JP3005012U - 自動車用エンジンマウント - Google Patents

自動車用エンジンマウント

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JP3005012U
JP3005012U JP1994006494U JP649494U JP3005012U JP 3005012 U JP3005012 U JP 3005012U JP 1994006494 U JP1994006494 U JP 1994006494U JP 649494 U JP649494 U JP 649494U JP 3005012 U JP3005012 U JP 3005012U
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gas
sub
engine mount
chambers
chamber
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伸 竹原
晴幸 谷口
孝彦 田中
浩 橋野
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Mazda Motor Corp
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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】組立に要する部品点数を削減し、低コストな自
動車用エンジンマウントを提供する。 【構成】両端に開口部を有するケース部材2と、弾性を
有するゴム部材4と、弾性を有する薄膜部材で形成され
たダイヤフラム9とを有し、これらのゴム部材4とダイ
ヤフラム9とでケース部材2の開口部を封じ、その内部
に流体L及び気体Gを封入するための主室10を形成し
て振動を吸収するエンジンマウント100であり、エン
ジン側に接続される接続部材1と、車体側に接続される
接続部材3と、主室10を2つの副室10a、10bに
仕切ると共に、これらの副室10a、10bを連通する
オリフィス通路8を有する仕切部材7とを備え、ゴム部
材4のバネ定数は、ダイヤフラムのバネ定数9より高く
設定され、副室10aの上部に所定量の気体Gが注入さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用エンジンマウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、エンジンマウントには、支持、防振、制振という3つの機能が必要 とされる。支持機能とは、エンジン(パワーユニット)を静的/動的に車体に搭 載し、エンジンと車体とが干渉しないように支持する機能である。また、防振機 能とは、エンジンの発生する音や振動を車体に伝達させないようにする機能であ る。更に、制振機能とは、車両の加減速時のエンジン振動や、路面やタイヤから の入力によるエンジン振動(エンジンシェイク)等のエンジンの剛体振動を制限 し、車体の振動を防止する機能である。また、これら3つの機能にはトレードオ フの関係があり、全てを満足することは不可能である。通常、支持機能について は、伝達特性を高く且つ減衰特性を高くする状態が理想的であり、以下、防振機 能については、伝達特性を低くし、制振機能については、減衰特性を高くできる ことが優れたエンジンマウントの条件と言える。通常のラバー型のエンジンマウ ントは、それらの諸元値を妥協できる範囲の値に設定されている。
【0003】 近年、自動車用エンジンマウントとして、従来のラバー型エンジンマウントに 代わって流体封入型のエンジンマウントが数多く採用されている。この流体封入 型のエンジンマウントは、現在まで開発されてきた過程において、その構成の違 いから主として第1世代〜第3世代と呼ばれる3種類の型式に分類される。以下 に、それらの各構成について説明する。
【0004】 <第1世代型> 第1世代のエンジンマウントは、従来のラバー型エンジンマウントよりも高い レベルで各機能をバランス良く設定するために開発された初期のエンジンマウン トであり、図18に示すように、流体を封入する液室を仕切部材によって2室に 仕切り、仕切部材にオリフィスを形成して、エンジンに取付けられた部材1(又 は車体に取付けられた部材2)の振動により、オリフィス内を通って流体を移動 させるものである。この第1世代の構成では、封入された流体のオリフィス内の 移動による流体の共振現象を利用して、低周波の特定領域において減衰特性を高 め、高周波領域での伝達特性を小さくすることができる。
【0005】 図18において、部材1にXなる変位を与えたとき、部材2に力Fが伝達され たとすると、振動の伝達特性Ktと減衰特性Tdとは図19に示す式によって表 される。これらの式に基づいて、伝達特性Ktと減衰特性Tdとを周波数で表す と図20、図21に示すグラフを得ることができる。また、図20、図21とは 、従来のラバー型と第1世代型との各特性を比較した場合の違いを示している。 図20、図21に示すように、ラバー型エンジンマウントに比べると伝達、減衰 の各特性が著しく向上しているのがわかる。しかしながら、第1世代のエンジン マウントでは、流体室の一部を形成するゴム部材で構成された弾性体には、エン ジンを支持する支持剛性(支持バネ、支持減衰)と、流体室の拡張に係わる拡張 剛性(拡張バネ、拡張剛性)という2つの働きが必要となる。一般に、流体型エ ンジンマウントで減衰特性を活かすためには、荷重の大きな部位に配置するのが 効果的であるが、荷重の大きな部位に配置するということは、必然的にゴム部材 の支持剛性が大きくなって、流体室の拡張剛性が大きくなる。その結果、a)伝 達特性が大きくなり、騒音や振動が悪化する、b)減衰が極大となる周波数が高 くなり、効果的にエンジンを制振できない、という2つの問題点が発生する。
【0006】 <第2世代型> 第2世代のエンジンマウントでは、上記の第1世代の問題点を克服するために 、図22に示すような液室を仕切る仕切部材の一部に弾性部材で形成されたゴム 膜を設けて、液室1の拡張剛性を低下させることによって対応した構成としてい る。この第2世代の構成では、図23に示すように、高周波領域での伝達特性を 第1世代の構成に比べて小さくできることによって、エンジンの騒音や振動の車 体への伝達を小さくすることができる。
【0007】 <第3世代型> また、第3世代のエンジンマウントは、第2世代のエンジンマウントの特性に 加えて、特定周波数の伝達特性を特に小さくする特性を付加したものである。一 般に、車体やブラケット等の共振現象によって、車両は特定周波数において音や 振動が大きくなるという特徴がある。従来では、これらの音や振動はダイナミッ クダンパ等を用いて対処していた。第3世代のエンジンマウントでは、上記の第 2世代の問題点を克服するために、図24に示すように、第2世代の構成に傘状 の部材を設けることによって、高周波の特定周波数領域において、伝達特性を小 さくし、車両の騒音を低減するようにした構成を採用している。この第3世代の 構成では、図25に示すように、第2世代の特性に加えて、高周波領域の特定周 波数の伝達特性を小さくできることによって、特に問題となる騒音の車体への伝 達を小さくすることが可能となる。
【0008】 以上説明したエンジンマウントの従来技術として、例えば、実開昭60−65 444号公報に開示されているように、エンジンに対する固定用のアッパプレー トとシャシに対する固定用のロアプレートとの間に断面円形の防振ゴムが介設さ れ、この防振ゴムの内部にはオリフィスを形成された仕切板が設けられ、液室を 上部液室と下部液室に郭成している防振ゴム装置であって、特に、上部液室の更 に上部に小さなサブオリフィスを有するサブ仕切板が設けられ、その上部に空気 室が形成されてサブオリフィス上にダンパ液とこのダンパ液の上部に残留空気を 蓄積させるようにした構造によって、液室内に混入される空気による低周波領域 での減衰性能の低下を防止し、高周波領域での低いバネ定数を保証して高周波振 動吸収を良くすると共に低周波領域では高い減衰性能を得ることができるように した防振ゴム装置が提案されている。
【0009】 また、実願昭54−067971号に開示されているように、同一構造を有す る一対の筒状部材と、これら筒状部材の端板のない側の開放端を互いに対向させ て配置される連結部材とを備える緩衝装置であって、この連結部材を筒状部材の 夫々の対向端面に結合して一体化させ、筒状部材の内部に形成される中空室の隔 壁とすると共に、それら中空室を連通されるための連通孔が形成され、中空室に は、その最大総容積よりも少ない量の液体が封入され、残りの空間には不活性ガ スが充填されている構造によって、中空室に封入された液体に加わる外力のうち 、小振幅のものは不活性ガスが圧縮されることによって吸収され、大振幅のもの は液体が連通孔を通って一方の中空室から他方の中空室へ流入する際のエネルギ 消費によって減衰されるので、エアサスペンションと同じ機能を発揮させること ができ、振動減衰効果を向上させることができる緩衝装置が提案されている。
【0010】 また、特開昭59−166737号公報に開示されているように、2つのゴム 弾性体を対向させ、その間に仕切板を介在させて液室を形成すると共に、仕切板 に小孔を穿孔して液室を連通させる構造において、一方のゴム弾性体にストッパ ーを装設し、このゴム弾性体が一定値以上変位したときに、ストッパーが他方の ゴム弾性体のフランジ部に当たって一体連係できるようにした構成とすることに よって、低周波振動に対しては、ストッパーがフランジに当たって大きなバネ定 数を得るので、大きな減衰性能を発揮でき、高周波振動に対しては、ストッパー がフランジ部に当たらないのでバネ定数を小さくでき、低い減衰性能を維持でき るようにした液封入防振装置が提案されている。
【0011】 また、特開昭60−139507号公報に開示されているように、略同心状に 配置される内筒及び外筒と、これら内、外筒間に装填される弾性体とを備え、こ の弾性体内に内筒を境にして対向配置される2つ以上の液体室を形成し、これら 各液体室を介して連通するようにした懸架アームを車体に支持する筒状ブッシュ において、弾性体内の一部に気体を封入した構成とすることによって、液体室内 の液圧変化が、封入された気体の体積変化によって許容されるため、振動入力に 対する液体室内のバネ定数を低下させることができ、液柱共振における振動遮断 機能の周波数の設定自由度を向上させた筒状ブッシュが提案されている。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記のように構成される各従来例において、特に、第2及び第 3世代の構成では、液室を仕切る仕切部材の一部に弾性材料で構成されるゴム膜 を形成したり、エンジン側に取付けられる部材に傘状部材を設ける必要があり、 製造コストが上がるという問題がある。
【0013】 また、上述の実開昭60−65444号に開示される技術では、混入した空気 の影響を除去するため小さなサブオリフィスを介して残留空気を蓄積する空気室 を形成した構造である。しかしながら、この構造では、騒音が問題となる周波数 領域において、サブオリフィス内は、流体共振より高い状態、即ち、目詰まりの 状態となっているため、この残留空気は騒音の低減にはほとんど効果を発揮しな い構造である。
【0014】 また、上述の特開昭59−166737号に開示される技術は、図18に示す 如く従来のダイヤフラムの代替として気体を利用した構造である。しかしながら 、この構造における気体室は、弾性体で構成される液体室の一部を利用した構造 であるため、装置が大型化してしまうという欠点があった。 また、上述の特開昭60−139507号に開示される技術は、一体的な構成 の筒状ブッシュであるため、両室を構成する弾性体はバネとして作用するが、オ リフィスが目詰まりした場合、一方の液体室のみに気体を封入した構成では、弾 性体のバネ定数が高すぎて振動の低減を十分に行うことができないという欠点が ある。また、この欠点を回避するために、両室のバネ定数を小さくすることが考 えられるが、構造的に両室を夫々異なるバネ定数の弾性体で構成することは困難 である。更に、下室にも気体を封入することが考えられるが、この場合、車体へ の組み付け時や振動等により、一方の液室に封入された気体がオリフィスを介し て他方の液室内に流入する恐れがあり、仮にこのような状態になった場合、上記 の欠点を解消できず、封入された気体の管理が極めて難しいという問題がある。
【0015】 また、上述の実願昭54−067971号に開示される技術では、筒状部材は どちらも伸縮可能な材料で構成されているので、小振幅の高周波振動については 封入されたガスが圧縮することによって吸収し、大振幅の低周波振動については 筒状部材の伸縮による液体の移動によって吸収できる構造としている。しかしな がら、例えば、瞬間的に大きな力が加わる場合(大振幅且つ高周波)、エンジン の振動を防止するためにはバネ定数を大きく設定すればよいが、この場合、筒状 部材の伸縮量が少なくなり大振幅の振動を吸収できなくなる。逆に、バネ定数を 小さく設定すると、筒状部材の弾性による変位量が大きくなり高周波振動を防止 できなくなるという欠点がある。また、筒状部材の形状によって減衰特性等を設 定しているので、車両毎のチューニングが難しいという問題点が生じる。
【0016】 従って、本考案の自動車用エンジンマウントは、上記の事情に鑑みてなされた ものであり、その目的とするところは、マウントの組立に要する部品点数を削減 し、低コストな自動車用エンジンマウントを提供することである。 また、気体の充填量のみで特性を変化させることができ、個別車種への対応が 容易となる自動車用エンジンマウントを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本考案の自動車用エンジンマウ ントは、請求項1に記載の考案では、上下端に夫々開口部を有する円筒状のケー ス部材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材と、弾性を有する薄膜部材で 形成されたダイヤフラムとを有し、該ゴム部材とダイヤフラムとにより前記ケー ス部材の上下端の開口部を夫々封じることで該ケース部材の内部に流体及び気体 を封入するための主室を形成し、前記ゴム部材とダイヤフラムとの伸縮によって 振動を吸収する自動車用エンジンマウントであって、前記ゴム部材に取付けられ 、自動車のエンジン側に接続されるエンジン側接続部材と、前記自動車の車体側 に接続される車体側接続部材と、前記主室を少なくとも上下に第1と第2の副室 に仕切ると共に、該第1と第2の副室を連通するオリフィス通路を有する仕切部 材とを備え、前記ゴム部材の有するバネ定数は、前記ダイヤフラムの有するバネ 定数より高く設定され、前記第1の副室の上部には、予め決定された量の気体が 注入されていることを特徴としている。
【0018】 また、好ましくは、請求項2に記載の考案では、前記気体は、空気又は窒素ガ ス又は不活性ガスであることを特徴としている。 また、好ましくは、請求項3に記載の考案では、前記予め決定された量とは、 特定高周波数以上の振動を軽減する量であることを特徴としている。 また、好ましくは、請求項4に記載の考案では、上下端に夫々開口部を有する 円筒状のケース部材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材と、弾性を有す る薄膜部材で形成されたダイヤフラムとを有し、該ゴム部材とダイヤフラムとに より前記ケース部材の上下端の開口部を夫々封じることで該ケース部材の内部に 流体及び気体を封入するための主室を形成し、前記ゴム部材とダイヤフラムとの 伸縮によって振動を吸収する自動車用エンジンマウントであって、前記ゴム部材 に取付けられ、自動車のエンジン側に接続されるエンジン側接続部材と、前記自 動車の車体側に接続される車体側接続部材と、前記主室を少なくとも上下に第1 と第2の副室に仕切ると共に、該第1と第2の副室を連通するオリフィス通路を 有する仕切部材とを備え、前記エンジン側接続部材は、前記第1の副室の上部に 配置されると共に、前記気体を滞留させるための下方に開口部が形成された凹部 を有し、前記凹部には、予め決定された量の気体が注入され、前記凹部内におけ る流体の共振周波数は、前記オリフィス通路内における流体の共振周波数より大 きい値に設定されることを特徴としている。
【0019】 また、好ましくは、請求項5に記載の考案では、前記気体は、空気又は窒素ガ ス又は不活性ガスであることを特徴としている。 また、好ましくは、請求項6に記載の考案では、前記予め決定された量とは、 特定高周波数以上の振動を軽減する量であることを特徴としている。 また、好ましくは、請求項7に記載の考案では、一端に開口部を有する円筒状 のケース部材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材とを有し、該ゴム部材 により前記ケース部材の開口部を封じることで該ケース部材の内部に流体及び気 体を封入するための主室を形成し、前記ゴム部材の伸縮によって振動を吸収する 自動車用エンジンマウントであって、前記ゴム部材とケース部材のいずれか一方 に自動車のエンジン側が接続され、他方に前記自動車の車体側が接続され、前記 主室は、仕切部材によって少なくとも上下に第1と第2の副室に仕切られ、該仕 切部材には、前記第1と第2の副室とを連通するためのオリフィス通路が形成さ れ、前記仕切部材は、弾性を有する部材で形成されたガタ部材を有し、前記第1 と第2の副室のいずれか一方に予め決定された量の気体が封入されることにより 、前記振動が、前記オリフィス内を通過する流体と、前記ガタ部材を介して前記 気体に伝達され、前記気体の収縮により振動が吸収されることを特徴としている 。
【0020】 また、好ましくは、請求項8に記載の考案では、前記気体は、空気又は窒素ガ ス又は不活性ガスであることを特徴としている。 また、好ましくは、請求項9に記載の考案では、前記ガタ部材は、前記特定高 周波数以上の振動を軽減することを特徴としている。 また、好ましくは、請求項10に記載の考案では、一端に開口部を有する円筒 状のケース部材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材とを有し、該ゴム部 材により前記ケース部材の開口部を封じることで該ケース部材の内部に流体及び 気体を封入するための主室を形成し、前記ゴム部材の伸縮によって振動を吸収す る自動車用エンジンマウントであって、前記ゴム部材とケース部材のいずれか一 方に自動車のエンジン側が接続され、他方に前記自動車の車体側が接続され、前 記主室は、仕切部材によって少なくとも上下に第1と第2の副室に仕切られ、該 仕切部材には、前記第1と第2の副室とを連通するためのオリフィス通路が形成 され、前記第1と第2の副室には、夫々予め決定された量の気体が封入され、前 記第1の副室を前記オリフィス通路を介してのみ振動が入力されるように設定す ることにより、前記第1の副室の気体は、前記振動の低周波を吸収し、前記第2 の副室の気体は、前記振動の高周波を夫々吸収することを特徴としている。
【0021】 また、好ましくは、請求項11に記載の考案では、前記気体は、空気又は窒素 ガス又は不活性ガスであることを特徴としている。 また、好ましくは、請求項12に記載の考案では、前記予め決定された量とは 、特定高周波数以上の振動を軽減する量であることを特徴としている。 また、好ましくは、請求項13に記載の考案では、前記気体は、該副室間に形 成された微小な連通孔によって、該副室間を通気可能であることを特徴としてい る。
【0022】
【作用】
以上のように、この考案に係わる自動車用エンジンマウントは構成されている ので、請求項1に記載の考案によれば、ゴム部材の有するバネ定数は、ダイヤフ ラムの有するバネ定数より高く設定され、第1の副室の上部には、予め決定され た量の気体が注入されていることにより、自動車用エンジンマウントとしてのバ ネの伝達特性を最適値に設定することができる。
【0023】 また、請求項2に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、材 料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を防 止でき、特性を維持できる。 また、請求項3に記載の考案によれば、気体の封入量を特定高周波数以上の振 動を軽減する量にすることによって、従来用いられていたゴム膜を廃止できる。
【0024】 また、請求項4に記載の考案によれば、エンジン側接続部材に気体を滞留させ るための凹部を形成し、この凹部内における流体の共振周波数は、オリフィス通 路内における流体の共振周波数より大きい値に設定されることによって、凹部内 を特定高周波振動を吸収する高周波デバイスとして機能させることができる。 また、請求項5に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、材 料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を防 止でき、特性を維持できる。
【0025】 また、請求項6に記載の考案によれば、気体の封入量を特定高周波数以上の振 動を軽減する量にすることによって、従来用いられていたゴム膜を廃止できる。 また、請求項7に記載の考案によれば、オリフィス通路が形成された仕切部材 は、弾性を有するガタ部材を有することによって、オリフィスと高周波デバイス とを一体的に構成でき、部品コストを低減できる。
【0026】 また、請求項8に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、材 料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を防 止でき、特性を維持できる。 また、請求項9に記載の考案によれば、ガタ部材により特定高周波数以上の振 動を軽減することによって、ガタ部材を高周波のエアデバイスとして機能させる ことができる。
【0027】 また、請求項10に記載の考案によれば、主室を少なくとも第1と第2の副室 に仕切り、第1の副室をオリフィス通路を介してのみ振動が入力されるよう設定 することによって、夫々の副室にゴム膜とダイヤフラムと同等の機能を付与する ことができる。 また、請求項11に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、 材料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を 防止でき、特性を維持できる。
【0028】 また、請求項12に記載の考案によれば、気体の封入量を特定高周波数以上の 振動を軽減する量にすることによって、従来用いられていたゴム膜を廃止できる 。 また、請求項13に記載の考案によれば、2つの副室は、これら副室に形成さ れた微小な連通孔によって副室間を通気可能であるので、振動がない状態で、気 体を均一に保ち、振動が付加されるとダイヤフラム及びエアデバイスとして機能 させることができる。
【0029】
【実施例】
以下に本考案の実施例につき、添付の図面を参照して詳細に説明する。 [第1実施例] 図1Aは、本考案に基づく第1実施例の自動車用エンジンマウントの断面図で ある。また、図1Bは、図1Aの自動車用エンジンマウントの要部を簡略化して 示したモデル図である。図1A、図1Bにおいて、本実施例で用いる自動車用エ ンジンマウント100は、エンジンルーム内の所定箇所においてエンジンを支持 し、エンジンから発生する振動を吸収する働きを有する。エンジンマウント10 0は、エンジン側に取付けられる接続部材1と、マウント本体2と、車体側に取 付けられる接続部材3とによりその外形を構成している。接続部材1は、その一 端部をエンジンにボルト等によって固定すると共に、他端部には、弾性材料で構 成された断面円形のゴム部材4を取付けるための固定部5が形成されている。ま た、固定部5の上部には、薄い円盤状のストッパ6が環着されている。マウント 本体2は、円筒形状のカップを逆さまにした形状であり、上部が開口した形状の 開口部を備える。また、マウント本体2には、開口部から上部に延設されたフラ ンジ部2aが形成されている。マウント本体2の下部には、車体のシャシ等に固 定するための接続部材3が設けられている。ゴム部材4が取付けられた固定部5 は、マウント本体2の開口部の内面にゴム部材4が密着するように嵌合され、固 定される。このゴム部材4を取付けることによって、マウント本体2の内部に液 室10が形成される。液室10は、マウント本体2の内部に設けられた仕切部材 7によって、上部液室10aと下部液室10bに分割され、夫々に液体Lが封入 される。また、仕切り部材7には、上部液室10aと下部液室10bとの間を連 通し、封入された液体Lが両液室間を流入及び流出できるように、ら旋状に形成 されたオリフィス8が形成されている。また、仕切部材7とマウント本体2の低 部との間には、弾性材料(例えば、ゴム等)で構成されたドーム状のダイヤフラ ム9が設けられ、下部液室10bは、仕切部材7とダイヤフラム9とによって構 成される。マウント本体2の低部は大気開放されていて、ダイヤフラム9が液室 10b内の液体Lの圧力によって、ある程度伸縮可能なように構成されている。 また、上部液室10aには、所定量の気体Gが封入されている。この気体Gは、 液室10に封入された液体Lに溶解しにくい特性を有する不活性ガスや、ヘリウ ムガス等であり、約1〜3cc程度封入される。この気体の封入量は、エンジンの 重量や車種によって、夫々異なるものである。また、エンジンの振動によってこ のゴム部材4の変位量が必要以上に大きくなると、マウント本体2に設けられた フランジ部2aとストッパ6とが当接して、ゴム部材4の変位を抑制する。
【0030】 <第1実施例の構成での伝達特性> 上記の構成において、ゴム部材4は、エンジンを支持する支持機能と共に、エ ンジンやシャシから発生する振動を吸収する防振機能を備えている。一般に、エ ンジンを支持する支持剛性が高くなると、液室の拡張しにくさを表す拡張剛性も 大きな値となり、それに伴って伝達特性が大きな値となるため、制振機能が悪化 する(エンジン振動が伝わりやすくなる)。この拡張剛性を低くするために気体 が封入されている。封入された気体Gは、その気体自身の圧縮特性によって、ゴ ム部材の変位による液室10aの拡張剛性を低くする働きがあり、低周波領域及 び高周波領域での伝達特性を小さくしている。
【0031】 <第1実施例の構成での減衰特性> 低周波振動では、各液室10a、10b内に封入された液体Lは、ゴム部材4 の変位によってオリフィス8を介して上部液室10aと下部液室10bとの間を 移動するが、ある特定周波数になると、液体Lがオリフィス内で共振現象による 目詰まりを起こし、各液室間を移動しない状態となる。即ち、オリフィス内の液 体共振によって、特定領域のみの減衰を高める働きがある。しかしながら、伝達 特性が高くなると減衰が極大値となる周波数が高くなって、エンジンの制振機能 に問題が生じる。従って、気体Gを封入し、低周波の特定領域での伝達特性を低 下させる(即ち、拡張剛性を低くする)ことによって、高い減衰特性が得られ、 制振機能が向上するように構成されている。
【0032】 [第2実施例] 図2Aは、本考案に基づく第2実施例の自動車用エンジンマウントの断面図で ある。また、図2Bは、図2Aの自動車用エンジンマウントの要部を簡略化して 示したモデル図である。図2A、図2Bにおいて、第2実施例で用いる自動車用 エンジンマウント200は、第1実施例のゴム部材4を固定する固定部5が上部 液室10aの一部となり、エア室205を構成している。このエア室205は、 コップの開口部を逆さまに向けたような状態で取付けられ、開口部の断面積はオ リフィス8の断面積より大きく、且つ液室10aの断面積より小さく形成されて いる。また、このエア室205は、上部に気体Gが注入され、液室10aとの通 路となっている。エア室205内の液体と気体とは、特定周波数において、液柱 共振するエアデバイス220として機能している。その他、上記実施例と同一部 材は、同一の機能を有するものとして同一番号を付与しその説明は省略する。
【0033】 <第2実施例での伝達特性> 上記第2実施例の構成において、エアデバイス部220に封入された気体Gは 、第1実施例の場合と同様に、その気体自身の圧縮特性によって、ゴム部材の変 位による液室10aの拡張剛性を低くする働きがあり、低周波領域及び高周波領 域での伝達特性を小さくしている。しかしながら、車両は、車体やブラケット等 の共振現象によって、高周波の特定周波数領域で音や振動が大きくなる特性があ り、従来では、ダイナミックダンパ等で対処していた。このダイナミックダンパ に代わるものがエアデバイス部220である。エアデバイス部220内では、注 入された気体Gの圧縮特性によって、高周波の特定周波数領域で液柱共振現象が 発生する。エアデバイス部の通路内の液柱共振周波数は、オリフィス内の液体共 振周波数よりも高い値に設定されているので、この液柱共振現象を利用すること によって、高周波の特定周波数領域での伝達特性を小さくできるのである。
【0034】 <第2実施例の構成での減衰特性> 第2実施例の構成においても、第1実施例の場合と同様の作用、即ち、気体G をエア室205に注入し、液柱共振周波数より低い低周波の特定領域での伝達特 性を低下させる(即ち、拡張剛性を低くする)ことによって、高い減衰特性が得 られ、制振機能が向上するように構成されている。
【0035】 [第3実施例] 図3Aは、本考案に基づく第3実施例の自動車用エンジンマウントの断面図で ある。また、図3Bは、図3Aの自動車用エンジンマウントの要部を簡略化して 示したモデル図である。図3A、図3Bにおいて、第3実施例で用いる自動車用 エンジンマウント300は、第1及び第2実施例で採用した仕切部材7とダイヤ フラム9とを廃止し、第2実施例におけるエア室205の周囲を延長し、新たに オリフィス308を設けたものである。また、エア室305の中央部には、下部 液室310aと上部液室310bとを仕切る仕切部材が設けられている。但し、 第3実施例での下部液室310aは、その働きから第1実施例、第2実施例での 上部液室10aに相当し、上部液室310bについても同様である。更に、仕切 部材には、上下方向に所定量変位可能なガタ部材320が設けられている。ガタ 部材320は、ゴム等の弾性体で構成されている。その他、上記各実施例と同一 部材は、同一の機能を有するものとして同一番号を付与しその説明は省略する。
【0036】 <第3実施例の構成での伝達特性> 上記第3実施例の構成において、ガタ部材320は、第1実施例の場合と同様 の機能を備えている。即ち、このガタ部材320が上下方向に僅かに移動するこ とによって、液室310bの拡張剛性を低くする働きがあり、低周波領域及び高 周波領域での伝達特性を小さくしている。また、上部液室310a内に注入され た気体Gが、その気体の圧縮特性によって、ある程度伸縮するダイヤフラムの働 きを有している。
【0037】 <第3実施例の構成での減衰特性> 第1実施例、第2実施例の場合と同様に、ガタ部材320が、僅かに上下方向 に移動することによって、低周波の特定領域での伝達特性を低下させる(即ち、 拡張剛性を低くする)ことによって、高い減衰特性が得られ、制振機能が向上す るように構成されている。
【0038】 [第4実施例] 図4Aは、本考案に基づく第4実施例の自動車用エンジンマウントの断面図で ある。また、図4Bは、図4Aの自動車用エンジンマウントの要部を簡略化して 示したモデル図である。図4A、図4Bにおいて、第4実施例で用いる自動車用 エンジンマウント400は、第3実施例のガタ部材を廃止し、エア室405を仕 切板421、431で仕切って、エア室420、430を形成している。また、 エア室405内部にあって、エア室420、430以外の部分は、第2実施例の 場合と同等の機能を有するエアデバイス部450を形成している。仕切板421 、431には、微小な連通孔440が形成され、気体Gが各エア室及びエアデバ イス部において均一となるように移動可能に構成されている。その他、上記各実 施例と同一部材は、同一の機能を有するものとして同一番号を付与しその説明は 省略する。
【0039】 <第4実施例での伝達特性> 上記第4実施例の構成において、エアデバイス部450に注入された気体Gは 、第2実施例の場合と同様に、その気体自身の圧縮特性によって、ゴム部材の変 位による液室410の拡張剛性を低くする働きがあり、低周波領域及び高周波領 域での伝達特性を小さくしている。エアデバイス部450内では、注入された気 体Gが圧縮特性によって、高周波の特定周波数領域で液柱共振現象が発生する。 エアデバイス部450の通路内の液柱共振周波数は、オリフィス内の液体共振周 波数よりも高い値に設定されているので、この液柱共振現象を利用することによ って、高周波の特定周波数領域での伝達特性を小さくできるのである。また、液 室420、430内とエアデバイス部450とを連通孔で連通しているので、気 体Gが各液室間を圧力が均一になるように移動する。この気体の圧縮特性によっ て、ある程度伸縮するダイヤフラムの働きを有している。
【0040】 <第4実施例の構成での減衰特性> 第3実施例の場合と同様に、エアデバイス450内部の気体Gが、連通孔44 0を介してエア室420、430間を移動することによって、低周波の特定領域 での伝達特性を低下させる(即ち、拡張剛性を低くする)ことができ、高い減衰 特性が得られ、制振機能が向上するように構成されている。
【0041】 <流体マウントの原理> 次に、上記各実施例で用いる流体型エンジンマウントの原理について説明する 。 図5は、第2実施例のエンジンマウントのモデル図であり、図6は、図5の等 価回路図である。また、図26は、空気バネのモデル図であり、図26に示す空 気バネのバネ定数kは、体積V0、圧力P0、断面積Aとすると、ポリトロープ指 数γを用いて、図27に示す式によって表すことができる。図5、図6及び図2 7において、エアデバイス内の流体の質量Md及び液室内の流体の質量Meは、 下記に示す式1、2によって表されるので、 Md=ρbL…(1) Me=ρal…(2) ρ;流体密度、 L;エアデバイス部の長さ、 l;オリフィスの長さ、 上記式1、2によって定義される流体質量を用いて、図6の等価回路図では、 下記に示す数1の運動方程式が成立する。
【0042】
【数1】 また、数1において、モデル図と等価な質量MD、MEは、下記式3によって表 される。 (式3) MD=(A/b)2d E=(A/a)2e また、モデル図と等価な減衰CD、CEは、下記式4によって表される。
【0043】 (式4) CD=(A/b)2dE=(A/a)2e また、モデル図と等価なバネ定数KDは、図27によれば、式5によって表さ れる。
【0044】 KD=(A/b)2d=(A/b)2(γP02/V0)=γP02/V0 …( 5) また、モデル図における等価な変位量は、式6によって表される。 (式6) YD=(b/A)ydE=(a/A)ye 以上の式3〜式6を用いて数1に示す運動方程式をラプラス変換によって解く と、下記に示す数2が成り立つ。
【0045】
【数2】 図7に示すように、図6のモデル図における各パラメータを設定すると、図8 、図9に示すような結果が得られる。図8は、第2実施例のエンジンマウント2 00の伝達特性を示している。また、図9は、減衰特性を示している。尚、図7 、図8、図9に示されているM0とは、従来の第2世代の構成のエンジンマウン トの特性を示している。第2実施例で説明したように、エアデバイス部220に 封入された気体Gを1ccとすると、エアデバイス部220内では、注入された気 体Gの圧縮特性によって、高周波の特定周波数領域で液柱共振現象が発生する。 エアデバイス部の通路内の液柱共振周波数は、オリフィス内の液体共振周波数よ りも高い値に設定されているので、この液柱共振現象を利用することによって、 高周波の特定周波数領域(図8の400Hz付近)での伝達特性を小さくできる のである。また、気体Gをエア室205に注入し、液柱共振周波数より低い低周 波の特定領域での伝達特性を低下させる(図8に示す10〜20Hz付近)こと によって、高い減衰特性が得られ(図9に示す10〜20Hz付近)、制振機能 が向上するように構成されている。
【0046】 図10は、第4実施例のエンジンマウントのモデル図であり、図11は、図1 0の等価回路図である。図10、図11において、エアデバイス内及び液室内の 流体の質量は、上記に示す式1、2によって表されるので、上記式1、2によっ て定義される流体質量を用いて、図11の等価回路図では、下記に示す数3の運 動方程式が成り立つ。
【0047】
【数3】 また、数3において、モデル図と等価な質量MD、MEは、下記式7によって表 される。 (式7) MD=(A/b)2d E=(A/a)2e また、モデル図と等価な減衰CD、CEは、下記式8によって表される。
【0048】 (式8) CD=(A/b)2dE=(A/a)2e また、モデル図と等価なバネ定数KDは、図27によれば、式9によって表さ れる。
【0049】 KD=(A/b)2d=(A/b)2(γP02/VD)=γP02/VD …( 9) また、モデル図における等価な変位量は、式10によって表される。 (式10) YD=(b/A)ydE=(a/A)ye また、モデル図における等価なダイヤフラムのバネ定数は、式11によって表 される。
【0050】 KB=γP02/VB …(11) 以上の式7〜式11を用いて数3に示す運動方程式をラプラス変換によって解 くと、下記に示す数4が成り立つ。
【0051】
【数4】 また、オリフィス部及びデバイス部の固有振動数ωE、ωDは、下記に示す式1 2、13によって表される。 ωE=[KA・KD/(KA+KD)+KB}/ME1/2/2π …(12) ωD=[(KA+KD)/MD1/2/2π …(13) 図12に示すように、第4実施例のエンジンマウント400の各パラメータを 設定すると、図13、図14に示すような結果が得られる。図13は、伝達特性 を示している。また、図14は減衰特性を示している。尚、図12、図13、1 4において、M2のグラフは実施例4の構成によるエアデバイスにて制振してい るものの各特性、M3は制振部材が設けられていないものの各特性、M1ベース はエアデバイスの代わりにダイナミックダンパを設けることによって制振してい るものの各特性を夫々表している。第4実施例で説明したように、封入された気 体Gを100ccとすると、エアデバイス部450内では、注入された気体Gの圧 縮特性によって、高周波の特定周波数領域で液柱共振現象が発生する。エアデバ イス部450の通路内の液柱共振周波数は、オリフィス内の液体共振周波数より も高い値に設定されているので、この液柱共振現象を利用することによって、高 周波の特定周波数領域(図13の150Hz付近)での伝達特性を小さくできる のである。また、気体Gが各エア室420、430間を移動し、液柱共振周波数 より低い低周波の特定領域での伝達特性を低下させる(図13に示す100〜2 00Hz付近)ことによって、高い減衰特性(Tanδ)が得られ(図14に示 す20Hz及び200Hz付近)、制振機能が向上するように構成されている。
【0052】 <ダイナミックダンパとの比較> 第4実施例の構成を基本として、エアデバイスをダイナミックダンパ(D/D )に置き換えた場合、図15に示すような等価モデルとなる。尚、図15におい て、ksは、流体マウントとダイナミックダンパとの接続に用いるゴム部材のバ ネ定数、CSは、流体マウントとダイナミックダンパとの接続に用いるゴム部材 の減衰力を表す定数、MTは、流体マウントとダイナミックダンパとの接続に用 いるゴム部材の質量、md/dは、ダイナミックダンパの質量、kd/dは、ダイナミ ックダンパのバネ定数、Cd/dは、ダイナミックダンパの減衰力を表す定数、xT は、流体マウントの変位、FTは、流体マウントに付与される力、Z0は、流体マ ウントとダイナミックダンパとの接続に用いるゴム部材の変位を夫々表している 。図15の等価モデルに基づいて、運動方程式を作り、ラプラス変換を用いて下 記式17、18に示す等価バネKF、等価減衰CFを用いてラプラス変換により求 める。
【0053】 KF=Re(F/x0) …(17) CF=Im(F/x0)/ω…(18) 求められた等価式を解き、図16に示す各パラメータを代入することによって 、図17に示すような結果を得ることができる。図17からわかるように、第4 実施例のエアデバイスを備えた構成(図17に示すM2)は、D/Dを備えた構 成のもの(図17に示すM1ベース)に非常に近い伝達特性を備えている。即ち 、第4実施例のエアデバイスの代わりに、ダイナミックダンパを設けた構成にし ても同様の効果を発揮することができる。
【0054】 <従来技術との比較> 一般に、流体マウントでは、連通孔(オリフィス)内での液柱共振の発生や流 体の粘性抵抗等に影響される外力の振幅や周波数によって流体の流れ方が変化す る。例えば、ゆっくりとしたスピードで外力が付与されると、液柱共振や粘性抵 抗の影響が小さく、流体は高圧側から低圧側へ移動する。一方、液柱共振周波数 よりも高い周波数で外力が付与されると、ほとんど流体がオリフィス内を流れな い状態(目詰まりの状態)となる。
【0055】 従って、本考案のエンジンマウントと、従来技術例として挙げた特開昭59− 166737号及び特開昭60−139507号に開示された構造との異なる点 は、ゆっくりとしたスピードで外力を付与した場合、本考案のエンジンマウント では、液体の流出する側に気体を充填しているのに対し、従来技術では、流体の 流入する側に気体を充填している点である。即ち、その構造が根本的に異なって いるのである。
【0056】 これらを性能面から比較すると、流体の流入や流出という現象は、気体室を形 成する拡張バネのバネ定数の大きさの違いから生じるものである。即ち、流体は 、拡張バネのバネ定数の大きい側から小さい側へ移動すると考えられる。従って 、騒音が発生する領域となる高周波領域では、オリフィスは、目詰まりの状態に なっているため拡張バネのバネ定数が大きいほど騒音を伝えやすくなる。即ち、 本考案のエンジンマウントでは、拡張バネのバネ定数の大きい側に気体を充填し ているため、この大きい側のバネ定数を低下させる(伝達特性を小さく設定する )ことにより大きな騒音低減効果を発揮するのに対し、従来技術に開示された構 成では、拡張バネのバネ定数の小さい側に気体を充填しているため、騒音低減効 果が小さいものとなるという性能面での違いがある。
【0057】 [製造方法] 次に、上記各実施例で説明したエンジンマウントの製造方法を説明する。尚、 上記各実施例で説明した部材は、夫々構成部材としてすでに製造されているもの とする。 <第1、第2、第4実施例の製造方法> 先ず、マウント本体の内部に流体を注入する。
【0058】 マウント本体の内部に混入している不要な空気を遮断又は排出する。 予め決定された量の気体をマウント本体の内部に封入する。但し、封入され る気体は、不活性ガスであり、予め決定された量とは、所定周波数以上の振動を 軽減する量である。 この状態で、マウントを圧縮し、密封する。このようにマウントに圧力を付 与することによって、無負荷時での液室内の負圧によって気体を封じ込めておき 、エンジン搭載時には液室内部が大気圧となりガスバネとして作用させる。尚、 での気体の封入では、予め封入する量の気体が内部に注入された風船玉のよう なものをマウント本体の内部に投入してもよい。
【0059】 以上説明したように、上記各実施例の自動車用エンジンマウントによれば、液 室内に所定の気体を封入することによって、従来のように第2世代のマウントに 用いていたゴム膜の機能(拡張剛性の設定)を気体に付与することができる。 従来、第3世代の傘状部材により行っていた特定周波数での伝達特性の低下を 、適量の気体を封入し、且つ液柱共振を利用することによって実現できる。
【0060】 封入された気体の圧縮性を利用することによって、ダイヤフラムを廃止でき、 部品点数の削減と低コスト化を実現できる。 気体の充填量に基づいて特性を変化させられるため、開発段階での個別車種へ の対応が容易となる。 尚、本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施例を修正又は変形したも のに適用可能である。例えば、本実施例では、液室内に封入する気体として、不 活性ガスを用いたが、封入される流体と気体との組み合わせは、互いに溶解しに くいものであれば、不活性ガスに限定されるものではない。
【0061】
【考案の効果】
以上説明のように、本考案の自動車用エンジンマウントに係わる請求項1に記 載の考案によれば、ゴム部材の有するバネ定数は、ダイヤフラムの有するバネ定 数より高く設定され、第1の副室の上部には、予め決定された量の気体が注入さ れていることにより、自動車用エンジンマウントとしてのバネの伝達特性を最適 値に設定することができる。
【0062】 また、請求項2に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、材 料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を防 止でき、特性を維持できる。 また、請求項3に記載の考案によれば、気体の封入量を特定高周波数以上の振 動を軽減する量にすることによって、従来用いられていたゴム膜を廃止できる。
【0063】 また、請求項4に記載の考案によれば、エンジン側接続部材に気体を滞留させ るための凹部を形成し、この凹部内における流体の共振周波数は、オリフィス通 路内における流体の共振周波数より大きい値に設定されることによって、凹部内 を特定高周波振動を吸収する高周波デバイスとして機能させることができる。 また、請求項5に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、材 料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を防 止でき、特性を維持できる。
【0064】 また、請求項6に記載の考案によれば、気体の封入量を特定高周波数以上の振 動を軽減する量にすることによって、従来用いられていたゴム膜を廃止できる。 また、請求項7に記載の考案によれば、オリフィス通路が形成された仕切部材 は、弾性を有するガタ部材を有することによって、オリフィスと高周波デバイス とを一体的に構成でき、部品コストを低減できる。
【0065】 また、請求項8に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、材 料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を防 止でき、特性を維持できる。 また、請求項9に記載の考案によれば、ガタ部材により特定高周波数以上の振 動を軽減することによって、ガタ部材を高周波のエアデバイスとして機能させる ことができる。
【0066】 また、請求項10に記載の考案によれば、主室を少なくとも第1と第2の副室 に仕切り、第1の副室をオリフィス通路を介してのみ振動が入力されるよう設定 することによって、夫々の副室にゴム膜とダイヤフラムと同等の機能を付与する ことができる。 また、請求項11に記載の考案によれば、封入する気体を空気とすることで、 材料コストを低減でき、窒素ガス又は不活性ガスにすることで、流体への溶解を 防止でき、特性を維持できる。
【0067】 また、請求項12に記載の考案によれば、気体の封入量を特定高周波数以上の 振動を軽減する量にすることによって、従来用いられていたゴム膜を廃止できる 。 また、請求項13に記載の考案によれば、2つの副室は、これら副室に形成さ れた微小な連通孔によって副室間を通気可能であるので、振動がない状態で、気 体を均一に保ち、振動が付加されるとダイヤフラム及びエアデバイスとして機能 させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本考案に基づく第1実施例の自動車用エンジ
ンマウントの断面図である。
【図1B】図1Aの自動車用エンジンマウントの要部を
簡略化して示したモデル図である。
【図2A】本考案に基づく第2実施例の自動車用エンジ
ンマウントの断面図である。
【図2B】図2Aの自動車用エンジンマウントの要部を
簡略化して示したモデル図である。
【図3A】本考案に基づく第3実施例の自動車用エンジ
ンマウントの断面図である。
【図3B】図3Aの自動車用エンジンマウントの要部を
簡略化して示したモデル図である。
【図4A】本考案に基づく第4実施例の自動車用エンジ
ンマウントの断面図である。
【図4B】図4Aの自動車用エンジンマウントの要部を
簡略化して示したモデル図である。
【図5】第2実施例のエンジンマウントのモデル図であ
る。
【図6】図5の等価回路図である。
【図7】図6のモデル図における各パラメータの設定例
を示す図である。
【図8】図6の仕様での第2実施例のエンジンマウント
200の伝達特性を示す図である。
【図9】図6の仕様での第2実施例のエンジンマウント
200の減衰特性を示す図である。
【図10】第4実施例のエンジンマウントのモデル図で
ある。
【図11】図10の等価回路図である。
【図12】図11のモデル図における各パラメータの設
定例を示す図である。
【図13】図12の仕様での第4実施例のエンジンマウ
ント400の伝達特性を示す図である。
【図14】図12の仕様での第4実施例のエンジンマウ
ント400の減衰特性を示す図である。
【図15】第4実施例の構成を基本として、エアデバイ
スをダイナミックダンパ(D/D)に置き換えた場合の
等価回路図である。
【図16】図15のモデル図における各パラメータの設
定例を示す図である。
【図17】図16の仕様での第4実施例の構成のエンジ
ンマウントの伝達特性を示す図である。
【図18】第1世代のエンジンマウントの構成を示す断
面図である。
【図19】振動の伝達特性及び減衰特性を定義する図で
ある。
【図20】第1世代のエンジンマウントの構成による伝
達特性を示す図である。
【図21】第1世代のエンジンマウントの構成による減
衰特性を示す図である。
【図22】第2世代のエンジンマウントの構成を示す断
面図である。
【図23】第2世代のエンジンマウントの構成による伝
達特性を示す図である。
【図24】第3世代のエンジンマウントの構成を示す断
面図である。
【図25】第3世代のエンジンマウントの構成による伝
達特性を示す図である。
【図26】空気バネのモデル図である。
【図27】図26に示す空気バネのバネ定数kをポリト
ロープ指数γを用いた式によって表した図である。
【符号の説明】
1…接続部材、2…マウント本体、3…接続部材、4…
ゴム部材、5…固定部、6…ストッパ、7…仕切部材、
8…オリフィス、9…ダイヤフラム、10a、10b…
液室、205…エア室、220…エアデバイス部、31
0a、310b…液室、320…ガタ部材、410、4
20、430…エア室、440…連通孔、450…エア
デバイス部、G…不活性ガス、L…液体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 橋野 浩 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下端に夫々開口部を有する円筒状のケ
    ース部材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材
    と、弾性を有する薄膜部材で形成されたダイヤフラムと
    を有し、該ゴム部材とダイヤフラムとにより前記ケース
    部材の上下端の開口部を夫々封じることで該ケース部材
    の内部に流体及び気体を封入するための主室を形成し、
    前記ゴム部材とダイヤフラムとの伸縮によって振動を吸
    収する自動車用エンジンマウントであって、 前記ゴム部材に取付けられ、自動車のエンジン側に接続
    されるエンジン側接続部材と、 前記自動車の車体側に接続される車体側接続部材と、 前記主室を少なくとも上下に第1と第2の副室に仕切る
    と共に、該第1と第2の副室を連通するオリフィス通路
    を有する仕切部材とを備え、 前記ゴム部材の有するバネ定数は、前記ダイヤフラムの
    有するバネ定数より高く設定され、 前記第1の副室の上部には、予め決定された量の気体が
    注入されていることを特徴とする自動車用エンジンマウ
    ント。
  2. 【請求項2】 前記気体は、空気又は窒素ガス又は不活
    性ガスであることを特徴とする請求項1に記載の自動車
    用エンジンマウント。
  3. 【請求項3】 前記予め決定された量とは、特定高周波
    数以上の振動を軽減する量であることを特徴とする請求
    項1に記載の自動車用エンジンマウント。
  4. 【請求項4】 上下端に夫々開口部を有する円筒状のケ
    ース部材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材
    と、弾性を有する薄膜部材で形成されたダイヤフラムと
    を有し、該ゴム部材とダイヤフラムとにより前記ケース
    部材の上下端の開口部を夫々封じることで該ケース部材
    の内部に流体及び気体を封入するための主室を形成し、
    前記ゴム部材とダイヤフラムとの伸縮によって振動を吸
    収する自動車用エンジンマウントであって、 前記ゴム部材に取付けられ、自動車のエンジン側に接続
    されるエンジン側接続部材と、 前記自動車の車体側に接続される車体側接続部材と、 前記主室を少なくとも上下に第1と第2の副室に仕切る
    と共に、該第1と第2の副室を連通するオリフィス通路
    を有する仕切部材とを備え、 前記エンジン側接続部材は、前記第1の副室の上部に配
    置されると共に、前記気体を滞留させるための下方に開
    口部が形成された凹部を有し、 前記凹部には、予め決定された量の気体が注入され、 前記凹部内における流体の共振周波数は、前記オリフィ
    ス通路内における流体の共振周波数より大きい値に設定
    されることを特徴とする自動車用エンジンマウント。
  5. 【請求項5】 前記気体は、空気又は窒素ガス又は不活
    性ガスであることを特徴とする請求項4に記載の自動車
    用エンジンマウント。
  6. 【請求項6】 前記予め決定された量とは、特定高周波
    数以上の振動を軽減する量であることを特徴とする請求
    項4に記載の自動車用エンジンマウント。
  7. 【請求項7】 一端に開口部を有する円筒状のケース部
    材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材とを有
    し、該ゴム部材により前記ケース部材の開口部を封じる
    ことで該ケース部材の内部に流体及び気体を封入するた
    めの主室を形成し、前記ゴム部材の伸縮によって振動を
    吸収する自動車用エンジンマウントであって、 前記ゴム部材とケース部材のいずれか一方に自動車のエ
    ンジン側が接続され、 他方に前記自動車の車体側が接続され、 前記主室は、仕切部材によって少なくとも上下に第1と
    第2の副室に仕切られ、該仕切部材には、前記第1と第
    2の副室とを連通するためのオリフィス通路が形成さ
    れ、 前記仕切部材は、弾性を有する部材で形成されたガタ部
    材を有し、 前記第1と第2の副室のいずれか一方に予め決定された
    量の気体が封入されることにより、前記振動が、前記オ
    リフィス内を通過する流体と、前記ガタ部材を介して前
    記気体に伝達され、前記気体の収縮により振動が吸収さ
    れることを特徴とする自動車用エンジンマウント。
  8. 【請求項8】 前記気体は、空気又は窒素ガス又は不活
    性ガスであることを特徴とする請求項7に記載の自動車
    用エンジンマウント。
  9. 【請求項9】前記ガタ部材は、前記特定高周波数以上の
    振動を軽減することを特徴とする請求項7に記載の自動
    車用エンジンマウント。
  10. 【請求項10】 一端に開口部を有する円筒状のケース
    部材と、弾性を有する部材で形成されたゴム部材とを有
    し、該ゴム部材により前記ケース部材の開口部を封じる
    ことで該ケース部材の内部に流体及び気体を封入するた
    めの主室を形成し、前記ゴム部材の伸縮によって振動を
    吸収する自動車用エンジンマウントであって、 前記ゴム部材とケース部材のいずれか一方に自動車のエ
    ンジン側が接続され、 他方に前記自動車の車体側が接続され、 前記主室は、仕切部材によって少なくとも上下に第1と
    第2の副室に仕切られ、該仕切部材には、前記第1と第
    2の副室とを連通するためのオリフィス通路が形成さ
    れ、 前記第1と第2の副室には、夫々予め決定された量の気
    体が封入され、 前記第1の副室を前記オリフィス通路を介してのみ振動
    が入力されるように設定することにより、 前記第1の副室の気体は、前記振動の低周波を吸収し、
    前記第2の副室の気体は、前記振動の高周波を夫々吸収
    することを特徴とする自動車用エンジンマウント。
  11. 【請求項11】 前記気体は、空気又は窒素ガス又は不
    活性ガスであることを特徴とする請求項10に記載の自
    動車用エンジンマウント。
  12. 【請求項12】 前記予め決定された量とは、特定高周
    波数以上の振動を軽減する量であることを特徴とする請
    求項11に記載の自動車用エンジンマウント。
  13. 【請求項13】 前記気体は、該副室間に形成された微
    小な連通孔によって、該副室間を通気可能であることを
    特徴とする請求項11に記載の自動車用エンジンマウン
    ト。
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