JP3129923U - 釣り用ルアー - Google Patents

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Abstract

【課題】根掛り等の問題を有効に解決し、安全且つ円滑なルアー釣りを保証し得る釣り用ルアーを提供する。
【解決手段】小魚を模した外観形状となるように形成されたルアーボディ1を有する。ルアーボディ1の先端部付近に付設したリップ2とルアーボディ1の腹部に垂下されるフック7とを有し、リップ2の後方においてルアーボディ1の側部に沿って、側方へ突出する剛性線材でなるフックプロテクタ10を張架する。
【選択図】 図1

Description

本考案は釣り用ルアーに係り、特にルアーボディの先端部付近にリップと称する潜水板を備えたルアーに関するものである。
ルアー釣りにおいて、対象魚の種類等に応じて様々な形態や工夫が施されたルアーが考案されている。例えば、所謂フィッシュイーターと呼ばれる主に小魚を常食餌とする大型の対象魚の場合、小魚に似せた形態のルアーが使用される。対象魚を誘い、つまり対象魚に対して強くアピールする集魚効果を得るために、ルアーの形や色彩等につき工夫がなされている。
ルアーにおける対象魚に対するアピール効果は形態ばかりでなく、ルアーが水中での遊泳中にとるルアーアクションもまた重要なポイントになる。例えば特に、ルアーボディの先端部付近に付設したリップ(潜水板)を備えたルアーにあっては、遊泳中に該リップによって水流抵抗を受けることでルアーアクションをとりながら、遊泳軌跡を描くようにしている。
湖等で釣りを行う場合、ルアーの遊泳中に湖底等にある障害物にフック(釣り針)が引っ掛かり、ルアー釣りに支障を来たす場合がある。このようなルアーの所謂、根掛りが起きるとこれを解消して元に復帰するための多大な時間を要すると共に、釣果にも影響し、この種のルアー釣りにおいて問題となる。
本考案はかかる実情に鑑み、根掛り等の問題を有効に解決し、安全且つ円滑なルアー釣りを保証し得る釣り用ルアーを提供することを目的とする。
本考案の釣り用ルアーは、小魚を模した外観形状となるように形成されたルアーボディを有する釣り用ルアーであって、前記ルアーボディの先端部付近に付設したリップと前記ルアーボディの腹部に垂下されるフックとを有し、前記リップの後方において前記ルアーボディの側部に沿って、側方へ突出する剛性線材でなるフックプロテクタを張架したことを特徴とする。
また、本考案の釣り用ルアーにおいて、前記フックプロテクタは、前記フックの上方にて前記リップの基部付近から前記ルアーボディ後方へ延設され、前記リップとの間で形成される所定領域内に前記フックの先端が位置するようにしたことを特徴とする。
また、本考案の釣り用ルアーにおいて、前記フックプロテクタは金属製ワイヤでなり、前記ルアーボディの側部より花びら状又は翼状に突出形成されることを特徴とする。
本考案によれば、ルアーが水中で遊泳する際、進行方向リップの後方にあるフロントフックは不規則に可動するが、障害物に接触又は衝突した場合でも、フロントフックの先端部は所定領域内に位置している。これによりフックプロテクタ又はリップによって少なくとも先端部自体が障害物に引っ掛かかるのを防ぐことができる。これによりルアーの根掛りを大幅に減少することができる。
以下、本考案による釣り用ルアーの好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この実施形態における釣り用ルアーの例を示している。図において、1はルアーボディ、2はルアーボディ1の先端部付近に付設した潜水板(所謂、リップ)、3はルアーボディ1の先端部に設けた糸環であり、この糸環3に釣糸が結び付けられる。また、4はルアーボディ1の腹部付近に埋設されたウェイト(図4参照)である。更に、5はフックハンガ、6はフックハンガであり、これらにフロントフック(釣針)7及びリヤフック8が係着する。
ルアーボディ1はこの例では例えば木製でもよく、小魚に似せた外観形状となるように形成されている。なお、合成樹脂等の材料によりルアーボディ1の長手方向(前後方向)に沿って二分した2つのボディハーフを相互に接合して、概略中空構造のルアーボディとしてもよい。
リップ2は、ルアーボディ1に対して適度に下方に傾斜するように、即ち前下がりに設けられる。これにより釣糸を引くことでルアーは潜行姿勢をとることができる。フロントフック7のフックハンガ5は、ルアーボディ1の腹部(左右方向中央部)に設定され、このフックハンガ5にフロントフック7が垂下される。フロントフック7(及びリヤフック8)は図1に示されるように錨状に分岐・湾曲し、複数の先端部7aを有する。
さて、本考案のルアーではリップ2の後方においてルアーボディ1の側部に沿って、側方へ突出する剛性線材でなるフックプロテクタ10が張架される。図2等に示されるようにこのフックプロテクタ10は、左右対称にルアーボディ1の両側に一対設けられる。
フックプロテクタ10は、フロントフック7の上方にてリップ2の基部付近からルアーボディ1後方へ延設される。このフックプロテクタ10は、リップ2との間で形成される所定領域内に特にフロントフック7の先端部7aが位置するようにしたものである。
また、フックプロテクタ10は金属製(例えばステンレス鋼)ワイヤでなり、ルアーボディ1の側部より花びら状又は翼状に突出形成される。
典型的には図4に示すようにリップ2及びフックプロテクタ10の外形(最大外形)によって形成される領域Sとする。フロントフック7は、フックハンガ5を支点にした図示のような前後左右方向の可動範囲を有する。フロントフック7がこのように可動した場合でも、その先端部7aは常に領域S内に位置する。この場合、特に図4のような平面(底面)視ではフロントフック7が可動する全ての方向において、先端部7aはフックプロテクタ10の内側領域に位置する。
なお、領域Sは平面視の場合(図4)だけでなく、ルアーボディ1の側面視及び正面視(図1、図3)においてもリップ2及びフックプロテクタ10によって所定範囲の領域が形成される。これら各方向においても、フロントフック7が可動した際その先端部7aが実質的に領域S内に位置するようになっている。
本考案の釣り用ルアーにおいて、キャスティングされたルアーは着水後、釣糸を引くことでリップ2が水流抵抗を受けて、水中で前傾姿勢をとって潜行する。その場合、釣糸の引き加減あるいは水流の加減で、ルアーボディ1の遊泳を緩急制御することができる。
その際、ルアーの進行方向リップ2の後方にあるフロントフック7は、図4のように不規則に可動する。仮に、遊泳中に障害物に接触又は衝突した場合でも、フロントフック7の先端部7aは領域S内に位置しており、フックプロテクタ10又はリップ2によって少なくとも先端部7a自体が障害物に引っ掛かかるのを防ぐことができる。これによりルアーの根掛りを大幅に減少することができ、安全且つ円滑なルアー釣りを実現することができる。
なお、本考案の好適な実施形態を説明したが、本考案は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更等が可能である。
例えば、フックプロテクタ10は金属製の場合の他に、所定の剛性強度を有するものであれば合成樹脂製等であってもよい。また、形状等についても図示例のもののみに限定されない。
また、ルアーボディ1は必ずしも小魚に似せた外観形状を有していなくともよい。
本考案の実施形態に係る釣り用ルアーの側面図である。 本考案の実施形態に係る釣り用ルアーの平面図である。 本考案の実施形態に係る釣り用ルアーの正面図である。 本考案の実施形態に係る釣り用ルアーの底面図である。
符号の説明
1 ルアーボディ
2 リップ
3 糸環
5,6 フックハンガ
7 フロントフック
8 リヤフック
10 フックプロテクタ

Claims (3)

  1. 小魚を模した外観形状となるように形成されたルアーボディを有する釣り用ルアーであって、
    前記ルアーボディの先端部付近に付設したリップと前記ルアーボディの腹部に垂下されるフックとを有し、前記リップの後方において前記ルアーボディの側部に沿って、側方へ突出する剛性線材でなるフックプロテクタを張架したことを特徴とする釣り用ルアー。
  2. 前記フックプロテクタは、前記フックの上方にて前記リップの基部付近から前記ルアーボディ後方へ延設され、前記リップとの間で形成される所定領域内に前記フックの先端が位置するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の釣り用ルアー。
  3. 前記フックプロテクタは金属製ワイヤでなり、前記ルアーボディの側部より花びら状又は翼状に突出形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣り用ルアー。
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