JP2005143446A - ジョイントタイプミノー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 小魚を模して形成されたボディ1を、ボディ本体部1Aとテール部1Bとに分割するとともに、これらが相互に揺動可能な状態に閂状構造により連結して構成されたルアーにおいて、前記ボディ本体部1Aとテール部1Bとの揺動を規制するための構造を具えたことを特徴として成り、キャスティングの際にはテール部1Bの揺動を規制して空気抵抗を減少させ、飛距離の低下を回避することができる。
【選択図】図1
Description
そしてこのようなルアーの動きを更に本物の小魚に近いものとするために、図5に示すようにボディ1′をボディ本体部1A′とテール部1B′とに分けるとともに、これらが相互に揺動可能な状態で連結された、いわゆるジョイントタイプのものがある。このタイプのルアーは、頭部付近に具えたリップ2′等が受ける水流の作用によってボディ1′を振ったり傾けたりするものであるが、この際、連結部10′が折れ曲がるため体をくねらせた本物の小魚に近い動きが可能となるものである(例えば特許文献1参照)。
この発明によれば、キャスティングの際にはテール部の揺動を規制して空気抵抗を減少させ、飛距離の低下を回避することができる。
この発明によれば、キャスティングの際にはテール部の揺動を規制して空気抵抗を減少させ、水中ではこの規制を解除してジョイントタイプ特有のスイムアクションを行うことができる。
この発明によれば、固定杆が自重によって移動するため揺動の規制及び解除を格別の操作を要することなく行うことができる。このためアングラーがキャスティング姿勢に入りルアーが直立状態となった時点で固定杆をテール部に形成された収杆部内に位置させることができ、揺動を規制することができる。またアングラーがリトリーブを開始することによりルアーが前傾状態となった時点で固定杆をボディ本体部に形成された収杆部内に位置させることができ、揺動の規制を解除することができる。
この発明によれば、固定杆をテール部に形成された収杆部に受け入れた状態で確実に揺動を規制することができ、一方、固定杆をボディ本体部に形成される収杆部に受け入れた状態で確実に揺動の規制を解除することができる。
この発明によれば、ルアーがボディ本体部を上にして直立した状態で確実に固定杆をテール部に形成された収杆部内に位置させることができる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
前記ボディ本体1Aにおける頭部下顎付近には平板状のリップ2が具えられ、更に頭部正面には円環状のラインアイ3が具えられる。またボディ本体1Aにおける胸鰭、腹鰭、しり鰭付近の適宜の個所には円環状のフックアイ4が具えられる。更に前記テール部1Bの最後部にもフックアイ4が具えられ、各々のフックアイ4に対してフック5が接続される。
なお前記ボディ1は、一例として樹脂成形された左右対称の断片を張り合わせて形成されるものであり、その表面に対象魚のベイトフィッシュを模したカラーリングが施されるものである。
なおこのようにボディ本体部1Aとテール部1Bとを、相互に揺動可能な状態で閂状構造により連結する構成とは、上記した閂受孔12A、12Bと閂ピン13とを用いたものの他、直角交叉させた一対のリングをそれぞれ端面10A及び10Bに固定して構成したもの等をも含むものとする
また前記テール部1Bの揺動範囲は、図3(b)に示すように固定杆15が収杆部11Aから抜け出てしまわないような範囲に設定される。
更にまたこの実施例ではボディ1を樹脂成形により形成したが、バルサ材等を用いて形成することもできる。この場合、端面10A、10Bに穴をあけ、そこに金属管等を埋設することにより、収杆部11A、11Bを形成することができる。
本発明のジョイントタイプミノーMは一例として上述したように構成され、以下に示すようにしてルアーフィッシングに供されるものであり、アングラーによる一連の操作によって変動するジョイントタイプミノーMの状態についてそれぞれ説明する。
まずアングラーはジョイントタイプミノーMを所望のポイントまでキャストするための動作を行うものであり、図示しないロッド及びリールを操作して、図1(a)に示すようにジョイントタイプミノーMをラインLに吊り下げ状態(直立状態)にする。なおラインLとラインアイ3とはスイベルSを介在させて接続されるものである。このとき図3(a)に示すように、固定杆15は自重によって下降し、テール部1Bに形成された収杆部11Bに収容されるとともに、ボディ本体部1Aに形成される収杆部11Aにも収容された状態となり、ボディ本体部1Aとテール部1Bとの相互の揺動が規制されるものである。
更にこのようにジョイントタイプミノーMをラインLに吊り下げ状態(直立状態)にする際には図3(b)に示すように、固定杆15が収杆部11Bから抜け出ていた場合、すなわちボディ本体部1Aとテール部1Bとが相対的に屈曲していた場合であっても、テール部1Bが自重によって垂直状態となり、固定杆15は端面10Bの斜面に沿って収杆部11Bまで導かれ、ここに収容されることとなる。
このように本発明のジョイントタイプミノーMにあっては、アングラーがキャスティング姿勢に入り、従来どおりジョイントタイプミノーMをラインLに吊り下げ状態(直立状態)とすることにより、格別の操作を要することなく、固定杆15をテール部1Bに形成された収杆部11B内に位置させることができ、ボディ本体部1Aとテール部1Bとの相互の揺動を規制することができる。このためキャスティングの際にラインLが不用意に連結部10やフック5に絡んでしまうのを回避することができるものである。
次いでアングラーはポイントに向けてロッドを振り込むものであり、ジョイントタイプミノーMは遠心力を受けて図4(a)に示すようにテール部1Bを進行方向に向けた状態で空中を飛んでゆく。このとき、前記固定杆15はテール部1Bにおける収杆部11B内に位置するためボディ本体部1Aとテール部1Bとの相互の揺動を規制し、従来のジョイントタイプミノーM′のように不要な空気抵抗を受けることがなく、更に重心が進行方向に偏移しているため、より遠方のポイントまで到達するものである。
やがてジョイントタイプミノーMは図4(b)に示すように着水するものであり、引き続いてアングラーがリトリーブを開始するとラインLが引かれ、ジョイントタイプミノーMはリップ2に抵抗を受けて潜行して図4(c)に示すように前傾姿勢となる。このとき固定杆15はボディ本体部1Aにおける収杆部11A内に滑り込むようにしてここに完全に収容され、ボディ本体部1Aとテール部1Bとの相互の揺動規制が解除されるものである。
その後、ジョイントタイプミノーMはボディ1をウォブンロールさせながら進行するものであり、この際、ボディ本体部1Aとテール部1Bとが相互に揺動して実際の小魚に近い動きをするため対象魚に効果的にアピールするものである。
1 ボディ
1A ボディ本体部
1B テール部
10 連結部
10A 端面
10B 端面
11A 収杆部
11B 収杆部
12A 閂受孔
12B 閂受孔
13 閂ピン
15 固定杆
2 リップ
3 ラインアイ
4 フックアイ
5 フック
L ライン
S スイベル
Claims (5)
- 小魚を模して形成されたボディを、ボディ本体部とテール部とに分割するとともに、これらが相互に揺動可能な状態に閂状構造により連結して構成されたルアーにおいて、前記ボディ本体部とテール部との揺動を規制するための構造を具えたことを特徴とするジョイントタイプミノー。
- 前記ボディ本体部とテール部との揺動の規制はキャスティング時に行われるものであり、且つリトリーブ時には解除されるものであることを特徴とする請求項1記載のジョイントタイプミノー。
- 前記ボディ本体部とテール部との揺動を規制するための構造は、ボディ本体部とテール部との双方に形成した収杆部と、これら収杆部の一方または双方に収容される移動可能な固定杆とによって構成されたものであることを特徴とする請求項1または2記載のジョイントタイプミノー。
- 前記ボディ本体部に形成される収杆部は、前記固定杆を全て収容することができる深さに形成され、一方、テール部に形成される収杆部は、固定杆の一部のみを収容することができる深さに形成され、且つテール部に形成される収杆部に固定杆が収容されたときには、この固定杆はボディ本体部に形成される収杆部にも収容された状態となるものであることを特徴とする請求項3記載のジョイントタイプミノー。
- 前記テール部における連結部側の端面はV字状の斜面を有するものであり、この斜面の底部に収杆部が形成されたことを特徴とする請求項3または4記載のジョイントタイプミノー。
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