JP2013236574A - ルアー - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラトル音と同種の音をルアー本体の外部で発生させるとともに、光による存在提示を可能にするルアーを提供する。
【解決手段】 ルアー本体1の腹側1aに連結用リング6を介して設けられたブレード2と、このブレードが後方に振れるとき該ブレードに接触する位置に設けられた突起部3とを備える。発光体を装着可能にする場合は、ルアー本体の背側1bに長手方向に沿って長尺に形成された溝部8と、この溝部を跨ぐようにアーチ状を形成してなる少なくとも二つのアーチ部9とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、釣りに使用されるルアーに関し、特に、釣りの対象となる魚類に対して存在を示すことができるルアーに関するものである。
一般的に、釣りの対象となる魚類に対しルアーの存在を示す場合には、ルアー本体内部にラトルボールを内蔵し、ルアー本体が振動することによってラトルボールを内壁に衝突させ、その衝突音(ラトル音)を発生させる構成とするものが周知である(例えば特許文献1参照)。ラトルボールにより発生されるラトル音は、ラトルボールの大きさや数によって様々であるが、ルアー本体がプラスチック等の樹脂製であるのに対し、ラトルボールが金属製である場合が多く、発生するラトル音は比較的低音となっており、前掲の特許文献1では、ラトルボールの数を多くしてラトルボール同士が衝突することにより金属音を生じさせ得る構成となっていた。
また、ラトル音を金属同士の衝突により発生させるものとしては、ルアー本体内部にラトルボールを収納する収納室を形成し、その底面に金属板を配設する構成のものがあった(特許文献2参照)。上記ラトル音とは異なる音を発生させるものとして、プロペラをルアー本体外部に設ける構成のものがあった(特許文献3参照)。
特開平9−275853号公報(図6) 特開2005−210951号公報 特開2007−49945号公報
上記の特許文献1および2に示されるように、ラトルボールによってラトル音を発生させる構成にあっては、当該ラトル音はルアー本体の内部で発生することから、ルアー本体の振動が小さい場合には、ラトル音も小さくなり、釣りの対象となる魚類に対し十分にルアーの存在を示すことができない状況があり得た。
また、特許文献3に示されるように、ルアー本体の外部にプロペラを装着する構成にあっては、ルアーが推進する際に水流を受けてプロペラが回転するものであり、プロペラの羽根が水を切ることによって生ずる音を発生させるものであった。このプロペラによる音は、小魚等が泳ぐときに生じる水の音に類似させるものであるが、金属の衝突音とは異なり、金属音に反応する魚類に対してルアーの存在を示すことには不向きであった。
さらに、上記の各構成は、音の発生をもって対象魚類に対してルアーの存在を示すものであるが、音のほかに光によっても対象魚類はルアーの存在を感知するものであり、音および光の双方を備えた構成とはなっていなかった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、ラトル音と同種の音をルアー本体の外部で発生させるとともに、光による存在提示を可能にするルアーを提供することである。
そこで、本発明は、ルアー本体の腹側に連結用リングを介して設けられたブレードと、このブレードが後方に振れるとき該ブレードに接触する位置に設けられた突起部とを備えることを特徴とするものである。
上記構成によれば、リーリング(リトリーブ)によってルアーを推進させることにより、ブレードは水の抵抗を受けて連結用リングを中心に不規則に揺れ動くこととなる。これにより、ブレードに反射する光が不規則に揺れ、生き物が動いているような状態を生じさせるとともに、ブレードが後方に振れる際には、突起部に衝突することによって衝突音を発生させることができる。
本発明は、上記構成において、前記ブレードが、前記ルアー本体の幅方向中央に設けられる連結部材に前記連結用リングを介して連結される構成であり、前記突起部が、前記連結部材よりも前記ルアー本体の長手方向後方において該ルアー本体に突設されている構成とすることができる。
上記構成によれば、リーリングによって移動するルアーのほぼ中央においてブレードによる光の反射と突起部との衝突音とを生じさせることができ、これらの光および音の発生によりルアーの場所を対象魚類に示すことができる。
また、本発明は、上記構成において、前記突起部が、円柱状の棒状部材であり、先端を球面としてなる構成とすることができる。
上記構成によれば、突起部は、前後左右のいずれの方向からも同じ形状となるため、不規則に揺れ動くブレードがいずれの方向から衝突したとしても、突起部の先端とブレードとの衝突状態を同様にすることができる。
さらに、本発明は、上記構成において、前記突起部が、外径寸法に対して2倍以上の突出長を有して突設されてなる構成とすることができる。
上記構成によれば、衝突音は、ブレード側のみでなく突起部側においても発生させることができる。すなわち、突起部の突出長が短い場合には、当該突起部が振動せず衝突音がほとんど生じないが、突出長を長くすることにより、突起部が振動し易くなり、ブレードの衝突を受けた際に多少の衝突音を生じさせることができる。この場合、ブレード側で生じる衝突音と突起部側で生じる衝突音とは、異なることとなり、例えば、ブレード側が比較的高音であるのに対し突起部側が比較的低音となり、釣りの対象となる魚類が感知し得るように、二種類の高さの音を生じさせることができる、
また、本発明は、前記ブレードおよび前記突起部が、ともに銅を主成分とした合金で構成されるものであってもよい。
上記構成の場合には、ラトルボールによるラトル音と同様に金属同士の衝突音を生じさせることができるものであり、また、ブレードは薄肉平板状に形成されることにより、シンバルと同様に衝突による振動を長く継続させることができる。
また、本発明は、上記各構成において、ルアー本体の背側に長手方向に沿って長尺に形成された溝部と、この溝部を跨ぐようにアーチ状を形成してなる少なくとも二つのアーチ部とを備える構成とすることができる。
上記構成によれば、ルアー本体の背側の溝部に、長尺部材を収納させることができることとなり、例えば、棒状の発光体を装着させることが可能となる。そして、発光体を装着させることにより、日陰や狭部のように光が弱い場所での釣りの際、または夜間における釣りの際においても、対象魚類に対して光によるルアーの存在を示すことが可能となる。
なお、本発明は、上記構成において、前記アーチ部が、前記溝部の両端側に分かれて各一つずつ設けられ、第1のアーチ部は、該溝部の先端近傍に位置し、第2のアーチ部は該溝部の先端から該溝部中央寄りに設けられた構成としてもよい。
上記構成の場合には、長尺部材を溝部に収納させる際に、一方のアーチ部(第2のアーチ部)が溝部の先端から離れた位置に設けられているため、当該長尺部材を溝部内に侵入させることが容易となり、溝部の長手方向に沿って長尺部材を侵入させることにより、反対側の溝部先端には他方のアーチ部(第1のアーチ部)が配置させているため、長尺部材を収納させる際の位置決めとして機能させることができる。
そして、上記構成の発明においては、前記溝部および前記アーチ部により棒状または筒状の発光体を装着してなる構成とすることができる。
上記構成によれば、発光体を備えたルアーを提供できるとともに、当該発光体は、ルアー本体の背部外方における溝部とアーチ部とで支持されることとなるから、当該発光体を交換することが可能となる。従って、発光体の種類や発光量を任意のものとすることができる。
本発明によれば、第1に、ブレードが連結用リングを中心に不規則に揺れ動くことによって、光を不規則に反射させることができ、第2に、ブレードが突起部と衝突することによりラトル音に似た音を発生させることができる。その結果、釣りの対象となる魚類に対し、ルアーの存在を光と音で示すことができることとなり、少なくとも光および音のいずれか一方に反応する当該対象魚類に対し、餌と認識させることができる。
また、背部に溝部およびアーチ部を備える構成の場合には、当該背部に発光体等の付加装置を設けることができることとなる。そこで、この溝部に発光体を収納させる場合には、ブレードによる光の反射に加え、または光の反射に代えて、対象魚類に対して光による存在提示を行うことも可能となる。この場合においてもブレードの揺れ動きにより衝突音を生じさせることが可能であることから、光と音の発生により、対象魚類に対し餌と認識させることができる。
なお、ブレードおよび突起部が銅を主成分とする合金で構成される場合には、両者の衝突音が金属同士の衝突音となり、従来のラトル音と同種の音を生じさせることができるうえ、当該音はルアー本体の外部で生じさせることとなることから、対象魚類が十分に感知できる程度の大きさの音を生じさえ得ることとなる。また、銅を主成分とする合金が、銅に錫やニッケル等を添加してなるものである場合には、ブレードが楽器のシンバルと同様の振動を得ることができる。すなわち、衝突により発生した振動を長く持続させることとなり、少ない衝突回数においても音の発生時間を長くすることができるという効果を奏するものである。
本発明の第一の実施形態を示す斜視図である。 (a)は第一実施形態の正面視における説明図であり、(b)は底面図である。 (a)は第二の実施形態を示す斜視図であり、(b)はB−B断面図である。 (a)はIV4−IV4断面図であり、(b)は使用態様を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第一の実施形態を示す図である。この図に示すように、本実施形態のルアーLRは、ルアー本体1の腹部にブレード2と、このブレード2よりも後方に突設された突起部3とを備えるものである。また、ルアー本体1には、後端部付近に釣り針4が設けられるとともに、ルアー本体1の先端にはカップ5が設けられている。
ブレード2は、ルアー本体1に設けられる連結部材11との間に連結用リング6が介在されており、本実施形態では3個のリングが連続して連結されており、ブレード2が前後左右に揺動自在に連結されている。また、ルアー本体1の連結部材11と、連結用リング6、および、ブレード2の連結用貫通孔21は、いずれも遊びを有して連結されており、ブレード2が連結部材11を中心とする周方向に回動することも可能になっている。従って、ブレード2が水の抵抗を受けることにより、ルアー本体1の後方に振れるとともに、水の抵抗を逃がすように揺れ動くこととなる。
なお、本実施形態のブレード2は、一枚の平板状の部材によって構成されるとともに、その両面の一方の方向にのみ膨出させた形状となっており、当該一方の面は凸面状であるが、他方の面は凹面状となっている。このように、ブレード2の両面を異なる形状とすることにより、水の抵抗を受ける側が凸面側であるか凹面側であるかによっても揺れ方が異なり、結果的に不規則に揺れ動くこととなるものである。
このように、ブレード2が揺れ動くことができる可動範囲内に、突起部3が設けられているのである。すなわち、図2(a)に示すように、突起部3は、ルアー本体1の同じ腹側1aにおいて、当該腹側1aの表面から突出するように設けられているのである。また、ブレード2と突起部3の中間には、釣り針等の部材は設けられておらず、ブレード2が揺れ動く際に、突起部3に到達する状態において、当該突出部3に衝突することを妨げることがないようになっている。そこで、釣り針4は、突起部3よりもさらに後方に設けられ、また、ルアー本体1に設けられる連結部材12との間に複数の連結用リング7を介在させつつ連結されている。従って、ブレード2が後方に傾斜する状態(前方から水の抵抗を受ける状態)において、釣り針4も同様に後方に傾斜するようになっている。
また、図2(b)に示すように、上記ブレード2は、ルアー本体1の腹側1aにおいて、その左右方向中央に連結されており、突起部3も同様に左右方向中央に突設されている。また、図2(a)および(b)から明らかなとおり、突起部3は、棒状部材であり、かつその先端は球状に形成されている。このように、ブレード2および突起部3を設けることにより、突起部3に対しブレード2がいずれの方向から衝突しても、ブレード2の表面が突起部3の先端の球状部分との間で衝突することとなる。つまり、ブレード2が不規則に揺れ動くことの結果として、突起部3に対するブレードの衝突方向が予測不可能となるため、どの方向から衝突した場合であっても確実に衝突音を生じさせることができるようになっているのである。
そして、上記ブレード2および突起部3は、いずれも金属製で構成されており、ラトルボールにより発生するラトル音と同様の衝突音を生じさせることができるようになっている。すなわち、従来のラトルボールは、ルアー本体内部の空間に複数の金属球を収容するものであり、これらの金属球はルアー本体の内壁との衝突によっても衝突音を生じさせるが、ルアー本体が樹脂製である場合には衝突音は小さかった。そこで、複数の金属球が相互に衝突することにより金属音を発生させることにより、比較的大きい衝突音を生じさせていた。本実施形態においても、ブレード2と突起部3を金属製とすることにより、同様の金属音(衝突音)を生じさせることができるのである。また、両者2,3(少なくともブレード2)が銅を主成分とする合金(例えば、錫やニッケルなどを含む合金)で構成することにより、楽器のシンバルと同様に、衝突音を持続させる効果を得ることもできる。すなわち、上記合金により製造されるブレード2は、衝突によって振動することによって音を発生させるのであり、楽器のシンバルは、その振動を長時間持続させることができるものであるので、これと同様の効果を得ることができるのである。
なお、突起部3は、ブレード3の衝突を受けることにより、当該突起部3においても衝突音を生じさせるものである。その衝突音は、ブレード3に比較すれば短いものとなり得るが、衝突音を発生させることには変わりがない。そこで、突起部3の突出状態、すなわち外径に対する突出長を調整することにより、所望の衝突音を生じさせることができる。例えば、外径寸法が大きく、突出長が短い場合には、反響しない短い音となり、適度な突出長を有する形状とする場合には、突出長が短い場合よりも多少は反響し易くなる。そこで、本実施形態は、外形寸法の2倍の突出長により構成している。なお、衝突音を大きく反響させる場合には、前記突出長の調整とともに、突起部3の内部に空間を形成してもよい。突起部3は棒状部材で構成するが、外部形状が前述のような形状であって、前述のようにブレードと2との位置関係を有していれば、ブレード2との衝突は可能であり、内部に空間を設けることは可能である。
ところで、本実施形態のルアーLRは、ルアー本体1の頭部にカップ5を有するものである。このカップ5は、図2(a)および(b)に示されているように、ルアー本体1の長手方向に対して左右に大きく張り出した水流抵抗面を有する構成であり、ルアー本体側表面51は凸面状となっており、裏面52が凹面状となっている。このカップ5の中央には釣り糸LNを連結するためのリング53が設けられており、リーリング(リールを巻き上げてルアーを引き寄せること、リトリーブともいう)により、カップ5を先頭にしてルアーLRが推進するようになっている。リーリングの際には、釣り糸LNがルアーLRを引っ張ることとなるが、これに伴って裏面(凹面側)52が水流抵抗を受けることとなり、左右両側に張り出した部分が交互に水流抵抗を逃がすように作用し、ルアーLRの全体を大きく左右方向へ揺り動かすことができるものである。
なお、ルアーLRの先端には、上記カップ5のほかにリップを設ける構成もあるが、本実施形態では、主にナマズ釣り用のルアーとして、カップ5を装着したものを例示している。従って、ラトル音を発生させることにより対象魚類が餌と認識するような場合には、当該対象魚類のための形態を有するルアーに上述のブレード2および突起部3を設ける構成としてもよい。
本実施形態は、上記のような構成であるから、本実施形態のルアーLRをリーリングによって推進させることにより、ブレード2が水の抵抗を受け、不規則に揺れ動くこととなる。この不規則な動きにより、ブレード2の表面に照射される光が反射し、かつ、この反射光は一定せず、断続的な反射によって生き物が動いているときの表面に反射する状態に似せることができる。そして、このブレード2が後方へ振れるときには、当該ブレード2が突起部3に衝突し、その衝撃音を発生させることとなり、生き物が存在しているかのように、ルアーの存在を周囲に示すことができる。
このように、音と光の両方を発生させることにより、釣りの対象となる魚類が音または光のいずれかを目安として餌を識別する場合に、当該餌と認識させることができるとともに、音と光の双方を目安として餌を識別する対象魚類に対しても、当該餌と認識させることができ、釣りの成果を向上させ得るものである。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。図3(a)は、本実施形態のルアーを示す図である。この図に示すように、本実施形態は、前記第一の実施形態と同様の構成を有するルアー本体1に対し、さらに、背側1bに溝部8を設け、この溝部8を跨ぐように二つのアーチ部9を設けた構成である。溝部8は、ルアー本体1の長手方向に長尺な状態で形成され、アーチ部9は、この溝部8を中心に左右に分けてルアー本体1に支持されている。
また、図3(b)に示すように、ルアー本体1に形成される溝部8は、長手方向の先端81は緩やかに傾斜する状態に形成されるとともに、この先端側に設けられるアーチ部9までの間隔W1を大きくしている。これに対し、後端82は、傾斜させておらず、この後端側に設けられるアーチ部9までの間隔W2を小さくしている。このような構成により、本実施形態のルアー本体1の背側1bには、可撓性を有する材料で構成された棒状の部材(長尺部材)10を装着することができるようになっている。すなわち、溝部8の先端81を案内面として、当該先端81の案内面と近傍のアーチ部9との間に長尺部材10を挿通させることにより、両部材間(特に溝部8の内部)に長尺部材8を侵入させることができる。そして、長尺部材10を十分侵入させることにより、その先端10aが溝部8の他端82に到達することとなるから、当該他端82をストッパとして機能させることができる。長尺部材10の挿通状態において、長尺部材10の後端10bは溝部8の先端81との間に間隙を有することとなり得るが、侵入した長尺部材10の外方にアーチ部9が存在していることから、当該長尺部材10がルアー本体1から容易に離脱することはない。
すなわち、図4(a)に示すように、溝部8とアーチ部9とによって、長尺部材10を挿通できる程度の略円形の空間を構成しているが、長尺部材10を両者間に挿通(侵入)させるためには、長尺部材10の表面とアーチ部9との間に適当な間隙を有する必要がある。従って、アーチ部9は、長尺部材10に対して押圧するものではないが、溝部8から長尺部材10が剥離するように離脱することを防止できるものである。従って、アーチ部9は、前記のように長尺部材10の挿通方向を案内するためのものであるとともに、長尺部材10の離脱防止を補助するものである。なお、長尺部材10が柔軟な樹脂製である場合には、溝部8に侵入した状態において変形容易であり、このような変形により、長尺部材10の表面が溝部8の表面に密着することによって、その移動は必然的に制限されることとなる。
上記構成の溝部8には、適宜必要な部材を挿入して装着させることができるものである。例えば、内部にラトルボールを収納したラトル音発生部材や、光を発生させる発光体などがあり得る。そして、発光体を装着する場合には、腹側におけるブレード2による光の反射に加えて、背側においても光を周囲に放射することができることとなる。さらに、日陰の場所で使用する場合または夜間等に使用する場合など、ブレード2による反射光の効果を得ることができない状況において、発光体から照射される光による効果を得ることが可能となる。
この場合、本実施形態では図4(b)に示すように、発光体LTの約半分が溝部8に覆われた状態となるが、強力な発光を必要とするものではないことから、発光体LTの一部がルアー本体1から露出している程度で十分である。なお、この発光体LTに代えて内部にラトルボールを収容した容器を同様に装着した場合においても、ラトル音がルアー本体1の腹側と背側の双方において発生することとなり、ルアーLRの下方に生息する対象魚類のみならず、上方に生息する対象魚類に対しても存在を示すことが可能となるものである。
本実施形態は上記のとおりであることから、第一の実施形態によるブレード2による反射光の効果および突起部3との衝突音の効果に加えて、ルアー本体1の背側においても光または音の効果を発揮させることとなり、釣りの対象となる魚類に対し、その存在をアピールすることができる。特に、光と音の双方に感知する対象魚類に対しては、その存在感から餌となる生き物として対象魚類に認識させる結果となり得るものである。
本発明の実施形態は以上のとおりであるが、上記実施形態は本発明の例示であって、これらに限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形をすることは可能である。例えば、上記実施形態においては、前述したように、ルアー本体1の頭部にカップ5を有する構成のルアーのみを図示して説明したが、ルアー本体1の頭部にリップを有するリップルアー(ミノーまたはクランクベイトと呼ばれるルアー)であってもよく、また、水流抵抗を受けるものを有しないリップレスルアー(リップレスクランクまたはバイブレーションルアーと呼ばれるルアー)であってもよい。
また、ブレード2の形状としては、略楕円形の平板形状を片方に膨出させたものを代表例として説明したが、このブレード2は、水の抵抗を受けて不規則に揺れ動くようなものであればよい。そして、その材質は、銅を主とする合金に限定されるものではなく、衝突音を生じさせるものであれば他の金属材料を使用することができる。
さらに、背側に装着する長尺部材の大きさには特に制限はなく、装着すべき長尺部材の大きさに応じて溝部8およびアーチ部9の形状を拡大または縮小すればよく、溝部8およびアーチ部9を備える形態において、当該溝部8に何も装着させずに使用することも可能である。
1 ルアー本体
1a ルアー本体に腹側
1b ルアー本体の背側
2 ブレード
3 突起部
4 釣り針
5 カップ
6,7 連結用リング
8 溝部
9 アーチ部
10 長尺部材
10a 長尺部材の先端
10b 長尺部材の後端
11,12 連結部材
21 ブレードの連結用貫通孔
51 カップの表面
52 カップの裏面
53 釣り糸連結用のリング
81 溝部の先端
82 溝部の後端
LR ルアー
LN 釣り糸
LT 発光体

Claims (8)

  1. ルアー本体の腹側に連結用リングを介して設けられたブレードと、このブレードが後方に振れるとき該ブレードに接触する位置に設けられた突起部とを備えることを特徴とするルアー。
  2. 前記ブレードは、前記ルアー本体の幅方向中央に設けられる連結部材に前記連結用リングを介して連結され、前記突起部は、前記連結部材よりも前記ルアー本体の長手方向後方において該ルアー本体に突設されている請求項1に記載のルアー。
  3. 前記突起部は、円柱状の棒状部材であり、先端を球面としてなる突起部である請求項1または2に記載のルアー。
  4. 前記突起部は、外径寸法に対して2倍以上の突出長を有して突設されてなる突起部である請求項3に記載のルアー。
  5. 前記ブレードおよび前記突起部は、ともに銅を主成分とした合金で構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のルアー。
  6. 前記ルアー本体は、該ルアー本体の背側に長手方向に沿って長尺に形成された溝部と、この溝部を跨ぐようにアーチ状を形成してなる少なくとも二つのアーチ部とを備えたルアー本体である請求項1ないし5のいずれかに記載のルアー。
  7. 前記アーチ部は、前記溝部の両端側に分かれて各一つずつ設けられ、第1のアーチ部は、該溝部の先端近傍に位置し、第2のアーチ部は該溝部の先端から該溝部中央寄りに設けられた請求項6に記載のルアー。
  8. 前記溝部および前記アーチ部により棒状または筒状の発光体を装着してなる請求項6または7に記載のルアー。
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