JPH0589998U - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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Publication number
JPH0589998U
JPH0589998U JP3766292U JP3766292U JPH0589998U JP H0589998 U JPH0589998 U JP H0589998U JP 3766292 U JP3766292 U JP 3766292U JP 3766292 U JP3766292 U JP 3766292U JP H0589998 U JPH0589998 U JP H0589998U
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JP
Japan
Prior art keywords
liquid
attached
elastic body
damping plate
damping
Prior art date
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Pending
Application number
JP3766292U
Other languages
English (en)
Inventor
龍雄 田中
光雄 葛川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP3766292U priority Critical patent/JPH0589998U/ja
Publication of JPH0589998U publication Critical patent/JPH0589998U/ja
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体封入式マウントの動バネ定数を低下して
音領域を十分に防振できるようにし、しかも振動を早く
静めるロスファクターとしてのtanδを大きく保つよ
うにした。 【構成】 減衰液を充填したケーシング金具1に筒状弾
性体を介してスタッド3を取付け、スタッド3の下端に
減衰板4を取付けた液体封入式マウントにおいて、減衰
板4の上面に弾性材のストッパ5を取付け、減衰板4と
対向するケーシング金具1の底面にスポンジ状弾性体1
0を取付けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パワーショベルなどの建設機械のキャブを車体上に保持する防振用 の液体封入式マウントに関し、特に、動バネ定数を低下して50Hz以上の振動 に対する防振効果を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の建設機械では、運転のスピードアップが図られており、例えばパワーシ ョベルは最高速度が3km/hから6km/hへスピードアップされているため 、その走行時に、キャブ内の運転席に大きな振動を与えることになる。このため 建設機械では、従来のゴムマウントでは減衰性が不十分であり、高減衰性を有す るキャブマウントが必要となってきている。
【0003】 従来から、キャブマウントとして、弾性体と高粘度減衰液とを使用した液体封 入式マウント装置が知られている(実開昭64−11450)。この液体封入式 マウント装置は、図4に示すようにキャブへ取り付けられるスタッド11とケー シング金具12との間に筒状弾性体13が介在され、筒状弾性体13の内外の接 合面は圧入状態になっている。またスタッド11の下端に減衰板14が取付けら れ、減衰板14が設けられるケーシング金具12内の空所には、シリコンオイル 15が封入されている。そしてスタッド11に上下方向の衝撃や荷重が作用する と減衰板がシリコンオイル中を上下動してシリコンオイルにより上下動が緩衝さ れ、さらにスタッド外周の弾性体によっても緩衝されるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の液体封入式マウントは、ある程度広い周波数領域で大きな減衰力を得る ことができるが、主にキャブの振動を減衰するのが目的であった。このため動バ ネ定数を十分に低下することが考慮されておらず、音領域の振動の低下対策が不 十分であった。建設機械では種々の油圧機器を駆動するため、その駆動音がキャ ブの運転席に伝わりそれには音領域の振動も含まれるので耳障りとなり、運転席 での操作に支障を生じることがあった。 本考案は、液体封入式マウントの動バネ定数を低下して音領域の振動を十分に 防振出来るようにし、しかも振動を早く静めるロスファクターとしてのtanδ を大きく保つことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、軸線方向が上下方向の小径筒部の下端に底のある大径筒部を連続さ せた形状にケーシング金具を形成し、ケーシング金具内に筒状弾性体を介してス タッドを取付け、スタッドの下端に減衰板を取付けるとともに、減衰板を囲む位 置のケーシング金具内に減衰液を充填した液体封入式マウントにおいて、上記目 的を達成したものである。 すなわち減衰板の上面側に弾性材のストッパを取付けるとともに、そのストッ パの上限位置を規制する鍔材をケーシング金具内に取付け、減衰板と対向する大 径筒部の底面にスポンジ状弾性体を設けた。
【0006】
【作用】
本考案の液体封入式マウントでは、減衰板と対向する大径筒部の底面にスポン ジ状弾性体が設けられているので、ケーシング金具側から音領域を含む振動が作 用して減衰液の圧力が増大した際、高粘度減衰液が減衰板を押す前にスポンジ状 弾性体が変形し、それにより50Hz以上の周波数の微小振動を吸収する。よっ て、油圧駆動装置の駆動時の振動の伝達を防止することができ、キャブでの騒音 を低下できる。 またスタッドとケーシング金具との間に筒状弾性体を介在させているので、筒 状弾性体の大部分が軸方向と水平方向の緩衝に関与し、ロスファクターとしての tanδを広い周波数領域で大きな値とすることができ、このため垂直方向より 水平方向のバネ定数を高くでき、キャブの横揺れを抑えることができ、さらに広 い周波数領域に分布する各固有振動数に対して大きな減衰力を有する。また、大 きな衝撃力に対しても吸収能力が高い。
【0007】
【実施例】
以下、図に示す実施例により本考案をさらに詳細に説明する。なお、これによ り本考案が限定されるものではない。 図1は、本考案に係わる液体封入式マウントの一実施例の断面図である。本考 案の液体封入式マウントは、建設機械のキャブ20を緩衝機能を有して保持する ため、ケーシング金具が建設機械のシャーシ30に取付けられ、スタッド3がキ ャブ20に取付けられる。 ケーシング金具1は、軸線が上下方向の小径筒部1aの下端に底のある大径筒 部1cを連続させた形状に形成されており、小径筒部の上下端にそれぞれ鍔部1 bを有する。ケーシング金具1の小径筒部1a内に筒状弾性体2が焼付接着され 、筒状弾性体2の中心孔内にスタッド3が焼付接着されている。筒状弾性体2の 上部には半径方向の張り出し部2aが設けられ、その張り出し部2aはスタッド 3の下方向への移動力に対向するようになっている。また、筒状弾性体2の下端 は小径円筒部1aの下端位置より少し上部に設定してある。
【0008】 スタッド3の上端はキャブ20に連結され、スタッド3の下端には減衰板4が 取付けられる。減衰板4の上面外周部に弾性体で形成したストッパ5が取付けら れ、ストッパ5がケーシング金具1の下側鍔部1bに当ることにより上限位置が 規制されるようになっている。また減衰板4には、その上下を連通する絞り孔6 が設けられ、この絞り孔6はエアー逃げ孔を兼ねている。ケーシング金具1の大 径筒部1c内にはシリコンオイルなどの高粘度減衰液7が封入され、その高粘度 減衰液7が絞り孔6あるいは減衰板4の外周部を流れることによりスタッド3か ら減衰板4に作用する上下方向の衝撃を緩衝させるようになっている。なお、筒 状弾性体2の下面と高粘度減衰液7との間に小さな空気室を設けて、緩衝に寄与 させている。また、ケーシング金具1の底には高粘度減衰液7を入れるための注 入口が設けられ、それはシールリベット8で閉じられている。
【0009】 さらに、図1に示す本考案に係わる液体封入式マウントは、減衰板4と対向す る大径筒部1cの底面に円板形のスポンジ状弾性体10が取付けられ、振動によ り減衰板4が高粘度減衰液7を押す前にスポンジ状弾性体10が変形し、それに より50Hz以上の周波数の振動を吸収するようになっている。なおスポンジ状 弾性体10にはシールリベット8に対応する位置に通孔が設けられている。 スポンジ状弾性体10は、液体の中で使用しその弾性変形で減衰作用をさせる ので、スポンジの中に液が混入しない独泡タイプのものが望ましい。スポンジ状 弾性体10の厚さは、本実施例では約2mmとしたが、その厚さは円板形の半径 に応じて調整され、またスポンジ状弾性体10の形状を円板形以外にすることも 可能である。なおスポンジ状弾性体10を大径筒部1cの周壁内面に形成しても よく、あるいは大径筒部1cの底面と周壁との両方に設けてもよい。
【0010】 図1に示す構成の液体封入式マウントを作成し、動バネ定数とロスファクター であるtanδを測定し、その結果を図2、3に示した。なお図2、3には比較 のため従来の液体封入式マウントについても同様に測定して結果を示した。図2 からわかるように、tanδは、走行振動で問題となる周波数6〜10Hzの振 動において、本考案の液体封入式マウントでも1.0以上であって防振効果とし て十分である。また図3より、動バネ定数は、周波数50Hz以上の振動におい て本考案の液体封入式マウントは従来の液体封入式マウントの1/2程度に改善 されているのがわかる。なお、図2に示す本考案の液体封入式マウントにおける 軸方向動特性の測定は、加振振幅が±1mmの条件で行われ、図3では加振振幅 ±0.1mmで行われた。 上記では建築機械の液体封入式マウントとして使用したが、本考案の液体封入 式マウントは、一般の自動車、電車、工作機械等の振動減衰用マウントとしても 使用できる。
【0011】
【考案の効果】
本考案の液体封入式マウントによれば、広い周波数領域における振動について 大きな減衰力を得ることができ、特に50Hz以上の振動については、従来の液 体封入式マウントの1/2程度に動バネ定数を改善することができる。これによ り、本考案の液体封入式マウントを例えば建設機械に使用すれば、油圧駆動装置 等の音領域の振動がキャブに伝達されるのを防止することができる。また減衰板 にスポンジ状弾性体を取付けても、ロスファクターとしてのtanδを十分に大 きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる液体封入式マウントの一実施例
の断面図である。
【図2】液体封入式マウントにおける動特性のロスファ
クター(tanδ)を示すグラフである。
【図3】液体封入式マウントにおける動特性の動バネ定
数を示すグラフである。
【図4】従来の液体封入式マウントの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーシング金具 2 筒状弾性体 3 スタッド 4 減衰板 5 ストッパ 10 スポンジ状弾性体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向が上下方向の小径筒部の下端に
    底のある大径筒部を連続させた形状にケーシング金具を
    形成し、ケーシング金具内に筒状弾性体を介してスタッ
    ドを取付け、スタッドの下端に減衰板を取付けるととも
    に、減衰板を囲む位置のケーシング金具内に減衰液を充
    填した液体封入式マウントおいて、減衰板の上面側に弾
    性材のストッパを取付けるとともに、そのストッパの上
    限位置を規制する鍔材をケーシング金具内に取付け、減
    衰板と対向する大径筒部の底面にスポンジ状弾性体を設
    けたことを特徴とする液体封入式マウント。
JP3766292U 1992-05-08 1992-05-08 液体封入式マウント Pending JPH0589998U (ja)

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JP3766292U JPH0589998U (ja) 1992-05-08 1992-05-08 液体封入式マウント

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JP3766292U JPH0589998U (ja) 1992-05-08 1992-05-08 液体封入式マウント

Publications (1)

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JPH0589998U true JPH0589998U (ja) 1993-12-07

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ID=12503853

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JP3766292U Pending JPH0589998U (ja) 1992-05-08 1992-05-08 液体封入式マウント

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005170212A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Fukoku Co Ltd 建設機械

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947541A (ja) * 1982-09-11 1984-03-17 Tokai Rubber Ind Ltd 防振支持体
JPH01295046A (ja) * 1988-03-17 1989-11-28 Metzeler Kautschuk Gmbh 液圧減衰二室エンジンマウント

Patent Citations (2)

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