JP2012191525A - 編集装置 - Google Patents

編集装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012191525A
JP2012191525A JP2011054775A JP2011054775A JP2012191525A JP 2012191525 A JP2012191525 A JP 2012191525A JP 2011054775 A JP2011054775 A JP 2011054775A JP 2011054775 A JP2011054775 A JP 2011054775A JP 2012191525 A JP2012191525 A JP 2012191525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line segment
touch operation
bus
bus line
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011054775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6026080B2 (ja
Inventor
Akihiro Miwa
明宏 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2011054775A priority Critical patent/JP6026080B2/ja
Publication of JP2012191525A publication Critical patent/JP2012191525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6026080B2 publication Critical patent/JP6026080B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

【課題】多点接触を認識可能なタッチパネル式表示器を用いた編集装置において直感的且つ簡単な結線操作を可能とする。
【解決】コンポーネント画像間を結ぶ第1線分39に対する第1タッチ操作により、その第1線分39に始点を設定し(S3)、第1タッチ操作の継続中に行った第2タッチ操作に基づき終点を設定して(S6,S7)、第1線分から分岐して該始点と前記終点を結ぶバス線分50を表示器2に描画する(S8)。更に、バス線分50に対するタッチ操作によりターゲットバスを設定し(S5,S6)、バス線分に対するタッチ操作の継続中に、コンポーネント画像をタッチ操作することで、ターゲットバスに設定されたバス線分から該コンポーネント画像に延びる第2線分(51〜53)を描画する (S15,S16)。
【選択図】図6

Description

本発明は、信号処理部により実行されるオーディオ信号処理の構成をグラフィカルに編集する編集装置に関するものである。
従来、デジタルオーディオミキサ(「デジタルミキサ」、または「ミキサ」とも言う)において、オーディオ信号のルーティングや、ミキシング処理、あるいは効果処理など各種信号処理に係る各種パラメータの設定を、表示画面から行うことが知られる(例えば、下記特許文献1を参照)。
また、従来のデジタルミキサにおいて、例えばオーディオ信号入出力用モジュールや、信号処理チャンネル毎のイコライザやコンプレッサなどの各種オーディオ信号処理用モジュールなど、各種信号処理に係る機能的要素(コンポーネント)を、ユーザが任意に組み合わせることで、ミキサが実行する信号処理の構成(ミキシングアルゴリズム)を編集可能なミキサ(プログラマラブルミキサ)が知られている。かかるミキシングアルゴリズム編集用のソフトウェアとして、コンピュータの画面に、所望の機能的要素(コンポーネント)を示すコンポーネント画像を配置し、配置されたコンポーネント画像が有する結線点の間を結ぶ線分により、任意の供給元と任意の供給先を論理的に接続する経路を表すものがあった(例えば下記非特許文献1を参照)。
前記非特許文献1に記載の技術では、専らマウス操作子等のポインティングデバイスを用いたカーソル操作により、コンポーネント画像の配置操作や、コンポーネント画像が有する結線点の間の結線操作を行うことが想定されていた。すなわち、コンポーネント画像の配置に関しては、所望のコンポーネント画像を、いわゆるドラッグアンドドロップ操作により所望の位置に配置していた。また、結線に関しては、任意の始点をクリックした後、ポインタを移動させ、任意の終点をクリックするクリック操作、又は、任意の始点から任意の終点までをドラッグするドラッグ操作により、任意の始点と任意の終点を結ぶ線分を描画していた。
特開2002−374591号公報
「DME Designer Version3.5」、[online]、ヤマハ株式会社、2004年発行、[平成22年9月13日検索]、インターネット〈URL:http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/pa/japan/signal/dmedesigner_ja_om_v351a.pdf〉
上述した従来の技術では、専らマウス操作を用いてコンポーネント画像が有する結線点の間を結線することが想定されていた。また、2つのコンポーネント画像が有する結線点の間を1対1で結ぶ線分によりオーディオ信号の経路を表す構成であるため、例えば、1つの供給元を複数の供給先に接続する経路を描く場合には、複数の供給先毎に1つずつ線分を描かなければならず面倒だった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、多点接触を識別可能なタッチパネル式表示器を用いた編集装置において、直感的且つ簡単な操作で、見た目に美しく、且つ、ユーザにとってわかり易く、オーディオ信号を伝送する経路を描画できるようにすることを目的とする。
この発明は、多点接触を識別可能なタッチパネル式表示器に対するタッチ操作に基づいて、信号処理部により実行されるオーディオ信号処理の構成を編集する編集装置であって、前記表示器に、前記オーディオ信号処理を構成する機能的要素に対応する複数のコンポーネント画像と、該複数のコンポーネント画像のうち任意の供給元と任意の供給先を論理的に接続する経路として、接続すべき2つのコンポーネント画像がそれぞれ有する結線点を結ぶ第1線分とを表示するものである前記編集装置において、前記表示器に対するタッチ操作が行われていない状態で、該表示器に表示中の前記第1線分に対するタッチ操作が検出されたとき、該タッチ操作された第1線分上に始点を設定する始点設定手段と、前記第1線分に対するタッチ操作が継続している状態で、新たなタッチ操作が検出されたときに、当該新たなタッチ操作に基づき終点を設定する終点設定手段と、前記始点が設定された第1線分のオーディオ信号を任意の複数の供給先へ伝送するための共通経路として、前記第1線分から分岐して、該始点と前記終点を結ぶバス線分を前記表示器に描画するバス線分描画手段を具えることを特徴とする編集装置である。
また、この発明の編集装置は、前記表示器に対するタッチ操作が行われていない状態で、前記バス線分に対するタッチ操作が検出されたとき、前記バス線分をターゲットバスとして設定するターゲットバス設定手段と、前記バス線分に対するタッチ操作が継続している状態で、前記コンポーネント画像の結線点に対する新たなタッチ操作が検出されたときに、前記ターゲットバスに設定されたバス線分のオーディオ信号を前記タッチ操作されたコンポーネント画像へ伝送する経路として、該バス線分から該コンポーネント画像の結線点に延びる第2線分を前記表示器に描画する第2線分描画手段を更に具えることを特徴とする。
また、この発明の編集装置は、前記バス線分描画手段により描画されたバス線分に前記第1線分が交差する場合、該交差する第1線分が示す経路を、前記バス線分と該バス線分からコンポーネント画像の結線点に延びる第2線分が示す経路として再描画する再描画手段であって、前記交差する第1線分の両端となる2つのコンポーネント画像の結線点を特定し、前記バス線分から前記特定された各コンポーネント画像の結線点のそれぞれに延びる2つの前記第2線分を前記表示器に描画し、且つ、当該交差する第1線分を消去する再描画手段を更に具えることを特徴とする。
また、この発明の別形態は、多点接触を識別可能なタッチパネル式表示器に対するタッチ操作に基づいて、信号処理部により実行されるオーディオ信号処理の構成を編集する編集装置であって、前記表示器に、前記オーディオ信号処理を構成する機能的要素に対応する複数のコンポーネント画像と、該複数のコンポーネント画像のうち任意の供給元と任意の供給先を論理的に接続する経路として、接続すべき2つのコンポーネント画像がそれぞれ有する結線点を結ぶ第1線分とを表示するものである前記編集装置において、前記表示器に対するタッチ操作が行われていない状態で、該表示器に表示中の前記第1線分に対するタッチ操作が検出されたとき、前記タッチ操作された第1線分のオーディオ信号を任意の複数の出力先に伝送するための共通経路として、前記第1線分から分岐するバス線分を前記表示器に描画するバス線分描画手段と、前記第1線分に対するタッチ操作が継続している状態で、前記コンポーネント画像の結線点に対する新たなタッチ操作が検出されたときに、前記描画されたバス線分のオーディオ信号を前記タッチ操作されたコンポーネント画像へ伝送する経路として、該バス線分から該コンポーネント画像の結線点に延びる第2線分を前記表示器に描画する第2線分描画手段を具えることを特徴とする編集装置である。
本発明によれば、表示器に表示中の第1線分に対するタッチ操作を行い、その第1線分に対するタッチ操作を継続している状態で、新たなタッチ操作を行うだけという直感的且つ簡単な操作で、第1線分から分岐するバス線分(第1線分のオーディオ信号を任意の複数の供給先へ伝送する共通経路)を描画できる。
更に、バス線分に対するタッチ操作を行い、そのタッチ操作を継続している状態で、コンポーネント画像をタッチ操作するだけという直感的且つ簡単な操作で、バス線分からコンポーネント画像の結線点に延びる第2線分を描画できる。
また、バス線分と第2線分の組み合わせによりオーディオ信号を任意の複数の供給先に分配する経路を描くことで、2つのコンポーネント画像が有する結線点を1対1で結ぶ第1線分を用いる結線方法に比べて、見た目に美しく、且つ、シンプルでユーザにとってわかり易いオーディオ信号の経路を描くことができる。
また、再描画手段により、バス線分に交差する第1線分が示す経路を、バス線分と当該バス線分からコンポーネント画像の結線点に延びる第2線分が示す経路に再描画できるので、複数の第1線分により表現された経路を、簡単に、バス線分と第2線分の組み合わせたシンプルで見た目に美しい経路に書き換えることができる。
また、この発明の別形態によれば、表示器に表示中の第1線分に対するタッチ操作を行うだけで、その第1線分から略垂直に分岐するバス線分を描画でき、更に、その第1線分に対するタッチ操作が継続している状態で、コンポーネント画像の結線点をタッチ操作するだけで、バス線分から当該コンポーネント画像の結線点に延びる第2線分を描画できるので、極めて簡単且つ直感的な操作で、バス線分と、当該バス線分からコンポーネント画像の結線点に延びる第2線分とを描画できる。
本発明の一実施例であるデジタルオーディオミキサのハードウェア構成を説明するブロック図。 図1のミキサが実行するミキシングアルゴリズムの概要を説明するブロック図。 図1の表示部に表示される編集ウィンドウを説明する図。 バス線分を描画する様子を説明する図。 図4のバス線分を作成する処理を説明するフローチャート 図4のバス線分から端子への垂線を描画する様子を説明する図。 バス線分から端子への垂線を作成する処理を説明するフローチャート。 編集ウィンドウにおいてバス線分と斜めに交差する線分について説明する図。 バス線分と斜めに交差する線分を再描画する処理を説明するフローチャート。 バス線分と斜めに交差する線分を再描画する様子を説明する図であって、(a)は斜めに交差する線分を検出する様子、(b)はバス線分に対する垂線を描画する様子、及び(c)は重複線分及び不要な線分を整理する様子をそれぞれ示す。 別の実施形態に係るバス線分の描画の様子を説明する図。 図11のバス線分を作成する処理を説明するフローチャート。 別の実施形態に係るバス線分の描画の様子を説明する図。
以下に、本発明の一実施形態として、本発明に係る編集装置を適用したデジタルオーディオミキサについて、添付図面を参照して、説明する。本実施例のデジタルオーディオミキサは、信号処理部が実行するオーディオ信号処理の構成を任意に編集可能ミキサ(プログラマラブルなミキサ)を想定している。
図1において、デジタルオーディオミキサ1は、CPU10(Central Processing Unit、中央処理装置)、ROM(Read Only Memory、リードオンリーメモリ)11、RAM12(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、表示インターフェース13(表示I/F)、操作検出インターフェース14(検出I/F)、通信インターフェース15(通信I/F)、信号処理部16(DSP(Digital Signal Processing)部)、効果処理部17(EFX)、アナログデジタル変換部18(AD変換部)、デジタルアナログ変換部19(DA変換部)、デジタル・デジタル変換部20(DD変換部)を含む。
CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12、表示I/F13、検出I/F14、通信I/F15、DSP部16、およびEFX17は、通信バス21を介して接続されており、CPU10と各部との間で各種制御信号を通信できる。また、DSP部16、EFX17、AD変換部18、DA変換部19及びDD変換部20は、音声バス22を介して接続さており、各部の間でデジタルオーディオ信号を通信できる。
CPU10は、ROM11又はRAM12に記憶されたプログラムを実行して、デジタルミキサ1の全体動作を制御する。ROM11は、CPU10が実行する各種のプログラムや各種のデータなどを格納した不揮発性メモリである。RAM12は、CPU10が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリであり、またミキサ1の動作を制御する各種パラメータの現在値(カレントデータ)を記憶するカレントメモリが設けられている。
タッチパネル式表示器2は、マルチタッチ入力式ディスプレイ(多点接触を識別可能なタッチパネル式表示器)により構成されており、CPU10から通信バス21を介して与えられた表示制御信号に基づく各種情報を、各種画像や文字列等により表示する。ユーザは、例えば手指や「スタイラス」といわれるペン型入力手段等、なんらかの接触手段を用いて、表示器2の画面上の任意の1又は複数ポイントに接触する「タッチ操作」を行う。本明細書では、画面に接触して指示を入力する操作を「タッチ操作」又は「タッチ」という。表示器2は、1又は複数ポイントに対するタッチ操作をそれぞれ検出し、検出された1又は複数ポイントのそれぞれの位置や動きに応じた検出信号を、通信バス21を介してCPU10に供給する。CPU10は、該供給された検出信号に基づく動作を実行する。
操作部3は、操作パネル上に配置された操作子群である。操作部3は、検出I/F14を介して通信バス21に接続されている。ユーザによる操作部3の操作が検出I/F14により検出され、検出信号がバス21を介してCPU10に供給される。
ユーザは、タッチパネル式表示器2へのタッチ操作及び操作部3の操作に応じて、当該操作に該当するパラメータを調整できる。すなわち、CUP10は、RAM12のカレントメモリに記憶された当該操作に該当するパラメータのカレントデータを、当該操作に応じた値に変更し、変更後の値をDSP部16、EFX17、或いは表示器2へ反映する。
また、通信入出力部4(通信I/O)は、通信I/F15を介して通信バス21に接続されている。通信I/O4は、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子のような、他の周辺機器と接続するための汎用インターフェースである。ユーザは、通信I/O4を介して周辺機器(例えば、ミキサ1をリモート制御するコンピュータ等)をミキサ1に接続できる。
AD変換部18、DA変換部19及びDD変換部20は、オーディオ信号を入出力するためのインターフェースである。AD変換部18は、アナログオーディオ信号を外部機器から入力するための複数の入力ポート、及び、入力されたアナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換して音声バス22に出力するAD変換回路を含む。DA変換部19は、音声バス22から供給されたデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換するDA変換回路、及び、DA変換されたアナログナログオーディオ信号を外部機器へ出力するための複数の出力ポートを含む。DD変換部20は、外部機器とミキサ1の間でデジタルオーディオ信号を入出力する複数の入出力ポート、及び、デジタルオーディオ信号に対するデジタル変換(フォーマット変換)を行うDD変換回路を含む。ミキサ1は、AD変換部18、DA変換部19及びDD変換部20の各ポートを介して接続された外部機器との間で複数チャンネル分のオーディオ信号を送受信できる。
DSP部16及びEFX17は、それぞれ1つのDSP(Digital Signal Processor)で構成してもよいし、バスで相互接続された複数のDSPで構成し、複数のDSPで信号処理を分散処理するようにしてもよい。
DSP部16は、CPU10の指示に基づいて各種のマイクロプログラムを実行することにより、音声バス22から供給された1又は複数チャンネルのオーディオ信号に対するデジタル信号処理を行い、処理後の1又は複数チャンネルのオーディオ信号を音声バス22へ出力する。DSP部16が実行するデジタル信号処理は、オーディオ信号のルーティング、音特性(音量レベルや音質)調整処理、複数チャンネルのオーディオ信号を混合するミキシング処理等である。また、EFX17は、CPU10の指示に基づいて各種のマイクロプログラムを実行することにより、音声バス22から供給されたオーディオ信号に対して、例えばディレイやリバーブ等の効果処理を行い、処理後のオーディオ信号を音声バス22へ出力する。
図2は、DSP部16及びEFX17により実行される信号処理の構成(ミキシングアルゴリズム)の概要を説明するブロック図である。入力パッチ23は、ユーザによる入力パッチ設定に基づいて、AD変換部18及びDD変換部19に複数ずつ設けられている入力ポートを、それぞれ、供給先となる入力ch24(In.1、In.2、In.3、・・・In.N(Nは任意の整数))に結線する。CPU10は、ユーザによる入力パッチ設定(カレントデータ)に基づいて、AD変換部18及びDD変換部19とDSP部16の間のオーディオ信号の通信を制御して、入力パッチ23による供給元(入力ポート)と供給先(入力ch)の論理的接続を実現する。なお、本明細書において、「パッチ」とは、オーディオ信号の供給元に供給先を割り当てて結線することである。
N個の入力ch24は、それぞれ、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダ、パン、各MIXバスへの出力のオン・オフ、或いは、各バスへのセンドレベル等の各種オーディオ信号処理に係る機能的要素を有し、入力されたオーディオ信号に対して、カレントデータに基づいて各種信号処理を行い、信号処理後のオーディオ信号を1又は複数のMIXバス25へ出力する。また、各入力ch24毎にCUEオン・オフを設定でき、CUEオンされたchの出力信号をCUEバス26に供給することもできる。
M個(Mは任意の整数)のMIXバス25は、それぞれ、1又は複数の入力ch24から供給された1又は複数chのオーディオ信号をミキシングして、ミキシング後のオーディオ信号を、対応する出力ch27へ出力する。M個の出力ch27は、それぞれ、リミッタ、コンプレッサ、イコライザ、フェーダ等の各種オーディオ信号処理に係る機能的要素を有し、対応するMIXバス25から供給されたオーディオ信号に対して各種信号処理を行い、出力パッチ29に出力する。また、CUEバス26の出力信号は、Cue/モニタ信号制御部28によるレベル制御等を経て、Cue/モニタ信号として出力パッチ29に出力される。
出力パッチ29は、各出力ch27及びCue/モニタ信号制御部28の出力を、それぞれ、DA変換部19及びDD変換部20に複数設けられた出力ポートのいずれかへ結線する。CPU10は、ユーザによる出力パッチ設定(カレントデータ)に基づいて、DA変換部19及びDD変換部20とDSP部16の間のオーディオ信号の通信を制御して、出力パッチ29による供給元(出力ch)と供給先(出力ポート)の論理的接続を実現する。
図3は、DSP部16及びEFX17により実行される信号処理構成(ミキシングアルゴリズム)を編集するための編集ウィンドウの一例を示す。CPU10は、ユーザの指示に応じて、表示器2に、図3に例示する編集ウィンドウを表示する。編集ウィンドウにて編集する内容は、図2に示すミキシングアルゴリズムの具体的な内容、つまり、チャンネル毎の信号処理に係る各種機能的要素(コンポーネント)の配置や、オーディオ信号のルーティング等である。ユーザは、編集ウィンドウにおいて、所望のコンポーネントを示すコンポーネント画像を所望の位置に配置し、コンポーネント画像の間を任意に結線することで、ミキシングアルゴリズムを構築できる。CPU10は、ユーザから編集ウィンドウの内容をカレントデータに反映させるよう指示があったときに、編集ウィンドウにおける編集結果(後述するコンポーネント画像の配置や結線の様子)に基づいて、カレントデータを書き換えるとともに、編集ウィンドウにて構築されたミキシングアルゴリズムに応じた信号処理を実行するよう、DSP部16及びEFX17を制御する。
図3において、符号30〜36で示すブロックは、オーディオ信号入出力用モジュールや、イコライザやコンプレッサなどの各種オーディオ信号に係る機能的要素を示すコンポーネント画像である。前記図2のブロック図において入力パッチ23や、入力ch24,出力ch27等の機能的要素を示すブロックがオーディオ信号の伝送方向に従って図面左右方向に並べて配置されているのと同様に、図3の編集ウィンドウにおいて、コンポーネント画像30〜36は、オーディオ信号の伝送方向に従って図面左右方向に並べて配置される。
図3では一例として、編集ウィンドウの左側から順に、オーディオ信号の入力部(Slot Input)を示すコンポーネント画像30と、ステレオ入出力構成のグラッフィクイコライザ(GEQ)を示すコンポーネント画像31と、ステレオ入出力構成の4つのディレイ(Delay#1〜Delay#4)を示すコンポーネント画像32〜35と、オーディオ信号の出力部(Slot Output)を示すコンポーネント画像36とが配置されている。
ユーザは、編集ウィンドウに対するタッチ操作により、図示外のリストから選択したコンポーネントの画像を編集ウィンドウ上の所望の位置に配置したり、編集ウィンドウに配置したコンポーネント画像を移動したりできる。
各コンポーネント画像30〜36は、それぞれ、後述する線分を接続するための結線点(端子部)を有している。詳しくは、各コンポーネント画像30〜36の左辺には当該コンポーネントに対するオーディオ信号の入力を示す結線点として入力端子部が設けられており、また、同右辺には当該コンポーネントからのオーディオ信号の出力を示す結線点として出力端子部が設けられている。図3においては、説明の便宜上、コンポーネント画像31の出力端子部にのみ符号37を付与し、また、コンポーネント画像32の入力端子部にのみ符号38を付与した。
編集ウィンドウには、複数のコンポーネント画像30〜36のうち任意の供給元と任意の供給先を論理的に接続する経路として、接続すべき2つのコンポーネント画像がそれぞれ有する結線点(詳しくは、供給元となるコンポーネント画像の出力端子部と、供給先となるコンポーネント画像の入力端子部)を結ぶ第1線分が、表示される。ユーザは、編集ウィンドウにおいて、所望の出力端子部(供給元)と、終点となる別の入力端子部(供給先)をタッチすることで、任意の2つのコンポーネント画像の結線点を1対1で結ぶ第1線分を描画できる。
例えば、図3において、線分39は、GEQ♯1の出力信号をDelay#1に供給する伝送経路を示している。線分39は、略同じ高さにある2つの端子部間を結線しているので、左右方向に略水平に延びた線分となる。他方、線分40〜42は、異なる高さにある2つの端子部間を結線しているので、水平方向に対して斜めの線分となる。また、線分43のように、異なる高さにある2つの端子部間を結ぶ線分を、折れ線で表示することも可能である。なお、編集ウィンドウにおける「高さ」とは、編集ウィンドウの上下方向の位置である。
図3に示す編集ウィンドウでは、複数の第1線分を用いて1つの供給元の出力信号を複数の供給先へ伝送する経路を表現している。例えばコンポーネント画像31(GEQ#1)と、コンポーネント画像32〜35(Delay#1〜#4)のそれぞれを結ぶ4本の線分39〜42は、GEQ#1から4つのディレイ(Delay#1〜#4)のそれぞれへ信号を供給する経路を示している。
このように、1つの供給元の出力信号を複数の供給先へ伝送する経路を表す場合、本発明に係る編集ウィンドウでは、1つの供給元の出力信号を任意の複数の供給先へ信号を送る共通経路である「バス線分」を用いることもできる。
図4は、編集ウィンドウに「バス線分」を描く様子を説明する図であって、GEQ画像31の出力端子部37と、Delay#1画像32の入力端子部38を結ぶ線分39から分岐するバス線分50を示している。ユーザは、第1タッチ操作により線分39上の任意のポイントを始点に指定し、前記第1タッチ操作を維持しながら、第2タッチ操作により所望の終点を指定することで、始点(線分39)から分岐するバス線分50を作成できる。
前述の通り、編集ウィンドウにおいては、各コンポーネント画像30〜36はオーディオ信号の伝送方向に従って左右方向に並べて配置されており、且つ、各コンポーネント画像30〜36の右側に出力端子部37が配置され、また、同左側に入力端子部38が配置されるので、各コンポーネント画像30〜36間を結ぶ線分39は左右方向(横向き)に延びる。これに対してバス線分50は、横向きの線分39に対して略垂直方向、すなわち、編集ウィンドウの上下方向(縦向き)に延びる縦線として描画される。図2のブロック図に示すように、一般的に、ミキシングアルゴリズムのブロック図では、バスライン(MIXバス25及びCUEバス26)は縦線で描かれるものであり、バス線分50を縦線で描くことで編集ウィンドウにおいても、かかる一般的なミキシングアルゴリズムを示すブロック図の作法に則った表示を行うことができる。
図5は、バス線分を作成・描画するためにCPU10が実行する処理を説明するフローチャートである。CPU10は、新たなタッチ操作を検出したときに、図5の処理を起動する。ステップS1において、CPU10は、「バス線分の始点」が既に設定されているかどうか調べる。始点が設定されていない場合(ステップS1のNO)、CPU10は、ステップS2において、今回タッチされたポイントが第1線分上かどうか調べて、第1線分上の場合(ステップS2のYES)、ステップS3において、今回検出されたタッチ操作の位置を始点に設定する。始点の設定は、当該タッチ操作の継続中は維持し、当該タッチ操作が解かれたときには、解除される。
なお、今回検出されたタッチ操作が線分上で無い場合には(ステップS2のNO)、CPU10は、今回検出されたタッチ操作のポイントに応じて必要な処理を行う(ステップS4)。
タッチ操作が検出されたときに、既に始点が設定されている場合(ステップS1のYES)、つまり、前記ステップS2,S3により始点を設定した第1タッチ操作の継続中に新たなタッチ操作を行った場合、ステップS5において、CPU10は、今回検出されたタッチ操作の位置を仮終点に設定する。
ステップS6において、CPU10は、設定された仮終点を修正し、ステップS7において、修正した仮終点を終点に決定する。仮終点の修正は、始点から修正後の終点を結ぶバス線分が、始点を含む線分に対して上下方向に垂直に延びるようにするものである。例えば、編集ウィンドウにおいて横方向をx軸、縦方向をy軸とすると、CPU10は、仮終点のx座標を始点のx座標と同じ値に修正する。この場合、修正後の終点は、始点と同じx座標であり、かつ、第2タッチ操作により指定されたy座標の位置となる。
ステップS8において、CPU10は、始点と終点を結ぶバス線分を作成する。すなわち、CPU10は、表示器2の編集ウィンドウに当該バス線分50(図4参照)を描画し、当該バス線分50に対応するオーディオ信号ルーティング用データを生成する。オーディオ信号ルーティング用データは、DSP部16に対して当該線分が示す経路を設定するためのデータである。なお、以下において、線分等の「作成」とは、表示器2における描画と、対応するデータの生成を含む。
ステップS9において、CPU10は、前記描画されたバス線分と斜めに交差する線分があるかどうか調べる。バス線分と斜めに交差する線分がある場合には(ステップS9のYES)、ステップS10において、CPU10は、斜めに交差する線分を再描画する処理を行う。バス線分と斜めに交差する線分がなければ(ステップS8のNO)、CPU10は処理を終了する。なお、「バス線分と斜めに交差する線分の再描画」については、後述する。
上記図5のバス線分作成処理によれば、ユーザは、第1タッチ操作により2つの端子間を結ぶ第1線分をタッチすることで始点を設定し、始点が設定された状態(当該第1タッチ操作を継続している状態)で、第2タッチ操作により編集ウィンドウ上の任意のポイントをタッチするだけで、始点から第2タッチ操作に基づく終点を結ぶ任意の長さのバス線分を描画できる。例えば、図4に示すバス線分50を作成する場合、1回目のタッチ操作で線分39をタッチし、そのタッチ操作を継続している状態で、第2タッチ操作によりコンポーネント画像35の下側の入力端子部のy座標に対応する高さの任意のポイントをタッチするだけでよい。
次に、バス線分50と所望のコンポーネント画像の結線点とを結ぶ第2線分(垂線)の描画について説明する。
図6は、編集ウィンドウにおいて、図5のバス線分50から任意の複数の供給先(Delay#2画像33、Delay#3画像34及びDelay#4画像35」)へ延びる第2線分(垂線)51〜53を描く様子を説明する図である。ユーザは、第1タッチ操作によりバス線分50をターゲットバスに指定し、第2タッチ操作により所望のコンポーネント画像の入力端子部をタッチすることで、当該タッチされた入力端子部からバス線分50への第2線分(垂線)51〜53を作成できる。
図7は、バス線分と入力端子部を結ぶ第2線分(垂線)51〜53を作成する処理のフローチャートである。
編集ウィンドウに対するタッチ操作を新たに検出したときに、CPU10は、図7の処理を起動する。ステップS11において、CPU10は、「ターゲットバス」が既に設定されているかどうか調べる。ターゲットバスがまだ設定されていない場合(ステップS11のNO)、CPU10は、ステップS12において、今回タッチされたポイントがバス線分上かどうか調べて、バス線分上の場合(ステップS12のYES)、ステップS13において、今回タッチされたバス線分を、新たなターゲットバスとして設定する。すなわち、ユーザは、第1タッチ操作により(他のタッチ操作が無い状態で)バス線分をタッチしたときに、当該バス線分をターゲットバスに設定できる。ターゲットバスの設定は、当該タッチ操作の継続中は維持され、当該タッチ操作が解かれたときに、解除される。他方、第1タッチ操作のポイントがバス線分上以外の場合(ステップS12のNO)、CPU10は、タッチされたポイントに応じて必要な処理を行う(ステップS14)。
タッチ操作が検出されたときに、既にターゲットバスが設定されている場合(ステップS11のYES)、CPU10は、ステップS15において、タッチされたポイントがコンポーネント画像の端子部(結線点)上であるかどうかを調べ、タッチされたポイントが端子部上の場合(ステップS15のYES)、ステップS16において、タッチされた端子部からターゲットバスへ略垂直に延びる第2線分(垂線)を作成する。第2タッチ操作によりタッチされたポイントが端子部上でない場合には(ステップS15のNO)、CPU10はタッチされたポイントに応じて必要な処理を行う(ステップS17)。
つまり、ユーザは、ターゲットバスを設定した状態で(当該ターゲットバスを設定する第1タッチ操作を継続している状態)、任意の端子部に対する第2タッチ操作を行うだけという簡単且つ直感的な操作により、該ターゲットバスからタッチされた端子部への垂線を編集ウィンドウに描画できる。例えば、図6に示す垂線51〜53を作成する場合、1回目のタッチ操作でバス線分50ターゲットバスに設定し、そのタッチ操作を継続している状態で、第2タッチ操作によりコンポーネント画像33、34及び35の各入力端子部を連続してタッチするだけでよい。
図6に示す通り、バス線分50と垂線51、52及び53とを用いて、1つの供給元(GEQ#1)の出力信号を複数の供給先(Delay#1〜#4)へ伝送する経路を描画することで、図3のように2つのコンポーネント画像がそれぞれ有する端子部の間を1対1で結ぶ複数の第1線分を用いた場合と比べて、見た目にも美しく、且つ、シンプルでユーザにとってわかりやすい、オーディオ信号の経路を表現できるようになる。
前記図4及び図6の編集ウィンドウを用いた説明では、図3においてコンポーネント画像31の出力端子部とコンポーネント画像33〜35の入力端子部を結ぶ斜めの第1線分40〜42が無い状態で、バス線分50と、バス線分50に対する垂線51〜53を描画することを説明した。
図3の線分40〜42が既に描画されている状態で第1線分39を始点とするバス線分50を描画した場合、図8に示すように、第1線分40〜42は、バス線分50と斜めに交差する。このように、バス線分を作成したときに当該バス線分と斜めに交差する第1線分がある場合(前記図5のステップS9のYES)には、前記図5のステップS10により「バス線分と斜めに交差する線分の再描画」が行われる。「再描画」処理は、「バス線分と斜めに交差する線分」が示す経路を、バス線分と、当該バス線分50と端子部を結ぶ第2線分(垂線)とに置き換えるための処理である。
図9は、前記ステップS10におけるバス線分と斜めに交差する線分の再描画処理のフローチャートである。また、図10(a)〜(c)は、「バス線分と斜めに交差する線分」を再描画する様子を説明する図である。図10(a)に示すように、バス線分50を作成したときに、バス線分50に斜めに交差する線分40〜42がある場合、これら線分40〜42を対象として再描画処理が起動する。なお、対象となる「斜めに交差する線分」は、基本的には2つのコンポーネント画像の結線点を結ぶ第1線分であり、第2線分(バス線分に対する垂線)を含まない。
ステップS18において、CPU10は、斜めに交差する線分のうち未処理のものを確認し、未処理の前記線分を1つずつ処理対象に設定し、ステップS19以下の処理を行う。CPU10は、ステップS19において、処理対象となる線分の両端部の座標を取得し、ステップS20において、前記取得した各座標からバス線分への2本の垂線(第2線分)を描画し、ステップS21において、当該処理対象の線分を削除する。例えば、図10(b)の線分40を処理対象とする場合、ステップS19によりGEQ#1画像31の出力端子部の座標と、Delay#2画像33の入力端子部の座標とを取得し、ステップS20により、GEQ#1画像31の出力端子部からバス線分50への垂線54と、Delay#2画像33の入力端子部からバス線分50への垂線51との2つの第2線分を描画する。
そして、CPU10は、ステップS22において、未処理の交差する線分の1つを新たな処理対象に設定し、未処理の線分がなくなるまで、ステップS18〜ステップS22を繰り返す。図10(b)の例では、3本の線分40〜42それぞれについて再描画処理を行うことにより、線分40は、GEQ#1画像31の出力端子部37からバス線分50への垂線54とDelay#2画像33の入力端子部からバス線分50への垂線51とに書き換えられ、また、線分41は、GEQ#1画像31の出力端子部37からバス線分50への垂線54とDelay#3画像34の入力端子部からバス線分50への垂線52とに書き換えられ、また、線分42は、GEQ#1画像31の出力端子部37からバス線分50への垂線54とDelay#4画像35の入力端子部からバス線分50への垂線53とに書き換えられる。なお、図10(b)では、ステップS20において描画される線分が太線により強調表示されている。
バス線分に対して斜めに交差する線分の全てを再描画処理した後(ステップS18のYES)、CPU10は、同じ信号経路を示す線分が複数個重複して作成・描画されているかどうかを調べて(ステップS23)、重複している線分や不要になった線分がある場合には(ステップS23のYES)、これら不要な線分を削除等により適宜整理して(ステップS24)、処理を終了する。重複線分等がなければ(ステップS23のNO)、CPU10は当該処理を終了する。図10(b)では、前述の通り、GEQ#1画像31の出力端子部37からバス線分50への垂線54が重複して描画されるので、これら重複する垂線54が削除される(図10(c)参照)。
なお、上記説明では、「バス線分と斜めに交差する線分」があったときに再描画処理を行うものとして説明したが、「バス線分と斜めに交差する線分」とは、当該バス線分から端子部への垂線に置き換え可能な既存の第1線分である。従って、前記図5のステップS9の別構成として、作成されたバス線分の始点を含む第1線分と同じ端子部(結線点)に接続された他の第1線分があるかどうかを調べて、他の第1線分がある場合に、図8の処理の起動し、該他の線分について再描画処理を行ってもよい。
前述した図5のバス線分作成処理では、第1タッチ操作により始点を指定し、第2タッチ操作により終点を指定する構成(2回のタッチ操作でバス線分を作成する構成)を説明した。図11は、バス線分作成処理の別の構成例であって、1回のタッチ操作だけでバス線分を自動的に作成する構成を説明する図である。図12は1回のタッチ操作だけでバス線分を自動的に作成する処理のフローチャートである。CPU10は、新たなタッチ操作を検出したときに、図12の処理を起動する。
ステップS25において、CPU10は、今回タッチされたポイントが第1線分上かどうか調べ、今回タッチされたポイントが第1線分上の場合(ステップS25のYES)、ステップS26において、前記タッチされたポイントを始点に設定し、設定された始点を含む第1線分から分岐するバス線分を作成する。
例えば、図11の編集ウィンドウにおいて、ユーザがコンポーネント画像31の出力端子部37とコンポーネント画像32の入力端子部38を結ぶ第1線分39上の任意のポイントをタッチ操作した場合、線分39に対して垂直に縦方向に延びるバス線分55が自動的に描画される。
自動的に描画されるバス線分55の長さは、編集ウィンドウに配置された全コンポーネント画像の上下方向の幅(高さ)をカバーできる長さとする。図11の例では、上下方向に配列された4つのコンポーネント画像32〜35(Delay#1、#2、#3及び#4)をカバーできる長さ、すなわち、編集ウィンドウ上の全コンポーネント画像のうちで最上段に配置されたコンポーネント画像32の上側の端子部に対応する位置を上端とし、同全コンポーネント画像のうちで最下段に配置されたコンポーネント画像35の下側の端子部に対応する位置を下端とする長さに、バス線分55が描画される。
ステップS27において、CPU10は、前記作成されたバス線分をターゲットバスに設定して、処理を終了する。ターゲットバスの設定は、当該タッチ操作の継続中は維持し、当該タッチ操作が解かれたときに、解除される。
他方、今回検出されたタッチ操作が第1線分上でない場合(ステップS25のNO)、ステップS28において、CPU10は、今回検出されたタッチ操作とは別に、現在継続中の第1線分上へのタッチがあるかどうかを調べる。
そして、現在継続中の第1線分上へのタッチがある場合(ステップS28のYES)、CPU10は、ステップS29において今回検出されたタッチがコンポーネント画像の端子部(結線点)に対するものであるかどうかを調べて、端子部へのタッチである場合(ステップS29のYES)には、今回タッチ操作された端子部から、現在設定されているターゲットバスへの垂線を作成する。
すなわち、ユーザは、1回目のタッチ操作により第1線分をタッチするだけで自動的にバス線分55を描画でき、当該タッチ操作を継続している状態で、任意のコンポーネント画像の端子部に対して2回目のタッチ操作を行うだけで、タッチした端子部からバス線分55への垂線(第2線分)56を描画できる(図11参照)。1回目のタッチ操作を継続している状態であれば、任意のコンポーネント画像の端子部へのタッチ操作を行う毎に、連続してタッチされた端子部からバス線分55への垂線56を作成できる。
なお、今回検出されたタッチ操作とは別に現在継続中の第1線分上へのタッチがない場合(ステップS28のNO)、または、今回検出されたタッチ操作がコンポーネント画像の端子部に対するものでない場合(ステップS29)には、CPU10は、それぞれ、タッチされたポイントに応じて必要な処理を行う(ステップS31、S32)。
前記ステップS26では、自動的に描画されるバス線分55の長さを、「編集ウィンドウに配置された全コンポーネント画像の上下方向の幅(高さ)をカバーできる長さ」とする例を説明した。別の例として、1回目のタッチ操作により第1線分39がタッチされたときに、編集ウィンドウに配置された全コンポーネント画像の上下方向の幅(高さ)よりも長いバス線分57を描画してもよい。すなわち、図13に示す通り、バス線分57の長さは、編集ウィンドウに配置された全コンポーネント画像の上下方向の幅(高さ)よりも長い。具体的には、編集ウィンドウ上の全コンポーネント画像のうちで最上段に配置されたコンポーネント画像32の上側の端子に対応する位置よりも上側に幾分かの「マージン」があり、また、同全コンポーネント画像のうちで最下段に配置されたコンポーネント画像35の下側の端子に対応する位置よりも下側にも幾分かの「マージン」がある長さ、である。
一般的に、ミキシングアルゴリズムを示すブロック図においてバスラインを描く場合、図2のMIXバス25や、CUEバス26がそうであるように、バスラインの長さは当該バスに対する供給元および供給先を示すブロック全体を合わせた上下幅よりも長く(マージンを持って)描かれている(図2参照)。図13のように、バス線分57の上下にマージンを持たせることで、かかる一般的なミキシングアルゴリズムを示すブロック図の作法に則った表示を行うことができる。
なお、上記実施例では、検出されたタッチ操作のポイント(タッチされた座標位置)をバス線分の始点に設定する(ステップS3又はステップS26)構成を説明したが、別の例として、タッチ操作された第1線分の任意のポイント(例えばタッチ操作された第1線分の中点)をバス線分の始点とする構成でもよい。
なお、上記実施例では、本願発明に係る編集装置を、マルチタッチ入力方式のタッチパネル式表示器2を登載したデジタルオーディオミキサに適用する構成を説明した。上記実施例に限らず、例えば、タッチパネル式表示器2を備えたコンソールとデジタルミキサエンジン(オーディオ信号の入出力機能と、信号処理機能(図1のDSP部16、EFX17)を備える装置)からなるミキシングシステムにおけるコンソールに本願発明に係る編集装置を適用してもよいし、図1のデジタルオーディオミキサをリモート制御するタブレットコンピュータ(タッチパネル式表示器2を備えるもの)に本願発明に係る編集装置を適用してもよいし、コンソールとデジタルミキサエンジンとからなるミキシングシステムシステムをリモート制御するタブレットコンピュータ(タッチパネル式表示器2を備えるもの)に適用してもよいし、あるいは、デジタルミキサエンジンと該エンジンをリモート制御するタブレットコンピュータからなるミキシングシステムにおいてタブレットコンピュータに本願発明に係る編集装置を適用してもよい。
1 デジタルオーディオミキサ、2 タッチパネル式表示器、3 操作部、4 通信入出力部、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13、表示インターフェース、14 操作検出インターフェース14、15 通信インターフェース、16 信号処理部、17 効果処理部、18 アナログデジタル変換部、19 デジタルアナログ変換部、20 デジタル・デジタル変換部、21 通信バス、22 音声バス、22 入力パッチ部、23 入力ch部、24 MIXバス、25 CUEバス、26 出力ch部、27 CUE/モニタ出力制御部、28 出力パッチ部、30〜36 コンポーネント画像、37 出力端子部、38 入力端子部、39〜43 第1線分、50,55,57 バス線分、51〜54,56 第2線分

Claims (4)

  1. 多点接触を識別可能なタッチパネル式表示器に対するタッチ操作に基づいて、信号処理部により実行されるオーディオ信号処理の構成を編集する編集装置であって、前記表示器に、前記オーディオ信号処理を構成する機能的要素に対応する複数のコンポーネント画像と、該複数のコンポーネント画像のうち任意の供給元と任意の供給先を論理的に接続する経路として、接続すべき2つのコンポーネント画像がそれぞれ有する結線点を結ぶ第1線分とを表示するものである前記編集装置において、
    前記表示器に対するタッチ操作が行われていない状態で、該表示器に表示中の前記第1線分に対するタッチ操作が検出されたとき、該タッチ操作された第1線分上に始点を設定する始点設定手段と、
    前記第1線分に対するタッチ操作が継続している状態で、新たなタッチ操作が検出されたときに、当該新たなタッチ操作に基づき終点を設定する終点設定手段と、
    前記始点が設定された第1線分のオーディオ信号を任意の複数の供給先へ伝送するための共通経路として、前記第1線分から分岐して、該始点と前記終点を結ぶバス線分を前記表示器に描画するバス線分描画手段
    を具えることを特徴とする編集装置。
  2. 前記表示器に対するタッチ操作が行われていない状態で、前記バス線分に対するタッチ操作が検出されたとき、前記バス線分をターゲットバスとして設定するターゲットバス設定手段と、
    前記バス線分に対するタッチ操作が継続している状態で、前記コンポーネント画像の結線点に対する新たなタッチ操作が検出されたときに、前記ターゲットバスに設定されたバス線分のオーディオ信号を前記タッチ操作されたコンポーネント画像へ伝送する経路として、該バス線分から該コンポーネント画像の結線点に延びる第2線分を前記表示器に描画する第2線分描画手段
    を更に具えることを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  3. 前記バス線分描画手段により描画されたバス線分に前記第1線分が交差する場合、該交差する第1線分が示す経路を、前記バス線分と該バス線分からコンポーネント画像の結線点に延びる第2線分が示す経路として再描画する再描画手段であって、前記交差する第1線分の両端となる2つのコンポーネント画像の結線点を特定し、前記バス線分から前記特定された各コンポーネント画像の結線点のそれぞれに延びる2つの前記第2線分を前記表示器に描画し、且つ、当該交差する第1線分を消去する再描画手段を更に具えることを特徴とする請求項1又は2に記載の編集装置。
  4. 多点接触を識別可能なタッチパネル式表示器に対するタッチ操作に基づいて、信号処理部により実行されるオーディオ信号処理の構成を編集する編集装置であって、前記表示器に、前記オーディオ信号処理を構成する機能的要素に対応する複数のコンポーネント画像と、該複数のコンポーネント画像のうち任意の供給元と任意の供給先を論理的に接続する経路として、接続すべき2つのコンポーネント画像がそれぞれ有する結線点を結ぶ第1線分とを表示するものである前記編集装置において、
    前記表示器に対するタッチ操作が行われていない状態で、該表示器に表示中の前記第1線分に対するタッチ操作が検出されたとき、前記タッチ操作された第1線分のオーディオ信号を任意の複数の出力先に伝送するための共通経路として、前記第1線分から分岐するバス線分を前記表示器に描画するバス線分描画手段と、
    前記第1線分に対するタッチ操作が継続している状態で、前記コンポーネント画像の結線点に対する新たなタッチ操作が検出されたときに、前記描画されたバス線分のオーディオ信号を前記タッチ操作されたコンポーネント画像へ伝送する経路として、該バス線分から該コンポーネント画像の結線点に延びる第2線分を前記表示器に描画する第2線分描画手段
    を具えることを特徴とする編集装置。
JP2011054775A 2011-03-11 2011-03-11 編集装置 Expired - Fee Related JP6026080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011054775A JP6026080B2 (ja) 2011-03-11 2011-03-11 編集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011054775A JP6026080B2 (ja) 2011-03-11 2011-03-11 編集装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012191525A true JP2012191525A (ja) 2012-10-04
JP6026080B2 JP6026080B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=47084186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011054775A Expired - Fee Related JP6026080B2 (ja) 2011-03-11 2011-03-11 編集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6026080B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000030078A (ja) * 1998-07-15 2000-01-28 Nippon Steel Corp スナップ処理方法
JP2000194731A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Fujitsu Ltd シンボル結線図作成装置
JP2003346169A (ja) * 2002-05-29 2003-12-05 Kensetsu Syst:Kk 線図形作成プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004253715A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Fujitsu Ltd 自動配線方法及びそれをコンピュータに実行させる自動配線プログラム
JP2005269603A (ja) * 2004-02-16 2005-09-29 Yamaha Corp 音響信号処理システム及びプログラム
JP2005339143A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Yamaha Corp 信号経路設定装置および信号経路設定プログラム
JP2007194906A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Yamaha Corp 音響信号処理装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000030078A (ja) * 1998-07-15 2000-01-28 Nippon Steel Corp スナップ処理方法
JP2000194731A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Fujitsu Ltd シンボル結線図作成装置
JP2003346169A (ja) * 2002-05-29 2003-12-05 Kensetsu Syst:Kk 線図形作成プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004253715A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Fujitsu Ltd 自動配線方法及びそれをコンピュータに実行させる自動配線プログラム
JP2005269603A (ja) * 2004-02-16 2005-09-29 Yamaha Corp 音響信号処理システム及びプログラム
JP2005339143A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Yamaha Corp 信号経路設定装置および信号経路設定プログラム
JP2007194906A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Yamaha Corp 音響信号処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6026080B2 (ja) 2016-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5771936B2 (ja) パラメータ調整装置及び音響調整卓
JP6364893B2 (ja) 端末装置、電子ホワイトボードシステム、電子ホワイトボードの入力支援方法、及びプログラム
JP5454405B2 (ja) 音響調整卓
US20150268920A1 (en) System, Software and Method of Use of an Audio Hardware Controller
KR101626461B1 (ko) Ui 제공방법 및 이를 적용한 디스플레이 장치
US20070100482A1 (en) Control surface with a touchscreen for editing surround sound
KR20130017241A (ko) 터치 스크린 단말기에서 입출력 방법 및 장치
TWI604314B (zh) 適用於互動式電子白板系統的裝置連線方法以及主機端裝置
JP2012089129A (ja) スクリーンデータ操作方法
JP2016533553A (ja) コンテンツ共有装置及び方法
JP2014032529A (ja) Plcシステム、その作画エディタ装置、プログラマブル表示器
EP2690541B1 (en) Method of displaying status bar
US10635227B2 (en) Image display device
JP5846101B2 (ja) 操作装置及びプログラム
US20150261432A1 (en) Display control apparatus and method
WO2023155877A1 (zh) 应用图标管理方法、装置和电子设备
WO2022111397A1 (zh) 控制方法、装置和电子设备
JP2014022861A (ja) 端末装置、コンピュータプログラム、及びプレゼンテーションシステム
US8249278B2 (en) Audio signal processing system
JP2013012063A (ja) 表示制御装置
JP6026080B2 (ja) 編集装置
US20190163337A1 (en) System for Augmenting a Computer Display via a Mobile Device Display
JP2011048477A (ja) フローチャート描画装置、フローチャート描画方法およびフローチャート描画プログラム
US9787731B2 (en) Dynamically determining workspace bounds during a collaboration session
JP2010160655A (ja) 情報処理装置およびオブジェクト設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151030

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20151109

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20160129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6026080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees