JP2005194435A - 硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 - Google Patents

硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 各種硬化性樹脂組成物に有用な硬化促進剤、硬化性、保存性や、とりわけ流動性が良好なエポキシ樹脂組成物、および、耐半田クラック性や耐湿信頼性に優れる半導体装置を提供する。
【解決手段】 硬化性樹脂組成物に混合され、該硬化性樹脂組成物の硬化反応を促進し得る硬化促進剤であって、前記硬化促進剤は、トリ置換ホスホニオフェノラートと、1分子内にエポキシ基を1個以上有する化合物と、1分子内にフェノール性水酸基を1個以上有する化合物とを反応させて得られるものであることを特徴とする硬化促進剤。1分子内にエポキシ基を2個以上有する化合物と、1分子内にフェノール性水酸基を2個以上有する化合物と、前記硬化促進剤とを含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。前記エポキシ樹脂組成物の硬化物により半導体素子を封止してなることを特徴とする半導体装置。

Description

本発明は、硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置に関するものである。
IC、LSI等の半導体素子を封止して半導体装置を得る方法としては、エポキシ樹脂組成物を用いて、トランスファー成形により封止する方法が、低コスト、大量生産に適しているという点で広く用いられている。また、エポキシ樹脂組成物において、エポキシ樹脂や、硬化剤であるフェノール樹脂などの成分を改良することにより、これを用いた半導体装置の特性および信頼性の向上が図られている。
しかしながら、昨今の電子機器の市場動向において、機器の小型化、軽量化および高性能化に伴い、半導体の高集積化も年々進んでおり、また、製造工程における半導体装置の表面実装化も促進されている。半導体装置の表面実装化においては、エポキシ樹脂組成物の硬化物と半導体装置内部に存在する半導体素子やリードフレーム等の基材との界面の密着性が不十分であると、半田浸漬あるいは半田リフロー工程で、急激に200℃以上の高温において、この界面で剥離が生じることがあり、剥離により半導体装置にクラックを誘起するとともに、耐湿信頼性の低下も招くこととなる。また、エポキシ樹脂組成物中に揮発成分が存在すれば、それが爆発的に気化する際の応力により、半導体装置にクラックが発生しやすくなり、半導体素子の封止に用いられるエポキシ樹脂組成物への要求は、益々厳しいものとなってきている。このため、従来からのエポキシ樹脂組成物では、解決できない(対応できない)問題も生じている。
これら耐半田クラック性、耐湿信頼性を改良した硬化促進剤として、付加反応によらない手法で合成されたホスホベタイン構造の硬化促進剤が開示されている(例えば、特許文献3参照。)が、そのようなホスホベタイン化合物は、高融点で結晶性が優れるものが多く、樹脂組成物に添加した際、均一に混合することが難しく、その結果、硬化反応にムラが生じ、粘度が上昇するといった問題があった。
近年、半導体素子の封止に用いられる材料には、生産効率の向上を目的とした速硬化性の向上と、物流・保管時の取扱い性の向上を目的とした保存性の向上が求められるようになってきている。
電気・電子材料分野向けのエポキシ樹脂組成物には、硬化時における樹脂の硬化反応を促進する目的で、第三ホスフィンとキノン類との付加反応物(例えば、特許文献1参照。)を硬化促進剤として、一般的に添加する。
ところで、かかる硬化促進剤は、硬化促進効果を示す温度領域が比較的低温にまで及ぶ。このため、例えば硬化前のエポキシ樹脂組成物と他の成分とを混合する際にも、系内に発生する熱や外部から加えられる熱により、エポキシ樹脂組成物の硬化反応は一部進行する。また、混合終了後、このエポキシ樹脂組成物を常温で保管するにあたって、反応はさらに進行する。
この部分的な硬化反応の進行は、エポキシ樹脂組成物が液体の場合には、粘度の上昇や流動性の低下をもたらし、また、エポキシ樹脂組成物が固体の場合には、粘性を発現させる。このような状態の変化は、エポキシ樹脂組成物内に厳密な意味で均一に生じるわけではない。このため、エポキシ樹脂組成物の各部分の硬化性には、ばらつきが生じる。
これが原因となり、更に、高温で硬化反応を進行させ、エポキシ樹脂組成物を成形(その他賦形という概念も含んで、以下「成形」と記す)する際に、流動性低下による成形上の障害や、成形品の機械的、電気的あるいは化学的特性の低下をもたらす。
したがって、このようにエポキシ樹脂組成物の保存性を低下させる原因となる硬化促進剤を用いる際には、諸成分混合時の厳密な品質管理、低温での保管や運搬、更に成形条件の厳密な管理が必須であり、取扱いが非常に煩雑である。
また、保存性の問題を解決すべく、低温での粘度、流動性の経時変化を抑え、賦形、成形時の加熱によってのみ、硬化反応を起こすような硬化促進剤(いわゆる潜伏性硬化促進剤)の研究が盛んになされており、硬化促進剤の活性点をイオン対により保護することで、潜伏性を発現する研究がなされており、種々の有機酸とホスホニウムイオンとの塩構造を有する潜伏性硬化促進剤が知られている(例えば、特許文献2参照。)が、このホスホニウム塩もまた、表面実装に十分なレベルの耐半田クラック性、耐湿信頼性が得られていない。
また、表面実装に足る耐半田クラック性、耐湿信頼性を得るべく、別の潜伏性硬化促進剤として、種々のホスホニウムベタインの塩構造を有する潜伏性硬化促進剤も提示されている(例えば、特許文献4参照。)が、このホスホニウムベタインの塩は、近年の低分子エポキシ樹脂やフェノールアラルキル樹脂のような硬化剤を用いる半導体封止材料では、硬化が不十分であるという問題が生じている。
特開平10−25335号公報 特開2001−98053号公報(第5頁) 特願2003−158623号公報 米国特許第4171420号明細書(第2−4頁)
本発明の目的は、各種硬化性樹脂組成物に有用な硬化促進剤、硬化性、保存性や、とりわけ流動性が良好なエポキシ樹脂組成物、および、耐半田クラック性や耐湿信頼性に優れる半導体装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。
(1) 硬化性樹脂組成物に混合され、該硬化性樹脂組成物の硬化反応を促進し得る硬化促進剤であって、
前記硬化促進剤は、トリ置換ホスホニオフェノラートと、1分子内にエポキシ基を1個以上有する化合物と、1分子内にフェノール性水酸基を1個以上有する化合物とを反応させて得られるものであることを特徴とする硬化促進剤。
(2) 前記トリ置換ホスホニオフェノラートは、下記一般式(1)で表されるものである上記(1)に記載の硬化促進剤。
Figure 2005194435
[式中、R1、R2およびR3は、それぞれ、置換もしくは無置換の芳香族基、または、置換もしくは無置換のアルキル基を表し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Arは、水酸基以外の置換基により置換もしくは無置換の芳香族基を表す。]
(3) 前記トリ置換ホスホニオフェノラートは、下記一般式(2)で表されるものである上記(1)に記載の硬化促進剤。
Figure 2005194435
[式中、Ar1、Ar2およびAr3は、それぞれ、置換もしくは無置換の芳香族基を表し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Arは、水酸基以外の置換基により置換もしくは無置換の芳香族基を表す。]
(4) 前記トリ置換ホスホニオフェノラートは、下記一般式(3)で表されるものである上記(1)に記載の硬化促進剤。
Figure 2005194435
[式中、R4、R5およびR6は、それぞれ、水素原子、メチル基、メトキシ基および水酸基から選択される1種を表し、互いに同一であっても異なっていてもよい。]
(5) 前記一般式(3)において、オキシアニオンは、リン原子に対してオルト位またはメタ位に位置する上記(4)に記載の硬化促進剤。
(6) 1分子内にエポキシ基を2個以上有する化合物と、1分子内にフェノール性水酸基を2個以上有する化合物と、上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の硬化促進剤とを含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
(7) 上記(6)に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物により半導体素子を封止してなることを特徴とする半導体装置。
本発明の硬化促進剤によれば、常温での保存性に優れ,成形時に特に高い流動性を有する硬化性樹脂組成物を得ることができ、前記硬化促進剤を用いたエポキシ樹脂組成物は、硬化性、保存性や、とりわけ流動性が良好であり、また、前記エポキシ樹脂組成物を用いて作製された半導体装置は、高温に曝された場合であっても、この硬化物に欠陥が生じるのを好適に防止することができ、耐半田クラック性や耐湿信頼性など良好な信頼性を発揮することができる。
本発明者は、前述したような問題点を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、次のようなI〜IIIの事項を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、I:特定構造のトリ置換ホスホニオフェノラートの誘導体が、各種硬化性樹脂組成物の硬化反応を促進する硬化促進剤として極めて有用であることを見出した。
II:かかるトリ置換ホスホニオフェノラートの誘導体を硬化性樹脂組成物、特にエポキシ樹脂組成物に硬化促進剤として混合することにより、エポキシ樹脂組成物が、硬化性、保存性および流動性に優れたものとなることを見出した。
III:かかるエポキシ樹脂組成物の硬化物により半導体素子を封止してなる半導体装置が、高温に曝された場合であっても、クラックや剥離等の欠陥が発生し難いことを見出した。
以下、本発明の硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置の好適実施形態について説明する。
本発明の硬化促進剤は、各種硬化性樹脂組成物の硬化促進剤として適用可能であるが、以下では、熱硬化性樹脂組成物の1種であるエポキシ樹脂組成物に適用した場合を代表して説明する。
本実施形態のエポキシ樹脂組成物は、1分子内にエポキシ基を2個以上有する化合物(A)と、1分子内にフェノール性水酸基を2個以上有する化合物(B)と、本発明の硬化促進剤であるトリ置換ホスホニオフェノラートの誘導体(C)とを含むものである。かかるエポキシ樹脂組成物は、硬化性、保存性および流動性に優れたものである。
以下、各成分について、順次説明する。
[化合物(A)]
本発明に用いる1分子内にエポキシ基を2個以上有する化合物(A)は、1分子内にエポキシ基を2個以上有するものであれば、何ら制限はない。
この化合物(A)としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ジヒドロキシベンゼン型エポキシ樹脂など、フェノール類やフェノール樹脂、ナフトール類などの水酸基にエピクロロヒドリンを反応させて製造するエポキシ樹脂、エポキシ化合物、または、その他、脂環式エポキシ樹脂のように、オレフィンを過酸を用いて酸化させエポキシ化したエポキシ樹脂や、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
[化合物(B)]
本発明に用いる1分子内にフェノール性水酸基を2個以上有する化合物(B)は、1分子内にフェノール性水酸基を2個以上有するものであり、前記化合物(A)の硬化剤として作用(機能)するものである。
この化合物(B)としては、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノール樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂、トリスフェノール樹脂、キシリレン変性ノボラック樹脂、テルペン変性ノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
[トリ置換ホスホニオフェノラート誘導体(C):本発明の硬化促進剤]
本発明に用いるトリ置換ホスホニオフェノラート誘導体(C)は、トリ置換ホスホニオフェノラートと、1分子内にエポキシ基を1個以上有する化合物と、1分子内にフェノール性水酸基を1個以上有する化合物とを反応させて得られるものであり、エポキシ樹脂組成物の硬化反応を促進し得る作用(機能)を有するものである。
このうち、トリ置換ホスホニオフェノラートは、前記一般式(1)で表されるものであるのが好ましく、前記一般式(2)で表されるものであるのがより好ましく、前記一般式(3)で表されるものであるのがさらに好ましい。
ここで、前記一般式(1)において、リン原子に結合する置換基R1、R2およびR3としては、置換もしくは無置換の芳香族基または置換もしくは無置換のアルキル基であり、例えば、ベンジル基、メチル基、エチル基、n−ブチル基、n−オクチル基、シクロヘキシル基、ナフチル基、フェニル基、メチルフェニル基、p−ターシャリーブチルフェニル基、メトキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、ヒドロキシフェニル基等が挙げられるが、これらの中でも、前記一般式(2)において、Ar1、Ar2およびAr3で表されるように、ナフチル基、フェニル基、メチルフェニル基、p−ターシャリーブチルフェニル基、メトキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、ヒドロキシフェニル基等の置換もしくは無置換の芳香族基であるのが好ましく、特に、前記一般式(3)において、リン原子に結合する置換基で表されるように、フェニル基、メチルフェニル基の各種異性体、メトキシフェニル基の各種異性体、ヒドロキシフェニル基の各種異性体等であるのがより好ましい。
また、前記一般式(1)および前記一般式(2)において、Arは、水酸基以外の置換基により置換もしくは無置換の芳香族基を表す。
この置換基Arとしては、例えば、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、または、これらにハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜12のアルキル基やアルコキシ基等の水酸基以外の置換基により置換された芳香族基が挙げられる。
総じて、前記一般式(1)において、置換基R1、R2、R3およびArの組み合わせとしては、置換基R1、R2およびR3がそれぞれフェニル基であり、Arがフェニレン基であるものが好適である。すなわち、前記一般式(3)において、置換基R4、R5およびR6がそれぞれ水素原子であるものが好適である。このものは、熱安定性、硬化促進能に特に優れ、製造コストが安価である。
更には、前記一般式(3)において、オキシアニオン(解離状態のフェノール性水酸基)は、リン原子に対してオルト位またはメタ位に位置することが好ましい。オルト位またはメタ位のものを硬化促進剤として用いることにより、パラ位のものを硬化促進剤として用いる場合に比較して、エポキシ樹脂組成物は、加熱時の弾性率がより低減する。さらに、かかる弾性率の低いエポキシ樹脂組成物で半導体素子を封止することにより、得られる半導体装置の耐半田クラック性の向上を図ることができる。
本発明の硬化促進剤である、トリ置換ホスホニウムフェノラート誘導体(C)に用いる1分子内にエポキシ基を1個以上有する化合物は、分子内にエポキシ基を1個以上有するものであれば、その骨格構造などに制限はなく、従来公知のものが使用できる。具体的には、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテルなどの単官能エポキシ化合物、および上記化合物(A)として述べられているような2官能以上のエポキシ化合物が挙げられるが、得られる硬化促進剤がエポキシ樹脂組成物に添加されるときに、良好な溶解性を有するためには、上記化合物(A)として使用するものと、同じものを選択することが好ましい。
また、トリ置換ホスホニウムフェノラート誘導体(C)に用いる1分子内にフェノール性水酸基を1個以上有する化合物は、分子内にフェノール性水酸基を1つ以上有するものであれば、その骨格構造などに制限はなく、従来公知のものが使用できる。具体的には、フェノール、クレゾール、ブロモフェノールなどの単官能フェノール化合物、および上記化合物(B)として述べられているような2官能以上のフェノール化合物が挙げられるが、得られる硬化促進剤がエポキシ樹脂組成物に添加されるときに、良好な溶解性を有するためには、上記化合物(B)として使用するものと、同じものを選択することが好ましい。
前記トリ置換ホスホニウムフェノラート誘導体(C)において、これらの3つの成分を反応させる際の、各成分の比率は、トリ置換ホスホニオフェノラートの硬化促進能力が発揮され、成分がゲル化しないような比率であれば、何ら制限はない。具体的には、トリ置換ホスホニオフェノラート1モルに対し、エポキシ基およびフェノール性水酸基が各々1モルとなるような比率であることが好ましい。トリ置換ホスホニオフェノラートが他成分に対して少ない場合、エポキシとフェノール性水酸基の反応が主として進行し、この2成分がゲルを形成してしまうことがある。また、エポキシがフェノール性水酸基に対して大過剰に存在する場合、エポキシ基が開環して生じたアルコラートアニオンに、フェノール性水酸基がプロトン供与できないことから、エポキシ基同士の反応が促進し、ゲル化してしまうことがある。
これらの3成分を反応させる方法としては、例えば、各成分を常温で混合後、成分の少なくとも1つ以上が溶融する温度まで加熱し、混合しながら反応する方法や、各成分が溶解するような溶媒中で、穏やかに加温し反応させる方法などが挙げられるが、これに限定されるものではない。また、3つの成分のうち、2つをあらかじめ反応させ、さらに3つ目の成分を加えて反応をさせることもできる。
このようにして得られるトリ置換ホスホニウムフェノラート誘導体(C)は、トリ置換ホスホニウムフェノラートのフェノール性水酸基と、エポキシ化合物のエポキシ基が反応して得られるホスホニウム化合物と、フェノール性水酸基を有する化合物との塩を形成していると考えられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物において、トリ置換ホスホニオフェノラート誘導体(C)の含有量(配合量)は、特に限定されないが、0.01〜15重量%程度であるのが好ましい。これにより、エポキシ樹脂組成物の硬化性、保存性、流動性、他特性がバランスよく発揮される。
また、前記化合物(A)と、前記化合物(B)との配合比率も、特に限定されないが、前記化合物(A)のエポキシ基1モルに対し、前記化合物(B)のフェノール性水酸基が0.5〜2モル程度となるように用いるのが好ましく、0.7〜1.5モル程度となるように用いるのがより好ましい。これにより、エポキシ樹脂組成物の諸特性のバランスを好適なものに維持しつつ、諸特性がより向上する。
本発明の樹脂組成物には、得られる半導体装置の補強を目的として、無機充填材を配合することができる。その種類については、特に制限はなく、一般に封止材料に用いられているものを使用することができる。
この無機充填材としては、例えば、溶融破砕シリカ、溶融シリカ、結晶シリカ、2次凝集シリカ、アルミナ、チタンホワイト、水酸化アルミニウム、タルク、クレー、ガラス繊維等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、無機充填材の形状としては、例えば、粒状、塊状、鱗片状等のいかなるものであってもよいが、粒状(特に、球状)であるのが好ましい。
この無機充填材の含有量(配合量)は、特に限定されないが、前記化合物(A)と前記化合物(B)との合計量100重量部あたり、200〜2400重量部程度であるのが好ましく、400〜1400重量部程度であるのがより好ましい。無機充填材の含有量(配合量)が、前記化合物(A)と前記化合物(B)との合計量100重量部あたり、400〜1400重量部であれば、エポキシ樹脂組成物の硬化物の吸湿率が低くなり、半田クラックの発生を防止することができる。また、かかるエポキシ樹脂組成物は、加熱溶融時の流動性も良好であるため、半導体装置内部の金線変形を引き起こすことが好適に防止される。
また、無機充填材の含有量(配合量)は、前記化合物(A)、前記化合物(B)や無機充填材自体の比重を、それぞれ考慮し、重量部を体積%に換算して取り扱うようにしてもよい。
また、本発明のエポキシ樹脂組成物中には、前記(A)〜(C)成分と、無機充填材の他に、必要に応じて、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のカップリング剤、カーボンブラック等の着色剤、臭素化エポキシ樹脂、酸化アンチモン、リン化合物等の難燃剤、シリコーンオイル、シリコーンゴム等の低応力成分、天然ワックス、合成ワックス、高級脂肪酸またはその金属塩類、パラフィン等の離型剤、酸化防止剤等の各種添加剤を配合(混合)するようにしてもよい。
また、本発明において硬化促進剤として機能するトリ置換ホスホニオフェノラート誘導体(C)の特性を損なわない範囲で、エポキシ樹脂組成物中には、例えば、トリフェニルホスフィン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセン、2−メチルイミダゾール等の他の公知の硬化促進剤を配合(混合)するようにしても、何ら問題はない。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記(A)〜(C)の化合物(成分)、および、必要に応じて、その他の添加剤等をミキサーを用いて常温混合し、熱ロール、加熱ニーダー等を用いて加熱混練し、冷却、粉砕することにより得られる。
得られたエポキシ樹脂組成物をモールド樹脂として用いて、トランスファーモールド、コンプレッションモールド、インジェクションモールド等の成形方法で硬化成形することにより、半導体素子等の電子部品を封止する。これにより、本発明の半導体装置が得られる。
本発明の半導体装置の形態としては、特に限定されないが、例えば、SIP(Single Inline Package)、HSIP(SIP with Heatsink)、ZIP(Zig-zag Inline Package)、DIP(Dual Inline Package)、SDIP(Shrink Dual Inline Package)、SOP(Small Outline Package)、SSOP(Shrink Small Outline Package)、TSOP(Thin Small Outline Package)、SOJ(Small Outline J-leaded Package)、QFP(Quad Flat Package)、QFP(FP)(QFP Fine Pitch)、TQFP(Thin Quad Flat Package)、QFJ(PLCC)(Quad Flat J-leaded Package)、BGA(Ball Grid Array)等が挙げられる。
なお、本実施形態では、本発明の硬化促進剤を、エポキシ樹脂組成物に用いる場合を代表して説明したが、本発明の硬化促進剤は、ホスフィンまたはホスホニウム塩を硬化促進剤として好適に使用し得る熱硬化性樹脂組成物に対して使用可能である。かかる熱硬化性樹脂組成物としては、例えばエポキシ化合物、マレイミド化合物、シアネート化合物、イソシアネート化合物、アクリレート化合物、または、アルケニルおよびアルキニル化合物等を含む樹脂組成物が挙げられる。
また、本発明の硬化促進剤は、熱硬化性樹脂組成物の他、例えば反応硬化性樹脂組成物、光硬化性樹脂組成物、嫌気硬化性樹脂組成物等の各種硬化性樹脂組成物に対しても使用可能である。
また、本実施形態では、本発明のエポキシ樹脂組成物を、半導体装置の封止材料として用いる場合について説明したが、本発明のエポキシ樹脂組成物の用途としては、これに限定されるものではない。また、エポキシ樹脂組成物の用途等に応じて、本発明のエポキシ樹脂組成物では、無機充填材の混合(配合)を省略することもできる。
以上、本発明の硬化促進剤、エポキシ樹脂組成物および半導体装置の好適実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
1.トリ置換ホスホニオフェノラート誘導体(C)の合成
まず、硬化促進剤として使用する、本発明の硬化促進剤である化合物C1〜C8、比較用の硬化促進剤である化合物C9、C10、およびトリフェニルホスフィンを用意した。
(化合物C1の合成)
冷却管および撹拌装置付きのセパラブルフラスコ(容量:500mL)に、3−ヨードフェノール22.0g(0.100mol)と、トリフェニルホスフィン31.4g(0.100mol)、塩化ニッケル0.5g、エタノール100mLを仕込み、還流するように加熱し24時間反応させた。
反応終了後、反応液を室温まで冷却した後、純水500mLに滴下し、反応物を析出させた。析出した反応物は、ろ過後にヘキサン100mLで洗浄し、乾燥して、ホスホニウムハロゲン塩36.2g(収率83%)を得た。このハロゲン塩を、等モルの水酸化ナトリウムで中和して合成した下記式(4)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラート35.4g(0.1mol)、下記式(5)で表される構造のビフェニル型エポキシ樹脂 19.3g(エポキシ基0.1mol相当)を、攪拌装置付きのセパラブルフラスコにしこみ、常温で混合後、内温が140℃になるよう加熱し、90分間反応させた。反応後に、フェノール9.4g(フェノール水酸基0.1mol相当)を加え、さらに100℃で60分反応させ、樹脂状の化合物C1を得た。
Figure 2005194435
Figure 2005194435
<式(5)の化合物の物性>
融点 :105℃
水酸基当量 :193
150℃のICI溶融粘度:0.15poise
上記で得た樹脂状の化合物C1を、DSCにより測定を行ったところ、90℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C2の合成)
前記同様にして合成した式(4)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラート35.4g(0.1mol)、下記式(6)で表される構造のビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂27.2g(エポキシ基0.1mol相当)を、攪拌装置付きのセパラブルフラスコにしこみ、常温で混合後、内温が140℃になるよう加熱し、90分間反応させた。反応後に、下記式(7)で表される構造のビフェニルアラルキル樹脂19.9g(フェノール水酸基0.1mol相当)を加え、さらに100℃で60分反応させ、樹脂状の化合物C2を得た。
Figure 2005194435
<式(6)の化合物の物性>
軟化点 :60℃
エポキシ当量 :272
150℃のICI溶融粘度:1.3poise
Figure 2005194435
<式(7)の化合物の物性>
軟化点 :68℃
水酸基当量 :199
150℃のICI溶融粘度:0.9poise
上記で得た樹脂状の化合物C2を、DSCにより測定を行ったところ、60℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C3の合成)
前記同様にして合成した式(4)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラート35.4g(0.1mol)、フェニルグリシジルエーテル15.0g(エポキシ基0.1mol)を、攪拌装置付きのセパラブルフラスコにしこみ、常温で混合後、内温が140℃になるよう加熱し、90分間反応させた。反応後に、下記式(8)で表される構造のフェノールアラルキル樹脂17.2g(フェノール水酸基0.1mol相当)を加え、さらに100℃で60分反応させ、樹脂状の化合物C3を得た。
Figure 2005194435
<式(8)の化合物の物性>
軟化点 :77℃
水酸基当量 :172
150℃のICI溶融粘度:3.6poise
上記で得た樹脂状の化合物C3を、DSCにより測定を行ったところ、70℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C4の合成)
前記同様にして合成した式(4)表されるトリ置換ホスホニウムフェノラート35.4g(0.1mol)、前記式(5)で表される構造のビフェニル型エポキシ樹脂19.3g(エポキシ基0.1mol)を、攪拌装置付きのセパラブルフラスコにしこみ、常温で混合後、内温が100℃になるよう加熱し、60分間反応させた。反応後に、前記式(8)で表される構造のフェノールアラルキル樹脂17.2g(フェノール水酸基0.1mol相当)を加え、さらに100℃で60分反応させ、樹脂状の化合物C4を得た。
上記で得た樹脂状の化合物C4を、DSCにより測定を行ったところ、75℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C5の合成)
3−ブロモフェノールの代わりに、2−ブロモ−6−ナフトール22.3g(0.1mol)を用いて、化合物C1と同様の手法で合成した下記式(9)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラート40.4g(0.1mol)を用いた以外は、化合物C1の合成と同様に行い、樹脂状の化合物C5を得た。
Figure 2005194435
上記で得た樹脂状の化合物C5を、DSCにより測定を行ったところ、90℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C6の合成)
前記式(4)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラートの代わりに、前記同様にして合成した式(9)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラート40.4g(0.1mol)を用いた以外は、化合物C2の合成と同様に行い、樹脂状の化合物C6を得た。
上記で得た樹脂状の化合物C6を、DSCにより測定を行ったところ、60℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C7の合成)
トリフェニルホスフィンの代わりに、トリ−p−トリルホスフィン30.4g(0.1mol)、3−ヨードフェノールの代わりに、2−ヨードフェノールを用いて合成した下記式(10)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラート39.7g(0.1mol)を用いた以外は、化合物C2の合成と同様に行い、樹脂状の化合物C7を得た。
Figure 2005194435
上記で得た樹脂状の化合物C7を、DSCにより測定を行ったところ、60℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C8の合成)
トリフェニルホスフィンの代わりに、トリ−n−ブチルホスフィン20.2g(0.1mol)を用いて合成した下記式(11)で表されるトチ置換ホスホニウムフェノラート29.5g(0.1mol)を用いた以外は、化合物C2の合成と同様に行い、樹脂状の化合物C8を得た。
Figure 2005194435
上記で得た樹脂状の化合物C8を、DSCにより測定を行ったところ、60℃付近に幅広い軟化点による吸熱を確認した。また、高温域で、エポキシ基の開環反応による発熱は見られなかった。これより、仕込んだ原料が適切な反応を起こしていることが確認できた。
(化合物C9、C10の合成)
前記同様にして合成した式(4)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラートを化合物C9とし、前記同様にして合成した式(9)で表されるトリ置換ホスホニウムフェノラートをC10とした。
2.エポキシ樹脂組成物の調製および半導体装置の製造
以下のようにして、前記化合物C1〜C8、比較用の化合物C9、C10、およびトリフェニルホスフィンを含むエポキシ樹脂組成物を調製し、半導体装置を製造した。
(実施例1)
まず、化合物(A)として前記式(5)で表されるビフェニル型エポキシ樹脂、化合物(B)として前記式(8)で表されるフェノールアラルキル樹脂(ただし、繰り返し単位数:3は、平均値を示す。)、硬化促進剤(C)として化合物C1、その他の添加剤として、無機充填材の溶融球状シリカ(平均粒径15μm)、カーボンブラック、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂およびカルナバワックスを、それぞれ用意した。
次に、ビフェニル型エポキシ樹脂:52重量部、フェノールアラルキル樹脂:48重量部、化合物C1:3.21重量部、溶融球状シリカ:730重量部、カーボンブラック:2重量部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂:2重量部、カルナバワックス:2重量部を、まず室温で混合し、次いで熱ロールを用いて85℃で8分間混練した後、冷却粉砕して、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得た。
次に、このエポキシ樹脂組成物をモールド樹脂として用い、100ピンTQFPのパッケージ(半導体装置)を8個、および、16ピンDIPのパッケージ(半導体装置)を15個、それぞれ製造した。
100ピンTQFPは、金型温度175℃、注入圧力7.4MPa、硬化時間2分でトランスファーモールド成形し、175℃、8時間で後硬化させることにより製造した。
なお、この100ピンTQFPのパッケージサイズは、14×14mm、厚み1.4mm、シリコンチップ(半導体素子)サイズは、8.0×8.0mm、リードフレームは、42アロイ製とした。
また、16ピンDIPは、金型温度175℃、注入圧力6.8MPa、硬化時間2分でトランスファーモールド成形し、175℃、8時間で後硬化させることにより製造した。
なお、この16ピンDIPのパッケージサイズは、6.4×19.8mm、厚み3.5mm、シリコンチップ(半導体素子)サイズは、3.5×3.5mm、リードフレームは、42アロイ製とした。
(実施例2)
まず、化合物(A)として前記式(6)で表されるビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂(ただし、繰り返し単位数:3は、平均値を示す。)、化合物(B)として前記式(7)で表されるビフェニルアラルキル型フェノール樹脂(ただし、繰り返し単位数:3は、平均値を示す。)、硬化促進剤(C)として化合物C1、その他の添加剤として、無機充填材である溶融球状シリカ(平均粒径15μm)、カーボンブラック、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂およびカルナバワックスを、それぞれ用意した。
次に、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂:57重量部、ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂:43重量部、化合物C1:3.21重量部、溶融球状シリカ:650重量部、カーボンブラック:2重量部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂:2重量部、カルナバワックス:2重量部を、まず室温で混合し、次いで熱ロールを用いて95℃で8分間混練した後、冷却粉砕して、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得た。
次に、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例3)
化合物C1に代わり、化合物C2:4.13重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例4)
化合物C1に代わり、化合物C2:4.13重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例5)
化合物C1に代わり、化合物C3:3.38重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例6)
化合物C1に代わり、化合物C3:3.38重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例7)
化合物C1に代わり、化合物C4:3.60重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例8)
化合物C1に代わり、化合物C4:3.60重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例9)
化合物C1に代わり、化合物C5:3.46重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例10)
化合物C1に代わり、化合物C5:3.46重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例11)
化合物C1に代わり、化合物C6:4.38重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例12)
化合物C1に代わり、化合物C6:4.38重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例13)
化合物C1に代わり、化合物C7:3.63重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例14)
化合物C1に代わり、化合物C7:3.63重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例15)
化合物C1に代わり、化合物C8:3.85重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(実施例16)
化合物C1に代わり、化合物C8:3.85重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(比較例1)
化合物C1に代わり、化合物C9:1.77重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(比較例2)
化合物C1に代わり、化合物C9:1.77重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(比較例3)
化合物C1に代わり、化合物C10:2.02重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(比較例4)
化合物C1に代わり、化合物C10:2.02重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(比較例5)
化合物C1に代わり、トリフェニルホスフィン:1.00重量部を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例1と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
(比較例6)
化合物C1に代わり、トリフェニルホスフィン:1.00重量部を用いた以外は、前記実施例2と同様にして、エポキシ樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得、このエポキシ樹脂組成物を用いて、前記実施例2と同様にしてパッケージ(半導体装置)を製造した。
3.特性評価
各実施例および各比較例で得られたエポキシ樹脂組成物の特性評価I〜III、および、各実施例および各比較例で得られた半導体装置の特性評価IVおよびVを、それぞれ、以下のようにして行った。
I:スパイラルフロー
EMMI−I−66に準じたスパイラルフロー測定用の金型を用い、金型温度175℃、注入圧力6.8MPa、硬化時間2分で測定した。
このスパイラルフローは、流動性のパラメータであり、数値が大きい程、流動性が良好であることを示す。
II:硬化トルク
キュラストメーター(オリエンテック(株)製、JSRキュラストメーターIV PS型)を用い、175℃、45秒後のトルクを測定した。
この硬化トルクは、数値が大きい程、硬化性が良好であることを示す。
III:フロー残存率
得られたエポキシ樹脂組成物を、大気中30℃で1週間保存した後、前記Iと同様にしてスパイラルフローを測定し、調製直後のスパイラルフローに対する百分率(%)を求めた。
このフロー残存率は、数値が大きい程、保存性が良好であることを示す。
IV:耐半田クラック性
100ピンTQFPを85℃、相対湿度85%の環境下で168時間放置し、その後、260℃の半田槽に10秒間浸漬した。
その後、顕微鏡下に、外部クラックの発生の有無を観察し、クラック発生率=(クラックが発生したパッケージ数)/(全パッケージ数)×100として、百分率(%)で表示した。
また、シリコンチップとエポキシ樹脂組成物の硬化物との剥離面積の割合を、超音波探傷装置を用いて測定し、剥離率=(剥離面積)/(シリコンチップの面積)×100として、8個のパッケージの平均値を求め、百分率(%)で表示した。
これらのクラック発生率および剥離率は、それぞれ、数値が小さい程、耐半田クラック性が良好であることを示す。
V:耐湿信頼性
16ピンDIPに、125℃、相対湿度100%の水蒸気中で、20Vの電圧を印加し、断線不良を調べた。15個のパッケージのうち8個以上に不良が出るまでの時間を不良時間とした。
なお、測定時間は、最長で500時間とし、その時点で不良パッケージ数が8個未満であったものは、不良時間を500時間超(>500)と示す。
この不良時間は、数値が大きい程、耐湿信頼性に優れることを示す。
各特性評価I〜Vの結果を、表1に示す。
Figure 2005194435
表1に示すように、各実施例で得られたエポキシ樹脂組成物(本発明のエポキシ樹脂組成物)は、いずれも、硬化性、保存性、流動性が極めて良好であり、さらに、この硬化物で封止された各実施例のパッケージ(本発明の半導体装置)は、いずれも、耐半田クラック性、耐湿信頼性が良好なものであった。
これに対し、比較例1ないし比較例4で得られたエポキシ樹脂組成物は、いずれも流動性に劣るものであった。また、比較例5および比較例6で得られたエポキシ樹脂組成物は、いずれも、硬化性、保存性、流動性が極めて悪く、これらの比較例で得られたパッケージは、いずれも、耐半田クラック性に劣るものであった。
4.他の熱硬化性樹脂組成物の調製と半導体装置の製造およびその評価
(実施例17〜24および比較例7)
ジアミノジフェニルメタンのビスマレイミド樹脂(ケイ・アイ化成製BMI−H)100重量部に、硬化促進剤として化合物C1〜C8およびトリフェニルホスフィンを、それぞれ、表2に示す配合比で配合し、これらを均一に混合した樹脂組成物(熱硬化性樹脂組成物)を得た。
実施例17〜24および比較例7で得られた樹脂組成物に対して、190℃におけるゲル化時間を測定した。
この結果を、各硬化促進剤の配合比と合わせて、表2に示す。
Figure 2005194435
表2に示すように、各実施例で得られた樹脂組成物は、いずれも、速やかに硬化に至るものであった。これに対し、比較例で得られた樹脂組成物は、硬化には至らず、ミクロゲル化した。
本発明の硬化促進剤は、熱硬化性樹脂組成物、特に、エポキシ樹脂組成物に、特に優れた流動性を与えることができ、また、良好な保存性と硬化性も兼ね備えている。一方、常温保管性の向上による、各種コストの低減及びハンドリング性の向上にも寄与することができる。また、該熱硬化性樹脂組成物を用い、その硬化物により封止された半導体素子などの電子部品を封止した電子部品装置は、耐半田クラック性や耐湿信頼性に優れるものとなる。

Claims (7)

  1. 硬化性樹脂組成物に混合され、該硬化性樹脂組成物の硬化反応を促進し得る硬化促進剤であって、
    前記硬化促進剤は、トリ置換ホスホニオフェノラートと、1分子内にエポキシ基を1個以上有する化合物と、1分子内にフェノール性水酸基を1個以上有する化合物とを反応させて得られるものであることを特徴とする硬化促進剤。
  2. 前記トリ置換ホスホニオフェノラートは、下記一般式(1)で表されるものである請求項1に記載の硬化促進剤。
    Figure 2005194435
    [式中、R1、R2およびR3は、それぞれ、置換もしくは無置換の芳香族基、または、置換もしくは無置換のアルキル基を表し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Arは、水酸基以外の置換基により置換もしくは無置換の芳香族基を表す。]
  3. 前記トリ置換ホスホニオフェノラートは、下記一般式(2)で表されるものである請求項1に記載の硬化促進剤。
    Figure 2005194435
    [式中、Ar1、Ar2およびAr3は、それぞれ、置換もしくは無置換の芳香族基を表し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Arは、水酸基以外の置換基により置換もしくは無置換の芳香族基を表す。]
  4. 前記トリ置換ホスホニオフェノラートは、下記一般式(3)で表されるものである請求項1に記載の硬化促進剤。
    Figure 2005194435
    [式中、R4、R5およびR6は、それぞれ、水素原子、メチル基、メトキシ基および水酸基から選択される1種を表し、互いに同一であっても異なっていてもよい。]
  5. 前記一般式(3)において、オキシアニオンは、リン原子に対してオルト位またはメタ位に位置する請求項4に記載の硬化促進剤。
  6. 1分子内にエポキシ基を2個以上有する化合物と、1分子内にフェノール性水酸基を2個以上有する化合物と、請求項1ないし5のいずれかに記載の硬化促進剤とを含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  7. 請求項6に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物により半導体素子を封止してなることを特徴とする半導体装置。
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