JP2005203565A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005203565A
JP2005203565A JP2004008365A JP2004008365A JP2005203565A JP 2005203565 A JP2005203565 A JP 2005203565A JP 2004008365 A JP2004008365 A JP 2004008365A JP 2004008365 A JP2004008365 A JP 2004008365A JP 2005203565 A JP2005203565 A JP 2005203565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
parallel
trench
conductivity type
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004008365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4867131B2 (ja
Inventor
Kouta Takahashi
孝太 高橋
Susumu Iwamoto
進 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Holdings Ltd filed Critical Fuji Electric Holdings Ltd
Priority to JP2004008365A priority Critical patent/JP4867131B2/ja
Publication of JP2005203565A publication Critical patent/JP2005203565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4867131B2 publication Critical patent/JP4867131B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】十分なアバランシェ耐量と安定した耐圧を両立させた半導体装置を安価に得ること。
【解決手段】nドリフト領域12,n領域19とp仕切り領域13,20とが交互に繰り返し接合された並列pn構造を、n++ドレイン層11上に設ける。耐圧部のn領域19とp仕切り領域20との接合の繰り返しの周期を、活性部のnドリフト領域12とp仕切り領域13との接合の繰り返しの周期よりも短くする。活性部では、p仕切り領域13の不純物濃度を、nドリフト領域12との接合部に近い外側領域よりも、その内側で、かつ並列pn構造の表面から所定の深さまでの内側領域において、高くする。製造にあたっては、n++半導体基板上のn半導体層に、幅の異なるトレンチを形成し、そのトレンチ内にp半導体を、途中で不純物濃度を高くしてエピタキシャル成長させることにより、ピッチの異なるp仕切り領域13,20を形成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、n型半導体領域とp型半導体領域とを交互に繰り返し接合した構成の並列pn構造をドリフト部に有する半導体装置およびその製造方法に関する。
一般に、半導体素子は、電極が片面に形成された横型の素子と、両面に電極を有する縦型の素子に分類される。縦型半導体素子は、オン状態のときにドリフト電流が流れる方向と、オフ状態のときに逆バイアス電圧による空乏層が伸びる方向とが同じである。通常のプレーナ型のnチャネル縦型MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)では、高抵抗のn-ドリフト層の部分は、オン状態のときに、縦方向にドリフト電流を流す領域として働く。したがって、このn-ドリフト層の電流経路を短くすれば、ドリフト抵抗が低くなるので、MOSFETの実質的なオン抵抗が下がるという効果が得られる。
その一方で、高抵抗のn-ドリフト層の部分は、オフ状態のときには空乏化して耐圧を高める。したがって、n-ドリフト層が薄くなると、Pベース領域とn-ドリフト層との間のpn接合から進行するドレイン−ベース間空乏層が広がる幅が狭くなり、シリコンの臨界電界強度に速く達するため、耐圧が低下してしまう。逆に、耐圧の高い半導体素子では、n-ドリフト層が厚いため、オン抵抗が大きくなり、損失が増えてしまう。このように、オン抵抗と耐圧との間には、トレードオフ関係がある。
このトレードオフ関係は、IGBTやバイポーラトランジスタやダイオード等の半導体素子においても同様に成立することが知られている。また、このトレードオフ関係は、オン状態のときにドリフト電流が流れる方向と、オフ状態のときの空乏層の伸びる方向とが異なる横型半導体素子にも共通である。
上述したトレードオフ関係による問題の解決法として、ドリフト部を、不純物濃度を高めたn型半導体領域よりなるドリフト領域とp型半導体領域よりなる仕切領域とを交互に繰り返し接合した構成の並列pn構造とした超接合半導体素子が公知である(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)。このような構造の半導体素子では、並列pn構造の不純物濃度が高くても、オフ状態のときに、空乏層が、並列pn構造の縦方向に伸びる各pn接合から横方向に広がり、ドリフト部全体を空乏化するため、高耐圧化を図ることができる。
ここで、超接合半導体素子において耐圧を確保しつつ低オン抵抗を得るためには、並列pn構造のn型半導体領域とp型半導体領域の総不純物量を概ね同じにし、それぞれの領域で深さ方向の不純物濃度が概ね均一となるようにする必要がある。たとえば、並列pn構造のn型半導体領域とp型半導体領域の幅が同じ場合には、n型半導体領域の不純物濃度とp型半導体領域の不純物濃度を概ね同じにすれば、総不純物量を概ね同じにすることができる。しかし、従来の超接合半導体素子では、アバランシェ降伏時の動作抵抗が負性抵抗となるため、アバランシェ電流による局部集中が起こりやすく、十分なアバランシェ耐量を確保することは困難である。
そこで、本発明者らは、ドリフト部の並列pn構造において、p型半導体領域の中央部の不純物濃度を、n型半導体領域との接合面に近い側部の不純物濃度よりも高くすることによって、アバランシェ降伏時の負性抵抗を改善し、アバランシェ耐量の向上を図るようにした半導体装置について、先に出願している(特願2002−235635号)。また、本発明者らは、ドリフト部を取り囲む耐圧部を、n型半導体領域とp型半導体領域とを交互に繰り返し接合した並列pn構造で構成し、さらには耐圧部の並列pn構造を、ドリフト部の並列pn構造よりも微細な構造とすることによって、耐圧部で十分な耐圧を確保するようにした半導体装置について、先に出願している(特許文献5参照。)。この特許文献5では、n型半導体層のエピタキシャル成長とp型不純物の選択イオン注入を繰り返しおこなうことによって、並列pn構造を作製している。
欧州特許出願公開第0053854号明細書 米国特許第5216275号明細書 米国特許第5438215号明細書 特開平9−266311号公報 特開2001−298190号公報
しかしながら、特願2002−235635号では、十分な耐圧を確保するための耐圧部の構成については、言及されていない。一方、上記特許文献5には、アバランシェ耐量を確保するための活性部の構成は、記載されていない。また、上記特許文献5に記載されているように、エピタキシャル成長と選択イオン注入の繰り返しによって耐圧部の微細な並列pn構造を作製する場合には、少しずつエピタキシャル成長をおこない、その都度、選択イオン注入をおこなうようにして、注入イオンがイオンの注入面と平行な方向へ広く拡散するのを抑える必要がある。そのため、エピタキシャル成長と選択イオン注入の繰り返し回数が増えてしまい、製造コストが非常に高くなるという問題点がある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、アバランシェ耐量を確保することができる活性部の構造と、十分な耐圧を確保することができる耐圧部の構造とを兼ね備えることによって、十分なアバランシェ耐量と安定した耐圧を両立させた半導体装置を提供することを目的とする。また、十分なアバランシェ耐量と安定した耐圧を両立させた半導体装置を、トレンチ内をエピタキシャル成長層によって埋め込む方法により、少ない工数で安価に作製することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置は、第1導電型の半導体領域と、第2導電型の半導体領域とが、交互に繰り返し接合された並列pn構造を、第1導電型の低抵抗層上に有する半導体装置であって、前記並列pn構造は、前記第1導電型の半導体領域と前記第2導電型の半導体領域との接合の繰り返しの周期が第1の周期である第1の並列pn構造部と、前記第1の周期よりも短い第2の周期である第2の並列pn構造部を有し、前記第1の並列pn構造部では、前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度が、前記第1導電型の半導体領域との接合部に近い第1の外側領域よりも、該第1の外側領域の内側で、かつ前記第1の並列pn構造部の表面から所定の深さまでの第1の内側領域で、高くなっていることを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、並列pn構造でアバランシェが発生すると、並列pn構造のポテンシャル分布によって、発生したホールはp型半導体領域の中央部を流れてソース電極へ抜けていき、一方、電子はn型半導体領域の中央部を流れてドレイン電極へ抜けていくが、その際、p型半導体領域の中央部の不純物濃度が高いため、アバランシェ発生時のチャージバランスが確保される。したがって、負性抵抗が改善され、アバランシェ耐量が向上する。
また、請求項1の発明によれば、耐圧部におけるp型半導体領域は、ガードリングと同様の効果を有しているので、耐圧部において並列pn構造の周期を短くすることによって、ガードリングの間隔を狭めるのと同じ効果が得られる。したがって、耐圧部の空乏層が伸びやすくなり、耐圧が向上する。また、半導体装置を製造するにあたっては、半導体基板に並列pn構造を作製した後、その基板表面にMOS(金属−酸化膜−絶縁体)構造を形成する。MOS構造の形成時に熱履歴が加わるので、不純物の相互拡散によって並列pn構造の不純物濃度が低下する。並列pn構造の周期が短いほど、不純物濃度の低下の割合が大きいので、耐圧部における並列pn構造のn型半導体領域の不純物濃度は、活性部における並列pn構造のn型半導体領域の不純物濃度よりも低くなり、耐圧の向上に寄与する。
請求項2の発明にかかる半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記第2の並列pn構造部では、前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度が、前記第1導電型の半導体領域との接合部に近い第2の外側領域よりも、該第2の外側領域の内側で、かつ前記第2の並列pn構造部の表面から所定の深さまでの第2の内側領域で、高くなっていることを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、耐圧部の並列pn構造において、p型半導体領域の表面側での不純物濃度が高くなっていることによって、耐圧部の空乏層がより広がりやすくなるので、より一層、安定して耐圧を確保することができる。
請求項3の発明にかかる半導体装置は、請求項2に記載の発明において、前記第1の内側領域の、前記並列pn構造の表面に平行な断面の面積は、前記第2の内側領域の、前記並列pn構造の表面に平行な断面の面積よりも、大きいことを特徴とする。請求項4の発明にかかる半導体装置は、請求項2または3に記載の発明において、前記第1の内側領域は、前記第2の内側領域よりも、前記並列pn構造の表面に対して深いことを特徴とする。請求項5の発明にかかる半導体装置は、請求項2〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記第1の外側領域の、前記第1の内側領域との境界面に対して垂直な方向の幅と、前記第2の外側領域の、前記第2の内側領域との境界面に対して垂直な方向の幅とは、おおむね同じであることを特徴とする。
請求項6の発明にかかる半導体装置は、請求項2〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記第1の内側領域の不純物濃度は、前記第2の内側領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする。請求項7の発明にかかる半導体装置は、請求項2〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記第1の外側領域の不純物濃度は、前記第2の外側領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする。請求項8の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記第1の並列pn構造部の前記第1導電型の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の並列pn構造部の前記第1導電型の半導体領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする。請求項9の発明にかかる半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1の並列pn構造部の前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の並列pn構造部の前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする。
請求項10の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の発明において、前記第2の並列pn構造部は、前記第1の並列pn構造部の周縁部に配置されていることを特徴とする。請求項11の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の発明において、前記並列pn構造の平面的パターンは、ストライプ状であることを特徴とする。
請求項12の発明にかかる半導体装置は、請求項11に記載の発明において、平面形状が矩形状をなす素子領域の中央部に前記第1の並列pn構造部が配置されており、前記素子領域の中央部に配置された前記第1の並列pn構造部の第1導電型の半導体領域の長手方向に垂直な辺に沿う周縁部に前記第1の並列pn構造部が配置され、前記素子領域の中央部に配置された前記第1の並列pn構造部の第1導電型の半導体領域の長手方向に平行な辺に沿う周縁部に前記第2の並列pn構造部が配置されていることを特徴とする。請求項13の発明にかかる半導体装置は、請求項10〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記第2の並列pn構造部の少なくとも一部が、耐圧構造の少なくとも一部を構成していることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項14の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体よりなる低抵抗層上に、該低抵抗層よりも高抵抗な第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させる工程と、前記エピタキシャル成長により前記低抵抗層上に積層された前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する工程と、前記第1導電型の半導体層に形成された前記トレンチ内に、第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させて、前記トレンチを前記第2導電型の半導体領域で埋める工程とを含み、前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、同一素子領域内に2以上の異なる幅および周期のトレンチを形成することを特徴とする。
この請求項14の発明によれば、並列pn構造を構成する第1導電型の半導体領域および第2導電型の半導体領域のそれぞれの幅および周期を短くしても、1回のトレンチエッチングでそのような幅および周期の短いトレンチを形成した後、1回のエピタキシャル成長でトレンチを理め込むことができるので、エピタキシャル成長と選択イオン注入を繰り返しおこなうのに比べて、工程数を大幅に少なくして異なる幅および周期の並列pn構造を作製することができる。
また、耐圧部に、活性部の並列pn構造を構成する第1導電型の半導体領域および第2導電型の半導体領域のそれぞれの幅および周期よりも短い幅および周期の第1導電型の半導体領域および第2導電型の半導体領域よりなる並列pn構造を配置する場合、耐圧部の並列pn構造を形成するためのトレンチパターンを活性部の並列pn構造を形成するためのトレンチパターンよりも微細にするだけでよい。したがって工程数を増加させなくてよいので製造コストをほとんど上昇させずに、耐圧部に微細な並列pn構造を作製することができる。
請求項15の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項14に記載の発明において、前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、最も幅の狭いトレンチが前記低抵抗層に達するまで、半導体層にトレンチを形成する処理を続けることを特徴とする。請求項16の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項14または15に記載の発明において、前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、第1の幅および周期を有する第1のトレンチ、および該第1のトレンチの周縁部に、第2の幅および周期を有する第2のトレンチを形成することを特徴とする。
請求項17の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項16に記載の発明において、前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、前記第2のトレンチの第2の幅および周期を、前記第1のトレンチの第1の幅および周期よりも、短くすることを特徴とする。請求項18の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項14または15に記載の発明において、前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、トレンチの平面的パターンをストライプ状にすることを特徴とする。
請求項19の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項18に記載の発明において、前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、平面形状が矩形状をなす素子領域の中央部に第1の幅および周期を有する第1のトレンチ、前記素子領域の中央部の前記第1のトレンチの長手方向に垂直な辺に沿う周縁部に第1の幅および周期を有する第1のトレンチ、前記素子領域の中央部の前記第1のトレンチの長手方向に平行な辺に沿う周縁部に第2の幅および周期を有する第2のトレンチを形成することを特徴とする。請求項20の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項19に記載の発明において、前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、前記第2のトレンチの第2の幅および周期を、前記第1のトレンチの第1の幅および周期よりも、短くすることを特徴とする。
請求項21の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項14〜20のいずれか一つに記載の発明において、前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を1回以上変化させることを特徴とする。請求項22の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項21に記載の発明において、前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を高く変化させることを特徴とする。
請求項23の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項21または22に記載の発明において、前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、幅の狭いトレンチが埋まった後、幅の広いトレンチが完全に埋まる前に、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を変化させ、その変化した不純物濃度の半導体で幅の広いトレンチを完全に埋めることを特徴とする。
この請求項23の発明によれば、活性部では、n型半導体領域と、そのn型半導体領域との接合部に近い外側領域よりも、その接合部から離れた内側領域の不純物濃度の方が高いp型半導体領域とからなる並列pn構造が得られる。その際、エピタキシャル成長中の不純物濃度を変更するには、エピタキシャル成長の途中でガス流量の比を変更するだけでよいので、連続した一回のエピタキシャル成長工程でトレンチの埋め込みを終えることができる。
請求項24の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項21または22に記載の発明において、前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、幅の狭いトレンチが完全に埋まる前に、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を変化させ、その変化した不純物濃度の半導体ですべてのトレンチを完全に埋めることを特徴とする。
この請求項24の発明によれば、活性部および耐圧部では、n型半導体領域と、そのn型半導体領域との接合部に近い外側領域よりも、その接合部から離れた内側領域の不純物濃度の方が高いp型半導体領域とからなる並列pn構造が得られる。その際、エピタキシャル成長中の不純物濃度を変更するには、エピタキシャル成長の途中でガス流量の比を変更するだけでよいので、連続した一回のエピタキシャル成長工程でトレンチの埋め込みを終えることができる。
本発明によれば、1回のエピタキシャル成長工程と、1回のトレンチエッチング工程と、1回の埋め込みエピタキシャル成長工程という少ない工程数で半導体装置を製造することによっても、十分なアバランシェ耐量と安定した耐圧を両立させた半導体装置が安価に得られるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置およびその製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。以下の説明および添付図面において、nまたはpを冠記した層や領域は、それぞれ電子または正孔がキャリアであることを意味する。また、nやpに付す+もしくは++、または-は、それぞれ比較的高不純物濃度または比較的低不純物濃度であることを表す。なお、すべての添付図面において同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる縦型MOSFETチップの要部を示す部分平面図である。なお、図1では、並列pn構造の表面層およびその上に形成される素子の表面構造については省略している。以下の説明では、便宜上、並列pn構造のnドリフト領域とp仕切り領域とが交互に並ぶ方向をx方向とし、各nドリフト領域および各p仕切り領域が伸びる方向をy方向とする。
図1に示すように、MOSFETのオン状態において電流が流れる活性部は、たとえば矩形状をなすチップの中央部に配置されており、チップの周縁部に設けられた耐圧部で囲まれている。ドリフト層を構成する並列pn構造は、矩形状のチップのx方向の一辺から、その対辺までy方向に伸びるnドリフト領域12,n領域19およびp仕切り領域13,20を、x方向に交互に繰り返し接合した、ストライプ状の平面形状をなす構成となっている。
並列pn構造は、第1の並列pn構造部1と第2の並列pn構造部2に分けられる。第1の並列pn構造部1と第2の並列pn構造部2とは、第1の並列pn構造部1のnドリフト領域12と第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20とで接している。第2の並列pn構造部2のn領域19およびp仕切り領域20の幅および繰り返しの周期は、第1の並列pn構造部1のnドリフト領域12およびp仕切り領域13の幅および繰り返しの周期よりも短い。実施の形態1では、nドリフト領域12,n領域19およびp仕切り領域13,20は、矩形状のチップのx方向の一辺からその対辺に至るまで連続しており、途中でその幅および周期は変わらない。
活性部の並列pn構造は、第1の並列pn構造部1でできている。耐圧部の、矩形状のチップのx方向の辺と活性部との間の領域は、活性部から続く第1の並列pn構造部1となっている。また、耐圧部において、矩形状のチップのy方向の辺に沿う領域は、第2の並列pn構造部2、すなわち微細な並列pn構造となっている。つまり、並列pn構造は、矩形状のチップのx方向の一辺とその対辺との間で、活性部を含まない領域では、活性部を含む領域よりも微細なピッチとなっている。また、矩形状のチップのy方向の辺を終端とする縁は、n領域22となっている。さらに、矩形状のチップの四辺に沿って、チャネルストッパー領域23が設けられている。
図2は、図1中の、活性部および耐圧部をx方向に横切る切断線A−A’における断面構成を示す縦断面図である。図2に示すように、第1の並列pn構造部1および第2の並列pn構造部2が、それぞれ活性部および耐圧部において、低抵抗層であるn++ドレイン層11の表面上に設けられている。ドレイン電極24は、n++ドレイン層11の裏面に設けられている。
活性部における断面構成はつぎのようになっている。図2に示すように、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13は、nドリフト領域12との接合部から離れた内側領域(第1の内側領域)に、nドリフト領域12との接合部に近い外側領域(第1の外側領域)よりも不純物濃度の高いp+領域14を有している。このp+領域14は、第1の並列pn構造部1の表面から所定の深さまで設けられている。図2に示す例では、p+領域14は、p仕切り領域13の途中まで設けられており、n++ドレイン層11には接していない。
pウェル領域15は、p仕切り領域13に連続して、第1の並列pn構造部1の表面層に選択的に設けられている。n+ソース領域16は、pウェル領域15の内部において、pウェル領域15の表面層に選択的に設けられている。p+コンタクト領域28は、pウェル領域15の内部において、pウェル領域15の表面層に選択的に設けられている。多結晶シリコンよりなるゲート電極17は、pウェル領域15の、n+ソース領域16とnドリフト領域12とに挟まれた表面上に、ゲート絶縁膜18を介して設けられている。ソース電極25は、第1の並列pn構造部1の上に設けられており、n+ソース領域16およびp+コンタクト領域28の表面に共通に接触している。
耐圧部における断面構成はつぎのようになっている。図2に示すように、フィールドプレート酸化膜21は、第1の並列pn構造部1の、第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20に接するnドリフト領域12から、第2の並列pn構造部2の、チップ終端のn領域22に接するp仕切り領域20までの半導体表面を被覆している。フィールドプレート酸化膜21は、電界集中の緩和、並びに素子表面の保護および安定化に寄与する。ソース電極25は、活性部からフィールドプレート酸化膜21の上へ伸び、フィールドプレート酸化膜21の途中まで設けられている。つまり、電界が集中するソース電極25の終端は、耐圧部上に位置している。
チップ終端のn領域22は、後述する製造方法においてn++ドレイン層11の上にエピタキシャル成長させたn半導体層がそのまま残った領域である。したがって、n領域22の不純物濃度は、第1の並列pn構造部1のnドリフト領域12と同程度(1×1015cm-3以上)である。そのため、n領域22では、空乏層はほとんど伸びないので、空乏層が伸張してくる可能性のあるフィールドプレート酸化膜21の下の部分は、図示したように、n領域19およびp仕切り領域20が続いていることが望ましい。
低抵抗のチャネルストッパー領域23は、チップ終端のn領域22の表面層に設けられている。ストッパー電極26は、チャネルストッパー領域23に接し、フィールドプレート酸化膜21の途中の上まで伸びている。ストッパー電極26は、ソース電極25から離れており、ストッパー電極26にはドレイン電極24と同じ電位が印加される。
特に限定されるものではないが、一例として、600Vクラスの耐圧を有する半導体素子について、各部の寸法および不純物濃度を挙げる。n++ドレイン層11の比抵抗は、0.01Ωcmである。n++ドレイン層11の厚さは、350μm程度である。pウェル領域15を含む並列pn構造の厚さは、50μm程度である。pウェル領域15の深さは、約3μmである。
第1の並列pn構造部1では、p仕切り領域13のx方向の幅は、p+領域14(第1の内側領域)で2μm程度であり、p+領域14以外の領域(第1の外側領域)で片側1.5μm程度ずつであり、合計3μm程度であり、両者を合わせて5μmである。p仕切り領域13の不純物濃度は、p+領域14(第1の内側領域)で4.9×1015cm-3程度であり、p+領域14以外の領域(第1の外側領域)で4.46×1015cm-3程度である。nドリフト領域12のx方向の幅は、5μmである。nドリフト領域12の不純物濃度は、一定であり、4.46×1015cm-3程度である。
第2の並列pn構造部2では、n領域19およびp仕切り領域20のx方向の幅は、ともに3μmである。また、n領域19およびp仕切り領域20の不純物濃度は、それぞれ第1の並列pn構造部1のnドリフト領域12およびp仕切り領域13の不純物濃度よりも低く、ともに8×1014cm-3程度である。
つぎに、上述した構成の半導体装置の動作について説明する。ゲート電極17に正電圧が印加されると、pウェル領域15の、ゲート電極17の直下の領域の表面層に反転層が誘起される。そして、この反転層を介して、n+ソース領域16からnドリフト領域12の表面層のチャネル領域12aに電子が注入される。チャネル領域12aに注入された電子は、nドリフト領域12を通ってn++ドレイン層11に到達する。それによって、ドレイン電極24とソース電極25が導通する。
ゲート電極17に印加された正電圧が取り除かれると、pウェル領域15の表面層に誘起されていた反転層が消滅する。それによって、ドレイン電極24とソース電極25との間の導通が解消され、ドレイン電極24とソース電極25との間が遮断される。第1の並列pn構造部1の各p仕切り領域13は、pウェル領域15を介してソース電極25に電気的に接続されているので、逆バイアス電圧がさらに大きくなると、pウェル領域15とチャネル領域12aとの間のpn接合Jaからnドリフト領域12およびp仕切り領域13内に、それぞれ空乏層が広がる。それによって、nドリフト領域12およびp仕切り領域13が空乏化される。その際、空乏層は、各nドリフト領域12において、その両側のp仕切り領域13からnドリフト領域12の幅方向に広がるので、非常に速く空乏化する。したがって、nドリフト領域12の不純物濃度を高めることができる。
上述したように、第1の並列pn構造部1では、p仕切り領域13の内側領域に不純物濃度の高いp+領域14が設けられている。それによって、アバランシェ発生時のチャージバランスが確保され、負性抵抗が改善されて、動作抵抗が正となる。動作抵抗が正になると、アバランシェ電流が流れるとともに、耐圧が上昇するので、アバランシェはp+領域14の全体で発生する。それによって、アバランシェ電流の集中が起こらないので、アバランシェ耐量が向上する。
つぎに、MOSFETがオフ状態であるときの耐圧部の振る舞いについて説明する。まず、図2に示す断面、すなわち活性部および耐圧部をx方向に横切る断面での振る舞いについて説明する。耐圧部において活性部からソース電極25が伸びている領域では、フィールドプレート酸化膜21の直下における電位が一定である。したがって、第2の並列pn構造部2のn領域19とp仕切り領域20とのpn接合から空乏層が広がり、耐圧が保持される。
一方、ソース電極25のない領域では、p仕切り領域20はフローティングとなる。したがって、この領域では、p仕切り領域20は、第2の並列pn構造部2の表面からn++ドレイン層11まで貫かれたガードリングとして機能することになる。つまり、第2の並列pn構造部2において、ソース電極25のない領域は、周期的にp仕切り領域20によるガードリングを設けた構造となる。たとえば、上述したように、n領域19およびp仕切り領域20の幅がともに3μmであれば、ガードリングの周期は6μmである。
仮に、活性部および耐圧部をx方向に横切る断面においても、活性部の第1の並列pn構造部1と同様に、並列pn構造として、それぞれ幅が5μmであり、不純物濃度が4.46×1015cm-3であるn領域およびp仕切り領域を設けた場合には、ガードリングの周期は、10μmとなる。それに対して、本実施の形態では、ガードリングの周期は6μmであり、またn領域19およびp仕切り領域20の不純物濃度は、ともに8×1014cm-3であるので、耐圧が著しく向上する。
一方、図1中の、活性部および耐圧部をy方向に横切る切断線B−B’における断面の耐圧部では、上述したように、活性部の第1の並列pn構造部1がそのまま延長された構造となっている。この断面における耐圧部では、各p仕切り領域13は、ドレイン電極24に落ちているので、各p仕切り領域20と各n領域19のpn接合から空乏層が広がる。つまり、ドレイン電極24からストッパー電極26まで超接合構造が続いている構造になっている。したがって、ドレイン電極24からストッパー電極26までの距離が、活性部における第1の並列pn構造部1の深さよりも長ければ、十分に耐圧を確保することができるので、活性部および耐圧部をy方向に横切る断面における耐圧部では、並列pn構造のピッチを変更しなくてもよい。
つぎに、実施の形態1の半導体装置の製造方法について説明する。まず、図3に示すように、たとえば、比抵抗が0.01Ωcmであり、厚さが350μm程度である低抵抗のn++半導体基板31上に、不純物濃度が6×1015cm-3程度であるn半導体層32を50μmの厚さまでエピタキシャル成長させる。
ついで、図4に示すように、エピタキシャル成長させたn半導体層32の表面上にマスク酸化膜33を酸化やCVD法により、たとえば、16000オングストロームの厚さに形成する。そして、フォトリソグラフィ工程により、マスク酸化膜33にトレンチ形状のパターニングを施す。ついで、たとえば、RIE法などによって、n半導体層32に、5μmおきに幅5μmの第1のトレンチ34と、3μmおきに幅3μmの第2のトレンチ35を、n++半導体基板31に達する深さまで掘り込む。
活性部となる領域には、第1のトレンチ34を掘り込む。耐圧部となる領域の、矩形状のチップのx方向の辺と活性部となる領域との間の領域には、第1のトレンチ34を掘り込む。また、耐圧部となる領域において、矩形状のチップのy方向の辺に沿う領域には、第2のトレンチ35を掘り込む。
トレンチを掘り込む際、つぎのことに注意する。すなわち、トレンチ34,35の幅が異なる場合、幅の狭い第2のトレンチ35では、トレンチ形成時のプラズマの量が少なくなるので、幅の広い第1のトレンチ34よりも浅くなる。したがって、第1のトレンチ34がn++半導体基板31に丁度到達する深さでトレンチを掘ると、第2のトレンチ35はn++半導体基板31まで到達しない。そのため、後の工程でトレンチ34,35内をp半導体で埋めた場合、図15に示すように、耐圧部では、p仕切り領域20がn++ドレイン層11に達しない構造となってしまい、耐圧が低下してしまうという不具合を生じる。これを防ぐため、幅の狭い第2のトレンチ35がn++半導体基板31に達するまで、トレンチを掘る必要がある。
トレンチ34,35を形成した後、図5に示すように、エピタキシャル成長をおこなって、第2のトレンチ35をp半導体36で完全に埋める。この時点では、第2のトレンチ35よりも幅の広い第1のトレンチ34は、p半導体36で埋め尽くされずに、その中央部に空隙37が残る状態となる。p半導体36の不純物濃度は、先にエピタキシャル成長させたn半導体層32と同じ6×1015cm-3程度とする。
エピタキシャル成長を継続しておこなっている途中で、第2のトレンチ35がp半導体36で完全に埋まった後、第1のトレンチ34がp半導体36で完全に埋まる前に、チャンバー内に供給するガス濃度比を変更し、図6に示すように、第1のトレンチ34に残った空隙37を、p半導体36よりも高い不純物濃度のp+半導体38で埋める。p+半導体38の不純物濃度は、たとえば6.6×1015cm-3程度とする。この一連のエピタキシャル成長において、トレンチエッチングの際に用いたマスク酸化膜33は、表面部へのエピタキシャル成長を防ぐマスクとなる。
このエピタキシャル成長では、ウェハ面内での各トレンチの深さおよび幅の違い、あるいはウェハ面内でのエピタキシャル成長速度の違いに起因して、各トレンチごとで段差が発生する。この段差を後の工程に残さないために、すべてのトレンチに対してp+半導体38をマスク酸化膜33の表面よりも上まで十分に成長させる。そして、エピタキシャル成長時に発生した段差を表面の研磨により除去し、続けてマスク酸化膜33の除去と平坦化をおこなうことにより、図7に示す半導体装置の基板ができあがる。
図7に示す基板において、n++半導体基板31は、低抵抗層である前記n++ドレイン層11となる。n++半導体基板31上にエピタキシャル成長させたn半導体層32の、活性部となる領域、および耐圧部となる領域の、矩形状のチップのx方向の辺と活性部となる領域との間の領域(図7には、現れていない)にそれぞれ残った部分32aは、前記第1の並列pn構造部1のnドリフト領域12となる。また、同n半導体層32の、耐圧部となる領域において、矩形状のチップのy方向の辺に沿う領域に残った部分32bは、前記第2の並列pn構造部2のn領域19となる。さらに、同n半導体層32の、トレンチが形成されずに残ったチップ終端部分32cは、前記n領域22となる。
また、トレンチに埋め込まれたp半導体36のうち、幅の広い第1のトレンチ34に埋め込まれたp半導体36a、およびその内側領域に埋め込まれたp+半導体38は、それぞれ前記第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13およびp+領域14となる。同p半導体36のうち、幅の狭い第2のトレンチ35に埋め込まれたp半導体36bは、前記第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20となる。
そして、この基板に、MOS構造およびフィールドプレート酸化膜21を作製した後、ドレイン電極24、ソース電極25およびストッパー電極26を蒸着し、パッシベーション膜を積層すれば、図2に示す構成の半導体装置ができあがる。なお、図2では、パッシベーション膜は省略されている。MOS構造を作製する際の熱履歴により、n半導体部分32a,32b、p半導体36a,36bおよびp+半導体38の間で不純物の相互拡散が起こり、それぞれの不純物濃度が低下する。
第1の並列pn構造部1のn領域12となるn半導体部分32aおよびp仕切り領域13となるp半導体36aの不純物濃度は、ともに4.46×1015cm-3程度となる。p+領域14となるp+半導体38の不純物濃度は、4.9×1015cm-3程度となる。また、第2の並列pn構造部2のn領域19となるn半導体部分32bおよびp仕切り領域20となるp半導体36bの不純物濃度は、ともに8×1014cm-3程度となる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかる縦型MOSFETチップの活性部および耐圧部をx方向に横切る断面構成を示す縦断面図である。ただし、x方向およびy方向については、実施の形態1と同じとする。したがって、図8は、図1中の切断線A−A’に相当する断面の構成を示している。
図8に示すように、実施の形態2では、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13と同様に、第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20は、n領域19との接合部から離れた内側領域(第2の内側領域)に、n領域19との接合部に近い外側領域(第2の外側領域)よりも不純物濃度の高いp+領域27を有している。その他の構成は、実施の形態1と同じである。以下、実施の形態1と異なる点についてのみ、説明する。
+領域27は、第2の並列pn構造部2の表面から所定の深さまで設けられており、第1の並列pn構造部1のp+領域14(第1の内側領域)よりも浅い。また、p+領域27のx方向の幅は、p+領域14のx方向の幅よりも狭く、たとえば1μm程度である。したがって、p+領域27の、第2の並列pn構造部2の表面に平行な断面の面積は、p+領域14の、第1の並列pn構造部1の表面に平行な断面の面積よりも小さい。また、p仕切り領域20の、p+領域27以外の領域(第2の外側領域)のx方向の幅は、p仕切り領域13の、p+領域14以外の領域(第1の外側領域)のx方向の幅とおおむね同じであり、たとえば、片側1μm程度ずつであり、合計2μm程度である。したがって、p+領域14の幅は3μm程度である。
+領域27の不純物濃度は、p+領域14の不純物濃度よりも低く、たとえば8.8×1014cm-3程度である。p仕切り領域20の、p+領域27以外の領域の不純物濃度は、p仕切り領域13の、p+領域14以外の領域の不純物濃度よりも低く、たとえば8×1014cm-3程度である。特に断らない限り、その他の寸法や不純物濃度は、実施の形態1と同じである。実施の形態2のように、耐圧部の中央部に不純物濃度の高い領域が存在すると、空乏層がより一層、伸びやすくなるので、実施の形態1に比べて、耐圧を確保しやすいという効果が得られる。
実施の形態2の半導体装置を製造するにあたっては、まず、図3および図4に示すように、n++半導体基板31上にn半導体層32をエピタキシャル成長させた後、マスク酸化膜33を用いて第1および第2のトレンチ34,35を形成する。ついで、図9に示すように、p半導体36のエピタキシャル成長をおこなう。その際、第1のトレンチ34および第2のトレンチ35がp半導体36で埋め尽くされずに、その中央部にそれぞれ空隙37および空隙39が残る状態で、チャンバー内に供給するガス濃度比を変更する。
そして、図10に示すように、それら空隙37,39を、p半導体36よりも高い不純物濃度のp+半導体38で埋め、表面の段差を消滅させることにより、半導体装置の基板ができあがる。p半導体36の不純物濃度は、先にエピタキシャル成長させたn半導体層32と同じ6×1015cm-3程度とする。p+半導体38の不純物濃度は、たとえば6.6×1015cm-3程度とする。
図10に示す基板において、トレンチに埋め込まれたp半導体36のうち、幅の広い第1のトレンチ34に埋め込まれたp半導体36a、およびその内側領域に埋め込まれたp+半導体38aは、それぞれ前記第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13およびp+領域14となる。同p半導体36のうち、幅の狭い第2のトレンチ35に埋め込まれたp半導体36b、およびその内側領域に埋め込まれたp+半導体38bは、それぞれ前記第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20およびp+領域27となる。
そして、この基板に、MOS構造およびフィールドプレート酸化膜21を作製した後、ドレイン電極24、ソース電極25およびストッパー電極26を蒸着し、図示省略したパッシベーション膜を積層すれば、図8に示す構成の半導体装置ができあがる。MOS構造を作製する際の熱履歴による不純物の相互拡散により、第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20となるp半導体36bの不純物濃度は、8×1014cm-3程度となる。また、p+領域27となるp+半導体38bの不純物濃度は、8.8×1014cm-3程度となる。第1の並列pn構造部1のp+領域14となるp+半導体38aの不純物濃度は、4.9×1015cm-3程度となる。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3にかかる縦型MOSFETチップの要部を示す部分平面図である。なお、図11では、並列pn構造の表面層およびその上に形成される素子の表面構造については省略している。実施の形態3においては、x方向およびy方向を実施の形態1と同じとする。
図11に示すように、実施の形態3は、実施の形態1の図1に示す平面パターンにおいて、耐圧部の、矩形状のチップのx方向の辺と活性部との間の領域の並列pn構造を、活性部の第1の並列pn構造部1よりも微細なピッチの第2の並列pn構造部2としたものである。すなわち、耐圧部の、矩形状のチップの四辺の周縁に沿う領域全体が、第2の並列pn構造部2でできている。
実施の形態1と同様に、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13にのみp+領域14が設けられている場合には、図11中の、活性部および耐圧部をx方向に横切る切断線C−C’における断面構成は、図2に示す構成と同じになる。その場合の寸法および濃度は、実施の形態1と同じであり、製造方法も実施の形態1と同じである。ただし、マスク酸化膜33のパターニングを、図11に示す並列pn構造のパターンにあわせて変更し、トレンチのパターンを変更する。このような構成によれば、耐圧部において空乏層がより一層、広がりやすくなるので、実施の形態1よりもさらに安定した耐圧を確保することができる。
また、実施の形態2と同様に、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13内にp+領域14が設けられ、かつ第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20内にp+領域27が設けられている場合には、図11中の切断線C−C’における断面構成は、図8に示す構成と同じになる。その場合の寸法および濃度は、実施の形態2と同じであり、製造方法も実施の形態2と同じである。ただし、マスク酸化膜33のパターニングを、図11に示す並列pn構造のパターンにあわせて変更し、トレンチのパターンを変更する。このような構成によれば、耐圧部において空乏層がより一層、広がりやすくなるので、実施の形態2よりもさらに安定した耐圧を確保することができる。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4にかかる縦型MOSFETチップの要部を示す部分平面図である。なお、図12では、並列pn構造の表面層およびその上に形成される素子の表面構造については省略している。実施の形態4においては、x方向およびy方向を実施の形態1と同じとする。
図12に示すように、実施の形態4は、実施の形態3の図11に示す平面パターンにおいて、耐圧部の第2の並列pn構造部2を、そのストライプパターンが活性部の第1の並列pn構造部1のストライプパターンに対して直交するように、配置したものである。すなわち、耐圧部では、第2の並列pn構造部2は、x方向に伸びるn領域19およびp仕切り領域20をy方向に交互に繰り返し接合した構成となっている。この場合、n領域22は、矩形状のチップのx方向の辺を終端とする縁に沿って設けられている。
実施の形態1と同様に、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13にのみp+領域14が設けられている場合には、寸法および濃度は、実施の形態1と同じであり、製造方法も実施の形態1と同じである。また、実施の形態2と同様に、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13内にp+領域14が設けられ、かつ第2の並列pn構造部2のp仕切り領域20内にp+領域27が設けられている場合には、寸法および濃度は、実施の形態2と同じであり、製造方法も実施の形態2と同じである。ただし、いずれの場合でも、マスク酸化膜33のパターニングを、図12に示す並列pn構造のパターンにあわせて変更し、トレンチのパターンを変更する。
実施の形態5.
図13は、本発明の実施の形態5にかかる縦型MOSFETチップの要部を示す部分平面図である。なお、図13では、並列pn構造の表面層およびその上に形成される素子の表面構造については省略している。図13に示すように、実施の形態5は、実施の形態1の図1に示す平面パターンにおいて、耐圧部の第2の並列pn構造部2Aを、ストライプパターンではなく、p仕切り領域20がn領域19に囲まれるようにして離散的に配置された構成としたものである。この場合、n領域22は、矩形状のチップの四辺に沿って設けられている。活性部の構成は、実施の形態1と同じである。
p仕切り領域20は、第2の並列pn構造部2Aの表面に平行な断面の形状が略円形(楕円形、長円形を含む)をなす柱状の領域である。図13に示す例では、p仕切り領域20の配置パターンは、六方最密格子状になっているが、正方格子状などでもよい。p仕切り領域20を構成する柱状領域の、第2の並列pn構造部2Aの表面に平行な断面の面積は、第2の並列pn構造部2Aの表面からn++ドレイン層11に至るまで、一定である。
また、p仕切り領域20の断面の円の直径は、活性部の第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13の幅よりも小さい。実施の形態5では、p仕切り領域20が離散的に配置されているために電位の回り込みが起こらず、耐圧構造としてガードリングを用いることができる。
実施の形態1と同様に、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13にのみp+領域14が設けられている構成とすることができる。この場合、製造方法は、実施の形態1と同じである。また、実施の形態2と同様に、第1の並列pn構造部1のp仕切り領域13内にp+領域14が設けられ、かつ第2の並列pn構造部2Aのp仕切り領域20内にp+領域27が設けられている構成としてもよい。この場合には、製造方法は、実施の形態2と同じである。ただし、いずれの場合でも、マスク酸化膜33のパターニングを、図13に示す並列pn構造のパターンにあわせて変更し、トレンチのパターンを変更する。
実施の形態6.
図14は、本発明の実施の形態6にかかる縦型MOSFETチップの要部を示す部分平面図である。なお、図14では、並列pn構造の表面層およびその上に形成される素子の表面構造については省略している。図14に示すように、実施の形態6は、実施の形態5の図13に示す平面パターンにおいて、活性部の第1の並列pn構造部1Aを、ストライプパターンではなく、p仕切り領域13がnドリフト領域12に囲まれるようにして離散的に配置された構成としたものである。耐圧部の構成は、実施の形態5と同じである。
p仕切り領域13は、第1の並列pn構造部1Aの表面に平行な断面の形状が略円形(楕円形、長円形を含む)をなす柱状の領域である。図14に示す例では、p仕切り領域13の配置パターンは、六方最密格子状になっているが、正方格子状などでもよい。p仕切り領域13を構成する柱状領域の、第1の並列pn構造部1Aの表面に平行な断面の面積は、第1の並列pn構造部1Aの表面からn++ドレイン層11に至るまで、一定である。
また、p仕切り領域13およびp仕切り領域20の断面形状がともに円形の場合、耐圧部におけるp仕切り領域20の円の直径は、活性部におけるp仕切り領域13の円の直径よりも小さい。実施の形態6では、p仕切り領域13,20が離散的に配置されているために電位の回り込みが起こらず、耐圧構造としてガードリングを用いることができる。
実施の形態1と同様に、第1の並列pn構造部1Aのp仕切り領域13にのみp+領域14が設けられている構成とすることができる。この場合、製造方法は、実施の形態1と同じである。また、実施の形態2と同様に、第1の並列pn構造部1Aのp仕切り領域13内にp+領域14が設けられ、かつ第2の並列pn構造部2Aのp仕切り領域20内にp+領域27が設けられている構成としてもよい。この場合には、製造方法は、実施の形態2と同じである。ただし、いずれの場合でも、マスク酸化膜33のパターニングを、図14に示す並列pn構造のパターンにあわせて変更し、トレンチのパターンを変更する。
以上において、本発明は、上述した各実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、厚さや幅などの寸法および濃度は一例であり、本発明はそれらの数値に限定されるものではない。また、並列pn構造上に、MOSFET以外の素子、たとえばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)やバイポーラトランジスタ等を作製してもよい。また、上述した各実施の形態では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、本発明は第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としても同様に成り立つ。
以上のように、本発明は、大電力用半導体装置に有用であり、特に、並列pn構造をドリフト部に有するMOSFETやIGBTやバイポーラトランジスタ等の高耐圧化と大電流容量化を両立させることのできる半導体装置に適している。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の要部を示す部分平面図である。 図1中の切断線A−A’における断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の要部を示す部分平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の要部を示す部分平面図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の要部を示す部分平面図である。 本発明の実施の形態5にかかる半導体装置の要部を示す部分平面図である。 本発明の実施の形態6にかかる半導体装置の要部を示す部分平面図である。 トレンチの掘り込みが不十分な半導体装置の製造途中の断面構成を示す縦断面図である。
符号の説明
1,1A 第1の並列pn構造部
2,2A 第2の並列pn構造部
11 第1導電型の低抵抗層(n++ドレイン層)
12 第1導電型の半導体領域(nドリフト領域)
13,20 第2導電型の半導体領域(p仕切り領域)
14 第1の内側領域(p+領域)
19 n領域
27 第2の内側領域(p+領域)
31 第1導電型の低抵抗層(n++半導体基板)
32,32a,32b,32c エピタキシャル成長させた第1導電型の半導体(n半導体層)
34 第1のトレンチ
35 第2のトレンチ
36,36a,36b トレンチを埋める第2導電型の半導体(p半導体)
38,38a,38b トレンチを埋める第2導電型の半導体(p+半導体)

Claims (24)

  1. 第1導電型の半導体領域と、第2導電型の半導体領域とが、交互に繰り返し接合された並列pn構造を、第1導電型の低抵抗層上に有する半導体装置であって、
    前記並列pn構造は、前記第1導電型の半導体領域と前記第2導電型の半導体領域との接合の繰り返しの周期が第1の周期である第1の並列pn構造部と、前記第1の周期よりも短い第2の周期である第2の並列pn構造部を有し、
    前記第1の並列pn構造部では、前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度が、前記第1導電型の半導体領域との接合部に近い第1の外側領域よりも、該第1の外側領域の内側で、かつ前記第1の並列pn構造部の表面から所定の深さまでの第1の内側領域で、高くなっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2の並列pn構造部では、前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度が、前記第1導電型の半導体領域との接合部に近い第2の外側領域よりも、該第2の外側領域の内側で、かつ前記第2の並列pn構造部の表面から所定の深さまでの第2の内側領域で、高くなっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の内側領域の、前記並列pn構造の表面に平行な断面の面積は、前記第2の内側領域の、前記並列pn構造の表面に平行な断面の面積よりも、大きいことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の内側領域は、前記第2の内側領域よりも、前記並列pn構造の表面に対して深いことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の外側領域の、前記第1の内側領域との境界面に対して垂直な方向の幅と、前記第2の外側領域の、前記第2の内側領域との境界面に対して垂直な方向の幅とは、おおむね同じであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記第1の内側領域の不純物濃度は、前記第2の内側領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 前記第1の外側領域の不純物濃度は、前記第2の外側領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  8. 前記第1の並列pn構造部の前記第1導電型の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の並列pn構造部の前記第1導電型の半導体領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置。
  9. 前記第1の並列pn構造部の前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の並列pn構造部の前記第2導電型の半導体領域の不純物濃度よりも、高いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  10. 前記第2の並列pn構造部は、前記第1の並列pn構造部の周縁部に配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の半導体装置。
  11. 前記並列pn構造の平面的パターンは、ストライプ状であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の半導体装置。
  12. 平面形状が矩形状をなす素子領域の中央部に前記第1の並列pn構造部が配置されており、前記素子領域の中央部に配置された前記第1の並列pn構造部の第1導電型の半導体領域の長手方向に垂直な辺に沿う周縁部に前記第1の並列pn構造部が配置され、前記素子領域の中央部に配置された前記第1の並列pn構造部の第1導電型の半導体領域の長手方向に平行な辺に沿う周縁部に前記第2の並列pn構造部が配置されていることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第2の並列pn構造部の少なくとも一部が、耐圧構造の少なくとも一部を構成していることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一つに記載の半導体装置。
  14. 第1導電型の半導体よりなる低抵抗層上に、該低抵抗層よりも高抵抗な第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させる工程と、
    前記エピタキシャル成長により前記低抵抗層上に積層された前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する工程と、
    前記第1導電型の半導体層に形成された前記トレンチ内に、第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させて、前記トレンチを前記第2導電型の半導体領域で埋める工程と、
    を含み、
    前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、同一素子領域内に2以上の異なる幅および周期のトレンチを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、最も幅の狭いトレンチが前記低抵抗層に達するまで、半導体層にトレンチを形成する処理を続けることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、第1の幅および周期を有する第1のトレンチ、および該第1のトレンチの周縁部に、第2の幅および周期を有する第2のトレンチを形成することを特徴とする請求項14または15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、前記第2のトレンチの第2の幅および周期を、前記第1のトレンチの第1の幅および周期よりも、短くすることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、トレンチの平面的パターンをストライプ状にすることを特徴とする請求項14または15に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、平面形状が矩形状をなす素子領域の中央部に第1の幅および周期を有する第1のトレンチ、前記素子領域の中央部の前記第1のトレンチの長手方向に垂直な辺に沿う周縁部に第1の幅および周期を有する第1のトレンチ、前記素子領域の中央部の前記第1のトレンチの長手方向に平行な辺に沿う周縁部に第2の幅および周期を有する第2のトレンチを形成することを特徴とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第1導電型の半導体層にトレンチを形成する際に、前記第2のトレンチの第2の幅および周期を、前記第1のトレンチの第1の幅および周期よりも、短くすることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を1回以上変化させることを特徴とする請求項14〜20のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を高く変化させることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、幅の狭いトレンチが埋まった後、幅の広いトレンチが完全に埋まる前に、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を変化させ、その変化した不純物濃度の半導体で幅の広いトレンチを完全に埋めることを特徴とする請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記トレンチを第2導電型の半導体領域で埋めている途中で、幅の狭いトレンチが完全に埋まる前に、該第2導電型の半導体領域の不純物濃度を変化させ、その変化した不純物濃度の半導体ですべてのトレンチを完全に埋めることを特徴とする請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法。
JP2004008365A 2004-01-15 2004-01-15 半導体装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4867131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004008365A JP4867131B2 (ja) 2004-01-15 2004-01-15 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004008365A JP4867131B2 (ja) 2004-01-15 2004-01-15 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005203565A true JP2005203565A (ja) 2005-07-28
JP4867131B2 JP4867131B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=34821736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004008365A Expired - Fee Related JP4867131B2 (ja) 2004-01-15 2004-01-15 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4867131B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7372100B2 (en) 2005-11-30 2008-05-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device
JP2010177373A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Sony Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2010258063A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Sumco Corp 半導体基板の評価方法
JP2012156151A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 Sanken Electric Co Ltd 半導体装置
CN102646708A (zh) * 2011-02-17 2012-08-22 富士电机株式会社 超结半导体器件
JP2012533167A (ja) * 2009-07-31 2012-12-20 富士電機株式会社 半導体装置
CN102881723A (zh) * 2011-07-14 2013-01-16 上海华虹Nec电子有限公司 一种半导体器件结构及其制作方法
WO2013008543A1 (ja) * 2011-07-14 2013-01-17 富士電機株式会社 高耐圧半導体装置
JP2013149761A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
US8735982B2 (en) 2010-11-09 2014-05-27 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device with superjunction structure
CN104916700A (zh) * 2015-06-18 2015-09-16 中航(重庆)微电子有限公司 超级结布局结构
CN105161518A (zh) * 2015-06-18 2015-12-16 中航(重庆)微电子有限公司 超级结布局结构
CN105206674A (zh) * 2015-08-11 2015-12-30 张家港意发功率半导体有限公司 一种超结终端的vdmos结构
JP2016111129A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 ローム株式会社 半導体装置
JP2019110235A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP7297976B2 (ja) 2017-12-19 2023-06-26 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001168327A (ja) * 1999-12-09 2001-06-22 Hitachi Ltd 半導体装置とそれを用いたパワースイッチング駆動システム
JP2001298191A (ja) * 2000-02-09 2001-10-26 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2002016250A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2003204065A (ja) * 2002-01-08 2003-07-18 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2003273355A (ja) * 2002-03-18 2003-09-26 Toshiba Corp 半導体素子およびその製造方法
JP2004134714A (ja) * 2002-08-13 2004-04-30 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体素子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001168327A (ja) * 1999-12-09 2001-06-22 Hitachi Ltd 半導体装置とそれを用いたパワースイッチング駆動システム
JP2001298191A (ja) * 2000-02-09 2001-10-26 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2002016250A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2003204065A (ja) * 2002-01-08 2003-07-18 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2003273355A (ja) * 2002-03-18 2003-09-26 Toshiba Corp 半導体素子およびその製造方法
JP2004134714A (ja) * 2002-08-13 2004-04-30 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体素子

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7372100B2 (en) 2005-11-30 2008-05-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device
US8507977B2 (en) 2009-01-28 2013-08-13 Sony Corporation Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP2010177373A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Sony Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US8115250B2 (en) 2009-01-28 2012-02-14 Sony Corporation Semiconductor device and manufacturing method of the same
US8212312B2 (en) 2009-01-28 2012-07-03 Sony Corporation Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP2010258063A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Sumco Corp 半導体基板の評価方法
US9577087B2 (en) 2009-07-31 2017-02-21 Fui Electric Co., Ltd. Semiconductor apparatus
JP2012533167A (ja) * 2009-07-31 2012-12-20 富士電機株式会社 半導体装置
US8735982B2 (en) 2010-11-09 2014-05-27 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device with superjunction structure
JP2012156151A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 Sanken Electric Co Ltd 半導体装置
CN102646708A (zh) * 2011-02-17 2012-08-22 富士电机株式会社 超结半导体器件
JP2012174704A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Fuji Electric Co Ltd 超接合半導体素子
WO2013008543A1 (ja) * 2011-07-14 2013-01-17 富士電機株式会社 高耐圧半導体装置
CN103493207A (zh) * 2011-07-14 2014-01-01 富士电机株式会社 高击穿电压半导体器件
CN102881723A (zh) * 2011-07-14 2013-01-16 上海华虹Nec电子有限公司 一种半导体器件结构及其制作方法
US8748982B2 (en) 2011-07-14 2014-06-10 Fuji Electric Co., Ltd. High breakdown voltage semiconductor device
JPWO2013008543A1 (ja) * 2011-07-14 2015-02-23 富士電機株式会社 高耐圧半導体装置
TWI553861B (zh) * 2011-07-14 2016-10-11 Fuji Electric Co Ltd High withstand voltage semiconductor device
JP2013149761A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2016111129A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 ローム株式会社 半導体装置
CN104916700A (zh) * 2015-06-18 2015-09-16 中航(重庆)微电子有限公司 超级结布局结构
CN105161518A (zh) * 2015-06-18 2015-12-16 中航(重庆)微电子有限公司 超级结布局结构
CN105206674A (zh) * 2015-08-11 2015-12-30 张家港意发功率半导体有限公司 一种超结终端的vdmos结构
JP2019110235A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP7081876B2 (ja) 2017-12-19 2022-06-07 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US11456378B2 (en) 2017-12-19 2022-09-27 Lapis Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor device having super junction structure with varying width
JP7297976B2 (ja) 2017-12-19 2023-06-26 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4867131B2 (ja) 2012-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4904673B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5002148B2 (ja) 半導体装置
JP5052025B2 (ja) 電力用半導体素子
JP5606019B2 (ja) 電力用半導体素子およびその製造方法
JP5439969B2 (ja) 半導体装置
JP5298488B2 (ja) 半導体装置
JP2008182054A (ja) 半導体装置
JP4867131B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2006278826A (ja) 半導体素子及びその製造方法
JP2007116190A (ja) 半導体素子およびその製造方法
US20200227549A1 (en) Semiconductor device and manufacturing process therefor
US11322607B2 (en) Semiconductor device
WO2018029951A1 (ja) 半導体装置
JP2008078282A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007019146A (ja) 半導体素子
JP2012160752A (ja) 電力用半導体素子
JP4929594B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
TWI741185B (zh) 半導體裝置及半導體裝置之製造方法
JP4997715B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4449407B2 (ja) 半導体素子およびその製造方法
JP2007067447A (ja) 縦型超接合半導体素子
US20230050319A1 (en) Silicon carbide semiconductor device
JP5374886B2 (ja) 半導体装置
US11430862B2 (en) Superjunction semiconductor device including parallel PN structures and method of manufacturing thereof
US20220344475A1 (en) Silicon carbide semiconductor device and method of manufacturing silicon carbide semiconductor device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060615

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080204

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080204

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080205

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091112

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091112

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100927

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4867131

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees