JP2006352726A - 出力バッファ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】
素子数を削減してレイアウト面積を縮小させることができると共に、高速動作が可能なスルーレート機能を有する出力バッファ回路を提供する。
【解決手段】
出力バッファ回路10は、それぞれバイアス電圧VRP、VRNが供給される定電流回路4、5と、定電流回路4、5に流れる定電流のそれぞれM及びN倍の電流を流す出力用Pch及びNchMOSトランジスタP1、N1と、それぞれドレインが出力トランジスタP1、N1のゲートに接続され、入力信号に応じて出力トランジスタP1、N1の一方をオンし他方をオフするスイッチトランジスタP3、N3とを有する。定電流回路4、5は、それぞれ、ゲートにバイアス電圧VRP、VRNが供給され定電流を設定する定電流設定用トランジスタN4、P4と、このN4、P4に直列に接続され、入力信号に応じてオフすることで定電流を遮断するスイッチトランジスタN5、P5を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大きな負荷容量を駆動できる出力バッファ回路において、負荷容量の大きさに依存せず、立ち上がり時間/立ち下がり時間を一定の値に制御できるスルーレート出力バッファ回路に関する。
大きな負荷容量を駆動することができる出力バッファ回路においては、当然大きな出力電流を流すことができるように出力MOSトランジスタサイズを大きくしている。このため、スルーレート機能を持たないような一般のバッファ回路を使用して、比較的小さな負荷容量を駆動する場合には、次のような課題が生じる。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ通常の出力バッファ回路及びスルーレート出力バッファ回路の出力電圧の違いを示す図である。
図3(a)に示すように、通常の出力バッファ回路の出力電圧波形は、立ち上がり時間(rise time:Tr)/立ち下がり時間(fall time:Tf)が速くなり、オーバーシュート/アンダーシュート及びリンギング等のノイズを発生させるため、次段のIC(integrated circuit)及びLSI(large-scale integration)の誤動作を招くだけでなく、最悪の場合には破壊させる恐れがあり、このノイズ発生を低減又は抑制させることが重要な課題となる。
そこで、次段のIC又はLSIの負荷容量が小さな場合でも、図3(b)に示すように、立ち上がり時間(Tr)/立ち下がり時間(Tf)の速さを一定に制御して、出力波形のオーバーシュート/アンダーシュート及びリンギング等のノイズ発生を低減又は抑制するためにスルーレート機能をもたせる必要がある。
図2は、従来のスルーレート機能を有する出力バッファ回路を示す回路図である(例えば、特許文献1参照)。図2に示すように、出力バッファ回路100において、出力負荷容量CLを駆動する出力段は、PchMOSトランジスタP11とNchMOSトランジスタN11のCMOS構成になっており、これらの出力MOSトランジスタP11、N11の電流を制限して一定電流が流れるように調整し、出力電圧波形に発生するオーバーシュート/アンダーシュート及びリンギング等のノイズを低減又は抑制するスルーレート機能を有する。104は、出力段のPchMOSトランジスタP11の電流IP11を一定値に保持する機能を有する定電流回路である。一方、105は出力段NchMOSトランジスタN11の電流IN11を一定値に保持する機能を有する定電流回路である。
定電流回路104は、電流源となるNchMOSトランジスタN14と、このNchMOSトランジスタN14に流れる電流をドレイン電流とするPchMOSトランジスタP12とを有する。このPchMOSトランジスタP12によって出力段のPchMOSトランジスタP11のソース・ドレイン電流が制御される。電流源のNchMOSトランジスタN14は、ソースがGNDに接続され、ゲートにバイアス電圧VRPが与えられている。このバイアス電圧VRPは、入力端子101に接続され電源電圧VDDをバイアス電圧VRPに変換する機能を有するバッファ回路102から与えられる。
PchMOSトランジスタP12は、ドレインとゲートとが短絡されて電流源NchMOSトランジスタN14のドレインに接続されており、ソースがVDDに接続されている。また、出力段のPchMOSトランジスタP11は、ソースがPchMOSトランジスタP12のソースと共通にVDDに接続され、ドレインが出力端子106に接続され、ゲートがPchMOSトランジスタP12のゲートに接続されている。
定電流回路105は、電流源となるPchMOSトランジスタP14と、このPchMOSトランジスタP14に流れる電流をドレイン電流とするNchMOSトランジスタN12とを有する。このNchMOSトランジスタN12によって出力段のNchMOSトランジスタN11のソース・ドレイン電流が制御される。電流源のPchMOSトランジスタP14は、ソースがVDDに接続され、ゲートにバイアス電圧VRNが与えられている。バイアス電圧VRNは、入力端子101に接続され接地電位GNDをバイアス電圧VRNに変換する機能を有するバッファ回路103から与えられる。
NchMOSトランジスタN12は、ドレインとゲートとが短絡されて電流源のPchMOSトランジスタP14のドレインに接続されており、ソースがGNDに接続されている。また、出力段のNchMOSトランジスタN11は、ソースがNchMOSトランジスタN12のソースと共通にVDDに接続され、ドレインが出力端子106に接続され、ゲートがNchMOSトランジスタN12のゲートに接続されている。
そして、出力段のPchMOSトランジスタP11のゲートには、ゲートが入力端子101に接続されソースがVDDに接続されたPchMOSトランジスタP13のドレインが接続される。このPchMOSトランジスタP13により、PchMOSトランジスタP11のオン・オフが制御される。同様に、出力段のNchMOSトランジスタN11のゲートには、ゲートが入力端子101に接続されソースがGNDに接続されたNchMOSトランジスタN13のドレインが接続される。このNchMOSトランジスタN13により、NchMOSトランジスタN11のオン・オフが制御される。
次にこの出力バッファ回路100の動作について説明する。先ず、入力端子101に供給される入力電位VINをLレベル電圧からHレベル電圧に変化させた場合の動作について説明する。この場合、出力端子106から出力される出力電位VOUTがLレベル電圧からHレベル電圧に変化して出力負荷容量CLを充電する。
先ず、入力端子101にパルス電圧を入力し、入力電位VINをLレベル電圧からHレベル電圧に変化させる。これにより、バッファ回路102の出力がLレベル電圧からHレベル電圧(バイアス電圧VRP)に変化する。次いで、PchMOSトランジスタP13がオン状態からオフ状態へ変化し、PchMOSトランジスタP11のゲート電圧がHレベルの固定状態から解除される。
そして、PchMOSトランジスタP12がオフ状態からオン状態へ変化し、VDDから電流が流れる。これにより、停止していた定電流回路104に定電流動作を実行させる。NchMOSトランジスタN14のゲート端子はバッファ回路102の出力電圧VPRが印加されるため、電流が制限され、PchMOSトランジスタ12にも一定電流IN14(=IP12)が流れる。PchMOSトランジスタ11とPchMOSトランジスタP12はカレントミラー構成になっており、PchMOSトランジスタP11にはPchMOSトランジスタP12に流れる電流のM倍の電流が流れるため、PchMOSトランジスタP11には、IN4のM倍の電流IP11(=IP12×M=IN14×M)が流れる。そして、出力電流が制限され一定電流で出力負荷容量CLを充電するため、オーバーシュート及びリンギング等の出力波形に生ずるノイズを低減又は抑制することができる。
一方、この際出力NchMOSトランジスタN11は、次に説明するようにオン状態からオフ状態へと変化する。すなわち、入力端子101にパルス電圧を入力し、入力電位VINをLレベル電圧からHレベル電圧に変化させると、バッファ回路103の出力がLレベル電圧からHレベル電圧に変化する。すると、NchMOSトランジスタN13がオフ状態からオン状態へ変化し、NchMOSトランジスタN12及びNchMOSトランジスタN11のゲート端子をLレベル電圧に固定する。そして、PchMOSトランジスタP14がオン状態からオフ状態へ変化し、電流が完全に遮断される。これにより、定電流回路105の電流を遮断して回路動作を停止させると共に、出力NchMOSトランジスタN11を完全にオフ状態に変化させる。
次に、入力電位VINをHレベル電圧からLレベル電圧に変化させた場合の動作について説明する。この場合、出力電位VOUTがHレベル電圧からLレベル電圧に変化して充電された出力負荷容量CLの電荷を放電する。
先ず、入力端子101にパルス電圧を入力し、入力電位VINをHレベル電圧からLレベル電圧に変化させる。すると、バッファ回路103の出力はHレベル電圧からLレベル電圧(バイアス電圧VRN)に変化する。これによりPchMOSトランジスタP14のゲート端子にバイアス電圧VRNが印加されるため、VDDから供給される電流が制限され、一定の電流IP14が流れる。そして、NchMOSトランジスタN11のゲート端子はLレベル電圧の固定状態から解除されて、出力NchMOSトランジスタN11がアクティブ状態となる。そして、NchMOSトランジスタN12がオフ状態からオン状態へ変化し、PchMOSトランジスタP14を介してVDDから一定の電流値IN12(=IP14)が流れる。このように停止していた定電流回路105に定電流動作を実行させる。
NchMOSトランジスタN11とNchMOSトランジスタN12はカレントミラー構成になっており、NchMOSトランジスタN11にはNchMOSトランジスタN12に流れる電流のN倍の電流が流れるため、NchMOSトランジスタN11には、IN14のN倍の電流IN11=(IN12×N=IP14×N)が流れる。こうして、出力電流が制限され一定電流で出力負荷容量CLを放電するため、アンダーシュート及びリンギング等の出力波形に生ずるノイズを低減又は抑制することができる。
一方、この際出力PchMOSトランジスタP11は、以下に説明するようにオン状態からオフ状態へと変化する。すなわち、入力端子101にパルス電圧を入力し、入力電位VINをHレベル電圧からLレベル電圧に変化させると、バッファ回路102の出力がHレベル電圧からLレベル電圧(GND)に変化する。すると、PchMOSトランジスタP13がオフ状態からオン状態へ変化し、PchMOSトランジスタP12及びPchMOSトランジスタP11のゲート端子をHレベル電圧に固定してオン状態からオフ状態へ変化させる。
これにより、NchMOSトランジスタN14がオン状態からオフ状態へ変化し、電流が完全に遮断される。こうして、定電流回路104の電流を遮断して回路動作を停止させると共に、出力PchMOSトランジスタP11を完全にオフ状態に変化させる。
特開平6−77804号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、上述の出力バッファ回路100においては、定電流回路104、105の回路動作をアクティブ又は停止させるための回路が複雑であるため、出力バッファ回路100におけるMOSトランジスタ素子数が増加しレイアウト面積が大きくなってしまうという問題点がある。すなわち、電圧レベル変換機能を有するバッファ回路102、103は、複雑な構成であり、このバッファ回路102、103を動作させるためには、IC又はLSI内部に別途レギュレータ回路などの電源回路を内蔵する必要がある。よってMOSトランジスタ素子数が更に増加すると共に消費電流も増大してしまうという問題点もある。
本発明に係る出力バッファ回路は、第1及び第2の出力トランジスタと、それぞれ前記第1及び第2の出力トランジスタとカレントミラーを構成する第1及び第2のミラートランジスタと、それぞれ前記第1及び第2のミラートランジスタに流れる定電流を設定する第1及び第2の定電流設定用トランジスタと、それぞれ前記第1及び第2の定電流設定用トランジスタに直列に接続され、前記定電流を遮断する第3及び第4のスイッチトランジスタと、それぞれ一端が前記第1及び第2の出力トランジスタの制御端子に接続され、当該第1及び第2の出力トランジスタのオン・オフを制御する第1及び第2のスイッチトランジスタと、を有するものである。
本発明においては、定電流設定用トランジスタに流れる定電流を、その制御端子によってではなく、定電流設定用トランジスタに直列に接続された第3及び第4のスイッチトランジスタによりオン・オフするようにしたので必要に応じて定電流をオン・オフすることで消費電力を抑制することができるのみならず、極めて単純な回路構成とすることができ、出力バッファ回路を構成する素子数を削減してレイアウト面積を大幅に削減することができる。
本発明によれば、素子数を削減してレイアウト面積を縮小させることができると共に、高速動作が可能なスルーレート機能を有する出力バッファ回路を提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、単純な回路構成で従来と同一機能及び動作を実現することができるスルーレート出力バッファ回路に適用したものである。
図1は、本発明の実施の形態にかかる出力バッファ回路を示す回路図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる出力バッファ回路10は、出力バッファ回路10において、出力負荷容量(CL)を駆動する出力段は、PchMOSトランジスタP1とNchMOSトランジスタN1のCMOS構成になっており、これらの出力MOSトランジスタP1、N1の電流を制限して一定電流が流れるように調整し、出力電圧波形に発生するオーバーシュート/アンダーシュート及びリンギング等のノイズを低減又は抑制するスルーレート機能を有する。
ここで、本出力バッファ回路10は、上述した図2に示す従来の出力バッファ回路において、Hレベル電位を電源電圧VDDから所定の電圧値を有するバイアス電圧VRPにレベル変換すると共にNchMOSトランジスタN14をオン・オフさせる機能を有するバッファ回路102の代わりに、定電流設定用NchMOSトランジスタN4に直列に接続されこのNchMOSトランジスタN4をオン・オフするNchMOSトランジスタN5を有する。また、Lレベル電位を接地電位GNDからバイアス電圧VRNにレベル変換すると共にPchMOSトランジスタP14をオン・オフさせる機能を有するバッファ回路103の代わりに、定電流設定用PchMOSトランジスタP4に直列に接続されこのPchMOSトランジスタP4をオン・オフするPchMOSトランジスタP5を有する。そして、定電流設定用のNchMOSトランジスタN4及びPchMOSトランジスタP4のゲートには、それぞれ一定のバイアス電位VRP及びVRNが供給される構成となっている。
次に、この出力バッファ回路10の構成について更に詳細に説明する。出力バッファ回路10は、出力段のPchMOSトランジスタP1の電流IP1を一定値に保持する機能、すなわち電流IP1を調整する定電流回路4と、入力端子1からの入力電位VINに応じてPchMOSトランジスタP1のオン・オフを制御するPchMOSトランジスタP3と、定電流回路4に所定の電圧値を有するバイアス電圧VRPを供給する端子2とを有する。また、出力段のNchMOSトランジスタN1の電流IN1を一定値に保持する機能、すなわち電流IN1を調整する定電流回路5と、入力端子1からの入力電位VINに応じてNchMOSトランジスタN1のオン・オフを制御するNchMOSトランジスタN3と、定電流回路5にバイアス電圧VRNを供給する端子3とを有する。
先ず、出力PchMOSトランジスタP1に一定電流を流すための定電流回路4について説明する。N4は基準となる一定電流IN4を発生するための定電流設定用NchMOSトランジスタであり、ソースが接地電位GNDに接続され、ゲートが端子2に接続され、所定の電圧値を有するバイアス電圧VRPが当該ゲートに与えられる。定電流回路4は、更にNchMOSトランジスタN4に直列に接続されたNchMOSトランジスタN5と、出力PchMOSトランジスタP1とカレントミラーを構成するPchMOSトランジスタP2とを有する。NchMOSトランジスタN5のソースは、NchMOSトランジスタN4のドレインと接続され、そのゲートは入力端子1に接続される。PchMOSトランジスタP2は、ドレインとゲートとが短絡されてNchMOSトランジスタN5のドレインと接続され、そのソースが電源電圧VDDに直接接続されている。
ここで、PchMOSトランジスタP3は、そのソースがVDDに接続され、そのゲートが入力端子1に接続され、そのドレインがPchMOSトランジスタP1、P2のゲートに接続され、出力PchMOSトランジスタP1をオフ状態にする場合に、PchMOSトランジスタP1のゲート端子をHレベル電圧に固定する、PchMOSトランジスタP1のスイッチトランジスタである。このとき、同時に、NchMOSトランジスタN5のゲートがLレベル電圧に固定され、NchMOSトランジスタN5に流れる定電流が遮断される。すなわち、NchMOSトランジスタN5は、定電流回路4の電流の導通及び遮断の切り替え、つまり、定電流動作をアクティブ状態又は非アクティブ状態に切り替えるためのスイッチングMOSトランジスタとなっている。
入力端子1からの入力電位VINがHレベルになり、NchMOSトランジスタN5のゲートがHレベルとなると、定電流回路4において、上記一定電流IN4がPchMOSトランジスタP2及びこのPchMOSトランジスタP2と直列接続されたNchMOSトランジスタN5を経由して、NchMOSトランジスタN4のソースに接続されたGNDへと流れる。このとき、PchMOSトランジスタP3により、PchMOSトランジスタP2とカレントミラーを構成するPchMOSトランジスタP1のゲート電圧が所定の電圧に固定されてオンとなり、PchMOSトランジスタP2の電流IP2に比例する電流IP1が流れる。この電流IP1により、出力負荷容量CLを所定の速さで充電する。
一方、入力端子1からの入力電位VINがLレベルになると、上記PchMOSトランジスタP3がオンし、PchMOSトランジスタP1のゲート電圧をHレベル電圧に固定する。これにより、出力PchMOSトランジスタP1をオフさせることができる。またこのとき、同時にNchMOSトランジスタN5がオフされ、定電流回路4に流れる定電流IN4が遮断される。
次に、出力NchMOSトランジスタN1に一定電流を流すための定電流回路5について説明する。P4は基準となる一定電流IP4を発生するための定電流設定用PchMOSトランジスタであり、そのソースが電源VDDに接続され、ゲートが端子3に接続され、バイアス電圧VRNが当該ゲートに与えられる。定電流回路5は、更にPchMOSトランジスタP4に直列に接続されたPchMOSトランジスタP5と、出力NchMOSトランジスタN1とカレントミラーを構成するNchMOSトランジスタN2とを有する。PchMOSトランジスタP5のソースは、PchMOSトランジスタP4のドレインと接続され、そのゲートは入力端子1に接続される。NchMOSトランジスタN2は、ドレインとゲートとが短絡されてPchMOSトランジスタP5のドレインと接続され、そのソースが接地電位GNDに直接接続されている。
ここで、NchMOSトランジスタN3は、そのソースがGNDに接続され、そのゲートが入力端子1に接続され、そのドレインがNchMOSトランジスタN1、N2のゲートに接続され、出力NchMOSトランジスタN1をオフ状態にする場合に、NchMOSトランジスタN1のゲート端子をLレベル電圧に固定する、NchMOSトランジスタN1のスイッチトランジスタである。このとき、同時に、PchMOSトランジスタP5のゲートがHレベル電圧に固定され、PchMOSトランジスタP5に流れる定電流が遮断される。すなわち、PchMOSトランジスタP5は、定電流回路5の電流の導通及び遮断の切り替え、つまり、定電流動作をアクティブ状態又は非アクティブ状態に切り替えるためのスイッチングMOSトランジスタとなっている。
入力端子1からの入力電位VINがLレベルになり、PchMOSトランジスタP5のゲートがLレベルとなると、定電流回路5において、上記一定電流IP4がPchMOSトランジスタP5及びこのPchMOSトランジスタP5と直列接続されたNchMOSトランジスタN2を経由してGNDへと流れる。このとき、NchMOSトランジスタN3がオフすることにより、NchMOSトランジスタN2とカレントミラーを構成するNchMOSトランジスタN1のゲート電圧が所定の電圧に固定されてオン状態となり、NchMOSトランジスタN2の電流IN2に比例する電流IN1が流れる。この電流IN1により、出力負荷容量CLを所定の速さで放電する。
一方、入力端子1からの入力電位VINがHレベルになると、上記NchMOSトランジスタN3がオンし、NchMOSトランジスタN1のゲート電圧をLレベル電圧に固定する。これにより、出力NchMOSトランジスタN1をオフさせることができる。またこのとき、PchMOSトランジスタP5がオフされ、定電流回路5に流れる定電流IP4が遮断される。
次に、本実施の形態にかかる出力バッファ回路10の動作について説明する。先ず、出力PchMOSトランジスタP1を一定電流に制限して、出力負荷容量CLを充電する際の立ち上がり時間(Tr)を調整する動作について説明する。
PchMOSトランジスタP2に流れる電流IP2は、NchMOSトランジスタN4のゲート電圧に印加されたバイアス電圧VRPで設定された所定の値の定電流IN4と等しい電流値(IP2=IN4)である。この一定の電流IP2は、VDD→P2→N5→N4→GNDの経路で流れる。PchMOSトランジスタP1は、PchMOSトランジスタP2とカレントミラー構成となっているため、このとき、PchMOSトランジスタP1に流れる電流IP1はPchMOSトランジスタP2の電流IP2のM倍の電流値(IP2×M)となる。出力負荷容量CLには、この制限された一定の電流IP1で充電されるため、立ち上がり時間(Tr)が所望の一定値に調整される。
一方、出力PchMOSトランジスタP1をオフする場合には、PchMOSトランジスタP3をオン状態にしてPchMOSトランジスタP1のゲート端子をHレベル電圧に固定する。同時に、PchMOSトランジスタP2のゲート端子もHレベル電圧に固定するため、PchMOSトランジスタP2、NchMOSトランジスタN5及びNchMOSトランジスタN4で構成される定電流回路4の一定電流IN4も完全に遮断することができ、消費電流を削減することができるという更なる効果を奏する。
次に、出力NchMOSトランジスタN1を一定電流に制限して、出力負荷容量CLを放電する際の立ち下がり時間(Tf)を調整する動作について説明する。NchMOSトランジスタN2に流れる電流IN2は、PchMOSトランジスタP4のゲート端子に印加されたバイアス電圧VRNで設定された所定の値の定電流IP4と等しい電流値(IN2=IP4)である。この一定の電流IP4はVDD→P4→P5→N2→GNDの経路で流れる。NchMOSトランジスタN1は、NchMOSトランジスタN2とカレントミラー構成となっているため、このとき、NchMOSトランジスタN1に流れる電流IN1はNchMOSトランジスタN2の電流IN2のN倍の電流値(IN2×N)となる。既に電源電圧VDDまで充電された出力負荷容量CLは、この制限された一定の電流値で放電されるため、立ち下がり時間が(Tf)が希望の一定値に調整される。
一方、出力NchMOSトランジスタN1をオフする場合には、NchMOSトランジスタN3をオン状態にしてNchMOSトランジスタN1のゲート端子をLレベル電圧に固定する。同時に、NchMOSトランジスタN2のゲート端子もLレベル電圧に固定するため、PchMOSトランジスタP4、PchMOSトランジスタP5及びNchMOSトランジスタN2で構成される定電流回路5に流れる一定電流値も完全に遮断することができ、消費電流を削減することができるという更なる効果を奏する。
本実施の形態においては、上述した従来の出力バッファ回路において、Hレベル電位をVDD→VRPにレベル変換する機能を有するバッファ回路102を、単純な直流バイアスVRP入力端子に変更し、定電流設定用NchMOSトランジスタN4と直列にスイッチング機能を有するNchMOSトランジスタN5を挿入し、一方、Lレベル電位をGND→VRNにレベル変換する機能を有するバッファ回路103を、単純な直流バイアス電圧VRN入力端子に変更し、定電流設定用のPchMOSトランジスタP4と直列にスイッチング機能を有するPchMOSトランジスタP5を挿入して構成される。
このように、本実施の形態にかかる出力バッファ回路は、定電流設定用のNchMOSトランジスタN4とPchMOSトランジスタP4のゲート端子に直流バイアス電圧VRP及びVRNを入力し、これらのMOSトランジスタと直列に、オン・オフ状態切り替え用のスイッチングMOSトランジスタN5、P5を挿入して、定電流回路4、5を極めて単純な回路で構成することができため、定電流回路の動作をアクティブ又は停止させるために複雑な回路で構成している従来の出力バッファ回路に比して、MOSトランジスタ数を大幅に削減することができ、レイアウト上の制御回路の面積を縮小することができる。また、動作速度(スイッチングスピード)を速くすることができるという効果も奏する。
すなわち、本実施の形態によれば、単純な回路構成で従来と同一機能及び動作を実現し、MOSトランジスタ素子数を削減してレイアウト上の制御回路の面積を大幅に削減することができる。また、定電流回路4、5の定電流動作をアクティブ状態又は非アクティブ状態に切り替えるための回路を単純なMOSトランジスタで構成し、更にバイアス電源端子を外部端子として設けることで、従来に比してトランジスタ素子数を大幅に削減することができる。更にまた、電圧レベル変換機能を有する複雑なバッファ回路102、103を不要とするため、IC又はLSI内部にレギュレータ回路などの電源回路も不要となり、MOSトランジスタ素子数を大幅に削減することができるとともに、消費電流も低減することができる。また、電圧レベル変換機能を有するバッファ回路が不要となるため、動作速度(スイッチングスピード)を高速化することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施の形態においては、電界効果型トランジスタ(FET)を用いて説明したが、バイポーラ型トランジスタを用いても同様な効果を奏する。すなわち、上述のトランジスタはFETに限定するものではない。
本発明の実施の形態にかかる出力バッファ回路を示す回路図である。 従来のスルーレート機能を有する出力バッファ回路を示す回路図である。 (a)及び(b)は、それぞれ通常の出力バッファ回路及びスルーレート出力バッファ回路の出力電圧の違いを示す図である。
符号の説明
1,2,3 端子、
4,5 定電流回路、
6 出力端子、
10 出力バッファ回路、
100 出力バッファ回路、
101 入力端子、
102,103 バッファ回路、
104 定電流回路、
105 定電流回路、
106 出力端子、
IN1,IN2,IN4,IN14,IP1,IP2,IP4,IP14 電流、
N1,N2,N3,N4,N5,N11,N12,N13,N14 NchMOSトランジスタ、
P1,P2,P3,P4,P5,P11,P12,P13,P14 PchMOSトランジスタ

Claims (6)

  1. 第1及び第2の出力トランジスタと、
    それぞれ前記第1及び第2の出力トランジスタとカレントミラーを構成する第1及び第2のミラートランジスタと、
    それぞれ前記第1及び第2のミラートランジスタに流れる定電流を設定する第1及び第2の定電流設定用トランジスタと、
    それぞれ前記第1及び第2の定電流設定用トランジスタに直列に接続され、前記定電流のオン・オフを制御する第3及び第4のスイッチトランジスタと、
    それぞれ一端が前記第1及び第2の出力トランジスタの制御端子に接続され、当該第1及び第2の出力トランジスタのオン・オフを制御する第1及び第2のスイッチトランジスタとを有する出力バッファ回路。
  2. 前記第1及び第2の定電流設定用トランジスタの制御端子にはバイアス電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項1記載の出力バッファ回路。
  3. 前記第1及び第2のスイッチトランジスタは、入力端子に接続され、当該入力端子から入力される入力信号に応じてオン・オフすることで、前記第1及び第2の出力トランジスタをオン・オフする
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の出力バッファ回路。
  4. 前記第3及び第4のスイッチトランジスタの制御端子は、入力端子に直接接続され、当該入力端子から入力される入力信号に応じてオン・オフすることで、前記定電流をオン・オフする
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の出力バッファ回路。
  5. バイアス電圧が供給される第1及び第2の定電流回路と、
    前記第1及び第2の定電流回路に接続され、前記第1及び第2の定電流回路に流れる定電流のそれぞれM及びN倍の電流を流す第1及び第2の出力トランジスタと、
    一端がそれぞれ電源及び接地に接続され他端がそれぞれ前記第1及び第2の出力トランジスタの制御端子に接続され、その制御端子に入力される入力信号に応じて前記第1及び第2の出力トランジスタの一方をオンし他方をオフする第1及び第2のスイッチトランジスタとを有し、
    前記第1及び第2の定電流回路は、
    それぞれ前記第1及び第2の出力トランジスタとカレントミラーを構成する第1及び第2のミラートランジスタと、
    それぞれ前記第1及び第2のミラートランジスタに直列に接続され、前記入力信号に応じてオフすることで前記定電流のオン・オフを制御する第3及び第4のスイッチトランジスタと、
    それぞれ前記第3及び第4のスイッチトランジスタに直列に接続されると共に前記定電流を設定する第1及び第2の定電流設定用トランジスタとを備える出力バッファ回路。
  6. 前記第1及び第2の定電流設定用トランジスタは、その制御端子にバイアス電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項5記載の出力バッファ回路。
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