JP2005225545A - シール部材 - Google Patents

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千明 松鳥
Tadahiro Obayashi
忠弘 大林
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和則 男澤
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Abstract

【課題】 シール性の向上及び安定を図る。
【解決手段】 蓋体24に設けられた嵌合溝29に嵌合するエンドレス部31と、エンドレス部31から容器本体23へ延ばして形成された突片32とを備えた。エンドレス部31は、嵌合溝29内の一方の面に当接する当接面と、嵌合溝29内の他方の面に弾性的に当接して当接面29を一方の面に押し付けると共に他方の面との間をシールする弾性管部35とを備えた。弾性管部35は、嵌合溝29の内側面に当接する凸条31Bと、凸条31Bに隣接して設けられ先端が撓むことで凸条31Bに当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するリップ部31Cとから構成した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間をシールするためのシール部材に関し、特に半導体ウエハ、マスクガラス等の、塵埃等の侵入を嫌う薄板を輸送、保管等するために、内部をクリーンな状態に保つ必要のある薄板収納容器に用いて好適なシール部材に関する。
半導体ウエハ等の薄板を輸送、保管する際に使用する薄板収納容器は、例えば特許文献1のように、キャリヤ、容器本体、蓋体、押え部材、シール部材などを備えて構成されたものである。そして、シール部材は、図2に示すように構成されている。
このシール部材1は、エンドレス部2と、突片3と、嵌合リブ4と位置決め用突起5とから構成されている。シール部材1のエンドレス部2は、蓋体6の嵌合保持溝7に嵌合されて支持されている。このエンドレス部2で突片3が容器本体8側へ延出して支持され、突片3の先端が容器本体8に当接して支持されている。
特開2002−68364号公報
しかしながら、上記特許文献1のシール部材1の場合は、エンドレス部2の嵌合リブ4が嵌合保持溝7内の内壁面に弾性的に当接することで、嵌合リブ4自身の持つ弾力性によってエンドレス部2が嵌合保持溝7内で支持されている。このため、経年劣化や熱等によって嵌合リブ4の弾力性が弱くなると、嵌合リブ4を嵌合保持溝7内に押さえつける力が弱くなり、支持力やシール性が低下してしまうという問題点がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、経年劣化や熱等によるシール性の低下を効率的に抑えることができるシール部材を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものである。本発明に係るシール部材は、互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするシール部材であって、上記嵌合体又は被嵌合体のいずれか一方に設けられた嵌合溝に嵌合するエンドレス部と、当該エンドレス部から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方に当接することでその当接部分をシールする突片とを備えている。
上記シール部材において、エンドレス部に、上記嵌合溝の内側面のいずれか一方又は両方に弾性的に当接してシールする弾性管部を備えた。これにより、エンドレス部を嵌合溝に嵌合すると、弾性管部が上記嵌合溝の内側面に弾性的に当接してシールする。
上記弾性管部は、上記嵌合溝の内側面に当接する凸条と、当該凸条に隣接して設けられ先端が撓むことで上記凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するリップ部とから構成した。これにより、エンドレス部を嵌合溝に嵌合すると、リップ部の先端が撓んで凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間である弾性管部を形成する。この弾性管部が嵌合溝の内側面に弾性的に当接してシールする。
上記エンドレス部は、上記嵌合溝内の一方の面に当接する当接面と、上記嵌合溝内の他方の面に弾性的に当接して上記当接面を上記一方の面に押し付けると共に上記他方の面との間をシールする弾性管部とを備えて構成した。これにより、エンドレス部が嵌合溝内に挿入されると、その一方の面に当接面が当接し、弾性管部が他方の面に支持されて上記当接面を一方の面に押し付ける。これにより、エンドレス部が嵌合溝内に固定される。また、弾性管部が、嵌合溝内の他方の面に弾性的に当接することで、嵌合溝内の他方の面との間をシールする。
上記弾性管部は、嵌合溝内の他方の面に当接して上記当接面を上記一方の面に押し付ける凸条と、当該凸条に隣接して設けられ先端が撓むことで上記凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するリップ部とから構成することが望ましい。これにより、リップ部の先端が撓んで凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成し、嵌合溝の内側面に弾性的に当接してシールする。
また、エンドレス部を、上記嵌合溝内の一方又は他方の面に当接するリップ部と、当該リップ部に隣接して設けられ上記リップ部に当接して当該リップ部を上記嵌合溝内の一方又は他方の面に押し付ける凸条とを備えて構成してもよい。
以上詳述したように、本発明の薄板収納容器によれば、次のような効果を奏する。
(1) エンドレス部に、上記嵌合溝の内側面に弾性的に当接してシールする弾性管部を備えたので、弾性管部が上記嵌合溝の内側面に弾性的に当接して、嵌合溝とエンドレス部との間を確実にシールすることができる。この結果、外気の侵入を確実に防止することができる。
(2) 弾性管部を、上記嵌合溝の内側面に当接する凸条と、当該凸条に隣接して設けられ先端が撓むことで上記凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するリップ部とから構成して、エンドレス部を嵌合溝に嵌合することで、リップ部の先端が撓んで凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた弾性管部を形成するため、この弾性管部が嵌合溝の内側面に弾性的に当接して確実にシールすることができる。この結果、外気の侵入を確実に防止することができる。
また、リップ部と凸条とで空気を閉じ込めてこの空気の弾性力でリップ部を嵌合溝の内側面に押し付けるので、劣化がない。エンドレス部を嵌合溝に嵌合するたびに、リップ部と凸条とで新たに空気を閉じ込めて弾性管部を形成するため、リップ部と凸条との気密性が保たれる限りリップ部及び凸条自身の弾力性が低下しても、リップ部を嵌合溝の内側面に弾性的に押し付けることができ、確実にシールすることができる。
さらに、エンドレス部を嵌合溝に嵌合することでリップ部の先端が外側へ撓むため、リップ部がストッパとして機能し、エンドレス部の抜け落ちを防止する。
(3) 凸条がリップ部を嵌合溝の内側面に押し付けるため、リップ部は嵌合溝の内側面に強く当接して、この部分を確実にシールすることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。本発明のシール部材は、互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするためのシール部材である。特に、内部をクリーンな状態に保つ必要のある薄板収納容器等に用いて好適なシール部材である。また、薄板収納容器は、半導体ウエハ、記憶ディスク、液晶ガラス基板、マスクガラス等の、塵埃等の侵入を嫌う薄板を収納して、保管、輸送等における使用に供するための容器である。ここでは、半導体ウエハを収納する薄板収納容器に、本発明のシール部材を用いた例を説明する。
まず、本発明のシール部材を使用した薄板収納容器について、図1、図3及び図4に基づいて説明する。
本実施形態の薄板収納容器21は主に、溝板22、容器本体23、蓋体24、シール部材25を備えて構成されている。
溝板22は、容器本体23内に収納された半導体ウエハを両側から支持するための部材である。溝板22は、容器本体23内の対向する側壁にそれぞれ設けられている。この溝板22に並列に多数の半導体ウエハが支持される。
容器本体23は、半導体ウエハを複数枚収納するための容器である。この容器本体23内に複数の半導体ウエハが収納された状態で内部が密封されて、外部からの塵埃等の侵入が防止される。即ち、容器本体23内に2つの溝板22が取り付けられ、複数の半導体ウエハがこれら2つの溝板22間に支持されて容器本体23内に収納された状態で内部が密封されて、外部からの塵埃等の侵入が防止される。
容器本体23の上端部(図3中の左端部)には、蓋体24が嵌合するための蓋体受け部27が設けられている。この蓋体受け部27は容器本体23の上端部を、蓋体24の寸法まで広げて形成されている。これにより、蓋体24は、蓋体受け部27の垂直板部27Aの内側に嵌合し、水平板部27Bに当接することで、蓋体受け部27に取り付けられるようになっている。さらに、水平板部27Bには、その全周にシール溝(図示せず)が設けられ、蓋体24に取り付けられたシール部材25が当接して薄板収納容器21の内部を密封するようになっている。
蓋体24は、容器本体23を塞ぐための部材である。蓋体24は、容器本体23内に半導体ウエハが収納された状態で、容器本体23を塞いでその内部を密封する。蓋体24内には、蓋体24を容器本体23に固定する簡易着脱機構(図示せず)が設けられている。この簡易着脱機構は、蓋体24の周縁部から突出する蓋体係止爪(図示せず)を備えている。蓋体24の内側面(容器本体23側の面)には、容器本体23内で2つの溝板22内に支持された半導体ウエハを蓋体側から支持するための押え部材(図示せず)が設けられている。
蓋体24の容器本体23側端部には、その全周に亘って環状の嵌合溝29(図1参照)が設けられている。この環状溝29は、蓋体24の下端縁部に全周に亘って設けられた内側壁29Aと外側壁29Bとで構成されている。外側壁29Bは、内側壁29Aに対向して設けられている。内側壁29Aと外側壁29Bの互いに対向する壁面は、テーパ状に僅かに傾斜させて形成されている。
シール部材25は、容器本体23と蓋体24との間に介在してこれらの間をシールすることで容器本体23内を密封するための部材である。このシール部材25は具体的には図1に示すように、蓋体24側の環状の嵌合溝29に嵌合されるエンドレス部31と、エンドレス部31から他方(容器本体23側の蓋体受け部27のシール溝)へ延ばして形成されてその先端部がシール溝の当接面に当接することでその当接部分をシールする突片32とを備えて構成されている。このシール部材25は、合成樹脂等の弾性部材で構成され、全体が柔軟に撓むことができるようになっている。
エンドレス部31は、蓋体24側の環状の嵌合溝29に嵌合される帯状部材として構成されている。このエンドレス部31には、当接面31Aと、凸条31Bと、リップ部31Cと、膨出部31Dとを備えている。
当接面31Aは、蓋体24側の嵌合溝29内の一方の面(内側壁29A)に当接する面である。当接面31Aは、平坦面状に形成され、内側壁29Aに当接することで、エンドレス部31が嵌合溝29内で安定して支持されるようになっている。
凸条31Bは、蓋体24側の嵌合溝29内の他方の面(外側壁29B)に当接するための部材である。凸条31Bは、環状帯状のエンドレス部31の外側にその全周に亘って突出して形成されている。凸条31Bの上端部には小凸条部34が形成されている。この小凸条部34は、凸条31Bの上端部のうちリップ部31C側に、環状帯状の凸条31Bの全周に亘って僅かに突出させて形成されている。この小凸条部34が、大きく変形することで、リップ部31Cや外側壁29Bに強く密着するようになっている。さらに、小凸条部34が外側壁29Bに強く密着することで、エンドレス部31を押し、当接面31Aを嵌合溝29の内側壁29Aに押し付けて全体を安定して支持するようになっている。また、小凸条部34の寸法は、圧縮比に合わせて設定されている。具体的には、リップ部31Cの先端が小凸条部34に密着した後に、内部空間に閉じこめられた空気が設定圧力になるまで押し縮められる圧縮比に合わせて、小凸条部34の寸法が設定されている。即ち、リップ部31Cの先端が小凸条部34に密着した後に、エンドレス部31が嵌合溝29内に挿入されるに従って内部空間が押し縮められて内部の空気圧が上昇し、設定圧力(シール性とエンドレス部31を押す力を考慮した圧力)になるまで押し縮められる圧縮比(小凸条部34の変形量)になるように、小凸条部34の寸法が設定されている。
リップ部31Cは、凸条31Bに隣接して設けられ先端が撓むことで凸条31Bに当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するために部材である。リップ部31Cは、環状帯状のエンドレス部31の外側にその全周に亘って形成されている。リップ部31Cの断面形状は、先端に向けて次第に細くなって尖った形状に形成されている。これにより、リップ部31Cの先端が柔軟に撓んで、外側壁29B及び小凸条部34に密着できるようになっている。
上記凸条31Bと上記リップ部31Cとで弾性管部35が形成されている。この弾性管部35は、内部に空気を閉じこめて空気の弾性力を利用してシールするための部材である。リップ部31Cの先端が撓んで凸条31Bの小凸条部34に接触し、さらにこの小凸条部34と嵌合溝29の外側壁29Bとの間にリップ部31Cの先端を挟み込むことで、内部に空気を閉じこめた弾性管部35が形成される。この弾性管部35は、嵌合溝29の外側壁29Bに弾性的に当接してこの外側壁29Bとの間(蓋体24とシール部材25との間)をシールすると共に、当接面31Aを内側壁29Aに押し付けてエンドレス部31の全体を安定させる。このとき、弾性管部35の内部空間は、リップ部31Cの先端を小凸条部34と外側壁29Bとの間に挟み込んで形成されているため、内部の空気が抜け辛く、弾力性を長期間保持して、高いシール性を長期間維持できる構成になっている。さらに、リップ部31Cが、シール部材25が嵌合溝29から抜け落ちる方向に撓んで、つっかい棒(ストッパ)として機能して、シール部材25が嵌合溝29から抜け落ちるのを抑える構成になっている。
膨出部31Dは、エンドレス部31の形状を維持して安定的に取り付けるための部位である。膨出部31Dは、エンドレス部31の奥側(図1中の上部側)を膨らませて形成されている。これにより、エンドレス部31の奥側の形状が安定し、嵌合溝29に取り付けるときも無駄に変形して取り付け辛くなるのを防止している。さらに、嵌合溝29に取り付けられた後も、嵌合溝29の奥で嵌合溝29を締め付けて、エンドレス部31を嵌合溝29に安定して取り付けられるようになっている。
突片32は、容器本体23のシール溝に当接して、容器本体23とシール部材25との間をシールするための部材である。突片32は、エンドレス部31から他方(容器本体23側のシール溝)へ延ばして形成されてその先端部がシール溝に当接することでその当接部分をシールするようになっている。
以上のように構成された薄板収納容器21のシール部材25は、次のようにして使用される。
まず、シール部材25を蓋体24に取り付ける。具体的には、シール部材25のエンドレス部31を嵌合溝29に押し込む。これにより、膨出部31Dは嵌合溝29の奥まで押し込まれる。さらに、リップ部31Cが嵌合溝29の外側壁29Bで押されて撓み、小凸条部34に接触して内部に空気を閉じ込めた空間を形成する。この状態で、エンドレス部31がさらに押し込まれるに従って、小凸条部34が外側壁29Bで押し潰される。これにより、リップ部31Cの先端が、小凸条部34と外側壁29Bとで挟まれて内部空間が密封される。即ち、弾性管部35が形成される。この弾性管部35は、エンドレス部31が嵌合溝29に押し込まれるに従って設定量だけ押し潰されるため、内部の空気は押し縮められて設定圧力になる。これにより、弾性管部35が、その内部の空気圧と、凸条31B及び小凸条部34の弾性力とで、外側壁29Bに弾性的に当接してその間をシールすると共に、エンドレス部31の当接面31Aを嵌合溝29の内側壁29Aに押し付けて全体を安定させる。
この状態で、溝板22内に半導体ウエハを収納し、溝板22を容器本体23内に収納する。次いで、押え部材25が取り付けられた蓋体24を、容器本体23の上側から被せて固定する。
このとき、シール部材25では、突片32が蓋体受け部27の水平板部27Bへ延びて、その先端部がシール溝に当接することでその当接部分をシールする。
これにより、シール部材25と容器本体23との間は突片32がシール溝に当接してシールし、シール部材25と蓋体24との間は弾性管部35が嵌合溝29の外側壁29Bに当接してシールする。
以上のように、凸条31Bとリップ部31Cとで弾性管部35を形成したので、この弾性管部35が嵌合溝29の外側壁29Bに弾性的に当接して、嵌合溝29とエンドレス部31との間を確実にシールすることができる。この結果、薄板収納容器21内への外気の侵入を確実に防止することができる。
また、凸条31Bとリップ部31Cとで空気を閉じ込めてこの空気の弾性力でリップ部31Cを嵌合溝29の外側壁29Bに弾性的に押し付けるので、劣化がない。凸条31Bやリップ部31Cは合成樹脂であり弾力性の面で経年劣化するが、内部に封止される空気は、シール部材25が取り外されて洗浄された後、改めて取り付けられるたびに新たに閉じ込められるため、劣化することはない。即ち、エンドレス部31を嵌合溝29に嵌合するたびに、凸条31Bとリップ部31Cとで新たに空気を閉じ込めて弾性管部35を形成するため、凸条31Bとリップ部31Cとの気密性が保たれる限り、凸条31B及びリップ部31C自体の弾力性が劣化しても、リップ部31Cを嵌合溝29の内側壁29Aに弾性的に押し付けることができ、確実にシールすることができる。
さらに、エンドレス部31を嵌合溝29に嵌合することで、リップ部31Cの先端が外側へ撓むため、リップ部31Cがストッパとして機能し、エンドレス部の抜け落ちを防止することができる。
また、凸条31Bがリップ部31Cを嵌合溝29の内側壁29Aに押し付けるため、リップ部31Cは嵌合溝29の内側壁29Aに強く当接し、弾性管部35の弾性力と相まって、この部分を確実にシールすることができる。
なお、上記実施形態では、半導体ウエハを収納する薄板収納容器21について説明したが、本発明はこれに限らず、内部を密封する必要のある容器全般に用いることができる。
上記実施形態では、凸条31Bとリップ部31Cとで弾性管部35を形成したが、予め管状に形成してもよい。この場合も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、シール部材25を蓋体24側に設けたが、容器本体23側に設けてもよい。
上記実施形態では、凸条31Bとリップ部31Cとで1つの弾性管部35を構成したが、凸条31Bとリップ部31Cを複数形成して弾性管部35を2つ以上設けても良い。要求される機能に応じて適宜個数を設定する。
また、上記実施形態では、凸条31Bとリップ部31Cとを弾性管部35を構成するための部材として設けたが、これら凸条31B及びリップ部31Cを弾性管部35と別の独立の部材として、それぞれ設けてもよい。この場合も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができる。
本発明のシール部材を示す断面図である。 従来のシール部材を示す断面図である。 本発明のシール部材が用いられた薄板収納容器を示す分解斜視図である。 本発明のシール部材が用いられた薄板収納容器を示す斜視図である。
符号の説明
21:薄板収納容器、22:溝板、23:容器本体、23A:係止部、24:蓋体、25:シール部材、27:蓋体受け部、27A:垂直板部、27B:水平板部、29:嵌合溝、29A:内側壁、29B:外側壁、31:エンドレス部、31A:当接面、31B:凸条、31C:リップ部、31D:膨出部、34:小凸条部、35:弾性管部。

Claims (8)

  1. 互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするシール部材であって、
    上記嵌合体又は被嵌合体のいずれか一方に設けられた嵌合溝に嵌合するエンドレス部と、当該エンドレス部から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方に当接することでその当接部分をシールする突片とを備え、
    上記エンドレス部が、上記嵌合溝の内側面のいずれか一方又は両方に弾性的に当接してシールする弾性管部を備えたことを特徴とするシール部材。
  2. 請求項1に記載のシール部材であって、
    上記弾性管部が、上記嵌合溝の内側面に当接する凸条と、当該凸条に隣接して設けられ先端が撓むことで上記凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するリップ部とから構成されたことを特徴とするシール部材。
  3. 互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするシール部材であって、
    上記嵌合体又は被嵌合体のいずれか一方に設けられた嵌合溝に嵌合するエンドレス部と、当該エンドレス部から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方に当接することでその当接部分をシールする突片とを備え、
    上記エンドレス部が、上記嵌合溝内の一方の面に当接する当接面と、上記嵌合溝内の他方の面に弾性的に当接して上記当接面を上記一方の面に押し付けると共に上記他方の面との間をシールする弾性管部とを備えて構成されたことを特徴とするシール部材。
  4. 請求項3に記載のシール部材であって、
    上記弾性管部が、上記嵌合溝内の他方の面に当接して上記当接面を上記一方の面に押し付ける凸条と、当該凸条に隣接して設けられ先端が撓むことで上記凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するリップ部とから構成されたことを特徴とするシール部材。
  5. 互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするシール部材であって、
    上記嵌合体又は被嵌合体のいずれか一方に設けられた嵌合溝に嵌合するエンドレス部と、当該エンドレス部から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方に当接することでその当接部分をシールする突片とを備え、
    当該エンドレス部が、上記嵌合溝内の一方又は他方の面に当接するリップ部と、当該リップ部に隣接して設けられ上記リップ部に当接して当該リップ部を上記嵌合溝内の一方又は他方の面に押し付ける凸条とを備えて構成されたことを特徴とするシール部材。
  6. 互いに嵌合する嵌合体及び被嵌合体の間に介在してこれらの間をシールするシール部材であって、
    上記嵌合体又は被嵌合体のいずれか一方に設けられた嵌合溝に嵌合するエンドレス部と、当該エンドレス部から他方へ延ばして形成されてその先端部が他方に当接することでその当接部分をシールする突片とを備え、
    上記エンドレス部が、上記嵌合溝内の一方の面に当接する当接面と、上記嵌合溝内の他方の面に当接して上記当接面を上記一方の面に押し付ける凸条と、上記嵌合溝内の一方又は他方の面に弾性的に当接してシールする弾性管部とを備えて構成されたことを特徴とするシール部材。
  7. 請求項6に記載のシール部材であって、
    上記弾性管部が、上記嵌合溝内の一方又は他方の面に当接して上記当接面を上記一方の面に押し付ける凸条と、当該凸条に隣接して設けられ先端が撓むことで上記凸条に当接して内部に空気を閉じ込めた管状の空間を形成するリップ部とから構成されたことを特徴とするシール部材。
  8. 請求項2、4、5又は7のいずれか1項に記載のシール部材であって、
    上記凸条とリップ部とを1組又は複数組設けたことを特徴とするシール部材。
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