JP2009103141A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

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勝弘 櫻井
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信也 吉田
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利幸 北野
Yoshiyuki Seno
喜之 瀬野
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Abstract

【課題】構造が簡素で耐久性、信頼性に優れた小型・低コストの液体封入式防振装置を提供する。
【解決手段】第1および第2の取付部材11、12の間に介装されたゴム弾性体13と、ゴム弾性体13との間に液室15を形成するダイヤフラム19と、液室15内を第1小液室16と第2小液室17とに仕切るとともに、両室を互いに連通させる複数種のオリフィス通路23、24を形成する仕切り板20とを備え、複数種のオリフィス通路23、24が、液柱共振周波数が低い第1オリフィス通路23と、液柱共振周波数が高い第2オリフィス通路24とで構成され、低周波振動入力に対しては前後差圧に応動して第1小液室16から第2小液室17への流れを規制する開口24aを閉塞し、高周波振動入力に対しては前後差圧に応動し第2オリフィス通路24を開放状態に維持する可動栓部材25が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に液体が封入された液体封入式防振装置、特に異種の複数の減衰用オリフィス通路を切換えて使用するようにした液体封入式防振装置に関する。
一般に、振動体とそれを支持する支持体との間に設けられる防振装置においては、低周波・大振幅の振動入力に対する十分な減衰効果を発揮させるべく、ゴム等の弾性体で連結された一対のブラケット間に液室を形成するとともに、その液室をオリフィス付の仕切り板で仕切ることで絞りによる減衰効果を生じさせるようにした液体封入式のものが使用されている。また、車両のエンジンマウントのように、大振幅の振動入力にも微小振幅の振動入力にも減衰効果が要求される場合に、異種の減衰用オリフィスを切換えて使用するようにしたものがある。
従来のこの種の液体封入式防振装置としては、例えば、仕切り板にアイドル振動減衰用のオリフィス(以下、アイドルオリフィスという)と、シェイク振動減衰用のオリフィス(以下、シェイクオリフィスという)とをそれぞれ形成したものが知られており(例えば、特許文献1参照)、太く短いアイドルオリフィスを仕切り板の中央側に、細く長いシェイクオリフィスを仕切り板の外周側にそれぞれ形成したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
このような装置では、エンジンシェイク時の振動入力に対してアイドルオリフィスを閉止状態に保つように、仕切り板に対し弾性体側の主液室とは反対側の副液室側にばね付の閉止機構や負圧アクチュエータを設け、アイドル振動入力時には、副液室を画成するダイヤフラムの背後の空気室に負圧を導入する等して、アイドルオリフィスを開放させるようになっている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
前述のような閉止機構に代えて、仕切り板に大振幅の振動入力による主液室の加圧時に開弁する逆止弁を装着するとともに、その逆止弁の開弁時にアイドルオリフィスを閉止するピストン型の閉止機構を設けているものも知られている(例えば、特許文献4参照)。
さらに、例えば副液室側を複数の液室に仕切る内側のダイヤフラムを設けて、より広範囲の振動入力に対する減衰効果を発揮できるように振動系を構成したものも知られている(例えば、特許文献5参照)。
特開平08−270718号公報 特許第3663482号公報 特開2001−200884号公報 特開2004−3614号公報 特許第3035233号公報
しかしながら、上述のような従来の液体封入式防振装置にあっては、複数種のオリフィス通路を切り換えて使用するためにばねを用いた付勢機構や負圧アクチュエータ等を使用したり、複数種のダイヤフラムを設けて複雑な振動系を構成したりしていたため、構造が複雑でコンパクト化やコスト低減が容易でないばかりか、エンジンマウント等のマウント装置としての耐久性や信頼性が十分でないという問題があった。
そこで、本発明は、構造が簡素で耐久性、信頼性に優れた小型・低コストの液体封入式防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液体封入式防振装置は、上記目的達成のため、(1)振動体と該振動体を支持する支持体との間に介装される液体封入式防振装置であって、振動入力に応じ相対変位可能な第1および第2の取付部材と、前記第1および第2の取付部材の間に介装された弾性体と、前記弾性体との間に液室を形成するよう、前記第1および第2の取付部材のうちいずれか一方に装着された拡張および収縮可能なダイヤフラムと、前記液室内を、複数の小液室に仕切るとともに、それぞれ任意の2つの小液室を互いに連通させる複数種のオリフィス通路を形成する仕切り板と、を備え、前記複数種のオリフィス通路が、流動する液体の液柱共振周波数が低い第1オリフィス通路と、流動する液体の液柱共振周波数が前記第1オリフィス通路より高い第2オリフィス通路とで構成され、前記第1オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記任意の2つの液室の差圧に応動して両液室間の液体の流れを規制するよう前記第2オリフィス通路を閉塞し、前記第2オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記任意の2つの液室の差圧に応動しつつ前記第2オリフィス通路を開放状態に維持する可動栓部材が設けられていることを特徴とする。
この構成により、第1オリフィス通路で液柱共振を生じさせる程度の低周波数の振動が入力されるときには、第2オリフィス通路が連通する2つの小液室の差圧に応じて可動栓部材が第2オリフィス通路を閉塞し、それによって第1オリフィス通路での共振作用による減衰効果が発揮される。一方、第1オリフィス通路で液柱共振を生じさせる周波数を超え、第2オリフィス通路での液柱共振周波数に近い周波数の振動が入力されるときには、可動栓部材が2つの小液室の差圧変動に応じて往復変位しつつ第2オリフィス通路を開放することで低動ばね効果が発揮され、第2オリフィス通路の液柱共振周波数に達するときには共振作用による減衰力が発揮される。したがって、複数種のオリフィス通路を切り換えるためにばねを用いた付勢機構や負圧アクチュエータ等を使用する必要がなく、複雑な振動系を構成する必要もなくなって、構成が簡素でコンパクト化やコスト低減が容易になるとともに、耐久性や信頼性も向上する。
なお、第1オリフィス通路を介して連通する2つの小液室は、第2オリフィス通路を介して連通する2つの小液室と異なっていてもよい。また、前記可動栓部材は、前記第2オリフィス通路を開放状態に維持するときに、前記仕切り板との間に前記第2オリフィス通路の一部を形成するものであるのが好ましい。
本発明に係る液体封入式防振装置は、また、上記目的達成のため、(2)振動体と該振動体を支持する支持体との間に介装される液体封入式防振装置であって、振動入力に応じ相対変位可能な第1および第2の取付部材と、前記第1および第2の取付部材の間に介装された弾性体と、前記弾性体との間に液室を形成するよう、前記第1および第2の取付部材のうちいずれか一方に装着された拡張および収縮可能なダイヤフラムと、前記液室内を、前記弾性体の弾性変形に応じて圧力変化する一面側の第1小液室と、前記ダイヤフラムの拡張および収縮により容積変化する第2小液室とに仕切るとともに、前記第1小液室および前記第2小液室を互いに連通させる複数種のオリフィス通路を形成する仕切り板と、を備え、前記複数種のオリフィス通路が、前記振動入力に応じて前記第1小液室と前記第2小液室との間を流動する液体の液柱共振周波数が低い第1オリフィス通路と、前記第1オリフィス通路より前記液柱共振周波数が高い第2オリフィス通路とで構成され、前記第1オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記第1小液室と前記第2小液室の差圧に応動して前記第1小液室から前記第2小液室への液体の流れを規制するよう前記第2オリフィス通路を閉塞し、前記第2オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記第1小液室と前記第2小液室の差圧に応動しつつ前記第2オリフィス通路を開放状態に維持する可動栓部材が設けられ、前記可動栓部材が、前記仕切り板の前記第2オリフィス通路の開口近傍で該開口を開放する復帰位置に付勢されていることを特徴とする。
この構成により、可動栓部材は、第1オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動が入力されるときには、第1小液室と第2小液室の差圧に応じた流動を利用し、初期の位置を復帰位置として例えば第1変位量だけ変位して第2オリフィス通路を閉塞し、それによって第1オリフィス通路での共振作用による減衰効果が発揮される。一方、振動入力の周波数が高く、可動栓部材が第2オリフィス通路を開放するときには、第1液室側の圧力変動を抑える低動ばね効果が発揮される。そして、第2オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動が入力されるときには、可動栓部材は、第1小液室と第2小液室の差圧に応じて復帰位置の両側に例えば第1変位量より少ない第2変位量だけ変位しつつ第2オリフィス通路を開放状態に維持し、第2オリフィス通路での共振作用による減衰力が発揮されることになる。したがって、上記(1)の構成を有する場合と同様に、複数種のオリフィス通路を切り換えるためにばねを用いた付勢機構や負圧アクチュエータ等を使用する必要がなく、複雑な振動系を構成する必要もなくなって、構成が簡素でコンパクト化やコスト低減が容易になるとともに、耐久性や信頼性も向上する。
上記(1)記載の液体封入式防振装置においては、(3)前記可動栓部材と前記仕切り板とのうち少なくとも一方により、前記可動栓部材を前記第2オリフィス通路の開口から離間する前記復帰位置に復帰させる復帰手段が構成されているのがよい。
この構成により、装置構成が簡素で確実な復帰が可能になる。
上記(1)〜(3)記載の液体封入式防振装置においては、(4)前記可動栓部材が、前記差圧に応じて弾性変形する撓み部を有し、該撓み部により前記復帰手段が構成されているのが好ましい。
この構成により、可動栓部材に復帰手段が一体化され、装置構成が非常に簡素になる。
上記(1)〜(4)記載の液体封入式防振装置においては、(5)前記第1オリフィス通路が前記仕切り板の外周側に位置するとともに、前記第2オリフィス通路が前記仕切り板の中央部に位置するものであるのが好ましい。
これにより、細く長い第1オリフィス通路と、太く短い第2オリフィス通路とを、それぞれ容易に形成することができる。
上記(1)〜(4)記載の液体封入式防振装置においては、(6)前記可動栓部材が、前記第2オリフィス通路の開口に対向する範囲の外方に、前記第2オリフィス通路に連通する連通穴と、該連通穴を外方から取り囲むとともに前記仕切り板に液体密に接触している外周部と、を有するものであるのが好ましい。
この構成により、可動栓部材が第2オリフィス通路の開口を閉止するときにはその動作に影響せず、可動栓部材が第2オリフィス通路の開口を開放するときには可動栓部材の支持部の拘束の有無にかかわらず、所要の流量を確保することができる。また、第2小液室から第1小液室側への流れが生じるときの絞り効果や可動栓部材の栓部分の振幅を連通穴の大きさによって調節することもできる。
上記(1)〜(5)記載の液体封入式防振装置においては、(7)前記可動栓部材が、前記仕切り板内にその板面方向に移動可能に設けられるものであってもよい。
この場合、可動栓部材の変位の方向が仕切り板の板面方向となるので、仕切り板周辺での振動やそれに伴う振動音を低減できる。
上記(1)〜(6)記載の液体封入式防振装置においては、(8)前記振動体が車両のエンジンであり、前記支持体が前記車両の車体であるのが好ましい。
この構成により、車両の原動機となるエンジンのマウント装置に複数種のオリフィス通路を切り換えるためにばねを用いた付勢機構や負圧アクチュエータ等を使用する必要がなくなり、複雑な振動系を構成する必要もなくなって、構成が簡素でコンパクト化やコスト低減が容易な、耐久性や信頼性にも優れたマウント装置となる。
また、上記(8)の構成を有する場合、(9)前記エンジンの運転によるシェイク振動入力時に前記第1オリフィス通路が液柱共振を生じ、前記エンジンの運転によるアイドル振動入力時に前記第2オリフィス通路が液柱共振を生じるように、前記第1オリフィス通路および前記第2オリフィス通路の断面積と長さがそれぞれ設定されているのがよい。
これにより、アイドル振動の減衰およびシェイク振動の減衰の両立を簡素な構成で達成できる。すなわち、単なる逆止弁や上下の板穴間で微振動する板状の弁体程度では専ら高周波数のこもり音等の減衰用となり、ばねを用いた付勢機構や負圧もしくは電動のアクチュエータ等を使用することで達成していたアイドル振動の減衰およびシェイク振動の減衰の両立を、2つの小液室間の差圧に応じて第2オリフィス通路を閉塞および開放するとともに第2オリフィス通路の開放時に2つの小液室間を連通させる、あるいは更に第2オリフィス通路の開口に対してわずかな隙間を隔てた位置を復帰位置とする可動栓部材を用いることにより、簡素な構成で達成することができる。
本発明によれば、複数種のオリフィス通路を切り換えるためにばねを用いた付勢機構や負圧アクチュエータ等を使用する必要をなくし、複雑な振動系を構成する必要もなくして、構成が簡素でコンパクト化やコスト低減が容易な、耐久性や信頼性に優れた液体封入式防振装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液体封入式防振装置の側面断面図であり、本発明を車両の原動機であるエンジンを車体に弾性支持するマウント装置に適用した場合を例示している。図2(a)は、その第1の実施の形態に係るマウント装置の可動栓部材の平面図であり、図2(b)は、その可動栓部材周辺の部分拡大側面断面図である。
まず、その構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のマウント装置10は、振動体、例えば車両の原動機を構成するエンジン1(詳細は図示していない)と、そのエンジンを支持する支持体として車体2との間に介装される液体封入式防振装置であり、液体(非圧縮性流体の意)として例えばエチレングリコールやシリコンオイルが封入されている。
このマウント装置10は、エンジン1の運転中における様々な振動入力に対して相対変位可能な第1の取付ブラケット11および第2の取付ブラケット12(第1および第2の取付部材)と、第1および第2の取付ブラケット11、12の間に介装されたゴムのような粘弾性を有する弾性体(以下、ゴム弾性体という)13と、ゴム弾性体13との間に液室15を形成するよう、第1および第2の取付ブラケット11、12のうちいずれか一方に装着された拡張および収縮可能なダイヤフラム19と、液室15内に配置された仕切り板20とを備えている。また、仕切り板20は、液室15内を、ゴム弾性体13の弾性変形に応じて圧力変化する一面側の第1小液室16と、ダイヤフラム19の拡張および収縮により容積変化する第2小液室17とに仕切るとともに、第1小液室16および第2小液室17を互いに連通させる複数種のオリフィス通路23、24を形成している。
具体的には、第1および第2の取付ブラケット11、12にはそれぞれ締結用のねじ結合部が設けられており、第1の取付ブラケット11にはボルト結合用の雌ねじ穴11aが形成され、第2の取付ブラケット12にはボルト12a、12bがそれぞれ一体に装着されている。
ゴム弾性体13は、第1および第2の取付ブラケット11、12のうち他方、例えばエンジン1側の第1の取付ブラケット11に加硫接着等により一体に固着されている。
また、第1および第2の取付ブラケット11、12のうち一方、例えば車体2側の第2の取付ブラケット12は、ボルト装着部を底部とする浅い有底円筒状に形成されており、第2の取付ブラケット12には筒状体14の一端部14aがダイヤフラム19および仕切り板20の外周固定部(後述する)と共にかしめによって一体に結合されている。そして、この筒状体14の内周側にゴム弾性体13が加硫接着等により一体に固着されることで、第1および第2の取付ブラケット11、12がゴム弾性体13を介して弾性的に結合されている。
ゴム弾性体13は、筒状体14の他端部14b側から第1の取付ブラケット11に向かって円錐周壁状に延びる厚肉部13aと、第1の取付ブラケット11の内端部11bを覆う中心部13bと、第1の取付ブラケット11の円形のフランジ部11cを覆う略U字形断面の環状の被覆部13cと、厚肉部13aから筒状体14の一端側に一様な膜厚で円筒状に広がるスカート部13sとを有しており、このスカート部13sが仕切り板20の両面側で仕切り板20の外周に液体密に圧接している。また、ゴム弾性体13のスカート部13sは、筒状体14の一端部14aの内部まで延在し、筒状体14と第2の取付ブラケット12とのかしめ結合部において液体密のシール機能を発揮するようになっている。
筒状体14の一端部14aは略U字形断面の環状をなしており、筒状体14の他端部14bはその開口側が広がるように拡径して、その開口端部分でフランジ14cを形成している。
ダイヤフラム19は、液室15内の液圧に応じてその形状および表面積を変化させるように拡張および収縮可能な比較的膜厚の薄い(ゴム弾性体13の圧肉部13aより十分に薄い)弾性膜部19aと、弾性膜部19aの外周部に加硫接着等により一体に固着された固定用の環状支持板19bとにより構成されている。また、弾性膜部19aの外周部は、中央部よりも肉厚で、仕切り板20の外周部下面20eおよび第2の取付ブラケット12の開口端内周部12eのそれぞれに圧接して液体密なシール機能を発揮し得る。
仕切り板20は、オリフィス通路形状に対応する溝や穴が形成された例えば軽合金製あるいはプラスチック製の略円板状の通路形成板21と、通路形成板21の背面側に一体に固着されるとともに仕切り板20の外周固定部を構成する例えば板金製の背面板22とによって構成されている。
具体的には、通路形成板21は、外周部に周方向に延在する外周溝21aを形成する環状突部21b、21cと、その外周溝21aの一部を第1小液室16に連通させるように環状突部21bを部分的に切り欠いた一方側の切欠き部21dと、この切欠き部21dから第1オリフィス通路23の所定の長さを規定する周方向の距離を隔てて第2小液室17に連通させるように環状突部21cを部分的に切り欠いた他方側の切欠き部21eとを有しており、通路形成板21がゴム弾性体13のスカート部13sに圧接することで、一方の切欠き部21d、外周溝21aおよび他方側の切欠き部21eによって第1小液室16と第2小液室17との間に仕切り板20の外周側に位置する第1オリフィス通路23が画成されている。
この第1オリフィス通路23は、エンジン運転中の振動入力に応じて第1小液室16と第2小液室17との間を流動する液体の液柱共振周波数が例えば5Hz〜15Hzの間になるようにその断面積(以下、断面積A1という)と長さ(以下、長さL1という)が設定されており、その共振作用による減衰効果を発揮することでエンジン1の運転によるシェイク振動入力を減衰するようになっている。なお、ここにいうエンジン1の運転によるシェイク振動入力とは、マウント装置10が搭載される車両の車体2の剛体振動とエンジン系の共振によってエンジンシェイクと呼ばれる低周波振動が発生するときのマウント装置10への振動入力である。
仕切り板20の通路形成板21の中央部にはその板面に直交する方向に貫通する第2オリフィス通路24の主要オリフィス部分24bが円形断面に形成されている。第2オリフィス通路24は、この主要オリフィス部分24bにより、エンジン1の運転時の振動入力に応じて第1小液室16と第2小液室17との間を流動する液体の液柱共振周波数が第1オリフィス通路23に比べて相対的に高い値、例えば30Hz〜50Hzの間になるように設定されている。この第2オリフィス通路24は、第1オリフィス通路23に比べて、その断面積(以下、断面積A2という)が大きく、または/および、その長さ(以下、長さL2という)が短く、すなわち、A2/L2 > A1/L1となっており、第1オリフィス通路23より小さい流路抵抗により第1小液室16側の圧力変動を軽減する低動ばね効果を発揮するとともに第1オリフィス通路23より高い液柱共振周波数で共振作用による減衰力を発揮することで、エンジン1の運転によるアイドル振動入力を減衰するようになっている。なお、ここにいうエンジン1の運転によるアイドル振動入力とは、エンジンのアイドル運転状態で車両のステアリングホイール周りやフロアやシート等に低周波振動が生じ易いときのマウント装置10への振動入力を指すものである。
このように本実施形態における複数種のオリフィス通路23、24は、エンジン1の運転時の振動入力に応じて第1小液室16と第2小液室17との間を流動する液体の液柱共振周波数が低い第1オリフィス通路23と、第1オリフィス通路23より流路抵抗が小さく液柱共振周波数が相対的に高い第2オリフィス通路24とで構成されている。
一方、図2(a)および図2(b)に示すように、第2オリフィス通路24の第2小液室17側の開口24aの近傍には、第1オリフィス通路23で液柱共振が生じるときに第1小液室16内の液圧と第2小液室17内の液圧との間の差圧に応動して、第1小液室16から第2小液室17への液体の流れを規制するように第2オリフィス通路24の開口24aを閉塞する(それにより主要オリフィス部分24bの開口をも閉塞する)可動栓部材25が設けられている。
この可動栓部材25は、第2オリフィス通路24の開口24aを開閉する栓部分25aと、栓部分25aの周り(第2オリフィス通路24の開口24aに対向する図2(a)中のハッチング部分の範囲外)で第1小液室16と第2小液室17を連通させる複数、例えば4つの連通穴25hと、これらの連通穴25hを外方から取り囲むとともに仕切り板20に液体密に接触している外周部25rとを有している。すなわち、可動栓部材25は、第2オリフィス通路24の主要オリフィス部分24bより大径に形成されるとともに外周部25rで仕切り板20に拘束・支持されており、この可動栓部材25が第1小液室16と第2小液室17の差圧に応じ外周部25rを支点として第2小液室17側に撓んだとき、第2オリフィス通路24が閉止されるようになっている。
また、可動栓部材25は、第2オリフィス通路24の開口24aの近傍であってその開口24aを開放する位置として予め設定された復帰位置に付勢されており、第2オリフィス通路24で液柱共振(微振動)による減衰力を発揮させたいときには第1小液室16と第2小液室17の差圧に応動しながらも第2オリフィス通路24を確実に開放状態に維持するとともに、複数の連通穴25hにより第2オリフィス通路24の一部を形成するようになっている。
具体的には、可動栓部材25は、第2オリフィス通路24の開口24aを開閉する栓部分25aの周りに第1小液室16と第2小液室17の差圧に応じて弾性変形する撓み部25bを有しており、その撓み部25bによって可動栓部材25を第2オリフィス通路24の開口24aを形成する背面板22の中央部22cおよび開口24aを形成する通路形成板21cから所定の隙間gだけ離間する復帰位置に復帰させる復帰手段が構成されている。なお、この復帰手段は、可動栓部材25と仕切り板20とのうち少なくとも一方により構成することができるが、本実施形態においては弾性を有する可動栓部材25に一体化した構成となっている。可動栓部材25の材料は、ゴム弾性材料、樹脂(例えばポリアミド系繊維)、金属等のいずれであってもよいが、封入された液体中で劣化し難く、かつ、液圧によって連通穴25hが縮小され難い材料で形成されるのがよい。
また、可動栓部材25は仕切り板20の背面板22の凹状の中央部22cに収納された状態で仕切り板20の通路形成板21と背面板22の間に保持されている。そして、第2オリフィス通路24は、通路形成板21の中央部に形成された主要オリフィス部分24bと、可動栓部材25の複数の連通穴25hと、背面板22の中央部22cに形成された開口24aとによって構成されている。可動栓部材25の複数の連通穴25hは、第2オリフィス通路24の液注共振周波数が設定されたアイドル振動入力域での絞り抵抗が主要オリフィス部分24bのそれよりも小さくなるように、その総断面積と長さが設定されている。例えば、複数の連通穴25hによる絞り部の通路断面積比(複数の連通穴25hの総断面積/主要オリフィス部分24bの断面積)は、主要オリフィス部分24bによる絞り部の通路断面積比(主要オリフィス部分24bの断面積/第1小液室16の断面積)よりも大きくなっている。
なお、図1において、筒状体14の他端部14bには環状のストッパ部材31がかしめ等によって一体に装着されており、このストッパ部材31の内面側には第1の取付ブラケット11のフランジ部11cがゴム弾性体13の被覆部13cを介して衝止可能になっている。また、ストッパ部材31の外面側にはエンジン1側との直接干渉による衝撃を回避すべく、弾性カバー32が装着されている。さらに、本実施形態においては、ダイヤフラム19と第2の取付ブラケット12の間に空気室18が形成されており、空気室18内の空気がダイヤフラム19の背後に位置する空気ばねとなっている。ただし、空気室18内に大気圧を導入することもできる。
次に、作用について説明する。
エンジン1の運転中には、エンジン1と車体2との間に介装されたマウント装置10には、エンジン1の運転状態や車両の走行状態に応じて振幅や振動周波数の異なる様々な振動が入力される。また、マウント装置10には、エンジン1側からの下向きの荷重が加わり続ける。
いま、マウント装置10に振動が入力されるとすると、エンジン1と車体2が接近するときには、第1および第2の取付ブラケット11、12の接近に伴ってゴム弾性体13が圧縮されるとともに、第1小液室16に封入されている液体が加圧されて、第1小液室16内の液圧と第2小液室17内の液圧との差圧が生じ、第1オリフィス通路23を通して第1小液室16から第2小液室17内に液体が流動する。また、エンジン1と車体2が離隔するときには、第1および第2の取付ブラケット11、12の離隔に伴ってゴム弾性体13の圧縮量が減少した後にゴム弾性体13が更に引っ張られ、第1小液室16に封入されている液体が負圧となって、第1小液室16内の液圧と第2小液室17内の液圧との前述とは逆向きの差圧が生じ、第1オリフィス通路23を通して第2小液室17から第1小液室16内に液体が流動する。
このとき、例えば車体2の剛体振動とエンジン系の共振によってエンジンシェイクが発生し、マウント装置10に大振幅の振動が入力されるとすると、可動栓部材25が、第1小液室16と第2小液室17の差圧に応じた液体Lの流動に伴って、復帰位置から例えば第1変位量だけ変位して、第2オリフィス通路24の開口24aおよび主要オリフィス通路24bの開口(以下、開口24a、24bという)を閉塞する。
このとき、第1小液室16と第2小液室17を連通させている流路抵抗の大きい第1オリフィス通路23内で低周波数の液体の往復移動により液柱共振が生じ、その共振作用による減衰効果が発揮されることで、図3中に実線で示すように、マウント装置10の減衰係数C1が十分に大きくなる(図3中の周波数領域Z1参照)。したがって、マウント装置10は、超低周波数のシェイク振動入力に対して、十分な減衰効果を発揮し得ることになる。なお、同図中に破線で示すkd1が第1オリフィス通路23のみ使用する場合のマウント装置10の動ばね定数(振動中のばね定数)である。
一方、いま、エンジン1のアイドル運転中で車両のステアリングホイール周りやフロアやシート等に低周波振動が生じ易い状態であるとすると、マウント装置10に第1オリフィス通路23で液柱共振を生じさせる周波数を超える振動が入力されるので、可動栓部材25が第1小液室16と第2小液室17の間の差圧変動に応じて往復変位しつつ第2オリフィス通路24を開放する。このとき、流路抵抗の大きい第1オリフィス通路23では圧力変動の遮断作用が高まるが、流路抵抗の小さい第2オリフィス通路24が開放されることで、マウント装置10の動ばね定数が図3中に白抜きの四角の点線で示すkd2に移行し、大幅に低減されることになる。なお、同図中に黒四角点線で示すC2が第2オリフィス通路24が開放された状態でのマウント装置10の減衰係数である。
第2オリフィス通路24での液体の流動が液柱共振周波数になるときには、可動栓部材25は、第1小液室16と第2小液室17の差圧に応じて、その復帰位置の両側に例えば第1変位量より少ない第2変位量だけ変位(往復変位)しながらも、第2オリフィス通路24を開放状態に維持することになる。
このとき、第1小液室16と第2小液室17を連通させている第2オリフィス通路24を使用して、アイドル振動域の周波数で往復流動する液体の液柱共振が生じ、その共振作用によりマウント装置10の減衰係数C2が若干増加して減衰力が発生する。このように、第2オリフィス通路24の液中共振周波数に近いアイドル振動領域の広い範囲(図3中の周波数領域Z2参照)にわたって、図3中に白抜きの四角の点線で示すように、マウント装置10の動ばね定数kd2は低い値に維持される。したがって、マウント装置10は、アイドル振動入力に対して、十分な防振効果を発揮し得ることになる。
このように、本実施形態のマウント装置10では、複数種のオリフィス通路23、24を切り換えるためにばねを用いた付勢機構や負圧アクチュエータ等を使用する必要がなく、複雑な振動系を構成する必要もなくなる。その結果、マウント装置10の構成を簡素化しながらも、シェイク振動とアイドル振動の双方に対する防振効果を発揮させることができ、マウント装置10のコンパクト化やコスト低減が容易で、その耐久性や信頼性も向上することになる。
しかも、本実施形態では、可動栓部材25が、第1オリフィス通路23での液柱共振による減衰作用を最大限発揮させたいときには、第1小液室16と第2小液室17の差圧に応じ初期の位置である復帰位置から第1変位量だけ変位して第2オリフィス通路24の開口24a、24bを閉塞するので、装置構成が非常に簡素になる。特に、可動栓部材25にその可動の栓部分25aの復帰手段が一体化されることから、構成が非常に簡素になる。
また、本実施形態では、仕切り板20の外周側に細く長い第1オリフィス通路23を、仕切り板20の中央部に太く短い第2オリフィス通路24を、それぞれ容易に形成することができ、仕切り板20の構成も非常に簡素になる。
さらに、複数の連通穴25hが可動栓部材25の栓部分25aの周りに配置されているので、可動栓部材25が第2オリフィス通路24の開口24a、24bを閉止するときにはその動作に影響せず、可動栓部材25が第2オリフィス通路24の開口24a、24bを開放するときには可動栓部材25の外周部25rでの拘束の有無にかかわらず複数の連通穴25hが第2オリフィス通路24の一部となり、可動栓部材25の微振動や撓み程度による程度を上回る流体の移動量を確保することができ、アイドル振動の減衰およびシェイク振動の減衰の両立を簡素な構成で達成することができる。また、第2小液室17から第1小液室16側への流れが生じるときの絞り効果やアイドル振動時の可動栓部材25の栓部分25aの振幅を連通穴25hの大きさによって調節することもできる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る液体封入式防振装置の側面断面図であり、図5(a)はその可動栓部分の部分拡大平面図、図5(b)はその仕切り板の側面断面図である。なお、以下に説明する各実施形態は、前述の第1の実施の形態と類似の全体構成を有しているので、その類似する構成については図1および図2に示した符号を用い、相違点についてのみ詳述する。
本実施形態のマウント装置40においては、図4に示すように、仕切り板50は、オリフィス通路形状に対応する溝や穴が形成された略円板状の通路形成板51と、通路形成板51の背面側に一体に固着されるとともに仕切り板50の外周固定部を構成する背面板52とによって構成されており、通路形成板51の中央部にはその板面に直交する方向に向けて貫通する第2オリフィス通路54の主要オリフィス部分54bが円形断面に形成されている。
第2オリフィス通路54は、この主要オリフィス部分54bにより、エンジン1の運転時の振動入力に応じて第1小液室16と第2小液室17との間を流動する液体の液柱共振周波数が第1オリフィス通路23に比べて相対的に高い値、例えば30Hz〜50Hzの間になるように設定されている。すなわち、第2オリフィス通路54は、第1オリフィス通路23に比べて、その断面積(以下、断面積A3という)が大きく、または/および、その長さ(以下、長さL3という)が短く、すなわち、A3/L3 > A1/L1となっており、エンジン1の運転によるアイドル振動入力を減衰するようになっている。
また、図5(b)に示すように、通路形成板51の中央部下面側には、主要オリフィス部分54bと同一軸線上で図4中下向きに凹状をなす球面凹部51cが形成されており、背面板52には、球面凹部51cに対向するよう同図中上向きに凹状をなす球面凹部52cと、第2オリフィス通路54の開口54aとが形成されている。そして、これら球面凹部51c、52cからなる仕切り板50内の空間の中央部に略球状の可動栓部材55が収納されている。なお、以下の説明では、主要オリフィス部分54bの開口と開口54aを併せて、開口54a、54bともいう。
図5(a)に示すように、可動栓部材55は、球状の栓部分55aと、その栓部分55aから同図中の上下左右方向に向かって放射外方に延びる複数の撓み腕部55bとを有しており、図5(b)に示すように、第2オリフィス通路54の開口54a、54bは、栓部分55aの近傍に位置する円形の穴からなる。ここで、可動栓部材55の撓み腕部55bは例えば栓部分55aにインサート成形等により一体化された板ばねからなり、あるいは、弾性のある材料により栓部分55aと一体形成されたものである。
可動栓部材55は、複数の撓み腕部55bが通路形成板51と背面板52の間に挟持されることで(複数の撓み腕部55bの外端部同士が環状に連結されて保持されてもよい)、第2オリフィス通路54の開口54a、54bと球面凹部51c、52cの内壁面とに対しそれぞれわずかな隙間を隔てた位置を復帰位置として、仕切り板50内に保持されている。
本実施形態においても、第2オリフィス通路54の開口54a、54bに対してわずかな隙間を隔てた位置を復帰位置とする可動栓部材55を用いることにより、簡素な構成で、シェイク振動とアイドル振動の双方に対する防振効果を発揮させることができ、前述の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
なお、ここでは、可動栓部材55が仕切り板50に支持される複数の撓み腕部55bを有するものとしたが、撓み腕部55bを有しないものであってもよい。すなわち、可動栓部材55が少なくとも開口54a、54b側で第2オリフィス通路54の主要オリフィス部分54bの中心軸線上かその近傍に案内されるように仕切板50側に隙間をもって保持され、可動栓部材55が第2オリフィス通路54の開口54a、54bを開放するときに可動栓部材55の周り(全周でなくともよい)に第1小液室16と第2小液室17を連通させる通路が第2オリフィス通路54の一部として形成される構成としてもよい。
(第3の実施の形態)
図6および図7は、本発明の第3の実施の形態に係る液体封入式防振装置の仕切り板の側面断面図である。
本実施形態のマウント装置60においては、図6に示すように、仕切り板70は、通路形成板21と、通路形成板21の背面側に一体に固着されるとともに仕切り板70の外周固定部を構成する背面板72とによって構成されており、通路形成板21の中央部には第2オリフィス通路74の主要オリフィス部分74bが円形断面に形成されている。そして、第2オリフィス通路74は、主要オリフィス部分74bにより、エンジン1の運転時の振動入力に応じて第1小液室16と第2小液室17との間を流動する液体の液柱共振周波数が第1オリフィス通路23に比べて相対的に高い値になるように設定されている。すなわち、第2オリフィス通路74は、第1オリフィス通路23に比べて、その断面積(以下、断面積A4という)が大きく、または/および、その長さ(以下、長さL4という)が短く、すなわち、A4/L4 > A1/L1となっており、エンジン1の運転によるアイドル振動入力を減衰するようになっている。
また、図7に示すように、背面板72には、同図中上向きに凹状をなす通路形成部72cと、第2オリフィス通路74の開口74aとが形成されており、背面板72の通路形成部72c内の空間には球状の可動栓部材75が収納されている。ここで、第2オリフィス通路74の開口74aは、横向き、すなわち仕切り板70の板面方向に平行に向けられている。また、背面板72の通路形成部72c内には可動栓部材75を挟んで開口74aの周辺部に対向する対向壁部72vが設けられており、その対向壁部72vには開口74aと略同一軸線上に位置する横向きの通路穴(あるいはスリット)72dが形成されている。
図7に示すように、可動栓部材75は、仕切り板70内に転動可能に設けられるとともに、自重により、仕切り板70の第2オリフィス通路74内に形成された凹所72p(復帰位置)に復帰するようになっている。
本実施形態においても、第2オリフィス通路74の開口74aに対してわずかな隙間を隔てた位置を復帰位置とする可動栓部材75を用いることにより、簡素な構成で、シェイク振動とアイドル振動の双方に対する防振効果を発揮させることができ、前述の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。また、可動栓部材75の変位の方向が仕切り板70の板面方向となるので、仕切り板70の周辺での振動やそれに伴う振動音を低減できる効果もある。
図7に示す一例の可動栓部材75は球状であるが、本発明にいう可動栓部材は棒状や板状であってもよく、さらに定位置への弾性復帰が可能なものであってもよい。また、可動栓部材またはその栓部分が第2オリフィス通路を開放状態に維持するとき、可動栓部材またはその栓部分の周り(近傍)に第1小液室および第2小液室を連通させる通路が形成されるような構成であれば、可動栓部材を復帰位置に復帰させる手段(復帰手段)は必ずしも必要ではない。
例えば、図8(a)に示すように、矩形断面を有する板状または棒状の可動栓部材76が仕切り板70内で左右に延びる複数のガイド部77(図中には1つのみ図示している)によって同図中の左右方向に摺動可能に案内され、この可動栓部材75が第2オリフィス通路74の開口74aを開放するとき、可動栓部材76の周り(例えば、同図中の可動栓部材75の上側、図の面と直交する前後方向一方側のいずれかを含む)に、第2オリフィス通路74に連通しつつ第1小液室16と第2小液室17を互いに連通させる液通路78が第2オリフィス通路74の一部として形成されるようにしてもよい。なお、この場合の連通路78の大きさは、第1の実施の形態における連通穴25hの大きさの設定と同様に、第2オリフィス通路74の主要オリフィス部分74bでの絞り抵抗よりも可動栓部材76による絞り抵抗が小さくなるように設定される。例えば、可動栓部材76による絞り部の通路断面積比(連通路78の断面積/通路穴72dの断面積)が、主要オリフィス部分74bによる絞り部の通路断面積比(主要オリフィス部分74bの断面積/第1小液室16の断面積)より大きくなるように設定される。
あるいはまた、図8(b)に示すように、弾性素材からなる略T字形断面を有する可動栓部材79がその栓部分79aを仕切り板70内で左右に移動させるよう弾性変形し、その自由状態では同図中の実線位置にある栓部分79aが図中の仮想線位置に移動して第2オリフィス通路74の開口74aを閉塞するようにしてもよい。この場合も、可動栓部材79の周り(例えば、同図中の可動栓部材79の下側、図の面と直交する前後方向一方側のいずれかを含む)に、第2オリフィス通路74に連通しつつ第1小液室16と第2小液室17を互いに連通させる液通路81が第2オリフィス通路74の一部として形成される。
なお、上述の各実施形態においては、第1オリフィス通路23を介して連通する2つの小液室16、17が、第2オリフィス通路24、54、74を介して連通する2つの小液室16、17と共通する構成となっていたが、本発明においては、第1オリフィス通路を介して連通する2つの小液室は、第2オリフィス通路を介して連通する2つの小液室と異なっていてもよい。すなわち、各オリフィス通路で連通する2つの小液室の組合せは任意である。したがって、弾性体とダイヤフラムの間の液室は、例えば、仕切り板の片面側で弾性体の弾性変形に応じて圧力変化する主液室たる第1小液室と、仕切り板の他面側で第1小液室の圧力変化に応じて拡張および収縮する副液室たる第2小液室および第3小液室(少なくとも1つの副液室)とに仕切られてもよく、その場合、第1小液室と第2小液室を第1オリフィス通路により連通させ、第1小液室と第3小液室を第2オリフィス通路により連通させ、その第2オリフィス通路上に可動栓部材を配置することができる。あるいは、第1小液室と第2小液室を上述の各実施形態のように第1オリフィス通路および第2オリフィスによってそれぞれ連通させるとともに、第1小液室と第3小液室を第1オリフィス通路より液柱共振周波数が高い別の第2オリフィス通路によって連通させ、そこに他の可動栓部材を配置することもできる。要するに、少なくとも1室が相違する異なる組合せの2つの小液室間に、それぞれ液柱共振周波数の異なる第1オリフィス通路と第2オリフィス通路のうち少なくとも1つのオリフィス通路を設けることができる。
さらに、第1オリフィス通路より液柱共振周波数が高い複数種の第2オリフィス通路を形成し、その複数の第2オリフィス通路間で液柱共振周波数が相違するように構成して、より広範囲の振動入力に対する防振効果を得ることもできる。その場合、複数種の第2オリフィス通路には、それぞれの第2オリフィス通路の液柱共振周波数でそれぞれの第2オリフィス通路を開状態に維持し、それぞれの液柱共振周波数より低周波数(例えば第1オリフィス通路の液柱共振周波数)の振動入力に対してはそれぞれの第2オリフィス通路を閉止する複数種の可動栓部材が設けられることになる。勿論、1つの可動栓部材で複数種の第2オリフィス通路を同時に開閉させるものでもよい。また、仕切り板には、その外周部分で取付部材側との間に少なくとも1種類のオリフィス通路を形成することができ、その内方部分に少なくとも他の1種類のオリフィス通路を形成することができる。
また、上述の各実施形態においては、振動体は、内燃機関であるエンジン1としたが、内燃機関以外の車両の原動機、例えば電気モータや、エンジンと電気モータを併有するものであってもよいし、変速機を一体化したパワーユニットとして構成されたものであってもよい。また、主液室である第1小液室16側をエンジン側としていたが、車体側となってもよい。さらに、車両の原動機に限定されず、他の振動体による振動入力に対してもその振動減衰に効果的に用いることができるのはいうまでもない。また、上述の各実施形態においては、仕切り板をそれぞれ成形品等の通路形成板の背面側に背面板を固着させることで、可動栓部材の変位量や撓み量を所定範囲内に規制する構成となっていたが、同一の材料、例えば板金材料から一体に形成することもできる。その場合、第2オリフィスは、例えば仕切り板の中央部に第1小液室16または第2小液室17側に突出する筒部を形成する程度で所要の長さに設定することができ、第1オリフィスは円板状の仕切り板素材の外周部を略U次形断面に曲げ加工することで形成することができる。さらに、可動栓部材の収納後に仕切り板の一部を曲げ加工したりかしめ加工したりすることで、可動栓部材を収納することができる。また、上述の各実施形態においては、可動栓部材を仕切り板の第2オリフィス通路の出口側(第2小液室側)に配置していたが、可動栓部材は仕切り板の第2オリフィス通路の入口側(第1小液室側)に配置することもできる。仕切り板の外周固定部や背面板相当の可動栓部材の保持板を第1小液室側に配置してもよいことはいうまでもない。
以上説明したように、本発明は、複数種のオリフィス通路を切り換えるためにばねを用いた付勢機構や負圧アクチュエータ等を使用する必要をなくし、複雑な振動系を構成する必要もなくして、構成が簡素でコンパクト化やコスト低減が容易な、耐久性や信頼性に優れた液体封入式防振装置を提供することができるという効果を奏するものであり、内部に液体が封入された液体封入式防振装置、特に異種の減衰用オリフィスを切換えて使用するようにした液体封入式防振装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る液体封入式防振装置の側面断面図である。 (a)は、第1の実施の形態に係るマウント装置の可動栓部材の平面図、(b)は、その可動栓部材周辺の部分拡大側面断面図である。 第1の実施の形態に係る液体封入式防振装置の作用を説明するグラフで、縦軸は減衰係数および動ばね定数を表わし、横軸は振動周波数を表わしている。 本発明の第2の実施の形態に係る液体封入式防振装置の側面断面図である。 (a)は第2の実施の形態に係るマウント装置の可動栓部材の平面図、(b)は第2の実施の形態に係る液体封入式防振装置の仕切り板の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る液体封入式防振装置の側面断面図である。 (a)は第3の実施の形態に係る液体封入式防振装置の仕切り板の断面図、(b)は(a)中の二点鎖線で囲む部分の拡大断面図である。 (a)は第3の実施の形態に係る液体封入式防振装置の可動栓部材の変形態様を示すその仕切り板および可動栓部材の拡大断面図、(b)は第3の実施の形態に係る液体封入式防振装置の可動栓部材の他の変形態様を示すその仕切り板および可動栓部材の拡大断面図である。
符号の説明
1 エンジン(振動体)
2 車体(支持体)
10、40、60 マウント装置(液体封入式防振装置)
11 第1の取付ブラケット(第1の取付部材)
12 第2の取付ブラケット(第2の取付部材)
13 ゴム弾性体
13a 厚肉部
13s スカート部
14 筒状体
15 液室
16 第1小液室
17 第2小液室
19 ダイヤフラム
19a 弾性膜部
19b 環状支持板
20、50、70 仕切り板
21、51 通路形成板
22、52、72 背面板
23 第1オリフィス通路
24、54、74 第2オリフィス通路
24a、54a、74a 開口
24b、54b、74b 主要オリフィス部分(開口)
25、55、75、76、79 可動栓部材
25a、55a、76a、79a 栓部分
25b 撓み部(復帰手段)
25h 連通穴
25r 外周部
55b 撓み腕部(復帰手段)
72c 通路形成部
72p 凹所
77 ガイド部
78、81 液通路(第2オリフィス通路の一部)

Claims (9)

  1. 振動体と該振動体を支持する支持体との間に介装される液体封入式防振装置であって、
    振動入力に応じ相対変位可能な第1および第2の取付部材と、
    前記第1および第2の取付部材の間に介装された弾性体と、
    前記弾性体との間に液室を形成するよう、前記第1および第2の取付部材のうちいずれか一方に装着された拡張および収縮可能なダイヤフラムと、
    前記液室内を、複数の小液室に仕切るとともに、それぞれ任意の2つの小液室を互いに連通させる複数種のオリフィス通路を形成する仕切り板と、を備え、
    前記複数種のオリフィス通路が、流動する液体の液柱共振周波数が低い第1オリフィス通路と、流動する液体の液柱共振周波数が前記第1オリフィス通路より高い第2オリフィス通路とで構成され、
    前記第1オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記任意の2つの液室の差圧に応動して両液室間の液体の流れを規制するよう前記第2オリフィス通路を閉塞し、前記第2オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記任意の2つの液室の差圧に応動しつつ前記第2オリフィス通路を開放状態に維持する可動栓部材が設けられていることを特徴とする液体封入式防振装置。
  2. 振動体と該振動体を支持する支持体との間に介装される液体封入式防振装置であって、
    振動入力に応じ相対変位可能な第1および第2の取付部材と、
    前記第1および第2の取付部材の間に介装された弾性体と、
    前記弾性体との間に液室を形成するよう、前記第1および第2の取付部材のうちいずれか一方に装着された拡張および収縮可能なダイヤフラムと、
    前記液室内を、前記弾性体の弾性変形に応じて圧力変化する一面側の第1小液室と、前記ダイヤフラムの拡張および収縮により容積変化する第2小液室とに仕切るとともに、前記第1小液室および前記第2小液室を互いに連通させる複数種のオリフィス通路を形成する仕切り板と、を備え、
    前記複数種のオリフィス通路が、前記振動入力に応じて前記第1小液室と前記第2小液室との間を流動する液体の液柱共振周波数が低い第1オリフィス通路と、前記第1オリフィス通路より前記液柱共振周波数が高い第2オリフィス通路とで構成され、
    前記第1オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記第1小液室と前記第2小液室の差圧に応動して前記第1小液室から前記第2小液室への液体の流れを規制するよう前記第2オリフィス通路を閉塞し、前記第2オリフィス通路で液柱共振を生じさせる振動入力に対しては前記第1小液室と前記第2小液室の差圧に応動しつつ前記第2オリフィス通路を開放状態に維持する可動栓部材が設けられ、
    前記可動栓部材が、前記仕切り板の前記第2オリフィス通路の開口近傍で該開口を開放する復帰位置に付勢されていることを特徴とする液体封入式防振装置。
  3. 前記可動栓部材と前記仕切り板とのうち少なくとも一方により、前記可動栓部材を前記第2オリフィス通路の開口から離間する前記復帰位置に復帰させる復帰手段が構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体封入式防振装置。
  4. 前記可動栓部材が、前記差圧に応じて弾性変形する撓み部を有し、該撓み部により前記復帰手段が構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の液体封入式防振装置。
  5. 前記第1オリフィス通路が前記仕切り板の外周側に位置するとともに、前記第2オリフィス通路が前記仕切り板の中央部に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の液体封入式防振装置。
  6. 前記可動栓部材が、前記第2オリフィス通路の開口に対向する範囲の外方に、前記第2オリフィス通路に連通する連通穴と、該連通穴を外方から取り囲むとともに前記仕切り板に液体密に接触している外周部と、を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の液体封入式防振装置。
  7. 前記可動栓部材が、前記仕切り板内にその板面方向に移動可能に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の液体封入式防振装置。
  8. 前記振動体が車両のエンジンであり、前記支持体が前記車両の車体であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1の請求項に記載の液体封入式防振装置。
  9. 前記エンジンの運転によるシェイク振動入力時に前記第1オリフィス通路が液柱共振を生じ、前記エンジンの運転によるアイドル振動入力時に前記第2オリフィス通路が液柱共振を生じるように、前記第1オリフィス通路および前記第2オリフィス通路の断面積と長さがそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項8に記載の液体封入式防振装置。
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