JP3049105B2 - ブッシュタイプの制振装置及びブッシュタイプの液体充填制振装置 - Google Patents

ブッシュタイプの制振装置及びブッシュタイプの液体充填制振装置

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JP3049105B2
JP3049105B2 JP3076581A JP7658191A JP3049105B2 JP 3049105 B2 JP3049105 B2 JP 3049105B2 JP 3076581 A JP3076581 A JP 3076581A JP 7658191 A JP7658191 A JP 7658191A JP 3049105 B2 JP3049105 B2 JP 3049105B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/38Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制振装置(damping dev
ice)、特に、種々のタイプの振動を生ずる振動素子また
は集合体を剛性支持部材に連結するのに使用するブッシ
ュタイプの制振装置に関し、特にブッシュタイプ(bushi
ng-type)の流体充填弾性制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な防振エンジンマウント(mount)
においては、天然または合成ゴムの本体が通常は使用さ
れている。これらの弾性マウントは、広く満足すること
ができる態様で作動するように構成することができる
が、かかる材料は本質的に減衰係数が低く、現在使用さ
れている軽量の、車両本体とフレームとが一体化された
構造に特に悪影響を及ぼすような、望ましくない振動が
車両に伝わるのを遮断する(isolate) 能力が制限され
る。ある種のゴムポリマを選択しかつ添加剤を使用する
ことにより、減衰係数を高めることが可能である。しか
しながら、かかる方法は、ゴムのその他の特性に悪影響
を及ぼすので、満足のいくものではないことがわかっ
た。また、減衰係数を大きくすると、振動数または振幅
に関係なく伝わる全ての振動を大きく減衰することにな
る。しかしながら、これは、振幅が小さく振動数の大き
い振動をエンジンが受ける場合に特に、望ましくないも
のとなる。液圧弾性エンジンマウントにおいて最良の性
能を得るためには、マウント系の固有振動数において減
衰が最大となるようにすべきであることがよく知られて
いる。また、エンジンマウントが、2つの明らかに異な
る振動を異なる態様で取り扱うことができるのが望まし
い。即ち、振幅が比較的大きく、振動数の小さい振動
を、振幅が比較的小さく、振動数の大きい振動が比較的
減衰されずに残るが遮断されるように、減衰すべきであ
る。0.3mm以上という大きい振幅の振動を首尾よく
減衰するための構成は、0.1mm以下という振幅の小
さい振動をもまた減衰してしまう。この問題に対して種
々の対策がなされ、ある程度の成功を収めてきた。これ
らの対策の多くは、制限された自由運動を行なうことが
できる仕切り部材が介在配置されている2つの流体充填
室を使用することを基本とするものである。
【0003】例えば、これらの装置の1つは、2つの流
体充填室を備えたアキシアル(axial)またはストラット
(strut)タイプの減衰系であり、仕切り部材が2つの室
間で制限された流体運動だけを許容するように配設され
ている。しかしながら、アキシアル減衰装置は、構造が
複雑であり、重量があり、製造コストが高く、しかもブ
ッシュの形態をなすエンジンマウントよりもサイズを大
きくすることが必要になるといった欠点を有している。
ブッシュタイプのエンジンマウントは、安全上の理由か
らアキシアルタイプのマウントよりも有利である。ブッ
シュタイプのマウントは、アキシアルタイプのマウント
よりも、衝突の際に車両エンジンが動かないようにする
ことができる。更に、ブッシュタイプのマウントは、エ
ンジンの揺動を一層良好に減衰することができるので、
アキシアルタイプのマウントよりも有利である。かかる
揺動は、前輪駆動の車輌のトランスアクスルマウントエ
ンジン(transaxle mounted engine)においてしばしば遭
遇する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題を解決しよ
うとするブッシュタイプの制振装置は、不十分であるこ
とがわかった。即ち、従来のブッシュ構造は、振動数が
大きく振幅の小さい振動と、振動数が小さく振幅の大き
い振動の双方を首尾よく処理するのが困難であることが
わかった。ある公知のブッシュタイプの制振装置は、こ
れらの双方の振動を首尾よく処理することができる。し
かしながら、この公知の装置であっても、車輌のエンジ
ンの振動の振幅を所望の範囲内に抑えることはできな
い。内燃機関用の従来の弾性制振装置の別の問題点とし
て、自動車のサイズが一般に小さくなっているので、エ
ンジンのコンパートメント内で利用することができる空
間が少なくなっていることがある。従って、減衰するこ
とが必要な振動の振幅が大きすぎる場合には、エンジン
は、エンジンコンパートメントまたはフード内に収容さ
れている他の素子と接触して、望ましくない結果を招く
ことになる。
【0005】従って、構造攪拌(structural agitation)
に対する減衰応答およびばね率が2つの異なる方向へ変
化するとともに、上記した欠点を除去して一層良好でよ
り有利な結果を得ることができる新規かつ改良された制
振装置を開発することが待望されている。
【0006】従って、本発明の目的は、あたかも、受け
る振動の振幅と振動数により異なる剛性を発揮するよう
に機能することができる新規かつ改良されたブッシュタ
イプの制振装置を提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、著しい作動信頼性が
あり、マウント系の固有振動数において良好な減衰特性
を発揮するとともに、低振動数では減衰を避けながら大
きい振幅の構造攪拌を行い、従って、高振動数で低振幅
の構造攪拌では高い動的ばね率(dynamic spring rate)
を発揮することができる簡単な構造のブッシュタイプの
制振装置を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、第1の方向の振動が
第2の反対方向の振動よりも一層強く抵抗を受けること
ができるように、ばね率が異なる別体をなす異なる弾性
素子を備えるブッシュタイプの制振装置を提供すること
にある。
【0009】本発明の別の目的は、一対の流体保持室を
分離する通路における流体の移動を制限するように仕切
り部材が配設されたブッシュタイプの制振装置を提供す
ることにある。
【0010】本発明の更に別の目的は、同じベース部と
異なるコンテナユニット(containerized unit)を、異な
る振幅または振動数の振動に対して同調させる(tune)こ
とができるように置き換えることができるコンテナユニ
ットに収容された仕切部材を使用したブッシュタイプの
制振装置を提供することにある。
【0011】本発明の更に別の目的は、エンジンが逆に
配置された場合または自動車が走行中にチャックホール
(chuck hole)、ポットホール(pot hole)、鉄道のまくら
木などに遭遇した場合などの際に生ずるエンジンの跳ね
上がりを減衰するように構成されたブッシュタイプの制
振装置を提供することにある。
【0012】本発明の更に別の目的は、活動減衰系(act
ive damping system)において容易に使用することがで
きるように構成されたブッシュタイプの制振装置を提供
することにある。
【0013】本発明の更に別の目的は、内側部材が外側
ハウジング内に配置され、内側部材にはブッシュの半径
方向の撓みを制御するとともにブッシュの長い下り行程
の際に支持を行なうことができる一対のウィングが設け
られている構成のブッシュタイプの制振装置を提供する
ことにある。
【0014】本発明の他の目的と利点は、以下の説明か
ら容易に理解される。そして後述する実施例の説明で
は、本発明を、車両において使用されるような内燃機関
をエンジンの支持フレームから遮断する流体ブッシュタ
イプの流体充填弾性減衰装置に関して詳細に説明する
が、本発明は広い用途を有しており、種々の他の環境に
おける衝撃の吸収、構造レベリング(structural leveli
ng) およびエネルギの逸散に使用することができる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1側部と
1の側部と径方向に対向する第2の側部とを備えた剛性
を有する内側部材と、該内側部材と軸線方向に平行をな
しかつ内側部材の一部を包囲するように配設された剛性
を有する外側ハウジングと、内側部材の第1の側部と外
側ハウジングとの間に内側部材に固定されない状態で
在配置され且つ第1のばね率を有するエラストマからな
る第1の振動吸収弾性体と、第1の振動吸収弾性体と離
れ、内側部材の第2の側部と外側ハウジングとの間に
側部材に固定された状態で介在配置され且つ第2のばね
率を有するエラストマからなる第2の振動吸収弾性体と
を備え、第2の振動吸収弾性体のばね率は第1の振動吸
収弾性体へ向かう内側部材の撓みが第2の振動吸収弾性
体へ向かう内側部材の撓みよりも強く抵抗を受けるよう
に第1の振動吸収弾性体の第1のばね率と異なることを
特徴とするブッシュタイプの制振装置を提供する。
【0016】また本発明によれば、ッシュタイプの液
体充填制振装置を提供できる。この装置は、剛性を有す
る外側ハウジングと、該外側ハウジングによって包囲さ
れるとともに、第1の側部と第2の側部とを有する内側
部材と、内側部材の第1の側部と外側ハウジングとの間
内側部材に固定されない状態で介在配置されかつ第1
のばね率を有する弾性材料からなる第1の振動吸収弾性
体と、第1の振動吸収弾性体と離れ、内側部材の第2の
側部と外側ハウジングとの間に内側部材に固定された状
態で介在配置され且つ第1および第2の振動吸収弾性体
の一方への内側部材の撓みが第1および第2の振動吸収
弾性体の他方への内側部材の撓みよりも一層強く抵抗を
受けるように第1のばね率とは異なる第2のばね率を有
するとともに、内部に第1の流体保持室が形成されてい
る第2の振動吸収弾性体と、少なくとも第2の振動吸収
弾性体と外側ハウジングとの間に形成され且つ第1の通
路を介して第1の流体保持室と流体連通している第2の
流体保持室と、装置の長手方向の軸線と直交して動くよ
うに第1の通路に可動自在に取り付けられ、第1の通路
における位置により第1の通路を介して流れる流体流を
制御するプレートと記第1と第2の流体保持室を巡回路
を介して連通させる第2の通路とを備えるブッシュタイ
プの液体充填制振装置を提供する。
【0017】
【作用】本発明に係る減衰装置は、構造が簡単で、製造
コストを低減させることができ、種々の寸法特性を有し
かつ作動振動を生ずる構成素子を有する複数のサスペン
ションおよび取り付け部材に容易に適用することがで
き、しかも荷重支持サスペンションに改良された衝撃吸
収およびエネルギ逸散特性を提供することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、図面は本発明の好ましい実施例を示すものであ
って、本発明を限定するものではない。図6は、ブッシ
ュタイプのエンジンマウントA(以下単にブッシュと言
う)の形態をなす、本発明の新規な制振装置の好ましい
実施例を示す。本実施例の制振装置は、主として、自動
車のエンジンとフレームとの間に取り付けられるブッシ
ュとして構成される。以下、かかるブッシュに関して説
明するが、本発明は他の種々の制振環境において使用す
るのに適している。
【0019】図2(A)および図5に関して説明する
と、ブッシュAは、剛性のある、好ましくは金属製の、
内面11を有する円筒状の外側ハウジング10と、剛性
のある、好ましくは金属製の内側部材即ち内側スリーブ
12とを備える液圧弾性マウント(hydraulic-elastomer
ic mount)である。これらの2つの素子は、エンジン
(図示せず)とエンジンを保持するフレーム(図示せ
ず)との間で使用するように適合されている。図3に明
瞭に示すように、内側スリーブ12は、中央を長手方向
に貫通して延びる孔16を有する略ダイヤモンド形状の
中空体14と、該中空体14の一方の側部から半径方向
外方へ延びる一対のアームまたはウィング18とを備え
ている。図5に示すように、エンジンまたはフレームに
連結することができる支持バー22が、内側スリーブ1
2の孔16を通って延びている。外側ハウジング10と
内側スリーブ12とは、横断面が略環状であり、これは
ブッシュタイプのエンジンマウント装置では通常の形状
であり、外側ハウジング10は内側スリーブ12を実質
上取り囲んでいる。外側ハウジング10と内側スリーブ
12は、所望により適宜の従来の材料から形成すること
ができるが、アルミニウムなどのような適宜の通常の金
属から形成するのが好ましい。
【0020】図2(A)および図5に示すように、内側
スリーブ12と外側ハウジング10は、軸線方向に互い
に平行をなしているが、図示の実施例においては、内側
スリーブ12の長手方向の軸線は、設定されたスペース
制限での性能特性を最適にするように、外側ハウジング
10の長手方向の軸線から離隔するように配設されるの
が好ましい。しかしながら、所要の場合には、これらの
素子は別の形状で構成することができる。
【0021】弾性構造体を構成する弾性ばね集成体30
が、内側スリーブ12と外側ハウジング10との間に配
置されている。弾性ばね集成体30は、第1の振動吸収
弾性体36に埋め込まれる適宜の例えば金属材料から形
成することができる第1の剛性支持部即ちスパイン34
を有する上部セクションすなわち第1の部分32を備え
ている。弾性体36は、外側ハウジング10の内面11
と接触するハウジング係合面38(第1図)を有してい
る。第1の部分32には、その内面40に内側スリーブ
12に係合する面42が設けられている。
【0022】弾性ばね集成体30はまた、第2の振動吸
収弾性体54に埋め込まれる適宜の金属材料から例えば
形成することができる第2の剛性支持部即ちスパイン(s
pine) 52を有する下部セクションすなわち第2の部分
50を備えている。尚、内側スリ−ブ12は、第1の側
部12aと、第1の側部12aと径方向に対向する第2
の側部12bとを有しており、エラストマからなる第1
の振動吸収弾性体36は、内側スリーブ12の第1の側
部12aと外側ハウジング10との間に内側スリーブ1
2に固定されない状態で配置され、エラストマからなる
第2の振動吸収弾性体54は、内側スリーブ12の第2
の側部12bと外側ハウジング10との間に内側スリー
ブ12に固定された状態で配置されている。
【0023】弾性体54の内面58は、内側スリーブ1
2との係合面60を有している。結合は、従来の化学結
合技術によって行なうことができる。図2(B)に示す
ように、第1の部分32のスパイン34は、第2の部分
50のスパイン52と接触するようには配設されておら
ず、シールを形成するために圧縮ゴムの部分62により
スパイン52から分離されている。
【0024】第2の部分50の一部は、第1の流体保持
室66で開口するピストン状の面64を形成している。
第2の流体保持室70は、通常第2の部分50と外側ハ
ウジング10の内面11との間に配置される。ここで、
図2について説明すると、第2の流体保持室70は、第
1の流体流通路すなわち第1の通路72を介して第1の
流体保持室66と連通している。剛性体即ち仕切りプレ
ート80は、コンテナハウジング即ちリテーナ82に載
置することができ、このリテーナ82を貫通して延びる
孔により第1の通路72が画定されている。仕切りプレ
ート80は、第2の部分50のベース壁84とリテーナ
82の対向壁面86との間に取り付けられており、この
ベース壁84は、実質的に剛性シェル部即ちスパイン5
2の一部により形成されている(図5)。
【0025】適宜の金属または所望の場合にはプラスチ
ックから形成することができるリテーナ82の主要部分
は、第2の部分50のフランジ部88に嵌合し、リテー
ナ82のキャップ部90(図5)はベース壁84の段部
と嵌合している。更に、第2の流体保持室70の第2の
端部を形成するダイヤフラム94が配設されている。こ
のダイヤフラム94は、適宜のエラストマから形成さ
れ、外側即ちリム部96と、第2の流体保持室70と対
面する内面100(図1)を有するくぼみ付き(indente
d)主要部98とを備えている。内面100上には通常、
厚肉部101が配置されている。
【0026】図5に示すように、ダイヤフラム94はま
た、外側ハウジング10の内面11と対向する外側面1
02を有している。外側面102の中央部には、複数の
くぼみ(dimples)103が離隔して配設されている。ダ
イヤフラム94に隣接して外側ハウジング10を貫通し
て延びるように、少なくとも1つの透孔104が設けら
れている。この透孔104により、気体源となる周囲の
空気がダイヤフラム94の外側面102と外側ハウジン
グ10の内面との間に形成される空間と連通して、周囲
の圧力を外側面102に作用させることができる。
【0027】厚肉部101は、ダイヤフラム94に耐久
性を付与する機能を果たす。くぼみ103は、ダイヤフ
ラム94が外側ハウジング10の内面11と完全に接触
するのを防ぐ機能を果たす。もしダイヤフラム94が全
面に亘って外側ハウジング10の内面11と完全に接触
すると、ダイヤフラム94のある部分が押圧されて透孔
104の中へ延びるようになる。これによりダイヤフラ
ム94は破損し、制振装置全体が使用不能となる。
【0028】第1の部分32の振動吸収弾性体36と第
2の部分50の振動吸収弾性体54とを形成するエラス
トマは、この種の用途に利用される適宜のタイプの添加
剤が含まれている天然ゴム、ブチルゴムなどのような従
来のゴム材料であるのが好ましい。ダイヤフラム94
は、同様のゴム材料から形成することができる。
【0029】プレート80は、第一の通路72を通って
流れる流体を制御する作用を果たす。本実施例におい
て、プレート80は、流体保持室においてプレート80
の端部で流体の流れを完全にブロックする。流体保持室
内でのプレート80の上下動は、約0.2mmとするこ
とができる。プレート80は、プラスチック材料から形
成することができる。プラスチック材料は金属プレート
ほど騒音を出さず、しかもプラスチックプレートは金属
プレートほど質量効果をもたないので、このようにする
のが有利である。
【0030】第1の通路72を流れる流体流がプレート
80によりブロックされると、流体は、第1の流体保持
室66から第1のポート108(図4)を通って第2の
「同調された(tuned)」流体の通路110へと流れる。
これは、図4に明瞭に示されている。第2の通路110
は、第1の流体保持室66から第2の流体保持室70へ
延び、第1および第2の部分32および50と外側ハウ
ジング10の内面11との間に配置されている。第2の
通路110は、リブ114によって分離されている複数
の溝112により形成されている。上記したように、第
1の出口ポート108は第1の流体保持室66を第2の
通路110と連通させ、第2の出口ポート118は、第
2の流体保持室70をチャンネルすなわち第2の通路1
10と連通させている。
【0031】マウントを組み立てる場合には、第1及び
第2の部分32及び50は、外側ハウジング10内で嵌
合させるために、図1および図6に示すように、圧縮す
ることが必要である。組み立て後は、マウントは外側ハ
ウジング10により所定の位置に保持される。振動吸収
弾性体36と54とを外側ハウジング10内で互いに対
して圧縮させるので、第1と第2の部分32と50とが
外側ハウジング10に収容されたときには、第1と第2
の部分32と50との協働より、チャンネル110は完
全に漏れ止めとされる。
【0032】第2の通路110に流体を供給した状態で
第1の部分32と第2の部分50とを組み立てるため
に、組み立て作業は流体のチューブ内において行なわれ
る。通常は、エチレングリコールと水との混合物が、系
の作動流体として用いられる。しかしながら、プロピレ
ングリコールのような他の適宜の不凍性流体と水との混
合物を使用することもできる。
【0033】孔190が弾性ばね集成体30の第1の部
分32と第2の部分50との間を長手方向へ延び、ばね
を周囲と連通させるように配設されている。ブッシュA
取り付けられているエンジンが、振幅が小さく、周波
数の大きい振動を発生すると、プレート80が、該プレ
ートが配置されている流体保持室と直交する方向へ変位
して弾性ばね集成体30の変形と第1の流体保持室66
および第2の流体保持室70の容積の変動を補償するこ
とにより、一方の流体保持室から他方の流体保持室への
液体の移送を実質上なくしている。
【0034】これとは逆に、車両が走行している路面の
凹凸によるなどして、周波数が低く、振幅の大きい振動
を受けた場合には、弾性ばね集成体30は、プレート8
0が行なうことができる範囲の動きによっては最早補償
することができない程度まで変形する。プレート80が
ベース壁84またはリテーナの壁86と接触すると直ち
に、弾性ばねは著しい剛性を発揮し、第1の流路72は
封止される。この状態での流体の流れは、制限された
「同調」通路である第2の通路110を介して第1の流
体保持室66と第2の流体保持室70との間に生ずる。
しかしながら、この通路は、第1の通路72を介して行
なわれる流れよりもかなり長い時間を要する。この場
合、流体が第1の通路72を介して流れないようにして
いるため、エンジンとフレームとの相対的な動きを減衰
するように作用する。
【0035】従って、変位が小さい場合、流体流が実質
上ないときには、ばね率は低くなる。しかしながら、変
位が大きい場合には、ばね率は大きくなり、従って、流
体の動きにより制振作用は大きくなる。約7乃至11ヘ
ルツの振動の減衰は、火花点火エンジンとジーゼルタイ
プのエンジンの双方をはじめとする種々の車両のエンジ
ンの搭載の場合の最適即ち最良のピーク減衰周波数であ
ることがわかった。
【0036】好ましい実施例においては、従来のブッシ
ュの全体の制振特性を保持することができると同時に、
異なる2つのばね率が1つのパッケージにおいて提供さ
れている。第1の部分32の弾性体36は、第1のばね
率K1を有し、第2の部分50の弾性体54は異なる第
2のばね率K2を有している。第1の部分と第2の部分
がハウジング10内に保持されているときには、第1の
部分にかかる力は、第2の部分50にかかる力と等し
い。KX=Fであるので、K1X1=K2X2=Fであ
り且つX1+X2は外側ハウジング10における第1及
び第2の部分32と50の圧縮Cの全距離に等しい。第
1の部分32と第2の部分50との撓みの量は、次式に
従って算出することができる。
【0037】 K1X1=K2X2およびX1+X2=C、 従って、X1=CK2/(K1+K2) 装置の圧縮距離(compression distance)については、2
つのばね率K1とK2は直列である。ばね率を直列で加
えると、全ばね率KTは次式により算出される。
【0038】KT=(K1xK2)/(K1+K2) 組み立てられたマウントの力対撓みの曲線は、K1<K
2<KTである場合には図7に示すようになる。
【0039】この場合、第1の部分32のジュロメータ
は、約40−55とすることができる。しかしながら、
1つの外側ハウジング10において一緒に使用される第
1の部分32及び第2の部分50のジュロメータは、一
般には異なる。ダイヤフラム94は、ジュロメータが約
40のエラストマから形成することができる。別の適宜
のジュロメータを有するエラストマを弾性ばね集成体3
0またはダイヤフラム94に利用することができる。
【0040】2つの異なるばね率K1およびK2を有す
るという1つの典型的な手段は、第1の部分32および
第2の部分50のエラストマを異なる化合物のエラスト
マとすること、従って、ジュロメータを異なったものと
することにある。一般的には、エラストマのばね率は、
エラストマの形状およびジュロメータにより制御するこ
とができる。第1の部分32と第2の部分50のエラス
トマの圧縮率は、ブッシュAが下方向には軟らかいが、
上方向には比較的硬くなるようにして、エンジンが上方
へ大きく動くのを防止することができるような圧縮率と
される。かかる構成は、図7に示されている。
【0041】第1の部分32と第2の部分50のジュロ
メータは、殆どの場合に異なるが、図7の力対撓みのグ
ラフにおいて示すように、第1の部分32のジュロメー
タは、必ずしも、第2の部分50のジュロメータよりも
高くする必要はない。ある場合には、第2の部分50の
ジュロメータは第1の部分のジュロメータよりも高くす
ることが必要となる。例えば、これは、制振装置を下方
へよりも上方へ一層動かすことが所望されるときに採用
される。これは、エンジンコンパートメント内でのエン
ジンの配置がエンジンコンパートメントにおける上方へ
の動きを抑制するのではなく、下方への動きを抑制する
ような場合に必要となる。
【0042】ブッシュAの予荷重(pre-loading)は、図
6において「荷重」の線により示されるように、弾性体
54を、弾性体36から殆ど離れない程度まで更に変形
させ、これにより、スリーブ係合面42は、2または3
mm、内側スリーブ12から分離する。かかる構成とす
ることにより、第1の部分32の弾性体36はスリーブ
12と接触するので、振動数が大きく、振幅の小さい振
動を遮断するが、振動数が小さく、振幅が大きい振動を
減衰させることができる。
【0043】流体ブッシュの制振は、第2の部分50の
領域を利用することにより最適となる。第2の通路11
0内の流体は、弾性ばね集成体30を外側ハウジング1
0に対して圧縮させて露出面を封止することにより弾性
ばね集成体30内に保持される。
【0044】マウントの動きの範囲全体に亘ってデカプ
ラー(decoupler)プレート80とダイヤフラム94との
間に小さな流体溜めを保持することにより、図6に示す
ようにエンジンの荷重をブッシュAにかける方向とは反
対の方向へ、制振を行なうことができる。この領域の流
体圧もまた、大気圧に等しい。
【0045】ブッシュAの同調は、第2の通路110の
形状を変えるだけでなく、第1及び第2の部分32及び
50とダイヤフラム94を形成するエラストマの硬さま
たはジュロメータを制御することにより、行うことがで
きる。上記したように、内側スリーブ12には、一対の
アーム即ちウィング18が設けられている。かかるウィ
ング18は、半径方向即ち側方向のブッシュAの撓みの
量を制御するために、必要に応じサイズを調整、即ち、
長くしたりあるいは短くしたりすることができる。即
ち、ウィング18が長い場合には、スパイン34および
52と接触するので、ブッシュAは側方向へ同じだけ撓
むことができない。更に、ウィング18は、ブッシュA
の耐久性を高めるのに有利である。長い下り行程の際に
は、ウィング18の底部側は、内側スリーブ12の上面
にかかる荷重を良好に支持するために第2の部分50の
ゴム即ち弾性体54と接触する。
【0046】さらに、同調は、ピストン状の面64の形
状を制御することにより行なうことができる。装置の同
調を行う別の方法として、第2の通路110に含まれる
流体の粘度を変える方法がある。装置の同調はまた、流
体溜めを予め充填するか、あるいは流体を流体溜めから
取り出すことにより行なうこともできる。
【0047】本実施例はまた、外側ハウジング10に設
けられている透孔104を、透孔104を介して外側ハ
ウジング10に加圧気体を導入することができる活動制
振装置において採用することができる。気体は、ダイヤ
フラム94の自由面即ち外側面102に作用することに
より、制振装置の剛性を変えることができる。所望の場
合には、弾性ばね集成体30の剛性を変えるために、弾
性ばね集成体30の端部を閉じる場合には、弾性ばね集
成体30を貫通して形成された孔190に導入すること
ができる。
【0048】本発明を、好ましい実施例に関して説明し
たが、本明細書の記載に基づいて種々の修正と変更とを
行なうことができる。かかる修正と変更が特許請求の範
囲に含まれるのであれば、これらの修正と変更は全て本
発明に包含される。
【0049】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、構造が簡単であり、製造コストを低減させること
ができるとともに、種々の寸法特性を有し且つ作動によ
る振動を発生させるサスペンションなどに容易に適用す
ることができ、しかも優れた衝撃吸収とエネルギ逸散特
性とを発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施例に従って構成されたブ
ッシュタイプの制振装置を示す一部破断分解斜視図であ
る。
【図2】(A)は組み立てられた状態にある図1の装置
の拡大横断面図である。(B)はスパインの結合状態を
示す図である。
【図3】弾性材料からなる包囲体から分離された図1の
装置の幾つかの金属支持素子を示す分解正面図である。
【図4】図1の制振装置の流体第2の通路系を示す展開
図である。
【図5】図1の制振装置の長手方向の横断面図である。
【図6】図1の制振装置の端面図である。
【図7】図1の制振装置の機能を示す力対撓みチャート
図である。
【符号の説明】
A…ブッシュ、10…外側ハウジング、11…内面、1
2…内側スリーブ(内側部材)、14…中空本体、16
…中央透孔、18…ウィング、22…支持バー、30…
弾性ばね集成体、32…第1の部分、34…スパイン、
36…第1の振動吸収弾性体、38…ハウジング係合
面、40…内面、42…スリーブ係合面、50…第2の
部分、52…スパイン、54…第2の振動吸収弾性体、
58…内面、60…スリーブ係合面、62…圧縮ゴム、
64…ピストン状面、66…第1の流体保持室、70…
第2の流体保持室、72…第1の通路、80…仕切りプ
レート、82…リテーナ、84…ベース壁、86…壁
面、88…フランジ部、90…キャップ部、94…ダイ
ヤフラム、96…リム部、98…主要部、100…内
面、101…厚肉部、102…外側面、103…くぼ
み、104…透孔、108…第1のポート、110…第
2の通路、112…溝、114…リブ、190…孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−11945(JP,A) 特開 昭58−146701(JP,A) 特開 昭54−150713(JP,A) 実開 平1−92539(JP,U) 実開 平1−171942(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/14

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の側部と前記第1の側部と径方向に
    対向する第2の側部とを備えた剛性を有する内側部材
    と、前記 内側部材と軸線方向に平行をなし且つ前記内側部材
    一部を包囲するように配設された剛性を有する外側ハ
    ウジングと、 前記内側部材の前記第1の側部と前記外側ハウジングと
    の間に前記内側部材に固定されない状態で介在配置さ
    れ、且つ第1のばね率を有するエラストマからなる第1
    の振動吸収弾性体と、第1の振動吸収弾性体と離れて、 前記内側部材の前記第
    2の側部と前記外側ハウジングとの間に前記内側部材に
    固定された状態で介在配置され且つ第2のばね率を有す
    るエラストマからなる第2の振動吸収弾性体とを備え、 前記第2の振動吸収弾性体の前記第2のばね率は、前記
    第1の振動吸収弾性体へ向かう前記内側部材の撓みが前
    記第2の振動吸収弾性体へ向かう前記内側部材の撓みよ
    りも強く抵抗を受けるように前記第1の振動吸収弾性体
    前記第1のばね率とは異なっていることを特徴とする
    ブッシュタイプの制振装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の振動吸収弾性体を構成する前
    記エラストマは、前記第2の振動吸収弾性体を構成する
    前記エラストマのジュロメータとは異なるジュロメータ
    を有することを特徴とする請求項1に記載のブッシュタ
    イプの制振装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の振動吸収弾性体は第1の流体
    保持室を備えることを特徴とする請求項2に記載のブッ
    シュタイプの制振装置。
  4. 【請求項4】 第1の通路を介して前記第1の流体保持
    室と流体連通する第2の流体保持室を更に備え、前記第
    2の流体保持室は前記外側ハウジングと前記第2の振動
    吸収弾性体との間に形成されることを特徴とする請求項
    3に記載のブッシュタイプの制振装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の流体保持室と第2流体保持室
    との間に第2の通路を提供する手段と、 装置の長手方向の軸線と直交して動くことにより前記第
    1の流体保持室と第2の流体保持室との間の流体流を制
    御するとともに、動きの2つの端部位置において前記第
    1の通路と第2の通路との間の全ての流体流をブロック
    するように前記第1の通路に可動自在に取り付けられた
    剛性体と、 前記第2の流体保持室の一方の壁を形成するダイヤフラ
    ムとを備えることを特徴とする請求項4に記載のブッシ
    ュタイプの制振装置。
  6. 【請求項6】 前記剛性体が可動自在に取り付けられ
    いるハウジングを備え、前記剛性体はプレートからなる
    ことを特徴とする請求項5に記載のブッシュタイプの制
    振装置。
  7. 【請求項7】 前記ダイヤフラムは前記外側ハウジング
    の内面と接触する外側面を有し、該外側面は複数の離隔
    したくぼみを有することを特徴とする請求項5に記載の
    ブッシュタイプの制振装置。
  8. 【請求項8】 前記第1と第2の振動吸収弾性体は前記
    外側ハウジングに保持されると、互いに協働して略円筒
    状の弾性構造体を形成することを特徴とする請求項1に
    記載のブッシュタイプの制振装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の振動吸収弾性体は第1の剛性
    支持部を備え、前記第2の振動吸収弾性体は第2の剛性
    支持部を備え、前記第1と第2の剛性支持部は前記第2
    の振動吸収弾性体の部分によって互いに離隔されている
    ことを特徴とする請求項8に記載のブッシュタイプの制
    振装置。
  10. 【請求項10】 前記内側部材の長手方向の軸線は前記
    外側ハウジングの長手方向の軸線から離隔していること
    を特徴とする請求項1に記載のブッシュタイプの制振装
    置。
  11. 【請求項11】 前記内側部材は管状部と該管状部の前
    記第1と第2の側部の一方に配置された一対の半径方向
    へ延びるウィングとを備えることを特徴とする請求項1
    に記載のブッシュタイプの制振装置。
  12. 【請求項12】 前記第1と第2の振動吸収弾性体のジ
    ュロメータは、前記内側部材に荷重がかかったときに、
    第2の振動吸収弾性体が第1の振動吸収弾性体との間に
    ギャップを形成するように第1の振動吸収弾性体から離
    隔するように撓むような割合に定められていることを特
    徴とする請求項1に記載のブッシュタイプの制振装置。
  13. 【請求項13】 ッシュタイプの液体充填制振装置に
    おいて、 剛性を有する外側ハウジングと、前記 外側ハウジングによって包囲されるとともに、第1
    の側部と第2の側部とを有する剛性を有する内側部材
    と、 前記内側部材の前記第1の側部と前記外側ハウジングと
    の間に前記内側部材に固定されない状態で介在配置され
    且つ第1のばね率を有する弾性材料からなる第1の振動
    吸収弾性体と、第1の振動吸収弾性体と離れて、前記内側部材に固定さ
    且つ内部に第1の流体保持室が形成されている第2の
    振動吸収弾性体と、 少なくとも前記第2の弾性体と前記外側ハウジングとの
    間に形成されかつ第1の通路を介して前記第1の流体保
    持室と流体連通している第2の流体保持室と、 装置の長手方向の軸線と直交して動くように前記第1の
    通路に可動自在に取りられ着され、前記第1の通路にお
    ける位置により前記第1の通路を介して流れる流体流を
    制御するプレートと、 前記第1と第2の流体保持室を巡回路を介して連通させ
    る第2の通路とを備え、 前記第2の振動吸収弾性体は、前記内側部材の前記第2
    の側部と前記外側ハウジングとの間に介在配置され且つ
    前記第1および第2の振動吸収弾性体の一方への前記内
    側部材の撓みが前記第1および第2の振動吸収弾性体の
    他方への前記内側部材の撓みよりも一層強く抵抗を受け
    るように前記第1のばね率とは異なる第2のばね率を有
    することを特徴とするブッシュタイプの液体充填制振装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ブッシュタイプの液体充填制振装
    置はリテーナを更に備えており、前記プレートは前記第
    2の弾性体に形成されるショルダと前記リテーナとの間
    取り付けられることを特徴とする請求項13に記載の
    ブッシュタイプの液体充填制振装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の流体保持室を閉じるダイヤ
    フラムを備えることを特徴とする請求項13に記載のブ
    ッシュタイプの液体充填制振装置。
  16. 【請求項16】 前記外側ハウジングには前記ダイヤフ
    ラムの一側を気体源と連通させるように前記ダイヤフラ
    ムに隣接して少なくとも1つの透孔が設けられているこ
    とを特徴とする請求項15に記載のブッシュタイプの液
    体充填制振装置。
  17. 【請求項17】 前記気体源は装置が活動的な減衰を行
    なうことができるように加圧気体を供給することを特徴
    とする請求項16に記載のブッシュタイプの液体充填制
    振装置。
  18. 【請求項18】 前記内側部材は管状部と該管状部の前
    記第1と第2の側部の一方に配置された一対の半径方向
    へ延びるウィングとを備えることを特徴とする請求項1
    3に記載のブッシュタイプの液体充填制振装置。
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