JPH0630547U - 液体封入マウントのダイヤフラム - Google Patents

液体封入マウントのダイヤフラム

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JPH0630547U
JPH0630547U JP6596092U JP6596092U JPH0630547U JP H0630547 U JPH0630547 U JP H0630547U JP 6596092 U JP6596092 U JP 6596092U JP 6596092 U JP6596092 U JP 6596092U JP H0630547 U JPH0630547 U JP H0630547U
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JP
Japan
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inner cylinder
liquid chamber
diaphragm
liquid
cylinder
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JP6596092U
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English (en)
Inventor
昌豊 香川
逸朗 門村
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロスファクタの低下がなく耐久性に優れた液
体封入マウントのダイヤフラム。 【構成】 内筒10と、外筒12と、この内筒と外筒を一体
的に連結するゴム弾性体14と、内筒と外筒との間に形成
された主液室18と、内筒と空洞部20を介して外筒との間
に形成された副液室24と、主液室と副液室を連通するオ
リフィス通路26とからなる液体封入マウントの副液室の
隔壁を構成するダイヤフラム22であって、副液室への流
体の流入により膨大した際に内筒に接触する部位に肉厚
部32を設けた。ダイヤフラムの摩耗に対する耐久性が向
上すると共に、肉厚部を設けなかった残余の部分は従来
の肉厚のままであるので、ロスファクタを低下させるこ
となく耐久性を向上させることができた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエンジンマウント、ボデーマウント、キャブマウント等に用いられて 振動を吸収する液体封入マウントのダイヤフラムの形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンマウント、ボデーマウント、キャブマウント等に用いられて振 動を吸収する液体封入マウントとしては、例えば特公昭48−36151号公報 や特公昭52−16554号公報に開示されているようなものが知られている。
【0003】 すなわち、液体封入マウントの構造の一例を図5の断面図に基づいて説明する と、金属製内筒10の外側に内筒10と同軸方向に所定の距離を隔てて金属製外 筒12を配置し、外筒12と内筒10との間に内筒10と外筒12を一体的に連 結するゴム弾性体14を介在させ、内筒10を挟んで一方の側に外筒12との間 に液体16が封入された主液室18と、内筒10との間に外気に連通する空洞部 20を介在させたダイヤフラム22と外筒12の内面とで形成され液体16が封 入されてなる副液室24とを設け、主液室18と副液室24とをオリフィス通路 26で連通したものである。
【0004】 このような構成を有する従来の液体封入マウントは、例えば車体側の支持部材 に外筒が連結され、エンジン側の支持部材に内筒が連結されて使用に供される。 この使用時に、ゴム弾性体の弾性作用やオリィフィス通路を介して主液室および 副液室間を流動する液体の流体作用により、外筒と内筒の間に相互作用する軸直 角方向振動に対して良好な減衰作用を果たす。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
かかる構成の液体封入マウントにおいて、内筒10に大荷重が作用すると内筒 10が主液室18側へ変移し主液室18に圧縮力が作用するので、液体16はオ リフィス通路26を通じて副液室24へ流れ込む。主液室18から副液室24へ 液体16が流入すると、図6に示すように、副液室24の側壁を構成するダイヤ フラム22は内筒10側へ膨大し、内筒10に接触する。このダイヤフラム22 の膨大による内筒10への接触は、内筒10に大荷重が負荷される度に繰り返し 行われるので、ダイヤフラム22が摩耗して遂には亀裂を生じ液漏れを生ずると いう結果に至る。
【0006】 従来、このようなダイヤフラムの摩耗に対する対策としては、ダイヤフラムの ゴム厚を全体的に厚くすることにより、ダイヤフラムのバネ定数を上げて対応し ていた。これにより、ダイヤフラムの変位が小さくなり、ダイヤフラムの膨大に よる内筒への接触は減少するものの、ロスファクタが低下し減衰性能が劣化する という問題点があった。
【0007】 本考案は、従来の液体封入マウントのダイヤフラムが内筒との接触により摩耗 するという前記のごとき問題点を解決するためになされたものであって、ダイヤ フラムのばね定数をできるだけ上げないようにしてロスファクタを低下させない で耐久性に優れた液体封入マウントのダイヤフラムを提供することを目的とする 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
ダイヤフラムの膨大による内筒との接触による摩耗は、ダイヤフラムの中央部 のごく限られた部位に発生することに鑑み、考案者等は副液室への流体の流入に より膨大した際に内筒に接触する部位のみを強化すればよいとの着想の下に鋭意 研究を重ねた。その結果、ダイヤフラムの内筒に接触する部位に肉厚部を設け残 余の部分は従来の肉厚のままとすることにより、ロスファクタを低下させること なく耐久性を向上させ得ることを見出し、本考案に到ったものである。
【0009】 本考案の液体封入マウントのダイヤフラムは、内筒と、該内筒の外側に該内筒 と同軸方向に所定の距離を隔てて配置された外筒と、前記内筒と前記外筒の間に 介在し前記内筒と前記外筒を一体的に連結するゴム弾性体と、前記内筒の一方の 側で前記内筒と前記外筒の間に形成され液体が封入されてなる主液室と、前記内 筒の他方の側で前記内筒との間に外気に連通する空洞部を介在させたダイヤフラ ムと前記外筒の内面とで形成され液体が封入されてなる副液室と、前記主液室と 前記副液室とを連通するオリフィス通路とからなる液体封入マウントのダイヤフ ラムであって、 前記副液室への流体の流入により膨大した際に前記内筒に接触する部位に肉厚 部を設けたことを要旨とする。
【0010】 ダイヤフラムに設ける肉厚部の形状および大きさは、特に限定されるものでな く、副液室への流体の流入により膨大した際に内筒に接触する部位をカバーでき る大きさと形状であれば良い。また、肉厚部はダイヤフラムの内筒側に設けても 良いし、あるいは副液室側に設けても良い。
【0011】
【作用】
本考案の液体封入マウントのダイヤフラムは、副液室への流体の流入により膨 大した際に内筒に接触する部位に肉厚部を設けたので、ダイヤフラムの摩耗に対 する耐久性が向上した。また、肉厚部を設けなかった残余の部分は従来の肉厚の ままであるので、ロスファクタを低下させることなく耐久性を向上させることが できた。
【0012】
【実施例】
本考案の好適な実施例を以下図面に従って説明する。 図1は本考案の実施例の液体封入マウントを軸線に直角な方向で切断した断面 図である。金属製内筒10の外側には内筒10と同軸方向に所定の距離を隔てて 金属製外筒12が配置されている。中間筒28は外筒12よりやや径が小さく上 部と下部2か所の切欠部を有する筒体であって、外筒12に同心的に嵌入され図 示しないが両端部は外筒12に固定されている。
【0013】 内筒10の外周面と中間筒28の内周面の間には、これらを一体的に連結する ゴム弾性体14が加硫接着されており、その結果内筒10と外筒12とは中間筒 28を介してゴム弾性体14により一体的に連結されている。
【0014】 また、内筒10を挟んで一方の側には、外筒12との間に液体16が封入され た主液室18が形成され、もう一方の側には副液室24が形成されている。この 副液室24は、内筒10との間に外気に連通する空洞部20を介在させ、中間筒 28の下部の2つの切欠部に橋渡される形で配設された2つのダイヤフラム22 と外筒12の内面とで形成されており、中には液体16が封入されている。この ダイヤフラム22の副液室24側には、図2のダイヤフラム22の部分平面図 に示すように、その中央に肉厚部32が突設されている。
【0015】 さらに、中間筒28と外筒12の間の空間には、図1の中心軸に沿って縦に縦 断した断面図(図7)に示すように、オリフィス金具30が挿入され外筒12と の間でオリフィス通路26を形成しており、主液室18と副液室24とをこのオ リフィス通路26で連通している。なお、2つのダイヤフラム22は、オリフィ ス金具30の両側の空間34により連通され、1つの副液室24を構成している 。
【0016】 以上の構成からなる本実施例の液体封入マウントについて、ロスファクタを評 価したところ、従来のものと殆ど遜色がなかった。また、試験条件を荷重:−1 5〜+385kgf、繰り返し速度:3Hzとして、台上耐久試験を行ったとこ ろ、54万回でゴム弾性体14の方が破壊され、本実施例のダイヤフラムが耐久 性に優れていることが確認された。
【0017】 なお、本実施例ではダイヤフラム22の内筒10側に肉厚部32を突設したも のを示したが、図3の断面図および図4のダイヤフラムの平面図に示すようにダ イヤフラム22の内筒10側に肉厚部32を設けたものについても前記と同様に ロスファクタを評価し、耐久試験を行ったところ、全く同じ結果が得られること が判明した。
【0018】
【考案の効果】
本考案の液体封入マウントのダイヤフラムは以上説明したように、副液室の隔 壁を構成するダイヤフラムであって、副液室への流体の流入により膨大した際に 内筒に接触する部位に肉厚部を設けたことを特徴とするものであって、ダイヤフ ラムの摩耗に対する耐久性が向上すると共に、肉厚部を設けなかった残余の部分 は従来の肉厚のままであるので、ロスファクタを低下させることなく耐久性を向 上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の液体封入マウントを軸線に
直角な方向で切断した断面図である。
【図2】図1の実施例のダイヤフラム部分の部分平面図
である。
【図3】本考案の他の実施例の液体封入マウントを軸線
に直角な方向で切断した断面図である。
【図4】図4の他の実施例のダイヤフラム部分の部分平
面図である。
【図5】従来の液体封入マウントを軸線に直角な方向で
切断した断面図である。
【図6】従来の液体封入マウントの副液室が膨大した状
態を軸線に直角な方向で切断した部分断面図である。
【図7】液体封入マウントの中心軸に沿って縦に縦断し
た断面図である。
【符号の説明】
10 内筒 12 外筒 14 ゴム弾性体 16 液体 18 主液室 20 空洞部 22 ダイヤフラム 24 副液室 26 オリフィス通路 28 中間筒 30 オリフィス金具 32 肉厚部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と、該内筒の外側に該内筒と同軸方
    向に所定の距離を隔てて配置された外筒と、前記内筒と
    前記外筒の間に介在し前記内筒と前記外筒を一体的に連
    結するゴム弾性体と、前記内筒の一方の側で前記内筒と
    前記外筒の間に形成され液体が封入されてなる主液室
    と、前記内筒の他方の側で前記内筒との間に外気に連通
    する空洞部を介在させたダイヤフラムと前記外筒の内面
    とで形成され液体が封入されてなる副液室と、前記主液
    室と前記副液室とを連通するオリフィス通路とからなる
    液体封入マウントのダイヤフラムであって、 前記副液室への流体の流入により膨大した際に前記内筒
    に接触する部位に肉厚部を設けたことを特徴とする液体
    封入マウントのダイヤフラム。
JP6596092U 1992-09-22 1992-09-22 液体封入マウントのダイヤフラム Pending JPH0630547U (ja)

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Citations (6)

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