JPH02292540A - 流体封入式筒型マウント装置 - Google Patents

流体封入式筒型マウント装置

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Publication number
JPH02292540A
JPH02292540A JP11248389A JP11248389A JPH02292540A JP H02292540 A JPH02292540 A JP H02292540A JP 11248389 A JP11248389 A JP 11248389A JP 11248389 A JP11248389 A JP 11248389A JP H02292540 A JPH02292540 A JP H02292540A
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JP
Japan
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vibration
fluid
fitting
peripheral surface
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP11248389A
Other languages
English (en)
Inventor
Keita Shiraki
慶太 白木
Nobuo Matsumoto
松本 伸夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、内部に封入された流体の流動に基づいて振動
の伝達を抑制するようにした流体封入式筒型マウント装
置に係り、特に高周波数域における防振特性の向上が、
広い周波数域に亘って有利に達成され得る流体封入式筒
型マウント装置に関するものである。
(背景技術) 従来から、振動伝達系を構成する二つの部材間に介装さ
れて、かかる両部材を防振連結せしめ、或いは一方の部
材を他方の部材に対して防振支持せしめるマウント装置
の一種として、互いに同心的に若し《は偏心して配され
た内筒金具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴ
ム弾性体にて弾性的に連結せしめてなる筒型マウント装
置が、用いられてきている。例えば、FF型自動車のエ
ンジンマウントとして広く用いられている、所謂筒型エ
ンジンマウントなどが、それである。
そして、従来、このような構造の筒型マウント装置にあ
っては、専ら、ゴム弾性体の弾性のみによって防振機能
が付与されていたが、近年の自動車における騒音および
振動に関する要求特性の高度化に伴い、そのような構造
では対応が困難となりつつあり、そのために、現在では
、かかる筒型マウント装置における防振特性の改善、向
上を、マウント内への流体封入化に求めることが試みら
れている。
そこで、本願出願人は、かかる流体封入化の一つの態様
として、先に、特願昭63−148656号及び同63
−146822号等を出願し、ゴム弾性体にて連結され
た内外筒金具間に、所定の非圧縮性流体が封入された、
防振すべき振動が入力される流体室を形成すると共に、
該流体室内に可動部材を収容、配置せしめることにより
、振動入力時において、該可動部材の外周面と流体室の
内周面との間に所定間隙の振動作用部が形成せしめられ
得るようにした構造の流体封入式筒型マウント装置を提
案した。このような構造のマウント装置にあっては、振
動入力時に振動作用部内を流動せしめられる流体の共振
作用に基づいて、低動ばね化が達成され、特に高周波数
域の入力振動に対する振動伝達率の低減が図られ得るこ
ととなるのである。
ところで、かかる構造のマウント装置において、振動作
用部内における流体の共振作用に基づく低動ばね効果が
発揮され得る周波数域は、ゴム弾性体のばね特性や封入
流体の粘度、或いは振動作用部の大きさ等をチューニン
グすることによって、所望の周波数域に設定することが
可能である。
しかしながら、かかる流体の共振作用による低動ばね効
果が有効に発揮され得る周波数域の範囲は比較的に狭く
、そのために自動車用マウント装置の如く、数十Hzか
ら5 0 0 Hz以上の広い高周波数領域に亘って低
動ばね特性が要求される場合には、未だ、その要求特性
を充分に満足せしめ得るものとは言い難く、改良すべき
点を有していたのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
高周波数域の入力振動に対する低動ばね化が、広い周波
数領域に亘って有利に図られ、振動伝達率が有効に低下
せしめられ得る、改良された流体封入式筒型マウント装
置を提供することにある. (解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、径方向に所定距離を隔てて互いに同心的に若しくは
偏心して配された内筒金具と外筒金具とを、それらの間
に介装されたゴム弾性体にて弾性的に連結せしめてなる
筒型マウント装置において、径方向の主たる振動入力方
向における前記内筒金具と前記外筒金具との間に、所定
の非圧縮性流体が封入された、防振すべき振動が入力さ
れる流体室を少なくとも一つ形成して、該流体室の内部
に、前記振動入力方向に所定距離自由に移動可能な可動
部材を収容、配置せしめると共に、前記内筒金具および
前記外筒金具の何れか一方の側から、該流体室内に前記
振動入力方向に向かって所定高さで突出し、かかる可動
部材の周りを囲むように位置せしめられる筒状の仕切部
材を設けることにより、前記内外筒金具間への振動入力
時において、かかる仕切壁の内周面と前記可動部材の外
周面との間に所定間隙の内側振動作用部が、またかかる
仕切壁の外周面と前記流体室の内周面との間に所定間隙
の外側振動作用部が、それぞれ形成せしめられるように
したことを、その特徴とするものである。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図及び第2図には、本発明の一実施例として
、本発明をFF型自動車のエンジンマウントに対して適
用したものの具体例が示されている。これらの図におい
て、10及び12は、それぞれ内筒金具及び外筒金具で
あって、互いに径方向に所定量偏心して配置されており
、それらの間に介装された、全体として略円筒形状を呈
するゴム弾性体14によって、弾性的に連結されている
そして、かかるエンジンマウントにあっては、内筒金具
10及び外筒金具12において、車体側及びエンジンを
含むパワーユニット側の各一方に取り付けられて、パワ
ーユニットを車体に対して防振支持せしめるようになっ
ており、また、かかる取付状態下において、パワーユニ
ットの負荷重量が、それら内外筒金具10、12の偏心
方向に及ぼされ、ゴム弾性体14が弾性変形せしめられ
ることによって、それら両金具10、12が、略同心的
に位置せしめられることとなる(第14図参照)。また
、かかるエンジンマウントにあっては、内筒金具10と
外筒金具12との偏心方向(第1図中、上下方向)に入
力される振動を主として防振するものであり、かかる防
振すべき振動の入力に際して、ゴム弾性体14は、専ら
それら両金具10、l2の偏心方向に変形せしめられる
こととなる。
ここにおいて、前記内筒金具10は、比較的厚肉の円筒
形状をもって形成されており、その径方向外側には、所
定距離を隔てて、略薄肉円筒形状の金属スリーブ16が
、所定量偏心して位置せしめられている。そして、第3
図及び第4図に示されている如く、これら内筒金具10
と金属スリーブ16との間において、前記ゴム弾性体1
4が介装されており、該ゴム弾性体14が、内筒金具1
0の外周面と金属スリーブ16の内周面とに、それぞれ
加硫接着された一体加硫成形品として形成されている。
また、かかるゴム弾性体14には、内筒金具10と金属
スリーブ16との偏心方向における離間距離の小なる側
において、金属スリーブ16の内周面に沿って周方向に
略半周に亘って延びる、略円弧状断面の貫通空所18が
、軸方向に貫通して形成されている。そして、それによ
ってかかるゴム弾性体14は、実質的に、内筒金具10
と金属スリーブ16との偏心方向における離間距離が大
なる側においてのみ、それら両金具10、16を弾性的
に連結するようにして存在せしめられており、前述の如
き、装着状態下に及ぼされるパワーユニットの重量によ
って該ゴム弾性体14に生ぜしめられる引張応力が低減
され得るようになっている。
さらに、該ゴム弾性体14内には、上記貫通空所l8に
対して内筒金具10を挟んで径方向に対向する位置、換
言すれば内筒金具10と金属スリーブ16との偏心方向
における離間距離の大なる側において、金属スリーブ1
6に形成された窓部22を通じて外周面上に開口するポ
ケット部24が形成されている。
また一方、前記金属スリーブl6にあっては、その軸方
向の中央部が、周方向全周に亘って幅広の凹溝状に縮径
されて、小径部30とされている。
そして、特に、かかる小径部30における、内筒金具1
0と金属スリーブl6との偏心方向の離間距離が小なる
側に位置する部位には、更に深絞り加工が施されること
によって、前記貫通空所18内に入り込む凹陥状の凹所
32が形成されていると共に、かかる凹所32の周方向
両端部を接続するように、小径部30を底部とする周方
向に延びる周溝34が形成されている。
更にまた、かかる一体加硫成形品における貫通空所18
内には、第1図及び第2図に示されているように、ゴム
材料にて形成されてなる、長手方向一端側に円環板状の
取付部26を備えた湾曲板状のリバウンドストツパ2日
が、挿入状態下に配設されて、該取付部26において、
内筒金具10の軸方向端部に外嵌固定せしめられること
により、内筒金具10側に一体的に取り付けられている
そして、このような構造とされた一体加硫成形品にあっ
ては、必要に応じて、金属スリーブ16に縮径加工・が
施されてゴム弾性体14に予備圧縮が加えられた後、第
1図及び第2図に示されているように、金属スリーブ1
6における凹所32および周溝34内に対して、ともに
略半円筒形状を呈する第一のオリフィス金具36と第二
のオリフィス金具38とが、それぞれ、前記内筒金具1
0と金属スリーブ16との偏心方向両側から嵌入されて
円筒状に組み付けられ、更にその後、かかる金属スリー
ブ16の外周面に対して、前記外筒金具l2が外嵌固定
せしめられることとなる。
そして、それによって、ゴム弾性体14に設けられたポ
ケット部24の開口が、第一のオリフイス金具36およ
び外筒金具12にてそれぞれ閉塞せしめられ、以てその
内部に、前記内外筒金具10、12間に入力される振動
が及ぼされる受圧室40が形成されているのである。
また、前記金属スリーブ16における凹所32側に組み
付けられる第二のオリフィス金具38は、かかる凹所3
2の開口部に臨む中央部分に、二つの切欠窓42、42
を有しており、それらの切欠窓42を内側から閉塞する
状態で、それぞれ、弾性変形の容易なダイヤフラム44
が、該切欠窓42の開口周縁部に対して、その外周縁部
が固着されることによって取り付けられている。そして
、かかる第二のオリフィス金具38が金属スリーブ16
に対して組み付けられることによって、それらのダイヤ
フラム44、44により、凹所32の開口が閉塞せしめ
られ、以て該凹所32内に、ダイヤフラム44の弾性変
形に基づく容積変化によって内圧変動が回避される平衡
室46が形成されているのである。なお、かかるダイヤ
フラム44、44と外筒金具12との間には、該ダイヤ
フラム44の変形を許容するための所定容積の空気室4
8が形成されている。
さらに、上述の如く形成された受圧室40および平衡室
46内には、前記外筒金具12の組付けが流体中にて行
なわれること等によって、それぞれ、所定の低粘度の非
圧縮性流体が封入されている。なお、かかる封入流体と
しては、充分な流体の流動性を確保する上において、5
00cst以下、好ましくは100cSt以下の動粘度
を有するものが望ましく、例えば、水やエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、その他のアルキレングリ
コール、低粘度のポリアルキレングリコールやシリコー
ンオイル、或いはこれらの混合液などが、好適に用いら
れることとなる。また、外筒金具l2の内周面には、略
全面に亘って薄肉のシールゴム層50が一体的に設けら
れており、該シールゴム層50が、外筒金具12と金属
スリーブ16乃至は第一及び第二のオリフィス金具36
、38との間で挟圧されることにより、それらの組付部
材間における液密性が有利に確保され得るようになって
いる. また、前記第一のオリフィス金具36にあっては、第5
図乃至第7図に示されているように、その外周面におい
て、略中央部から渦巻状に延び、該第一のオリフィス金
具36の周方向一端側に至る凹溝52を備えている。そ
して、第1図及び第2図に示されている如く、該凹溝5
2の開口が、外筒金具l2によって閉塞せしめられるこ
とにより、該外筒金具12との間に、中央部において通
孔54を通じて受圧室40内に連通せしめられると共に
、・渦巻状形態をもって延びて、第一のオリフィス金具
36の周方向一端側に開口するオリフィス通路56が形
成されているのである。
また一方、前記第二のオリフィス金具38には、第8図
乃至第10図に示されているように、周方向両端部から
それぞれ周方向に所定長さで延びる切込部58が設けら
れている。そして、第1図及び第2図に示されている如
く、該切込部5日の内周面側が金属スリーブ16の小径
部30によって、またその外周面側か外筒金具12によ
って、それぞれ覆蓋されることにより、該切込部58内
において、前記オリフィス通路56の開口端に接続され
て、該オリフィス通路56を平衡室46内に導き、以て
かかる平衡室46をオリフィス通路56を通じて前記受
圧室40内に連通せしめる接続流路60が形成されてい
るのである。なお、かかる切込部58、58のうち、実
際にオリフィス通路56に接続されて接続流路60を構
成するのはその一方であるが、組付作業性を考慮して、
第二のオリフィス金具38における周方向両側に、それ
ら切込部5日が形成されている。
そして、それによって、かかるエンジンマウントにあっ
ては、内外筒金具10、12間に振動が入力された際、
受圧室40内に液圧変動が生ぜしめられて、平衡室46
との間で、オリフィス通路56を通じての流体の流動が
生ぜしめられることとなり、以て良く知られているよう
に、かかるオリフィス通路56の長さや断面積等を調節
することによって、該オリフィス通路56内を流動せし
められる流体の共振作用に基づいて、エンジンシェイク
やバウンス等の低周波数域の入力振動に対し、優れた減
衰性能が発揮され得ることとなるのである。なお、特に
本実施例におけるオリフィス通路56にあっては、渦巻
状形態にて形成されて、その長さが有利に確保され得る
ようになっていることから、低周波数域へのチューニン
グに際して、その流路断面積を大きく設定することがで
き、それによって流体の流動量がより有効に確保され得
て、優れた減衰能が有効に発揮され得ることとなる。
また、−F記受圧室40内には、第11図乃至第13図
に示されている如き、有底の矩形筒体形状を呈する仕切
筒金具64が収容され、第1図及び第2図に示されてい
るように、その開口部位に設けられた取付片71、71
によって、第一のオリフィス金具36の内周面に対して
固着されるごとにより、外筒金具12側から内筒金具1
0側に向かって、振動入力方向に所定高さで突出する状
態で、配設せしめられている。そして、この仕切筒金具
64の配設によって、受圧室40内が、該仕切筒金具6
4の内側に位置する内側液室66と、該仕切筒金具64
の外側に位置する外側液室68とに仕切られているので
ある。なお、かかる仕切筒金具64の底壁部70には複
数個の透孔72が形成されていると共に、その周壁部7
3における開口端側には2つの切欠孔74が設けられて
おり、かかる仕切筒金具64の受圧室40内への配設状
態下、上記内側液室66と外側液室6日とが、それらの
透孔72および切欠孔74を通じて、相互に連通せしめ
られてなる構造とされている。
更にまた、かかる仕切筒金具64内に画成された内側液
室66内には、第1図及び第2図に示されているように
、矩形ブロック形状を呈する可動ブロック62が、収容
、配置せしめられている。
この可動ブロック62は、内側液室66の内周面形状よ
りも一回り小さな外周面形状をもって形成されており、
該内側液室66の内部を所定距離だけ自由に移動可能な
状態で、配設されている。換言すれば、前記仕切筒金具
64は、かかる可動ブロック62の周りを、所定間隙を
隔てて取り囲むようにして配設せしめられているのであ
る。
なお、かかる可動ブロック62の形成材料は、合成樹脂
や金属、或いは硬質ゴム等、容易に変形しないものであ
れば、受圧室40内に封入される流体に対する多少の比
重の大小に拘わらず、限定されることなく採用可能であ
るが、特に、本実施例では、かかる可動ブロック62と
して、封入流体よりも僅かに大きな比重を存する合成樹
脂材料にて形成されたものが用いられており、マウント
の静置状態下では、第1図及び第2図に示されているよ
うに、仕切筒金具64の底壁部7oにて支持されること
によって、内側液室66内における鉛直下方に沈下して
位置せしめられるようになっている。
すなわち、このような構造とされたエンジンマウントに
あっては、第14図に示されている如き、車両への装着
状態下において、その内外筒金具10、12間への振動
入力に際し、ゴム弾性体14の弾性変形によって、受圧
室40内に存在する流体に対して駆動力が付与され、以
て内外液室66、68内およびそれら内外液室66、6
8間での流体の流動が生ぜしめられることとなる。そし
て、それによって、内側液室66内においては、可動ブ
ロック62が底部から浮上せしめられて、該可動ブロッ
ク62の外周面と仕切筒金具64の内周面との間に、流
体の繰返し流動が生ぜしめられる所定間隙の第一の振動
作用部が形成されることとなるのであり、また一方、外
側液室68内においては、仕切筒金具64の外周面と受
圧室4oの内周面との間に、流体の繰返し流動が生ぜし
められる所定間隙の第二の振動作用部が形成されること
となるのである。なお、特に本実施例においては、可動
ブロック62が封入流体よりも僅かに大きな比重をもっ
て形成されており、マウントの静置状態下では、仕切筒
金具64の底壁部70によって受圧室40内の中間部位
に保持され得るようになっていると共に、かかる底壁部
70に多数の透孔72が設けられていることから、振動
入力時に、該透孔72を通じて流動せしめられる流体に
よって、かかる可動ブロック62が容易に浮上せしめら
れて、第一の振動作用部が有利に形成され得ることとな
る。
また、そこにおいて、かかる第一の振動作用部(内側液
室66)内を流動せしめられる流体の共振周波数は、ゴ
ム弾性体14の弾性率や封入流体の粘度等に応じて、該
第一の振動作用部の厚さや大きさ、或いは可動ブロック
の重量等を調節することによって、また、第二の振動作
用部(外側液室6日)内を流動せしめられる流体の共振
周波数は、ゴム弾性体14の弾性率や封入流体の粘度等
に応じて、該第二の振動作用部の厚さや大きさ等を調節
することによって、それぞれ高周波数域で且つ互いに異
なる周波数域にチューニングすることが可能である。そ
して、それ故、それら第一及び第二の振動作用部内を流
動せしめられる流体の共振効果により、高周波数域の広
い周波数領域に亘って、マウントの低動ばね化が図られ
得て、防振性能が有利に向上され得ることとなるのであ
る。
より具体的には、それら第一及び第二の振動作用部の寸
法を適当に設定することによって、例えば、内側液室6
6内に形成される第一の振動作用部内を流動せしめられ
る流体の共振作用によって、中高速こもり音等に相当す
る50〜2 0 0 Hz程度の高周波振動入力時にお
ける低動ばね効果を、また外側液室68内に形成される
第二の振動作用部内を流動せしめられる流体の共振作用
によって、エンジンノイズ等に相当する450〜600
七程度の高周波振動入力時における低動ばね効果を、そ
れぞれ有利に得ることができるのである。
従って、上述の如き構造とされたエンジンマウントにあ
っては、高周波数域の振動入力時に、内側液室66及び
外側液室68内に形成された第一及び第二の振動作用部
内を流動せしめられる流体の共振作用によって、広い周
波数域に亘って優れた低動ばね効果が発揮され得るので
あり、それによって良好なる振動絶縁性が得られるので
ある。
また、本実施例におけるエンジンマウントにあっては、
その内部を流動せしめられる流体に対して、低周波数域
の振動入力時に共振現象が惹起されるオリフィス通路5
6を備えていることから、該オリフィス通路56内を流
動せしめられる流体の共振作用によって、低周波数域の
振動入力時に優れた減衰効果が発揮され得ることとなる
のである。
さらに、本実施例のエンジンマウントにおいては、主た
る振動入力方向における内外筒金具10、12の相対的
変位量が、内筒金具10の仕切筒金具64を介しての外
筒金具12側への当接、および内筒金具10のリバウン
ドストッパ28及び金属スリーブl6を介しての外筒金
具12側への当接によって規定され得るようになってい
ることから、エンジンユニットの車体に対する過大な変
位が有効に防止され得ると共に、ゴム弾性体14の過大
な変形が防止されてマウントの耐久性が有利に確保され
得るといった利点をも有しているのである。
以上、本発明の一実施例について詳述してきたが、これ
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定して解釈されるものではない。
例えば、仕切筒金具64における底壁部70は、前述の
如く、可動ブロック62を受圧室40の中間部位に保持
せしめて、振動入力時に、内側液室66内に振動作用部
を有利に形成するためには有効であるものの、必ずしも
必要なものではなく、底壁部を有しない筒状の仕切部材
を用いることも可能である。
また、このような仕切部材を、内筒金具1o側に支持せ
しめて、外筒金具12側に突出するように配設すること
も可能である。
さらに、内側液室66内に形成される第一の振動作用部
および外側液室68内に形成される第二の振動作用部は
、それぞれ、互いに独立したチュニングが可能であるこ
とから、かかる第一の振動作用部内における流体の共振
周波数よりも第二の振動作用部内における流体の共振周
波数を高く設定することも、勿論可能である。
また、低周波数域の振動入力時に高減衰効果を発揮する
オリフィス通路56は、マウント装置に要求される防振
特性に応じて適宜採用されるものであって、必ずしも必
要なものではない。
更にまた、上述の如き内側液室66および外側液室68
が内部に形成される受圧室40を、内外筒金具10、1
2間における振動入力方向一方の側或いは両方の側にお
いて、複数個形成するようにしても良い。
加えて、本発明は、例示の如きエンジンマウントの他、
サスペンションプッシュや自動車以外の各種装置におけ
るマウント装置に対しても、良好に適用され得るもので
あることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識
に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様に
おいて実施され得るものであり、また、そのような実施
態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明の
範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないと
ころである。
(発明の効果) 上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とさ
れた流体封入式筒型マウント装置にあっては、高周波振
動の入力時において、受王室内に形成される内側振動作
用部および外側振動作用部内を流動せしめられる流体の
共振作用に基づき、マウントの低動ばね化が図られ得る
のであり、特に、それら内側振動作用部と外側振動作用
部とは、互いに異なるチューニングを施すことが可能で
あることから、かかる流体の共振作用による低動ばね効
果を、高周波数域のより広い領域に亘って有利に得るこ
とができ、それによって優れた防振性能が発揮され得る
こととなるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例たるエンジンマウントを示
す横断面図であり、第2図は、第1図における■−■断
面図であり、第3図は、かかるエンジンマウントを構成
する一体加硫成形品を示す横断面図であり、第4図は、
第3図におけるIV−■断面図である。また、第5図は
、第1図に示されているエンジンマウントに用いられて
いる第一のオリフィス金具を取り出して示す横断面図で
あり、第6図は、かかる第一のオリフィス金具の平面図
であり、第7図は、第5図における■−■断面図である
。更に、第8図は、第1図に示されているエンジンマウ
ントに用いられている第二のオリフィス金具を取り出し
て示す横断面図であり、第9図は、かかる第二のオリフ
ィス金具の底面図であり、第10図は、第8図における
X−X断面図である。更に、第11図は、第1図に示さ
れているエンジンマウントに用いられている仕切筒金具
を取り出して示す平面図であり、第12図は、第11図
におけるxn−xn断面図であり、第13図は、第11
図におけるXI[I−XII[断面図である。更にまた
、第14図は、第1図に示されているエンジンマウント
の装着状態下における振動入力状態を示す横断面図であ
る。 :内筒金具 :ゴム弾性体 :可動ブロック :内側液室 :外筒金具 :受圧室 :仕切筒金具 :外側液室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 径方向に所定距離を隔てて互いに同心的に若しくは偏心
    して配された内筒金具と外筒金具とを、それらの間に介
    装されたゴム弾性体にて弾性的に連結せしめてなる筒型
    マウント装置において、径方向の主たる振動入力方向に
    おける前記内筒金具と前記外筒金具との間に、所定の非
    圧縮性流体が封入された、防振すべき振動が入力される
    流体室を少なくとも一つ形成して、該流体室の内部に、
    前記振動入力方向に所定距離自由に移動可能な可動部材
    を収容、配置せしめると共に、前記内筒金具および前記
    外筒金具の何れか一方の側から、該流体室内に前記振動
    入力方向に向かって所定高さで突出し、かかる可動部材
    の周りを囲むように位置せしめられる筒状の仕切部材を
    設けることにより、前記内外筒金具間への振動入力時に
    おいて、かかる仕切壁の内周面と前記可動部材の外周面
    との間に所定間隙の内側振動作用部が、またかかる仕切
    壁の外周面と前記流体室の内周面との間に所定間隙の外
    側振動作用部が、それぞれ形成せしめられるようにした
    ことを特徴とする流体封入式筒型マウント装置。
JP11248389A 1989-05-01 1989-05-01 流体封入式筒型マウント装置 Pending JPH02292540A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04302732A (ja) * 1991-03-29 1992-10-26 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 液体封入式防振装置
US6450486B1 (en) * 1998-09-04 2002-09-17 Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha Liquid sealed type cylindrical anti-vibration apparatus
US7876430B2 (en) 2004-06-29 2011-01-25 Cavotec Msl Holdings Limited Laser scanning for mooring robot

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JPH04302732A (ja) * 1991-03-29 1992-10-26 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 液体封入式防振装置
US6450486B1 (en) * 1998-09-04 2002-09-17 Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha Liquid sealed type cylindrical anti-vibration apparatus
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