JP2005163546A - スロットルボデー及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バルブ体の収縮時の空気洩れ量の増加を防止することのできるスロットルボデー及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 吸気通路7が形成されたボデー本体3と、ボデー本体3に回動可能に設けられ、その回動により吸気通路7を開閉するバルブ体14とを備える。ボデー本体3は、樹脂成形され、その内壁面に全閉時のバルブ体14の外周端14aが当接するバルブシール面5が形成される。バルブ体14は、ボデー本体3をインサートして樹脂成形され、そのボデー本体3のボア壁部4のバルブシール面5を成形面として外周端14aが成形される。バルブシール面5は、バルブ体14の収縮に応じてバルブ体14の全閉位置がずれた場合でもそのバルブ体14の外周端14aが周方向に亘ってシール可能な形状に形成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)の吸気通路の一部を形成して、吸入空気量を制御するスロットルボデー及びその製造方法に関する。
例えば、吸気通路が形成されたボデー本体と、そのボデー本体に回動可能に設けられて吸気通路を開閉するバルブ体とを備えるスロットルボデー(空気流量制御装置とも呼ばれる。)の製造方法において、ボデー本体をインサートしてバルブ体を樹脂成形する製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−256898号公報(請求項3、実施の形態1、図5及び図6参照。)
前記特許文献1においては、樹脂成形されたバルブ体の外周面が、ボデー本体の内壁面に接触して適合する外形形状となり、バルブ体が成形収縮(本明細書でいう「収縮」に相当する。)してもその内壁面に適合すると記されている。しかしながら、ボデー本体の内壁面が単なる円筒状に形成されているに過ぎないため、バルブ体が収縮したときには、次の不具合を招くことになる。すなわち、バルブ体が収縮すると、バルブ体の自由端部の外周端とボデー本体の内壁面とが当接できず、相互間に隙間が発生する。これにより、空気洩れ量の増加ひいてはアイドル運転時の燃費の悪化を招くことになる。
本発明が解決しようとする課題は、バルブ体の収縮時の空気洩れ量の増加を防止することのできるスロットルボデー及びその製造方法を提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするスロットルボデー及びその製造方法により解決することができる。
すなわち、請求項1に記載されたスロットルボデーによると、樹脂成形されたボデー本体の内壁面に全閉時のバルブ体の外周端が当接するバルブシール面が形成される。また、バルブ体は、ボデー本体をインサートして樹脂成形され、そのボデー本体のバルブシール面を成形面として外周端が形成される。そして、バルブシール面が、バルブ体の収縮に応じてバルブ体の全閉位置がずれた場合でもそのバルブ体の外周端が周方向に亘ってシール可能な形状に形成されている。
したがって、バルブ体の収縮に応じてバルブ体の全閉位置がずれた場合でも、ボデー本体のバルブシール面に対してバルブ体の外周端が周方向に亘ってシールすることができる。これにより、相互間の隙間の発生による空気洩れ量の増加を防止あるいは低減することができる。
また、請求項2に記載されたスロットルボデーによると、ボデー本体のバルブシール面を、ほぼテーパ状でかつバルブ体の自由端部に対応する位置から両軸受部側に向かってテーパ角が徐々に小さく変化するテーパ状曲面により形成している。これにより、バルブ体の収縮に応じてバルブ体の全閉位置がずれた場合でも、ボデー本体のバルブシール面に対してバルブ体の外周端が周方向に亘ってシールすることができる。これにより、バルブ体の作動不良や空気洩れ量の増加を防止することができる。
また、請求項3に記載されたスロットルボデーの製造方法によると、請求項1に記載された作用・効果を奏するスロットルボデーを容易に製造することができる。
本発明のスロットルボデー及びその製造方法によれば、バルブ体の収縮に応じてバルブ体の全閉位置がずれた場合でも、ボデー本体のバルブシール面に対してバルブ体の外周端が周方向に亘ってシールすることができるので、空気洩れ量の増加を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例を参照して説明する。
本発明の実施例1を図面にしたがって説明する。本実施例では、スロットル制御装置に用いられるスロットルボデーについて例示することにする。まず、スロットル制御装置の概要から述べる。図1に示すように、電子制御式のスロットル制御装置1は、その主体をなすスロットルボデー2を備えている。
スロットルボデー2は、図2に示すように、樹脂製のボデー本体3と樹脂製のバルブ体14とにより構成されている。
ボデー本体3は、ボア壁部4とモータ収容部6とを一体に有している。ボア壁部4内には、図2において紙面表裏方向に貫通するほぼ中空円筒状の吸気通路7が形成されている(図3及び図4参照)。なお、図示しないが、ボア壁部4の上流側にはエアクリーナが接続され、また、ボア壁部4の下流側にはインテークマニホルドが接続される。
図2及び図4に示すように、前記ボア壁部4には、吸気通路7を径方向に横切る金属製のスロットルシャフト8が配置されている。スロットルシャフト8の一方の端部(図2で左端部)8aは、ボア壁部4に一体形成された左側の軸受部9内に対してメタル軸受10を介して回転可能に支持されている。また、スロットルシャフト8の他方の端部(図2で右端部)8bは、ボア壁部4に一体形成された右側の軸受部11内に対してメタル軸受12を介して回転可能に支持されている。右側の軸受部11には、その開口端面を密封するプラグ16が装着されている。
前記スロットルシャフト8には、前記吸気通路7を回動により開閉可能な樹脂製のバルブ体14が樹脂成形されている(図3参照)。バルブ体14は、モータ20(後述する)の駆動により吸気通路7を開閉することにより、その吸気通路7を流れる吸入空気量を制御する。
図2に示すように、前記スロットルシャフト8の左端部8aは、左側のメタル軸受10を貫通している。そのスロットルシャフト8の端部8aには、例えば樹脂製の扇形ギヤからなるスロットルギヤ18が一体的に設けられている。
ボデー本体3とスロットルギヤ18との間には、ほぼ同一軸線上に位置するバックスプリング19が介在されている。バックスプリング19は、常にスロットルギヤ18をバルブ体14の閉じ方向へ付勢している。
前記ボデー本体3のモータ収容部6は、前記スロットルシャフト8の回転軸線Lに平行しかつ図2において左方に開口するほぼ有底円筒状に形成されている。そのモータ収容部6内には、例えばDCモータ等からなるモータ20が配置されている。モータ20の外郭を形成するモータケーシング21に設けられた取付フランジ22は、ボデー本体3にスクリュ23により固定されている。
また、モータ20の出力回転軸24には、例えば樹脂製のモータピニオン26が一体的に設けられている。
また、前記ボデー本体3とカバー30(後述する)との間には、スロットルシャフト8の回転軸線Lに平行するカウンタシャフト27が設けられている。カウンタシャフト27には、例えば樹脂製のカウンタギヤ28が回転可能に支持されている。カウンタギヤ28は、ギヤ径の異なる大径側のギヤ部28aと小径側のギヤ部28bとを有している。大径側のギヤ部28aが前記モータピニオン26に噛み合わされ、また小径側のギヤ部28bが前記スロットルギヤ18に噛み合わされている。
なお、スロットルギヤ18とモータピニオン26とカウンタギヤ28とにより、減速ギヤ機構29が構成されている。
前記ボデー本体3の一側面(図2において左側面)には、前記減速ギヤ機構29等を覆うための、例えば樹脂製のカバー30がスナップフィット手段、クリップ手段、ねじ締結手段等の結合手段を介して結合されている。ボデー本体3とカバー30との間には、内部の気密を保持するためのOリング(オーリング)31が介在されている。
図1に示すように、カバー30にはコネクタ部33が設けられている。コネクタ部33には、図示しない外部コネクタが接続可能となっている。また、コネクタ部33内には、図示しないが、前記モータ20につながるターミナル、回転角センサ38(後述する)につながるターミナルが配置されている。
図1において、前記モータ20は、自動車のエンジンコントロールユニットいわゆるECU等の制御手段(図示省略)によって、アクセルペダルの踏み込み量に関するアクセル信号やトラクション制御信号,定速走行信号,アイドルスピードコントロール信号に応じて駆動制御される。また、モータ20の出力回転軸24の駆動力が、モータピニオン26からカウンタギヤ28、スロットルギヤ18を介してスロットルシャフト8に伝達される。これにより、バルブ体14が回動される結果、吸気通路7が開閉される。
図2に示すように、前記スロットルギヤ18には、前記スロットルシャフト8の回転軸線Lと同一軸線上に位置するリング状の磁性材料からなるヨーク35が一体的に設けられている。ヨーク35の内周面には、磁界を発生する一対の磁石36,37が一体化されている。両磁石36,37は、例えばフェライト磁石からなり、両者間に発生する磁力線すなわち磁界が平行をなすように平行着磁されており、ヨーク35内の空間にほぼ平行な磁界を発生させる。
また、前記カバー30の内側面には、磁気抵抗素子を内蔵するセンサIC39を備えた回転角センサ38が配置されている。回転角センサ38は、前記スロットルシャフト8の回転軸線L上において、前記両磁石36,37の相互間に所定の間隔を隔てた位置に配置されている。回転角センサ38のセンサIC39は、磁気抵抗素子からの出力を計算して、前記ECU等の制御手段に磁界の方向に応じた出力信号を出力することにより、磁界の強度に依存することなく、磁界の方向を検出できるように構成されている。
上記したスロットル制御装置1(図2参照)において、エンジンが始動されると、ECU等の制御手段によってモータ20が駆動制御される。これにより、前にも述べたように、減速ギヤ機構29を介してバルブ体14が開閉される結果、ボデー本体3の吸気通路7を流れる吸入空気量が制御される。そして、スロットルシャフト8の回転にともなって、スロットルギヤ18とともにヨーク35及び両磁石36,37が回転すると、その回転角に応じて回転角センサ38のセンサIC39に交差する磁界の方向が変化する。これにより、センサIC39の出力信号が変化する。センサIC39の出力信号が出力される前記ECU等の制御手段(図示省略)では、センサIC39の出力信号に基づいて、スロットルシャフト8の回転角すなわちバルブ体14の開度が算出される。
また、ECU等の制御手段は、回転角センサ38のセンサIC39から出力されかつ一対の磁石36,37の磁気的物理量としての磁界の方向によって検出されたスロットル開度と、車速センサ(図示省略)によって検出された車速と、クランク角センサによるエンジン回転数と、アクセルペダルセンサ、O2センサ、エアフローメータ等のセンサからの検出信号等に基づいて、燃料噴射制御、バルブ体14の開度の補正制御、オートトランスミッションの変速制御等の、いわゆる制御パラメータを制御する。
次に、前記スロットルボデー2の要部を説明する。
図3に示すように、ボデー本体3のボア壁部4の内壁面には、全閉時のバルブ体14の外周端14aが当接するバルブシール面5が形成されている。
また、バルブ体14はボデー本体3をインサートして樹脂成形され、バルブシール面5を成形面として外周端14aが形成されている。
なお、バルブシール面5及び外周端14aは、図3において左半部と右半部とがスロットルシャフト8の回転軸線Lを中心として点対称状に形成されている。図3の場合、バルブ体14は、左回り方向(図3中、矢印O参照)に開かれ、逆に右回り方向(図3中、矢印S参照)に閉じられるようになっている。
しかして、前記バルブシール面5は、バルブ体14の収縮に応じて前記バルブ体14の全閉位置がずれた場合でもそのバルブ体14の外周端14aが周方向に亘ってシール可能な形状に形成されている。すなわち、バルブシール面5は、ほぼテーパ状でかつバルブ体14の自由端部に対応する位置から両軸受部9,11(図2参照)側に向かってテーパ角θ(図3参照)が徐々に小さく変化するテーパ状曲面により形成されている。そして、テーパ角θは、バルブ体14の収縮量に応じてバルブ体14の全閉位置がずれた場合でも、そのバルブ体14の外周端14aがバルブシール面5に周方向に亘って当接可能となるように設定される。
前記バルブシール面5の形状について詳しく説明する。いま、成形直後におけるバルブ体14とボデー本体3との関係において、図5(a)に示すように、バルブ体14の表面14A(図5(b)参照)上の点Paを中心とする半径をRとする。また、バルブ体14の裏面14B(図5(b)参照)の点Pbを中心とする半径をrとする。点Pbは、ボア(吸気通路7)の中心を通る線L1(図5(b)参照)上にある。このとき、半径R,rは、
R>r
の関係を満たす。
そして、テーパ状曲面により形成されるバルブシール面5において、バルブ体14の自由端部に対応する位置においては、テーパ角θ(α)(図5(b)参照)とする。また、両軸受部側に対応する位置においては、テーパ角θ(β)(図5(c)参照)とする。このとき、テーパ角θ(α)、θ(β)は、
θ(α)>θ(β)
の関係を満たす。さらに、バルブシール面5は、バルブ体14の自由端部に対応する位置のテーパ角θ(α)から両軸受部側に対応する位置のテーパ角θ(β)に向かって徐々にテーパ角θが小さくなるように形成されている。
そして、収縮後におけるバルブ体14とボデー本体3との関係においては、図6(a)に示すように、バルブ体14の外周端14aが半径方向に一定量で周方向に均一に収縮するものとする。すると、バルブ体14の全閉位置が閉方向へ所定角度ずれるものの、バルブ体14の自由端部に対応する位置においては、バルブ体14の外周端14aがバルブシール面5に隙間なく当接(詳しくは線接触)する(図6(b)参照)。また、両軸受部側に対応する位置においては、バルブ体14の外周端14aがバルブシール面5に隙間なく当接(詳しくは線接触)する(図6(c)参照)。同様に、外周端14aは、バルブシール面5に対して周方向に亘ってほぼ全面的に隙間なく当接(詳しくは線接触)する。
したがって、バルブ体14の収縮に応じてバルブ体14の全閉位置がずれた場合でも、ボデー本体3とバルブ体14との間の隙間の発生による空気洩れ量の増加を防止あるいは低減することができる。
これに対し、バルブシール面5を周方向に亘って一定のテーパ角θ(α)で形成した場合を想定すると、成形直後におけるバルブ体14とボデー本体3との関係においては、図7(a)に示すように、バルブ体14の表面14A(図7(b)参照)の点Paを中心とする半径をRとする。また、バルブ体14の裏面14B(図7(b)参照)の点Pbを中心とする半径をrとする。点Pbは、ボア(吸気通路7)の中心を通る線L1(図5(b)参照)上にある。このとき、半径R,rは、
R>r
の関係を満たす。
また、テーパ状曲面により形成されるバルブシール面5において、バルブ体14の自由端部に対応する位置、及び、両軸受部側に対応する位置にかかわらず、周方向に一定のテーパ角θ(α)とする(図7(b),(c)参照)。
そして、収縮後におけるバルブ体14とボデー本体3との関係においては、図8(a)に示すように、バルブ体14の外周端14aが半径方向に一定量(図6(a)と同じ量)で周方向に均一に収縮するものとする。すると、バルブ体14の全閉位置が閉方向へ所定角度ずれる。このとき、両軸受部側に対応する位置においては、バルブ体14の外周端14aがバルブシール面5に隙間なく当接する(図8(c)参照)。しかし、バルブ体14の自由端部に対応する位置においては、バルブ体14の外周端14aがバルブシール面5に当接することができないので、外周端14aとバルブシール面5と間に隙間Cができる(図8(b)参照)。このため、空気洩れが発生することになる。
逆に、バルブ体14の自由端部に対応する位置(図8(b)参照)において、バルブ体14の外周端14aがバルブシール面5に当接するものと考えるならば、両軸受部側に対応する位置(図8(c)参照)においては、バルブ体14の外周端14aがバルブシール面5にくいついてしまい、バルブ体14の作動不良が発生することになる。
したがって、バルブシール面5を周方向に亘って一定のテーパ角θ(α)で形成した場合には、バルブ体14の収縮に応じて、ボデー本体3のバルブシール面5に対してバルブ体14の外周端14aが周方向に亘って当接(すなわちシール)することができないので、バルブ体の作動不良や空気洩れ量の増加を発生するという問題がある。
これと異なり、本実施例によれば、前にも述べたように、バルブ体14の収縮に応じてバルブ体14の全閉位置がずれた場合にも、ボデー本体3のバルブシール面5に対してバルブ体14の外周端14aが周方向に亘ってシールすることができるので、バルブ体の作動不良や空気洩れ量の増加を防止あるいは低減することができる。
また、図4に示すように、バルブ体14はスロットルシャフト8の周りを鋳ぐるんでおり、そのシャフト回りの両端面が前記両メタル軸受10,12の端面に摺動可能に接触する。これにより、バルブ体14が軸方向に関して位置決めされる。なお、バルブ体14により鋳ぐるまれるスロットルシャフト8の軸部は、例えば断面ほぼ小判形状の異形軸部となっている。
また、図4において、左側のメタル軸受10は、ボデー本体3の当該軸受部9の内壁面に突出する抜止部3aにより、反バルブ側(図4において左方)への抜け止めがなされている。また、右側のメタル軸受12は、ボデー本体3の当該軸受部11の内壁面に突出する抜止部3bにより、反バルブ側(図4において左方)への抜け止めがなされている。
また、左側の軸受部9内には、その開口側(図4において左側)から当該抜止部3aに当接するゴム性のシール材17が嵌着されている。そのシール材17の内周部は、スロットルシャフト8の外周面に形成された周方向に環状をなす環状溝8c内に摺動可能に嵌合されている。シール材17は、カバー30内から吸気通路7内への空気洩れ、及び、吸気通路7内からカバー30内へのガス洩れを防止する。
次に、上記したスロットルボデー2の製造方法について説明する。
この製造方法は、ボデー成形工程とバルブ成形工程とを備える。
ボデー成形工程では、図9に示すように、ボデー本体3が、図示しない周知のボデー成形型(金型)を使用して射出成形により樹脂成形される。このとき、ボデー本体3のボア壁部4の内壁面には、全閉時のバルブ体14の外周端14a(図3参照)が当接する所定形状のバルブシール面5が形成される。また、ボデー本体3の成形型内に、予め両メタル軸受10,12をインサートしておき、ボデー本体3を射出成形により樹脂成形する。
次に、バルブ成形工程では、図10に示すように、バルブ成形型(金型)40内にボデー本体3をインサートしてバルブ体14(図3参照)を射出成形により樹脂成形する。
バルブ成形型40は、ボデー本体3を内部に収容する上型41、下型42及び複数の側面型43と、ボデー本体3のボア壁部4内に挿入されて全閉状態のバルブ体14を成形するキャビティ46を形成する上補助型44及び下補助型45を備えている。上補助型44には、その上面からキャビティ46に連通する樹脂注入口47が設けられている。
そして、ボデー本体3をインサートするとともにスロットルシャフト8をボデー本体3の両メタル軸受10,12(図9参照)に支持した状態で、各型41〜45を型閉じする。この状態で、画定されるキャビティ46内に、樹脂注入口47から樹脂材料を射出してバルブ体14を樹脂成形する(図3参照)。このとき、バルブ体14の外周端面が、ボデー本体3のボア壁部4のバルブシール面5を成形面として形成される。
次に、バルブ体14の硬化後において、各型41〜45を型開きして、製品すなわちスロットルボデー2を取り出せばよい。
上記のようにして、製造されたスロットルボデー2に対して、プラグ16、シール材17、バックスプリング19、モータ20、減速ギヤ機構29、カバー30等を組付けることにより、スロットル制御装置1(図2参照)が完成する。
なお、前記したボデー本体3及びバルブ体14に用いる樹脂材料としては、合成樹脂を母材(マトリクス)とする複合材料を用いることができる。そして、合成樹脂の母材としては、例えば、ポリエチレンテフタレート,ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド6,ポリアミド66,芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂、ABS、ポリカーボネート,ポリアセタール等の汎用樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファド樹脂、ポリフェニレンサルファイド,ポリエーテルサルホン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエーテルニトリル,ポリエーテルイミド等のスーパーエンジニアリングプラスチック、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、シリコーン樹脂、テフロン(登録商標)樹脂等の合成樹脂等を採用することができる。
また、前記複合材料には、繊維材料や充填材料が含まれるもので、例えば、ガラス繊維,炭素繊維,セラミックス繊維,セルロース繊維,ビニロン繊維,黄銅繊維,アラミド繊維等の繊維類、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、シリカ、水酸化マグネシウム、タルク、珪酸カルシウム、マイカ、ガラス、炭素、黒鉛、熱硬化性樹脂粉末、カシューダスト等を採用することができる。また、場合によっては、複合材料に難燃剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、滑剤等を配合してもよい。
上記したスロットルボデー2によると、樹脂成形されたボデー本体3のボア壁部4の内壁面に全閉時のバルブ体14の外周端14aが当接するバルブシール面5が形成される。また、バルブ体14は、ボデー本体3をインサートして樹脂成形され、そのボデー本体3のボア壁部4のバルブシール面5を成形面として外周端14aが形成される。そして、バルブシール面5が、バルブ体14の収縮に応じてバルブ体14の全閉位置がずれた場合でも、そのバルブ体14の外周端14aが周方向に亘ってシール可能な形状に形成されている。
したがって、バルブ体14の収縮に応じてバルブ体14の全閉位置がずれた場合でも、ボデー本体3のボア壁部4のバルブシール面5に対してバルブ体14の外周端14aが周方向に亘ってシールすることができる。これにより、相互間の隙間の発生による空気洩れ量の増加を防止あるいは低減することができる。
また、ボデー本体3のボア壁部4のバルブシール面5を、ほぼテーパ状でかつバルブ体14の自由端部に対応する位置から両軸受部側に向かってテーパ角θが徐々に小さく変化するテーパ状曲面により形成している。これにより、バルブ体14の収縮に応じてバルブ体14の全閉位置がずれた場合でも、ボデー本体3のバルブシール面5に対してバルブ体14の外周端14aが周方向に亘ってシールすることができる。これにより、前にも述べたように、空気洩れ量の増加を防止することができる。
また、上記したスロットルボデー2の製造方法によると、上記した作用・効果を奏するスロットルボデー2を容易に製造することができる。
なお、ボデー本体3のバルブシール面5とバルブ体14の外周面14aとの少なくとも一方にシール剤を塗布することにより、全閉時のバルブ体14の外周面14aとボデー本体3のバルブシール面5とのシール性を向上することができる。
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるバルブ体14の形状の変更例を説明するものであるから重複する説明は省略する。以降の実施例についても同様に、重複する説明は省略する。
図11に示すように、本実施例のバルブ体14は、その板厚のうちの半分にボデー本体3のボア壁部4のバルブシール面5に対応する外周端14aを形成したものである。
本実施例によっても、前記実施例1と同様の作用・効果が得られる。
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるボデー本体3及びバルブ体14の形状の変更例を説明するものである。
図12に示すように、本実施例のボデー本体3のボア壁部4のバルブシール面5は、図12における左半部と右半部とで軸方向(図12において上下方向)に所定量ずらして形成したものである。これに対応して、バルブ体14の左半部の外周端14aと右半部の外周端14aとが、ボデー本体3の軸方向(図12において上下方向)に所定量ずらして形成されている。
本実施例によっても、前記実施例1と同様の作用・効果が得られる。
本発明は前記実施例1〜3に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
本発明の実施例1にかかるスロットル制御装置を示す正面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 図1のIII−III線矢視断面図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 成形直後におけるボデー本体とバルブ体との関係を示すもので、(a)はバルブ体の平面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図、(c)は(a)のB−B線矢視断面図である。 収縮後におけるボデー本体とバルブ体との関係を示すもので、(a)はバルブ体の平面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図、(c)は(a)のB−B線矢視断面図である。 バルブシール面を周方向に亘って一定のテーパ角で形成した場合の成形直後におけるボデー本体とバルブ体との関係を示すもので、(a)はバルブ体の平面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図、(c)は(a)のB−B線矢視断面図である。 バルブシール面を周方向に亘って一定のテーパ角で形成した場合の収縮後におけるボデー本体とバルブ体との関係を示すもので、(a)はバルブ体の平面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図、(c)は(a)のB−B線矢視断面図である。 バルブ体の成形前のボデー本体を示す略体断面図である。 バルブ成形型を示す略体断面図である。 本発明の実施例2にかかるスロットルボデーを示す断面図である。 本発明の実施例3にかかるスロットルボデーを示す断面図である。
符号の説明
2 スロットルボデー
3 ボデー本体
7 吸気通路
5 バルブシール面
14 バルブ体
14a 外周端

Claims (3)

  1. 吸気通路が形成されたボデー本体と、
    前記ボデー本体に回動可能に設けられ、その回動により前記吸気通路を開閉するバルブ体と
    を備えるスロットルボデーであって、
    前記ボデー本体は樹脂成形され、その内壁面に全閉時の前記バルブ体の外周端が当接するバルブシール面が形成され、
    前記バルブ体は前記ボデー本体をインサートして樹脂成形され、そのボデー本体のバルブシール面を成形面として前記外周端が形成され、
    前記バルブシール面は、前記バルブ体の収縮に応じて前記バルブ体の全閉位置がずれた場合でもそのバルブ体の外周端が周方向に亘ってシール可能な形状に形成されている
    ことを特徴とするスロットルボデー。
  2. 請求項1に記載のスロットルボデーであって、
    前記ボデー本体のバルブシール面を、ほぼテーパ状でかつ前記バルブ体の自由端部に対応する位置から両軸受部側に向かってテーパ角が徐々に小さく変化するテーパ状曲面により形成したことを特徴とするスロットルボデー。
  3. 吸気通路が形成されたボデー本体と、
    前記ボデー本体に回動可能に設けられ、その回動により前記吸気通路を開閉するバルブ体と
    を備えるスロットルボデーの製造方法であって、
    前記ボデー本体を樹脂成形するボデー成形工程と、
    前記ボデー本体をインサートして前記バルブ体を樹脂成形するバルブ成形工程と
    を備え、
    前記ボデー成形工程において、前記ボデー本体の内壁面に全閉時の前記バルブ体の外周端が当接するバルブシール面を形成しておき、
    前記バルブ成形工程において、前記ボデー本体のバルブシール面を成形面として前記バルブ体の外周端を成形し、
    前記バルブシール面は、前記バルブ体の収縮に応じて前記バルブ体の全閉位置がずれた場合でもそのバルブ体の外周端が周方向に亘ってシール可能な形状に形成される
    ことを特徴とするスロットルボデーの製造方法。

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