JP2005171166A - 注型用樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 注型用エポキシ樹脂の熱衝撃性を向上する手段として、ゴム成分を添加しても、機械強度の低下が少なく、熱衝撃と物理衝撃が加わる用途でも使用可能とし、耐久性、信頼性の観点から更なる耐熱性の向上を図った組成物を提供する。
【解決手段】 エポキシ樹脂(A)、芳香族ポリアミン(B)、及び50重量%以上がWadellの実用球状度0.7以上であるシリコーンパウダー(C)からなることを特徴とする注型用樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、注型用樹脂組成物及びその硬化物に関する。詳しくは作業性、硬化性に優れ、硬化物の耐熱性、熱衝撃性及び機械的強度に優れる注型用樹脂組成物に関する。
従来、注型用エポキシ樹脂組成物の熱衝撃性を向上させる手段として、ブタジエンアクリロニトリル共重合体等の液状ゴムの添加や、アクリルゴム等のゴムパウダーの添加が知られている。(例えば、特許文献1)
特公昭62−34251号公報
しかしながら、上述の組成物は、耐熱衝撃性は優れるものの、ゴム成分の添加による機械的強度の低下が大きく、熱衝撃に加え物理的衝撃が加わる用途においては、樹脂が破損しやすいために適用範囲が制限される場合があった。また、耐久性、信頼性の観点から、更なる耐熱性の向上が求められている。
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意検討した結果、エポキシ樹脂、芳香族ポリアミンからなる樹脂組成物に特定のシリコーンパウダーをミクロ分散させることにより、作業性に優れ、耐熱性、耐熱衝撃性に優れると共に、機械的強度にも優れる硬化物が得られることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明は、エポキシ樹脂(A)、芳香族ポリアミン(B)、及び50重量%以上がWadellの実用球状度0.7以上であるシリコーンパウダー(C)からなることを特徴とする注型用樹脂組成物である。
本発明の注形用樹脂組成物は下記の効果を奏する。
1)硬化物の耐熱性及び耐熱衝撃性に優れる。
2)硬化物の機械的強度に優れる。
3)作業性に優れる。
本発明の注型用樹脂組成物に用いられるエポキシ樹脂(A)としては、2個以上のエポキシ基を有していれば特に限定されず、用途、目的に応じて適宜選択することができる。好ましくは分子中に2〜10個のエポキシ基を有するものであり、より好ましくは分子中にエポキシ基を2〜6個有するものである。エポキシ基が2個以上であると耐熱性や機械的物性が良好であり、10個以下であると作業性が良好である。また、(A)のエポキシ当量(エポキシ基1個当たりの数平均分子量)は、好ましくは65〜500であり、より好ましくは90〜300である。エポキシ当量が500以下であると、架橋構造がルーズにならず硬化物の耐熱性、機械的強度等の物性が良好となり、エポキシ当量が65以上であると、硬化物の靭性が良好である。(A)の例としては、例えば特願平11−256623号に記載されたものと同じものでよいが、例えば、下記の1)〜7)等が挙げられる。
1)グリシジルエーテル
(i)2価フェノール類のジグリシジルエーテル
炭素数6〜30の2価フェノール類のジグリシジルエーテル、例えばビスフ
ェノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ジクロロビスフェノールAジグリシジルエーテル、テトラクロロビスフェノールAジグリシジルエーテル、カテキンジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、テトラメチルビフェニルジグリシジルエーテル、ビスフェノールA2モルとエピクロロヒドリン3モルの反応から得られるジグリシジルエーテル等;
(ii)3官能〜6官能又はそれ以上の、多価フェノール類のポリグリシジルエーテル
炭素数6〜50又はそれ以上で数平均分子量250〜5,000の3〜6価又はそれ以上の多価フェノール類のポリグリシジルエーテル、例えばピロガロールトリグリシジルエーテル、ジヒドロキシナフチルクレゾールトリグリシジルエーテル、トリス(ヒドロキシフェニル)メタントリグリシジルエーテル、ジナフチルトリオールトリグリシジルエーテル、テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラグリシジルエーテル、p−グリシジルフェニルジメチルトリールビスフェノールAグリシジルエーテル、トリスメチル−t−ブチル−ブチルヒドロキシメタントリグリシジルエーテル、フェノール又はクレゾールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、リモネンフェノールノボラック樹脂のグリシジルエーテル、レゾルシンとアセトンの縮合反応によって得られる数平均分子量400〜5,000のポリフェノールのポリグリシジルエーテル等;
(iii)2官能の脂肪族アルコールのジグリシジルエーテル
炭素数2〜100、数平均分子量150〜5,000のジオールのジグリシジルエーテル、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ブチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール(数平均分子量150〜4,000)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール(数平均分子量180〜5,000)ジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコール(数平均分子量200〜5,000)ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAのアルキレンオキシド〔炭素数2〜4、例えばエチレンオキシド又はプロピレンオキシド(1〜20モル)〕付加物のジグリシジルエーテル等;
(iv)3官能〜6官能又はそれ以上の脂肪族アルコールのポリグリシジルエーテル
炭素数6〜50又はそれ以上で数平均分子量290〜10,000の3価〜6価又はそれ以上の多価アルコール類のグリシジルエーテル、例えばトリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールヘキサグリシジルエーテル、ポリ(n=2〜5)グリセロールポリグリシジルエーテル等;
2)グリシジルエステル
炭素数6〜20又はそれ以上で、1価〜6価又はそれ以上の官能基数をもつ芳香族モノ又はポリカルボン酸のグリシジルエステル及び炭素数6〜20又はそれ以上で、1価〜6価又はそれ以上の官能基数をもつ脂肪族若しくは脂環式モノ又はポリカルボン酸のグリシジルエステル等が挙げられる。具体的には下記のものが挙げられる。
(i)フタル酸類のグリシジルエステル
フタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル等;
(ii)脂肪族若しくは脂環式モノ又はポリカルボン酸のグリシジルエステル 上記フェノール系のグリシジルエステルの芳香核水添加物、ダイマー酸ジグリシジルエステル、ジグリシジルオキサレート、ジグリシジルマレート、ジグリシジルスクシネート、ジグリシジルグルタレート、ジグリシジルアジペート、ジグリシジルピメレート、グリシジル(メタ)アクリレートの(共)重合体、脂肪酸(炭素数8〜30)のグリシジルエステル等;
3)グリシジルアミン
炭素数6〜20又はそれ以上で、1価〜10価又はそれ以上の官能基数をもつ芳香族アミン類のグリシジルアミン及び脂肪族アミンのグリシジルアミン等が挙げられる。
(i)芳香族アミン類のグリシジルアミン
N,N−ジグリシジルアニリン、N,N−ジグリシジルトルイジン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジアミノジフェニルスルホン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルジエチルジフェニルメタン、N,N,O−トリグリシジルアミノフェノール、トリグリシジルp−アルキルアミノフェノール等;
(ii)脂肪族アミンのグリシジルアミン
N,N,N’,N’−テトラグリシジルキシリレンジアミン及びその芳香核の水添化合物、N,N,N’,N’−テトラグリシジルヘキサメチレンジアミン、トリスグリシジルメラミン等;
4)その他の鎖状脂肪族エポキサイド
エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油等;
5)その他の脂環式エポキサイド
炭素数6〜50又はそれ以上で、数平均分子量90〜2,500、エポキシ基の数1〜4又はそれ以上の脂環式エポキサイド例えば、ビニルシクロヘキセンジオキシド、リモネンジオキシド、ジシクロペンタジエンジオキシド、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、エチレングリコールビスエポキシジシクロペンチルエーテル、3,4エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル、3’、4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、及びビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)ブチルアミン等;また、前記フェノール類のエポキシ化合物の核水添化物も含む。
6)構造中にウレタン結合を持つウレタン変性エポキシ樹脂
ポリエーテルウレタンオリゴマーとグリシドールの反応物等;
7)樹脂マトリクス中にアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、カルボキシル基末端ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(CTBN)、アミノ基末端ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(ATBN)等の液状ゴムを分散されたエポキシ樹脂。
上記の1)〜7)以外のものでも、アミンの活性水素と反応可能なグリシジル基を2個以上もつエポキシ樹脂であれば使用できる。
これらの内で好ましくはグリシジルエーテル、グリシジルアミンであり、さらに好ましくは2価フェノールのジグルシジルエーテル、芳香族アミン類のポリグリシジルアミンであり、特に好ましくは2価フェノールのジグルシジルエーテルと芳香族アミン類のポリグリシジルアミンの混合物である。該混合物において、芳香族アミン類のポリグリシジルアミンの割合は、好ましくは(A)中に30重量%以下、より好ましくは20重量%以下、特に好ましくは10重量%以下である。30重量%以下であれば、硬化物の弾性率が極端に大きくならず耐熱衝撃性に優れると共に、耐熱性、機械的強度が向上して物理的衝撃に対する抵抗力も向上するので好ましい。
本発明で使用する芳香族ポリアミン(B)は、芳香環に第1級又は第2級アミノ基が2個以上直接結合したものであれば特に限定されず、用途、目的に応じて適宜選択することができる。このような該(B)としては、次の(B−1)〜(B−4)が挙げられる。
(B−1)非置換芳香族ポリアミン
1,2−,1,3−及び1,4−フェニレンジアミン、2,4´−及び4,4´−ジフェニルメタンジアミン、クルードジフェニルメタンジアミン、ジアミノジフェニルスルホン、ベンジジン、チオジアニリン、ビス(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、2,6−ジアミノピリジン、m−アミノベンジルアミン、トリフェニルメタン−4,4´,4”−トリアミン、ナフチレンジアミン等;
(B−2)核置換アルキル基(例えばメチル,エチル,n−及びi−プロピル,ブチル等のC1〜C4アルキル基)を有する芳香族ポリアミン
2,4−及び2,6−トリレンジアミン、クルードトリレンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチルジフェニルメタン、4,4´−ビス(o−トルイジン)、ジアニシジン、ジアミノジトリルスルホン、1,3−ジメチル−2,4−ジアミノベンゼン、1,3−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1,3−ジメチル−2,6−ジアミノベンゼン、1,4−ジイソプロピル−2,5−ジアミノベンゼン、2,4−ジアミノメシチレン、1,3,5−トリエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、2,3−ジメチル−1,4−ジアミノナフタレン、2,6−ジメチル−1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジブチル−1,5−ジアミノナフタレン、3,3´,5,5´−テトラメチルベンジジン、3,3´,5,5´−テトライソプロピルベンジジン、3,3´,5,5´−テトラメチル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、3,5−ジエチル−3´−メチル−2´,4−ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチルジフェニルメタン、3,3´,5,5´−テトラエチル−4,4´−ジアミノベンゾフェノン、3,3´,5,5´−テトラエチル−4,4´−ジアミノジフェニルエーテル、3,3´,5,5´−テトライソプロピル−4,4´−ジアミノジフェニルスルホン等;及びこれらの異性体の種々の割合の混合物;
(B−3)核置換電子吸引基(例えばCl,Br,I,F等のハロゲン;メトキシ,エトキシ等のアルコキシ基;ニトロ基等)を有する芳香族ポリアミン
メチレンビス−o−クロロアニリン、4−クロロ−o−フェニレンジアミン、2−クロル−1,4−フェニレンジアミン、3−アミノ−4−クロロアニリン、4−ブロモ−1,3−フェニレンジアミン、2,5−ジクロル−1,4−フェニレンジアミン、5−ニトロ−1,3−フェニレンジアミン、3−ジメトキシ−4−アミノアニリン;4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチル−5,5´−ジブロモ−ジフェニルメタン、3,3´−ジクロロベンジジン、3,3´−ジメトキシベンジジン、ビス(4−アミノ−3−クロロフェニル)オキシド、ビス(4−アミノ−2−クロロフェニル)プロパン、ビス(4−アミノ−2−クロロフェニル)スルホン、ビス(4−アミノ−3−メトキシフェニル)デカン、ビス(4−アミノフェニル)スルフイド、ビス(4−アミノフェニル)テルリド、ビス(4−アミノフェニル)セレニド、ビス(4−アミノ−3−メトキシフェニル)ジスルフイド、4,4´−メチレンビス(2−ヨードアニリン)、4,4´−メチレンビス(2−ブロモアニリン)、4,4´−メチレンビス(2−フルオロアニリン)、4−アミノフェニル−2−クロロアニリン等;
(B−4)2級アミノ基を有する芳香族ポリアミン[上記芳香族ポリアミンの−NH2 の一部又は全部が−NH−R´(R´はアルキル基例えばメチル,エチルなどの低級アルキル基)で置き換ったもの]例えば4,4´−ジ(メチルアミノ)ジフェニルメタン、1−メチル−2−メチルアミノ−4−アミノベンゼン等;
これらの芳香族ポリアミンは2種以上併用してもよい。上記芳香族ポリアミンのうち、反応性の観点から好ましくは(B−1)、(B−2)であり、作業性の観点からより好ましくは(B−2)であり、特に好ましくは1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン(X)、1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン(Y)であり、最も好ましくは(X)及び(Y)の混合物である。該混合物は、組成物にしたときに常温での粘度が低く、また反応時の発熱が小さいために、作業性に優れると共に、大型注形品を作成する場合においても歪みが小さくてすむので好ましい。該混合物における(X)と(Y)の比率は、好ましくは(X)/(Y)=1〜9、より好ましくは3〜9、特に好ましくは5〜9である。
上記芳香族ポリアミンの25℃における粘度は好ましくは0.1〜50Pa・s、より好ましくは0.1〜10Pa・s、特に好ましくは0.1〜5Pa・sのものである。
本発明における(C)は、シロキサン結合の繰り返しを主鎖とする重合体からなる、50重量%以上がWadellの実用球状度0.7以上、好ましくは0.8以上であるシリコーンパウダーである。50重量%以上がWadellの実用球状度0.7以上であると樹脂と配合した際の粘度が低く作業性に優れる。
Wadellの実用球形度とは、(粒子の投影面積に等しい円の直径)÷(粒子の投影像に外接する最小面積の円の直径)で表される値であり、粒子を電子顕微鏡観察し画像処理することで測定できる。
シリコーンパウダーは、一般に弾性率によってレジンパウダーとゴムパウダーに分けられるが、硬化物の弾性率を低減する点から、好ましくはゴムパウダーであり、マトリクス樹脂への分散性、硬化物の機械的強度維持の点から、より好ましくはゴムパウダー表面を架橋ポリマーで被覆したシリコーンパウダーである。架橋ポリマーとしては、例えば、ポリオルガノシルセスキオキサン(ポリシロキサン結合を有する3次元架橋ポリマー)、架橋ポリスチレン、架橋ポリメタクリル酸メチル、架橋ポリスチレン−ポリメタクリル酸メチル共重合体、架橋NBR等が挙げられるが、好ましくはポリオルガノシルセスキオキサン、架橋ポリスチレン−ポリメタクリル酸メチル共重合体であり、より好ましくはポリオルガノシルセスキオキサンである。このような架橋ポリマーの重量平均分子量は好ましくは10万以上、より好ましくは50万以上であり、Tgは好ましくは50℃以上、より好ましくは80℃以上である。これらの架橋ポリマーをパウダーに被覆する方法も特に限定はないが、例えば懸濁重合法、乳化重合法等が好ましい。
該(C)のシリコーンパウダーの樹脂硬度は、好ましくはデューロメータA硬度が25〜80°であり、より好ましくは30〜50°である。樹脂硬度が25〜80°の範囲であると、マトリクス樹脂の弾性率を低減するのに有効であると共に、樹脂強度の低下が少なく好ましい。
(C)の重量平均粒径は、好ましくは1〜30μmであり、より好ましくは1〜10μmである。重量平均粒径がこの範囲にあると、マトリクス樹脂の硬化中に凝集したり、浮いたりしにくく、また、マトリクス樹脂の弾性率の低下度合いと樹脂強度の低下度合いのバランスがよい。
このような球状シリコーンゴムパウダーの市販品としては、例えばKMP−600、KMP−601、KMP−602、KMP−605(以上、信越化学工業社製);トレフィルE−601、E−602(以上、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)等が挙げられる。また、これらは2種以上併用して使用することが出来る。
本発明の注型用樹脂組成物は(A)、(B)、及び(C)からなる。(A)と(B)の比率は、(A)のエポキシ基1当量に対して(B)の活性水素基が好ましくは0.7〜1.5当量であり、より好ましくは0.8〜1.2当量である。0.7以上1.5以下であると、硬化不良又は未反応化合物による耐熱性や機械的強度の低下がない。また、(A)と(B)の合計量は好ましくは組成物全体の量に対して20〜95重量%、より好ましくは30〜90重量%、特に好ましくは50〜90重量%である。(A)と(B)の合計量が20重量%以上であると作業性や機械的物性が良好であり、95重量%以下であると耐熱衝撃性が良好である。(C)の量は、好ましくは組成物全体の1〜30重量%、より好ましくは3〜20重量%、特に好ましくは5〜15重量%である。(C)が1重量%以上であると耐熱衝撃性向上の効果が十分であり、30重量%以下であると耐熱性や機械的物性が低下しない。
本発明の組成物にはさらに、25℃における粘度が1,000〜10,000mPa・sのエポキシ基又はアミノ基と反応するシリコーンオイル(D)を用途、目的に応じて適宜配合してもよい。
該(D)は、具体的には例えば、前記粘度を有するアミノ変性シリコーンオイル、アミノ/ポリエーテル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、エポキシ/ポリエーテル変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル等を例示することができる。これらのうち好ましくはエポキシ樹脂(A)又は芳香族ポリアミン(B)との反応性の観点から、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アミノ/ポリエーテル変性シリコーンオイル、及びエポキシ/ポリエーテル変性シリコーンオイルであり、より好ましくはマトリクス樹脂との相溶性の観点からエポキシ/ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミノ/ポリエーテル変性シリコーンオイルであり、特に好ましくは、エポキシ/ポリエーテル変性シリコーンオイルである。該ポリエーテル変性シリコーンオイルにおいて、好ましくは構成単位がエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの場合であり、繰り返し単位数が好ましくは2〜100であり、より好ましくは2〜40である。繰り返し単位数が2以上であると(A)又は(B)との相溶性が良好であり、100以下であると耐熱性の低下、粘度の増大が無く好ましい。また、エポキシ基又はアミノ基と反応する官能基数(U)とポリエーテル鎖数(V)の比は、好ましくは(U)/(V)=0.02〜50であり、より好ましくは0.1〜10である。該比が0.02〜50であると、マトリクスとの相溶性が良好であり、且つマトリクス樹脂との反応による固定化が行えるため、ブリードアウトしにくく好ましい。
エポキシ/ポリエーテル変性シリコーンオイルは、特に(A)及び/又は(B)と相溶性が良好なため、硬化反応前はマトリクス樹脂に相溶、あるいは均一分散し、硬化反応に伴い均一な海島構造を形成するとともに、マトリクス樹脂と反応するため硬化物の表面からブリードアウトしにくいので好ましい。ここで相溶とは、(D)と(A)及び/又は(B)が分子レベルまで、あるいは分子レベルに近い状態まで、互いに結合された状態で存在し、単一相を形成することをいう。好ましくは、紫外可視分光光度計等の光透過率測定装置を用いて測定した600〜800nmの光に対する透過率が80%以上であり、より好ましくは90%以上である。
(D)のエポキシ基又はアミノ基と反応する官能基1個当たりの数平均分子量は好ましくは1,000〜20,000であり、マトリクス樹脂との相溶性、密着性の点からより好ましくは1,500〜15,000である。エポキシ基又はアミノ基と反応する官能基1個当たりの数平均分子量が1,000以上であると硬化物の耐熱性や機械的強度が低下しにくく、20,000以下であるとマトリクス樹脂との相溶性、あるいはミクロ相分離した際の界面接着性が良好であり、硬化時に二層分離しにくく、硬化物の表面からオイルがブリードアウトしにくいので好ましい。シリコーンオイルの官能基の位置としては、末端に官能基を有するもの、側鎖に官能基を有するもの、あるいは末端及び側鎖の双方に官能基を有するものの何れでも良い。(D)の官能基は分子中に好ましくは1〜10個である。
該(D)の25℃における粘度は好ましくは1,000〜10,000mPa・sであり、より好ましくは2,000〜8,000mPa・sであり、特に好ましくは2,000〜5,000mPa・sである。シリコーンオイルの粘度は、重量平均分子量と比例関係にあり、変性の種類や量にもよるが、粘度が1,000mPa・s以上であると、硬化物の機械的強度や耐久性が良好であり、10,000mPa・s以下であるとエポキシ樹脂との相溶性が良好であり、均一な硬化物を得られるので好ましい。
本発明の組成物には、上記(C)や(D)とマトリクス樹脂の界面接着性を良好にし、樹脂強度をさらに向上させるために、25℃における粘度が50mPa・s以下のエポキシ基又はアミノ基を有する有機ケイ素化合物(E)を加えても良い。(E)の数平均分子量は好ましくは179〜740である。(E)はエポキシ基又はアミノ基を有し分子量が小さく粘度が低いため(A)又は(B)に可溶であり、且つ硬化した後も相分離しない。また、エポキシ基又はアミノ基を分子中に好ましくは1又は2個有する。
これらの例としては、エポキシ基又はアミノ基を有するシランカップリング剤[例えば、3−グリドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリドキシプロピルトリエトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン等]、エポキシ基又はアミノ基を有する変性シリコーン(例えば、エポキシ当量160〜200の両末端エポキシ変性シリコーン、アミノ基当量340〜370の両末端アミノ基変性シリコーン等)等が挙げられる。これらのうち、好ましくはエポキシ基を有するものであり、より好ましくは3−グリドキシプロピルトリメトキシシラン、エポキシ当量160〜200の両末端エポキシ変性シリコーンオイルである。尚、これらの有機ケイ素化合物は2種以上併用してもよい。
該(E)の添加量は、(C)100重量部に対して、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは、1〜10重量%である。1重量%以上であると、シリコーン系改質剤とマトリクス樹脂の界面接着性が良好となり、硬化物の機械的強度が向上する。また30重量%以下であると、可塑剤として働くことによる強度低下がないので好ましい。
本発明の注型用樹脂組成物中には、強度、弾性率等の性能、耐久性、導電性、熱伝導性等の機能に代表される物性の改良、流動性、収縮性等の成形加工性の向上、あるいは、増量、省資源といった経済面の改善を目的に、充填剤を添加してもよい。
充填剤は無機系と有機系の何れを使用してもよい。無機系充填剤としては、アルミナ、ガラスビーズ、フォラストナイト、酸性白土、酸化鉄、シリカ、クロム酸鉛、ニッケルスラグ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、カーボンブラック、クレー、タルク、酸化チタン、生石灰、カオリン、ゼオライト、ケイソウ土等が挙げられる。有機系充填剤としてはコールタール、ポリエチレン粉末、粉末繊維、塩化ビニルペーストレジン、塩化ビニリデン樹脂バルーン等が挙げられ、強度、内部応力の観点から無機系充填剤が好ましく、シリカ、酸性白土、カーボンブラックが特に好ましい。これらの充填剤は、単独で、または混合して使用することができ、その使用量は、好ましくは組成物全体の10〜80重量%であり、より好ましくは10〜50重量%である。充填材の量が10重量%以上であると硬化時の発熱や収縮が大きくならず、クラックが入りにくくなるので好ましい。80重量%以下であると組成物の粘度が高くなりすぎず注型作業が困難にならず好ましい。
尚、これらの充填剤は、2種以上併用して使用してもよい。
本発明の組成物中には硬化速度の調整のために硬化促進剤が加えられてもよい。これらの例としては、フェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノール、アルキル(炭素数2〜12)フェノール、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、キシレノール、サリチル酸等)、酸エステル類(p−トルエンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスルホン酸プロピル等)、第三アミン類(トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、ジメチルベンジルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデカン等)、イミダゾール類(2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール等)等が挙げられる。これらのうち好ましくは、フェノール類、酸エステル類、第三アミン類であり、より好ましくは酸エステル類である。特に、(B)が1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼンと1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼンの混合物である場合は、酸エステル類、特にp−トルエンスルホン酸メチルが好ましい。これらを加える場合、組成物中の含有率は組成物全体を100重量%として、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは、0〜5重量%である。
本発明の組成物には、混合時に発生する泡を消すために、消泡剤が加えられても良い。これらの例としては、ポリエーテル系消泡剤(例えばポリアルキレングリコール誘導体)、シリコーン系消泡剤(例えばジメチルシリコーンオイル、有機変性シリコーンオイル、フルオロシリコーンオイル及びシリカ・シリコーンコンパウンド)、フッ素系消泡剤(例えばパーフルオロアルキルスルホン酸やパーフルオロアルキルカルボン酸などのパーフルオロアルキル基を有する有機酸のアンモニウム又はアルカリ金属との塩からなるアニオン系消泡剤 、パーフルオロアルキル基を有する4級アンモニウムハライド等のカチオン系消泡剤 、パーフルオロアルキル含有オリゴマー、フッ素化アルキルエステル、パーフルオロアルキルアルコキシレート、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルアミンオキシド等のノニオン系消泡剤等)等が挙げられる。本発明の組成物はシリコーンパウダー(C)、必要に応じて(D)、(E)を含むが、通常のシリコーン系消泡剤や、ポリエーテル系消泡剤では消泡しにくい場合がある。従って、本発明の組成物で使用される消泡剤としては、好ましくはフルオロシリコーンオイル、フッ素系消泡剤であり、より好ましくはフッ素系消泡剤である。
消泡剤の添加量は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01〜5重量%であり、より好ましくは0.1〜4重量%であり、特に好ましくは0.5〜3重量%である。
また、本発明の組成物中には他にも各種の添加剤が加えられても良く、例えば酸化防止剤(ヒンダードアミン類、ハイドロキノン類、ヒンダードフェノール類、硫黄含有化合物等)、チクソ化剤(ベントナイト系の無機系、水添ヒマシ油ワックス、ステアリン酸カルシウム等の有機系等)、沈降防止剤(ポリカルボン酸塩等の有機系、ケイ酸マグネシウム等の無機系)等を添加してもよい。これらを加える場合、組成物中の含有率は組成物全体を100重量%として、好ましくは0〜3重量%である。
本発明の注型用樹脂組成物は、(A)、(B)、(C)及び必要により(D)及び/又は(E)の4〜5液より構成されるが、目的、用途に応じて適宜選択できる。混合する方法は特に限定されないが、例えば、以下の方法等が例示される。
(i)ガラスビーカー、缶、プラスチックカップ等の適当な容器中にて、攪拌棒、へら等により手で混練する。
(ii)ダブルヘリカルリボン翼、ゲート翼等により混練する。
(iii)プラネタリーミキサー、ビーズミル、3本ロール等の混練機により混練する。
(iv)エクストルーダー型混練押し出し機により混練する。
これらの混合物は、2液以上に分けた状態で保管し、使用時に混合して用いる必要がある。
こうして得られた注型用樹脂組成物は、25℃での粘度が好ましくは1〜100Pa・sであり、より好ましくは1〜50Pa・sであり、特に好ましくは1〜10Pa・s以下である。
本発明の組成物の成型方法は特に限定されないが、例えば電子部品のパッケージングに用いる場合には、「新エポキシ樹脂」(垣内弘編著、昭晃堂、昭和60年発行)406ページから紹介されているトランスファ成形法、エポキシペレット法、注型法、ディッピング法等が挙げられ、構造用複合材料のマトリクス樹脂に用いる場合には、同文献の500ページから紹介されているフィラメントワインディング法、BMC法、ハンドレーアップ法等が挙げられ、製紙等の樹脂ロールに用いる場合は、特許第3338133号公報に記載の直接注型法、遠心注型法等が挙げられる。硬化は好ましくは30℃〜200℃で行うが、より好ましくは段階的に行う方法である。特に好ましくは、ゲル化に際しては30℃〜100℃の低温で2〜48時間かけて行い、その後段階的に温度を上げ、最終的に100℃〜200℃で1〜24時間硬化させる方法である。
こうして得られた樹脂硬化物は、耐熱性の指標となる粘弾性スペクトルにおける損失正接のピーク温度[Tg(tanδmax)]が、好ましくは150〜250℃であり、熱的、機械的耐衝撃性の指標となる圧縮降伏応力が好ましくは90〜150MPaであり、ショアD硬度が70〜85である。さらに、シリコーンパウダーがエポキシマトリクス中に均一分散した海島構造をとるため、島成分であるシリコーン系改質剤が、熱や機械的衝撃によるエポキシマトリクスの変形応力を緩和すると共に、クラックが発生した場合においてもその進展をくい止めることができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお本文中の部は重量%を表す。
実施例1〜5、比較例1〜4
表1に記載したエポキシ樹脂、芳香族ポリアミン、シリコーンパウダー、及び「サーフロンS−393」(セイミケミカル社製、フッ素系消泡剤)等を各々50℃に温調した後、窒素雰囲気下「表1」に示す配合比で混合撹拌機に投入し、十分撹拌後、減圧下で脱泡した。物性測定用硬化物サンプルは、離型処理を施した4mm厚の金型に樹脂を注入後、60℃で16時間、100℃で2時間、160℃で10時間硬化した。次にダイヤモンドカッターで所定の大きさに切断し試験片とした。
エピコート828:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製)
ELM−434:テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン(住友化学社製)
エタキュアー100:芳香族ポリアミン(アルベマールジャパン社製、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼンと1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼンの混合物)
KMP−600:シリコーン複合パウダー(信越化学工業社製、Wadellの実用球状度:0.9、デューロメータA硬度:30°、重量平均粒径:5μm)
SF8421:エポキシ/ポリエーテル変性シリコーン(東レ・ダウコーニングシリコーン社製、粘度:約3600mPa・s(25℃)、エポキシ当量:約11400)
X−52−875:シリコーンゴムパウダー(信越化学工業社製、不定形、重量平均粒径:40μm)
CTBN1300×31:カルボキシル基末端ブタジエンアクリロニトリルゴム(宇部興産社製)
MB−8:ポリメタクリル酸メチル(積水化学工業社製、重量平均粒径:8μm)
KBM−403:3−グリドキシプロピルトリメトキシシラン[信越化学工業社製、粘度:約3mPa・s(25℃))
実施例1〜5及び比較例1〜4の熱衝撃性試験サンプル片、及び物性測定用硬化物試験片を用いて、Tg、圧縮降伏応力、圧縮弾性率、及び熱衝撃性を以下に示す方法で測定した。結果を上記表1に示した。
[Tgの測定]
Rheogel E−4000(ユービーエム社製:動的粘弾性測定装置)を用い、引張りモード、振動周波数10Hzで、40℃〜250℃の温度範囲における損失正接(tanδ)を測定し、そのピーク温度をTgとした。
[圧縮降伏強さ、圧縮弾性率]
JIS K 7208に準じ測定した。
[熱衝撃性試験]
直径50mm、厚さ10mmのステンレス製C型リングの入った直径75mm、深さ15mmのアルミカップに表1に示す配合比で配合した組成物を注入した。60℃で16時間、100℃で2時間、160℃で10時間硬化した後、自然冷却により室温まで冷却した。冷却開始から24時間後に各サンプルをオーブンから取り出し、クラック発生の有無を確認した。結果は、クラックの発生した個数で評価した。
上記表1に示す結果から、本発明の注型用樹脂組成物は、耐熱性と機械的物性を維持し、優れた耐熱衝撃性を有することがわかる。
本発明の組成物は、電気機器類の注型絶縁物、コイル絶縁物、構造用複合材料のマトリクス樹脂、樹脂ロールのカバー材等として有効である。

Claims (10)

  1. エポキシ樹脂(A)、芳香族ポリアミン(B)、及び50重量%以 上がWadellの実用球状度0.7以上であるシリコーンパウダー(C)からなるこ とを特徴とする注型用樹脂組成物。
  2. 前記(C)が、デューロメータA硬度が25〜80°、且つ重量平 均粒径が1〜10μmのシリコーンパウダーである請求項1記載の注型用樹脂組成物。
  3. さらに25℃における粘度が1,000〜10,000mPa・s のエポキシ基又はアミノ基と反応するシリコーンオイル(D)を含んでなることを特徴 とする請求項1又は2記載の注型用樹脂組成物。
  4. 前記(D)が該(A)と25℃で相溶するエポキシ当量1,500 〜15,000のエポキシ/ポリエーテル変性シリコーンオイルである請求項3記載の 注型用樹脂組成物。
  5. 前記(B)が1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベ ンゼン及び/又は1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼンである請 求項1〜4のいずれか記載の注型用樹脂組成物。
  6. さらに25℃における粘度が50mPa・s以下のエポキシ基又は アミノ基を有する有機ケイ素化合物(E)を含んでなる請求項1〜5の何れか記載の注 型用樹脂組成物。
  7. さらにフッ素系消泡剤を含む請求項1〜6の何れか記載の注型用樹 脂組成物。
  8. 前記(C)の含有量が組成物全体に対して3〜20重量%である請 求項1〜7の何れか記載の注型用樹脂組成物。
  9. 前記組成物の25℃における粘度が1〜30Paである請求項1〜 8のいずれか記載の注型用樹脂組成物。
  10. 請求項1〜9の何れか記載の注型用樹脂組成物を硬化してなる硬 化物。



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