JP6899058B1 - ルアー - Google Patents

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Abstract

【課題】水底付近において根掛かりの発生を防止することができつつ、水底に接触する場合でも良好な泳動状態を実現することができるルアーを提供する。【解決手段】釣針10が接続されるルアー本体部1を備えたルアー100であって、ルアー本体部1に、ルアー本体部1の下方に向かって、かつ、ルアー本体部1の長手方向Dに沿って延出する弾性線状部材3が設けられている。釣針10が接続される釣針接続部6がルアー本体部1の下方に設けられ、弾性線状部材3は単線状に形成され、かつ、弾性線状部材3の下端部3aが釣針接続部6に接続された釣針10の下端部よりも下方に延出する状態で設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、釣針が接続されるルアー本体部を備えたルアーに関する。
かかるルアーは、小魚を餌とする肉食魚を釣るためのルアーフィッシングで使用するものである。淡水魚であるブラックバスなどの種々の肉食魚を釣るためにルアーが使用され、海釣りにおいても種々の肉食魚を釣るために使用されている。近年のスポーツフィッシングでは、釣りの捕獲対象魚の種類等に応じて種々のルアーが使用されている。
このようなルアーを使用すると、ルアーが水中の障害物等に引っ掛かって取れなくなってしまう根掛かりが発生することがある。このような根掛かりが発生すると、釣人は多くの場合において根掛かりしたルアーを回収できず、ルアーを水中に残して釣糸を切断することになる。
例えば、捕獲対象魚の中にはブラックバス等の石や水草などの障害物が多い水底に生息することを好むものもあるので、このような魚を捕獲するため水底に石や水草などの障害物が多い場所で釣りをする場合には根掛かりが発生する可能性が高くなるが、ブラックバス等を捕獲対象とするルアーは高価であるため、ルアーを失うことを避けたいという要望がある。また、ルアーは生分解されない合成樹脂等の材料で形成されていることが多いので、根掛かりしたルアーが水中に残されることになると、環境に悪影響を与える虞があることからも、ルアーの根掛かりを回避することが望まれている。
根掛かりを防止するルアーとして、ルアー本体部に接続された釣針が水底の障害物に刺さる又は引っ掛かることにより発生する根掛かりを防止するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のルアーには、ルアー前方側から見て逆V字型に形成されたガード部材が、ルアー本体部の釣針よりも前方の下部において、ルアー本体部から下方に延出する状態で設けられている。つまり、ガード部材が、ルアーの横方向に二股に分かれて広がる分岐先端側をルアー本体部から下方に延出する状態で設けられている。このようにして、水中の障害物が釣針よりも先にガード部材に当接するように構成し、釣針が水中の障害物に引っ掛かり難くして、ルアーの根掛かりが発生することを防止している。
実登3198089号公報
しかしながら、特許文献1のルアーでは、ルアー本体部から下方に延出するガード部材の分岐先端側がルアーの横方向に二股に分かれて広がる状態で設けられているので、捕獲対象魚であるブラックバス等が生息することを好む石や水草などの障害物が多い水底付近において、ルアーを前方に移動させて使用する場合等に、ガード部材の分岐先端側が水底に存在する水草などの障害物に絡まりやすくなることに加えて、ルアーの横方向に広がる逆V字型のガード部材が、石の間や漁礁に挟まりやすく、水底付近においてルアーの根掛かりが発生しやすいという虞がある。
また、ルアーを水底に接触させた状態で使用する場合には、ガード部材の二股に分かれた先端側が水底に接触するので、前方に移動させる状態で使用する場合は、前方側に傾斜させて下方に延出しつつ、二股に分かれたガード部材の先端側が水底に引っ掛かりながら前方に移動するので、ルアーの動作が不自然になる。また、ルアーを移動させずに定位置で使用する場合は、二股に分かれたガード部材の先端側が水底に接地するので、ルアーが水流の変化に応じて泳動することが困難となり、ルアーの動作が釣りの対象魚を引き寄せるような良好な泳動状態にならないという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、水底付近において根掛かりの発生を防止することができつつ、水底に接触する場合でも良好な泳動状態を実現することができるルアーを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るルアーは、
水に対する浮力を有し、かつ、釣針が接続されるルアー本体部を備えたルアーであって、
単線状の弾性線状部材を備え、
前記ルアー本体部は、
その下方に設けられ、前記釣針が接続される釣針接続部と、
前記弾性線状部材の基端部が着脱自在に接続される線状部材接続部と、
を備え、
前記弾性線状部材は、前記ルアー本体部の下方に向かって、かつ、当該ルアー本体部の長手方向後方側に沿って延出する状態で設けられ、
前記ルアー本体部の前記長手方向において、前記線状部材接続部と前記釣針接続部との間に、前記弾性線状部材を貫通させる状態で当該弾性線状部材の中間部を支持する線状部材支持部が設けられ、
前記ルアー本体部が水中において前記釣針よりも上方に位置し、前記弾性線状部材の下端部が水底に接触する接触起立状態において、前記弾性線状部材が、鉛直下方よりも前記ルアー本体部の後方側に延出するように構成され、かつ、前記接触起立状態において、前記弾性線状部材が、その下端部が前記釣針接続部に接続された前記釣針の下端部よりも下方に延出する長さであり、前記ルアー本体を弾性支持する弾性を有している点にある。
上記特徴構成によれば、ルアー本体部に、ルアー本体部の下方に向かって、かつ、ルアー本体部の長手方向に沿って延出する弾性線状部材が設けられているので、ルアーを水底付近で使用する場合には弾性線状部材のみが水底に接触する状態となる。よって、この状態でルアーを水底付近で低速で移動させて使用する場合には、ルアー本体部が水底付近に多く存在する障害物としての石や水草に接触せずに、弾性線状部材のみが障害物に接触して、弾性線状部材が湾曲する状態で障害物を乗り越えることができ、また、障害物に引っ掛かることを回避することができるので、ルアーの根掛かりを防止することができる。また、上述の如く、弾性線状部材はルアー本体部の長手方向に沿って延出するものであり、ルアー本体部の横幅方向に延びるものではないので、弾性線状部材のみが水底の障害物の隙間を通過する状態として、ルアー本体部を障害物の上方を通過させることができるので、ルアーが障害物の間に挟まることなく通過することができる。よって、水底付近において根掛かりの発生を防止することができる。
また、ルアー本体に設けられた弾性線状部材が水底に接触する状態において、水中の水流に応じて、ルアーが弾性線状部材の弾性により揺動可能な範囲において自由に泳動することができる。よって、ルアーが水底に接触する場合でも、ルアーが釣りの捕獲対象魚を引き寄せるような良好な泳動状態を実現することができる。
上記特徴構成によれば、弾性線状部材は単線状に形成されているので、ルアー本体部が受ける水の抵抗により、ルアーの初期揺動が開始され、弾性線状部材の水底の接地点を中心とした回転モーメントがかかると、弾性線状部材が弾性変形を起こし、ルアー本体部の揺動をより大きく自然にすることができるので、捕獲対象魚に対して高い集魚効果を発揮することができる。
例えば、弾性線状部材が設けられていない従来のルアーでは、釣糸で引くことにより発生する水の抵抗によって揺動するため、釣糸で引かれて移動しながらでしか揺動を続けられなかったが、上記特徴構成によれば、弾性線状部材が設けられているので、水中において、水底から離間した深さ方向において定位置を維持したまま、生きた魚の泳動状態に似た良好な泳動状態を実現することができる。また、弾性線状部材が設けられているので、釣糸を引くことによってルアーを移動させなくても、弾性線状部材の水底の接地点を中心として、水流を利用してルアーを揺動させることができる。つまり、水中において水平方向の位置を定位置に維持した状態、かつ、水底から離間した深さ方向において定位置を維持した状態で、弾性線状部材の水底の接地点を中心として、水流を利用してルアーを揺動させることができる。
実際に水中において小魚が定位する動作は、縄張りや産卵床を他の魚等から守ろうとする小魚の動作であり、この小魚の状態は釣りの捕獲対象魚においては餌として小魚を捕食するために狙いやすい状態である。上記特徴構成によれば、弾性線状部材が設けられているので、ルアーをそのような小魚の動作に似た泳動状態とすることができる。よって、捕獲対象魚に対して高い集魚効果が発揮される。
また、上記特徴構成によれば、弾性線状部材は釣糸接続部に接続された釣針の下端部よりも下方に延出するように設けられているので、弾性線状部材の下端部が水底に接触して、ルアー本体部を水底から離間する状態で泳動させることができるので、釣針が水底に接触することに起因するルアーの泳動状態の阻害を防止して、ルアーの良好な泳動状態を実現することができる。
また、捕獲対象魚が餌とする小魚のうち、ルアーによって水底を這うゴリ、ヨシノボリ、エビといった捕食対象を表現する場合は、ルアー本体部が水底に沈んでも構わないが、水底から離れて泳ぐモロコ、オイカワ、アユなどの捕食対象を表現する場合は、ルアー本体部を水底から離間する状態で泳動させることが必要となるが、上記特徴構成によれば、弾性線状部材によりルアー本体部を水底から離間する状態で泳動させることができるので、水底から離れて泳ぐモロコ、オイカワ、アユなどの捕食対象を表現することができる。
また、魚は視覚ではなく、側線からの音で対象物との距離感など把握すると考えられており、捕獲対象魚においても、こうした音で餌としての小魚を探している。よって、従来から、疑似餌であるルアー本体部内に、本体部内を移動して本体部内で互いに衝突して衝突音を発生する金属球等を入れたラトルタイプに構成することの他、ルアー本体部を水底や水底の障害物にルアーを接触させて衝突音を発することにより集魚効果が得られている。
このような衝突音は、好奇心が強い魚に対しては有効であるが、警戒心が強い魚に対しては逆効果となってしまうことがある。一方、より自然の小動物が発生させる音に類似する小さな水中音を発生する場合、例えば、エビや小魚が行動の際、石に擦る際のような極小さな水中音を発生する場合には好奇心が強い魚に加えて警戒心が強い魚に対しても集魚効果がある。
上記実施形態では、弾性線状部材の先端部のみが水底に接するので、弾性線状部材の先端部が水底や水底の障害物に接触する際に発生する音は、ラトルタイプのルアーで発生する音や、ルアー本体部を水底や障害物に衝突させることにより発生する音よりも小さくすることができ、より自然の小動物が発生させる音に類似する小さな水中音を発生することができる。これにより高い集魚効果を得ることができる。このようなルアーでは、釣針接続部と釣針接続部に接続される釣針が接続部において衝突することで音が発生することがあるが、ルアーを釣糸によりゆっくり引く状態で使用するときには、そのような接続部からの音の発生が少なくなり、水底と水底に接する弾性線状部材の先端部の接触音のみが発生する状態となるので、上述の如く、より自然の小動物が発生させる音に類似する小さな水中音を発生することができる。
上記実施形態によれば、接触起立状態で、前記弾性線状部材の下端部が前記釣針接続部に接続された前記釣針の下端部よりも下方に延出するように構成されているので、ルアーの起立姿勢に影響を受けることなく、ルアーを水底付近で使用する場合には弾性線状部材のみが水底に接触する状態となる。よって、この状態でルアーを水底付近で低速で移動させて使用する場合に、上述の如く、水底付近において根掛かりの発生を防止することができる。
つまり、ルアー本体部が個々に有する構造の違いやその他のルアーを構成する部材の構造違いにより起立姿勢におけるルアー本体部の長手方向の方向が水平方向から傾いた方向となる場合があるが、そのようなルアーに固有の起立姿勢に影響を受けることなく、ルアーを水底付近で使用する場合には弾性線状部材のみが水底に接触する状態とすることができるので、上述の如く、水底付近において根掛かりの発生を防止することができる。
上記特徴構成によれば、線状部材接続部に弾性線状部材が着脱自在に接続されているので、弾性線状部材が破損した場合に、弾性線状部材を容易に取り換えることができる。また、ルアーの揺動の大きさや水底からの離間距離を調整するために、硬さや長さが異なる弾性線状部材に取り替える場合があるが、そのような場合にも弾性線状部材を容易に取り替えることができる。このように弾性線状部材を容易に取り替えることができるので、特に、冬期のルアーフィッシングにおいて、弾性線状部材が破損した場合に、ルアーを使用する釣人は寒さにより手が悴む中でも弾性線状部材を容易に取り替えることが可能となる。
上記特徴構成によれば、弾性線状部材を線状部材接続部と線状部材支持部との2点で支持することができるので、弾性線状部材を安定した状態でルアー本体部に接続することができる。また、例えば、弾性線状部材を線状部材接続部に完全に固定せずとも、弾性線状部材を線状部材接続部及び線状部材支持部に揺動可能な状態に接続することで、弾性線状部材の延出方向を固定する状態でルアー本体部に接続することができるので、容易に弾性線状部材を、ルアー本体部の下方に向かって、かつ、ルアー本体部の長手方向に沿って延出する状態として固定することができる。
また、上記特徴構成において、線状部材支持部を貫通孔等により構成する場合、線状部材支持部の孔径を弾性線状部材の外径よりも大きくなるように構成することによって、ルアーの動作時に、弾性線状部材が線状部材支持部に支持された状態で弾性線状部材と線状部材支持部とが接触して小さな接触音を発生するので、上述の如く、接触音に好奇心を示す集魚効果を得ることができる。
また、上記特徴構成において、線状部材支持部を線状部材支持部に着脱自在に構成した場合には、線状部材支持部に支持される弾性線状部材の取替作業が容易になるので、例えば、弾性線状部材が破損したときに新しい弾性線状部材に取り替える場合や、弾性線状部材の硬さや長さなどを変更するために弾性線状部材を取り替える場合等において、その取替作業を迅速かつ容易に行うことができる。
上記目的を達成するための本発明に係るルアーは、
水に対する浮力を有し、かつ、釣針が接続されるルアー本体部を備えたルアーであって、
単線状の弾性線状部材を備え、
前記ルアー本体部は、
その下方に設けられ、前記釣針が接続される釣針接続部と、
前記弾性線状部材の基端部が接続される線状部材接続部と、
を備え、
前記弾性線状部材は、前記ルアー本体部の下方に向かって、かつ、当該ルアー本体部の長手方向後方側に沿って延出する状態で設けられ、
前記ルアー本体部の前記長手方向において、前記線状部材接続部と前記釣針接続部との間に、前記弾性線状部材を貫通させる状態で当該弾性線状部材の中間部を支持する線状部材支持部が設けられ、
前記ルアー本体部が水中において前記釣針よりも上方に位置し、前記弾性線状部材の下端部が水底に接触する接触起立状態において、前記弾性線状部材が、鉛直下方よりも前記ルアー本体部の後方側に延出するように構成され、かつ、前記接触起立状態において、前記弾性線状部材が、その下端部が前記釣針接続部に接続された前記釣針の下端部よりも下方に延出する長さであり、前記ルアー本体を弾性支持する弾性を有している点にある。
また、本発明に係るルアーの更なる特徴構成は、
前記線状部材接続部に前記弾性線状部材が着脱自在に接続されている点にある。
本発明に係るルアーの更なる特徴構成は、
前記ルアー本体部に、前記釣針接続部よりも前方側に設けられ、釣糸が接続される釣糸接続部が備えられ、
前記ルアー本体部の前記長手方向において前記釣糸接続部から前記釣針接続部までの間に、前記線状部材接続部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、ルアー本体部の長手方向において釣糸接続部が釣針接続部よりも前方側に設けられ、釣糸接続部から釣針接続部までの間に、弾性線状部材が接続される線状部材接続部が設けられているので、釣糸によりルアー本体部を引っ張って前方に移動させる場合に、釣糸が接続される釣糸接続部が弾性線状部材よりも前方に設けられることになるので、弾性線状部材と釣糸とが接触することを防止することができる。よって、ルアーの良好な泳動状態を実現することができる。
本発明に係るルアーの更なる特徴構成は、
前記釣糸接続部と前記線状部材接続部とが前記ルアー本体部の前端部に設けられた単一の環状部材で構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、釣糸接続部と線状部材接続部とを単一の環状部材とすることで、釣糸接続部と線状部材接続部とを共通の部材で構成して構造を簡略化することができる。また環状部材とすることで、釣糸の釣糸接続部への取り付け及び取り外し、並びに、弾性線状部材の線状部材接続部への取り付け及び取り外しが容易になる。よって、釣糸に接続するルアーの交換作業及びルアーに接続する弾性線状部材の取替作業が容易になるので、例えば、弾性線状部材の硬さや長さなどを変更するために弾性線状部材を取り替える場合や、弾性線状部材が破損したときに新しい弾性線状部材に取り替える場合等において、その取替作業を迅速かつ容易に行うことができる。
また、上記特徴構成において、環状部材の孔径を弾性線状部材の外径よりも大きくなるように構成することによって、ルアーの動作時に、弾性線状部材が環状部材に接続された状態で弾性線状部材と環状部材とが接触して小さな接触音を発生するので、上述の如く、接触音に好奇心を示す集魚効果を得ることができる。
本発明に係るルアーの更なる特徴構成は、
前記ルアー本体部の前記長手方向において、前記線状部材接続部と前記釣針接続部との間に、前記ルアー本体部から延出する板状のリップが設けられ、
記リップに前記線状部材支持部としての貫通孔が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、ルアー本体部から延出する板状部材で構成されたリップを利用して線状部材支持部を形成することができるので、ルアー本体部の構成を簡素化することができる。
また、上記特徴構成によれば、リップ及びルアー本体部が受ける水の抵抗により、ルアーの初期揺動が開始され、弾性線状部材の水底の接地点を中心とした回転モーメントがかかると、弾性線状部材が弾性変形を起こし、ルアー本体部の揺動をより大きく自然にすることにより、高い集魚効果が発揮される。
本発明に係るルアーの更なる特徴構成は、
前記ルアー本体部は、本体前部と当該本体前部に揺動可能に連結された本体後部とから構成され、前記本体前部に前記弾性線状部材が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、本体前部と本体後部とから構成され、本体前部に弾性線状部材が設けられているので、弾性線状部材により本体前部の良好な泳動状態を維持することができる。そして、本体前部の良好な遊泳動作に連動して本体後部が遊泳するので、より大きくルアー本体部が蛇行して良好な遊泳状態を実現することができる。
実施形態に係るルアーの概略側面図 水中におけるルアーの動作を示す正面図 水中におけるルアーの動作を示す側面図 別実施形態に係るルアーの概略側面図
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るルアー100の概略図を示す。実施形態に係るルアー100は、外形を魚の形状に似せて形成されており、魚形状の頭部と腹部を含むルアー本体部1と魚形状の尾部であるテール部2により形成されている。
ルアー本体部1は、合成樹脂や木材等の材質で形成することができ、例えば、ABS樹脂やポリカーボネイトなどの硬質合成樹脂により形成されている。なお、ルアー本体部1は、ルアー本体部1が水中にある場合に、浮力によりルアー本体部1の下方が水底側に向くように形成されている。また、テール部2は、合成樹脂や木材に加えてゴム状弾性を示す材質等で形成することができ、例えば、シリコンや軟質樹脂エラストマー(TPE)により形成されている。
ルアー本体部1は、魚形状の頭部と腹部前方部とを含むルアー本体前部1aと、魚形状の腹部後方部を含むルアー本体後部1bとにより形成されており、ルアー本体後部1bが、ルアー本体前部1aに揺動可能に連結されている。ルアー本体前部1aの下部には、釣針10が接続される釣針接続部としての本体前部側フックアイ6とが設けられている。また、ルアー本体後部1bの下部にも釣針10が接続されている。そして、詳細は後述するが、ルアー本体部1に、ルアー本体部1の下方に向かって、かつ、ルアー本体部1の長手方向Dに沿って延出する弾性線状部材としてのワイヤ3が設けられている。
また、ルアー本体部1は水に対して浮力を有する。そして、ルアー本体部1に接続される水よりも比重が大きな釣針10、ワイヤ3及び図示しない錘等によって、ルアー100全体としての比重を水の比重よりも少し大きくなるように調整されている。これにより、ルアー100を水中に投入すると、ルアー本体部1が釣針10よりも上方に位置するルアー100の起立姿勢で、ルアー本体部1に接続されたワイヤ3のワイヤ下端部3aが水底に接触することにより、ワイヤ3の支持によってルアー100が水底から所定の距離だけ離間した水中の位置に維持される接触起立状態となる。つまり、ルアー100が、ワイヤ3のワイヤ下端部3aが水底に接触する状態で水底から所定の距離だけ離間した深さ位置に維持された状態となる。
ルアー本体前部1aについて詳細に説明する。ルアー本体前部1aには、ルアー本体部1の前端部である魚形状の頭部の顎下に釣糸20が接続される釣糸接続部としてのラインアイ4と、ラインアイ4よりも後方側において釣針接続部としての本体前部側フックアイ6とが備えられている。そして、ルアー本体部1の長手方向Dにおいてラインアイ4から本体前部側フックアイ6までの間に、弾性線状部材としてのワイヤ3の基端部が接続される線状部材接続部7が設けられている。本実施形態では、ラインアイ4と線状部材接続部7とがルアー本体部1の前端部に設けられた単一の環状部材5で構成されている。つまり、本実施形態では、単一の環状部材5がラインアイ4及び線状部材接続部7として機能している。
ルアー本体前部1aには、ルアー本体部1の長手方向Dにおいて、線状部材接続部7と本体前部側フックアイ6との間にリップ8が設けられている。リップ8は、ルアー本体部1の頭部の下面から斜め下方に向けて延出する板状部材で構成されている。具体的には、このリップ8はルアー本体部1を形成する合成樹脂等で一体的に形成されており、前方側から見て略円形に形成された板状部材で構成されている。
このリップ8には、ワイヤ3の中間部を支持する線状部材支持部としてのワイヤ支持部9が設けられている。具体的には、ワイヤ支持部9は、リップ8のルアー本体部1の前方側において、ワイヤ3が貫通する貫通孔として設けられている。このような状態で、ワイヤ支持部9は、ルアー本体部1の長手方向Dにおいて、線状部材接続部7と本体前部側フックアイ6との間に設けられている。
また、ルアー本体前部1aの後端部には、ルアー本体後部1bと揺動可能に連結するための連結用リング11がルアー本体前部1aの上下方向に並ぶ状態で2つ設けられている。
ルアー本体後部1bについて説明する。ルアー本体後部1bの前方側には、ルアー本体前部1aと揺動可能に接続するためのルアー本体前部1aに設けられた連結用リング11と連結する連結部12がルアー本体後部1bの上下方向に並ぶ状態で2つ設けられている。連結部12には、夫々の連結用リング11を挿入可能に形成された凹部13と、ルアー本体後部1bの下部から2つの凹部13を貫通する状態で、凹部13に挿入された連結用リング11のリング内に挿通させて、ルアー本体前部1aとルアー本体後部1bとを連結する挿通部材14とで構成されている。
また、ルアー本体後部1bの下部には、釣針10が接続される本体後部側フックアイ15が備えられている。ルアー本体後部1bの後方側には、図示はしないがテール部2を接続するためのテール部接続部が設けられている。テール部接続部は、例えば、ルアー本体後部1bの上下方向に延びる後方側に開口するテール部接続用凹部で形成され、テール部2は、そのゴム状弾性を利用してルアー本体後部1bに設けられたテール部接続用凹部(図示せず)に着脱自在に接続される。
弾性線状部材としてのワイヤ3について説明する。上述の如く、ワイヤ3は、ルアー本体部1に、ルアー本体部1の下方に向かって、かつ、ルアー本体部1の長手方向Dの後方側に沿って延出する状態で設けられている。また、ワイヤ3は単線状に形成され、線状部材接続部7に着脱自在に接続されている。そして、上述したルアー100の接触起立状態において、ワイヤ3が、鉛直下方よりもルアー本体部1の後方側に延出するように構成され、かつ、接触起立状態で、ワイヤ3の下端部であるワイヤ下端部3aが釣針接続部としての本体前部側フックアイ6に接続された釣針10の下端部よりも下方に延出するように構成されている。つまり、ワイヤ3の長さは、上述したルアー100の接触起立状態において、本体前部側フックアイ6に接続された釣針10の下端部よりも下方に延出するような長さになるように構成されている。よって、ワイヤ3の長さは、釣針10の大きさに応じて設定される。
それに加えて、ワイヤ3の長さは、ルアー100の接触起立状態においてルアー100が水底から所定の距離だけ離間した深さ位置を、どのような深さ位置に設定するかにより、適宜、ルアー100の使用者である釣人等によって設定される。例えば、ワイヤ3の長さは、深さ位置が捕獲対象魚の餌となる小魚が生息するような深さ位置となるように設定することができる。
具体的には、ワイヤ3の長さは、1cm以上100cm以下とすることが好ましく、より好ましくは3cm以上30cm以下である。ワイヤ3が長さは、基本的には上述の如く、釣針10の大きさ及び深さ位置を考慮して設定するが、ワイヤ3が長くなりすぎるとルアー100の重量が過剰に大きくなることに加え、ワイヤ3が弾性変形により必要以上に湾曲するため、水中でワイヤ3の先端部が水底に接地した状態で、ルアー本体部1が最適な遊泳状態とならない可能性がある。一方、ワイヤ3が短くなりすぎるとワイヤ3が弾性変形し難くなるので、水中でワイヤ3の先端部が水底に接地した状態で、ルアー本体部1が最適な遊泳状態とならない可能性がある。よって、ワイヤ3の長さを上述の長さ範囲とすることが好ましい。
また、ワイヤ3の直径は0.1mm以上1.5mm以下とすることが好ましく、より好ましくは0.3mm以上0.8mm以下である。ワイヤ3が太くなりすぎるとルアー100の重量が過剰に大きくなることに加え、ワイヤ3が弾性変形し難くなるので、水中でワイヤ3の先端部が水底に接地した状態で、ルアー本体部1が最適な遊泳状態とならない可能性がある。一方、ワイヤ3が細くなりすぎると強度が不足して使用時に折れ曲がりを生じる可能性がある。よって、ワイヤ3の直径を、上述の直径範囲とすることが好ましい。
ルアー本体部1に設けられたワイヤ3の角度について述べる。本実施形態では、上述の如く、ルアー100の接触起立状態において、ワイヤ3が、鉛直下方よりもルアー本体部1の後方側に延出するように構成されている。つまり、鉛直方向に沿う鉛直線Eに対する接触起立状態のルアー100のワイヤ3の角度θ(図1参照)は、0度〜70度とすることが好ましく、より好ましくは、10度〜60度である。10度以上とすることで、ワイヤ3のワイヤ下端部3aが水底に接触する状態で、ルアー100が水中において前方から水流を受ける場合でも、安定したワイヤ3の支持を実現することができ、ルアー100が水底から所定の距離だけ離間した水中の位置に維持することができる。また、ワイヤ3が、水底の障害物Sに接触した際に、後方側に湾曲する状態でワイヤ3が弾性変形して障害物Sを乗り越えることができ、また、障害物Sに引っ掛かることを回避することができるので、ルアー100の根掛かりを防止することができる。
一方、60度以下とすることで、本体前部側フックアイ6に接続された釣針10と接触することを防止することができる。本実施形態では、角度θは45度に設定されており、上記の両方の効果を同時に良好に得ることができる。
なお、本実施形態では、ルアー100の接触起立状態において、魚形状の頭部とテール部2をつなぐ長手方向中心線Cが水平方向に沿う水平線と略一致するようなルアー100の例を示すが、ルアー毎に接触起立状態における長手方向中心線Cの水平線に対する角度は様々である。具体的には、長手方向中心線Cの水平線に対する角度は、頭部がテール部2よりも上方に向く場合とテール部2が頭部よりも上方に向く場合があり、多くのルアーにおいて、夫々の場合において、長手方向中心線Cが水平線に対してなす角度は45度以内となるように構成されている。
ワイヤ3の材質は、特に限定するものではないが、耐水性、耐食性を有する金属やプラスチックなどが挙げられる。具体的には、ステンレス製のピアノ線等を使用することができる。このようにワイヤ3の材質を金属製とすることで、ワイヤ3が水中で何らかの対象物に接触した際の感覚を鋭敏に感知することができる。
図2及び図3は、水中でのルアー100の動作を説明する図である。図2は、水中でのルアー100の動作をルアー正面から見た図であり、図3は、水中でのルアー100の動作をルアー側面から見た図である。図2に示すように、ワイヤ3の先端部が水底に接地した状態で、ルアー本体部1がワイヤ3の弾性により揺動可能な範囲である揺動範囲Pにおいて自由に泳動することができる。よって、ルアー100が水底に接触する状態で、ルアー100が釣りの対象魚を引き寄せるような良好な泳動状態を維持することができる。
図3を参照して水中でのルアー100の動作を説明する、ルアーフィッシングでは、釣人がルアー100に接続される釣糸20をリールで巻き取ることで、ルアー100が水中において水の流れ方向Wに向かう方向に移動させる。多くの場合において、釣りの対象となる魚は石が多い場所や水草が多い水底付近に好んで生息する。そのため、図4に示すようにルアー100を石や水草などの障害物Sが存在する水底付近を移動させることになる。
本実施形態では、ルアー100に弾性線状部材としてのワイヤ3が設けられているので、図3に示すように、水底に存在する障害物Sとしての石や水草などがルアー本体部1に接触することなく、ルアー100を水底付近において水の流れ方向Wに向かう方向に移動させることができる。その際、ルアー100は、ワイヤ3の弾性により揺動可能な範囲において自由に泳動するので、根掛かりを防止することができつつ、良好な遊泳動作を維持する状態で、ルアー100を水底付近において水の流れ方向Wに向かう方向に移動させることができる。
本実施形態に係るルアー100では、ルアー本体部1の頭部にワイヤ3が設けられているので、捕獲対象魚はルアー100の後方からルアー100に噛みつくので、捕獲対象魚の歯で釣糸20が切断されることを防止することができる。つまり、ルアー100の前方から捕獲対象魚がルアー100に噛みつく場合は、捕獲対象魚の歯によりルアー本体部1に接続された釣糸20が切断されることがあるが、捕獲対象魚の歯で釣糸20が切断されることを防止することができるので、ルアー100に噛みついた捕獲対象魚を逃がさずに捕獲することができる。
従来のルアーにおいて、ルアー本体部に設けられている根掛かりを防止するための根掛かり防止部材は、基本的には釣針が障害物に刺さることを防止するために設けられたものであるので、本実施形態に係るルアー100のように、比較的長いワイヤ3を用いて水底の障害物Sから一定の距離を置くことにより根掛かりを回避する試みがなされなかった。その回避された理由は、ルアーを使用した釣りでは、可能な限り自然の小魚等にルアーの形態や動作を近づけるため細い釣糸や小さな釣針を使用したり、リップを透明にして目立たなくすることなど不自然さをなくす、更に、より自然の小魚等に近づけるためにワームのようなソフトルアーを使用するのが常識であることからも明らかであるが、 具体的には、比較的長い弾性線状部材としてのワイヤ3のような部材を設けると、ルアーの揺動状態が悪くなる虞があると考えられていること、捕獲対象魚が警戒するため捕獲対象魚のルアー100への食いつきが悪くなる虞があると考えられていること、また、捕獲対象魚が食いついた際の針掛りが悪くなる虞があると考えられていること等が挙げられる。
本実施形態に係るルアー100では、上述した従来の常識にとられずに、比較的長い弾性線状部材としてのワイヤ3が設けられたものである。このようなワイヤ3を設けることにより以下の効果を示すものである。1つ目は、ルアー100が水底から所定の距離だけ離間した所定の深さ位置に維持されることによる根掛かり防止効果と捕獲対象魚の集魚効果を得ることができる。つまり、水底から所定の距離に存在する水草等の障害物への根掛かりを回避することができるという根掛かり防止効果を得ることができる。また、水底から所定の距離だけ離間した深さ位置を泳層とする小魚を餌とする魚を捕獲対象魚とする場合に捕獲対象魚の集魚効果を得ることができる。
2つ目は、ワイヤ3の弾性力により、ルアー100が所定の深さ位置において水流により弾性揺動を発生することによる集魚効果を得ることができる。つまり、ルアー本体部1に設けられたワイヤ3のワイヤ下端部3aが水底に接触する状態において、水中の水流に応じて、ルアー100がワイヤ3の弾性により揺動可能な範囲において自由に泳動することができる。よって、ルアー100は、所定の深さ位置において、釣りの捕獲対象魚を引き寄せるような良好な泳動状態を実現することができる。
3つ目は、本実施形態に係るルアー100のようなハードルアーが発する音を自然に発生する音に近い音にすることができるという効果を得ることができる。つまり、より自然の小動物が発生させる音に類似する小さな水中音を発生することができる。具体的には、水底に接するワイヤ3のワイヤ下端部3aの接触音のみが発生する状態となるので、上述の如く、より自然の小動物が発生させる音に類似する小さな水中音を発生することができる。
上述した3つの効果を併せ持つルアーはこれまでになく、弾性線状部材としてのワイヤ3を設けることにより達成されるものである。
本実施形態に係るルアー100の使用において、所定の距離だけ離間した深さ位置を泳層とする小魚を餌とする魚を捕獲対象魚とする場合に、その捕獲対象魚の集魚効果を得ることができる。例えば、ルアー本体部1を水底に接触させずに水底や障害物Sから数十センチだけ離間した深さ位置において、ルアー本体部1を最適な揺動をさせながら使用する場合では、その深さ位置に生息する魚を捕獲対象魚として集魚効果を得ることができる。また、ワイヤ3の長さを変更することで、ルアー100が維持される深さ位置を変更することができきるので、ワイヤ3の長さに応じて実現される様々な深さ位置を泳層とする小魚を餌とする魚を捕獲対象魚としてルアー100を使用することができる。
また、根掛かりには大きく2つの場合がある。一つは、ルアーを水底付近で移動させて使用する場合に、ルアー本体部1に接続された釣針10が水底付近の石や水草などの障害物Sに刺さる又は引っ掛かる場合であり、もう一つは、同様に水底付近で移動させて使用する場合に、移動する方向にある石や流木などの障害物Sの隙間に挟まる場合である。従来のルアーにおいて設けられている根掛かり防止部材は主に前者の根掛かりを防止するものであるが、本実施形態に係るルアー100では、弾性線状部材としてのワイヤ3を設けることにより、前者の根掛かりに加えて、後者の根掛かりも防止することができる。
また、従来の根掛かりを防止するための根掛かり防止部材を有するルアーでは、根掛かり防止機能を強化するために根掛かり防止部材のサイズを大きくすることが必要であったが、根掛かり防止部材を大きくするほど捕獲対象魚が警戒するため捕獲対象魚のルアー100への食いつきが悪くなるという関係があった。しかしながら、本実施形態に係るルアー100では、根掛かりを防止しつつ、捕獲対象魚の集魚効果を向上することができる。つまり、従来では不可能であった、根掛かり防止性能を向上しつつ、捕獲対象魚のルアー100への食いつきも良好にすることを可能にするものである。
〔別実施形態〕
以下に別実施形態を列挙する。
(1)上記実施形態では、リップ8にワイヤ3の中間部を支持する線状部材支持部としてのワイヤ支持部9が設けられたが、これに限らず、線状部材支持部をリップ8とは別体として設けてもよい。この場合、例えば、図4に示すように、線状部材支持部を、ルアー本体部1の長手方向Dにおいて、線状部材接続部7と釣針接続部としての本体前部側フックアイ6との間においてルアー本体部1に設けられたリング部材の孔16で構成してもよい。
(2)上記実施形態では、ワイヤ3を一本の直線状の単線で構成したが、これに限らず、ワイヤ3を、曲線状の単線で構成してもよく、波線状又は螺旋状の単線で構成してもよい。また、ワイヤ3を、複数本の線状部材を互いに接触する状態又は隣接する状態に形成して単線状に構成してもよい。また、複数本の線状部材を撚って一本にした撚り線として形成してもよい。さらに、水底と接するワイヤ3のワイヤ下端部3aの形状は、球体状又はニードル状に形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、ワイヤ3を一本の直線状の単線で構成したが、これに限らず、ワイヤ3は、ワイヤ3のルアー本体部1に接続される基端部を複数に分岐させ、複数に分岐した基端側がルアー本体部1に接続されていてもよい。基端部と反対側の先端部を複数に分岐させて形成してもよい。つまり、ワイヤ3は、少なくともワイヤ3の中間部が単線状となるように構成されていてもよい。なお、先端部を複数に分岐させて形成する場合、分岐した夫々の先端部がルアー100の横幅方向において、ルアー100を前から見て、ルアー本体部1の横幅に収まる様に形成する。
(4)上記実施形態では、釣糸接続部としてのラインアイ4と線状部材接続部7とを単一の環状部材5により構成したが、これに限らず、釣糸接続部としてのラインアイ4と線状部材接続部7とを単一のU字状部材により構成してもよい。この場合、そのU字状部材の2つの端部をルアー本体部1に接続する状態で使用してもよい。
(5)上記実施形態では、ルアー100の接触起立状態において、弾性線状部材としてのワイヤ3が、鉛直下方よりもルアー本体部1の後方側に延出するように構成され、かつ、接触起立状態で、ワイヤ3のワイヤ下端部3aが本体前部側フックアイ6に接続された釣針10の下端部よりも下方に延出するように構成されたが、これに限らず、ルアー100の魚形状の頭部とテール部2をつなぐ長手方向中心線Cが水平方向にあるときに、ワイヤ3の下端部であるワイヤ下端部3aが本体前部側フックアイ6に接続された釣針10の下端部よりも下方に延出する状態で設けられていてもよい。その場合、長手方向中心線Cとワイヤ3のなす角度は、30度〜70度とすることが好ましい。30度以上とすることで、本体前部側フックアイ6に接続された釣針10と接触することを防止することができ、70度以下とすることで、ワイヤ3のワイヤ下端部3aが水底に接触する状態で、ルアー100が水中において前方から水流を受ける場合でも、安定したワイヤ3の支持を実現することができ、ルアー100が水底から所定の距離だけ離間した水中の位置に維持することができる。
(6)上記実施形態では、リップ8はルアー100の前方側から見て略円形に形成されたが、これに限らず、リップ8はルアー100の前方側から見て楕円形や多角形で構成れていてもよい。
(7)上記実施形態では、弾性線状部材としてのワイヤ3の長さを100cm以下としたが、これに限らず、ワイヤ3が、ルアー100の長手方向Dの長さに対して1.5倍以下の長さで形成されていてもよい。
(8)上記実施形態では、ワイヤ3の材質としてステンレス製のピアノ線等を使用したが、これに限らず、ワイヤ3の材質として、耐食性のある合金や合成樹脂等を使用してもよい。例えば、ステンレスバネ線やステンレス硬線をワイヤ3の材質として使用してもよい。その他、ワイヤ3の材質に、透明な樹脂を使用してもよい。これにより、ワイヤ3の水中での隠蔽性を高めることもできる。具体的には、光ファイバーをワイヤ3の材質として使用することができる。
尚、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、水底付近において根掛かりの発生を防止することができつつ、水底に接触する場合でも良好な泳動状態を実現することができるルアーを提供することができる。
1 ルアー本体部
1a ルアー本体前部
1b ルアー本体後部
3 ワイヤ(弾性線状部材)
3a ワイヤ下端部(先端部)
4 ラインアイ(釣糸接続部)
5 環状部材
6 本体前部側フックアイ(釣針接続部)
7 線状部材接続部
8 リップ
9 ワイヤ支持部(線状部材支持部)
10 釣針
20 釣糸
100 ルアー
D 長手方向

Claims (7)

  1. 水に対する浮力を有し、かつ、釣針が接続されるルアー本体部を備えたルアーであって、
    単線状の弾性線状部材を備え、
    前記ルアー本体部は、
    その下方に設けられ、前記釣針が接続される釣針接続部と、
    前記弾性線状部材の基端部が着脱自在に接続される線状部材接続部と、
    を備え、
    前記弾性線状部材は、前記ルアー本体部の下方に向かって、かつ、当該ルアー本体部の長手方向後方側に沿って延出する状態で設けられ、
    前記ルアー本体部の前記長手方向において、前記線状部材接続部と前記釣針接続部との間に、前記弾性線状部材を貫通させる状態で当該弾性線状部材の中間部を支持する線状部材支持部が設けられ、
    前記ルアー本体部が水中において前記釣針よりも上方に位置し、前記弾性線状部材の下端部が水底に接触する接触起立状態において、前記弾性線状部材が、鉛直下方よりも前記ルアー本体部の後方側に延出するように構成され、かつ、前記接触起立状態において、前記弾性線状部材が、その下端部が前記釣針接続部に接続された前記釣針の下端部よりも下方に延出する長さであり、前記ルアー本体を弾性支持する弾性を有しているルアー。
  2. 水に対する浮力を有し、かつ、釣針が接続されるルアー本体部を備えたルアーであって、
    単線状の弾性線状部材を備え、
    前記ルアー本体部は、
    その下方に設けられ、前記釣針が接続される釣針接続部と、
    前記弾性線状部材の基端部が接続される線状部材接続部と、
    を備え、
    前記弾性線状部材は、前記ルアー本体部の下方に向かって、かつ、当該ルアー本体部の長手方向後方側に沿って延出する状態で設けられ、
    前記ルアー本体部の前記長手方向において、前記線状部材接続部と前記釣針接続部との間に、前記弾性線状部材を貫通させる状態で当該弾性線状部材の中間部を支持する線状部材支持部が設けられ、
    前記ルアー本体部が水中において前記釣針よりも上方に位置し、前記弾性線状部材の下端部が水底に接触する接触起立状態において、前記弾性線状部材が、鉛直下方よりも前記ルアー本体部の後方側に延出するように構成され、かつ、前記接触起立状態において、前記弾性線状部材が、その下端部が前記釣針接続部に接続された前記釣針の下端部よりも下方に延出する長さであり、前記ルアー本体を弾性支持する弾性を有しているルアー。
  3. 記線状部材接続部に前記弾性線状部材が着脱自在に接続されている請求項に記載のルアー。
  4. 前記ルアー本体部に、前記釣針接続部よりも前方側に設けられ、釣糸が接続される釣糸接続部が備えられ、
    前記ルアー本体部の前記長手方向において前記釣糸接続部から前記釣針接続部までの間に、前記線状部材接続部が設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のルアー。
  5. 前記釣糸接続部と前記線状部材接続部とが前記ルアー本体部の前端部に設けられた単一の環状部材で構成されている請求項4に記載のルアー。
  6. 前記ルアー本体部の前記長手方向において、前記線状部材接続部と前記釣針接続部との間に、前記ルアー本体部から延出する板状のリップが設けられ、
    前記リップに前記線状部材支持部としての貫通孔が設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載のルアー。
  7. 前記ルアー本体部は、本体前部と当該本体前部に揺動可能に連結された本体後部とから構成され、前記本体前部に前記弾性線状部材が設けられている請求項1からのいずれか1項に記載のルアー。
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