JP2010022243A - 疑似餌 - Google Patents

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Abstract

【課題】初心者であっても、ルアーフィッシングをより一層、楽しむことのできる疑似餌の提供を目的とする。
【解決手段】先端部10Tを結合して形成し、該先端部10Tから後方側へ上下各側に分かれたアッパーアーム11とロアアーム12とを備えた疑似餌10であって、上記ロアアーム12に、錘27を備え、上記アッパーアーム11に、釣針25を備えるとともに、該釣針25よりも長さ方向の先端側部分に差し込んだ疑似餌本体21の取り付けを許容する疑似餌本体取付け許容部を備え、上記先端部10Tに、上記アッパーアーム11と上記ロアアーム12とを着脱可能に係合する係合部15,16を形成した疑似餌10。
【選択図】図2

Description

この発明は、釣り用のルアーに関し、詳しくは、水底を這わすように移動させて釣り対象となる魚等を引き寄せるタイプの疑似餌に関する。
水底付近に生息する魚等を釣り対象とするルアーフィッシングを行なう場合、魚等を引き寄せるため、疑似餌を水底を這わすようにして遊泳させるが、その際、水底に有する水草や、ゴミなどに引っ掛かるという、いわゆる根掛かりが発生するという課題を有していた。
根掛かりすると、ライン(釣糸)が切れて疑似餌を紛失することや、引っ掛かりを外すのに手間取り、時間的ロスも大きかった。
このような課題に対して、特許文献1には、「2点錘アームルアー」が開示されている。
上記「2点錘アームルアー」は、平面視V字構造のアームに対して疑似餌本体や釣針を上部に配置した構成であるため、水底を這わしたとき、疑似餌本体や釣針を、水底から一定の距離を保った姿勢で遊泳させることができる。
よって、上記「2点錘アームルアー」は、根掛かりを防ぐことができるとともに、水底付近を遊泳している魚等に疑似餌本体をアピールし易くなり、積極的に魚等を引き寄せることができるといった効果を得ることができる。
しかし、特許文献1における「2点錘アームルアー」は、以下のような難点を有していた。
「2点錘アームルアー」は、釣針と疑似餌本体との配置は、釣針が疑似餌本体の後方側に備えた形態で構成しているため、釣り対象とする魚等の種類や、周囲の環境に応じて、疑似餌本体を変更する場合、疑似餌本体の後側に取り付いている釣針が邪魔になり疑似餌本体のみをルアー自体から取り外すことが困難であった。
よって、他の疑似餌本体が取り付いた別のルアーへ交換する必要があり、この場合、釣糸に対して着脱するという「2点錘アームルアー」ごと全体を交換する作業が必要となり、非常に手間を要し、面倒であった。
実用新案登録第3137542号公報
そこで、この発明は、初心者であっても、より一層、ルアーフィッシングを楽しむことのできる疑似餌の提供を目的とする。
本発明は、釣針を備えるとともに、該釣針よりも先端側で疑似餌本体の取り付けを許容する疑似餌本体取付け許容部を備えた疑似餌本体取付け部材と、錘を備え、上記疑似餌本体取付け部材の下側で水底に接地される接地部材とで構成される疑似餌であって、上記疑似餌本体取付け部材の上記疑似餌本体取付け許容部よりも先端側を、上記接地部材に取り付け、上記疑似餌本体取付け部材と上記接地部材との取付け部分に、互いを着脱可能に係合する係合部を形成したことを特徴とする。
上記構成により、係合部の係合を外す(解除する)ことで、上記疑似餌本体取付け部材と上記接地部材とを分離させることができるため、疑似餌本体を上記疑似餌本体取付け部材の先端部分から抜き取り、他の疑似餌本体を疑似餌本体取付け許容部に付けかえることで、疑似餌本体の交換を容易に行うことができる。
このため、疑似餌本体のみを容易に交換することができるため、疑似餌そのものを交換する場合のように、例えば、疑似餌自体の先端部分に取り付けている釣糸を解き、再度、別の疑似餌を取り付けるために釣糸で結び直すといった手間を要さず、容易に交換することができる。
よって、天候や風などの環境の変化や、釣ろうとする魚等の種類に応じて、適切な疑似餌本体をスムーズに取り付けて釣りをすることができる。
なお、本発明の疑似餌を用いてルアーフィッシングで釣り上げる獲物の対象となる魚等には、魚類に限らず、蛸やイカなどの頭足類、エビやカニなどの甲殻類などといった水棲生物であれば特に限定しない。
この発明の態様として、上記疑似餌本体取付け部材の上記該釣針よりも後方部分に、ブレードを回転自在に取り付けて構成することができる。
上記構成により、ブレードが回転運動することで生じる光沢、振動、泡等が小魚が泳いでいる状況と似ている状況を再現することができ、上記疑似餌本体とともに、魚等を引き寄せることができるため、容易に魚等を釣り上げることができ、初心者でもルアーフィッシングを楽しむことができる。
さらに、上記ブレードを上記疑似餌本体取付け部材の上記該釣針よりも後方部分に取り付けているため、疑似餌本体を、上記係合部を外して上記疑似餌本体取付け部材の上記疑似餌本体取付け許容部よりも先端側から上記疑似餌本体取付け許容部に対して、ブレードが邪魔になることなくスムーズに取り付け、或いは、取り外しを行なうことができる。
またこの発明の態様として、上記釣針の針先部を、先端に進むに連れ徐々に細くなる針先形状で形成し、上記釣針部を、該針先部の突出方向が上記釣針の胴部の軸方向に交差するまで湾曲させて形成することができる。
このように上記釣針は、上記釣針部を、該針先部の突出方向が胴部の軸方向に交差するまで湾曲させて形成しているため、釣針にかかった魚等を引き上げる際に、水中において魚等が針先方向へ不測に動いても針が抜けて逃がしてしまうといった事態を確実に防止することができる。
さらに、上記釣針は、上記針先部分を、上述したように先端に進むに連れ徐々に細くなる針先形状、すなわち、返し部を有しない針先形状で形成しているため、釣り上げた魚等から釣針を意図的に抜く際には、引っ掛かることなく釣針を容易に抜き取ることができる。
したがって、初心者でも釣針を外す作業に手間取ることがなく、魚等を傷めることや弱めてしまうことがなくリリースすることもできる。
またこの発明の態様として、上記接地部材に対して上記疑似餌本体取付け部材を弾性支持する弾性支持部材を、上記接地部材と上記疑似餌本体取付け部材との間に備えて構成することができる。
上記構成により、上記上記疑似餌本体取付け部材は、弾性支持部材により弾性支持することで、水底を這わせたとき、その際に作用する水圧により揺動し、より一層、小魚が泳いでいる雰囲気を醸し出すことができ、効果的に魚等を引き寄せることができる。
またこの発明の態様として、上記接地部材、又は/及び、上記疑似餌本体取付け部材は、例えば、板状の部材や塊状の部材といった様々な形態で形成してもよいが、上記接地部材を、ロアアームで構成し、上記疑似餌本体取付け部材を、アッパーアームで構成することが好ましい。
上記構成のように構成すれば、全体を軽量に構成することができ、また、疑似餌本体やブレード以外の部分を目立たない形態とすることができるため、より一層、魚等を引き寄せることができる。
またこの発明の態様として、疑似餌は、上記ロアアームを、上記アッパーアームに対して幅方向の両側に配される一対の側方ロアアームで構成し、上記弾性支持部材を、上記一対の側方ロアアームのそれぞれと上記アッパーアームとの間に架設した弾性ワイヤーで構成することができる。
上記構成により、弾性ワイヤーの付勢力に抗してアッパーアームを、上記一対のロアアームの側へ倒伏させ、アッパーアームに備えた釣針を、上記弾性ワイヤーに掛着することで、アッパーアームがロアアーム側へ倒伏したコンパクトな形態へ留めておくことができる。
したがって、持ち運びの際も嵩張らずに容易に持ち運ぶことができる。さらに、アッパーアームに備えた釣針を一対の側方ロアアームの間に配した形態とすることができるため、釣針の側方から人や物が該釣針に接触することを防ぐことができ、安全性を確保することができる。
さらにまた、アッパーアームに備えた釣針と、上記弾性ワイヤーとの掛着を外せば、弾性ワイヤーの弾性力により元の形状に自動的に復元し、直ぐに疑似餌として使用することができる。
本発明により、初心者であっても、ルアーフィッシングをより一層、楽しむことのできる疑似餌を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の疑似餌10は、図1〜図4に示すように形成している。
図1は、疑似餌10の右側面図であり、図2は、一部拡大して示した疑似餌10の幅方向の中間部における断面図であり、後述する疑似餌本体21の一部を省略して示している。図3は、疑似餌10の平面図であり、図4は、疑似餌10の正面図である。
なお、図1から図4は、それぞれ、水底を這うように進む状態における疑似餌10を各方向から視た図であり、以下では、このときの擬似餌10の姿勢を基準として前後方向、幅方向を設定して説明を行なう。
上記擬似餌10は、いずれもステンレス製の針金で形成したアッパーアーム11とロアアーム12とを備え、これらアッパーアーム11とロアアーム12とは、先端部10Tにおいて互いに結合して形成し、アッパーアーム11は、上記先端部10Tより後方側部分がロアアーム12に対して斜め上方へ傾いた形状で形成している。
アッパーアーム11は、直線形状で形成し、ロアアーム12は、長手方向の所定部位を屈曲した屈曲形状で形成している。
詳しくは、図2、及び、図4に示すように、ロアアーム12は、長手方向における先端部分、中間部分、後方部分の各部位を、先端ロアアーム部12a、中間ロアアーム部12b、後方ロアアーム部12cとして区分けして形成している。中間ロアアーム部12bは、水底を這わしたとき、略水平の状態となる直線形状で形成し、先端ロアアーム部12aは、中間ロアアーム部12bに対して右側面視時計回りに略30度傾斜した形状で形成し、後方ロアアーム部12cは、中間ロアアーム部12bに対して右側面視時計回りに略30度傾斜した形状で形成している。
なお、上記アッパーアーム11は、ロアアーム12の中間ロアアーム部12bに対して右側視反時計回りに略30度傾斜した形状で形成している。
さらに、上記ロアアーム12は、図3に示すように、上記先端部10Tから上記アッパーアーム11に対して幅方向の両側に分かれた一対の側方ロアアーム13,13で構成し、一対の側方ロアアーム13,13は、ロアアーム12を構成する一本の針金を平面視略60度の内角を有するよう平面視Vの字形状で形成している。
一対の側方ロアアーム13,13のそれぞれとアッパーアーム11との間には、図2に示すように、弾性ワイヤー14を弧状に撓み変形させた状態で架設し、該弾性ワイヤー14の付勢力(復元力)により、アッパーアーム11をロアアーム12に対して斜め上方に傾斜した形態に保たれるよう弾性支持している(図2参照)。
また、ロアアーム12の先端部10Tには、円環状に形成した円環状係合部15を備え、アッパーアーム11の先端部10Tには、直線状の先端部を後方側へ折り返して、上記円環状係合部15に係脱可能に形成した折返し係合部16を備えている(図2中の領域Xの拡大図参照)。
さらに、アッパーアーム11の先端部10Tを折り返した折り返し部分の端部は、アッパーアーム11の長さ方向に対して開くように屈曲させ、後述する疑似餌本体21の先端部を挟持した状態に押さえて固定する押さえ片32を形成している。
上記アッパーアーム11には、その長さ方向の略中間部分に釣針17を取り付け、該釣針17の長さ方向の後方側には、ブレード18を回転自在に取り付けている(図2参照)。
上記アッパーアーム11の長さ方向の上記釣針17より先端側は、蛸形に形成した疑似餌本体21を差し込み可能に形成するとともに、差し込んだ疑似餌本体21の取り付けを許容する疑似餌本体取付け許容部28を形成している(図1、及び、図2参照)。
上記疑似餌本体21は、プラスチック製であり、弾丸形状で形成したヘッド部22とスカート部23とで一体に形成している。
疑似餌本体21は、ヘッド部22とスカート部23との内部で連通し、アッパーアーム11を挿通可能に貫通した貫通孔24を備えた筒状で形成している(図2参照)。
上記スカート部23は、釣針17を覆うように取り付けることができよう、全周に亘って、複数箇所、長さ方向に細長く切断して形成している。
上記釣針17は、主釣針25と補助釣針26とで構成し、これら主釣針25と補助釣針26とは、アッパーアーム11に対して幅方向の各側に備えている(図4参照)。さらに、主釣針25は、補助釣針26に対して幅方向の外側で針先部分25aが前方へ突出するよう形成している(図4参照)。
主釣針25と補助釣針26とは、いずれの針先部分25a,26aも、先端に進むに連れ徐々に細くなる針先形状、すなわち、通常、かかった魚等を外れ難くするために先端部に形成される返し部(イケ、モドリ)を有しない形状で形成している(図2中の領域Yの拡大図参照)。
さらに、主釣針25についてのみ針先部25aを、該針先部25aの突出方向が胴部25bの軸方向に交差するまで湾曲させて形成している。しかも、主釣針25は、胴部25bから腰曲げ部25cにかけて、胴部25b(基部)に対して針先側へ大きく迫り出した湾曲形状で形成している(図2中の領域Yの拡大図参照)。
ブレード18は、横断面が円弧状に形成したウィローリーフと称するブレード18を用い、アッパーアーム11の後端部にスイベル29を介して回転自在に取り付けられている。
なお、ブレード18は、上述したウィローリーフに限らず、例えば、コロラドブレードやインディアナブレードといった他のものを用いてもよい。
一方、ロアアーム12の後端部には、釣鐘状に形成した錘27を備え、水底を這うように進行している状態において、錘27が水底に接地され、全体を支持した状態となる(図2、及び、図4参照)。
なお、錘27は、真鍮により形成しているが、真鍮に限らず、例えば、ステンレス、銅、チタン、又は、鉛などの他の材質で形成してもよい。
上述した構成の疑似餌10は、以下のような作用、効果を奏することができる。
疑似餌10を取り付けた釣糸55を牽引することで、疑似餌10を、図1〜図4に示すように、水底を這うように遊泳させることができる。
上記疑似餌10は、一対の側方ロアアーム13,13により平面視Vの字形で形成したロアアーム12を備えているため(図3参照)、水底に有する水草やゴミなどの障害物(図示せず)を掻き分けるようにして進行することができ、根掛かりを防止することができる。
さらに、上記疑似餌10は、水底を這うように進行しているとき、アッパーアーム11とロアアーム12の特に後方ロアアーム部12cとで右側面視略くの字形で形成している(図2参照)。加えて、擬似餌10は、根掛かりし易い釣針17や疑似餌本体21をロアアーム12に対して上方に位置するアッパーアーム11に取り付けた形態で構成している。このため、疑似餌10は、水底を這うようにして進行させたとき、水底に有する障害物にこれら釣針17や疑似餌本体21が引っ掛かることを未然に防止することができる構成であり、根掛かりを確実に防止することができる。
さらに、側方ロアアーム13の先端ロアアーム部12aは、進行している状態において水平状態となる中間ロアアーム部12bに対して30度上方へ傾いた形状、すなわち、跳ね上がった形状で形成しているため、前方に障害物があっても、この障害物を乗り上げるようにして進行することができ、根掛かりすることを防止することができる。
また、疑似餌10は、釣糸55により牽引すると、幅方向の両側に有する一対の側方ロアアーム13,13の後端部が、水底に接地した状態で該水底を這うように遊泳させることができるため、遊泳を止めた場合も横に倒れてしまうことがない。
さらにまた、疑似餌10は、上記ロアアーム12と上記アッパーアーム11との間に、上記ロアアーム12に対して上記アッパーアーム11を弾性支持する弾性ワイヤー14を備えている。この弾性ワイヤー14の弾性力により、疑似餌本体21が幅方向に蛇行運動し、うねり効果を発生させることで、魚等を効率的に引き寄せることができる。さらにまた、疑似餌10を牽引しない停止した状態でも海流などによる水圧の変化により揺動し、魚等を引き寄せることができるため、根掛かりをより一層、防止することができる。
さらにまた、疑似餌10は、水底に接地するロアアーム12の後端部に錘27を備えることにより、全体の重心を低い位置に保つことができる。このため、弾性ワイヤー14により弾性支持されたアッパーアーム11がロアアーム12の上方で振動しても全体を安定した状態に保つことができる。
上記アッパーアーム11の長さ方向の後方部分に、スイベル29を介して取り付けたブレード18が回転運動するため、その際に発生する光沢、振動、泡などにより、周囲の魚等の注意を惹いて引き寄せることができる。
さらに、アッパーアーム11が弾性ワイヤー14の弾性により揺動するため、ブレード18には、回転運動とともに、揺動運動も加わった複合的な運動により、より一層うねりが発生し、周囲の魚等を引き寄せることができる。
また、疑似餌10は、疑似餌本体21を他の疑似餌本体21へと容易に交換することができる。
以下では、疑似餌本体21を他の疑似餌本体21へと交換する手順について図5を用いて説明する。
まず、疑似餌本体21をアッパーアーム11の長さ方向の後方側へ退避させ、押さえ片32による押さえ状態を解除する(図示せず)。そして、図5(a)に示すように、ロアアーム12の円環状係合部15とアッパーアーム11の折返し係合部16との係合を外す。詳しくは、アッパーアーム11を、その先端側の突出方向(図5(a)中の矢印参照)へスライドさせることで、折返し係合部16が円環状係合部15に接触したときに受ける反力により撓み変形し(図5(a)中の仮想線で示した折返し係合部16参照)、円環状係合部15と折返し係合部16との係合を外すことができる。
さらに、図5(b)に示すように、アッパーアーム11の先端部を、ロアアーム12の先端部に対して上方へ配されるよう移動させる(図5(b)中の矢印参照)。
なお、アッパーアーム11は、ロアアーム12に対して、弾性ワイヤー14により弾性支持しているため、該弾性ワイヤー14を撓み変形させることで上述したようにアッパーアーム11の動作をスムーズに行なうことができる。
そして、疑似餌本体取付け許容部28に差し込みにより取り付いた疑似餌本体21をアッパーアーム11の先端部から引き抜くことで、図6(c)に示すように、疑似餌本体取付け許容部28から疑似餌本体21を取り外すことができる。
さらに、図6(d)に示すように、別の疑似餌本体21Aをアッパーアーム11の先端側から差込み、疑似餌本体21Aの先端部を、押さえ片32により押さえることにより、疑似餌本体取付け許容部28に取り付けることができ、図6(e)に示すように、上述とは逆の手順で円環状係合部15と折返し係合部16とを係合することで、疑似餌本体取付け許容部28から疑似餌本体21が抜けないよう留めておくことができる。
このように、疑似餌10は、疑似餌本体21のみを容易に交換することができるため、疑似餌10そのものを交換する場合のように疑似餌10の先端部10Tに取り付けている釣糸55を解き、交換する別の疑似餌10の先端部10Tに釣糸55を結び直すといった手間を要さず、容易に交換することができる。
よって、疑似餌10は、例えば、天候や風などの環境の変化、釣ろうとする魚等の種類に応じて、或いは、疑似餌本体21が障害物に接触するなどして破損した場合でも、適宜、別の疑似餌本体21Aに容易に交換して釣りをすることができる。
さらに、疑似餌10は、ブレード18、及び、弾性ワイヤー14を、アッパーアーム11の疑似餌本体取付け許容部28よりも長さ方向の後方部分に取り付けた構成であるため、上述したアッパーアーム11の先端側から疑似餌本体21,21Aの取り付け、取り外し作業を、これらブレード18、及び、弾性ワイヤー14によって阻害されることなくスムーズに行なうことができる。
続いて、疑似餌10が奏する他の作用、効果について図7、及び、図12を用いて説明する。
なお、図7は、疑似餌10のうち主釣針25、及び、アッパーアーム11のみを示した疑似餌10の作用説明図である。図12は、従来の釣針100,101を備えた疑似餌の作用説明図である。図7、図12は、いずれも釣針にかかった蛸Oを釣り上げようとしている様子を示している。
まず、釣りの対象となる魚等(例えば、蛸O)は、水底付近において疑似餌本体21(図示せず)目掛けて食いつくことにより主釣針25にかかるが、該蛸Oを引き上げようとする際に、蛸Oは、例えば、上方(D1方向)へ逃げようと抵抗する。
このとき、図12(a)に示すように、針先部に返し部の有しない従来の釣針100の場合、針先部の突出方向L4は、L1方向(蛸Oが上方へ逃げようとする方向D1に対して垂直方向)に対して上方向となる。すなわち、釣針100の針先部の突出方向L4は、蛸Oが上方へ逃げようとする方向D1に対して鋭角になる方向に突出することになる。
このため、蛸Oが上方へ逃げようと抵抗すれば、容易に釣針100が抜けて結果的に蛸Oを逃がしてしまうおそれがあった。
これに対して、疑似餌10は、図7の一部拡大図に示すように、主釣針25の針先部25aを、該針先部25aの突出方向L2が主釣針25の胴部25bの軸方向L3にやがて交差するまで湾曲させて形成している。
換言すると、図7に示すように、主釣針25の針先部25aは、その突出方向L2がL1方向に対して下側に向けて形成している。すなわち、主釣針25の針先部25aの突出方向L2は、蛸Oが上方へ逃げようとする方向D1に対して鈍角となる方向に突出することになる。
このため、釣針25は、針先部分25aに返し部を有しなくても、かかった蛸Oが上方へ逃げようと抵抗しても、釣針25にかかった状態に保つことができ、確実に蛸Oを釣り上げることができる。
さらに、図12(b)に示すように、針先部分に返し部101aを形成した従来の一般的な釣針101である場合、釣り上げた魚等から釣針101を抜く際に、返し部101aが邪魔になり、釣針101を外す作業に手間取ることや、魚等を傷めていまうといった事態が生じていた。
これに対して、疑似餌10は、上記主釣針25の針先部分25aを、先端に進むに連れ徐々に細くなる針先形状、すなわち、返し部を有しない針先形状で形成しているため(図7中の一部拡大図参照)、釣り上げた魚等から主釣針25を意図的に抜く際には、主釣針25を容易に抜き取ることができる。
したがって、主釣針25を外す作業に手間取ることがなく、また、魚等を傷めることや弱めてしまうことがなく釣った魚等をリリースすることもできる。
また、疑似餌10は、不使用時において、図8(a),(b)に示すように、コンパクトな形態に留めておくことができる。
詳しくは、弾性ワイヤー14の付勢力に抗してアッパーアーム11を、上記ロアアーム12の側へ降下させる。この状態で、アッパーアーム11の幅方向の両側において主釣針25の上方から上記弾性ワイヤー14を配して、主釣針25を弾性ワイヤー14に幅方向の各側で掛着することで、疑似餌10を、図2に示す形態から図8(a),(b)に示す形態、すなわち、平面視V字形をした一対の側方ロアアーム13,13の間にアッパーアーム11を配した全体として平坦状の形態へと変更することができる。
よって、疑似餌10は、嵩張らないため、容易に持ち運ぶことができる。さらに、釣針17の前方から側方にかけて側方ロアアーム13を配した形態となるため、持ち運びの際に、不用意に釣針17が他の物に引っ掛かることや、釣針17により怪我をすることを防止することができる。
さらにまた、アッパーアーム11に備えた主釣針25に掛着した上記弾性ワイヤー14を外せば、弾性ワイヤー14の弾性力により元の姿勢に自動的に復元し、直ぐに疑似餌10として使用することができる。
また、この発明は、上述した実施形態の形態に限定せず、その他にも多くの形態で構成することができる。
例えば、本発明の疑似餌は、上述した実施例における疑似餌10のように、水底を這わした状態で遊泳したとき、ロアアーム12の後方ロアアーム部12cの後端部のみが水底へ点接触する形態に限らず、他の実施形態で形成することができる。
例えば、図9(a)に示すように、疑似餌40は、ロアアーム42の長さ方向の所定部位、詳しくは、先端側を除く全体部分が水底へ接地する形態で形成することができる。
上記構成により、疑似餌40は、ロアアーム42の水底への接地面積が大きくなるため、脆弱な水底であっても、安定して接地することができる。
さらに、図9(b)に示すように、疑似餌50は、ロアアーム52の長さ方向の先端側を除く全体部分が水底へ接地する形態で形成するとともに、先端側を、先端部10Tへ進むに連れ、上方へ向けて湾曲する形態で形成することもできる。
上記構成により、疑似餌50は、水底を這わすように移動させたとき、水底に有する水草やゴミといった障害物に突っ込むことなく、これら障害物をスムーズに乗越えて移動することができ、根掛かりすることを確実に防止することができる。
さらにまた、図10に示すように、疑似餌60は、ロアアーム62の後方ロアアーム部62cをアッパーアーム11と平行に形成してもよい。
上記構成により、疑似餌60は、幅小になるため、水底を這わすように移動させたとき、水の抵抗を緩和することができるため、スムーズな移動が可能となり、また、コンパクトな形態にすることができる。
また、本発明の疑似餌は、図11に示すような疑似餌70で構成することができる。
詳しくは、疑似餌70は、アッパーアーム11の軸方向の後方側にブレード18を備えておらず、ロアアーム72の先端部に有する円環状係合部15にブレード取付けアーム71を一体に固着し、該ブレード取付けアーム71の先端部にスイベル29を介してブレード18を回動自在に取り付けられている。
上記ブレード取付けアーム71は、全体として側面視くの字形で形成している。より詳しくは、ロアアーム12の先端部から略上方へ伸びる針金形状で形成し、上部が後傾した形状となるよう中途部分に釣糸55を取り付け可能に屈曲した屈曲部71a(アイ)を形成している。
疑似餌70は、上記屈曲部71aが先端部10Tとなり、上記屈曲部71aに釣糸55を取り付けて牽引することで、水底を這うようにして遊泳させることができる。
さらに、ロアアーム72を構成する一対の側方ロアアーム73は、図9(b)に示した疑似餌50の側方ロアアーム53と同様に、中間ロアアーム部72b、及び、後方ロアアーム部72cを水底に接地されるよう水平に形成するとともに、先端ロアアーム部72aと中間ロアアーム部72bとの連結部分を、先端部10Tへ進むに連れ、上方へ向けて湾曲する形態で形成している。
さらに、錘74は、上述したように、側方ロアアーム13の後端部に備えた構成でなく、中間ロアアーム部72b、及び、後方ロアアーム部72cの長さ方向の略全体に備えた形態で形成している。
より詳しくは、錘74は、薄肉な板状の部材を中間ロアアーム部72b、及び、後方ロアアーム部72cの各長さ方向に配するとともに、外周全体に包み込むことで中間ロアアーム部72b、及び、後方ロアアーム部72cに取り付けている。
上記構成により、疑似餌50は、水底を這わせるように移動させたとき、ブレード18を、より目立ち易い先端側の上方で、しかも、疑似餌本体21のスカート部23に隠蔽されることなく回転するため、釣り対象となる周囲の魚等を積極的に引き寄せることができる。
さらに、疑似餌50は、錘74を、上述したように、中間ロアアーム部72b、及び、後方ロアアーム部72cの長さ方向の略全体に巻き付けるようにして形成することにより、水底に引っ掛かることなくスムーズに移動させることができる。
なお、上記ブレード取付けアーム71は、その基部をロアアーム12の円環状係合部15に固着しているが、疑似餌本体21を疑似餌本体取付け許容部28に対して着脱する際に、ブレード取付けアーム71が邪魔になることなく、上述した要領と同様の要領で該円環状係合部15と折返し係合部16とを係脱することにより、疑似餌本体21を着脱することができる。
また、ブレード18は、ブレード取付けアーム71の上端部と、アッパーアーム11の軸方向の後方側との双方に備えてもよく、或いは、その他の箇所に備えた構成であってもよい。
上述した実施形態と、この発明の構成との対応において、
主釣針25は、釣針17に対応し、
円環状係合部15、及び、折返し係合部16は、係合部に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
疑似餌の右側面図。 一部拡大して示した疑似餌の構成説明図。 疑似餌の平面図。 疑似餌の正面図。 疑似餌に取り付けた疑似餌本体を交換する作用説明図。 疑似餌に取り付けた疑似餌本体を交換する作用説明図。 疑似餌に取り付けた釣針の作用説明図。 疑似餌をコンパクトな形態へ変更した形態を示す作用説明図。 他の実施形態の疑似餌の右側面図。 他の実施形態の疑似餌の平面図。 他の実施形態の疑似餌の右面図。 従来の疑似餌に取り付けた釣針の説明図。
符号の説明
10,40,50,60,70…疑似餌
10T…先端部
11…アッパーアーム
12,42,52,62,72…ロアアーム
13,43,53,63,73…側方ロアアーム
14…弾性ワイヤー
15…円環状係合部
16…折返し係合部
18…ブレード
21,21A…疑似餌本体
28…疑似餌本体取付け許容部
25…主釣針
25a…針先部分
27,74…錘

Claims (6)

  1. 釣針を備えるとともに、該釣針よりも先端側で疑似餌本体の取り付けを許容する疑似餌本体取付け許容部を備えた疑似餌本体取付け部材と、
    錘を備え、上記疑似餌本体取付け部材の下側で水底に接地される接地部材とで構成される疑似餌であって、
    上記疑似餌本体取付け部材の上記疑似餌本体取付け許容部よりも先端側を、
    上記接地部材に取り付け、
    上記疑似餌本体取付け部材と上記接地部材との取付け部分に、互いを着脱可能に係合する係合部を形成した
    疑似餌。
  2. 上記疑似餌本体取付け部材の上記該釣針よりも後方部分に、ブレードを回転自在に取り付けた
    請求項1に記載の疑似餌。
  3. 上記釣針の針先部を、先端に進むに連れ徐々に細くなる針先形状で形成し、
    上記釣針部を、該針先部の突出方向が上記釣針の胴部の軸方向に交差するまで湾曲させて形成した
    請求項1、又は、2に記載の疑似餌。
  4. 上記接地部材に対して上記疑似餌本体取付け部材を弾性支持する弾性支持部材を、上記接地部材と上記疑似餌本体取付け部材との間に備えた
    請求項1から3のいずれかに記載の疑似餌。
  5. 上記接地部材を、ロアアームで構成し、
    上記疑似餌本体取付け部材を、アッパーアームで構成した
    請求項1から4のいずれかに記載の疑似餌。
  6. 上記ロアアームを、上記アッパーアームに対して幅方向の両側に配される一対の側方ロアアームで構成し、
    上記弾性支持部材を、上記一対の側方ロアアームのそれぞれと上記アッパーアームとの間に架設した弾性ワイヤーで構成した
    請求項5に記載の疑似餌。
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