JP5482563B2 - オペアンプ - Google Patents

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Description

オペアンプに関するものである。
従来のオペアンプの一例を図5に示す。このオペアンプ50は、入力端子+IN,−INに供給される入力信号に基づいて、差動増幅回路51の出力ノードに接続されたトランジスタを駆動する。そのトランジスタの駆動に応じて、高電位電源VDから出力端子OUTを介して負荷にソース電流を供給する動作、又は負荷から出力端子を介して低電位電源VSに向ってシンク電流を流す動作を行う。
このような構成のオペアンプ50をボルテージフォロア接続した時、図6に示すようなオフセット電圧特性となる。ソース電流をプラス側の電流として示し、シンク電流をマイナス側の電流として示す。即ち、プラス側の負荷電流については、出力回路52に設定したアイドリング電流値(例えば100μA)を超えると、オフセット電圧がプラス側に急激に大きくなる。また、マイナス側の負荷電流については、アイドリング電流値手前から負荷電流の増加に伴ってオフセット電圧がゼロからマイナス側に次第に大きくなり、アイドリング電流値付近から変化度合いも大きくなっていく。
そこで、オフセット電圧特性を改善したオペアンプが提案されている(例えば特許文献1参照)。図7は、そのオペアンプの一例を示す。
図7に示すオペアンプ60は、2つの差動増幅回路61,62と出力回路63とを備えている。入力信号が入力される1段目の差動増幅回路61に対し、2段目の差動増幅回路62は、その1段目の差動増幅回路61の差動対での差電圧に基づいて差動動作し、1段目の差動増幅回路61と相補的な出力ノードの電位変化を得る。出力回路63は、出力端子を挟んでそれぞれトランジスタが配置され、プルアップ側のトランジスタのゲートが2段目の差動増幅回路62の出力ノードに接続され、プルダウン側のトランジスタのゲートが1段目の差動増幅回路61の出力ノードに接続される。
このような構成のオペアンプ60は、図8の実線にて示すようなオフセット電圧特性となる(同図破線は図6に示すオフセット電圧特性)。即ち、アイドリング電流値(例えば100μA)を超えたプラス側の負荷電流について、オフセット電圧がゼロ付近となる、つまりオフセット電圧特性が改善されている。
特開平11−154832号公報
上記のようなオペアンプに対し、より大きな負荷電流への対応が求められている。
負荷電流増加のためには、アイドリング電流を増加させる必要があり、そのために消費電力が増大してしまう問題がある。
本発明の一観点によれば、2つの入力信号の電位差を増幅して第1及び第2の電圧信号を出力する第1の差動増幅回路と、前記第1及び第2の電圧信号の電位差を増幅して第3の電圧信号を出力する第2の差動増幅回路と、前記第1の電圧信号に応答する第1の出力トランジスタと、前記第3の電圧信号に応答する第2の出力トランジスタと、前記第1の出力トランジスタと並列に接続された第3の出力トランジスタとを有し、前記第1及び第2の出力トランジスタは互いに電位が異なる第1の電源と第2の電源との間に直列に接続され出力回路と、前記第3の出力トランジスタを前記第1の出力トランジスタと同相で制御する第3の差動増幅回路と、を含み、前記第3の差動増幅回路は、前記第2の差動増幅回路のカレントミラーに流れる電流に応じたバイアス電流を第3の差動増幅回路の差動対に供給する電流調整部を含む
本発明の一観点によれば、アイドリング電流を増加させることなく、負荷電流の範囲を増加させることが可能となる。
第一実施形態のオペアンプを示す回路図。 オフセット電圧特性を示す特性図。 第二実施形態のオペアンプを示す回路図。 オフセット電圧特性を示す特性図。 従来のオペアンプを示す回路図。 オフセット電圧特性を示す特性図。 従来のオペアンプを示す回路図。 オフセット電圧特性を示す特性図。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のオペアンプ10は、第1〜第3の差動増幅回路11〜13と出力回路14とを含む。
第1の差動増幅回路11は、電流源11aと、差動対11bと、カレントミラー11cとを含む。差動対11bに含まれるPMOSトランジスタTP11,TP12は互いにソースが接続され、該ソースが電流源11aを介して高電位側電源VDに接続される。トランジスタTP11,TP12のゲートは、それぞれ反転・非反転入力端子−IN,+INに接続される。カレントミラー11cに含まれるNMOSトランジスタTN11,TN12は、各ドレインが差動対11bのトランジスタTP11,TP12のドレインにそれぞれ接続され、トランジスタTN11,TN12のゲートがトランジスタTN11のドレインに接続される。トランジスタTN11,TN12のソースは低電位側電源VSに接続される。
第2の差動増幅回路12は、電流源12aと、差動対12bと、カレントミラー12cとを含む。差動対12bに含まれるNMOSトランジスタTN21,TN22は互いにソースが接続され、該ソースが電流源12aを介して低電位側電源VSに接続される。トランジスタTN21のゲートは第1の差動増幅回路11のトランジスタTP11のドレインに接続され、トランジスタTN22のゲートは第1の差動増幅回路11のトランジスタTP12のドレインに接続される。カレントミラー12cに含まれるPMOSトランジスタTP21,TP22は、各ドレインが差動対12bのトランジスタTN21,TN22のドレインにそれぞれ接続され、トランジスタTP21,TP22のゲートがトランジスタTP22のドレインに接続される。トランジスタTP21,TP22のソースは高電位側電源VDに接続される。
第3の差動増幅回路13は、電流調整部13aと、差動対13bと、カレントミラー13cとを含む。差動対13bに含まれるPMOSトランジスタTP31,TP32は互いにソースが接続され、該ソースが電流調整部13aのトランジスタTP33を介して高電位側電源VDに接続される。このトランジスタTP33は、ゲートがトランジスタTP22のゲートに接続されている。従って、トランジスタTP33は、カレントミラー12cに含まれるトランジスタTP22とカレントミラー接続され、トランジスタTP21,TP22に流れる電流と比例した電流を差動対13bに供給する。
トランジスタTP31のゲートは第2の差動増幅回路12のトランジスタTN22のドレインに接続され、トランジスタTP32のゲートは第2の差動増幅回路12のトランジスタTN21のドレインに接続される。カレントミラー13cに含まれるNMOSトランジスタTN31,TN32は、各ドレインが差動対13bのトランジスタTP31,TP32のドレインにそれぞれ接続され、トランジスタTN31,TN32のゲートがトランジスタTN32のドレインに接続される。トランジスタTN31,TN32のソースは低電位側電源VSに接続される。
出力回路14は、PMOSトランジスタTP41と、NMOSトランジスタTN41,TN42とを含む。トランジスタTP41は、ソースが高電位側電源VDに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続される。トランジスタTP41のゲートは、第2の差動増幅回路12のトランジスタTN21,TP21間の出力ノードN2に接続される。トランジスタTN41,TN42は、ソースが低電位側電源VSに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続される。つまり、プルダウン側のトランジスタTN41,TN42は互いに並列接続されている。トランジスタTN41のゲートは、第1の差動増幅回路11のトランジスタTP12,TN12間の出力ノードN1に接続され、トランジスタTN42のゲートは、第3の差動増幅回路13のトランジスタTP31,TN31間の出力ノードN3に接続される。
オペアンプ10に含まれるトランジスタは、例えばアイドリング電流等の設定に応じた大きさに形成され、形状に応じた電気的特性を持つ。一例として、出力回路14のトランジスタTP41、及び第3の差動増幅回路13のトランジスタTP33を除くトランジスタは互いに同じ大きさに形成され、同じ電気的特性を持つ。そして、トランジスタTP33,41は、これ以外の他のトランジスタの2倍のサイズ(駆動能力)に形成される。
このように構成されたオペアンプ10においては、入力信号の入力に基づいて入力端子+INの電位が入力端子−INよりも高くなると、第1の差動増幅回路11では、差動対11b及びカレントミラー11cの動作により、出力ノードN1の電位(第1の電圧信号)が低下する。第2の差動増幅回路12では、前記回路11の差動対11bのドレイン電圧(第1及び第2の電圧信号)の電位差に基づく自身の差動対12b及びカレントミラー12cの動作により、出力ノードN2の電位(第3の電圧信号)も低下する。第3の差動増幅回路13では、前記回路12の差動対12bのドレイン電圧(第3及び第4の電圧信号)の電位差に基づく自身の差動対13b及びカレントミラー13cの動作により、出力ノードN3においても電位が低下する。
これに伴い、出力回路14では、各出力ノードN1〜N3の電位低下、即ちトランジスタTP41,TN41,TN42の各ゲート電圧の低下に基づいて、プルアップ側のトランジスタTP41がオン、プルダウン側のトランジスタTN41,TN42がオフする。これにより、出力端子OUTから吐き出されるプラス側の負荷電流が増大し、出力端子OUTの電位が上昇する。
一方、入力信号の入力に基づいて入力端子+INの電位が入力端子−INよりも低くなると、第1〜第3の差動増幅回路11〜13は上記と逆に動作し、各出力ノードN1〜N3の電位が連動して上昇する。これに伴い、出力回路14では、各出力ノードN1〜N3の電位上昇、即ちトランジスタTP41,TN41,TN42の各ゲート電圧の上昇に基づいて、プルアップ側のトランジスタTP41がオフ、プルダウン側のトランジスタTN41,TN42がオンする。これにより、出力端子OUTから吸い込まれるマイナス側の負荷電流が増大し、出力端子OUTの電位が低下する。
このように構成されたオペアンプ10は、例えば出力端子OUTと入力端子−INとを接続したボルテージフォロア接続される。このようなボルテージフォロア接続においては、入力端子+INと入力端子−IN(出力端子OUT)との電位が等しくなるように動作する。
プラス側(吐出し側)の負荷電流印加時には、入力端子−IN側の電位の低下に伴ってノードN1〜N3の電位が低下することで、トランジスタTP41がオン、トランジスタTN41,TN42がオフされる。このとき、トランジスタTP41は、第2の差動増幅回路12の動作により、トランジスタTN41,TN42に設定されたアイドリング電流を保つためのトランジスタTN41,TN42への電流と、出力端子OUTから吐き出す電流とを合計した電流を生成するように制御される。
また、このようなプラス側の負荷電流の増大に伴って出力端子OUTと接続される入力端子−INの電位は上昇し、入力端子+INと入力端子−IN(出力端子OUT)との電位が等しくなるように動作する。つまり、主として制御されるトランジスタTP41のオン制御は、オフセット電圧に大きな影響を与える入力側のトランジスタTP11,TP12のドレイン電圧をバランスさせ、後段のトランジスタTN21,TN22のドレイン電圧をアンバランスとすることで行われる。
尚、トランジスタTP22とカレントミラー接続されたトランジスタTP33のドレイン電流、即ち差動対13b側へのバイアス電流はカレントミラー12cにて生じる電流と同様に減少するため、上記のオフセット電圧へのトランジスタTN42の影響は小さいものとなっている。
これにより、プラス側の負荷電流印加時では、入力端子−IN,+IN間の電位差、即ちオフセット電圧をゼロ付近に維持しながら、設定されたアイドリング電流を超えても線形的な電流の印加が可能となっている。
マイナス側(吸込み側)の負荷電流印加時には、入力端子−IN側の電位の上昇に伴ってノードN1〜N3の電位が上昇することで、トランジスタTP41がオフ、トランジスタTN41,TN42がオンされる。このとき、トランジスタTN41,TN42、特にトランジスタTN42は、第3の差動増幅回路13の動作により、トランジスタTP41,TN41に設定された各アイドリング電流の差分と、出力端子OUTから吸い込む電流とを合計した電流を生成するように制御される。
また、このようなマイナス側の負荷電流の増大に伴って出力端子OUTと接続される入力端子−INの電位は低下し、入力端子+INと入力端子−IN(出力端子OUT)との電位が等しくなるように動作する。つまり、主として制御されるトランジスタTN42のオン制御は、オフセット電圧に大きな影響を与える入力側のトランジスタTP11,TP12のドレイン電圧をバランスさせ、後段のトランジスタTP31,TP32のドレイン電圧をアンバランスとすることで行われる。この時のトランジスタTP33のドレイン電流、即ち差動対13b側へのバイアス電流はカレントミラー12cにて生じる電流と同様に増大するため、上記のオフセット電圧へのトランジスタTN42の影響は大きくなっている。つまり、トランジスタTN42の電流量を多くすることでトランジスタTN41の電流変化が抑えられ、結果、オフセット電圧の変動が抑制される。
これにより、マイナス側の負荷電流印加時においても、入力端子−IN,+IN間の電位差、即ちオフセット電圧をゼロ付近に維持しながら、設定されたアイドリング電流を超えても線形的な電流の印加が可能となっている。
従って、本実施形態のオペアンプ10は、図2の実線にて示すようなオフセット電圧特性となる(同図の破線は図8に示すオフセット電圧特性)。尚、出力回路14のアイドリング電流は、例えば100μAに設定されている(トランジスタTN41,TN42の個々のアイドリング電流は50μAに設定)。同図2から、負荷電流がプラス側及びマイナス側のいずれに増大しても、オフセット電圧は略ゼロ付近で線形的に変化する。また、負荷電流がアイドリング電流を超えるように増大しても、オフセット電圧は同様に線形変化する。このように本実施形態のオペアンプ10のオフセット電圧特性は良好なものとなっている。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)入力信号の入力に基づく入力端子−IN,+INの電位差を増幅して出力する第1の差動増幅回路11と、該回路11の差動対11bでの電位差を増幅して出力する第2の差動増幅回路12と、該回路12の差動対12bでの電位差に基づいて動作する差動対13bを含む第3の差動増幅回路13を有している。プルアップ側のトランジスタTP41は第2の差動増幅回路12の出力ノードN2の電位で動作し、プルダウン側のトランジスタTN41は第1の差動増幅回路11の出力ノードN1の電位で動作し、同プルダウン側のトランジスタTN42は第3の差動増幅回路13の出力ノードN3の電位で動作する。そして、プラス側の負荷電流印加時には、第1の差動増幅回路11の差動対11bのドレイン電圧をバランスさせつつ、第2の差動増幅回路12の差動対12bのドレイン電圧をアンバランスとしてプルアップ側のトランジスタTP41がオン制御され、出力端子OUTから吐き出すプラス側の負荷電流を増大させている。また、マイナス側の負荷電流印加時には、第1の差動増幅回路11の差動対11bのドレイン電圧をバランスさせつつ、第3の差動増幅回路13の差動対13bのドレイン電圧をアンバランスとしてプルダウン側のトランジスタTN42がオン制御され、出力端子OUTから吸い込むマイナス側の負荷電流を増大させている。つまり、第1の差動増幅回路11の差動対11bのドレイン電圧がバランスする、即ち図2に示すようにオフセット電圧をゼロ付近に維持しながら、アイドリング電流を超える範囲でも両極性の負荷電流印加を行うことができる。これにより、負荷電流を増大させてもアイドリング電流を低減でき、低消費電力とすることができる。また、負荷電流の範囲を狭めて使用することでアイドリング電流を低減でき、更なる低消費電力化を図ることができる。
(2)第3の差動増幅回路13は、第2の差動増幅回路12の差動対12bでの電位差に基づいて動作する。これにより、差動対13bのドレイン電圧の変化を大きくでき、トランジスタTN42を好適に動作させることができる。
(3)第3の差動増幅回路13は、第2の差動増幅回路12のカレントミラー12cにて生じる電流と同様なバイアス電流を生じさせる電流調整部13aとしてトランジスタTP33を有している。自身の差動対13bには、そのトランジスタTP33を介して電流が調整されて供給される。これにより、差動対13bのドレイン電圧の変化をより大きくでき、トランジスタTN42をより好適に動作させることができる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態を図3及び図4に従って説明する。
図3に示すように、本実施形態のオペアンプ20は、第一実施形態のオペアンプ10と同様に第1〜第3の差動増幅回路11〜13と出力回路14とを含み、第3の差動増幅回路13における差動対13bのトランジスタTP31,TP32のゲートがそれぞれ入力端子+IN,−INに接続されるものである。オペアンプ20は、出力端子OUTと入力端子−INとを接続したボルテージフォロア接続される。
このように構成されたオペアンプ20は、プラス側(吐出し側)の負荷電流印加時には、第一実施形態と同様に、第2の差動増幅回路12の動作に基づいてトランジスタTP41がオン制御され、トランジスタTN41,TN42に設定されたアイドリング電流を保つためのトランジスタTN41,TN42への電流と、出力端子OUTから吐き出す電流とを合計した電流を生成するように制御される。
マイナス側(吸込み側)の負荷電流印加時には、第一実施形態と同様に、第3の差動増幅回路13の動作に基づいてトランジスタTN42がオン制御され、トランジスタTP41,TN41に設定された各アイドリング電流の差分と、出力端子OUTから吸い込む電流とを合計した電流を生成するように制御される。尚、本実施形態では、出力回路14のアイドリング電流を例えば100μAに設定した場合、オペアンプ20の回路の構成上、出力端子OUTから吸い込む電流が200μAまではトランジスタTP41,TN41に設定された各アイドリング電流に対応可能となっている。
従って、本実施形態のオペアンプ10は、図4の実線にて示すようなオフセット電圧特性となる(同図の破線は図8に示すオフセット電圧特性)。同図4から、負荷電流がプラス側及びマイナス側のいずれに増大しても、オフセット電圧は略ゼロ付近で線形的に変化する。また、負荷電流がアイドリング電流を超えるように増大したとき、プラス側ではオフセット電圧は同様に線形変化する。一方、マイナス側ではアイドリング電流の2倍の200μAまでは線形的に変化する。このように本実施形態のオペアンプ20においても十分なオフセット電圧特性を有し、従来例と比べて負荷電流の範囲を増加することができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第3の差動増幅回路13の差動対13bは、入力端子−IN,+INに入力される入力信号の電位差に基づいて動作する。このようにしても、図4に示すようにオフセット電圧をゼロ付近に維持しながら、アイドリング電流を超える範囲でも両極性の負荷電流印加を行うことができる。
尚、上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施形態のオペアンプ10,20では、出力端子OUTと入力端子−INとを接続したボルテージフォロア接続するものであったが、出力端子からの出力を入力端子にフィードバックされる構成であれば、接続態様は限定されない。
・上記各実施形態では、トランジスタTP33及びトランジスタTP41のサイズをその他のトランジスタのサイズの2倍で形成したが、サイズは適宜変更してもよい。例えば、トランジスタTN42のサイズをトランジスタTN41より大きくしてもよく、この場合、トランジスタTN41,TN42のサイズの合計と、トランジスタTP41のサイズとを等しくすることが望ましい。トランジスタTP33についても、トランジスタTP22(TP21)と同じサイズ、若しくは3倍以上のサイズとしてもよい。
・上記各実施形態では、第2の差動増幅回路12にてプルアップ側のトランジスタTP41を制御し、第3の差動増幅回路13にてプルダウン側のトランジスタTN42を制御したが、プルアップ側とプルダウン側とを逆の構成にしてもよい。例えば、プルダウン側を1つのトランジスタとして第2の差動増幅回路12にて制御し、プルアップ側を2つのトランジスタとし、その一方を第3の差動増幅回路13にて制御してもよい。また、単純に電源VD,VS及び各トランジスタの極性を逆に構成してもよい。
・上記各実施形態に対し、第3の差動増幅回路13の電流調整部13aを、一定のバイアス電流(例えば、第2の差動増幅回路12の電流源12aと等しい電流)を差動対13bに供給する電流源としてもよい。
上記各実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
2つの入力信号の電位差を増幅して第1及び第2の電圧信号を出力する第1の差動増幅回路と、
前記第1及び第2の電圧信号の電位差を増幅して第3の電圧信号を出力する第2の差動増幅回路と、
前記第1の電圧信号に応答する第1の出力トランジスタと、前記第3の電圧信号に応答する第2の出力トランジスタを有し、前記第1及び第2の出力トランジスタは互いに電位が異なる第1の電源と第2の電源との間に直列に接続され、前記第1の出力トランジスタと並列に接続された第3の出力トランジスタと、を含む出力回路と、
前記第3の出力トランジスタを前記第1の出力トランジスタと同相で制御する第3の差動増幅回路と、
を含むことを特徴とするオペアンプ。
(付記2)
前記第3の差動増幅回路は、前記第2の差動増幅回路のカレントミラーに流れる電流に応じたバイアス電流を差動対に供給する電流調整部を含むことを特徴とする付記1記載のオペアンプ。
(付記3)
前記電流調整部は、前記第2の差動増幅回路のカレントミラーに含まれるトランジスタとカレントミラー接続されて前記バイアス電流を流すトランジスタを含むことを特徴とする付記2記載のオペアンプ。
(付記4)
前記第2の差動増幅回路は、前記第1及び第2の電圧信号の電位差を増幅して前記第3の電圧信号と第4の電圧信号を出力し、
前記第3の差動増幅回路の差動対は、前記第3及び第4の電圧信号に基づいて前記第3の出力トランジスタを駆動することを特徴とする付記1〜3の何れか1項に記載のオペアンプ。
(付記5)
前記第3の差動増幅回路の差動対は、前記2つの入力信号の電位差に基づいて前記第3の出力トランジスタを駆動することを特徴とする付記1〜3の何れか1項に記載のオペアンプ。
(付記6)
前記第2の差動増幅回路は、前記第1及び第2の電圧信号を受ける差動対と、前記差動対に接続されたカレントミラーを含み、前記第1及び第2の電圧信号が一致するように、前記第2の出力トランジスタに流れる電流を制御することを特徴とする付記1〜5の何れか1項に記載のオペアンプ。
11 第1の差動増幅回路
12 第2の差動増幅回路
13 第3の差動増幅回路
14 出力回路
12c カレントミラー
13a 電流調整部
13b 差動対
VD,VS 電源(第1及び第2の電源)
TP22 トランジスタ
TP33 トランジスタ
TP41 プルアップ側のトランジスタ(第2の出力トランジスタ)
TN41 プルダウン側のトランジスタ(第1の出力トランジスタ)
TN42 プルダウン側のトランジスタ(第3の出力トランジスタ)

Claims (4)

  1. 2つの入力信号の電位差を増幅して第1及び第2の電圧信号を出力する第1の差動増幅回路と、
    前記第1及び第2の電圧信号の電位差を増幅して第3の電圧信号を出力する第2の差動増幅回路と、
    前記第1の電圧信号に応答する第1の出力トランジスタと、前記第3の電圧信号に応答する第2の出力トランジスタと、前記第1の出力トランジスタと並列に接続された第3の出力トランジスタとを有し、前記第1及び第2の出力トランジスタは互いに電位が異なる第1の電源と第2の電源との間に直列に接続され出力回路と、
    前記第3の出力トランジスタを前記第1の出力トランジスタと同相で制御する第3の差動増幅回路と、を含み、
    前記第3の差動増幅回路は、前記第2の差動増幅回路のカレントミラーに流れる電流に応じたバイアス電流を第3の差動増幅回路の差動対に供給する電流調整部を含むことを特徴とするオペアンプ。
  2. 前記電流調整部は、前記第2の差動増幅回路のカレントミラーに含まれるトランジスタとカレントミラー接続されて前記バイアス電流を流すトランジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載のオペアンプ。
  3. 前記第2の差動増幅回路は、前記第1及び第2の電圧信号の電位差を増幅して前記第3の電圧信号と第4の電圧信号を出力し、
    前記第3の差動増幅回路の差動対は、前記第3及び第4の電圧信号に基づいて前記第3の出力トランジスタを駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載のオペアンプ。
  4. 前記第3の差動増幅回路の差動対は、前記2つの入力信号の電位差に基づいて前記第3の出力トランジスタを駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載のオペアンプ。
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