JP4805961B2 - スロットル装置 - Google Patents
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図11に示すように、スロットル装置100は、吸入空気が流れるボア102を形成するボア形成体101と、ボア102を開閉するバタフライバルブ式のバルブ部106を有するバルブ体105とを備えている。バルブ体105は、バルブ部106の両端面より吐出され、かつ、ボア形成体101に形成された軸受支持孔103内に軸受109を介して回動可能に支持されるシャフト部107を有している。バルブ部106は、軸線に直交する軸方向端面106aを有している。なお、このような構成のスロットル装置100は、例えば特許文献1に記載されている。
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、モータによりバルブ体を開閉制御するいわゆる電子制御方式のスロットル装置について例示する。説明の都合上、スロットル装置の概要を説明した後で、要部の構成を説明する。なお、図1はスロットル装置を示す断面図、図2は図1のII−II線矢視断面図である。
ボデー本体12は、樹脂製で、ボア壁部16とモータ収容部18とを有している。ボア壁部16はほぼ中空円筒状に形成されており、その中空部により吸入空気が流れるボア17が形成されている(図2参照)。また、ボデー本体12のモータ収容部18は、図1において右方に開口するほぼ有底円筒状に形成されている。なお、ボア壁部16の上流側(図2において上側)にはエアクリーナ(図示省略)が連通され、また、その下流側(図2において下側)にはインテークマニホールド(図示省略)が連通されるようになっている。したがって、エアクリーナから流れてくる吸入空気は、ボア17を通じてインテークマニホールドへ流れる。なお、ボデー本体12は、本明細書でいう「ボア形成体」に相当する。
バルブ成形型(金型)内にスロットルシャフト27をインサートしておき、そのバルブ成形型のキャビティ内に樹脂を射出することにより、スロットルシャフト27にバルブ部30が一体成形されたバルブ体14が成形される。次に、ボデー成形型(金型)内にバルブ体14及び軸受23をインサートしておき、そのボデー成形型のキャビティ内に樹脂を射出することにより、ボデー本体12が成形される。
ボデー成形型(金型)内に軸受23をインサートしておき、そのボデー成形型のキャビティ内に樹脂を射出することにより、ボデー本体12が成形される。次に、バルブ成形型(金型)内にボデー本体12及びスロットルシャフト27並びに軸受23をインサートしておき、そのバルブ成形型のキャビティ内に樹脂を射出することにより、バルブ体14が成形される。
成形型(金型)内に、軸受23及びスロットルシャフト27をインサートしておき、その成形型のバルブ体用キャビティ内及びボデー本体用キャビティ内に樹脂を射出することにより、バルブ体14及びボデー本体12が成形される。
また、前記バルブ部30の軸方向端面31は、軸受ボス部20における軸受支持孔21のボア17側の開口端面とほぼ同一平面上に位置されているものとする。また、軸方向端面31の外径は、環状部材50の孔径よりも僅かに小さい径に設定されている。
また、環状部材50が、バルブ体14のシャフト部28に圧入されかつバルブ部30の軸方向端面31に接面されている。したがって、バルブ体14のシャフト部28に環状部材50を圧入によって容易に固定することができる。これとともに、バルブ体14の軸方向端面31に環状部材50を接面することにより、バルブ体14の軸方向端面31を基準として環状部材50を精度良く位置決めすることができる。
また、環状部材50がプレス成形品からなる。したがって、環状部材50に係る製作コストを低減することができる。
実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。また、以降の実施例についても、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図4は要部を示す断面図である。
本実施例は、図4に示すように、前記実施例1における環状部材50と軸受ボス部20の軸受支持孔21との間の環状の隙間C1に、潤滑性を有するグリス状の隙間埋め材54を塗布したものである。隙間埋め材54としては、例えばモリコート(東レ・ダウコーニング株式会社の登録商標)を用いることができる。
実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものである。図5は要部を示す断面図である。
本実施例は、図5に示すように、前記実施例1における軸受ボス部20内に、金属製の円筒状の軸受ホルダ56を設けたものである。軸受ホルダ56の内周面を軸受支持孔57として軸受23が設けられている。また、実施例1における環状部材50に代えて、バルブ体14のバルブ部30の軸方向端面側(図5において右側)に、環状部材50の外形と同じ外形をなす環状部60が該バルブ部30に一体成形により形成されている。環状部60は、軸受ホルダ56の軸受支持孔57内に環状の隙間C1を介して回動可能に嵌合されている。
実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものである。図6は要部を示す断面図である。
本実施例は、図6に示すように、環状部材50の外周面を凹凸面50bとしたものである。凹凸面50bとしては、ローレット状、おねじ状、プーリ状等の形状が考えられる。
本実施例によると、環状部材50の外周面の凹凸面50bによって、吸気漏れの流れの壁面抵抗が増大されることにより、全閉時の吸気漏れ流量を低減することができる。
実施例5を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものである。図7は要部を示す断面図である。
本実施例は、図7に示すように、環状部材50の孔50aの内周面の両開口端部に面取り状のテーパ面50cを形成したものである。これにより、環状部材50の孔50aの内周面の両開口端部に、バルブ体14のシャフト部28の外周面に開口する肉抜き部62が形成されている。
本実施例によると、環状部材50に肉抜き部62を形成することにより、バルブ体14のシャフト部28に対する環状部材50の圧入面積を減少するとともに圧入荷重を低減することができる。ひいては、環状部材50の圧入時におけるバルブ部30の軸方向端面31に対する衝撃を緩和し、その衝撃によるバルブ部30の割れを防止あるいは低減することができる。また、環状部材50の肉抜き部62の相当分が軽量化されるため、バルブ体14の回動に必要な作動トルクを軽減することができる。なお、テーパ面50cは、環状部材50の孔50aの内周面の両開口端部に形成するものに限らず、いずれか一方の開口端部に形成してもよい。
実施例6を説明する。本実施例は、本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものである。図8は要部を示す断面図である。
本実施例は、図8に示すように、前記バルブ部30の軸方向端面31の内周部に突出されかつシャフト部28を取り巻く円筒状の支軸部64を一体で形成し、その支軸部64すなわち樹脂部を環状部材50の孔50a内に圧入したものである。
実施例7を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものである。図9は要部を示す断面図である。
本実施例は、図9に示すように、環状部材50の孔50aの内周面に、バルブ部30の端面31に開口しかつバルブ体14のシャフト部28の外周面に面する断面四角形状の肉抜き部66を形成したものである。
本実施例によると、環状部材50に肉抜き部66を形成することにより、バルブ体14のシャフト部28に対する環状部材50の圧入面積を減少するとともに圧入荷重を低減することができる。ひいては、環状部材50の圧入時におけるバルブ部30の軸方向端面31に対する衝撃を緩和し、その衝撃によるバルブ部30の割れを防止あるいは低減することができる。また、環状部材50の肉抜き部66の相当分が軽量化されるため、バルブ体14の回動に必要な作動トルクを軽減することができる。
実施例8を説明する。本実施例は、前記実施例7の一部に変更を加えたものである。図10は要部を示す断面図である。
本実施例は、図10に示すように、環状部材50の内周部にバルブ部30の端面31側に突出しかつ孔50aの軸方向長さを延長する円筒状のガイド筒部68を設けたものである。
12 ボデー本体(ボア形成体)
14 バルブ体
17 ボア
21 軸受支持孔
23 軸受
28 シャフト部
30 バルブ部
31 軸方向端面
50 環状部材(環状部)
54 隙間埋め材
56 軸受ホルダ
57 軸受支持孔
60 環状部
62 肉抜き部
66 肉抜き部
C1 隙間
C2 隙間
Claims (8)
- 吸入空気が流れるボアを形成するボア形成体と、
前記ボア形成体に設けられかつ軸受支持孔を形成する円筒状の軸受ホルダと、
前記軸受ホルダの軸受支持孔内に軸受を介して回動可能に支持されるシャフト部及び前記ボアを開閉するバタフライバルブ式のバルブ部を有するバルブ体と
を備えるスロットル装置であって、
前記バルブ体に、前記軸受ホルダのボア側の開口端部内に環状の隙間を介して回動可能に嵌合する環状部が設けられていることを特徴とするスロットル装置。 - 請求項1に記載のスロットル装置であって、
前記環状部が、前記バルブ体に取付けられた環状部材からなることを特徴とするスロットル装置。 - 請求項2に記載のスロットル装置であって、
前記環状部材が、前記バルブ体のシャフト部に圧入されかつ前記バルブ部の軸方向端面に接面されていることを特徴とするスロットル装置。 - 請求項3に記載のスロットル装置であって、
前記環状部材に、前記バルブ体のシャフト部の外周面に開口する肉抜き部が形成されていることを特徴とするスロットル装置。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載のスロットル装置であって、
前記環状部材がプレス成形品からなることを特徴とするスロットル装置。 - 請求項1に記載のスロットル装置であって、
前記環状部が、前記バルブ体に一体成形により形成されていることを特徴とするスロットル装置。 - 請求項1に記載のスロットル装置であって、
前記シャフト部及び前記軸受ホルダをインサートとして、前記環状部を有する前記バルブ部及び前記ボア形成体が樹脂成形され、
前記軸受ホルダの軸受支持孔と前記環状部との間の前記環状の隙間が前記環状部の成形収縮により形成されている
ことを特徴とするスロットル装置。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載のスロットル装置であって、
前記軸受支持孔と前記環状部との間の前記環状の隙間に潤滑性を有する隙間埋め材が設けられていることを特徴とするスロットル装置。
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