JP2005256958A - シール部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 密着性を高めてシール性を向上させる。
【解決手段】
互いに嵌合する容器本体23及び蓋体24の間に介在してこれらの間をシールするシール部材25である。蓋体24に設けられた嵌合溝29に嵌合されるエンドレス部31と、このエンドレス部31から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方のシール面に当接してシールする突片32とを備えた。突片32は、肉薄に形成されシール面に密着する先端薄肉部34と、肉厚に形成され先端薄肉部34を支持してこの先端薄肉部34をシール面に押し付ける中間厚肉部35と、中間厚肉部35を弾性的に支持する基端弾性支持部36と、基端弾性支持部36に掛かる荷重をその中間位置に集中させる基端凸条37とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間をシールするためのシール部材に関し、特に半導体ウエハ、マスクガラス等の、塵挨等の侵入を嫌う薄板を輸送、保管等するために、内部をクリーンな状態に保つ必要のある薄板収納容器に用いて好適なシール部材に関する。
半導体ウエハ等の薄板を輸送、保管する際に使用する薄板収納容器は、例えば特許文献1のように、キャリヤ、容器本体、蓋体、押え部材、シール部材などを備えて構成されたものである。そして、シール部材は、図2に示すように構成されている。
このシール部材1は、エンドレス部2と、突片3と、嵌合リブ4と位置決め用突起5とから構成されている。シール部材1のエンドレス部2は、蓋体6の嵌合保持溝7に嵌合されて支持されている。このエンドレス部2で突片3が容器本体8側へ延出して支持され、突片3の先端が容器本体8に当接して支持されている。
特開2002−68364号公報
しかしながら、上記特許文献1のシール部材1の場合は、エンドレス部2が嵌合保持溝7内嵌合され、このエンドレス部2で支持された突片3が容器本体8側へ延出して当接しているが、この突片3の弾性が問題になる。経年劣化や熱等によって突片3の弾力性が弱くなると、シール性が低下してしまうという問題点がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、経年劣化や熱等によるシール性の低下を効率的に抑えることができるシール部材を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものである。本発明に係るシール部材は、互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするシール部材であって、上記嵌合体又は被嵌合体のいずれか一方に設けられた嵌合溝に嵌合されるエンドレス部と、当該エンドレス部から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方のシール面に当接することでその当接部分をシールする突片とを備え、上記突片が、肉薄に形成され上記シール面に密着する先端薄肉部と、肉厚に形成され当該先端薄肉部を支持してこの先端薄肉部を上記シール面に押し付ける中間厚肉部と、当該中間厚肉部を弾性的に支持する基端弾性支持部とを備えたことを特徴とする。
上記構成により、中間厚肉部が先端薄肉部を支持してシール面に押し付けることで、肉薄の先端薄肉部がシール面に密着する。このとき、中間厚肉部が先端薄肉部をあまり強い力でシール面に押し付けないように、中間厚肉部を基端弾性支持部が弾性的に支持する。
上記基端弾性支持部には、その基端弾性支持部に掛かる荷重をその中間位置に集中させる基端突部を備えることが望ましい。
これにより、基端突部が直接的に押されることで間接的に基端弾性支持部の中間部が押されてこの基端弾性支持部が柔軟に撓み、中間厚肉部を弾性的に支持することができる。
上記先端薄肉部は、柔軟に撓んでシール面の凹凸に追従して変形できる厚さに設定することが望ましい。
これにより、先端薄肉部がシール面の凹凸に沿って柔軟に撓んでシール面に密着し、シール性が向上する。
上記先端薄肉部の先端部は、30度から60度の角度で傾斜させてカットされたカット面を備えることが望ましい。
これにより、先端薄肉部の先端部がシール面との摩擦で欠けたり、金型成型時に樹脂の充填が不十分になって先端薄肉部の先端部が欠けたりするのを防止できる。
上記中間厚肉部は、上記先端薄肉部の基端からテーパ状に次第に肉厚を増して形成することが望ましい。
これにより、先端薄肉部をシール面に水平に支持することができると共に、いわゆるコシの強い支持部材とすることができる。
上記先端薄肉部から中間厚肉部に亘るシール面側の接触面は、その全面に亘って段差のない直線的な平坦面で形成することが望ましい。
これにより、接触面をシール面に対して密着させることができる。
以上詳述したように、本発明の薄板収納容器によれば、次のような効果を奏する。
先端薄肉部がシール面に密着し、この先端薄肉部を中間厚肉部が支持し、この中間厚肉部を基端弾性支持部が弾性的に支持し、この基端弾性支持部をその中間位置で基端突部が押して弾性的に撓ませるため、先端薄肉部がシール面に密着して容器本体内を密封することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。本発明のシール部材は、互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするためのシール部材である。特に、内部をクリーンな状態に保つ必要のある薄板収納容器等に用いて好適なシール部材である。また、薄板収納容器は、半導体ウエハ、記憶ディスク、液晶ガラス基板、マスクガラス等の、塵挨等の侵入を嫌う薄板を収納して、保管、輸送等における使用に供するための容器である。ここでは、半導体ウエハを収納する薄板収納容器に、本発明のシール部材を用いた例を説明する。
まず、本発明のシール部材を使用した薄板収納容器について、図3及び図4に基づいて
説明する。
本実施形態の薄板収納容器21は主に、溝板22、容器本体23、蓋体24、シール部材25を備えて構成されている。
溝板22は、容器本体23内に収納された半導体ウエハを両側から支持するための部材である。溝板22は、容器本体23内の対向する側壁にそれぞれ設けられている。この溝板22に並列に多数の半導体ウエハが支持される。
容器本体23は、半導体ウエハを複数枚収納するための容器である。この容器本体23内に複数の半導体ウエハが収納された状態で内部が密封されて、外部からの塵挨等の侵入が防止される。即ち、容器本体23内に2つの溝板22が取り付けられ、複数の半導体ウエハがこれら2つの溝板22間に支持されて容器本体23内に収納された状態で内部が密封されて、外部からの塵挨等の侵入が防止される。
容器本体23の上端部(図3中の左端部)には、蓋体24が嵌合するための蓋体受け部27が設けられている。この蓋体受け部27は容器本体23の上端部を、蓋体24の寸法まで広げて形成されている。これにより、蓋体24は、蓋体受け部27の垂直板部27Aの内側に嵌合し、水平板部27Bに当接することで、蓋体受け部27に取り付けられるようになっている。水平板部27Bは、蓋体24に取り付けられたシール部材25が当接して薄板収納容器21の内部を密封するためのシール面となっている。
蓋体24は、容器本体23を塞ぐための部材である。蓋体24は、容器本体23内に半導体ウエハが収納された状態で、容器本体23を塞いでその内部を密封する。蓋体24内には、蓋体24を容器本体23に固定する簡易着脱機構(図示せず)が設けられている。この簡易着脱機構は、蓋体24の周縁部から突出する蓋体係上爪(図示せず)を備えている。蓋体24の内側面(容器本体23側の面)には、容器本体23内で2つの溝板22内に支持された半導体ウエハを蓋体側から支持するための押え部材(図示せず)が設けられている。
蓋体24の容器本体23側端部には、その全周に亘って環状の嵌合溝29(図5参照)が設けられている。この環状溝29は、蓋体24の下端縁部に全周に亘って設けられている。環状溝29の端部にはフランジ部29A(図5参照)が設けられている。このフランジ部29Aは、蓋体24から、蓋体受け部27の水平板部27Bに平行に張り出して形成され、後述するシール部材25の基端凸条37を押圧する部材となっている。
シール部材25は、容器本体23と蓋体24との間に介在してこれらの間をシールすることで容器本体23内を密封するための部材である。このシール部材25は具体的には図1に示すように、蓋体24側の環状の嵌合溝29に嵌合されるエンドレス部31と、エンドレス部31から他方(容器本体23側の蓋体受け部27の水平板部27Bであるシール面)へ延ばして形成されてその先端部がシール面に当接することでその当接部分をシールする突片32とを備えて構成されている。このシール部材25は、合成樹脂等の弾性部材で構成され、全体が柔軟に撓むことができるようになっている。
エンドレス部31は、蓋体24側の環状の嵌合溝29に嵌合される帯状部材として構成されている。エンドレス部31の奥側(嵌合溝29の奥側)には膨出部31Aが形成されている。この膨出部31Aは、嵌合溝29の奥に圧入されてエンドレス部31を嵌合溝29に安定して支持するための部分である。
突片32は、容器本体23のシール面(水平板部27B)に当接して、容器本体23とシール部材25との間をシールするための部材である。突片32は、エンドレス部31から他方(容器本体23側の水平板部27B)へ延ばして形成されて、その先端部がシール面に当接することでその当接部分をシールするようになっている。突片32は、シール部材25の一部であり、上述のように、弾性部材で構成されて全体が柔軟に撓むことができるようになっている。この突片32は具体的には、先端薄肉部34と、中間厚肉部35と、基端弾性支持部36と、基端凸条37とから構成されている。
先端薄肉部34は、接触部分である蓋体受け部27のシール面(水平板部27B)に密着するための部分である。先端薄肉部34は、その肉厚を他の部分よりも薄くして形成されている。具体的には先端薄肉部34は、柔軟に撓んで、シール面の凹凸に追従して変形できる厚さに設定されている。シール部材25に使用される材料によって柔軟性が異なるので、使用される材料に応じてその厚さが設定される。先端薄肉部34の全体はほぼ同じ厚さで、先端に向けて僅かに薄くなるように僅かなテーパが付けられている。なお、テーパを設けずに全体に同じ厚さにしてもよい。このように構成されることにより、シール面に凹凸があっても、先端薄肉部34が柔軟に撓んで凹凸に沿って変形することで当該凹凸を吸収し、シール面に密着するようになっている。先端薄肉部34の先端部は、45度程度の角度で傾斜させてカットされたカット面34Aとなっている。このカット面34Aは、先端薄肉部34の先端部があまり薄くならないようにするためである。仮に、先端部の断面形状を薄く尖った形状にすると、蓋体24の着脱に伴って先端薄肉部34の先端部とシール面とが何度も摩擦することで尖った先端が欠けたり、金型成型時に狭い隙間に樹脂が完全に回り込むことができずに尖った先端が欠けたりして、シール面との密着性の低下の原因になる。これを解消するために、先端薄肉部34にカット面34Aを設けて、先端部が過度に薄くならないようにしている。このカット面34Aの角度は、30度から60度程度の範囲で設定する。カット亜34Aは、外気圧を受けて先端薄肉部34の先端部をシール面に押し付ける機能も備えているため、その機能を有効に発揮する範囲で、かつ上記欠損を防止できる範囲で、傾斜角度が設定される。
中間厚肉部35は、先端薄肉部34を支持してこの先端薄肉部34をシール面に押し付けるための部分である。中間厚肉部35は、先端薄肉部34の基端からテーパ状に次第に肉厚を増して形成されている。これにより、中間厚肉部35は、その先端側(先端薄肉部34との接続部分)が基端側よりも比較的大きく撓むようになっている。これにより、中間厚肉部35の先端側から基端側へ行くに従って徐々に撓み量が減少し、即ち、中間厚肉部35の先端側から基端側へ行くに従って曲率半径次第に大きくなって、先端薄肉部34をシール面に平行に支持した状態で強く押し付けることができるようになっている。これにより、全体としてあまり撓まずに、先端薄肉部34をシール面に強く押し付ける強さを備えている。上記テーパの角度は、中間厚肉部35に要求される、先端薄肉部34をシール面に強く押し付ける力に応じて設定される。より強い力が要求される場合は、中間厚肉部35がさらに肉厚になるように上記テーパの角度を設定する。
先端薄肉部34と中間厚肉部35との境は、角度を持たせて形成されているが、大きな、曲率半径で、なだらかに連続した面になるように形成してもよい。
先端薄肉部34と中間厚肉部35とのシール面側(蓋体受け部27の水平板部27B側)の接触面38は、先端薄肉部34から中間厚肉部35まで、段差のない直線的な平坦面となっている。これは、接触面38が蓋体受け部27のシール面に接触するときに、段差等があると、その部分でシール面との間に隙間ができやすくなるためである。接触面38を段差のない平坦面とすることで、蓋体受け部27のシール面と接触するときに、隙間なく密着するようになっている。
基端弾性支持部36は、中間厚肉部35を弾性的に支持するための部分である。基端弾性支持部36は、中間厚肉部35とエンドレス部31とを連結して設けられ、エンドレス部31に支持された状態で中間厚肉部35を弾性的に支持している。これにより、中間厚肉部35に過度の力が集中しないように、基端弾性支持部36が撓んで逃がしている。基端弾性支持部36は、その中間部分を薄くして全体として撓みやすく形成されている。この中間部分は、中間厚肉部35の最も厚い部分よりも薄く形成され、中間厚肉部35と共に変形して、中間厚肉部35に過度の力が集中しないようになっている。
基端凸条37は、基端弾一性支持部36に掛かる荷重を基端弾性支持部36の中間位置、主に中央部分(図1中の左右方向中央部)に集中させるための基端突部である。この基端凸条37は、基端弾性支持部36の上側面(蓋体24のフランジ部29A側)の中央部分に設けられている。基端凸条37は、環状の基端弾性支持部36に、その全長に亘って設けてもよく、一定間隔置きに断続的に設けてもよい。基端凸条37を一定間隔置きに断続的に設ける場合は、基端弾性支持部36に掛かる荷重が環状方向でまだらにならない程度に、基端凸条37を設ける間隔を設定する。さらに、基端凸条37自身も撓んで、中間厚肉部35に過度の力が集中するのを防止している。これにより、基端弾性支持部36で第1段階の緩衝を行い、基端凸条37で第2段階の緩衝を行うようになっている。
なお、基端凸条37の取り付け位置は、基端弾性支持部36の上側面の中央部分に限らず、他の位置でもよい。例えば、先端薄肉部34を強く押し付けたい場合は、基端凸条37を中間厚肉部35寄りに設ける。押し付ける力をもっと強めたい場合は、中間厚肉部35に設ける場合もある。さらに強い力で、先端薄肉部34を押し付けたい場合は、先端薄肉部34に直接設ける場合もある。逆に、弱くしたい場合は、エンドレス部31寄りに設ける。
以上のように構成された薄板収納容器21のシール部材25は、次のようにして使用される。
まず、シール部材25を取り付ける。具体的には、シール部材25のエンドレス部31を嵌合溝29に押し込む。これにより、膨出部31Aが嵌合溝29の奥まで押し込まれて、エンドレス部31が嵌合溝29に安定的に支持される。
この状態で、容器本体23内の溝板22内に半導体ウエハを収納し、蓋体24を取り付ける。具体的には、蓋体24を、容器本体23の上側から被せ、簡易着脱機構で蓋体24を容器本体23に固定する。
このとき、シール部材25では、その突片32が容器本体23側のシール面(水平板部27B)へ延びて、その先端部がシール面に当接することでその当接部分をシールする。この突片32がシール面に接触する状態を図5及び図6に基づいて説明する。
蓋体24が容器本体23の蓋体受け部27に嵌合されると、基端凸条37が蓋体24側のフランジ部29Aで押されて、まず図5のように、シール部材25の先端薄肉部34の先端部がシール面に当接する。次いで、蓋体24が蓋体受け部27に押し込まれると、図6(A)のように、嵌合溝29側のフランジ部29Aが基端凸条37を押して、先端薄肉部34が次第に撓み始める。蓋体24がさらに押し込まれると、図6(B)のように、先端薄肉部34と共に中間厚肉部35が撓み始める。蓋体24がさらに押し込まれると、図6(C)のように、中間厚肉部35がその基端側であまり撓まずに先端側で大きく撓んで、中間厚肉部35の先端部がほぼ水平になるように変形する。これにより、先端薄肉部34を水平に支持した状態でシール面に強く押し付ける。
このとき、中間厚肉部35や、先端薄肉部34と中間厚肉部35との境界付近に過度の力が加わらないように、基端凸条37で中央付近を押される基端弾性支持部36が撓む。さらに強い力が加わる場合は、基端弾性支持部36と共に基端凸条37が変形する。これにより、過度の力を逃がして、中間厚肉部35を一定の圧力でシール面に押し付ける。この一定圧力は、長期間持続させることができる。これは、突片32が劣化して弾力性が低下しても、その弾力性の低下分は、先端薄肉部34、中間厚肉部35、基端弾性支持部36および基端凸条37で分散して吸収できるためである。そして、中間厚肉部35に支持された先端薄肉部34は、その接触面38がシール面に密着する。
この状態で、薄板収納容器21の外気圧が高いと、その外気圧でシール部材25の先端薄肉部34がシール面に押し付けられる。さらに、先端薄肉部34の先端のカット面34Aも、外気圧でシール面に押し付けられる。これにより、先端薄肉部34がシール面に密着し、薄板収納容器21を密封する。薄板収納容器21の内圧が外気圧よりも高いときは、その内圧でシール部材25の先端薄肉部34とシール面との間が押し開かれて、薄板収納容器21内の気体が外部に流出して、薄板収納容器21内の圧力上昇が抑えられる。
蓋体24を取り外すときは、上記と逆の動作によって、シール部材25の先端薄肉部34がシール面から外れる。このとき、先端薄肉部34の先端部を蓋体受け部27のシール面に多少摺ることになるが、先端薄肉部34の先端部は、細くて鋭い先端ではなく、カット面34Aで肉厚にカットされているため、蓋体受け部27のシール面に多少摺っても、先端部分が欠けることはほとんど無い。
これにより、シール部材25と容器本体23との間は突片32が蓋体受け部27のシール面に密着してシールし、シール部材25と蓋体24との間はエンドレス部31が嵌合溝29に当接してシールする。
このシール部材25のシール性についての実験結果を図7に示す。この図7の表は、容器内を負圧にして大気圧になるまでの時間を測定したものである。ここでは、2検体のシール部材25に対して実験した。容器内を−5.00キロパスカルにして、30秒後、1分後、2分後、3分後、5分後、10分後の変化を調べた。この実験を種々の構成のシール部材に対して行ったが、どれも2分から5分程度で大気圧まで戻ったが、本実施形態のシール部材25では、10分後でも、第1検体で−3.95キロパスカル、第2検体で−4.04キロパスカルとなり、機密性が大幅に向上した。
以上のように、中間厚肉部35が先端薄肉部34を支持してシール面に押し付けるため、肉薄の先端薄肉部34がシール面に密着する。これにより、容器本体23内を密封することができ、シール性が大幅に向上する。
また、基端凸条37を介して基端弾性支持部36の中間位置を押圧することでこの基端弾性支持部36を柔軟に撓ませるようにしたので、中間厚肉部35を弾性的に支持することができる。この結果、中間厚肉部35に過度の力が加わるのを防止して、先端薄肉部34をシール面に適度な力で押し付けることができると共に、その押圧力を長期間持続させることができる。
先端薄肉部34を、柔軟に撓んでシール面の凹凸に追従して変形できる厚さに設定したので、シール面に凹凸がある場合でも、先端薄肉部34がその凹凸に応じて変形してシール面に密着し、容器本体23内を密封することができる。
先端薄肉部34の先端部に、45度程度の角度で傾斜させたカット面34Aを備えたので、先端薄肉部34の先端部が欠けるのを防止することができる。この結果、先端薄肉部34を良好な状態に維持することができ、容器本体23内を密封することができる。
中間厚肉部35を、先端薄肉部34の基端からテーパ状に次第に肉厚を増して形成したので、この中間厚肉部35はその基端側から先端側へ行くに従って曲率半径が次第に小さくなるように変形して、先端薄肉部34をシール面に水平に支持することができる。さらに、中間厚肉部35がその基端側から先端側へ行くに従って曲率半径が次第に小さくなるように変形することで、中間厚肉部35の全体形状として直線に近い形状が維持されるため、いわゆるコシの強い支持部材とすることができる。この結果、先端薄肉部34がシール面に密着し、容器本体23内を確実に密封することができる。
接触面38をその全面に亘って段差のない直線的な平坦面で形成したので、その接触面38とシール面との間に隙間ができにくく、密着させることができる。この結果、容器本体23内を密封することができる。
なお、上記実施形態では、半導体ウエハを収納する薄板収納容器21について説明したが、本発明はこれに限らず、内部を密封する必要のある容器全般に用いることができる。
また、上記実施形態では、嵌合溝29を蓋体24側に設けたが、容器本体23側に設けてもよい。この場合も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
さらに、上記実施形態では、基端凸条37を基端弾性支持部36の中央位置に設けたが、この基端凸条37の設置位置は、基端弾性支持部36を撓ませる程度に応じて適宜設定する。
また、基端凸条37を基端弾性支持部36側に設けたが、嵌合溝29のフランジ部29A側に設けてもよい。この場合も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
本発明のシール部材を示す断面図である。 従来のシール部材を示す断面図である。 本発明のシール部材が用いられた薄板収納容器を示す分解斜視図である。 本発明のシール部材が用いられた薄板収納容器を示す斜視図である。 本発明のシール部材を示す断面図である。 本発明の薄板収納容器の蓋体が取り付けられるときのシール部材の動きを示す断面図である。 機密性の実験結果を示す表である。
符号の説明
21:薄板収納容器、22:溝板、23:容器本体、24:蓋体、25:シール部材、27:蓋体受け部、27A:垂直板部、27B:水平板部、29:環合溝、29A:フランジ部、31:エンドレス部、31A:膨出部、32:突片、34:先端薄肉部、34A:カット面、35:中間厚肉部、36:基端弾性支持部、37:基端凸条、38:接触面。

Claims (6)

  1. 互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするシール部材であって、
    上記嵌合体又は被嵌合体のいずれか一方に設けられた嵌合溝に嵌合されるエンドレス部と、当該エンドレス部から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方のシール面に当接することでその当接部分をシールする突片とを備え、
    上記突片が、肉薄に形成され上記シール面に密着する先端薄肉部と、肉厚に形成され当該先端薄肉部を支持してこの先端薄肉部を上記シール面に押し付ける中間厚肉部と、当該中間厚肉部を弾性的に支持する基端弾性支持部と
    を備えたことを特徴とするシール部材。
  2. 請求項1に記載のシール部材であって、
    上記基端弾性支持部に掛かる荷重をその中間位置に集中させる基端突部を備えたことを特徴とするシール部材。
  3. 請求項1又は2に記載のシール部材であって、
    上記先端薄肉部が、柔軟に撓んでシール面の凹凸に追従して変形できる厚さに設定されたことを特徴とするシール部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシール部材であって、
    上記先端薄肉部の先端部が、30度から60度の角度で傾斜させてカットされたカット面を備えたことを特徴とするシール部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシール部材であって、
    上記中間厚肉部が、上記先端薄肉部の基端からテーパ状に次第に肉厚を増して形成されたことを特徴とするシール部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシール部材であって、
    上記先端薄肉部から中間厚肉部に亘る上記シール面側の接触面が、その全面に亘って段差のない直線的な平坦面で形成されたことを特徴とするシール部材。
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