JPWO2006046306A1 - 防振支持装置 - Google Patents
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Abstract
防振マウント装置(30)は、旋回台(13)に固定されるケース(31)とキャブ(20)に固定されるスタッド(33)とを有している。ケース(31)とスタッド(33)の間には弾性体(34)が設けられ、この弾性体(34)によりスタッド(33)のケース(31)に対する径方向の相対変位が抑制される。また、ケース(31)の下方には液室(42)に収容された減衰液(43)とスタッド(33)に固定される減衰部材(41)とを有する減衰機構(40)が設けられている。さらに、ケース(31)の上方には両端がスタッド(33)あるいはケース(31)に支持された空気バネ(50)が設けられており、この空気バネ(50)によりキャブ(20)からスタッド(33)に伝達される軸方向の荷重が支持される。
Description
本発明は、部材間の荷重を支持するとともに部材間の振動伝達を防止する防振支持装置に関する。
土木建築作業に使用される作業用車両である建設機械には、油圧ショベル、油圧クレーン、ブルドーザ、ホイールローダ、パワーショベル、ショベルローダ、ダンプトラックなどがある。このような建設機械は下部走行体が設けられた車体とこれに搭載されたキャブボックスとも言われる運転室(キャブ)と車体に装着される作業用のアタッチメントとを有しており、下部走行体の形式にはクローラベルトを使用したクローラ式、トラックキャリアを使用したトラック式および車輪を使用したホイール式がある。たとえば、油圧ショベルは下部走行体とこれに回転自在に設けられた旋回台とにより車体が構成され、旋回台にはフロントアタッチメントが装着されるとともに、キャブや原動機や動力分配機構などが組み込まれる。フロントアタッチメントは上部旋回体に上下方向に揺動自在に装着されるブームとこれの先端に揺動自在に装着されるアームとにより形成されており、アームの先端にはバケットが装着される。
このような油圧ショベルを始めとして種々の建設機械では、作業時や走行時における振動が車体からキャブに伝達されないように、運転室つまりキャブは防振機能(防振性)を有する防振支持装置を介して車体に搭載されている。このような防振支持装置としては、たとえば特許文献1に示されるように、車体に固定される本体ケースと本体ケースの内側に固定されるゴム等の弾性体およびキャブに固定されるとともに弾性体を貫通するスタッドを有し、スタッドに固定された減衰板を本体ケースに封入されたシリコーンオイルなどの減衰液に浸すようにした所謂液体封入式マウントが知られている。この場合、弾性体はキャブの荷重を支持するとともに車体からキャブへの振動伝達速度を遅延(衝撃的振動伝達の緩和)させる弾性支持機能を有し、減衰板は減衰液中を移動することにより剪断抵抗を発生させて車体からキャブに伝達される振動そのものを吸収、消散させる減衰機能を有する。
しかし、このようなマウントでは、キャブの荷重を弾性体で支持するようにしているので、弾性体としてはキャブの荷重に耐えられる硬い材質のものが用いられる。そのため、弾性体による振動吸収性を十分に高めることができず、乗り心地を向上させることは困難であった。そこで、たとえば特許文献2に示される防振支持装置では、スタッドを弾性体に対して軸方向に移動自在に装着するとともに本体ケースとスタッドの間にスプリングを設け、キャブの荷重はスプリングで支持し、弾性体はスタッドの径方向の振動を吸収するとともに、その弾性によりスタッドの径方向の変位を抑制するように構成されている。これにより、キャブの荷重を支持するスプリングを十分に柔らかいものとして乗り心地の向上を図ることができる。
特開平8−189544号公報(第2−3頁、図1)
特開2002―357238号公報(第2−3頁、図2)
しかしながら、乗り心地向上のためにスプリングのバネ定数を小さく設定すると、単位荷重あたりのスタッドの変位量が大きくなるので、キャブの重量が相違するとその取付高さのばらつきが大きくなる。また、通常、マウントはキャブの4隅に配置されるので、キャブの重心位置が中心からずれている場合には、各マウントに加わる荷重が相違することになり、これにより各マウントの沈み込み量がばらついてキャブを水平状態に維持し難い場合がある。さらに、キャブには、その仕様に応じてキャブガードなど様々なオプション品が予め装備され、あるいは後付けされる場合があり、仕様に応じて重量や重心位置が相違する場合がある。そのため、キャブを所定の平面度で所定の高さに取り付けるためには、キャブの重量や重心位置などに応じたスプリングが用いられたマウントを用意する必要がある。このように、防振支持装置を他品種少量生産のキャブに対応させるには、その部品点数が増加し、また、部品管理が煩雑となり、この防振支持装置のコストが高くなっていた。
本発明の目的は、防振支持装置の汎用性を高めてコストを低減させることにある。
本発明の防振支持装置は、一端が閉塞された筒状のケースと、前記ケース内に配置されるスタッドと、前記ケース内に収容される減衰液と、前記スタッドに固定され前記減衰液に浸される減衰部材とを有する防振支持装置であって、前記ケースに装着され、前記スタッドを軸方向に移動自在に支持するとともに前記スタッドの前記ケースに対する横方向の相対変位を抑制する弾性体と、一端が前記スタッドに直接または他の部材を介して支持されるとともに他端が前記ケースに支持される空気バネとを有することを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記スタッドに固定され、前記空気バネの空気室を閉塞する閉塞部材を介して前記空気バネの一端を前記スタッドに支持させることを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネの一端をカシメにより前記閉塞部材に固定したことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネの一部または前記閉塞部材と当接し、あるいは前記減衰部材と当接して前記スタッドの前記ケースに対する軸方向の相対変位量を規制するストッパ部を前記弾性体の軸方向の両端部に設けたことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネの空気室内の圧縮空気を抜いたときに前記空気バネの一部または前記閉塞部材が前記ストッパ部に当接することを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記減衰液が収容される前記ケースの液室内に前記空気バネの空気室から圧縮空気が供給されることを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記スタッドと前記弾性体との隙間を介して前記空気室から前記液室内に圧縮空気が供給されることを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、一端が閉塞された筒状のケースと、前記ケース内に配置されるスタッドと、前記ケース内に収容される減衰液と、前記スタッドに固定され前記減衰液に浸される減衰部材とを有する防振支持装置であって、一端が前記スタッドに直接または他の部材を介して支持されるとともに他端が前記ケースに支持される空気バネを備え、前記スタッドの前記ケースに対する横方向への相対変位を前記空気バネにより抑制することを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記スタッドに固定され、前記空気バネの空気室を閉塞する閉塞部材を介して前記空気バネの一端を前記スタッドに支持させることを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネの一端をカシメにより前記閉塞部材に固定したことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記スタッドが所定距離以上前記ケースに対して横方向に相対変位したときに前記スタッドに当接する横方向用ストッパ部材を前記ケースに装着したことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネをベローズ型としたことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネの外周面の少なくとも一部を覆う外筒部材を有することを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネの空気室と前記減衰液が収容される前記ケースの液室とを仕切る仕切部材を前記ケースに装着したことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記仕切部材をダイアフラムとしたことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記スタッドと前記減衰部材との間に前記ダイアフラムの中心部を挟み込んで固定したことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、軸方向に互いに組み合わされる第1半体と第2半体とにより前記ケースを形成し、前記第1半体とリング部材との間あるいは前記第2半体と前記リング部材との間に前記ダイアフラムの外周部を挟み込んで固定することを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記減衰部材に当接して前記スタッドの前記ケースに対する軸方向の相対変位量を規制する軸方向用ストッパ部材を前記ケースの前記仕切部材よりも前記液室側に装着したことを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記空気バネの空気室内に圧縮空気を供給する空気圧源と前記空気室との間に設けられ、前記空気室内の空気圧を制御する制御弁を有することを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記制御弁が一体的に装着されることを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記スタッドの前記ケースに対する軸方向の相対位置を検出する位置検出手段を備え、前記位置検出手段により検出される前記ケースに対する前記スタッドの軸方向の相対位置に基づいて前記制御弁を制御することを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記ケースが建設機械の下部走行体に固定され、前記スタッドが前記下部走行体に搭載される運転室に固定されることを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記ケースが鉄道車両の台車に固定され、前記スタッドが前記鉄道車両の車体に固定されることを特徴とする。
本発明の防振支持装置は、前記ケースが自動車の車輪を回転自在に支持する車輪支持部に固定され、前記スタッドが前記自動車の車体に固定されることを特徴とする。
本発明によれば、スタッドに加わる軸方向の荷重を空気バネにより支持するようにしたので、空気室の空気圧を変化させることにより、同一の防振支持装置を、スタッドに加わる荷重の変化に容易に対応させることができる。したがって、この防振支持装置の汎用性を高めて、そのコストを低減させることができる。
また、本発明によれば、ケースとスタッドの間に加わる高周波領域の振動は空気バネにより吸収され、低周波領域の振動は減衰部材や弾性体により吸収される。また、ケースとスタッドの間に加えられる衝撃入力に対しては、弾性体あるいは空気バネによりスタッドの横方向の変位量を抑え、優れた防振特性を有する空気バネで上下方向の入力負荷を緩和することができる。このように、スタッドの軸方向荷重を空気バネで支持することにより、ゴム等の弾性体によりスタッドの軸方向荷重を支持する場合に比べてスタッドを支持するバネ定数を小さくして、この防振支持装置の防振性を高めることができる。
さらに、本発明によれば、空気バネの空気室から液室に圧縮空気を供給するようにしたので、液室に収容される減衰液の液圧を高めて減衰液のキャビテーションを抑制し、これにより減衰部材による減衰力を高めることができる。また、減衰力が高まることにより減衰部材を小型化して、この防振支持装置を小型・軽量化することができる。
さらに、本発明によれば、ストッパ部によりスタッドの軸方向の相対変位量を規制するようにしたので、空気バネによりスタッドの軸方向荷重を支持するようにしても、過度の荷重によりケースに対するスタッドの相対変位量が過多となって空気バネが破損したり、また、減衰部材がケース底面と機械的に干渉したりするのを防止することができる。
さらに、本発明によれば、空気室の圧縮空気が抜けて空気バネが機能しないときには、ストッパ部によりスタッドの荷重を支持することができ、また、減衰部材がケース底面と機械的に干渉するのを防止することができる。
さらに、本発明によれば、空気バネの外周面の少なくとも一部を覆う外筒部材を有することにより、空気バネの損傷を防止することができるとともに、特に、空気バネによりスタッドのケースに対する横方向の相対変位を抑制するものにあっては、空気バネの過度のせん断変形を防止することができる。
さらに、本発明によれば、空気バネの空気室とケースの液室とを仕切る仕切り部材を有するため、防振支持装置が大きく振動したり、または傾斜したりしても、減衰液の空気室側への移動を防止することができる。
さらに、本発明によれば、空気バネの空気室とケースの液室とを仕切る仕切り部材を有するものにあっては、減衰部材に当接してスタッドのケースに対する軸方向の相対変位量を規制する軸方向用ストッパ部材を仕切り部材よりも液室側に装着するようにしたため、かかる仕切り部材を有するものにおいても、ケースに対するスタッドの相対変位量が過多となって空気バネに過度な伸びが生じることを防止することができる。
さらに、本発明によれば、空気室の空気圧を制御弁より容易に調整することができるので、空気バネのバネ力をケースとスタッドの間に加わる軸方向の荷重に応じた値に容易に設定することができる。したがって、スタッドに加わる荷重に拘らず、防振支持装置の高さを常に一定にして、これに支持される部材の高さを一定に保つことができる。また、スタッドのケースに対する軸方向の相対位置に基づいて制御弁を制御することにより、ケースとスタッドの間に加わる軸方向の荷重の変化に応じて空気室の空気圧を自動的に設定することができ、これにより、空気バネのバネ力の設定をさらに容易にすることができる。
さらに、本発明によれば、建設機械の下部走行体と運転室の間や鉄道車両の台車と車体との間、自動車の車輪支持部と車体との間に本発明の防振支持装置を用いることにより、運転室や車体へ伝達される振動を低減して、建設機械や鉄道車両、自動車の乗り心地を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、建設機械である油圧ショベル10の車体11は下部走行体12を有しており、この下部走行体12には旋回台13が旋回自在に設けられている。下部走行体12はスプロケット14に掛け渡されるトラックキャリア15を備えたトラック式であるが、クローラベルトを使用したクローラ式や車輪を使用したホイール式の下部走行体としてもよい。旋回台13にはブーム16が上下方向に揺動自在に取り付けられ、ブーム16の先端にはアーム17が上下方向に揺動自在に取り付けられており、このアーム17の先端にはバケット18が上下方向に首振り自在に取り付けられている。ブーム16を上下方向に揺動するために旋回台13とブーム16の間には油圧シリンダ19aが設けられ、アーム17を上下方向に揺動するためにブーム16とアーム17との間には油圧シリンダ19bが設けられている。また、バケット18は油圧シリンダ19cにより首振り駆動されるようになっている。
旋回台13にはキャブボックスとも呼ばれる運転室つまりキャブ20が搭載されており、ブーム16、アーム17およびバケット18や車体11の操作はこのキャブ20に搭乗した乗員により行われるようになっている。キャブ20は底壁部20aと天井壁部20bと左右側壁部20cと前後側壁部20dとを有する箱状に形成されており、左右側壁部20cには乗員がキャブ内に乗り降りする際に開閉されるドア21が開閉自在に装着され、ドア21および前後側壁部20dには乗員の外部視界を確保するための透明なガラス板22が設けられている。
図2は図1に示すA−A線に沿う断面図であり、キャブ20の底壁部20aと旋回台13の間にはキャブ20を上下方向および水平方向に揺動自在に弾性支持する4つの防振マウント装置30(以下マウント30とする)が装着されている。防振支持装置であるこれらのマウント30はキャブ20の底壁部20aの4隅に配置されており、つまり4つのマウント30のうちの2つはキャブ20の前端部側において左右に離れて配置され、他の2つはキャブ20の後端部側において左右に離れて配置されている。
図3は図2に示すマウントの詳細を示す断面図であり、図4は図2に示すマウントの制御体系を示すブロック図である。
図3に示すように、これらのマウント30は図示しない締結部材により、下部走行体12の上方に設けられた旋回台13に固定されるケース31と、ボルト32によりキャブ20の底壁部20aに固定されるスタッド33とを有している。ケース31は取付板31aと一体に形成された第1半体としての円筒部31bと断面カップ状に形成された第2半体としての蓋部31cとを有しており、これらを軸方向に互いに組み合わせることにより全体として一端が閉塞された筒状に形成されている。一方、スタッド33は断面円形の棒状に形成されており、ケース31の軸方向つまり車体11の上下方向に軸方向を向けてケース31の内側に配置されている。
スタッド33をケース31に支持するために、ケース31の円筒部31bの内側には弾性体34が装着されている。この弾性体34はたとえばゴム材料等により筒状に形成されており、スタッド33は滑り軸受35とスリーブ36とを介して弾性体34の内面に支持されている。これにより、スタッド33は弾性体34により軸方向に移動自在に支持されるとともに、そのケース31に対する径方向つまり横方向の相対変位は弾性体34の弾性により抑制される。したがって、ケース31とスタッド33の間の軸方向つまり上下方向の振動や荷重は弾性体34には加えられず、一方、スタッド33の横方向の振動は弾性体34が弾性変形することにより吸収される。
このマウント30には、作業時や走行時に生じるケース31とスタッド33の間の上下方向や横方向の振動や衝撃を減衰するために減衰機構40が設けられている。減衰機構40は減衰部材41を有しており、この減衰部材41は端板部41aと円筒部41bとを有し、端板部41aにおいてスタッド33の一端(蓋部31c側の端部)に固定されている。一方、ケース31の内部には蓋部31cと弾性体34とにより液室42が区画形成されており、この液室42にはたとえばシリコーンオイル等の減衰液43が収容されている。減衰部材41はこの減衰液43に浸されており、ケース31とスタッド33の間に上下方向や横方向の振動が加わったときには減衰液43の中を移動して液室42の内部で減衰液43の粘性抵抗を受ける。これにより、スタッド33の振動エネルギーが減衰液43の運動エネルギーに変換され、スタッド33に加わる振動や衝撃が減衰される。このように、この減衰機構40によりケース31とスタッド33の間の振動や衝撃が減衰される。
なお、端板部41aに減衰液43が通過する貫通孔を形成して、減衰力を調整するようにしてもよい。
スリーブ36とスタッド33の間には液室42の側に位置してたとえばUパッキンなどのリップパッキンであるシール部材44が組み込まれている。このシール部材44はリップ部を液室42の側に向けて配置されており、液室42からの減衰液43の漏れを防止している。
ケース31の減衰機構40とは反対側には空気バネ50が設けられており、ケース31とスタッド33の間の軸方向の荷重は空気バネ50により支持されるようになっている。この空気バネ50は、たとえばゴム材料等により可撓性を有する筒状に形成されたベローズ型とされており、その軸方向の一端は他の部材つまり閉塞部材としてのプレート51を介してスタッド33の他端に支持されている。
この場合、プレート51は円盤状の端板部51aと端板部51aの外周に設けられる円筒部51bとを有する蓋状に形成されており、端板部51aの軸芯においてボルト32によりスタッド33の他端(キャブ20側の端部)に固定されている。また、空気バネ50の一端は円筒部51bの外周に被せられ、その外側からバンド52aで締め付けられることにより円筒部51bに固定されている。一方、空気バネ50の他端はケース31の円筒部31bの外周に被せられ、その外側からバンド52bで締め付けられることによりケース31に固定されており、これによりケース31に支持されている。
空気バネ50の内側には、その一端がプレート51により閉塞され、他端がケース31や弾性体34により閉塞されることにより、空気室53が区画形成されている。この空気室53にプレート51に形成された吸排気口55から圧縮空気を供給すると、空気室53内の空気圧が高まってプレート51に軸方向上向きのバネ力が発生し、このバネ力によりキャブ20からスタッド33に加えられる軸方向の荷重が支持される。つまり、空気バネ50が発生するバネ力によりキャブ20の荷重を支持することができる。
このように、このマウント30では、ケース31とスタッド33の間の軸方向の荷重を空気バネ50により支持するようにしたので、空気室53の空気圧を変化させることにより、空気バネ50のバネ力をスタッド33に加わるキャブ20からの荷重に応じた値に容易に設定することができる。したがって、キャブ20の重量や重心位置が異なる場合など、スタッド33に加えられる荷重が相違する場合でも、同一のマウント30を用いることができ、このマウント30の汎用性を高めてコストを低減することができる。また、空気バネ50を用いることにより、ケース31に固定したゴム等の弾性体により直接スタッド33の荷重を支持する場合に比べてバネ力を小さくすることができるので、このマウント30の振動吸収性を高めることができる。したがって、下部走行体12からキャブ20へ伝達される振動は、空気バネ50により十分に低減されることになり、キャブ20つまり油圧ショベル10の乗り心地を向上させることができる。
なお、図3に示す場合では、空気バネ50の一端をバンド52aによりプレート51に固定するようにしているが、これに限らず、たとえば図5に示すように、閉塞部材としてのプレート51を円盤状に形成し、その外周部に空気バネ50の一端をカシメにより固定するようにしてもよい。この場合、空気バネ50の一端にはビード50a(玉縁)が形成されており、プレート51の外周部はこのビード50aを覆うように内側に丸められている。これにより、空気室53内に圧縮空気が供給されると、その空気圧により空気バネ50はビード50aを支点として外側に膨らんでセルフシール機能を生じ、プレート51と空気バネ50との固定部分のシール性が高められる。
このように、空気バネ50をプレート51にカシメ固定することにより、空気室53の密閉性を高めることができる。また、バンド52aなどの他の部材を用いることなく空気バネ50をプレート51に固定することができるので、このマウント30の部品点数つまりコストを低減することができる。
また、図3に示すマウント30では、プレート51を介して空気バネ50の一端をスタッド33に支持させるようにしているが、これに限らず、たとえば図6に示すように、プレート51を用いずに空気バネ50の一端を直接スタッド33に支持させるようにしてもよい。この場合、空気バネ50の一端はスタッド33の外径より小さな外径に形成され、スタッド33の端面に接着等により固定される。これにより空気バネ50の一端はスタッド33により閉塞されるとともに支持される。
このように、空気バネ50の一端をスタッド33により直接支持することにより、プレート51を不要としてマウント30のコストを低減することができる。
なお、図示する場合には、空気バネ50の一端にはスタッド33の外径より小さな外径の開口部が設けられているが、これに限らず、その一端を完全に閉塞した袋状に形成するようにしてもよい。また、図6に示すように、空気バネ50の一端をスタッド33により直接支持するタイプのものにあっては、たとえば吸排気口55をボルト32の頂部に設け、このボルト32の中心部に軸方向に形成された流路と、スタッド33の径方向に形成された流路とを介して、空気室53に圧縮空気を供給するように構成してもよい。
このマウント30では、リップパッキンであるシール部材44を、そのリップ部を減衰液43が収容される液室42の側に向けて配置することにより、液室42から空気室53への減衰液43の漏れを防止するとともに、スタッド33と弾性体34つまりスリーブ36との隙間を介して空気室53から液室42に向かう圧縮空気の流れを許容するようにしている。つまり、シール部材44は液室42から空気室53への減衰液43の漏れを防止するとともに空気室53の圧縮空気をスタッド33と弾性体34つまりスリーブ36との隙間を介して液室42に供給することができる。これにより、液室42の内圧つまり液室42に収容される減衰液43の液圧は空気室53から供給される圧縮空気により高められることになり、減衰液43の中を減衰部材41が移動する際に発生する空洞現象つまりキャビテーションを抑制して、減衰機構40の減衰力を高めることができる。
このように、このマウント30では、空気室53の圧縮空気を液室42に供給するようにしたので、液室42に収容される減衰液43の液圧を高めてキャビテーションを抑制し、これにより減衰機構40つまり減衰部材41による減衰力を高めることができる。また、減衰力は減衰液43に加えられる内圧と減衰部材41の端板部41aの径方向断面積との積で決まるので、内圧が高められると端板部41aの径方向断面積を小さくしても同程度の減衰力を発生することができる。したがって、減衰部材41やケース31等も小型化することができ、これによりマウント30を小型・軽量化することができる。
なお、本実施の形態においては、スタッド33と弾性体34との隙間を介して空気室53から液室42に圧縮空気を供給するようにしているが、これに限らず、減衰液43の漏れが防止されていれば、他の部分に設けた供給流路などを介して圧縮空気を液室42に供給するようにしてもよい。また、本実施の形態においては、空気室53の圧縮空気を液室42に供給するようにしているが、これに限らず、たとえばスタッド33と弾性体34つまりスリーブ36との間にシール部材44に加えて空気室53から液室42への圧縮空気の漏れを防止するシール部材を装着して、空気室53の圧縮空気を液室42に供給しない構造としてもよい。
このマウント30では、スタッド33の荷重を空気バネ50により支持するようにしているので、ケース31とスタッド33の間に過度の荷重が加えられたときには、スタッド33のケース31に対する相対変位量が過大になる恐れがある。そのため、弾性体34の軸方向の両端部にケース31の円筒部31bの端部から軸方向に突出するストッパ部34a,34bを一体的に設け、これらのストッパ部34a,34bによりスタッド33のケース31に対する軸方向の相対変位量つまりストロークを規制するようにしている。
円筒部31bに対してプレート51側に突出するストッパ部34aはスタッド33がケース31に対して大きく下方に変位した場合にプレート51と当接し、それ以上のスタッド33の移動を規制する。また、空気室53の圧縮空気が抜けて空気バネ50が機能しないときには、プレート51がストッパ部34aに当接し、これによりスタッド33の荷重はストッパ部34aつまり弾性体34により支持される。反対に、円筒部31bに対して液室42側に突出するストッパ部34bはスタッド33がケース31に対して大きく上方に変位した場合に減衰部材41と当接し、それ以上のスタッド33の移動を規制する。なお、図6に示すように、空気バネ50の一端を直接スタッド33に支持させる構造の場合には、空気バネ50自体のストッパ34aに対向する部分がストッパ34aに当接してスタッド33のストロークが規制される。
このように、空気バネ50により軸方向の荷重を支持するようにしても、ストッパ部34a,34bによりスタッド33のストロークが所定範囲内に規制されるので、軸方向の荷重が大きくなったり、また、大きな振動入力があっても、ケース31に対するスタッド33の相対変位量が過多となることがなく、マウント30の空気バネ50が破損することを防止することができる。また、空気室53の圧縮空気が抜けて空気バネ50が機能しないときには、ストッパ部34aによりスタッド33の荷重を支持することができ、また、減衰部材41がケース31の底面と機械的に干渉するのを防止することができる。
プレート51に形成された吸排気口55には流路56が接続され、図4に示すように、空気室53はこの流路56を介して空気圧源57に接続されている。空気圧源57としては車体11に搭載されて図示しない原動機等により駆動されるコンプレッサー等が用いられ、この空気圧源57から吐出される所定圧力の圧縮空気は流路56を介して各マウント30の空気室53に供給される。また、空気圧源57とマウント30との間には圧縮空気の脈動や圧力低下を低減させるリザーバタンク58(アキュームレータ)や圧縮空気内のゴミやドレンを取り除くフィルタ59等が設けられる。なお、吸排気口55はプレート51に限らず、たとえばケース31の円筒部31bなど、空気室53に圧縮空気を供給できればいずれの部材に設けてもよい。
空気圧源57と各マウント30の空気室53との間には、それぞれレベリングバルブ(自動高さ調整弁)60が設けられており、各マウント30に供給される圧縮空気つまり各空気室53の空気圧はこれらのレベリングバルブ60により個別に制御されるようになっている。図3に示すように、レベリングバルブ60は旋回台13に固定される制御弁としてのバルブ本体部60aとバルブ本体部60aに揺動自在に設けられた制御レバー60bを有している。制御レバー60bは図示しないリンク等を介してスタッド33に連結されており、スタッド33の上下動と連動するようになっている。また、バルブ本体部60aは制御レバー60bにより制御されるようになっており、制御レバー60bの位置に応じて空気圧源57と吸排気口55を連通させる状態と、吸排気口55を大気開放させる状態とに切り替えられるようになっている。つまり、制御レバー60bスタッド33のケース31に対する軸方向の相対位置を検出する位置検出手段としての機能を有しており、バルブ本体部60aは制御レバー60bにより検出されるスタッド33のケース31に対する軸方向の相対位置に基づいて制御される。
このような構造により、キャブ20からスタッド33に加えられる軸方向の荷重が増加してキャブ20の取付け高さが規定の位置以下に下がった場合には、スタッド33に連動する制御レバー60bによりバルブ本体部60aは空気圧源57と吸排気口55を連通させる状態に切り替えられる。そして、空気圧源57から吸排気口55に圧縮空気が供給されて空気室53の空気圧つまりスタッド33に加わるバネ力が高まり、スタッド33はキャブ20を押し上げる。反対に、キャブ20からスタッド33に加えられる軸方向の荷重が低下してキャブ20の取付け高さが規定の位置以上に上がった場合には、制御レバー60bによりバルブ本体部60aは吸排気口55を大気開放させる位置に切り替えられる。これにより、空気室53の内部の空気圧が低下してスタッド33に加えられるバネ力が減少し、キャブ20の位置は低下する。そして、キャブ20が規定の位置にあるときには、制御レバー60bは中立位置となって空気室53の内部の空気圧が一定に保たれてその状態が維持される。この場合、各マウント30の制御はそれぞれ個別のレベリングバルブ60で行われるので、たとえば、キャブ20の重量や重心が変化した場合であっても、これに合わせて各マウント30の制御が自動的に行われて、キャブ20の取り付け高さや水平度は常に一定に保たれる。
このように、このマウント30では、バルブ本体部60aは制御レバー60bによりスタッド33のケース31に対する軸方向の相対位置に基づいて自動的に制御されるので、空気室53の空気圧はケース31とスタッド33の間に加わる軸方向の荷重の変化に対応して自動的に設定される。したがって、このマウント30のバネ力の設定を容易にすることができる。
なお、本実施の形態においては、制御弁としてのバルブ本体部60aと位置検出手段としての制御レバー60bを有するレベリングバルブ60を用いて空気室53の空気圧をスタッド33の相対位置に基づいて自動的に調整するようにしているが、これに限らず、バルブ本体部60aを手動で操作して空気圧を設定するようにしてもよい。この場合であっても、空気室53の空気圧をバルブ本体部60aより容易に調整することができるので、空気バネのバネ力をケース31とスタッド33の間に加わる軸方向の荷重に応じた値に容易に設定することができる。
図7は本発明の防振支持装置が適用された鉄道車両を示す正面図であり、図8は本発明の防振支持装置が適用されたトラックの要部を示す断面図である。なお、図7、図8においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図7に示すように、鉄道車両71は路面に敷設されたレール72に係合する車輪73を備えた台車74を有しており、車輪73を電動モータ等の図示しない駆動源で駆動することによりレール72に沿って走行するようになっている。台車74の上には運転室や客室等が設けられる車体75が搭載されており、車体75は台車74とともに走行するようになっている。そして、台車74と車体75との間には、図3に示すマウント30と同様な構造の防振支持装置76が所謂枕バネとして装着されている。この場合、防振支持装置76のケースは台車74に固定され、スタッドは車体75に固定される。これにより、車体75の荷重は防振支持装置76の空気バネ50により支持されるとともに、走行時等に生じる台車74と車体75の間の振動は防振支持装置76により吸収される。
一方、図8に示されるトラック81は車輪82を有する自動車となっており、この車輪82は、たとえばアクスルケース等である車輪支持部83によりその車軸82aにおいて回転自在に支持されている。この車輪支持部83は、図3に示すマウント30と同様な構造の防振支持装置84を介して車体85に取り付けられており、この場合、防振支持装置84のケースは車輪支持部83に固定され、スタッドは車体85に固定されている。これにより、車体85の荷重は防振支持装置84の空気バネ50により支持されるとともに、走行時等に生じる車輪支持部83と車体85の間の振動は防振支持装置84により吸収される。また、この場合においても、車体85に搭載されたレベリングバルブ60により車輪支持部83に対する車体85の高さを自動的に制御させることができる。
図9は本発明の他の実施の形態である防振マウント装置を示す断面図であり、図10は図9に示すダイアフラムを図3に示すマウントに適用した他、弾性体を軸方向に短くした場合を示す断面図である。なお、図9、図10においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図3に示すマウント30では、スタッド33のケース31に対する横方向の相対変位をケース31に装着した弾性体34により抑制するようにしているが、図9に示す防振支持装置つまり防振マウント装置91(以下マウント91とする)には弾性体34は設けられず、スタッド33のケース31に対する横方向の相対変位を空気バネ50により抑制するようにしている。
この場合、スタッド33のキャブ20側の端部にはプレート51に重ねて外筒部材92が装着されている。この外筒部材92はたとえば鋼板等により形成され、円盤状の底壁部92aにおいてスタッド33の端部にボルト32により固定されている。また、外筒部材92は底壁部92aと一体に形成される円筒状の外筒部92bを有しており、空気バネ50の外周面の少なくとも一部はこの外筒部92bにより覆われている。これにより、スタッド33の移動に伴って生じる空気バネ50の径方向への変形が外筒部材92により抑制され、空気バネ50の過度のせん断変形を防止することができる。また、スタッド33は空気バネ50の横剛性によりケース31の軸芯位置の近傍に保持される。したがって、弾性体34が設けられない場合であっても、空気バネ50によりスタッド33のケース31に対する横方向の相対変位を抑制して、スタッド33を所定の位置に保持することができる。
なお、図示する場合には、マウント91には外筒部材92が装着されているが、これに限らず、外筒部材92を装着しないものであってもよい。また、マウント91においても、図5に示すように空気バネ50の一端をカシメによりプレート51に固定し、あるいは図6に示すように、空気バネ50の一端を直接スタッド33に支持させるようにしてもよい。
このマウント91ではケース31の内周面に横方向用ストッパ部材93を装着し、この横方向用ストッパ部材93によりスタッド33の横方向のストロークを制限するようにしている。
この横方向用ストッパ部材93は、ゴム材料等の弾性材料により、スタッド33の外径よりも十分大径の貫通孔を備えた円筒状に形成され、スタッド33はこの貫通孔の内側に配置されている。スタッド33は通常の作動状態では横方向用ストッパ部材93に当接せずに移動自在となっているが、所定距離以上ケース31に対して横方向つまり径方向に相対変位したときには横方向用ストッパ部材93に当接してそれ以上の移動が規制される。このように、スタッド33の横方向のストロークを横方向用ストッパ部材93により制限することにより、過度の荷重がスタッド33に加えられたときの空気バネ50の過度のせん断変形を防止することができる。また、横方向用ストッパ部材93をゴム材料等の弾性材料により形成することにより、スタッド33が当接する際の衝撃を吸収してマウント91の破損を防止することができる。
図3に示すマウント30では空気室53と液室42とをシール部材44により隔離するようにしているが、このマウント91には弾性体34が設けられていないので、ケース31に仕切部材としてのダイアフラム94をケース31に装着し、このダイアフラム94により空気室53と液室42とを仕切るようにしている。このダイアフラム94はゴム材料等により可撓性を有する円盤状に形成されており、その中心部はスタッド33と減衰部材41との間に挟み込まれた状態でスタッド33に固定されている。また、ケース31を構成する円筒部31bと蓋部31cとの間にはリング部材95が挟み込まれており、ダイアフラム94の外周部は円筒部31bとリング部材95との間に挟み込まれてケース31に固定されている。
これにより、空気室53と液室42とがダイアフラム94により仕切られ、空気室53の圧縮空気が液室42に入り込み、あるいは液室42内の減衰液43が空気室53に入り込むことを防止することができる。また、ダイアフラム94はスタッド33が軸方向や横方向に変位しても、その変位に合わせて自由に弾性変形してスタッド33の動きに追従することができるので、ダイアフラム94によりスタッド33の動きが阻害されることなく、空気室53と液室42とを確実に隔離することができる。
なお、仕切部材としては、ダイアフラム94に限らず、たとえばスタッド33が貫通する貫通孔を備えた円盤状のものなど、ケース31に装着されて空気室53と液室42とを仕切ることができるものであればよい。また、ダイアフラム94の外周部を蓋部31cとリング部材95との間に挟み込んで固定してもよい。
このマウント91においても、大きな上下方向の振動が加わったときに、スタッド33のケース31に対する軸方向(下方向)の相対変位量を規制する必要がある。そのため、横方向用ストッパ部材93の軸方向の一端(プレート51側)にはストッパ部93aが形成され、スタッド33がケース31に対して大きく下方に変位しようとする場合には、このストッパ部93aがプレート51と当接してスタッド33のそれ以上の移動を規制するようにしている。また、空気室53の圧縮空気が抜けて空気バネ50が機能しないときにもプレート51がストッパ部93aに当接し、これによりスタッド33の荷重を横方向用ストッパ部材93で支持するようになっている。つまり、このストッパ部93aは図3に示すマウント30における弾性体34のストッパ部34aと同様な機能を有するものとなっている。
一方、ダイアフラム94により空気室53と液室42とを仕切るようにした構造では、横方向用ストッパ部材93の液室42側の端部はダイアフラム94により液室42から隔離されるので、横方向用ストッパ部材93の端部を減衰部材41に当接させることができない。そのため、このマウント91では、ケース31のダイアフラム94よりも液室42側に軸方向用ストッパ部材96を装着し、減衰部材41をこの軸方向用ストッパ部材96に当接させてスタッド33のケース31に対する軸方向(上方向)の相対変位量を所定の範囲に規制するようにしている。これにより、過度の荷重によりケース31に対するスタッド33の軸方向の相対変位量が過多となってマウント91の空気バネ50に過度な伸びが生じることを防止することができる。
なお、このダイアフラム94による仕切り構造は、弾性体34を持たずに空気バネ50によりスタッド33の横方向の変位を抑制するようにしたマウント91に限らず、図3に示すマウント30にも適用することもできる。この場合、図10に示すように、スリーブ36とスタッド33との間に装着されていたシール部材44は設けられず、その換わりに、図9に示すマウント91と同様な構造のダイアフラム94がケース31とスタッド33との間に装着される。また、この場合においても、ケース31のダイアフラム94より液室42側に軸方向用ストッパ部材96を装着するようにしてもよい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。たとえば、本実施の形態においては、空気バネとしてはベローズ型のものが用いられているが、これに限らず、たとえばダイアフラム型やスリーブ型など、可撓性を有するとともに空気室53を区画形成できるものであればよい。
また、本実施の形態においては、位置検出手段としての機能を有する制御レバー60bによりケース31とスタッド33の相対位置を検出し、この制御レバー60bにより制御弁としてのバルブ本体部60aを制御するようにしているが、これに限らず、たとえば機械的なセンサや電気的、磁気的なセンサを用いてケース31とスタッド33の相対位置を検出し、その検出信号が入力されるCPUやメモリ等を備えた制御装置により、たとえば電磁弁などとされるバルブ本体部60aを駆動するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、制御弁としてのバルブ本体部60aはマウント30自体とは離れて配置されているが、これに限らず、たとえば図10に示すようにバルブ本体部60aをプレート51の端板部51a上に固定するなど、バルブ本体部60aをマウント30に一体的に装着するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、空気室53にバルブ本体部60aを介して空気圧源57を接続し、空気室53の空気圧を容易に増減できるようにしているが、これに限らず、空気圧源57やバルブ本体部60aを設けず、空気室53に規定の空気圧まで圧縮空気を供給した後、吸排気口55を栓で閉塞して用いるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、本発明の防振支持装置を、油圧ショベル10や鉄道車両71、トラック81に適用した場合を示しているが、これに限らず、他の建設機械や車両などに用いてもよい。また、建設機械や車両に限らず、相互に荷重や振動が伝達される部材間であればいずれの部材間に装着してもよい。
さらに、本実施の形態においては、4つの防振マウント装置30がキャブ20の底壁部20aの4隅に配置されているが、これに限らず、キャブ20を支持することができれば、その個数は任意に設定することができる。
さらに、本実施の形態においては、各マウント30のそれぞれにレベリングバルブ60を設けて、それぞれのマウント30の空気圧が個別に制御されるタイプのものを例示したが、キャブ20の中央部の直下にキャブ20の上下方向の位置(高さ)を検出するセンサを設け、このセンサの出力情報に基づいて各マウント30の空気圧を総括制御するように構成することもできる。また、キャブ20の前側の左右中央部および後側の左右中央部の直下にキャブ20の上下方向の位置(高さ)を検出するセンサをそれぞれ設け、前側に設けたセンサの出力情報に基づいて前側左右の各マウント30の空気圧を制御し、後側に設けたセンサの出力情報に基づいて後側左右の各マウント30の空気圧を制御するように構成することもできる。さらに、キャブ20の左側の前後中央部および右側の前後中央部の直下にキャブ20の上下方向の位置(高さ)を検出するセンサをそれぞれ設け、左側に設けたセンサの出力情報に基づいて左側前後の各マウント30の空気圧を制御し、右側に設けたセンサの出力情報に基づいて右側前後の各マウント30の空気圧を制御するように構成することもできる。
本発明は、部材間の荷重を支持するとともに部材間の振動伝達を防止する際に適用することができる。
Claims (24)
- 一端が閉塞された筒状のケースと、前記ケース内に配置されるスタッドと、前記ケース内に収容される減衰液と、前記スタッドに固定され前記減衰液に浸される減衰部材とを有する防振支持装置であって、
前記ケースに装着され、前記スタッドを軸方向に移動自在に支持するとともに前記スタッドの前記ケースに対する横方向の相対変位を抑制する弾性体と、
一端が前記スタッドに直接または他の部材を介して支持されるとともに他端が前記ケースに支持される空気バネとを有することを特徴とする防振支持装置。 - 請求項1記載の防振支持装置において、前記スタッドに固定され、前記空気バネの空気室を閉塞する閉塞部材を介して前記空気バネの一端を前記スタッドに支持させることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項2記載の防振支持装置において、前記空気バネの一端をカシメにより前記閉塞部材に固定したことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記空気の一部バネまたは前記閉塞部材と当接し、あるいは前記減衰部材と当接して前記スタッドの前記ケースに対する軸方向の相対変位量を規制するストッパ部を前記弾性体の軸方向の両端部に設けたことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項4記載の防振支持装置において、前記空気バネの空気室内の圧縮空気を抜いたときに前記空気バネの一部または前記閉塞部材が前記ストッパ部に当接することを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記減衰液が収容される前記ケースの液室内に前記空気バネの空気室から圧縮空気が供給されることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項6記載の防振支持装置において、前記スタッドと前記弾性体との隙間を介して前記空気室から前記液室内に圧縮空気が供給されることを特徴とする防振支持装置。
- 一端が閉塞された筒状のケースと、前記ケース内に配置されるスタッドと、前記ケース内に収容される減衰液と、前記スタッドに固定され前記減衰液に浸される減衰部材とを有する防振支持装置であって、
一端が前記スタッドに直接または他の部材を介して支持されるとともに他端が前記ケースに支持される空気バネを備え、
前記スタッドの前記ケースに対する横方向への相対変位を前記空気バネにより抑制することを特徴とする防振支持装置。 - 請求項8記載の防振支持装置において、前記スタッドに固定され、前記空気バネの空気室を閉塞する閉塞部材を介して前記空気バネの一端を前記スタッドに支持させることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項9記載の防振支持装置において、前記空気バネの一端をカシメにより前記閉塞部材に固定したことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項8〜10のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記スタッドが所定距離以上前記ケースに対して横方向に相対変位したときに前記スタッドに当接する横方向用ストッパ部材を前記ケースに装着したことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記空気バネをベローズ型としたことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記空気バネの外周面の少なくとも一部を覆う外筒部材を有することを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記空気バネの空気室と前記減衰液が収容される前記ケースの液室とを仕切る仕切部材を前記ケースに装着したことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項14記載の防振支持装置において、前記仕切部材をダイアフラムとしたことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項15記載の防振支持装置において、前記スタッドと前記減衰部材との間に前記ダイアフラムの中心部を挟み込んで固定したことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項15または16記載の防振支持装置において、軸方向に互いに組み合わされる第1半体と第2半体とにより前記ケースを形成し、前記第1半体とリング部材との間あるいは前記第2半体と前記リング部材との間に前記ダイアフラムの外周部を挟み込んで固定することを特徴とする防振支持装置。
- 請求項14〜17のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記減衰部材に当接して前記スタッドの前記ケースに対する軸方向の相対変位量を規制する軸方向用ストッパ部材を前記ケースの前記仕切部材よりも前記液室側に装着したことを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜18のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記空気バネの空気室内に圧縮空気を供給する空気圧源と前記空気室との間に設けられ、前記空気室内の空気圧を制御する制御弁を有することを特徴とする防振支持装置。
- 請求項19記載の防振支持装置において、前記制御弁が一体的に装着されることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項19または20記載の防振支持装置において、前記スタッドの前記ケースに対する軸方向の相対位置を検出する位置検出手段を備え、前記位置検出手段により検出される前記ケースに対する前記スタッドの軸方向の相対位置に基づいて前記制御弁を制御することを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜21のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記ケースが建設機械の下部走行体に固定され、前記スタッドが前記下部走行体に搭載される運転室に固定されることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜21のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記ケースが鉄道車両の台車に固定され、前記スタッドが前記鉄道車両の車体に固定されることを特徴とする防振支持装置。
- 請求項1〜21のいずれか1項に記載の防振支持装置において、前記ケースが自動車の車輪を回転自在に支持する車輪支持部に固定され、前記スタッドが前記自動車の車体に固定されることを特徴とする防振支持装置。
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