JP2005196251A - 定電圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リプルやノイズの少ない高品質な出力を得ることができる定電圧回路を提供する。
【解決手段】 本発明による定電圧回路(10)は、第1の定電圧生成回路(12)と、第1の定電圧生成回路(12)から電力供給される第2の定電圧生成回路(14)とを有する。それらの定電圧生成回路(12,14)は、ともに、基準電圧を生成する基準電圧生成回路(20,34)と、基準電圧と定電圧生成回路の出力電圧に比例する比例電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、基準電圧と比例電圧が等しくなるように、制御信号を出力する比較回路(22,36)と、制御信号が入力されると、その制御信号に応じて出力電流を変化させるトランジスタ(24,38)と、トランジスタ(24,38)の出力電流に応じて、定電圧生成回路(12,14)の出力電圧を生成し、その出力電圧を用いて、比例電圧を生成する比例電圧生成回路(26,28,40,42)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子回路の基準電圧電源等として用いられる定電圧回路に関する。
定電圧回路は、例えば、A/Dコンバータ等の電子回路における基準電圧電源として使用される。図9は、従来の基準電圧電源の構成を示す回路図である。図9に示されるように、基準電圧電源200は、基準電圧生成回路202、誤差増幅回路204、出力トランジスタ206、及び出力電圧検出用抵抗208,210を備える。出力トランジスタ206は、Pチャネル金属酸化膜電界効果型トランジスタ(以下、「PchMOSFET」という。)であり、そのソース(S)端子が外部電源212(電源電圧の値:Vin)に接続される。抵抗208,210は直列接続される。直列接続に利用されない抵抗208の一端は、出力トランジスタ206のドレイン端子(D)に接続され、直列接続に利用されない抵抗210の一端は、接地される。誤差増幅回路204は、その反転入力端子が、基準電圧生成回路202に接続され、その非反転入力端子が、抵抗208と抵抗210の接続点に接続される。誤差増幅回路204の出力端子は、出力トランジスタ206のゲート(G)端子に接続される。基準電圧生成回路202、及び誤差増幅回路204は、それぞれ、外部電源212に接続される。2つの抵抗208,210によって生成される電圧は、基準電圧電源200の出力電圧(電圧値:Vo)となる。
誤差増幅回路204の入力端子には、基準電圧生成回路202の出力電圧と、基準電圧電源200の出力電圧に比例する、出力電圧検出用抵抗208,210の接続点の電圧が印加される。誤差増幅回路204は、2つの入力電圧が等しくなるように、出力トランジスタ206のゲート電圧を制御し、結果として、外部電源212から2つの抵抗208,210に流れる電流を制御する。これにより、出力トランジスタ206を流れる電流は、一定に保持され、その結果、出力トランジスタ206を流れる電流と抵抗208,210によって生成される電圧(すなわち、基準電圧源200の出力電圧)Voは、一定に保持される。
図10は、誤差増幅回路204の構成を詳細に示す回路図である。図10に示されるように、誤差増幅回路204は、電圧利得を多く取るために、差動増幅回路と増幅回路の二段構成になっている。差動増幅回路は、PchMOSFET230,232と、NチャネルMOSFET(以下、「NchMOSFET」という。)234,236,238,240を備える。増幅回路は、PchMOSFET242と、NchMOSFET244,246を備える。差動増幅回路において、PchMOSFET230,232は、カレントミラー回路を構成する。また、NchMOSFET234,236は、差動入力トランジスタである。さらに、差動増幅回路におけるNchMOSFET234,240、及び増幅回路におけるNchMOSFET244は、それぞれ、差動増幅回路、及び増幅回路のバイアス電流を設定するバイアス電流設定回路を構成する。誤差増幅回路204は、NchMOSFET238と差動入力トランジスタ234,236との間に設けられたスイッチ250、及びPchMOSFET242とNchMOSFET244との間に設けられたスイッチ252を備える。低消費電力モードにおいては、これらのスイッチ250,252を、制御回路(図示されない)から出力される制御信号(EM信号)を用いてオフし、差動増幅回路、及び増幅回路のバイアス電流を、それぞれ、NchMOSFET240を流れる電流のみ、及びNchMOSFET246を流れる電流のみとして、差動増幅回路の後段と増幅回路のバイアス電流を減少させる。これにより、基準電圧電源を、消費電力を低減して動作させることができる。
例えば、従来の車載演算機器用電源装置には、マイクロプロセッサの入出力回路などに電力供給する第1の定電圧電源と、第1の定電圧電源の生成電圧を受電して演算部や記憶部などに電圧供給する第2の定電圧電源とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、負荷消費電力に応じて電源の切り替えを行うことにより、携帯用電子機器に搭載されているバッテリの電力利用効率を高めてバッテリの長寿命化を図る電源切り替え装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−352675号公報 特開平11−41825号公報
しかし、図9に示された基準電圧電源では、電源電圧(Vin)に乗っていたリプル電圧が出力電圧(Vo)に多く残ってしまうという問題があった。また、差動増幅回路の入力段で発生したノイズが増幅されて出力電圧(Vo)に重畳するという問題があった。
そこで、基準電圧電源として使用でき、リプルやノイズの少ない高品質な出力を得ることができる定電圧回路が望まれている。また、高品質な出力を得ることができ、かつ必要な場合には、低消費電力で動作可能な定電圧回路が望まれている。
本発明の目的は、その出力が高品質でリプルやノイズが少ない定電圧回路を提供することである。また、本発明の別の目的は、その出力が高品質でリプルやノイズが少なく、かつ必要に応じて消費電力を低減して動作させることができる定電圧回路を提供することである。
本発明に係る定電圧回路は、第1の定電圧生成回路と、前記の第1の定電圧生成回路から電力供給される第2の定電圧生成回路とを有する。この定電圧回路において、前記の第1の定電圧生成回路は、第1の基準電圧を生成する第1の基準電圧生成回路と、前記の第1の基準電圧と、前記の第1の定電圧生成回路の出力電圧に比例する第1の比例電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、前記の第1の基準電圧と前記の第1の比例電圧が等しくなるように、第1の制御信号を出力する第1の比較回路と、前記の第1の制御信号が入力されると、その第1の制御信号に応じて出力電流を変化させる第1のトランジスタと、前記の第1のトランジスタの出力電流に応じて、前記の第1の定電圧生成回路の出力電圧を生成し、かつその出力電圧を用いて、前記の第1の比例電圧を生成する第1の比例電圧生成回路とを備える。また、前記の第2の定電圧生成回路は、第2の基準電圧を生成する第2の基準電圧生成回路と、前記の第2の基準電圧と、前記の第2の定電圧生成回路の出力電圧に比例する第2の比例電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、前記の第2の基準電圧と前記の第2の比例電圧が等しくなるように、第2の制御信号を出力する第2の比較回路と、前記の第2の制御信号が入力されると、その第2の制御信号に応じて出力電流を変化させる第2のトランジスタと、前記の第2のトランジスタの出力電流に応じて、前記の第2の定電圧生成回路の出力電圧を生成し、かつその出力電圧を用いて、前記の第2の比例電圧を生成する第2の比例電圧生成回路とを備える。さらに、前記の第1の基準電圧生成回路、前記の第1の比較回路、及び前記の第1のトランジスタは、外部電源に接続され、前記の第2の基準電圧生成回路、前記の第2の比較回路、及び前記の第2のトランジスタの少なくとも1つは、前記の第1の定電圧生成回路に接続され、前記の第1の定電圧生成回路を電源として用いる。
好ましくは、前記の定電圧回路は、さらに、前記の第1の定電圧生成回路に、前記の第1の定電圧生成回路から前記の第2の定電圧生成回路への電力供給の停止を指示する供給停止指示信号を出力する制御回路を備える。また、前記の第1の定電圧生成回路は、さらに、前記の供給停止指示信号が入力されると、前記の第1のトランジスタに第3の制御信号を出力する第3のトランジスタを備える。前記の第1の基準電圧生成回路、及び前記の第1の比較回路は、それぞれ、前記の制御回路から前記の供給停止指示信号が入力されると、その動作を停止する。また、前記の第1のトランジスタは、前記の第3の制御信号が入力されると、前記の第1の定電圧生成回路の出力電圧が、前記の第1のトランジスタに接続された前記の外部電源の出力電圧に等しくなるように、電流を出力する。
好ましくは、前記の定電圧回路は、さらに、前記の第1の定電圧生成回路、及び前記の第2の定電圧生成回路に、前記の第1の定電圧生成回路から前記の第2の定電圧生成回路への電力供給の停止を指示する供給停止指示信号を出力する制御回路を備える。また、前記の第2の定電圧生成回路は、さらに、前記の外部電源、及び前記の制御回路に接続されたスイッチング回路を備える。前記の第1の基準電圧生成回路、及び前記の第1の比較回路は、それぞれ、前記の制御回路から前記の供給停止指示信号が入力されると、その動作を停止する。また、前記のスイッチング回路は、前記の制御回路から前記の供給停止指示信号が入力されると、前記の外部電源と、前記の第2の基準電圧生成回路、前記の第2の比較回路、及び前記の第2の出力トランジスタのそれぞれとを接続させる。
好ましくは、前記のスイッチング回路は、前記の外部電源、前記の第2の基準電圧生成回路、前記の第2の比較回路、及び前記の第2の出力トランジスタに接続された第1のスイッチング素子を含み、前記の第1のスイッチング素子の電流容量が、前記の第1の出力トランジスタの電流容量よりも小さい。
好ましくは、前記の制御回路は、さらに、前記の第1の定電圧生成回路、及び前記の第2の定電圧生成回路の少なくとも一方に、その消費電力の低減を指示する電力低減指示信号を出力する。前記の第1の定電圧生成回路、及び前記の第2の定電圧生成回路は、それぞれ、前記の電力低減指示信号が入力されると、前記の第1の比較回路、及び前記の第2の比較回路の消費電力を低減させる。
好ましくは、前記の定電圧回路は、さらに、前記の第1の定電圧生成回路、及び前記の第2の定電圧生成回路の少なくとも一方に、その消費電力の低減を指示する電力低減指示信号を出力する制御回路を備える。前記の第1の定電圧生成回路、及び前記の第2の定電圧生成回路は、それぞれ、前記の電力低減指示信号が入力されると、前記の第1の比較回路、及び前記の第2の比較回路の消費電力を低減させる。
好ましくは、前記の第1の基準電圧生成回路は、一定の電流を出力する定電流回路と、前記の外部電源と前記の定電流回路との間に接続され、前記の供給停止指示信号が入力されるとオフする第2のスイッチング素子と、前記の定電流回路の出力電流をドレイン電流とし、かつ前記のゲート端子と前記のドレイン端子が接続された第1のエンハンスメント型金属酸化膜電界効果型トランジスタ(MOSFET)と、前記の供給停止指示信号が入力されると、前記の第1のMOSFETのゲート端子に0Vの電圧を出力するゲート電圧出力回路とを備える。前記の第1のMOSFETは、そのドレイン電圧が、前記の基準電圧生成回路の出力電圧となる。
好ましくは、前記の第1の比較回路、及び前記の第2の比較回路の少なくとも一方が、差動増幅回路を備える。前記の差動増幅回路は、前記の差動増幅回路のバイアス電流を設定する第4のトランジスタと、前記の供給停止指示信号が入力されると、前記のバイアス電流が0になるように前記の第4のトランジスタをオフするバイアス電流停止回路とを備える。
好ましくは、前記の第1の比較回路、及び前記の第2の比較回路の少なくとも一方が、差動増幅回路を備え、前記の差動増幅回路が、前記の差動増幅回路のバイアス電流を設定する第4のトランジスタを含み、前記の第4のトランジスタが、前記の基準電圧生成回路の出力電圧を入力とし、その出力電圧に応じてオン又はオフする。
好ましくは、前記の第1の比較回路、及び前記の第2の比較回路の少なくとも一方が、差動増幅回路を備え、前記の差動増幅回路が、2つの差動入力トランジスタと、前記の差動増幅回路のバイアス電流を設定する複数のバイアス電流設定用トランジスタと、少なくとも1つを除く前記のバイアス電流設定用トランジスタの各々と、前記の差動入力トランジスタとを接続する1以上のスイッチ部とを備え、前記のスイッチ部は、前記の電力低減指示信号が入力されるとオフする。
本発明の定電圧回路によれば、出力電圧のリプルやノイズが少ない高品質な定電圧回路を得ることができる。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下では、定電圧回路を基準電圧電源として用いた場合について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による基準電圧電源の構成を示す回路図である。図1に示されるように、基準電圧電源10は、第1の定電圧生成回路12、第2の定電圧生成回路14、及び制御回路16を備える。第1の定電圧生成回路12は、基準電圧生成回路20、誤差増幅回路(AMP1)22、出力トランジスタ(M1)24、出力電圧検出用抵抗26,28、及びトランジスタ(M3)30を備える。第2の定電圧生成回路14は、基準電圧生成回路34、誤差増幅回路(AMP2)34、出力トランジスタ(M2)36、及び出力電圧検出用抵抗40,42を備える。トランジスタ24,38は、PchMOSFET、トランジスタ30は、NchMOSFETである。第1の定電圧電源12は、電源として、外部電源32を使用する。また、第2の定電圧生成回路14は、電源として、第1の定電圧生成回路12を使用する。すなわち、第1の定電圧生成回路12の出力電圧(電圧値:Vo1)は、第2の定電圧生成回路14に入力され、第2の定電圧生成回路14の出力電圧(電圧値:Vo2)が、基準電圧電源10の出力電圧となる。
まず、第1の定電圧生成回路12の構成を説明する。出力電圧検出用抵抗26,28は、互いに直列に接続される。抵抗26(以下、「第1の抵抗26」という。)の直列接続に利用されない一端は、出力トランジスタ24のドレイン端子(D)に接続され、抵抗28(以下、「第2の抵抗28」という。)の直列接続に利用されない一端は接地される。誤差増幅回路22は、その反転入力端子(−)が、基準電圧生成回路20に接続され、その非反転入力端子(+)が、第1の抵抗26と第2の抵抗28の接続点に接続される。また、誤差増幅回路22の出力端子は、出力トランジスタ24のゲート(G)端子に接続される。出力トランジスタ24は、そのソース(S)端子が、外部電源32(電源電圧の値:Vin)に接続される。トランジスタ30は、そのドレイン(D)端子が、出力トランジスタ24のゲート端子に接続され、そのソース(S)端子が、接地される。基準電圧生成回路20、及び誤差増幅回路22は、出力トランジスタ24と同様に、外部電源32に接続される。さらに、基準電圧生成回路20、誤差増幅回路22、及びトランジスタ30(のゲート端子)は、それぞれ、制御回路16に接続され、制御回路16から電力供給停止信号(以下、「CE信号」という。)が入力される。
次に、第2の定電圧生成回路14の構成を説明する。出力電圧検出用抵抗40,42は、互いに直列に接続される。この抵抗40(以下、「第3の抵抗40」という。)の直列接続に利用されない一端は、出力トランジスタ38のドレイン端子(D)に接続され、抵抗42(以下、「第4の抵抗42」という。)の直列接続に利用されない一端は接地される。誤差増幅回路36は、その反転入力端子が、基準電圧生成回路34に接続され、その非反転入力端子が、第3の抵抗40と第4の抵抗42の接続点に接続される。誤差増幅回路36の出力端子は、出力トランジスタ38のゲート(G)端子に接続される。第1の定電圧生成回路12の出力電圧は、電源電圧として、第2の定電圧生成回路14における基準電圧生成回路34、誤差増幅回路36、及び出力トランジスタ38(のソース端子)に入力される。第2の定電圧生成回路14の出力電圧は、基準電圧電源10の出力電圧となる。
第1の定電圧生成回路12において、第1の抵抗26(抵抗値:R1)、及び第2の抵抗28(抵抗値:R2)には、外部電源32から出力トランジスタ24を介して電流が流れる。第1、及び第2の抵抗26,28によって生成される電圧は、第1の定電圧生成回路12の出力電圧となる。この出力電圧(Vo1)は、第1、及び第2の抵抗26,28によって分圧され、第2の抵抗28によって生成される電圧(第1の定電圧生成回路12の出力電圧に比例する比例電圧)が、誤差増幅回路22の非反転入力端子に入力される。一方、誤差増幅回路22の反転入力端子には、基準電圧生成回路20が出力する第1の基準電圧(電圧値:Vref1)が入力される。誤差増幅回路22は、2つの入力電圧(比例電圧、及び第1の基準電圧)を比較し、その比較結果に基づいた電圧信号を、出力トランジスタ24のゲート端子に出力する。このとき、誤差増幅回路22は、2つの入力電圧が等しくなるように電圧信号を出力する。具体的に、誤差増幅回路22は、比例電圧が第1の基準電圧よりも大きくなると、出力トランジスタ24に高電圧を印加する。出力トランジスタ24は、ゲート端子に高電圧が印加されると、出力電流が小さくなる。結果として、第1、及び第2の抵抗26,28に流れる電流が小さくなり、比例電圧が低下する。一方、比例電圧が第1の基準電圧より小さくなると、誤差増幅回路22の出力電圧が小さくなる。出力トランジスタ24は、ゲート端子に低電圧が印加されると、出力電流が大きくなる。結果として、第1、及び第2の抵抗26,28に流れる電流が大きくなり、比例電圧が上昇する。以上の説明は、第2の定電圧生成回路14における、基準電圧生成回路34、誤差増幅回路36、及び出力トランジスタ38、出力電圧検出用抵抗40,42についても同様に当てはまる。
図2は、第1の定電圧生成回路12の構成をより詳細に示す回路図である。なお、図2では、定電圧制御に関係しないトランジスタ30は省略されている。図2に示されるように、基準電圧生成回路20は、PchMOSFET(P1)50、デプレッション型NchMOSFET(D1)52、デプレッション型NchMOSFET(D2)54、エンハンスメント型NchMOSFET(E1)56、及びNchMOSFET58を備える。PchMOSFET50、デプレッション型NchMOSFET52、デプレッション型NchMOSFET54、及びエンハンスメント型NchMOSFET56は、外部電源32とGND(接地)の間で、外部電源32側から上記の順に、直列に接続される。具体的に、PchMOSFET50のソース端子は、外部電源32に接続され、PchMOSFET50のドレイン端子は、デプレッション型NchMOSFET52のドレイン端子に接続される。また、デプレッション型NchMOSFET52のソース端子は、デプレッション型NchMOSFET54のドレイン端子に接続され、デプレッション型NchMOSFET54のソース端子は、エンハンスメント型NchMOSFET56のドレイン端子に接続される。エンハンスメント型NchMOSFET56のソース端子は、接地される。デプレッション型NchMOSFET52,54は、それぞれ、ゼロバイアスされる(すなわち、ゲート−ソース間電圧が0である。)。また、エンハンスメント型NchMOSFET56は、そのゲート(G)端子とドレイン(D)端子が接続される。
NchMOSFET58は、そのドレイン端子、及びソース端子が、それぞれ、エンハンスメント型NchMOSFET56のドレイン端子、及びソース端子に接続される。NchMOSFET58のゲート端子は、PchMOSFET50のゲート端子に接続される。NchMOSFET58のゲート端子、及びPchMOSFET50のゲート端子は、制御回路16(図示されない)に接続され、制御回路16からCE信号が入力される。
デプレッション型NchMOSFET52,54は、それぞれ、ゼロバイアスされるので、ドレイン電流は一定となり、電流源を構成する。この電流がエンハンスメント型NchMOSFET56のドレイン電流となる。エンハンスメント型NchMOSFET56は、そのゲート端子とドレイン端子が接続されているので、ゲート電圧とドレイン電圧が等しく、その電圧は、ドレイン電流で決定される。この電圧が、基準電圧生成回路20の出力電圧(電圧値:Vref1)となる。
誤差増幅回路22は、3つのPchMOSFET(P2,P3,P4)60,62,64と、4つのNchMOSFET(N2−N5)66−72とを備える。PchMOSFET60,62は、差動増幅回路の負荷となるカレントミラー回路、NchMOSFET66,68は、差動入力トランジスタ、NchMOSFET70は、バイアス電流設定回路、PchMOSFET64とNchMOSFET72は、CE信号を論理反転出力するインバータを構成する。
差動増幅回路の反転入力端子(−)であるNchMOSFET66のゲート端子には、基準電圧生成回路20からの基準電圧が印加される。また、非反転入力端子(+)であるNchMOSFET68のゲート端子には、第1の定電圧生成回路12の出力電圧(電圧値:Vo1)に比例した電圧が印加される。PchMOSFET64のゲート端子、及びNchMOSFET72のゲート端子は、制御回路16(図示されない)に接続され、制御回路16からCE信号が入力される。
図3は、第2の定電圧生成回路14の構成をより詳細に示す回路図である。図3において、図2に示される第1の定電圧生成回路12と同一の構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。第2の定電圧生成回路14は、第1の定電圧生成回路12においてCE信号が入力される構成要素、すなわち、pchMOSFET50、NchMOSFET58、PchMOSFET64、及びNchMOSFET72が除去された構成をしている。また、基準電圧生成回路34、及び誤差増幅回路36は、第1の定電圧生成回路12に接続され、第1の定電圧生成回路12から電力が供給される。
本実施の形態による基準電圧電源では、出力の品質と、消費電力のどちらを重視するかで動作モードを選択することができる。以下に、各動作モードにおける基準電圧電源10の動作を説明する。基準電圧電源10は、通常動作モードと、低消費電力モードの2つのモードで動作可能である。まず、通常動作モードについて説明する。通常動作モードにおいて、制御回路16は、低レベルのCE信号を出力する。このCE信号は、図1に示されるように、第1の定電圧生成回路12の基準電圧生成回路20、誤差増幅回路22、及びトランジスタ30のゲート(G)端子に入力される。低レベルのCE信号が入力されると、基準電圧生成回路20、及び誤差増幅回路22は、それぞれ、外部電源32から給電される。また、トランジスタ30はオフする。トランジスタ30がオフすると、出力トランジスタ24のゲート(G)端子には、誤差増幅回路36の出力電圧が、そのまま印加される。誤差増幅回路22は、2つの入力電圧が等しくなるように、出力トランジスタ24のゲート電圧を制御するので、第1の定電圧生成回路12の出力電圧は、以下の式(1)で表される。
Figure 2005196251
本実施の形態による基準電圧源では、通常動作モードにおいて、第1の定電圧生成回路12の出力電圧は、第2の定電圧生成回路14の基準電圧生成回路34、誤差増幅回路36、及び出力トランジスタ38の電源電圧として作用する。すなわち、第2の定電圧生成回路14の電源電圧は、第1の定電圧生成回路12の出力電圧であるから、その電源電圧が、外部電源32からの電圧と比較して安定していることはもちろん、リプルやノイズも少なくなっている。このため、第2の定電圧生成回路14の出力電圧に重畳するノイズやリプルは極めて小さくなり、高品質な基準電源を得ることができる。
また、本実施の形態による基準電圧電源において、誤差増幅回路は、従来の誤差増幅回路と異なり、差動増幅回路のみの1段構成(ローゲイン増幅回路)である。よって、定電圧生成回路の利得は、従来の定電圧生成回路よりも20dBほど小さい約60dBとなり、出力電圧に重畳されるノイズが減少する。一方、誤差増幅回路を1段構成にすることにより、出力電圧に残るリプルは大きくなる。これは、定電圧生成回路を2つ接続して2段階にすることで解消でき、基準電圧電源の出力電圧におけるノイズとリプルの両方を低減できる。
次に、低消費電力モードの場合について説明する。低消費電力モードにおいて、制御回路16は、高レベルのCE信号を出力する。この信号が出力されると、第1の定電圧生成回路12における基準電圧生成回路20と誤差増幅回路22への給電が停止される。また、同時に、トランジスタ30がオンとなり、出力トランジスタ24のゲート電圧をローレベル(接地電位)に引き下げる。これにより、出力トランジスタ24がオンし、第1の定電圧生成回路12の出力電圧は、外部電源32の電圧(電圧値:Vin)に等しくなる。
低消費電力モードにおける、基準電圧生成回路20と誤差増幅回路22への給電停止を、図2を用いて説明する。低消費電力モードにおいてCE信号が高レベルになると、基準電圧生成回路20において、NchMOSFET58がオンし、NchMOSFET58のドレイン電圧がソース電圧(0V)に等しくなる(エンハンスメントNchMOSFET56のゲート−ソース間が短絡される。)。さらに、CE信号は、PchMOSFET50のゲート端子にも入力されるので、CE信号が高レベルになると、PchMOSFET50がオフし、外部電源32から基準電圧生成回路20への給電が停止される。結果として、基準電圧生成回路20の出力電圧Vref1が0Vになる。
また、CE信号が高レベルになると、誤差増幅回路22において、PchMOSFET64とNchMOSFET72から成るインバータの出力が低レベルとなる。この低レベルの電圧信号は、バイアス電流設定回路であるNchMOSFET70のゲート端子に入力され、NchMOSFET70がオフする。これにより、誤差増幅回路22のバイアス電流が無くなり、誤差増幅回路22はオフとなる。
本実施の形態による基準電圧電源では、低消費電力モードにおいて、第1の定電圧生成回路12の給電を停止しても、第2の定電圧生成回路14の給電を、出力トランジスタ24を介して行うことができるので、基準電圧電源の出力が途絶えてしまうことがなく、しかも基準電圧電源全体の消費電流を減らすことができる。この場合は、基準電圧電源から出力される電圧に重畳されるノイズやリプルは通常動作モード時に比べ増加するが、低消費電力モードにおいては、ノイズやリプルが多少多くても問題になる場合はほとんどない。
また、低消費電力モードにおいて、外部電源から第2の定電圧生成回路14への給電を、比較的簡単な回路構成を用いて行うことができる。
図4は、第1の定電圧生成回路12の別の構成例を示す詳細な回路図である。図4の回路が、図2に示された回路と異なる点は、誤差増幅回路22において、インバータを構成するPchMOSFET64,NchMOSFET72が除去され、第1の定電圧生成回路12の出力電圧が、NchMOSFET70のゲート端子に直接入力される点である。基準電圧生成回路20の出力電圧はNchMOSFET56のゲート電圧でもあるので、NchMOSFET56のゲート端子をバイアス電流設定回路のNchMOSFET70のゲート端子に接続すると、2つのMOSFETはカレントミラー回路を構成し、NchMOSFET70のドレイン端子に、NchMOSFET56のドレイン電流に比例した電流が流れる。
制御回路16からCE信号が出力され、基準電圧生成回路20の出力電圧が0Vになると、バイアス電流を設定しているNchMOSFET70のゲート電圧も0Vとなり、バイアス電流が流れなくなる。その結果、誤差増幅回路22の給電が停止される。図4に示された構成では、CE信号を基準電圧生成回路20に入力するだけで、誤差増幅回路22の給電を停止させることができる。すなわち、基準電圧生成回路の給電を停止するだけで、誤差増幅回路の給電を停止できるため、基準電圧電源の構成を簡単にすることができる。
本実施の形態による基準電圧電源においては、第1、及び第2の基準電圧生成回路が、それぞれ、第1、及び第2の誤差増幅回路における差動増幅回路のバイアス電流用電源を兼ねているので、別個に電源を設ける必要がなく、回路構成を簡単にすることができる。
なお、本実施の形態による基準電圧電源においては、トランジスタとしてMOSFETを用いたが、特に、MOSFETをスイッチング素子として利用している場合は、MOSFETの代わりに、接合型FETやIGBT等の他の電圧駆動型トランジスタを使用しても同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態による基準電圧電源は、動作モードが選択できるように制御回路を備えるが、制御回路を含まなくても、上述したように、第1の定電圧生成回路12を第2の定電圧生成回路14の電源として利用できる構成であれば、第2の定電圧生成回路14の出力電圧に重畳するノイズやリプルは極めて小さくなり、高品質な基準電源を得ることができることはもちろんである。その場合には、第1の定電圧生成回路は、図3に示された第2の定電圧生成回路と同一の構成にすればよい。
また、本実施の形態では基準電圧電源として説明を行ったが、定電圧電源としても応用可能である。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2による基準電圧電源の構成を示す回路図である。図5の基準電圧電源100において、図1に示される基準電圧電源10と同一の構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。本実施の形態による基準電圧電源100が、実施の形態1による基準電圧電源10と異なる点は、制御回路16が、基準電圧電源を低消費電力モードに移行させるために、さらにEM信号を出力し、そのEM信号を、第2の定電圧生成回路14の誤差増幅回路36に入力する点である。
以下に、基準電圧電源100の動作を説明する。低消費電力モードにおいて、制御回路16からのCE信号が高レベルになると、実施の形態1による基準電圧電源10と同様に、そのCE信号が第1の定電圧生成回路12に送られ、第1の定電圧生成回路12における基準電圧生成回路20、及び誤差増幅回路22への給電が停止する。また、NchMOSFET30がオンし、これにより出力トランジスタ24がオンする。結果として、第2の定電圧生成回路14には、外部電源32から直接電力が供給される。
さらに、低消費電力モードにおいて、制御回路16は、消費電流を低減させるためのEM信号を、第2の定電圧生成回路34の誤差増幅回路36に出力する。誤差増幅回路36は、EM信号が入力されると、バイアス電流を減らし、消費電流が低減する。以下に、誤差増幅回路36について説明する。
図6は、誤差増幅回路36の詳細な構成を示す回路図である。図6の誤差増幅回路36において、図3に示される誤差増幅回路36と同一の構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。図6の誤差増幅回路36が、図3の誤差増幅回路36と異なる点は、さらに、NchMOSFET(N5)102と、スイッチ(SW)104とを備える点である。図6に示されるように、NchMOSFET102は、そのゲート端子が、NchMOSFET66、及びNchMOSFET70のゲート端子に接続され、そのソース端子が接地される。また、NchMOSFET102のドレイン端子は、スイッチ104を介して、NchMOSFET66、及びNchMOSFET68のソース端子に接続される。NchMOSFET66、NchMOSFET70、及びNchMOSFET102のゲート端子には、それぞれ、基準電圧生成回路34から出力される基準電圧が印加される。スイッチ104は、制御回路16から出力されるEM信号に応じてオン又はオフする。具体的に、スイッチ104は、通常動作モードでオンし、低消費電力モードでオフする。通常動作モードにおいては、NchMOSFET70とNchMOSFET102の両方のドレイン電流が、差動増幅回路のバイアス電流となる。低消費電力モードにおいては、NchMOSFET104がオフし、バイアス電流は、NchMOSFET70のドレイン電流のみとなる。ここで、例えば、NchMOSFET70の素子サイズをNchMOSFET102の素子サイズに比べ、1桁から3桁小さくすることにより、低消費電力モード時における誤差増幅回路36の消費電流を極めて小さくすることができる。
本実施の形態による基準電圧電源によれば、通常動作モードにおいては、リプルやノイズの少ない出力電圧を得ることができ、低消費電力モードにおいては、通常動作モードよりも消費電力を低減して動作させることができる。なお、低消費電力モードにおいて、第2の定電圧生成回路14は、その応答速度が遅くなり、リプルやノイズが増加するが、低消費電力モードではそれほど高品質な基準電圧電源を必要としないため、問題となることはない。
なお、本実施の形態による基準電圧電源においては、差動増幅回路のバイアス電流を設定するために、バイアス電流設定用トランジスタを2つ用いたが、2つ以上であってもよい。また、それらのトランジスタの電流容量、及びスイッチがどのトランジスタに接続されるかを選択することにより、任意の値のバイアス電流を設定できる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による基準電圧電源の構成を示す回路図である。図7の基準電圧電源120において、図5に示される基準電圧電源100と同一の構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。本実施の形態による基準電圧電源120が、実施の形態2による基準電圧電源100と異なる点は、制御回路16が、EM信号のみを出力し、そのEM信号が、第1の定電圧生成回路、及び第2の定電圧生成回路14の両方に入力される点、及びCE信号を受けて出力トランジスタ24をオンするNchMOSFET30が除去された点である。
EM信号は、第1、及び第2の定電圧生成回路12,14において、それぞれ、誤差増幅回路22,36に入力される。低消費電力モードにおいて、制御回路16からEM信号が入力されると、誤差増幅回路22,34は、バイアス電流を減らし、消費電流が低減する。この場合の誤差増幅回路22,34の構成は、図6に示された構成と同様である。
本実施の形態による基準電圧電源では、低消費電力モードにおいても、第1の定電圧生成回路の出力電圧が第2の定電圧生成回路に供給されるので、リプルやノイズが少ない出力電圧が得られる。すなわち、通常動作モードと低消費電力モードの両モードにおいて、その出力電圧のリプルやノイズが少ない高品質な基準電圧源を達成できる。
また、本実施の形態による基準電圧電源では、差動増幅回路のバイアス電流を低減させることにより消費電力を低減させるので、簡単な回路構成で消費電力の低減を実現することができる。
なお、本実施の形態による基準電圧電源では、第1の定電圧生成回路、及び第2の定電圧生成回路の両方にEM信号を入力したが、第1の定電圧生成回路、及び第2の定電圧生成回路のいずれか一方のみに入力する構成にしてもよい。その場合に、EM信号が入力されない定電圧生成回路は、その基準電圧生成回路、及び誤差増幅回路が、それぞれ、例えば図3に示される構成を有していてもよい。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4による基準電圧電源の構成を示す回路図である。図8の基準電圧電源140において、図1に示される基準電圧電源10と同一の構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。本実施の形態による基準電圧電源140が、実施の形態1による基準電圧電源10と異なる点は、第1の定電圧生成回路12におけるNchMOSFET30が削除された点、第2の定電圧生成回路14に、スイッチング素子として作用するPchMOSFET(M4)142を追加し、PchMOSFET142を介して外部電源32から第2の定電圧生成回路14に電力を供給できる点、及び第2の定電圧生成回路14に、制御回路16から出力されたCE信号を反転するインバータ144を設けた点である。
PchMOSFET142は、そのソース端子が外部電源32に接続され、そのドレイン端子が第1の定電圧生成回路12における出力トランジスタ24のドレイン端子に接続される。また、PchMOSFET142のゲート端子は、インバータ144の出力端子に接続されている。
低消費電力モードにおいて、制御回路16から出力されるCE信号がハイレベルになると、インバータ144は、CE信号を反転してローレベルにし、そのローレベル信号をPchMOSFET142のゲート端子に出力する。これにより、PchMOSFET142がオンすると、第2の定電圧生成回路14における基準電圧生成回路34、誤差増幅回路36、及び出力トランジスタ38に、外部電源32から直接電力が供給される。
本実施の形態による基準電圧電源によれば、実施の形態1による基準電圧電源と同様の効果が得られる。
また、スイッチング素子の電流容量を、前記第1の出力トランジスタの電流容量よりも小さく設定すれば、回路スペースの増大を防ぐことができる。
なお、本実施の形態による基準電圧電源では、第2の定電圧生成回路におけるスイッチング回路、すなわち、外部電源と基準電圧生成回路等との接続をCE信号に応じて切り替える回路を、インバータとPchMOSFETとを用いて構成したが、これに限らず、他の構成であってもよい。
なお、実施の形態1から実施の形態4で説明されたように、消費電力を低減する構成は種々考えられるので、出力の品質、及び消費電力の程度を考慮して、任意の構成を選択することができる。すなわち、基準電圧源に必要な性能を確保した上で、基準電圧源の省電力化が可能である。
また、実施の形態1から実施の形態4による基準電圧電源においては、通常動作モード時に、第2の定電圧生成回路における基準電圧生成回路、誤差増幅回路、及び出力トランジスタの全てに対し、第1の定電圧生成回路から給電が行われる。しかし、第2の定電圧生成回路の基準電圧生成回路、誤差増幅回路、及び出力トランジスタの少なくとも1つに、第1の定電圧生成回路から給電が行われてもよい。例えば、それらの構成要素を、(1)基準電圧生成回路、(2)誤差増幅回路と出力トランジスタの2つに分け、どちらか一方に第1の定電圧生成回路から給電を行い、他方に外部電源32から直接給電を行ってもよい。この場合、第2の定電圧生成回路の出力電圧に重畳されるリプルやノイズは多少増えるが、消費電流は多少減る。
本発明の実施の形態1による基準電圧電源の構成を示す回路図である。 図1の基準電圧電源における第1の定電圧生成回路の構成を詳細に示す回路図である。 図1の基準電圧電源における第2の定電圧生成回路の構成を詳細に示す回路図である。 図2の回路の変形例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2による基準電圧電源の構成を示す回路図である。 図5の基準電圧電源における第2の定電圧生成回路の構成を詳細に示す回路図である。 本発明の実施の形態3による基準電圧電源の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4による基準電圧電源の構成を示す回路図である。 従来の基準電圧電源の構成を示す回路図である。 図9の基準電圧電源における誤差増幅回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
10 基準電圧電源
12 第1の定電圧生成回路
14 第2の定電圧生成回路
16 制御回路
20,32 基準電圧生成回路
22,34 誤差増幅回路
24,36 出力トランジスタ
26,28,38,40 出力電圧検出用抵抗

Claims (10)

  1. 第1の定電圧生成回路と、前記第1の定電圧生成回路から電力供給される第2の定電圧生成回路とを有する定電圧回路であって、
    前記第1の定電圧生成回路は、
    第1の基準電圧を生成する第1の基準電圧生成回路と、
    前記第1の基準電圧と、前記第1の定電圧生成回路の出力電圧に比例する第1の比例電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第1の基準電圧と前記第1の比例電圧が等しくなるように、第1の制御信号を出力する第1の比較回路と、
    前記第1の制御信号が入力されると、その第1の制御信号に応じて出力電流を変化させる第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタの出力電流に応じて、前記第1の定電圧生成回路の出力電圧を生成し、かつその出力電圧を用いて、前記第1の比例電圧を生成する第1の比例電圧生成回路と
    を備え、
    前記第2の定電圧生成回路は、
    第2の基準電圧を生成する第2の基準電圧生成回路と、
    前記第2の基準電圧と、前記第2の定電圧生成回路の出力電圧に比例する第2の比例電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、前記第2の基準電圧と前記第2の比例電圧が等しくなるように、第2の制御信号を出力する第2の比較回路と、
    前記第2の制御信号が入力されると、その第2の制御信号に応じて出力電流を変化させる第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタの出力電流に応じて、前記第2の定電圧生成回路の出力電圧を生成し、かつその出力電圧を用いて、前記第2の比例電圧を生成する第2の比例電圧生成回路と
    を備え、
    前記第1の基準電圧生成回路、前記第1の比較回路、及び前記第1のトランジスタは、外部電源に接続され、
    前記第2の基準電圧生成回路、前記第2の比較回路、及び前記第2のトランジスタの少なくとも1つは、前記第1の定電圧生成回路に接続され、前記第1の定電圧生成回路を電源として用いることを特徴とする定電圧回路。
  2. さらに、前記第1の定電圧生成回路に、前記第1の定電圧生成回路から前記第2の定電圧生成回路への電力供給の停止を指示する供給停止指示信号を出力する制御回路を備え、
    前記第1の定電圧生成回路は、さらに、前記供給停止指示信号が入力されると、前記第1のトランジスタに第3の制御信号を出力する第3のトランジスタを備え、
    前記第1の基準電圧生成回路、及び前記第1の比較回路は、それぞれ、前記制御回路から前記供給停止指示信号が入力されると、その動作を停止し、
    前記第1のトランジスタは、前記第3の制御信号が入力されると、前記第1の定電圧生成回路の出力電圧が、前記第1のトランジスタに接続された前記外部電源の出力電圧に等しくなるように、電流を出力することを特徴とする請求項1に記載の定電圧回路。
  3. さらに、前記第1の定電圧生成回路、及び前記第2の定電圧生成回路に、前記第1の定電圧生成回路から前記第2の定電圧生成回路への電力供給の停止を指示する供給停止指示信号を出力する制御回路を備え、
    前記第2の定電圧生成回路は、さらに、前記外部電源、及び前記制御回路に接続されたスイッチング回路を備え、
    前記第1の基準電圧生成回路、及び前記第1の比較回路は、それぞれ、前記制御回路から前記供給停止指示信号が入力されると、その動作を停止し、
    前記スイッチング回路は、前記制御回路から前記供給停止指示信号が入力されると、前記外部電源と、前記第2の基準電圧生成回路、前記第2の比較回路、及び前記第2の出力トランジスタのそれぞれとを接続させることを特徴とする請求項1に記載の定電圧回路。
  4. 前記スイッチング回路が、前記外部電源、前記第2の基準電圧生成回路、前記第2の比較回路、及び前記第2の出力トランジスタに接続された第1のスイッチング素子を含み、
    前記第1のスイッチング素子の電流容量が、前記第1の出力トランジスタの電流容量よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の定電圧回路。
  5. 前記制御回路が、さらに、前記第1の定電圧生成回路、及び前記第2の定電圧生成回路の少なくとも一方に、その消費電力の低減を指示する電力低減指示信号を出力し、
    前記第1の定電圧生成回路、及び前記第2の定電圧生成回路は、それぞれ、前記電力低減指示信号が入力されると、前記第1の比較回路、及び前記第2の比較回路の消費電力を低減させる請求項2から4のいずれかに記載の定電圧回路。
  6. さらに、前記第1の定電圧生成回路、及び前記第2の定電圧生成回路の少なくとも一方に、その消費電力の低減を指示する電力低減指示信号を出力する制御回路を備え、
    前記第1の定電圧生成回路、及び前記第2の定電圧生成回路は、それぞれ、前記電力低減指示信号が入力されると、前記第1の比較回路、及び前記第2の比較回路の消費電力を低減させることを特徴とする請求項1に記載の定電圧回路。
  7. 前記第1の基準電圧生成回路が、
    一定の電流を出力する定電流回路と、
    前記外部電源と前記定電流回路との間に接続され、前記供給停止指示信号が入力されるとオフする第2のスイッチング素子と、
    前記定電流回路の出力電流をドレイン電流とし、かつ前記ゲート端子と前記ドレイン端子が接続された第1のエンハンスメント型金属酸化膜電界効果型トランジスタ(以下、「MOSFET」という。)と、
    前記供給停止指示信号が入力されると、前記第1のMOSFETのゲート端子に0Vの電圧を出力するゲート電圧出力回路と
    を備え、
    前記第1のMOSFETは、そのドレイン電圧が、前記基準電圧生成回路の出力電圧となることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の定電圧回路。
  8. 前記第1の比較回路、及び前記第2の比較回路の少なくとも一方が、差動増幅回路を備え、
    前記差動増幅回路が、
    前記差動増幅回路のバイアス電流を設定する第4のトランジスタと、
    前記供給停止指示信号が入力されると、前記バイアス電流が0になるように前記第4のトランジスタをオフするバイアス電流停止回路と
    を備えることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の定電圧回路。
  9. 前記第1の比較回路、及び前記第2の比較回路の少なくとも一方が、差動増幅回路を備え、
    前記差動増幅回路が、前記差動増幅回路のバイアス電流を設定する第4のトランジスタを含み、
    前記第4のトランジスタが、前記基準電圧生成回路の出力電圧を入力とし、その出力電圧に応じてオン又はオフする請求項2から7のいずれかに記載の定電圧回路。
  10. 前記第1の比較回路、及び前記第2の比較回路の少なくとも一方が、差動増幅回路を備え、
    前記差動増幅回路が、
    2つの差動入力トランジスタと、
    前記差動増幅回路のバイアス電流を設定する複数のバイアス電流設定用トランジスタと、
    少なくとも1つを除く前記バイアス電流設定用トランジスタの各々と、前記差動入力トランジスタとを接続する1以上のスイッチ部と
    を備え、
    前記スイッチ部は、前記電力低減指示信号が入力されるとオフすることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の定電圧回路。
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