JP2005132183A - 車線逸脱防止装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】システムの作動スイッチをオフにした状態で、運転者が運転操作以外のものに意識が集中しているような場合でも、車線逸脱を回避することができる。
【解決手段】車線逸脱防止装置は、運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあることを検出する運転者状態検出手段(ステップS3)と、逸脱を回避するための制動制御の作動を運転者が指示するためのシステム作動スイッチがオフされており、前記逸脱を回避するための制動制御がオフになっており、かつ前記運転者状態検出手段が運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態であることを検出した場合、前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にする逸脱回避制御手段(ステップS2〜ステップS4)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、自車両が走行車線から逸脱しそうになったときに、その逸脱を防止する車線逸脱防止装置に関する。
従来の車線逸脱防止装置として、自車両が走行車線を逸脱する可能性がある場合に、車輪への制動力を制御することで自車両にヨーモーメントを与えて自車両が走行車線から逸脱することを防止するとともに、このヨーモーメントの付与により運転者に自車両が走行車線から逸脱する可能性があることを報知する装置がある(例えば特許文献1参照)。
例えば特許文献1では、走行車線の基準位置からの車両の走行位置の横ずれ状態を横ずれ状態検出手段により検出して、その検出した横ずれ状態に基づいて車輪に制動力を与えている。
そして、車線逸脱防止装置は、システムをオン及びオフするための作動スイッチを備えている。これにより、運転者は作動スイッチをオン及びオフすることで、車線逸脱防止装置の作動可能状態を選択することができるようになっている。例えば、運転者は逸脱回避のための制御がいらないと思った場合には作動スイッチをオフすることで、逸脱回避のための制御が不要に介入してしまう煩わしさをなくすことができる。
特開2000−33860号公報
作動スイッチをオフにした状態で、運転者が運転操作以外のものに意識が集中してしまう場合がある。例えば、作動スイッチをオフにしていることを忘れて、車載の装置、例えばハザードスイッチを操作しているような場合である。この場合、自車両が逸脱傾向になってしまっているのにもかかわらず、運転者には作動スイッチをオンにする意識も働かないことから、そのまま自車両が走行車線を逸脱してしまうときがある。
そこで、本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、システムの作動スイッチをオフにした状態で、運転者が運転操作以外のものに意識が集中しているような場合でも、車線逸脱を回避することができる車線逸脱防止装置の提供を目的とする。
前述の問題を解決するために、本発明に係る車線逸脱防止装置は、前記逸脱を回避するための制動制御の作動を運転者が指示するための逸脱回避制御指示手段を備える車線逸脱防止装置である。この車線逸脱防止装置は、運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあることを運転者状態検出手段により検出し、前記逸脱回避制御指示手段により前記逸脱を回避するための制動制御が非作動状態になっており、かつ前記運転者状態検出手段が運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態であることを検出した場合、前記逸脱を回避するための制動制御を逸脱回避制御手段により作動可能状態にする。
すなわち、本発明に係る車線逸脱防止装置は、前記逸脱回避制御指示手段により逸脱を回避するための制動制御が非作動状態になっており、かつ運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態であることを検出した場合、前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にする。
これにより、本発明に係る車線逸脱防止装置は、前記逸脱回避制御指示手段により逸脱を回避するための制動制御が非作動状態になっており、かつ運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態であることを検出した場合でも、自車両が逸脱する傾向がある場合、自車両の逸脱を回避する制動制御が作動するようになる。
本発明によれば、車線逸脱防止装置は、運転者が逸脱回避制御指示手段により逸脱を回避するための制動制御を非作動状態にしている状況で、当該運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態のときでも、車線逸脱を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明の車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。この後輪駆動車両は、自動変速機とコンベンショナルディファレンシャルギヤとを搭載し、前後輪とも左右輪の制動力を独立制御可能な制動装置を搭載している。
図1は、本発明の車線逸脱防止装置の第1実施形態を示す概略構成図である。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバであり、通常は運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じて、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧を各車輪5FL〜5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給する。また、マスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御部7が介装されており、この制動流体圧制御部7によって、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
制動流体圧制御部7は、例えばアンチスキッド制御やトラクション制御に用いられる制動流体圧制御部を利用したものである。制動流体圧制御部7は、単独で各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を制御することも可能であるが、後述する制駆動力コントロールユニット8から制動流体圧指令値が入力されたときには、その制動流体圧指令値に応じて制動流体圧を制御するようにもなっている。
また、この車両には、駆動トルクコントロールユニット12が設けられている。駆動トルクコントロールユニット12は、エンジン9の運転状態、自動変速機10の選択変速比及びスロットルバルブ11のスロットル開度を制御することにより、駆動輪である後輪5RL,5RRへの駆動トルクを制御する。駆動トルクコントロールユニット12は、燃料噴射量や点火時期を制御したり、同時にスロットル開度を制御することで、エンジン9の運転状態を制御する。この駆動トルクコントロールユニット12は、制御に使用した駆動トルクTwの値を制駆動力コントロールユニット8に出力する。
なお、この駆動トルクコントロールユニット12は、単独で後輪5RL,5RRの駆動トルクを制御することも可能であるが、制駆動力コントロールユニット8から駆動トルク指令値が入力されたときには、その駆動トルク指令値に応じて駆動輪トルクを制御するようにもなっている。
また、この車両には、画像処理機能付きの撮像部13が設けられている。撮像部13は、自車両の車線逸脱傾向検出用に走行車線内の自車両の位置を検出するためのものである。例えば、撮像部13は、CCD(ChargeCoupled Device)カメラからなる単眼カメラで撮像するように構成されている。この撮像部13は車両前部に設置されている。
撮像部13は、自車両前方の撮像画像から例えば白線等のレーンマーカを検出し、その検出したレーンマーカに基づいて走行車線を検出している。さらに、撮像部13は、その検出した走行車線に基づいて、自車両の走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角(ヨー角)φ、走行車線中央からの横変位X及び走行車線曲率β等を算出する。この撮像部13は、算出したこれらヨー角φ、横変位X及び走行車線曲率β等を制駆動力コントロールユニット8に出力する。
また、この車両には、ナビゲーション装置15が設けられている。ナビゲーション装置15は、自車両に発生する前後加速度Xg或いは横加速度Yg、又は自車両に発生するヨーレートφ´を検出する。このナビゲーション装置15は、検出した前後加速度Xg、横加速度Yg及びヨーレートφ´を、道路情報とともに、制駆動力コントロールユニット8に出力する。ここで、道路情報としては、車線数や一般道路か高速道路かを示す道路種別情報がある。
また、この車両には、マスタシリンダ3の出力圧、すなわちマスタシリンダ液圧Pmf,Pmrを検出するマスタシリンダ圧センサ17、アクセルペダルの踏込み量、即ちアクセル開度Accを検出するアクセル開度センサ18、ステアリングホイール21の操舵角δを検出する操舵角センサ19、方向指示器による方向指示操作を検出する方向指示スイッチ20、各車輪5FL〜5RRの回転速度、所謂車輪速度Vwi(i=fl,fr,rl,rr)を検出する車輪速度センサ22FL〜22RR、及びハザードスイッチ31が設けられている。ここで、ハザードスイッチ31は運転者の意図によりハザードの点灯及び非点灯を切り替えるためのものである。そして、これらセンサ等が検出した検出信号は制駆動力コントロールユニット8に出力される。
なお、検出された車両の走行状態データに左右の方向性がある場合には、いずれも左方向を正方向とする。すなわち、ヨーレートφ´、横加速度Yg及びヨー角φは、左旋回時に正値となり、横変位Xは、走行車線中央から左方にずれているときに正値となる。
制駆動力コントロールユニット8は、車両を構成する各部を制御するように構成されている。すなわち、制駆動力コントロールユニット8は、前述したようにセンサ等から入力される信号等に基づいて、各部を制御するように構成されている。具体的には、制駆動力コントロールユニット8による制御には、車両が走行車線から逸脱傾向がある場合に自車両が走行車線から逸脱してしまうことを回避する制御がある。このように、制駆動力コントロールユニット8の制御により、逸脱を回避するためのシステムが構築されている。ここで、車両には、そのようなシステムをON及びOFFするためのシステム作動スイッチ32が設けられている。これにより、運転者は、システム作動スイッチ32をONにすることで、逸脱を回避するためのシステムを作動可能状態にすることができ、システム作動スイッチ32をOFFにすることで、逸脱を回避するためのシステムを停止させることができる。
また、この車両には、エアコン機器33及びオーディオ機器34が設けられている。運転者は、エアコン機器33を操作して車内の温度を調整したり、オーディオ機器34を操作して車内に音楽を流したりすることができる。
また、この車両には、警報音出力部35が設けられている。この警報音出力部35は制駆動力コントロールユニット8からの駆動信号により駆動されるようになっている。この警報音出力部35の駆動タイミング等については後で詳述する。
次に、制駆動力コントロールユニット8で行う逸脱を回避するための処理手順について、図2を用いて具体的に説明する。この処理は、例えば10msec.毎の所定サンプリング時間ΔT毎にタイマ割込によって実行される。なお、この図2に示す処理内には通信処理を設けていないが、演算処理によって得られた情報は随時記憶装置に更新記憶されると共に、必要な情報は随時記憶装置から読出される。
先ずステップS1において、前記各センサやコントローラ、コントロールユニットから各種データを読み込む。具体的には、ナビゲーション装置15が得た前後加速度Xg、横加速度Yg、ヨーレートφ´及び道路情報、各センサが検出した、各車輪速度Vwi、操舵角δ、アクセル開度Acc、マスタシリンダ液圧Pmf,Pmr、方向スイッチ信号、ハザードスイッチ31からの信号、並びに駆動トルクコントロールユニット12からの駆動トルクTw、撮像部15からヨー角φ、横変位X及び走行車線曲率βを読み込む。
続いてステップS2において、前記システム作動スイッチ32がオンになっているか否かを判定する。システム作動スイッチ32がオンになっている場合、ステップS5に進み、システム作動スイッチ32がオフになっている場合、ステップS3に進む。
ステップS3では、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっているか否かを判定する。例えば、ハザードスイッチ31からの信号に基づいてその判定をする。ここで、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合、ステップS4に進み、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっていない場合、前記ステップS1から再び処理を行う。
ステップS4では、システム作動スイッチ32を強制的にオン状態にする。そして、ステップS5進む。
ステップS5では、車速Vを算出する。具体的には、前記ステップS1で読み込んだ車輪速度Vwiに基づいて、下記(1)式により車速Vを算出する。
前輪駆動の場合
V=(Vwrl+Vwrr)/2
後輪駆動の場合
V=(Vwfl+Vwfr)/2
・・・(1)
ここで、Vwfl,Vwfrは左右前輪それぞれの車輪速度であり、Vwrl,Vwrrは左右後輪それぞれの車輪速度である。すなわち、この(1)式では、従動輪の車輪速の平均値として車速Vを算出している。なお、本実施の形態では、後輪駆動の車両であるので、後者の式、すなわち前輪の車輪速度により車速Vを算出する。
また、このように算出した車速Vは好ましくは通常走行時に用いる。すなわち例えば、ABS(Anti-lock Brake System)制御等が作動している場合には、そのABS制御内で推定している推定車体速度を前記車速Vとして用いるようにする。また、ナビゲーション装置15でナビゲーション情報に利用している値を前記車速Vとして用いても良い。
続いてステップS6において、走行環境を判定する。具体的には、自車両が走行している道路の種類、自車両の走行車線を検出する。そして、その検出結果から、安全度に基づいた方向の判定をする。判定は、道路情報、すなわち車線数や一般道路か高速道路かを示す道路種別情報や撮像部13が得た画像情報に基づいて行う。図3はその走行環境判定の具体的な処理手順を示す。
先ずステップS21において、ナビゲーション装置15からの道路情報から現在走行中の道路種別(一般道路又は高速道路)を取得する。さらに、ステップS22において、ナビゲーション装置15からの道路情報から現在走行中の道路の車線数を取得する。
続いてステップS23において、撮像部13が得た撮像画像から白線部分(車線区分線部分)を抽出する。ここで、図4に示すように自車両が片側3車線の道路を走行している場合を例に挙げて説明する。この図4に示すように、道路は、左側から第1乃至第4白線LI1,LI2,LI3,LI4により区分されることで、片側3車線の道路として構成されている。このような道路を自車両が走行する場合、車線毎で得られる撮像画像は異なる。さらにその画像中から白線を抽出して構成される画像も、走行車線に応じて異なるものになる。
すなわち、走行方向に向かって左側車線を自車両100Aが走行している場合、当該自車両100Aの撮像部13が得る撮像画像Pは、図5中(A)に示すように、主に第1、第2及び第3白線LI1,LI2,LI3により構成される特有の画像になる。また、中央車線を自車両100Bが走行している場合、当該自車両100Bの撮像部13が得る撮像画像Pは、図5中(B)に示すように、主に第1、第2、第3及び第4白線LI1,LI2,LI3,LI4により構成される特有の画像になる。また、走行方向に向かって右側車線を自車両100Cが走行している場合、当該自車両100Cの撮像部13が得る撮像画像Pは、図5中(C)に示すように、主に第2、第3及び第4白線LI2,LI3,LI4により構成される特有の画像になる。このように、走行車線に応じて画像中の白線の構成が異なる。
続いてステップS24において、自車両走行車線(自車両走行レーン)を判定する。具体的には、前記ステップS22及びステップS23で得た情報に基づいて自車両走行車線を判定する。すなわち、自車両が現在走行している道路の車線数と撮像部13により得た撮像画像(白線を抽出した画像)とに基づいて自車両走行車線を判定する。例えば、車線数及び走行車線に応じて得られる画像を予め画像データとしてもっていて、その予め用意している画像データと自車両が現在走行している道路の車線数及び撮像部13で得た現在の撮像画像(白線を抽出した画像)とを比較して自車両走行車線を判定する。
続いてステップS25において、自車両が走行している車線からみた左右方向の安全度を判定する。具体的には、自車両が逸脱した場合に安全度が低い方向を情報として保持している。これにより、自車両が走行している車線からみて左方向が安全度が低い場合には、その方向を安全度が低い方向(以下、障害物等存在方向という。)Soutとして保持し(Sout=left)、自車両が走行している車線からみて右方向が安全度が低い場合には、その方向を障害物等存在方向Soutとして保持する(Sout=right)。例えば次のように判定する。
例えば前記図4において、左側車線を自車両100Aが走行している場合、当該左側車線の右方向に逸脱するときよりも、左側車線の左方向に逸脱したときの方が安全度は低い。これは、左側車線の左方向は路肩があり、その路肩には、壁、ガードレール、障害物或いは崖等がある可能性が高い。よって、左車線を自車両100Aが走行している場合、障害物等存在方向Soutが左方向であると判定する(Sout=left)。
また、中央車線を自車両100Bが走行している場合、どの方向に逸脱したとしても当該自車両100Bが未だ路内にあるので、現在の走行車線に対して左右どちらの方向でも安全度は同じになる。
また、右側車線を自車両100Cが走行している場合、左方向、すなわち隣車線に逸脱するときよりも、右方向、すなわち対向車線に逸脱したときの方が安全度が低くなる。よって、この場合、右側車線を自車両100Cが走行している場合、障害物等存在方向Soutが右方向であると判定する(Sout=right)。
また、一般道路と高速道路とで比較した場合、一般道路では、路肩の幅が高速道路より狭く、また路肩に障害物が多く、また歩行者もいる。このため、一般道路において路肩側に逸脱することは、高速道路において路肩側に逸脱する場合よりも安全度が低くなる。
また、車線数で比較した場合、左方向が路肩になり、右方向が対向車線になる片側1車線のときがより安全度が低くなる。この場合には、左右両方向が障害物等存在方向Soutであると判定する(Sout=both)。
なお、例えば片側1車線道路は中央分離帯やガードレール等がないことがほとんどであるので、当該片側1車線道路を走行している場合の撮像画像は、図5中(A)に示すようになる。すなわち、片側1車線道路を走行している場合の撮像画像は片側3車線道路の左側車線を走行する車両100Aの撮像部13が得る撮像画像と同じになる。よって、一般道路と高速道路とを走行することを前提としている場合、撮像画像だけでは前記障害物等存在方向Soutを判定することはできない。このようなことから、ナビゲーション装置15から自車両が現在走行している道路の車線数を得て、現在走行している道路が片側1車線道路であるか片側3車線道路であるかを判別することで、片側1車線道路を走行している場合には、右方向についても安全度が低いことも判定できる。
以上の図3に示す処理手順により、図2に示すステップS6の走行環境の判定を行う。
続いてステップS7において、車線逸脱傾向の判定を行う。この判定の処理の処理手順は具体的には図6に示すようになる。
先ずステップS31において、逸脱予測時間Toutを算出する。具体的には、dxを前記横変位Xの変化量(単位時間当たりの変化量)とし、Lを車線幅とし、横変位Xを用いて、下記(2)式により逸脱予測時間Toutを算出する(X,dx,Lの値については図7を参照)。
Tout=(L/2−X)/dx ・・・(2)
この(2)式によれば、車線中央(X=0)からXだけ横変位している車両100が、その位置から距離L/2だけ離れた外側位置領域(例えば路肩)に至るまでの逸脱予測時間Toutを求めることができる。
なお、車線幅Lについては、撮像部13が撮像画像を処理することで得ている。また、ナビゲーション装置15から車両の位置を得たり、ナビゲーション装置15の地図データから車線幅Lを得てもよい。
続いてステップS32において、逸脱判断フラグを設定する。具体的には、前記逸脱予測時間Toutと所定の第1逸脱判断しきい値Tsとを比較する。ここで、逸脱予測時間Toutが第1逸脱判断しきい値Ts未満の場合(Tout<Ts)、逸脱する(逸脱傾向あり)と判定するとともに、逸脱判断フラグFoutをONにする(Fout=ON)。また、逸脱予測時間Toutが第1逸脱判断しきい値Ts以上の場合(Tout≧Ts)、逸脱しない(逸脱傾向なし)と判定するとともに、逸脱判断フラグFoutをOFFにする(Fout=OFF)。
このステップS32の処理により、例えば自車両が車線中央から離れていき、逸脱予測時間Toutが第1逸脱判断しきい値Ts未満になったとき(Tout<Ts)、逸脱判断フラグFoutがONになる(Fout=ON)。また、自車両(Fout=ONの状態の自車両)が車線中央側に復帰していき、逸脱予測時間Toutが第1逸脱判断しきい値Ts以上になったとき(Tout≧Ts)、逸脱判断フラグFoutがOFFになる(Fout=OFF)。例えば、逸脱傾向がある場合に、後述する逸脱回避のための制動制御が実施されたり、或いは運転者自身が回避操作をすれば、逸脱判断フラグFoutがONからOFFになる。
なお、第1逸脱判断しきい値Tsは変更可能である。すなわち例えば、前記ステップS3で得た安全度に基づいて第1逸脱判断しきい値Tsを設定することもできる。
続いてステップS33において、横変位Xに基づいて逸脱方向Doutを判定する。具体的には、車線中央から左方向に横変位している場合、その方向を逸脱方向Doutにし(Dout=left)、車線中央から右方向に横変位している場合、その方向を逸脱方向Doutにする(Dout=right)。
以上のようにステップS7において車線逸脱傾向を判定する。
続いてステップS8において、運転者の車線変更の意図を判定する。具体的には、前記ステップS1で得た方向スイッチ信号及び操舵角δに基づいて、次のように運転者の車線変更の意図を判定する。
方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と、前記ステップS4で得た逸脱方向Doutが示す方向とが同じである場合、運転者が意識的に車線変更していると判定し、逸脱判断フラグFoutをOFFに変更する(Fout=OFF)。すなわち、逸脱しないとの判定結果に変更する。
また、方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と、前記ステップS4で得た逸脱方向Doutが示す方向とが異なる場合、逸脱判断フラグFoutを維持し、逸脱判断フラグFoutをONのままにする(Fout=ON)。すなわち、逸脱するとの判定結果を維持する。
また、方向指示スイッチ20が操作されていない場合には、操舵角δに基づいて運転者の車線変更の意図を判定する。すなわち、運転者が逸脱方向に操舵している場合において、その操舵角δ及びその操舵角の変化量(単位時間当たりの変化量)Δδが設定値以上のときには、運転者が意識的に車線変更していると判定し、逸脱判断フラグFoutをOFFに変更する(Fout=OFF)。
続いてステップS9において、逸脱回避のための制御方法を決定する。具体的には、逸脱の警報や逸脱回避の制動制御を行うか否か、さらには逸脱回避の制動制御を行う場合にその制動制御方法を決定する。
例えば、前記ステップS8で得た逸脱判断フラグFoutのON及びOFFの状態に応じて、警報音出力部35から警報を鳴らす。例えば、逸脱判断フラグFoutがON(Tout<Ts)になっているが、運転者による操舵操作等により車線逸脱しないと判断できるときには、警報音出力部35から警報を鳴らす。
ここで、逸脱判断フラグFoutがON(Tout<Ts)になっているが、運転者による操舵操作等により車線逸脱しないと判断できる場合とは、例えば、運転者自身が自車両の逸脱傾向に気づいて回避操作をしているが、未だ逸脱判断フラグFout自体がON(Tout<Ts)になっているような場合である。
また、逸脱判断フラグFoutがONの場合(Tout<Ts)において、前記ステップS6で得た障害物等存在方向Sout及びステップS7で得た逸脱方向Doutに基づいて逸脱回避の制動制御方法も決定する。これについては、後で詳述する。
続いてステップS10において、自車両に発生させる目標ヨーモーメントを算出する。この目標ヨーモーメントは、逸脱回避のために自車両に付与するヨーモーメントである。
具体的には、前記ステップS1で得た横変位Xと前記変化量dxとに基づいて、下記(3)式により目標ヨーモーメントMsを算出する。
Ms=K1・X+K2・dx ・・・(3)
ここで、K1,K2は車速Vに応じて変動するゲインである。例えば、図8はその例を示す。この図8に示すように、例えばゲインK1,K2は、低速域で小さい値になり、車速Vがある値になると、車速Vの増加に対応して大きくなり、その後ある車速Vに達すると一定値になる。
続いてステップS11において、逸脱回避用の減速度を算出する。すなわち、自車両を減速させる目的として左右両輪に与える制動力を算出する。ここでは、そのような制動力を左右両輪に与える目標制動液圧Pgf,Pgrとして算出する。前輪用の目標制動液圧Pgfについては下記(4)式により算出する。
Pgf=Kgv・V+Kgx・dx ・・・(4)
ここで、Kgv,Kgxはそれぞれ、車速V及び横変化量dxに基づいて設定する、制動力を制動液圧に換算するための換算係数である。例えば、図9はその例を示す。この図9に示すように、例えば換算係数Kgv,Kgxは、低速域で大きい値になり、車速Vがある値になると、車速Vの増加に対応して小さくなり、その後ある車速Vに達すると一定値になる。
そして、前輪用の目標制動液圧Pgfに基づいて、前後配分を考慮した後輪用の目標制動液圧Pgrを算出する。
このようにステップS11において、逸脱回避用の減速度(具体的には目標制動液圧Pgf,Pgr)を得る。
続いてステップS12において、各車輪の目標制動液圧を算出する。すなわち、逸脱回避の制動制御の有無に基づいて最終的な制動液圧を算出する。具体的には次のように算出する。
(1)逸脱判断フラグFoutがOFFの場合(Fout=OFF)、すなわち逸脱しないとの判定結果を得た場合、下記(5)式及び(6)式に示すように、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)をマスタシリンダ液圧Pmf,Pmrにする。
Psfl=Psfr=Pmf ・・・(5)
Psrl=Psrr=Pmr ・・・(6)
ここで、Pmfは前輪用のマスタシリンダ液圧である。また、Pmrは後輪用のマスタシリンダ液圧であり、前後配分を考慮して前輪用のマスタシリンダ液圧Pmfに基づいて算出した値になる。
(2)逸脱判断フラグFoutがONの場合(Fout=ON)、すなわち逸脱するとの判定結果を得た場合、先ず前記目標ヨーモーメントMsに基づいて、前輪目標制動液圧差ΔPsf及び後輪目標制動液圧差ΔPsrを算出する。具体的には、下記(7)式〜(10)式により目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを算出する。
Ms<Ms1の場合
ΔPsf=0 ・・・(7)
ΔPsr=2・Kbr・Ms/T ・・・(8)
Ms≧Ms1の場合
ΔPsf=2・Kbf・(Ms−Ms1)/T ・・・(9)
ΔPsr=2・Kbr・Ms1/T ・・・(10)
ここで、Ms1は設定用しきい値を示す。また、Tはトレッドを示す。なお、このトレッドTは、簡単のため前後で同じ値にする。また、Kbf,Kbrは、制動力を制動液圧に換算する場合の前輪及び後輪についての換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。
このように、目標ヨーモーメントMsの大きさに応じて車輪に与える制動力を配分している。すなわち、目標ヨーモーメントMsが設定用しきい値Ms1未満のときには、前輪目標制動液圧差ΔPsfを0として、後輪目標制動液圧差ΔPsrに所定値を与えて、左右後輪で制動力差を発生させ、また、目標ヨーモーメントMsが設定用しきい値Ms1以上のときには、各目標制動液圧差ΔPsr,ΔPsrに所定値を与え、前後左右輪で制動力差を発生させる。
そして、逸脱判断フラグFoutがONの場合(Fout=ON)には、以上のように算出した目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsr及び減速用の目標制動液圧Pgf,Pgrを用いて最終的な各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。具体的には、前記ステップS9で決定した制動制御方法に基づいて最終的な各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
ここで、前記ステップS9で決定する制動制御方法を説明する。
前記ステップS9では、逸脱判断フラグFoutがONである場合において、前記障害物等存在方向Soutと前記逸脱方向Doutに基づいて制動制御方法を決定しており、これについて、障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとの状態で場合分け(第1のケース〜第3のケース)して制動制御方法を説明する。
(第1のケース) 障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとが一致していない場合、逸脱判断フラグFoutがOFFになるまで、逸脱を回避するためのヨーモーメントが車両に付与されるように制動制御(以下、逸脱回避用ヨー制御という。)をする。
ここで、逸脱を回避するために車両に付与するヨーモーメントの大きさが前記目標ヨーモーメントMsになる。そして、車両へのヨーモーメントの付与は、左右の車輪に与える制動力に差をつけることで行う。具体的には、前述したように、目標ヨーモーメントMsが設定用しきい値Ms1未満のときには、左右後輪で制動力差を発生させて、車両に当該目標ヨーモーメントMsを付与し、また、目標ヨーモーメントMsが設定用しきい値Ms1以上のときには、前後左右輪で制動力差を発生させて、車両に当該目標ヨーモーメントMsを付与する。
また、逸脱判断フラグFoutがONからOFFになる場合とは、逸脱傾向がある場合に、逸脱回避のための制動制御が実施されたり、或いは運転者自身が回避操作をしたようなときである。
(第2のケース) 障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとが一致し、かつ前記ステップS6で得た道路種別Rが一般道路の場合、逸脱判断フラグFoutがOFFになるまで、逸脱回避用ヨー制御を行う。
さらに、前記第1逸脱判断しきい値Ts未満の第2逸脱判断しきい値Tr(Ts>Tr>0)を定義して、この第2逸脱判断しきい値Trよりも逸脱予測時間Toutが小さくなったときに(Tout<Tr)、逸脱回避用ヨー制御に加えて、車両を減速させるための制動制御(以下、逸脱回避用減速制御という。)を行う。この逸脱回避用減速制御は、左右両車輪に同程度の制動力を与えて行う。
(第3のケース) 障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとが一致し、かつ前記ステップS6で得た道路種別Rが高速道路の場合、逸脱判断フラグFoutがOFFになるまで、逸脱回避用ヨー制御を行う。
さらに、この場合、逸脱予測時間Toutが0になったときに、逸脱回避用ヨー制御に加えて、逸脱回避用減速制御を行う。
なお、この第3のケースの場合において、前記第2のケースと同様に、第2逸脱判断しきい値Trよりも逸脱予測時間Toutが小さくなったときにも、逸脱回避用減速制御を行ってもよい。この場合、例えば、逸脱予測時間Toutが0になったときに、逸脱回避用減速制御による自車両の減速度をさらに大きくする。これにより、第2逸脱判断しきい値Trよりも逸脱予測時間Toutが小さくなったとき、さらには逸脱予測時間Toutが0になったときに、逸脱回避用減速制御が作動するようになる。そして、この場合、逸脱予測時間Toutが0になったときに、より自車両の減速度が大きくなる。
前記ステップS9では、このように障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとの状態に応じて種々の制動制御方法を決定している。すなわち、障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとの状態に応じて、逸脱回避用ヨー制御のみ、或いは逸脱回避用ヨー制御と逸脱回避用減速制御との組み合わせとして、逸脱回避のための制動制御方法を決定している。
そして、ステップS12では、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)をこのような各種制動制御方法に対応して算出する。
例えば、前記第1のケース〜第3のケースの場合における逸脱回避用ヨー制御では、下記(11)式により各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
Psfl=Pmf
Psfr=Pmf+ΔPsf
Psrl=Pmr
Psrr=Pmr+ΔPsr
・・・(11)
また、前記第2及び第3のケースの場合では、逸脱回避用ヨー制御と逸脱回避用減速制御とを行うことになるが、この場合、下記(12)式により各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
Psfl=Pmf+Pgf/2
Psfr=Pmf+ΔPsf+Pgf/2
Psrl=Pmr+Pgr/2
Psrr=Pmr+ΔPsr+Pgr/2
・・・(12)
また、この(11)式及び(12)式が示すように、運転者による減速操作、すなわちマスタシリンダ液圧Pmf,Pmrを考慮して各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出している。
以上がステップS12の処理になる。このようにステップS12では、逸脱判断フラグFoutの状態に基づいて各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出している。そして、逸脱判断フラグFoutがONの場合には、前記ステップS9で障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとの状態に応じて決定した種々の制動制御方法に対応して各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出している。
以上が、制駆動力コントロールユニット8による演算処理である。そして、制駆動力コントロールユニット8は、前記ステップS12で算出した各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動流体圧指令値として、制動流体圧制御部7に出力する。
以上のような車線逸脱防止装置は概略として次のように動作する。
先ず、各センサやコントローラ、コントロールユニットから各種データを読み込む(前記ステップS1)。
そして、システム作動スイッチ32とハザードスイッチ31との操作状態を判定する(前記ステップS2、ステップS3)。ここで、システム作動スイッチ32がオンになっている場合、又はシステム作動スイッチ32がオフになっているが、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合、後段の処理(前記ステップS5以降の処理)に進み、システム作動スイッチ32がオフで、かつハザードスイッチ31が所定時間T、オンでない場合、再び最初の処理(前記ステップS1の処理)から行う。
なお、システム作動スイッチ32がオフになっているがハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合において、後段の処理に進む際に、システム作動スイッチ31を強制的にオン状態にする(前記ステップS4)。
システム作動スイッチ32がオンになっている場合、又はシステム作動スイッチ32がオフになっているが、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合に進む最初の処理では、車速Vを算出する(前記ステップS5)。
続いて、走行環境を判定して、安全度が低い方向(障害物等存在方向Sout)を決定する(前記ステップS6、図3)。例えば、前記図4において左側車線を自車両100Aが走行している場合、障害物等存在方向Soutを左方向にする、といったようにである。
また、逸脱予測時間Toutに基づいて逸脱判断フラグFoutを設定するとともに、横変位Xに基づいて逸脱方向Doutを判定する(前記ステップS7、図6)。
さらに、そのようにして得た逸脱方向Doutと方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)とに基づいて運転者の車線変更の意図を判定する(前記ステップS8)。
例えば、方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と逸脱方向Doutが示す方向とが同じである場合、運転者が意識的に車線変更していると判定する。この場合、逸脱判断フラグFoutをOFFに変更する。
また、方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と逸脱方向Doutが示す方向とが異なる場合に、逸脱判断フラグFoutがONにされている場合には、それを維持する。これは例えば、方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と逸脱方向Doutが示す方向とが異なる場合には、車両の逸脱挙動が運転者による車線変更等の運転者の意思による車両挙動でないと考えることができるので、逸脱判断フラグFoutがONにされている場合には、それを維持する。
そして、前記逸脱判断フラグFout、障害物等存在方向Sout及び逸脱方向Doutに基づいて逸脱回避のための警報開始の有無、逸脱回避のための制動制御の有無、逸脱回避のための制動制御を実施する場合のその方法を決定する(前記ステップS9)。
さらに、横変位Xと前記変化量dxとに基づいて目標ヨーモーメントMsを算出し(前記ステップS10)、また、逸脱回避用の減速度を算出する(前記ステップS11)。
そして、前記逸脱判断フラグFout、障害物等存在方向Sout及び逸脱方向Doutに基づいて決定した制動制御方法を実現するための各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出し、この目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動流体圧指令値として制動流体圧制御部7に出力している(前記ステップS12)。制動流体圧制御部7では、制動流体圧指令値に基づいて、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御する。これにより、逸脱傾向にある場合には、その走行環境に応じて所定の車両挙動を示すようになる。
ここで、前記第1のケース〜第3ケースの場合において、制動制御を行った場合の車両挙動を図10及び図11を用いて説明する。
第2のケースとは、前述したように、障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとが一致し、かつ道路種別Rが一般道路の場合である。すなわち、図10に示すように、左側が路肩Aになり、右側が対向車線(中央車線LI5側)になるような片側1車線を自車両100が走行している場合において、当該自車両100(図10中最上位置の自車両100)が左方向或いは当該自車両(図10中中間位置の自車両100)が右方向に逸脱する傾向にある場合である。
この場合には逸脱回避用ヨー制御を行う。さらに、第2逸脱判断しきい値Trよりも逸脱予測時間Toutが小さくなったとき、逸脱回避用ヨー制御に加えて、逸脱回避用減速制御を行う。これにより、自車両は逸脱を回避する。一方、運転者は、この車両の逸脱回避動作により横方向の加速度或いは走行方向の減速度を感じ、自車両が逸脱傾向にあることを知ることができる。
また、第3のケースとは、前述したように、障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとが一致し、かつ道路種別Rが高速道路の場合である。すなわち、図11に示すように、片側3車線道路において、左側車線を走行している自車両100A(図11中最上位置の自車両100A)が左方向に逸脱する傾向がある場合である。或いは、図11に示すように、片側3車線道路において、右側車線を走行している自車両100C(図11中中間位置の自車両100C)が右方向に逸脱する傾向がある場合である。
この場合には逸脱回避用ヨー制御を行う。これにより自車両は逸脱を回避できる。さらに、逸脱予測時間Toutが0になったとき、すなわち自車両が走行車線を逸脱したと判断したときには、逸脱回避用ヨー制御に加えて、逸脱回避用減速制御を行う。
なお、図10及び図11中、黒塗りしている車輪は、液圧を発生させて制動力が与えられている車輪を示す。すなわち、左右車輪のうちのいずれか一方が黒塗りの車輪の場合、左右車輪で液圧或いは制動力に差がある。この場合、車両にヨーモーメントが付与されることを示す。また、左右車輪が黒塗りの車輪の場合でも、その液圧値に差があるときもあり、この場合には、車両にヨーモーメントが付与されつつ、同時に当該車両が減速制御されていることを示す。
また、第1のケースとは、前述したように、障害物等存在方向Soutと逸脱方向Doutとが一致していない場合である。すなわち、図11に示すように、片側3車線道路において、左側車線を走行している自車両100A(図11中中間位置の自車両100A)が右方向に逸脱する傾向がある場合である。或いは、図11に示すように、片側3車線道路において、右側車線を走行している自車両100C(図11中最上位置の自車両100C)が左方向に逸脱する傾向がある場合である。或いは、中央車線を走行している自車両Bが左方向或いは右方向に逸脱する傾向がある場合である。この場合には逸脱回避用ヨー制御を行う。これにより自車両は逸脱を回避できる。
また、このような逸脱回避のための制動制御とともに、音や表示による警報を行う。例えば、制動制御の開始と同時、或いは制動制御に先立って所定のタイミングで警報を開始する。
なお、前述したように、システム作動スイッチ32がオフになっているが、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合、後段の処理(前記ステップS5以降の処理)に進むようになっている。よって、この場合には、逸脱回避のためのシステムが自動的に作動可能状態或いは作動待機状態になるので、自車両が逸脱しそうになると前述したように種々の制動制御内容で逸脱回避のための制御が作動するようになる。
また、このように逸脱回避のためのシステムが作動可能状態になるが、その作動可能状態とされている時間(以下、作動時間という。)TF_Hを一定時間にする。具体的には、ハザードスイッチ31が操作されている時間に応じて作動時間TF_Hを設定する。
さらに、このように、逸脱回避のためのシステムを作動可能状態にした場合において、自車両が走行車線から逸脱する傾向があるときには、警報音出力部35により警報を鳴らしてから、逸脱回避用ヨー制御や逸脱回避用減速制御といった制動制御を行うようにする。さらにまた、そのような警報出力の出力タイミングを通常のものよりも早くする。具体的には、車線逸脱防止装置では、自車両が走行車線から逸脱する傾向がある場合に所定のタイミングで警報出力をしているが、その所定のタイミングを通常時に使用するものよりも早くする方向に変更する。
このようにすることで、逸脱回避のためのシステムを作動可能状態にした場合において、自車両が走行車線から逸脱する傾向があるときには、警報音出力部35から通常のタイミングよりも早く警報が鳴りはじめるようになり、その後、あるタイミングで逸脱回避用ヨー制御や逸脱回避用減速制御といった制動制御が作動するようになる。
次に効果を説明する。
前述したように、システム作動スイッチ32が運転者によりオフにされている場合でも、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にしている。これにより、自車両が逸脱する傾向にある場合に、それに応じた種々の制動制御内容で逸脱回避のための制御を作動させている。
これにより、逸脱回避のためのシステムがシステム作動スイッチ32によりオフにされている場合に、運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態である場合でも、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にすることで、自車両が逸脱傾向がある場合に、その逸脱を回避することができる。すなわち、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合を、運転者が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあると仮定して、この仮定の下で逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にすることで、自車両が逸脱傾向がある場合に、その逸脱を回避可能にしている。
また、高速道路等で渋滞路に入った場合、運転者は、ハザードスイッチ31をオンにして後続車にその渋滞状態を知らせる場合がある。この場合、運転者は後方に注視しがちになる。このような場合には、車両が車線を逸脱してしまう可能性が高くなる。このようなことから、システム作動スイッチ32が運転者によりオフにされている場合でも、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にしている。これにより、システム作動スイッチ32がオフにされている最中に、渋滞中で運転者が後続車にその渋滞状態を知らせるため後方に気をとられているような場合でも、自車両が走行車線を逸脱してしまうことを回避することができる。
また、前述したように、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にした場合の当該システムの作動時間TF_Hをハザードスイッチ31が操作されている時間に応じて設定している。これにより、逸脱回避のためのシステムの作動時間を適切にすることができる。例えば、運転者がシステム作動スイッチ32をオフにする場合とは、運転者自身による逸脱回避操作が可能な状態にあり、逸脱回避のための制御をむしろ煩わしく感じているような場合である。このようなことから、運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあることを理由に逸脱回避のためのシステムを作動可能状態にしたとしても、その作動時間TF_Hを一定時間に区切ることが望ましい。このようなことから、作動時間TF_Hをハザードスイッチ31が操作されている時間に応じて設定することで、逸脱回避のためのシステムを適切に作動可能状態にすることができる。
また、前述したように、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にした場合において、自車両が走行車線から逸脱する傾向があるときには、警報音出力部35により警報を鳴らしてから、逸脱回避用ヨー制御や逸脱回避用減速制御といった制動制御を行うようにしている。これにより、逸脱回避のためのシステムが自動的に作動可能状態になっていること、さらには、そのシステムが自車両が走行車線から逸脱する傾向にあることを検出したことを、自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にある運転者に知らせることができる。
また、前述したように、そのような警報音の出力タイミングを通常のものよりも早くしている。これにより、そのように自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にある運転者に、自車両が逸脱する傾向にあることを早い段階で知らせることができる。
次に第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態も、車両逸脱防止装置を備えた車両である(図1参照)。
前記第1の実施の形態では、ハザードスイッチ31のオン操作に基づいて、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にしているが、この第2の実施の形態では、他の装置等の操作状態も考慮して、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にする。具体的には、図1に示すように車両が備えているナビゲーション装置15、エアコン機器33及びオーディオ機器34の操作状態も考慮して、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にする。そして、前記第1の実施の形態と同様に、制駆動力コントロールユニット8が、この各種装置の運転者による操作状態を考慮して、逸脱を回避するための処理を行っている。例えば、各種装置の操作状態を検出するスイッチを設けており、制駆動力コントロールユニット8は、このスイッチの状態に基づいて各種装置の操作状態を検出する。図12及び図13はその具体的な処理手順を示す。
なお、処理手順は、前記第1の実施の形態の処理手順(前記図2)とほぼ同じであり、特に異なる部分について説明する。
すなわち、図12に示すステップS1で各種データを読み込む。ここで、制駆動力コントロールユニット8は、ナビゲーション装置15、エアコン機器33及びオーディオ機器34の運転者による操作状態(操作信号)も読み込む。例えば、前述したように、スイッチの状態に基づいてこれら各種装置の操作状態を読み込む。
続いてステップS2において、前記システム作動スイッチ32がオンになっているか否かを判定する。システム作動スイッチ32がオンになっている場合、ステップS5に進み、システム作動スイッチ32がオフになっている場合、ステップS40に進む。
ステップS40では、ハザードスイッチ31の操作状態に加えて、ナビゲーション装置15、エアコン機器33及びオーディオ機器34の操作状態も検出する。図13はその検出処理手順を示す。
先ずステップS41において、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっているか否かを判定する。ここで、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっている場合、図12に示すステップS4に進み、ハザードスイッチ31が所定時間T、オンになっていない場合、ステップS42に進む。
ステップS42では、エアコン機器33が運転者により操作されているか否かを判定する。ここで、エアコン機器33を運転者が操作している場合、図12に示すステップS4に進み、エアコン機器33を運転者が操作していない場合、ステップS43に進む。
ステップS43では、オーディオ機器34が運転者により操作されているか否かを判定する。ここで、オーディオ機器34を運転者が操作している場合、図12に示すステップS4に進み、オーディオ機器34を運転者が操作していない場合、ステップS44に進む。
ステップS44では、ナビゲーション装置15が運転者により操作されているか否かを判定する。ここで、ナビゲーション装置15を運転者が操作している場合、図12に示すステップS4に進み、ナビゲーション装置15を運転者が操作していない場合、前記ステップS1から再び処理を行う。
図12に示すステップS4では、システム作動スイッチ32を強制的にオン状態にする。そして、前記第1の実施の形態と同様に、ステップS5に進む。
そして、ステップS5〜ステップS12で、前記第1の実施の形態と同様に、車速の算出、走行環境の判定、逸脱傾向の判定、ドライバの意図の判定、制御方法の決定、目標ヨーモーメントの算出、逸脱回避用の減速度の算出及び各車輪の目標制動液圧の算出を行う。そして、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動流体圧指令値として制動流体圧制御部7に出力する。
以上のような処理により、システム作動スイッチ32がオフになっている場合でも、ハザードスイッチ31が所定時間Tだけオンになっている場合、逸脱回避のためのシステムが自動的に作動可能状態になる。また、システム作動スイッチ32がオフになっている場合でも、エアコン機器33を所定時間Tac運転者が操作している場合、逸脱回避のためのシステムが自動的に作動可能状態になる。さらに、システム作動スイッチ32がオフになっている場合でも、オーディオ機器34を所定時間Taud運転者が操作している場合、逸脱回避のためのシステムが自動的に作動可能状態になる。そして、システム作動スイッチ32がオフになっている場合でも、ナビゲーション装置15を所定時間Tnav運転者が操作している場合、逸脱回避のためのシステムが自動的に作動可能状態になる。
このように、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にすることで、自車両が逸脱しそうになると種々の制動制御内容で逸脱回避のための制御が作動するようになる。
ここで、このようにスイッチや装置の操作状態に基づいて逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にしているが、その作動時間は一定時間にする。具体的には、操作されたスイッチや装置に応じてその作動時間を設定する。ここで、ハザードスイッチ31がオンされた場合の作動時間をTF_Hとし、エアコン機器33が操作された場合の作動時間をTF_acとし、オーディオ機器34が操作された場合の作動時間をTF_audとし、ナビゲーション装置15が操作された場合の作動時間をTF_navとした場合、これら作動時間同士の関係を次のような関係にする。
F_nav>TF_aud>TF_ac=TF_H
一般的に、ハザードスイッチ31の操作時間及びエアコン32の操作時間、オーディオ機器34の操作時間、ナビゲーション装置15の操作時間の順番でその時間が長くなる。すなわち、操作に時間を要するほど、作動時間を長くしている。
また、作動時間は、ハザードスイッチ31をオンしている時間をそのままの値として用いたり、各種装置を操作している時間をそのままの値として用いたりする。或いは、そのようなオン時間或いは操作時間に対して多めに作動時間を設定してもよい。
次に第2の実施の形態の効果における効果を説明する。
前述したように、スイッチや装置それぞれの操作時間に対応して作動時間を設定することで、運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態に応じて、逸脱回避のためのシステムを適切に作動可能状態にすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、前記実施の形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前述の実施の形態では、逸脱を回避するためのヨーモーメントが車両に付与されるように制動制御(逸脱回避用ヨー制御)、逸脱を回避するために減速させるための制動制御(逸脱回避用減速制御)との組み合わせ方法、その作動順序、その制御量(ヨーモーメントの大きさ、減速度の大きさ)を具体的に説明した。しかし、これに限定されないことはいうまでもない。すなわち例えば、自車両が走行車線から逸脱する傾向がある場合、制動制御により当該自車両の逸脱を回避する車線逸脱防止装置であれば、本発明を適用することができる。
また、前述の実施の形態では、ハザードスイッチ31や各種装置の操作状態に基づいて運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあることを検出する場合について説明した。しかし、これに限定されないことはいうまでもない。例えば、運転者の車内での姿勢、動作或いは意識の状態、又は運転者の視界の状態を検出して、その検出結果に基づいて運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあることを検出するようにしてもよい。
また、前述の実施の形態では、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にした場合で、かつ自車両が走行車線から逸脱する傾向がある場合に、警報音出力部35から警報を鳴らしてから、逸脱回避用ヨー制御や逸脱回避用減速制御といった制動制御を行うことについて説明した。しかし、逸脱回避のためのシステムを自動的に作動可能状態にした場合で、かつ自車両が走行車線から逸脱する傾向がある場合には、警報音出力部35から警報を鳴らすことに留めるようにしてもよい。例えばこの場合には、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)は、マスタシリンダ液圧Pmf,Pmrだけを考慮した値になる。
また、前述の実施の形態では、警報出力の例として主に警報音出力部35から警報を鳴らす場合を説明した。しかし、これに限定されないことはいうまでもない。すなわち例えば、警報出力が警報表示或いはそれ以外でも運転者の知覚に訴えることできるようなものであればよい。
また、前述の実施の形態では、横変位X及びその変化量dxに基づいて逸脱予測時間Toutを算出している(前記(2)式参照)。しかし、逸脱予測時間Toutを他の手法により得るようにしてもよい。例えば、ヨー角φ、走行車線曲率β、ヨーレートφ´或いは操舵角δに基づいて逸脱予測時間Toutを得てもよい。
また、前述の実施の形態では、運転者の車線変更の意図を操舵角δやその操舵角の変化量Δδに基づいて得ている(前記ステップS8参照)。しかし、運転者の車線変更の意図を他の手法により得るようにしてもよい。例えば、操舵トルクに基づいて運転者の車線変更の意図を得てもよい。
また、前述の実施の形態では、横変位X及び変化量dxに基づいて目標ヨーモーメントMsを算出している(前記(3)式参照)。しかし、目標ヨーモーメントMsを他の手法により得るようにしてもよい。例えば、下記(13)式に示すように、ヨー角φ、横変位X及び走行車線曲率βに基づいて目標ヨーモーメントMsを算出してもよい。
Ms=K3・φ+K4・X+K5・β ・・・(13)
ここで、K3,K4,K5は車速Vに応じて変動するゲインである。
また、前述の実施の形態では、前輪用の目標制動液圧Pgfを具体的な式を用いて説明している(前記(4)式参照)。しかし、これに限定されるものではない。例えば、下記(14)式により前輪用の目標制動液圧Pgfを算出してもよい。
Pgf=Kgv・V+Kgφ・φ+Kgβ・β ・・・(14)
ここで、Kgφ,Kgβはそれぞれ、ヨー角φ及び走行車線曲率βに基づいて設定する、制動力を制動液圧に換算するための換算係数である。
また、前述の実施の形態では、逸脱回避用ヨー制御を実現するために、前輪及び後輪の目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを算出している(前記(7)式及び(8)式参照)。しかし、これに限定されるものではない。例えば、前輪の目標制動液圧差ΔPsfだけで逸脱回避用ヨー制御を実現してもよい。この場合、下記(15)式により前輪の目標制動液圧差ΔPsfを算出する。
△Psf=2・Kbf・Ms/T ・・・(15)
なお、前述の実施の形態の説明において、システム作動スイッチ32は、逸脱を回避するための制動制御の作動を運転者が指示するための逸脱回避制御指示手段を実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS3の処理は、運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあることを検出する運転者状態検出手段を実現しており、制駆動力コントロールユニット8のステップS2〜ステップS4の処理は、前記逸脱回避制御指示手段により前記逸脱を回避するための制動制御が非作動状態になっており、かつ前記運転者状態検出手段が運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態であることを検出した場合、前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にする逸脱回避制御手段を実現している。
本発明の車線逸脱防止装置を搭載した車両の第1の実施の形態を示す概略構成図である。 前記車線逸脱防止装置を構成する制駆動力コントロールユニットの処理内容を示すフローチャートである。 前記制駆動力コントロールユニットの走行環境判定の処理内容を示すフローチャートである。 片側3車線道路を走行している車両を示す図である。 前記片側3車線道路を車両が走行した場合に、各車線位置で車両が得る撮像画像を示す図である。 前記制駆動力コントロールユニットの逸脱傾向判定の処理内容を示すフローチャートである。 逸脱予測時間Toutの説明に使用した図である。 目標ヨーモーメントMsの算出に用いるゲインK1,K2の特性を示す特性図である。 目標制動液圧Pgfの算出に用いる換算係数Kgv,Kgxの特性を示す特性図である。 第2のケースのときの制動制御方法の説明に使用した図である。 第3のケースのときの制動制御方法の説明に使用した図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するものであり、制駆動力コントロールユニットの処理内容を示すフローチャートである。 前記第2の実施の形態における制駆動力コントロールユニットの処理中の装置操作検出の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
6FL〜6RR ホイールシリンダ
7 制動流体圧制御部
8 制駆動力コントロールユニット
9 エンジン
12 駆動トルクコントロールユニット
13 撮像部
15 ナビゲーション装置
17 マスタシリンダ圧センサ
18 アクセル開度センサ
19 操舵角センサ
22FL〜22RR 車輪速度センサ
31 ハザードスイッチ
32 システム作動スイッチ
33 エアコン機器
34 オーディオ機器
35 警報音出力部

Claims (7)

  1. 自車両が走行車線から逸脱する傾向がある場合、制動制御により当該自車両の逸脱を回避する車線逸脱防止装置において、
    前記逸脱を回避するための制動制御の作動を運転者が指示するための逸脱回避制御指示手段と、
    運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあることを検出する運転者状態検出手段と、
    前記逸脱回避制御指示手段により前記逸脱を回避するための制動制御が非作動状態になっており、かつ前記運転者状態検出手段が運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態であることを検出した場合、前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にする逸脱回避制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車線逸脱防止装置。
  2. 前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にした場合において、自車両が走行車線から逸脱する傾向があるとき、警報出力をしてから、自車両の逸脱を回避するための制動制御を行うことを特徴とする請求項1記載の車線逸脱防止装置。
  3. 自車両が走行車線から逸脱する傾向がある場合に所定のタイミングで前記警報出力をしており、
    前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にした場合には、前記所定のタイミングを早くする方向に変更することを特徴とする請求項2記載の車線逸脱防止装置。
  4. 前記運転者状態検出手段は、運転操作に関係のない装置を運転者が操作している場合に、前記運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあると検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車線逸脱防止装置。
  5. 前記自車両に搭載されている装置であって、運転操作に関係のない装置の運転者による操作時間に基づいて、前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にする時間を決定することを特徴とする請求項4記載の車線逸脱防止装置。
  6. 前記操作時間が長くなるほど、前記逸脱を回避するための制動制御を作動可能状態にする時間を長くすることを特徴とする請求項5記載の車線逸脱防止装置。
  7. 前記運転者状態検出手段は、前記自車両に搭載されている装置であって、運転操作に関係のない装置がハザードスイッチに係る装置であって、そのハザードスイッチを運転者が操作している場合、前記運転者の状態が自車両が逸脱する傾向を認識できない状態にあると検出することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の車線逸脱防止装置。
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