JPH08189544A - 液体封入式マウント - Google Patents
液体封入式マウントInfo
- Publication number
- JPH08189544A JPH08189544A JP7018435A JP1843595A JPH08189544A JP H08189544 A JPH08189544 A JP H08189544A JP 7018435 A JP7018435 A JP 7018435A JP 1843595 A JP1843595 A JP 1843595A JP H08189544 A JPH08189544 A JP H08189544A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- viscous fluid
- stud
- fixed
- case
- damping plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 弾性体と粘性体とを用いて大きな減衰力が得
られる液体封入式マウントにおいて、外部から大きな衝
撃を受けたときにも、あるいはその取り扱いが悪く、床
に落としたときにも、粘性流体の漏れを確実に防止する
ものである。 【構成】 粘性流体４を収容し、外部からの振動を直接
受けるケース１と、一端が振動保護部（図示せず）に固
定し、他端に減衰板８を固定した中空状のスタッド１２
と、このスタッド１２が中心部に固定され、周縁部がケ
ース１に密着固定した弾性体１１とを備え、上記スタッ
ド１２の中空部１２Ａから上記粘性流体４を上記ケース
１に注入し、上記粘性流体４中に上記減衰板８を位置決
めするものである。
られる液体封入式マウントにおいて、外部から大きな衝
撃を受けたときにも、あるいはその取り扱いが悪く、床
に落としたときにも、粘性流体の漏れを確実に防止する
ものである。 【構成】 粘性流体４を収容し、外部からの振動を直接
受けるケース１と、一端が振動保護部（図示せず）に固
定し、他端に減衰板８を固定した中空状のスタッド１２
と、このスタッド１２が中心部に固定され、周縁部がケ
ース１に密着固定した弾性体１１とを備え、上記スタッ
ド１２の中空部１２Ａから上記粘性流体４を上記ケース
１に注入し、上記粘性流体４中に上記減衰板８を位置決
めするものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーシャベルなどの
建設機械において、直接振動を受ける車体上に振動保護
部としてのキャブなどを保持する防振用の液体封入式マ
ウントに関する。
建設機械において、直接振動を受ける車体上に振動保護
部としてのキャブなどを保持する防振用の液体封入式マ
ウントに関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、建設機械のキャブなどは、快適な
居住性と操作性、更に、人に優しく柔らかな丸みのある
デザインまでも要求されている。また、建設機械の走行
速度のスピードアップにより、キャブの振動を改善する
ため、ゴムマウントを越えたより高性能なキャブマウン
トが必要になっている。
居住性と操作性、更に、人に優しく柔らかな丸みのある
デザインまでも要求されている。また、建設機械の走行
速度のスピードアップにより、キャブの振動を改善する
ため、ゴムマウントを越えたより高性能なキャブマウン
トが必要になっている。
【０００３】図２は、従来の液体封入式マウントを示す
断面図である。図において、１は、ケースであり、この
ケース１は、取付け板部２、下方に鍔部３Ａを持つ円筒
部３、およびシリコンオイルなどの粘性流体４が納めら
れたカップ部５から構成する。そして、上記取付け板部
２は、中心部に結合穴２Ａおよび取付け穴２Ｂを持って
いる。そして、この結合穴２Ａには、円筒部３の一端が
挿入され溶接６により一体に固定される。また、上記カ
ップ部５は、その上側縁部５Ａで上記円筒部３の鍔部３
Ａとかしめなどにより、一体に固定される。７はスタッ
ドボルトであり、このスタッドボルト７の下端には、減
衰板８がボルト９により固定されている。この減衰板８
の上側には、弾性体のストッパ部８Ａが設けられてい
る。
断面図である。図において、１は、ケースであり、この
ケース１は、取付け板部２、下方に鍔部３Ａを持つ円筒
部３、およびシリコンオイルなどの粘性流体４が納めら
れたカップ部５から構成する。そして、上記取付け板部
２は、中心部に結合穴２Ａおよび取付け穴２Ｂを持って
いる。そして、この結合穴２Ａには、円筒部３の一端が
挿入され溶接６により一体に固定される。また、上記カ
ップ部５は、その上側縁部５Ａで上記円筒部３の鍔部３
Ａとかしめなどにより、一体に固定される。７はスタッ
ドボルトであり、このスタッドボルト７の下端には、減
衰板８がボルト９により固定されている。この減衰板８
の上側には、弾性体のストッパ部８Ａが設けられてい
る。
【０００４】１０は、栓であり、この栓１０は、上記カ
ップ部５に入れられる粘性流体４を注入するための注入
口５Ｂに嵌め込まれる。１１は、中央穴１１Ａを備えた
筒状弾性体であり、この中央穴１１Ａには、上記スタッ
ドボルト７が挿入されて、焼付接着により固定される。
なお、上記筒状弾性体１１の外周面と上記円筒部３の内
周面とは焼付接着により固定される。また、この筒状弾
性体１１の張り出し部１１Ｂの下面と取付け板２の上面
とは、焼付接着により固定される。また、スタッドボル
ト７の他端には、振動保護部として、例えばキャブ（図
示せず）が取り付けられている。また、この液体封入式
マウントは、衝撃を直接受ける車体（図示せず）に取付
け板２の取付け穴２Ｂを用いて固定される。
ップ部５に入れられる粘性流体４を注入するための注入
口５Ｂに嵌め込まれる。１１は、中央穴１１Ａを備えた
筒状弾性体であり、この中央穴１１Ａには、上記スタッ
ドボルト７が挿入されて、焼付接着により固定される。
なお、上記筒状弾性体１１の外周面と上記円筒部３の内
周面とは焼付接着により固定される。また、この筒状弾
性体１１の張り出し部１１Ｂの下面と取付け板２の上面
とは、焼付接着により固定される。また、スタッドボル
ト７の他端には、振動保護部として、例えばキャブ（図
示せず）が取り付けられている。また、この液体封入式
マウントは、衝撃を直接受ける車体（図示せず）に取付
け板２の取付け穴２Ｂを用いて固定される。
【０００５】次に、上記構成の液体封入式マウントの緩
衝動作について説明する。まず、図示せぬ建設機械の運
転により、図示せぬ車体に振動が加わると、この振動
は、ケース１に伝わる。このため、このケース１が振動
により動くため、粘性流体４がかきまわされる。このと
き、粘性流体４の粘性抵抗と減衰板８により、緩衝作用
が働き、振動が減衰し、キャブなどの振動保護部に伝わ
る振動を少なくすることができる。なお、キャブの荷重
は、筒状弾性体１１で受けることができる。
衝動作について説明する。まず、図示せぬ建設機械の運
転により、図示せぬ車体に振動が加わると、この振動
は、ケース１に伝わる。このため、このケース１が振動
により動くため、粘性流体４がかきまわされる。このと
き、粘性流体４の粘性抵抗と減衰板８により、緩衝作用
が働き、振動が減衰し、キャブなどの振動保護部に伝わ
る振動を少なくすることができる。なお、キャブの荷重
は、筒状弾性体１１で受けることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液体封入式マウントは、外部から大きな衝撃を受けたと
き、栓が緩んだり、あるいはその取り扱いが悪く、床に
落としたとき、栓がケースの下面に設けてあるため、こ
の栓が当たり、栓が抜け落ちて、内部の粘性流体が漏れ
るという問題点があった。
液体封入式マウントは、外部から大きな衝撃を受けたと
き、栓が緩んだり、あるいはその取り扱いが悪く、床に
落としたとき、栓がケースの下面に設けてあるため、こ
の栓が当たり、栓が抜け落ちて、内部の粘性流体が漏れ
るという問題点があった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液体封入式
マウントは、粘性流体を収容し、外部からの振動を直接
受けるケースと、一端が振動保護部に固定し、他端に減
衰板を固定した中空状のスタッドと、このスタッドが中
心部に固定され、周縁部がケースに密着固定した弾性体
とを備え、上記スタッドの中空部から上記粘性流体を上
記ケースに注入し、上記粘性流体中に上記減衰板を位置
決めするものである。
マウントは、粘性流体を収容し、外部からの振動を直接
受けるケースと、一端が振動保護部に固定し、他端に減
衰板を固定した中空状のスタッドと、このスタッドが中
心部に固定され、周縁部がケースに密着固定した弾性体
とを備え、上記スタッドの中空部から上記粘性流体を上
記ケースに注入し、上記粘性流体中に上記減衰板を位置
決めするものである。
【０００８】
【作用】本発明は、外部から大きな衝撃を受けたときに
も、あるいはその取り扱いが悪く、床に落としたときに
も、粘性流体が漏れるのを確実に防止することができ
る。
も、あるいはその取り扱いが悪く、床に落としたときに
も、粘性流体が漏れるのを確実に防止することができ
る。
【０００９】
【実施例】図１は本発明に係る液体封入式マウントの一
実施例を示す断面図である。図において、１２は中空部
１２Ａを持つスタッドであり、このスタッド１２はその
一端にねじ１２Ｂが切られてあり、他端に減衰板８がか
しめにより固定される。１３は植込みボルトであり、こ
の植込みボルト１３はその一端がスタッド１２のねじ１
２Ｂにねじ込まれ、粘性流体４の漏れを防止することが
できる。また、この植込みボルト１３の他端には、ねじ
１３Ａが切られており、このねじ１３Ａを用いて振動保
護部としてのキャブ（図示せず）が固定される。１４は
回り止めピンであり、この回り止めピン１４は上記スタ
ッド１２の上側に取り付けられている。
実施例を示す断面図である。図において、１２は中空部
１２Ａを持つスタッドであり、このスタッド１２はその
一端にねじ１２Ｂが切られてあり、他端に減衰板８がか
しめにより固定される。１３は植込みボルトであり、こ
の植込みボルト１３はその一端がスタッド１２のねじ１
２Ｂにねじ込まれ、粘性流体４の漏れを防止することが
できる。また、この植込みボルト１３の他端には、ねじ
１３Ａが切られており、このねじ１３Ａを用いて振動保
護部としてのキャブ（図示せず）が固定される。１４は
回り止めピンであり、この回り止めピン１４は上記スタ
ッド１２の上側に取り付けられている。
【００１０】次に、上記構成の液体封入式マウントに粘
性流体４を注入する操作について説明する。まず、植込
みボルト１３を回転させて、スタッド１２から抜き取
る。そこで、スタッド１２の中空部１２Ａから粘性流体
４をケース１に流し込むことが可能になる。まず、この
スタッド１２の中空部１２Ａからケース１内の空気を完
全に抜き取るために、図示せぬ真空装置を作動させる。
そして、ケース１内の空気が抜けきると同時に粘性流体
４の注入を開始し、粘性流体４がケース１内の減衰板８
の下方に満たされた時点で、図示せぬ真空装置の作動を
停止させることにより、スタッド１２の中空部１２Ａの
真空度は、徐々に解除されていき、ケース１内の減衰板
８の上方とスタッド１２の中空部１２Ａとの間に生じた
圧力差により、粘性流体４は減衰板８の上方に押し上げ
られ、減衰板８は粘性流体４中に浸されることになる。
やがて、必要量の粘性流体４の注入が終了すると同時
に、スタッド１２の中空部１２Ａの大気開放を行い、粘
性流体４の液面の上昇を防ぐことができる。
性流体４を注入する操作について説明する。まず、植込
みボルト１３を回転させて、スタッド１２から抜き取
る。そこで、スタッド１２の中空部１２Ａから粘性流体
４をケース１に流し込むことが可能になる。まず、この
スタッド１２の中空部１２Ａからケース１内の空気を完
全に抜き取るために、図示せぬ真空装置を作動させる。
そして、ケース１内の空気が抜けきると同時に粘性流体
４の注入を開始し、粘性流体４がケース１内の減衰板８
の下方に満たされた時点で、図示せぬ真空装置の作動を
停止させることにより、スタッド１２の中空部１２Ａの
真空度は、徐々に解除されていき、ケース１内の減衰板
８の上方とスタッド１２の中空部１２Ａとの間に生じた
圧力差により、粘性流体４は減衰板８の上方に押し上げ
られ、減衰板８は粘性流体４中に浸されることになる。
やがて、必要量の粘性流体４の注入が終了すると同時
に、スタッド１２の中空部１２Ａの大気開放を行い、粘
性流体４の液面の上昇を防ぐことができる。
【００１１】次に、上記構成の液体封入式マウントの減
衰動作について説明する。まず、図示せぬ建設機械の運
転により、図示せぬ車体に、外部から直接、高衝撃が加
わったとき、この衝撃は、ケース１に伝わって粘性流体
４を掻き回すので、粘性流体４の粘性抵抗と減衰板８に
より、緩衝作用が働き、振動が減衰し、キャブなどの振
動保護部（図示せず）に伝わる振動を少なくすることが
できる。
衰動作について説明する。まず、図示せぬ建設機械の運
転により、図示せぬ車体に、外部から直接、高衝撃が加
わったとき、この衝撃は、ケース１に伝わって粘性流体
４を掻き回すので、粘性流体４の粘性抵抗と減衰板８に
より、緩衝作用が働き、振動が減衰し、キャブなどの振
動保護部（図示せず）に伝わる振動を少なくすることが
できる。
【００１２】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る液体封入式マウントによれば、外部から大きな衝撃
を受けたときにも、あるいはその取り扱いが悪く、床に
落としたときにも、粘性流体４の漏れを確実に防止する
ことができるなどの効果がある。
係る液体封入式マウントによれば、外部から大きな衝撃
を受けたときにも、あるいはその取り扱いが悪く、床に
落としたときにも、粘性流体４の漏れを確実に防止する
ことができるなどの効果がある。
【図１】本発明に係る液体封入式マウントの一実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図２】従来の液体封入式マウントを示す断面図であ
る。
る。
１２ スタッド １３ 植込みボルト
Claims (2)
- 【請求項１】粘性流体を収容し、外部からの振動を直接
受けるケースと、一端が振動保護部に固定し、他端に減
衰板を固定した中空状のスタッドと、このスタッドが中
心部に固定され、周縁部がケースに密着固定した弾性体
とを備え、 上記スタッドの中空部から上記粘性流体を上記ケースに
注入し、上記粘性流体中に上記減衰板を位置決めするこ
とを特徴とする液体封入式マウント。 - 【請求項２】上記ケースの内部を真空状態にして、上記
粘性流体を上記スタッドの中空部から注入することを特
徴とする請求項１記載の液体封入式マウント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7018435A JPH08189544A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 液体封入式マウント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7018435A JPH08189544A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 液体封入式マウント |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08189544A true JPH08189544A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11971576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7018435A Pending JPH08189544A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 液体封入式マウント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08189544A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006046306A1 (ja) | 2004-10-29 | 2006-05-04 | Fukoku Co., Ltd. | 防振支持装置 |
| US20110115258A1 (en) * | 2009-11-19 | 2011-05-19 | Honda Motor Co., Ltd. | Mounting of subframe |
| JP2017537275A (ja) * | 2014-10-24 | 2017-12-14 | ロード コーポレーション | 減衰流体装置、システムおよび方法 |
-
1995
- 1995-01-10 JP JP7018435A patent/JPH08189544A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006046306A1 (ja) | 2004-10-29 | 2006-05-04 | Fukoku Co., Ltd. | 防振支持装置 |
| US20110115258A1 (en) * | 2009-11-19 | 2011-05-19 | Honda Motor Co., Ltd. | Mounting of subframe |
| US8523258B2 (en) * | 2009-11-19 | 2013-09-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Mounting of subframe |
| JP2017537275A (ja) * | 2014-10-24 | 2017-12-14 | ロード コーポレーション | 減衰流体装置、システムおよび方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |