JPH02240429A - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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Publication number
JPH02240429A
JPH02240429A JP6000089A JP6000089A JPH02240429A JP H02240429 A JPH02240429 A JP H02240429A JP 6000089 A JP6000089 A JP 6000089A JP 6000089 A JP6000089 A JP 6000089A JP H02240429 A JPH02240429 A JP H02240429A
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JP
Japan
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pressure receiving
receiving chamber
vibration
fluid
movable block
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Pending
Application number
JP6000089A
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English (en)
Inventor
Takashi Uchiyama
高 内山
Yoshiki Funahashi
舟橋 芳樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、内部に封入された流体の流動に基づいて入力
振動を防振するようにした流体封入式マウント装置に係
り、特に高周波振動に対する優れた防振性能が有利に且
つ安定して発揮され得る流体封入式マウント装置に関す
るものである。
(背景技術) 従来から、自動車におけるエンジンマウントやデフマウ
ントの如く、振動伝達系を構成する部材間に介装されて
、それらを防振連結するマウント装置の一種として、特
開昭55−107142号公報等に示されている如き、
所謂流体封入式マウント装置が知られている。かかる流
体封入式マウント装置にあっては、ゴム弾性体にて一体
的に連結されてなる第一の支持体と第二の支持体との間
に、オリフィス通路にて相互に連通された受圧室と平衡
室とを備えており、振動入力時にそれら画室間で生ぜし
められる相対的な内圧変化に基づいてオリフィス通路内
を流動せしめられる流体の共振作用により、ゴム弾性体
のみでは得られない、優れた防振効果が発揮され得るこ
ととなる。
ところが、このような流体封入式マウント装置では、オ
リフィス通路内を流動せしめられる流体の共振周波数よ
りも高い周波数域の振動入力時に、該オリフィス通路の
流通抵抗が著しく増大することとなるために、例えば、
自動車用エンジンマウントに適用する場合、シェイク等
の低周波数域の入力振動に対する高減衰特性を得るべく
、かかるオリフィス通路内を流動せしめられる流体の共
振周波数を低周波数域に設定すると、高周波領域の振動
入力時におけるマウントの高動ばね化が避けられ得ず、
アイドリング振動やこもり音等の中乃至高周波振動に対
する防振性能が著しく劣るといった問題を内在していた
また、かかる問題に対処すべく、特開昭579340号
公報等には、受圧室と平衡室との間に、微少距離変位可
能な可動部材を配置せしめて、高周波数域の振動入力時
における受圧室内の内圧を吸収するようにしたものが提
案されているが、このような液圧吸収機構は、アイドリ
ング振動等の中周波数域の振動入力時には有効であるも
のの、こもり音等の原因となる高周波振動の入力時には
、可動部材の変位抵抗が増大するために、未だ充分な低
動ばね効果が得られ難かったのである。
更にまた、特開昭60−249749号公報等には、振
動入力方向とは直角な方向に広がる平板状の振動プレー
トを受圧室内に配し、第一乃至は第二の支持体にて支持
せしめることにより、該振動プレートと受圧室内面との
間に形成された環状の制限流路内を流動せしめられる流
体の共振作用にて、高周波数域の振動入力時における低
動ばね効果を得るようにしたものが提案されているが、
このような振動プレートを備えたマウント装置にあって
は、振動入力時における該振動プレートの受圧室内面へ
の当接の恐れがあり、またかかる当接を避けようとする
と、いきおい該振動プレートの大きさ、即ち低動ばね効
果が発揮される周波数域のチューニング領域が制限され
てしまうために、その効果が充分には得られ難かったの
である。
そこで、本願出願人は、先に、特願昭63−30911
5号を出願し、前記受圧室の内部に、該受圧室内を自由
に移動可能なブロック状の可動部材を収容、配置するこ
とにより、振動入力に際して、かかる可動部材と受圧室
内面との間に所定間隙の振動作用部が形成せしめられる
ようにした構造の流体封入式マウント装置を提案した。
このような構造のマウント装置にあっては、振動入力時
に振動作用部内に生ぜしめられる流体の流動乃至は共振
作用に基づいて、低動ばね化が達成され、特に高周波数
域の入力振動に対する振動伝達率が、極めて有利に低減
せしめられ得ることとなるのである。
ところが、かかる構造の流体封入式マウント装置につい
て、本発明者等が更なる検討を加えたところ、振動入力
時における可動部材の受圧室内での傾き等の姿勢変化に
よって、振動作用領域が有効に形成されなくなる恐れが
あり、そのために、必ずしも、所期の防振効果が安定し
て発揮され得るものとは言い難いことが、明らかとなっ
たのである。
そして、特に、FF(フロントエンジン・フロントドラ
イブ)型横置きエンジン用のマウント装置の如く、スト
ローク量を大きく設定した場合には、受圧室の高さが高
くなるために、可動部材が受圧室内で反転してしまう恐
れもあったのであり、そのような反転によって、本来、
受圧室の内面形状に対応しているべきである可動部材の
外面形状が対応しなくなるために、振動作用領域が有効
に形成されず、所期の防振効果が有効に得られないとい
った問題が惹起されることとなるのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
受圧室内における可動部材の傾き等の姿勢変化が効果的
に防止され得て、振動作用部内における流体の流動に基
づく所期の低動ばね効果が、有利に且つ安定して発揮さ
れ得る流体封入式マウント装置を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、振動入力方向に所定距離を隔てて配置された第一の
支持体と第二の支持体とを、ゴム弾性体にて弾性的に連
結すると共に、振動入力方向に略直角な方向に配された
仕切壁を挟んで、防振されるべき振動が入力せしめられ
る受圧室を前記第一の支持体側に、少なくとも一部が可
撓性膜にて画成された容積可変の平衡室を前記第二の支
持体側に、それぞれ形成し、それら受圧室および平衡室
に所定の非圧縮性流体を封入する一方、それら受圧室と
平衡室との間に、両流体室を相互に連通せしめるオリフ
ィス通路を設け、更にかかる受圧室の内部に、該受圧室
内面との間に所定間隙の振動作用部を形成する可動部材
を移動可能に収容、配置せしめてなる流体封入式マウン
ト装置において、前記受圧室内に、前記第一の支持体側
若しくは前記仕切壁側から前記振動入力方向に所定高さ
で突出するガイド部材を立設せしめて、前記可動部材が
、該ガイド部材によって案内されつつ、かかる振動入力
方向に移動せしめられるようにしたことを、その特徴と
するものである。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするべく、本発明
の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明する
こととする。
先ず、第1図及び第2図には、本発明を自動車用エンジ
ンマウントに適用したものの一実施例が示されている。
かかる図において、lOは、第一の支持金具であって、
略円錐台形状にて形成されており、その大径側端面の中
央部には、外方に突出する取付ボルト12を備えている
また、かかる図中、14は、第二の支持金具であって、
開口周縁部に外フランジ部16を備えた有底円筒形状の
底金具18と、該底金具18の外フランジ部16に固定
されるカシメ部20を、軸方向一端側に備えた円筒形状
の筒金具22とによって構成され、全体として深底有底
円筒形状にて形成されている。なお、底金具18の底部
中央には、外方に突出する取付ボルト24が、一体向に
設けられている。
そして、これら第一の支持金具10と第二の支持金具1
4とは、第一の支持金具lOの小径側端面に向かって第
二の支持金具14が開口する状態で、同心的に所定距離
を隔てて対向配置せしめられており、更にそれら第一の
支持金具10と第二の支持金具14との間には、ゴム弾
性体26が介装されている。かかるゴム弾性体26は、
略円錐台形状を呈しており、その小径側端面に対して前
記第一の支持金具10が、大径側端部外周面に対して前
記第二の支持金具14の開口側内周面が、それぞれ一体
加硫接着されていることによって、それら第−及び第二
の支持金具10.14間に介装されているのであり、以
てそれら第一の支持金具10と第二の支持金具14とが
、かかるゴム弾性体26にて、一体向に且つ弾性的に連
結せしめられている。
また、かかるゴム弾性体26には、その内周面が第二の
支持金具14側に向かって次第に拡径するテーパ状面2
8とされた空所30が形成されている。そしてまた、前
記第二の支持金具14には、薄肉円板形状のダイヤフラ
ム32が、その外周縁部を、底金具18と筒金具22と
のかしめ部間にて挟持されることによって、配設されて
いる。そして、それによって、それらゴム弾性体26と
ダイヤフラム32との間に、空所30を含んで、外部か
ら密閉された密閉室が画成されているのである。
そして、この密閉室内には、所定の非圧縮性流体が封入
されている。なお、この非圧縮性流体としては、充分な
流体の流動性を確保する上に、500センチストークス
以下、好ましくは200センチストークス以下、特に好
ましくは30センチストークス以下の動粘度を有するも
のが望ましく、例えば、水やエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、その他のアルキレングリコール、低
粘度のポリアルキレングリコール、低粘度のシリコ−ン
オイル、或いはこれらの混合液等が、好適に用いられる
こととなる。
さらに、この流体が封入された密閉室内には、その外周
縁部を、上記ダイヤフラム32と共に、底金具18と筒
金具22とのかしめ部間で挟持されることにより、略円
盤状の仕切部材34が配設せしめられている。そして、
この仕切部材34によって、上記密閉室が、該仕切部材
34を挟んで、第一の支持金具lO側に位置する受圧室
36と、ダイヤフラム32側(第二の支持金具14側)
に位置する平衡室38とに仕切られており、そこにおい
て、かかる受圧室36は、第−及び第二の支持金具10
.14間への振動入力に際し、ゴム弾性体26の弾性変
形に基づいて容積が変化することによって内圧変動が惹
起せしめられることとなる一方、平衡室38にあっては
、ダイヤフラム32の弾性変形によって容積変化が充分
に許容され得ることにより、その内圧変動が回避される
こととなるのである。
また、かかる仕切部材34には、その外周縁部においで
、外周面上に開口する周溝40が設けられており、該周
溝40の開口が筒金具22にて閉塞されることによって
、その内部に、周方向路−周に亘って延び、受圧室36
と平衡室38とを相互に連通せしめるオリフィス通路4
2が形成されている。そして、第−及び第二の支持金具
10.14間への振動入力に際して惹起される、受圧室
36と平衡室38との間での内圧差に基づいて、かかる
オリフィス通路42を通じての流体の流動が生ぜしめら
れるようになっているのであり、以て、良く知られてい
るように、かかるオリフィス通路42内を流動せしめら
れる流体の共振作用に基づいて、所定の防振効果が発揮
され得ることとなるのである。なお、特に、本実施例で
は、かかるオリフィス通路42内を流動せしめられる流
体の共振作用によって、10セ前後の低周波振動入力時
における高減衰効果が発揮され得るようにチューニング
されており、それによってエンジンシェイクやバウンス
等の低周波大振幅振動が有利に低減され得るようになっ
ている。
更にまた、かかる仕切部材34の中央部には、比較的大
径の透孔44が設けられており、該透孔44が、その内
周面に加硫接着されたゴム弾性膜46にて閉塞されてい
る。そして、このゴム弾性膜46によって、振動入力時
における受圧室36内の内圧上昇を、その弾性変形に基
づいて回避せしめて、マウントの低動ばね化を図る液圧
吸収機構が構成されているのである。なお、特に、本実
施例においては、かかるゴム弾性膜46による低動ばね
効果が、略20〇七程度まで発揮され得るように、その
大きさやぼね特性がチューニングされており、それによ
ってこもり音等の中周波小振幅振動が有効に抑制され得
るようになっている。
また、かかるゴム弾性膜46の背後(平衡室3日側)に
は、所定距離を隔てて、該ゴム弾性膜46の変形量を規
制する変形規制板48が配されており、大振幅振動に対
する該ゴム弾性膜46の液圧吸収機能が抑えられている
ことによって、前記エンジンシェイク等の低周波大振幅
振動に対するオリフィス通路42による高減衰効果が確
保され得るようになっている。
また一方、前記受圧室36内には、第3図にも示されて
いる如き、略円錐台形状を呈する可動ブロック50が、
非接着状態下に収容、配置されている。なお、本実施例
においては、かかる可動ブロック50が、受圧室36内
に封入される流体よりも小さな比重をもって形成されて
おり、それによってマウントの静置状態下で、かかる受
圧室36内の鉛直上方に浮上して位置せしめられるよう
になっている。なお、封入流体よりも小さな比重を有す
る可動ブロック50としては、例えば、樹脂や金属、ゴ
ム等にて形成された中空構造のものや、或いは発泡体に
て形成されたもの等が、好適に用いられることとなり、
その材質は、容易に変形しない硬質のものであって、且
つ封入流体に対して充分な耐蝕性を有するものであれば
、特に限定されるものではない。
また、かかる可動ブロック50にあっては、その外径が
、ゴム弾性体26に設けられた空所30におけるテーパ
状面28の最小径と最大径との中間程度の寸法にて形成
されており、該空所30内の中央部に導かれて支えられ
るようになっていると共に、その径方向一方向に対向す
る外周縁部が、直線状に切り欠かれた切欠部51.51
とされており、該切欠部51とテーバ状面28との間に
所定大きさの間隙が形成されるようになっていることに
よって、かかる可動ブロック50の受圧室36内面への
密着が防止され得るようになっている。
更にまた、かかる可動ブロック50が収容される受圧室
36内には、その中央部に位置して、第一の支持金具l
O側から仕切部材34側に向かってガイドロッド52が
、突出形成せしめられている。かかるガイドロッド52
は、ゴム弾性体26によって一体的に形成されており、
第一の支持金具10の端面上から、仕切部材34までは
至らない所定高さをもって伸びるストレート形状にて形
成されている。
そして一方、前記可動ブロック50には、ガイドロッド
52の外径よりも成る程度大きな内径をもって、その中
央部を軸方向に貫通する保合孔54が形成されており、
かかる可動ブロック50は、この係合孔54において、
ガイドa ’7ド52に外挿せしめられた状態で、受圧
室36内に配されているのである。
なお、前記ガイドロッド52の突出高さは、マウントへ
の最小荷重入力時において、可動ブロック50が係合孔
54から離脱することなく、且つマウントへの最大荷重
入力時において、ゴム弾性膜46に当接しないことを基
準として、設定することが望ましい。
すなわち、上述の如き配役状態下における可動ブロック
50にあっては、振動入力方向への移動は自由に許容さ
れ得る一方、振動入力方向とは直角な方向への過大な偏
倚およびその大きな傾きは、何れも、係合孔54内に挿
通されたガイドロッド52の案内作用によって、有効に
防止され得ることとなるのである。
そして、第−及び第二の支持金具1o、14間に振動が
入力された際には、ゴム弾性体26の弾性変形による受
圧室36内壁面の変形および可動ブロック50の変位等
に基づいて、該可動ブロック50が受圧室36内に浮揚
せしめられ、それによって該可動ブロック50の周囲に
、封入流体の流動が生ぜしめられる所定間隙の振動作用
部が形成されることとなる。また、この振動作用部内を
流動せしめられる流体の共振周波数は、マウント本体の
弾性特性や封入流体の粘性、可動ブロック50の比重等
に応じて可動ブロック5oの形状や大きさ等を調節する
ことによって、充分に高い周波数域に有利にチューニン
グすることができるのであり、それ故、その共振作用を
利用することによって、前記ゴム弾性膜46による液圧
吸収効果が発揮されなくなるような高周波数域の振動入
力時においても、マウ、ントの低動ばね化が、有効に図
られ得ることとなるのである。
また、そこにおいて、かかる振動作用部を形成する可動
ブロック50は、ガイドロッド52によって、その姿勢
が受圧室36内面に対応する状態に有利に保持せしめら
れるところから、該可動ブロック50の傾き等による振
動作用部の形状の大幅な変化が効果的に防止され得るの
であり、それによって該振動作用部内における流体の流
動が安定して生ぜしめられて、上述の如き流体の共振作
用による所期の低動ばね効果が、より有効に且つ安定し
て発揮され得ることとなるのである。
従って、上述の如き構造とされた本実施例におけるエン
ジンマウントにあっては、オリフィス通路42による低
周波振動に対する高減衰効果を充分に確保しつつ、ゴム
弾性膜46による中周波振動に対する低動ばね効果と、
更に受圧室36内に形成された振動作用部による高周波
振動に対する低動ばね効果とによって、中乃至高周波振
動入力時における振動伝達率が有利に低減され得るので
あり、以て車内の静粛性および乗り心地の向上が、極め
て有効に且つ安定して達成され得ることとなるのである
因みに、本実施例におけるエンジンマウントの中乃至高
周波数域の防振特性の測定結果を、第4図に、可動ブロ
ック50が受圧室36内に配されていない従来構造のエ
ンジンマウントの防振特性と共に、併せ示すこととする
。この測定結果からも、本実施例におけるエンジンマウ
ントが、中乃至高周波数域の極めて広い周波数域に亘っ
て、低動ばね効果を発揮することが、容易に理解される
ところである。
また、このような構造のエンジンマウントにあっては、
従来のものに比して、所定形状の可動ブロック50を受
圧室36内に収容配置するだけで良く、その構造が極め
て簡単であると共に、組付けが容易であり、それ故構造
の複雑化やコストの上昇を抑えつつ、高周波数域におけ
る防振特性の改善が有利に達成され得るといった利点を
も有しているのである。
さらに、かかるエンジンマウントにあっては、可動ブロ
ック50が、第−及び第二の支持金具10.14の何れ
にも固定されておらず、その係合孔54において、ガイ
ドレール52に対して成る程度のガタをもって案内され
ているだけであることから、それら第一の支持金具10
と第二の支持金具14との間に、対向方向とは直角な方
向の荷重が及ぼされた際にも、該可動ブロック50の受
圧室36内面に対する当接が、大きな問題となることも
ないのである。
また、特に、本実施例におけるエンジンマウントでは、
可動ブロック50を案内するガイドロッド52が、ゴム
弾性体にて形成されているところから、第−及び第二の
支持金具10.14間に、それらの対向方向或いは対向
方向に対して直角な方向への過大な荷重が入力された際
における、該ガイドロッド52のゴム弾性膜46への当
接、或いは可動ブロック50の受圧室36内面への当接
による衝撃および不具合の発生が、その弾性に基づいて
有利に低減乃至は防止され得るといった利点を有してい
るのである。
以上、本発明の実施例について詳述してきたが、これは
文字通りの例示であって、本発明はかかる具体例にのみ
限定して解釈されるものではない。
例えば、受圧室内に収容配置される可動部材の具体的形
状としては、前記実施例のものに限定されるものでは決
してなく、受圧室の形状やチューニング周波数等に応じ
て、適宜設定されるべきものであり、例えば、第5図に
示されているように、切欠56を有する可動ブロック5
8なども、有利に適用され得ることとなる。
また、そのような可動部材は、必ずしも受圧室における
振動入力方向中間部に保持する必要はないが、振動入力
時における振動作用部の良好なる形成のためには、前記
実施例の如く、中間部に保持することが望ましい。しか
し、かかる可動部材を受圧室の中間部に保持するための
手段としては、前記実施例の如き、ゴム弾性体の内面に
形成されたテーパ状面に限定されるものではなく、例え
ば、受圧室内面若しくは可動部材外面に形成された、所
定高さで突出する突起によって構成することも可能であ
〜る。
更にまた、かかる可動部材を、封入流体よりも大きな比
重をもって形成し、マウントの静置状態下、かかる可動
部材が、受圧室内の底部側に沈下せしめられるようにし
ても良い。
また、前記実施例にあっては、可動部材を案内するガイ
ド部材が、ゴム弾性体にて形成されていたが、樹脂や金
属等の硬質材料にて形成することも、勿論可能である。
さらに、かかるガイド部材を、仕切壁側から突出形成す
ることも可能であり、或いは複数本のガイド部材によっ
て、可動部材を案内することも可能である。更にまた、
かかるガイド部材と可動部材との案内構造も、前記実施
例の如き、挿通によるものの他、溝に対する保合構造な
ど、公知の保合、案内構造が適宜採用され得るものであ
る。
また、前記実施例において、仕切部材34に形成されだ
液圧吸収機構は、本発明において必須のものではなく、
要求される防振特性やコスト等の各種条件に応じて、任
意に採用されるものであり、そのような液圧吸収機構を
備えないものにあっても、本発明の目的とする、高周波
数域の防振特性の改善は、有効に達成され得ることとな
る。
加えて、本発明は、前述の如きエンジンマウントの他、
各種装置に用いられる種々なるマウント装置に対しても
有効に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、−々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に
基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様に
おいて実施され得るものであり、またそのような実施態
様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明の
範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないと
ころである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従う流体封入
式マウント装置にあっては、受圧室内における可動部材
の過大な傾き等が防止されて安定した姿勢が有利に確保
され得るところから、その周りに形成される振動作用部
内に生ぜしめられる流体の流動が安定化され得るのであ
り、以てかかる流体の流動に基づく流動作用乃至は共振
作用による、目的とするところの高周波振動入力時にお
ける低動ばね効果が、より有利に且つ安定して発揮され
得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を自動車用エンジンマウントに適用し
たものの一具体例を示す縦断面図であって、第2図にお
けるI−1断面に相当する図であり、第2図は、第1図
における■−■断面図である。また、第3図は、第1図
に示されているエンジンマウントに用いられる可動ブロ
ックを示す斜視図である。更に、第4図は、第1図に示
されている如き構造のエンジンマウントについて、その
防振特性を測定した実験結果を示すグラフである。 更にまた、第5図は、第1図に示されているエンジンマ
ウントに用いて好適な可動ブロックの別の形状を示す斜
視図である。 10:第一の支持金具 14:第二の支持金具26:ゴ
ム弾性体   32:ダイヤフラム34:仕切部材  
  36:受圧室 38:平衡室     42ニオリフイス通路46:ゴ
ム弾性膜   50:可動ブロック52ニガイドロツド
  54:係合孔 58:可動ブロック 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 振動入力方向に所定距離を隔てて配置された第一の支持
    体と第二の支持体とを、ゴム弾性体にて弾性的に連結す
    ると共に、振動入力方向に略直角な方向に配された仕切
    壁を挟んで、防振されるべき振動が入力せしめられる受
    圧室を前記第一の支持体側に、少なくとも一部が可撓性
    膜にて画成された容積可変の平衡室を前記第二の支持体
    側に、それぞれ形成し、それら受圧室および平衡室に所
    定の非圧縮性流体を封入する一方、それら受圧室と平衡
    室との間に、両流体室を相互に連通せしめるオリフィス
    通路を設け、更にかかる受圧室の内部に、該受圧室内面
    との間に所定間隙の振動作用部を形成する可動部材を移
    動可能に収容、配置せしめてなる流体封入式マウント装
    置において、前記受圧室内に、前記第一の支持体側若し
    くは前記仕切壁側から前記振動入力方向に所定高さで突
    出するガイド部材を立設せしめて、前記可動部材が、該
    ガイド部材によって案内されつつ、かかる振動入力方向
    に移動せしめられるようにしたことを特徴とする流体封
    入式マウント装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013133861A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Tokai Rubber Ind Ltd 液体封入式防振装置
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