JP4831064B2 - 過給機付内燃機関用のスロットル装置 - Google Patents

過給機付内燃機関用のスロットル装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される過給機付内燃機関用のスロットル装置に関するもので、スロットルボディに回転自在に軸支されるスロットルバルブのスロットルシャフトの軸受構造に係わる。
〔従来の技術〕
従来から、スロットルシャフトを回転駆動してスロットルシャフトに保持されるスロットルバルブの弁開度を変更することで、スロットルボディの吸気通路内を流れる吸入空気量を調整する内燃機関用のスロットル装置がある。そして、スロットルシャフトの軸方向両端側において、スロットルボディに設けられる軸受収容部にスロットルシャフトを回転自在に支持するすべり軸受もしくはころがり軸受を介して気密的に軸支される内燃機関用のスロットル装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されるターボチャージャ式過給機付内燃機関用の電子制御式スロットル制御装置は、自然吸気の内燃機関用のスロットル装置と基本的に変わるところはないが
、吸入空気が正圧に過給されることにより、過給された吸入空気がスロットルシャフトを軸支する軸受から外部に漏れないように、例えば、スロットルシャフトの軸方向両端において、一方端はプラグ付すべり軸受が、また、他方端はリップシール一体型のころがり軸受が装着されている。
このころがり軸受は、スロットルシャフトの外周に嵌入されて、軌道面に溝部を有する内輪と、スロットルボディの軸受収容部の内周に嵌入されて、内輪と対向する軌道面に溝部を有する外輪と、内輪と外輪との2つの軌道の間に収容されて、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間を転動する複数の鋼球と、2つの軌道輪の間で、かつ鋼球よりも軸方向の両端側にそれぞれ挿着された2つのリップシールとから構成される周知のリップシール一体型ボールベアリング(以下、リップシール付ボールベアリングと呼ぶ)である。
リップシール付ボールベアリングは、ボールベアリングの内部にダストや水分等の異物の侵入を防止したり、ボールベアリングの内部の潤滑油が外部に漏れ出すのを防止したりするために、金属製の補強材により補強された環状のゴム系弾性体よりなるリップシールを2つの軌道輪の間の環状隙間に弾性変形させて挟み込み、2つの軌道輪に気密的に密接するとともに内輪に摺接する軸受である。
従って、リップシール付ボールベアリングが、例えば、スロットルシャフトの他方端を軸支するために挿着されると、リップシール付ボールベアリングの内外に圧力差が生じても、リップシールの適当な弾性力によって気密性が確保される。しかも、リップシールの弾性力を強化したり、また、リップの反転や、軌道輪からのずれや外れを規制するストッパ部を軌道輪に設ける(以下、これを強化型リップシール付ボールベアリングと呼ぶ)ことによって、さらに大きな圧力差においても気密性は維持可能としている。
特開2004−263734号公報
しかるに、環境問題の社会的要求が高まる中、過給機付内燃機関の採用は熱効率の向上とエミッションの清浄化の面で注目され、熱効率の向上のため過給圧の一層の増大が見込まれている。この過給圧の一層の増大に際し、この強化型リップシール付ボールベアリングでは、気密性を強化するためにリップシールの剛性力(弾性力)を強めること、もしくはリップシールの受圧面積を小さくすることが必要で、前者による対応では、リップ部の摺接する軌道面およびストッパ部との摩擦抵抗力が益々増加して、安定した滑らかな回転が得られないとともに省動力化を損なうこととなる。また、後者による対応では、リップシールの小型化に伴う軌道輪、および鋼球の小型化と相まって、ころがり軸受の負荷荷重に限界を生じることとなる。従って、強化型リップシール付ボールベアリングのリップシ
ールの剛性力の強化もしくは小型化による気密性の確保には限界がある。
そこで、強化型リップシール付ボールベアリングに代わる独立した小型のオイルシールとリップシール付ボールベアリングとからなる別体型の気密式の軸受構造の提供が重要な課題となる。
しかし、独立したオイルシールとリップシール付ボールベアリングとからなる別体型の気密式の軸受構造において、その挿入組付け時に、独立したオイルシールとリップシール付ボールベアリングとの境界空間が、気密性ゆえに密閉状態となり、中の空気が圧縮されて反発力を生じ、正常な組付けができない恐れがあり、また、仮に組付けできても各部品に余分な力を及ぼして歪みを生じ、シール機能を不良化する恐れがある。また、組付け後においても、高密閉状態では温度変化等によって中の空気の膨張により大きな作用力を受け、組付けが外れる恐れもある。
そこで、本発明の目的は、上記問題に鑑みてなされたもので、オイルシールところがり軸受とを別体に設け、その間に閉じられた空間の空気が圧縮されて反発力を生じることなく、組付け時に余分な組付力や組付工数を必要とせず、また、組付け後においても歪み等の生じない軸受構造の過給機付内燃機関のスロットル装置を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、内燃機関に吸入され、正圧に過給される吸入空気が中心軸方向に流れるスロットルボディと、スロットルボディの中心軸方向に対して略直交する方向に回転中心軸を有するスロットルバルブと、スロットルバルブと一体的に回転し、所定の弁開度に駆動するとともに両端部に軸受摺動部を有するスロットルシャフトと、スロットルシャフトを回転自在に支持するころがり軸受と、スロットルシャフトに当接しころがり軸受に対しスロットルボディのボア壁側に配設されたオイルシールとを備え、スロットルボディには、スロットルバルブを開閉自在に収容するボア壁部、およびころがり軸受を保持する筒状の軸受収容部を有し、ころがり軸受は、軸受収容部のスロットルボディ外側の開口部を気密的に閉塞し、オイルシールは、軸受収容部の内周に収容保持され、軸受収容部をスロットルボディ内側に対して気密的に閉塞し、さらに、ころがり軸受とオイルシールとの間に軸受収容部を外部に連通するエヤ抜き孔を設けたことを特徴としている。
これにより、軸受収容部にオイルシールを挿入して後、ころがり軸受を挿入しても、オイルシールところがり軸受との間の空気は圧縮されて反発力を生じることなく、余分な組付力を必要とせず正常に組付けが実施できる。また、ころがり軸受の変更なしに組付けが可能となるため、余分な組付工数を必要とせず簡単、かつ、コストアップを抑制できる。また、組付け後においても、温度変化等による空気の膨張作用力の発生を防止できる。
また、請求項1の手段によれば、ころがり軸受の内輪に、オイルシールに当接してオイルシールとの間隔を一定に保持する突起部を設けたことを特徴としている。
これにより、常に、オイルシールところがり軸受との間隔を変えることなく一定のまま軸受収容部に挿入することができるので、オイルシールところがり軸受との間の空気は圧縮されて反発力を生じることなく正常に組付けが実施できる。また、軸受収容部の開口部を気密的に閉塞する組付けが、2部品を同時に、かつ、1工程にて挿入可能となるので、組付工数が短縮できる。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、請求項1の手段における、「ころがり軸受の内輪に、オイルシールに当接してオイルシールとの間隔を一定に保持する突起部を設ける」代わりに、スロットルシャフトに、オイルシールところがり軸受との間を所定の間隔に保持するスペーサを挿着したことを特徴としている。
これにより、請求項1の手段と同様な作用効果を奏する。また、スペーサを新たに追加するのみで、ころがり軸受の変更なしに組付けが可能となるため、簡単、かつ、コストアップを抑制できる。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、エヤ抜き孔を、ころがり軸受の外輪の外側におけるスロットルボディに設けたことを特徴としている。
これにより、加工が容易であり、加工工数も低減できるので、コストアップを抑制できる。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、エヤ抜き孔を、ころがり軸受の内輪の内側におけるスロットルシャフトに設けたことを特徴としている。
これにより、請求項の手段と同様、加工が容易であり、加工工数も低減できるので、コストアップを抑制できる。
〔請求項の手段〕
請求項の手段によれば、エヤ抜き孔は、貫通穴、もしくは連通溝により形成されることを特徴としている。
これにより、加工が容易であり、加工工数も低減できるので、コストアップを抑制できる。
本発明の最良の実施形態を、図に示す2つの実施例と2つの変形例とともに説明する。なお、実施例1および変形例1は、オイルシールところがり軸受との間の間隔を一定に保持して軸受収容部に嵌着、組付けできない例(本発明が適用されていない例)を示す参考例であり、実施例2および変形例2は、オイルシールところがり軸受との間の間隔を一定に保持して軸受収容部に嵌着、組付けできる例(本発明が適用された例)を示すものである。
〔実施例1の構成〕
図1および図2は本発明の実施例1を示したもので、図1はスロットル装置の全体構造を示した断面図であり、図2は軸受構造を示す拡大詳細図であり、(a)は丸孔によるエヤ抜き孔を示す断面図であり、(b)は凹溝によるエヤ抜き孔を示す断面図である。
図1に示すように、スロットル装置1は、過給機付内燃機関(以下、単にエンジンと略す、図示せず)の各気筒に吸入される吸入空気が中心軸方向に流れる吸気通路を形成する略円管状のスロットルボディ2と、吸入される吸入空気量を調整するスロットルバルブ3と、このスロットルバルブ3を保持するとともにスロットルボディ2に軸受を介して軸支されるスロットルシャフト4と、スロットルバルブ3およびスロットルシャフト4を回転駆動する駆動モータ5と、スロットルバルブ3およびスロットルシャフト4を全閉方向に付勢するコイルスプリング等のリターンスプリング(バルブ付勢手段)6と、駆動モータ5の回転出力をスロットルバルブ3およびスロットルシャフト4に伝達する歯車減速装置(動力伝達装置)7と、この歯車減速装置7を構成する各ギヤを回転自在に収容するギヤカバー8とを備えている。
そして、駆動モータ5を通電制御するエンジン制御装置(エンジン制御ユニット:以下ECUと呼ぶ、図示せず)と接続されて内燃機関用吸気装置を構成する。このスロットル装置1は、自動車のアクセルペダル(図示せず)の踏込み(アクセル操作量)に基づいてエンジンに流入する吸入空気量を調整することでエンジンの出力ならびに回転数をコントロールするものである。なお、ECUには、アクセルペダルの踏込み量を電気信号(アクセル開度信号)に変換し、ECUへアクセル操作量を出力するアクセル開度センサ(図示せず)が接続されている。
また、スロットル装置1は、スロットルバルブ3の開度を電気信号(スロットル開度信号)に変換し、ECUへスロットルバルブ3がどれだけ開いているかを出力するスロットルポジションセンサ9を備えている。このスロットルポジションセンサ9は、スロットルシャフト4の他端部(図示右端部)に、固定手段によって固定された磁界を発生する略角形状の分割型の永久磁石11と、この永久磁石11に磁化される分割型のヨーク(図示せず)と、分割型の永久磁石11に対向するようにギヤカバー8側に一体的に配置されたホ
ール素子13と、ホール素子13への磁束を集中させる鉄系の金属材料(磁性材料)よりなるステータ14とから構成されている。
スロットルボディ2は、金属材料、例えばアルミニウムダイカストにより製造され、円管状のボア壁部18に形成される吸気通路内にスロットルバルブ3を全閉位置から全開位置に至るまで回転自在に保持するハウジングを構成し、エンジンのインテークマニホールド(図示せず)に締結ねじ等の締結具によって締め付け固定される。
このスロットルボディ2には、スロットルシャフト4の他端部を、後記するオイルシール19およびころがり軸受20からなる軸受構造を介して気密的に、かつ、回転自在に支持する円筒形状の軸受収容部21と、スロットルシャフト4の一端部(図示左端部)を、後記するすべり軸受22およびプラグ(盲栓)25を介して回転自在に、かつ、気密的に支持する円筒形状の軸受収容部23とを備えている。なお、ボア壁部18の外周部には、固定ボルト等の締結具が挿通する挿通孔24が複数個形成されている。
スロットルバルブ3は、金属材料または樹脂材料により略円盤形状に形成されて、エンジンに吸入される吸入空気量を調整するバタフライ弁で、スロットルバルブ3と一体的に回転するスロットルシャフト4のバルブ保持部に形成されたバルブ挿入孔(図示せず)内に嵌着された状態で、スロットルシャフト4に締結ねじ等の締結具を用いて締め付け固定されている。
スロットルシャフト4は、金属材料により丸棒形状に形成されており、その両端部がスロットルボディ2の両軸受収容部21、23に回転自在または摺動自在に支持されている
。そして、スロットルシャフト4の他端部には、歯車減速装置7の構成要素の1つであるバルブギヤ26の内周部をかしめや締結等で固定するための円環形状のプレート27が取り付けられている。なお、プレート27は、バルブギヤ26にインサート成形されている。
駆動モータ5は、通電されるとモータシャフトが正逆に回転可能な電動式のアクチュエ
ータ(駆動源)である。そして、歯車減速装置7は、駆動モータ5の回転速度を所定のスロットルシャフト4の回転速度に減速するもので、スロットルシャフト4の他端部に固定されたバルブギヤ26と、このバルブギヤ26と噛み合って回転する中間ギヤ28と、駆動モータ5のモータシャフトに嵌入されたピニオンギア29とを有し、スロットルバルブ3およびスロットルシャフト4を回転駆動するバルブ駆動手段である。
中間ギヤ28は、樹脂材料により所定の形状に一体成形され、回転中心をなす中間シャフト30に回転自在に挿着されている。そして、中間ギヤ28には、バルブギヤ26に噛み合う小径ギヤ31、およびピニオンギア29に噛み合う大径ギヤ32が設けられている
。ここで、中間シャフト30の軸方向の一端部は、スロットルボディ2のボア壁部18の外壁面に形成された凹部に圧入固定され、また、他端部はギヤカバー8の内壁面に形成された凹部に嵌め込まれ固定されている。
ピニオンギア29は、金属材料により所定の形状に一体的に成形され、駆動モータ5のモータシャフトに嵌入され、一体的に回転するドライブギヤである。ここで、ピニオンギア29および中間ギヤ28は、駆動モータ5の回転トルクをバルブギヤ26に伝達するトルク伝達手段である。
バルブギヤ26は、樹脂材料により所定の略円環形状に一体成形され、そのバルブギヤ26の図示下部側の外周面には、中間ギヤ28の小径ギヤ31と噛み合うギヤ部33が一体的に、かつ、部分的に形成されている。ここで、外周面を部分的に形成されるギヤ部3
3は、スロットルバルブ3の最大開度である略90度を僅かに超える範囲に形成されれば事足りる。そして、バルブギヤ26の他の外周部は、ギヤ部の形成されないボス部を構成し、このボス部にスロットルバルブ3が全閉した際に全閉位置ストッパ34に係止される被係止部としての全閉ストッパ部35が一体的に形成されている。
また、バルブギヤ26のボス部には、オープナ部39が略円環形状のバルブギヤ26の軸方向に突出するように一体成形されている。オープナ部39の一端部には、後記するリターンスプリング6のU字状フック部38を係脱自在に係止するコの字形のガイドを有する係合部が一体成形されている。また、オープナ部39の他端部には、リターンスプリング6の他端部を係止するバルブギヤ側スプリングフック(図示せず)が一体成形されている。なお、このコの字形の係合部によって、リターンスプリング6のU字状フック部38の軸方向の移動(横ズレ)を規制している。
さらに、バルブギヤ26の外周部には、スロットルバルブ3が全開した際に、全開位置ストッパ(図示せず)に係止される被係止部としての全開ストッパ部(図示せず)が一体的に形成されている。
そして、スロットルボディ2のボア壁部18の他端部、つまりギヤカバー8との当接部には、円筒凹形状のリターンスプリング収容部が、スロットルシャフト4を軸支する各軸受収容部21、23と同心に設けられ、リターンスプリング収容部にはリターンスプリング6が収容されている。
リターンスプリング6は、リターンスプリング部36とデフォルトスプリング部37とからなり、リターンスプリング部36とデフォルトスプリング部37とは互いに巻回方向が異なる方向のコイルスプリングである。そして、リターンスプリング部36とデフォルトスプリング部37との結合部には略逆U字形状に曲げられて中間開度ストッパ40に保持されるU字状フック部38が形成されている。
リターンスプリング部36は、ばね鋼材をコイル状に成形されて、オープナ部39を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間位置まで戻すように付勢するリターン機能を有する第1スプリングであり、リターンスプリング部36の一端部は、スロットルボディ2のボア壁部18の他端部に設けられたリターンスプリング収容部の底壁面に一体的に形成されたボディ側スプリングフックに係止または保持されている。
また、デフォルトスプリング部37は、ばね鋼材をコイル状に成形されて、オープナ部39を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間位置まで戻すように付勢するオープン機能を有する第2スプリングであり、デフォルトスプリング部37の他端部は、バルブギヤ26のオープナ部39のバルブギヤ側スプリングフックに係止または保持されている
また、スロットルボディ2の他端部、つまりギヤカバー8との当接部の図示上部側において、長手方向中心線上には、内周壁より図示下方側に突出したボス形状の全閉位置スト
ッパ34が設けられている。この全閉位置ストッパ34には、スロットルバルブ3が全閉位置まで閉じた際に、バルブギヤ26に一体的に成形された全閉ストッパ部35が当接するのを調節するアジャストスクリューがねじ込まれている。
また、スロットルボディ2の他端部、つまりギヤカバー8との当接部の図示上部側には
、内周壁より図示下方側に突出したボス形状の中間開度ストッパ40が設けられている。この中間開度ストッパ40は、何らかの要因によって、駆動モータ5への電流の供給が遮断された際に、リターンスプリング6のリターンスプリング部36とデフォルトスプリング部37とのそれぞれ異なる方向の付勢力を利用して、機械的にスロットルバルブ3を全閉位置と全開位置との間の所定の中間開度に保持または係止するものであり、中間開度ストッパ40には、所定の中間開度に調節するアジャストスクリューがねじ込まれている。これにより、駆動モータ5への電流の供給が遮断された場合においても、退避走行を可能とするようになっている。
ギヤカバー8は、上記したスロットルポジションセンサ9の各端子間を電気的に絶縁する熱可塑性樹脂よりなる。そして、ギヤカバー8は、スロットルボディ2の他端部の歯車減速装置7を収容するように、スロットルボディ2の他端部の開口側に設けられた鍔状の接合端面に、固定ボルトや締結ねじ等の締結具(図示せず)を用いて締め付け固定される鍔状の被接合端面を有している。また、両接合端面との間には、ギヤカバー8内への異物の侵入を防止するゴム製の環状シール部材(例えば、弾性シール材、ゴムパッキン、ガスケットなど)が装着されている。
本実施例に採用するスロットルシャフト4の他端部を軸支する軸受構造は、図2に示す
ように、独立したオイルシール19ところがり軸受20とをそれぞれ別体に配設してなり
、吸入空気の上流側すなわちスロットルボディ2のボア壁部18側に高シール機能のオイルシール19を配設し、そして、その下流側すなわち軸受収容部21の開口側にころがり軸受20を配設して組付けられている。そして、さらに、軸受収容部21には、オイルシ
ール19ところがり軸受20との間に所定の間隔が形成する空間と外部とを連通するエヤ抜き孔71が設けられている。
ころがり軸受20は、図2(a)に示すように、内輪41と外輪42との2つの軌道輪の間に滑動自在に収容されて、内輪41の軌道面と外輪42の軌道面との間を転動する鋼球(転動体)43と、内輪41と外輪42との2つの軌道輪の間で、かつ鋼球43よりも軸方向の両端側にそれぞれ装着された2つの第1、第2リップシール44、45と、複数の鋼球43の脱落を防止するための2つの第1、第2リテーナ46、47を備え、内輪4
1と外輪42の軌道面との間に配された鋼球43のころがり摩擦によりスロットルシャフト4の他端部を回転自在に支持するリップシール付ボールベアリングである。なお、2つの第1、第2リテーナ46、47には、半円筒または半球状の凹部が周方向に所定の間隔をもって設けられている。また、鋼球43の代わりにころ等の転動体を用いてもよい。
内輪41は、金属材料によって円環状に形成されて、外輪42に対向する軌道面に、略球面形状の溝部48を有している。この内輪41は、スロットルシャフト4の他端部の外周に圧入固定されて、スロットルシャフト4と一体的に回転するインナレースである。
一方、外輪42は、内輪41と同一の金属材料によって円環状に形成されて、内輪41に対向する軌道面に、略球面形状の溝部50を有している。この外輪42は、スロットルボディ2の軸受収容部21の内周に気密的に圧入固定されるアウタレースである。そして
、外輪42の溝部50の図示左側には、第1リップシール44の外周側部を係止するための、径方向の内周側に突出する凸状の段差部51が一体的に形成されている。また、同様に、外輪42の溝部50の図示右側には、第2リップシール45の外周側部を係止するための、径方向の内周側に突出する凸状の段差部52が一体的に形成されている。
第1、第2リップシール44、45は、金属製の補強材により補強されたゴム系弾性体によって円環板形状に形成されて、外輪42の各段差部51、52と内輪41の軌道輪との間に形成される環状隙間に装着されている。この第1、第2リップシール44、45は
、2つの軌道輪の間に挟み込まれると、各リップシール44、45の内径側のリップ部が径方向に弾性変形して内輪41の軌道輪と摺接するとともに気密的に密接する。
また、オイルシール19は、図2(a)に示すように、回転軸用の密封装置として機器内の流体の流出を防ぐ一方、外部からの異物の侵入を防ぐために使用される。オイルシール19は、金属製の補強材により補強されたゴム系弾性体によって二重の円環形状に形成されて、中心に近い一重円環部には金属環とゴムリップが同時に加硫接着し、成形されており、主リップ部61にはリング状のばね62によって緊縛力を生じ、また、ちり除けのシールリップ63を軸方向に並列して配置している。そして、二重円環部は挿入組付けのための外形部を構成し、金属製の補強材により補強されて剛性と形状寸法を有する比較的小型化の可能な密封装置である。
オイルシール19は、緊縛力の生じる主リップ部61が直接スロットルシャフト4の外周部と当接する構成となっている。これにより、シールを実行するシール周長は設定可能な範囲において最小となり、主リップ部61からのリークの発生確率を最小限に低く抑えることができるとともに、オイルシール19の上流側および下流側の流体の有する圧力差を受ける有効投影面積も最小限に小さくすることができ、本質的に高差圧型の密封装置としての特徴をもつ。
また、主リップ部61の緊縛力の大きさは、ばね62の強さを変えることによって任意に設定が可能であるので、気密性を確保する差圧力の大きさと気密による摺動抵抗の大きさのバランスが容易に設定できる。従って、従来の強化型リップシール付ボールベアリングのように、一方では、リップシール部の剛性力を増加して気密性を確保するが、他方では、摩擦抵抗力の増加とのバランスを考慮せざるを得ない煩わしさを解消して、簡単、かつ、確実に気密性を保持できる。
そして、図2(a)に示すように、スロットルボディ2の軸受収容部21には、オイルシール19ところがり軸受20との間に所定の間隔が形成する空間と外部とを連通するエヤ抜き孔71が設けられている。このエヤ抜き孔71は円筒状の軸受収容部21の軸方向ならびに径方向に連続する丸孔を貫通することで形成され、少なくとも円周部に1箇所以上設けられている。なお、エヤ抜き孔71は、この貫通孔により形成されることに限ることなく、図2(b)に示すように、軸受収容部21の内周面に軸方向ならびに径方向に連続する凹溝によって形成される連通溝のエヤ抜き孔71であってもよい。これにより、オイルシール19をスロットルシャフト4の外周に嵌着するとともに軸受収容部21のオイルシール用軸孔64に挿着して後、ころがり軸受20をスロットルシャフト4の外周に嵌着するとともに軸受収容部21のころがり軸受用軸孔54に挿着しても、オイルシール1
9ところがり軸受20との間の空間は圧縮されて反発力を生じることなく良好に組付けができる。
〔実施例1の作用〕
本実施例のスロットル装置1の作用を、図1および図2に基づいて説明する。
運転者(ドライバー)がアクセルペダルを踏込むと、アクセル開度センサによりアクセル開度信号がECUに入力される。そして、ECUによってスロットルバルブ3が所定の開度となるように駆動モータ5が通電されて、駆動モータ5のモータシャフトが回転する
。そして、駆動モータ5のトルクが、ピニオンギア29および中間ギヤ28を経て、バルブギヤ26に伝達される。これにより、バルブギヤ26が回転するので、スロットルシャフト4が所定の回転角度だけ回転し、スロットルバルブ3が中間位置より全開位置の開方向に回転駆動されて、ボア壁部18内の吸気通路が所定の開度だけ開かれる。
このとき、スロットルバルブ3の開方向の回転に対しては、デフォルトスプリング部3
7の付勢力は関与せず、オープナ部39がデフォルトスプリング部37の結合部側端部とスプリング側フックとによって挟み込まれた状態を維持する。また、スロットルバルブ3が全開位置に近づくと、過給機付のエンジンでは過給圧は大気圧よりも高い正圧となるが
、本実施例の軸受構造では、オイルシール19にて気密が確保され、漏れることなくスロ
ットルシャフト4は滑らかに回転する。
逆に、ドライバーがアクセルペダルを戻すと、駆動モータ5のモータシャフトが逆方向に回転し、スロットルバルブ3、スロットルシャフト4およびバルブギヤ26も逆方向に回転する。これにより、スロットルシャフト4が所定の回転角度だけ回転し、スロットルバルブ3が中間位置より全閉位置へ閉方向に回転駆動される。そして、バルブギヤ26の外周部に一体成形された全閉ストッパ部35が全閉位置ストッパ(アジャストスクリュ)34に当接することで、スロットルバルブ3が全閉位置に保持される。
このとき、このスロットルバルブ3の閉方向の回転に対しては、リターンスプリング部36の付勢力は関与しない。なお、駆動モータ5に流される電流の向きは中間位置を境にして互いに逆向きである。
ここで、何かの要因によって駆動モータ5への電流の供給が断たれた場合には、オープナ部39がデフォルトスプリング部37の結合部側端部とスプリング側フックとによって挟み込まれた状態で、リターンスプリング部36のリターン機能、つまりオープナ部39を介してスロットルバルブ3を全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力、およびデフォルトスプリング部37のオープン機能、つまりオープナ部39を介してスロットルバルブ3を全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力によって、オープナ部39の係合部が1本のコイルスプリングのU字状フック部38に当接状態となる。これにより、スロットルバルブ3は中間位置に確実に保持されるので、何らかの要因によって駆動モータ5への電流の供給が断たれた場合の退避走行が可能となる。
〔実施例1の効果〕
本実施例では、以上のように、内燃機関に吸入され、正圧に過給される吸入空気が中心軸方向に流れるスロットルボディ2と、スロットルボディ2の中心軸方向に対して略直交する方向に回転中心軸を有するスロットルバルブ3と、スロットルバルブ3と一体的に回転し、所定の弁開度に駆動するとともに両端部に軸受摺動部を有するスロットルシャフト4と、スロットルシャフト4を回転自在に支持するころがり軸受20と、スロットルシャフト4に当接しころがり軸受20に対しスロットルボディ2のボア壁側に配設されたオイルシール19とを備え、スロットルボディ2には、スロットルバルブ3を開閉自在に収容するボア壁部18、およびころがり軸受20を保持する筒状の軸受収容部21を有し、ころがり軸受20は、軸受収容部21のスロットルボディ2外側の開口部を気密的に閉塞し
、オイルシール19は、軸受収容部21の内周に収容保持され、軸受収容部21をスロットルボディ2内側に対して気密的に閉塞し、さらに、ころがり軸受20とオイルシール1
9との間の軸受収容部21に外部と連通するエヤ抜き孔71を設けた。
従って、軸受収容部21にオイルシール19を挿入して後、ころがり軸受20を挿入しても、オイルシール19ところがり軸受20との間の空気は圧縮されて反発力を生じることなく、余分な組付力を必要とせず正常に組付けが実施できる。また、ころがり軸受20の変更なしに組付けが可能となるため、余分な組付工数を必要とせず簡単、かつ、コストアップを抑制できる。また、組付け後においても、温度変化等による空気の膨張作用力の発生を防止できる。
〔変形例1〕
実施例1がオイルシール19ところがり軸受20との間の空間の中の空気がころがり軸受20の挿入組付けによって圧縮されないようにオイルシール19ところがり軸受20との間の空間と外部とを連通するエヤ抜き孔71をころがり軸受20の外輪42の外側におけるスロットルボディ2に設けたが、これに限ることなく、ころがり軸受20の内輪41の内側におけるスロットルシャフト4に設けてもよい。
図3は、本変形例におけるスロットル装置の軸受構造を示す拡大詳細図であり、(a)は丸孔によるエヤ抜き孔を示す断面図であり、(b)は凹溝によるエヤ抜き孔を示す断面図である。
本変形例では、図3(a)に示すように、スロットルシャフト4のオイルシール19ところがり軸受20との間に挟まれる空間位置に少なくとも1箇所以上の径方向に貫通する丸孔と軸方向の略軸心に貫通する丸孔とを連続することで形成されるエヤ抜き孔71が形成されている。なお、エヤ抜き孔71は、この貫通孔に限ることなく、図3(b)に示すように、スロットルシャフト4の外周面において、オイルシール19ところがり軸受20との間に挟まれる空間位置に全周に円環状に連続した凹溝が設けられ、さらに、少なくとも1箇所以上の軸方向に連続する凹溝が外周面に設けられ、外部(軸受収容部21の開口部)と連通する連通溝によって形成されるエヤ抜き孔71でもよい。
従って、軸受収容部21にオイルシール19を挿入して後、ころがり軸受20を挿入しても、オイルシール19ところがり軸受20との間の空気は圧縮されて反発力を生じることなく正常に組付けが実施できる。また、貫通孔または連通溝の追加のみでころがり軸受20の変更なしに組付けが可能となるため、簡単、かつ、コストアップを抑制できる。
〔実施例2の構成〕
図4は、本実施例におけるスロットル装置の軸受構造を示す拡大詳細図であり、(a)は組付け完了状態を、(b)は組付け開始状態を示す。
本実施例では、独立した小型のオイルシール19ところがり軸受20とからなる別体型の気密式の軸受構造の採用において、上記した実施例1ではオイルシール19ところがり軸受20との間の空間と外部とを連通するエヤ抜き孔71をスロットルボディ2またはスロットルシャフト4に設け、中の空気がころがり軸受20の挿入組付けによって圧縮されて反発力を生じることなく正常に組付けが実施できるようにしたが、これに限ることなく
、オイルシール19ところがり軸受20との間の間隔を常に一定に保持しながら軸受収容部21に嵌着して組付けできる軸受構造を採用している。
本実施例に採用する軸受構造は、図4(a)に示すように、独立したオイルシール19ところがり軸受20とをそれぞれ別体に配設してなり、吸入空気の上流側すなわちスロットルボディ2のボア壁部18側に高シール機能のオイルシール19を配設し、そして、その下流側すなわち軸受収容部21の開口側にころがり軸受20を互いに所定の間隔を一定に保持して軸受収容部21に組付ける。
このため、ころがり軸受20の内輪41は、溝部48よりも一端側(図示左側)に、好ましくは内輪41の内径および外径より僅かに径差を有する円環状の突起部49が所定の幅を有して形成される。つまり、内輪41は突起部49の幅だけ外輪42より幅広なインナレースを構成している。
本実施例に採用する軸受構造が実施例1の軸受構造と異なるのは、主にこのことのみで他の構成は変わるところはない。従って、図4(b)に示すように、オイルシール19ところがり軸受20との間の間隔が、挿着開始時から挿着途中(図中、2点鎖線表示位置参照)、および挿着完了時に至るまで一定に保持されて嵌着され、組付けられるので、中の空気が圧縮されて反発力を生じることなく良好な組付けが可能となる。なお、図中の白抜き矢印は、ころがり軸受20のインナレースに負荷する組付けのための作用力を示している。
〔変形例2〕
実施例2で採用した軸受構造は、ころがり軸受20の内輪41に突起部49を一体的に設け、これによりオイルシール19ところがり軸受20との間の間隔を一定に保持して軸受収容部21に嵌着して組付け、よって、中の空気が圧縮されて反発力を生じることなく良好な組付けを可能としたが、これに限ることなく、所定の幅を有するスペーサ70をオイルシール19ところがり軸受20との間に挟持するように、スロットルシャフト4に挿着して、軸受収容部21に嵌着させ組付けてもよい(図5参照)。なお、図5は、スペーサ70をオイルシール19ところがり軸受20との間に挟持した組付け開始状態を示している。
これにより、オイルシール19ところがり軸受20との間の間隔を一定に保持して嵌着させ組付けできるので、中の空気が圧縮されて反発力を生じることなく良好な組付けが可能となる。また、部品点数は別途1点増えるものの、比較的高額なころがり軸受は何ら変更なしに従来と同様の標準品の採用ができるので、コストアップを抑制できる。
〔他の実施例〕
実施例1、2では、本発明を、駆動モータ5によりスロットルバルブ3が回転駆動される電子式スロットル装置のスロットルボディ2の軸受収容部21にスロットルシャフト4を回転自在に支持するための軸受構造に適用した例を説明したが、本発明を内燃機関用のスロットル装置のスロットルボディ2の軸受収容部21にスロットルシャフト4を回転自在に支持するための軸受構造に採用してもよい。この場合には、スロットルシャフト4の一端部に設けたバルブギヤ26等の動力伝達装置および駆動モータ5の代わりに、アクセルペダルにワイヤーケーブルを介して機械的に連結されるレバー部を設ける。このようにしても、実施例1、2と同様な作用効果を奏する。
スロットル装置の全体構造を示した断面図である(実施例1)。 軸受構造を示す拡大詳細図であり、(a)は丸孔によるエヤ抜き孔を示す断面図であり、(b)は凹溝によるエヤ抜き孔を示す断面図である(実施例1)。 軸受構造を示す拡大詳細図であり、(a)は丸孔によるエヤ抜き孔を示す断面図であり、(b)は凹溝によるエヤ抜き孔を示す断面図である(変形例1)。 軸受構造を示す拡大詳細図であり、(a)は組付け完了状態を、(b)は組付け開始状態を示す。(実施例2)。 軸受構造を示す拡大詳細図である(変形例2)。
符号の説明
1 スロットル装置
2 スロットルボディ
3 スロットルバルブ
4 スロットルシャフト
18 ボア壁部
19 オイルシール
20 ころがり軸受
21、23 軸受収容部
41 内輪
42 外輪
70 スペーサ
71 エヤ抜き孔

Claims (5)

  1. 内燃機関に吸入され、正圧に過給される吸入空気が中心軸方向に流れるスロットルボディと、前記スロットルボディの中心軸方向に対して略直交する方向に回転中心軸を有するスロットルバルブと、前記スロットルバルブと一体的に回転し、所定の弁開度に駆動するとともに両端部に軸受摺動部を有するスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトを回転自在に支持するころがり軸受と、前記スロットルシャフトに当接し前記ころがり軸受に対し前記スロットルボディのボア壁側に配設されたオイルシールとを備え、
    前記スロットルボディには、前記スロットルバルブを開閉自在に収容するボア壁部、および前記ころがり軸受を保持する筒状の軸受収容部を有し、
    前記ころがり軸受は、前記軸受収容部の前記スロットルボディ外側の開口部を気密的に閉塞し、
    前記オイルシールは、前記軸受収容部の内周に収容保持され、前記軸受収容部を前記スロットルボディ内側に対して気密的に閉塞し、
    さらに、前記ころがり軸受と前記オイルシールとの間に前記軸受収容部を外部に連通するエヤ抜き孔を設け、
    前記ころがり軸受の内輪に、前記オイルシールに当接して前記オイルシールとの間隔を一定に保持する突起部を設けたことを特徴とする過給機付内燃機関用のスロットル装置。
  2. 内燃機関に吸入され、正圧に過給される吸入空気が中心軸方向に流れるスロットルボディと、前記スロットルボディの中心軸方向に対して略直交する方向に回転中心軸を有するスロットルバルブと、前記スロットルバルブと一体的に回転し、所定の弁開度に駆動するとともに両端部に軸受摺動部を有するスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトを回転自在に支持するころがり軸受と、前記スロットルシャフトに当接し前記ころがり軸受に対し前記スロットルボディのボア壁側に配設されたオイルシールとを備え、
    前記スロットルボディには、前記スロットルバルブを開閉自在に収容するボア壁部、および前記ころがり軸受を保持する筒状の軸受収容部を有し、
    前記ころがり軸受は、前記軸受収容部の前記スロットルボディ外側の開口部を気密的に閉塞し、
    前記オイルシールは、前記軸受収容部の内周に収容保持され、前記軸受収容部を前記スロットルボディ内側に対して気密的に閉塞し、
    さらに、前記ころがり軸受と前記オイルシールとの間に前記軸受収容部を外部に連通するエヤ抜き孔を設け、
    前記スロットルシャフトに、前記オイルシールと前記ころがり軸受との間を所定の間隔に保持するスペーサを挿着したことを特徴とする過給機付内燃機関用のスロットル装置。
  3. 請求項1または2に記載の過給機付内燃機関用のスロットル装置において、
    前記エヤ抜き孔を、前記ころがり軸受の外輪の外側における前記スロットルボディに設けたことを特徴とする過給機付内燃機関用のスロットル装置。
  4. 請求項1または2に記載の過給機付内燃機関用のスロットル装置において、
    前記エヤ抜き孔を、前記ころがり軸受の内輪の内側における前記スロットルシャフトに設けたことを特徴とする過給機付内燃機関用のスロットル装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の過給機付内燃機関用のスロットル装置において、
    前記エヤ抜き孔は、貫通穴、もしくは連通溝により形成されることを特徴とする過給機付内燃機関用のスロットル装置。
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