JP2005245106A - 静電チャック - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶基板のような絶縁性基板は、半導体基板に用いられるシリコンウエハのような導体、あるいは半導体のように電気的な導電性がない為、高電圧を印可しても大きな吸着力であるグラディエント力を得ることが難しく、絶縁性の基板を吸着させようとしても十分な吸着力が得られないという問題があった。
【解決手段】吸着電極の上面を覆うように絶縁層を形成した静電チャックにおいて、上記吸着電極は独立した複数の吸着電極からなり、上記の独立した吸着電極が対向する領域で該吸着電極から等距離にある中間線の密度を100〜5000/mで、上記吸着電極間の耐電圧が2kV以上とする。
【選択図】図1
【解決手段】吸着電極の上面を覆うように絶縁層を形成した静電チャックにおいて、上記吸着電極は独立した複数の吸着電極からなり、上記の独立した吸着電極が対向する領域で該吸着電極から等距離にある中間線の密度を100〜5000/mで、上記吸着電極間の耐電圧が2kV以上とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、絶縁性基板や絶縁性シートを静電気力で吸着し保持する静電チャックに関するものであって、特に、液晶ガラス基板製造装置においてガラス基板等を吸着固定したり液晶注入工程に使用される静電チャックに関するものである。
近年、液晶ガラス基板製造装置等において、上面に導電性の膜を備えたガラス基板や、その上面や下面に導体層のない所謂素ガラスの絶縁性基板からなるウェハWを固定・搬送するには、これまでクランプリングや真空吸着装置が採用されていた。しかしながら、ウェハWの大型化やスループットの向上に伴い、半導体ウェハの固定に用いられている静電チャックの採用が検討されている。
液晶製造工程に用いられる静電チャックの構造は一般に半導体製造工程に用いられる静電チャックと類似の原理に基づくものであり、その構造や静電吸着機能を発現させる吸着電極の形状も略同一のものが使用されている。
図9(a)は、特許文献1に記載の双極型の静電チャック10の断面図を示す。円板状の基板11の内部に円を2分割にした吸着電極12a、12bが埋設され、前記絶縁性基板11の上面を半導体ウェハ17を載せる載置面11bとし、吸着電極12と載置面11bとの間を絶縁層11aとして、載置面11bに半導体ウェハ17を載せ、吸着電極12a、12bに電源15より電圧を印加し、半導体ウェハ17を吸着している。
このような静電チャック10の吸着力Fは、次式で示される。
F=(S/2)×ε0×εr×(V/2d)2
尚、Sは静電電極の面積、ε0は真空中の誘電率、εrは絶縁層11aの比誘電率、Vは印加電圧、dは絶縁層11aの厚みである。
尚、Sは静電電極の面積、ε0は真空中の誘電率、εrは絶縁層11aの比誘電率、Vは印加電圧、dは絶縁層11aの厚みである。
ここで、吸着力を発現する吸着電極12の形状は左右対称の一対の電極で構成されている(図9(b))。又、図10のような給電部71a、71bに繋がった数本の帯状の電極72a、72bがそれぞれ交互に配置された櫛形形状の吸着電極も提案されている。この帯状の吸着電極幅はウェハ厚みの10から20倍で実質6mm以上の幅の電極からなっていた。
また、特許文献2や特許文献3においては、吸着電極に電圧をかけた時に発生するグラディエント力Fgを利用して吸着させる方法が提案されている。これは吸着電極パターンにより発生する電界Eの勾配と被吸着物の分極αを利用したものである。
Fg=1/2×α×grad(E2)
櫛歯状に配置した吸着電極は、絶縁体に挟まれた帯状電極に電圧をかけると、分極率αのウェハにグラディエント力Fgが発生する。
櫛歯状に配置した吸着電極は、絶縁体に挟まれた帯状電極に電圧をかけると、分極率αのウェハにグラディエント力Fgが発生する。
また、絶縁性基板を吸着する静電チャックとして、上記の櫛歯状の吸着電極の幅と間隔を100μm以下として吸着力を大きくした静電チャックが開示されている(特許文献4参照)。
一方、静電吸着力を最大とする吸着電極の構造として、吸着電極の幅と間隔の比を3/1から2/1とした静電チャックが開示されている(特許文献5参照)。しかし、基板が金属からなり大型のガラス基板等を吸着すると載置面が変形し易かった。
特開平4−237148号公報
特開2001−44262号公報
特開2002−345273号公報
特表2000−502509号公報
特公平5−66022号公報
しかしながら、液晶基板のような絶縁性基板や絶縁性シートは、半導体基板に用いられるシリコンウエハのような導体、あるいは半導体のように電気的な導電性がない為、高電圧を印可しても大きな吸着力であるグラディエント力を得ることが難しく、絶縁性の基板を吸着させようとしても十分な吸着力を得る事ができないという問題があった。
また、櫛歯状の吸着電極の幅や間隔を100μm以下とした静電チャックは低電圧で絶縁性基板を吸着できるとしているが、吸着電極の間隔が小さく電極間で放電したり短絡し吸着力を発現することができないとの問題があった。
更に、基板が金属からなりヤング率が200GPa以下と小さいことから広い面積で均一で平面度の小さな面が得られないことから、絶縁性の基板と載置面が全面で一様に接触しない場合や部分的に微小な隙間が発生して絶縁性の基板を強固に吸着できない虞があった。また、吸着面の大きなガラス基板を吸着できてもガラス基板が変形する虞があった。
また、間隔が3mmを越えて大きな吸着電極間に2kVを越える高電圧を加え大きな吸着力を得るには、電源から給電部に至る電源装置が大型化し安全性とコスト高になり実用的でないとの問題があった。
板状セラミックス体の上、或いは板状セラミックス体の上に絶縁膜を形成しその上に吸着電極を備え、該吸着電極の上面を覆うように絶縁層を形成した静電チャックにおいて、上記吸着電極は独立した帯状の複数の吸着電極からなり、上記吸着電極が対向する領域で該吸着電極から等距離にある中間線の密度が100〜5000/mで、上記吸着電極間の耐電圧が2kV以上であることを特徴とする。
また、上記中間線の密度が100〜1000/mであることを特徴とする。
また、吸着電極の上面を覆うように絶縁層を形成した静電チャックにおいて、上記吸着電極は独立した帯状の複数の吸着電極からなり、上記吸着電極が対向する領域で該吸着電極から等距離にある中間線の密度が100〜5000/mで、上記絶縁層が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリルエーテルニトリル(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)のうちの少なくともいずれか1種を主成分とすることを特徴とする。
また、上記絶縁層が熱可塑性樹脂と耐熱性樹脂からなることを特徴とする。
また、上記絶縁層の熱可塑性樹脂が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリルエーテルニトリル(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)のうちの少なくともいずれか1種を主成分とすることを特徴とする。
また、上記絶縁層の耐熱性樹脂がポリベンズイミダゾールからなることを特徴とする。
また、上記中間線を挟む上記吸着電極の帯の幅は上記中間線を挟む上記吸着電極の帯同士の間隔と同等或いは小さいことを特徴とする。
また、上記吸着電極の占有面積に対する上記吸着電極の面積の比率が10〜55%であることを特徴とする。
また、上記面積の比率が25〜48%であることを特徴とする。
また、前記絶縁層の厚みが10〜100μmで比誘電率が2〜10であることを特徴とする。
本発明によれば、板状セラミックス体の上、或いは板状セラミックス体の上に絶縁膜を形成しその上に吸着電極を備え、該吸着電極の上面を覆うように絶縁層を形成した静電チャックにおいて、上記吸着電極は独立した帯状の複数の吸着電極からなり、上記の独立した吸着電極が対向する領域で該吸着電極から等距離にある中間線の密度が100〜5000/mで、上記吸着電極間の耐電圧が2kV以上とすることで、絶縁性基板からなるウェハや絶縁性シートを平坦に精度良く強固に吸着できる静電チャックを提供できる。
図1(a)は本発明の静電チャック1の一例である概略の構造を示す斜視図である。図1(b)は図1(a)のX−X線断面図である。板状セラミックス体3の上面に一対の吸着電極4が形成され、それぞれの吸着電極4は独立した帯状の複数の吸着電極4からなり、吸着電極4の上面には、絶縁層2が形成されている。その絶縁層2の上面をウェハを吸着させる載置面2aとする。また、吸着電極4にはそれぞれ給電端子9が板状セラミックス体3の給電端子孔を通し接続されている。
図2は板状セラミックス体3の上面に絶縁膜7を形成しその上に吸着電極4を形成した静電チャックの断面を示す。絶縁膜7は、板状セラミックス体3の表面の凹凸を滑らかにしたり、板状セラミックス体3の絶縁抵抗が小さい場合に絶縁性を高めることができることから好ましい。
そして、吸着面2aの上にウェハWを載せ、給電端子9の間に直流電源19から例えば1kVの電圧を印加すると吸着電極4とウェハWの間に静電吸着力が発現して、ウェハWを載置面2aに吸着することができる。
吸着電極4は、好ましくはプラス電圧を印加するプラス電極4aとマイナス電圧を印加するマイナス電極4bとからなり、図3に記載の直線の帯状の電極を交互に配設された櫛歯構造の吸着電極4や、図4に記載のジグザグの帯状の吸着電極4や、図5に記載の同心円状に交互に配置した吸着電極4や、図6、7、8に記載の複数の正多角形の電極を接続した格子状の吸着電極4等からなる。
本発明の静電チャック1は、絶縁性基板からなるウェハWを吸着することができるもので、板状セラミックス体3の上、或いは板状セラミックス体3の上に絶縁膜7を形成しその上に吸着電極4を備え、該吸着電極4の上面を覆うように絶縁層2を形成した静電チャック1において、上記吸着電極4は独立した帯状の複数の吸着電極4a、4bからなり、上記の独立した吸着電極4が対向する領域で該吸着電極4から等距離にある中間線の密度が100〜5000/mで、上記吸着電極4の間の耐電圧が2kV以上であることを特徴とする。
基板が板状セラミックス体3からなることから吸着電極4や絶縁層2が強固に固定され載置面2aに大型のガラス基板を載せて吸着しても載置面2aの平面度が小さいことから大型のガラス基板が変形する虞が小さく好ましい。板状セラミックス体3の絶縁層2や絶縁膜7を形成する面の平面度が小さいことが好ましく、平面を機械加工する際に変形し難いものが好ましく、ヤング率が300GPa以上が好ましく、より好ましくは350GPa以上さらに好ましくは380GPa以上のアルミナや炭化珪素等のセラミックスが好ましい。また、このような材料は広い載置面2aに基板を吸着しても載置面2aが変形することを防ぐ効果が大きい。そして、上記の板状セラミックス体3の厚みを5mm以上好ましくは10mm以上とすると、15インチ以上の大型のウェハWを強固に吸着してもウェハWが変形する虞が小さく平面度が小さい状態で精度良くウェハWを加工処理することができる。
また、上記の中間線の密度を100/m以上としたのは、100/mを下回ると、独立した吸着電極4の間に1kVの電圧を印加しても生じる勾配電界の発生領域が小さくなり絶縁基板からなるウェハWを吸着する力が小さく静電チャックとして使用できないからである。
また、中間線の密度を5000/m以下としたのは、5000/mを越えると独立した吸着電極4間の間隔が0.1mm以下と小さくなり、極性の異なる吸着電極4の間で絶縁破壊する虞があるからである。より好ましくは、中間線の密度は150〜2000/mである。
尚、中間線の密度とは、載置面2aに垂直な方向から見た吸着電極4において、吸着電極4が対向する中間線の長さLを吸着電極4が占める占有面積Stで除した値L/Stである。吸着電極4の占有面積Stとは吸着電極4そのものの面積と吸着電極4が対抗する領域の面積との和である。更に詳細には、上記中間線は異なる極性の互いに対向する吸着電極4で挟まれ、吸着電極の外辺から対向する吸着電極4までの最小長さの線分の中間点を結ぶ線からなる。
例えば、図3〜7において、点線で示す中間線Ltの長さLを意味する。また、占有面積Stは図3においてSt=La×Lbである。
中間線の密度は絶縁性基板からなるウェハWを吸着する上で必要なグラディエント力を大きくする上で重要な因子であることを見出したもので、より大きなグラディエント力を発生する上で、必要な静電チャックの電極構成を示すものである。
また、本発明の静電チャック1は、特に厚み0.7mm程の液晶用ガラス基板を吸着するもので、液晶用ガラス基板の比重を4としても単位cm当たり0.28gと小さく、吸着力は300Pa程度の最小力で固定し繰り返し使用しても載置面2aや基板への損傷を小さくして耐久性を高めることが重要である。また、ガラス基板への加工処理工程によりこの吸着力を適切な大きさに設定することが必要である。
尚、特許文献1に記載の静電チャックの吸着電極の幅はウェハWの厚み例えば0.7mmの10〜20倍と大きく、前記の中間線の密度は50/m程と小さく本願発明とは全く異なる。また、特許文献2には吸着電極の幅が4mmで間隔が1mmであり前記中間線の密度は200/mと小さいが基板が金属板からなり大型のガラス基板を吸着すると静電チャックの載置面が変形しガラス基板を平坦に吸着できないとの問題があり、本発明の静電チャックとはその思想が異なるものであることは明らかである。
また、この静電チャックに6kV以上の高電圧を印加し吸着することが記載されているが、吸着電極の幅と間隔を更に小さくして吸着電極間の絶縁破壊を防ぎつつ、印加電圧を下げて吸着力を大きくすることが可能であることは何らの記載もなく、このような5kV以上の高電圧を製造現場で容易に取り扱うことは極めて困難であった。
尚、特許文献2にはソーダライムガラスを吸着力300g/cm2で吸着したとあるが、吸着電極の幅も大きくソーダライムガラスに導電性薄膜等が形成されていたことからクーロン力が加算された結果と考えられ、本発明の吸着力とは異なると考えられる。
特許文献4に記載の静電チャックは吸着電極の間隔が100μmで吸着電極の幅も100μmと小さく、中間線の密度は5200/mと大きく本発明の範囲外である。更に、特許文献5は吸着電極と吸着電極の間隔を3:1乃至2:1に設定することが特徴であり本願特許とは明らかに異なる静電チャックである。
また、吸着電極4の間に2kVを印加しても絶縁破壊しない静電チャック1は繰り返し1kVの電圧を印加し吸着しても絶縁破壊する虞が少なく大きな吸着力が得られ好ましい。吸着電極4の間に2kVの高電圧を印加しても絶縁破壊を発生する虞が小さい絶縁層2の材質として、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリルエーテルニトリル(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)のうちの少なくともいずれか1種を主成分とすることが好ましい。これらの樹脂は広い面積に渡り緻密な層を形成することが可能であり、樹脂の絶縁耐圧が15kV/m以上、更に好ましくは20kV/m以上と大きく好ましい。また、被吸着物との耐磨耗性や絶縁耐圧を改良する上で、シリコン樹脂等を1〜20質量%程混合することもできる。
また、被吸着物としてガラス基板を吸着する場合においては絶縁層2の耐摩耗性を高めるために、絶縁層として熱可塑性の樹脂に耐熱性樹脂を分散させた絶縁層2が更に好ましい。
上記熱可塑性樹脂としては、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリルエーテルニトリル(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)のうちの少なくともいずれか1種を主成分とするものが好ましい。
また、耐熱性樹脂としては、ポリベンズイミダゾールが好ましい。耐熱性樹脂は熱可塑性樹脂に対し5〜50質量%含むことが好ましいが、絶縁層2として吸着電極4の上に均一に成膜するには耐熱性樹脂は5〜20質量%であることが更に好ましい。熱可塑性樹脂に対し耐熱性樹脂が5質量%以上含むと、本発明の静電チャックを100℃程度に加熱された状態で使用する上で、載置面2aの耐摩耗性が向上し吸着電極4が絶縁破壊するまでのウェハW処理枚数が増大し好ましい。また、熱可塑性樹脂に対し耐熱性樹脂が50質量%を越えて含むと絶縁層を形成する上で、熱可塑性が低下し絶縁層を均一に形成できない虞があった。
また、上記の吸着電極4は中間線の密度を大きくすることで吸着力を高めることができるが、中間線の密度を大きくし過ぎると独立した複数の吸着電極4の間の絶縁破壊が発生することから、中間線を挟む上記吸着電極4の幅hは前記中間線を挟む吸着電極同士の間隔dと同等或いは小さいことがより好ましい。ここで同等とは幅hが間隔dの2倍未満好ましくは1.5倍程を示す。また、上記中間線が均一に分布していることを特徴とする。
更に、吸着力が大きく絶縁破壊を防ぐには、占有面積Stに対応した領域において中間線が均一に分布していることが必要である。例えば、特許文献3のように吸着電極の幅や間隔を小さくしても吸着電極の占有面積Stの内部に吸着電極の幅hや間隔dの大きな領域があると中間線が均一に分布しないことから載置面2aに均一な吸着力を発生しないとともに、載置面2aの一部に吸着力が小さな領域が発生しウェハWを効率良く吸着できないことから、載置面2aの全面からの吸着力も小さくなり本発明の静電チャック1として機能しない虞があるからである。
そして、上記中間線の密度を高めるには、上記占有面積Stに対する吸着電極4の面積Seの比率R(R=Se/St×100)が10〜70%であることが好ましい。
上記比率Rが10%未満では、吸着電極4が細くなり過ぎて、帯状の吸着電極4が断線する危険があるからである。
また、上記比率Rが70%を超えると、中間線の密度が100/mを下回り吸着力が小さくなる虞があるからである。
好ましくは、比率Rは10〜55%であり、更に好ましくは30〜48%である。比率Rが30%以上では独立した吸着電極4同士の間隔が大きくなり吸着電極4同士の間で絶縁破壊する虞が小さくなり、吸着電極4に加える電圧を大きくすることが可能となり、吸着力を大きくすることができる。また、比率Rが48%以下では、吸着電極4に加える電圧が大きくしかも電界勾配の大きな領域を発生できるからである。
次に、載置面2aの上に載せたウェハWに大きな電界勾配を生じさせるには吸着電極4を覆う絶縁層2の厚みが重要であり、上記の電界分布を得るには絶縁層2の厚みが10〜100μmであることが好ましい。絶縁層2の厚みが10μm未満では絶縁層2内の欠陥を充分に除去することができないことから、絶縁層2が絶縁破壊する虞があるからで、絶縁層2の厚みが100μmを超えると絶縁層2内に電界の大部分が通過し、絶縁層2の外部に生じる電界強度が小さくなる虞があるからである。更に好ましくは30〜70μである。ここで、10μmの下限は最小厚みで規定され、上限は平均厚みで代表することができる。
また、上記のような特性を得るには絶縁層2の厚みと同時に比誘電率が2〜10であることが好ましい。その理由は、載置面2aからウェハWに向けて発生する電界強度を大きくすることができるからである。比誘電率が2未満では絶縁層2内の電界強度が小さくなり大きな吸着力を得ることが難しい。また、比誘電率が10を超えると、吸着電極4の間の電界密度が大きくなり載置面2aから発する電界強度が小さくなるからである。
また、板状セラミックス体3の誘電率が前記絶縁層2の誘電率より小さいことが好ましい。その理由は、載置面2aに置かれたウェハWに向けて大きな電界勾配を設けるには吸着電極4の上面である絶縁層2に大きな電界を生じさせ、吸着電極4の下面である板状セラミックス体3側の電界密度を小さくすると、載置面2aから発する電界強度を大きくすることができる。そして大きな電界強度の元で、前述の吸着電極4の中心線の密度を大きくすると電界強度の変化を大きくすることが可能となり、絶縁性基板からなるウェハWを大きな力で吸着できることが判明した。
更に、上記静電チャック1の吸着電極4に安定して電圧を印加するには、吸着電極4に通電する給電端子9と接続する給電部7の最大幅が吸着電極4の最大幅より大きなことが好ましい。そして、前記の絶縁層2の厚みを10〜100μmと小さく、しかも厚みばらつきが5%以下の均一な厚みの絶縁層2を得るには、吸着電極4と給電部7は同一面上にあることが好ましい。同一面上とすることで、板状セラミックス体3に給電部として複雑なビヤホール等を埋設する必要もなく短絡等を発生させる虞が小さく、電極の構成が強固である。
更に本発明の静電チャック1の構成に付いて、詳細に説明する。
図3は、一対の櫛歯形状の吸着電極4を示す図である。中間線はLtで示すように、矩形上に連続していることが特徴である。
図4は、一対の折れ線形状の吸着電極4を示す。中間線Ltは折れ線状に連続していることが分かる。
図5は、一対の吸着電極4が円環状であることを示す。円環は交互に接続しているので間に中間線Ltを取ることができる。この場合複数の円からなる中間線Ltの長さの総和で中間線の長さを示すことができる。各円環は交互に吸着電極の下方に埋設されたビヤホールを通して板状セラミックス体3の内部あるいは板状セラミックス体3の下面で接続されている。
図6は複数の6角形の吸着電極4をそれぞれ帯状の電極でシグザグに連結したもので、中間線Ltはジグザグ線で示すことができる。
図7は複数の吸着電極4が四角形であるものを示す。各吸着電極4は吸着電極の下方に延びる給電子で吸着電極4が交互にプラス電極とマイナス電極と接続できるよう結線されている。このように接続することで吸着電極の回りに強い電界を発生することが可能である。
図8は、図7の吸着電極4を同一平面で帯状の接続部で連結したもので作製が容易でありまた各給電電極間の接続が確実となることから大きな電圧を加えても給電部での放電や絶縁破壊の虞が少なく好ましい。
また、絶縁層2は吸着電極4からの大きな電界を発生するには、上記絶縁層2は非晶質膜からなることも好ましい。
非晶質セラミック膜2中には他の元素と反応していない希ガス類元素としてアルゴンが存在しており、希ガス類元素を膜中に多く入れることにより、非晶質セラミックからなる絶縁膜2の変形が容易となり内部応力緩和効果が得られる。絶縁層2中のアルゴン量は1〜10原子%が好ましい。更に好ましくは3〜8原子%である。希ガス類元素の含有量が1原子%以下であると、充分変位できなくなるため応力緩和効果も小さくなるため、クラックが発生しやすくなる。また、逆に希ガス類元素を10原子%以上とするのは製作上困難である。
また、希ガス類元素としてアルゴンの代わりに他の希ガス類元素としてヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンを使ってスパッタを行っても同じ効果が得られるが、スパッタ効率とガスのコストを考えるとアルゴンが好ましい。
アルゴンの定量分析方法としては酸化アルミニウム焼結体に非晶質セラミック膜2を20μm成膜したものを用いてラザフォード後方散乱法により分析を行い、全原子量とアルゴンの原子量を計測して、アルゴンの原子量を全原子量で割ったものを原子%として算出した。
また、非晶質セラミックからなる絶縁層2は上記のように希ガス元素を含むことから、セラミック焼結体に比べて硬度が低くなっている。本発明の非晶質セラミックからなる絶縁層2のビッカース硬度は500〜1000HV0.1である。シリコンウェハのビッカース硬度は1000HV0.1であり、絶縁層2のビッカース硬度はシリコンウェハより小さいため、静電チャック1表面でシリコンウェハがこすれることが少なくなり、非晶質セラミックからなることから脱粒が起こり難く、パーティクルの発生は減少する。絶縁層2のビッカース硬度は500〜1000HV0.1が好ましく、更に好ましくは600〜900HV0.1である。絶縁層2のビッカース硬度が500HV0.1以下ではウェハと静電チャック1の吸着面2aの間に入り込んだ硬質のゴミにより傷が入りやすいため、傷の部分の耐電圧が低下したりすることがあった。また、傷の部分からパーティクルが発生し易くなる。絶縁層2のビッカース硬度が1000HV0.1以上では逆にウェハに傷が入ってパーティクルが発生しやすくなってしまう。
上記非晶質セラミックからなる絶縁層2は酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化イットリウム、酸化イットリウムアルミニウムまたは希土類の酸化物または窒化アルミニウム、窒化珪素の何れかで、耐プラズマ用途で使用される場合は酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化イットリウムアルミニウムまたは希土類の酸化物または窒化アルミニウムなどで形成されるのが好ましい。
板状セラミックス体3は酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化イットリウム、酸化イットリウムアルミニウムまたは希土類の酸化物または窒化アルミニウム、窒化珪素あるいはコージライトなどを用いて構わないが、静電チャックの利用目的により選択して使うのが好ましい。例えば、耐プラズマ性の必要な用途には酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化イットリウムアルミニウムまたは希土類の酸化物または窒化アルミニウムなどが好ましく、更にこれに冷却性が必要であれば、窒化アルミニウムを選択するのが好ましい。また、静電チャックに載せたウェハができるだけ変位しないものにしなければならない場合は低熱膨張材料のコージライトを選択すればよい。
また、板状セラミックス体3は絶縁シートを上面に絶縁シートの下面に金属製のペデスタルを接合したものでも良い。絶縁シートの比誘電率は絶縁層2の比誘電率より小さいと、載置面2aから大きな磁界が放出され好ましい。
吸着用電極4は金属や導電性セラミックなどの導電性材料を用いれば良く、特に製造方法は限定されることはなく、スパッタ、CVD、イオンプレーティング、メッキ法やメタライズ法などを用いても構わない。吸着用電極4の厚みは、0.1〜100μmの範囲であれば構わない。0.1μm以下では吸着用電極4の平面的な導通がとりにくい。100μm以上であればセラミック板状セラミックス体3との熱膨張差のため、セラミック板状セラミックス体3との界面が剥がれが生じやすい。好ましくは5〜50μmであり更に好ましくは10〜30μである。
上記の吸着電極4に電圧を印加する給電端子接続構造について説明する。
給電端子9は板状セラミックス体3の裏面側から給電できるよう基板3に貫通孔6を設け、貫通孔6内に板状セラミックス体3と同等の熱膨張を有する導電材料からなる給電子5を備え接続することが好ましい。板状セラミックス体3がアルミナや窒化アルミニウムからなる場合には、給電子5の材質として鉄―ニッケルーコバルト系の合金が熱膨張係数が近く好ましい。
また、板状セラミックス体3の熱膨張係数の影響を受けにくい給電子5として貫通孔6にロウ材またははんだを充填し給電子5としたものが使える。
上記の貫通孔6の内径は板状セラミックス体3と給電子5の熱膨張率が異なるため、小径でなくてはならない。貫通孔6の内径としては直径1mm以下、好ましくは直径0.5mm以下が好ましい。これは、直径1mmを越えるとロウ材8と板状セラミックス体3の熱膨張差による応力で板状セラミックス体3の貫通孔6周辺にクラックを生じてしまうためである。
しかし径があまり小さくなると加工が困難で、メタライズ層10を貫通孔6内面に形成したりやロウ材やはんだを充填するのが困難となってくるため、貫通孔6は直径0.2mm以上必要である。
また、貫通孔6の形状は楕円や四角形などもあるが、最大径の大きさが1mm以内にする必要がある。但し、円形状が理想的に応力が穴の内面に均一にかかるため最も好ましい形状である。
ロウ材またははんだの充填方法としては途中工程で貫通孔6を有底穴にした状態で穴表面にメタライズ層10を形成し、その後ロウ材やはんだを真空中、N2中または還元雰囲気で溶融して有底穴に流し込んで溜めて充填し、その後板状セラミック体の一方の主面を研削加工し給電子5を露出させて形成する。このような方法により、小径の給電子5に対して、良好にロウ材やはんだを充填できる。
また、給電子5のロウ材またははんだの充填具合としては有底穴の底にロウ材やはんだが充填されており、吸着用電極4を板状セラミックス体3の表面を研削加工して給電子5を露出させた際に、給電子5のロウ材またははんだが空隙なく充填されていればよい。従って、給電子5の吸着面の反対面側に多少の凹みが生じても、導通の機能上は特に問題とならないため構わない。
ロウ材またははんだの熱膨張率は板状セラミックス体3の熱膨張率より大きいため、溶けたロウ材またははんだが貫通孔6内で固まってから温度を室温に下げる際に応力を発生する。つまり、熱膨張率に温度差を掛けた物が収縮となることから、高温でロウ材またははんだが固化するほど大きな応力が発生する。そのため、ロウ材またははんだの融点が低い金属を使う方が好ましい。
ロウ材としては銀系、銀銅系、金スズ系、インジウム系のものや、鉛系やすず系のはんだを用いるのが好ましい。ロウ材またははんだの融点としては850℃以下のものを使うのが好ましい。また、貫通孔6にロウ材またははんだを充填した後に絶縁層2や吸着電極4を形成するため、絶縁層2や吸着電極4を形成するプロセスより高い融点のロウ材またははんだを使う必要がある。この点からロウ材またははんだの融点としては200℃以上のものが好ましい。
板状セラミックス体3がセラミックからなる場合、ロウ材は直接セラミックとはほとんど濡れないため、板状セラミックス体3の貫通孔6の内面はロウ材が濡れるように金属化処理が必要である。活性金属法や高融点金属法で貫通孔6の内面にメタライズ層10を形成したり、無電界メッキにより貫通孔6の内面にメッキ層を形成しても構わない。
メタライズ層10やメッキ層の厚みは0.2μm以上が好ましい。0.2μmより薄いとロウ材の流れが悪くなるためである。メッキを使用した場合には10μmを越えるとメッキの剥がれが発生しやすくなる。メタライズ層10に高融点金属を使用した場合は30μmを越えるとメタライズ層10の剥離が発生する。しかし、活性金属法を用いる場合はロウ材にTiなどの活性金属を添加した組成になっているので、メタライズ材を充填するだけでも同じ効果を得られるため、厚みの上限は限定されない。
セラミックからなる板状セラミックス体3とロウ材またははんだの熱膨張率が異なるため、ヤング率が大きいロウ材またははんだになるとロウ材またははんだに変形が起こらず、板状セラミックス体3に大きな応力がかかってしまう。熱膨張率による応力を緩和できるように軟らかいロウ材やはんだである方が好ましい。ロウ材やはんだのヤング率としては90GPa以下が望ましく、更に好ましくは80GPa以下である。このようなロウ材7としては銀系、銀銅系、金スズ系、インジウム系のものや、鉛系やすず系のはんだを用いるのが好ましい。
実際に製造装置に静電チャック1を組み込んで静電チャック1の吸着用電極4に電圧を印加するには、電源19からのリード線と接続する必要がある。リード線を静電チャック1に直接接続するには給電子5と電気的導通のとれた雌ネジを設けた給電端子9が必要となる。また、静電チャックの給電子5に給電ピンをバネで押し当てることもあるが、確実に給電を取るには平滑で接触面積が大きな給電端子9が好ましい。給電端子9は貫通孔6にロウ材またははんだを充填した給電部7に、ロウ材やはんだまたは導電性接着剤を用いて接合する。給電端子8の固定にロウ材やはんだを用いる場合は充填したロウ材より融点の低いものを用いなければならない。
また、給電端子9の外径が5mmより大きい場合は、低温で付けられる導電性接着剤やはんだが好ましい。導電性接着剤としては銀エポキシが好ましい。
また、ウェハWの製造プロセスでは電子ビームや高周波を使うために磁性材料は問題となることがあるため、給電端子9の材質としては銅、真鍮、チタンモリブデン、タングステンなどの非磁性材料が好ましい。
次に本発明の静電チャック1の製法について述べる。ここでは板状セラミックス体3として酸化アルミニウムを用いて、非晶質セラミックからなる絶縁層2は酸化アルミニウム膜をスパッタ法により形成したものを説明する。
大気圧で焼成した板状の酸化アルミニウム基板を用意し、その酸化アルミニウム基板を約1400℃、2000気圧でHIP(HOT ISOSTATIC PRESS)を施し、ボイドの大きさを数μm程度に小さくした酸化アルミニウム基板をセラミック基体2として用意する。ボイドを小さくする方法としてはホットプレスにより焼成しても構わない。そして酸化アルミニウム基板に給電端子用の穴を作製し、その内面に活性金属法や高融点金属法によるメタライズを施す。更にその中に給電子5を挿入した状態で銀銅ロウや銀ロウによってロウ付けすることにより給電子5が固定される。給電子5についてはそれぞれのセラミック材と熱膨張率が近いようにモリブデン、タングステン、チタン、FeNiCo合金等を用いればよい。また、上記金属の代わりに同材質セラミックや熱膨張率が近いセラミック材を用いてピンを作り、その周囲にメタライズを施し、給電ピン8として給電端子穴に挿入してロウ付けすることもできる。更に、給電子5として直径1mmの貫通孔6にロウ材を充填し、板状セラミックス体3の裏面に給電端子9を給電子5とロウ材で接続することができる。
電源19からのリード線の接続がネジを用いたものであれば給電端子9はリード線を取り付けやすいようにネジ加工が施してあった方が好ましい。ネジ加工を施した給電端子9は外径が大きくなり、接合時の応力が大きくなってしまい、給電子5の周辺にクラックが生じたり、板状セラミックス体3に破損が生じる。そのため、給電子5はφ0.5〜φ4程度とし、これとは別にネジ加工を施した外部接続用の接続端子(不図示)を前記ピンに半田付けや導電性接着剤やロウ材等で固定するのが好ましい。
板状セラミックス体3と給電端子9をロウ付けした後、吸着電極4の成膜面と給電子5の端面が面一となるように加工を施し、脱粒が起こらないようにラップをして成膜する面を整える。
その後、板状セラミックス体3の上の成膜する面の全面と給電子5の端面とにTiからなる膜を成膜する。その後Tiの上にレジストを塗布してエッチング加工して所望の形状の吸着用電極4を形成する。
セラミック板状セラミックス体3の表面に吸着用電極4を形成した後、吸着用電極4上に非晶質セラミックからなる絶縁層2を形成する。この非晶質セラミックからなる絶縁層2はスパッタによって作製する。平行平板型のスパッタ装置に絶縁層2として成膜したい材質のターゲットをセットする。ここでは酸化アルミニウム焼結体をターゲットとし、該ターゲットと対向するようにして吸着用電極4を備えた板状セラミックス体3をセットする。板状セラミックス体3は銅製のホルダーの中にセットする。板状セラミックス体3の裏面とホルダー表面はInとGaからなる液状合金を塗り貼り合わせることにより基板とホルダーの熱伝達が良くなり、セラミック板状セラミックス体3の冷却効率を上げることができることから良質な非晶質セラミックからなる絶縁層2を形成することができる。
このように板状セラミックス体3をスパッタのチャンバー内にセットし、真空度を0.001Paとした後、アルゴンガスを25〜75sccm流す。
そして、ターゲットとホルダーの間にRFをかけることによりプラズマが発生する。そして、ターゲットのプレスパッタ及び板状セラミックス体3側のエッチングを数分間行いターゲットと板状セラミックス体3のクリーニングを行う。
酸化アルミニウムの非晶質セラミックからなる絶縁層2の成膜は上記のRFのパワーを3〜9W/cm2にしてスパッタを行う。また、板状セラミックス体3側には−100〜−200V程度のバイアスをかけてターゲットから電離した分子及び電離したアルゴンイオンを引きつける。しかし、板状セラミックス体3が絶縁体であると電離したアルゴンイオンにより板状セラミックス体3の表面が帯電してしまい、次のアルゴンイオンが入りにくい状態になる。膜中に入ったアルゴンイオンは電荷を放出してアルゴンの状態に戻り、膜中に残留する。アルゴンを膜中に多く取り込むには成膜時に吸着用電極4と給電子5からInGa層、ホルダーの経路で電荷を逃がし、常にアルゴンを絶縁層2に取り込みやすい状態にしておくことが必要である。
また、板状セラミックス体3の冷却が悪いと部分的に非晶質セラミックからなる絶縁層2が結晶化してしまい、部分的に耐電圧が悪くなることがある。板状セラミックス体3の冷却は装置の冷却板に冷却水を流すことで基板ホルダー内を充分冷却して板状セラミックス体3の温度を数十度の保つようにしておく。
絶縁層2の成膜レートは3μm/時間にて17時間成膜し、約50μmの膜厚の非晶質セラミックからなる絶縁層2を作製した。
その後、リフトピン穴などの加工を施し、板状セラミックス体3の裏面等を所定の厚みにして形状を整える。非晶質セラミックからなる絶縁層2上にブラストや平研やエッチングなどの手法で凹部を形成した後、非晶質セラミックからなる絶縁層2の表面をポリッシング等で整えることにより静電チャック1を作製する。
ここで、絶縁層2が酸化物の場合、上記の成膜雰囲気はアルゴン中に酸素を導入することもある。また、絶縁層2が窒化物の場合は窒素を導入して反応させながらスパッタするリアクティブスパッタを用いて成膜しても構わない。特に窒化物はリアクティブスパッタを行うのが好ましい。
アルミナ純度99質量%の200mm角で、厚み10mmの板状セラミック体に吸着電極としてTiを0.2μm成膜した後、吸着電極を櫛歯状として吸着電極間の中心線の密度を50〜7000/mに変えた吸着電極を作製した。そして、吸着電極の上に各種の絶縁層を形成した。
絶縁膜の厚みは50μmで一定とした。
吸着力の測定は真空中で行い、厚みが0.7mmの液晶用ガラス基板からなるウェハWを載置面に配置して、吸着電極に1kVを印加し1分間経過後に前記ウェハWを引き上げ、その引き上げに要した力をロードセルで測定して、その値を吸着面の面積で除して単位面積当たりの静電吸着力とした。
そして、ガラス基板を吸着した状態でガラス基板の上面の平面度を測定した。
また、残留吸着力測定は真空中で行い、1インチ角の上記ウェハWを載置面に配置して、1kVを2分間印加した後、電圧を切り3秒後に上記ウェハWを引き上げ、その引き上げに要した力をロードセルで測定して、その値をウェハWの面積で除して単位面積当たりの残留吸着力とした。なお、残留吸着力の測定温度は常温25℃と100℃の2水準として大きな方の値を残留吸着力として表に記載した。
尚、試作した静電チャックを使って、ガラス基板等のウェハWを確実に保持できる吸着力を得るための印加電圧として1kVとしたが、実際に静電チャックを使うには使用条件により、100Pa程度の吸着力を得るには1kVより小さな電圧を印加して静電チャックを利用できる。
本発明の範囲の静電チャック1である中間線の密度が100〜5000/mで耐電圧が2kV以上の試料No.2〜9は、吸着力が256〜5734Paと大きくガラス基板を吸着することができた。また、残留吸着力は23〜45Paと小さく、絶縁破壊電圧は2.kVから5kV以上と大きく優れた特性を示した。
これに対し、試料No.1は特許文献1や2に記載の静電チャックで、中間線の密度が50/mと小さいことから吸着力が30Pa以下と小さく使用できなかった。
また、試料No.10は特許文献4に記載の静電チャックで、中間線の密度が7000/mと大きいことから吸着電極の間の絶縁破壊電圧が0.4kVと小さく吸着電極に電圧を印加すると吸着電極間で絶縁破壊して静電チャックとして使用できなかった。
実施例1と同様に静電チャックを作製し、その吸着電極の占有面積に対する吸着電極の面積の比率を変えた静電チャックを準備した。
尚、絶縁層の厚みは70μmとした。そして中間線の密度は500/mとした。
また、絶縁層に熱可塑性樹脂を主成分にポリベンズイミダゾールを5〜50質量%添加した試料No.22〜26と3質量%シリコン樹脂を添加した試料No.27を作製した。
そして、実施例1と同様に評価した。
また、載置面を90℃に加熱した状態で、載置面にガラス基板からなるウェハを載せ、吸着電極の間に1kVの電圧を印加し1分間保持し、その後0kVとして1分間経過後ウェハを取り外すことを1サイクルとする吸着サイクルを繰り返し、吸着電極の間で絶縁性破壊するまでの吸着サイクル数を10サイクル単位で評価した。
試料No.21は絶縁層2が熱可塑性ポリイミド樹脂からなり、吸着サイクル試験が17650回で絶縁破壊を発生した。
しかし、ポリベンズイミダゾールを2〜50質量%添加したポリイミド樹脂を絶縁層とした試料No.22〜26は吸着サイクル試験回数が24000回を越えて使用できることから好ましい事が分る。
また、試料No.27は、ポリベンズイミダゾールが70質量%と多く、吸着サイクル試験回数が13740回で絶縁破壊した。これは絶縁層を均一に形成できなかったことが原因と思われる。
また、試料No.28は熱可塑性ポリイミド樹脂に3質量%のシリコン樹脂を含む絶縁層からなり、試料No.21より絶縁破壊電圧や吸着サイクル試験回数が大きく好ましいことが分る。
実施例1と同様に静電チャックを作製し、その吸着電極の占有面積に対する吸着電極の面積の比率を変えた静電チャックを準備した。
尚、絶縁層はポリイミド樹脂として絶縁層は70μmとした。そして中間線の密度は210/mとした。
そして、実施例1と同様に評価した。
また、載置面を90℃に加熱した状態で、載置面にガラス基板からなるウェハを載せ、吸着電極の間に1kVの電圧を印加し1分間保持し、その後0kVとして1分間経過後ウェハを取り外すことを1サイクルとする吸着サイクルを繰り返し、吸着電極の間で絶縁性破壊するまでの吸着サイクル数を10サイクル単位で評価した。
吸着電極の比率Rが10〜70%である試料No.32〜39は、吸着サイクル試験回数が50000回以上と耐久性があり好ましい。また、吸着力が337〜365Paと大きく、しかも残留吸着力は35Pa以下と小さく好ましい特性が得られることが分かった。更に、比率Rが25〜48%の試料No.34、35、36は吸着力が362〜365Paと大きく、残留吸着力が15Pa以下と小さく優れた特性を示した。
一方、試料No.31は比率Rが5%と小さいことから、吸着サイクル試験が18640回で絶縁破壊を発生し、寿命がやや短いことが判明した。
また、試料No.40は比率Rが80%と大きいことから絶縁破壊電圧が2.1kVとやや小さく、吸着サイクル試験が15730回で絶縁破壊を発生し、寿命がやや短いことが判明した。
また、絶縁破壊電圧が大きな静電チャックの吸着サイクル試験回数は大きくなることから、絶縁破壊電圧の大きな静電チャックは寿命が長いと伴に、印加電圧を大きくすることが可能であり、より大きな吸着力を得ることができることが分かった。
実施例2と同様の構成で絶縁層の厚みを5〜300μmまで変えた試料を作製し、実施例3と同様に評価した。
尚、中間線の密度は210/mとした。
試料No.41から46のように絶縁層の厚みが大きくなるに従い、吸着力は小さくなることが分かる。
そして、試料No.41のように絶縁層の厚みが5μmと小さいと絶縁破壊電圧が2.1kVと小さく、吸着サイクル試験を行うと17580サイクルで絶縁層が絶縁破壊して使えなくなることが分かった。
一方、試料No.46のように絶縁層の厚みが100μmを超えると吸着力が239Paとやや小さく静電チャックとして使いにくいことが分かった。
従って、試料No.42〜45のように、絶縁層の厚みは10〜100μmでしかも絶縁層の比誘電率は3〜20であると吸着力が大きく、残留吸着力が相対的に小さく、さらに吸着サイクル試験回数が50000回以上と大きく耐久性に優れ好ましいことが判明した。
一方、吸着電極への給電部は吸着電極と同一面とすることで、厚みの10〜100μmの絶縁層を均一に成膜することができるとともに、給電構造が簡単で給電部の放電等の虞が少なく特性の優れた静電チャックが得られた。
1:静電チャック
2:絶縁層
3:基体
4:吸着電極
5:給電子
6:貫通孔
7:給電部
9:給電端子
11:電源
2:絶縁層
3:基体
4:吸着電極
5:給電子
6:貫通孔
7:給電部
9:給電端子
11:電源
Claims (10)
- 板状セラミックス体上に吸着電極を備え、該吸着電極の上面を覆うように絶縁層を形成した静電チャックにおいて、上記吸着電極は独立した帯状の複数の吸着電極からなり、上記吸着電極が対向する領域で該吸着電極から等距離にある中間線の密度が100〜5000/mで、上記吸着電極間の耐電圧が2kV以上であることを特徴とする静電チャック。
- 上記中間線の密度が150〜2000/mであることを特徴とする請求項1に記載の静電チャック。
- 吸着電極の上面を覆うように絶縁層を形成した静電チャックにおいて、上記吸着電極は独立した帯状の複数の吸着電極からなり、上記吸着電極が対向する領域で該吸着電極から等距離にある中間線の密度が100〜5000/mで、上記絶縁層が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリルエーテルニトリル(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)のうちの少なくともいずれか1種を主成分とすることを特徴とする静電チャック。
- 上記絶縁層が熱可塑性樹脂と耐熱性樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載の静電チャック。
- 上記絶縁層を成す熱可塑性樹脂が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリルエーテルニトリル(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)のうちの少なくともいずれか1種を主成分とすることを特徴とする請求項4に記載の静電チャック。
- 上記絶縁層の耐熱性樹脂がポリベンズイミダゾールからなることを特徴とする請求項4または5に記載の静電チャック。
- 上記中間線を挟む上記吸着電極の帯の幅は上記中間線を挟む上記吸着電極の帯同士の間隔と同等或いは小さいことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の静電チャック。
- 上記吸着電極の占有面積に対する上記吸着電極の面積の比率が10〜55%であることを特徴とする請求項7に記載の静電チャック。
- 上記面積の比率が25〜48%であることを特徴とする請求項8に記載の静電チャック。
- 前記絶縁層の厚みが10〜100μmで比誘電率が2〜10であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の静電チャック。
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