JP7182158B2 - ワーム並びにこのワームを組み合わせた擬餌針 - Google Patents
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そしてこのような擬餌針を用いて釣果を上げるには、ワームを水中で小刻みに動かすことが良い場合がある。
そのための手法の一例として、図7に示すように、ワーム1′に組み合わされるジグヘッド10′のヘッド10H′の一部を切除する等して傾斜面を形成して水受構造20′とし、水流を受け流すことにより動きを出している。
しかしながら一方で、ワームの動きが求められない状況や対象魚もあるため、この場合には、前記水受け構造を有するジグヘッドでは対応できないため、水受け構造を有しないジグヘッドへの交換が必要となっていた。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
また、前屈曲誘導部に対し、ジグヘッドにおけるヘッドを位置させることにより、ワームが屈曲した状態を維持して水受け構造を出現させることができる。
また胴打ち加工された部位が煌くため、集魚効果を高めることができる。また胴打ち加工された部位が、抜け止め効果を奏するため、ワームの脱落を防止することができるとともに、姿勢の安定化が図られる。
前記ワーム1は、可塑剤が添加されたポリ塩化ビニル(PVC)等の柔軟な弾性部材を素材とし、小魚、甲殻類、昆虫等を模した短寸細径状を成すものである。
図2に示すワーム1は、一例として小魚を模したものであり、頭部2、胴部3及び尾びれ部4が連設され、前記胴部3の尾びれ部4寄りの部位には、胴部3の一部を切除したスリット6が形成される。なお本明細書においては、頭部2側を前方、尾びれ部4側を後方とする。
そしてワーム1外面部に屈曲誘導部5が形成されるものであり、この実施例では頭部2寄りの部位に屈曲誘導部5を側面視で凹陥状になるように形成した。
前記フック10Kは、ラインアイ11と針先12との間に、オフセット曲げ13、胴曲げ14及び先曲げ15の三個所に曲げ加工が施された釣針であり、オフセット曲げ13から胴曲げ14までの部位をシャンク(胴、軸)16と称し、シャンク16と針先12との間隔をゲイブ(フトコロ)17と称するものである。
また前記針先12と先曲げ15との間の針先12寄りの個所には、バーブ(カエシ)18が設けられる。
そして前記ヘッド10Hを一例として鉛の鋳造により成型する際に、オフセット曲げ13の部分がヘッド10Hに埋没するように形成される。
次いでここからシャンク16を前方に押し倒すようにして針先12を押し進め、やがて図3(c)に示すように針先12が胴部3から突き出るようにする。
更にシャンク16が胴部3に埋もれるように押し進め、やがて図3(d)に示すようにヘッド10Hが屈曲誘導部5に嵌り込むとともに、胴曲げ14付近が胴部3から外部に突き出た状態とする。この状態でワーム1の頭部2は屈曲して下垂した状態となるものであり、この部分が水受構造20となるものである。
なお図4では、ラインTが引かれる方向がアングラーが操作するリール(図示省略)と擬餌針Lとを結ぶ直線よりも上方向となっている様子を描写しているが、これはリールから水面まで伸びたラインTは、水中をそのまま直線状に擬餌針Lまで伸びるのではなく、屈折するように伸びるといった実際の様子を表したものである。
また胴打ち加工された平坦面19が煌くため、集魚効果を高めることができる。また平坦面19が抜け止め効果を奏するため、ワーム1の脱落を防止することができるとともに、姿勢の安定化が図られる。
また特にワーム1を透明素材や半透明素材で形成した場合、ワーム1に埋没状態となった平坦面19が煌くため、対象魚Fに対して今までになかった視覚的アピールをすることができる。
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術的思想の範囲で以下に示すような改変形態を採ることもできる。
まず、上述した図4(c)で示した実施例では、ワーム1の先端にヘッド10Hが位置するようにジグヘッド10の針先12を刺し込み、針先12が胴部3の側周部から突き出るようにしたが、図5(a)に示すように、ワーム1の先端にヘッド10Hが位置するようにジグヘッド10の針先12を刺し込み、針先12が屈曲誘導部5から突き出るようにすることもできる。
この場合、胴曲げ14周辺が屈曲誘導部5の後側壁面に当接して、ワーム1の頭部2は僅かに屈曲して下垂した状態が維持されることとなり、この部分が水受構造20となるものである。
このような水受構造20は、図4(a)に示した形態の水受構造20よりも、受ける水流の角度が緩やかとなるため、頭部2の振れは小さなものとなり、胴部3から尾びれ部4にかけて生じる振動は小さなものとなるが、図4(c)で示した擬餌針Lで生じる振動よりは大きなものとなる。
この場合、尾びれ部4が水平面に直交した状態となって、図4(c)に示した擬餌針Lとは異なるアクションを行わせることができる。
2 頭部
3 胴部
4 尾びれ部
5 屈曲誘導部
6 スリット
10 ジグヘッド
10K フック
10H ヘッド
11 ラインアイ
12 針先
13 オフセット曲げ
14 胴曲げ
15 先曲げ
16 シャンク
17 ゲイブ
18 バーブ
19 平坦面
20 水受構造
F 対象魚
G 重心
L 擬餌針
T ライン
Claims (4)
- 柔軟な弾性部材で短寸細径状のワーム本体に対し、その外面部に屈曲誘導部を形成するものであり、
前記屈曲誘導部は、ワームの頭部寄りの部位が、ジグヘッドのヘッドが嵌り込むように凹陥形成されて成ることを特徴とするワーム
- 前記屈曲誘導部にヘッドが位置するようにジグヘッドの針先を屈曲誘導部に刺し込み、ワームの胴部から針先が突き出るように組み合わされていることを特徴とする請求項1記載のワームを組み合わせた擬餌針。
- 前記ワーム先端にヘッドが位置するようにジグヘッドの針先を頭部に刺し込み、ワームの胴部から針先が突き出るように組み合わされていることを特徴とする請求項1記載のワームを組み合わせた擬餌針。
- 前記ジグヘッドは、フックに対して錘としてのヘッドを組み付けて構成されるものであり、
前記フックにおけるラインアイと胴曲げとの間に形成されたオフセット曲げの部分がヘッドに埋没するように形成され、
前記オフセット曲げによりラインアイが針先側に接近し、前記フックにおけるシャンクを水平にした状態で、前記ラインアイが重心の上方に位置していることを特徴とする請求項2または3記載の擬餌針。
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