JPH0674286A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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Publication number
JPH0674286A
JPH0674286A JP22435892A JP22435892A JPH0674286A JP H0674286 A JPH0674286 A JP H0674286A JP 22435892 A JP22435892 A JP 22435892A JP 22435892 A JP22435892 A JP 22435892A JP H0674286 A JPH0674286 A JP H0674286A
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JP
Japan
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liquid chamber
diaphragm
vibration
elastic body
pressure receiving
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Application number
JP22435892A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kojima
宏 小島
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立て時の部品点数を少なくすることのでき
る防振装置を得ること。 【構成】 液室28を制限通路構成部材30で受圧液室
32と副液室34とに区画する。制限通路構成部材30
の外周に、細溝36を周方向に沿って形成して第1の制
限通路38を構成し、一方を受圧液室32に連結して、
他方を副液室34に連結する。また、制限通路構成部材
30の外周に幅広溝40を周方向に沿って形成して第2
の制限通路48を構成し、一方の端部は開口部44を介
して受圧液室32に連結する。外筒16には、第2の制
限通路48の先端部側に対応する位置に、矩形孔46を
形成して弾性体22の延長部によって閉塞させ、弾性体
22に第2ダイヤフラム48の役目をさせる。第2ダイ
ヤフラム48が弾性体22の一部で形成されているため
組立て時に別途のダイヤフラムを組み付ける従来の防振
装置に比較して部品点数が少なくなり、組立ての手間も
減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両、一般産業用機械等
に用いられ、振動発生部からの振動を吸収減衰する防振
装置に係り、特に複数の副液室を備えた液体封入式の防
振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンにはエンジンと車体と
の間にエンジンマウントとしての防振装置が配設され、
エンジンの振動が車体に伝達されることを阻止するよう
になっている。
【0003】近年、この種の防振装置として、内部に液
体の封入された、所謂液体封入式防振装置が提案されて
いる。
【0004】この液体封入式防振装置の内部には液体が
充填された受圧液室及び複数個の副液室が設けられてお
り、受圧液室と副液室とは制限通路を通して互いに連通
されている。そして、エンジンの振動が防振装置に伝達
された場合には、受圧液室の液体が制限通路を通って副
液室に移動する際の通過抵抗及び液柱共振で減衰力が発
生し振動が吸収されるようになっている。
【0005】この種の液体封入式防振装置では、各副液
室にそれぞれダイヤフラムが設けられており、このダイ
ヤフラムが変形して副液室が拡縮することによって制限
通路に液体が流れるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイヤフラ
ムは副液室の数だけ必要とされ、多数の副液室を有する
防振装置では、ダイヤフラムの数が多くなり、結果とし
て防振装置の組立て時の部品点数が多くなる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、複数の副液室
を有する防振装置において、組立て時の部品点数を少な
くすることのできる防振装置を得ることが目的である。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明の防振装置は、振
動発生部及び振動受部の一方へ連結される第1の取付部
材と、振動発生部及び振動受部の他方へ連結される第2
の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部
材との間に設けられ振動発生時に変形する弾性体と、前
記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設けら
れ、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に
配設される制限通路形成部材の少なくとも一部及び前記
弾性体の少なくとも一部を隔壁として拡縮可能な受圧液
室と、前記受圧液室と連通される副液室と、前記副液室
の隔壁の一部を構成する第1のダイヤフラムと、前記第
1の取付部材と前記第2の取付部材との何れか一方に形
成された第2のダイヤフラムと、前記制限通路構成部材
に設けられ一端が前記受圧液室に連結され他端が前記第
2のダイヤフラムに面する制限通路と、を設けたことを
特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の防振装置によれば、例えばエンジン等
の振動発生源へ第1の取付部材を連結し、車体等の振動
受部へ第2の取付部材を連結すると、振動は第1の取付
部材、弾性体、第2の取付部材を介して振動受部へと支
持される。このとき、弾性体が弾性変形して受圧液室が
拡縮し、受圧液室の圧力変化により第1のダイヤフラム
が変形し、液体が受圧液室と副液室との間で行き来し、
また、第2のダイヤフラムが変形し、液体が制限通路内
を行き来して減衰力が発生することにより振動が効果的
に吸収される。この場合、受圧液室と副液室との間の液
体の通過抵抗、制限通路の液体の通過抵抗、第1のダイ
ヤフラムの剛性及び第2のダイヤフラムの剛性をそれぞ
れ異ならせしめることにより、異なる周波数の振動を吸
収することができる。
【0010】本発明の防振装置は、第2のダイヤフラム
が第1の取付部材と第2の取付部材との何れか一方に形
成されたものであるため、組立時の部品点数が少なくな
る。さらに、本発明では、弾性体の一部を延長するこに
よって弾性体と同一材料で第2のダイヤフラムを形成す
ることが可能であるばかりでなく、振動吸収用の弾性体
と分離して、振動吸収用の弾性体とは異なる材料で第2
のダイヤフラムを形成することもできる。
【0011】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明に係る防振装置10の第1実施例
を図1にしたがって説明する。
【0012】図1に示すように、この防振装置10には
第1の取付部材としての底板12が備えられている。こ
の底板12は中央下部に取付ボルト14が突出され、一
例として図示しない自動車の車体へ固定される。底板1
2の周囲は直角に屈曲された筒状の立壁部12Aとされ
ており、この立壁部12Aの上端部には直角に屈曲され
たフランジ部12Bが連続形成されている。
【0013】このフランジ部12Bは、外周がさらに直
角に屈曲されて外筒16の下端部がかしめ固定されてお
り、フランジ部12Bと外筒16の下端部との間に第1
ダイヤフラム18の周縁部が挟持されている。この第1
ダイヤフラム18と前記底板12との間は空気室20と
されている。なお、空気室20は、必要に応じて外気と
連通してもよい。
【0014】外筒16の上端部は内径がしだいに拡大さ
れた拡開部16Bとされており、内周面に弾性体22の
外周が加硫接着されている。また、弾性体22の一部は
外筒16の内周下端部の一部まで延設されて加硫接着さ
れている。
【0015】この弾性体22の上面中央部には第2の取
付部材としての支持台24の底面が加硫接着されてい
る。この支持台24は図示しないエンジンの搭載部であ
り、エンジンを固定する取付ボルト26が立設されてい
る。
【0016】ここに外筒16の内周部、弾性体22及び
第1ダイヤフラム18とによって液室28が形成されて
おり、この液室28内にはエチレングリコール等の液体
29が充填されている。
【0017】この液室28内には制限通路構成部材30
が配置されている。この制限通路構成部材30は合成樹
脂等で断面形状略ハット状に形成されており、外周面が
弾性体22の延設部を介して外筒16の内周に密着して
おり、下端部周縁部がフランジ部12Bと外筒16の下
端部との間に前述した第1ダイヤフラム18及び弾性体
22の延設部を介して挟持されている。
【0018】制限通路構成部材30には、底板12側に
凹部31が形成されており、この凹部31は、底板12
側から段階的に縮径されている。
【0019】液室28は、この制限通路構成部材30に
よって区画され、支持台24側が受圧液室32、凹部3
1側が副液室34とされている。
【0020】制限通路構成部材30の外周には、第1ダ
イヤフラム18側に断面矩形状の細溝36が周方向に沿
って形成されており、この細溝36は軸方向から見てC
字状を呈している。この細溝36の外筒16側は弾性体
22の延設部によって閉塞されて第1の制限通路38を
構成しており、一方の端部は開口部40を介して前記受
圧液室32に連結されており、他方の端部は開口部42
を介して前記副液室34に連結されている。
【0021】さらに、制限通路構成部材30の外周に
は、受圧液室32側に断面矩形状の幅広溝40が周方向
に沿って形成されている。この幅広溝40は軸方向から
見てC字状を呈している。幅広溝40の外筒16側は弾
性体22の延長部によって閉塞されて第2の制限通路4
2を構成しており、一方の端部は開口部44を介して前
記受圧液室32に連結されている。
【0022】一方、外筒16には、幅広溝40の開口部
44側とは反対側の先端部側に対応する位置に、矩形孔
46が形成されている。この矩形孔46は、前記弾性体
22の延長部によって閉塞されており、矩形孔46を閉
塞する弾性体22は、第2ダイヤフラム48の役目を有
している。
【0023】なお、第2ダイヤフラム48は、前記第1
ダイヤフラム18よりも液圧に対する剛性が高く設定さ
れている。また、この第2の制限通路48は前記第1の
制限通路38よりも断面積が大きくされているため、第
1の制限通路38よりも液体の通過抵抗が小さくされて
いる。
【0024】次に実施例の作用を説明する。この防振装
置10の底板12を一例として自動車等の車両の車体へ
固定し、支持台24にエンジンを搭載して固定すると、
エンジンの振動は支持台24、弾性体22、外筒16及
び底板12を介して自動車の車体へ支持され、弾性体2
2の内部摩擦に基づく抵抗によって振動が吸収される。
【0025】また、車両が例えば70〜80km/hで走
行した場合等にはシェイク振動(一例として15Hz未
満)が生じる。この時、振動による受圧液室32内の圧
力変化によって第1ダイヤフラム18が変形し、剛性の
高い第2ダイヤフラム48は殆ど変形することはない。
このため、液体29は第1の制限通路38内を大量に行
き来することになり、液体29が第1の制限通路38を
通過する際の抵抗及び液柱共振によって大きな損失係数
が得られ、シェイク振動が効果的に吸収される。
【0026】また、エンジンがアイドリング運転の場合
や車速が5km/h以下の場合等にはアイドル振動(一例
として20〜40Hz)が生じる。この時、第1の制限通
路38は目詰まり状態となるが、液圧によって第2ダイ
ヤフラム48が変形して、液体29が第2の制限通路4
8内で液柱共振して動ばね定数が低下するため、アイド
ル振動は効果的に吸収される。
【0027】本実施例では、第2ダイヤフラム48が弾
性体22の一部で形成されているため、従来の防振装置
のように、別途に形成されたダイヤフラムを取り付ける
必要がなく防振装置の部品点数を軽減することができ
る。また、外筒16に対して第2ダイヤフラム48が一
体に加硫接着されているため、従来の別途に形成された
ダイヤフラムを取り付ける防振装置に比較して液漏れに
対しての信頼性が向上する。
【0028】〔第2実施例〕本発明に係る防振装置10
の第2実施例を図2にしたがって説明する。なお、本実
施例は第1実施例の変形例であり、第1実施例と同一構
成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0029】本実施例の防振装置10は、第1実施例と
は仕切部材の構造が異なっている。本実施例の防振装置
10の仕切部材60は、本体64、溝形成体66及び円
板68との3部品から構成されている。
【0030】本体64には、第1ダイヤフラム18側に
第1凹部68が形成され、支持台24側に第2凹部70
が形成されている。また、本体64には、支持台24側
の角部分に幅広溝72が周方向に沿って形成されてい
る。この幅広溝72は軸方向から見てC字状を呈してい
る。幅広溝72は、外筒16側が弾性体22の延長部に
よって閉塞され、支持台24側が円板68によって閉塞
されて第2の制限通路74を構成している。この第2の
制限通路74は、一方の端部が円板68に形成された開
口部76を介して受圧液室32に連結されており、他方
の端部が第1実施例と同様に外筒16の第2ダイヤフラ
ム48に面している。
【0031】本体64の第2凹部70の内部には、溝形
成体66が密着して配置されている。溝形成体66は、
円柱状とされ、外周に断面矩形の螺旋溝78が形成され
ている。螺旋溝78は、溝形成体66の外周を2周弱周
回しており、第2凹部70の内周面によって閉塞されて
第1の制限通路80を構成している。第1の制限通路8
0は、一端が溝形成体66の上端部の開口部82及び円
板68に形成された開口部84を介して受圧液室32に
連結され、他端が溝形成体66の下端部の開口部86及
本体64の第2凹部70の底部に形成された開口部88
を介して副液室34に連結されている。
【0032】本実施例では、第1の制限通路80と第2
の制限通路74とをそれぞれ別部品に形成したので、第
2の制限通路74に干渉されることなく第1の制限通路
80の全長を長くすることができるため、シェイク振動
時の減衰率を第1実施例よりも大きくすることができ
る。
【0033】なお、その他の構成及び作用は第1実施例
と同様である。 〔第3実施例〕以下に本発明の第3実施例に係る防振装
置を図3乃至図6にしたがって説明する。
【0034】図3及び図4に示すように、本実施例の防
振装置10は、第1の取付部材としての取付フレーム1
11の環状部分111Aに外筒116が挿入された状態
で取付けられている。防振装置10は、外筒116と平
行軸的に第2の取付部材としての円筒形状の内筒112
を備えている。本実施例では内筒112は振動発生部と
しての図示しないエンジンに連結される。
【0035】図4に示すように、外筒116の内側には
薄肉ゴム層113が加硫接着されている。この薄肉ゴム
層113の一部は外筒116の内周面から離れた第1ダ
イヤフラム122とされている。なお、第1ダイヤフラ
ム122と外筒116との間は空気室とされて必要に応
じて外気と連通される。
【0036】図3に示すように、外筒116内には中間
ブロック117及び制限通路構成部材としての中間ブロ
ック118が挿入されている。中間ブロック118は外
筒116の軸方向から見て略半円形のブロック形状とさ
れている。図4に示すように、中間ブロック118の外
周面は薄肉ゴム層113の内周面へ密着している。
【0037】図3に示すように、中間ブロック117は
軸方向両端部にフランジ部117Aが形成されて外周面
が薄肉ゴム層113へ密着されており、各々のフランジ
部117A間に前記中間ブロック118が嵌入されてい
る。図4に示すように、この中間ブロック117には中
間ブロック118に面した中央部に切欠部117Bが形
成され、内筒112が貫通している。この内筒112に
は、中間ブロック117との間に弾性体114が掛け渡
されている。これによって内筒112は外筒116と相
対移動可能となっている。
【0038】弾性体114は中間ブロック118の頂面
と加硫接着されているが、中間部の一部に、中間ブロッ
ク118との間に受圧液室128を形成する切欠部11
4Aが形成されている。また中間ブロック117のフラ
ンジ部117A間に、内周面が中間ブロック117によ
って外周面が薄肉ゴム層113及び第1ダイヤフラム1
22によって区画された副液室130が形成されてい
る。これらの受圧液室128、副液室130には液体2
9が充填されている。
【0039】図5及び図6に示すように、中間ブロック
118の外周には、略U字状とされた細溝134が形成
されている。図4に示すように、細溝134は薄肉ゴム
層113を介し外筒116によって閉塞されており、一
端が貫通孔136を介して受圧液室128に連結され、
他端が中間ブロック118の周回り方向端部に開口して
副液室130に連結されており、受圧液室128と副液
室130との間が第1の制限通路138とされている。
【0040】さらに、中間ブロック118の内部には、
内筒112の軸方向と交差する方向に延びる第2制限通
路140が形成されている。第2制限通路140の一端
は、屈曲されて受圧液室128に連結されており、他端
は中間ブロック118の外周面で開口しており、この開
口は、図4に示すように、外筒116の周壁に貫通形成
された円孔116A及び取付フレーム111における環
状部111Aの周壁に円孔116Aと同軸的に貫通形成
された円孔111Bに薄肉ゴム層113を介して対向し
ている。薄肉ゴム層113は、貫通孔116Aを閉塞し
ており、貫通孔116Aを閉塞する部位が厚肉とされ第
2ダイヤフラム124とされている。この第2ダイヤフ
ラム124は第2制限通路140の他端の開口を閉止し
ている。なお、第2ダイヤフラム124は、第1ダイヤ
フラム122よりも液圧に対する剛性が高くされてい
る。
【0041】また、中間ブロック118には、第2制限
通路140の他端の開口部分に凹部142が形成されて
おり、この凹部142には複数の小径貫通孔144が形
成された移動制限板146配設されている。この移動制
限板146は、周縁が凹部142の内壁面に固着されて
おり、第2ダイヤフラム124から所定寸法離間してい
る。
【0042】第2制限通路140の通路断面積は、第1
の制限通路138よりも大きくされており、長手方向
(液体の通過方向)長さは第1の制限通路138の長手
方向長さよりも短くされ、第2制限通路140の通過抵
抗は、第1の制限通路138よりも小さく設定されてい
る。
【0043】以下に第3実施例の作用を説明する。本実
施例の防振装置10は、一例として取付フレーム111
を自動車等の車両の車体へ固定し、内筒112にエンジ
ンを搭載して固定すると、エンジンの振動は内筒11
2、弾性体114、取付フレーム111を介して自動車
の車体へ支持され、弾性体144の内部摩擦に基づく抵
抗によって振動が吸収される。
【0044】シェイク振動時には、振動による受圧液室
128内の圧力変化によって第1ダイヤフラム122が
変形し、剛性の高い第2ダイヤフラム124は殆ど変形
することはない。なお、第2ダイヤフラム124には、
所定寸法離間して移動制限板146が配設されているた
め、振幅の大きなシェイク振動が入力しても第2ダイヤ
フラム124は移動制限板146に当接して所定以上は
変形することがない。このため、液体29はシェイク振
動時に第2の制限通路140は殆ど流れず第1の制限通
路138内を大量に行き来することができる。この結
果、液体29が第1の制限通路138を通過する際の抵
抗及び液柱共振によって防振装置10に大きな損失係数
が得られ、シェイク振動が効果的に吸収される。
【0045】一方、アイドル振動時には、第1の制限通
路138が目詰まり状態となるが、第2ダイヤフラム1
24が変形して、液体29が第2の制限通路140内で
液柱共振する。これによって、防振装置10の動ばね定
数が低下して、アイドル振動が効果的に吸収される。
【0046】本実施例の防振装置10では、第1ダイヤ
フラム122及び第2ダイヤフラム124の両方共に弾
性体144の一部で形成されているため、防振装置の部
品点数を軽減することができ、別途に形成されたダイヤ
フラムを取り付ける従来の防振装置のように、ダイヤフ
ラムの取り付け作業を行う必要が全くなく、また、ダイ
ヤフラム部分にシール部分が無いので液漏れに対しての
信頼性が向上する。
【0047】〔第4実施例〕以下に本発明の第4実施例
に係る防振装置を図7乃至図9にしたがって説明する。
【0048】本実施例の防振装置10は第3実施例の防
振装置10の変形例であり、第3実施例と同一構成に関
しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0049】図7〜図9に示すように、本実施例の細溝
134は、一端が受圧液室128に連結されているが、
他端が第2制限通路140の第2ダイヤフラム124側
の端部に連結されている。すなわち、本実施例の防振装
置10では、第1制限通路138と第2制限通路140
とが直列に連結されており、受圧液室128は、第2制
限通路140及び第1制限通路138を直列に介して副
液室130と連通している。
【0050】このため、本実施例の防振装置10では、
シェイク振動時には、振動による受圧液室128内の圧
力変化によって第1ダイヤフラム122が変形し、液体
29は第2の制限通路140及び第1の制限通路138
内を大量に行き来し、第2の制限通路140及び第1の
制限通路138内の抵抗及び液柱共振によって防振装置
10に大きな損失係数が得られ、シェイク振動が効果的
に吸収される。
【0051】一方、アイドル振動時には、第1の制限通
路138が目詰まり状態となるが、第2ダイヤフラム1
24が変形して、液体29が第2の制限通路140内で
液柱共振する。これによって、防振装置10の動ばね定
数が低下して、アイドル振動が効果的に吸収される。な
お、その他の構成及び作用は第3実施例の防振装置10
と同様である。
【0052】なお、前記各実施例では、ダイヤフラムを
弾性体の一部で形成する構成としたが、本発明はこれに
限らず、ダイヤフラムと弾性体とは別々の弾性材料を用
いて形成することができる。例えば、第1実施例の防振
装置10の場合には、弾性体22を加硫成型する際の外
筒16の内側に配設される加硫成型用の内型と外筒16
の外側に配設される加硫成型用の外型との間に弾性材料
と充填する際に、矩形孔46に対応する部分には、振動
吸収用の弾性体とは異なる弾性体を充填すればよい。こ
の際、外型と内型とには、弾性材料が混ざらないよう
に、所定の突起を設け、この突起を矩形孔46の周壁に
密着させてもよい。
【0053】また、前記第1〜第4実施例では防振装置
10をエンジンマウントとして用いる例を示したが、本
発明はこれに限らず、防振装置10をキャブマウント、
ボディマウント等に用いてもよいことは勿論であり、一
般産業用機械用に用いてもよいのは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は上記構成としたので、複数の副液室を有しそれぞれに
ダイヤフラムを備える場合に、組立て時の部品点数を少
なくすることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防振装置の軸線に沿
った断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る防振装置の軸線に沿
った断面図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る防振装置の分解斜視
図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る防振装置の軸線に直
角な断面図である。
【図5】図3の中間ブロックの矢印A方向矢視図であ
る。
【図6】図3の中間ブロックの矢印B方向矢視図であ
る。
【図7】本発明の第4実施例に係る防振装置の軸線に直
角な断面図である。
【図8】図7の中間ブロックの矢印A方向矢視図であ
る。
【図9】図7の中間ブロックの矢印B方向矢視図であ
る。
【符号の説明】
10 防振装置 12 底板(第1の取付部材) 18 第1ダイヤフラム 22 弾性体 24 支持台(第2の取付部材) 30 制限通路構成部材 32 受圧液室 38 第1の制限通路 42 第2の制限通路 46 矩形孔 48 第2ダイヤフラム 74 第2の制限通路 80 第1の制限通路 111 取付フレーム(第1の取付部材) 112 内筒(第2の取付部材) 114 弾性体 116A 円孔 118 中間ブロック(制限通路構成部材) 122 第1ダイヤフラム 124 第2ダイヤフラム 128 受圧液室 138 第1の制限通路 140 第2の制限通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動発生部及び振動受部の一方へ連結され
    る第1の取付部材と、 振動発生部及び振動受部の他方へ連結される第2の取付
    部材と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設け
    られ振動発生時に変形する弾性体と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設け
    られ、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間
    に配設される制限通路形成部材の少なくとも一部及び前
    記弾性体の少なくとも一部を隔壁として拡縮可能な受圧
    液室と、 前記受圧液室と連通される副液室と、 前記副液室の隔壁の一部を構成する第1のダイヤフラム
    と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との何れか一
    方に形成された第2のダイヤフラムと、 前記制限通路構成部材に設けられ一端が前記受圧液室に
    連結され他端が前記第2のダイヤフラムに面する制限通
    路と、 を設けたことを特徴とする防振装置。
JP22435892A 1992-08-24 1992-08-24 防振装置 Pending JPH0674286A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121593A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Bridgestone Corp 防振装置
US7726715B2 (en) 2003-01-29 2010-06-01 Mitsuboshi Diamond Industrial Co., Ltd. Vacuum suction head

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US7726715B2 (en) 2003-01-29 2010-06-01 Mitsuboshi Diamond Industrial Co., Ltd. Vacuum suction head
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