JP2002016250A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
低減させると同時に、逆方向耐圧を向上をさせることを
目的とする。 【解決手段】 本発明の半導体装置は、半導体基板と、
その上に選択的に形成された第一導電型の半導体層と、
この半導体層に隣接した第二導電型の半導体層と、第二
導電型の半導体層の表面に形成された第二導電型の不純
物拡散領域と、この不純物拡散領域の表面に選択的に形
成された第一導電型の不純物拡散領域と、第一導電型の
不純物拡散領域と前記第一導電型の半導体層との間に位
置する、第二導電型の不純物拡散領域の表面領域にチャ
ネルを形成するよう、その表面領域上に設けられたゲー
ト電極とを有する。
Description
いられる半導体装置及びその製造方法に関し、特にプレ
ーナ型絶縁ゲート電界効果トランジスタ及びその製造方
法に関する。
の電界効果トランジスタ(MOSFET)の断面図であ
る。N+シリコン基板1上には、N−型エピタキシャル
層2が形成されており、MOSFETのドレイン領域を
構成している。N−型エピタキシャル層2の表面には複
数のP型ベース拡散領域3a、3bが選択的に拡散形成
されており、P型ベース拡散領域3a、3bのそれぞれ
表面にはN+型ソース拡散領域4a、4bが選択的に形
成されている。一方のP型ベース拡散領域3a及びN+
型ソース拡散領域4aから、N−型エピタキシャル層2
の表面領域を介して他方のP型ベース拡散領域3b及び
N+型ソース拡散領域4bに至る領域上には、ゲート酸
化膜5を介して、ポリシリコンからなるゲート電極6が
形成されている。また、P型ベース拡散領域3a、3b
とN+型ソース拡散領域4a,4bとに接続するようそ
の上には、ソース電極7が形成されている。さらに、N
+型シリコン基板1は、N−型エピタキシャル層とは反
対側の表面上にドレイン電極8が形成されている。そし
て、ゲート電極6下に形成されているP型ベース拡散領
域3aをチャネル領域とし、更にN+型ソース拡散領域
4a及びN−型エピタキシャル層2とにより単位となる
MOSFETのセルを構成している。そして、ゲート電
極6にしきい値以上の正電圧が印加されると、チャネル
領域の表面に反転層が生じてMOSFETがオン状態と
なり、オン電流は、ドレイン電極8よりN+シリコン基
板1、N−型エピタキシャル層2、チャネル領域9内に
形成された反転層、N+型ソース拡散領域4aを通って
ソース電極7に流れる。
は、大電流を扱うものなので、オン抵抗はなるべく小さ
いことが望ましい。MOSFETのオン動作時にはドレ
イン電極8からソース電極7に向かって電流経路が形成
されるが、そこで発生する抵抗成分は、大きく分けてN
−型エピタキシャル拡散領域2におけるエピタキシャル
部の抵抗(REpi)、ジャンクション部の抵抗(RJFE
T)、チャネル領域におけるチャネル抵抗(Rch)によ
って構成される。そして、オン抵抗を低下させるために
は、エピタキシャル部の抵抗(REpi)を下げることが
必要であるが、それは、N−型エピタキシャル層2の不
純物濃度を増加させることで単純に実現することができ
る。しかしながら、N−型エピタキシャル層2の不純物
濃度を増加させると、MOSFETのオフ状態でのP型
ベース拡散領域3a、3bの直下に形成される電界強度
の最大値が大きくなり、ソース・ドレイン間の逆方向耐
圧の低下を招いてしまうという問題が生じる。このた
め、電界強度の最大値がN−型エピタキシャル層2の電
界強度の最大値を越えないようにN−型エピタキシャル
層2の不純物濃度を抑制する必要がある。このようなこ
とから、図25に示すMOSFETでは、オン抵抗の低
減と安定したソース・ドレイン間の逆方向耐圧の双方を
得るのにも限界があった。
抵抗を下げるためにN−型エピタキシャル層の不純物濃
度を増加させ、それによるソース・ドレイン間の逆方向
耐圧の低下を抑制するために、N−型エピタキシャル層
中にP型埋め込み層を形成するという技術が開示されて
いる。図26は、そのような高耐圧MOSFETの構造
を示す断面図である。N+シリコン基板11上には、N
−型エピタキシャル層12が形成され、N−型エピタキ
シャル層12の表面には選択的に複数のP型ベース拡散
領域13a、13bが形成され、P型ベース拡散領域1
3a、13bのそれぞれ表面には選択的にN+型ソース
拡散領域14a、14bが形成されている。そして、一
方のP型ベース拡散領域13a及びN+型ソース拡散領
域14aからN−型エピタキシャル層12の表面領域を
介して他方のP型ベース拡散領域13b及びN+型ソー
ス拡散領域14bに至る領域上には、ゲート酸化膜15
を介してゲート電極16が形成されている。P型ベース
拡散領域13a、13bとN+型ソース拡散領域14
a、14bとに接続するようその上にはソース電極17
が形成され、N+型シリコン基板1の表面にドレイン電
極18が形成されている。更に、N−型エピタキシャル
層12中には、複数のP型埋め込み層19a,19bが
形成されている。P型埋め込み層19a、19bは、ど
こにも接続されておらず電気的に浮いた状態となってい
る。
は、オフ状態における逆方向の印加電圧が低い場合、図
19のMOSFETと同様にP型ベース拡散領域13
a、13bからドレイン電極18に向かって上側のN−
型エピタキシャル層12中に空乏層が広がり、P型ベー
ス拡散領域13a、13bとN−型エピタキシャル層1
2との間の界面近傍が電界強度の最大値になる。印加電
圧が特定の値に到達すると、P型ベース拡散領域13
a、13b、P型埋め込み層19a間の領域のN−型エ
ピタキシャル層12が空乏化し、P型埋め込み層19a
がパンチスルー状態となって電位が固定される。これに
より、P型ベース拡散領域13a、13b側の電界の最
大値の上昇が抑制される。印加電圧が更に上昇すると、
空乏層はさらにN−型エピタキシャル層12中をドレイ
ン電極18側に向って広がるが、その空乏層がP型埋め
込み層19bに到達すると、P型埋め込み層19aのパ
ンチスルー状態と同様に、P型埋め込み層19bもパン
チスルー状態となり、電界の最大値の上昇が抑制され
る。
に示す半導体装置においても次のような問題があった。
N−型エピタキシャル層中に形成されたP型埋め込み層
19a、19bは、電気的に浮遊した状態であるため、
その電位がMOSFETのスイッチングの際に変動す
る。逆耐圧状態からターンオン状態になった直後には、
P型埋め込み層19a、19b中の正孔は失われている
ために空乏化により高い電位となる。この電位が保持さ
れている間は、N−型エピタキシャル層中に空乏層が伸
び、そのN−型エピタキシャル層の抵抗が増大する。そ
して、P型埋め込み層19a、19bにおける電位の保
持時間が長いため、高速なスイッチングができなかっ
た。また、P型埋め込み層19a、19bを形成するた
めには、導電型を決めるための不純物を切り替えなが
ら、N−型エピタキシャル層12とP型埋め込み層19
a、19bとを繰り返し成長させる必要があり、工程が
複雑になるとともに、N−型エピタキシャル層12の不
純物濃度が不均一になる可能性がある。そのため安定し
た逆方向耐圧を得ることができない。本発明は上記問題
点に鑑みてなされたもので、その目的は、MOSFET
におけるオン抵抗を低減させ、同時に、ソース・ドレイ
ン間に逆方向のバイアスが印加された時の逆方向耐圧を
向上をさせることの出来る半導体装置及びその製造方法
を提供するものである。
に、本発明の半導体装置は、第一導電型の半導体基板
と、前記半導体基板上に選択的に形成され、前記半導体
基板よりも低不純物濃度の第一導電型の半導体層と、前
記第一導電型の半導体層に隣接して配置され、前記第一
導電型の半導体層とほぼ同一の不純物濃度であり、その
中央部分に溝領域を有する第二導電型の半導体層と、少
なくとも前記第二導電型の半導体層の表面を含む領域に
形成された第二導電型の不純物領域と、前記第二導電型
の不純物拡散領域の表面に選択的に形成された第一導電
型の不純物領域と、前記第一導電型の不純物領域と前記
第一導電型の半導体層との間に位置する、前記第二導電
型の不純物領域の表面領域にチャネルを形成するよう、
その表面領域上に絶縁膜を介して設けられたゲート電極
とを有することを特徴とする。この発明によれば、第一
導電型の半導体層の不純物濃度を従来構造に比べて高く
でき、それによりオン抵抗を低減することができる。ま
た、ソース・ドレイン間に逆方向のバイアスが印加され
た時には、第一導電型の半導体層及び隣接する第二導電
型の半導体層を完全に空乏化させることができ、耐圧が
向上する。
二導電型の半導体層は、ほぼ同じ不純物濃度を有するた
め、第一導電型の半導体層及び隣接する第二導電型の半
導体層の双方にバランスを保ちながら空乏層を伸ばすこ
とができ、安定した逆方向耐圧が実現できる。
明の第一の実施の形態を説明する。図1は本発明の第一
の実施の形態に係わる、プレーナ型絶縁ゲートの電界効
果トランジスタ(MOSFET)の断面図である。N+
シリコン基板21上には、複数のN型エピタキシャル層
22a、22b、22c及び複数のP型エピタキシャル
層20a、20bが短冊状に繰り返し形成されている。
500〜600Vのソース・ドレイン間の逆方向耐圧を
得る場合、各N型エピタキシャル層22a、22b及び
各P型エピタキシャル層20a、20bは、その厚みを
50〜60μmにし、導電型は異なるが共に1×10
15cm−3程度の不純物濃度を持つよう形成される。
そして、このN+シリコン基板21及び複数のN型エピ
タキシャル層22a、22bはMOSFETのドレイン
領域を構成する。P型エピタキシャル層20a、20b
の表面にはP型ベース拡散領域23a、23bが選択的
に拡散形成されており、P型ベース拡散領域23a、2
3bのそれぞれ表面にはN+型ソース拡散領域24a〜
24dが選択的に形成されている。また、各Pベース拡
散領域23a、23bは、それぞれP型エピタキシャル
層20a、20bに達するような溝を有しており、その
溝は、側壁に形成された熱酸化絶縁膜29及びポリシリ
コン層30によって埋め込まれている。
23a及びN+型ソース拡散領域24bからN型エピタ
キシャル層22bの表面領域を介して、他方のP型ベー
ス拡散領域23b及びN+型ソース拡散領域24cに至
る領域上には、ゲート酸化膜25を介して、ポリシリコ
ンからなるゲート電極26が形成されており、同様にN
+シリコン基板21上に形成された複数のN型エピタキ
シャル層上にも、ゲート酸化膜を介してゲート電極が形
成されている。また、P型ベース拡散領域23a、23
bとN+型ソース拡散領域24a〜24dとに接続する
ようその上には、ソース電極27が形成されている。さ
らに、N+型シリコン基板21は、N型エピタキシャル
層22a、22b、22cとは反対側の表面上にドレイ
ン電極28が形成されている。MOSFETは、ゲート
電極26下に位置するP型ベース拡散領域23a、23
bの表面部分をチャネル領域とし、更にN+型ソース拡
散領域24a〜24d及びN型エピタキシャル層22a
〜22cとにより構成され、そしてゲート電極26にし
きい値以上の正電圧が印加されると、そのチャネル領域
の表面に反転層が生じてオン状態となる。オン電流は、
ドレイン電極28よりN+シリコン基板21、N型エピ
タキシャル層22a〜22c、チャネル領域、N+型ソ
ース拡散領域24a〜24dを通ってソース電極27に
流れる。
ナ型絶縁ゲート電界効果トランジスタにおいては、N型
エピタキシャル層22a、22b、22cの不純物濃度
を高くすることができ、MOSFETのオン抵抗を大幅
に低減することができる。図19に示す従来技術の構造
では、例えば500〜600Vのソース・ドレイン間の
逆方向耐圧得る為には、N型エピタキシャル層の不純物
濃度を2×1014cm−3前後の低濃度(抵抗率24
Ω・cm)である為、大きな抵抗となっていた。しかし
ながら、第一の実施の形態の構造では、電流経路として
は従来技術と同じであるが、N型エピタキシャル層22
a、22b、22cの不純物濃度を1×1015cm
−3前後として抵抗抗率を従来の約1/4にすることが
できる為、オン抵抗を大幅に低減することができる。N
型エピタキシャル層22a、22b、22cの不純物濃
度を高くすることによる、ソース・ドレイン間の逆方向
耐圧の低下という問題は、この第一の実施の形態におい
ては、N型エピタキシャル層22a、22b、22cと
同じ不純物濃度有するP型エピタキシャル層20a、2
0bを有することにより解決されている。つまり、MO
SFETのオフ状態で、ソース・ドレイン間に逆方向の
バイアスが印加された時に、短冊状のN型及びP型のエ
ピタキシャル層が繰り返し存在することで、両者を完全
に空乏化させることができる。
ーナ型絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を図
2乃至図8を用いて説明する。まず、図2に示すように
高い不純物濃度を有するN+型シリコン基板21上に、
1×1015cm−3前後の不純物濃度を有すN型エピ
タキシャル層22を形成させる。その後、図3に示すよ
うにN型エピタキシャル層22に対し、N+型シリコン
基板21に達するようエッチングを行い選択的にトレン
チを形成する。これによりN型エピタキシャル層22
は、22a、22b、22cの各領域に分割される。次
にこのトレンチ形成時に生じた歪み、結晶欠陥を除去す
る為に、熱酸化処理を行い、この熱酸化処理によって表
面に形成された熱酸化膜は完全に除去する。その後、図
4に示すようにN+型シリコン基板21及びN型エピタ
キシャル層22a〜22c上に、P型エピタキシャル層
20を形成する。P型エピタキシャル層20の不純物濃
度は、N型エピタキシャル層22a〜22cと同様の1
×1015cm−3である。そして、図5に示すよう
に、トレンチ形成時に生じる結晶欠陥を更に低減させ、
ソース・ドレイン間の漏れ電流を抑制する為に熱処理を
行ない、熱酸化絶縁膜29を形成する。さらに図6に示
すように、その上にポリシリコン層30形成してトレン
チを完全に埋め戻す。この状態では、以後の工程におい
てMOSFETのゲート酸化膜25を形成しようとする
基板表面部の歪みが十分除去されてない。そこで、図7
に示すように基板表面上に形成された熱酸化絶縁膜2
9、ポリシリコン層30を除去するとともに、N型エピ
タキシャル層22a〜22c及びP型エピタキシャル層
20の表面に対して、研磨またはエッチングを行って表
面領域を除去すると共に、同時に所定の厚さに調整す
る。第一の実施形態のように、例えば500〜600V
のソース・ドレイン間の逆方向耐圧を得る場合、各N型
エピタキシャル層22a、22b、22c及びP型エピ
タキシャル層20の厚みを50〜60μmに調整する。
シャル層22a〜22c及びP型エピタキシャル層20
a、20bの表面領域に、P型ベース拡散領域23a、
23b及びN+型ソース拡散領域24a〜24dを選択
的に形成する。そして、ゲート酸化膜25、ゲート電極
26、層間膜31を形成し、続いてP型ベース拡散領域
23a、23bとN+型ソース拡散領域24a〜24d
とに接続するようソース電極27を形成する。さらに、
N+型シリコン基板21の、N型エピタキシャル層22
a、22b、22cとは反対側の表面上にドレイン電極
28を形成する。このような製造方法によれば、電流経
路となる領域において、P型エピタキシャル層を形成す
ることにより追加された製造工程によって生じる、結晶
の歪みや濃度変化の影響を受けることがなくなり、それ
によるオン抵抗への悪影響を抑制することができる。ま
た、基板の厚さ方向に均一であり、同じ不純物濃度を持
つN型エピタキシャル層及びP型エピタキシャル層を容
易に製造することができ、安定したソース・ドレイン間
の逆方向耐圧を実現することができる。次に、図9を参
照し本発明の第二の実施の形態を説明する。図9は本発
明の第二の実施の形態に係わるプレーナ型絶縁ゲートの
電界効果トランジスタ(MOSFET)の断面図であ
る。前述の第一の実施の形態と対応する構成要件に対し
ては、同一の参照番号を付し説明する。第一の実施の形
態同様、N+シリコン基板21上には、複数のN型エピ
タキシャル層22a、22b、22c及び複数のP型エ
ピタキシャル層20a、20bが短冊状に繰り返し形成
され、これらの厚さは50〜60μmであり、ともに1
×1015cm−3程度の不純物濃度を持つよう形成さ
れている。そして、P型エピタキシャル層20a、20
bの表面にはP型ベース拡散領域23a、23bが選択
的に拡散形成されており、P型ベース拡散領域23a、
23bのそれぞれ表面には、N+型ソース拡散領域24
a〜24dが選択的に形成されている。
は、それぞれP型エピタキシャル層20a、20bに達
するような高濃度のP+型エピタキシャル層33a、3
3bを有している。そして、例えば一方のP型ベース拡
散領域23a及びN+型ソース拡散領域24bからN型
エピタキシャル層22bの表面領域を介して、他方のP
型ベース拡散領域23b及びN+型ソース拡散領域24
cに至る領域上には、ゲート酸化膜25を介して、ポリ
シリコンからなるゲート電極26が形成されており、同
様にN+シリコン基板21上に形成された複数のN型エ
ピタキシャル層上にも、ゲート酸化膜を介してゲート電
極が形成されている。また、P型ベース拡散領域23
a、23bとN+型ソース拡散領域24a〜24dとに
接続するようその上には、ソース電極27が形成され、
N+型シリコン基板21の表面上にドレイン電極28が
形成されている。本実施の形態では、各Pベース拡散領
域23a、23b、23c及びP型エピタキシャル層2
0a、20bの中心に形成されている層が、高濃度のP
+型エピタキシャル層33a、33bである点で第一の
実施の形態と相違している。しかしながら、本実施の形
態においても、第一の実施の形態同様、N型エピタキシ
ャル層22a、22b、22cの不純物濃度を高くする
ことができ、MOSFETのオン抵抗を大幅に低減する
ことができるという効果を有している。また、N型エピ
タキシャル層22a、22b、22cの不純物濃度を高
くすることによる、ソース・ドレイン間の逆方向耐圧の
低下という問題も、第一の実施の形態同様に、N型エピ
タキシャル層22a、22b、22cと同じ不純物濃度
有するP型エピタキシャル層20a、20bを有するこ
とにより解決される。さらに、第一の実施の形態におい
ては、トレンチの埋め戻しに熱酸化絶縁膜及びポリシリ
コン層の形成を行っていたが、この工程が不要となり、
P型エピタキシャル層を形成した後、連続したエピタキ
シャル成長によりトレンチの埋め戻しができるため製造
工程を簡略化することができる。
3に示すようにN型エピタキシャル層22に対して選択
的に溝を形成する際、N型エピタキシャル層22の基板
表面からN+シリコン基板21にまで達する深さで形成
しているが、形成する溝をN +シリコン基板21まで到
達させず、後に形成するP型エピタキシャル層20と同
程度の幅になるようにN型エピタキシャル層22領域内
で止めておいても良い。その場合も第一及び第二の実施
の形態同様のオン抵抗の低減及びドレイン−ソース間の
逆方向耐圧特性を得ることができる。次に、図10乃至
図18を参照し本発明の第三の実施の形態を説明する。
図10は本発明の第三の実施の形態に係わるプレーナ型
絶縁ゲートの電界効果トランジスタ(MOSFET)の
断面図である。前述の第一、第二の実施の形態と対応す
る構成要件に対しては、同一の参照番号を付し説明す
る。N+シリコン基板21上には、複数の第一のN型エ
ピタキシャル層34a、34b、34cが一定間隔を隔
てて形成されおり、それぞれの第一のN型エピタキシャ
ル層の間には、短冊状のP型領域/第二のN型エピタキ
シャル層/P型領域の構造が形成されている。例えば、
第一のN型エピタキシャル層34a、34b間には、P
型領域35a、第二のN型エピタキシャル層36a、P
型領域35bが形成されている。
逆方向耐圧を得る場合、各第一のN型エピタキシャル層
34a〜34c及び各P型領域35a〜35eは、その
厚みを50〜60μmにし、共に1×1015cm−3
程度の不純物濃度を持つよう形成される。そして、この
N+シリコン基板21上及び複数の第一のN型エピタキ
シャル層34a〜34cはMOSFETのドレイン領域
を構成する。第二のN型エピタキシャル層36a〜36
c及びP型領域35a〜35eの表面にはP型ベース拡
散領域23a、23b、23cが選択的に拡散形成され
ており、P型ベース拡散領域23a、23b、23cの
それぞれ表面にはN+型ソース拡散領域24a〜24e
が選択的に形成されている。また、各第一のN型エピタ
キシャル層34a〜34cは溝を有しており、その溝
は、側壁に形成された熱酸化絶縁膜37及びポリシリコ
ン層38によって埋め込まれている。そして、例えば一
方のP型ベース拡散領域23a及びN+型ソース拡散領
域24bから第一のN型エピタキシャル層34bの表面
領域を介して、他方のP型ベース拡散領域23b及びN
+型ソース拡散領域24cに至る領域上には、ゲート酸
化膜25を介して、ポリシリコンからなるゲート電極2
6が形成されており、同様に他の複数の第一のN型エピ
タキシャル層上にも、ゲート酸化膜を介してゲート電極
が形成されている。そして、ゲート電極26は層間膜3
1により覆われている。また、P型ベース拡散領域23
a、23b、23cとN+型ソース拡散領域24a〜2
4eとに接続するようその上には、ソース電極27が形
成されている。さらに、N+型シリコン基板21は、第
一のN型エピタキシャル層34a〜34cとは反対側の
表面上にドレイン電極28が形成されている。
されているP型ベース拡散領域23a〜23cの表面を
チャネル領域とし、更にN+型ソース拡散領域24a〜
24e及びN型エピタキシャル層34a〜34cとによ
り構成され、そしてゲート電極26にしきい値以上の正
電圧が印加されると、そのチャネル領域の表面に反転層
が生じてオン状態となる。オン電流は、ドレイン電極2
8よりN+シリコン基板21、第一のN型エピタキシャ
ル層34a〜34c、チャネル領域、N+型ソース拡散
領域24a〜24eを通ってソース電極27に流れる。
このように前述の第一、第二の実施の形態同様に本実施
の形態におけるに示すプレーナ型絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタにおいても、第一のN型エピタキシャル層3
4a〜34cの不純物濃度を高くすることができ、MO
SFETのオン抵抗を大幅に低減することができる。第
一のN型エピタキシャル層34a〜34cの不純物濃度
を高くすることによる、ソース・ドレイン間の逆方向耐
圧の低下という問題は、この第三の実施の形態において
は、第一のN型エピタキシャル層34a〜34cと同じ
不純物濃度有するP領域35a〜35eを有することに
より解決されている。つまり、MOSFETのオフ状態
で、ソース・ドレイン間に逆方向のバイアスが印加され
た時に、短冊状の第一、第二のN型エピタキシャル層及
びP型領域が繰り返し存在することで、P型及びN型の
領域の双方にバランスを保ちながら空乏層を伸ばすこと
ができる。
ーナ型絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を図
11乃至図18を用いて説明する。まず、図11に示す
ように高い不純物濃度を有するN+型シリコン基板21
に、1×1015cm−3前後の不純物濃度を有する第
二のN型エピタキシャル層36を形成させる。その後、
図12に示すように第二のN型エピタキシャル層36に
対し、N+型シリコン基板21に達するようエッチング
を行い選択的にトレンチを形成する。これにより第二の
N型エピタキシャル層36は、36a、36b、36c
の各領域に分割される。次にこのトレンチ形成時に生じ
た歪み、結晶欠陥を除去する為に、熱酸化処理を行い、
この熱酸化処理によって表面に形成された熱酸化膜は完
全に除去する。その後、図13に示すように歪みが除去
された第二のN型エピタキシャル層の側面に沿ってボロ
ン等のP型不純物イオンの注入を行なって、第二のN型
エピタキシャル層と同様の1×1015cm−3前後の
不純物濃度を有するP型領域35b〜35eを形成す
る。さらに図14に示すように、N+型シリコン基板2
1及び第二のN型エピタキシャル層36a〜36c上
に、第一のN型エピタキシャル層34a〜34cを形成
する。第一のN型エピタキシャル層34a〜34cの不
純物濃度は、第二のN型エピタキシャル層及びP型領域
35b〜35eと同様の1×1015cm−3である。
の側壁部(P型領域35a〜35e)と底部(N+型シ
リコン基板21)とでは、結晶方位の違いからトレンチ
は完全に埋め込むことができず、このままでは基板の強
度を十分に保つことができない。そのために、図15に
示すように、熱処理により、熱酸化絶縁膜37を形成
し、さらに図16に示すように、その上にポリシリコン
層38形成してトレンチを完全に埋め戻す。この状態で
は、以後の工程においてMOSFETのゲート酸化膜2
5を形成しようとする基板表面部の歪みが十分除去され
てない。そこで、図17に示すように基板表面上に形成
された熱酸化絶縁膜37、ポリシリコン層38を除去す
るとともに、第一のN型エピタキシャル層34b〜34
c、第二のエピタキシャル層36a〜36c及びP型領
域35b〜35eに対して、研磨またはエッチングを行
って表面領域を除去すると共に、同時に所定の厚さに調
整する。第三の実施形態のように、例えば500〜60
0Vのソース・ドレイン間の逆方向耐圧を得る場合、こ
れらの厚みを50〜60μmに調整する。この後、図1
8に示すように、第二のN型エピタキシャル層36a〜
36c及びP型領域35b〜35eの表面領域に、P型
ベース拡散領域23a、23b、23c及びN+型ソー
ス拡散領域24b〜24eを選択的に形成する。そし
て、ゲート酸化膜25、ゲート電極26、層間膜31を
形成し、続いてP型ベース拡散領域23a、23b、2
3cとN+型ソース拡散領域24b〜24dとに接続す
るようソース電極27を形成する。さらに、N+型シリ
コン基板21の表面上にドレイン電極28を形成する。
方向に均一であり、同じ不純物濃度を持つ第一及び第二
のN型エピタキシャル層及びP型領域を容易に製造する
ことができ、安定したソース・ドレイン逆方向耐圧を実
現することができる。上述の第三の実施の形態では、図
12に示すようにN型エピタキシャル層36に対して選
択的に溝を形成する際、N型エピタキシャル層36の基
板表面からN +シリコン基板21にまで達する深さで形
成しているが、形成する溝をN+シリコン基板21まで
到達させず、後に形成するN型エピタキシャル層34と
同程度の幅になるようにN型エピタキシャル層36領域
内で止めておいても良い。その場合も第三の実施の形態
同様のオン抵抗の低減及びドレイン−ソース間の逆方向
耐圧特性を得ることができる。次に、図19乃至図24
を参照し本発明の第四の実施の形態を説明する。図24
は本発明の第三の実施の形態に係わるプレーナ型絶縁ゲ
ートの電界効果トランジスタ(MOSFET)の完成さ
れた断面図である。前述の第一、第二の実施の形態と対
応する構成要件に対しては、同一の参照番号を付し説明
する。N+シリコン基板21上には、複数のN型エピタ
キシャル層40a、40b、40c及び複数のP型領域
41a〜41dが短冊状に形成されている。
逆方向耐圧を得る場合、各N型エピタキシャル層40a
〜40c及び各P型領域41a〜41dは、その厚みを
50〜60μmにし、共に1×1015cm−3程度の
不純物濃度を持つよう形成される。そして、このN+シ
リコン基板21及び複数のN型エピタキシャル層40a
〜40cはMOSFETのドレイン領域を構成する。P
型領域41a〜41dの表面にはP型ベース拡散領域4
3a〜43dが選択的に拡散形成されており、P型ベー
ス拡散領域43a〜43dのそれぞれ表面にはN+型ソ
ース拡散領域44a〜44dが選択的に形成されてい
る。また、Pベース拡散領域43aと43bとの間、4
3cと43dとの間には、それぞれN+シリコン基板2
1に達する溝を有しており、その溝は、側壁に形成され
た酸化膜42によって埋め込まれている。そして、例え
ば一方のP型ベース拡散領域43b及びN+型ソース拡
散領域44bからN型エピタキシャル層40bの表面領
域を介して、他方のP型ベース拡散領域43c及びN+
型ソース拡散領域44cに至る領域上には、ゲート酸化
膜を介して、ポリシリコンからなるゲート電極26が形
成されており、同様にN+シリコン基板21上に形成さ
れた複数のN型エピタキシャル層上にも、ゲート酸化膜
を介してゲート電極が形成されている。また、P型ベー
ス拡散領域43a〜43dとN+型ソース拡散領域44
a〜44dとに接続するようその上には、ソース電極2
7が形成されている。さらに、N+型シリコン基板21
の反対側の表面上にドレイン電極28が形成されてい
る。
ーナ型絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造工程を図
19乃至図24を用いて説明する。まず、図19に示す
ように高い不純物濃度を有するN+型シリコン基板21
に、1×1015cm−3前後の不純物濃度を有するN
型エピタキシャル層40を形成する。その後、図20に
示すようにN型エピタキシャル層40に対し、N+型シ
リコン基板21に達するようエッチングを行い選択的に
トレンチを形成する。これによりN型エピタキシャル層
40は、40a、40b、40cの各領域に分割され
る。次にこのトレンチ形成時に生じた歪み、結晶欠陥を
除去する為に、熱酸化処理を行い、この熱酸化処理によ
って表面に形成された熱酸化膜は完全に除去する。その
後、図21に示すように歪みが除去されたN型エピタキ
シャル層の側面に沿いボロン等のP型不純物イオンの注
入を行なって、N型エピタキシャル層と同様の1×10
15cm−3前後の不純物濃度を有するP型領域41a
〜41dを形成する。さらに図22に示すように、その
上に酸化膜42を形成してトレンチを完全に埋め戻す。
そして、図23に示すように基板表面上に形成された酸
化膜42を除去するとともに、N型エピタキシャル層4
0a〜40c及びP型領域41a〜41dに対して、研
磨またはエッチングを行って表面領域を除去すると共
に、同時に所定の厚さに調整する。例えば500〜60
0Vのソース・ドレイン間の逆方向耐圧を得る場合、こ
れらの厚みを50〜60μmに調整する。
1a〜41dの表面領域に、P型ベース拡散領域43a
〜43d及びN+型ソース拡散領域44a〜44dを選
択的に形成する。そして、ゲート酸化膜、ゲート電極、
層間膜を形成し、続いてP型ベース拡散領域43a〜4
3dとN+型ソース拡散領域44a〜44dとに接続す
るようソース電極27を形成する。さらに、N+型シリ
コン基板21の表面上にドレイン電極28を形成する。
このような製造方法によれば、基板の厚さ方向に均一で
あり、同じ不純物濃度を持つ第一及び第二のN型エピタ
キシャル層及びP型領域を容易に製造することができ、
安定したソース・ドレイン逆方向耐圧を実現することが
できる。
MOSFETのドレインを構成する半導体層の不純物濃
度を従来構造に比べて高くでき、それによりオン抵抗を
低減することができる。また、ソース・ドレイン間に逆
方向のバイアスが印加された時には、第一導電型の半導
体層(ドレイン領域)及び隣接する第二導電型の半導体
層を完全に空乏化させることができ、耐圧が向上する。
さらに、基板の厚さ方向に均一であり、同じ不純物濃度
を持つ第一導電型の半導体層(ドレイン領域)及び隣接
する第二導電型の半導体層を容易に製造することがで
き、安定したソース・ドレイン逆方向耐圧を実現するこ
とができる。
の断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
置の製造工程を示す断面図である。
域 25 ゲート酸化膜 26 ゲート電極 27 ソース電極 28 ドレイン電極 29 熱酸化膜 30 ポリシリコン層
Claims (6)
- 【請求項1】第一導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上に選択的に形成され、前記半導体基板
よりも低不純物濃度の第一導電型の半導体層と、 前記第一導電型の半導体層に隣接して配置され、前記第
一導電型の半導体層とほぼ同一の不純物濃度であり、そ
の中央部分に溝領域を有する第二導電型の半導体層と、 少なくとも前記第二導電型の半導体層の表面を含む領域
に形成された第二導電型の不純物領域と、 前記第二導電型の不純物拡散領域の表面に選択的に形成
された第一導電型の不純物領域と、 前記第一導電型の不純物領域と前記第一導電型の半導体
層との間に位置する、前記第二導電型の不純物領域の表
面領域にチャネルを形成するよう、その表面領域上に絶
縁膜を介して設けられたゲート電極とを有することを特
徴とする半導体装置。 - 【請求項2】第一導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上に選択的に形成され、前記半導体基板
よりも低不純物濃度の第一導電型の半導体層と、 前記第一導電型の半導体層に隣接して配置され、前記第
一導電型の半導体層とほぼ同一の不純物濃度の第二導電
型の半導体層と、 前記第二導電型の半導体層に隣接して配置され、前記第
一導電型の半導体層とほぼ同一の不純物濃度であり、そ
の中央部分に溝領域を有する第二導電型の半導体層と、 少なくとも前記第二導電型の半導体層の表面を含む領域
に形成された第二導電型の不純物領域と、 前記第二導電型の不純物拡散領域の表面に選択的に形成
された第一導電型の不純物領域と、 前記第一導電型の不純物領域と前記第一導電型の半導体
層との間に位置する、前記第二導電型の不純物領域の表
面領域にチャネルを形成するよう、その表面領域上に絶
縁膜を介して設けられたゲート電極とを有することを特
徴とする半導体装置。 - 【請求項3】前記溝領域は、絶縁物もしくは高濃度の第
二導電型の半導体層によって埋めこまれていることを特
徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置。 - 【請求項4】第一導電型の半導体基板上に、前記半導体
基板よりも低不純物濃度の第一導電型の半導体層を形成
する工程と、 前記第一導電型の半導体層に対し、前記半導体基板に達
するようエッチングを行って選択的にトレンチを形成す
る工程と、 前記トレンチ内に結晶成長により第二導電型の半導体層
を形成する工程と、 前記第二導電型半導体層上に絶縁物層を形成する工程
と、 前記第一導電型の半導体層、第二導電型の半導体層及び
絶縁物層の形成された基板表面を平坦化する工程と、 少なくとも前記第二導電型の半導体層の表面を含む領域
に第二導電型の不純物拡散領域を形成する工程と、 前記第二導電型の不純物拡散領域の表面に選択的に第一
導電型の不純物拡散領域を形成する工程と、 前記第一導電型の不純物拡散領域と前記第一導電型の半
導体層との間に位置する、前記第二導電型の不純物拡散
領域の表面領域上にゲート酸化膜及びゲート電極を形成
する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項5】第一導電型の半導体基板上に、前記半導体
基板よりも低不純物濃度の第一の第一導電型半導体層を
形成する工程と、 前記第一の第一導電型半導体層に対してエッチングを行
って、選択的にトレンチを形成する工程と、 前記トレンチ内に露出する前記第一の第一導電型半導体
層の側面に対し、不純物イオンの注入により第一の第二
導電型不純物領域を形成する工程と、 前記トレンチ内に結晶成長により第一の二の第一導電型
半導体層を形成する工程と、 前記第二の第一導電型半導体層上に絶縁物層を形成する
工程と、 前記第二の第一導電型半導体層、第二導電型の半導体層
及び絶縁物層の形成された基板表面を平坦化する工程
と、 少なくとも前記第二導電型の半導体層の表面を含む領域
に第二導電型の不純物拡散領域を形成する工程と、 前記第二導電型の不純物拡散領域の表面に選択的に第一
導電型の不純物拡散領域を形成する工程と、 前記第一導電型の不純物拡散領域と前記第二の第一導電
型半導体層との間に位置する、前記第二導電型の不純物
拡散領域の表面領域上にゲート酸化膜及びゲート電極を
形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項6】第一導電型の半導体基板上に、前記半導体
基板よりも低不純物濃度を有する第一導電型の半導体層
を形成する工程と、 前記第一導電型の半導体層に対し、前記半導体基板に達
するようエッチングを行って選択的にトレンチを形成す
る工程と、 前記トレンチ内に露出する前記第一導電型の半導体層の
側面に対し、不純物イオンの注入により第一の第二導電
型不純物領域を形成する工程と、 前記トレンチ内に絶縁物層を形成する工程と、 前記第一導電型の半導体層、第一の第二導電型不純物領
域及び絶縁物層の形成された基板表面を平坦化する工程
と、 少なくとも前記第一の第二導電型不純物領域の表面を含
む領域に、第二の第二導電型不純物領域を形成する工程
と、 前記第二の第二導電型不純物領域の表面に、選択的に第
一導電型の不純物領域を形成する工程と、 前記第一導電型の不純物領域と前記第一導電型の半導体
層との間に位置する、前記第二の第二導電型不純物領域
の表面領域上にゲート酸化膜及びゲート電極を形成する
工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
法。
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