JP2005236074A - マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法 - Google Patents

マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005236074A
JP2005236074A JP2004044015A JP2004044015A JP2005236074A JP 2005236074 A JP2005236074 A JP 2005236074A JP 2004044015 A JP2004044015 A JP 2004044015A JP 2004044015 A JP2004044015 A JP 2004044015A JP 2005236074 A JP2005236074 A JP 2005236074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
energy
light
pattern
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004044015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4099589B2 (ja
Inventor
Minoru Sugawara
稔 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004044015A priority Critical patent/JP4099589B2/ja
Priority to TW094104753A priority patent/TWI281092B/zh
Priority to KR1020050013679A priority patent/KR101106321B1/ko
Priority to EP05003575A priority patent/EP1566691B1/en
Priority to DE602005017086T priority patent/DE602005017086D1/de
Priority to US11/062,018 priority patent/US7476471B2/en
Publication of JP2005236074A publication Critical patent/JP2005236074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4099589B2 publication Critical patent/JP4099589B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
    • G03F1/24Reflection masks; Preparation thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/36Masks having proximity correction features; Preparation thereof, e.g. optical proximity correction [OPC] design processes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70433Layout for increasing efficiency or for compensating imaging errors, e.g. layout of exposure fields for reducing focus errors; Use of mask features for increasing efficiency or for compensating imaging errors
    • G03F7/70441Optical proximity correction [OPC]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • H01L22/10Measuring as part of the manufacturing process
    • H01L22/12Measuring as part of the manufacturing process for structural parameters, e.g. thickness, line width, refractive index, temperature, warp, bond strength, defects, optical inspection, electrical measurement of structural dimensions, metallurgic measurement of diffusions

Abstract

【課題】極短紫外光に対応する露光用マスクについて、斜め入射効果による影響を考慮したマスクパターンの補正を行えるようにして、ウエハ上転写像の忠実度低下を回避する。
【解決手段】極短紫外光がマスク面上に垂直入射した場合または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE0を求める工程(S102)と、前記極短紫外光がマスク面上に斜め入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE1を求める工程(S103)と、前記エネルギーE0と前記エネルギーE1との比較結果に基づいて前記マスクパターンに対する補正を行う工程(S104)とを経て、マスクパターンに対する補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の回路パターンを形成するためのリソグラフィ工程にて用いられる露光用マスク、特にいわゆる極短紫外光に対応した反射型の露光用マスクについてのマスクパターン補正方法に関する。さらには、その露光用マスクおよび当該および露光用マスクを製造するためのマスク製造方法に関する。
近年、半導体装置の微細化に伴い、ウエハ上に塗布された光感光材料であるレジストを露光および現像して形成されるレジストパターン、および該レジストパターンをエッチングマスクとしてエッチング加工して得られる回路パターンの線幅は、益々極小化が要求されている。また、線幅のみならず、パターン間ピッチ等についても、更なる極小化が要求されている。このような極小化の要求についてはレジストの露光に用いる光の波長をより短波長にすることで対応が可能となるが、光の波長と解像度との関係は、以下に示すレイリーの式で表わされることが知られている。
w=k1×(λ/NA)・・・(1)
この(1)式において、wは解像される最小のパターン幅、NAは投影光学系のレンズの開口数、λは露光光の波長である。また、k1は、主にレジストの性能および超解像技術の選択等により決定されるプロセス定数であって、最適なレジストおよび超解像技術を用いればk1=0.35程度まで選択できることが知られている。なお、超解像技術とは、マスクを透過若しくは反射し、マスク上遮光パターンで回折された光の±1次回折光を選択的に用いることにより、波長よりも小さなパターンを得ようとするものである。
レイリーの式によれば、例えば157nmの波長を用いた場合に対応が可能な最小のパターン幅は、NA=0.9のレンズを用いるとすれば、w=61nmとなることがわかる。すなわち、61nmよりも小さなパターン幅を得るためには、さらに短い波長の露光光、あるいは液浸レンズを用いなければならない。例えば、157nmの波長を用いて液浸レンズを用いると、NA=1.2のレンズを用いた場合における最小のパターン幅は46nmとなる。
このため、45nmの世代からは、極短紫外光(EUV;Extreme Ultra Violet)と呼ばれる13.5nmを中心とした0.6nm程度の波長帯域を具備する露光光を用いることが検討されている(例えば、特許文献1参照)。極短紫外光を用いれば、例えばNA=0.25の露光装置においては、レイリーの式からk1≧0.6の条件下でw≧32.4nmの線幅を形成することができ、従前には達成できなかったパターン幅やパターンピッチ等の極小化にも対応可能となるからである。
ただし、13.5nmの波長の極短紫外光を用いる場合には、光透過型のマスクおよび光学系ではなく、光を反射する反射型マスクおよび反射型光学系によって、露光用マスクおよび光学系を構成する必要がある。これは、157nmの波長の紫外光までは、例えばCaF2(フッ化カルシウム)やSiO2(二酸化ケイ素)といった光透過性のある材料が存在するため、当該紫外光を透過させる構成のマスクおよび光学系を作製することができるが、13.5nmの波長の極短紫外光については、当該極短紫外光を所望の厚さでもって透過させる材料が存在していないからである。
また、反射型マスクを用いた場合には、マスク面で反射された光が、そのマスクに入射される光と相互に干渉することなく、投影光学系に導かれねばならない。そのため、反射型マスクに入射される光は、必然的にマスク面の法線に対して角度φを持った斜め入射となる。つまり、極短紫外光を用いて露光する場合には、露光用マスクのマスク面に入射される光が、そのマスク面の法線に対して角度を持った斜め入射となる(例えば、特許文献2参照)。この角度は、投影光学系のレンズの開口数NA、マスク倍率m、照明光源の大きさσから決まる。具体的には、例えばウエハ上に4倍の縮小倍率を持つマスクを用いた場合、NA=0.3の露光装置においては、光がマスク面の法線に対して4.30°よりも大きな入射角を持ってマスク上に入射することになる。また、これと同様に、NA=0.25の露光装置においては、光が3.58°よりも大きな入射角を持ってマスク上に入射することになる。
ところで、半導体装置の製造工程におけるリソグラフィ工程では、露光後においてウエハ上で所望通りの転写像(パターン形状)が得られることが求められる。ただし、光近接効果の影響があることから、露光用マスクを設計値通りに作成しても、必ずしも所望通りの転写像が得られるとは限らない。特に、上述したように、形成すべきパターン幅やパターンピッチ等の極小化が進展すると、パターンの微細化に伴って、マスクパターンと転写像の形状との差異が大きくなる傾向にある。そのため、リソグラフィ工程で用いられる露光用マスク上のマスクパターンに対しては、予め光近接効果を考慮して、設計段階で補正を加える光近接効果補正(Optical Proximity effect Correction:以下、単に「OPC」という)を行うことが一般的である(例えば、特許文献3参照)。
露光用マスク上のマスクパターンに対するOPCは、例えば、以下に述べるようにして行われる。通常、光透過型マスクの場合、マスク上に入射する光は、そのマスク表面に対して垂直に入射する。そのため、ウエハ上に転写される転写像のパターン中心位置は、マスク上におけるマスクパターン中心位置と一致する。このことから、ウエハ上に所望の形状とは異なる転写像が得られる場合において、所望形状の転写像を得るべくマスクパターンに対する補正を行う場合には、マスク上においてC=ΔL/Mmの関係が成立するようにすればよい。ここで、Cはマスク上でのパターン形状の補正量であり、ΔLはウエハ上に異なった形状で転写された像と所望形状の寸法差である。また、Mmはマスク誤差因子で、Mm=(ΔW/ΔM)のように定義される。なお、ΔMmは、マスクパターンの寸法をΔMだけ変化させたときに、ウエハ上での転写像のパターン寸法がΔWだけ変化したときの比である。
特開2002−365785号公報 特開2003−257810号公報 特開2002−122977号公報
しかしながら、極短紫外光を用いる場合においては、露光用マスクのマスク面に入射される光が、そのマスク面の法線に対して角度を持った斜め入射となることから、上述した従来技術による補正のみでは必ずしも良好な補正が行えるとは限らない。極短紫外光が斜めに入射すると、光近接効果による影響の他に、斜め入射効果による影響をも受けるからである。
斜め入射する露光光には二つの作用があり、一つ目はパターン位置を入射方向にシフトさせる作用であり、二つ目は斜め入射効果によりウエハ上転写像が変形してその忠実性が低下してしまう作用である。これらのうち、パターン位置を入射方向にシフトさせる作用は、ラインパターンまたはラインアンドスペースパターンを用いたウエハ上転写結果から、ウエハ上におけるパターンシフト量を見積もることができる。したがって、マスクパターン全体をオフセットさせたり、露光時に露光装置にオフセット値を適宜設定してパターン全体をシフトさせることで、そのパターンシフトを補正することができる。
ところが、斜め入射効果によりウエハ上転写像の忠実性が低下する作用については、マスクパターンの構成辺と斜め入射光の射影ベクトルとがなす角度によって、その変形量が異なってしまう。さらには、例えば入射光の射影ベクトルと交差する方向に延びるラインパターンの場合、入射光の入射方向手前側パターンエッジと入射方向奥前側パターンエッジとでは、それぞれの変形量が異なってしまい、これによりラインパターンの重心の位置ずれを招いてしまう。
具体的には、例えば図36に示すパターンにおいて、パターンの配置方向が射影ベクトルの方向に対して二通りしかない場合においても、図36(a)のレイアウトと図36(b)のレイアウトでは、ウエハ上転写像におけるパターンエッジA、B、CおよびDの補正量がそれぞれ異なる。
したがって、斜め入射光を用いる極短紫外光用反射型マスクの場合、斜め入射効果による影響を考慮していない従来技術による補正のみでは、必ずしも良好な補正が行えるとは限らないのである。
マスク上斜めに入射する露光光に起因する作用によりウエハ上転写像の忠実性が低下する現象、および光近接効果ウエハ上転写像の忠実性が低下する現象は、本来別の原因によって生じる現象であるから、別々に補正することが望ましい。すなわち、パターン辺のマスク上斜め入射光のマスク上射影ベクトルとのなす向きに依らず一定のマスク誤差因子Mmで、近接効果補正を行い、次にマスク誤差因子Mmとは無関係に斜め入射光による補正を行うことが望ましい。
そこで、本発明は、極短紫外光を用いたリソグラフィ工程における露光用マスクについて、斜め入射効果による影響を考慮したマスクパターンの補正を行えるようにして、ウエハ上転写像の忠実性が低下してしまうのを回避できるようにし、これにより当該リソグラフィ工程を経て得られる半導体装置の性能向上を図ることを可能にする、マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたマスクパターン補正方法である。すなわち、極短紫外光の反射作用を有するマスクブランクス膜と、当該マスクブランクス膜上にパターニングされて前記極短紫外光を吸収する吸収膜とを備えてなり、マスク面上に斜め入射する前記極短紫外光を反射することで前記吸収膜によって形成されるマスクパターンに応じた形状の転写像をウエハ上へ露光転写する露光用マスクについてのマスクパターン補正方法であって、前記極短紫外光がマスク面上に垂直入射した場合または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE0を求める工程と、前記斜め入射の角度で前記極短紫外光がマスク面上に入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE1を求める工程と、前記エネルギーE0と前記エネルギーE1との比較結果に基づいて前記マスクパターンに対する補正を行う工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された露光用マスクである。すなわち、極短紫外光の反射作用を有するマスクブランクス膜と、当該マスクブランクス膜上にパターニングされて前記極短紫外光を吸収する吸収膜とを備えてなり、マスク面上に斜め入射する前記極短紫外光を反射することで前記吸収膜によって形成されるマスクパターンに応じた形状の転写像をウエハ上へ露光転写する露光用マスクであって、前記極短紫外光がマスク面上に垂直入射した場合または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE0を求める工程と、前記斜め入射の角度で前記極短紫外光がマスク面上に入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE1を求める工程と、前記エネルギーE0と前記エネルギーE1との比較結果に基づいて前記マスクパターンに対する補正を行う工程とを経て得られたことを特徴とするものである。
また、本発明は、上記目的を達成するために案出されたマスク製造方法である。すなわち、極短紫外光の反射作用を有するマスクブランクス膜と、当該マスクブランクス膜上にパターニングされて前記極短紫外光を吸収する吸収膜とを備えてなり、マスク面上に斜め入射する前記極短紫外光を反射することで前記吸収膜によって形成されるマスクパターンに応じた形状の転写像をウエハ上へ露光転写する露光用マスクを製造するためのマスク製造方法であって、前記極短紫外光がマスク面上に垂直入射した場合または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE0を求める工程と、前記斜め入射の角度で前記極短紫外光がマスク面上に入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE1を求める工程と、前記エネルギーE1と前記エネルギーE0との比較結果に基づいて前記マスクパターンに対する補正を行う工程とを含むことを特徴とする。
上記手順のマスクパターン補正方法、上記構成の露光用マスク、および上記手順のマスク製造方法によれば、マスクパターンに対する補正を行うのに先立ち、当該マスクパターンをマスク面上に形成した場合における光のエネルギーE0,E1を求める。光のエネルギーE0,E1は、近接場光で求めることが望ましい。ここで、「近接場光」とは、マスク面で光を反射したときに近接場領域(当該光の波長より短い距離の領域)のみに届く光のことをいう。ただし、必ずしも近接場光で求める必要はなく、例えば吸収層表面から極短紫外光の波長(露光波長)λの2倍以下の距離で光のエネルギーを求めてもよい。吸収層表面から2λ以下の距離であれば回折光の分布は等しいと考えてよく、吸収層表面から2λ以下の距離で光のエネルギーを求めてもなんら差し支えないからである。このような光のエネルギーは、例えば、当該近接場光の光強度分布について定積分を行うことによって求めることができる。また、エネルギーE0について、極短紫外光がマスク面上に「垂直入射した場合」とは、極短紫外光がマスク面に対する法線ベクトルに沿って入射した場合、すなわちいわゆる入射角度が0°の場合をいう。一方、「垂直入射とみなせる角度で入射した場合」とは、所定値以下の入射角度での斜め入射であるが、得られる光のエネルギーが垂直入射の場合と略同等であるため、垂直入射とみなして取り扱っても問題ない場合のことをいう。そして、これらの場合におけるエネルギーE0を基準とし、これとエネルギーE1との比較結果に基づいて、その比較結果を反映した補正、詳しくは例えばエネルギーE1がエネルギーE0と略同等となるような補正を、マスクパターンに対して行う。この補正によって、当該補正後のマスクパターンでは、極短紫外光がマスク面上に斜め入射しても、当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーが、垂直入射した場合と略同等になる。つまり、当該補正後のマスクパターンによれば、垂直入射の場合と略同等の形状の転写像をウエハ上へ露光転写し得るようになる。
本発明のマスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法によれば、極短紫外光がマスク面上に斜め入射する場合であっても、マスクパターンの補正によって、垂直入射の場合と略同等の形状の転写像をウエハ上へ露光転写し得るので、斜め入射効果による影響を排除することが可能となる。したがって、斜め入射効果の影響でウエハ上転写像の忠実性が低下してしまうのを回避できるようになり、当該転写像を所望通り(設計通り)のものとすることが可能となる。つまり、本発明による補正を行うことで、極短紫外光を用いたリソグラフィ工程を経て得られる半導体装置の性能向上を図れるようになる。
以下、図面に基づき本発明に係るマスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法について説明する。なお、当然のことではあるが、本発明は、以下に述べる実施の形態に限定されるものではない。
はじめに、露光用マスクの概略構成について簡単に説明する。ここで説明する露光用マスクは、半導体装置の製造方法における一工程であるリソグラフィ工程にて、極短紫外光を反射してウエハ上に所望パターン(例えば回路パターン)を転写するために用いられるものである。なお、ここで言う「極短紫外光」には、例えば波長が13.5nmのものに代表されるように、従前のリソグラフィ工程で用いられていた紫外光よりも短波長(例えば、1nm以上100nm以下)のものが該当する。
このような極短紫外光の反射によりウエハ上に所望パターンの転写像を露光転写すべく、露光用マスクは、極短紫外光の反射作用を有するマスクブランクス膜と、そのマスクブランクス膜上にパターニングされて極短紫外光を吸収する吸収膜と、を備えて構成されている。
マスクブランクス膜は、例えばSi(ケイ素)層とMo(モリブデン)層とを交互に積層した構造で構成されるが、その積層の繰り返し数が40層以上であるものが一般的である。
また、吸収膜は、極短紫外光を吸収する材料からなるもので、例えばTaN(タンタルナイトライド)層によって構成される。ただし、吸収膜は、極短紫外光のマスク用材料として用いることのできるものであれば、他の材料からなるものであってもよい。具体的には、TaN以外にTa(タンタル)またはTa化合物、Cr(クロム)またはCr化合物、W(タングステン)またはW化合物等が考えられる。
なお、マスクブランクス膜と吸収膜との間には、吸収膜を形成する際のエッチングストッパとして、あるいは吸収膜形成後の欠陥除去時のダメージ回避を目的として、例えばRu(ルテニウム)層やSiO2(二酸化ケイ素)またはCr(クロム)によって構成されるバッファ膜を設けておくことが考えられる。
以上のような構成の露光用マスクを製造する場合には、マスクブランクス膜上に、必要に応じてバッファ膜を成膜した後、さらに吸収膜を成膜し、周知のリソグラフィ技術を用いて、その吸収膜を所望パターンに対応する形状にパターニングすればよい。これにより、当該所望パターンを露光転写するためのマスクパターンを有した、極短紫外光用の反射型露光用マスクが得られることになる。
ただし、露光用マスクについては、マスクパターンを設計値通りに形成しても、すなわち露光転写すべき所望パターンと同一(相似)に形成しても、光近接効果や斜め入射効果等による影響のため、必ずしも所望通りの転写像が得られるとは限らず、ウエハ上転写像の忠実性が低下してしまう可能性がある。このことから、露光用マスクの製造にあたっては、吸収膜によるマスクパターンを形成するのに先立ち、当該マスクパターンに対して設計段階で補正を加える必要がある。
ウエハ上転写像が所望通りとならない理由としては、(イ)光近接効果によるウエハ上転写像の変形、(ロ)露光光の斜め入射に起因するパターン位置シフト、(ハ)斜め入射効果によるウエハ上転写像の変形、といった三種類の要因が挙げられる。
このうち、(イ)の要因によるウエハ上転写像の変形については、以下のようにして解消することが考えられる。
光近接効果は、マスク上垂直に入射する露光光に対しても、例えば上述した(1)式におけるプロセス定数k1が0.6よりも小さくなると顕著に表れる。すなわち、マスクパターンからの高次回折光が投影レンズ系の瞳面から外れてくる効果、さらには1次回折光の一部が瞳面から外れてくる効果によって、ウエハ上転写像の形状が所望のパターンの形状と異なるものとなるのである。
したがって、光近接効果の影響によって生じるウエハ上転写像の変形については、例えばOPCのように、予めマスクパターンを変形させる補正を行うことによって、そのウエハ上転写像の変形を解消することが考えられる。
また、(ロ)の要因によるウエハ上転写像の変形については、以下のようにして解消することが考えられる。
既に説明したように、斜め入射する露光光には二つの作用があり、その一つは、パターン位置を入射方向にシフトさせる作用である。すなわち、マスク上に斜めに入射する露光光により、マスクパターンからの回折光が非対称となり、ウエハ上転写像のパターン位置を入射方向にシフトさせてしまうのである。ただし、その位置シフト量は、マスク上パターン形状に依らず、略一律で定数としてみなせる。
したがって、斜め入射に起因するパターン位置シフトを解消するためには、マスクパターンを一律にずらすか、あるいはウエハ上にパターンを転写する時に露光装置にパターンシフトをさせればよい。つまり、マスクパターン全体をオフセットさせたり、露光装置における露光条件を適宜設定したりすることで、パターンシフト量を補正することができる。
一方、斜め入射する露光光による他の一つの作用、すなわち(ハ)の要因によるウエハ上転写像の変形については、以下のようにして解消することが考えられる。
斜め入射効果によりウエハ上転写像が変形してしまう作用は、マスク上に斜めに入射する露光光により、マスクパターンからの回折光が非対称となり、かつ、マスクパターンにより反射光の一部が遮蔽され、その結果ウエハ上転写像のパターンコントラストが低下することによって引き起こる。そのため、ウエハ上転写像の形状忠実度の低下は、反射光量よりも遮蔽される光量の方が相対的に少ないレイアウト、すなわち密集したレイアウトおよび孤立スペースのようなパターンにおいて、より顕著に発生する。
このようなウエハ上転写像の変形についても、光近接効果による場合と同様に、マスクパターンを変形させる補正を行うことによって、そのウエハ上転写像の変形を解消することが考えられる。
以下に説明するマスクパターン補正方法では、上述した(イ)〜(ハ)のうち、(ハ)の斜め入射効果によるウエハ上転写像の変形を補正し、極短紫外光用の反射型露光用マスクを用いた場合であっても、ウエハ上に転写された転写像が所望の忠実度を得られるようにするためのものである。
なお、(イ)および(ロ)の要因によるウエハ上転写像の変形に対する補正は、以下に説明するマスクパターン補正とは別に行えばよく、しかも公知技術を利用して実現することが可能であることから、ここではその説明を省略する。
次に、主に上述した(ハ)の斜め入射効果によるウエハ上転写像の変形についてのマスクパターンの補正について説明する。図1は、斜め入射効果によるウエハ上転写像の変形についての補正の手順、すなわち本発明に係るマスクパターン補正方法の手順の一例を示すフローチャートである。
図例のように、マスクパターン形成に先立って行う本実施形態におけるマスクパターン補正では、先ず、第1の工程として、基準となる形成すべきマスクパターン(設計値通りのマスクパターン)に対するOPCを行う(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)。ただし、このときのOPCは、マスク面上に入射する露光光が、そのマスク面に対して垂直入射または垂直入射とみなせる角度で入射するものとして行う。ここで、「垂直入射」とは、露光光がマスク面に対する法線ベクトルに沿って入射する場合、すなわちいわゆる入射角度が0°の場合をいう。一方、「垂直入射とみなせる角度で入射する」とは、所定値以下の入射角度での斜め入射であるが、その入射角度が小さく、後述のように得られる光のエネルギーが垂直入射の場合と略同等であるため、垂直入射とみなして取り扱っても問題ない場合のことをいう。具体的には、例えばウエハ上に4倍の縮小倍率を持つマスクであり、NA=0.3の露光装置にて用いられる場合であれば、マスク面の法線に対して4.30°以下の入射角を持ってマスク面上に入射する場合が、これに相当する。またこれと同様に、NA=0.25の露光装置であれば、光が3.58°以下の入射角を持ってマスク面上に入射する場合が、これに相当する。
この第1の工程におけるOPCは、シミュレーション技術を用いて行うことが考えられる。ただし、露光光が垂直入射または垂直入射とみなせる角度で入射する場合について行うため、公知技術である任意の手法を用いて行うことが可能であり、ここではその詳細についての説明を省略する。また、必ずしもシミュレーション技術を用いて行う必要はなく、例えばマスクパターンを露光して得られるウエハ上転写像の形状を実測し、その実測結果を基にOPCを行っても構わない。
ここで行うOPCは、基準となるマスクパターンに対して露光光が垂直入射または垂直入射とみなせる角度で入射する場合におけるウエハ上転写像の形状忠実度を保つために行うものである。基準となるマスクパターンについてのウエハ上転写像の形状忠実度を保つことで、以下に述べるマスクパターン補正の精度向上を図ることが可能になるからである。したがって、第1の工程は、ウエハ上転写像の形状忠実度が保たれている場合においては、必ずしも行う必要はない。
その後は、第2の工程として、OPC後の基準となるマスクパターンに対して、露光光が垂直入射または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に、その露光光を反射して得られる光のエネルギーE0、さらに具体的には露光光を反射して得られる近接場光のエネルギーE0を求める(S102)。ここで、「近接場光」とは、マスク面で光を反射したときに近接場領域(当該光の波長より短い距離の領域)のみに届く光のことをいう。ただし、エネルギーE0は、必ずしも近接場光で求める必要はなく、例えば吸収層表面から極短紫外光の波長(露光波長)λの2倍以下の距離で光のエネルギーを求めてもよい。図2に示すように、露光波長λの2倍程度であれば、近接場領域で求めた回折光によるウエハ上光強度と、吸収層表面からλ<r≦2λで求めた回折光によるウエハ上光強度とが一致することが、シミュレーションの結果から得られることがわかる。すなわち、吸収層表面から2λ以下の距離であれば、回折光の分布は等しいと考えてよく、吸収層表面から2λ以下の距離で光のエネルギーを求めてもなんら差し支えないからである。なお、以下の説明では、近接場光のエネルギーE0を求める場合について説明する。
このような近接場光のエネルギーは、例えば以下に述べる手順で求めることができる。
露光光として用いられる極短紫外光は、その光源がブロードなスペクトルを持ち、照明光学系および投影光学系の多層膜ミラーで反射を繰り返された後も、13.15nmから13.75nmの範囲の波長帯域を持つ露光光として、ウエハ上まで到達する。したがって、マスク上近接場領域における光強度分布は、波長帯域内でウエハ上に到達する露光光のエネルギー分布関数で重み付けされた、各波長における光強度分布を波長で積分したものとなる。すなわち、マスク上近接場領域における光強度分布Jは、以下の(2)式で与えられることになる。
Figure 2005236074
この(2)式において、R(≡)は、ウエハ上に到達する露光光のエネルギー分布関数である。J(λ,x)は、各波長における光強度分布である。Cは、規格化定数である。なお、R(≡)は、照明光学系および投影光学系の反射ミラーの反射率RE(λ)およびマスクブランクスの反射率RM(λ)の積として、以下の(3)式で与えられる。
R(≡)=RE(λ)12M(λ)・・・(3)
そして、J(x)を、以下の(4)式に示すように、さらにxの区間で積分すれば、マスク面上における近接場光のエネルギーE0を求めることができる。
Figure 2005236074
このようにして、第2の工程では、マスク面に露光光が垂直に入射すると仮定した場合、または垂直入射とみなせる角度で入射すると仮定した場合における、マスク面上の近接場光のエネルギーE0を、例えば該近接場光の光強度分布について定積分を行うことによって求める。
また、第3の工程では、第2の工程における場合と同様の手法を用いて、基準となるマスクパターン(第1の工程でのOPCを行っていないもの)に対して、当該マスクパターンを用いた露光転写時と同じ斜め入射の角度で露光光がマスク面上に入射した場合に、その露光光を反射して得られる近接場光のエネルギーE1を求める(S103)。なお、第3の工程は、必ずも第1および2の工程の後である必要はなく、これらの工程に先立って行うようにしてもよい。
これら第1〜第3の工程の後は、続いて、第4の工程を行う。第4の工程では、第2の工程で求めたエネルギーE0と第3の工程で求めたエネルギーE1とを比較し、その比較結果に基づいて、基準となるマスクパターンに対する補正を行う(S104)。このときの補正は、エネルギーE1がエネルギーE0と略同等となるように行えばよい。
例えば、マスクパターンにおけるパターン寸法を補正する場合について考える。この場合に、基準となるマスクパターンを構成するスペース幅を、垂直入射の場合においてw0、マスク上に斜めに入射する場合においてw1(ここでw0=w1)とすると、エネルギーE1がエネルギーE0と略同等になるように補正を行うと、補正後のマスク上スペース幅w2は、以下の(5)式で与えられる。
2=w1×(E0/E1)・・・(5)
これと同様の考え方で、マスクパターンにおけるパターンエッジの位置についても、補正を行うことが可能である。つまり、第4の工程では、基準となるマスクパターンに対する補正として、例えばエネルギーE1がエネルギーE0と略同等となるように、マスクパターンにおけるパターン寸法またはパターン位置の少なくとも一方を補正するのである。
第4の工程後は、更なる補正精度の向上を図るべく、以下に述べるような処理を行う。例えば、第4の工程にてマスクパターンにおけるパターン寸法を補正した場合であれば、その後、補正後のマスク上スペース幅w2を用いて、露光転写時と同じ角度で斜めに入射する露光光によるマスク上近接場光のエネルギーE2を求める。このときも、第4の工程と同様の手法を用いてエネルギーE2を求めればよい。そして、エネルギーE2を求めたら、そのエネルギーE2を既に求めているエネルギーE0と比較し、その比較結果に基づいて、マスクパターンに対する補正を行う。このとき、例えばエネルギーE2がエネルギーE0と略同等となるように補正を行うと、補正後のマスク上スペース幅w3は、以下の(6)式で与えられる。
3=w2×(E0/E2)・・・(6)
このような処理を(n−1)回繰り返すと、補正後のマスク上スペース幅wn-1を基にした、露光転写時と同じ角度で斜めに入射する露光光によるマスク上近接場エネルギーEn-1が得られることになる。このエネルギーEn-1を既に求めているエネルギーE0と比較し、その比較結果に基づいて、例えばエネルギーEn-1がエネルギーE0と略同等となるように補正を行うと、補正後のマスク上スペース幅wnは、以下の(7)式で与えられる。
n=wn-1×(E0/En-1)・・・(7)
また、このとき、マスクパターンを構成するラインのピッチをpとすると、当該ラインのライン幅Lnについては、以下の(8)式で与えられる。
n=p(1−E0/En-1)+Ln-1(E0/E n-1)・・・(8)
そして、n回目のマスク上スペース幅wnと、(n−1)回目のマスク上スペース幅wn-1との差Δを、パターン寸法またはパターン位置の補正を行う際の最小単位サイズである補正グリッドサイズgと比較し(S105)、差Δが補正グリッドサイズg以下となったら、マスクパターン補正を終了する。すなわち、以下の(9)式を満たすときに、マスクパターン補正を終了する。
Δ=|wn−wn-1|≦g・・・(9)
このようなn回分の処理の繰り返しによって、補正後におけるマスクパターンのパターン寸法またはパターン位置は、エネルギーEnがエネルギーE0と同等となる値に収束することになる。つまり、n回分の処理の繰り返しによって、補正精度の向上が図れるのである。なお、このn回分の処理の繰り返しは、必ずしも必須ではなく、上述した第4の工程後に補正処理を終了にしても構わない。
以上のような手順のマスクパターン補正を行うことによって、当該補正後のマスクパターンでは、露光光がマスク面上に斜め入射しても、当該露光光を反射して得られる近接場光のエネルギー、または吸収層表面から露光波長λの2倍以下の距離で得られる光のエネルギーが、垂直入射した場合と略同等になる。つまり、当該補正後のマスクパターンによれば、垂直入射の場合と略同等の形状の転写像をウエハ上へ露光転写し得るようになる。
したがって、露光光がマスク面上に斜め入射する場合であっても、マスクパターンの補正によって、垂直入射の場合と略同等の形状の転写像をウエハ上へ露光転写し得るので、斜め入射効果による影響、すなわち(ハ)のウエハ上転写像の変形を排除することが可能となる。つまり、上述した手順のマスクパターン補正を行うことによって、当該補正後のマスクパターンが形成された露光用マスクにおいては、斜め入射効果の影響でウエハ上転写像の忠実性が低下してしまうのを回避できるようになり、当該転写像を所望通り(設計通り)のものとすることが可能となる。そのため、当該露光用マスクを用いれば、極短紫外光を用いたリソグラフィ工程を経て得られる半導体装置の性能向上を図れるようになる。
なお、ここでは、マスクパターン補正として、マスクパターンにおけるパターン寸法またはパターン位置の少なくとも一方を補正する場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、マスクパターンを構成する吸収膜の膜厚を補正することによっても、エネルギーE1〜EnがエネルギーE0と略同等となるようにすることは可能である。また、例えば、マスクパターンを構成する吸収膜の形成材料を選択して、当該吸収膜における光の消衰係数を補正することによっても、エネルギーE1〜EnがエネルギーE0と略同等となるようにすることは可能である。すなわち、エネルギーE1〜EnをエネルギーE0と略同等にする補正は、マスクパターンにおけるパターン寸法またはパターン位置の少なくとも一方、吸収膜の膜厚、または吸収膜の形成材料のいずれかを適宜変更することによって行ったり、あるいはこれらを適宜組み合わせて行ったりすることが考えられる。
また、ここで説明した一連の処理は、コンピュータとしての機能を有する情報処理装置が、所定の情報処理プログラムを実行することによって具現化することが考えられる。この場合、当該情報処理装置には、マスクパターンの形状に関するデータやウエハ上転写像の線幅に関するデータ等が、情報入力装置を介して入力されるものとする。ただし、これらの情報のうちの一部は、外部から入力されるものではなく、情報処理装置が行うシミュレーションによって求めたものであってもよい。また、このような一連の処理を具現化するための情報処理プログラムは、予め情報処理装置にインストールしておくことが考えられるが、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または有線若しくは無線による通信手段を介して配信されるものであってもよい。
次に、以上に説明したマスクパターン補正方法の手順を、具体例を挙げてさらに詳しく説明する。なお、以下の説明では、露光光を反射して得られる光のエネルギーを近接場エネルギーと記述するが、吸収層表面から露光波長λの2倍以下の距離で得られる光のエネルギーも同様に適用可能であることは勿論である。
〔前提条件についての説明〕
先ず、マスク面上に斜めに入射する露光光により、マスク上図形補正が必要となる条件について説明する。マスク上図形補正が必要となる条件は、定性的には、上述した(1)式におけるプロセス定数がk1=0.6以下の場合、マスク面上に斜めに入射する露光光の入射角度が大きい場合、または吸収膜の膜厚が大きい場合のいずれかである。これらを具体的に特定するために、図3に示すマスク構造で、かつ、図4に示すマスクパターンが形成された露光用マスクを例に挙げる。
図3のマスク構造は、ガラス基板1上に、マスクブランクス膜2が形成されており、さらにその上方に吸収膜3が形成されている。吸収膜3の吸収膜の屈折率は0.94、消衰係数kは0.025〜0.040の間であるものとする。屈折率0.94は、吸収膜の形成材料として用いられるTa、Crまたはこれらの窒素化合物が持つ屈折率と略等しい。また、消衰係数kの範囲である0.025〜0.040は、これら形成材料およびバッファ膜に用いられる形成材料との合成消衰係数に略等しい。また、(1)式のプロセス定数k1は、ライン線幅22nmに対して、露光中心波長13.5nmおよびNA=0.30の投影光学系において0.5である。
また、図4のマスクパターンは、ウエハ上においてパターンピッチ44nmで、かつ、ライン幅22nm(4倍マスク上においてパターンピッチ176nmで、かつ、ライン幅88nm)、および、ウエハ上においてパターンピッチ88nmで、かつ、ライン幅22nm(4倍マスク上においてパターンピッチ352nmで、かつ、ライン幅88nmパターン)のラインとスペースからなるものである。
図5は、このような露光用マスクを用いて、露光して得られた結果の具体例を示す説明図である。図例では、吸収膜3の膜厚に対するウエハ上ラインパターンのライン幅を、消衰係数0.025、0.030、0.035、0.040およびマスク上露光光の入射角度4.48°、6.16°、7.49°、8.38°の場合について求めている。また、ライン幅は、マスク上でライン線幅88nm、ピッチ176nmに対して求めたものである。なお、マスク上ライン幅およびマスク上スペース幅は補正していない。また、マスク上斜めに入射する露光光に対して、マスクパターンの構成辺は、直交して配置されているものとする。露光量は、マスク上ライン幅88nm、ピッチ352nmに対して設定している。すなわち、疎なパターンレイアウトを基準にして、密なレイアウトのパターンのライン幅を決定している。露光光学条件は、レンズ開口数NA=0.30、光源の大きさσ=0.90である。σ=0.90は、マスク上に入射する露光光がマスク面上に垂直に入射する場合に、吸収膜3の膜厚が略100nmにおいて、疎なパターンレイアウト基準の露光量における密レイアウトのパターンのライン幅が22nmになる条件として設定している。
図例の結果によれば、吸収膜3の膜厚が増加するのに伴って、ウエハ上ライン幅が増大する傾向にあることがわかる。このことから、吸収膜3の膜厚が大きい場合には、マスク上図形補正が必要となると言える。
なお、ライン幅が増大する傾向は、入射角度が大きくなるのに伴っても顕著になる。ただし、その一方で消衰係数による差異は小さい。この結果から、吸収膜3の膜厚については、所望のウエハ上ライン幅22nmにおいて±5%の許容量、すなわち22nm±23.1nmを満たす範囲を、許容膜厚範囲として、各入射角度に対して定めておくことが考えられる。
また、吸収膜3の膜厚については、マスクブランクス膜2の表面反射率RMと吸収膜3の表面反射率RAとのコントラストγから定めておくことも考えられる。具体的には、コントラストγは、γ=(RA/RM)×100(%)で特定されるが、その値が1%以下となるように、吸収膜3の膜厚を定めておくことも考えられる。図6は、表面反射率のコントラストと吸収膜の膜厚との関係の具体例を示す説明図である。図例によれば、消衰係数k=0.025では吸収膜3の膜厚が86nm以上である必要があり、消衰係数k=0.030では吸収膜3の膜厚が72nm以上である必要があり、消衰係数k=0.035では吸収膜3の膜厚が64nm以上である必要があり、消衰係数k=0.040では吸収膜3の膜厚が56nm以上である必要がある。すなわち、消衰係数が大きいほど、コントラストγ≦1.0(%)を満たすための膜厚を小さくできることがわかる。
図7は、ライン幅許容量およびコントラストの値γの両方を満足するための条件の具体例を示す説明図である。図中において、両方を満足する条件は、シャドウ部分で示した領域で得られる。すなわち、消衰係数が大きい程、許容領域が広がる。しかしながら、ウエハ上ライン幅22nmのパターンを露光するために必要なNA=0.30の露光機を用いる場合、マスク入射角度が7°以上であることを考慮すると、ライン幅許容量およびコントラストの値γの両方を満足する条件は存在しない。条件が存在しない理由として、マスク上斜めに入射する露光光に対してマスクパターン構成辺が直交することを前提に、露光量をマスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ352nmに対して設定したためである。条件が存在しない理由を、マスク上における近接場エネルギーとの関係でもって、以下に詳述する。
先ず、近接場エネルギーを特定するために、マスク上近接場における光強度分布J(x)を、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ176nmに対しては2周期分、またマスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ352nmに対しては1周期分について、それぞれ特定する。図8は、それぞれの特定結果の具体例を示す説明図である。図例では、入射角度0°、すなわちマスク面上に垂直に露光光が入射する場合のマスク上近接場における光強度分布(図8(a)参照)と、入射角度7.84°の斜め入射でもってマスク面上に露光光が入射する場合のマスク上近接場における光強度分布(図8(b)参照)とを示している。これらマスク上近接場における光強度分布J(x)から、マスク上近接場光のエネルギーEは、以下の(10)式に示す定積分で得られる。
Figure 2005236074
ここで、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ176nmに対して求めたマスク上近接場のエネルギーをEdense、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ352nmに対して求めたマスク上近接場のエネルギーをEsparseとし、これらのマスク上近接場エネルギーの比をEdense/Esparseとする。そして、エネルギー比Edense/Esparseと、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ176nmの密なレイアウトのパターンにおけるウエハ上ライン幅との関係をプロットすると、その関係は図9に示すようになる。図9は、エネルギー比とウエハ上ライン幅との関係の具体例を示す説明図であり、ウエハ上ライン幅を消衰係数0.025、0.030、0.035、0.040およびマスク上露光光の入射角度4.48°、6.16°、7.49°、8.38°の各条件に対して示したものである。図例によれば、マスク上近接場エネルギーの比の減少とともに、ウエハ上ライン幅が増大することがわかる。増大する傾向は、入射角度が大きくなるに伴って顕著になる。また、消衰係数が小さいほうが、ウエハ上ライン幅に対するマスク上近接場エネルギーの影響が大きくなることがわかる。
さらに、マスク上に入射する露光光がマスク面上に垂直な場合のマスク上近接場エネルギーにおいて、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ176nmに対して求めたマスク上近接場のエネルギーをEnormal_dense、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ352nmに対して求めたマスク上近接場のエネルギーをEnormal_sparseとし、これらとエネルギーEdenseまたはエネルギーEsparseとの比をEdense/Enormal_dense、Esparse/Enormal_sparseとする。そして、それぞれのエネルギー比Edense/Enormal_dense、Esparse/Enormal_sparseをプロットすると、その関係は図10に示すようになる。図10は、マスク上近接場エネルギーを入射角度0°(垂直入射)の場合と相対比較した具体例を示す説明図であり、消衰係数がk=0.040の場合を示したものである。図例によれば、疎なレイアウトのパターンは、入射角度が増大してもマスク上近接場のエネルギーの比の変化の程度が小さく、露光光がマスク面上に垂直な場合と斜めに入射する場合の差異が小さいことがわかる。一方、密なレイアウトのパターンは、入射角度が増大するとともにマスク上近接場のエネルギーの比の変化の程度が大きく、特に入射角度が6°以上では顕著に低下する。すなわち、密なパターンの場合、マスク上近接場エネルギーの低下は、マスク上斜め入射角が6°以上において顕著である。このマスク上近接場エネルギーの低下がウエハ上光強度のコントラストを低下させ、ライン幅の増大と解像力の低下をもたらすのである。
〔補正についての説明〕
以上の現象を明らかにした上で、本実施例において、マスクパターン補正を行う場合には、以下の(11)式、(12)式を満たすように、マスク上図形を補正する。
Edense/Enormal_dense≒1・・・(11)
Esparse/Enormal_sparse≒1・・・(12)
すなわち、露光光がマスク面上に垂直に入射する場合におけるマスク上近接場エネルギーと同等のエネルギーを持つように、露光光がマスク面上に斜めに入射する場合のマスク上図形を補正するのである。このときの補正グリッドサイズは、4倍マスク上で1nmとすることが考えられる。
図11は、補正対象となる露光用マスクのマスク構造の構成例を示す模式図である。図例の露光用マスクは、ガラス基板1およびマスクブランクス膜2上に、膜厚76nmのTaNからなる吸収膜3が形成されるとともに、マスクブランクス膜2と吸収膜3との間に、膜厚30nmのSiO2からなるバッファ膜4が形成されて、構成されている。そして、レンズ開口数NA=0.30、光源の大きさσ=0.90の露光光学条件で極短紫外光が露光され、マスク面上に対する斜め入射角度が7.5°〜7.8°であるものとする。このような構成の露光用マスクにおいて、バッファ膜4の消衰係数は0.011であり、吸収膜3の消衰係数は0.032である。すなわち、バッファ膜4と吸収膜3とを合わせた膜厚は106nmであり、合成消衰係数は0.026となる。したがって、図11に示した構成の露光用マスクでは、図7を用いて説明した吸収膜膜厚と斜め入射角度に対する許容範囲から大きく逸脱してしまうことがわかる。つまり、所望通りのウエハ上転写像の忠実度を得るためには、マスク上図形補正が必要となる。
マスク上図形補正は、図1を用いて説明した手順に従いつつ、上述した(11)式、(12)式を満たすように行えばよい。ここでも、図4に示したように、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ176nm(マスク上スペース幅は88nm)の密パターン、および、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ352nm(マスク上スペース幅は264nm)の疎パターンを例に挙げる。マスク上斜め入射角度は7.8°とする。図12は、マスク上近接場エネルギーを、露光光がマスク上に垂直に入射する場合を「1」とし、これに対して補正回数毎に、露光光が斜めに入射する場合のマスク上近接場エネルギーの相対量を示したものである。さらには、マスク上スペース幅を、露光光がマスク上に垂直に入射する場合と比較して、補正回数毎に示したものである。この結果から、ピッチ176nmの密パターンの場合は、3回の補正で収束することがわかる。また、ピッチ352nmの疎パターンの場合は、1回の補正で収束することがわかる。
さらに、補正回数毎にマスク上の近接場光強度が補正されていく過程、および、補正回数毎にウエハ上の光強度分布が補正されていく過程を、図13および図14に示す。図13は密パターンについて示すものであり、図14は疎パターンについて示すものである。また、図15には、補正前後におけるウエハ上ライン幅を、露光光がマスク上に垂直に入射する場合と比較して示す。これらの結果から、所望の線幅22nmに対して、補正前には28.7nmの線幅であったものが、補正後には23.1nmに改善されていることが明らかとなっている。
次に、より複雑な図形の補正を行った場合の具体例を説明する。図16は、補正対象とした4倍マスク上パターンの設計レイアウトの例を示す説明図である。図例のマスク上図形は、4倍マスク上88nmのラインパターンの両側に、352nmの幅の矩形パターンが、88nmのスペースパターンを挟んで配置されたものである。実際に補正を行うマスクパターンは、図例の図形パターンを繰り返したものとなる。すなわち、図例のマスク上図形は、マスクパターンの空間周期1周期分を切り出したものである。なお、露光光学条件はNA=0.30、σ=0.90であり、斜め入射におけるマスク上露光光の入射角は7.6°であるものとする。
このようなマスク上図形に対する補正を行うためには、先ず、そのマスク上図形の基となるモデルパターンに対して補正を行う。図17は、モデルパターンの一例を示す説明図である。図例のモデルパターンは、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のものである。図17(b)のように、二本の密なスペースパターンからなるモデルパターンには、予めOPCが施されているものとする。図18は、図17のモデルパターンについて、マスク上露光光の入射角7.6°の条件に対して補正した結果を示す説明図である。この図18に示した補正値を用いてマスク補正した後のマスク上図形と、そのマスク上図形を露光して得られた結果とを、それぞれ図19に示す。図19からも明らかなように、補正後のマスク上図形を用いてウエハ上に露光すると、22nm±1.1nmの線幅の許容条件を満たす良好なウエハ上転写像が得られることがわかる。
ここで、比較のため、本発明に依らない補正結果について簡単に説明する。
図20は、本発明に依らない補正結果の一例を示す説明図である。図例では、マスク上露光光の入射角7.6°の条件において、マスク上ライン幅88nmで、かつ、ピッチ352nmに対して、ウエハ上ライン幅が22nmとなるように露光量を設定し、その条件でウエハ上転写像を得るとともに、マスクパターンエッジ位置をずらしたウエハ上転写像をも得て、これらのウエハ上転写像から以下の(13)式に基づきマスク誤差因子MEEFを求め、さらには所望のエッジ位置座標Xnowaferに対するマスク上補正値Cを以下の(14)式により求め、に基づき補正値Cがマスク上補正グリッドサイズgに対し、C≦g×MEEFを満たすまで補正を繰り返した結果である。補正グリッドサイズは4倍マスク上で1nmである。
MEEF=|{m×(ΔXpwafer−ΔXnwafer)}/(ΔXpmask−ΔXnmask)|・・・(13)
C={M×(Xnowafer−Xnwafer)}/MEEF・・・(14)
なお、(13)、(14)式において、+ΔXpmaskおよび−ΔXnmaskはマスクパターンエッジ位置のずらし量であり、+ΔXpwaferおよび−ΔXnwaferはこのずらし量によるウエハ上におけるパターンのエッジ位置座標のずれ量である。また、mはマスク倍率である。
このような手順で得られたマスクパターンの補正結果(以下「従来例」という)は、図20からも明らかなように、複雑な形状を具備する。これに対して、本発明に依る補正結果(以下「本実施例」という)は、図19からも明らかなように、従来例に比べると単純な形状となっている。これら従来例と本実施例とについて、そのウエハ上光強度分布を比べると、以下の通りとなる。図21は、図16のパターン中心線に沿った、マスク上近接場光強度分布およびウエハ上光強度分布の具体例を示す説明図である。図21(a)に示すように、マスク上近接場光強度分布を従来例と本実施例とで比較すると、吸収膜3で影になる部分の光強度は、本実施例のほうが従来例よりも大きいことがわかる。また、マスク上近接場エネルギーは、本実施例のほうが従来例よりも1.2倍程度大きい。さらに、図21(b)に示すように、ウエハ上光強度分布においても、本実施例における光強度分布は、従来例の場合よりも増大していることがわかる。
ところで、本実施例によるマスクパターンの補正は、マスク上斜めに露光光が入射する場合の近接場エネルギーを、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のマスク上近接場エネルギーに略一致させるのであるから、投影光学系の条件に依存しない。したがって、異なった光学条件においても、マスク上斜めに露光光が入射する場合のウエハ上パターン形状と、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のウエハ上パターン形状とは、略一致することになる。図22は、図19のマスク上図形を用いて、NA=0.25およびσ=0.70の露光光学条件で露光した場合のウエハ上転写像の形状の例を示す説明図である。図22(a)に示すように、入射角0°の場合においては、NAが小さくなり、(1)式におけるプロセスファクターk1が0.4に低下したことに伴い、解像性能が劣化し、光近接効果の影響によりパターンが変形している。また、図22(b)に示すように、マスク上近接場エネルギーによる補正を行ったマスクを用いて入射角度7.6°で露光した場合のウエハ上転写像の形状も、入射角0°の場合と同様に、光近接効果の影響によりパターンが変形している。すなわち、斜め入射光による影響は補正されたが、光近接効果の影響が残っている状態である。
このことから、本実施例によるマスクパターンの補正を行って、斜め入射効果の影響によるウエハ上転写像の忠実度低下を回避した場合であっても、さらに例えばOPCのような従来手法による補正を行って、更なるウエハ上転写像の忠実度の向上を図ることが望ましい。図23は、図24(b)の光近接効果の影響をさらに補正した結果の具体例を示す説明図である。
垂直に入射するときのマスク上近接場エネルギーを求める場合には、予め垂直入射の場合におけるOPCを施したマスク上パターンでもって、マスク上近接場エネルギーの基準を求めてもよい。図24は、モデルパターンに対し、マスク上に露光光が垂直に入射する場合にNA=0.25およびσ=0.70の露光光学条件でOPCを行った結果の具体例を示す説明図である。また、図25は、マスク上に露光光が垂直に入射する場合のOPCの結果をもって、マスク上に露光光が7.6°の入射角度を持って斜めに入射する場合のマスク上近接場エネルギーを略一致させることにより得た、マスク上補正パターンおよびウエハ上転写結果の具体例を示す説明図である。図24の結果と図25の結果とを比べると、これらは互いに一致度が高いことがわかる。
次に、他の具体例を説明する。図26は、補正対象とした4倍マスク上パターンの設計レイアウトの別の例を示す説明図である。図例のマスク上図形は、4倍マスク上88nmのラインパターンがT字形状に配置されたものである。実際に補正を行ったマスクパターンは、図例の図形パターンを繰り返したものとなる。すなわち、図例のマスク上図形は、マスクパターンの空間周期1周期分を切り出したものである。なお、露光光学条件はNA=0.30、σ=0.90であり、斜め入射におけるマスク上露光光の入射角は7.6°であるものとする。
このようなマスク上図形に対する補正を行うためには、先ず、そのマスク上図形の基となるモデルパターンに対して補正を行う。図27は、モデルパターンの一例を示す説明図である。図例のモデルパターンは、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のものである。図28は、図26のモデルパターンについて、マスク上露光光の入射角7.8°の条件に対して補正した結果を示す説明図である。この図28に示した補正値を用いてマスク補正した後のマスク上図形と、そのマスク上図形を露光して得られた結果とを、それぞれ図29に示す。図29(b)からも明らかなように、補正後のマスク上図形を用いてウエハ上に露光すると、簡単なモデルで補正したにもかかわらず、良好に補正されたウエハ上転写像を得られることがわかる。なお、図例におけるマスクの突合せ部分は、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のウエハ上転写像で、予めOPCが施された値を用いている。図30は、さらに突合せ部分のウエハ上転写像における形状忠実度が良くなるように、補正を施したマスク上パターンとウエハ上転写像の具体例を示す説明図である。
さらに他の具体例を説明する。マスク上斜めに露光光が入射する場合の近接場エネルギーを、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のマスク近接場エネルギーに略一致させるためには、マスク上近接場エネルギーを単位面積あたりのエネルギーとして求めてもよい。
図31は、本実施例で例に挙げるホールパターンを示す説明図である。図31(a)のホールは、露光光がマスク上に垂直に入射する場合において、ウエハ上22nmのホールが形成されるように設計されたマスク上パターンである。入射角度は8.2°であり、露光光条件はNA=0.30、σ=0.90である。一方、図31(b)のマスク上パターンは、補正後のパターンである。
図32は、図31のホールパターンを露光して得られるウエハ上光強度分布の具体例を示す説明図である。図例のように、ウエハ上光強度は、補正によりマスク上斜めに露光光が入射する場合であっても、露光光がマスク上に垂直に入射する場合と同様の光強度を具備していることがわかる。一方、補正前のマスク上パターンによるウエハ上光強度は、著しく小さい。
図33は、補正を繰り返した工程毎における、マスク上近接場エネルギーの比(E0/En)、マスク上パターンのホールの面積およびマスク上パターンのホール幅の具体例を示す説明図である。図例によれば、5回補正を繰り返した後に、マスク上斜めに露光光が入射する場合の近接場エネルギーと、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のマスク近接場エネルギーとが、互いに略一致していることがわかる。
さらに別の具体例を説明する。マスク上斜めに露光光が入射する場合の近接場エネルギーを、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のマスク近接場エネルギーに略一致させることは、消衰係数の大きな材料を選択し、吸収膜の膜厚を薄くすることによっても実現可能である。
図34および図35は、消衰係数の違いによる近接場エネルギーの比較結果の具体例を示す説明図である。図34では、消衰係数が0.0727である厚さ28nmのNiからなる吸収膜を用いた場合の近接場エネルギーを、厚さ76nmのTaNからなる吸収膜および厚さ30nmのSiO2からなるバッファ膜が積層された場合の近接場エネルギーと比較した結果を示している。また、図35では、図34と同様の条件について、マスク上近接場エネルギーの改善の状況を示すために、マスク上近接場光強度を示している。これらの図例の比較結果によれば、76nmのTaN吸収膜と厚さ30nmのSiO2バッファ膜からなるマスクに、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のエネルギー(基準となるエネルギー)に対して、マスク上近接場エネルギーが大きく改善されている。特に、ピッチ4倍マスク上176nmにおいて、TaN吸収膜と厚さ30nmのSiO2バッファ膜構造では、入射角度7.8°に対してマスク上近接場エネルギーの比(E0/En)は0.71であるのに対し、厚さ28nmのNi吸収膜では0.87に顕著に改善されることがわかる。
なお、上述した実施例1〜4では、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のマスク近接場エネルギーを基準とする例を示したが、基準とするマスク近接場エネルギーは、必ずしも垂直入射する場合のものではなく、垂直入射とみなせる角度で入射した場合のものであってもよい。例えば、図10において、露光光がマスク上に垂直に入射する場合のマスク近接場エネルギーと比較して、該エネルギーの低下が顕著ではない入射角5°以下におけるマスク近接場エネルギーを基準としてもよい。
本発明に係るマスクパターン補正方法の手順の一例を示すフローチャートである。 ウエハ上光強度と吸収膜表面からの距離との関係の一具体例を示す説明図である。 吸収膜の許容膜厚と露光光の許容入射角度との関係を説明するためのマスク構造の例を示す模式図である。 吸収膜の許容膜厚と露光光の許容入射角度との関係を説明するためのマスクパターンの例を示す模式図である。 図3のマスク構造および図4のマスクパターンを具備する露光用マスクを用いて、露光して得られた結果の具体例を示す説明図であり、各入射角度における吸収膜膜厚とウエハ上ライン幅との関係を説明するための図である。 表面反射率のコントラストと吸収膜の膜厚との関係の具体例を示す説明図であり、反射率コントラスト1%以下を得るための吸収膜膜厚条件を説明する図である。 ライン幅許容量およびコントラスト値の両方を満足するための条件の具体例を示す説明図であり、ライン幅±5%を許容する最大許容膜厚と反射率コントラスト1%以下とを両立させるための許容領域を説明する図である。 マスク上光強度分布の特定結果の具体例を示す説明図であり、マスク上光強度分布を基にマスク上近接場エネルギーを求める過程を説明する図である。 マスク上における近接場エネルギーの比とウエハ上ライン幅との関係の具体例を示す説明図である。 マスク上近接場エネルギーを入射角度0°(垂直入射)の場合と相対比較した具体例を示す説明図である。 補正対象となる露光用マスクのマスク構造の構成例を示す模式図である。 図11の露光用マスクを用いて、露光光がマスク上に垂直入射する場合のマスク上近接場エネルギーに対する、露光光が斜めに入射する場合のマスク上近接場エネルギーの相対量の具体例を、補正回数とともに示す説明図である。 図11の露光用マスクを用いて、補正回数毎にマスク上の近接場光強度が補正されていく過程、および、補正回数毎にウエハ上の光強度分布が補正されていく過程の具体例を示す説明図であり、図4の密パターンについて示す図である。 図11の露光用マスクを用いて、補正回数毎にマスク上の近接場光強度が補正されていく過程、および、補正回数毎にウエハ上の光強度分布が補正されていく過程の具体例を示す説明図であり、図4の疎パターンについて示す図である。 補正前後におけるウエハ上ライン幅の具体例を、露光光がマスク上に垂直に入射する場合と比較して示す説明図であり、入射角7.8°においてマスク上ピッチ352nmでウエハ上22nmのライン幅を得る露光量を用いた場合におけるマスク上ピッチ176nmでウエハ上のライン幅を補正前後で比較した図である。 補正対象とした4倍マスク上パターンの設計レイアウトの例を示す説明図である。 図16のパターンを補正するためのモデルベース補正に用いたモデルパターンの一例を示す説明図である。 図17のモデルパターンについて、マスク上露光光の入射角7.6°の条件に対して補正した結果を示す説明図である。 図18の補正結果を用いてマスク補正した後のマスク上図形と、そのマスク上図形を露光して得られた結果であるウエハ上転写像との具体例を示す説明図である。 本発明に依らない補正結果の一例を示す説明図であり、マスク上図形およびウエハ上転写像の具体例を示す図である。 図16のパターン中心線に沿った、マスク上近接場光強度分布およびウエハ上光強度分布の具体例を示す説明図である。 図16のパターンに対してマスク上入射角度7.6°におけるマスク上近接場エネルギーを入射角度0°(垂直入射)の近接場エネルギーに略一致させることで得た図19のマスク上図形を用いて、NA=0.25およびσ=0.70(プロセスファクターk1=0.4)の露光光学条件で露光した場合のマスク上図形およびウエハ上転写像の形状の例を示す説明図である。 図22のウエハ上転写像を得た後、従来手法によりマスク上入射角度7.6°の条件で補正を行った後のマスク上図形およびウエハ上転写像の具体例を示す図である。 図16のパターンを用いて、マスク上入射角度0°においてマスク図形をOPCし、NA=0.25およびσ=0.70(プロセスファクターk1=0.4)の露光光学条件で露光した場合のマスク上図形およびウエハ上転写像の形状の例を示す説明図である。 図16のパターンに対してマスク上入射角度0°、NA=0.25およびσ=0.70(プロセスファクターk1=0.4)によるOPCの後、マスク上に露光光が7.6°の入射角度を持って斜めに入射する場合のマスク上近接場エネルギーを入射角度0°(垂直入射)の近接場エネルギーに略一致させることにより得た、マスク上補正パターンおよびウエハ上転写結果の具体例を示す説明図である。 補正対象とした4倍マスク上パターンの設計レイアウトの別の例を示す説明図である。 図26のパターンを補正するためのモデルベース補正に用いたモデルパターンの一例を示す説明図である。 図27のモデルパターンについて、マスク上露光光の入射角7.8°の条件に対して補正した結果を示す説明図である。 図28の補正結果を用いてマスク補正した後のマスク上図形と、そのマスク上図形を露光して得られた結果であるウエハ上転写像との具体例を示す説明図である。 さらに突合せ部分のウエハ上転写像における形状忠実度が良くなるように、補正を施したマスク上パターンとウエハ上転写像の具体例を示す説明図である。 補正対象としたホールパターンの例を示す説明図である。 図31のホールパターンを露光して得られるウエハ上光強度分布の具体例を示す説明図である。 図31のホールパターンに対してマスク上露光光の入射角7.8°の条件で補正を繰り返した工程毎における、マスク上近接場エネルギーの比(E0/En)、マスク上パターンのホールの面積およびマスク上パターンのホール幅の具体例を示す説明図である。 消衰係数の違いによる近接場エネルギーの比較結果の具体例を示す説明図(その1)であり、Ni28nm(k=0.0727)から構成される露光用マスクと、TaN76nm(k=0.032)/SiO230nm(k=0.011)(合成消衰係数0.026)から構成される露光用マスクを用いた場合における、マスク上入射角度7.8°でのマスク上近接場エネルギーの損失を回復させる工程において、それぞれの露光用マスクについての近接場エネルギーの相対比を表す図である。 消衰係数の違いによる近接場エネルギーの比較結果の具体例を示す説明図(その2)であり、Ni28nm(k=0.0727)から構成される露光用マスクと、TaN76nm(k=0.032)/SiO230nm(k=0.011)(合成消衰係数0.026)から構成される露光用マスクを用いた場合における、マスク上入射角度7.8°でのマスク上近接場エネルギーの損失を回復させる工程において、マスク上近接場エネルギーの改善の状況を示すためのマスク上近接場光強度を示す図である。 入射光のマスク面上の射影ベクトルとパターンレイアウトとの関係の具体例を示す説明図である。
符号の説明
1…ガラス基板、2…マスクブランクス膜、3…吸収膜、4…バッファ膜

Claims (10)

  1. 極短紫外光の反射作用を有するマスクブランクス膜と、当該マスクブランクス膜上にパターニングされて前記極短紫外光を吸収する吸収膜とを備えてなり、マスク面上に斜め入射する前記極短紫外光を反射することで前記吸収膜によって形成されるマスクパターンに応じた形状の転写像をウエハ上へ露光転写する露光用マスクについてのマスクパターン補正方法であって、
    前記極短紫外光がマスク面上に垂直入射した場合または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE0を求める工程と、
    前記斜め入射の角度で前記極短紫外光がマスク面上に入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE1を求める工程と、
    前記エネルギーE0と前記エネルギーE1との比較結果に基づいて前記マスクパターンに対する補正を行う工程と
    を含むことを特徴とするマスクパターン補正方法。
  2. 前記エネルギーE0および/または前記エネルギーE1は、前記極短紫外光を反射して得られる近接場光のエネルギーである
    ことを特徴とする請求項1記載のマスクパターン補正方法。
  3. 前記エネルギーE0および/または前記エネルギーE1は、前記吸収膜表面からの距離が前記極短紫外光の波長の2倍以下の範囲で得た光のエネルギーである
    ことを特徴とする請求項1記載のマスクパターン補正方法。
  4. 前記マスクパターンに対する補正を行う工程では、前記エネルギーE1が前記エネルギーE0と略同等となるように、前記マスクパターンにおけるパターン寸法またはパターン位置の少なくとも一方を補正することを特徴とする請求項1記載のマスクパターン補正方法。
  5. 前記マスクパターンに対する補正を行う工程では、前記エネルギーE1が前記エネルギーE0と略同等となるように、前記マスクパターンを構成する前記吸収膜の膜厚を補正することを特徴とする請求項1記載のマスクパターン補正方法。
  6. 前記マスクパターンに対する補正を行う工程では、前記エネルギーE1が前記エネルギーE0と略同等となるように、前記マスクパターンを構成する前記吸収膜の形成材料を選択することを特徴とする請求項1記載のマスクパターン補正方法。
  7. 前記エネルギーE0を求める工程に先立ち、前記マスクパターンに対して光近接効果補正を行う工程
    を含むことを特徴とする請求項1記載のマスクパターン補正方法。
  8. 前記エネルギーE0と前記エネルギーE1とのいずれか一方または両方をシミュレーションで求めることを特徴とする請求項1記載のマスクパターン補正方法。
  9. 極短紫外光の反射作用を有するマスクブランクス膜と、当該マスクブランクス膜上にパターニングされて前記極短紫外光を吸収する吸収膜とを備えてなり、マスク面上に斜め入射する前記極短紫外光を反射することで前記吸収膜によって形成されるマスクパターンに応じた形状の転写像をウエハ上へ露光転写する露光用マスクであって、
    前記極短紫外光がマスク面上に垂直入射した場合または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE0を求める工程と、
    前記斜め入射の角度で前記極短紫外光がマスク面上に入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE1を求める工程と、
    前記エネルギーE0と前記エネルギーE1との比較結果に基づいて前記マスクパターンに対する補正を行う工程と
    を経て得られたことを特徴とする露光用マスク。
  10. 極短紫外光の反射作用を有するマスクブランクス膜と、当該マスクブランクス膜上にパターニングされて前記極短紫外光を吸収する吸収膜とを備えてなり、マスク面上に斜め入射する前記極短紫外光を反射することで前記吸収膜によって形成されるマスクパターンに応じた形状の転写像をウエハ上へ露光転写する露光用マスクを製造するためのマスク製造方法であって、
    前記極短紫外光がマスク面上に垂直入射した場合または垂直入射とみなせる角度で入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE0を求める工程と、
    前記斜め入射の角度で前記極短紫外光がマスク面上に入射した場合に当該極短紫外光を反射して得られる光のエネルギーE1を求める工程と、
    前記エネルギーE0と前記エネルギーE1との比較結果に基づいて前記マスクパターンに対する補正を行う工程と
    を含むことを特徴とするマスク製造方法。
JP2004044015A 2004-02-20 2004-02-20 マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法 Expired - Fee Related JP4099589B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004044015A JP4099589B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
TW094104753A TWI281092B (en) 2004-02-20 2005-02-18 Method for correcting mask pattern, exposure mask, and mask producing method
KR1020050013679A KR101106321B1 (ko) 2004-02-20 2005-02-18 마스크 패턴 보정 방법, 노광용 마스크 및 마스크 제조 방법
EP05003575A EP1566691B1 (en) 2004-02-20 2005-02-18 Method for correcting mask pattern and mask producing method
DE602005017086T DE602005017086D1 (de) 2004-02-20 2005-02-18 Verfahren zur Korrektur von Maskenmustern und Maskenherstellungsprozess
US11/062,018 US7476471B2 (en) 2004-02-20 2005-02-21 Method for correcting mask pattern, exposure mask, and mask producing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004044015A JP4099589B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005236074A true JP2005236074A (ja) 2005-09-02
JP4099589B2 JP4099589B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=34709133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004044015A Expired - Fee Related JP4099589B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7476471B2 (ja)
EP (1) EP1566691B1 (ja)
JP (1) JP4099589B2 (ja)
KR (1) KR101106321B1 (ja)
DE (1) DE602005017086D1 (ja)
TW (1) TWI281092B (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273656A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hoya Corp 反射型マスクブランクス及び反射型マスク並びに半導体装置の製造方法
JP2007273678A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hoya Corp 反射型マスクブランクス及び反射型マスク並びに半導体装置の製造方法
JP2007287907A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Sony Corp マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
JP2009026836A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Renesas Technology Corp 反射型露光方法
JP2010008921A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Toshiba Corp マスクパターンデータの生成方法およびマスクの製造方法
JPWO2018074512A1 (ja) * 2016-10-21 2019-08-29 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法
JP2019527382A (ja) * 2016-07-27 2019-09-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 合金吸収体を有する極紫外線マスクブランク、及びその製造方法
WO2022065421A1 (ja) * 2020-09-28 2022-03-31 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3674591B2 (ja) * 2002-02-25 2005-07-20 ソニー株式会社 露光用マスクの製造方法および露光用マスク
JP4099589B2 (ja) 2004-02-20 2008-06-11 ソニー株式会社 マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
US20080180696A1 (en) * 2007-01-30 2008-07-31 Sony Corporation Process window for EUV lithography
JP2008205338A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Sony Corp 露光用マスク
KR100947388B1 (ko) * 2008-08-11 2010-03-15 현대자동차주식회사 액티브 롤 컨트롤 장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04348020A (ja) * 1991-01-23 1992-12-03 Nikon Corp 反射型のx線露光用マスク
JPH06120125A (ja) * 1991-11-12 1994-04-28 Hitachi Ltd 光学素子およびそれを用いた投影露光装置
JP2003045779A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Hoya Corp Euv光露光用反射型マスクおよびeuv光露光用反射型マスクブランク
JP2003133214A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Sony Corp マスクパターン補正方法および半導体装置の製造方法
JP2003249430A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Sony Corp 露光用マスクの製造方法および露光用マスク
JP2003257810A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Sony Corp 極短紫外光用マスクパターンの補正方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6410193B1 (en) * 1999-12-30 2002-06-25 Intel Corporation Method and apparatus for a reflective mask that is inspected at a first wavelength and exposed during semiconductor manufacturing at a second wavelength
JP4532761B2 (ja) * 2000-03-03 2010-08-25 キヤノン株式会社 近接場光による露光方法
JP3708877B2 (ja) * 2001-05-01 2005-10-19 松下電器産業株式会社 フォトマスク
JP3989367B2 (ja) * 2002-02-22 2007-10-10 Hoya株式会社 露光用反射型マスクブランク、その製造方法及び露光用反射型マスク
US6783904B2 (en) * 2002-05-17 2004-08-31 Freescale Semiconductor, Inc. Lithography correction method and device
DE10255605B4 (de) * 2002-11-28 2005-07-07 Infineon Technologies Ag Reflektionsmaske zur Projektion einer Struktur auf einen Halbleiterwafer sowie Verfahren zu deren Herstellung
US7147975B2 (en) * 2003-02-17 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Photomask
JP4099589B2 (ja) 2004-02-20 2008-06-11 ソニー株式会社 マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04348020A (ja) * 1991-01-23 1992-12-03 Nikon Corp 反射型のx線露光用マスク
JPH06120125A (ja) * 1991-11-12 1994-04-28 Hitachi Ltd 光学素子およびそれを用いた投影露光装置
JP2003045779A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Hoya Corp Euv光露光用反射型マスクおよびeuv光露光用反射型マスクブランク
JP2003133214A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Sony Corp マスクパターン補正方法および半導体装置の製造方法
JP2003249430A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Sony Corp 露光用マスクの製造方法および露光用マスク
JP2003257810A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Sony Corp 極短紫外光用マスクパターンの補正方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273656A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hoya Corp 反射型マスクブランクス及び反射型マスク並びに半導体装置の製造方法
JP2007273678A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hoya Corp 反射型マスクブランクス及び反射型マスク並びに半導体装置の製造方法
JP2007287907A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Sony Corp マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
JP2009026836A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Renesas Technology Corp 反射型露光方法
JP2010008921A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Toshiba Corp マスクパターンデータの生成方法およびマスクの製造方法
JP2019527382A (ja) * 2016-07-27 2019-09-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 合金吸収体を有する極紫外線マスクブランク、及びその製造方法
JPWO2018074512A1 (ja) * 2016-10-21 2019-08-29 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法
US11187972B2 (en) 2016-10-21 2021-11-30 Hoya Corporation Reflective mask blank, method of manufacturing reflective mask and method of manufacturing semiconductor device
JP2022009220A (ja) * 2016-10-21 2022-01-14 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法
JP7193344B2 (ja) 2016-10-21 2022-12-20 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスクの製造方法、及び半導体装置の製造方法
WO2022065421A1 (ja) * 2020-09-28 2022-03-31 Hoya株式会社 反射型マスクブランク、反射型マスク、及び半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20060043003A (ko) 2006-05-15
TW200532369A (en) 2005-10-01
DE602005017086D1 (de) 2009-11-26
JP4099589B2 (ja) 2008-06-11
EP1566691B1 (en) 2009-10-14
TWI281092B (en) 2007-05-11
US20050186486A1 (en) 2005-08-25
EP1566691A2 (en) 2005-08-24
EP1566691A3 (en) 2008-02-20
KR101106321B1 (ko) 2012-01-18
US7476471B2 (en) 2009-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7476471B2 (en) Method for correcting mask pattern, exposure mask, and mask producing method
JP5766393B2 (ja) 反射型露光用マスクおよび半導体装置の製造方法
US7960076B2 (en) Reflective-type mask
US7897298B2 (en) Photomask, photomask fabrication method, pattern formation method using the photomask and mask data creation method
US9612527B2 (en) Mask blank, transfer mask, method of manufacturing a transfer mask, and method of manufacturing a semiconductor device
CN105452956A (zh) 掩模坯料、带有负型抗抗蚀膜的掩模坯料、相移掩模及使用其的图案形成体的制造方法
KR101437575B1 (ko) 기판-토포그래피-인식 리소그래피 모델링
JP2018120009A (ja) 反射型フォトマスク及び反射型フォトマスクブランク
US7955761B2 (en) Exposure mask, pattern formation method, and exposure mask fabrication method
JP2006237184A (ja) マスク補正方法および露光用マスク
JP2007179056A (ja) 減衰型の位相シフトマスクの製造方法およびこれにより得られるデバイス
JP2007073666A (ja) マスク補正方法、マスク製造方法および露光用マスク
US20080090157A1 (en) Photo mask with improved contrast and method of fabricating the same
JP4099567B2 (ja) 極短紫外光用マスクパターンの補正方法
JP2007287907A (ja) マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
JP2004054092A (ja) マスクおよびその製造方法
JP2005340553A (ja) 露光用マスク
JP2005340493A (ja) マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
JP2014191176A (ja) フォトマスクブランクス、フォトマスク及びその製造方法
JP3759138B2 (ja) フォトマスク
JP2007018005A (ja) フォトマスク
JP2004096063A (ja) 極短紫外光の位相シフトマスクおよびその製造方法並びに半導体装置の製造方法
JP2012194554A (ja) フォトマスク、パターン転写方法、及びペリクル
JP2005072309A (ja) マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
JP5068357B2 (ja) 半導体装置の製造方法、フォトマスクのパターン設計方法およびフォトマスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080303

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees