JPH0742196A - 運転室付き作業機 - Google Patents

運転室付き作業機

Info

Publication number
JPH0742196A
JPH0742196A JP20469293A JP20469293A JPH0742196A JP H0742196 A JPH0742196 A JP H0742196A JP 20469293 A JP20469293 A JP 20469293A JP 20469293 A JP20469293 A JP 20469293A JP H0742196 A JPH0742196 A JP H0742196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
frame
main body
damping force
shock absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20469293A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Higuchi
武史 樋口
Katsumi Miyaki
克己 宮木
Takayuki Sato
隆之 佐藤
Yasutaka Tsuriga
靖貴 釣賀
Zenji Kaneko
善二 金子
Koji Tahara
晃司 多原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP20469293A priority Critical patent/JPH0742196A/ja
Publication of JPH0742196A publication Critical patent/JPH0742196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームからの振動で運転室が前,後、左,
右に振動するのを規制し、運転室の固有振動数を小さく
して乗り心地を向上させる。 【構成】 旋回フレーム21の前側と運転室本体22を
リンク機構32を介して回動可能に連結すると共に、旋
回フレーム21の後側と運転室本体22とを減衰力可変
式のショックアブソーバ35を介して回動可能に連結
し、リンク機構32とショックアブソーバ35から平行
リンクを構成する。また、運転室本体22を小さなばね
定数のコイルスプリング27とオイルダンパ26からな
る下部緩衝支持体25で支持する。そして、操作レバー
が操作されているか否かをセンサで検出し、この検出信
号に基づき、ショックアブソーバ35の減衰力を減衰力
調整用モータ36で調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の運転室付き作業機に関し、特に、作業機のフレームか
ら運転室に伝わる振動を緩衝させるようにした運転室付
き作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】図7ないし図11に従来技術の運転室付
き作業機として油圧ショベルを例に挙げて示す。
【0003】図中、1は下部走行体、2は旋回装置、3
は該旋回装置2を介して下部走行体1上に旋回可能に搭
載され、作業機本体を構成する上部旋回体を示し、該上
部旋回体3は、骨組構造をなすフレームとしての旋回フ
レーム4と、該旋回フレーム4上に設けられた機械室5
と、該機械室5の前部左側に位置して旋回フレーム4上
に設けられ、後述する運転室本体8と該運転室本体8内
に設けられた各種の操作レバーや計器類等からなる運転
室6と、機械室5の後側に位置して旋回フレーム4の後
部に設けられたカウンタウエイト7とからなり、該カウ
ンタウエイト7は後述の作業装置17に対して上部旋回
体3全体をバランスさせるようになっている。
【0004】8は旋回フレーム4上に配設され、前記運
転室6の本体部を構成する運転室本体を示し、該運転室
本体8は図8に示す如く、鋼製の薄板をプレス加工して
溶接することにより、前後方向に伸長する長方形状の天
井部8Aと、上下方向に伸長する長方形状の前面部8B
と、前記旋回フレーム4に対しほぼ垂直面となった縦長
な長方形状の後面部8Cと、該後面部8Cおよび前面部
8Bの形状に応じて設けられた略長方形状の左,右の側
面部8D,8D(一方のみ図示)等とからなる箱形状の
キャブボックスとして形成されている。また、該運転室
本体8の左の側面部8Dにはドア9が設けられ、運転室
本体8の下面側には床板用ブラケット8Eを介して運転
室本体8の一部を構成する床板10が取付けられてい
る。
【0005】11,11,…は旋回フレーム4上で運転
室本体8を弾性的に支持した下部緩衝支持体を示し、該
各下部緩衝支持体11は図8、図9に示す如く後述の各
防振ゴム12、スペーサ13および各ストッパ14等か
ら構成されている。そして、該各下部緩衝支持体11は
運転室本体8の床板10と旋回フレーム4との間に前,
後、左,右に離間して合計4個(2個のみ図示)設けら
れ、旋回フレーム4からの振動が運転室本体8に伝わる
のを減衰させるようにしている。
【0006】12,12は防振ゴムを示し、該各防振ゴ
ム12は合成ゴム等の弾性材料により短尺かつ厚肉な円
柱状に形成され、その中心部には図9に示す如く軸方向
に伸長する挿通穴12Aが穿設されている。そして、該
各防振ゴム12は旋回フレーム4の上面部4Aに穿設さ
れた取付穴4Bと同軸をなすように配設され、旋回フレ
ーム4の上面部4Aを上下方向から挟持している。
【0007】13は軸方向にボルト挿通穴13Aを有す
る金属製の筒体からなるスペーサを示し、該スペーサ1
3は長さ方向中間部が旋回フレーム4の取付穴4B内に
遊嵌され、上,下両端側が各防振ゴム12の挿通穴12
A内に嵌合されている。また、該スペーサ13は上,下
両端側の端面が後述する各ストッパ14の底部14Bに
当接している。
【0008】14,14は金属板等をプレス成形するこ
とにより有底筒状に形成されたストッパを示し、該各ス
トッパ14は図9に示す如く、防振ゴム12よりも大径
な円板状に形成され、中央にボルト挿通穴14Aが穿設
された底部14Bと、該底部14Bの外周側から軸方向
に延設され、防振ゴム12よりも短尺な長さ寸法を有し
た筒部14Cとからなり、該筒部14Cの先端側は開口
部14Dとなっている。そして、該各ストッパ14は各
防振ゴム12を介して旋回フレーム4の上面部4Aを挟
んで互いの開口部14Dを対向させ、上,下の各防振ゴ
ム12を外側から覆うように取付けられている。
【0009】15,15,…はボルトを示し、該各ボル
ト15は床板用ブラケット8Eの各ボルト挿通穴8Fに
運転室本体8の内側から差込まれ、各スペーサ13のボ
ルト挿通穴13A、床板10の各ボルト挿通穴10A、
旋回フレーム4の上面部4Aの各取付穴4B内を伸長
し、下部緩衝支持体11の下側、すなわちストッパ14
の底部14B下側からナット16を螺合させて締付ける
ことにより、運転室本体8を旋回フレーム4上に位置決
めしている。
【0010】17は上部旋回体3の前部に設けられた作
業装置を示し、該作業装置17は、旋回フレーム4の一
部をなす高剛性のブラケット部(図示せず)に俯仰動可
能に設けられたブーム17Aと、該ブーム17Aの先端
に俯仰動可能に設けられたアーム17Bと、該アーム1
7Bの先端に回動可能に設けられたバックホウ式のバケ
ット17Cとからなり、これらのブーム17A,アーム
17B,バケット17Cはブームシリンダ17D,アー
ムシリンダ17E,バケットシリンダ17Fによってそ
れぞれ作動されるようになっている。そして、該作業装
置17は土砂等の掘削作業時に、ブームシリンダ17
D,アームシリンダ17Eによってブーム17A,アー
ム17Bを俯仰動させつつ、バケットシリンダ17Fに
よってバケット17Cを回動させ、該バケット17Cに
より土砂等を掘削するようになっている。
【0011】このように構成される油圧ショベルでは、
上部旋回体3の機械室5内に原動機および該原動機によ
って駆動される油圧ポンプ(いずれも図示せず)を設
け、該油圧ポンプから吐出される圧油を下部走行体1の
走行用油圧モータ(図示せず)および作業装置17の各
シリンダ17D,17E,17F等に給排することによ
り、これらを作動させ、車両を走行させたり、土砂等の
掘削作業を行ったりするようにしている。
【0012】そして、運転室本体8の床板10と旋回フ
レーム4との間に設けた各下部緩衝支持体11は、エン
ジンからの振動、走行時の振動および作業時の掘削反力
等による振動が旋回フレーム4側から運転室本体8に伝
わるのを各防振ゴム12によって緩衝し、このときの振
動および騒音を軽減して運転室6の乗り心地を悪化させ
ないようにしている。
【0013】また、各下部緩衝支持体11は図9に示す
如く、各ストッパ14の開口部14Dを旋回フレーム4
の上面部4Aに対して、例えば2〜3mm程度の隙間Sを
もって対面させ、運転室本体8がこの隙間Sを越えて
左,右方向に横揺れ(ローリング)したりするのを規制
しており、これによって運転室本体8がブームシリンダ
17D等の周囲部材に衝突して破損事故を起こすのを防
止できるようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回フレーム4の上面部4A上で運転室本
体8の床板10との間に、例えば4個の下部緩衝支持体
11,11,…を配設し、運転室6に外部からの振動が
伝わるのを防止するようにしているものの、実際には下
記のような固有振動数に基づいた問題が生じている。
【0015】即ち、運転室6の重量W、各下部緩衝支持
体11の合計のばね定数k、重力加速度Gとすると、運
転室6の上下方向の固有振動数fは
【0016】
【数1】 で表わされる。
【0017】ここで、運転室本体8を図10に示すよう
な1自由度系の振動モデルで近似し、下側から振幅a0
の強制振動a0 cosωtが上下方向に加えられたと
き、運転室6に伝達される振動の振幅をaとすると、振
動伝達率τは
【0018】
【数2】 で表わされる。
【0019】このとき、振動数比ηと振動伝達率τとの
関係は、図11に示す特性線の如く、振動数比ηがη=
1前,後のときに共振によって振動が増大し、振動数比
ηが大きくなり、特に√2以上であれば、振動伝達率τ
が1以下となって振動が伝わりにくくなることが分か
る。
【0020】そして、運転室6全体の重量Wが400〜
500kg、各下部緩衝支持体11の合計のばね定数k
が2000〜8000kgf/cmの条件では、前記数
1より、運転室6の固有振動数fは約20〜45Hzと
なる。
【0021】しかし、油圧ショベルの作動時、特に走行
時の振動には5〜9Hzの振動が多く含まれるため、運
転室6の固有振動数fが前記の範囲にあると振動数比η
が0.11〜0.45となり、振動伝達率τが1以上に
なって振動緩衝効果は得られず乗り心地を悪化させると
いう問題がある。
【0022】従って、油圧ショベルの走行時の5〜9H
zの振動について、振動伝達率τを1以下にするために
は、運転室6の固有振動数fが3.5Hz以下となるよ
うに、各下部緩衝支持体11のばね定数kを小さくする
必要がある。しかし、こうした場合には上下方向の振動
は減衰できるものの、旋回フレーム4上で運転室6が前
後方向に振動するピッチングや運転室6が左右方向に振
動するローリングが大きくなり、乗り心地を悪化させて
しまう。
【0023】また、このピッチングやローリングが大き
くなったときには、運転室本体8がブームシリンダ17
D等の周囲部材に衝突して破損事故を起こしてしまうの
で、図9に示す如く各ストッパ14の開口部14Dと旋
回フレーム4の上面部4Aとの隙間Sを、例えば2〜3
mm程度に設定しており、この隙間Sを越えて運転室本体
8が振動すると、各ストッパ14の開口部14Dが旋回
フレーム4の上面部4Aに衝突して、旋回フレーム4か
らの振動が運転室本体8に直接伝わり、運転室6の乗り
心地が非常に悪くなるという問題がある。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は運転室本体が前,後、左,右に
振動して、ピッチングやローリングを起こすのを効果的
に防止できると共に、上下方向の振動を効果的に減衰で
き、乗り心地を向上できるようにした運転室付き作業機
を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、作業機本体のフレームと、該フレー
ム上に配設され、下面側に床板が設けられた箱形状の運
転室本体と、該運転室本体の床板とフレームとの間に複
数個設けられ、前記フレームからの振動が該運転室本体
に伝わるのを緩衝する下部緩衝支持体とからなる運転室
付き作業機において、前記運転室本体の床板とフレーム
との間には、前後方向に伸長し、両端側が前記運転室本
体とフレームとに回動可能に連結されたリンク機構と、
該リンク機構から運転室本体の前後方向に離間して両端
側が前記運転室本体とフレームとにそれぞれ回動可能に
連結され、前記リンク機構と共に平行リンクを構成する
減衰力可変式のショックアブソーバとを設けたことを特
徴としてなる構成を採用している。
【0026】この場合、前記リンク機構は、前記運転室
本体の床板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右
方向に離間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の
回動が同期するように該各リンク部材間を左右方向で連
結した連結部材とから構成し、前記各リンクロッドの前
後方向両端側が前記運転室本体の床板とフレームとにそ
れぞれ回動可能に連結するのが好ましい。
【0027】ここで、前記減衰力可変式のショックアブ
ソーバは、作業機本体のフレームと運転室本体の床板と
の間に配設するとよい。
【0028】また、前記減衰力可変式のショックアブソ
ーバは、作業機本体のフレームから立設した支柱と運転
室本体の後面部との間に配設してもよい。
【0029】さらに、前記減衰力可変式のショックアブ
ソーバは減衰力を調整するアクチュエータを備え、運転
室本体内に設ける操作レバーが操作されているか否かを
検出する検出器と、該検出器からの信号に基づき前記ア
クチュエータを制御する制御手段とを備えて構成すると
よい。
【0030】そして、前記各下部緩衝支持体は、前記運
転室本体の振動を比較的小さなばね定数をもって緩衝す
るコイルスプリングとオイルダンパとから構成するのが
よい。
【0031】
【作用】上記構成により、減衰力可変式のショックアブ
ソーバの減衰力を大きくすれば、運転室本体がフレーム
上で振動するときに、該ショックアブソーバとリンク機
構とからなる平行リンクが連動して回動し、運転室本体
が水平方向、例えば前後方向に振動するのを上下方向の
振動に変換するようにして水平方向の振動を小さく規制
でき、運転室本体が前後方向に振動(ピッチング)する
のを確実に低減できる。一方、ショックアブソーバの減
衰力を小さくすれば、該ショックアブソーバとリンク機
構が相互に別な回動動作を行うのを許すことができ、運
転室本体をフレーム上で各下部緩衝支持体を介して弾性
的に支持できると共に、フレームからの振動を各下部緩
衝支持体およびショックアブソーバによってソフトに吸
収することができる。
【0032】この場合、前記リンク機構を、前記運転室
本体の床板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右
方向に離間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の
回動が同期するように該各リンク部材間を左右方向で連
結した連結部材とから構成し、前記各リンクロッドの前
後方向両端側が前記運転室本体の床板とフレームとにそ
れぞれ回動可能に連結すれば、例えば運転室本体をフレ
ーム上で左右方向に振動させるような力が作用しても、
各リンク部材間を連結した連結部材によって各リンク部
材を同期して回動させることができ、これにより、運転
室本体が左右方向にローリングするのを規制できる。
【0033】ここで、前記減衰力可変式のショックアブ
ソーバを、作業機本体のフレームと運転室本体の床板と
の間に配設すれば、該ショックアブソーバをコンパクト
に収容することができる。
【0034】また、前記減衰力可変式のショックアブソ
ーバを、作業機本体のフレームから立設した支柱と運転
室本体の後面部との間に配設すれば、リンク機構と該シ
ョックアブソーバとの間隔を大きくとることができ、大
きな振幅の振動に対して運転室本体を安定して支持する
ことができる。
【0035】さらに、前記減衰力可変式のショックアブ
ソーバのアクチュエータを、操作レバーの操作量等に応
じて制御するようにすれば、例えば作業機の走行時や作
業時等の振動状態に応じてショックアブソーバの減衰力
を自動調整することができる。
【0036】そして、前記各下部緩衝支持体をコイルス
プリングとオイルダンパとから構成することにより、運
転室本体の上下方向の振動を小さなばね定数をもって支
持でき、運転室全体の固有振動数を小さくして、特に作
業機の走行時に運転室本体に伝わる上下方向の振動を良
好に減衰できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0038】まず、図1ないし図4は本発明の第1の実
施例を示している。
【0039】図中、21は上部旋回体3のフレームを構
成する旋回フレームを示し、該旋回フレーム21は従来
技術で述べた旋回フレーム4とほぼ同様に、旋回装置2
に取付けられるその中央側の部位が高い剛性をもった厚
肉の高剛性部21Aとして形成されている(図1、図2
参照)。そして、該旋回フレーム21には高剛性部21
Aの前部左側に位置して後述の運転室本体22を下側か
ら支承する支承部21Bが設けられ、該支承部21Bに
は前,後に離間して左右方向に伸長し、断面略コ字形状
をなす2個の梁部21B1 ,21B2 と、該各梁部21
B1 ,21B2の左端側を前後方向に連結する側枠部2
1B3 と、前記梁部21B1 の前方に設けられた前枠部
21B4 等から大略構成されている。
【0040】さらに、前記高剛性部21Aの前側で支承
部21Bの右側にはブラケット部21C,21Cがフレ
ーム21に一体形成され、該各ブラケット部21Cには
作業装置17のブーム17Aおよび各ブームシリンダ1
7Dがピン結合によって取付けられている。
【0041】22は旋回フレーム21上に設けられた運
転室本体を示し、該運転室本体22は従来技術で述べた
運転室6の運転室本体8とほぼ同様に、天井部22A,
前面部22B,後面部22Cおよび左,右の側面部22
D,22Dを有し、左側の側面部22Dにはドア23が
設けられている。また、該運転室本体22の下面側には
該運転室本体22の一部をなす床板24が設けられ、該
床板24は旋回フレーム21の高剛性部21Aおよび支
承部21B上で後述の各下部緩衝支持体25を介して運
転室6全体を支持する構成となっている。
【0042】25,25,…は旋回フレーム21と運転
室本体22の床板24との間に配設された下部緩衝支持
体を示し、該各下部緩衝支持体25は図1,図2に示す
ように、旋回フレーム21の支承部21Bおよび高剛性
部21Aと運転室本体22の床板24との間に前,後、
左,右に離間してそれぞれ配設された油圧緩衝器等から
なるオイルダンパ26と、該オイルダンパ26を伸長方
向に常時付勢するコイルスプリング27とから構成さ
れ、該各コイルスプリング27は比較的小さなばね定数
をもって形成されている。
【0043】ここで、該各下部緩衝支持体25のうち、
図2中の後部右側に位置する下部緩衝支持体25は旋回
フレーム21の高剛性部21A上に配設され、他の各下
部緩衝支持体25は支承部21B上に配設されている。
【0044】28,28は床板24の下側面から下向き
に立設されたリンク取付用のブラケットを示し、該各ブ
ラケット28は図2に示す如く平行に対向する2枚板か
らなり、床板24の前側で左右に離間して溶接等の手段
により固着され、旋回フレーム21側に向けて所定高さ
をもって突出している。
【0045】29は床板24に設けられた他のブラケッ
トを示し、該ブラケット29は前記ブラケット28と同
様の2枚板からなり、該ブラケット29は左,右の各ブ
ラケット28から後側に等距離離間して設けられてい
る。
【0046】30,30は旋回フレーム21に設けられ
たリンク取付用のブラケットを示し、該各ブラケット3
0はそれぞれ2枚板からなり、前記ブラケット28に対
向するように梁部21B1 から前向きに突出形成されて
いる。
【0047】31は梁部21B2 に設けられたショック
アブソーバ取付用のブラケットを示し、該各ブラケット
31は前記ブラケット29よりも運転室本体22の後側
で、該ブラケット29に対向するように梁部21B2 か
ら前向きに突出して設けられている。
【0048】32は旋回フレーム21と運転室本体22
の床板24との間に各ブラケット28,30を介して回
動可能に連結されたリンク機構を示し、該リンク機構3
2は運転室本体22の床板24と旋回フレーム21との
間を前後方向に伸長し、左,右に離間した一対のリンク
部材33,33と、該各リンク部材33の中央に固着さ
れ、該各リンク部材33間を左右方向で連結した平板状
の連結部材34とから略H形状に形成されている。ここ
で、該連結部材34は旋回フレーム21上で運転室本体
22が左右方向に振動しようとするときに各リンク部材
33に抗ねじり力を付与して各リンク部材33が独立し
て回動するのを規制し、運転室本体22が左右方向にロ
ーリングして振動するのを防止するようになっている。
【0049】35は各取付ブラケット29,31の間に
両端をピン結合することによって回動可能に設けられた
減衰力可変式のショックアブソーバを示し、該ショック
アブソーバ35はシリンダ35Aとピストンロッド35
Bとからなり、該ショックアブソーバ35はピストンロ
ッド35Bがシリンダ35Aから伸長,縮小するとき
に、シリンダ35A内に封入した油液等によって減衰力
を発生する。ここで、該ショックアブソーバ35は、シ
リンダ35Aに図示しない減衰力調整機構が設けられ、
この減衰力調整機構を後述する減衰力調整用モータ36
で駆動することによってショックアブソーバ35の減衰
力を変化させるものである。なお、この種の減衰力可変
式ショックアブソーバは、例えば実開昭52−5233
5号公報等で知られている。
【0050】そして、該ショックアブソーバ35は減衰
力が大のときにはピストンロッド35Bの伸縮動作に大
きな抵抗を与え、小さな振動や衝撃に対してはピストン
ロッド35Bが伸縮することはないので、該ショックア
ブソーバ35は図1に示す如く、運転室本体22の振動
に対して前記リンク機構32と共に平行リンクとなって
回動し、運転室本体22に対する水平方向の振動を上,
下方向の振動に変換して運転室本体22が前後方向にピ
ッチングするのを防止する。
【0051】また、該ショックアブソーバ35は、減衰
力が小のときにはリンク機構32から独立して回動する
ことにより、各下部緩衝支持体25のオイルダンパ26
と同様に、運転室本体22の上,下方向の振動を緩衝す
るようになっている。
【0052】36は前記ショックアブソーバ35に取付
けられたアクチュエータとしての減衰力調整用モータを
示し、減衰力調整用モータ36は後述するコントローラ
42に接続され、該コントローラ42からの指令信号に
よってショックアブソーバ35の減衰力調整機構を駆動
するものである。
【0053】さらに、図3中において、37は走行レバ
ーセンサ、38はブームレバーセンサ、39はアームレ
バーセンサ、40はバケットレバーセンサ、41は旋回
レバーセンサを示し、該各センサ37〜41はそれぞれ
検出器を構成し、運転室本体22内に配設されたそれぞ
れの操作レバー(いずれも図示せず)の操作量を、各操
作レバーの回動角から検出し、その検出信号を指令信号
として後述するコントローラ42に出力する。
【0054】42はマイクロコンピュータ等からなる制
御手段としてのコントローラを示し、該コントローラ4
2は図3に示すように入力側が前記各センサ37〜41
に接続され、出力側が前記減衰力調整用モータ36に接
続されている。そして、該コントローラ42はその記憶
回路内に図4に示すプログラム等を格納し、減衰力調整
用モータ36の制御処理等を行う。また、該コントロー
ラ42の記憶回路にはその記憶エリア42A内に走行レ
バーの操作量に対する不感帯としての許容値α0 等が格
納され、走行レバーの操作量(回動角α)が許容値α0
より小さいときには、下部走行体1を停止させるとき
か、走行起動させるときであることを判定できるように
している。
【0055】本実施例は以上に述べた構成を有するもの
で、つぎにコントローラ42による減衰力調整用モータ
36の制御処理について説明する。
【0056】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で走行レバーセンサ37から走行レバーの操作量と
して回動角αを読込み、ステップ2ではこの回動角αが
前記許容値α0 よりも大きいか否かを判定し、「YE
S」と判定したときには下部走行体1が走行状態にある
と判定できるから、ステップ3に移行して減衰力調整用
モータ36にショックアブソーバ35の減衰力を小さく
する指令信号を出力し、「減衰力小制御」を行い、ステ
ップ4に移行してリターンする。
【0057】一方、ステップ2で「NO」と判定したと
きには、回動角αが許容値α0 以下となり、下部走行体
1を停止させるとき(または走行起動させるとき)であ
ると判定できるから、ステップ5に移行して走行レバー
の回動角αが零(α=0)であるか否かを判定し、「Y
ES」と判定したときには下部走行体1が停止している
のでステップ6に移行し、走行レバーを除いた他の操作
レバー(以下、「他の操作レバー」という)が操作され
ているか否かを判定する。
【0058】そして、ステップ6で「YES」と判定し
た場合には、下部走行体1が停止状態で、作業装置17
を作動させて掘削等の作業を行っていると判定できるか
ら、ステップ7に移行して減衰力調整用モータ36にシ
ョックアブソーバ35の減衰力を大きくするように指令
信号を出力して、「減衰力大制御」を行い、ステップ4
に移行してリターンする。
【0059】また、ステップ5で「NO」と判定した場
合は、走行レバーが許容値α0 内で操作され、下部走行
体1を停止させようとしているときか、または走行起動
させているときであると判定できるから、ステップ7へ
移行して「減衰力大制御」を行う。
【0060】さらに、ステップ6で「NO」と判定した
場合には、下部走行体1が停止状態で、作業装置17等
も作動していない状態であるから、運転室本体22に作
用する振動要因はなく、減衰力調整用モータ36に対し
て制御を行うことなく、ステップ4に移行してリターン
する。
【0061】かくして、本実施例では、旋回フレーム2
1の支承部21Bに設けたブラケット30,30と運転
室本体22の床板24の前側に設けたブラケット28,
28とをリンク機構32を介して回動可能に連結し、運
転室本体22の床板24の後側に設けたブラケット29
と旋回フレーム21の支承部21B上に設けたブラケッ
ト31との間には減衰力可変式のショックアブソーバ3
5を回動可能に連結し、該ショックアブソーバ35とリ
ンク機構32から平行リンクを構成したから、例えば、
油圧ショベルの走行起動時、走行の停止時、作業装置1
7を動作させての作業時等、旋回フレーム21の支承部
21B上で運転室本体22が前後方向に大きく振動する
ようなときには、運転室本体22に前後方向に伝えられ
る振動を平行リンクによって上下方向の振動に変換で
き、運転室本体22が前後方向に大きくピッチングする
のを確実に抑えることができる。
【0062】また、運転室本体22の床板24を旋回フ
レーム21の支承部21Bに接続するリンク機構32
を、左,右のリンク部材33,33と該各リンク部材3
3間を連結する連結部材34とから略H形状に形成し、
該連結部材34によって各リンク部材33間に抗捩り力
を付与する構成としたから、例えば上部旋回体3が旋回
動作を行うとき等に運転室本体22が左右方向に振動し
ても、このとき各リンク部材33が別個に回動しようと
するのを連結部材34の抗捩り力によって規制し、運転
室本体22が左右方向にローリングするのを効果的に防
止でき、運転室本体22の側面部22Dがブームシリン
ダ17D等の周囲部材に衝突する等の安全上、強度上の
問題を確実に解消できる。
【0063】また、減衰力可変式のショックアブソーバ
35を旋回フレーム21と床板24の間に設けることに
より、該ショックアブソーバ35をコンパクトに収容で
き、運転室6の形状を大型化させることなく、乗り心地
を向上できる。
【0064】さらに、本実施例では、各操作レバーが操
作されているか否かを各操作レバーに設けたレバーセン
サ37〜41で検出し、この検出信号をコントローラ4
2によって処理し、減衰力可変式のショックアブソーバ
35に設けた減衰力調整用モータ36を制御するように
したから、油圧ショベルの走行時や作業時等、運転室本
体22に加えられる振動の条件に応じてショックアブソ
ーバ35の減衰力を自動調整でき、乗り心地を常に良好
に制御することができる。
【0065】そして、旋回フレーム21上で運転室本体
22を床板24を介して支持する各下部緩衝支持体25
をオイルダンパ26とコイルスプリング27とから構成
し、運転室本体22の上下方向の振動を小さなばね定数
をもって緩衝できるので、運転室6全体の固有振動数を
従来技術のものに比較して確実に小さくすることがで
き、特に油圧ショベルの走行時に運転室本体22に伝わ
る上下方向の振動を効果的に減衰できる。
【0066】従って、本実施例によれば、運転室本体2
2が旋回フレーム21上で前後方向にピッチングするの
をリンク機構32とショックアブソーバ35の組合せか
らなる平行リンクで確実に抑えることができると共に、
連結部材34によってリンク機構32の各リンク部材3
3が別個に回動するのを規制し、運転室本体22が左右
方向にローリングするのを防止でき、運転室本体22が
周囲部材に衝突する等の安全上、強度上の問題を解消で
きる。
【0067】そして、各下部緩衝支持体25としてオイ
ルダンパ26とコイルスプリング27とを組合せて用い
ることにより、運転室6全体の固有振動数を小さくして
上下方向の振動を効果的に減衰でき、車両の乗り心地を
大幅に改善できる。
【0068】次に、図5および図6は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、運転室本体と旋回フレ
ームの間のショックアブソーバを運転室本体の後面部に
設けたことにある。なお、本実施例では前記第1の実施
例と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0069】図中、51,51は床板24の下側面に設
けられたブラケットを示し、該ブラケット41は前記第
1の実施例で述べたブラケット28とほぼ同様に平行な
2枚板からなり、床板24から旋回フレーム21側に突
出して設けられているものの、該各ブラケット51はブ
ラケット28よりも大きな突出寸法をもって形成されて
いる。
【0070】そして、該ブラケット51,51と旋回フ
レーム21のブラケット30,30との間には、図5に
示す如く、運転室本体22が静止状態のときに各リンク
部材33が水平となるように、リンク機構32が回動可
能に取付けられている。
【0071】52は運転室本体22の後面部22Cから
後側に離間して旋回フレーム21上に立設された支柱を
示し、該支柱52の最上部には2枚板からなるブラケッ
ト53が突出形成されている。
【0072】54は運転室本体22の後面部22C上に
前記ブラケット53と対向して設けられたブラケットを
示し、該ブラケット54と前記ブラケット53との間に
は、図5に示す如く、前記第1の実施例で述べたショッ
クアブソーバ35と同様の減衰力可変式のショックアブ
ソーバ55がリンク機構32と平行リンクを構成するよ
うに、シリンダ55A、ピストンロッド55Bをピン結
合して回動可能に連結されている。そして、該ショック
アブソーバ55は、前記第1の実施例と同様に、各操作
レバーが操作されているか否かを各操作レバーに設けた
レバーセンサ37〜41で検出し、この検出信号をコン
トローラ42によって処理し、減衰力調整用モータ56
によって減衰力を調整制御されるようになっている。
【0073】以上の如く構成される本実施例によっても
前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を奏するもの
の、特に本実施例ではショックアブソーバ55を運転室
本体22の後面部22Cに設け、該ショックアブソーバ
55とリンク機構32が平行リンクを構成するようにし
たから、リンク機構32とショックアブソーバ55の間
隔を大きくとることができ、大きな振幅の振動に対して
も運転室本体22を旋回フレーム21上に安定した状態
で支持することができる。
【0074】また、平行リンクを構成するリンク機構3
2とショックアブソーバ55が運転室本体22が静止状
態のときに水平となるように組み合わせたから、平行リ
ンクが回動するときに運転室本体22が前後方向に変位
するのを小さく規制することができる。
【0075】なお、前記各実施例では、各下部緩衝支持
体25をオイルダンパ26とコイルスプリング27とか
ら構成するものとして述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば従来技術で述べた図9に示す防振ゴム12等
からなる下部緩衝支持体11を用いてもよく、この場合
には図9に示す隙間Sを5〜30mm程度まで大きくし、
防振ゴム12等のばね定数を小さく設定するようにすれ
ばよい。
【0076】また、前記各実施例では、油圧ショベルを
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
運転室を備えたホイール式油圧ショベルや油圧クレーン
等の作業機にも適用できる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明では、運転室
本体とフレームとの間に前後方向に伸長し、両端側が前
記運転室本体とフレームとに回動可能に連結されたリン
ク機構と、該リンク機構から運転室本体の前後方向に離
間して両端側が前記運転室本体とフレームとにそれぞれ
回動可能に連結され、前記リンク機構と共に平行リンク
を構成する減衰力可変式のショックアブソーバとを設け
たから、該ショックアブソーバの減衰力が大きいとき、
該ショックアブソーバとリンク機構からなる平行リンク
が連動して回動し、運転室本体がピッチングするのを確
実に低減できる。一方、ショックアブソーバの減衰力が
小さいときには該ショックアブソーバとリンク機構が相
互に別な回動動作を行うのを許すことができ、運転室本
体をフレーム上に各下部緩衝支持体によって弾性的に支
持でき、フレームからの振動を各下部緩衝支持体および
ショックアブソーバによって吸収できる。
【0078】この場合、前記リンク機構を、前記運転室
本体の床板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右
方向に離間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の
回動が同期するように該各リンク部材間を左右方向で連
結した連結部材とから構成し、前記各リンクロッドの前
後方向両端側が前記運転室本体の床板とフレームとにそ
れぞれ回動可能に連結すれば、連結部材によって各リン
ク部材が別個に回動するのを規制し、運転室本体が左右
方向にローリングするのを防止でき、該運転室本体が周
囲部材に衝突する等の安全上、強度上の問題を解消でき
る。
【0079】また、該減衰力可変式のショックアブソー
バを床板とフレームとの間に配設すれば運転室が大型化
するのを防止できる。一方、該ショックアブソーバをフ
レームから立設した支柱と運転室本体の後面部との間に
配設すれば、大きな振動に対しても運転室本体を安定し
た状態で支持でき、効果的な振動減衰効果が得られる。
【0080】さらに、前記減衰力可変式のショックアブ
ソーバには、減衰力を調整するアクチュエータを設け、
操作レバーが操作されているか否かを検出して信号を出
力する検出器と、該検出器の信号を処理して前記アクチ
ュエータを制御する制御手段とを設けるようにすれば、
作業機の走行時や作業時等、運転室本体に加えられる振
動の条件に応じてショックアブソーバの減衰力を自動調
整することができ、乗り心地を常に良好に制御すること
ができる。
【0081】そして、前記各下部緩衝支持体は、前記運
転室本体の振動を比較的小さなばね定数をもって緩衝す
るコイルスプリングとオイルダンパとから構成すること
により、運転室全体の固有振動数を従来技術のものに比
較して確実に小さくすることができ、運転室本体に伝わ
る上下方向の振動を効果的に減衰できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による運転室本体および
旋回フレーム等を示す一部破断の外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向の断面図である。
【図3】各レバーセンサ、コントローラ、減衰力調整用
モータを示す制御ブロック図である。
【図4】コントローラによる減衰力調整用モータの制御
処理を示す流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施例による運転室本体および
旋回フレーム等を示す一部破断の外観図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向の断面図である。
【図7】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図8】図7中の旋回フレームおよび運転室本体等を拡
大して示す一部破断の外観図である。
【図9】図8中に示す下部緩衝支持体等の拡大断面図で
ある。
【図10】運転室の振動を解析するための説明図であ
る。
【図11】運転室の固有振動数に対する強制振動の振動
数比と振動伝達率との関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 3 上部旋回体(作業機本体) 6 運転室 21 旋回フレーム(フレーム) 22 運転室本体 24 床板 25 下部緩衝支持体 26 オイルダンパ 27 コイルスプリング 28,30,51,53 ブラケット 32 リンク機構 33 リンク部材 34 連結部材 35,55 ショックアブソーバ 36,56 減衰力調整用モータ(アクチュエータ) 37 走行レバーセンサ(検出器) 38 ブームレバーセンサ(検出器) 39 アームレバーセンサ(検出器) 40 バケットレバーセンサ(検出器) 41 旋回レバーセンサ(検出器) 42 コントローラ(制御手段) 52 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釣賀 靖貴 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 金子 善二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 多原 晃司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機本体のフレームと、該フレーム上
    に配設され、下面側に床板が設けられた箱形状の運転室
    本体と、該運転室本体の床板とフレームとの間に複数個
    設けられ、前記フレームからの振動が該運転室本体に伝
    わるのを緩衝する下部緩衝支持体とからなる運転室付き
    作業機において、前記運転室本体とフレームとの間に
    は、前後方向に伸長し、両端側が前記運転室本体とフレ
    ームとに回動可能に連結されたリンク機構と、該リンク
    機構から運転室本体の前後方向に離間して両端側が前記
    運転室本体とフレームとにそれぞれ回動可能に連結さ
    れ、前記リンク機構と共に平行リンクを構成する減衰力
    可変式のショックアブソーバとを設けたことを特徴とす
    る運転室付き作業機。
  2. 【請求項2】 前記リンク機構は、前記運転室本体の床
    板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右方向に離
    間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の回動が同
    期するように該各リンク部材間を左右方向で連結した連
    結部材とから構成し、前記各リンク部材の前後方向両端
    側を前記運転室本体の床板とフレームとにそれぞれ回動
    可能に連結してなる請求項1に記載の運転室付き作業
    機。
  3. 【請求項3】 前記減衰力可変式のショックアブソーバ
    は、作業機本体のフレームと運転室本体の床板との間に
    配設してなる請求項1または2に記載の運転室付き作業
    機。
  4. 【請求項4】 前記減衰力可変式のショックアブソーバ
    は、作業機本体のフレームから立設した支柱と運転室本
    体の後面部との間に配設してなる請求項1または2に記
    載の運転室付き作業機。
  5. 【請求項5】 前記減衰力可変式のショックアブソーバ
    は減衰力を調整するアクチュエータを備え、さらに、前
    記運転室本体内に設ける操作レバーが操作されているか
    否かを検出する検出器と、該検出器からの信号に基づき
    前記アクチュエータを制御する制御手段とを備えてなる
    請求項1,2,3または4に記載の運転室付き作業機。
  6. 【請求項6】 前記各下部緩衝支持体は、前記運転室本
    体の振動を比較的小さなばね定数をもって緩衝するコイ
    ルスプリングとオイルダンパとから構成してなる請求項
    1,2,3,4または5に記載の運転室付き作業機。
JP20469293A 1993-07-27 1993-07-27 運転室付き作業機 Pending JPH0742196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20469293A JPH0742196A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 運転室付き作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20469293A JPH0742196A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 運転室付き作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0742196A true JPH0742196A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16494736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20469293A Pending JPH0742196A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 運転室付き作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742196A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997046766A1 (en) * 1996-06-04 1997-12-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Work machine with operator's cabin

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997046766A1 (en) * 1996-06-04 1997-12-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Work machine with operator's cabin

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5984036A (en) Work machine with operator's cabin
JP2001193103A (ja) 建設機械の運転室支持装置
JPH09109922A (ja) 運転室を有する作業機
JPH0642012A (ja) 作業機の運転室
JPH0742196A (ja) 運転室付き作業機
JP3213144B2 (ja) 運転室付き作業機
JPH0598666A (ja) 作業機の運転室
JPH05255950A (ja) 作業機の運転室
JP2945207B2 (ja) 運転室付き作業機
JPH0858451A (ja) 運転室付き作業機
JP2987829B2 (ja) 運転室付き作業機
JP2691824B2 (ja) 作業機の運転室
JP2902214B2 (ja) 作業機の運転室
JP3245242B2 (ja) 運転室付き作業機
JPH11217849A (ja) 運転室付き建設機械
JPH0544232A (ja) 作業機の運転室
JPH07166581A (ja) 運転室付き作業機
JPH07164877A (ja) 運転室付き作業機
JPH07113248A (ja) 運転室付き作業機
JPH07113249A (ja) 運転室付き作業機
JPH07113247A (ja) 運転室付き作業機
JP2012057321A (ja) 走行車両の建屋の支持フレーム
JP3084905B2 (ja) 制振装置
JP2940849B2 (ja) 建設機械のフロアフレーム支持構造
JPH0633483A (ja) 旋回式作業機の運転室