグIDを読み出す。そして、そのIDが信号処理に使用中のコンフィグのIDと同じでなければ、ステップS82からステップS83乃至S86に進む。そして、ステップS81で読み出したコンフィグIDを自身が使用するコンフィグのIDとして設定し(S83)、そのIDのコンフィグデータ中のエンジン用CADデータをワーク領域に読み出して(S84)、そのCADデータに基づいてプリセットコンポーネントデータ等を参照し、設定したコンフィグに係る信号処理を行わせるためのマイクロプログラムを生成してこれをDSP20に設定する(S85)。その後、読み出したCADデータに基づいてカレントシーンの記憶領域を確保して(S86)、ステップS87以降の処理に進む。
一方、ステップS82でコンフィグIDが同じであれば、マイクロプログラムやカレントシーンの記憶領域等を変更する必要はないので、ステップS82から直接ステップS87以降の処理に進む。
そして、ステップS87乃至S89では、シーンデータj中の動作データ番号を読み出し(S87)、使用中のコンフィグデータから、その読み出した番号のプリセット動作データをカレントシーンの記憶領域にコピーし(S88)、コピー後のカレントシーンのパラメータの値に応じた係数をDSP20に供給して信号処理を実行させ(S89)て処理を終了する。
このような処理により、ミキサエンジン10は、呼び出しを指示されたシーンに係る信号処理構成及びパラメータに従った信号処理を実行することができる。そして、このとき信号処理に使用されるのは、各コンポーネントについて選択されているバリエーションと対応する範囲のパラメータである。
次に、図21に、コンフィグの選択指示を受けた場合にPC30側で実行する処理を示す。
PC30は、図示は省略したが、ゾーンデータ中の各コンフィグとそのコンフィグに含まれる各コンポーネントとをツリー形式で表示するナビゲータウィンドウをディスプレイに表示させることができる。そしてユーザは、このナビゲータウィンドウ中でコンフィグを表示する部分をダブルクリックすることにより、そのコンフィグを編集対象として選択することができる。そしてPC30は、この選択指示を受けると、図21に示した処理を実行し、使用するコンフィグデータを選択されたものに変更する。なおこのとき、図示は省略したが、動作モードを非オンラインモードに切り替える。
図21に示す処理においては、PC30のCPUは、まずカレントシーンの記憶領域の内容を、使用中のコンフィグについてのカレントバックアップデータとしてそのコンフィグについてのコンフィグデータ内に保存する(S91)。そして、選択されたコンフィグのIDを使用するコンフィグのIDとして設定し(S92)、図19のステップS67乃至S69の場合と同様にカレントシーンの記憶領域を確保すると共に必要なパラメータやPC用表示データ等へのアクセスルーチンを準備する(S93〜S95)。その後、ステップS92で設定したコンフィグに対応するカレントバックアップデータをステップS93で確保したカレントシーンの記憶領域にコピーして(S96)処理を終了する。
このような処理により、シーンの選択によらずコンフィグを直接指定して選択し、編集の対象とすることができる。またその際に、以前に同じコンフィグを編集していた時点のカレントシーンの状態を再現することができるので、コンフィグを頻繁に切り換える際でもパラメータの再設定の負担が小さく、高い操作性を得ることができる。
なお、ステップS96でのコピーは、確保したカレントシーンの全領域について行うようにしてもよいし、選択されているバリエーションに対応するパラメータついてのみ行うようにしてもよい。
また、カレントバックアップデータを設けることに代えて、コンフィグ毎にカレントシーンを用意するようにしてもよい。すなわち、コンフィグが新たに選択された場合に、それまでのカレントシーンを残したまま選択したコンフィグについてのカレントシーンの記憶領域を確保し、元のコンフィグが再度選択された場合には、残しておいたカレントシーンをそのまま使用するようにしてもよい。このようにしても、カレントバックアップデータを使用した場合と同様に、以前のカレントシーンの状態を再現することができる。ただし、これらのカレントシーンの再現機能は、必須ではない。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば、データの構成は図3乃至図6に示したものに限られないし、ミキサシステムの編集装置として、PC30ではなく専用の編集装置あるいは制御装置を用いてもよい。音響信号処理装置も、1台とは限らず、複数台を編集装置に同時に接続するようにしてもよい。
以上の説明から明らかなように、この発明の編集装置又はプログラムによれば、編集装置によって音響信号処理装置における信号処理の内容を編集し、音響信号処理装置にその編集内容に従った信号処理を行わせる音響信号処理システムを構成する場合において、信号処理の構成要素の差し替えを行う場合の操作性を向上させることができる。従って、この発明を利用すれば、操作性が高い編集装置及び音響信号処理システムを提供することができる。
この発明の編集装置であるPCと、音響信号処理装置であるミキサエンジンとを備えたミキサシステムの構成例を示すブロック図である。 図1に示したPCのディスプレイに表示させる信号処理構成の編集画面の例を示す図である。 この発明に関連するデータのうち、PC側で使用するデータの構成の一部を示す図である。 その別の一部を示す図である。 同じくミキサエンジン側で使用するデータの構成の一部を示す図である。 その別の一部を示す図である。 図1に示したミキサシステムにおけるコンポーネントのバリエーション変更について説明するための、図2と対応する編集画面の例を示す図である。 同じくプロパティ設定画面の例を示す図である。 図8に示したプロパティ設定画面におけるバリエーション設定部の表示例を示す図である。 その別の表示例を示す図である。
図1に示したミキサシステムにおけるオートミキサのバリエーションの例を示す図である。 同じくコンポーネントにおけるパラメータのエレメント構成について説明するための図である。 同じくカレントシーンとして確保すべき領域の大きさについて説明するための図である。 図1に示したミキサシステムにおいて、信号処理構成の編集中に新たなコンポーネントの配置が指示された場合にPC側で実行する処理を示すフローチャートである。 同じくコンポーネントのバリエーションの変更が指示された場合にPC側で実行する処理を示すフローチャートである。 同じく結線の変更が指示された場合にPC側で実行する処理を示すフローチャートである。 同じくオンラインモードへの移行が指示された場合にPC側で実行する処理を示すフローチャートである。 同じくシーンの保存が指示された場合にPC側で実行する処理を示すフローチャートである。 同じくシーンの呼び出しが指示された場合にPC側で実行する処理を示すフローチャートである。 同じくシーンj呼出命令を受信した場合にミキサエンジン側で実行する処理を示すフローチャートである。 同じくコンフィグの選択指示を受けた場合にPC側で実行する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…ミキサエンジン、11…CPU、12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…表示器、15…操作子、16…PCI/O、17…MIDII/O、18…その他I/O、19…波形I/O、20…DSP、21…カスケードI/O、22…システムバス、30…PC、40…CAD画面、60…プロパティ設定画面、64…バリエーション設定部、66…キャンセルキー、67…OKキー、A…コンポーネント、B…出力端子、C…入力端子、D…結線

Claims (3)

  1. 処理内容をプログラム可能な音響信号処理部を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子と出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、該信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、該信号処理コンポーネント及び結線からなる信号処理の構成を編集する編集装置であって、
    それぞれ入力端子及び/又は出力端子を有し、前記信号処理の構成の要素となるべき複数の信号処理コンポーネントを定義する定義データであって、前記複数の信号処理コンポーネントのうち少なくとも一部の信号処理コンポーネントを信号処理に使用するパラメータの個数が異なる複数のバリエーションを有するものとして定義する定義データを記憶する第1の記憶手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記信号処理の構成に対する、前記第1の記憶手段に記憶された定義データにより定義される信号処理コンポーネントのいずれかの追加、又は前記信号処理の構成に追加されている信号処理コンポーネントのいずれかの削除を行う構成要素編集手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記信号処理の構成に対し、その構成に含まれる信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線の追加、変更又は削除を行う結線編集手段と、
    前記信号処理のためのパラメータを記憶する記憶手段であって、前記信号処理に含まれる各信号処理コンポーネントに対応するパラメータ記憶領域が用意され、前記バリエーションが存在する信号処理コンポーネントについては、そのいずれのバリエーションであっても全パラメータを記憶可能なパラメータ記憶領域が用意される第2の記憶手段と、
    前記信号処理に含まれる信号処理コンポーネントのうちの前記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについて、その複数のバリエーションの1つの選択の指示を受け付け、該指示を受け付けた信号処理コンポーネントを、前記定義データに基づいて、該信号処理コンポーネントに対応して用意された前記パラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を維持したまま、前記選択されたバリエーションの信号処理コンポーネントに変更するバリエーション選択手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記各信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を編集する手段であって、前記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについては該信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータのうち前記バリエーション選択手段により選択されているバリエーションに対応するパラメータを編集対象とするパラメータ編集手段とを設けたことを特徴とする編集装置。
  2. 請求項記載の編集装置であって、
    前記信号処理の構成を前記音響信号処理装置に供給すると共に、前記第2の記憶手段の前記各信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータを前記音響信号処理装置に供給し、該音響信号処理装置に、供給したパラメータに基づき供給した構成の信号処理を行わせる手段であって、前記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについては、該信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータのうち前記バリエーション選択手段により選択されているバリエーションに対応するパラメータを前記音響信号処理装置に供給する同期化手段を設けたことを特徴とする編集装置。
  3. コンピュータを、
    処理内容をプログラム可能な音響信号処理部を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子と出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、該信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、該信号処理コンポーネント及び結線からなる信号処理の構成を編集する編集装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    それぞれ入力端子及び/又は出力端子を有し、前記信号処理の構成の要素となるべき複数の信号処理コンポーネントを定義する定義データであって、前記複数の信号処理コンポーネントのうち少なくとも一部の信号処理コンポーネントを信号処理に使用するパラメータの個数が異なる複数のバリエーションを有するものとして定義する定義データを記憶する第1の記憶手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記信号処理の構成に対する、前記第1の記憶手段に記憶された定義データにより定義される信号処理コンポーネントのいずれかの追加、又は前記信号処理の構成に追加されている信号処理コンポーネントのいずれかの削除を行う構成要素編集手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記信号処理の構成に対し、その構成に含まれる信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線の追加、変更又は削除を行う結線編集手段と、
    前記信号処理のためのパラメータを記憶する記憶手段であって、前記信号処理に含まれる各信号処理コンポーネントに対応するパラメータ記憶領域が用意され、前記バリエーションが存在する信号処理コンポーネントについては、そのいずれのバリエーションであっても全パラメータを記憶可能なパラメータ記憶領域が用意される第2の記憶手段と、
    前記信号処理に含まれる信号処理コンポーネントのうちの前記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについて、その複数のバリエーションの1つの選択の指示を受け付け、該指示を受け付けた信号処理コンポーネントを、前記定義データに基づいて、該信号処理コンポーネントに対応して用意された前記パラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を維持したまま、前記選択されたバリエーションの信号処理コンポーネントに変更するバリエーション選択手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記各信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されたパラメータの値を編集する手段であって、前記バリエーションを有する信号処理コンポーネントについては該信号処理コンポーネントに対応して用意されたパラメータ記憶領域に記憶されているパラメータのうち前記バリエーション選択手段により選択されているバリエーションに対応するパラメータを編集対象とするパラメータ編集手段として機能させるためのプログラム。
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