JP2008005547A - ヒステリシスコンパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な回路構成でヒステリシス機能およびオフセット機能付きのコンパレータを実現でき、MOSFETのL(ゲート長)またはW(ゲート幅)、あるいはその両方を変えることができるようにする。
【解決手段】入力段に差動増幅回路M1,M2,M3,M4を備えたコンパレータにおいて、前記差動増幅回路M1〜M4の一方の入力回路に用いられているMOSFET(M3またはM4)のゲート長あるいはゲート幅、または該ゲート長とゲート幅の両方を前記コンパレータの出力の状態により変更することによって、入力にヒステリシス特性を持たせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力オフセット電圧を備え、且つヒステリシス特性を備えたコンパレータに関する。
従来提案されているヒステリシスコンパレータとしては、例えば特開2003-8409号公報に記載の比較回路がある。図6および図7は、いずれも上記比較回路の一例を示す構成図である。
図6では、入力段の差動増幅回路のカレントミラー負荷であるMOSFET(M3)のソースと電源(Vss)の間に抵抗(R3)を、MOSFET(M4)のソースと電源(Vss)の間に抵抗(R4)を接続し、抵抗(R4)の両端にMOSFET(M41)のドレインとソースを接続し、MOSFET(M41)のゲートをコンパレータの出力端子(OUT)に接続している。なお、抵抗(R3)と(R4)の値は同じであり、MOSFET(M3)とMOSFET(M4)のカレントミラー比は
1:1である。
入力電圧(Vin2)が入力電圧(Vin1)より低い(Vin2<Vin1)ときには、MOSFET(M2)がオンとなり、MOSFET(M2)のドレイン電圧が高くなっているので、MOSFET(M7)がオンとなる。この信号は(M8a:M8b:M9a:M9b)で構成された2段のインバータ回路を介して出力に伝えられるので、出力(OUT)はローレベルとなる。出力信号はMOSFET(M41)のゲートに接続されているので、MOSFET(M41)はオフとなる。この結果、抵抗(R3)と(R4)を含めたMOSFET(M3)とMOSFET(M4)のカレントミラー比は1:1である。
カレントミラー比は1:1であるから、入力電圧(Vin2)が徐々に上昇し、入力電圧(Vin2)が入力電圧(Vin1)と等しくなったときに、MOSFET(M3)とMOSFET(M4)に流れるドレイン電流はほぼ等しくなる。この電圧(入力電圧(Vin1)と同じ)が、第1の反転レベル(出力電圧の極性が反転)である。
入力電圧(Vin2)が第1の反転レベルより高くなると、MOSFET(M2)がオフとなり、MOSFET(M2)のドレイン電圧が下がるので、MOSFET(M7)がオフとなる。この結果、出力(OUT)はハイレベルとなり、MOSFET(M41)をオンにする。MOSFET(M41)がオンすると、抵抗(R4)はショートされることになる。このため、抵抗(R3)と(R4)を含めたMOSFET(M3)とMOSFET(M4)のカレントミラー比は1:K(K>1)に変わる。
次に、入力電圧(Vin2)が徐々に低下し、入力電圧(Vin2)が入力電圧(Vin1)と等しくなっても、カレントミラー比が1:Kのため、コンパレータは反転せず、さらに低い電圧まで低下したときに反転する。この電圧が、第2反転レベル(出力電圧の極性が反転)である。
第1の反転レベルと第2の反転レベルの差が、ヒステリシス電圧となる。
図7では、抵抗(R3)の代わりにMOSFET(M32)を接続し、抵抗(R4)の代わりにMOSFET(M42)を接続している。MOSFET(M32)とMOSFET(M42)のゲートは共に電源(Vdd)に接続されているので、両MOSFET(M32:M42)は常時オンである。すなわち、図6の抵抗の代わりに、MOSFETのオン抵抗を利用した回路になっている。回路動作は、図6と同じであるため説明は割愛する。
次に、従来提案されているオフセット付きコンパレータの例としては、例えば特開2002-246883号公報に記載のオフセットコンパレータがある。これは、図8に示すような回路からなる。差動入力トランジスタの負荷になっているMOSFET(M1)と(M2)で構成されたカレントミラー回路の、MOSFET(M1)の素子サイズと(M2)の素子サイズを変えることで、カレントミラー比を1:1でない値に変え、差動入力にオフセット電圧を発生させている。
特開2003−008409号公報 特開2002−246883号公報
コンパレータにオフセットを付加する回路や、ヒステリシスを付加する回路は、従来より非常に多くの回路が提案されている。しかしながら、両方の機能を簡単な回路で実現するものは少なく、また、両方の機能を実現する回路を構成できたとしても、回路が複雑になっていた。
(目的)
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決し、オフセットとヒステリシスの両方を備えたコンパレータを、簡単な回路で実現することが可能なヒステリシスコンパレータを提供することにある。
上記課題を達成するため、本発明のヒステリシスコンパレータは、(1)入力段に差動増幅回路を備えたコンパレータにおいて、前記差動増幅回路の一方の入力回路に用いられているMOSFETのL(ゲート長)またはW(ゲート幅)、あるいはその両者を前記コンパレータの出力の状態によって変更することで、入力にヒステリシス特性を持たせる。
その結果、簡単な回路構成でヒステリシスコンパレータを実現できた。
本発明によれば、出力信号のレベルに応じて、入力MOSFETのL(ゲート長)とW(ゲート幅)を変更するようにしたので、簡単な回路構成でヒステリシスを持たせることができるようになった。
さらに、差動増幅回路の両入力MOSFETのL(ゲート長)とW(ゲート幅)を異ならせて、オフセット電圧を持たせたので、上記ヒステリシス回路と同じ構成で、オフセット電圧を持たせることができ、設計・製造が簡単にできるようになった。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例を示すヒステリシスコンパレータの構成図である。
本実施例のコンパレータは、6個のMOSFET(M1〜M6)と電流源(I1)で構成された差動増幅回路と、PchMOSFET(M7)と電流源(I2)で構成された出力増幅回路から構成されている。
差動増幅回路の反転入力は、NchMOSFET(M3)で構成されている。すなわち、NchMOSFET(M3)のゲートは、反転入力端子(Vin-)になっている。また、非反転入力は、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)で構成されている。すなわち、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)のゲートは共通接続され、差動増幅回路の非反転入力端子(Vin+)になっている。さらに、NchMOSFET(M4)のソースとNchMOSFET(M5)のドレインは接続されている。
NchMOSFET(M3)のソースとNchMOSFET(M6)のソースは共通接続され、さらに電流源(I1)に接続されている。電流源(I1)の他端は負側の電源(Vss)に接続されており、差動増幅回路のバイアス電流を供給している。
NchMOSFET(M3)のゲート長(以下Lとする)あるいはゲート幅(以下Wとする)は、NchMOSFET(M4)のLあるいはWと異なっている。実施例では、NchMOSFET(M3)のL/Wを10/10、NchMOSFET(M4)のL/Wを100/10としている。また、実施例ではNchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)のL/Wを同じにしている。
MOSFETの利得係数はW/Lに比例するので、抵抗を大きくするにはゲートの長さLを延ばし、利得を稼ぐにはゲートの幅Wを大きく取る必要がある。要求される電気的特性からゲート長Lおよびゲート幅Wの形状面積を計算して求める。
図1では、PchMOSFET(M1)とPchMOSFET(M2)はカレントミラーを構成している。PchMOSFET(M1)のソースは電源(Vdd)に接続され、ドレインはNchMOSFET(M3)のドレインに接続されている。また、PchMOSFET(M2)のソースは電源(Vdd)に接続され、ドレインはNchMOSFET(M4)のドレインに接続されている。このため、PchMOSFET(M1)とPchMOSFET(M2)はそれぞれ、NchMOSFET(M3)とNchMOSFET(M4)の負荷として働くことになる。
NchMOSFET(M6)のソースとドレインは、それぞれNchMOSFET(M5)のソースとドレインに接続され、ゲートはコンパレータの出力端子に接続されている。すなわち、NchMOSFET(M6)はコンパレータの出力レベルの状態に応じてオン/オフし、NchMOSFET(M5)のソースとドレイン間をショートあるいは開放するように働く。
差動増幅回路の出力は、NchMOSFET(M4)のドレインから取り出される。NchMOSFET(M4)のドレインは、PchMOSFET(M7)のゲートに接続されている。PchMOSFET(M7)のソースは電源(Vdd)に接続され、ドレインは負荷である電流源(I2)を介して負側の電源(Vss)に接続されている。コンパレータの出力はPchMOSFET(M7)のドレインから出力される。
図2は、図1のヒステリシスコンパレータの動作特性図である。
図2を参照しながらコンパレータの動作を説明する。
まず、反転入力電圧(Vin-)が非反転入力電圧(Vin+)より十分低い場合(図2の区間A)には、NchMOSFET(M3)のドレイン電流は少なく、NchMOSFET(M4)およびNchMOSFET(M5)のドレイン電流が多くなり、NchMOSFET(M4)のドレイン電圧が低下する。その結果、PchMOSFET(M7)のゲート電圧が下がり、PchMOSFET(M7)はオンとなり、コンパレータの出力端子(OUT)はハイレベルを出力する。
コンパレータの出力(OUT)がハイレベルのときは、前記したようにNchMOSFET(M6)はオンするため、NchMOSFET(M5)のソース−ドレイン間をショートする。この結果、非反転入力回路(Vin+)はNchMOSFET(M4)だけで構成されている場合と等価になる。
反転入力電圧(Vin-)が徐々に上昇すると、NchMOSFET(M3)のドレイン電流徐々に増え、その分NchMOSFET(M4)のドレイン電流は少なくなる。前述のように、NchMOSFET(M4)のL(ゲート長)はNchMOSFET(M3)のL(ゲート長)より大きくなっているので、同じドレイン電流の場合は、NchMOSFET(M3)のゲート−ソース間電圧より、NchMOSFET(M4)のゲート−ソース間電圧のほうが大きくなる。
このため、反転入力電圧(Vin-)が非反転入力電圧(Vin+)よりやや低い電圧(V1)で、コンパレータは反転する。この場合、非反転入力電圧(Vin+)と電圧(V1)の差がコンパレータのオフセット電圧となる。このオフセット電圧は、NchMOSFET(M3)のゲート−ソース間電圧とNchMOSFET(M4)のゲート−ソース間電圧の差であり、この差はNchMOSFET(M3)のL(ゲート長)とNchMOSFET(M4)のL(ゲート長)を変えたことで発生したものであるから、NchMOSFET(M4)のL(ゲート長)を変えることで、オフセット電圧を変えることができる。
コンパレータが反転して出力(OUT)がローレベル(図2の区間B)になると、NchMOSFET(M6)はオフになり、NchMOSFET(M5)のソース−ドレイン間を開放する。
その結果、非反転入力回路はNchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)で構成され、非反転入力回路はNchMOSFET(M4)のL(ゲート長)とNchMOSFET(M5)のL(ゲート長)を加えたL(ゲート長)を備えた一つのMOSFETと同じ働きをする。この結果、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのゲート−ソース間電圧は、NchMOSFET(M4)単体のときよりさらに大きくなるため、コンパレータの反転レベルは図2の電圧(V1)よりもさらに低い電圧(V2)にまで下がる。
電圧(V1)と電圧(V2)の差がヒステリシス電圧になる。上記の内容から分かるように、ヒステリシス電圧は、NchMOSFET(M5)のL(ゲート長)の値によって変えることができる。反転入力電圧(Vin-)が徐々に低下して、電圧(V2)まで下がるとコンパレータは反転し、出力(OUT)は再びハイレベル(図2区間C)となる。出力(OUT)がハイレベルになると、前述のようにNchMOSFET(M6)をオンするので、NchMOSFET(M5)のソース−ドレイン間をショートし、NchMOSFET(M5)を無効にするので、反転レベルは電圧(V1)に戻る。
図2では、各区間における反転レベルを太線で表記してある(区間A,C:V1,区間B:V2)。また、出力(OUT)は方形波となり(区間A,C:高レベル,区間B:低レベル)、NchMOSFET(M3)に入力される反転入力電圧(Vin-)は直線的に増加の後、直線的に減少し(区間AB:増加,区間BC:減少)、NchMOSFET(M4),(M5)に入力される非反転入力電圧(Vin+)は一定値である(区間A,B,C:Vin+)。
(第2の実施例)
図3は、本発明の第2の実施例を示すヒステリシスコンパレータの構成図である。
図3では、図1のコンパレータの出力部分に二段のインバータ(M8〜M11で構成)を追加してM10/M11の出力(M10/M11の共通ドレイン)をコンパレータの出力とし、M6のゲートにも同じコンパレータの出力を接続した形である。インバータを二段追加することで、出力信号の動作は論理的に同等としながらも、波形整形することで鈍りを抑制し、応答速度を向上する効果が得られる。
(第3の実施例)
図4は、本発明の第3の実施例を示すヒステリシスコンパレータの構成図(請求項1に対応)である。
本実施例のコンパレータは、6個のMOSFET(M1〜M6)と電流源(I1)で構成された差動増幅回路と、PchMOSFET(M7)と電流源(I2)と二段のインバータ(M8〜M11)で構成された出力増幅回路から構成されている。
差動増幅回路の非反転入力は、NchMOSFET(M3)で構成されている。すなわち、NchMOSFET(M3)のゲートは、非反転入力端子(Vin+)になっている。また、反転入力は、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)で構成されている。すなわち、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)のゲートは共通接続され、差動増幅回路の反転入力端子(Vin-)になっている。さらに、NchMOSFET(M4)のソースとNchMOSFET(M5)のドレインは接続されている。
NchMOSFET(M3)のソースとNchMOSFET(M6)のソースは共通接続され、さらに電流源(I1)に接続されている。電流源(I1)の他端は負側の電源(Vss)に接続されており、差動増幅回路のバイアス電流を供給している。
NchMOSFET(M3)のゲート長(L)あるいはゲート幅(W)は、NchMOSFET(M4)のLあるいはWと異なっている。実施例では、NchMOSFET(M3)のL/Wを10/10、NchMOSFET(M4)のL/Wを100/10としている。また、実施例ではNchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)のL/Wを同じにしている。
MOSFETの利得係数はW/Lに比例するので、抵抗を大きくするにはゲートの長さLを延ばし、利得を稼ぐにはゲートの幅Wを大きく取る必要がある。要求される電気的特性からゲート長Lおよびゲート幅Wの形状面積を計算して求める。
図4では、PchMOSFET(M1)とPchMOSFET(M2)はカレントミラーを構成している。PchMOSFET(M1)のソースは電源(Vdd)に接続され、ドレインはNchMOSFET(M3)のドレインに接続されている。また、PchMOSFET(M2)のソースは電源(Vdd)に接続され、ドレインはNchMOSFET(M4)のドレインに接続されている。このため、PchMOSFET(M1)とPchMOSFET(M2)はそれぞれ、NchMOSFET(M3)とNchMOSFET(M4)の負荷として働くことになる。
NchMOSFET(M6)のソースとドレインはそれぞれ、NchMOSFET(M5)のソースとドレインに接続され、ゲートはコンパレータの出力端子の前段インバータ(M10/M11)の入力(M10/M11の共通ゲート)に接続されている。すなわち、NchMOSFET(M6)はコンパレータの出力レベルの状態の逆相に応じてオン/オフし、NchMOSFET(M5)のソースとドレイン間をショートあるいは開放するように働く。
差動増幅回路の出力は、NchMOSFET(M3)のドレインから取り出される。NchMOSFET(M3)のドレインは、PchMOSFET(M7)のゲートに接続されている。PchMOSFET(M7)のソースは電源(Vdd)に接続され、ドレインは負荷である電流源(I2)を介して負側の電源(Vss)に接続されている。コンパレータの出力はPchMOSFET(M7)のドレインから二段のインバータを経由して出力される。
図5は、図4のヒステリシスコンパレータの動作特性図である。
図5を参照しながらコンパレータの動作を説明する。
まず、反転入力電圧(Vin-)が非反転入力電圧(Vin+)より十分低い場合(図5の区間A)には、NchMOSFET(M4) およびNchMOSFET(M5)のドレイン電流は少なく、NchMOSFET(M3)のドレイン電流が多くなり、NchMOSFET(M3)のドレイン電圧が低下する。その結果、PchMOSFET(M7)のゲート電圧が下がり、PchMOSFET(M7)はオンとなり、コンパレータの出力端子(OUT)はハイレベルを出力する。
コンパレータの出力(OUT)がハイレベルのときは、前記したようにNchMOSFET(M6)はオフになり、NchMOSFET(M5)のソース−ドレイン間を開放する。
そのため、反転入力回路はNchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)で構成され、反転入力回路はNchMOSFET(M4)のL(ゲート長)とNchMOSFET(M5)のL(ゲート長)を加えたL(ゲート長)を備えた一つのMOSFETと同じ働きをする。
この結果、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのゲート−ソース間電圧は、NchMOSFET(M4)単体のときよりさらに大きくなるため、コンパレータの反転レベルは図5の電圧(V2)よりもさらに高い電圧(V1)にまで上がる。
反転入力電圧(Vin-)が徐々に上昇すると、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのドレイン電流は徐々に増え、その分NchMOSFET(M3)のドレイン電流は少なくなる。前述のように、NchMOSFET(M4)とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのL(ゲート長)はNchMOSFET(M3)のL(ゲート長)より大きくなっているので、同じドレイン電流の場合は、NchMOSFET(M3)のゲート−ソース間電圧より、NchMOSFET(M4) とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのゲート−ソース間電圧のほうが大きくなる。
このため、反転入力電圧(Vin-)が非反転入力電圧(Vin+)より高い電圧(V1)で、コンパレータは反転する。この場合、非反転入力電圧(Vin+)と電圧(V1)の差がコンパレータのオフセット電圧となる。このオフセット電圧は、NchMOSFET(M3)のゲート−ソース間電圧とNchMOSFET(M4) とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのL(ゲート長)を変えることによるゲート−ソース間電圧の差である。そして、この差はNchMOSFET(M3)のL(ゲート長)とNchMOSFET(M4) とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのL(ゲート長)を変えたことで発生したものであるから、NchMOSFET(M4) とNchMOSFET(M5)の合成したMOSFETのL(ゲート長)を変えることで、オフセット電圧を変えることができる。
コンパレータが反転して出力(OUT)がローレベル(図5の区間B)になると、NchMOSFET(M6)はオンするため、NchMOSFET(M5)のソース−ドレイン間をショートする。この結果、非反転入力回路(Vin+)はNchMOSFET(M4)だけで構成されている場合と等価になる。このときのコンパレータの反転電圧は図5の電圧(V2)となる。
電圧(V1)と電圧(V2)の差がヒステリシス電圧になる。上記の内容から分かるように、ヒステリシス電圧は、NchMOSFET(M5)のL(ゲート長)の値によって変えることができる。反転入力電圧(Vin-)が徐々に低下して、電圧(V2)まで下がるとコンパレータは反転し、出力(OUT)は再びハイレベル(図5の区間C)となる。出力(OUT)がハイレベルになると、前述のようにNchMOSFET(M6)をオフすることで、NchMOSFET(M5)のソース−ドレイン間を開放するので、NchMOSFET(M5)を有効にし、反転レベルは電圧(V1)に戻る。
図5では、各区間における反転レベルを太線で表記してある(区間A,C:V1,区間B:V2)。また、出力(OUT)は方形波となり(区間A,C:高レベル,区間B:低レベル)、NchMOSFET(M4),(M5)に入力される反転入力電圧(Vin-)は直線的に増加の後、直線的に減少し(区間AB:増加,区間BC:減少)、NchMOSFET(M3)に入力される非反転入力電圧(Vin+)は一定値である(区間A,B,C:Vin+)。
本発明の第1の実施例を示すヒステリシスコンパレータの構成図である。 図1のヒステリシスコンパレータの動作特性図である。 本発明の第2の実施例を示すヒステリシスコンパレータの構成図である。 本発明の第3の実施例を示すヒステリシスコンパレータの構成図である。 図4のヒステリシスコンパレータの動作特性図である。 従来におけるヒステリシスコンパレータ(1)の構成図である。 従来におけるヒステリシスコンパレータ(2)の構成図である。 従来におけるオフセット付きコンパレータの構成図である。
符号の説明
M3…反転入力用NchMOSFET、M4…非反転入力用NchMOSFET、
M5…非反転入力用NchMOSFET、M1,M2…PchMOSFET、
M6…バイパス用NchMOSFET、M7…出力駆動用PchMOSFET、
I1,I2…定電流回路、OUT…出力電圧、V1,V2…ヒステリシス電圧。
M8,M10…インバータ用PchMOSFET、
M9,M11…インバータ用NchMOSFET。

Claims (1)

  1. 入力段に差動増幅回路を備えたコンパレータにおいて、
    前記差動増幅回路の一方の入力回路に用いられているMOSFETのゲート長あるいはゲート幅、または該ゲート長とゲート幅の両方を前記コンパレータの出力の状態により変更することによって、入力にヒステリシス特性を持たせたことを特徴とするヒステリシスコンパレータ。
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