JPH08166037A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH08166037A
JPH08166037A JP33310594A JP33310594A JPH08166037A JP H08166037 A JPH08166037 A JP H08166037A JP 33310594 A JP33310594 A JP 33310594A JP 33310594 A JP33310594 A JP 33310594A JP H08166037 A JPH08166037 A JP H08166037A
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JP
Japan
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liquid chamber
chamber
orifice
vibration
main liquid
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Withdrawn
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JP33310594A
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English (en)
Inventor
Yutaka Suzuki
豊 鈴木
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの爆発振動を効果的に低減すること
のできる液封入型の防振装置を提供することにある。 【構成】 ゴム弾性体1を室壁とし、エンジンからの振
動入力により容積変化する主液室Aと、ゴム弾性体膜3
を室壁とし、主液室Aと仕切板2にて区画される副液室
Bを備え、仕切板2に主液室Aと副液室Bとを連通する
オリフィス21を設けて該オリフィス21を流通する液
の作用で振動低減を行なうようになしてある。そして仕
切板2内に、主液室Aに連通する受圧室26と、その内
圧変化に応じて移動するオリフィスピストン22を設け
て、受圧室26の内圧上昇に伴いオリフィス21の開度
が大きくなるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等、車両のエンジ
ンマウントに適用されて、エンジンの振動が車体に伝わ
ることを防止するための防振装置、特に液封入型の防振
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な往復動式エンジンは、爆
発によるガス圧力の変動、回転質量、往復質量の不釣り
合い等に起因する励振力により、エンジン回転数に応じ
た振動数の強制振動を生ずる。この振動が車両ボデーに
伝達されると、振動、騒音として乗員に不快感、疲労感
を与える。
【0003】エンジンの振動、騒音を防止する目的で車
両ボデーとの間に配設されるエンジンマウントとして、
近年、防振ゴム体内部に液体を封入した液封入型の防振
装置が用いられるようになってきた。液封入型の防振装
置としては、ゴム弾性体を室壁とする主液室と副液室を
オリフィスにて連通させたものが一般的であり、該オリ
フィスを流通する封入液の粘性抵抗の作用により、振動
減衰を行なっている。
【0004】ところで上記従来の装置では、オリフィス
を、例えばエンジンシェイクに基づく振動(10Hz前
後)に対して高い防振効果を発揮するようにチューニン
グすると、それより高周波側の領域においては充分な振
動低減効果が得られない。そこで、より広い周波数領域
で高い防振効果を得るため、例えば特開平2−1594
38号公報には、それぞれ異なる領域で振動吸収を行な
うようにチューニングされた複数のオリフィス通路を設
けて、エンジンマウントの減衰特性を制御することが提
案されているが、このような方法によっても、上記した
爆発に起因するガス圧の変動等を吸収するには必ずしも
充分ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして本発明の目的
は、エンジンの爆発振動を効果的に低減することのでき
る液封入型の防振装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を図1に示
すと、防振装置は、ゴム弾性体1を室壁とし、エンジン
からの振動入力により容積変化する主液室Aと、ゴム弾
性体膜3を室壁とし、上記主液室Aと仕切板2にて区画
される副液室Bを備え、上記仕切板2に上記主液室Aと
副液室Bとを連通するオリフィス21を設けてある。そ
して上記仕切板2内に、上記主液室Aに連通する受圧室
26と、上記受圧室26の内圧変化に応じて移動し、上
記受圧室26の内圧上昇に伴い上記オリフィス21の開
度を大きくする可動部22を設けたものである(請求項
1)。
【0007】上記仕切板2内には、上記可動部22をこ
れに作用する上記内圧に抗する方向に付勢し、その移動
量を規制するばね部材23を設けるようにしてもよい
(請求項2)。また、上記ばね部材23のセット荷重
を、エンジンの運転状態に応じて変更するセット荷重変
更手段6、7を設けることもできる(請求項3)。
【0008】
【作用】エンジンの爆発振動は、爆発時に最大となる周
期的なものであり、この爆発時に上記主液室Aの内圧が
上昇する。上記構成において、上記主液室Aの内圧上昇
により、これに連通する受圧室26の内圧が上昇する
と、上記可動部22がばね部材23のばね力に抗して図
1の矢印方向へ移動し、上記オリフィス21の開度を大
きくする。このため、封入液が副液室Bへ流入しやすく
なり、上記主液室Aの内圧を緩和して、エンジンからの
振動の伝達力を小さくする。かくして、爆発変動周期に
応じて上記オリフィス21の開度を変更可能とすること
により、エンジンの爆発振動を低減することが可能とな
る。また、上記ばね部材23のセット荷重を可変とすれ
ば、エンジンの運転状態に応じてセット荷重を変更し、
オリフィス21による減衰力を調整することにより、よ
り効果的な振動低減が可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、1は厚肉中空円錐状のゴム弾性
体で、その内部を主液室Aとしてある。上記主液室Aの
下方にはその下端開口を閉鎖するように仕切板2が配さ
れ、その下方に配した薄肉のゴム弾性体膜3と上記仕切
板2とで囲まれた空間を副液室Bとなしてある。上記主
液室Aと副液室Bは、上記仕切板2の中央部を貫通する
オリフィス21にて連通せしめられ、該オリフィス21
を介して、これら主液室Aおよび副液室B内に封入され
た、水、アルキレングリコール、シリコン油等の非圧縮
性流体が両液室A、B間を流通するようになしてある。
【0010】上記ゴム弾性体膜3の下方には容器状の支
持板4が配してある。一方、上記ゴム弾性体1の外周に
は金属側板5が接合してあり、該側板5の下端部内に上
記仕切板2、ゴム弾性体膜3および支持板4の外周部が
かしめ固定されている。上記ゴム弾性体1の上面には金
属プレート11が接合され、該プレート11の上面中央
にはエンジン取付け用のボルト12が溶接接合してあ
る。また、上記支持板5の下面中央には車両ボデー取付
け用のボルト51が溶接接合されている。
【0011】上記仕切板2は中空としてあって、その右
半部内にはオリフィス21の開度を決定する可動部たる
オリフィスピストン22が配設してある。該オリフィス
ピストン22は左右方向に移動可能となしてあって、小
径とした中央部と上記仕切板2との相対位置によって上
記オリフィス21の開度を変更するようになしてある。
上記オリフィスピストン22右方の上記仕切板2内に
は、ばね部材たるリターンばね23が配設されて、オリ
フィスピストン22を図の左方向へ付勢している。しか
して、通常状態では、オリフィスピストン22は、上記
仕切板2の中央部内周壁に設けたストッパ24に当接せ
しめられて、上記オリフィス21を所定の初期開度に保
持している。
【0012】上記仕切板2の左半部内は、連通口25に
て上記主液室Aと連通する受圧室26となしてある。上
記オリフィスピストン22の左端面は上記受圧室26の
室壁の一部を構成しており、上記受圧室26の内圧変化
に応じて移動する受圧面22aとなしてある。しかし
て、上記受圧室26の内圧が上昇し、上記受圧面22a
の受ける圧力が増加すると、上記オリフィスピストン2
2が上記リターンばね23のばね力に抗して右方に移動
し、上記オリフィス21の開度を大きくする。なお、上
記リターンばね23上下の上記仕切板2壁には、ばね2
7a、27bとボール28a、28bとからなる一方向
弁が設けてあり、上記オリフィスピストン22と上記仕
切板2内壁との隙間を通って上記リターンバネ23周囲
に侵入する封入液を主液室Aまたは副液室Bに戻す役割
をする。
【0013】上記構成の防振装置の作動を以下に説明す
る。エンジンが作動すると、その振動は、エンジン取付
け用ボルト12、金属プレート11、ゴム弾性体1、主
液室A、副液室B、支持板5、ボデー取付け用ボルト5
1を介して車両ボデーに伝達される。図2に示すよう
に、このエンジン振動の伝達力Cは、爆発時に最大とな
る周期的なものであり、爆発時のピーク値CPが大きい
と、それが振動となってボデーに不快な振動を生じるこ
ととなる。そのため、このピーク値CPを下げることが
重要となる。
【0014】エンジンの爆発時、その伝達力はエンジン
取付け用ボルト12、金属プレート11、ゴム弾性体1
を介して主液室Aを圧縮する形となり、このため主液室
Aの内圧が上昇する。これに伴い、上記主液室Aに連通
する受圧室26の内圧が上昇し、この圧力により上記受
圧面22aを押す力がリターンばね23の設定荷重より
大きくなったところでオリフィスピストン22が図の右
方向(図中、矢印で示す)に移動してオリフィス21の
開度を大きくする。このため、オリフィス21で発生す
る減衰力、すなわち爆発による伝達力のピーク値は減少
し、図2のDPに示すようになる。
【0015】そして、爆発による伝達力がなくなると
(図のD1点)、副液室Bに蓄えられたエネルギーによ
り、逆に副液室B内の液が、オリフィス21を経て主液
室Aに戻ることになる。この時、上記オリフィスピスト
ン22は、受圧室26内の圧力が減少しているため、初
期のストッパ24位置まで戻り、通常の減衰力を発生す
る。このようにして図2のD2の位置で一周期が終了す
る。以上のように、爆発時のピーク伝達力が、オリフィ
ス21の開度を大きくすることにより減少し、爆発時の
ピーク値が図2のCPからDPに低減して、振動を緩和
することができる。
【0016】なお、全体の伝達力のエネルギーはCもD
も同じであるため、Dの方がエンジンからボデーを押し
ている時間が長くなる。また主液室Aから副液室Bに向
けてオリフィス21を通過する液抵抗、すなわち減衰力
も小さいため、封入液はより多く副液室Bに流れること
になり、エンジンとボデーとの相対変位はCの場合より
も大きくなるので、エンジンとボデーとの間隔をこれに
合わせてより大きく設定しておくことが望ましい。
【0017】上記実施例では、減衰力を決定するオリフ
ィス21の開度を決めるリターンばね23の設定荷重を
固定としたが、以下に示すように、オリフィス21にお
ける減衰特性の初期設定値を変更可能とした構成として
もよい。図3において、リターンばね23の右端部は、
装置外より延びるセットロッド6の先端部にて支持せし
めてあり、上記セットロッド6の基端部にはギヤ61が
切ってある。このギヤ61に減速機付きモータ7の歯車
71を噛合せしめて、該モータ7を作動することによ
り、上記セットロッド6を左右方向に移動可能で、上記
セットロッド6の位置を調節して、リターンばね23の
セット荷重を変更することができる。
【0018】上記モータ7には、コントローラ8が接続
してあり、コントローラ8にはエンジン回転数、アクセ
ル開度およびオートマチック変速機の変速レンジが入力
されるようになしている。そして、例えば、パーキング
レンジまたはニュートラルレンジでは、エンジンの振動
をできるだけ減少させるためにセットロッド6を右方向
に駆動し、小さい圧力でオリフィス21が開くようにし
て、爆発時の伝達力(減衰力)を小さくし、振動を緩和
する。また、パーキングレンジおよびニュートラルレン
ジ以外では、リターンばね23のセット荷重を、図4の
如くアクセル開度大の時にセット荷重を大きくし(減衰
力を大)、さらにエンジン回転数(NE)小の時にセッ
ト荷重を大きくする(減衰力を大)ように調整して、エ
ンジン駆動力が大きくなってもエンジンとボデーの相対
変位が大きくなりすぎないようにする。かくしてエンジ
ンとボデーとの距離をいたずらに大きくすることなく、
効果的な振動低減が可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明では爆発に起因す
る振動を効果的に低減することが可能で、防振装置の振
動吸収特性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振装置の一実施例を示す全体断面図
である。
【図2】本発明の防振装置によるエンジン振動の伝達力
低減効果を示す図である。
【図3】本発明の防振装置の他の実施例を示す全体断面
図である。
【図4】本発明の他の実施例におけるリターンばねセッ
ト荷重の制御方法を説明するための図である。
【符号の説明】
A 主液室 B 副液室 1 ゴム弾性体 2 仕切板 21 オリフィス 22 オリフィスピストン(可動部) 22a 受圧面 23 リターンばね(ばね部材) 24 ストッパ 25 連通口 26 受圧室 3 ゴム弾性体膜 4 金属側板 5 支持板 6 セットロッド(セット荷重変更手段) 7 モータ(セット荷重変更手段) 8 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム弾性体を室壁とし、エンジンからの
    振動入力により容積変化する主液室と、ゴム弾性体膜を
    室壁とし、上記主液室と仕切板にて区画される副液室を
    備え、上記仕切板に上記主液室と副液室とを連通するオ
    リフィスを設けた防振装置において、上記仕切板内に、
    上記主液室に連通する受圧室と、該受圧室の内圧変化に
    応じて移動し、上記受圧室の内圧上昇に伴い上記オリフ
    ィスの開度を大きくする可動部を設けたことを特徴とす
    る防振装置。
  2. 【請求項2】 上記仕切板内に、上記可動部をこれに作
    用する上記内圧に抗する方向に付勢し、上記可動部の移
    動量を規制するばね部材を設けた請求項1記載の防振装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ばね部材のセット荷重をエンジンの
    運転状態に応じて変更するセット荷重変更手段を設けた
    請求項2記載の防振装置。
JP33310594A 1994-12-13 1994-12-13 防振装置 Withdrawn JPH08166037A (ja)

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JP33310594A JPH08166037A (ja) 1994-12-13 1994-12-13 防振装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100471037B1 (ko) * 2002-10-04 2005-03-08 현대자동차주식회사 자동차 능동형 엔진 마운팅 시스템
KR100482037B1 (ko) * 1996-12-27 2005-09-30 현대자동차주식회사 액체봉입식엔진마운트용오리피스
JP2009103141A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Toyota Motor Corp 液体封入式防振装置
JP2010083169A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Nidec Copal Corp エンジンマウント用アクチュエータ

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KR100482037B1 (ko) * 1996-12-27 2005-09-30 현대자동차주식회사 액체봉입식엔진마운트용오리피스
KR100471037B1 (ko) * 2002-10-04 2005-03-08 현대자동차주식회사 자동차 능동형 엔진 마운팅 시스템
JP2009103141A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Toyota Motor Corp 液体封入式防振装置
JP2010083169A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Nidec Copal Corp エンジンマウント用アクチュエータ

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305