JP4849155B2 - 編集装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音響信号処理装置において行う信号処理の構成を編集するための編集装置に関する
従来から、音響信号処理部を、プログラムに従って動作可能なプロセッサを用いて構成し、外部のPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータを用いて編集した信号処理構成に基づいて音響信号を処理できるようにした音響信号処理装置が知られている。このような音響信号処理装置を本願では、ミキサエンジンと呼ぶ。ミキサエンジンは、PCにより編集された信号処理構成を内部に記憶し、その記憶している信号処理構成に基づいて単独で音響信号の処理を行うことができる。
また、コンピュータ上における上記信号処理構成の編集は、専用のアプリケーションソフトを用いて行うことができるが、編集時に信号処理のコンポーネント及びその入出力間の結線状態をディスプレイにグラフィカルに表示させ、視覚的に信号処理の構成が把握し易い状態で編集作業を行うことができるようにするためのアプリケーションソフトが知られている。そして、ユーザは、所望の処理コンポーネントを配置し、配置したコンポーネント間の結線を設定することにより、信号処理構成を編集することができる。
このようなアプリケーションソフトについては、例えば非特許文献1に記載されている。
「DME Designer Version 1.0 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2004年
このような音響信号処理装置を動作させる場合、実際には、編集した信号処理構成に基づくマイクロプログラムを音響信号処理装置に備えたプロセッサに実行させることになる。そして、この場合において、各コンポーネントに対応する処理には、相応の処理時間が必要である。従って、信号が音響信号処理部に入力されてから出力されるまでにはこの処理時間に応じた遅延が生じることになるが、その遅延時間は、信号が経由したコンポーネントに応じて異なることになる。従って、遅延時間の差分だけ出力信号に位相ずれが発生してしまうことになる。これは、信号の処理中においても同様である。
また、コンポーネント間の結線に対応するデータの転送処理についても、相応の処理時間が必要な場合があり、この場合にも遅延が生じる。しかも、転送処理によって生じる遅延時間については、プロセッサに行わせる信号処理の手順によって異なる場合があるし、プロセッサが複数存在する場合には、プロセッサをまたぐ転送が必要か否かによっても異なる。
ところで、複数の音響信号を混合する処理を行う場合には、入力信号の間の相対的な位相関係により混合後の信号の特性が変化してしまうため、このような場合には複数の入力信号の位相関係をそれらの信号がミキサエンジンへ入力したときの位相関係と同じにしたいという要望があった。
以前の固定的な処理を行うミキサであれば、このような要望に応えるために、このような調整はメーカー側で処理による遅延時間を管理し、位相が揃うように回路を設計することが可能であった。しかし、ユーザが編集した信号処理構成に基づくマイクロプログラムをプロセッサに実行させる構成では、このような対応ができないため、信号処理構成の編集時に遅延時間の調整を行う必要がある。
しかし、上記のように、コンポーネント間の結線に対応する処理によって生じる遅延については、信号処理の構成のみならず、それをどのようにプロセッサに実行させるかに応じて変化するため、ユーザ側で処理の各部における正確な遅延時間を把握することができず、遅延時間の調整は困難であった。
この発明は、このような問題を解決し、音響信号処理装置において行う信号処理の構成を編集する際に、信号処理を音響信号処理装置に行わせる際に生じる遅延時間を、ユーザが容易に把握できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の編集装置は、所定のサンプリング周期毎に入力する音響信号に対し信号処理を施す音響信号処理手段であって、複数の信号処理部とその各信号処理部の間の通信路とを備え、その各信号処理部の処理内容をプログラム可能な音響信号処理手段を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、その信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、その信号処理コンポーネント及び結線からなる音響信号処理の構成を編集する編集装置において、編集した信号処理の構成に含まれる各信号処理コンポーネント及び結線を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、上記編集した信号処理の構成に、その構成に含まれる各結線と対応させて、その結線を通る信号を遅延させる非表示の遅延コンポーネントを追加する手段と、上記追加された遅延コンポーネントによる遅延処理に必要な処理能力を確保しつつ、上記編集した信号処理の構成に含まれる各信号処理コンポーネントに係る信号処理をそれぞれ、上記信号処理部のいずれかに割り当てる割当手段と、上記割当手段による割り当ての結果に従って、上記編集した信号処理を上記音響信号処理手段に行わせる際にその信号処理に含まれる各結線と対応する信号伝送において音響信号に対して生じる上記サンプリング周期を単位とする遅延時間である本質遅延時間を求める手段と、上記編集した信号処理の構成に含まれる各結線に関し、その結線について求めた本質遅延時間と、その結線と対応する遅延コンポーネントによる遅延時間との合計が、上記本質遅延時間となり得る最長の時間以上の所定値となるように、上記各結線と対応する遅延コンポーネントによる遅延時間を自動設定する調整手段とを設けたものである。
このような編集装置において、上記遅延コンポーネントによる遅延時間を、上記調整手段による設定後に、上記調整手段が設定した時間より長い時間に手動で変更できるようにするとよい。
あるいは、上記調整手段に、上記割当手段が上記割り当てをやり直した場合でも、そのやり直しの前後で、上記各結線と対応する信号処理において生じる、上記遅延コンポーネントによる遅延時間も含めた遅延時間の合計が変化しないように上記調整を行う手段を設けるとよい。
また、上記各結線と対応する信号処理において生じる、上記遅延コンポーネントによる遅延時間も含めた遅延時間の合計を、その結線と対応させて上記表示手段に表示させる第2の表示制御手段を設けるとよい。
以上のようなこの発明の編集装置によれば、音響信号処理装置において行う信号処理の構成を編集する際に、信号処理を音響信号処理装置に行わせる際に生じる遅延時間を、ユーザが容易に把握できるようにすることができる。
この発明の編集装置であるPCと、音響信号処理装置であるミキサエンジンとを備えた、この発明の音響信号処理システムの実施形態であるミキサシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示したDSP及びその周辺の構成をより詳細に示す図である。 図1に示したPCのディスプレイに表示させる信号処理構成の編集画面の例を示す図である。 この発明に関連するデータのうち、PC側に記憶させるデータの構成の一部を示す図である。 その別の一部を示す図である。 遅延表示状態におけるCAD画面の表示例を示す図である。 FIXモードをオンにした場合の遅延表示状態におけるCAD画面の表示例を示す図である。 非表示の遅延コンポーネントについて説明するための図である。 図1に示したPCのCPUが、CAD画面において新規のコンポーネントの配置が指示された場合に実行する処理のフローチャートである。 同じくCAD画面において結線の変更が指示された場合に実行する処理のフローチャートである。 同じくコンパイルが指示された場合に実行する処理のフローチャートである。 同じく遅延時間の表示が指示された場合に実行する処理のフローチャートである。 図1に示したPCのディスプレイに表示させる結線のプロパティ設定画面の表示例を示す図である。 図13に示したプロパティ設定画面における遅延時間入力部の別の構成例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1を用いて、この発明の編集装置であるPCと、音響信号処理装置であるミキサエンジンとを備えた、この発明の音響信号処理システムの実施形態であるミキサシステムの構成について説明する。図1はそのミキサシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このミキサシステムは、ミキサエンジン10とPC30とによって構成される。PC30は、ハードウェアとしては、CPU,ROM,RAM等及び表示手段としてディスプレイを有する公知のPCであり、WindowsXP(登録商標)などのオペレーティングシステム(OS)が動作するPCを用いることができる。そして、そのOS上のアプリケーションプログラムとして、この発明のプログラムの実施形態である編集プログラムを実行することにより、編集装置として機能させ、ミキサエンジン10に実行させる信号処理の構成を編集し、その編集結果をミキサエンジン10に転送し、編集した信号処理構成に従って動作させることができる。そして、以下に説明するPC30の動作や機能は、特に断らない限り、この編集プログラムの実行により実現されるものとする。
一方、ミキサエンジン10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,表示器14,操作子15,PC入出力部(I/O)16,MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)I/O17,その他I/O18,波形I/O19,信号処理部(DSP)20を備え、これらがCPUバス26によって接続されている。そして、PC30から受信した信号処理構成に従って、DSP20を制御するためのマイクロプログラムを生成し、そのマイクロプログラムに従ってDSP20を動作させ、入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して出力する機能を有する。
CPU11は、ミキサエンジン10の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所定のプログラムを実行することにより、各I/O16〜19,26における通信や表示器14における表示を制御したり、操作子15の操作を検出してその操作に従ってパラメータの値を変更したり、PC30から受信した信号処理構成の情報からDSP20を動作させるためのマイクロプログラムを生成してDSP20に設定したりといった処理を行う。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムや後述するプリセットコンポーネントデータ等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、PC30から受信した信号処理構成の情報を所要の形式に変換した後述するコンフィグデータやカレントデータを始めとする種々のデータを記憶させたり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
表示器14は、液晶ディスプレイ(LCD)等によって構成される表示手段である。そして、ミキサエンジン10の現在の状態を示す画面、コンフィグデータに含まれる設定データであるシーンの参照,変更,保存等を行うための画面等を表示する。
操作子15は、キー、スイッチ、ロータリーエンコーダ等によって構成され、ユーザがミキサエンジン10を直接操作してシーンの編集等を行うための操作子である。
PCI/O16は、PC30と通信を行うためのインタフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)方式のインタフェースとしたり、イーサネット(登録商標)による通信を行うためのインタフェースとすることができる。
MIDII/O17は、MIDI規格に従ったデータを授受するためのインタフェースであり、例えば、MIDIに対応した電子楽器あるいはMIDIデータを出力するアプリケーションプログラムを備えたコンピュータ等と通信を行うために用いる。
波形I/O19は、DSP20で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この波形I/O19には、1枚で4チャンネルのアナログ入力が可能なA/D変換ボード,1枚で4チャンネルのアナログ出力が可能なD/A変換ボード,1枚で8チャンネルのデジタル入出力が可能なデジタル入出力ボードを適宜組み合わせて複数枚装着可能であり、実際にはこれらのボードを介して信号の入出力を行う。
その他I/O18は、上記以外の機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。
DSP20は、信号処理回路を含み、波形I/O19から入力する音響信号に対し、設定されているマイクロプログラム及びその処理パラメータを定めるカレントデータに従った信号処理を施す信号処理部である。
また、このDSP20及びその周辺の構成は、より詳細には図2に示すものである。
まず、DSP20は、ここでは図2に示すように第1乃至第4の4つの信号処理プロセッサ21〜24を接続して構成している。そして、これらの各信号処理プロセッサ及び波形I/O19を波形バス25に接続し、処理対象の信号はこの波形バス25を介して転送するようにしている。なお、各信号処理プロセッサ21〜24がそれぞれ信号処理部に該当する。
また、波形バス25は時分割で24ビットの信号を128チャンネル(ch)伝送可能であり、各chは波形バス25に接続されているいずれかの信号処理プロセッサ又はI/Oの出力から他の信号処理プロセッサ又はI/Oの入力へと信号を伝える通信路(信号伝送路)として機能する。すなわち、chを出力側と入力側に割り当て、各信号処理プロセッサ及びI/Oの出力が出力先として割り当てられたchに信号を出力し、各信号処理プロセッサ及びI/Oの入力が入力元として割り当てられたchから信号を取り込むことにより、信号を伝送することができるようにしている。そして、この割り当ては、基本的にはDSP20を制御するためのマイクロプログラムによって行うものである。
次に、PC30における信号処理構成の編集方式について説明する。図3は、PC30のディスプレイに表示させる信号処理構成の編集画面の例を示す図である。
ユーザがPC30に上記の編集プログラムを実行させると、PC30はディスプレイに図3に示すようなCAD(Computer Aided Design)画面40を表示させ、ユーザからの編集指示を受け付ける。そして、この画面においては、編集中の信号処理構成を、その構成要素であるDynamicFilter,AutoMixer2,Mixer402等のコンポーネント(A)と、コンポーネントの出力端子(B)と入力端子(C)とを結ぶ結線(D)とによってグラフィカルに表示している。なお、コンポーネントの左側に表示した端子が入力端子、右側に示した端子が出力端子である。そして、ミキサエンジン10への入力を示すコンポーネントは出力端子のみを有し、ミキサエンジン10からの出力を示すコンポーネントは入力端子のみを有し、それ以外のコンポーネントは全て入力端子と出力端子の両方を有する。また、PC30のCPUは、CAD画面40をディスプレイに表示させる場合に、第1の表示制御手段として機能する。
ユーザは、この画面において、「Component」メニューの操作で表示されるコンポーネントリストの中から信号処理構成に加えたいコンポーネントを選択して画面上に配置し、配置された複数のコンポーネントの任意の出力端子と任意の入力端子との間の結線を指定することにより、信号処理構成を編集することができる。そして、編集した結果は、「File」メニューの「保存」を実行指示することによりコンフィグレーション(コンフィグ)として保存され、さらにコンパイルボタン41を押下(マウスでクリックする等も含む、以下同様)してコンパイルの実行を指示することにより、コンフィグデータの一部のデータ形式をミキサエンジン用のデータ形式に変換した上でミキサエンジン10に転送して記憶させることもできる。遅延表示ボタン42とFIXボタン43については後述する。
なお、PC30は、編集中に、画面上の信号処理構成に従った信号処理に必要なリソースの量を計算しており、これがミキサエンジン10に備えるDSP20のリソースを上回った場合には、そのような処理は行えないため、ユーザにその旨を通知する。
また、信号処理構成に含まれる各コンポーネントについて、そのコンポーネントが信号処理構成に新規に配置されコンパイルされた段階で、その動作パラメータ(例えばミキサであれば各入力のレベル等)を記憶するための記憶領域がカレントデータを記憶するカレントメモリ内に用意されると共にその動作パラメータとして所定の初期値が与えられる。
そして、その後ユーザが各コンポーネントについて設けたパラメータ制御パネルを操作することにより、そのパラメータ記憶領域に記憶された動作パラメータを編集することができる。また、ここで編集した結果のカレントメモリに記憶されたパラメータは、コンフィグレーション内のライブラリにそのコンフィグレーションに関する設定データであるプリセット動作データとして複数記憶しておき、コンフィグレーションに従ってミキサエンジン10に信号処理を行わせる際にカレントメモリに任意に呼び出すことができる。
さらに、ユーザは、ミキサエンジン10とPC30の動作モードとして非オンラインモードとオンラインモードのいずれかを設定可能である。非オンラインモードでは、ミキサエンジン10とPC30とは互いに独立して動作し、オンラインモードでは相互にカレントメモリの動作パラメータ等の同期を取りながら動作を行う。ミキサエンジン10の信号処理構成とPC30の信号処理構成が一致する場合にのみオンラインモードへの移行が可能であり、オンラインモードでは、カレントデータがミキサエンジン10とPC30とで同じになるよう制御(同期化)される。
次に、以上のようなミキサシステムにおいて用いる、この発明に関連するデータの構成について説明する。
まず、図4及び図5にPC30側で使用するデータの構成を示す。
PC30のOS上で上記の制御プログラムを実行すると、PC30はその制御プログラムによって規定されるメモリ空間に、図4及び図5に示すような各データを記憶させる。
このうち、図4(a)に示したプリセットコンポーネントデータセットは、信号処理構成を編集する際に用いることができるコンポーネントのデータのセットであり、ユーザがカスタマイズできるようにしてもよいが、基本的にはメーカーが供給するものである。そして、データセット全体としてのバージョン管理を行うためのバージョン情報であるプリセットコンポーネントセットバージョンのデータと、そのデータセットを構成する複数のコンポーネントの各種類毎に用意されたPC用プリセットコンポーネントデータとを含む。
各PC用プリセットコンポーネントデータは、コンポーネントの性質や機能を示す情報であって、コンポーネントを識別するためのプリセットコンポーネントヘッダ、コンポーネントの入力や出力およびコンポーネントが扱うデータやパラメータの構成を示す構成情報、ユーザの操作に応じて上述したカレントデータにおける各コンポーネントに係るパラメータの値を変更する処理を行うためのパラメータ処理ルーチン、カレントデータにおける各コンポーネントに係るパラメータの値を表示用のテキストデータや特性グラフに変換するための表示・編集用処理ルーチンを含む。
そして、プリセットコンポーネントヘッダには、プリセットコンポーネントの種類を示す識別情報であるプリセットコンポーネントID及びそのバージョンを示すプリセットコンポーネントバージョンの情報を含み、これらによってプリセットコンポーネントを特定することができる。
また、上記の構成情報には、コンポーネントの入出力の構成を示す入出力構成情報やコンポーネントが扱うデータやパラメータの構成を示すデータ構成情報の他、コンポーネントの名前、編集画面にコンポーネント自身を表示する際の色や形状等の外観及びそのコンポーネントのパラメータを編集するためにディスプレイに表示する制御パネルのデザインや制御パネル上のつまみや特性グラフの配置を示す表示用データ、そのコンポーネントと対応する信号処理において生じる遅延時間を示すデータ等も含む。
ここで、このPC用プリセットコンポーネントデータのうち、構成情報中の、グラフィック表示の編集画面における編集に必要な表示用データや、表示・編集処理ルーチン中の、制御パネルにパラメータの値をグラフで表示するためのルーチン等は、ミキサエンジン10側の動作には必要ないデータであり、PC30側にのみ記憶させる。
一方、図5に示すゾーンデータは、管理データと、1又は複数のPC用コンフィグデータとを含む。
このようなゾーンデータのうち、管理データは、ゾーンデータを管理するためのデータであり、ゾーンデータ中に含まれるPC用コンフィグデータの数を示すコンフィグ数等の情報を含む。
また、PC用コンフィグデータは、ユーザが編集した信号処理構成の内容を示すデータであり、ユーザが編集結果の保存を選択した場合、その時点での信号処理構成及びパラメータの値等が1つのPC用コンフィグデータとして保存される。さらに、ユーザは、PC用コンフィグデータの1つを、編集対象のコンフィグデータとして選択することができる。そしてこの場合、PC30(編集プログラムのプロセス)は、そのPC用コンフィグデータの編集の準備(PC用CADデータへのアクセス準備やカレントデータの記憶領域の確保等)を行う。
また、各PC用コンフィグデータは、コンフィグデータを識別するためのコンフィグ管理データ、編集された信号処理構成の内容を示すPC用CADデータ、およびそのPC用CADデータが示す音響信号処理をミキサエンジン10に実行させる際の処理パラメータの値のセットである任意の数のプリセット動作データからなるライブラリを含む。
このうち、コンフィグ管理データには、コンフィグデータを新規に保存する場合にユニークにつけるコンフィグID、ライブラリに含まれるプリセット動作データの数を示す動作データ数等の情報を含む。
また、ユーザは、CAD画面40から指示を行うことにより、カレントデータの内容を信号処理に使用中のコンフィグについてのプリセット動作データとして保存したり、プリセット動作データの内容をカレントデータとして呼び出したりすることができる。
一方、PC用CADデータには、CAD管理データと、編集された信号処理構成に含まれる各コンポーネントについてのコンポーネントデータと、それらのコンポーネント間の各結線の状態を示す結線データとが含まれる。なお、編集された信号処理構成に同じ種類のプリセットコンポーネントが複数含まれる場合には、それら各々に対して別々のコンポーネントデータを用意する。また、CAD管理データにはCADデータ中のコンポーネントの数及び結線の数を示すデータが含まれる。
そして、各コンポーネントデータは、そのコンポーネントがどのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントID、同じくどのバージョンのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントバージョン、そのコンポーネントが含まれるコンフィグにおいてそのコンポーネントにユニークに付したIDであるユニークID、そのコンポーネントにおいて実行する信号処理の内容の詳細を規定するための情報であるプロパティデータ、およびPC30側の編集画面で該当するコンポーネントが配置されている位置等を示すPC用表示データを含む。
また、各結線データには、編集された信号処理構成に含まれる各結線について、どのコンポーネントのどの出力端子からどのコンポーネントのどの入力端子へ結線が行われているかを示す接続データ、その結線をCAD画面40に表示する際の線の種類や太さおよびその結線と対応するデータの転送において生じる遅延時間のデータ等を含むプロパティデータ、およびCAD画面40におけるその結線の形状や配置を示すPC用表示データを含む。また、遅延時間には本質遅延時間と調整遅延時間があるが、これらについては後述する。
以上のデータは、HDD(ハードディスクドライブ)等の不揮発性記憶手段に記憶させておき、必要な時にRAMに読み出して使用するようにしてもよい。
また、PC30は、図4(b)に示すように、信号処理に使用中のコンフィグにおける現在有効なパラメータの値を示すカレントデータも記憶している。そして、カレントデータは、そのコンフィグにおける信号処理構成中のコンポーネント毎の動作データを組み合わせる形式としており、制御画面等により信号処理構成中のコンポーネントに関するパラメータの値を編集する際には、このカレントデータ中のそのコンポーネントに関するパラメータの値を変更する。そしてその結果は、上述のように1つのプリセット動作データとして保存することができる。
さらに、PC30には、図4(c)に示すように、上述した「コンパイル」の処理でコンフィグデータをミキサエンジン10に転送する際にPC用CADデータからエンジン転送用CADデータを形成するためのバッファも用意している。なお、エンジン転送用CADデータは、PC用CADデータから、上述したコンポーネントや結線のPC用表示データのような、ミキサエンジン10側では使用しないデータを削除し、さらにデータ間の不使用部分を詰めてパッキングすることにより形成される。
また、図示は省略するが、ミキサエンジン10側にも、主要なデータとして、プリセットコンポーネントデータとコンフィグデータとを記憶させている。ただし、その構成内容はPC30側とは若干異なる。
すなわち、まずミキサエンジン10側のプリセットコンポーネントデータは、PC用プリセットコンポーネントデータに代えてエンジン用プリセットコンポーネントデータを含む。そして、このエンジン用プリセットコンポーネントデータは、表示・編集用ルーチンの一部に代えて、DSP20を動作させてそのコンポーネントとして機能させるためのマイクロプログラムを含む点でPC用のものと異なる。また、構成情報にPC用表示データ及び遅延時間のデータを含まない点でも、PC用のものと異なる。
すなわち、ミキサエンジン10側では、信号処理構成の編集や動作パラメータの特性グラフの表示は行わないため、PC用の構成情報に含まれていたPC用表示データやPC用の表示・編集用ルーチンの一部は不要であり、また遅延時間についても、ディスプレイに表示するためのデータは不要なのである。なお、ミキサエンジン10側でも、表示器14にパラメータの設定値を表示させ、操作子15によって編集できるようになっており、そのため、PC用の表示・編集用ルーチンのうちの動作パラメータの値を表示用のテキストデータに変換するためのルーチンが必要となるが、このルーチンはパラメータ処理ルーチンに含まれている。
なお、IDやバージョンについては、PC30側の対応するセットやコンポーネントと同じものを用い、対応関係が認識できるようにしている。
また、コンフィグデータについては、ミキサエンジン10側のデータにはPC用CADデータに代えてエンジン用CADデータを含む点が、PC30側のものと異なる。ここで、エンジン用CADデータは、PC30から受信したエンジン転送用CADデータを記憶したものであり、上述したように、PC用CADデータからPC用表示データを削除してパッキングしたものである。
また、ミキサエンジン10は、PC30において編集された信号処理構成に基づいて音響信号を処理するものである。そのため、CPU11は、PC30から受け取ったエンジン用CADデータに基づいてDSP20に実行させるマイクロプログラムを形成するようになっており、そのための作業領域としてマイクロプログラム形成バッファを用意している。
次に、PC30を用いた信号処理構成の編集における遅延時間の表示の方式及びそのための処理について説明する。
まず、図6に遅延表示状態におけるCAD画面の表示例を示す。
このミキサシステムにおいて、図3に示したようなCAD画面40で信号処理構成の編集が可能であることは上述したが、この画面においてユーザが遅延表示ボタン42を押下すると、CAD画面40の表示が、図6に示すような遅延表示状態の表示に移行する。
この状態においては、CAD画面40中に、信号処理構成の編集において配置したコンポーネントや結線はそのまま表示し、さらに、各コンポーネント及び結線と対応する処理において生じる信号の遅延時間を、符号Eで示すように、その各コンポーネント及び結線と対応させて表示している。
また、遅延時間は、コンポーネントと対応するものについては、コンポーネントの枠内又はその近傍に、結線と対応するものについては結線の中点付近に表示させるようにしている。そして、遅延時間は、DSP20で処理される信号のサンプリング周期(=信号出力時のD/A変換のサンプリング周期)であるDAC(デジタル・アナログ・コンバージョン)時間を単位として表示し、ここでは単位としてサンプリング周期を示す「sample」を用いている。
なお、信号の遅延は、各コンポーネントと対応する処理においては、その処理のアルゴリズムに含まれるディレイ(サンプリング周期単位の遅延)により生じる遅れであり、その遅延時間はコンポーネントの種類毎に一定である。従って、図4(a)に示したように、コンポーネントの種類と対応する遅延時間をプリセットコンポーネントデータ中に記載しておき、この値を参照して遅延時間の表示を行うようにしている。
一方、各結線と対応する処理によって生じる遅延は、その両端のコンポーネントに係る処理を行うプロセッサや、そのプロセッサ内での処理順に応じて異なる。
すなわち、ミキサエンジン10においては、図2に示したようにDSP20に複数の信号処理プロセッサ21〜24を設けていることから、PC30において編集した構成の信号処理をミキサエンジン10に実行させる際、各コンポーネントが示す信号処理を、いずれかの信号処理プロセッサに割り当て、その信号処理プロセッサに実行させるようにしている。
従って、前段のコンポーネントに係る信号処理と、後段のコンポーネントに係る信号処理とが異なる信号処理プロセッサに割り当てられている場合、これらのコンポーネント間でのデータの受け渡し(結線に係る処理)には、プロセッサ間でのデータ転送が必要になる。そして、この処理には、波形バス25への転送準備及び波形バス25による転送処理の、2サンプリング周期分の時間が必要になり、その分だけ信号の遅延が発生することになる。
また、前段と後段のコンポーネントに係る信号処理が、同一の信号処理プロセッサに割り当てられている場合でも、プロセッサ内での処理タイミングとして、後段のコンポーネントに係る信号処理に前段のコンポーネントに係る信号処理よりも早いタイミングが割り当てられていたとすると、前段の処理後のデータを用いて後段の処理を直ちに行うことができず、次のサンプリング周期で行うことになるので、1サンプリング周期分の遅延が発生する。逆に、前段のコンポーネントに係る信号処理に後段のコンポーネントに係る信号処理よりも早いタイミングが割り当てられていれば、前段の処理後のデータを用いて直ちに後段の処理を行うことができるので、遅延は発生しない。
従って、結線と対応する遅延時間の表示は、各コンポーネントに係る信号処理を各信号処理プロセッサ21〜24に割り当てた後で、その割り当て内容に基づいて遅延時間を求め、この値を用いて行うようにしている。なお、ここで説明した遅延時間は、各コンポーネントが示す信号処理の信号処理プロセッサへの割り当て内容に従って信号処理構成と対応する処理を行う際に不可避的に発生してしまう遅延時間であり、本質遅延時間である。
そして、以上のような表示を行うようにしたことにより、編集した信号処理構成に従った信号処理の各部において生じる遅延時間をユーザが容易に把握できるようにすることができる。また、各コンポーネント及び結線と対応する処理において生じる信号の遅延時間を、そのコンポーネント又は結線と対応させて近傍に表示するようにしているので、信号の経路を辿ることにより、各コンポーネントに入力する各信号の遅延時間を簡単に目算することができ、また、その経路におけるコンポーネントの遅延と結線の遅延の割合を把握することができる。
また、この場合において、コンポーネントと対応する、コンポーネントの種類から一意に定まる遅延時間と、結線と対応する、信号処理の各プロセッサへの割り当て内容に応じて変化する遅延時間とを分けて表示するようにしているため、コンポーネントに対応させて表示する遅延時間を、そのコンポーネントが割り当てられている信号処理プロセッサや処理タイミングなどによって影響されない固有の遅延時間とすることができ、全体的な遅延の様子をわかりやすく表示することができる。
ただ、同じ信号処理構成であるにも関わらず場合によって結線と対応する遅延時間が変化してしまうと、複数の信号が入力するコンポーネントで各入力信号の遅延時間を合わせたり、出力時に各信号の遅延時間を合わせたりといった調整が困難になってしまう。
そこで、このミキサシステムにおいては、FIX(固定)モードを用意し、このモードにおいては、各結線と対応する遅延時間を自動的に一定の値に調整するようにしている。
次に、図7にFIXモードをオンにした場合の遅延表示状態におけるCAD画面の表示例を示す。
このミキサシステムにおいて、図3又は図6に示したようなCAD画面40において、ユーザがFIXボタン43を押下すると、FIXモードのオン/オフをトグルで切り換えることができる。そして、FIXモードで遅延表示状態にした場合のCAD画面40の表示が、図7に示すようなものである。
この表示は、CAD画面40中に、信号処理構成の編集において配置したコンポーネントや結線に加えて、各コンポーネント及び結線と対応する処理において生じる信号の遅延時間をその各コンポーネント及び結線と対応させて表示させている点では、図6に示したものと同様である。
しかし、FIXモードの状態では、各結線と対応する遅延時間を自動的に一定の値に調整するようにしているため、各結線と対応させて表示させる遅延時間は、全ての結線について一定である。
ここで、遅延時間の調整について、遅延時間を短くする調整を行うことはできないので、遅延時間の短い結線について遅延時間を長くし、各結線の遅延時間を、結線に係る信号処理について不可避的に生じうる遅延時間の最大値に揃えるようにしている。上述のとおり、ここでは結線に係る信号処理について本質遅延時間は0,1,2のいずれかのサンプリング周期であるので、各結線と対応する遅延時間をそのうちの最大値である2サンプリング周期に揃えるようにしている。ただし、これより大きな値に揃えるようにすることも可能である。
また、このような調整は、図8に示すように、CAD画面40において編集した信号処理の構成に、その構成に含まれる各結線44と対応させて、その結線44を通る信号を遅延させる非表示の遅延コンポーネント(遅延処理部)45を追加し、各結線において不可避的に生じる遅延時間である本質遅延時間と、調整後の遅延時間との差分を、この遅延用コンポーネントにより遅延させることにより行うようにしている。
例えば、ある結線に係る信号処理における本質遅延時間が1サンプリング周期であり、これを調整して遅延時間を2サンプリング周期にするのであれば、遅延コンポーネントにより1サンプリング周期の遅延を行えばよい。また、もともと本質遅延時間が2サンプリング周期であれば、遅延コンポーネントにより遅延を行う必要はない。
このような、非表示の遅延コンポーネントにより遅延させる遅延時間を、結線と対応する調整遅延時間とする。そして、CAD画面40に表示する遅延時間は、本質遅延時間と調整遅延時間の合計の遅延時間である。
なお、遅延の必要な結線とそうでない結線は、各コンポーネントに係る信号処理のプロセッサへの割り当てを行ってみなければ決まらないため、ここでは全ての結線に対応させて遅延コンポーネントを用意するようにしている。このようにすると、DSP20における一部のリソースを無駄に消費してしまうことになるが、処理の簡略化の観点からは、一律に遅延コンポーネントを用意してしまうことが好ましい。そして、各コンポーネントに係る信号処理のプロセッサへの割り当ては、遅延コンポーネントによる遅延処理に必要な処理能力も考慮して行うようにしている。後から遅延コンポーネントを追加すると、それによって信号処理のプロセッサへの割り当てを変更せざるを得ず、これに応じて結線と対応する本質遅延時間が変わってしまう場合があるためである。
また、非表示の遅延コンポーネント45については、図5に示したCADデータ中に対応するコンポーネントデータを設ける必要はなく、結線データの存在をもって対応する遅延コンポーネント45の存在を示すことができる。そして、その遅延量は、結線データ中のプロパティデータ中に、調整遅延時間のデータとして記載しておくようにしている。
また、図8では、図示の都合上、遅延コンポーネント45を結線44の中間に挿入しているように示したが、このようにした結果、遅延コンポーネント45により結線44が分断されてしまい、遅延コンポーネント45の前後で遅延が発生する状態になってしまうと、遅延時間の調整が一層困難になってしまい、本末転倒である。そこで、実際には、遅延コンポーネント45は、結線44が接続する出力端子46の直後又は入力端子47の直前に配置し、これらの端子と遅延コンポーネントとの間で遅延が生じないような処理手順で処理を行うことができるようにしている。この意味では、遅延コンポーネント45は出力端子46又は入力端子47と対応させて設けていると言うこともできる。
以上のように、各結線と対応する処理における遅延時間を自動的に一定の値に揃えるようにすれば、各コンポーネントと対応する処理のプロセッサに対する割り当てを行わなくても、信号処理の各部における遅延時間をユーザが把握できるようにすることができる。また、各部の遅延時間が一定であるので、ユーザによる遅延時間の予測や調整も比較的容易に行うことができる。
次に、以上説明してきた信号処理構成の編集や遅延時間の表示に関連してPC30のCPUに実行させる処理について説明する。
まず、図9に、CAD画面40において新規のコンポーネントの配置が指示された場合の処理のフローチャートを示す。
PC30のCPUは、CAD画面40において新規のコンポーネントの配置が指示された場合、図9のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まず編集中のコンフィグについてのPC用CADデータに、配置を指示されたコンポーネントに係るコンポーネントデータを追加すると共に、カレントデータにも、その追加したコンポーネントに係るパラメータを示すコンポーネント動作データを追加する(S11,S12)。そして、遅延時間を表示中であれば、これを消去すると共に遅延表示ボタン42を遅延非表示状態の表示に変更し(S13,S14)、オンライン中であればオフライン状態に移行して(S15,S16)、処理を終了する。
以上の処理により、信号処理構成に新たなコンポーネントを追加することができる。なお、遅延時間を表示中の場合にこれを消去するようにしているのは、コンポーネントの追加に伴って信号処理のプロセッサへの割り当て内容が変更され、その結果各結線と対応する遅延時間が変化する場合があるためであるので、FIXモードの場合には必ずしも消去する必要はない。また、コンポーネントの削除の場合、ステップS11,S12の「追加」の部分を「削除」とした処理により対応可能である。
次に、図10に、CAD画面40において結線の変更が指示された場合の処理のフローチャートを示す。
PC30のCPUは、CAD画面40において結線の変更(追加、削除、接続する端子の変更等)が指示されると、図10のフローチャートに示す処理を開始する。そしてまず、編集中のコンフィグについての結線データを、その変更指示に従って変更する(S21)。この変更には、結線データ自体の追加や削除、結線データの内容の変更が考えられる。
そして、その後、遅延時間を表示中であれば、これを消去すると共に遅延表示ボタン42の表示を変更し(S22,S23)、オンライン中であればオフライン状態に移行して(S24,S25)、処理を終了する。
以上の処理により、信号処理構成中の結線を変更することができる。なお、遅延時間を表示中の場合にこれを消去するようにしているのは、図9の場合と同様な理由によるものであり、結線の変更によっても、非表示の遅延コンポーネントの追加や削除等により、信号処理のプロセッサへの割り当てに影響がある場合がある。
次に、図11に、コンパイルが指示された場合の処理のフローチャートを示す。
PC30のCPUは、コンパイルボタン41の押下等により、編集中の信号処理構成のコンパイルの指示を検出すると、図11のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まずリソースの割り当てが済んでいるか否か判断し(S31)、済んでいなければ、信号処理構成中の各コンポーネントをDSP20中のいずれかの信号処理プロセッサ21〜24に割り当てると共にその割り当てに従ってDSP20のリソースを信号処理構成中の各コンポーネント及び結線に割り当て(S32)、またステップS32での割り当ての内容に従って各結線についての本質遅延時間を求める(S33)。
なお、本質遅延時間の値は、表1に例を示すような場合分けにより求めることができる。また、ステップS31の判断は、前回リソースの割り当てが行われてから、リソースの割り当てに影響するような編集が行われていない場合にYESとすることが考えられる。単純には、コンポーネントも結線も変更されていない場合にYESとするようにしてもよい。
Figure 0004849155
その後、FIXモードであれば、各結線について、合計の遅延時間が固定の所定値(ここでは2サンプリング周期)となるように調整遅延時間を設定する(S34,S35)。
そしてその後、CADデータ中の不要データを除去してパッキングし、エンジン転送用CADデータを生成して(S36)処理を終了する。
以上の処理において、ステップS32ではPC30のCPUが割当手段として機能し、ステップS35ではPC30のCPUが調整手段として機能する。
また、以上の処理により、PC30において編集した信号処理の構成をコンパイルし、ミキサエンジン10側での処理に適した形式のデータを生成することができる。そして、このデータをミキサエンジン10に転送してそれに従ってマイクロプログラムを生成させ、DSP20に実行させることにより、PC30において編集した構成の信号処理をミキサエンジン10側で実行させることができる。
また、FIXモードにおいては、一度信号処理のプロセッサへの割り当てがなされた後、再度割り当てが実行され、割り当てのやり直しが行なわれた場合でも、各割り当て毎に調整遅延時間を適切な値に設定することにより、そのやり直しの前後で、各結線と対応する信号処理において生じる遅延時間が変化しないようにすることができる。
次に、図12に、遅延時間の表示が指示された場合の処理のフローチャートを示す。
PC30のCPUは、遅延表示ボタン42の押下等により遅延時間の表示が指示されると、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、ステップS41でFIXモードがオンであれば、CAD画面40中の各コンポーネントと対応させて、そのコンポーネントにおいて生じる遅延時間として、コンポーネントの種類と対応する遅延時間を表示すると共に(S42)、CAD画面40中の各結線と対応させて、その結線において生じる合計の遅延時間として、固定の所定の遅延時間(ここでは2サンプリング周期)を表示し(S43)、処理を終了する。なお、実際に信号処理を行う場合には、ここで表示する遅延時間は本質遅延時間と調整遅延時間の合計となるのであるが、ここではこれらを個別に表示するわけではないので、これらを個別に求めることは必須ではない。
一方、ステップS41でFIXモードがオンでなければ、ステップS44に進む。そして、リソースの割り当てが済んでいなければ、図11のステップS32及びS33の場合と同様に、リソースの割り当てを行う(S45,S46)。
そしてその後、ステップS42の場合と同様にコンポーネントの種類と対応する遅延時間を表示すると共に(S47)、CAD画面40中の各結線と対応させてステップS46で求めた本質遅延時間を表示して処理を終了する。
以上の処理において、ステップS42,S43,S47,S48ではPC30のCPUが第2の表示制御手段として機能し、ステップS45ではPC30のCPUが割当手段として機能する。
そして、以上の処理により、FIXモードのオン/オフに応じて、信号処理の各部に対応した遅延時間の表示を行うことができる。また、遅延時間表示状態でFIXモードのオン/オフが変更された場合にも、その変更後に図12に示した処理を実行することにより、モードに合わせた適切な表示を行うことができる。
なお、以上説明してきたミキサシステムにおいて、CAD画面40上で、各結線と対応する処理における遅延時間を、ユーザが設定できるようにすることも考えられる。そしてこの場合、遅延時間を、結線のプロパティの1つとして設定できるようにすることが考えられる。
図13に、このための結線のプロパティ設定画面の表示例を示す。
以上説明してきたミキサシステムにおいて、PC30は、CAD画面40上で結線のダブルクリック等によりプロパティ設定が指示されると、図13に示すようなプロパティ設定画面50をディスプレイに表示し、指示された結線に係るプロパティの設定を受け付ける。
そして、この画面においては、線幅入力部51,線種入力部52,遅延時間入力部53により結線をCAD画面40中に表示する際の線幅と線種の指定を受け付け、また色設定ボタン54が押下された場合、さらに色指定用の画面を表示させて結線の色の指定を受け付ける。そして、OKボタン55が押下された場合には入力された設定内容を有効にし、キャンセルボタン56が押下された場合には入力された設定内容を廃棄して、それぞれプロパティ設定画面に戻る。
なお、この画面においては、遅延時間入力部53に自由に値を入力できるようになっているが、FIXモードがオンの場合には、各結線の遅延時間として初めに設定する固定の所定値以上の時間のみ設定できるようにし、所定値未満の場合には警告の上再入力を要求するようにするとよい。固定の所定値未満の値を設定可能とすると、コンポーネントのプロセッサへの割り当て内容によっては達成できない値となる場合があり、場合によって同じ場所の遅延時間が変わってしまうことを防止しようというFIXモードの趣旨と反することになってしまうためである。
また、FIXモードのオンオフに関わらず、対象の結線について本質遅延時間がわかっている場合には、それよりも短い時間を設定できないようにするとよい。実際の処理においてこのような遅延時間を実現することはできないためである。
また、コンパイル処理時等に、本質遅延時間が変わったことに伴い遅延時間として設定されている時間が本質遅延時間より短い状態になったり、モードの変更等により、FIXモードの状態で遅延時間として設定されている時間が固定の所定値未満の状態になったりした場合には、自動的に設定内容を本質遅延時間や固定の所定値に揃えるようにしてもよい。逆に、このような問題がないのであれば、ユーザによる設定を尊重し、コンパイルの際に、ユーザが設定した内容を自動的には変更しないようにするとよい。
なお、図13に示した画面において遅延時間入力部53で設定するのは、本質遅延時間と調整遅延時間の合計であり、コンパイル等の際に本質遅延時間が定まった場合に、PC30のCPUが設定内容をもとに各結線について調整遅延時間を自動的に定めるようにするとよい。
また、遅延時間入力部を図14に示すような表示とし、本質遅延時間表示部57に該当する結線についての本質遅延時間を表示し、調整遅延時間入力部58で調整遅延時間の設定を受け付けるようにしてもよい。この場合には、図8に示した非表示の遅延コンポーネント45による遅延量をユーザが直接指定することになる。また、リソースの割り当てを行っておらず、本質遅延時間が定まらない場合には、過去の割り当て内容をもとに暫定的な参考値を本質遅延時間表示部57に表示させることも考えられる。
さらに、以上のような遅延時間の調整は、手動で行う他、自動で行うことができるようにすることも考えられる。例えば、ミキサのように複数の信号を混合するコンポーネントにおいては、各入力端子から入力する信号の位相が揃っていることが好ましい。そこで、各結線の遅延時間を調整することにより、信号処理構成全体の入力部から調整の必要なコンポーネントの各入力端子までの遅延時間が、経路によらず一定になるようにするとよい。このようにすれば、ミキサエンジン10への入力時に各信号の位相を合わせておくことにより、処理途中でも処理対象の信号の位相を揃えることができ、高い品質の出力を得ることができる。なお、FIXモードがオンの場合には、各結線と対応する遅延時間がリソースの割り当てを行わなくてもわかるから、比較的簡単な処理でこのような自動調整が可能である。
また、遅延時間の調整としては、以上のような非表示の遅延コンポーネントによるものの他、CAD画面40に表示する遅延コンポーネントを用いても行うことができるようにするとよい。スピーカの配置位置に応じて設定される遅延等、遅延の挿入が明示できた方が好ましい場合もあるためである。
また、FIXモードがオンの場合には、各結線と対応する遅延時間は固定の所定値から手動で変更できないようにし、位相合わせ等のために遅延量を調整したい場合には、別途CAD画面40に表示する遅延コンポーネントを挿入して行わせるようにすることも考えられる。このようにすれば、遅延量の調整を行う場合でも、各結線と対応する遅延時間を固定の所定値に保つことができるので、各部における遅延量を直感的にわかり易い状態に保つことができる。
また、リソースの割り当てに関して、各コンポーネントに係る信号処理をどのプロセッサに割り当てるか、さらにプロセッサ内でどの順で信号処理を行うようにするかを、PC用CADデータに含まれる複数のコンポーネントのうちの全部乃至少なくとも一部のコンポーネントについて、ユーザがコンポーネント毎に指定できるようにすることも考えられる。このようにすれば、FIXモードがオフの場合、ユーザ側である程度各結線についての本質遅延時間を制御できるようにすることができる。
また、リソースの割り当てに関しては、現在と別の割り当てを試してみたいという場合もあるので、PC用CADデータに含まれる複数のコンポーネントについてのステップS32のような自動的なリソース割り当てを、前回とはコンポーネントの順番を変えて実行できるようにしてもよい。
以上説明した変形以外でも、ハードウェアあるいはデータの構成、表示画面の内容、処理の内容や手順等に、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜修正を加えてよいことは、もちろんである。
また、この発明の編集装置は、PCに限られることはなく、編集装置とミキサエンジンとは1対1に対応する装置である必要もない。また、上述した編集プログラムを実行させることにより、1台のPCで複数のミキサエンジンを制御することもできるし、1台のミキサエンジンを、時と場合によって異なるコンピュータに接続して制御するようにしてもよい。
さらに、上述したこの発明のプログラムは、予めPC30のHDD等に記憶させておくほか、CD−ROMあるいはフレキシブルディスク等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供し、そのメモリからこのプログラムをPC30のRAMに読み出させてCPUに実行させたり、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムをHDD等の記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させたりしても、同様の効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように、この発明の編集装置によれば、音響信号処理装置において行う信号処理の構成を編集する際に、信号処理を音響信号処理装置に行わせる際に生じる遅延時間を、ユーザが容易に把握できるようにすることができる。従って、信号処理構成の編集時の操作性がよい音響信号処理システムを提供することができる。
10…ミキサエンジン、11…CPU、12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…表示器、15…操作子、16…PCI/O、17…MIDII/O、18…その他I/O、19…波形I/O、20…DSP、21〜24…第1〜第4の信号処理プロセッサ、25…波形バス、26…CPUバス、30…PC、40…CAD画面、41…コンパイルボタン、42…遅延表示ボタン、43…FIXボタン、44…結線、45…遅延コンポーネント、46…出力端子、47…入力端子、50…プロパティ設定画面、51…線幅入力部、52…線種入力部、53…遅延時間入力部、54…色設定ボタン、55…OKボタン、56…キャンセルボタン、A…コンポーネント、B…出力端子、C…入力端子、D…結線、E…遅延時間

Claims (4)

  1. 所定のサンプリング周期毎に入力する音響信号に対し信号処理を施す音響信号処理手段であって、複数の信号処理部とその各信号処理部の間の通信路とを備え、該各信号処理部の処理内容をプログラム可能な音響信号処理手段を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、該信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、該信号処理コンポーネント及び結線からなる音響信号処理の構成を編集する編集装置であって、
    編集した信号処理の構成に含まれる各信号処理コンポーネント及び結線を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
    前記編集した信号処理の構成に、該構成に含まれる各結線と対応させて、その結線を通る信号を遅延させる非表示の遅延コンポーネントを追加する手段と、
    前記追加された遅延コンポーネントによる遅延処理に必要な処理能力を確保しつつ、前記編集した信号処理の構成に含まれる各信号処理コンポーネントに係る信号処理をそれぞれ、前記信号処理部のいずれかに割り当てる割当手段と、
    前記割当手段による割り当ての結果に従って、前記編集した信号処理を前記音響信号処理手段に行わせる際に該信号処理に含まれる各結線と対応する信号伝送において音響信号に対して生じる前記サンプリング周期を単位とする遅延時間である本質遅延時間を求める手段と、
    前記編集した信号処理の構成に含まれる各結線に関し、該結線について求めた本質遅延時間と、該結線と対応する遅延コンポーネントによる遅延時間との合計が、前記本質遅延時間となり得る最長の時間以上の所定値となるように、前記各結線と対応する遅延コンポーネントによる遅延時間を自動設定する調整手段とを設けたことを特徴とする編集装置。
  2. 請求項記載の編集装置であって、
    前記遅延コンポーネントによる遅延時間を、前記調整手段による設定後に、前記調整手段が設定した時間より長い時間に手動で変更できるようにしたことを特徴とする編集装置。
  3. 請求項記載の編集装置であって、
    前記調整手段に、前記割当手段が前記割り当てをやり直した場合でも、そのやり直しの前後で、前記各結線と対応する信号処理において生じる、前記遅延コンポーネントによる遅延時間も含めた遅延時間の合計が変化しないように前記調整を行う手段を設けたことを特徴とする編集装置。
  4. 請求項2記載の編集装置であって、
    前記各結線と対応する信号処理において生じる、前記遅延コンポーネントによる遅延時間も含めた遅延時間の合計を、該結線と対応させて前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段を設けたことを特徴とする編集装置。
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