JP3170756U - バズブレイド付き釣用ルアー - Google Patents

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Abstract

【課題】大きく不規則に動き、且つ、不規則な音を発することにより、漁獲作用の高い、バズブレイド付き釣用ルアーを提供する。【解決手段】本バズブレイド付き釣用ルアー10は、釣糸結着部1dと、該釣糸結着部よりも後方に伸びた上側アーム1aと、釣糸結着部よりも後方に伸び、上側アームの下方に配置された下側アーム1bとを含む、アーム1と、上側アームに回転可能に軸着されたバズブレイド2と、下側アームの後端部に連結され下側アームに対して左右及び前後に揺動可能なブレイド8と、ブレイドを介して下側アームに連結されブレイドに対して左右及び前後に揺動可能な錘5と、錘の後端部に連結されたフック7とを含み、バズブレイドが回転しブレイドが揺動するとバズブレイドとブレイドとが接触して接触音を生じる位置関係で、バズブレイドとブレイドとが配置されている。【選択図】図4

Description

本考案は、改良されたバズブレイド付き釣用ルアーに関する。
近年、木製や樹脂製の釣用ルアー(疑似餌)を用いたルアーフィッシングが盛んに行われている。ルアーフィッシングでは、対象魚の種類等に応じて種々のルアーが使用されている。ルアーの中に水面で使用するバズベイトルアーと呼ばれるものがある。一例として、図8に示すように、アーム21の上部にウイング22a,22bを含むバズブレイドが取り付けられ、バズブレイドの後方への移動はストッパー23で規制され、アーム21の下部にはヘッド25、ラバースカート26、フック27が取り付けられている(非特許文献1)。このバズベイトルアー30は、ラインを引くことにより、ウイング22a,22bが回転し、回転音によって魚にアピールする。バズベイトルアー30は着水と同時に沈むので、すぐにロッドを上げてラインを引き、次いでウイング22a,22bが音を立て、水面で水しぶきを上げるようにラインを引く。
特許文献1に示されたバズベイトルアーでは、図9に示されるように、ウイング32a,32bを含むバズブレイドの後方軸受片34に楕円形状の貫通孔35が形成されている。そのため、ウイング32a,32bが水流抵抗を受けている状態ではバズブレイドがアームの軸線に対して偏心しないで回転するので、ブレードがアームに対してスムーズに回転するが、水流抵抗を受けていない状態にあってはバズブレイドがアームの軸線に対して偏心を繰り返して揺れながら回転するので、振動や音が発生する。
特開2003−61519号公報
橋口彰一郎ら編著、「新・ルアーフィッシング入門」、2004年7月28日、学習研究社、41頁
しかし、夏場、大きい魚は、石の下等に入ってなかなか動かないし、動いてもその動きは緩慢である。このような魚に対する上記従来のバズベイトルアーのアピール力は、十分ではなかった。
魚は、大きく不規則に動き、且つ、不規則な音を発する物に強い興味を持ち、捕食を試みる。
そこで、本考案は、大きく不規則に動き、且つ、不規則な音を発することにより、漁獲作用の高い、バズブレイド付き釣用ルアーを提供する。
本考案のバズブレイド付き釣用ルアーは、
釣糸結着部と、前記釣糸結着部よりも後方に伸びた上側アームと、前記釣糸結着部よりも後方に伸び、前記上側アームの下方に配置された下側アームとを含む、アームと、
前記上側アームに回転可能に軸着されたバズブレイドと、
前記下側アームの後端部に連結され前記下側アームに対して左右及び前後に揺動可能なブレイドと、
前記ブレイドを介して前記下側アームに連結され前記ブレイドに対して左右及び前後に揺動可能な錘と、
前記錘の後端部に連結されたフックとを含み、
前記バズブレイドが回転し前記ブレイドが揺動すると前記バズブレイドと前記ブレイドとが接触して接触音を生じる位置関係で、前記バズブレイドと前記ブレイドとが配置されている。
本考案のバズブレイド付き釣用ルアーは、下側アームの後端部に下側アームに対して左右及び前後に揺動可能にブレイドが連結されており、バズブレイドが回転しブレイドが揺動するとバズブレイドとブレイドとが接触して接触音を生じる位置関係で、バズブレイドとブレイドとが配置されている。そのため、本考案のバズブレイド付き釣用ルアーは、バズブレイドの回転音に加えて、上記接触音を不規則に発することができる。さらに、ブレイドを介して下側アームに連結された錘とフックはブレイドに対して左右及び前後に揺動可能であるので、ブレイドが水流抵抗を受けたりバズブレイドに接触して、左右及び前後に且つ不規則に揺動することに連動して、ブレイドに連結された錘とフックも左右及び前後に且つ不規則に揺動する。また、本考案のバズブレイド付き釣用ルアーにおける錘とフックの動きは、例えば、下側アームに錘が直接固定された従来のルアー(図8参照)と比べて遥かに大きい。よって、本考案では、回転音のみならず接触音が生じることと、ブレイド、錘、及びフックの動きが大きく且つ不規則であることとの相乗効果により、漁獲効果を向上できる。
図1は、本考案のバズブレイド付き釣用ルアーの一例の側面図である。 図2は、図1に示したバズブレイド付き釣用ルアーのバズブレイドを約90度回転させた場合の側面図である。 図3は、図1に示したバズブレイド付き釣用ルアーについて、ブレイドがバズブレイドに接触する直前の様子を示した側面図である。 図4は、図1に示したバズブレイド付き釣用ルアーについて、ブレイドがバズブレイドに接触した様子を示した側面図である。 図5Aは、図1に示したバズブレイド付き釣用ルアーを構成するバズブレイドの背面図である。 図5Bは、図1に示したバズブレイド付き釣用ルアーを構成するブレイドの正面図である。 図6A−Cは、図1に示したバズブレイド付き釣用ルアーについて使用状態を示す説明図である。 図7は、本考案のバズブレイド付き釣用ルアーの他の一例の側面図である。 図8は、従来のバズベイトルアーの側面図である。 図9は、従来の別の例のバズベイトルアーを構成するバズブレイドの背面図である。
本願では、本考案のバズブレイド付き釣用ルアー(以下、「ルアー」と略称する場合もある。)を構成する各部位の位置関係を説明するにあたり、ルアーの実際の使用状態において水面と直交する方向を上下方向とし、ルアーの進行方向に沿った方向を前後方向、上下方向および前後方向を含む面に直交する方向を左右方向とする。また、ルアーのうちの相対的に水面に近い側を「上側」「上方」、水面から遠い水中側を「下側」「下方」と称し、前後方向のうちの相対的に前に近い側を「前方」、後ろに近い側を「後方」と称する。本考案のルアーは、実際の使用状態において、上側アーム1aの折り曲げ部1eよりも前方側部分が水面上に水面とほぼ平行に配置される(図1及び図6等参照)。
本考案のルアーの好ましい一例では、下側アームがその後端部にリング部を含む。ブレイドは、スプリットリングを介して下側アームに連結されている。そして、スプリットリングは、ブレイドに形成され上下方向(ブレイドの長手方向)に沿って配置された1対の第1貫通孔内に遊挿され、且つ、リング部内に遊挿されることにより、下側アームとブレイドとを連結している。このような形態のルアーでは、ブレイドが、バズブレイドと接触したり水による抵抗の変動を受けると、下側アームの軸線に対して左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動し易い。よって、ブレイドに連結された錘及びフックも、揺動するブレイドや下側アームの軸線に対して左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動し易いので、好ましい。
本考案のルアーの好ましい一例では、錘が、接続リングを介してブレイドに連結されている。そして、接続リングは、ブレイドの1対の第1貫通孔の下方に形成された第2貫通孔に遊挿されることにより、錘をブレイドに対して左右及び前後に揺動可能に連結している。このような形態のルアーでは、ブレイドがバズブレイドと接触したり水による抵抗の変動を受けると、ブレイドに連結された錘及びフックが、左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動し易いので、好ましい。
本考案のルアーの好ましい一例は、錘の先端部よりもより後方に配置されフックを覆うラバースカートをさらに含み、錘とフックとラバースカートとがラバージグを構成している。このような形態のルアーでは、錘とフックとが、ブレイドに対して左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動すると、これに伴ってラバースカートも大きく且つ不規則に揺動するので、漁獲効果がより向上し、好ましい。
本考案のルアーの好ましい一例では、バズブレイド及びブレイドがともに金属製である。接触音は、金属同士の接触音、即ち金属音である。このような形態のルアーでは、金属音の発生により、漁獲効果の向上が期待できるので好ましい。
本考案のルアーの好ましい一例では、バズブレイドは、上側アームに沿って、前後方向にスライド可能であり、例えば、水流抵抗を受けて上側アーム上の後方に移動可能であり、ブレイドとの衝突により上側アーム上の前方に移動可能である。そして、バズブレイドが上側アーム上の移動可能領域のうちの後方側に配置されたとき(例えば、移動可能領域の後方端に達したとき)に、例えば板状ブレイドの前面及び/又は上面や角と回転するバズブレイドの当該ブレイドと向かい合う面とが接触するが、バズブレイドが上側アーム上の移動可能領域のうちの前方側に配置されたときには(例えば、移動可能領域の前方端に達したときには)、ブレイドと回転するバズブレイドは接触しない構成であると好ましい。このように、バズブレイドのポジションの相違によって、回転中のバズブレイドが揺動中のブレイドと接触したり接触しなかったりする構成では、バズブレイドとブレイドとの接触音の発生について不規則性を高めることができる。
以下、図面を用いて、本考案のバズブレイド付き釣用ルアーの一例について説明する。
図1は、本考案のルアーの一例の側面図であり、図2は、図1に示したルアー10のバズブレイドを約90度回転させた場合の側面図である。図3は、ルアー10について、ブレイドがバズブレイドに接触する直前の様子を示した側面図であり、図4は、ルアー10について、ブレイドがバズブレイドに接触した様子を示した側面図である。図5Aは、ルアー10を構成するバズブレイドの背面図であり、図5Bは、ルアー10を構成するブレイドの正面図である。
図1〜図4に示されるように、ルアー10は、アーム1と、バズブレイド2と、ブレイド8と、錘5と、フック7とを含む。錘5はヘッドとも呼ばれる。アーム1は、釣糸を結びつけるための釣糸結着部1dと、釣糸結着部1dよりも後方に配置された上側アーム1aと下側アーム1bとを含む。上側アーム1aは、シャフトとも呼ばれ、釣糸結着部1dから斜め上方に向かってのびた傾斜部1cを介して釣糸結着部1dに連結されている。下側アーム1bは、例えば、上側アーム1aの真下に配置されている。すなわち、上側アーム1aと、傾斜部1cと、後述するリング部1fを除いた下側アーム1bの残余の部分は、同一平面内に配置されている。当該平面は、例えば、左右方向と直交する。傾斜部1cと上側アーム1aとの境界(すなわち、屈曲点1g)によって、バズブレイド2の前方への滑動が規制されている。
上側アーム1aには、その軸線を中心に回転可能にバズブレイド2が軸着されている。バズブレイド2は、略ハート状の板状部材のうちの一方の略半円形部分を前方へ屈曲させ、他方の略半円形部分を後方へ屈曲させることにより形成された水受部2d、2eを含む。また、バズブレイド2は、バズブレイド2を上側アーム1aの回りを回転可能且つ上側アーム1aの長手方向(前後方向)に沿って滑動可能とする、軸着状態の保持構造を含む。板状部材の厚みは、その材料によって異なるが、通常、0.4〜0.6mmである。
上記保持構造としては、例えば、前方ガイド部2f(図5A参照)と、後方ガイド部2g(図5参照)と、中間ガイド部2h(図3参照)とを含む。前方ガイド部2fは、板状部材の前方側先端を一方の主面側に折り曲げ、当該折り曲げ片に上側アーム1aが挿通される孔を形成することで形成されている。後方ガイド部2gは、1対の略半円形部分の間において板状部材の一部を他方の主面側に折り曲げ、当該折り曲げ片に上側アーム1aが挿通される孔が形成されることで形成されている。中間ガイド部2hは、前方ガイド部2fの孔と後方ガイド部2gの孔とを通る直線上に形成され板状部材を厚み方向に貫通する貫通孔である。上側アーム1aが、前方ガイド部2fの孔、中間ガイド部2hの上記貫通孔、及び、後方ガイド部2gの孔に挿入されることにより、バズブレイド2の上側アーム2aへの軸着が保持されているが、上記保持構造は、バズブレイド2が上側アーム2a上でスムーズに回転されるべく、板状部材の上側アーム1aと面する面を窪ませることにより形成され、中間ガイド部2hと連通した上側アーム受容部2cをさらに含んでいてもよい。
上側アーム1aの後端部は下方に折り曲げられた折り曲げ部1eを含む。上側アーム1a上の、折り曲げ部1eとバズブレイド2との間には、円筒状スペーサ3が取り付けられている。円筒状スペーサ3は、上側アーム1aの回りを回転可能、且つ、折り曲げ部1eとバズブレイド2との間において上側アーム1a上を前後動可能である。円筒状スペーサ3は、下方に折り曲げられた折り曲げ部1eによって上側アーム1aから抜け落ちない。バズブレイド2の後方への滑動は、この円筒状スペーサ3の移動が折り曲げ部1eにより規制されることにより、規制される。
図1〜4に示されるように、バズブレイド2は、2枚羽根2a,2bを含むのダブルウイングであるが、3枚羽根のトリプルウイングでもよい。
下側アーム1bの後端部はリング状に形成されたリング部1fを含んでいる。このリング部1fにはスプリットリング9を介して板状のブレイド8が連結され、ブレイド8には接続リング11を介してラバージグ12が連結されている。ラバージグ12は、錘5と、錘5の後端部に連結されたフック7と、フック7を覆うラバースカート6とを含む。
ブレイド8は、バズブレイド2が上側アーム1aを中心に回転するときにバズブレイド2に接触して接触音を発する位置に配置されている。ブレイド8の位置は、下側アーム1bの長さや下側アーム1bの傾斜角度等によって調整できる。例えば、下側アーム1bの前方側部分の方が後方側部分の方が低くなる(下になる)ように下側アーム1bを傾斜させ、バズブレイド2からブレイド8を遠ざければ、バズブレイド2にブレイド8が接触する頻度が低下する反面、接触音の発生の不規則性が増す。よって、接触頻度の保持と接触音発生の不規則性の向上とが両立されるように、ブレイド8の配置位置が決定されると好ましい。下側アーム1bの傾斜角度は、バズブレイド2やブレイド8の大きさ等を考慮して適宜決定すればよい。
図4に示されるように、ルアー10では、バズブレイド2の水受部2d、2eの後面とブレイド8の前面及び/又は上面や角とが接してバズブレイド2とブレイド8との接触音が発せられるが、本考案のルアーでは、上記接触音が発せられる限り、バズブレイド2のブレイド8と接する箇所について特に制限はない。しかし、ブレイド8によってバズブレイド2の回転が妨げられる可能性が低いという理由から、バズブレイド2のブレイド8と接する箇所は、水受部2d、2eの後面が好ましい。
図5B等に示されるように、ブレイド8には、1対の第1貫通孔8aが形成されている。1対の第1貫通孔8aは、上下方向(ブレイド8の長手方向)に沿って形成されており、ブレイド8が、水流を効率よく受けることができ、且つ、下側アーム1bに対して左右及び前後に揺動できる位置に形成されている。下側アーム1bとブレイド8とを連結するスプリットリング9が、1対の第1貫通孔8aに対して遊びがある状態で挿入され(即ち、遊挿され)ている。また、スプリットリング9は、リング部1fのリング孔に対しても遊びがある状態で挿入され(即ち、遊挿され)ている。そのため、ブレイド8は、バズブレイド2と接触したり水の抵抗の変動を受けると、左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動し易い。故に、ブレイド8に連結されたラバージグ12も、ブレイド8の揺動に連動して、左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動し易い。
また、ブレイド8には、1対の第1貫通孔8aを通る直線上であって、1対の第1貫通孔8aよりも下方に、第2貫通孔8bが形成されている。この第2貫通孔8bに、ラバージグ12とブレイド8とを連結する接続リング11が遊挿されているので(図4等参照)、ブレイド8に対してラバージグ12は左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動でき、且つ、ルアーの泳動バランスも良い。
1対の第1貫通孔8aの好ましい形成位置については、ブレイド8の形状等に応じて異なるが、ブレイド8が水流を効率よく受けることが可能となるという理由から、例えば、図5Bに示されるように、厚みが一定な板状のブレイド8において、1対の第1貫通孔8aよりも上側部分8cの面積の方が、1対の第1貫通孔8aのうちの上側の1貫通孔8aよりも下側部分8dの面積よりも大きくなるように、1対の第1貫通孔8aが形成されていると好ましい。尚、図5Bにおいて、上側部分8cと下側部分8dの境界を破線で示している。また、下側アーム1bに対してブレイド8がより大きく左右に揺動可能となるという理由から、1対の第1貫通孔8aのうちの上側の1貫通孔8aの直径が下側の1貫通孔8aのそれよりも大きいと好ましい。
バズブレイド2及びブレイド8の材質は、金属、プラスチック等を使用できる。金属としては、アルミニウム、マクネシウム、ジュラルミン、銅、ステンレスなどの比重の軽いものが好ましい。プラスチックとしては、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂などの硬質樹脂が好ましい。これらの中でも、特に金属製が好ましいが、ルアーの下方を上方よりも重くすることにより安定した泳動姿勢を得やすくする、例えば、ルアーが泳動中に斜めに傾くことを抑制する観点から、バズブレイド2よりもブレイド8の材料の方が比重が大きいと好ましく、例えば、バズブレイド2がアルミニウム製である場合、ブレイド8はステンレス製であるとより好ましい。金属同士であれば接触音も金属音となり集魚効果が向上する。
ブレイド8は、例えば、上記金属からなるシートを、所望の形状に打ち抜くことにより形成できる。ブレイドの好ましい厚みは、その材料により異なるが、通常、0.3〜0.5mm程度である。
以上のことから、ルアー10は、上記構成により、バズブレイド2が回転するときにバズブレイド2が揺動中のブレイド8に不規則に接触して接触音を発し、バズブレイド2の回転音と相俟って効果的な集魚音を発する。そして、ブレイド8は、水による抵抗の変動を受けたり、バズブレイド2に接触したりすることによって、左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動するので、ブレイド8に対して左右及び前後に揺動可能に連結されたラバージグ12もまた左右及び前後に(特に左右に)大きく且つ不規則に揺動する。よって、ルアー10は動きが大きく、しかもその動きについて不規則性が高く、且つ、不規則な音を発するので、漁獲作用が高い。
図6A-Cは、ルアー10の使用状態を示す説明図である。図6A−Cに示されるように、上側アーム1aの折り曲げ部1eよりも前方側部分が水面上に水面とほぼ平行に配置されるようにラインを引くことにより、バズブレイド2のウイングが水面上に配置され、水流抵抗を受けると左回りの矢印Rの方向に回転し(図2、図5A参照)、ラバージグ12は、バズブレイド2の下部に配置され、ルアー10は、水しぶきを上げて遊動する。
図7に、本考案のルアーの他の一例の側面図を示している。図7に示されたルアー20では、錘15が、魚の頭部を模した形状をしており、ラバースカートに代えて、魚の中間部および後部を模したゴム等の可撓性材料からなる部材16が錘15に連結されていること以外は、図1〜図4に示したルアーと同構成をしている。図7において、部材番号17はフックを示している。
以下、実施例を用いて本考案をさらに具体例に説明する。なお、本考案は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1〜図4に示されるルアー10を作製した。アーム1は、直径1mmの硬質ステンレスからなり、上側アーム1aの長さは5.5cm、上側アームの折り曲げ部1eの長さは0.5cm、下側アーム1bの長さは4.5cm、傾斜部1cの長さは2.8cm、リング部1fの内径は2.5mmとした。上側アームの折り曲げ部1eよりも前方側部分と平行な線を基準線S(図1参照)とすると、下側アーム1bは、基準線に対して下方に7°傾斜させた。スペーサ3には鉄製円筒体を用いた。バズブレイド2には、厚み0.6mmのアルミニウム板を用い、その寸法は、図5Aに示すL1が48mmであり、ウイングの最大回転面積S1(π×202)は1507mm2であった。ブレイド8には、厚み0.35mmのステンレス板を用い、その寸法は、図5Bに示すL2が2.8cmであり、面積は471mm2であった。ブレイド8の先端から1.7cm、2.1cm下方に直径2.5mmと2mmの第1貫通孔8aをこの順で形成し、ブレイド8の下端から2mm上方に直径2mmの第2貫通孔8bを形成した。錘5の重量は10g、全体の重量は17gであった。
このルアー10の釣糸結着部1dにラインを取り付け、リールで通常の使用速度の約0.6〜1.2m/秒で引いたとき、図6A−Cに示されるように、バズブレイド2の回転音と水切り音及びブレイド8とバズブレイド2との接触音が発生し、ラバージグ12は、動きが大きく、且つ不規則に泳動した。
10,20 バズブレイド付き釣用ルアー
1 アーム
1a 上側アーム
1b 下側アーム
1d 釣糸結着部
1e 折り曲げ部
1f リング部
2 バズブレイド
3 スペーサ
5,15 錘
6 ラバースカート
7,17 フック
8 ブレイド
8a 第1貫通孔
8b 第2貫通孔
12 ラバージグ
9 スプリットリング
11 接続リング
16 魚の中間部および後部を模したゴム等の可撓性材料からなる部材

Claims (6)

  1. 釣糸結着部と、前記釣糸結着部よりも後方に伸びた上側アームと、前記釣糸結着部よりも後方に伸び、前記上側アームの下方に配置された下側アームとを含む、アームと、
    前記上側アームに回転可能に軸着されたバズブレイドと、
    前記下側アームの後端部に連結され前記下側アームに対して左右及び前後に揺動可能なブレイドと、
    前記ブレイドを介して前記下側アームに連結され前記ブレイドに対して左右及び前後に揺動可能な錘と、
    前記錘の後端部に連結されたフックとを含み、
    前記バズブレイドが回転し前記ブレイドが揺動すると前記バズブレイドと前記ブレイドとが接触して接触音を生じる位置関係で、前記バズブレイドと前記ブレイドとが配置されているバズブレイド付き釣用ルアー。
  2. 前記下側アームは、その後端部がリング部を含み、
    前記ブレイドは、スプリットリングを介して前記下側アームに連結されており、
    前記スプリットリングが、前記ブレイドに形成され上下方向に配置された1対の第1貫通孔内に遊挿され、且つ、前記リング部内に遊挿されることにより、前記下側アームと前記ブレイドとが連結された請求項1に記載のバズブレイド付き釣用ルアー。
  3. 前記錘は、接続リングを介して前記ブレイドに連結されており、
    前記接続リングが、前記ブレイドの前記1対の第1貫通孔の下方に形成された第2貫通孔に遊挿されることにより、前記錘が前記ブレイドに対して左右及び前後に揺動可能に連結された、請求項2に記載のバズブレイド付き釣用ルアー。
  4. 前記錘の先端部よりもより後方に配置され前記フックを覆うラバースカートをさらに含む、請求項1〜3のいずれかの項に記載のバズブレイド付き釣用ルアー。
  5. 前記バズブレイド及び前記ブレイドがともに金属製である請求項1〜4の何れかの項に記載のバズブレイド付き釣用ルアー。
  6. 前記バズブレイドは、前記上側アームに沿って、前後方向にスライド可能であり、
    前記バズブレイドが前記上側アームにおける前記バズブレイドの移動可能領域のうちの後方側に配置されたときに、回転する前記バズブレイドと前記ブレイドとが接触するが、
    前記バズブレイドが前記上側アームにおける前記バズブレイドの移動可能領域のうちの前方側に配置されたときには、回転する前記バズブレイドと前記ブレイドは接触しない、請求項1〜5の何れかの項に記載のバズブレイド付き釣用ルアー。
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