JPH07113248A - 運転室付き作業機 - Google Patents

運転室付き作業機

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Publication number
JPH07113248A
JPH07113248A JP28184793A JP28184793A JPH07113248A JP H07113248 A JPH07113248 A JP H07113248A JP 28184793 A JP28184793 A JP 28184793A JP 28184793 A JP28184793 A JP 28184793A JP H07113248 A JPH07113248 A JP H07113248A
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JP
Japan
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cab
frame
main body
driver
floor plate
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Application number
JP28184793A
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English (en)
Inventor
Katsumi Miyaki
克己 宮木
Takayuki Sato
隆之 佐藤
Takeshi Higuchi
武史 樋口
Zenji Kaneko
善二 金子
Koji Tahara
晃司 多原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームからの振動で運転室が前,後、左,
右に振動するのを規制し、運転室の固有振動数を小さく
して乗り心地を向上させる。 【構成】 運転室本体の床板27と旋回フレーム21と
の間には、前後方向に伸長し、両端側が床板27と旋回
フレーム21とに回動可能に連結されたリンク機構と、
リンク機構から運転室本体の前後方向に離間して両端側
が床板27と旋回フレーム21とにそれぞれ回動可能に
連結された油圧シリンダ40とを設け、該油圧シリンダ
40はリンク機構に対して非平行に配設する。そして、
油圧シリンダ40のボトム側油室Aをアキュムレータ4
5に対して連通、遮断する電磁切換弁46を設け、この
電磁切換弁46を走行レバー47に連動させて切換える
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の運転室付き作業機に関し、特に、作業機のフレームか
ら運転室に伝わる振動を緩衝させるようにした運転室付
き作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】図7ないし図11に従来技術の運転室付
き作業機として油圧ショベルを例に挙げて示す。
【0003】図中、1は下部走行体、2は旋回装置、3
は該旋回装置2を介して下部走行体1上に旋回可能に搭
載され、作業機本体を構成する上部旋回体を示し、該上
部旋回体3は、骨組構造をなすフレームとしての旋回フ
レーム4と、該旋回フレーム4上に設けられた機械室5
と、該機械室5の前部左側に位置して旋回フレーム4上
に設けられ、後述する運転室本体8と該運転室本体8内
に設けられた各種の操作レバーや計器類等からなる運転
室6と、機械室5の後側に位置して旋回フレーム4の後
部に設けられたカウンタウエイト7とからなり、該カウ
ンタウエイト7は後述の作業装置17に対して上部旋回
体3全体をバランスさせるようになっている。
【0004】8は旋回フレーム4上に配設され、前記運
転室6の本体部を構成する運転室本体を示し、該運転室
本体8は図8に示す如く、鋼製の薄板をプレス加工して
溶接することにより、前後方向に伸長する長方形状の天
井部8Aと、上下方向の中間部分が前向きに突出する略
く字状の前面部8Bと、前記旋回フレーム4に対しほぼ
垂直面となった縦長な長方形状の後面部8Cと、該後面
部8Cおよび前面部8Bの形状に応じて設けられた略長
方形状の左,右の側面部8D,8D(一方のみ図示)等
とからなる箱形状のキャブボックスとして形成されてい
る。また、該運転室本体8の左の側面部8Dにはドア9
が設けられ、運転室本体8の下面側には床板用ブラケッ
ト8Eを介して運転室本体8の一部を構成する床板10
が取付けられている。
【0005】11,11,…は旋回フレーム4上で運転
室本体8を弾性的に支持した下部緩衝支持体を示し、該
各下部緩衝支持体11は図8、図9に示す如く後述の各
防振ゴム12、スペーサ13および各ストッパ14等か
ら構成されている。そして、該各下部緩衝支持体11は
運転室本体8の床板10と旋回フレーム4との間に前,
後、左,右に離間して合計4個(2個のみ図示)設けら
れ、旋回フレーム4からの振動が運転室本体8に伝わる
のを減衰させるようにしている。
【0006】12,12は防振ゴムを示し、該各防振ゴ
ム12は合成ゴム等の弾性材料により短尺かつ厚肉な円
柱状に形成され、その中心部には図9に示す如く軸方向
に伸長する挿通穴12Aが穿設されている。そして、該
各防振ゴム12は旋回フレーム4の上面部4Aに穿設さ
れた取付穴4Bと同軸をなすように配設され、旋回フレ
ーム4の上面部4Aを上下方向から挟持している。
【0007】13は軸方向にボルト挿通穴13Aを有す
る金属製の筒体からなるスペーサを示し、該スペーサ1
3は長さ方向中間部が旋回フレーム4の取付穴4B内に
遊嵌され、上,下両端側が各防振ゴム12の挿通穴12
A内に嵌合されている。また、該スペーサ13は上,下
両端側の端面が後述する各ストッパ14の底部14Bに
当接している。
【0008】14,14は金属板等をプレス成形するこ
とにより有底筒状に形成されたストッパを示し、該各ス
トッパ14は図9に示す如く、防振ゴム12よりも大径
な円板状に形成され、中央にボルト挿通穴14Aが穿設
された底部14Bと、該底部14Bの外周側から軸方向
に延設され、防振ゴム12よりも短尺な長さ寸法を有し
た筒部14Cとからなり、該筒部14Cの先端側は開口
部14Dとなっている。そして、該各ストッパ14は各
防振ゴム12を介して旋回フレーム4の上面部4Aを挟
んで互いの開口部14Dを対向させ、上,下の各防振ゴ
ム12を外側から覆うように取付けられている。
【0009】15,15,…はボルトを示し、該各ボル
ト15は床板用ブラケット8Eの各ボルト挿通穴8Fに
運転室本体8の内側から差込まれ、各スペーサ13のボ
ルト挿通穴13A、床板10の各ボルト挿通穴10A、
旋回フレーム4の上面部4Aの各取付穴4B内を伸長
し、下部緩衝支持体11の下側、すなわちストッパ14
の底部14B下側からナット16を螺合させて締付ける
ことにより、運転室本体8を旋回フレーム4上に位置決
めしている。
【0010】17は上部旋回体3の前部に設けられた作
業装置を示し、該作業装置17は、旋回フレーム4の一
部をなす高剛性のブラケット部(図示せず)に俯仰動可
能に設けられたブーム17Aと、該ブーム17Aの先端
に俯仰動可能に設けられたアーム17Bと、該アーム1
7Bの先端に回動可能に設けられたバックホウ式のバケ
ット17Cとからなり、これらのブーム17A,アーム
17B,バケット17Cはブームシリンダ17D,アー
ムシリンダ17E,バケットシリンダ17Fによってそ
れぞれ作動されるようになっている。そして、該作業装
置17は土砂等の掘削作業時に、ブームシリンダ17
D,アームシリンダ17Eによってブーム17A,アー
ム17Bを俯仰動させつつ、バケットシリンダ17Fに
よってバケット17Cを回動させ、該バケット17Cに
より土砂等を掘削するようになっている。
【0011】このように構成される油圧ショベルでは、
上部旋回体3の機械室5内に原動機および該原動機によ
って駆動される油圧ポンプ(いずれも図示せず)を設
け、該油圧ポンプから吐出される圧油を下部走行体1の
走行用油圧モータ(図示せず)および作業装置17の各
シリンダ17D,17E,17F等に給排することによ
りこれらを作動させ、車両を走行させたり、土砂等の掘
削作業を行ったりするようにしている。
【0012】そして、運転室本体8の床板10と旋回フ
レーム4との間に設けた各下部緩衝支持体11は、エン
ジンからの振動、走行時の振動および作業時の掘削反力
等による振動が旋回フレーム4側から運転室本体8に伝
わるのを各防振ゴム12によって緩衝し、このときの振
動および騒音を軽減して運転室6の乗り心地を悪化させ
ないようにしている。
【0013】また、各下部緩衝支持体11は図9に示す
如く、各ストッパ14の開口部14Dを旋回フレーム4
の上面部4Aに対して、例えば2〜3mm程度の隙間Sを
もって対面させ、運転室本体8がこの隙間Sを越えて
左,右方向に横揺れ(ローリング)したりするのを規制
しており、これによって運転室本体8がブームシリンダ
17D等の周囲部材に衝突して破損事故を起こすのを防
止できるようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回フレーム4の上面部4A上で運転室本
体8の床板10との間に、例えば4個の下部緩衝支持体
11,11,…を配設し、運転室6に外部からの振動が
伝わるのを防止するようにしているものの、実際には下
記のような固有振動数に基づいた問題が生じている。
【0015】即ち、運転室6の重量W、各下部緩衝支持
体11の合計のばね定数k、重力加速度Gとすると、運
転室6の上下方向の固有振動数fは
【0016】
【数1】 で表わされる。
【0017】ここで、運転室本体8を図10に示すよう
な1自由度系の振動モデルで近似し、下側から振幅a0
の強制振動a0cosωtが上下方向に加えられたと
き、運転室6に伝達される振動の振幅をaとすると、振
動伝達率τは
【0018】
【数2】 で表わされる。
【0019】このとき、振動数比ηと振動伝達率τとの
関係は、図11に示す特性線の如く、振動数比ηがη=
1前,後のときに共振によって振動が増大し、振動数比
ηが大きくなり、特に√2以上であれば、振動伝達率τ
が1以下となって振動が伝わりにくくなることが分か
る。
【0020】そして、運転室6全体の重量Wが400〜
500kg、各下部緩衝支持体11の合計のばね定数k
が2000〜8000kgf/cmの条件では、前記数
1より、運転室6の固有振動数fは約20〜45Hzと
なる。
【0021】しかし、油圧ショベルの作動時、特に走行
時の振動には5〜9Hzの振動が多く含まれるため、運
転室6の固有振動数fが前記の範囲にあると振動数比η
が0.11〜0.45となり、振動伝達率τが1以上に
なって振動緩衝効果は得られず乗り心地を悪化させると
いう問題がある。
【0022】ここで、人体への振動の影響度は周波数に
よって異なり、上下方向には4〜8Hz、水平方向には
2Hz以下に影響度の大きい周波数範囲のあることが知
られている。従って、上下方向の固有振動数は4Hz以
下、水平方向の固有振動数は2Hz以上にすれば、乗り
心地は改善できる。
【0023】以上のことから、乗り心地を改善するには
各下部緩衝支持体11のばね定数Kを小さくし、運転室
6の上下方向の固有振動数fを4Hzより低くすれば良
いが、反面、水平方向の固有振動数も低下し、2Hz以
下となるために乗り心地は悪化する。
【0024】また、走行起動時および停止時、または作
業装置17を駆動する掘削作業時には、旋回フレーム4
全体が下部走行体1と一緒になって、例えば4Hz以下
の比較的低い周波数の振動が起き、この低周波振動成分
が運転室6の上下振動、水平振動、ローリング、ピッチ
ングの固有振動数と一致して共振を起こし、乗り心地が
悪くなるばかりでなく、運転室6への大きな振動変位と
して伝達され、ブームシリンダ17D等の周囲部材に衝
突して破損事故を起こしてしまうという問題がある。
【0025】また、ピッチングやローリングが大きくな
ったときには、運転室本体8がブームシリンダ17D等
の周囲部材に衝突して破損事故を起こしてしまうので、
図9に示す如く各ストッパ14の開口部14Dと旋回フ
レーム4の上面部4Aとの隙間Sを、例えば2〜3mm程
度に設定しており、この隙間Sを越えて運転室本体8が
振動すると、各ストッパ14の開口部14Dが旋回フレ
ーム4の上面部4Aに衝突して、旋回フレーム4からの
振動が運転室本体8に直接伝わり、運転室6の乗り心地
が非常に悪くなるという問題がある。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は通常走行時、走行起動時、停止
時または掘削作業時等の上下振動、水平振動、ローリン
グ、ピッチングモードの振動を低減でき、乗り心地を向
上できると共に、大変位による破損事故を防止できるよ
うにした運転室付き作業機を提供することを目的として
いる。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明の運転室付き作業機は、作業機本体のフレ
ームと、該フレーム上に配設され、下面側に床板が設け
られた箱形状の運転室本体と、該運転室本体の床板とフ
レームとの間に複数個設けられ、前記フレームからの振
動が該運転室本体に伝わるのを緩衝する下部緩衝支持体
とからなる構成を採用している。そして、本発明が採用
する構成の特徴は、前記運転室本体とフレームとの間に
は、前後方向に伸長し、両端側が前記運転室本体とフレ
ームとに回動可能に連結されたリンク機構と、該リンク
機構から運転室本体の前後方向に離間し、該リンク機構
に対して非平行となるように、両端側が前記運転室本体
とフレームとにそれぞれ回動可能に連結された油圧シリ
ンダとを設けたことにある。
【0028】この場合、前記リンク機構は、前記運転室
本体の床板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右
方向に離間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の
回動が同期するように該各リンク部材間を左右方向で連
結した連結部材とから構成し、前記各リンク部材の前後
方向両端側を前記運転室本体の床板とフレームとにそれ
ぞれ回動可能にピン結合し、かつ前記油圧シリンダを各
リンク部材に対して異なる向きに配向させるのが好まし
い。
【0029】また、前記油圧シリンダは、チューブと、
該チューブ内を2つの油室に画成するピストンと、一端
側が該ピストンに固着され、他端側が前記チューブ外に
突出したロッドと、該ロッドの伸縮時に前記各油室間を
流通する圧油に減衰力を発生させる減衰力発生機構と、
前記各油室のうち、少なくとも一方の油室に圧油を給排
するアキュムレータとから構成し、該アキュムレータと
油室との間には、前記運転室本体内に設ける操作レバー
に連動して切換制御され、前記油室をアキュムレータに
対して連通、遮断する切換弁を設けるのがよい。
【0030】そして、前記各下部緩衝支持体は、前記運
転室本体の振動を比較的小さなばね定数をもって緩衝す
るコイルスプリングと、前記リンク機構および油圧シリ
ンダの各ピン結合部に設けられるゴムブシュとから構成
するのがよい。
【0031】
【作用】上記構成により、作業機の走行起動時、走行停
止時、作業時等、フレーム上の運転室本体に大きな振幅
の振動が加えられる場合には、リンク機構および油圧シ
リンダが非平行な状態で運転室本体を支持するため、運
転室本体が加振方向に大な振幅をもって変位するのを防
止でき、、運転室本体が前後方向に振動(ピッチング)
したり、周囲部材等に衝突したりするのを確実に低減で
きる。
【0032】この場合、前記リンク機構を、前記運転室
本体の床板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右
方向に離間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の
回動が同期するように該各リンク部材間を左右方向で連
結した連結部材とから構成し、前記各リンクロッドの前
後方向両端側が前記運転室本体の床板とフレームとにそ
れぞれ回動可能にピン結合すれば、例えば運転室本体を
フレーム上で左右方向に振動させるような力が作用して
も、各リンク部材間を連結した連結部材によって各リン
ク部材を同期して回動させることができ、これにより、
運転室本体が左右方向にローリングするのを規制でき
る。
【0033】さらに、前記油圧シリンダは、チューブ
と、該チューブ内を2つの油室に画成するピストンと、
一端側が該ピストンに固着され、他端側が前記チューブ
外に突出したロッドと、該ロッドの伸縮時に前記各油室
間を流通する圧油に減衰力を発生させる減衰力発生機構
と、前記各油室のうち、少なくとも一方の油室に圧油を
給排するアキュムレータとから構成し、該アキュムレー
タと油室との間には、前記運転室本体内に設ける操作レ
バーに連動して切換制御され、前記油室をアキュムレー
タに対して連通、遮断する切換弁を設ける構成とすれ
ば、例えば作業機の走行、起動、停止時や作業時等の振
動状態に応じて油圧シリンダの伸縮を許したり、伸縮を
禁止させたりすることができ、運転室本体に振動すると
きの変位(振り幅)を操作レバーに連動させて変化させ
ることができる。
【0034】そして、前記各下部緩衝支持体をばね定数
の小さなコイルスプリングと前記リンク機構および油圧
シリンダのピン結合部に設けられるゴムブシュとから構
成すれば、走行時における運転室本体の上下方向の振動
を小さなばね定数をもって緩衝でき、運転室全体の固有
振動数を小さくして運転室本体に伝わる上下方向の振動
を良好に減衰できると共に、左右方向、前後方向の振動
はゴムブシュの弾性変形によって減衰でき、運転室本体
のローリングやピッチングを抑えて運転室本体を弾性的
に支持することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0036】図中、21は上部旋回体3のフレームを構
成する旋回フレームを示し、該旋回フレーム21は旋回
装置2に取付けられる中央側の部位が高い剛性をもった
厚肉の高剛性部22として形成されている(図1、図2
参照)。そして、該旋回フレーム21には高剛性部22
の前部左側に位置して後述の運転室本体25を下側から
支承する支承部23が設けられ、該支承部23は前,後
に離間して左右方向に伸長した2個の梁部23A,23
Bと、該各梁部23A,23Bの左端側を前後方向に連
結する側枠部23Cと、前記梁部23Aの前方に設けら
れた前枠部23D等から大略構成されている。
【0037】さらに、前記高剛性部22の前側で支承部
23の右側にはブラケット部24,24が旋回フレーム
21に一体形成され、該各ブラケット部24には作業装
置17のブーム17Aおよび各ブームシリンダ17Dが
ピン結合によって取付けられている。
【0038】25は旋回フレーム21上に設けられた運
転室本体を示し、該運転室本体25は従来技術で述べた
運転室本体8とほぼ同様に、天井部25A,前面部25
B,後面部25Cおよび左,右の側面部25D,25D
を有し、左側の側面部25Dにはドア26が設けられて
いる。また、該運転室本体25の下面側には該運転室本
体25の一部をなす床板27が設けられ、該床板27は
旋回フレーム21の高剛性部22および支承部23上で
後述の各コイルスプリング28を介して運転室6全体を
支持する構成となっている。
【0039】28,28,…は旋回フレーム21と運転
室本体25の床板27との間にそれぞればね受け29,
30を介して配設されたコイルスプリングを示し、該各
コイルスプリング28は図1,図2に示すように、旋回
フレーム21の支承部23および高剛性部22と運転室
本体25の床板27との間に前,後、左,右に離間して
それぞれ配設され、該各コイルスプリング28は比較的
小さなばね定数をもって形成されている。ここで、該各
コイルスプリング28のうち、図2中の後部右側に位置
するコイルスプリング28は旋回フレーム21の高剛性
部22上に配設され、他の各コイルスプリング28は支
承部23上に配設されている。そして、各コイルスプリ
ング28は後述するゴムブシュ38,42等と共に下部
緩衝支持体を構成している。
【0040】31,31は床板27の下側面から下向き
に突設されたリンク取付用のブラケットを示し、該各ブ
ラケット31は図2に示す如く平行に対向する2枚板か
らなり、床板27の前側で左右に離間して溶接等の手段
により固着され、旋回フレーム21側に向けて所定長さ
をもって突出している。
【0041】32は床板27に設けられた他のブラケッ
トを示し、該ブラケット32は前記ブラケット31と同
様に2枚板からなり、該ブラケット32は左,右の各ブ
ラケット31から後側にほぼ等距離離間して設けられて
いる。
【0042】33,33は旋回フレーム21に設けられ
たリンク取付用のブラケットを示し、該各ブラケット3
3はそれぞれ2枚板からなり、前記ブラケット31に対
して前後方向で対向するように梁部23Aから突出して
設けられている。
【0043】34は梁部23Aに設けられたシリンダ取
付用のブラケットを示し、該ブラケット34は前記ブラ
ケット32よりも前側に位置し、該ブラケット32と前
後方向で対向するように梁部23Aから突出して設けら
れている。
【0044】35は旋回フレーム21と運転室本体25
の床板27との間に前記各ブラケット31,33を介し
て回動可能に連結されたリンク機構を示し、該リンク機
構35は運転室本体25の床板27と旋回フレーム21
との間を前後方向に伸長し、左,右に離間した一対のリ
ンク部材36,36と、該各リンク部材36の中央に固
着され、該各リンク部材36間を左右方向で連結した平
板状の連結部材37とから略H形状に形成されている。
【0045】ここで、各リンク部材36には、図3に示
す如く、前後方向の両端側に筒状のゴムブシュ38,3
8,…が焼付け等の手段によって固着されている。そし
て、該各ゴムブシュ38内にはピン39が挿通され、該
各ピン39はリンク部材36の両端側を各ゴムブシュ3
8を介して各ブラケット31,33に回動可能に連結し
ている。
【0046】また、連結部材37は旋回フレーム21上
で運転室本体25が左右方向に振動(ローリング)しよ
うとするときに、各リンク部材36に抗ねじり力を付与
することにより、該各リンク部材36が独立して回動す
るのを規制し、運転室本体25が左右方向にローリング
して振動するのを防止するようになっている。
【0047】40は前記取付ブラケット32,34の間
に両端をピン結合することによって回動可能に設けられ
た油圧シリンダを示し、該油圧シリンダ40は図5に示
す如く、チューブ41と後述するピストン44等から大
略構成されている。
【0048】ここで、該チューブ41のボトム側(下端
側)には図4に示す如く、平板状のブラケット部41A
が一体形成され、該ブラケット部41Aに形成された連
結穴41Bには筒状のゴムブシュ42を介して連結ピン
43が挿通されている。そして、チューブ41は該連結
ピン43により旋回フレーム21のブラケット34に連
結ピン43を介して回動可能に取付けられている。
【0049】44はピストンを示し、該ピストン44は
前記チューブ41内に摺動可能に挿嵌され、チューブ4
1内をボトム側油室Aとロッド側油室Bとに画成してい
る。また、該ピストン44には一端側が該ピストン44
に固着され、他端側が前記チューブ41外に突出するロ
ッド44Aが固着して設けられている。さらに、該ピス
トン44には減衰力発生機構としての絞り孔44Bが設
けられ、ピストン44がチューブ41内を摺動変位する
ときに、該絞り孔44Bは油室A,41B内を流通する
圧油によって減衰力を発生させるようになっている。一
方、ロッド44Aの突出端側は前記ゴムブシュ42,連
結ピン43と同様なゴムブシュ,連結ピン(いずれも図
示せず)を介して運転室本体25側のブラケット32に
回動可能に取付けられている。
【0050】45は前記チューブ41の外側に設けら
れ、該チューブ41内のボトム側油室Aに連通するアキ
ュムレータを示し、該アキュムレータ45は前記ロッド
44Aがチューブ41内から伸長、縮小するときにボト
ム側油室Aとの間で圧油を給排し、該ロッド44A等に
よるボトム側油室A、ロッド側油室Bでの容積変化を補
償するようになっている。
【0051】46は前記チューブ41とアキュムレータ
45との間に設けられた電磁切換弁を示し、該電磁切換
弁46は後述するコントローラ55に接続され、運転室
本体25内に設ける操作レバーとしての走行レバー47
に連動して連通位置(a)と遮断位置(b)とに切換制
御される。そして、該電磁切換弁46は連通位置(a)
に切換えられると、ボトム側油室Aをアキュムレータ4
5に対して連通させ、遮断位置(b)に切換えられると
両者間を遮断するようになっている。
【0052】48は走行レバー47によって切換操作さ
れる走行用の方向切換弁、49はタンク50内の作動油
を圧油として主管路51内に吐出する油圧ポンプを示
し、該油圧ポンプ49,タンク50は主管路51,52
を介して走行用の油圧モータ53に接続され、この主管
路51,52の途中には方向切換弁48が設けられてい
る。そして、走行レバー47により、該方向切換弁48
を中立位置(イ)から切換位置(ロ)、(ハ)に切換え
ると、油圧ポンプ49からの圧油が油圧モータ53に給
排され、この油圧モータ53により下部走行体1が走行
駆動される。
【0053】54は前記走行レバー47に設けられたレ
バー検出器を示し、該レバー検出器54は、コントロー
ラ55に接続され、該走行レバー47の傾転角信号をコ
ントローラ55に向けて出力するようになっている。
【0054】ここで、該レバー検出器54は走行レバー
47が図5中の中立位置Nにあるとき、または該走行レ
バー47が正方向又は逆方向に所定の傾転角±αの範囲
内で傾転される場合に、図6に示す如く傾転角信号とし
て「0」を出力し、走行レバー47が正方向又は逆方向
に傾転角±αを越えて傾転操作されるときには、傾転角
信号を「1」として出力するようになっている。
【0055】そして、前記走行レバー47を中立位置N
から傾転角±αまで回動する間に、方向切換弁48が中
立位置(イ)から切換位置(ロ)、(ハ)側に徐々に切
換えられ、下部走行体1は前進(後退)方向に走行を開
始するようになる。
【0056】55は前記レバー検出器54に接続して設
けられたコントローラを示し、該コントローラ55はレ
バー検出器54の傾転角信号に基づいて電磁切換弁46
を切換制御し、傾転角信号が「0」のときには電磁切換
弁46を遮断位置(b)とし、傾転角信号が「1」とな
ると連通位置(a)に切換制御する。そして、電磁切換
弁46が遮断位置(b)にあるときには、油圧シリンダ
40のボトム側油室Aとアキュムレータ45との間が遮
断され、油圧シリンダ40のピストン44およびロッド
44Aがチューブ41に対して変位するのを強制的に固
定する。
【0057】一方、電磁切換弁46が連通位置(a)に
切換えられるときには、油圧シリンダ40のボトム側油
室Aがアキュムレータ45に対して連通され、油圧シリ
ンダ40のピストン44およびロッド44Aがチューブ
41に対して摺動変位できるようになる。そして、チュ
ーブ41内でピストン44が摺動変位するときには、油
室A,41B間で絞り孔44Bを介して圧油が流通し、
このときに所定の減衰力が発生する。
【0058】56は運転室本体25内に設けられた手動
スイッチを示し、該手動スイッチ56は前記コントロー
ラ55に接続され、該手動スイッチ56を操作すること
により、前記走行レバー47の位置に関わらず、前記電
磁切換弁46は連通位置(a)と遮断位置(b)とに切
換えられる。
【0059】本実施例による油圧ショベルは以上に述べ
た構成を有するもので、次にその動作について説明す
る。
【0060】まず、作業装置17を動作させて土砂の掘
削作業等を行うときは、走行レバー47を通常は中立位
置Nに戻すようにし、作業時の安全性を確保するように
している。
【0061】また、油圧ショベルを停止状態から走行起
動させるには、運転室6内の走行レバー47を中立位置
Nから傾転させて行う。
【0062】ここで、走行レバー47が中立位置Nの近
傍と角度αの間にあるときには、コントローラ55によ
って電磁切換弁46が図5中の遮断位置(b)に切換え
られているから、油圧シリンダ40はロッド44Aがチ
ューブ41内に固定されている。そして、該油圧シリン
ダ40がリンク機構35に対して非平行に取付けられる
ことにより、運転室本体25はリンク機構35側の各ゴ
ムブシュ38および油圧シリンダ40側のゴムブシュ4
2等によって旋回フレーム21上に支持され、運転室本
体25は上下方向に大きく変位するのを禁止された状態
となっている。
【0063】また、油圧ショベルの走行を停止させる場
合は、走行レバー47を角度αの位置を通って中立位置
Nに戻すことになる。このとき、コントローラ55によ
って電磁切換弁46は図5中の連通位置(a)から遮断
位置(b)に切換えられるから、油圧ショベルが走行状
態から減速して停止する間にも、油圧シリンダ40はロ
ッド44Aがチューブ41内に固定されている。そし
て、該油圧シリンダ40がリンク機構35に対して非平
行に取付けられることにより、運転室本体25はリンク
機構35側の各ゴムブシュ38および油圧シリンダ40
側のゴムブシュ42等によって旋回フレーム21上に支
持され、運転室本体25は上下方向に大きく変位するの
を禁止された状態となっている。
【0064】このため、運転室本体25が大きく振動す
る作業時、油圧ショベルが停止状態から定常の走行状態
となるまで、および油圧ショベルが走行状態から減速し
て停止状態となるまでには、運転室本体25が上下方向
および水平方向に振動するのを小さく規制でき、運転室
本体25が前後方向に振動するピッチングの発生を抑え
ることができる。
【0065】一方、走行レバー47を角度αを越えて傾
転させ、油圧ショベルが定常の走行状態となったときに
は、コントローラ47によって電磁切換弁46が図5中
の中立位置(イ)に切換えられる。このとき、油圧シリ
ンダ40はボトム側油室Aがアキュムレータ45に連通
し、ロッド44Aがチューブ41から伸縮動作をし易く
なり、運転室本体25は旋回フレーム21からの振動を
該油圧シリンダ40、コイルスプリング28によってソ
フトに吸収でき、乗り心地を向上することができる。
【0066】また、運転室本体25の床板27を旋回フ
レーム21の支承部23に接続するリンク機構35を、
左,右のリンク部材36,36と該各リンク部材36間
を連結する連結部材37とから略H形状に形成し、該連
結部材37によって各リンク部材36間に抗捩り力を付
与する構成としたから、例えば上部旋回体3が旋回動作
を行うとき等に運転室本体25が左右方向に振動して
も、このとき各リンク部材36が別個に回動しようとす
るのを連結部材37の抗捩り力によって規制し、運転室
本体25が左右方向にローリングするのを効果的に防止
でき、運転室本体25の側面部25Dがブームシリンダ
17D等の周囲部材に衝突する等の安全上、強度上の問
題を確実に解消できる。
【0067】さらに、本実施例では、走行レバー47が
どの位置に操作されているかをレバー検出器54によっ
て検出し、コントローラ55が電磁切換弁46を切換制
御するようにしたから、例えば作業機の走行、起動、停
止時や作業時等の振動状態に応じて油圧シリンダ40の
伸縮し易さを切換えることができ、加振方向に対して運
転室本体25に許容される変位を操作レバーに連動させ
て変化させることができる。
【0068】そして、旋回フレーム21上に各コイルス
プリング28と各ゴムブシュ38,42等を介して運転
室本体25を支持したので、油圧シリンダ40のボトム
側油室Aをアキュムレータ45に対して連通するときに
は運転室本体25の上下方向の振動をコイルスプリング
28の小さなばね定数をもって緩衝でき、運転室6全体
の固有振動数を従来技術のものに比較して確実に小さく
して運転室本体25に伝わる上下方向の振動を効果的に
減衰できる。
【0069】一方、油圧シリンダ40のボトム側油室A
をアキュムレータ45に対して遮断するときには、運転
室本体25の変位を規制し、各ゴムブシュ38,42等
によって運転室本体25を弾性的に支持することによっ
てピッチング等の発生を防止することができる。
【0070】なお、前記実施例では、電磁切換弁46と
して連通と遮断の2つ動作を切換える切換弁を用いるも
のとして説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば、連通と遮断の他に絞り通路を有する電磁切
換弁を用いてもよく、また、油圧をパイロット圧として
切換える切換弁を用いてもよい。
【0071】また、前記各実施例では、油圧ショベルを
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
運転室を備えたホイール式油圧ショベルや油圧クレーン
等の作業機にも適用できる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明では、運転室
本体とフレームとの間に前後方向に伸長し、両端側が前
記運転室本体とフレームとに回動可能に連結されたリン
ク機構と、該リンク機構から運転室本体の前後方向に離
間して両端側が前記運転室本体とフレームとにそれぞれ
回動可能に連結されたロッド部材とを設け、該リンク機
構から運転室本体の前後方向に離間し、該リンク機構に
対して非平行となるように、両端側が前記運転室本体と
フレームとにそれぞれ回動可能に連結された油圧シリン
ダとを設けたから、例えば作業機の走行起動時、走行停
止時、作業時等、フレーム上の運転室本体に大きな振幅
の振動が加えられる場合には、リンク機構および油圧シ
リンダが非平行な状態で運転室本体を支持することによ
って、運転室本体が加振方向に大な振幅をもって変位す
るのを防止でき、運転室本体が前後方向にピッチングし
たり、周囲部材等に衝突するのを確実に防止できる。
【0073】この場合、前記リンク機構を、前記運転室
本体の床板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右
方向に離間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の
回動が同期するように該各リンク部材間を左右方向で連
結した連結部材とから構成し、前記各リンクロッドの前
後方向両端側が前記運転室本体の床板とフレームとにそ
れぞれ回動可能にピン結合すれば、例えば運転室本体を
フレーム上で左右方向に振動させるような力が作用して
も、各リンク部材間を連結した連結部材によって各リン
ク部材を同期して回動させることができ、これにより、
運転室本体が左右方向にローリングするのを規制でき
る。
【0074】さらに、前記油圧シリンダは、チューブ
と、該チューブ内を2つの油室に画成するピストンと、
一端側が該ピストンに固着され、他端側が前記チューブ
外に突出したロッドと、該ロッドの伸縮時に前記各油室
間を流通する圧油に減衰力を発生させる減衰力発生機構
と、前記各油室のうち、少なくとも一方の油室に圧油を
給排するアキュムレータとから構成し、該アキュムレー
タと油室との間には、前記運転室本体内に設ける操作レ
バーに連動して切換制御され、前記油室をアキュムレー
タに対して連通、遮断する切換弁を設ける構成とすれ
ば、例えば作業機の走行、起動、停止時や作業時等の振
動状態に応じて油圧シリンダの伸縮し易さを切換えるこ
とができ、加振方向に対して運転室本体に許容される変
位を操作レバーに連動させて変化させることができる。
【0075】そして、前記各下部緩衝支持体をばね定数
の小さなコイルスプリングと前記リンク機構および油圧
シリンダのピン結合部に設けられるゴムブシュとから構
成すれば、走行時における運転室本体の上下方向の振動
を小さなばね定数をもって緩衝でき、運転室全体の固有
振動数を小さくして運転室本体に伝わる上下方向の振動
を良好に減衰できると共に、左右方向、前後方向の振動
はゴムブシュの弾性変形によって減衰でき、運転室本体
のローリングやピッチングを抑えて運転室本体を弾性的
に支持することができる。
【0076】従って、本発明によれば、運転室の乗り心
地を向上し、安全性を高めた建設機械を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による運転室本体および旋回フ
レーム等を示す一部破断の外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】図2中の矢示III −III 方向拡大断面図であ
る。
【図4】図1中の矢示IV−IV方向拡大断面図である。
【図5】油圧シリンダ、操作レバー、電磁式切換弁等を
示す油圧回路図である。
【図6】レバー検出器の出力特性を示す特性線図であ
る。
【図7】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図8】図7中の旋回フレームおよび運転室本体等を拡
大して示す一部破断の外観図である。
【図9】図8中に示す下部緩衝支持体等の拡大断面図で
ある。
【図10】運転室の振動を解析するための説明図であ
る。
【図11】運転室の固有振動数に対する強制振動の振動
数比と振動伝達率との関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 3 上部旋回体(作業機本体) 21 旋回フレーム(フレーム) 25 運転室本体 27 床板 28 コイルスプリング 35 リンク機構 36 リンク部材 37 連結部材 38,42 ゴムブシュ 40 油圧シリンダ 41 チューブ 44 ピストン 44A ロッド 44B 絞り孔(減衰力発生機構) 45 アキュムレータ 46 電磁切換弁(切換弁) 47 走行レバー(操作レバー) 54 レバー検出器 A ボトム側油室(油室) B ロッド側油室(油室)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 善二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 多原 晃司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機本体のフレームと、該フレーム上
    に配設され、下面側に床板が設けられた箱形状の運転室
    本体と、該運転室本体の床板とフレームとの間に複数個
    設けられ、前記フレームからの振動が該運転室本体に伝
    わるのを緩衝する下部緩衝支持体とからなる運転室付き
    作業機において、前記運転室本体とフレームとの間に
    は、前後方向に伸長し、両端側が前記運転室本体とフレ
    ームとに回動可能に連結されたリンク機構と、該リンク
    機構から運転室本体の前後方向に離間し、該リンク機構
    に対して非平行となるように、両端側が前記運転室本体
    とフレームとにそれぞれ回動可能に連結された油圧シリ
    ンダとを設けたことを特徴とする運転室付き作業機。
  2. 【請求項2】 前記リンク機構は、前記運転室本体の床
    板とフレームとの間で前後方向に伸長し、左右方向に離
    間した一対のリンク部材と、該各リンク部材の回動が同
    期するように該各リンク部材間を左右方向で連結した連
    結部材とから構成し、前記各リンク部材の前後方向両端
    側を前記運転室本体の床板とフレームとにそれぞれ回動
    可能にピン結合し、かつ前記油圧シリンダを各リンク部
    材に対して異なる向きに配向してなる請求項1に記載の
    運転室付き作業機。
  3. 【請求項3】 前記油圧シリンダは、チューブと、該チ
    ューブ内を2つの油室に画成するピストンと、一端側が
    該ピストンに固着され、他端側が前記チューブ外に突出
    したロッドと、該ロッドの伸縮時に前記各油室間を流通
    する圧油に減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記
    各油室のうち、少なくとも一方の油室に圧油を給排する
    アキュムレータとから構成し、該アキュムレータと油室
    との間には、前記運転室本体内に設ける操作レバーに連
    動して切換制御され、前記油室をアキュムレータに対し
    て連通、遮断する切換弁を設ける構成としてなる請求項
    1または2に記載の運転室付き作業機。
  4. 【請求項4】 前記各下部緩衝支持体は、前記運転室本
    体の振動を比較的小さなばね定数をもって緩衝するコイ
    ルスプリングと、前記リンク機構および油圧シリンダの
    各ピン結合部に設けられるゴムブシュとから構成してな
    る請求項1,2,または3に記載の運転室付き作業機。
JP28184793A 1993-10-16 1993-10-16 運転室付き作業機 Pending JPH07113248A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008117669A1 (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Komatsu Ltd. 防振装置
KR20180119008A (ko) * 2017-04-24 2018-11-01 엘에스엠트론 주식회사 농업용 작업 차량

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