JPH09109922A - 運転室を有する作業機 - Google Patents

運転室を有する作業機

Info

Publication number
JPH09109922A
JPH09109922A JP7292150A JP29215095A JPH09109922A JP H09109922 A JPH09109922 A JP H09109922A JP 7292150 A JP7292150 A JP 7292150A JP 29215095 A JP29215095 A JP 29215095A JP H09109922 A JPH09109922 A JP H09109922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
cab
driver
frame body
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7292150A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Sato
隆之 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP7292150A priority Critical patent/JPH09109922A/ja
Publication of JPH09109922A publication Critical patent/JPH09109922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転室の揺れを防止すると共に本体フレーム
から運転室に伝わる振動を緩衝して、乗り心地を改善す
る。 【解決手段】 旋回フレーム3に立設された各片持ち支
柱12に各第1の緩衝支持体18を介して枠体14を吊
下げ支持し、枠体14内に各第2の緩衝支持体19を介
して運転室15を支持すると共に、枠体14と旋回フレ
ーム3との間に枠体14の揺れ量を制限する各オイルダ
ンパ20を設ける構成とした。従って、旋回フレーム3
から運転室15に伝達される振動は、各第1の緩衝支持
体18、各第2の緩衝支持体19によって2段階で緩衝
されるから、運転室15の振動を低減できる。また、各
オイルダンパ20によって枠体14と旋回フレーム3、
各片持ち支柱12との干渉を防止することにより、各第
1の緩衝支持体18のばね定数を小さく設定でき、振動
を効果的に緩衝できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の運転室を有する作業機に関し、特に、本体フレー
ムから運転室に伝わる振動を緩衝するようにした運転室
を有する作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、作業機としては油圧ショベル、
油圧クレーン、ブルドーザ、ホイールローダ等が知られ
ており、例えば油圧ショベルは、下部走行体と、該下部
走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部
旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられ
た作業装置とから大略構成されている。
【0003】また、前記上部旋回体は、本体フレームを
なす旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられた機
械室と、該機械室の前部左側に位置して旋回フレーム上
に設けられた運転室と、前記機械室の後側に位置して旋
回フレームの後部に設けられたカウンタウエイトとから
構成されている。
【0004】ここで、前記運転室は、該運転室の外枠を
なし、板金プレス加工された鋼板を溶接することにより
箱形状に形成された運転室本体と、例えばスプリングと
オイルダンパ等からなり、該運転室本体を旋回フレーム
上に支持すると共に該本体フレームから運転室本体に伝
わる振動を緩衝する緩衝支持体と、前記運転室本体内に
設けられた運転席、ペダル、操作レバー等から構成され
ている。
【0005】そして、このように構成される油圧ショベ
ルでは、上部旋回体の機械室内の油圧ポンプを駆動し、
該油圧ポンプから吐出される圧油を下部走行体の走行用
油圧モータおよび作業装置の各シリンダ等に給排するこ
とにより、これらを作動させ、車両を走行させたり、土
砂等の掘削作業を行ったりするようにしている。
【0006】そして、このときエンジンからの振動、走
行時の振動および作業時の掘削反力等による振動等を振
動源として旋回フレーム側から運転室本体に伝わろうと
する振動を各緩衝支持体によって緩衝することにより、
振動,騒音を軽減して運転室の乗り心地を悪化させない
ようにしている。
【0007】しかし、上述したものでは、旋回フレーム
上に緩衝支持体を介して運転室を支持しているから、該
運転室の全重量を支えると共に運転室の左,右方向への
揺れ(ローリング)や前,後方向への揺れ(ピッチン
グ)を抑えるために前記緩衝支持体のばね定数を大きく
する必要があり、ばね定数が大きくなると旋回フレーム
からの振動を効果的に緩衝することができない。
【0008】そこで、運転室の振動を効果的に緩衝する
ものとして、例えば実開平3−96282号公報のよう
に、車体に立設された運転室ガードに連結部材または緩
衝材を介して運転室を吊下げ支持したものや、実開平5
−42352号公報のように、車体フレーム上に下部弾
性体を用いて運転室を支持すると共に、該運転室の左,
右両側に位置して車体フレームに支柱を立設し、該支柱
と運転室との間に該運転室の横揺れを防止する上部弾性
体を設けるようになったものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した実
開平3−96282号公報によるものでは、運転室を運
転室ガードに緩衝材を介して吊下げ支持しているから、
前述した従来技術によるものと同様に、運転室の上部に
設けた緩衝体のみで運転室の全重量を支え、かつ大きな
揺れを防止するようにしなくてはならない。このため、
運転室を支持する緩衝材のばね定数を大きくする必要が
あり、緩衝体で車体の振動を効果的に緩衝することがで
きないという問題がある。
【0010】また、実開平5−42352号公報による
ものでは、運転室と左,右両側に設けた支柱との間に上
部弾性体を設けているものの、この上部弾性体は運転室
の横揺れを防止するもので運転室を支持するものではな
いから、下部弾性体でのみ運転室の重量を支えなくては
ならい。この結果、下部弾性体のばね定数を小さくする
ことがでず、振動によって運転室の乗り心地が悪くなる
という問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、運転室の揺れを防止すると共に本体フレ
ームから運転室に伝わる振動を緩衝して、乗り心地を改
善できるようにした運転室を有する作業機を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上術した課題を解決する
ために、請求項1の発明による運転室を有する作業機
は、作業機の本体フレームと、基端側が該本体フレーム
に固着されると共に先端側が自由端となって上方に延在
した片持ち支柱と、該片持ち支柱で支持されるように該
片持ち支柱によって形成される空間内に配設された枠体
と、該枠体内に配設された運転室と、前記枠体を前記片
持ち支柱に支持すると共に、前記本体フレームの振動が
前記片持ち支柱を介して枠体に伝わるのを緩衝する第1
の緩衝支持体と、前記運転室を前記枠体内に支持すると
共に、前記枠体の振動が運転室に伝わるのを緩衝する第
2の緩衝支持体とから構成してなる。
【0013】このような構成としたことにより、本体フ
レームに振動が発生しても、この振動は片持ち支柱から
枠体に伝達されるときに第1の緩衝支持体によって緩衝
され、さらに、第1の緩衝支持体で緩衝しきれず枠体に
伝達された振動は、該枠体から運転室に伝達されるとき
に第2の緩衝支持体によって緩衝されるから、運転室の
振動を低減することができる。
【0014】請求項2の発明は、前記片持ち支柱は、前
記本体フレームに固定される縦柱と、該縦柱の上端側か
ら略水平方向に延設された横柱とから形成し、該横柱に
は前記第1の緩衝支持体を介して前記枠体を支持させる
構成としたことにある。
【0015】このような構成としたことにより、本体フ
レームが傾いたときには、運転室の下側が傾き側に移動
して該運転室を水平状態に保持しようとするから、オペ
レータの運転姿勢を良好に保つことができる。
【0016】請求項3の発明は、前記本体フレームと枠
体との間には、該枠体が本体フレームに対して干渉する
のを防止するために該枠体の揺れ量を制限する揺れ量制
限手段を設けたことにある。
【0017】このような構成としたことにより、枠体が
大きく揺れようとしても、揺れ量制限手段によって該枠
体の揺れ量が制限されるから、運転室の揺れを小さくで
きる上に、枠体が本体フレームに干渉するのを防止でき
る。
【0018】請求項4の発明は、前記片持ち支柱と枠体
との間には、該枠体が片持ち支柱に対して干渉するのを
防止するために該枠体の揺れ量を制限する揺れ量制限手
段を設けたことにある。
【0019】このような構成としたことにより、枠体が
大きく揺れようとしても、揺れ量制限手段によって該枠
体の揺れ量が制限されるから、運転室の揺れを小さくで
きる上に、枠体が片持ち支柱に干渉するのを防止でき
る。
【0020】請求項5の発明は、前記片持ち支柱は、運
転室の側方に位置して本体フレームに立設したことによ
り、該片持ち支柱によって本体フレームの前,後方向寸
法が大きくなるのを防止できる。
【0021】請求項6の発明は、前記片持ち支柱は、運
転室の後方に位置して本体フレームに立設したことによ
り、該片持ち支柱によって本体フレームの左,右方向寸
法が大きくなるのを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
運転室を有する作業機として油圧ショベルを例に挙げ添
付図面に従って詳細に説明する。
【0023】まず、図1ないし図5は本発明の第1の実
施例で、1は下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回
可能に搭載された上部旋回体をそれぞれ示し、該上部旋
回体2は、骨組構造をなす本体フレームとしての旋回フ
レーム3と、該旋回フレーム3上に設けられ、エンジン
や油圧ポンプ(いずれも図示せず)等を収容した機械室
4と、該機械室4の前部左側に設けられた後述の運転室
15と、機械室4の後側に位置して旋回フレーム3の後
部に設けられたカウンタウェイト5とから構成され、前
記旋回フレーム3の前部には、ブーム6A、アーム6
B、バケット6Cおよびこれらを駆動する油圧シリンダ
6D,6E,6F等からなる作業装置6が俯仰動可能に
設けられている。
【0024】ここで、前記旋回フレーム3は、図2に示
す如く、後述するセンタフレーム7、サイドフレーム1
1等から構成されている。
【0025】7は旋回フレーム3のほぼ中央に設けられ
たセンタフレームを示し、該センタフレーム7は、平板
状に形成され、中央に旋回アクチュエータ用の取付穴
(図示せず)が形成された底板8と、該底板8上に左,
右に離間して立設された一対の立板9,9とから構成さ
れ、前記底板8の前部左側には、後述する各片持ち支柱
12が立設される支柱支持板部8Aが左,右方向に延設
されている。また、前記各立板9の前部には、作業装置
6が俯仰動可能にピン結合されるピン穴9A,9Aが形
成されている。
【0026】10,10はセンタフレーム7から左,右
方向に伸長し、前,後に列設された複数本の支持ビーム
(左側の2本のみ図示)、11はセンタフレーム7の
左,右両側に位置し、前,後方向に伸長するように該各
支持ビーム10先端に固着されたサイドフレーム(左側
のみ図示)をそれぞれ示し、該サイドフレーム11の前
端部は、運転室15の後部近傍まで伸長している。
【0027】12,12はセンタフレーム7の底板8上
に前,後方向に離間して立設された2本の片持ち支柱を
示し、該各片持ち支柱12は、図3、図4に示す如く、
底板8の支柱支持板部8Aにボルト等を介して強固に固
定された縦柱12Aと、該縦柱12Aの上端から左側に
向けてほぼ水平に延びて自由端となった横柱12Bとか
ら略く字状に形成され、これによって該横柱12Bの下
側に後述する枠体14が配設される空間Sを形成してい
る。また、各横柱12B間は前,後方向に伸長した2本
の補強梁13,13によって連結されている。
【0028】14は各片持ち支柱12に支持されるよう
に空間Sに配設された枠体を示し、該枠体14は、図5
に示すように、底部を形成する前板14A、後板14B
および接続板14C,14Cと、天板を形成する前板1
4D、後板14Eおよび接続板14F,14Fと、前記
前板14A,14D間に設けられた前側縦板14G,1
4Gと、前記後板14B,14E間に設けられた後側縦
板14H,14Hとから構成され、前記各前側縦板14
Gは運転室本体16の前面形状に対応してく字状に屈曲
している。
【0029】15は枠体14内に設けられた運転室、1
6は該運転室15の外枠を構成する運転室本体を示し、
該運転室本体16は鋼板を板金プレス加工および溶接す
ることにより、底部16A、天井部16B、左,右の側
面部16C,16D、前面部16Eおよび後面部16F
から箱形状のキャブボックスとして形成されている。ま
た、前記左側面部16Cには、該運転室15にオペレー
タが出入りするためのドア17が開,閉可能に取付けら
れている。
【0030】18,18,…は枠体14を各片持ち支柱
12に支持するために4個設けられた第1の緩衝支持体
を示し、該各第1の緩衝支持体18は、一端側が各片持
ち支柱12の横柱12B下面に固着され、他端側が枠体
14の天板をなす前板14D、後板14Eに固着されて
おり、これによって枠体14を各片持ち支柱12に吊下
げ支持している。ここで、各第1の緩衝支持体18はそ
のばね定数が小さく設定されており、これによって各片
持ち支柱12から枠体14に伝わろうとする振動を効果
的に緩衝できるようになっている。
【0031】19,19,…は運転室15を枠体14内
に支持するために複数個設けられた第2の緩衝支持体を
示し、該各第2の緩衝支持体19は、運転室本体16の
底部16Aと枠体14の前板14Aおよび後板14Bと
の間、天井部16Bと前板14Dおよび後板14Eとの
間、左側面部16Cと前側縦板14Gおよび後側縦板1
4Hとの間、右側面部16Dと前側縦板14Gおよび後
側縦板14Hとの間にそれぞれ2個ずつ合計16個設け
られている。ここで、各第2の緩衝支持体19は、前述
した各第1の緩衝支持体18と同様に、そのばね定数が
小さく設定されており、これによって枠体14から運転
室15に伝わろうとする振動を効果的に緩衝できるよう
になっている。
【0032】20,20,…は旋回フレーム3と枠体1
4との間に設けられた揺れ量制限手段としてのオイルダ
ンパを示し、該各オイルダンパ20は、底板8の支柱支
持板部8Aと枠体14の前板14Aおよび後板14Bと
の間、前側の支持ビーム10と後板14Bとの間に合計
4本(2本のみ図示)設けられている。そして、各オイ
ルダンパ20は、旋回フレーム3の振動等によって枠体
14が揺れを生じたときに、この揺れ量を制限して枠体
14が旋回フレーム3や各片持ち支柱12に衝突するの
を防止すると共に、枠体14の揺れを減衰するようにな
っている。
【0033】本実施例による油圧ショベルは上述の如き
構成を有するもので、次に、その動作について説明す
る。
【0034】まず、上部旋回体2の機械室4内のエンジ
ンによって油圧ポンプを駆動し、該油圧ポンプから吐出
される圧油を下部走行体1の走行用油圧モータ(図示せ
ず)および作業装置6の各油圧シリンダ6D,6E,6
F等に給排することにより、これらを作動させ、車両を
走行させたり、土砂等の掘削作業を行ったりするように
している。
【0035】次に、エンジンからの振動、走行時の振動
および作業時の掘削反力等による振動等を振動源として
旋回フレーム3側から運転室15側に伝わる振動の緩衝
方法について説明する。
【0036】旋回フレーム3側が振動すると、この振動
は各片持ち支柱12を振動させ、該各片持ち支柱12に
各第1の緩衝支持体18を介して支持された枠体14側
を振動させようとするが、各片持ち支柱12と枠体14
との間に設けられた各第1の緩衝支持体18によって緩
衝される。しかも、該各第1の緩衝支持体18は、その
ばね定数が小さく設定されているから、枠体14に伝達
される振動を効果的に緩衝することができる。
【0037】また、各第1の緩衝支持体18で緩衝しき
れずに枠体14に伝達された振動は、該枠体14に各第
2の緩衝支持体19を介して支持された運転室15を振
動させようとするが、該各第2の緩衝支持体19によっ
て緩衝される。この場合においても、該各第2の緩衝支
持体19が各第1の緩衝支持体18と同様にそのばね定
数が小さく設定されているから、第1の緩衝支持体18
で緩衝できなかった振動をさらに緩衝することができ、
運転室本体16が振動するのを防止して運転室15の乗
り心地を良好にしている。
【0038】さらに、枠体14(運転室15)が左,右
方向に揺れるローリングや前,後方向に揺れるピッチン
グを生じた場合には、各緩衝支持体18,19で振動を
緩衝すると共に、各オイルダンパ20によって枠体14
の揺れ量を制限して該枠体14が旋回フレーム3や各片
持ち支柱12に衝突するのを防止しつつ、枠体14の揺
れを減衰するようになっている。
【0039】かくして、本実施例によれば、油圧ショベ
ルの走行時や作業時に発生する振動が旋回フレーム3か
ら枠体14に伝達される振動を各第1の緩衝支持体18
で緩衝し、枠体14から運転室15に伝達される振動を
各第2の緩衝支持体19で緩衝することにより、このと
きの振動を該各第1の緩衝支持体18、各第2の緩衝支
持体19によって2段階で緩衝することができるから、
運転室15の振動を大幅に低減することができ、乗り心
地を良好にすることができる。
【0040】しかも、枠体14と旋回フレーム3との間
に各オイルダンパ20を設けることにより、枠体14の
揺れ量を制限することができ、各第1の緩衝支持体18
のばね定数を小さくすることができるから、振動を効果
的に緩衝することができ、乗り心地をより一層向上する
ことができる。
【0041】また、本実施例では、枠体14と旋回フレ
ーム3との間に各オイルダンパ20を設け、該各オイル
ダンパ20によって枠体14の揺れ量を制限することが
できるから、枠体14と旋回フレーム3、各片持ち支柱
12との衝突事故等を防止することができる。しかも、
各オイルダンパ20によって枠体14の揺れを効果的に
減衰することができ、速やかに揺れを吸収することがで
きる。
【0042】次に、図6ないし図8は本発明の第2の実
施例で、本実施例の特徴は、各片持ち支柱を運転室の後
方に位置して旋回フレームに立設したことにある。な
お、実施例では前述した第1の実施例と同一の構成要素
に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0043】図中、31は本実施例による本体フレーム
としての旋回フレームを示し、該旋回フレーム31は、
後述するセンタフレーム32、サイドフレーム37等か
ら構成されている。
【0044】32は旋回フレーム31のほぼ中央に設け
られたセンタフレームを示し、該センタフレーム32
は、平板状に形成され、中央に旋回アクチュエータ用の
取付穴(図示せず)が形成された底板33と、該底板3
3上に左,右に離間して立設された一対の立板34,3
4とから構成され、該各立板34の前部には、作業装置
6が俯仰動可能にピン結合されるピン穴34A,34A
が形成されている。
【0045】35はセンタフレーム32から左,右方向
に伸長し、前,後に列設された複数本の支持ビーム(左
側の1本のみ図示)、36は左側の支持ビーム35の前
方に位置してセンタフレーム32から左,右方向に伸長
し、支持ビームを兼ねた支柱取付ビームをそれぞれ示
し、該支柱取付ビーム36は、後述する各片持ち支柱3
8を支持できるように前,後方向に幅広に形成されてい
る。
【0046】37はセンタフレーム32の左,右両側に
位置し、前,後方向に伸長するように支持ビーム35と
支柱取付ビーム36先端に固着されたサイドフレーム
(左側のみ図示)を示し、該サイドフレーム37の前端
部は、運転室15の後部近傍まで伸長している。
【0047】38,38は支柱取付ビーム36、サイド
フレーム37上に左,右方向に離間して立設された本実
施例による2本の片持ち支柱を示し、該各片持ち支柱3
8は、図7、図8に示す如く、支柱取付ビーム36、サ
イドフレーム37にボルト等を介して強固に固定された
縦柱38Aと、該縦柱38Aの上端から前側に向けてほ
ぼ水平に延びて自由端となった横柱38Bとから略く字
状に形成され、これによって該横柱38Bの下側に枠体
14が配設される空間S′を形成している。また、各横
柱38B間は左,右方向に伸長した2本の補強梁39,
39によって連結されている。
【0048】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるが、特に、本実施例では、各片持ち支
柱38を運転室15の後方に立設し、前,後方向に伸長
するように設けているから、運転室15からの右側方の
視界を良好にすることができ、当該油圧ショベルの操作
性を向上することができる。また、各片持ち支柱38を
運転室15の後方に配置することにより、該各片持ち支
柱38によって油圧ショベルの全幅が大きくなるのを防
止することができる。
【0049】なお、前記第1の実施例では、旋回フレー
ム3と枠体14との間に揺れ量制限手段としてのオイル
ダンパ20を設けた場合を例示したが、例えば、図9に
示す変形例の如く、片持ち支柱12の縦柱12Aにブラ
ケット41を設け、該ブラケット41を介して片持ち支
柱12と枠体14との間にオイルダンパ20を設けるよ
うにしてもよい。第2の実施例についても同様である。
【0050】また、前記各実施例では、枠体14を、底
部を形成する前板14A、後板14Bおよび接続板14
C,14Cと、天板を形成する前板14D、後板14E
および接続板14F,14Fと、前記前板14A,14
D間に設けられた前側縦板14G,14Gと、前記後板
14B,14E間に設けられた後側縦板14H,14H
とから構成したが、前板14A、後板14Bおよび接続
板14C,14Cに代えて1枚の底板とし、前板14
D、後板14Eおよび接続板14F,14Fに代えて1
枚の天板としてもよい。
【0051】また、前記各実施例では、各片持ち支柱1
2,38をボルト等によって旋回フレーム3,31に固
定するものとして述べたが、各片持ち支柱12,38を
溶接等の固着手段によって旋回フレーム3,31に固定
するようにしてもよい。
【0052】さらに、前記各実施例では、運転室を有す
る作業機として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、
本考案はこれに限らず、ホイール式油圧ショベルや油圧
クレーン、ブルドーザ、ホイールローダ等の運転室を有
する作業機にも適用できるものである。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、作業機の本体フレームに基端側が該本体フレーム
に固着されると共に先端側が自由端となって上方に延在
した片持ち支柱を設け、該片持ち支柱によって形成され
る空間内に枠体を配設し、該枠体内に運転室を配設する
と共に、前記枠体を第1の緩衝支持体によって前記片持
ち支柱に支持し、前記運転室を第2の緩衝支持体を介し
て前記枠体内に支持する構成とすることにより、本体フ
レームに振動が発生しても、この振動を片持ち支柱から
枠体に伝達されるときに第1の緩衝支持体によって緩衝
でき、さらに、第1の緩衝支持体で緩衝しきれず枠体に
伝達された振動を該枠体から運転室に伝達されるときに
第2の緩衝支持体によって緩衝することができるから、
運転室に伝達される振動を第1の緩衝支持体と第2の緩
衝支持体の2段階で効果的に緩衝することができ、運転
室の振動を低減して、乗り心地を向上することができ
る。
【0054】請求項2の発明によれば、片持ち支柱を本
体フレームに固定される縦柱と、該縦柱の上端側から略
水平方向に延設された横柱とから形成し、該横柱に前記
第1の緩衝支持体を介して枠体を支持させる構成とする
ことにより、本体フレームが傾いたときには、運転室の
下側が傾き側に移動して該運転室が水平状態となるよう
に保持されるから、オペレータの運転姿勢を良好に保つ
ことができ、操作性を向上することができる。
【0055】請求項3の発明によれば、本体フレームと
枠体との間に該枠体の揺れ量を制限する揺れ量制限手段
を設けることにより、ローリングやピッチングによって
枠体が大きく揺れようとしても、揺れ量制限手段によっ
てそのときの揺れ量を制限でき、運転室の揺れを小さく
して乗り心地を良好にできる。しかも、枠体と本体フレ
ームとの干渉を防止することにより、第1の緩衝支持体
のばね定数を小さく設定することができるから、該第1
の緩衝支持体によって片持ち支柱から枠体に伝わる振動
を効果的に緩衝させることができ、より一層乗り心地を
向上することができる。
【0056】請求項4の発明によれば、片持ち支柱と枠
体との間に該枠体の揺れ量を制限する揺れ量制限手段を
設けることにより、ローリングやピッチングによって枠
体が大きく揺れようとしても、揺れ量制限手段によって
そのときの揺れ量を制限でき、運転室の揺れを小さくし
て乗り心地を良好にできる。しかも、枠体と片持ち支柱
との干渉を防止することにより、第1の緩衝支持体のば
ね定数を小さく設定することができるから、該第1の緩
衝支持体によって片持ち支柱から枠体に伝わる振動を効
果的に緩衝させることができ、より一層乗り心地を向上
することができる。
【0057】請求項5の発明によれば、片持ち支柱を運
転室の側方に位置して本体フレームに立設したことによ
り、該片持ち支柱によって後方視界が妨げられるのを防
止できる上に、該片持ち支柱によって本体フレームの
前,後方向寸法が大きくなるのを防止でき、作業機を全
長をコンパクトにすることができる。
【0058】請求項6の発明によれば、片持ち支柱を運
転室の後方に位置して本体フレームに立設したことによ
り、該片持ち支柱によって側方視界が妨げられるのを防
止できる上に、該片持ち支柱によって本体フレームの
左,右方向寸法が大きくなるのを防止でき、作業機の全
幅をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧ショベルを左
側面から示す外観図である。
【図2】旋回フレームに取付けられた片持ち支柱、枠
体、運転室等を斜め後方から拡大して示す一部破断の外
観斜視図である。
【図3】片持ち支柱、枠体、運転室等を拡大して左側面
から示す外観図である。
【図4】片持ち支柱、枠体、運転室等を拡大して前面か
ら示す外観図である。
【図5】枠体を拡大して示す外観斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施例による旋回フレーム、片
持ち支柱、枠体、運転室等を拡大して示す一部破断の外
観斜視図である。
【図7】片持ち支柱、枠体、運転室等を拡大して左側面
から示す外観図である。
【図8】片持ち支柱、枠体、運転室等を拡大して前面か
ら示す外観図である。
【図9】第1の実施例の変形例による片持ち支柱、枠
体、運転室等を拡大して前面から示す外観図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 3,31 旋回フレーム(本体フレーム) 12,38 片持ち支柱 12A,38A 縦柱 12B,38B横柱 14 枠体 15 運転室 18 第1の緩衝支持体 19 第2の緩衝支持体 20 オイルダンパ(揺れ量制限手段) S,S′ 空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機の本体フレームと、基端側が該本
    体フレームに固着されると共に先端側が自由端となって
    上方に延在した片持ち支柱と、該片持ち支柱で支持され
    るように該片持ち支柱によって形成される空間内に配設
    された枠体と、該枠体内に配設された運転室と、前記枠
    体を前記片持ち支柱に支持すると共に、前記本体フレー
    ムの振動が前記片持ち支柱を介して枠体に伝わるのを緩
    衝する第1の緩衝支持体と、前記運転室を前記枠体内に
    支持すると共に、前記枠体の振動が運転室に伝わるのを
    緩衝する第2の緩衝支持体とから構成してなる運転室を
    有する作業機。
  2. 【請求項2】 前記片持ち支柱は、前記本体フレームに
    固定される縦柱と、該縦柱の上端側から略水平方向に延
    設された横柱とから形成し、該横柱には前記第1の緩衝
    支持体を介して前記枠体を支持させる構成としてなる請
    求項1に記載の運転室を有する作業機。
  3. 【請求項3】 前記本体フレームと枠体との間には、該
    枠体が本体フレームに対して干渉するのを防止するため
    に該枠体の揺れ量を制限する揺れ量制限手段を設けてな
    る請求項1または2に記載の運転室を有する作業機。
  4. 【請求項4】 前記片持ち支柱と枠体との間には、該枠
    体が片持ち支柱に対して干渉するのを防止するために該
    枠体の揺れ量を制限する揺れ量制限手段を設けてなる請
    求項1または2に記載の運転室を有する作業機。
  5. 【請求項5】 前記片持ち支柱は、運転室の側方に位置
    して本体フレームに立設してなる請求項1,2,3また
    は4に記載の運転室を有する作業機。
  6. 【請求項6】 前記片持ち支柱は、運転室の後方に位置
    して本体フレームに立設してなる請求項1,2,3また
    は4に記載の運転室を有する作業機。
JP7292150A 1995-10-13 1995-10-13 運転室を有する作業機 Pending JPH09109922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7292150A JPH09109922A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 運転室を有する作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7292150A JPH09109922A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 運転室を有する作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09109922A true JPH09109922A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17778194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7292150A Pending JPH09109922A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 運転室を有する作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09109922A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6582010B2 (en) * 2000-09-18 2003-06-24 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Cab for construction machinery
JP2005170212A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Fukoku Co Ltd 建設機械
JP2010214974A (ja) * 2009-03-12 2010-09-30 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011068303A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011068304A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011068302A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011144605A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の防振構造
CN105620559A (zh) * 2016-03-09 2016-06-01 王赫奕 一种空中公交车的车体及其设计方法
CN107268701A (zh) * 2017-06-27 2017-10-20 扬州市江都区有达工程机械有限公司 一种土方车辆驾驶室
TWI740690B (zh) * 2020-10-23 2021-09-21 財團法人工業技術研究院 緩衝減震結構組合、車輛之緩衝減震結構以及車輛

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6582010B2 (en) * 2000-09-18 2003-06-24 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Cab for construction machinery
JP2005170212A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Fukoku Co Ltd 建設機械
JP2010214974A (ja) * 2009-03-12 2010-09-30 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011068303A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011068304A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011068302A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sinfonia Technology Co Ltd 搬送台車
JP2011144605A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の防振構造
CN105620559A (zh) * 2016-03-09 2016-06-01 王赫奕 一种空中公交车的车体及其设计方法
CN107268701A (zh) * 2017-06-27 2017-10-20 扬州市江都区有达工程机械有限公司 一种土方车辆驾驶室
TWI740690B (zh) * 2020-10-23 2021-09-21 財團法人工業技術研究院 緩衝減震結構組合、車輛之緩衝減震結構以及車輛

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7665801B2 (en) Structure of upper frame for supporting cabin of construction machinery
JP2009533275A (ja) 運転室を作業機械フレームに懸架するための機構
JPH09109922A (ja) 運転室を有する作業機
JP2001193103A (ja) 建設機械の運転室支持装置
JPH0598666A (ja) 作業機の運転室
JPH05255950A (ja) 作業機の運転室
JPH0642012A (ja) 作業機の運転室
JP3891514B2 (ja) 建設機械のキャブ支持装置
JP2902214B2 (ja) 作業機の運転室
JP2005145182A (ja) 建設機械
JP2940849B2 (ja) 建設機械のフロアフレーム支持構造
JPH0858451A (ja) 運転室付き作業機
JP3245242B2 (ja) 運転室付き作業機
JP3301666B2 (ja) 油圧ショベルの運転室防振支持装置
JPH05255951A (ja) 作業機の運転室
JP3055385B2 (ja) 建設機械のエンジン防音装置
JPH0544232A (ja) 作業機の運転室
JPH10292434A (ja) 運転室付き作業機
JPH11264153A (ja) 建設機械用キャブ
JPH0742196A (ja) 運転室付き作業機
JPH09111808A (ja) 作業機の運転室
JPH06240708A (ja) 運転室付き作業機
JPH0396527A (ja) 運転室の支持構造
JPH0633483A (ja) 旋回式作業機の運転室
JPH1136369A (ja) 運転室付き建設機械