JP7189608B2 - ルアー - Google Patents

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本発明は、魚釣りに用いるルアーに関する。
古くから、アウトドアフィールドにおけるレジャーとして、ルアーフィッシングが盛んに行われている。ルアーフィッシングでは様々な魚種を狙うことが可能であるが、ブラックバス(ラージマウスバス)を対象魚とするバスフィッシングの人気が高い。ブラックバスは、好奇心が旺盛であり、様々なタイプのルアーに反応する。そのため、バスフィッシングに使用されるルアーには、形状、色、動き等の異なる様々なタイプのルアーが存在する。
ブラックバスは、基本的には、フィッシュイーターとして知られている。そのため、ブラックバスの本能を刺激するべく、小魚の動きを模倣したルアーが多く検討されている。代表的には、特許文献1に記載されるように、軟質プラスチックで構成されたルアー本体の尾部(最後端部)を、魚の尾部に似せた形状としたルアーが知られている。特許文献1に開示されるルアーは、尾部を含むルアー全体が弾性体であり、水中において尾部が水流を受けて左右に揺動し、小魚が泳ぐような動きを模倣することができる。
特開平10-136835号公報
特許文献1に開示されるルアーの尾部は、径方向に広がる面が抵抗体となって水圧を受け、その水圧を受け流す力を利用して揺動する。しかしながら、ルアーを引く速度が遅い場合、例えば、ルアーの動かし始めなどには、尾部に十分な水圧が加わらず、揺動が不十分になってしまう場合がある。このように、弾性体で構成された尾部を備えたルアーでは、動き始めに対する尾部のレスポンスが悪く、小魚の尾のようなキビキビとした動きを再現することが困難であった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その課題の一つは、動き始めに対するレスポンスの良好な尾部(又は誘引要素)を備えたルアーを提供することにある。
本発明の一実施形態におけるルアーは、ルアー本体と、前記ルアー本体に連結された揺動部材と、を備え、前記揺動部材は、前記ルアー本体に対して回転することなく揺動するように構成されている。このとき、揺動部材は、ルアー本体の後部に装着されて、尾部のように機能する場合もあるし、ルアー本体のいずれかの部分に装着されて、対象魚を誘う誘引要素として機能する場合もある。
また、本発明の一実施形態におけるルアーは、ルアー本体と、前記ルアー本体に連結された揺動部材と、を備え、前記揺動部材は、前記ルアー本体に対向する第1面及び該第1面とは反対側の第2面を有し、前記第1面の略中央の位置において、前記ルアー本体と揺動可能に連結されている。
上述の各ルアーにおいて、前記揺動部材は、連結部材を介して前記ルアー本体と連結されていてもよい。この場合、揺動部材は、前記ルアー本体と前記連結部材との連結部を支点として揺動するように構成されていてもよい。また、前記揺動部材は、前記ルアー本体に対向する第1面及び該第1面とは反対側の第2面を有する板状部材で構成されていてもよい。このとき、前記揺動部材の端部は、前記第2面を内側にして湾曲又は屈曲していてもよい。
本発明の一実施形態によれば、動き始めに対するレスポンスの良好な尾部を備えたルアーを提供することができる。
第1実施形態におけるルアーの外観構成を示す図である。 第1実施形態におけるルアーに用いる揺動部材の構成を示す図である。 第2実施形態におけるルアーに用いる揺動部材の構成を示す図である。 第3実施形態におけるルアーの外観構成を示す図である。 第4実施形態におけるルアーの外観構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明であるルアーの実施形態について説明する。但し、本発明のルアーは多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す例の記載内容に限定して解釈されるものではない。例えば、以下の説明では、ルアーとしてプラグと呼ばれるタイプのルアーに適用した例について説明するが、これに限らず、あらゆるタイプのルアーに対して適用可能である。
また、本明細書において、「上」とは、ルアーの使用時に浮力が働く方向を指し、「下」とは、「上」とは逆の方向を指す。すなわち、ルアーが水中で使用されている場合、水面の位置する方向が「上」であり、湖底や川底が位置する方向が「下」である。また、「前」及び「後」は、ルアーが進行する方向を「前」とし、その逆の方向を「後」とする。さらに、「左」及び「右」は、「前」を向いた状態における左側及び右側を指す。
〈第1実施形態〉
図1は、第1実施形態におけるルアー10の外観構成を示す図である。具体的には、図1(A)は、矢印Aで示されるルアー本体12の進行方向に対して、ルアー10を左側方から見た図を示している。図1(B)は、矢印Aで示されるルアー本体12の進行方向Aに向かって、ルアー10を後方から見た図を示している。
図1において、ルアー10は、ルアー本体12、第1フック14a、第2フック14b、連結部材16、及び揺動部材18を含む。ただし、フックの数は、これに限られるものではなく、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。また、本実施形態では、ルアー本体12の先端部にリップのない、いわゆるリップレスタイプのルアーを例示しているが、リップ付きタイプのルアーであってもよい。
ルアー本体12は、ルアー10の外観をなす主要な構造体であり、例えば、木材、プラスチック、発砲樹脂等を用いて形成される。本実施形態では、ルアー本体12の形状を、進行方向Aに沿って細長いミノータイプの形状とした例を示すが、いわゆるクランクベイトタイプの形状としてもよいし、その他のタイプの形状としてもよい。
また、ルアー本体12は、第1アイ13a、第2アイ13b、第3アイ13c、及び第4アイ13dを有する。「アイ」とは、金属で構成されるリング状の部品であり、ライン(釣り糸)を結んだり、他の部品を連結したりするために用いられる。
第1アイ13aは、ルアーを引くラインを結ぶためのアイであり、ラインアイとも呼ばれる。第2アイ13b及び第3アイ13cは、それぞれ第1フック14a及び第2フック14bを連結するためのアイである。なお、本実施形態では、第2アイ13b及び第3アイ13cと第1フック14a及び第2フック14bとは、スプリットリング15を介して連結されている。第4アイ13dは、連結部材16を介して揺動部材18を連結するためのアイである。また、本実施形態では、2つのフックを備えた例を示すが、フックの数は任意である。
上述の第1アイ13a~第4アイ13dの取付け位置は任意であり、図1(A)に示した例に限られない。また、本実施形態では、スプリットリング15を用いて、ルアー本体12と第1フック14a及び第2フック14bとを連結しているが、ルアー本体12にフックハンガー(図示せず)を取り付け、そのフックハンガーに第1フック14a及び第2フック14bを連結してもよい。
連結部材16は、ルアー本体12と揺動部材18とを連結するための部材であり、本実施形態ではスナップを用いる。スナップとは、釣りに使用される金属製の連結用具であって、ワイヤ(線材)を加工して形成される。本実施形態では、ルアー本体12の後部に配置された第4アイ13dと揺動部材18とを連結するために、連結部材16としてスナップを使用している。
図1(A)に示されるように、本実施形態では、連結部材16として、ワイヤで構成された略リング形状のスナップを用いる。連結部材16は、図1(A)に示されるように、リング形状の一端が第4アイ13dに連結される。また、図1(B)に示されるように、揺動部材18の略中央には、ルアー本体12と揺動部材18とを連結するための第1孔17a及び第2孔17bが設けられている。第1孔17a及び第2孔17bに連結部材16を構成するワイヤを挿通することにより、連結部材16の他端が揺動部材18に連結される。このように、本実施形態の連結部材16は、ルアー本体12及び揺動部材18のそれぞれに対して可動式に連結される。
なお、本実施形態では、連結部材16との連結のために、揺動部材18の略中央に第1孔17a及び第2孔17bを設けた構成を例示したが、これに限られるものではない。例えば、連結部材16を挿通可能な部品(例えば、フックハンガーのような部材)を揺動部材18の第1面18a(ルアー本体12に対向し、水流を受ける面)の略中央に取り付けてもよい。
また、本実施形態では、ルアー本体12と揺動部材18とを連結する連結部材16としてスナップを用いる例を示したが、これに限られるものではない。本実施形態で使用する連結部材16としては、ルアー本体12に対して揺動部材18を揺動自在に連結できる部材であれば、如何なる部材を用いても良い。
例えば、スナップに代えて、円形状(好ましくは、長円形状)のスプリットリングを用いても良いし、端部が第4アイ13d及び揺動部材18に連結できるように加工された線状部材であってもよい。つまり、ルアー本体12に対し、揺動部材18が、回転することなく揺動するように連結できればよい。ここで、本明細書において「回転することなく揺動する」とは、揺動部材18が、ルアー本体12に対して、一方向に制限なく回転することなく、単に揺動する(上下又は左右に揺れ動く)ことを意味する。つまり、揺動部材18は、ルアー本体12に対して、回転する部材として機能するのではなく、所定の振幅で往復運動を繰り返す部材として機能する。
本実施形態の場合、連結部材16として用いるスナップは、スイベル等の部材を有していない単なる環状部材である。つまり、環状部材である第4アイ13dと連結部材16とが連結した場合、連結部材16は、第4アイ13dに対して一回転することはできない。そのため、連結部材16を揺動部材18の第1孔17a及び第2孔17bに挿通して両者を連結した場合、揺動部材18も第4アイ13dに対して回転することはできない。以上のことから、本実施形態の揺動部材18は、ルアー本体12に対し、一方向に制限なく回転することはできない。この点において、本実施形態の揺動部材18は、公知のルアーの後部に設けられたプロペラ及びブレイド(スナップスイベルを用いて回転可能に装着された部材)とは異なるものである。
このように、本実施形態では、ルアー本体12に対し、敢えて揺動部材18が制限なく回転しないように連結することにより、揺動部材18がルアー本体12に対向する面で水流を受ける。したがって、ルアー本体12と連結部材16との連結部(本実施形態では、ルアー本体12の第4アイ13d)を支点として、揺動部材18が上下又は左右に揺れ動く構成となっている。
揺動部材18は、ルアー10の尾部として機能する部材であり、ルアー本体12の後部に連結部材16を介して連結される。図2は、第1実施形態におけるルアー10に用いる揺動部材18の構成を示す図である。具体的には、図2(A)は、揺動部材18の外観を示す斜視図であり、図2(B)は、揺動部材18の背面図である。また、図2(C)、図2(D)及び図2(E)は、それぞれ図2(B)に示す揺動部材18を、A-A、B-B及びC-Cで切断した断面図を示している。
本実施形態の揺動部材18は、例えばアルミニウム、ステンレス等の金属材料で構成された板状部材、すなわち金属片を加工して形成されている。金属片は、加工(切断処理や折り曲げ処理)が容易であり、薄くても強度が高いという利点を有する。ただし、揺動部材18として使用可能な材料は、金属材料に限られるものではなく、セラミックス材料、カーボン材料、又はプラスチック材料等を用いることができる。すなわち、ルアー10を使用した際に、水圧に十分耐える強度を有する板状部材を形成可能な材料であれば、如何なる材料を用いても良い。
図1(A)に示されるように、本実施形態において、揺動部材18は、ルアー本体12に対向する第1面18a及び第1面18aとは反対側の第2面18bを有する。揺動部材18の第1面18aは、ルアー10を使用した際、水流を受ける面である。揺動部材18は、第1面18aに水流を受け、第1面18aにかかった水圧を逃がすように、ルアー本体12の進行方向Aに対して左右に揺動する。このとき、揺動部材18は、連結部材16を介してルアー本体12の第4アイ13dに連結されているため、第4アイ13dを支点として揺動する。つまり、揺動部材18は、第4アイ13dの位置を原点とし、連結部材16の長軸方向の長さを半径とする円弧上を往復運動する。そのため、揺動部材18の振れ幅は、連結部材16の長軸方向の長さによって調節可能である。
なお、本実施形態では、ルアー10の尾部として機能させるため、揺動部材18がルアー本体12の進行方向Aに対して左右に揺動するよう構成しているが、揺動部材18は上下又は斜め方向に揺動させてもよい。揺動部材18をどの方向に揺動させるかは、揺動部材18の形状によって任意に制御することができる。
本実施形態の場合、図2(B)に示されるように、揺動部材18の外形を長円の中央付近がくびれた形状とし、連結部材16を連結するための第1孔17a及び第2孔17bを揺動部材18の略中央に配置している。したがって、揺動部材18の第1面18aは、水流を受けると連結部材16によって支持されるものの、第1面18aに受ける水圧のバランスが崩れると、左右のいずれかに向かって移動する。このような動きの繰り返しにより、揺動部材18は、ルアー本体12の進行方向Aに対して揺動する。
また、図2(C)、図2(D)及び図2(E)に示されるように、本実施形態の揺動部材18の端部は、第2面18bを内側にして屈曲又は湾曲している。例えば、図2(C)に示す断面図では、揺動部材18は、角度θ1で折り曲げられた屈曲部19a及び19bを有している。図2(D)に示す断面図では、揺動部材18は、角度θ2で折り曲げられた屈曲部19c及び19dを有している。さらに、図2(E)に示す断面図では、揺動部材18は、角度θ3で折り曲げられた屈曲部19eを有している。。このとき、角度θ1、θ2及びθ3は、それぞれ異なる角度であっても良いし、同じ角度であってもよい。角度θ1~θ3は、揺動部材18を構成する材料又は揺動部材18の形状に応じて適宜決定すればよい。本実施形態では、角度θ1~θ3を10度以上30度以下の範囲内に収めている。
また、本実施形態では、揺動部材18の端部が屈曲又は湾曲している例を示したが、このような屈曲部又は湾曲部は必須の構成ではなく、適宜省略することも可能である。例えば、図2(E)を用いて説明した位置だけ屈曲部又は湾曲部を設け、他の部分は平坦部とすることも可能であるし、全体的に端部は平坦部としてもよい。揺動部材18の端部を屈曲又は湾曲させるかについては、揺動部材18を構成する材料又は揺動部材18の形状に応じて適宜決定することができる。
以上説明したように、本実施形態では、ルアー本体12の後部(例えば、終端部)に、連結部材16(本実施形態では、スナップ)を介して連結された揺動部材18(本実施形態では、金属片)を設け、揺動部材18がルアー本体12の進行方向Aに対して揺動自在となっている。このような構成により、揺動部材18が水流を受けて左右に揺動し、小魚の尾部のような動きを表現することができる。その際、揺動部材18は金属片等の薄い板状部材で構成されているため、僅かな水圧のバランスの崩れにより容易に揺動する。これにより、ルアー本体12の動き始めに対するレスポンスの良好な尾部を備えたルアー10を実現することができる。
〈第2実施形態〉
本実施形態では、ルアー本体12に対して第1実施形態とは異なる形状の揺動部材20を装着した例について説明する。図3は、第2実施形態におけるルアー10に用いる揺動部材20の構成を示す図である。具体的には、図3(A)は、揺動部材20の外観を示す斜視図であり、図3(B)は、揺動部材20の背面図である。また、図3(C)は、揺動部材20を左側から見た側面図である。
図3(A)、図3(B)及び図3(C)に示されるように、基本的な構成は、第1実施形態で説明した揺動部材18と同様である。すなわち、揺動部材20は、水流を受ける第1面20aと、第1面20aとは反対側の第2面20bとを有する。また、揺動部材20の略中央には、第1実施形態で説明した連結部材16を挿通するための第1孔21a及び第2孔21bが設けられている。
第1実施形態と異なる点として、本実施形態の揺動部材20は、図3(A)に示されるように、下端部に湾曲部22を有する。本実施形態の揺動部材20は、湾曲部22を有することにより、水面付近でルアー10を使用した場合に、揺動部材20が水面上に飛び出してしまうことを抑制する効果を奏する。
なお、本実施形態の揺動部材20は、左右の端部及び上端部は、屈曲部も湾曲部も設けられておらず、平坦部となっている。ただし、これに限らず、左右の端部及び/又は上端部に、第1実施形態で説明したような屈曲部又は湾曲部を設けてもよい。
揺動部材20の湾曲部22は、折り曲げ部分22aと平面部分22bとを含む。折り曲げ部分22aは、図3(C)に示されるように、揺動部材20の第1面20aより前方側(ルアーが進行する方向)に突出して設けられているが、これに限られるものではない。平面部分22bは、必ずしも平面である必要はなく、湾曲していても良い。また、平面部分22bの長さ(折り曲げ部分22aから後方側先端までの長さ)は、揺動部材20全体の形状等を考慮して決定すればよい。本実施形態では、平面部分22bの長さを10mmとしているが、典型的には、5~20mmの範囲とすればよい。
以上のように、本実施形態の揺動部材20は、第1実施形態に示した揺動部材18と外観が異なるが、ルアー本体12の後部に連結部材16を介して連結することにより、ルアー10の尾部として機能する。その際、揺動部材20は、第1面20aに水流を受け、僅かな水圧のバランスの崩れにより、ルアー本体12の進行方向Aに対して容易に揺動する。これにより、ルアー本体12の動き始めに対するレスポンスの良好な尾部を備えたルアー10を実現することができる。
〈第3実施形態〉
第1実施形態及び第2実施形態では、ルアー本体12に対して、連結部材16を介して間接的に揺動部材18を装着する例を示したが、連結部材16は省略することも可能である。すなわち、揺動部材18は、ルアー本体12(具体的には、ルアー本体12の第4アイ13d)に対して、直接的に連結されていてもよい。この場合であっても、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、揺動部材18は、水流を受けて左右に揺動し、小魚の尾部のような動きを表現することができる。
図4は、第3実施形態におけるルアー10の外観構成を示す図である。具体的には、図4(A)は、矢印Aで示されるルアー本体12の進行方向に対して、ルアー10を左側方から見た図を示している。図4(B)は、矢印Aで示されるルアー本体12の進行方向Aに向かって、ルアー10を後方から見た図を示している。なお、第1実施形態と共通する部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態の場合、図4(A)に示されるように、揺動部材18は、ルアー本体12の第4アイ13dに直接連結されているため、第4アイ13dを支点として、第1実施形態よりも速いピッチで揺動する。具体的には、揺動部材18は、第4アイ13dの位置を中心として、多くの振動を繰り返す。また、本実施形態では、揺動部材18を第4アイ13dに直接連結することにより、揺動部材18の揺動に伴う振動を直接的にルアー本体12に伝えることができる。ルアー本体12に伝達された振動は、ライン(図示せず)を介して釣り人の手元に伝わる。すなわち、揺動部材18を第4アイ13dに直接連結することにより、揺動部材18の振動を感度よく釣り人の手元に伝えることができる。
釣り人は、ラインを通してルアー10から伝わる振動を感じることで、例えば、ルアー10に水中のウィード(水草)が引っ掛かったことを認識したり、魚がルアー10を咥えたことを認識したりすることができる。つまり、本実施形態の構成は、ルアー10の水中における状況を把握する上で非常に有利であり、ウィードへの引っ掛かりを避けたりフッキング動作を行ったりする上で、釣り人の対応を速めることができる。
また、本実施形態では、揺動部材18の取付けに使用する第4アイ13dに隣接して、カップワッシャー23が装着されている。具体的には、第4アイ13dから延在するワイヤ13daに対して、可動式にカップワッシャー23が装着されている。このような構成は、例えば、カップワッシャー23の孔にワイヤ13daを挿通させ、ワイヤ13daに沿ってカップワッシャー23が移動できるようにすればよい。この場合、ワイヤ13daとしては、ヒートン(スクリューアイとも呼ばれる)を用いることができる。
カップワッシャー23を可動式にすると、ルアー10が水中を進行した際に、水圧でカップワッシャー23が後方に移動して第4アイ13dの一部を覆う。これにより、カップワッシャー23が、揺動部材18の可動域を制限するストッパ(制動部材)として機能する。つまり、カップワッシャー23は、揺動部材18の可動域を制限し、揺動を安定させる機能を有する。
図4(A)に示すように、揺動部材18は、第1孔17a及び第2孔17bに第4アイ13dを挿通して連結されているため、第4アイ13dを中心として前後方向に揺動する。例えば、図4(A)に示す視点から見れば、揺動部材18は、第4アイ13dを中心に回転するように前後方向に揺動する。また、図4(B)に示す視点から見れば、揺動部材18の左辺及び右辺が前後方向に揺動する。
このとき、揺動部材18がカップワッシャー23と接触すると、揺動部材18の前後方向への揺動が制限される。つまり、カップワッシャー23によって揺動部材18の可動域が制限される。揺動部材18の可動域が制限されると、揺動部材18の第1面18aが水流に対して略垂直に当たりやすくなる。これにより、ルアー10が進行方向Aに向かって進んだ際、揺動部材18の第1面18aが安定して水流を受ける。その結果、ルアー10を引き始めたとき、又は、ルアー10が障害物に当たったときなどに、揺動部材18が進行方向Aに対して略水平になって揺動しなくなる状況を回避することができる。また、揺動部材18の可動域の制限により、揺動部材18の不要なバタつきが抑えられ、揺動部材18が安定して揺動する。
なお、本実施形態では、揺動部材18の可動域を制限するストッパ(制動部材)としてカップワッシャー23を用いる例を示したが、これに限られるものではない。すなわち、揺動部材18の可動域を制限することができる限り、どのような制動手段を用いても構わない。例えば、第4アイ13dの一部にはんだ等の金属を固着させて揺動部材18の可動域を制限してもよい。
また、本実施形態では、第4アイ13dに隣接して、カップワッシャー23を可動式に配置した例を示したが、これに限られるものではなく、カップワッシャー23を固定して配置してもよい。ただし、カップワッシャー23を可動式に配置した場合、ルアー10をキャストした際に揺動部材18が空気を受け流すことができる。つまり、揺動部材18が受ける空気抵抗を抑えることができるため、ルアー10の飛距離を向上させることができるというメリットがある。
〈第4実施形態〉
第1実施形態から第3実施形態では、ルアーとして、プラグと呼ばれるタイプのルアーを例示して説明したが、これに限らず、揺動部材は、スピナーベイト、バズベイトなどのワイヤーベイトにも適用することができる。本実施形態では、本発明をスピナーベイトに適用した例について図5を用いて説明する。
図5は、第4実施形態におけるルアー30の外観構成を示す図である。具体的には、図5(A)は、矢印Aで示されるルアー30の進行方向に対して、ルアー30を左側方から見た図を示している。図5(B)は、第4実施形態におけるルアー30に用いる揺動部材31の構成を示す正面図である。
図5(A)に示すルアー30は、スピナーベイトと呼ばれるタイプのルアーであり、基本的には屈曲させたワイヤ33を用いて構成される。ワイヤ33は、水中において上方に位置する部分をアッパーアーム33aと呼び、下方に位置する部分をローワーアーム33bと呼ぶ。ローワーアーム33bの端部33baに、錘として機能するヘッド部34が取り付けられている。ヘッド部34は、タングステン又は鉛で構成され、フック35のシャンク部分に固着されることにより、フック35と一体になっている。
また、ヘッド部34とフック35の連結部付近には、ラバースカート36が装着されている。本実施形態では、ラバースカート36として、シリコン材料で構成されたラバーを用いるが、これに限られるものではない。
なお、本実施形態では、ワイヤ33、ヘッド部34及びフック35をまとめてルアー本体38と呼ぶ。ルアー本体38において、ワイヤ33の屈曲した部分は、ラインアイ37として機能する。ルアー30は、ラインアイ37に結ばれたライン(図示せず)によって水中を引かれる。
また、図5(A)に示されるように、本実施形態のルアー30は、アッパーアーム33aの端部33aaに、揺動部材31が連結されている。具体的には、アッパーアーム33aの端部33aaを環状に湾曲させ、揺動部材31の第1孔32a及び第2孔32bに挿通させることにより、アッパーアーム33aの端部33aaと揺動部材31とを連結している。ただし、この連結方法は一例であり、これに限られるものではない。例えば、ワイヤ33を挿通可能な部品(例えば、フックハンガーのような部材)を揺動部材31の第1面31aの略中央に取り付けてもよい。。
図5(B)に示されるように、揺動部材31は、第1面31a及び第2面31bを有する板状部材で構成されている。揺動部材31の第1面31aは、ルアー30の進行方向を向いて水流を受ける面である。本実施形態のルアー30は、水中において進行方向Aに向かって引かれたとき、揺動部材31の第1面31aに水流を受けて、揺動部材31が振動する。この場合、第3実施形態と同様に、揺動部材31の振動は、直接的にワイヤ33に伝わるため、ライン(図示せず)を介して釣り人の手元に伝わる。すなわち、揺動部材31をアッパーアーム33aの端部33aaに直接連結することにより、揺動部材31の振動を感度よく釣り人の手元に伝えることができる。
ここで、本実施形態の揺動部材31は、図5(B)に示されるように、正面視において、上端が直線状の2辺で構成され、側端が湾曲した2辺で構成されている。換言すれば、揺動部材31は、盾のような形状を有している。ただし、揺動部材31の外形は、この例に限られるものではなく、第1面31aで水流を受けた際に、後方に水流を受け流すことができる外形であればよい。そのためには、アッパーアーム33aの端部33aaは、揺動部材31の第1面31aの端部以外の位置(好ましくは、略中央の位置)に連結されていることが望ましい。
なお、図5(A)に示すルアー30は、ワイヤ33の2つの端部(端部33aa及び端部33ba)のうち、ヘッド部34及びフック35が取り付けられていない側の端部33aaに揺動部材31を装着する例を示した。しかし、この例に限らず、フック35のベンド部分35aに対し、スナップ等の連結部材を介して揺動部材31を装着することも可能である。この点については、バズベイトと呼ばれるタイプについても同様であり、バズベイトのフックに対し、スナップ等の連結部材を介して揺動部材を装着することも可能である。このように、フックの近傍に揺動部材を装着することにより、ブラックバス等の対象魚がフックを咥える可能性が高くなり、フッキング率を向上させることが可能である。
本実施形態のように、スピナーベイトと呼ばれるタイプに本発明を適用する場合、ルアー本体38の終端部(フック35のベンド部分35a及び/又はアッパーアーム33aの端部33aa)に揺動部材31を連結することが可能である。すなわち、本実施形態のルアー30において、ルアー本体38の後部は、例えばフック35のベンド部分35a及び/又はアッパーアーム33aの端部33aaに相当する。したがって、本実施形態のルアー30は、ルアー本体38の後部に揺動部材31が連結されていると言える。
なお、第3実施形態と同様に、揺動部材31の可動域を制限するために、アッパーアーム33aの端部33aaの一部を、カップワッシャー等の制動部材(図示せず)で覆う構成としてもよい。この場合、例えば、アッパーアーム33aの端部近傍に、カップワッシャーの移動を制限するビーズ等の他の制動部材(図示せず)を固着させ、他の制動部材と端部33aaとの間にカップワッシャー等を配置すればよい。
〈第5実施形態〉
第1実施形態で説明した揺動部材18又は第2実施形態で説明した揺動部材20は、さらにスピンベイト(金属ボディにブレイドが装着されたタイプのルアー)、ジグ(フックに重りが装着されたタイプのルアー)、フロッグ(プラスチックの中空ボディにフックが装着されたタイプのルアー)に装着してもよい。また、ソフトベイト(軟質プラスチックで構成されたルアー)を使用する際のフックに対して装着してもよい。
さらに、上記例示に限らず、本発明は、ルアー本体の後部に第1実施形態又は第3実施形態の態様で揺動部材を装着可能であれば、如何なるタイプのルアーに対しても適用することができる。
以上、本発明について図面を参照しながら説明したが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、上述した各実施形態は、特に技術的な矛盾を生じない限り、それぞれ組み合わせることが可能である。
10…ルアー、12…ルアー本体、13a…第1アイ、13b…第2アイ、13c…第3アイ、13d…第4アイ、14a…第1フック、14b…第2フック、15…スプリットリング、16…連結部材、17a…第1孔、17b…第2孔、18…揺動部材、18a…第1面、18b…第2面、19a、19b、19c、19d、19e…屈曲部、20…揺動部材、20a…第1面、20b…第2面、21a…第1孔、21b…第2孔、22…湾曲部、22a…折り曲げ部分、22b…平面部分、23…カップワッシャー、30…ルアー、31…揺動部材、31a…第1面、31b…第2面、32a…第1孔、32b…第2孔、33…ワイヤ、33a…アッパーアーム、33b…ローワーアーム、33aa、33ba…端部、34…ヘッド部、35…フック、36…ラバースカート、37…ラインアイ、38…ルアー本体

Claims (2)

  1. アッパーアーム及びローワーアームを含むワイヤと、
    ヘッド部と、
    フックと、
    前記アッパーアームの端部に連結された揺動部材と、
    を備え、
    前記揺動部材は、前記アッパーアームに対向する第1面及び該第1面とは反対側の第2面を有する板状部材で構成されるとともに、前記第1面の略中央の位置において、前記アッパーアームに対して回転することなく揺動するように連結されている、ルアー。
  2. 前記揺動部材の下端部は、前記第2面を内側にして湾曲又は屈曲している、請求項1に記載のルアー。
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