JP2011190698A - スロットル弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スロットル弁装置1において、ギヤ室12への水や異物の侵入を防止するとともに、ギヤ室12内に正圧が生じた際のハウジングカバー11の破損を防止することにある。
【解決手段】スロットル弁装置1は、ギヤハウジング部10の接合面20とハウジングカバー11の接合面21との間にシール部材22が配され、シール部材22は、ギヤハウジング部10の接合面20に当接するリップ部26を有し、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部26が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。これにより、ギヤ室12への水や異物の侵入を防止するとともに、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じた際に圧力を逃してハウジングカバー11の破損を防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】スロットル弁装置1は、ギヤハウジング部10の接合面20とハウジングカバー11の接合面21との間にシール部材22が配され、シール部材22は、ギヤハウジング部10の接合面20に当接するリップ部26を有し、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部26が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。これにより、ギヤ室12への水や異物の侵入を防止するとともに、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じた際に圧力を逃してハウジングカバー11の破損を防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等の内燃機関に搭載され、吸気通路の開度を操作するスロットル弁装置に関する。
従来より、スロットル弁装置のスロットルボディは、吸気通路を形成するとともにスロットル弁を収容する筒部と、スロットル弁を駆動するモータを収容するモータハウジング部と、モータの駆動力をスロットル弁に伝達するギヤを収納するためのギヤハウジング部とを有する。
そして、ギヤハウジング部の開口端面にはハウジングカバーが組み付けられ、ハウジングカバーとギヤハウジング部との間にギヤ室が形成される。
そして、ギヤハウジング部の開口端面にはハウジングカバーが組み付けられ、ハウジングカバーとギヤハウジング部との間にギヤ室が形成される。
ところで、スロットルボディはエンジンルーム内に搭載されるため、降雨時やエンジンルームの清掃時に、ハウジングカバーとギヤハウジング部の開口端面との当接部から、ギヤ室に異物や水が侵入する虞がある。
そこで、ギヤ室に異物や水が侵入することを防ぐ、もしくは、低減するための技術が開示されている。
そこで、ギヤ室に異物や水が侵入することを防ぐ、もしくは、低減するための技術が開示されている。
例えば、特許文献1は、ギヤ室への浸水を防ぐため、水抜き穴を設けるとともに、ギヤ室に連通する呼吸穴を設けて、水の排出を向上させている。
しかしながら、この構成では、水抜き穴の位置を車両搭載時に下側にしなければならないため、スロットル弁装置の搭載自由度が低くなる。
しかしながら、この構成では、水抜き穴の位置を車両搭載時に下側にしなければならないため、スロットル弁装置の搭載自由度が低くなる。
また、特許文献2では、ハウジングカバーとギヤハウジング部の開口端面との間にガスケットを装着し、ガスケットによりシールして、ギヤ室への異物や水の侵入を防止する技術が開示されている。
しかしながら、この技術では、ギヤ室内に正圧が生じる場合(過給機による吸気時)でも、ガスケットによりシールされているので、ギヤ室内の圧力を逃がすことができない。このため、ハウジングカバーが樹脂で形成されている場合には、正圧によってハウジングカバーが破損する虞がある。
しかしながら、この技術では、ギヤ室内に正圧が生じる場合(過給機による吸気時)でも、ガスケットによりシールされているので、ギヤ室内の圧力を逃がすことができない。このため、ハウジングカバーが樹脂で形成されている場合には、正圧によってハウジングカバーが破損する虞がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、スロットル弁装置において、ギヤ室への水や異物の侵入を防止するとともに、ギヤ室内に正圧が生じた際のハウジングカバーの破損を防止することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のスロットル弁装置は、内燃機関への吸気通路を形成するスロットルボディと、スロットルボディ内に回動自在に支持されるとともにモータにより駆動されるスロットル弁とを備える。
また、スロットルボディは、モータの駆動力をスロットル弁に伝達するギヤを収納するためのギヤハウジング部を有し、ギヤハウジング部の開口がハウジングカバーにより覆われて、ハウジングカバーとギヤハウジング部との間にギヤを収納するギヤ室が形成される。
請求項1に記載のスロットル弁装置は、内燃機関への吸気通路を形成するスロットルボディと、スロットルボディ内に回動自在に支持されるとともにモータにより駆動されるスロットル弁とを備える。
また、スロットルボディは、モータの駆動力をスロットル弁に伝達するギヤを収納するためのギヤハウジング部を有し、ギヤハウジング部の開口がハウジングカバーにより覆われて、ハウジングカバーとギヤハウジング部との間にギヤを収納するギヤ室が形成される。
そして、ギヤハウジング部とハウジングカバーとの接合面間には、シール部材が配され、シール部材は、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに弾性変形することで、ギヤ室を低圧側に開放する圧力逃し弁として機能する。
これによれば、シール部材によってギヤ室への異物や水の侵入を防ぐとともに、ギヤ室内に所定値以上の正圧が生じる場合にはシール部材が変形してギヤ室内の圧力を逃すことができる。
このため、ギヤ室への水や異物の侵入を防止するとともに、ギヤ室に正圧が生じた際のハウジングカバーの破損を防止することができる。
このため、ギヤ室への水や異物の侵入を防止するとともに、ギヤ室に正圧が生じた際のハウジングカバーの破損を防止することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のスロットル弁装置によれば、シール部材は、ギヤハウジング部の接合面またはハウジングカバーの接合面の少なくとも一方に当接するリップ部を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
請求項2に記載のスロットル弁装置によれば、シール部材は、ギヤハウジング部の接合面またはハウジングカバーの接合面の少なくとも一方に当接するリップ部を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のスロットル弁装置によれば、リップ部が、シール部材の厚さ範囲内に収まるように設けられている。
請求項3に記載のスロットル弁装置によれば、リップ部が、シール部材の厚さ範囲内に収まるように設けられている。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載のスロットル弁装置によれば、シール部材が、C字状もしくはO字状の横断面形状を有する。
これによれば、シール部材の断面において応力集中が生じる箇所がなくなり、耐久性が向上する。
請求項4に記載のスロットル弁装置によれば、シール部材が、C字状もしくはO字状の横断面形状を有する。
これによれば、シール部材の断面において応力集中が生じる箇所がなくなり、耐久性が向上する。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載のスロットル弁装置によれば、シール部材は、ギヤハウジング部側の端部またはハウジングカバー側の端部の少なくとも一方に薄肉部を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、薄肉部が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
これによれば、リップ部を形成する場合と比較して、シール部材の製造を容易にすることができる。
請求項5に記載のスロットル弁装置によれば、シール部材は、ギヤハウジング部側の端部またはハウジングカバー側の端部の少なくとも一方に薄肉部を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、薄肉部が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
これによれば、リップ部を形成する場合と比較して、シール部材の製造を容易にすることができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載のスロットル弁装置によれば、薄肉部が当接するギヤハウジング部またはハウジングカバーは、薄肉部のギヤ室側に、薄肉部の先端部に当接する壁を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、薄肉部が弾性変形し、先端部が壁から離れることで圧力逃し弁として機能する。
これによれば、外部からの水や異物の侵入に対しても壁の存在により薄肉部が変形しにくく、シール性が向上する。
請求項6に記載のスロットル弁装置によれば、薄肉部が当接するギヤハウジング部またはハウジングカバーは、薄肉部のギヤ室側に、薄肉部の先端部に当接する壁を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、薄肉部が弾性変形し、先端部が壁から離れることで圧力逃し弁として機能する。
これによれば、外部からの水や異物の侵入に対しても壁の存在により薄肉部が変形しにくく、シール性が向上する。
本発明を実施するための形態1のスロットル弁装置は、内燃機関への吸気通路を形成するスロットルボディと、スロットルボディ内に回動自在に支持されるとともにモータにより駆動されるスロットル弁とを備える。
また、スロットルボディは、モータの駆動力をスロットル弁に伝達するギヤを収納するためのギヤハウジング部を有し、ギヤハウジング部の開口がハウジングカバーにより覆われて、ハウジングカバーとギヤハウジング部との間にギヤを収納するギヤ室が形成される。
また、スロットルボディは、モータの駆動力をスロットル弁に伝達するギヤを収納するためのギヤハウジング部を有し、ギヤハウジング部の開口がハウジングカバーにより覆われて、ハウジングカバーとギヤハウジング部との間にギヤを収納するギヤ室が形成される。
そして、ギヤハウジング部とハウジングカバーとの接合面間には、シール部材が配され、シール部材は、ギヤハウジング部の接合面またはハウジングカバーの接合面の少なくとも一方に当接するリップ部を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
本発明を実施するための形態2のスロットル弁装置では、リップ部が、シール部材の厚さ範囲内に収まるように設けられている。
本発明を実施するための形態3のスロットル弁装置では、シール部材が、C字状もしくはO字状の横断面形状を有する。
本発明を実施するための形態4のスロットル弁装置では、シール部材が、ギヤハウジング部側の端部またはハウジングカバー側の端部の少なくとも一方に薄肉部を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、薄肉部が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
本発明を実施するための形態4のスロットル弁装置では、シール部材が、ギヤハウジング部側の端部またはハウジングカバー側の端部の少なくとも一方に薄肉部を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、薄肉部が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
本発明を実施するための形態5のスロットル弁装置では、薄肉部が当接するギヤハウジング部またはハウジングカバーが、薄肉部のギヤ室側に、薄肉部の先端部に当接する壁を有し、ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、薄肉部が弾性変形し、先端部が壁から離れることで圧力逃し弁として機能する。
〔実施例1の構成〕
実施例1のスロットル弁装置1の構成を、図1と図2とを用いて説明する。
スロットル弁装置1は、例えば自動車等の車両に搭載されて、運転者のアクセル操作量に基づいて、内燃機関の各気筒の燃焼室内へ供給する吸入空気量を変更するものである。
実施例1のスロットル弁装置1の構成を、図1と図2とを用いて説明する。
スロットル弁装置1は、例えば自動車等の車両に搭載されて、運転者のアクセル操作量に基づいて、内燃機関の各気筒の燃焼室内へ供給する吸入空気量を変更するものである。
スロットル弁装置1は、運転者のアクセル操作量に応じて駆動されるバタフライ弁方式のスロットル弁2と、内燃機関への吸気通路を形成するとともに、スロットル弁2を収容するスロットルボディ3とを備える。
スロットルボディ3には、金属により形成され、吸気通路を形成するとともにスロットル弁2を収容する筒部5と、スロットル弁2を駆動するモータ6を収容するモータハウジング部7と、モータ6の駆動力をスロットル弁2に伝達するギヤ9を収納するためのギヤハウジング部10を有する。
そして、ギヤハウジング部10の開口端面には、樹脂製のハウジングカバー11が接合され、ハウジングカバー11とギヤハウジング部10との間にギヤ室12が形成されている。
なお、モータハウジング部7の内部には、モータ6を収容可能なモータ室14が形成されており、モータ室14とギヤ室12とは連通している。
なお、モータハウジング部7の内部には、モータ6を収容可能なモータ室14が形成されており、モータ室14とギヤ室12とは連通している。
ギヤ室12には、モータ6の出力軸の外周に固定されたピニオンギヤ15、ピニオンギヤ15と噛み合って回転する中間減速ギヤ16、中間減速ギヤ16と噛み合って回転するバルブギヤ17が収容される。また、ギヤ室12に、スロットル弁2の開度を検出するスロットルポジションセンサ18を収容してもよい。
そして、ギヤハウジング部10のハウジングカバー11に接合する面(接合面20)とハウジングカバー11のギヤハウジング部10に接合する面(接合面21)との間には、ゴム製のシール部材22が配されている。
ハウジングカバー11の接合面21にはシール部材22を配するための溝23がハウジングカバー11の全周にわたって環状に形成されており、溝23に対応した環状のシール部材22が配されている。
そして、ギヤハウジング部10とハウジングカバー11とは、シール部材22を挟み込んだ状態でクリップやボルト等の締結手段(図示せず)により締結される。
これにより、シール部材22が接合面20と溝23の底面とに当接した状態になり、ハウジングカバー11とギヤハウジング部10との間はシール部材22によりシールされる。
そして、ギヤハウジング部10とハウジングカバー11とは、シール部材22を挟み込んだ状態でクリップやボルト等の締結手段(図示せず)により締結される。
これにより、シール部材22が接合面20と溝23の底面とに当接した状態になり、ハウジングカバー11とギヤハウジング部10との間はシール部材22によりシールされる。
なお、シール部材22の高さは、溝23の深さよりもわずかに大きくなっているため、シール部材22が接合面20と溝23の底面とに当接した状態において、シール部材22の内側(ギヤ室12側)および外側(反ギヤ室12側)の接合面21と接合面20との間には隙間25が形成される。
〔実施例1の特徴〕
実施例1のスロットル弁装置1は、シール部材22が、ギヤハウジング部10の接合面20に当接するリップ部26を有し、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部26が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
実施例1のスロットル弁装置1は、シール部材22が、ギヤハウジング部10の接合面20に当接するリップ部26を有し、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部26が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
リップ部26は、シール部材22の周方向の少なくとも1箇所に形成されている(図2(a)参照)。シール部材22の接合面20側の端部がリップ部26となっており、リップ部26の基部27よりもリップ部26の先端28が外側(反ギヤ室12側)に位置するように形成され、リップ部26の先端28が接合面20に当接している。
なお、本実施例では、リップ部26の基部27がシール部材22の外側(反ギヤ室12側)部分にあり、リップ部26の先端28がシール部材22の外側側面30よりも外側に突出している。また、溝23の幅は、後述するリップ部26の弾性変形が可能な大きさに設定されている。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1のスロットル弁装置1の作用を説明する。
ギヤ室12に正圧が生じていない状態では、リップ部26が接合面20に当接しており(図1参照)、ハウジングカバー11とギヤハウジング部10との間はシール部材22によりシールされる。
これにより、外部からギヤ室12内への異物や水の侵入を防止することができる。
次に、実施例1のスロットル弁装置1の作用を説明する。
ギヤ室12に正圧が生じていない状態では、リップ部26が接合面20に当接しており(図1参照)、ハウジングカバー11とギヤハウジング部10との間はシール部材22によりシールされる。
これにより、外部からギヤ室12内への異物や水の侵入を防止することができる。
一方、過給機によって吸気される場合にギヤ室12内に正圧が生じることがあるが、ギヤ室12内に所定値以上の正圧が生じた状態では、リップ部26に圧力が加わって、リップ部26が弾性変形し、リップ部26の先端28と接合面20との間に隙間31が生じる(図2(b)参照)。
これにより、隙間25、31を通じてギヤ室12は外部(低圧側)に開放されるので、圧力を逃すことができる。
これにより、隙間25、31を通じてギヤ室12は外部(低圧側)に開放されるので、圧力を逃すことができる。
〔実施例1の効果〕
実施例1のスロットル弁装置1は、ギヤハウジング部10の接合面20とハウジングカバー11の接合面21との間にシール部材22が配され、シール部材22は、ギヤハウジング部10の接合面20に当接するリップ部26を有し、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部26が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
実施例1のスロットル弁装置1は、ギヤハウジング部10の接合面20とハウジングカバー11の接合面21との間にシール部材22が配され、シール部材22は、ギヤハウジング部10の接合面20に当接するリップ部26を有し、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときに、リップ部26が弾性変形することで圧力逃し弁として機能する。
これにより、〔実施例1の作用〕で説明したとおりに、ギヤ室12への水や異物の侵入を防止するとともに、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じた際に圧力を逃してハウジングカバー11の破損を防止することができる。
〔実施例2の構成〕
実施例2のスロットル弁装置1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図3を用いて説明する。
実施例2のスロットル弁装置1は、リップ部26が、シール部材22の厚さ範囲内に収まるように設けられている。シール部材22の厚さとは、リップ部26以外の部分のシール部材22の厚さであり、シール部材22の外側側面30と内側側面32との間の距離を指す。
実施例2のスロットル弁装置1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図3を用いて説明する。
実施例2のスロットル弁装置1は、リップ部26が、シール部材22の厚さ範囲内に収まるように設けられている。シール部材22の厚さとは、リップ部26以外の部分のシール部材22の厚さであり、シール部材22の外側側面30と内側側面32との間の距離を指す。
すなわち、リップ部26の基部27がシール部材22の内側(ギヤ室12側)部分にあり、リップ部26の先端28は、シール部材22の外側側面30よりも内側に収まっている(図3(a)参照)。また、ギヤ室12内に所定値以上の正圧が生じた場合にリップ部26が弾性変形した状態においても、リップ部26がシール部材22の厚さ範囲内に収まっている(図3(b)参照)。
これにより、シール部材22を収容する溝23の幅を小さくすることができる。
これにより、シール部材22を収容する溝23の幅を小さくすることができる。
〔実施例3の構成〕
実施例3のスロットル弁装置1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図4(a)、(b)を用いて説明する。
実施例3のスロットル弁装置1は、シール部材22が周方向全周においてC字状の横断面を有し、例えば、C字の開口部34が外側を向くように溝23内に配置されている。
実施例3のスロットル弁装置1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図4(a)、(b)を用いて説明する。
実施例3のスロットル弁装置1は、シール部材22が周方向全周においてC字状の横断面を有し、例えば、C字の開口部34が外側を向くように溝23内に配置されている。
そして、ギヤ室12内に所定値以上の正圧が生じた場合には、シール部材22の開口部34が閉じるように弾性変形し、シール部材22と接合面20との間に隙間31が生じる(図4(b)参照)。これにより、隙間25、31を通じてギヤ室12は外部(低圧側)に開放されるので、圧力を逃すことができる。
リップ部26の場合、基部27の周辺に応力集中が生じる虞があるが、本実施例では応力集中が生じる箇所がなくなり、耐久性が向上する。
〔実施例4の構成〕
実施例4のスロットル弁装置1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図4(c)を用いて説明する。
実施例4のスロットル弁装置1は、シール部材22の接合面20側の端部に厚さを薄くした薄肉部36が形成されている。薄肉部36は、シール部材22の周方向の少なくとも1箇所に形成されている。
実施例4のスロットル弁装置1の構成を、実施例1とは異なる点を中心に、図4(c)を用いて説明する。
実施例4のスロットル弁装置1は、シール部材22の接合面20側の端部に厚さを薄くした薄肉部36が形成されている。薄肉部36は、シール部材22の周方向の少なくとも1箇所に形成されている。
ギヤ室12に正圧が生じていない状態では、薄肉部36の先端37が接合面20に当接しており(図4(c)参照)、ハウジングカバー11とギヤハウジング部10との間はシール部材22によりシールされる。
一方、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときには、薄肉部36が弾性変形して、薄肉部36の先端37が接合面20から離れ、圧力逃し弁として機能する。
一方、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときには、薄肉部36が弾性変形して、薄肉部36の先端37が接合面20から離れ、圧力逃し弁として機能する。
これによれば、リップ部26を形成する場合と比較して、シール部材22の製造を容易にすることができる。
〔実施例5の構成〕
実施例5のスロットル弁装置1の構成を、実施例4とは異なる点を中心に、図4(d)を用いて説明する。
実施例5のスロットル弁装置1は、薄肉部36のギヤ室12側において、接合面20に壁40が形成されている。
壁40は、薄肉部36の基部41までには到達せず、薄肉部36の先端部42のみが当接するような高さに設定されている。
実施例5のスロットル弁装置1の構成を、実施例4とは異なる点を中心に、図4(d)を用いて説明する。
実施例5のスロットル弁装置1は、薄肉部36のギヤ室12側において、接合面20に壁40が形成されている。
壁40は、薄肉部36の基部41までには到達せず、薄肉部36の先端部42のみが当接するような高さに設定されている。
そして、ギヤ室12に正圧が生じていない状態では、壁40の外側に薄肉部36の先端部42が当接することで、ギヤハウジング部10とハウジングカバー11との間のシールがなされている。
一方、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときには、薄肉部36が弾性変形し、先端部42が壁40から離れることで圧力逃し弁として機能する。
一方、ギヤ室12に所定値以上の正圧が生じたときには、薄肉部36が弾性変形し、先端部42が壁40から離れることで圧力逃し弁として機能する。
これによれば、外部からの水や異物の侵入に対しても壁40の存在により薄肉部36が変形しにくく、シール性が向上する。
なお、本実施例では、シール部材22がハウジングカバー11の溝23に圧入されている。これは、壁40と薄肉部36との位置決めを行いやすくするためである。
〔変形例〕
スロットル弁装置1の態様は、実施例に限定されず、様々な変形例を考えることができる。例えば、実施例1〜5では、ハウジングカバー11の接合面21に溝23設けたが、ギヤハウジング部10の接合面20に溝23を設けて、ハウジングカバー11の接合面21とシール部材22との間で圧力逃し弁を構成してもよい。
スロットル弁装置1の態様は、実施例に限定されず、様々な変形例を考えることができる。例えば、実施例1〜5では、ハウジングカバー11の接合面21に溝23設けたが、ギヤハウジング部10の接合面20に溝23を設けて、ハウジングカバー11の接合面21とシール部材22との間で圧力逃し弁を構成してもよい。
また、実施例3では、シール部材22をC字状断面に設けたが、O字状断面であってもよい。O字状断面の場合も圧力を受けた場合に扁平に変形することにより、C字状断面の場合と同様に圧力逃し弁として機能することができる。
また、シール部材22を周方向において部分的にC字状断面にし、それ以外をO字状断面にしてもよい。
また、シール部材22を周方向において部分的にC字状断面にし、それ以外をO字状断面にしてもよい。
1 スロットル弁装置
2 スロットル弁
3 スロットルボディ
6 モータ
9 ギヤ
10 ギヤハウジング部
11 ハウジングカバー
12 ギヤ室
20 ギヤハウジング部の接合面
21 ハウジングカバーの接合面
22 シール部材
26 リップ部
36 薄肉部
40 壁
42 薄肉部の先端部
2 スロットル弁
3 スロットルボディ
6 モータ
9 ギヤ
10 ギヤハウジング部
11 ハウジングカバー
12 ギヤ室
20 ギヤハウジング部の接合面
21 ハウジングカバーの接合面
22 シール部材
26 リップ部
36 薄肉部
40 壁
42 薄肉部の先端部
Claims (6)
- 内燃機関への吸気通路を形成するスロットルボディと、
前記スロットルボディ内に回動自在に支持されるとともにモータにより駆動されるスロットル弁とを備え、
前記スロットルボディは、前記モータの駆動力を前記スロットル弁に伝達するギヤを収納するためのギヤハウジング部を有し、
前記ギヤハウジング部の開口がハウジングカバーにより覆われて、前記ハウジングカバーと前記ギヤハウジング部との間に前記ギヤを収納するギヤ室が形成されるスロットル弁装置であって、
前記ギヤハウジング部と前記ハウジングカバーとの接合面間には、シール部材が配され、
前記シール部材は、前記ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに弾性変形することで、前記ギヤ室を低圧側に開放する圧力逃し弁として機能することを特徴とするスロットル弁装置。 - 請求項1に記載のスロットル弁装置において、
前記シール部材は、前記ギヤハウジング部の接合面または前記ハウジングカバーの接合面の少なくとも一方に当接するリップ部を有し、
前記ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、前記リップ部が弾性変形することで前記圧力逃し弁として機能することを特徴とするスロットル弁装置。 - 請求項2に記載のスロットル弁装置において、
前記リップ部は、前記シール部材の厚さ範囲内に収まるように設けられていることを特徴とするスロットル弁装置。 - 請求項1に記載のスロットル弁装置において、
前記シール部材は、C字状もしくはO字状の横断面形状を有することを特徴とするスロットル弁装置。 - 請求項1に記載のスロットル弁装置において、
前記シール部材は、前記ギヤハウジング部側の端部または前記ハウジングカバー側の端部の少なくとも一方に薄肉部を有し、
前記ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、前記薄肉部が弾性変形することで前記圧力逃し弁として機能することを特徴とするスロットル弁装置。 - 請求項5に記載のスロットル弁装置において、
前記薄肉部が当接する前記ギヤハウジング部または前記ハウジングカバーは、
前記薄肉部のギヤ室側に、前記薄肉部の先端部に当接する壁を有し、
前記ギヤ室に所定値以上の正圧が生じたときに、前記薄肉部が弾性変形し、前記先端部が前記壁から離れることで前記圧力逃し弁として機能することを特徴とするスロットル弁装置。
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