JP2005234306A - 顕微鏡観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることができる顕微鏡観察装置の提供を課題とする。
【解決手段】 プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20を、試料台40上方の一方向に沿って移動可能にガイドするガイド機構30と、プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20間の光軸間隔を一定に保つ接続部材33と、実体顕微鏡20の光軸位置がガイドレール31の中央位置に一致した場合に実体顕微鏡20の更なる移動を規制する右ストッパ34と、プローブ型顕微鏡10の光軸位置が前記中央位置に一致した場合にプローブ型顕微鏡10の更なる移動を規制する左ストッパ35とを備える構成を採用した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、相対的に高倍率の光学系を有する顕微鏡と低倍率の光学系を有する顕微鏡とを備える顕微鏡観察装置に関するものである。
医療・生物学分野において、顕微鏡観察を伴う動物実験を行う場合、従来では、観察対象とする器官や組織や細胞を実験動物から摘出するとともに、これを顕微鏡の試料台に載せて観察を行っていた。しかしながら、器官も組織も細胞も、個体内にある状態と、個体から切り離した状態とでは振る舞いが異なる場合があるため、本来の振る舞いを正確に観察するためには、個体を生かしたまま、なおかつ観察対象部位を固体から切り離すことなく観察する、いわゆるin-vivo観察を行うことが好ましい。
このin-vivo観察を可能にする装置として、例えば下記特許文献1に示されるプローブ型顕微鏡(光走査型顕微鏡)がある。このプローブ型顕微鏡は、共焦点顕微鏡を小型化してプローブ型に構成したものであり、体腔内に挿入して用いることで、生体組織をその本来の状態のまま直接観察することが可能となっている。
特開2002−272674号公報
ところで、このプローブ型顕微鏡は、観察視野サイズが数十μm〜数百μmと極めて狭いため、プローブ型顕微鏡で得られる画像のみから所望の観察位置を探し当てるのが困難となっていた。そこで、このプローブ型顕微鏡よりも視野の広い補助顕微鏡(実体顕微鏡、通常顕微鏡、ビデオマイクロスコープなど)と組み合わせて用いるのが現実的となっている。この場合、まず、補助顕微鏡によるマクロ観察を行って観察位置を特定し、続いて、その観察位置にプローブ型顕微鏡を位置決めすることで、所望の観察位置をミクロ観察する。
しかしながら、マクロ観察からミクロ観察に移行するためにプローブ型顕微鏡を観察位置に位置決めする場合、上述のように観察視野サイズが極めて狭いことから、例え0.5mmの位置ずれを起こしただけでも観察不能になる。したがって、この位置決め操作を手動で行う観察者は、熟練を要する正確な顕微鏡操作を強いられることになる。
また、補助顕微鏡でマクロ観察しながらプローブ型顕微鏡の位置決めする際に、視野内にプローブ型顕微鏡が入り込んで観察位置が遮られてしまい、やはり、正確にプローブ型顕微鏡を位置決めできなくなる問題も有る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることができる顕微鏡観察装置の提供を目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1に記載の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡を、前記試料台上方の一方向に沿って移動可能にガイドする第1のガイドと、前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡間の光軸間隔を一定に保つ接続部材と、前記補助顕微鏡の光軸位置が前記第1のガイド上の所定位置に一致した場合に該補助顕微鏡の更なる移動を規制する第1の規制部材と、前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が前記所定位置に一致した場合に該プローブ型顕微鏡の更なる移動を規制する第2の規制部材とを備える
ことを特徴とする。
上記請求項1に記載の顕微鏡観察装置によれば、まず、補助顕微鏡を、試料台上に載置された観察対象の位置に近付けるよう、第1のガイドに沿って移動させる。補助顕微鏡は、その光軸位置が第1のガイド上の所定位置に到達すると、第1の規制部材によって更なる移動が規制され、停止する。この停止状態で補助顕微鏡によるマクロ観察を行い、必要に応じて試料台を操作し、所望の観察視野が得られるように観察対象の絶対位置を調整する。この操作により、所望の観察視野を得たときにおける、前記所定位置(すなわち補助顕微鏡の光軸位置)と試料台との間の相対位置が正確に位置決めされる。
続いて、今度はプローブ型顕微鏡を観察対象の位置に近付けるよう、第1のガイドに沿って移動させる。この時の補助顕微鏡は、接続部材を介してプローブ型顕微鏡に接続されているため、自然に試料台上から退避する。一方、プローブ型顕微鏡は、その光軸位置が第1のガイド上の前記所定位置に到達すると、第2の規制部材によって更なる移動が規制され、停止する。これにより、補助顕微鏡でマクロ観察した際の光軸位置(すなわち前記所定位置)に、プローブ型顕微鏡でミクロ観察する際の光軸位置を、自然に一致させることができる。
また、請求項2に記載の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
前記試料台の上方を通るように前記補助顕微鏡及び前記プローブ型顕微鏡を回動可能に保持する第1の顕微鏡保持部材と、前記補助顕微鏡の光軸位置が前記試料台上の所定位置と一致した場合に該補助顕微鏡の更なる回動を規制し、前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が前記所定位置と一致した場合に該プローブ型顕微鏡の更なる回動を規制する第3の規制部材とを備える
ことを特徴とする。
上記請求項2に記載の顕微鏡観察装置によれば、まず、試料台上に載置された観察対象の位置に補助顕微鏡を近付けるよう、第1の顕微鏡保持部材を回動させる。補助顕微鏡は、その光軸位置が試料台上の所定位置に到達すると、第3の規制部材によって更なる回動が規制され、停止する。この停止状態で補助顕微鏡によるマクロ観察を行い、必要に応じて試料台を操作し、所望の観察視野が得られるように観察対象の絶対位置を調整する。この操作により、所望の観察視野を得たときにおける、前記所定位置(すなわち補助顕微鏡の光軸位置)と試料台との間の相対位置が正確に位置決めされる。
続いて、今度はプローブ型顕微鏡を観察対象の位置に近付けるよう、第1の顕微鏡保持部材を回動させる。この時の補助顕微鏡は、実質的に第1の顕微鏡保持部材を介してプローブ型顕微鏡に接続されているため、自然に試料台上から退避する。一方、プローブ型顕微鏡は、その光軸位置が試料台上の所定位置に到達すると、第3の規制部材によって更なる回動が規制され、停止する。これにより、補助顕微鏡でマクロ観察した際の光軸位置(すなわち前記所定位置)に、プローブ型顕微鏡でミクロ観察する際の光軸位置を、自然に一致させることができる。
また、請求項3に記載の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡間に架設された第2のガイドと、前記試料台の所定位置が前記補助顕微鏡の光軸位置に来た場合に該試料台の更なる移動を規制する第4の規制部材と、前記試料台の前記所定位置が前記プローブ型顕微鏡の光軸位置に来た場合に該試料台の更なる移動を規制する第5の規制部材とを備え、
前記試料台が、前記第2のガイドに沿って移動する粗動ステージと、該粗動ステージに対して相対位置が微調整可能でかつ前記観察対象が載置される微動ステージとを有し、前記所定位置が前記粗動ステージに対して設定されている
ことを特徴とする。
上記請求項3に記載の顕微鏡観察装置によれば、まず、観察対象を載せた試料台を、補助顕微鏡の観察位置に近付けるよう、第2のガイドに沿って移動させる。試料台は、その粗動ステージに設定された所定位置が補助顕微鏡の光軸位置に到達すると、第4の規制部材によって更なる移動が規制され、停止する。この停止状態で補助顕微鏡によるマクロ観察を行い、必要に応じて微動ステージを操作し、所望の観察視野が得られるように観察対象の絶対位置を調整する。この操作により、所望の観察視野を得たときにおける、微動ステージと、粗動ステージの前記所定位置と、補助顕微鏡の光軸位置との全ての相対位置が正確に位置決めされる。
続いて、今度は試料台をプローブ型顕微鏡の観察位置に近付けるよう、第2のガイドに沿って移動させる。試料台は、その粗動ステージに設定された前記所定位置がプローブ型顕微鏡の光軸位置に到達すると、第5の規制部材によって更なる移動が規制され、停止する。これにより、補助顕微鏡でマクロ観察した際に微動ステージ上に合わせた光軸位置に、プローブ型顕微鏡でミクロ観察する際の光軸位置を、自然に一致させることができる。
また、請求項4に記載の顕微鏡観察装置は、請求項3に記載の顕微鏡観察装置において、
前記試料台に、該試料台を鉛直方向に貫く開口部が形成され、
前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡が、前記試料台の下方側から前記開口部を介して前記観察対象を観察可能である
ことを特徴とする。
上記請求項4に記載の顕微鏡観察装置によれば、試料台の下方から開口部を貫いて試料台上を見上げるように観察することができるので、例えば実験動物の腹部等を開いて内臓器官等のin-vivo観察を行う場合、この実験動物の姿勢をひっくり返すことなく自然な姿勢のまま観察することができる。
また、請求項5に記載の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置する試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
前記試料台に、該試料台を鉛直方向に貫く開口部が形成され、
前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡を、互いの光軸が前記開口部を貫いて前記観察対象の位置で交差するように、前記試料台の下方に保持する第2の顕微鏡保持部材と、前記試料台と前記補助顕微鏡及び前記プローブ型顕微鏡との間の相対位置を調整する調整手段とを備える
ことを特徴とする。
上記請求項5に記載の顕微鏡観察装置によれば、まず、観察対象を試料台上に載置し、補助顕微鏡によるマクロ観察を行う。このとき、必要に応じて調整手段を操作し、所望の観察視野が得られるように試料台の位置を調整する。この操作により、所望の観察視野を得たときの補助顕微鏡の光軸と試料台との間の相対位置が正確に位置決めされる。
続いてプローブ型顕微鏡によるミクロ観察を行うが、このプローブ型顕微鏡の光軸と補助顕微鏡の光軸とが観察対象の位置で交差するように予め設定されているため、プローブ型顕微鏡の光軸位置を補助顕微鏡の光軸位置に合わせる位置決め操作が不要となる。しかも、前述のように、補助顕微鏡の光軸と試料台との間の相対位置は既に正確に位置決めされている。したがって、試料台の更なる位置決め操作を要することなく、そのまま、プローブ型顕微鏡によるミクロ観察を行うことができる。
しかも、試料台の下方から開口部を貫いて試料台上を見上げるように観察することができるので、例えば実験動物の腹部等を開いて内臓器官等のin-vivo観察を行う場合、この実験動物の姿勢をひっくり返すことなく自然な姿勢のまま観察することもできる。
また、請求項6に記載の顕微鏡観察装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の顕微鏡観察装置において、
前記補助顕微鏡の光軸が前記観察対象に当たる位置に向かってレーザー光を照射する第1のレーザー光照射手段を備える
ことを特徴とする。
上記請求項6に記載の顕微鏡観察装置によれば、第1のレーザー光照射手段から発せられたレーザー光による観察対象上の照射位置を裸眼または補助顕微鏡で確認することにより、観察対象に対する補助顕微鏡の光軸の位置を、目視確認することができる。
また、請求項7に記載の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
前記プローブ型顕微鏡の光軸と同軸のレーザー光を前記観察対象に向けて照射する第2のレーザー光照射手段を備え、
前記補助顕微鏡が、前記観察対象に照射された前記レーザー光を視認可能に配置されている
ことを特徴とする。
上記請求項7に記載の顕微鏡観察装置によれば、まず、試料台上の観察対象に向けて第2のレーザー光照射手段からレーザー光を照射しながら、補助顕微鏡によるマクロ観察を行う。そして、補助顕微鏡でレーザー光の照射位置を確認しながら、所望の観察位置にレーザー光が当たるように試料台を操作する。この操作により、所望の観察位置に対してプローブ型顕微鏡の光軸が正確に位置決めされるので、プローブ型顕微鏡によるミクロ観察を続けて行うことができる。
また、請求項8に記載の顕微鏡観察装置は、請求項7に記載の顕微鏡観察装置において、
前記補助顕微鏡が、CCDカメラ及びマクロレンズを組み合わせたビデオマイクロスコープであり、前記プローブ型顕微鏡とともに第3の顕微鏡保持部材に保持されている
ことを特徴とする。
上記請求項8に記載の顕微鏡観察装置によれば、補助顕微鏡としてビデオマイクロスコープを採用することにより、補助顕微鏡のサイズを小型化することができる。
また、請求項9に記載の顕微鏡観察装置は、請求項6〜8の何れか1項に記載の顕微鏡観察装置において、
前記観察対象が蛍光標本である場合、前記レーザー光の波長に励起波長を用いる
ことを特徴とする。
上記請求項9に記載の顕微鏡観察装置によれば、励起波長を有するレーザー光を観察対象の観察位置に照射することで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
また、請求項10に記載の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置する試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
前記プローブ型顕微鏡を保持し、前記試料台上の所定位置に対する前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が調整可能な第4の顕微鏡保持部材と、前記補助顕微鏡の光軸が前記プローブ型顕微鏡の光軸に対して交差するように前記補助顕微鏡を保持する第5の顕微鏡保持部材と、該第5の顕微鏡保持部材を回動可能に支持する回動機構と、該回動機構によって前記第5の顕微鏡保持部材を回動させて前記補助顕微鏡の光軸が前記所定位置に一致した場合に、前記第5の顕微鏡保持部材の回動を停止させる第6の規制部材とを備える
ことを特徴とする。
上記請求項10に記載の顕微鏡観察装置によれば、まず、補助顕微鏡の光軸が所定位置に向かうように第5の顕微鏡保持部材を回動させる。すると、補助顕微鏡の光軸が前記所定位置に一致した時点で第6の規制部材が働いて更なる第5の規制部材の回動を停止させる。このようにして位置決めした補助顕微鏡により、試料台上の観察対象のマクロ観察を行う。そして、補助顕微鏡の視野上で観察対象の観察位置とプローブ型顕微鏡との間の相対位置を斜めから確認しながら第4の顕微鏡保持部材を操作し、プローブ型顕微鏡の光軸位置を観察位置に一致させる。この時、プローブ型顕微鏡の先端位置を斜めから見るように補助顕微鏡で見ることができるので、位置決め操作を容易に行うことができる。
続けて、プローブ型顕微鏡によるミクロ観察を行うとき、必要に応じて第6の規制部材による固定を解いて回動機構を回動させることで、補助顕微鏡とともに第5の顕微鏡保持部材を観察対象の上方から退避させることができる。
また、請求項11に記載の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置する試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
前記プローブ型顕微鏡を保持し、前記試料台上の所定位置に対する前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が調整可能な第6の顕微鏡保持部材と、前記所定位置に配置された前記プローブ型顕微鏡の上方位置を通るように前記補助顕微鏡を回動可能に保持する第7の顕微鏡保持部材と、前記補助顕微鏡の光軸が前記所定位置と一致した場合に、前記第7の顕微鏡保持部材の回動を停止させる第7の規制部材とを備え、
前記補助顕微鏡が実体顕微鏡であり、
該実体顕微鏡及び前記プローブ型顕微鏡を共に前記所定位置の上方に配置した場合に、該プローブ型顕微鏡が該実体顕微鏡の死角領域内に配置される
ことを特徴とする。
上記請求項11に記載の顕微鏡観察装置によれば、まず、補助顕微鏡の光軸が所定位置に向かうように第7の顕微鏡保持部材を回動させる。すると、補助顕微鏡の光軸が前記所定位置に一致した時点で第7の規制部材が働いて更なる第7の規制部材の回動を停止させる。すると、プローブ型顕微鏡が自然と補助顕微鏡の死角領域内に隠れるので、視野を妨げられることなく、補助顕微鏡によるマクロ観察を行うことができる。
続けてプローブ型顕微鏡によるミクロ観察を行う場合、第6の顕微鏡保持部材によってプローブ型顕微鏡を観察対象O上の観察位置に近付けていくと、その先端が前記死角領域から外れて補助顕微鏡の視野内に現れる。そこで、補助顕微鏡の視野上でプローブ型顕微鏡の先端位置を確認しながらプローブ型顕微鏡の位置決めを行うことで、プローブ型顕微鏡の光軸位置を位置決めすることができる。
本発明の請求項1に記載の顕微鏡観察装置によれば、補助顕微鏡及びプローブ型顕微鏡を第1のガイドに沿って移動させ、さらに第1の規制部材及び第2の規制部材に従って停止させるだけで、補助顕微鏡でマクロ観察した際の光軸位置に、プローブ型顕微鏡でミクロ観察する際の光軸位置を自然に一致させることができる。
したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
本発明の請求項2に記載の顕微鏡観察装置によれば、補助顕微鏡及びプローブ型顕微鏡を第1の顕微鏡保持部材によって回動させ、さらにそれぞれの観察位置に第3の規制部材に従って停止させるだけで、補助顕微鏡でマクロ観察した際の観察視野に、プローブ型顕微鏡でミクロ観察する際の視野を自然に一致させることができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
本発明の請求項3に記載の顕微鏡観察装置によれば、試料台を第2のガイドに沿って移動させ、さらに第4の規制部材及び第5の規制部材に従って停止させるだけで、補助顕微鏡でマクロ観察した際の観察視野に、プローブ型顕微鏡でミクロ観察する際の視野を自然に一致させることができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
また、請求項4に記載の顕微鏡観察装置によれば、例えば実験動物の腹部等を開いて内臓器官等のin-vivo観察を行う場合、この実験動物の姿勢をひっくり返すことなく自然な姿勢のまま観察することができる。したがって、実験動物の姿勢をひっくり返すことによる状態変化を実験動物に与えずに済むので、より自然な状態に近いin-vivo観察を行うことが可能となる。
本発明の請求項5に記載の顕微鏡観察装置によれば、プローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡を、互いの光軸が観察対象の位置で交差するように第2の顕微鏡保持部材で支持しているため、一旦、補助顕微鏡によるマクロ観察時に調整手段を用いて補助顕微鏡の光軸に対する試料台の相対位置を位置決めしてしまえば、同時に、プローブ型顕微鏡の光軸に対する試料台の相対位置も正確に位置決めされる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
さらに、例えば実験動物の腹部等を開いて内臓器官等のin-vivo観察を行う場合、この実験動物の姿勢をひっくり返すことなく自然な姿勢のまま観察することができる。したがって、実験動物の姿勢をひっくり返すことによる状態変化を実験動物に与えずに済むので、より自然な状態に近いin-vivo観察を行うことも可能となる。
また、請求項6に記載の顕微鏡観察装置によれば、第1のレーザー光照射手段を備えることにより、観察対象に対する補助顕微鏡の光軸の位置を目視確認することができるようになるので、マクロ観察時の光軸位置決め操作をより容易かつ短時間に行うことが可能となる。
また、請求項7に記載の顕微鏡観察装置によれば、第2のレーザー光照射手段を備えたことにより、観察対象に対するプローブ型顕微鏡の光軸位置を補助顕微鏡で目視確認しながら、プローブ型顕微鏡の光軸位置決め操作を行うことができるので、ミクロ観察を行うための光軸位置決め操作をより容易かつ短時間に行うことが可能となる。
したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
また、請求項8に記載の顕微鏡観察装置によれば、補助顕微鏡としてビデオマイクロスコープを採用することにより、補助顕微鏡のサイズを小型化することが可能となる。したがって、プローブ型顕微鏡とともに第3の顕微鏡保持部材で保持することが可能となり、装置全体を小型化することが可能となる。
また、請求項9に記載の顕微鏡観察装置によれば、レーザー光の波長に励起波長を用い、このレーザー光を観察対象の観察位置に照射することで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
本発明の請求項10に記載の顕微鏡観察装置によれば、プローブ型顕微鏡の先端位置を斜めから見るように補助顕微鏡で見ることができるので、位置決め操作を容易に行うことができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
また、プローブ型顕微鏡によるミクロ観察時に、必要に応じて、補助顕微鏡とともに第5の顕微鏡保持部材を観察対象の上方から退避させることができる。したがって、ミクロ観察時に大きな作業空間を確保することも可能となる。
本発明の請求項11に記載の顕微鏡観察装置によれば、補助顕微鏡の視野上でプローブ型顕微鏡の先端位置を確認しながら、プローブ型顕微鏡の光軸を位置決めすることができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
また、プローブ型顕微鏡によるミクロ観察時に、補助顕微鏡とともに第7の顕微鏡保持部材を試料台の上方から退避させることができるので、大きな作業空間を確保することも可能となる。
本発明の顕微鏡観察装置の各実施形態を、図面を参照しながら以下に説明するが、本発明がこれらのみに限定解釈されるものでないことは、もちろんである。
[第1実施形態]
まず、図1〜図5を参照しながら、本発明の第1実施形態を以下に説明する。なお、図1は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す正面図である。また、図2は、同顕微鏡観察装置を示す図であって、図1のA−A矢視より見た縦面図である。また、図3は、同顕微鏡観察装置に備えられている実体顕微鏡の内部構造を説明するための説明図である。また、図4は、同顕微鏡観察装置に備えられているプローブ型顕微鏡の構造を説明するための説明図である。また、図5は、同顕微鏡観察装置の変形例を示す図であって、図2に相当する縦面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有する実体顕微鏡(補助顕微鏡)20と、これらプローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20を移動可能に支持するガイド機構30と、プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20で観察する実験動物などの観察対象Oを載置し、なおかつこの観察対象Oの絶対位置を調整することが可能な試料台40と、この試料台40及びガイド機構30が据え付けられる基台50とを備えて概略構成されている。
前記実体顕微鏡20は、ガリレオ式であり、図2及び図3に示すように、観察対象Oに照明光を供給する光源21と、観察対象Oで反射された照明光の反射光が入射する対物レンズ22と、この対物レンズ22を経た反射光を伝送するズーム光学系23,結像レンズ24,接眼レンズ25と、これらを収容するケーシング26と、このケーシング26を前記ガイド機構30に沿って移動可能に支持する実体顕微鏡支持台(図1及び図2参照。)28とを備えて構成されている。
図2に示すように、前記実体顕微鏡支持台28は、前記ガイド機構30が有する一対のガイドレール31に沿って走行可能に支持されている。そして、前記実体顕微鏡20は、その光軸が鉛直方向を向くように実体顕微鏡支持台28に保持されている。
図3に示すように、単一の対物レンズ22に対して、ズーム光学系23,結像レンズ24,接眼レンズ25は2組が備えられている。
各ズーム光学系23は、その上下端に固定配置された一対の固定レンズ23aと、これら固定レンズ23a間に配置されて上下動可能な移動レンズ23bとを備えている。各移動レンズ23bは、図1に示すズーム操作つまみ23cを回すことで上下動させることができ、ズーム光学系23のズーム倍率を例えば1〜10倍前後の範囲で調節することが可能となっている。なお、この実体顕微鏡20の視野は、例えば直径2mm〜20mmと、前記プローブ型顕微鏡10の視野(例えば40μm×40μm〜400μm×400μm)に比較して極めて広いものとなっている。また、実体顕微鏡20の視野には十字線が入れられており、視野内における光軸位置を十字線の交点として確認することが可能となっている。
また、同図3に示すように、この実体顕微鏡20には、その光軸が観察対象Oに当たる観察位置に向かってレーザー光Lを照射するレーザーポインタ光源(第1のレーザー光照射手段)27がさらに備えられている。
このレーザーポインタ光源27によれば、発せられたレーザー光Lによる観察対象O上の照射位置を裸眼または実体顕微鏡20の視野上で確認することにより、観察対象Oに対する実体顕微鏡20の光軸の位置を、目視確認することができる。したがって、マクロ観察時の実体顕微鏡20の光軸位置決め操作をより容易かつ短時間に行うことが可能となる。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合、レーザー光Lの波長に励起波長を用いることもできる。この場合、レーザー光Lを観察対象Oの観察位置に照射することで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
前記プローブ型顕微鏡10は、図4に示すように、レーザー光を発生するレーザー光源11と、体腔内等に挿入できるように細長に形成され、レーザー光源11からのレーザー光をその先端側から観察対象O側に射出すると共に、その観察対象からの光を取り込むプローブ(プローブ本体)12と、このプローブ12からの光を受光して光電変換する光検出器(フォトディテクタ)13と、レーザー光源11からプローブ12へのレーザー光の伝送、及びプローブ12から光検出器13への光の伝送を行う伝送光学系14と、光検出器13からの電気信号の画像化、ならびにプローブ12内に設けられたXY走査部12c(後述)の制御を含めたシステム全体の制御を行う制御部(図示せず)と、この制御部で画像化された画像を映し出す表示部(図示略)と、プローブ12を前記ガイド機構30に沿って移動可能に支持するプローブ支持台15(図1参照。)とを備えて構成されている。
レーザー光源11は、例えば細胞観察に適した光として波長488nmのレーザー光を出力するアルゴンレーザー発振装置で構成されている。
プローブ12は、中空円筒形状に形成された外筒12aと、この外筒12a内に浮いた状態に支持される内筒12bと、この内筒12bを支持するとともにX軸方向及びY軸方向に走査させる前記XY走査部12cと、後述の光ファイバ14eの先端から発せられるレーザー光を観察位置に向けて集光させるとともに、観察位置からの光を前記先端に向けて集光させる凸レンズ12b1とを備えて構成されている。
外筒12aは、例えば直径2〜5mmの外径寸法を有する中空円筒体であり、その先端側に形成された開口部に、観察位置に面するカバーガラス12a1が固定されている。一方、外筒12aの後端側に形成された開口部には、この開口部を塞ぐとともにXY走査部12cを支持するベース12a2が固定されている。
内筒12bの先端側に形成された開口部には、対向するカバーガラス12a1を介して観察位置に面する凸レンズ(プローブ型顕微鏡の対物レンズ)12b1が固定されている。一方、内筒12bの後端側に形成された開口部には、前記伝送光学系14に備えられている前記光ファイバ14eの先端が、凸レンズ12b1に面して固定されている。
XY走査部12cは、外筒12aに対して内筒12bをx軸方向(同図の紙面上下方向)に相対動作させるピエゾアクチュエータ12c1と、このピエゾアクチュエータ12c1の基端部が固定されるベース12c2と、ピエゾアクチュエータ12c1に接続された電線12c3と、外筒12aに対して内筒12bをy軸方向(同図の紙面垂直方向)に相対動作させるピエゾアクチュエータ12c4と、このピエゾアクチュエータ12c4の基端部が固定される前記ベース12a2と、ピエゾアクチュエータ12c4に接続された電線12c5とを備えている。
なお、電線12c3及び12c5は、前記ベース12a2から外部に導出され、前記制御部に接続されている。
このXY走査部12cによれば、前記制御部からの駆動電圧が電線12c3を介してピエゾアクチュエータ12c1に印加された場合に、ピエゾアクチュエータ12c1がx軸方向に湾曲動作するため、凸レンズ12b1の光軸(すなわち走査ポイント)をx軸方向に走査させることができるようになっている。また、前記制御部からの駆動電圧が電線12c5を介してピエゾアクチュエータ12c4に印加された場合には、ピエゾアクチュエータ12c4がy軸方向に湾曲動作するため、凸レンズ12b1の光軸(すなわち走査ポイント)をy軸方向に走査させることができるようになっている。このようにして走査ポイントをx軸方向及びy軸方向に走査させながら信号光を前記光検出器13で受光することで、プローブ型顕微鏡は、例えば40μm×40μm〜400μm×400μmの視野を得ることが可能となっている。
伝送光学系14は、レンズ14a,14b,14cと、これらの間に配置されるビームスプリッタ14dと、レンズ14a及び前記内筒12b間を接続する前記光ファイバ14eとを備えて構成されている。
この伝送光学系14によれば、前記レーザー光源11からのレーザー光が、レンズ14b,ビームスプリッタ14d,レンズ14a,そして光ファイバ14eを通って内筒12b内に導入されるようになっている。
さらに、この伝送光学系14によれば、内筒12b内に導入された光は、光ファイバ14e,レンズ14a,ビームスプリッタ14d,そしてレンズ14cを通って光検出器13内に導入されるようになっている。
光検出器13は、前記光ファイバ14eからの光を、その光強度に応じた電気信号に光電変換するものであり、さらにこの電気信号を増幅するアンプを内蔵している。そして、この光検出器13からの出力信号は、前記制御部において映像信号に変換された後、前記表示部に表示される。
図1に示すように、前記プローブ支持台15は、前記ガイド機構30が有する一対のガイドレール31(後述)に沿って走行可能に支持された走行台15aと、この走行台15aの下端に吊り下げ支持されたZステージ15bと、このZステージ15bに保持されたθステージ15cとを備えて構成されている。そして、前記プローブ12は、その光軸が鉛直方向を向くようにθステージ15cに保持されている。
プローブ12は、Zステージ15bを操作することにより、θステージ15cと共にその位置が鉛直方向に上下動し、また、θステージ15cを操作することにより、θx方向及びθy方向(図1の紙面左右方向及び紙面垂直方向)に傾けられるようになっている。
前記ガイド機構30は、図1及び図2に示すように、前記基台50上の左右に立設された一対の柱部材32と、これら柱部材32の各上端間に架設された前記一対のガイドレール(第1のガイド)31と、前記走行台15a及び前記実体顕微鏡支持台28間を接続する接続部材33と、前記実体顕微鏡20の光軸位置がガイドレール31上の所定位置(長さ方向中央位置)に一致した場合にこの実体顕微鏡20の更なる移動を規制する右ストッパ(第1の規制部材)34と、前記プローブ型顕微鏡10の光軸位置が前記所定位置に一致した場合にこのプローブ型顕微鏡10の更なる移動を規制する左ストッパ(第2の規制部材)35とを備えて構成されている。
各ガイドレール31は、走行台15a及び実体顕微鏡支持台28のそれぞれに形成された貫通孔を貫いており、プローブ型顕微鏡10及び前記実体顕微鏡20を、前記試料台40上方の一方向(図1の紙面左右方向)に沿って移動可能にガイドする役目を有している。
接続部材33は、プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20間の各光軸間隔Wを、一定に保つ役目を有している。また、この接続部材33には、図示されない止めネジが設けられており、プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20を移動させて位置決めした後に、前記止めネジを操作して接続部材33を各ガイドレール31に対して固定することで、試料台40上の観察対象Oに対するプローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20の相対位置を確実に固定することができるようになっている。
前記試料台40は、図1に示すように、載せられた観察対象Oの位置をX軸方向(同図の紙面左右方向)に移動させるXステージと、Y軸方向(同図の紙面垂直方向)に移動させるYステージと、Z軸方向(同図の紙面上下方向)に移動させるZステージとで構成されている。前記Xステージは調節ノブ41で、前記Yステージは調節ノブ42で、そして前記Zステージは調節ノブ43で操作されるようになっている。そして、この試料台40は、前記各ガイドレール31の中央真下位置に配置されている。
この試料台40によれば、その上に観察対象Oを載せた後、これを実体顕微鏡20で見ながら調節ノブ41,42,43を操作することで、所望の観察位置を見るための位置合わせが行えるようになっている。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、試料台40上に観察対象Oを載置して固定する。その後、実体顕微鏡20を、試料台40上の観察対象Oの真上位置に近付けるよう、各ガイドレール31に沿って図1の紙面右方向に移動させる。実体顕微鏡20は、その光軸位置が前記所定位置(各ガイドレール31の中央位置)に到達すると、接続部材33を介して一体に接続された走行台15aが右ストッパ34に当接するため、更なる右方向への移動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作して実体顕微鏡20の位置を固定する。そして、この実体顕微鏡20によるマクロ観察を行い、必要に応じて調節ノブ41,42,43を操作し、所望の観察視野が得られるように観察対象Oの絶対位置を調整する。この位置決め操作時に、前記レーザーポインタ光源27からのレーザー光を観察対象Oに照射し、観察対象O上の照射位置を裸眼または実体顕微鏡20の視野上で確認することにより、観察対象Oに対する実体顕微鏡20の光軸の位置を、目視確認することができる。以上の操作により、所望の観察視野を得たときにおける、実体顕微鏡20の光軸位置と試料台40及び観察対象Oとの間の相対位置が正確に位置決めされる。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合、レーザー光Lの波長に励起波長を用いることで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
続いて、前記止めネジによる実体顕微鏡20の位置固定を解いた後、今度はプローブ型顕微鏡10を観察対象Oの位置に近付けるように各ガイドレール31に沿って図1の紙面左方向に移動させる。この時の実体顕微鏡20は、接続部材33を介してプローブ型顕微鏡10に接続されているため、自然に試料台40上から退避する。
一方、プローブ型顕微鏡10は、その光軸位置が前記所定位置(各ガイドレール31の中央位置)に到達すると、接続部材33を介して一体に接続された実体顕微鏡支持台28が左ストッパ35に当接するため、更なる左方向への移動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作してプローブ型顕微鏡10の位置を固定する。これにより、補助顕微鏡でマクロ観察した際の光軸位置(すなわち前記所定位置)に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の光軸位置を自然に一致させることができる。そして、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行う。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合には、前記レーザー光源11から発せられるレーザー光の波長を励起波長とすることにより、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、実体顕微鏡20及びプローブ型顕微鏡10を各ガイドレール31に沿って移動させ、さらに右ストッパ34及び左ストッパ35に従って停止させるだけで、実体顕微鏡20でマクロ観察した際の光軸位置に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の光軸位置を自然に一致させることができる。
したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10に対して相対的に低倍率の光学系を有する補助顕微鏡として実体顕微鏡20を採用したが、これに限らず、例えば図5に示すように、通常の顕微鏡20Aを代わりに採用しても良い。この図5において、符号21Aは、顕微鏡20Aの視野を照らすための照明光源であり、符号21Bは、倍率が互いに異なる複数の対物レンズを有するレボルバである。
[第2実施形態]
続いて、図6及び図7を参照しながら本発明の第2実施形態の説明を以下に行う。図6は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す正面図である。また、図7は、同顕微鏡観察装置の要部を示す図であって、図6のB−B矢視より見た平面図である。
なお、以下の説明においては、上記第1実施形態で説明したものと同一構成要素には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有する前記プローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有する前記実体顕微鏡(補助顕微鏡)20と、これらプローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20を鉛直軸線回りに回動可能に支持する顕微鏡保持部材(第1の顕微鏡保持部材)130と、プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20で観察する実験動物などの観察対象Oを載置し、なおかつこの観察対象Oの絶対位置を調整することが可能な前記試料台40と、この試料台40及び顕微鏡保持部材130が据え付けられる前記基台50とを備えて概略構成されている。
前記顕微鏡保持部材130は、図6に示すように、基台50上に垂直に立設された支柱131と、この支柱131の上端に対し、鉛直軸線回りに回動可能に接続された回動部材132と、この回動部材132の回動位置を位置決めする規制部材(第3の規制部材)133とを備えて構成されている。
前記回動部材132は、図7に示すように平面視した場合にL字型をなす平板であり、その一端側にプローブ型顕微鏡10が固定され、他端側に実体顕微鏡20が固定されている。そして、これらプローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20は、各光軸位置が鉛直方向を向いてかつ前記鉛直軸線から互いに等距離にあるように固定されている。
回動部材132の屈曲位置には、前記鉛直軸線と同軸をなす貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、この貫通孔には、前記支柱131と同軸をなす支柱側ストッパ133aが、回動部材132の上方に向かって突出するように挿入されている。支柱側ストッパ133aは、円柱形状を有する軸部133a1と、この軸部133a1より回動部材132の上面に沿って水平に張り出す張り出し部133a2とを備えている。そして、張り出し部133a2は、軸部133a1に対する前記鉛直軸線回りの相対的な回動が固定されたものとなっており、図7の紙面において下方に向かって張り出した状態で位置が固定されている。
一方、回動部材132の上面には、図7に示すように、一対のストッパ134a,134bが立設されている。ストッパ134aは、図7の視線において回動部材132を左回りに回動させると、この回動部材132と共に前記鉛直軸線を中心として左回りに回動する。そして、このストッパ134aは、実体顕微鏡20の光軸位置が前記試料台40上の所定位置(例えば載置面の中央位置)と正確に一致した場合に、前記張り出し部133a2の一側面に当接し、実体顕微鏡20の更なる左回りの回動を規制するようになっている。
同様に、ストッパ134bは、図7の視線において回動部材132を右回りに回動させると、この回動部材132と共に前記鉛直軸線を中心として右回りに回動する。そして、このストッパ134bは、プローブ型顕微鏡10の光軸位置が前記試料台40上の前記所定位置と正確に一致した場合(すなわち、先ほど位置決めした実体顕微鏡20の光軸位置に一致した場合)に、前記張り出し部133a2の他側面に当接し、プローブ型顕微鏡10の更なる右回りの回動を規制するようになっている。
また、回動部材132には、図示されない止めネジが設けられており、この止めネジ締め付けることで回動部材132の回動が固定され、また緩めることで回動部材132の回動が許容されるようになっている。
したがって、回動部材132は、試料台40の上方を通るように実体顕微鏡20及びプローブ型顕微鏡10を回動可能に保持するとともに、両光軸の何れか一方が前記所定位置に一致した場合に停止され、さらに前記止めネジで回動を固定させることによって正確な位置決めが行えるようになっている。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、試料台40上に観察対象Oを載置して固定する。その後、実体顕微鏡20を試料台40上の観察対象Oの真上位置に近付けるように回動させる。実体顕微鏡20は、その光軸位置が前記所定位置(試料台40の載置面の中央位置)に到達すると、ストッパ134aが張り出し部133a2の一側面に当接して更なる回動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作して実体顕微鏡20の位置を固定する。そして、実体顕微鏡20によるマクロ観察を行い、必要に応じて前記調節ノブ41,42,43を操作し、所望の観察視野が得られるように観察対象Oの絶対位置を調整する。
この位置決め操作時に、前記レーザーポインタ光源27からのレーザー光を観察対象Oに照射し、観察対象O上の照射位置を裸眼または実体顕微鏡20の視野上で確認することにより、観察対象Oに対する実体顕微鏡20の光軸の位置を、目視確認することができる。以上の操作により、所望の観察視野を得たときにおける、実体顕微鏡20の光軸位置と試料台40との間の相対位置が正確に位置決めされる。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合、レーザー光Lの波長に励起波長を用いることで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
続いて、前記止めネジによる実体顕微鏡20の位置固定を解いた後、今度はプローブ型顕微鏡10を観察対象Oの位置に近付けるように回動させる。この時の実体顕微鏡20は、回動部材132を介してプローブ型顕微鏡10に一体に接続されているため、自然に試料台40上から退避する。一方、プローブ型顕微鏡10は、その光軸位置が前記所定位置(試料台40の載置面の中央位置)に到達すると、ストッパ134bが張り出し部133a2の他側面に当接して更なる回動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作してプローブ型顕微鏡10の位置を固定する。これにより、実体顕微鏡20でマクロ観察した際の光軸位置(すなわち前記所定位置)に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の光軸位置を自然に一致させることができる。そして、このプローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行う。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合には、前記レーザー光源11から発せられるレーザー光の波長を励起波長とすることにより、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、実体顕微鏡20及びプローブ型顕微鏡10を顕微鏡保持部材130によって回動させ、さらに規制部材133に従ってそれぞれの観察位置に停止させるだけで、実体顕微鏡20でマクロ観察した際の観察視野に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の視野を自然に一致させることができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有する実体顕微鏡20とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10に対して相対的に低倍率の光学系を有する補助顕微鏡として実体顕微鏡20を採用したが、これに限らず、例えば図5で示したような通常の顕微鏡20Aを代わりに採用しても良い。
[第3実施形態]
続いて、図8及び図9を参照しながら本発明の第3実施形態の説明を以下に行う。図8は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す平面図である。また、図9は、同顕微鏡観察装置を示す図であって、図8のC−C矢視より見た縦断面図である。
なお、以下の説明においては、上記第1実施形態で説明したものと同一構成要素には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有する前記プローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有する前記実体顕微鏡(補助顕微鏡)20と、これらプローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20のそれぞれを支持する顕微鏡保持機構210,220と、プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20で観察する観察対象Oを載置し、なおかつこの観察対象Oの絶対位置を調整することが可能な試料台240と、この試料台240を、プローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20の各光軸位置間で移動可能にガイドするガイド機構230と、これら顕微鏡保持機構210,220及び試料台240及びガイド機構230が据え付けられる基台250とを備えて概略構成されている。
前記ガイド機構230は、図8及び図9に示すように、一対のガイドレール(第2のガイド)231と、試料台240上の所定位置(後述)が実体顕微鏡20の光軸位置に来た場合に試料台240の更なる移動を規制する左ストッパ232(第4の規制部材)と、試料台240の前記所定位置がプローブ型顕微鏡10の光軸位置に来た場合に試料台240の更なる移動を規制する右ストッパ(第5の規制部材)233とを備えて構成されている。
各ガイドレール231は、プローブ型顕微鏡10の真下位置及び実体顕微鏡20の真下位置間にわたって基台250上に架設されており、試料台240を、プローブ型顕微鏡10の真下位置及び実体顕微鏡20の真下位置間で粗動させる際のガイドの役目を有している。
前記試料台240は、図9に示すように、各ガイドレール231に沿って移動する粗動ステージ241と、この粗動ステージ241に対して水平方向の相対位置が微調整可能でかつ観察対象Oが載置される微動ステージ242と、各ガイドレール231に対する粗動ステージ241の相対位置を固定または許容する止めネジ(図示せず)とを有している。
そして、前記所定位置は、微動ステージ242ではなく、粗動ステージ241に対して設定されている。本実施形態では、この所定位置を、粗動ステージ241に対して微動ステージ242を相対移動させていない初期状態において、粗動ステージ241を平面視して、微動ステージ242の載置面の中央位置に対応する位置として設定している。
微動ステージ242は、XYステージであり、図示されない調節ノブを操作することにより、図8の紙面左右方向及び紙面上下方向に位置を微調整することが可能となっている。
前記左ストッパ232は、図8及び図9において試料台240を紙面左方向に粗動させたときに、粗動ステージ241の一側面に当接することで、試料台240が更に左方向に移動するのを規制する役目を有している。
一方に、前記右ストッパ233は、図8及び図9において試料台240を紙面右方向に粗動させたときに、粗動ステージ241の他側面に当接することで、試料台240が更に右方向に移動するのを規制する役目を有している。
前記顕微鏡保持機構210は、基台250に対して固定されたZステージと、このZステージに固定されて前記プローブ12を保持するθステージとを備えており、プローブ12を上下動させたり、プローブ12をθx方向及びθy方向(図9の紙面左右方向及び紙面垂直方向)に傾けたりすることができるようになっている。
一方、前記顕微鏡保持機構220は、基台250に対して固定されたZステージを備えており、顕微鏡20を上下動させることができるようになっている。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、試料台240上に観察対象Oを載置して固定する。その後、試料台240を実体顕微鏡20の真下位置に近付けるように移動させる。試料台240は、前記所定位置(粗動ステージ241の中央位置)が実体顕微鏡20の光軸位置に一致すると、左ストッパ232が粗動ステージ241の一側面に当接して更なる移動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作して試料台240の位置を固定する(すなわち、粗動ステージ241の位置を固定する)。そして、実体顕微鏡20によるマクロ観察を行い、必要に応じて前記調節ノブを操作し、所望の観察視野が得られるように観察対象Oの絶対位置を調整する。
この位置決め操作時に、前記レーザーポインタ光源27からのレーザー光を観察対象Oに照射し、観察対象O上の照射位置を裸眼または実体顕微鏡20の視野上で確認することにより、観察対象Oに対する実体顕微鏡20の光軸の位置を、目視確認することができる。以上の操作により、所望の観察視野を得たときにおける、実体顕微鏡20の光軸位置と試料台240との間の相対位置が正確に位置決めされる。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合、レーザー光Lの波長に励起波長を用いることで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
続いて、前記止めネジによる試料台240の位置固定を解いた後、今度は試料台240をプローブ型顕微鏡10の真下位置に近付けるように移動させる。試料台240は、前記所定位置(粗動ステージ241の中央位置)がプローブ型顕微鏡10の光軸位置に一致すると、右ストッパ233が粗動ステージ241の他側面に当接して更なる移動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作して試料台240の位置を固定する(すなわち、粗動ステージ241の位置を固定する)。これにより、実体顕微鏡20でマクロ観察した際に微動ステージ242上に合わせた光軸位置に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の光軸位置を、自然に一致させることができる。そして、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行う。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、実体顕微鏡20及びプローブ型顕微鏡10を各ガイドレール231に沿って移動させ、さらに左ストッパ232及び右ストッパ233に従って停止させるだけで、実体顕微鏡20でマクロ観察した際の観察視野の中心に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の視野を自然に一致させることができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有する実体顕微鏡20とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10に対して相対的に低倍率の光学系を有する補助顕微鏡として実体顕微鏡20を採用したが、これに限らず、例えば図5で示したような通常の顕微鏡20Aを代わりに採用しても良い。
[第4実施形態]
続いて、図10〜図12を参照しながら本発明の第4実施形態の説明を以下に行う。図10は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す平面図である。また、図11は、同顕微鏡観察装置を示す図であって、図10のD−D矢視より見た正面図である。また、図12は、同顕微鏡観察装置を示す図であって、図11のE−E矢視より見た縦面図である。
なお、以下の説明においては、上記第1実施形態で説明したものと同一構成要素には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図10〜図12に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有する前記プローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有する通常の顕微鏡(補助顕微鏡)20Bと、これらプローブ型顕微鏡10及び通常の顕微鏡20Bで観察する観察対象Oを載置し、なおかつこの観察対象Oの絶対位置を調整することが可能な試料台340と、この試料台340を、プローブ型顕微鏡10及び顕微鏡20Bの各光軸位置間で移動可能にガイドするガイド機構330と、これら顕微鏡20B及びプローブ型顕微鏡10及びガイド機構330が据え付けられる基台350とを備えて概略構成されている。
前記顕微鏡20Bは、図5において説明した前記顕微鏡20Aと略同一構成を有する通常の顕微鏡であり、視野を照らすための照明光源20B1と、倍率の互いに異なる複数の接眼レンズを有するレボルバ20B2とを備えている。ただし、本実施形態の顕微鏡20Bは、図12に示すように、観察対象Oをその下方より見上げるような視線で観察できるようになっている点が、前記顕微鏡20Aと異なっている。
また、プローブ型顕微鏡10は、Zステージ310によってその光軸が鉛直上方を向くように支持されている。したがって、本実施形態のプローブ型顕微鏡10は、顕微鏡20Bと同様に、観察対象Oをその下方より見上げるような視線で観察できるようになっている。
前記ガイド機構330は、図10〜図12に示すように、前記基台350上の左右に立設された一対の柱部材331と、これら柱部材331の各上端間に架設された一対のガイドレール332と、試料台340上の所定位置(後述)が顕微鏡20Bの光軸位置に来た場合に試料台340の更なる移動を規制する左ストッパ333(第4の規制部材)と、試料台340の前記所定位置がプローブ型顕微鏡10の光軸位置に来た場合に試料台340の更なる移動を規制する右ストッパ(第5の規制部材)334とを備えて構成されている。
各ガイドレール332は、図12に示すように、試料台340形成された一対の貫通孔を貫いており、資料台340を、プローブ型顕微鏡10及び顕微鏡20Bの上方の一方向(図10及び図11の紙面左右方向)に沿って移動可能にガイドする役目を有している。
前記試料台340は、図示を省略するが、各ガイドレール332に沿って移動する粗動ステージと、この粗動ステージに対して水平方向の相対位置が微調整可能でかつ観察対象Oが載置される微動ステージと、各ガイドレール332に対する粗動ステージの相対位置を固定または許容する止めネジ(図示せず)とを有している。
そして、前記所定位置は、微動ステージではなく、粗動ステージに対して設定されている。本実施形態では、この所定位置を、粗動ステージに対して微動ステージを相対移動させていない初期状態において、粗動ステージを平面視して、微動ステージの載置面の中央位置に対応する位置として設定している。
微動ステージは、XYステージであり、図示されない調節ノブを操作することにより、図10の紙面左右方向及び紙面上下方向に位置を微調整することが可能となっている。
そして、これら粗動ステージ及び微動ステージの双方には、図10及び図12に示すように、これらを鉛直方向に貫く開口部349が形成されている。これにより、プローブ型顕微鏡10及び顕微鏡20Bが、試料台340の下方側から開口部349を介して観察対象Oの下部を観察できるものとなっている。
前記左ストッパ333は、図10及び図11において試料台340を紙面左方向に粗動させたときに、前記粗動ステージの一側面に当接することで、試料台340が更に左方向に移動するのを規制する役目を有している。
一方、前記右ストッパ334は、図10及び図11において試料台340を紙面右方向に粗動させたときに、前記粗動ステージの他側面に当接することで、試料台340が更に右方向に移動するのを規制する役目を有している。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、試料台340上に観察対象Oを載置して固定する。その後、試料台340を顕微鏡20Bの真上位置に近付けるように移動させる。試料台340は、前記所定位置(前記粗動ステージの中央位置)が顕微鏡20Bの光軸位置に一致すると、左ストッパ333が前記粗動ステージの一側面に当接して更なる移動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作して試料台340の位置を固定する(すなわち、前記粗動ステージの位置を固定する)。そして、顕微鏡20Bにより、開口部349を介して見上げるようにマクロ観察を行い、必要に応じて前記調節ノブを操作し、所望の観察視野が得られるように観察対象Oの絶対位置を調整する。
以上の操作により、所望の観察視野を得たときにおける、顕微鏡20Bの光軸位置と試料台340との間の相対位置が正確に位置決めされる。
続いて、前記止めネジによる試料台340の位置固定を解いた後、今度は試料台340をプローブ型顕微鏡10の真上位置に近付けるように移動させる。試料台340は、前記所定位置(前記粗動ステージの中央位置)がプローブ型顕微鏡10の光軸位置に一致すると、右ストッパ334が前記粗動ステージの他側面に当接して更なる移動が規制され、停止する。
この停止状態で前記止めネジを操作して試料台340の位置を固定する(すなわち、前記粗動ステージの位置を固定する)。これにより、顕微鏡20Bでマクロ観察した際に前記微動ステージ上に合わせた光軸位置に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の光軸位置を、自然に一致させることができる。この状態で、開口部349を介して見上げるようにミクロ観察を行う。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、試料台340を各ガイドレール332に沿って移動させ、さらに左ストッパ333及び右ストッパ334に従って停止させるだけで、顕微鏡20Bでマクロ観察した際の光軸位置に、プローブ型顕微鏡10でミクロ観察する際の光軸位置を自然に一致させることができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有する顕微鏡20Bとを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
さらには、試料台340の下方から開口部349を貫いて試料台349上を見上げるように観察することができるので、例えば実験動物の腹部等を開いて内臓器官等のin-vivo観察を行う場合、この実験動物の姿勢をひっくり返すことなく自然な姿勢のまま観察することができる。したがって、実験動物の姿勢をひっくり返すことによる状態変化を実験動物に与えずに済むので、より自然な状態に近いin-vivo観察を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10に対して相対的に低倍率の光学系を有する補助顕微鏡として通常の顕微鏡20Bを採用したが、これに限らず、例えば実体顕微鏡を代わりに採用しても良い。
[第5実施形態]
続いて、図13を参照しながら本発明の第5実施形態の説明を以下に行う。図13は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す正面図である。
なお、以下の説明においては、上記第1実施形態で説明したものと同一構成要素には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有する前記プローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有するビデオマイクロスコープ(補助顕微鏡)20Cと、これらプローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ20Cを保持するθステージ(第2の顕微鏡保持部材)432と、ビデオマイクロスコープ20Cの光軸が観察対象Oに当たる位置に向かってレーザー光を照射するレーザーポインタ427と、このレーザーポインタ427を保持するファイバー支持部材428と、プローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ20Cで観察する観察対象Oを載置する試料台440と、この試料台440とプローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ20Cとの間の相対位置を調整するXYステージ(調整手段)431と、これらXYステージ431及び試料台440及びファイバー支持部材428が据え付けられる基台450とを備えて概略構成されている。
前記ビデオマイクロスコープ20Cは、マクロレンズ20C1及びCCDカメラ20C2を組み合わせた撮像装置であり、図示されないディスプレイに観察視野の映像を出力することができるようになっている。
前記試料台440は、基台450上に立設された支柱441と、この支柱441に沿ってZ軸方向(図13の紙面上下方向)に微調整可能なZステージ442と、このZステージ442の上下動を微調整するための調節ノブ443とを備えている。Zステージ442の中央位置には、このZステージ442を鉛直方向に貫く開口部442aが形成されており、Zステージ442の上に載置された観察対象Oをその下方から観察することができるようになっている。
前記XYステージ431は、調節ノブ431a,431bを操作することにより、θステージ432の位置をXY方向(すなわち、図13の紙面左右方向及び紙面垂直方向)に微調整することができるようになっている。
また、θステージ432は、XYステージ431上に固定された円弧形状のガイド432aと、このガイド432aに沿って移動する一対のスライダー432b,432cと、一方のスライダー432cに固定されたZステージ432dとを備えている。ガイド432aは、その円弧形状の中心Pが観察対象Oの観察位置に来るように配置されている。そして、調節ノブ432b1,432c1を操作することで、その円弧形状に沿って移動可能となるように、各スライダー432b,432cのそれぞれがガイド432aに対して取り付けられている。各スライダー432b,432cには止めネジ(図示せず)が設けられており、ガイド432aに沿った各スライダー432b,432cの位置を固定できるようになっている。
そして、このθステージ432により、プローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ20Cを、互いの光軸が前記開口部442aを貫いて観察対象Oの位置(前記中心Pと同じ位置)で交差するように、Zステージ442の下方に保持できるようになっている。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、観察対象OをZステージ442上に載置し、ビデオマイクロスコープ20Cによるマクロ観察を行う。このとき、必要に応じてXYステージ431,θステージ432,Zステージ442を操作し、所望の観察視野が得られるように調整する。この位置決め操作時に、前記レーザーポインタ427からのレーザー光を観察対象Oに照射し、観察対象O上の照射位置をビデオマイクロスコープ20Cの視野上で確認することにより、観察対象Oに対するビデオマイクロスコープ20Cの光軸の位置を、目視確認することができる。
以上の操作により、所望の観察視野を得たときにおける、ビデオマイクロスコープ20Cの光軸位置とZステージ442との間の相対位置が正確に位置決めされる。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合、レーザー光Lの波長に励起波長を用いることで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
続いてプローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行うが、このプローブ型顕微鏡10の光軸とビデオマイクロスコープ20Cの光軸とが観察対象Oの位置で交差するように予め設定されているため、プローブ型顕微鏡10の光軸位置をビデオマイクロスコープ20Cの光軸位置に合わせる位置決め操作が不要となる。しかも、前述のように、ビデオマイクロスコープ20Cの光軸とZステージ442との間の相対位置は既に正確に位置決めされている。したがって、Zステージ442の更なる位置決め操作を要することなく、そのまま、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行うことができる。
しかも、Zステージ442の下方から開口部442aを貫いてZステージ442上を見上げるように観察することができるので、例えば実験動物の腹部等を開いて内臓器官等のin-vivo観察を行う場合、この実験動物の姿勢をひっくり返すことなく自然な姿勢のまま観察することもできる。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、プローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ20Cを、互いの光軸が観察対象Oの位置で交差するようにθステージ432で支持しているため、一旦、ビデオマイクロスコープ20Cによるマクロ観察時にXYステージ431を用いてビデオマイクロスコープ20Cの光軸に対するZステージ442の相対位置を位置決めしてしまえば、同時に、プローブ型顕微鏡10の光軸に対するZステージ442の相対位置も正確に位置決めされる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有するビデオマイクロスコープ20Cとを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
さらに、例えば実験動物の腹部等を開いて内臓器官等のin-vivo観察を行う場合、この実験動物の姿勢をひっくり返すことなく自然な姿勢のまま観察することができる。したがって、実験動物の姿勢をひっくり返すことによる状態変化を実験動物に与えずに済むので、より自然な状態に近いin-vivo観察を行うことも可能となる。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10に対して相対的に低倍率の光学系を有する補助顕微鏡としてビデオマイクロスコープ20Cを採用したが、これに限らず、その他の顕微鏡を代わりに採用しても良い。
[第6実施形態]
続いて、図14を参照しながら本発明の第6実施形態の説明を以下に行う。図14は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す正面図である。
なお、以下の説明においては、上記第1実施形態で説明したものと同一構成要素には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有する前記プローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有するビデオマイクロスコープ(補助顕微鏡)510と、これらプローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ510の両方を保持する顕微鏡保持機構(第3の顕微鏡保持部材)520と、プローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ510で観察する観察対象Oを載置する前記試料台40と、これら試料台40及び顕微鏡保持機構520が据え付けられる前記基台50とを備えて概略構成されている。
前記ビデオマイクロスコープ510は、マクロレンズ510a及びCCDカメラ510bを組み合わせた撮像装置であり、図示されないディスプレイに観察視野の映像を出力することができるようになっている。
前記顕微鏡保持機構520は、基台50上に立設されたZステージ521と、このZステージ521の上端に取り付けられたθステージ522と、このθステージ522より試料台40の上方に向かって水平に張り出すアーム523と、このアーム523の先端に対して水平軸線回りに回動可能に連結された回動部材524と、この回動部材524の回動位置を許容または固定する止めネジ(図示せず)とを備えている。
アーム523の先端下部には、前記プローブ12の光軸が鉛直下方の試料台40上を向くように、プローブ型顕微鏡10が保持されている。また、回動部材524には、光軸がプローブ12の光軸と交差し、なおかつその視野の略中央位置にプローブ12の先端が映るように、ビデオマイクロスコープ510が取り付けられている。
前記Zステージ521は、θステージ522の高さ位置(図14の紙面上下方向の位置)を調節することにより、試料台40に対するプローブ型顕微鏡10及びマイクロスコープ510の高さ位置を微調整することができるようになっている。
θステージ522は、アーム523と同軸をなすθ軸回りにアーム523を回動させることにより、試料台40に対するプローブ型顕微鏡10及びマイクロスコープ510の光軸の傾き角度を微調整することができるようになっている。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、観察対象Oを試料台40上に載置し、ビデオマイクロスコープ510によるマクロ観察を行う。このとき、必要に応じて試料台40,Zステージ521,θステージ522を操作し、所望の観察視野が得られるように調整する。このような調整を行っても、プローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ510が共通のアーム523によって保持されているので、これらの光軸間の相対位置関係が崩れることがない。しかも、この調整時のビデオマイクロスコープ510の観察視野の中央には、前述のように常にプローブ12の先端が映っているので、現在行っているマクロ観察の観察位置に対するプローブ12の先端位置を常に確認しながら観察することができる。
続いてプローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行うが、このプローブ型顕微鏡10の光軸とビデオマイクロスコープ510の光軸とが交差するように予め設定されているため、XY方向(水平方向)にプローブ型顕微鏡10の光軸を微調整する位置決め操作が不要となる。したがって、必要に応じてプローブ型顕微鏡10の高さ位置をZステージ521により微調整するだけで、ミクロ観察を行うことができる。
なお、マクロ観察時の位置決め操作をより容易に行うための手段として、プローブ12の光軸と同軸をなすレーザー光を観察対象Oの観察位置に向けて照射するレーザー光照射手段(例えば次に述べる第7実施形態を参照)を設け、その照射位置をビデオマイクロスコープ510上の視野で確認する構成も採用可能である。このとき、観察対象Oが蛍光標本である場合、レーザー光の波長に励起波長を用いることで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、プローブ型顕微鏡10及びビデオマイクロスコープ510を共通の顕微鏡保持機構520により保持しており、なおかつ、これらの光軸が交差するようにしているので、一旦、ビデオマイクロスコープ510によるマクロ観察時に観察対象Oの観察位置に対する位置決めを行ってしまえば、同時に、観察対象Oの観察位置に対するプローブ型顕微鏡10のXY方向の相対位置も正確に位置決めされる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有するビデオマイクロスコープ510とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
さらには、補助顕微鏡としてビデオマイクロスコープ510を採用しているので、補助顕微鏡のサイズを小型化することができる。したがって、このビデオマイクロスコープ510を、プローブ型顕微鏡10とともに顕微鏡保持機構520で保持することが可能となり、装置全体を軽量小型化することが可能となる。
なお、本実施形態では、前記止めネジを操作することにより、回動部材524とともにビデオマイクロスコープ510を水平軸線回りに回動可能としているが、プローブ型顕微鏡10の観察時にビデオマイクロスコープ510が邪魔にならないのであれば、固定してしまっても良い。
[第7実施形態]
続いて、図15及び図16を参照しながら本発明の第7実施形態の説明を以下に行う。図15は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す正面図である。また、図16は、同顕微鏡観察装置の変形例を示す図であって、図15のF部に相当する図である。
なお、以下の説明においては、上記第1実施形態で説明したものと同一構成要素には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有する前記プローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有する前記実体顕微鏡(補助顕微鏡)20と、これらプローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20で観察する実験動物などの観察対象Oを載置し、なおかつこの観察対象Oの絶対位置を調整することが可能な前記試料台40と、プローブ型顕微鏡10の光軸と同軸のレーザー光を観察対象に向けて照射するためのレーザーポインタアダプタ(第2のレーザー光照射手段)610と、実体顕微鏡20を、観察対象Oに照射されたレーザー光を視認可能に支持する実体顕微鏡保持機構(図示せず)と、プローブ型顕微鏡を保持するプローブ型顕微鏡保持機構620と、これらプローブ型顕微鏡保持機構620及び試料台40及び前記実体顕微鏡保持機構が据え付けられる前記基台50とを備えて概略構成されている。
前記プローブ型顕微鏡保持機構620は、基台50上に立設された支柱621と、この支柱621に沿って上下動可能なZステージ622と、このZステージ622より試料台40の上方に向かって水平に張り出すアーム623とを備えている。そして、アーム623の先端には、プローブ12の光軸が鉛直下方の試料台40上を向くように、プローブ型顕微鏡10が固定されている。
Zステージ622は、その調節ノブ622aを操作することにより、鉛直方向の位置を微調整することができるようになっている。これにより、試料台40の上面に対するプローブ12の高さ位置を微調整することができるようになっている。
前記レーザーポインタアダプタ610は、プローブ12の先端に対して着脱可能に取り付けられる光学部品であり、プローブ12の先端に取り付けられる中空円筒形状のアダプタ本体611と、このアダプタ本体611内に保持された集光レンズ612とを備えている。
アダプタ本体611は、集光レンズ612の光軸とプローブ12の光軸とが一致し、なおかつプローブ12から照射されたレーザー光が集光レンズ612によって観察対象O上の観察位置に集光するように集光レンズ612を保持している。なお、プローブ12に対するアダプタ本体611の固定方法としては、図示されない止めネジをアダプタ本体611に設けて固定するようにしても良いし、または、プローブ12が嵌め込まれるアダプタ本体611の孔をきつめにして、単純に嵌め込むだけにしても良い。
前記実体顕微鏡保持機構は、図15に示すように正面視した場合に、プローブ12及びレーザーポインタアダプタ610で視野が遮られないように、前記実体顕微鏡20(実線の方)を、その光軸が斜めとなるように基台50上に保持している。さらに、前記実体顕微鏡保持機構は、実体顕微鏡20の光軸が、プローブ12及びレーザーポインタアダプタ610からのレーザー光照射位置に一致するように、実体顕微鏡20を保持している。
なお、実体顕微鏡20の視野が極力、プローブ12及びレーザーポインタアダプタ610で視野が遮られないようにするための他の構成として、図15の二点鎖線に示すように、実体顕微鏡20をプローブ型顕微鏡10の真上位置に配置し、なおかつ実体顕微鏡20の視野の死角範囲内にプローブ型顕微鏡10が入り込むようにすることが考えられる。より具体的に言うと、実体顕微鏡20が持つ2本の光軸を、図15の紙面垂直方向に間隔を置いて並べ、なおかつこれら光軸間の中央位置にプローブ12の光軸が一致するように実体顕微鏡20を保持する。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、試料台40上の観察対象Oに向けてプローブ12及びレーザーポインタアダプタ610からレーザー光を照射しながら、実体顕微鏡20によるマクロ観察を行う。そして、実体顕微鏡20でレーザー光の照射位置を確認しながら、所望の観察位置にレーザー光が当たるように前記調節ノブ41,42,43を操作する。この操作により、所望の観察位置に対してプローブ型顕微鏡10の光軸が正確に位置決めされるので、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を続けて行うことができる。
なお、観察対象Oが蛍光標本である場合、前記レーザー光の波長に励起波長を用いることで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
続いて、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行うが、その前に、レーザーポインタアダプタ610をプローブ12から取り外す。その後、前記調節ノブ622aを操作することにより、プローブ12のZ軸方向の位置決めがなされる。XY方向(水平方向)の位置決めについてはマクロ観察時に済んでいるので、ここでは必要ない。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、レーザーポインタアダプタ610を備えたことにより、観察対象Oの観察位置に対するプローブ型顕微鏡10の光軸位置を実体顕微鏡20で目視確認しながら、プローブ型顕微鏡10の光軸位置決め操作を行うことができるので、ミクロ観察を行うための光軸位置決め操作をより容易かつ短時間に行うことが可能となる。
したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有する実体顕微鏡20とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10に対して相対的に低倍率の光学系を有する補助顕微鏡として実体顕微鏡20を採用したが、これに限らず、例えば図5で示したような通常の顕微鏡20Aを代わりに採用しても良い。ただし、その場合には、顕微鏡20Aを、観察対象O上のレーザー光照射位置がプローブ型顕微鏡10で遮られることなく確認可能なように、斜めに配置する必要がある。
また、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10と同軸のレーザー光を、プローブ12から発せられるレーザー光を光源としたが、これに限らず、例えば図16に示すように、レーザーポインタアダプタ側に備えるようにしても良い。すなわち、同図に示すレーザーポインタアダプタ630は、プローブ12の先端に対して着脱可能に取り付けられる光学部品であり、プローブ12の先端に取り付けられる中空円筒形状のアダプタ本体631と、このアダプタ本体631内に保持された光源チップ632と、同じくアダプタ本体631内に保持された集光レンズ633と、止めネジ634とを備えている。
アダプタ本体631は、集光レンズ633の光軸とプローブ12の光軸とが一致し、なおかつプローブ12から照射されたレーザー光が集光レンズ633によって観察対象O上の観察位置に集光するように集光レンズ633を保持している。プローブ12に対するアダプタ本体631の固定は、止めネジ634を締め付けることによって行われる。
光源チップ632としては、LEDまたはレーザーダイオードが好適に用いられる。特に短波長の光源(λ=470nm,524nmのLEDや、λ=405nmのレーザーダイオード等)を用いた場合、実体顕微鏡20側にバリアーフィルター(図示せず)を設けることにより、レーザー光照射位置の蛍光像を実体顕微鏡20側で観察することが可能となる。
[第8実施形態]
続いて、図17及び図18を参照しながら本発明の第8実施形態の説明を以下に行う。図17は、本実施形態の顕微鏡観察装置を示す平面図である。また、図18は、同顕微鏡観察装置の要部を示す図であって、図17の矢視Gより見た側面図である。
なお、以下の説明においては、上記第1実施形態で説明したものと同一構成要素には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図17に示すように、本実施形態の顕微鏡観察装置は、相対的に高倍率の光学系を有する前記プローブ型顕微鏡10と、低倍率の光学系を有する前記実体顕微鏡(補助顕微鏡)20と、これらプローブ型顕微鏡10及び実体顕微鏡20で観察する実験動物などの観察対象Oを載置する試料台710と、プローブ型顕微鏡10を保持し、試料台710上の所定位置(例えば載置面の中央位置)に対するプローブ型顕微鏡10の光軸位置が調整可能な顕微鏡保持機構(第4の顕微鏡保持部材)720と、実体顕微鏡20を保持するアーム(第5の顕微鏡保持部材)730と、このアーム730を鉛直軸線回りに回動可能に支持するθステージ(回動機構)740と、このθステージ740によってアーム730を回動させ、実体顕微鏡20の光軸が前記所定位置に一致した場合に、アーム730の回動を停止させるストッパ(図示せず)とを備えて構成されている。
前記顕微鏡保持機構720は、XYZステージ721と、このXYZステージ721上方から前記所定位置に向かって水平に張り出し、先端にプローブ型顕微鏡10を保持するアーム722とを備えている。そして、XYZステージ721により、前記所定位置に対するプローブ12の先端位置を微調整することができるようになっている。
前記アーム730は、図18に示すように、実体顕微鏡20を、その光軸がプローブ型顕微鏡10の光軸に対して交差するように斜めに保持している。これにより、プローブ12の先端位置を実体顕微鏡20の視野上で容易に確認することが可能となっている。
以上説明の構成を有する本実施形態の顕微鏡観察装置を用いた観察対象Oの観察方法について以下に説明する。
まず、実体顕微鏡20の光軸が前記所定位置に向かうようにアーム730を回動させる。すると、実体顕微鏡20の光軸が前記所定位置に一致した時点で前記ストッパが働いてアーム730の更なる回動を停止させる。このようにして位置決めした実体顕微鏡20により、試料台710上の観察対象Oのマクロ観察を行う。
そして、実体顕微鏡20の視野上で観察対象Oの観察位置とプローブ型顕微鏡10との間の相対位置を、図18に示すように斜めから確認しながらXYZステージ721を操作し、プローブ型顕微鏡10の光軸位置を観察位置に一致させる。この時、プローブ型顕微鏡10の先端位置を斜めから見るように補助顕微鏡で見ることができるので、位置決め操作を容易に行うことができる。
続けてプローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行うが、必要に応じて前記ストッパによる固定を解いてθステージ740を回動させることで、実体顕微鏡20とともにアーム730を試料台710の上方から退避させることができる。その状態で、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行う。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10の光軸を位置決めする際に、プローブ12の先端位置を見て調整するものとしたが、これに限らず、第7の実施形態で説明した前記レーザーポインタアダプタ610,630をプローブ12の先端に取り付け、観察対象O上へのレーザー光の照射位置を確認することで位置決めするものとしても良い。このとき、観察対象Oが蛍光標本である場合、レーザー光の波長に励起波長を用いることで、通常観察に加えて蛍光観察による位置決めを行うことも可能となる。
以上説明の本実施形態の顕微鏡観察装置によれば、プローブ型顕微鏡10の先端位置を斜めから見るように実体顕微鏡20で見ることができるので、位置決め操作を容易に行うことができる。したがって、相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡10と低倍率の光学系を有する補助顕微鏡20とを用いてマクロ観察からミクロ観察に切り替える際に、所望の観察位置にプローブ型顕微鏡10を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
また、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察時に、必要に応じて、実体顕微鏡20とともにアーム730を観察対象Oの上方から退避させることができる。したがって、ミクロ観察時に大きな作業空間を確保することも可能となる。
なお、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10に対して相対的に低倍率の光学系を有する補助顕微鏡として実体顕微鏡20を採用したが、これに限らず、例えば図5に示したように、通常の顕微鏡20Aを代わりに採用しても良い。
また、本実施形態では、プローブ型顕微鏡10の側方に実体顕微鏡20を斜めに配置することで、プローブ12の先端位置を確認するものとしたが、これに限らず、プローブ型顕微鏡10の真上位置に配置するものとしても良い。
具体的には、図示を省略するが、プローブ型顕微鏡10を保持し、試料台710上の前記所定位置に対するプローブ型顕微鏡10の光軸位置が調整可能な前記顕微鏡保持機構720(第6の顕微鏡保持部材)と、前記所定位置に配置されたプローブ型顕微鏡10の上方位置を通るように実体顕微鏡20を回動可能に保持する前記アーム730(第7の顕微鏡保持部材)と、実体顕微鏡20の光軸が前記所定位置に一致した場合にアーム730の回動を停止させる前記ストッパ(第7の規制部材)とを備え、実体顕微鏡20及びプローブ型顕微鏡10を共に前記所定位置の上方に配置した場合に、プローブ型顕微鏡10が実体顕微鏡20の死角領域内に配置されるように構成する。
このような構成を採用した場合、まず、実体顕微鏡20の光軸が前記所定位置に向かうようにアーム730を回動させる。すると、実体顕微鏡20の光軸が前記所定位置に一致した時点で前記ストッパが働いて更なるアーム730の回動を停止させる。すると、プローブ型顕微鏡10のプローブ12が自然と実体顕微鏡20の死角領域内に隠れるので、視野を妨げられることなく、実体顕微鏡20によるマクロ観察を行うことができる。
続けてプローブ型顕微鏡10によるミクロ観察を行う場合、XYZステージ721によってプローブ型顕微鏡10を観察対象O上の観察位置に近付けるように下げていくと、その先端が前記死角領域から外れて実体顕微鏡20の視野内に現れる。そこで、実体顕微鏡20の視野上でプローブ12の先端位置を確認しながらプローブ型顕微鏡10の位置決めを行うことで、プローブ型顕微鏡10の光軸位置を位置決めすることができる。
なお、この場合においても、プローブ型顕微鏡10によるミクロ観察時に、実体顕微鏡20とともにアーム730を試料台710の上方から退避させることができるので、大きな作業空間を確保することが可能となる。
なお、上記第1〜第8実施形態の前記プローブ型顕微鏡10は、プローブ12の軸線方向の観察を行う直視型としたが、これに限らず、プローブ12の軸線方向に対する直角方向を観察する側視型のものを採用しても良い。この場合、プローブ12をその軸線回りに回動させることで、より広い範囲の観察を行うことが可能となる。
本発明の顕微鏡観察装置の第1実施形態を示す正面図である。 同顕微鏡観察装置を示す図であって、図1のA−A矢視より見た縦面図である。 同顕微鏡観察装置に備えられている実体顕微鏡の内部構造を説明するための説明図である。 同顕微鏡観察装置に備えられているプローブ型顕微鏡の構造を説明するための説明図である。 同顕微鏡観察装置の変形例を示す図であって、図2に相当する縦面図である。 本発明の顕微鏡観察装置の第2実施形態を示す正面図である。 同顕微鏡観察装置の要部を示す図であって、図6のB−B矢視より見た平面図である。 本発明の顕微鏡観察装置の第3実施形態を示す平面図である。 同顕微鏡観察装置を示す図であって、図8のC−C矢視より見た縦断面図である。 本発明の顕微鏡観察装置の第3実施形態を示す平面図である。 同顕微鏡観察装置を示す図であって、図10のD−D矢視より見た正面図である。 同顕微鏡観察装置を示す図であって、図11のE−E矢視より見た縦面図である。 本発明の顕微鏡観察装置の第4実施形態を示す正面図である。 本発明の顕微鏡観察装置の第5実施形態を示す正面図である。 本発明の顕微鏡観察装置の第6実施形態を示す正面図である。 同顕微鏡観察装置の変形例を示す図であって、図15のF部に相当する図である。 本発明の顕微鏡観察装置の第7実施形態を示す平面図である。 同顕微鏡観察装置の要部を示す図であって、図17の矢視Gより見た側面図である。
符号の説明
10・・・プローブ型顕微鏡
20・・・実体顕微鏡(補助顕微鏡)
20A,20B・・・顕微鏡(補助顕微鏡)
20C,510・・・ビデオマイクロスコープ(補助顕微鏡)
20C1,510a・・・マクロレンズ
20C2,510b・・・CCDカメラ
27・・・レーザーポインタ光源(第1のレーザー光照射手段)
30・・・ガイド機構(第1のガイド)
33・・・接続部材
34・・・右ストッパ(第1の規制部材)
35・・・左ストッパ(第2の規制部材)
40,240,340,440,710・・・試料台
130・・・顕微鏡保持部材(第1の顕微鏡保持部材)
133・・・規制部材(第3の規制部材)
231・・・ガイドレール(第2のガイド)
232・・・左ストッパ(第4の規制部材)
233・・・右ストッパ(第5の規制部材)
241・・・粗動ステージ
242・・・微動ステージ
349,442a・・・開口部
431・・・XYステージ(調整手段)
432・・・θステージ(第2の顕微鏡保持部材)
520・・・顕微鏡保持機構(第3の顕微鏡保持部材)
610・・・レーザーポインタアダプタ(第2のレーザー光照射手段)
720・・・顕微鏡保持機構(第4の顕微鏡保持部材,第6の顕微鏡保持部材)
730・・・アーム(第5の顕微鏡保持部材,第7の顕微鏡保持部材)
740・・・θステージ(回動機構)

Claims (11)

  1. 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
    前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡を、前記試料台上方の一方向に沿って移動可能にガイドする第1のガイドと、前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡間の光軸間隔を一定に保つ接続部材と、前記補助顕微鏡の光軸位置が前記第1のガイド上の所定位置に一致した場合に該補助顕微鏡の更なる移動を規制する第1の規制部材と、前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が前記所定位置に一致した場合に該プローブ型顕微鏡の更なる移動を規制する第2の規制部材とを備える
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  2. 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
    前記試料台の上方を通るように前記補助顕微鏡及び前記プローブ型顕微鏡を回動可能に保持する第1の顕微鏡保持部材と、前記補助顕微鏡の光軸位置が前記試料台上の所定位置と一致した場合に該補助顕微鏡の更なる回動を規制し、前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が前記所定位置と一致した場合に該プローブ型顕微鏡の更なる回動を規制する第3の規制部材とを備える
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  3. 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
    前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡間に架設された第2のガイドと、前記試料台の所定位置が前記補助顕微鏡の光軸位置に来た場合に該試料台の更なる移動を規制する第4の規制部材と、前記試料台の前記所定位置が前記プローブ型顕微鏡の光軸位置に来た場合に該試料台の更なる移動を規制する第5の規制部材とを備え、
    前記試料台が、前記第2のガイドに沿って移動する粗動ステージと、該粗動ステージに対して相対位置が微調整可能でかつ前記観察対象が載置される微動ステージとを有し、前記所定位置が前記粗動ステージに対して設定されている
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  4. 請求項3に記載の顕微鏡観察装置において、
    前記試料台に、該試料台を鉛直方向に貫く開口部が形成され、
    前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡が、前記試料台の下方側から前記開口部を介して前記観察対象を観察可能である
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  5. 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置する試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
    前記試料台に、該試料台を鉛直方向に貫く開口部が形成され、
    前記プローブ型顕微鏡及び前記補助顕微鏡を、互いの光軸が前記開口部を貫いて前記観察対象の位置で交差するように、前記試料台の下方に保持する第2の顕微鏡保持部材と、前記試料台と前記補助顕微鏡及び前記プローブ型顕微鏡との間の相対位置を調整する調整手段とを備える
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の顕微鏡観察装置において、
    前記補助顕微鏡の光軸が前記観察対象に当たる位置に向かってレーザー光を照射する第1のレーザー光照射手段を備える
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  7. 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置するとともに該観察対象の絶対位置が調整可能な試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
    前記プローブ型顕微鏡の光軸と同軸のレーザー光を前記観察対象に向けて照射する第2のレーザー光照射手段を備え、
    前記補助顕微鏡が、前記観察対象に照射された前記レーザー光を視認可能に配置されている
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  8. 請求項7に記載の顕微鏡観察装置において、
    前記補助顕微鏡は、CCDカメラ及びマクロレンズを組み合わせたビデオマイクロスコープであり、前記プローブ型顕微鏡とともに第3の顕微鏡保持部材に保持されている
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  9. 請求項6〜8の何れか1項に記載の顕微鏡観察装置において、
    前記観察対象が蛍光標本である場合、前記レーザー光の波長に励起波長を用いる
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  10. 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置する試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
    前記プローブ型顕微鏡を保持し、前記試料台上の所定位置に対する前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が調整可能な第4の顕微鏡保持部材と、前記補助顕微鏡の光軸が前記プローブ型顕微鏡の光軸に対して交差するように前記補助顕微鏡を保持する第5の顕微鏡保持部材と、該第5の顕微鏡保持部材を回動可能に支持する回動機構と、該回動機構によって前記第5の顕微鏡保持部材を回動させて前記補助顕微鏡の光軸が前記所定位置に一致した場合に、前記第5の顕微鏡保持部材の回動を停止させる第6の規制部材とを備える
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
  11. 相対的に高倍率の光学系を有するプローブ型顕微鏡と、低倍率の光学系を有する補助顕微鏡と、これらプローブ型顕微鏡及び補助顕微鏡で観察する観察対象を載置する試料台とを備える顕微鏡観察装置において、
    前記プローブ型顕微鏡を保持し、前記試料台上の所定位置に対する前記プローブ型顕微鏡の光軸位置が調整可能な第6の顕微鏡保持部材と、前記所定位置に配置された前記プローブ型顕微鏡の上方位置を通るように前記補助顕微鏡を回動可能に保持する第7の顕微鏡保持部材と、前記補助顕微鏡の光軸が前記所定位置と一致した場合に、前記第7の顕微鏡保持部材の回動を停止させる第7の規制部材とを備え、
    前記補助顕微鏡が実体顕微鏡であり、
    該実体顕微鏡及び前記プローブ型顕微鏡を共に前記所定位置の上方に配置した場合に、該プローブ型顕微鏡が該実体顕微鏡の死角領域内に配置される
    ことを特徴とする顕微鏡観察装置。
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