JP2003045779A - Euv光露光用反射型マスクおよびeuv光露光用反射型マスクブランク - Google Patents

Euv光露光用反射型マスクおよびeuv光露光用反射型マスクブランク

Info

Publication number
JP2003045779A
JP2003045779A JP2001230141A JP2001230141A JP2003045779A JP 2003045779 A JP2003045779 A JP 2003045779A JP 2001230141 A JP2001230141 A JP 2001230141A JP 2001230141 A JP2001230141 A JP 2001230141A JP 2003045779 A JP2003045779 A JP 2003045779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper layer
etching stopper
euv light
film thickness
euv
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001230141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4540267B2 (ja
Inventor
Tsutomu Shiyouki
勉 笑喜
Morio Hosoya
守男 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2001230141A priority Critical patent/JP4540267B2/ja
Publication of JP2003045779A publication Critical patent/JP2003045779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4540267B2 publication Critical patent/JP4540267B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造等におけるパターン転写の際に使
用されるEUV光露光用反射型マスクにおいて、EUV
光を反射する多層膜上に成膜されるエッチングストッパ
ー層の膜厚のむらに起因するパターンのコントラスト低
下を抑制する。 【解決手段】 前記エッチングストッパー層M1の表面
にて反射されるEUV光と、前記エッチングストッパ
ー層M1を通過し前記エッチングストッパー層M1の下に
ある前記多層膜M2で反射され再び前記エッチングスト
ッパー層M1を通過したEUV光との干渉効果を用い
て、前記エッチングストッパー層M1の膜厚むらに起因
するEUV光反射率の変動を抑制することにより、パタ
ーンのコントラストを上げることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造等の際
に使用されるEUV光露光用反射型マスク、およびその
主要な構成要素であるEUV光露光用反射型マスクブラ
ンク、並びにそれらの構成要素であるEUV光反射膜の
成膜方法に関する。尚、本発明に記載するEUV(Ex
treme Ultra Violet)光とは、軟X
線領域または真空紫外領域の波長帯の光を指し、具体的
には波長が0.2〜100nm程度の光のことである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体産業において、Si基板等
に微細なパターンからなる集積回路等の半導体装置を形
成する上で必要な微細パターンの転写技術として、可視
光や紫外光を用いたフォトリソグラフィ法が用いられて
いきた。しかし、半導体デバイスの微細化が加速してい
る一方で、従来の光露光の短波長化は露光限界に近づい
てきた。そして光露光の場合、パターンの解像限界は露
光波長の1/2と言われ、F2レーザー(157nm)
を用いても70nm程度が限界と予想される。そこで7
0nm以降の露光技術として、F2レーザーよりさらに
短波長のEUV光(13nm)を用いた露光技術である
EUVリソグラフィ(以下、「EUVL」と記載す
る。)が有望視されている。
【0003】EUVLの像形成原理は、フォトリソグラ
フィと同じであるが、EUV光に対する、あらゆる物質
の吸収は大きく、また屈折率が1に近いため、光露光の
ような屈折光学系は使用できず、すべて反射光学系を用
いる。また、その際用いられるマスクとしては、メンブ
レンを用いた透過型マスクが提案されてきているが、E
UV光に対するメンブレンの吸収が大きいため露光時間
が長くなり、スループットが確保できないという問題が
ある。その為、現状では露光用反射型マスクが一般的に
使用されている。
【0004】ここで、EUVLについて、図25〜27
を用いて説明する。尚、図25、26および後述する図
2、4、13、17において、対応する部分については
同一の符号を付して示した。図25はEUVLに用いら
れるEUV光露光用反射型マスクブランクの断面図を模
式的に表現した図であり、図26はEUV光露光用反射
型マスクの断面図を模式的に表現した図であり、図27
は製造されたEUV光露光用反射型マスクを用いて例え
ばSiウエハ上にパターンを露光転写を行っている概念
図である。図25、26に示すように、EUV光露光用
反射型マスクブランクおよび同マスクの主要な構成要素
は、基板S、EUV光反射多層膜M2、エッチングスト
ッパー層M1、リソグラフィのパターンニングがされる
EUV光吸収体層MAである。因みに、前記露光用反射
型マスクにおいては、図26に示すように、前記EUV
光吸収体パターンMAにリソグラフィのパターンニング
が実施され、EUV光吸収体層MAPの形態となり、この
ような構造を有する反射型マスクが特開平7−3338
29号公報に開示されている。
【0005】次に図27を用いてEUV光露光用反射型
マスクによる半導体基板上へのパターン転写について説
明する。図27に示すように、レーザープラズマX線源
αからえられたEUV光を前記EUV光露光用反射型マ
スクβに入射し、ここで反射された光を縮小光学系γを
通して例えばSiウエハ基板δ上に転写する。ここで、
縮小光学系γとしてはX線反射ミラーを用いることがで
きる、縮小光学系によりEUV光露光用反射型マスクβ
で反射されたパターンは通常1/4程度に縮小される。
【0006】例えばSiウエハδへのパターンの転写
は、Siウエハδ上に形成させたレジスト層にパターン
を露光しこれを現像することによって行うことができ
る。露光波長として13〜14nmの波長帯を使用する
場合には、通常光路が真空中になるように転写が行われ
る。このようにしてEUVLにより、例えばSiウエハ
上にパターンを形成することにより、例えば集積度の高
いLSI、等の半導体装置を製造することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述した光露光
パターンの解像限界を上げるため、前記パターンニング
後のパターンのコントラストを上げることが重要視され
るようになった。ここで、上述したようにEUV光露光
用反射型マスクは、EUV光吸収体層M AP−エッチング
ストッパー層M1−EUV光反射多層膜M2−基板Sとい
う層構造を有している。EUV光露光用反射型マスクブ
ランクにマスクパターンを形成する際には、EUV光吸
収体層MAのエッチング加工がEUV光反射多層膜M2
影響を与えないようエッチングストッパー層M1を必要
とする。しかしこのエッチングストッパー層M1はEU
V光を吸収するため、最適な膜厚設計が必要となる。
【0008】さらに、EUV光吸収体層MAのエッチン
グ時にはエッチングストッパー層M1の一部もエッチン
グされるが、そのエッチング量は局所的にばらつきがあ
る。例えばエッチングストッパー層M1としてCrNを
用いた場合には、2.5〜5.0nm程エッチングされ
る。これでは、このエッチング量の局所的なばらつきに
起因した反射率むらが生じ、パターンのコントラストが
低下してしまう。しかし、エッチングストッパー層M1
における、エッチング量の局所的なばらつきを完全に抑
制することは困難である。そこで、全く発想を転換し、
たとえエッチングストッパー層M1において、若干のエ
ッチング量の局所的なばらつきが発生したとしても、そ
れが、パターンのコントラストの低下とならないエッチ
ングストッパー層M1の膜厚制御方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、EUV光
露光用反射型マスクブランク試料において、エッチング
ストッパー層M1の膜厚と、EUV光反射率との関係に
ついてシミュレーションを行った結果、EUV光反射率
は、エッチングストッパー層M1の膜厚の増加と伴に減
少するが、その減少率は一定ではないことが判明した。
すなわち、EUV光と、エッチングストッパー層M1
の光の干渉効果により、エッチングストッパー層M1
膜厚の変化に対して、反射率の変化の大きい領域と、小
さい領域とが繰り返し現れるのである。そこで本発明者
はこの特性を用いることで、たとえエッチングストッパ
ー層M1において、若干のエッチング量の局所的なばら
つきが発生したとしても、コントラストの高いEUV光
露光用反射型マスクブランクを製造出来ることに想到
し、本発明を完成させたものである。
【0010】すなわち、上述の課題を解決するための第
1の発明は、EUV光反射多層膜上に成膜されたエッチ
ングストッパー層を有するEUV光露光用反射型マスク
ブランクであって、前記エッチングストッパー層の表面
にて反射されるEUV光と、前記エッチングストッパー
層を通過して前記エッチングストッパー層の下にある前
記EUV光反射多層膜で反射され、再び前記エッチング
ストッパー層を通過したEUV光との干渉効果を利用し
て、前記EUV光露光用反射型マスクの、反射領域面内
で反射されるEUV光の反射率のむらが、前記反射領域
面内の反射率の平均値を基準として±3%以内となるエ
ッチングストッパー層の膜厚の範囲を求め、エッチング
後のエッチングストッパー層の膜厚が前記エッチングス
トッパー層の膜厚の範囲となるように、前記エッチング
ストッパー層の膜厚を制御したことを特徴とするEUV
光露光用反射型マスクブランクである。
【0011】第2の発明は、EUV光反射多層膜上にエ
ッチングストッパー層を有し、その上に所望のパターン
を有するEUV光吸収体層が成膜されているEUV光露
光用反射型マスクであって、前記エッチングストッパー
層の表面にて反射されるEUV光と、前記エッチングス
トッパー層を通過して前記エッチングストッパー層の下
にある前記EUV光反射多層膜で反射され、再び前記エ
ッチングストッパー層を通過したEUV光との干渉効果
を利用して、前記EUV光露光用反射型マスクの反射領
域面内で反射されるEUV光の反射率のむらが、前記反
射領域面内の反射率の平均値を基準として±3%以内と
なるエッチングストッパー層の膜厚の範囲を求め、エッ
チング後のエッチングストッパー層の膜厚が前記エッチ
ングストッパー層の膜厚の範囲となるように、前記エッ
チングストッパー層の膜厚を制御したことを特徴とする
EUV光露光用反射型マスクである。
【0012】第3の発明は、前記エッチングストッパー
層の表面にて反射されるEUV光と、前記エッチングス
トッパー層を通過して前記エッチングストッパー層の下
にある前記EUV光反射多層膜で反射され、再び前記エ
ッチングストッパー層を通過したEUV光との位相差が
πとなる膜厚をdとしたとき、前記EUV光露光用反射
型マスクの反射領域面内におけるエッチングストッパー
層の膜厚の範囲が、(d−1.2)〜(d+1.5)n
mであることを特徴とする第2の発明に記載のEUV光
露光用反射型マスクである。
【0013】第4の発明は、前記エッチングストッパー
層の成分に、Cr、CrN、SiO 2、Ruのうちから
選ばれる少なくとも一つが含まれることを特徴とする第
2または第3の発明に記載のEUV光露光用反射型マス
クである。
【0014】第5の発明は、前記エッチングストッパー
層の表面にて反射されるEUV光と、前記エッチングス
トッパー層を通過して前記エッチングストッパー層の下
にある前記EUV光反射多層膜で反射され、再び前記エ
ッチングストッパー層を通過したEUV光との位相差が
πとなる膜厚dが複数ある場合において、その複数のd
のうち最も薄い膜厚を与えるdの値を用いたことを特徴
とする第3または第4の発明に記載のEUV光露光用反
射型マスクである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明の
実施の形態について説明する。図1は、Mo/Si多層
膜を用いたEUV光反射多層膜M2上に、CrNをエッ
チングストッパー層M1として成膜して調製したEUV
光反射膜試料において、エッチングストッパー層M1
膜厚と、このEUV光反射膜試料の反射率変化との関係
を光学シュミレーションした結果である。但し、ここで
用いた光学シュミレーションは、藤原史郎編「光学薄
膜」(光学技術シリーズ11)第1章2〜62頁、共立
出版に記載されている一般的な多層膜の光学計算手法に
拠っている。この計算手法によれば、「入射するEUV
光の波長と入射角」「多層膜各層の材料のEUV光に対
する屈折率、吸収係数」「多層膜各層の膜厚と積層数」
「エッチングストッパー層の膜厚とEUV光に対する屈
折率、吸収係数」をパラメーターとして代入すること
で、エッチングストッパー層M1の膜厚と、このEUV
光反射膜試料の反射率変化との関係を求めることができ
る。
【0016】また、B.L.Henkenらの「LOW
ENERGY X−RAY INTERACTION
COEFFISIENTS PHOTOABSORP
TION,SCATTERING AND REFLE
CION AT E=50〜30,000eV,Z=1
〜92」(ATOMIC DATA AND NUCL
EAR DATA TABLE 54,181〜342
(1993))に記載された方法を用いて、屈折率や消
衰係数を求めた。
【0017】図1の結果より明らかなように、EUV光
反射膜試料の反射率は、エッチングストッパー層M1
膜厚の増加と伴に、単調に減少するのではなく、いくつ
かの膜厚領域において、反射率が一定もしくは増加する
部分も存在することが判明した。例えば、図1の例にお
いて、エッチングストッパー層M1の膜厚が3.0〜
5.5nmの膜厚領域では、EUV光反射膜試料の反射
率がほぼ一定である。そこで、EUV光吸収体層MA
エッチング完了時に、エッチングストッパー層M1の膜
厚むらの値が、前記膜厚領域に収まるような膜厚に、予
めエッチングストッパー層M1の膜厚を設定して成膜す
るならば、たとえエッチング完了時に、エッチングスト
ッパー層M1の膜厚のむらが発生していたとしても、反
射率は殆ど変化せず、この結果、コントラストの低下も
起こさないことが判明した。
【0018】しかし、前記膜厚領域を求めようとする
と、大型計算機による光学シュミレーション計算が必要
となりコストと、時間とを必要とする。そこで、簡便な
近似式を用いて十分実用に耐える前記膜厚領域を求める
ことができれば、膜厚計算の毎に前記光学シュミレーシ
ョン計算を行わずに済み、さらに好ましい構成である。
【0019】ここで、本発明者らは、エッチングストッ
パー層M1、EUV光反射多層膜M2等の各物質はEUV
光波長オーダーにおいて均一な媒体であるとみなし、さ
らに、原子の散乱因子fを屈折率と結びつけて散乱は層
界面でのみ生じるとみなして前記近似式を導出したとこ
ろ、十分満足できる近似式を得ることができた。以下、
この近似式の導出について説明する。
【0020】図2は、EUV光反射多層膜と、エッチン
グストッパー層とを有するEUV光反射膜試料の断面図
の模式図である。図2において、EUV光反射多層膜を
2、その上に膜厚dをもって成膜されたエッチングス
トッパー層をM1、そして真空中をM0として、それぞれ
模式的に表現し、そこへ角度θ0を以てEUV光が真空
中M0から、強度I0を有して入射してきた際の光路を表
した図である。
【0021】入射してきたEUV光のうち、エッチング
ストッパー層M1の表面で反射されるものをEUV光
、エッチングストッパー層M1を通過し、EUV光反
射多層膜M2で角度θ1を以て反射され、再びエッチング
ストッパー層M1を通過したEUV光をEUV光とし
た。但し、Zはエッチングストッパー層M1における光
路長である。
【0022】図3は、エッチングストッパー層M1とし
てCr、EUV光反射多層膜M2として(Si/Mo)
の40周期膜を用いた、「Cr/[(Si/Mo)×4
0周期]/Si基板」の層構造を有するEUV光反射膜
試料において、エッチングストッパー層M1の膜厚と、
反射率との関係をグラフ化し、そこへEUV光と、E
UV光との位相差が0になる場所と、πになる場所と
をプロットしたものである。図3より明らかなように、
EUV光と、EUV光との両光の位相差がπになる
ときは、両光の干渉が最大になり、反射率は局所的な最
小値を示す。しかし位相差0のときは、反射率が極大値
をとるわけではないことが解った。これは今回、光学シ
ュミレーションした、エッチングストッパー層M1の膜
厚が薄い領域では、両光の干渉効果よりも、エッチング
ストッパー層M1の増加によるEUV光の吸収効果の方
が支配的であるためにこのような現象が生ずると考えら
れる。
【0023】そして図3より、前記両光の位相差がπで
ある付近に、エッチングストッパー層M1の膜厚にむら
が生じても、反射率に殆ど影響を与えない領域があるこ
とが判明した。そこでエッチングによるエッチングスト
ッパー層M1の膜厚むらが、この領域内に収まるよう
に、あらかじめエッチングストッパー層M1の膜厚を設
定すれば、膜厚むらに起因する反射率のむらは抑制する
ことができる。
【0024】まずEUV光と、EUV光との位相差
がπになる膜厚dを求める。すなわちEUV光と、E
UV光との光路差は2Zであるから、この値がEUV
光の波長の整数倍であれば位相は一致する。そこで、整
数mを用いて、この条件を式(1)に示す。 2Z=(m+0.5)λ1=(m+0.5)λ0/n1……(1) ここでλ1は媒体1中のEUV光の波長、λ0は真空中の
EUV光の波長、n1はエッチングストッパー層M1の光
学屈折率の実数部である。
【0025】n1は以下のようにして求めることが出来
る。EUV光が通過する、それぞれの単層は複素屈折率
nを持つ均一な膜であるとすると、原子からの寄与は以
下のように定式化される。 但し、n:光学屈折率の実数部、k:光学屈折率の虚数
部、r0=e2/mc2=2.82×10-13cm:古典的
な電子半径、λ:光の波長、Nq:元素qの1cm3中の
原子の数、fq(0):元素qの前方散乱断面積、であ
る。但し、式(2)において原子と、固体中に存在する
構造に関与した電子の相関とは無視している。ここで光
子のエネルギーが100ev付近か、または吸収端から
離れている場合には、この近似が有効である。またNq
は下記の関係式より得ることができる。 Nq=N×Na/mq 但し、N:密度(g/cm3)、mq:元素qの原子量、
a:アボガドロ数、である。
【0026】ここで、再び式(1)に戻る。さて式
(1)の定式化に際し、EUV光反射多層膜M2を均一
な層であるとの近似をおこなっているが、実際のEUV
光反射多層膜M2は多層膜であるため、反射してくるE
UV光は、位相のずれφ(位相のずれの単位はラジアン
とする。)を有している。そこでこの位相のずれをφを
考慮すると、式(1)は次のように修正される。但し、
位相のずれφは、EUV光反射多層膜M2の材料、膜構
成より、上述した光学シュミレーションにより求められ
る。 2Z=(m+0.5+φ/2π)λ0/n1……(1') 一方、EUV光の屈折率と入射角との関係は式(3)の
ようになる。 n0sinθ0=n1sinθ1……(3) また、光路長Zと膜厚dとの関係は式(4)のようにな
る。 Z=d/cosθ1 ……(4) そこで、式(3)式(4)より式(5)が導出される。 式(1')式(5)より膜厚dを求めると、求める近似
式(6)が得られる。。
【0027】以上の検討より、式(6)より得られる膜
厚値d中心とした膜厚領域は、エッチングストッパー層
1の膜厚dのむらに起因する反射率のむらが殆ど発生
しない。すなわち、この膜厚領域は、反射率のむらの抑
制およびこの結果として、コントラストの低下を抑制す
ることができる領域である。
【0028】ここで、上述のコントラストの低下を抑制
することができる領域内に、実際のエッチングストッパ
ー層M1の膜厚をおさめるための方法として、例えば以
下のような方法がある。すなわち、EUV光吸収体層M
Aのエッチングによりエッチングストッパー層M1に生じ
る膜厚のばらつきは、エッチング条件、エッチングスト
ッパー層M1の材料等により異なる。そこで、まず所望
のエッチング条件、所望のエッチングストッパー層M1
の材料等を定めてエッチング作業を実施し、この結果、
エッチングストッパー層M1に生じる膜厚の減少値およ
びばらつきを測定する。そして、上述の方法により求め
ておいた、前記所望のエッチングストッパー層M1の材
料系におけるエッチングストッパー層M1の膜厚と反射
率との関係に、このエッチングストッパー層M1に生じ
る膜厚の減少値およびばらつきの測定値を代入する。そ
して、これらの膜厚の減少およびばらつきがあっても、
前記反射率の変化が所望の範囲内に収まるように、前記
エッチングストッパー層M1の膜厚を決定すればよい。
【0029】すなわち、エッチングストッパー層M1
膜厚変化に対し反射率の変化の小さい領域は、エッチン
グストッパー層M1の表面で反射されるEUV光と、エ
ッチングストッパー層M1の下にあるEUV光反射多層
膜M2で反射され再びエッチングストッパー層M1を通過
したEUV光との位相差がπとなる条件を満たすエッチ
ングストッパー層M1の膜厚近傍に存在する。従って、
このようなエッチングストッパー層M1の膜厚を含む領
域であって、前記膜厚の減少値およびばらつきを考慮し
ても、反射率の変化が所望の範囲内に収まる領域にエッ
チングストッパー層M1の膜厚を設定すればよい。また
は、エッチング作業時にエッチングストッパー層M1
膜厚が所定の範囲内に収まるように、エッチングの条件
を制御することでも良い。
【0030】ここで、前記反射率の変化が±3%以内で
あればEUV光露光時に反射率の変化に起因する露光む
らは実際上問題とならない程度となる。もちろん、歩留
まりの観点から、前記反射率の変化はすくないほうが望
ましく、好ましくは±1%以下、さらに好ましくは±
0.5%以下である。因みに、本発明において反射率の
変化とは、対象としている面内における反射率の平均値
を100としたときのばらつきで示している。例えば、
このばらつきが±3%とは、EUVマスク面内において
反射領域の反射率の平均値がXであるとき、この反射領
域の反射率が、X×0.97〜X×1.03の範囲でば
らついていることを示すものである。一方、EUV光露
光用反射型マスクがより高いコントラストを有していれ
ば、許容される反射率の変化の幅はさらに拡大するた
め、この許容される反射率の変化の幅の範囲に応じて、
エッチングストッパー層M1のより広い膜厚領域をもち
いることも可能である。ここで、エッチングストッパー
層M1の材質としてCr、CrN、SiO2、Ru等が好
個に適用できる。そして、エッチングストッパー層M1
の材質としてこれらの材質を単独に成膜するのはもちろ
んのこと、これらの材質を混合して成膜、または例え
ば、Cr層の上にCrN層を成膜するというように多層
膜構造とすることも好ましい。
【0031】以下、実施例に基づいて上述のエッチング
ストッパー層M1の膜厚dのむらに起因する反射率のむ
らの抑制について、さらに詳述する。
【0032】(実施例1)図4は、実施例1におけるE
UV光露光用反射型マスクの模式図である。この構造に
おけるエッチングストッパー層M1であるCrNの膜厚
と、反射率との関係を光学シュミレーションし、そこか
ら反射率変動の極小値を与えるエッチングストッパー層
1の膜厚dの値を求める。一方、式(6)を用いて、
やはり、反射率変動の極小値を与えるエッチングストッ
パー層M1の膜厚dの値を求める。そして、両法で得ら
れた膜厚dの値を比較した。
【0033】ここで、エッチングストッパー層M1はC
rNであることより、密度は6.14g/cm3であ
る。そこで波長13.5nm(91.8ev)のEUV
光における屈折率n1を式(2)を用いて求めた結果を
図5に示す。一方、EUV光反射多層膜M2は(Si/
Mo)×40周期層または(Mo/Si)×40周期層
で、周期層中のSi層の膜厚は4.2nm、Mo層の膜
厚は2.8nmで、Si基板S上に積層したものとす
る。さらに、EUV光の入射角は垂直方向に対して2.
05degの角度であるとした。
【0034】図6は、実施例1におけるEUV光露光用
反射型マスクにおける、光学シュミレーションの結果で
ある。図6の結果より明らかなように、Si層と、Mo
層との積層順序によって干渉の影響が異なることが解
る。これはEUV光反射多層膜M2による位相のずれφ
の影響によるものである。
【0035】次に、式(6)を用い、EUV光露光用反
射型マスクブランクがCrN/[(Si/Mo)×40
周期]/Si基板のとき、反射率変動の極小値を与える
エッチングストッパー層M1の膜厚dの値を求めたとこ
ろ、6.7nm(m=0)、13.9nm(m=1)、
21.1nm(m=2)であった。さらに、式(6)を
用い、EUV光露光用反射型マスクブランクがCrN/
[(Mo/Si)×40周期]/Si基板のとき、反射
率変動の極小値を与えるエッチングストッパー層M1
膜厚dの値を求めたところ、3.9nm(m=0)、1
1.1nm(m=1)、18.4nm(m=2)であっ
た。
【0036】図7は、図6に示したCrN/[(Si/
Mo)×40周期]/Si基板の光学シミュレーション
結果に、式(6)より求めた膜厚dの値をプロットした
ものである。式(6)より求めた膜厚dの値は、光学シ
ミュレーションの計算結果による反射率変動の極小値を
与える膜厚値と、良く一致していることが確認できた。
【0037】ここで、図8に、CrN/[(Si/M
o)×40周期]/Si基板において、膜厚値のむらに
起因する反射率のむらが±0.5%、±1%、±2%、
および±3%になる範囲を、前記光学シミュレーション
の計算結果より求めたものを示し、図9に、前記反射率
のむらが±3%以内になる範囲をグラフ化したものを示
した。
【0038】そして、例えばコントラストが10以上の
EUV光露光用反射型マスクにおいて反射率のむらが±
3%以内であれば、露光時に反射むらに起因する露光不
良は生じないし、より高いコントラストであれば許容さ
れる反射率むらはさらに拡大するため、より広い膜厚領
域を用いることも可能である。さらに、上述の光学シュ
ミレーション結果を、式(6)から得られる反射率変動
の極小値を与える膜厚値の近似値へ適用すれば、簡便な
計算で、反射むらを所望の範囲内におさめるエッチング
ストッパー層M1の膜厚dを算出することが出来る。
【0039】図11は、図6に示したCrN/[(Mo
/Si)×40周期]/Si基板の光学シミュレーショ
ン結果に、式(6)より求めた膜厚dの値をプロットし
たものである。式(6)より求めた膜厚dの値は、光学
シミュレーションの計算結果による反射率変動の極小値
を与える膜厚値と、良く一致していることが確認でき
た。
【0040】ここで、図10に、CrN/[(Mo/S
i)×40周期]/Si基板において、膜厚値のむらに
起因する反射率のむらが±0.5%、±1%、±2%、
および±3%になる範囲を、前記光学シミュレーション
の計算結果より求めたものを示し、図12に、前記反射
率のむらが±3%以内になる範囲をグラフ化したものを
示した。
【0041】そして、前記CrN/[(Si/Mo)×
40周期]/Si基板の場合と同様に、例えばコントラ
ストが10以上のEUV光露光用反射型マスクにおいて
反射率のむらが±3%以内であれば、露光時に反射むら
に起因する露光不良は生じないし、より高いコントラス
トであれば許容される反射率むらはさらに拡大するた
め、より広い膜厚領域を用いることも可能である。さら
に、上述の光学シュミレーション結果を、式(6)から
得られる反射率変動の極小値を与える膜厚値の近似値へ
適用すれば、簡便な計算で、反射むらを所望の範囲内に
おさめるエッチングストッパー層M1の膜厚dを算出す
ることが出来る。
【0042】(実施例2)図13は、実施例2における
EUV光露光用反射型マスクの模式図である。実施例1
と同様に、この構造におけるエッチングストッパー層M
1であるCrの膜厚と、反射率との関係を光学シュミレ
ーションし、そこから反射率変動の極小値を与えるエッ
チングストッパー層M1の膜厚dの値を求める。一方、
式(6)を用いて、やはり、反射率変動の極小値を与え
るエッチングストッパー層M1の膜厚dの値を求める。
そして、両法で得られた膜厚dの値を比較した。
【0043】ここで、エッチングストッパー層M1はC
rであることより、密度は7.19g/cm3である。
そこで波長13.5nm(91.8ev)のEUV光に
おける屈折率n1を式(2)を用いて求めた結果を図1
4に示す。一方、EUV光反射多層膜M2は実施例1と
同様に、(Si/Mo)×40周期層または(Mo/S
i)×40周期層で、周期層中のSi層の膜厚は4.2
nm、Mo層の膜厚は2.8nmで、Si基板S上に積
層したものとする。さらに、EUV光の入射角は垂直方
向に対して2.05degの角度であるとした。
【0044】図15は、実施例1と同様にCr/[(S
i/Mo)×40周期]/Si基板の光学シミュレーシ
ョン結果へ、式(6)より求めた膜厚dの値をプロット
し、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率のむらが、
±3%以内になる範囲を、前記光学シミュレーションの
計算結果より求め、表示したものである。式(6)より
求めた膜厚dの値は、光学シミュレーションの計算結果
による反射率変動の極小値を与える膜厚値と、良く一致
していることが確認できた。
【0045】図16は、実施例1と同様にCr/[(M
o/Si)×40周期]/Si基板の光学シミュレーシ
ョン結果へ、式(6)より求めた膜厚dの値をプロット
し、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率のむらが、
±3%以内になる範囲を、前記光学シミュレーションの
計算結果より求め、表示したものである。式(6)より
求めた膜厚dの値は、光学シミュレーションの計算結果
による反射率変動の極小値を与える膜厚値と、良く一致
していることが確認できた。
【0046】(実施例3)図17は、実施例3における
EUV光露光用反射型マスクの模式図である。実施例1
と同様に、この構造におけるエッチングストッパー層M
1であるSiO2の膜厚と、反射率との関係を光学シュミ
レーションし、そこから反射率変動の極小値を与えるエ
ッチングストッパー層M1の膜厚dの値を求める。一
方、式(6)を用いて、やはり、反射率変動の極小値を
与えるエッチングストッパー層M1の膜厚dの値を求め
る。そして、両法で得られた膜厚dの値を比較した。
【0047】ここで、エッチングストッパー層M1はS
iO2であることより、密度は2.21g/cm3であ
る。そこで波長13.5nm(91.8ev)のEUV
光における屈折率n1を式(2)を用いて求めた結果を
図18に示す。一方、EUV光反射多層膜M2は実施例
1と同様に、(Si/Mo)×40周期層または(Mo
/Si)×40周期層で、周期層中のSi層の膜厚は
4.2nm、Mo層の膜厚は2.8nmで、Si基板S
上に積層したものとする。さらに、EUV光の入射角は
垂直方向に対して2.05degの角度であるとした。
【0048】図19は、実施例1と同様にSiO2
[(Mo/Si)×40周期]/Si基板の光学シミュ
レーション結果へ、式(6)より求めた膜厚dの値をプ
ロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率のむ
らが、±3%以内になる範囲を、前記光学シミュレーシ
ョンの計算結果より求め、表示したものである。式
(6)より求めた膜厚dの値は、光学シミュレーション
の計算結果による反射率変動の極小値を与える膜厚値
と、良く一致していることが確認できた。
【0049】図20は、実施例1と同様にSiO2
[(Si/Mo)×40周期]/Si基板の光学シミュ
レーション結果へ、式(6)より求めた膜厚dの値をプ
ロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率のむ
らが、±3%以内になる範囲を、前記光学シミュレーシ
ョンの計算結果より求め、表示したものである。式
(6)より求めた膜厚dの値は、光学シミュレーション
の計算結果による反射率変動の極小値を与える膜厚値
と、良く一致していることが確認できた。
【0050】以上、図21に、実施例1〜3においてE
UV光の位相差がπになるエッチングストッパー層M1
の膜厚と、そのときの反射率、および反射率むらを±3
%以内に押さえる膜厚領域の範囲のうち、最も膜厚の薄
い場合(すなわち、m=0の場合)の一覧表を示す。
【0051】ここで、上述したようにコントラストが1
0以上のEUV光露光用反射型マスクにおいて、反射率
のむらが±3%以内に抑えられれば、露光時に反射率む
らによる露光不良は生じない。従って、m=0のとき、
式(6)より求められた膜厚dに対して、エッチングス
トッパー層M1の膜厚が(d−1.2)〜(d+1.
5)nmの範囲内にあればよいことが判明した。もしコ
ントラストがより高いものであれば、許容される反射率
むらの範囲は拡大することから、より広い膜厚領域を用
いることも可能となる。一方、EUV光反射多層膜M2
によって与えられる、位相のずれφの値によっては、m
=0のときが最適膜厚とは限らず、m=−1またはm=
+1の場合もある。
【0052】(実施例4)図22は、本発明の実施の形
態にかかるEUVマスクの製造工程の概念図である。こ
こで、図22を参照しながらEUVマスク製造の実施例
について説明する。この実施例においては、吸収体層M
AとしてTaおよびBを含む膜(以下、TaB膜と記載
する。)14を、エッチングストッパー層M1としてC
rN膜13を、多層膜M2としてMoとSiとの積層膜
を有する多層膜12を、基板Sとしてガラス基板11を
それぞれ用いている。
【0053】まず図22(a)に示すようにガラス基板
11の表面上に、多層膜12としてMoと、Siとを積
層する。ここで、ガラス基板11としては、外形6イン
チ角、厚さが6.3mmの低膨張のSiO2−TiO2
のガラス基板を用いた。そしてこのガラス基板11を機
械研磨により0.2nm以下の平滑な表面と、100n
m以下の平坦度とした。そして、ガラス基板11上に、
DCマグネトロンスパッタ法により、まずMoターゲッ
トを用いArガス0.1Pa下においてMo膜を2.8
nm成膜する。次にSiターゲットを用いArガス0.
1Pa下においてSi膜を4.2nm成膜する。これを
1周期として、Si/Mo多層膜を40周期成膜して多
層膜12とする。
【0054】この多層膜12上にCrターゲットを用
い、窒素を20vol%添加したArとの混合ガス0.
1Pa下において、CrN膜13をDCマグネトロンス
パッタ法によって図22(b)に示すように9.2nm
の厚さに成膜した。尚、CrN膜13の膜厚と、多層膜
12との反射率の関係は図7の通りであった。
【0055】次に、CrN膜13の上に、TaB合金タ
ーゲットを用い、Arガス0.1Pa下において、吸収
体層としてTaB膜14をDCマグネトロンスパッタ法
によって図22(c)に示すように100nmの厚さに
成膜し、EUVマスクブランクを製造した。
【0056】このEUVマスクブランクを用いて、図2
2(d)に示すデザインルールが70nmの16Gbi
t−DRAM用のパターンを有するEUVマスクを以下
のように製造した。まず、前記EUVマスクブランク上
に、EBレジストをコートしEB描画によりパターンを
形成する。このレジストパターンをマスクとして、Ta
B膜14を塩素を用いてドライエッチングし、吸収パタ
ーン14aを形成しEUVマスクを製造した。
【0057】このとき、TaB膜14と、CrN膜13
とのエッチング選択比は20であった。この結果、下地
のCrN膜13は吸収体パターン形成時の40%オーバ
ーエッチングで塩素プラズマに曝され、僅かに膜厚が減
少して6.7nmとなった。また、ガラス基板11上に
おける140mm角内のCrN膜13の膜厚分布は±1
0nmであり、これは図8から明らかなように反射率む
らが±3%の範囲内の値である。そして、本実施例に係
るEUVマスクの反射率は、基板面内において44.3
%±0.7%と均一な反射特性を得た。さらに、上記で
製造されたEUVマスクを用い、EUVマスクへの光の
入射角を2.05degとして13.5nmのEUV光
を用いて露光転写をおこなったところ、十分な露光均一
性を有していることを確認した。
【0058】(比較例1)CrN膜13の膜厚を5.1
nmとした以外は、前記実施例4と同様の方法でEUV
マスクおよびEUVマスクブランクを製造した。下地の
CrN膜13は吸収体パターン形成時の40%オーバー
エッチングで塩素プラズマに曝され、僅かに膜厚が減少
して3.7nmとなった。またガラス基板140mm角
内のCrN膜13の膜厚分布は±10nmであり、これ
は図8から明らかなように反射率むらが±3%の範囲内
である領域から外れ、CrN膜13の膜厚に対する反射
率の変化の大きい領域である。
【0059】そして、本比較例に係るEUVマスクの反
射率は、基板面内において56.0%±6.8%であ
り、マスク面内の反射率にかなりのばらつきが見られ
た。さらに、上記で製造されたEUVマスクを用い、E
UVマスクへの光の入射角を2.05degとして1
3.5nmのEUV光を用いて露光転写をおこなったと
ころ、反射率のムラにより露光ドーズにムラが生じ、こ
の結果パターンの寸法のばらつきが大きくなり、要求仕
様を満たす露光特性は得られなかった。
【0060】(実施例5)多層膜12上にSiO2ター
ゲットを用い、Ar混合ガス0.1Pa下において、S
iO2膜13をRFマグネトロンスパッタ法によって図
22(b)に示すように9.9nmの厚さに成膜した以
外は実施例4と同様にしてEUVマスクおよびEUVマ
スクブランクを製造した。尚、SiO2膜13の膜厚
と、多層膜12との反射率の関係は図20の通りであ
る。
【0061】このとき、TaB膜14と、SiO2膜1
3とのエッチング選択比は2であった。この結果、下地
のSiO2膜13は吸収体パターン形成時のオーバーエ
ッチングで塩素プラズマに曝され、僅かに膜厚が減少し
て6.4nmとなった。またガラス基板140mm角内
のCrN膜13の膜厚分布は±1.0nmであり、これ
は図20から明らかなように反射率むらが±3%の範囲
内の値である。そして、本実施例に係るEUVマスクの
反射率は、基板面内において60.0%±0.2%と均
一な反射特性を得た。さらに、上記で製造されたEUV
マスクを用い、EUVマスクへの光の入射角を2.05
degとして13.5nmのEUV光を用いて露光転写
をおこなったところ、十分な露光均一性を有しているこ
とを確認した。
【0062】(比較例2)SiO2膜13の膜厚を5.
5nmとした以外は、前記実施例5と同様の方法でEU
VマスクおよびEUVマスクブランクを製造した。下地
のSiO2膜13は吸収体パターン形成時の40%オー
バーエッチングで塩素プラズマに曝され、僅かに膜厚が
減少して3.3nmとなった。またガラス基板140m
m角内のSiO2膜13の膜厚分布は±1.0nmであ
り、これは図20から明らかなように反射率むらが±3
%の範囲内である領域から外れ、SiO2膜13の膜厚
に対する反射率の変化の大きい領域である。
【0063】そして、本比較例に係るEUVマスクの反
射率は、基板面内において65.3%±3.1%であ
り、マスク面内の反射率にかなりのばらつきが見られ
た。さらに、上記で製造されたEUVマスクを用い、E
UVマスクへの光の入射角を2.05degとして1
3.5nmのEUV光を用いて露光転写をおこなったと
ころ、反射率のムラにより露光ドーズにムラが生じ、こ
の結果パターンの寸法のばらつきが大きくなり、要求仕
様を満たす露光特性は得られなかった。
【0064】(実施例6)多層膜12上にRuターゲッ
トを用い、Arガス0.1Pa下において、Ru膜13
をDCマグネトロンスパッタ法によって図22(b)に
示すように4.1nmの厚さに成膜した以外は実施例4
と同様にしてEUVマスクおよびEUVマスクブランク
を製造した。
【0065】また本実施例において、エッチングストッ
パー層M1はRuであることより、密度は12.4g/
cm3である。そこで波長13.5nm(91.8e
v)のEUV光における屈折率n1を式(2)を用いて
求めた結果を図24に示す。
【0066】ここで、図23に、Ru/[(Si/M
o)×40周期]/Si基板の光学シミュレーション結
果へ、式(6)より求めた膜厚dの値をプロットし、さ
らに、膜厚値のむらに起因する反射率のむらが±3%以
内になる範囲を、前記光学シミュレーションの計算結果
より求め、表示したグラフを示す。下地のRu膜13は
吸収体パターン形成時のオーバーエッチングで塩素プラ
ズマに曝されるが、十分な耐性があるため膜厚は減少せ
ず、4.1nmとなった。またガラス基板140mm角
内のCrN膜13の膜厚分布は±0.4nmであり、こ
れは図23から明らかなように反射率むらが±3%の範
囲内の値である。そして、本実施例に係るEUVマスク
の反射率は、基板面内において54.4%±0.2%と
均一な反射特性を得た。さらに、上記で製造されたEU
Vマスクを用い、EUVマスクへの光の入射角を2.0
5degとして13.5nmのEUV光を用いて露光転
写をおこなったところ、十分な露光均一性を有している
ことを確認した。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明はEUV光
反射多層膜上に成膜されたエッチングストッパー層を有
するEUV光露光用反射型マスクブランクであって、前
記エッチングストッパー層の表面にて反射されるEUV
光と、前記エッチングストッパー層を通過して前記エッ
チングストッパー層の下にある前記EUV光反射多層膜
で反射され、再び前記エッチングストッパー層を通過し
たEUV光との干渉効果を利用して、前記EUV光露光
用反射型マスクの、反射領域面内で反射されるEUV光
の反射率のむらが、前記反射領域面内の反射率の平均値
を基準として±3%以内となるエッチングストッパー層
の膜厚の範囲を求め、エッチング後のエッチングストッ
パー層の膜厚が前記エッチングストッパー層の膜厚の範
囲となるように、前記エッチングストッパー層の膜厚を
制御したことを特徴とするEUV光露光用反射型マスク
ブランクを発明したことで、このEUV光露光用反射型
マスクブランクにパターンをエッチングする際、エッチ
ングストッパー層において、若干のエッチング量の局所
的にばらつきが発生したとしても、それが、パターンの
コントラストの低下とならないEUV光露光用反射型マ
スクブランクを実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】エッチングストッパー層M1の膜厚と、反射率
との関係をグラフ化した図である。
【図2】EUV光反射膜試料の断面図の模式図である。
【図3】エッチングストッパー層M1の膜厚と、反射率
との関係をグラフ化した図である。
【図4】実施例1におけるEUV光露光用反射型マスク
の断面の模式図である。
【図5】CrNの波長13.5nm(91.8ev)の
EUV光に対する屈折率を表した表である。
【図6】実施例1におけるEUV光露光用反射型マスク
における、光学シュミレーションの結果である。
【図7】光学シミュレーション結果に、膜厚dの値をプ
ロットしたグラフである。
【図8】膜厚値のむらに起因する反射率のむらが、所定
範囲内となる範囲を示した表である。
【図9】光学シミュレーション結果へ、膜厚dの値をプ
ロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率のむ
らが、所定範囲内となる範囲を表示したグラフである。
【図10】膜厚値のむらに起因する反射率のむらが、所
定範囲内となる範囲を示した表である。
【図11】光学シミュレーション結果に、膜厚dの値を
プロットしたグラフである。
【図12】光学シミュレーション結果へ、膜厚dの値を
プロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率の
むらが、所定範囲内となる範囲を表示したグラフであ
る。
【図13】実施例2におけるEUV光露光用反射型マス
クの断面の模式図である。
【図14】Crの波長13.5nm(91.8ev)の
EUV光に対する屈折率を表した表である。
【図15】光学シミュレーション結果へ、膜厚dの値を
プロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率の
むらが、所定範囲内となる範囲を表示したグラフであ
る。
【図16】光学シミュレーション結果へ、膜厚dの値を
プロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率の
むらが、所定範囲内となる範囲を表示したグラフであ
る。
【図17】実施例3におけるEUV光露光用反射型マス
クの模式図である。
【図18】SiO2の波長13.5nm(91.8e
v)のEUV光における屈折率の表である。
【図19】光学シミュレーション結果へ、膜厚dの値を
プロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率の
むらが、所定範囲内となる範囲を表示したグラフであ
る。
【図20】光学シミュレーション結果へ、膜厚dの値を
プロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率の
むらが、所定範囲内となる範囲を表示したグラフであ
る。
【図21】光の位相差がπになるエッチングストッパー
層M1の膜厚と、そのときの反射率および反射率むらを
所定範囲内に押さえる膜厚領域の範囲との一覧表を示す
図である。
【図22】EUVマスクの製造工程の概念図である
【図23】光学シミュレーション結果へ、膜厚dの値を
プロットし、さらに、膜厚値のむらに起因する反射率の
むらが、所定範囲内となる範囲を表示したグラフであ
る。
【図24】Crの波長13.5nm(91.8ev)の
EUV光に対する屈折率を表した表である。
【図25】EUV光露光用反射型マスクブランクの断面
の模式図である。
【図26】EUV光露光用反射型マスクの断面の模式図
である。
【図27】EUV光露光用反射型マスクによる半導体基
板上へのパターン転写の概念図である。
【符号の説明】
EUV.入射してきたEUV光 EUV.エッチングストッパー層の表面で反射される
EUV光 EUV.エッチングストッパー層を通過しEUV光反
射多層膜で反射され再びエッチングストッパー層を通過
したEUV光 M0.真空 MA.EUV光吸収体層 MAP.パターンニングされたEUV光吸収体層 M1.エッチングストッパー層 M2.EUV光反射多層膜 S.基板 θ0.EUV光のエッチングストッパー層への入射角 θ1.EUV光のEUV光反射層への入射角 I0.EUV光の強度 d.エッチングストッパー層M1の膜厚 z.エッチングストッパー層M1における光路長
フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BA10 BB02 BB35 BC09 BC11 BC24 5F046 AA25 CB17 GD07 GD10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EUV光反射多層膜上に成膜されたエッ
    チングストッパー層を有するEUV光露光用反射型マス
    クブランクであって、 前記エッチングストッパー層の表面にて反射されるEU
    V光と、前記エッチングストッパー層を通過して前記エ
    ッチングストッパー層の下にある前記EUV光反射多層
    膜で反射され、再び前記エッチングストッパー層を通過
    したEUV光との干渉効果を利用して、 前記EUV光露光用反射型マスクの、反射領域面内で反
    射されるEUV光の反射率のむらが、前記反射領域面内
    の反射率の平均値を基準として±3%以内となるエッチ
    ングストッパー層の膜厚の範囲を求め、 エッチング後のエッチングストッパー層の膜厚が前記エ
    ッチングストッパー層の膜厚の範囲となるように、前記
    エッチングストッパー層の膜厚を制御したことを特徴と
    するEUV光露光用反射型マスクブランク。
  2. 【請求項2】 EUV光反射多層膜上にエッチングスト
    ッパー層を有し、その上に所望のパターンを有するEU
    V光吸収体層が成膜されているEUV光露光用反射型マ
    スクであって、 前記エッチングストッパー層の表面にて反射されるEU
    V光と、前記エッチングストッパー層を通過して前記エ
    ッチングストッパー層の下にある前記EUV光反射多層
    膜で反射され、再び前記エッチングストッパー層を通過
    したEUV光との干渉効果を利用して、 前記EUV光露光用反射型マスクの反射領域面内で反射
    されるEUV光の反射率のむらが、前記反射領域面内の
    反射率の平均値を基準として±3%以内となるエッチン
    グストッパー層の膜厚の範囲を求め、 エッチング後のエッチングストッパー層の膜厚が前記エ
    ッチングストッパー層の膜厚の範囲となるように、前記
    エッチングストッパー層の膜厚を制御したことを特徴と
    するEUV光露光用反射型マスク。
  3. 【請求項3】 前記エッチングストッパー層の表面にて
    反射されるEUV光と、前記エッチングストッパー層を
    通過して前記エッチングストッパー層の下にある前記E
    UV光反射多層膜で反射され、再び前記エッチングスト
    ッパー層を通過したEUV光との位相差がπとなる膜厚
    をdとしたとき、 前記EUV光露光用反射型マスクの反射領域面内におけ
    るエッチングストッパー層の膜厚の範囲が、(d−1.
    2)〜(d+1.5)nmであることを特徴とする請求
    項2に記載のEUV光露光用反射型マスク。
  4. 【請求項4】 前記エッチングストッパー層の成分に、
    Cr、CrN、SiO2、Ruのうちから選ばれる少な
    くとも一つが含まれることを特徴とする請求項2または
    3に記載のEUV光露光用反射型マスク。
  5. 【請求項5】 前記エッチングストッパー層の表面にて
    反射されるEUV光と、前記エッチングストッパー層を
    通過して前記エッチングストッパー層の下にある前記E
    UV光反射多層膜で反射され、再び前記エッチングスト
    ッパー層を通過したEUV光との位相差がπとなる膜厚
    dが複数ある場合において、その複数のdのうち最も薄
    い膜厚を与えるdの値を用いたことを特徴とする請求項
    3または4に記載のEUV光露光用反射型マスク。
JP2001230141A 2001-07-30 2001-07-30 Euv光露光用反射型マスクブランクおよびeuv光露光用反射型マスク Expired - Lifetime JP4540267B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001230141A JP4540267B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 Euv光露光用反射型マスクブランクおよびeuv光露光用反射型マスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001230141A JP4540267B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 Euv光露光用反射型マスクブランクおよびeuv光露光用反射型マスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003045779A true JP2003045779A (ja) 2003-02-14
JP4540267B2 JP4540267B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=19062391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001230141A Expired - Lifetime JP4540267B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 Euv光露光用反射型マスクブランクおよびeuv光露光用反射型マスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4540267B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236074A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Sony Corp マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
JP2006521670A (ja) * 2003-03-10 2006-09-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 放電空間内の電気放電を介するプラズマの発生のための方法及び装置
JP2009517874A (ja) * 2005-12-02 2009-04-30 コミシリア ア レネルジ アトミック 吸収性の空洞を有する極紫外線フォトリソグラフィマスク
JP2009536456A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. Euvマスク用反射防止コーティング
JPWO2012114980A1 (ja) * 2011-02-24 2014-07-07 旭硝子株式会社 Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク
JP2018031982A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 Hoya株式会社 反射型マスク、並びに反射型マスクブランク及び半導体装置の製造方法
JP2020106277A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社ディスコ 厚み計測装置、及び厚み計測装置を備えた加工装置
US20220165572A1 (en) * 2017-08-22 2022-05-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Reflection mode photomask and method of making

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0588355A (ja) * 1991-09-25 1993-04-09 Canon Inc 反射型マスク及びそれを用いた露光装置
JPH0737799A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Nippondenso Co Ltd 半導体装置の微細パターン形成方法
JPH07333829A (ja) * 1994-06-07 1995-12-22 Hitachi Ltd 光学素子およびその製造方法
JPH08316127A (ja) * 1995-05-19 1996-11-29 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2002122981A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Samsung Electronics Co Ltd 反射型フォトマスク
JP2002280291A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Hoya Corp Euv露光用反射型マスクブランクおよびeuv露光用反射型マスク
JP2002353123A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Toppan Printing Co Ltd 反射型投影露光マスク

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0588355A (ja) * 1991-09-25 1993-04-09 Canon Inc 反射型マスク及びそれを用いた露光装置
JPH0737799A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Nippondenso Co Ltd 半導体装置の微細パターン形成方法
JPH07333829A (ja) * 1994-06-07 1995-12-22 Hitachi Ltd 光学素子およびその製造方法
JPH08316127A (ja) * 1995-05-19 1996-11-29 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2002122981A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Samsung Electronics Co Ltd 反射型フォトマスク
JP2002280291A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Hoya Corp Euv露光用反射型マスクブランクおよびeuv露光用反射型マスク
JP2002353123A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Toppan Printing Co Ltd 反射型投影露光マスク

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006521670A (ja) * 2003-03-10 2006-09-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 放電空間内の電気放電を介するプラズマの発生のための方法及び装置
JP2011100741A (ja) * 2003-03-10 2011-05-19 Koninkl Philips Electronics Nv 放電空間内の電気放電を介するプラズマの発生のための方法及び装置
JP2005236074A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Sony Corp マスクパターン補正方法、露光用マスクおよびマスク製造方法
JP2009517874A (ja) * 2005-12-02 2009-04-30 コミシリア ア レネルジ アトミック 吸収性の空洞を有する極紫外線フォトリソグラフィマスク
JP2009536456A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. Euvマスク用反射防止コーティング
JPWO2012114980A1 (ja) * 2011-02-24 2014-07-07 旭硝子株式会社 Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク
JP2018031982A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 Hoya株式会社 反射型マスク、並びに反射型マスクブランク及び半導体装置の製造方法
US20220165572A1 (en) * 2017-08-22 2022-05-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Reflection mode photomask and method of making
US11735421B2 (en) * 2017-08-22 2023-08-22 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Reflection mode photomask and method of making
JP2020106277A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社ディスコ 厚み計測装置、及び厚み計測装置を備えた加工装置
TWI808288B (zh) * 2018-12-26 2023-07-11 日商迪思科股份有限公司 厚度量測裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4540267B2 (ja) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5282507B2 (ja) ハーフトーン型euvマスク、ハーフトーン型euvマスクの製造方法、ハーフトーン型euvマスクブランク及びパターン転写方法
TWI490633B (zh) 極紫外線光罩的形成方法
US8081384B2 (en) Multilayer reflective film coated substrate, manufacturing method thereof, reflective mask blank, and reflective mask
US7804648B2 (en) Multilayer reflective film coated substrate, manufacturing method thereof, reflective mask blank, and reflective mask
JP5332741B2 (ja) 反射型フォトマスク
JP4703354B2 (ja) 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
US20030091910A1 (en) Reflection mask for EUV-lithography and method for fabricating the reflection mask
JP2003014893A (ja) 多層膜反射鏡及び露光装置
JP2008535270A (ja) 極紫外線マスクの漏れ吸収体
JPH08213312A (ja) Euvスペクトル中で使用するパターン描画装置
JP5266988B2 (ja) ハーフトーン型euvマスク、ハーフトーン型euvマスクブランク、ハーフトーン型euvマスクの製造方法及びパターン転写方法
JP5233321B2 (ja) 極端紫外線露光用マスクブランク、極端紫外線露光用マスク、極端紫外線露光用マスクの製造方法及び極端紫外線露光用マスクを用いたパターン転写方法
JP6915280B2 (ja) 反射型フォトマスク及び反射型フォトマスクブランク
KR20090070025A (ko) 반사형 포토마스크 및 상기 반사형 포토마스크의 층 두께최적화 방법
US20230185181A1 (en) Reflection-type mask, reflection-type mask blank, and method for manufacturing reflection-type mask
JP4589918B2 (ja) Euvリソグラフィ用反射型半導体マスク及びその製法ならびに当該半導体マスクを用いるフォトレジストのパターニング方法
JP5245091B2 (ja) 反射リソグラフィーマスクの製造方法および前記方法により得られるマスク
JP5476679B2 (ja) ハーフトーン型euvマスク及びハーフトーン型euvマスクの製造方法
JP2003045779A (ja) Euv光露光用反射型マスクおよびeuv光露光用反射型マスクブランク
JP4780847B2 (ja) Euv露光用反射型マスクブランクおよびeuv露光用反射型マスク
KR102660488B1 (ko) 마스크 블랭크, 위상 시프트 마스크 및 반도체 디바이스의 제조 방법
US11385536B2 (en) EUV mask blanks and methods of manufacture
JP2019207359A (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよび半導体デバイスの製造方法
JP3266994B2 (ja) 反射型マスク
JP4300930B2 (ja) 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4540267

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term