JP2005170212A - 建設機械 - Google Patents

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Mitsuo Kuzukawa
光雄 葛川
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Abstract

【課題】 軽量なマウントによりキャブを弾性支持するようにした建設機械を提供する。
【解決手段】 建設機械である油圧ショベル10は下部走行体11を有する車体13にキャブ20が設けられており、車体13にはキャブ20を囲むようにキャブガード23が取り付けられている。キャブ20の底壁部21aと車体13との間には、キャブ20の荷重を支持するとともにキャブ20の上下方向および水平方向の振動を吸収する複数の下部マウント31が装着され、キャブガード23の天井部26とキャブ20の天井壁部21bとの間には、キャブ20の水平方向の振動を吸収する機能を備えた上部マウント32が装着されている。キャブ20は立体的に分散配置された下部マウント31と上部マウント32とによりキャブガード23の内部で移動自在に弾性支持される。
【選択図】 図1

Description

本発明はブルドーザ、油圧ショベル(パワーショベル)などの作業用車両や産業機械などの建設機械に関し、特に運転台、運転室つまりキャブの外側にキャブガードを設けた建設機械に関する。
土木建築作業に使用される作業用車両である建設機械には、油圧ショベル、油圧クレーン、ブルドーザ、ホイールローダ、パワーショベル、ショベルローダ、ダンプトラックなどがある。このような建設機械は下部走行体が設けられた車体とこれに搭載されキャブボックスとも言われる運転台つまりキャブと車体に装着される作業用のアタッチメントとを有しており、下部走行体の形式にはクローラベルトを使用したクローラ式、トラックキャリアを使用したトラック式および車輪を使用したホイール式がある。
たとえば、油圧ショベルは下部走行体とこれに回転自在に設けられた旋回台とにより車体が形成され、旋回台にはフロントアタッチメントが装着されるとともに、キャブや原動機や動力分配機構などが組み込まれる。フロントアタッチメントは上部旋回体に上下方向に揺動自在に装着されるブームとこれの先端に揺動自在に装着されるアームとにより形成されており、アームの先端にはバケットが装着される。
このような油圧ショベルを始めとして種々の建設機械には、作業時や走行時における振動が車体からキャブに伝達されないようにキャブは防振機能(防振性)を有するマウントを介して車体に搭載されている。このようなマウントは、キャブの底壁部と車体との間に装着されており、特許文献1および2に開示されるように、車体からキャブへの振動伝達速度を遅延(衝撃的振動伝達の緩和)させるとともにキャブの荷重を支持する弾性支持機能と、車体からキャブへ伝達される振動そのものを吸収し消散させる減衰機能とを有する。
一方、建設機械の作業時における運転者の安全性を高めるために、キャブの防振性のみならず車両転倒時における運転者の安全性の確保が求められている。そのため、特許文献3および4に開示されるように、建設機械の作業時の安全性を確保するためにキャブの外側をキャブガードつまり補強枠で囲むようにした建設機械が開発されている。
特開平7−127683号公報 特開平10−26172号公報 特開2000−229548号公報 特開2001−173017号公報
しかしながら、建設機械においては、運転者の安全性を確保するためには、キャブの剛性を高くすることが有効であるが、キャブの重量が大きいので、キャブの底壁部に装着されるマウントの支持剛性もキャブの荷重に応じて高くしなければならない。さらに、一般には、キャブは車体の比較的高位置に設置されるため、水平方向の揺動(前後ピッチ振動や左右方向の振動、その複合揺れ)を受けやすいため、キャブが重い場合には、キャブの支持位置を支点とするこじり振動が大きく働くので、これに対応するためマウントの対こじれ剛性も高くしなければならない。特に、特許文献1に開示されるようなキャブを車体に弾性支持するマウントのように、キャブの防振性を高めるために、コイルばねやゴムなどの弾性部材による車体の弾性支持機能に加えて、減衰液などが封入された液体封入式のマウントにおいては、構造的に垂直方向、水平方向のそれぞれの防振性を個別に高めることは比較的容易であるが、その複合振動であるこじれ振動に対する防振性を高めることは難しいものであった。
また、車体の転倒時に予期せぬ方向に外力が加わってマウントが破壊される可能性もあり、転倒時にも破壊しないか、破壊しづらい、また破壊しても減衰液が漏出しないタイプの液体封入式マウントが求められている。
そこで、特許文献2に開示されるように、車両の転倒時に液体封入マウントに過大な外力が加わってもマウントの内部から減衰液が漏出しないようにしているが、マウントのケースの剛性を外力に耐えるように高める必要があり、マウントが大型化し、キャブの取り付け位置の自由度が低くなる。
一方、前述のように、キャブをキャブガードで囲み、マウントにより弾性支持するようにした場合には、過大振動が加わった場合にもキャブガード内で接触しない程度にキャブガードを大きく形成しなければならない。特に、こじり振動によってキャブ上部の揺れが大きいので、単純形状にすることができず、形状の決定が難しいなどの問題点があった。
本発明の目的は、作業時においても、運転者が不快な振動を感じることが少なく、快適であり、かつ転倒時にも安全性の高い建設機械を提供することにある。
本発明の建設機械は、下部走行体を有する車体にキャブが設けられた建設機械であって、前記キャブの底壁部と前記車体との間に装着され、前記キャブの荷重を支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する下部マウントと、前記キャブと前記車体との間であって前記下部マウントよりも上方に装着され、前記キャブの上下方向および/または水平方向の振動を吸収する上部マウントとを有し、立体的に配置された前記下部マウントと前記上部マウントとによって前記キャブを弾性支持することを特徴とする。また、本発明の建設機械は、前記キャブを囲むように前記車体に取り付けられるキャブガードを設け、前記上部マウントをこのキャブガードを介して前記車体に装着するとともに、このキャブガードの内部で前記キャブを移動自在に弾性支持することを特徴とする。さらに、本発明の建設機械は、前記上部マウントを前記キャブの天井壁部および/またはキャブの側壁部とそれぞれ対向するキャブガードとの間に装着することを特徴とする。
本発明の建設機械は、下部走行体を有する車体にキャブが設けられた建設機械であって、前記キャブの天井壁部と前記車体との間に装着され、前記キャブの荷重を支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する上部マウントと、前記キャブと前記車体との間であって前記上部マウントよりも下方に装着され、前記キャブの水平方向および/または上下方向の振動を吸収する下部マウントとを有し、立体的に配置された前記下部マウントと前記上部マウントとによって前記キャブを弾性支持することを特徴とする。また、本発明の建設機械は、前記キャブを囲むように前記車体に取り付けられるキャブガードを設け、前記下部マウントをこのキャブマウントガードを介して前記車体に装着するとともに、このキャブガードの内部で前記キャブを移動自在に弾性支持することを特徴とする。さらに、本発明の建設機械は、前記下部マウントを前記キャブの底壁部および/またはキャブの側壁部とそれぞれ対向するキャブガードとの間に装着することを特徴とする。
本発明の建設機械は、下部走行体を有する車体にキャブが設けられた建設機械であって、前記キャブの側壁部と前記車体との間に装着され、前記キャブの荷重を支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する下部マウントと、前記キャブの側壁部と前記車体との間であって前記下部マウントよりも上方の位置に装着され、前記キャブの荷重を前記下部マウントとにより支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する上部マウントとを有し、立体的に配置された前記下部マウントと前記上部マウントとによって前記キャブを前記キャブガードの内部で弾性支持することを特徴とする。本発明の建設機械は、前記キャブを囲むように前記車体に取り付けられるキャブガードを設け、前記キャブと前記車体間に装着する前記上部マウントおよび/または下部マウントをこのキャブガードを介して装着するとともに、このキャブガードの内部で前記キャブを移動自在に弾性支持することを特徴とする。
本発明の建設機械は、前記上部マウントおよび/または前記下部マウントは、前記車体側または前記キャブに固着されるカップ状ケースと、一端が前記キャブまたは前記車体側に締結され、他端に減衰板が固着されたスタッドと、略中心部が前記スタッドの外周部に液密に接着または、摺動自在に固着され、周縁部が前記ケースに固着されたゴムなどの弾性材からなる防振部材とからなり、前記減衰板が前記ケースに収容された減衰液中に配置された液体封入式マウントであることを特徴とする。また、本発明の建設機械は、上部マウントおよび/または下部マウントは、前記防振部材または、前記キャブと前記車体との間に設けたばね部材が荷重支持機能を有することを特徴とする。さらに、本発明の建設機械は、前記下部マウントを前記キャブの前端部側に左右に2つ配置するとともに前記キャブの後端部側に1つ配置し、前記上部マウントを前記キャブの前端部側に1つ配置するとともに前記キャブの後端部側に2つ配置することを特徴とする。
本発明の建設機械にあっては、キャブの底壁部と車体との間に装着される下部マウントによりキャブの荷重が弾性支持されるとともに上下方向および水平方向の振動が吸収される一方、下部マウントに対して上方に配置される上部マウントによりキャブの上下方向および/または水平方向、つまり上下方向と水平方向の少なくともいずれかの方向の振動が吸収される。
本発明の建設機械にあっては、キャブの天井壁部と車体の間に装着される上部マウントによりキャブの荷重が弾性支持されるとともに上下方向および水平方向の振動が吸収される一方、上部マウントに対して下方に配置される下部マウントによりキャブの上下方向および/または水平方向の振動が吸収される。
本発明の建設機械にあっては、キャブの側壁部と車体との間に装着される下部マウントによりキャブの荷重が弾性支持されるとともに上下方向および水平方向の振動が吸収される一方、下部マウントに対して、上方に配置される上部マウントによりキャブの上下方向および/または水平方向の振動が吸収される。なお、この構成においては、キャブの荷重を側壁に装着した下部マウントで支持しているが、上部マウントと交換することもできる。
このように、本発明にあっては、それぞれのマウントには大きな荷重や振動が加わることが防止されるので、それぞれのマウントを小型化することができる。さらに、キャブを支持するマウントが立体的に配置されているため、キャブを転動させる支持点が存在せず、マウントにこじり振動が負荷されないから、それぞれのマウントはこじり振動を考慮する必要がない。したがって、キャブのマウントはそれぞれの配置部位に応じて、上下方向および/または水平方向のみに特性を特化できるので所望の特性を実現しやすく、キャブ全体として好適な防振性を付与することができ、建設機械の操作性が向上する。
本発明の建設機械にあっては、上部マウントあるいは下部マウントさらには側部マウントを組み合わせることができ、組み合わされたマウントによりキャブの上下方向および/または水平方向の振動が吸収されるのでそれぞれのマウントには大きな荷重や振動が加わることが防止され、それぞれのマウントを小型化することができる。そして、上下方向にマウントを配置する設置スペースがない場合などに適し、すべて側部マウントとして場合には、キャブで隠れないように配置すれば、メンテナンスも容易である。
さらに本発明の建設機械にあっては、運転者の安全対策としてキャブガードを用いているので、キャブをアルミ材などの軽量材により軽量化することが可能であり、この場合には被振動体であるキャブの重量を下げることによって、より防振性を向上させることができる。さらには、キャブガードをマウントの装着メンバーとして使用することができる。
本発明の建設機械によれば、立体的ないし三次元的に分散して配置された複数のマウントによりキャブを上下方向と水平方向とに移動自在に弾性支持するようにしたので、キャブが振動したときに各々のマウントに加わる振動力や振幅が小さくなり、各々のマウントには大きな荷重や振動力が加わらなくなり、マウントを小型化することができる。また、本発明によれば、立体的に分散して配置された複数のマウントによりキャブの水平方向と上下方向の振動を個別に防振支持するので、キャブのこじりが発生しにくくなり、キャブを小型化することができる。
また、本発明の建設機械によれば、キャブが大きく揺れることが防止されるので、運転者が不快な振動を感じることが少なく、快適であり、キャブ内の運転者の作業性が向上する。しかもそれぞれのマウントの耐久性が向上する。さらに、マウント配置の自由度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である建設機械としての油圧ショベルを示す側面図であり、この油圧ショベル10は下部走行体11とこの下部走行体11に旋回自在に設けられた旋回台12とを有し、下部走行体11と旋回台12とにより車体13が形成されている。この下部走行体11はスプロケット14に掛け渡されるトラックキャリア15を備えたトラック式であるが、クローラベルトを使用したクローラ式や車輪を使用したホイール式の下部走行体としても良い。
旋回台12にはブーム16が上下方向に揺動自在に取り付けられ、ブーム16の先端にはアーム17が上下方向に揺動自在に取り付けられており、このアーム17の先端にはバケット18が上下方向に首振り自在に取り付けられている。ブーム16を上下方向に揺動するために旋回台12とブーム16との間には油圧シリンダ19aが設けられ、アーム17を上下方向に揺動するためにブーム16とアーム17との間には油圧シリンダ19bが設けられている。また、バケット18は油圧シリンダ19cによって首振り駆動されるようになっている。
車体13を構成する旋回台12にはキャブボックスとも言われる運転台つまりキャブ20が搭載されており、キャブ20は底壁部21aと天井壁部21bと左右側壁部21c,21dと前後側壁部21e,21fとを有している。左右側壁部21c,21dには乗員がキャブ20内に乗り降りする際に開閉されるドア22が開閉自在に組み付けられている。ドア22および前後側壁部21e,21fには、運転者の外部視界を確保するために、透明なガラス板が設けられている。
旋回台12にはキャブ20を囲むように補強枠つまりキャブガード23が取り付けられている。図2はキャブガード23を示す斜視図であり、このキャブガード23はキャブ20の左右側壁部21c,21dから所定の距離離れるとともにそれぞれの側壁部21c,21dに沿って上下に延びる左右の中央枠片24a,24bとこれらの中央枠片24a,24bよりも車体13の後方に位置して上下に延びる後方枠片25a,25bとを有している。それぞれの枠片24a〜25bの上端部には、キャブ20の天井壁部21bに沿う四辺形枠形状の天井部26が取り付けられ、それぞれの枠片24a〜25bおよび天井部26は一体となっている。
それぞれの枠片24a〜25bの下端部には旋回台12に固定されるブラケット27が設けられており、ブラケット27にはボルトが貫通する取付孔が形成されることになる。後方枠片25a,25bは、旋回台12に固定される台座28を介して車体13に固定されるようになっているので、旋回台12に直接固定される中央枠片24a,24bよりも短くなっている。
図3(A)は図1における矢印A−A線方向から見たキャブガードの平面図であり、図3(B)は図1における矢印B−B線方向から見たキャブの平面図であり、図3(C)は図1における矢印C−C線方向から見た旋回台12の平面図である。
図3に示すように、キャブ20の底壁部21aと旋回台12との間には、キャブ20を上下方向および水平方向にキャブガード23の中で移動自在に弾性支持する3つのマウント31が下部マウントとして装着されている。また、キャブ20の天井壁部21bとキャブガード23の天井部26との間には、キャブ20を上下方向および水平方向に移動自在に弾性支持するための3つのマウント32が上部マウントして装着されている。
図3(C)に示されるように、3つの下部マウント31のうち2つはキャブ20の前端部側つまり図3において左側の部分に左右に離れて配置され、他の1つの下部マウント31は車両の後端部側の中央に配置されている。一方、図3(B)に示されるように、3つの上部マウント32のうち1つのマウント32は、キャブ20の前端部側の中央部に配置され、他の2つのマウント32はキャブ20の後端部側の左右に離れて配置されており、3つの上部マウント32は平面内に下部マウント31に対して逆向きの三角形をなすように配置されている。このように3つの下部マウント31がなす三角形配置と、3つの上部マウント32がなす三角形配置とを上下方向から見て逆向きに配置すると、少ないマウント数で前後左右の振動が各マウントについてほぼ均等に分散されることになる。
このように、キャブ20は複数の下部マウント31によって車体13に対して弾性支持されるとともに、下部マウント31よりも上下方向に離れた位置に装着される上部マウント32によってキャブガード23に対して弾性支持されるので、キャブ20は立体的つまり三次元的に配置される複数のマウント31,32によりキャブガード23の内部で移動自在に弾性支持されることになる。
さらに、キャブ20とキャブガード23との間に装着されるマウントとしては、上述した3つの下部マウント31または3つの上部マウント32に代えるか、またはこれらに合わせてキャブガード23とキャブ20の側壁との間に、図1において破線で示すように、他のマウント32aを装着するようにしても良い。このマウント32aは下部マウント31に対してはこれよりも上方に配置されているので上部マウントとなり、上部マウント32に対してはこれよりも下方に配置されているので下部マウントとなる。
上述のようにキャブ20は三次元的に配置される複数の上部マウントと複数の下部マウントによりキャブガード23の内部で移動自在に弾性支持されることになるので、各々のマウントに加わる上下方向の荷重を小さくすることができ、それぞれのマウントを小型化することができる。
また、キャブ20の上下方向の荷重を下部マウント、または上部マウントのどちらか一方により主として支持するようにしたり、下部マウントと上部マウントの両方で分配して支持するようにできる。さらに、上部マウントと下部マウントのどちから一方によりキャブの荷重を支持し、他方のマウントには、減衰機能のみを有するマウントとすることができるので、建設機械に応じたキャブの振動特性に合致した構成を適当に選択することができる。
図4(A),(B)はそれぞれキャブガード23の変形例を示す斜視図であり、図4(A)に示されるキャブガード23は中央枠片24a,24bと後方枠片25a,25bが後方枠片25a,25bの下端部で一体となっており、天井部26は図1および図2に示されたタイプと同様に枠形状となっている。これに対して、図4(B)に示されるキャブガード23は天井部26が板状となっており、後方枠片25a,25bの下端部は分離されている。このように、キャブガード23は運転者の外部視界を確保することができるとともに、車両転倒時にキャブ20を保護することができる形状であれば、種々の形状とすることができる。
図5〜図8はそれぞれマウントの具体例を示す断面図である。図5に示すマウント30は2つの端板33a,33bの間に配置されるスリーブ34を貫通して第1の部材35に固定されるボルト36を有し、スリーブ34の外側に嵌合されるゴム製の弾性体37には第2の部材38が取り付けられるようになっている。弾性体37は第2の部材38に形成された嵌合孔39内に第2の部材38の一方面側から嵌合される第1の弾性筒体37aと、第1の部材35と第2の部材38との間に配置される第2の弾性筒体37bとにより形成されている。前記弾性体37は、自由状態でスリーブ34の管長よりもわずかに高く形成され、車体への組み付け時には、ボルト36をスリーブ34の管長まで締め付け、端板33a,33b間で圧縮状態とされている。
このマウント30を下部マウント31として使用すると、第1の部材35はキャブ20の底壁部21aになり、第2の部材38は車体13を構成する旋回台12になる。一方、このマウント30を上部マウント32として使用すると、第1の部材35はキャブガード23の天井部26になり、第2の部材38はキャブ20の天井壁部21bになる。
このタイプのマウント30はボルト36の軸方向に加わる荷重が弾性体37により弾性支持されるとともに軸方向および径方向の振動エネルギーが弾性体37の軸方向と径方向の弾性変形に伴って吸収される。したがって、このマウント30を下部マウント31と上部マウント32の一方または双方として使用すると、弾性体37の弾性変形によりキャブ20の荷重が弾性支持されるとともにキャブ20の上下方向と水平方向の振動つまり揺れが吸収されてキャブ20は防振支持される。さらに、このマウント30を下部マウント31と上部マウント32の一方に使用し、キャブ20の荷重を主として支持することなく、キャブ20の水平方向の振動を吸収するマウントとして使用することができる。さらに、図1に符号32aで示すように、キャブ20の側壁とキャブガード23の枠片との間に装着するマウント32aとして使用することができる。
図6はマウント40を示す断面図であり、このマウント40は第1の部材35にボルト41により固定される棒状のスタッド42と、取付板43に固定される断面カップ形状の筒状ハウジング44とを有している。取付板43は第2の部材38に取り付けられるようになっており、筒状ハウジング44には取付板43に固定されるフランジ部44aが設けられている。スタッド42には端板部45aと円筒部45bとを有する減衰板45が端板部45aの部分で固定され、減衰板45の端板部45aと筒状ハウジング44の底壁部44bとの間には圧縮コイルばね46が弾性部材ないし防振部材として組み込まれており、この圧縮コイルばね46はスタッド42の軸方向の荷重を支持するとともに軸方向の振動を吸収する。
スタッド42にはディスク部47aとこれと一体となった筒部47bとを有するゴム製の弾性体47がディスク部47aで固定されており、この弾性体47には金属製の固定ディスク48が設けられている。この弾性体47は成形時にスタッド42と固定ディスク48とに一体に加硫接着される。固定ディスク48は筒状ハウジング44のフランジ部44aにボルト49により固定される。このようにして、弾性体47によりスタッド52にはこれの径方向の弾性力が加えられ、径方向の振動が防振部材としての弾性体47により吸収される。
筒状ハウジング44内にはシリコーンオイルなどの減衰液Lが封入されており、減衰板45には減衰液Lが通過するための貫通孔45cが形成されている。これにより、スタッド42に軸方向の振動が加わったときに、筒状ハウジング44内で減衰液Lが移動することによって振動エネルギーが液体のせん断抵抗により熱エネルギーに変換されてスタッド42に加わる振動が吸収されるとともに衝撃が緩衝されることになる。このように、減衰板45および減衰液Lにより減衰機構が形成されており、弾性部材ないし防振部材による振動吸収に加えて減衰機構により付加的ないし重畳的に振動吸収が行われる。
このマウント40を下部マウント31として使用すると、第1の部材35はキャブ20の底壁部21aになり、第2の部材38は車体13を構成する旋回台12になる。一方、このマウント30を上部マウント32として使用すると、第1の部材35はキャブガード23の天井部26になり、第2の部材38はキャブ20の天井壁部21bになる。
このように、マウント40は弾性部材ないし防振部材として圧縮コイルばね46によるキャブ20の荷重支持機能と上下方向の振動振動吸収機能と、ゴム製の弾性体47によるキャブ20の水平方向の振動を吸収する振動吸収機能に加えて、筒状ハウジング44内に減衰液Lが封入されるとともに減衰板45がスタッド42に取り付けられているので、付加的に振動吸収を行う減衰機構を有するマウントとなっている。したがって、このマウント40を下部マウント31や上部マウント32として使用すると、キャブ20の上下方向の振動は防振部材とともに減衰機構により吸収されて衝撃が緩衝されることになる。さらに、このマウント40はキャブ20の上下方向の荷重が主として圧縮コイルばね46により弾性支持されるとともに上下方向の振動が圧縮コイルばね46により吸収される。さらに、キャブ20の水平方向の揺れないし振動がゴム製の弾性体47により吸収されることになる。
図7はマウント50を示す断面図であり、このマウント50は第1の部材35にボルト51により固定される棒状のスタッド52と、取付板53に固定される断面カップ形状の筒状ハウジング54とを有している。スタッド52にはゴム製の円板状の弾性体55が固定され、この弾性体55には金属製の固定ディスク56が設けられており、弾性体55は成形時にスタッド52と固定ディスク56に一体に加硫接着される。固定ディスク56は筒状ハウジング54のフランジ部54aとともに取付板53にボルト57により締結される。
スタッド52には減衰板58が固定されており、筒状ハウジング54内にはシリコーンオイルなどの減衰液Lが封入されている。したがって、スタッド52に軸方向の振動が加わったときに、筒状ハウジング54内で減衰液Lが移動することによって振動エネルギーが液体のせん断抵抗により熱エネルギーに変換されてスタッド52に加わる衝撃が緩衝されることになる。減衰板58には減衰液Lが通過するための貫通孔58aが形成されている。また、スタッド52に径方向の振動が加わったときには、その振動がゴム製の弾性体55により吸収されることになる。
このマウント50を下部マウント31として使用すると、第1の部材35はキャブ20の底壁部21aになり、第2の部材38は車体13を構成する旋回台12になる。一方、このマウント50を上部マウント32として使用すると、第1の部材35はキャブガード23の天井部26になり、第2の部材38はキャブ20の天井壁部21bになる。
このように、図7に示すマウント50は防振部材としてのゴム製の弾性体55によるキャブ20の水平方向の振動を吸収する防振機能に加えて、筒状ハウジング54に減衰液Lが封入されるとともに減衰板58がスタッド52に取り付けられているので、減衰機構を有するマウントとなっている。したがって、このマウント50を下部マウント31や上部マウント32として使用すると、キャブ20の上下方向の振動は減衰機構により減衰されて衝撃が緩衝されることになる。さらに、このマウント50はキャブ20の水平方向の揺れないし振動がゴム製の弾性体55により吸収されることになる。
図7に示すマウント50は、主として上下方向振動に対して減衰機能を有するものであり、キャブ20の荷重を支持することはないので、たとえば、図6に記載されたマウント40と組み合わせて使用される。特に、キャブ20の取り付け位置が高く、キャブ20の上方にこじり振動が生じやすい建設機械においては、振れの大きい上部に左右方向に防振性の大きいマウントを配置することが好ましい。
図8は他のタイプのマウント60を示す断面図であり、このマウント60は第1の部材35にボルト61により固定される棒状のスタッド62と、円筒部63aが一体に設けられた取付板63に固定される断面カップ形状の筒状ハウジング64とを有している。スタッド62には端板部と円筒部とを有するシリンダ65が固定され、スタッド62の外周に摺動自在に嵌合されるスリーブ66と円筒部63aとの間にはスタッド62の径方向の振動を吸収するためのゴム製の弾性筒体67が固定されている。この弾性筒体67は成形時にスリーブ66と取付板63の円筒部63aに一体に加硫接着される。
さらに、取付板63の円筒部63aとシリンダ65の円筒部との間にはゴム製のダイヤフラム68が装着されており、このダイヤフラム68とシリンダ65とにより区画形成される空気圧室69内には給気口から圧縮空気が供給されるようになっており、給気口は閉塞栓71により閉塞されるようになっている。スリーブ66とスタッド62との間にはシール材72が組み込まれており、ボルト61を介してスタッド62に軸方向の振動が加わると、空気圧室69内に封入された圧縮空気により空気ばねとしてキャブを支承するとともに振動が吸収される。一方、スタッド62に径方向の振動が加わると、弾性筒体67の弾性変形により振動が吸収される。この実施の形態にあっては、支承用部品、たとえばコイルスプリングなどによりスタッドの移動量が制限されることがないので、大ストロークのマウントとすることができ、これに加えて、上記閉塞栓71により圧縮空気の圧力を変えることが容易であるので、キャップの重量、マウントの位置に応じて、適当なバネ値を設定することができる。
スタッド62には端板部73aと円筒部73bとを有する減衰板73が端板部73aの部分で固定され、筒状ハウジング64内にはシリコーンオイルなどの減衰液Lが封入されており、スタッド62に軸方向の振動が加わったときには、筒状ハウジング64内で減衰液Lが撹拌されることによって振動エネルギーが液体のせん断抵抗により熱エネルギーに変換されてスタッド62に加わる衝撃が緩衝されることになる。減衰板73には減衰液Lが通過するための貫通孔73cが形成されている。
このマウント60を下部マウント31として使用すると、第1の部材35はキャブ20の底壁部21aになり、第2の部材38は車体13を構成する旋回台12になる。一方、このマウント60を上部マウント32として使用すると、第1の部材35はキャブガード23の天井部26になり、第2の部材38はキャブ20の天井壁部21bになる。ただし、それぞれのマウント30〜60において、上下を反転させて使用するようにしても良く、たとえば、第1の部材35を旋回台12とし、第2の部材38を底壁部21aとしてもよいし、ブラケットなど別部品を用いて間接的に支持してもよいことはもちろんである。
このように、図8に示すマウント60は防振部材としてのゴム製の弾性筒体67によるキャブ20の水平方向の振動を吸収する防振機能に加えて、筒状ハウジング54に減衰液Lが封入されるとともに減衰板58がスタッド52に取り付けられているので、減衰機構を有するマウントとなっている。したがって、このマウント60を下部マウント31や上部マウント32として使用すると、キャブ20の上下方向の振動は減衰機構により減衰されて衝撃が緩衝されることになる。さらに、このマウント60はキャブ20の水平方向の揺れないし振動がゴム製の弾性筒体67により吸収されることになる。
図9(A)は図1に示されたキャブガード23と旋回台12とを示す斜視図であり、下部マウント31としては、主としてキャブ20の上下方向の荷重を弾性支持するとともに上下方向と水平方向の振動を吸収するタイプのマウントが使用される。このタイプのマウントとしては、図5に示すマウント30と図6に示すマウント40のいずれかを使用することができる。一方、上部マウント32としては、キャブ20の上下方向と水平方向の振動を吸収するタイプのマウントが使用される。このタイプのマウントとしては、図7に示すマウント50と図8に示すマウント60のいずれかを使用することが、特に好ましい。
図9(B)〜図9(D)はそれぞれ下部マウントと上部マウントの数を相違させた他のタイプのキャブガード23と旋回台12とを示す斜視図である。それぞれの下部マウント31としては、キャブ20の荷重を弾性支持するタイプのものが使用されており、図5に示すマウント30、図6に示すマウント40、図8に示すマウント60を使用することができる。一方、上部マウント32としてはキャブ20の水平方向と上下方向の振動を吸収するタイプのものが使用されており、図7に示すマウント50と図8に示すマウント60のいずれかを使用することができる。
図9(B)は4つの下部マウント31を旋回台12とキャブ20の底壁部21aとの間に装着し、4つの上部マウント32をキャブ20の天井壁部21bとキャブガード23の天井部26との間に装着した場合を示す。それぞれのマウント31,32は四辺形の角部に対応する位置に配置されている。
図9(C)は4つの下部マウント31を旋回台12とキャブ20の底壁部21aとの間に装着し、1つの上部マウント32をキャブ20の天井壁部21bとキャブガード23の天井部26との間に装着した場合を示す。
図9(D)は4つの下部マウント31を旋回台12とキャブ20の底壁部21aとの間に装着し、キャブガード23の後方枠片25a,25bとキャブ20との間に上部マウント32を装着した場合を示す。
図9に示すように、旋回台12とキャブ20の底壁部21aとの間に、キャブ20の荷重を支持するタイプの下部マウント31を装着する場合には、下部マウント31よりも上方の位置でキャブ20とキャブガード23との間に装着される少なくとも1つの上部マウント32はマウント50,60が使用される。上記のように、下部マウントで荷重を支持する場合には、上部マウントは、支持のための機能および剛性を必要としないので軽量なマウントを使用することができる。図9(D)に示されるように、枠片25a,25bとキャブ20との間に装着される上部マウント32としては、図7および図8に示されるマウント50,60が使用される。このマウント50,60にあっては、スタッド52,62を水平方向を向くように装着することもできる。その場合には、防振部材としての弾性体55と弾性筒体67はキャブ20の上下方向の振動を吸収し、減衰機構によってキャブ20の水平方向の振動を減衰することになる。勿論、ブラケットなどを介してスタッド52,62を垂直方向を向くように装着しても良い。
図10(A)は本発明の他の実施の形態であるキャブガード23と旋回台12とを示す斜視図であり、この場合には図9(A)と相違して、上部マウント32としては、キャブ20の上下方向の荷重を弾性支持するとともに上下方向と水平方向の振動を吸収するタイプのマウントが使用される。このタイプのマウントとしては、図5に示すマウント30、図6に示すマウント40、図8に示すマウント60を使用することができる。一方、下部マウント31としては、キャブ20の上下方向と水平方向の振動を吸収するタイプのマウントが使用される。このタイプのマウントとしては、図7に示すマウント50と図8に示すマウント60のいずれかを使用することができる。
図10(B)〜図10(D)はそれぞれ下部マウントと上部マウントの数を相違させた他のタイプのキャブガード23と旋回台12とを示す斜視図である。それぞれの上部マウント32としては、図10(A)と同様にキャブ20の荷重を弾性支持するタイプのものが使用されており、下部マウント31としてはキャブ20の水平方向と上下方向の振動を吸収するタイプのものが使用されている。
図10(B)は図9(B)と同様に4つの下部マウント31を旋回台12とキャブ20の底壁部21aとの間に装着し、4つの上部マウント32をキャブ20の天井壁部21bとキャブガード23の天井部26との間に装着した場合を示す。それぞれのマウント31,32は四辺形の角部に対応する位置に配置されている。
図10(C)は4つの上部マウント32をキャブガード23の天井部26とキャブ20の天井壁部21bとの間に装着し、キャブガード23の後方枠片25a,25bとキャブ20との間に下部マウント31を装着した場合を示す。
図10(D)は4つの下部マウント31をキャブガード23の天井部26とキャブ20の天井壁部21bとの間に装着し、車体13とキャブ20の後側壁部21fとの間に下部マウント31を装着した場合を示す。
図10に示すように、キャブガード23の天井部26とキャブ20の天井壁部21bとの間に、キャブ20の荷重を支持するための上部マウント32を装着する場合には、上部マウント32よりも下方の位置でキャブ20とキャブガード23との間に装着される少なくとも1つの下部マウント31はマウント50,60が使用される。図10(D)に示されるように、キャブ20の後側壁部21fと車体13との間に装着される下部マウント31としては、図7および図8に示されるマウント50,60が使用される。このマウント50,60にあっては、スタッド52,62が水平方向を向くように装着されるので、防振部材としての弾性体55と弾性筒体67はキャブ20の上下方向の振動を吸収し、減衰機構によってキャブ20の水平方向の振動を減衰することになる。
さらに、図9(A)および図10(A)に示すように、車体13としての旋回台12とキャブ20の底壁部21aとの間に下部マウント31を装着し、キャブ20の天井壁部21bとキャブガード23の天井部26との間に上部マウント32を装着する場合には、それぞれを図5および図6に示すように、キャブ20の荷重を支持するタイプのマウント30,40,60を使用することができる。その場合には、下部マウント31と上部マウント32とによりキャブ20の荷重を分担して同時に支持することになる。この場合には、キャブガード23とキャブ20の左右ないし後側壁との間に、さらに図7および図8に示すタイプのマウント50,60を装着するようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図1に示す実施の形態にあっては本発明を油圧ショベルに適用した場合を示すが、車体にキャブが搭載されるタイプの建設機械であれば、油圧クレーン、ブルドーザ、ホイールローダ、ダンプトラックなど他のタイプの建設機械にも本発明を適用することができる。また、マウントの構造としては、キャブ20の荷重支持と上下方向の振動吸収の機能を有する防振機能と、キャブの振動を付加的に吸収する減衰機能とのいずれかを有するマウントであれば、図示するものに限られず、種々のタイプのものを使用することができる。また、キャブガードは図においては鋼板等を使用したタイプのものを示したが、これに限るものではなく、たとえばパイプ材などでキャブガードを形成しても良いことは勿論である。
さらに、本発明においては、キャブ20を運転室として周囲を囲まれた箱状の形態として説明したが、たとえば骨材を有し、金網などで覆ったキャブガードの内部に、側壁等を持たない運転台を本発明に開示した技術で弾性支承したものとすることもできる。この場合、万一建設機械が転倒したときでも、キャブガードによって運転者が外部へ放り出されないので、車体の下敷きになることはなく安全である。
本発明の一実施の形態である建設機械としての油圧ショベルを示す側面図である。 キャブガードを示す斜視図である。 (A)は図1におけるA−A線に沿う方向から見たキャブガードの平面図であり、(B)は図1におけるB−B線に沿う方向から見たキャブの平面図であり、(C)は図1におけるC−C線に沿う方向から見た旋回台の平面図である。 (A),(B)はそれぞれキャブガードの変形例を示す斜視図である。 マウントの一例を示す断面図である。 マウントの他の具体例を示す断面図である。 マウントの他の具体例を示す断面図である。 マウントの他の具体例を示す断面図である。 (A)は図1に示されたキャブガードと旋回台とを示す斜視図であり、(B)〜(D)はそれぞれ下部マウントと上部マウントの数を相違させた他のタイプのキャブガードと旋回台とを示す斜視図である。 (A)は本発明の他の実施の形態であるキャブガードと旋回台とを示す斜視図であり、(B)〜(D)はそれぞれ下部マウントと上部マウントの数を相違させた他のタイプのキャブガードと旋回台とを示す斜視図である。
符号の説明
10 油圧ショベル(建設機械)
11 下部走行体
12 旋回台
13 車体
20 キャブ
21a 底壁部
21b 天井壁部
21c,21d 左右側壁部
21e,21f 前後側壁部
23 キャブガード
24a,24b 中央枠片
25a,25b 後方枠片
26 天井部
30 マウント
31 下部マウント
32 上部マウント
35 第1の部材
37 弾性体
38 第2の部材
45 減衰板(減衰機構)
46 圧縮コイルばね
47 弾性体
55 弾性体
58 減衰板(減衰機構)
67 弾性筒体
73 減衰板(減衰機構)

Claims (12)

  1. 下部走行体を有する車体にキャブが設けられた建設機械であって、
    前記キャブの底壁部と前記車体との間に装着され、前記キャブの荷重を支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する下部マウントと、前記キャブと前記車体との間であって前記下部マウントよりも上方に装着され、前記キャブの上下方向および/または水平方向の振動を吸収する上部マウントとを有し、立体的に配置された前記下部マウントと前記上部マウントとによって前記キャブを弾性支持することを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1記載の建設機械において、前記キャブを囲むように前記車体に取り付けられるキャブガードを設け、前記上部マウントをこのキャブガードを介して前記車体に装着するとともに、このキャブガードの内部で前記キャブを移動自在に弾性支持することを特徴とする建設機械。
  3. 請求項2記載の建設機械において、前記上部マウントを前記キャブの天井壁部および/またはキャブの側壁部とそれぞれ対向するキャブガードとの間に装着することを特徴とする建設機械。
  4. 下部走行体を有する車体にキャブが設けられた建設機械であって、
    前記キャブの天井壁部と前記車体との間に装着され、前記キャブの荷重を支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する上部マウントと、前記キャブと前記車体との間であって前記上部マウントよりも下方に装着され、前記キャブの水平方向および/または上下方向の振動を吸収する下部マウントとを有し、立体的に配置された前記下部マウントと前記上部マウントとによって前記キャブを弾性支持することを特徴とする建設機械。
  5. 請求項4記載の建設機械において、前記キャブを囲むように前記車体に取り付けられるキャブガードを設け、前記下部マウントをこのキャブマウントガードを介して前記車体に装着するとともに、このキャブガードの内部で前記キャブを移動自在に弾性支持することを特徴とする建設機械。
  6. 請求項5記載の建設機械において、前記下部マウントを前記キャブの底壁部および/またはキャブの側壁部とそれぞれ対向するキャブガードとの間に装着することを特徴とする建設機械。
  7. 下部走行体を有する車体にキャブが設けられた建設機械であって、
    前記キャブの側壁部と前記車体との間に装着され、前記キャブの荷重を支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する下部マウントと、前記キャブの側壁部と前記車体との間であって前記下部マウントよりも上方の位置に装着され、前記キャブの荷重を前記下部マウントとにより支持するとともに前記キャブの上下方向および水平方向の振動を吸収する上部マウントとを有し、立体的に配置された前記下部マウントと前記上部マウントとによって前記キャブを前記キャブガードの内部で弾性支持することを特徴とする建設機械。
  8. 請求項7記載の建設機械において、前記キャブを囲むように前記車体に取り付けられるキャブガードを設け、前記キャブと前記車体間に装着する前記上部マウントおよび/または下部マウントをこのキャブガードを介して装着するとともに、このキャブガードの内部で前記キャブを移動自在に弾性支持することを特徴とする建設機械。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の建設機械において、前記上部マウントおよび/または前記下部マウントが、ゴムなどの弾性体からなる防振部材と、振動を付加的に吸収する減衰機構とを有することを特徴とする建設機械。
  10. 請求項9記載の建設機械において、前記上部マウントおよび/または前記下部マウントは、前記車体側または前記キャブに固着されるカップ状ケースと、一端が前記キャブまたは前記車体側に締結され、他端に減衰板が固着されたスタッドと、略中心部が前記スタッドの外周部に液密に接着または、摺動自在に固着され、周縁部が前記ケースに固着されたゴムなどの弾性材からなる防振部材とからなり、前記減衰板が前記ケースに収容された減衰液中に配置された液体封入式マウントであることを特徴とする建設機械。
  11. 請求項10記載の建設機械において、上部マウントおよび/または下部マウントは、前記防振部材または、前記キャブと前記車体との間に設けたばね部材が荷重支持機能を有することを特徴とする建設機械。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の建設機械において、前記下部マウントを前記キャブの前端部側に左右に2つ配置するとともに前記キャブの後端部側に1つ配置し、前記上部マウントを前記キャブの前端部側に1つ配置するとともに前記キャブの後端部側に2つ配置することを特徴とする建設機械。

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