JP2014034316A - 制動状態報知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制動操作を行ったときに、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかについて報知することができる車両用制動状態報知装置を提供する。
【解決手段】制動状態を評価すると共に、その評価結果を音声や表示によって運転者に報知し、運転者に対してブレーキングに対するアドバイスを行うことで制動支援を行う。これにより、運転者は、その制動支援の内容に基づいて今回の制動の良し悪しを把握したり、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかというより良い制動操作を学習することができる。したがって、運転者の制動操作の上達を支援することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、運転者の制動操作による車両の制動状態を検出し、その検出結果を運転者に報知する車両用制動状態報知装置に関するものである。
従来、特許文献1において、運転者の制動操作がエネルギー効率を向上させる操作であったか否かを判断することが容易になる回生制動状態報知装置が開示されている。この装置では、実際に発生した回生制動力に加えて、回生可能な制動力の最大値やブレーキ操作量に基づいて定まる理想回生制動動力と実回生制動動力との差を同一の棒グラフ(回生インジケータ)に示すようにしている。これにより、運転者の制動操作がエネルギー効率を向上させる操作であったか否か、つまり、どの程度ブレーキ操作が急過ぎたのかを認識できるようにしている。
また、特許文献2において、運転者の制動操作の癖を矯正する目的で、複数回の制動操作に基づいて運転者の癖を見つけ、制動モデルから乖離していた場合、運転者に通知するという制動操作矯正装置が開示されている。
特開2009−189074号公報 特開2006−298032号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、運転初心者や運転不得手者に対して、制動操作を行ったときに、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかについて具体的に報知することはできない。
また、特許文献2に記載の装置では、制動操作に癖が無く、毎回制動操作がばらつく運転不得手者には、何ら警告・アドバイスが為されず、制動を上達させる効果が得られない。したがって、上記特許文献1に記載の装置と同様、制動操作を行ったときに、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかについて具体的に報知することはできない。
本発明は上記点に鑑みて、制動操作を行ったときに、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかについて報知することができる車両用制動状態報知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、制動開始判定手段(200)にて車両が制動開始したことを判定したのち、制動状態記憶手段(300)にて車両の制動状態を記憶し、記憶された制動状態に基づいて、制動状態評価手段(500)にて制動状態を評価し、さらに、この制動状態評価手段での評価結果に基づいて、制動状態報知手段(600)によって制動状態を報知することで制動支援を行う。そして、車両が停止したことを判定する停止判定手段(400)を備え、制動状態評価手段にて、制動開始から車両の停止までの間の制動状態を評価し、制動状態報知手段は、車両の停止後に前記制動状態の報知を行うことを特徴としている。
このように、制動開始から車両の停止までの間の制動状態を評価すると共に、その評価結果を運転者に報知し、運転者に対してブレーキングに対するアドバイスを行うことで制動支援を行うようにしている。これにより、運転者は、その制動支援の内容に基づいて今回の制動の良し悪しを把握したり、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかというより良い制動操作を学習することができる。したがって、運転者の制動操作の上達を支援することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる車両用制動状態報知装置のブロック構成を示した図である。 ブレーキECU1が実行する制動状態報知処理の全体を示したフローチャートである。 制動状態演算処理の詳細を示したフローチャートである。 図3−1に続く制動状態演算処理の詳細を示したフローチャートである。 図3−2に続く制動状態演算処理の詳細を示したフローチャートである。 図3−3に続く制動状態演算処理の詳細を示したフローチャートである。 制動状態報知処理の詳細を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態にかかる車両用制動状態報知装置は、ブレーキ制御用の電子制御装置(以下、ブレーキECUという)1とナビゲーションシステムに備えられた電子制御装置(以下、ナビECUという)2とによる各種制御に基づいて制動状態報知を行う。
ブレーキECU1は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに基づいてブレーキアクチュエータ3を制御することで制動装置4にて発生させられる制動力を制御する。
ブレーキアクチュエータ3は、制動装置4に備えられる後述するホイールシリンダ(以下、W/Cという)に発生させられるW/C圧を調整するためのブレーキ液圧回路を構成するものである。具体的には、ブレーキアクチュエータ3は、金属製のハウジングに対してブレーキ液圧の制御を行うための複数の配管を形成し、各種電磁弁やポンプをハウジング内に形成された配管に接続すると共に、ポンプ駆動用のモータをハウジングに固定することで構成される。このような構成により、運転者のブレーキ操作に基づいてブレーキ液圧を発生させる図示しないマスタシリンダ(以下、M/Cという)と制動装置4内のW/Cとの間のブレーキ液圧回路を形成している。そして、ブレーキECU1が各種電磁弁を駆動したり、モータを駆動してポンプを作動させることで、ブレーキ液圧回路内のブレーキ液圧を制御し、W/C圧の調整を行っている。
制動装置4は、摩擦によって制動力を発生させる機構であり、ディスクブレーキなどで構成される。制動装置4がディスクブレーキで構成される場合、制動装置4は、キャリパ内に備えられたW/CにW/C圧が発生させられることでW/C内のピストンが移動させられ、このピストンと共にブレーキパッドが移動させられる構成とされる。そして、W/C圧が増圧されると、ピストンと共にブレーキパッドがブレーキディスク側に移動させられ、ブレーキディスクに押圧させられることで摩擦による制動力を発生させる。
なお、これらブレーキアクチュエータ3および制動装置4の構造については、周知であるため、ここでは詳細説明については省略する。
ナビECU2も、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに基づいてナビゲーションシステムにかかわる各種制御を行っている。例えば、ナビECU2は、図示しないハードディスクやメモリもしくはDVD−ROMなどの記憶媒体に記憶してある道路情報に基づいてディスプレイなどの表示装置5に道路表示を行ったり、スピーカ6を通じて設定された目的地への経路案内を音声にて行わせる制御を行う。
このように、基本的には、ブレーキECU1は車両の制動力の制御を行っており、ナビECU2はナビゲーションシステムにかかわる各種制御を行っている。これに対し、本実施形態では、それに加えてブレーキECU1にて制動状態の評価を行うと共に、ブレーキECU1からその評価結果をナビECU2に伝え、ナビECU2にて表示装置5やスピーカ6を用いて、運転者にその評価結果を報知する制動状態報知を行うようにしている。また、ナビECU2は記憶媒体から道路情報を読み出して停止線位置情報や車両位置情報をブレーキECU1に伝え、ブレーキECU1はその停止線位置情報や車両位置情報を利用して制動状態の評価の一つである停止位置評価を行っている。この制動状態の評価方法については後で詳細に説明する。
また、車両用制動状態報知装置には、ブレーキECU1への信号入力を行う各部として、制動状態報知選択スイッチ7、前後方向加速度センサ(以下、Gセンサという)8、ブレーキスイッチ9、車速信号入力部10が備えられている。
制動状態報知選択スイッチ7は、運転者が制動状態の評価を行うことを望むか否かを選択するためのスイッチである。制動状態報知選択スイッチ7が押下されたときには、その旨を示す信号がブレーキECU1に入力され、ブレーキECU1で制動状態の評価が行われて、表示装置5やスピーカ6を通じて運転者に評価結果が報知される。
Gセンサ8は、車両の前後方向の加速度に応じた検出信号をブレーキECU1に入力する。ブレーキECU1は、このGセンサ8からの検出信号に基づいて、車両に発生している前後方向の加速度を演算し、後述する制動開始時評価、停止時評価、制動中評価およびブレーキ開始タイミング評価などを行っている。
ブレーキスイッチ9は、運転者がブレーキペダルなどのブレーキ操作部材を操作したときに押されるスイッチである。ブレーキスイッチ9が押されると、その旨の信号がブレーキECU1に入力されることでブレーキECU1にて制動開始の判定が行えるようにしている。
車速信号入力部10は、例えば車速センサや図示しないメータECU等の車速信号を取り扱っている装置から車速信号をブレーキECU1に入力する。ブレーキECU1は、この車速信号入力部10から入力される車速信号に基づいて、車両停止の判定を行っている。車両停止の判定については、Gセンサ8の検出結果に基づいて行うことも可能であるが、ここでは車速信号に基づいて行っている。
続いて、上記のように構成された車両用制動状態報知装置の作動について、図2〜図5に示す各種処理のフローチャートを参照して説明する。
車両用制動状態報知装置は、ブレーキECU1が図2〜図5に示した各種処理のフローチャートを所定の制御周期毎に実行することにより作動する。
まず、図2のステップ100では、制動状態報知選択スイッチ入力を行う。つまり、制動状態報知選択スイッチ7が押下されているか否かの情報を入力する。この情報に基づいて、制動状態報知選択スイッチ7が押下されていて、運転者が制動状態の評価を行うことを自ら望む場合であるか否かが把握できるようにしている。
そして、ステップ200に進み、制動開始したか否かを判定する。本実施形態の場合、ブレーキ操作に基づいてブレーキスイッチ9が押されたときに制動開始と判定するようにしている。ここで制動開始と判定されたときに、制動状態の評価を行うために、ステップ300に進んで制動開始からの制動状態を記憶する。具体的には、Gセンサ8の検出信号や車速信号入力部10から入力される車速信号に基づいて、前後方向の加速度や車速のデータを記憶する。そして、ステップ400に進み、車速信号に基づいて検出された車速が0になって車両停止と判定されるまで、ステップ300の処理を繰り返し、制動開始からの前後方向の加速度や車速のデータを蓄積していく。
その後、ステップ400で肯定判定されると、ナビECU2から停止線位置情報および車両位置情報を取得し、ステップ500に進んで制動状態演算処理を実行する。この制動状態演算処理の詳細について図3−1〜図3−4を参照して説明する。
制動状態演算処理では、図2のステップ300で記憶した制動開始からの前後方向の加速度や車速のデータやステップ400で取得した停止線位置情報および車両位置情報に基づいて制動状態の評価を行う。
まず、図3−1のステップ505〜524では、制動開始時評価、すなわち制動開始時のブレーキ操作量(例えばブレーキペダルの踏み込み方)の評価を行う。ステップ505では、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間(経過時間)が第1時間レベル1しきい値KTGS1を超えているか否かを判定する。減速度しきい値KGSとは、車両停止を行う際に通常発生させられる減速度と想定される基準値である。第1時間レベル1しきい値KTGS1とは、制動開始から減速度しきい値KGSに到達するまでの時間が長いと想定される値に設定される判定値である。このため、本ステップで肯定判定される場合には、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が長く、制動開始時のブレーキ操作量が小さいと言える。また、否定判定される場合には、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が適切もしくは短く、制動開始時のブレーキ操作量が小さくはないと言える。したがって、本ステップで肯定判定されれば、制動開始時評価が“緩”、つまり制動開始時のブレーキの利きが緩やかであることから、ステップ510〜514に進んでどの程度緩やかであるかを示す緩レベルを判定する。
まず、ステップ510では、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が第1時間レベル1しきい値KTGS1よりも大きな第1時間レベル2しきい値KTGS2を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ511に進んで緩やかの度合いが比較的低いことを示す“緩レベル1”を設定する。また、ステップ510で肯定判定された場合にはステップ512に進み、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が第1時間レベル2しきい値KTGS2よりも大きな第1時間レベル3しきい値KTGS3を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ513に進んで緩やかの度合いが中程度であることを示す“緩レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ514に進んで緩やかの度合いが比較的大きいことを示す“緩レベル3”を設定する。
一方、ステップ505で否定判定されればステップ515に進む。ステップ515では、今度は制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が第2時間レベル1しきい値KTGR1よりも短いか否かを判定する。ここでの減速度しきい値KGSは、ステップ505と同様の意味である。第2時間レベル1しきい値KTGR1とは、制動開始から減速度しきい値KGSに到達するまでの時間が短いと想定される値に設定される判定値であり、上記第1時間レベル1しきい値KTGS1よりも短時間に設定される。このため、本ステップで肯定判定される場合には、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が短く、制動開始時のブレーキ操作量が大きいと言える。また、否定判定される場合には、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が適切で、制動開始時のブレーキ操作量も適切と言える。したがって、本ステップで否定判定されれば、ステップ516に進んで制動開始時評価が良好であることを示す“良”を設定する。また、本ステップで肯定判定されれば、制動開始時評価が“急”、つまり制動開始時のブレーキの利きが急であることから、ステップ520〜524に進んでどの程度急であるかを示す急レベルを判定する。
まず、ステップ520では、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が第2時間レベル1しきい値KTGR1よりも小さな第2時間レベル2しきい値KTGR2より短時間か否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ521に進んで急の度合いが比較的低いことを示す“急レベル1”を設定する。また、ステップ520で肯定判定された場合にはステップ522に進み、制動開始から減速度しきい値KGS到達までの時間が第2時間レベル2しきい値KTGR2よりも小さな第2時間レベル3しきい値KTGR3より短時間か否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ523に進んで急の度合いが中程度であることを示す“急レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ524に進んで急の度合いが比較的大きいことを示す“急レベル3”を設定する。
そして、図3−2のステップ525に進む。ステップ525〜534では、停止時評価、すなわち停止時の揺れ戻しに対する評価を行う。ステップ525では、停止直前の減速度変動が停止時減速度変化レベル1しきい値KDGST1以上であるか否かを判定する。この判定は、記憶してある前後方向の減速度の変動を演算することによって行っている。例えば、停止直前の所定期間中における減速度の最大値と最小値の差が停止時減速度変化レベル1しきい値KDGST1以上であるか否かを判定するようにしている。本ステップで否定判定されれば、ステップ526に進んで停止時評価が良好であることを示す“良”を設定する。また、本ステップで肯定判定されれば、停止の仕方が揺れ戻しが大きくなるような状態であり、停止時評価が“急”であることから、ステップ530〜534に進み、停止時評価としてどの程度急であるかを示す急レベルを判定する。
まず、ステップ530では、停止直前の減速度変動が停止時減速度変化レベル1しきい値KDGST1よりも大きな停止時減速度変化レベル2しきい値KDGST2を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ531に進んで急の度合いが比較的低いことを示す“急レベル1”を設定する。また、ステップ530で肯定判定された場合にはステップ532に進み、停止直前の減速度変動が停止時減速度変化レベル2しきい値KDGST2よりも大きな停止時減速度変化レベル3しきい値KDGST3を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ533に進んで急の度合いが中程度であることを示す“急レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ534に進んで急の度合いが比較的大きいことを示す“急レベル3”を設定する。
そして、ステップ535に進む。ステップ535〜544では、制動中評価、すなわち制動中におけるブレーキの安定性の評価を行う。ステップ535では、制動中の減速度変動が制動中減速度レベル1しきい値KDGBK1を超えているか否かを判定する。この判定も、記憶してある前後方向の減速度の変動を演算することによって行っている。例えば、制動開始から所定時間後より車両停止の所定時間前までの期間中における減速度の最大値と最小値の差が制動中減速度レベル1しきい値KDGBK1を超えているか否かを判定するようにしている。本ステップで否定判定されれば、ステップ536に進んで制動中評価が良好であることを示す“良”を設定する。また、本ステップで肯定判定されれば、ブレーキ操作量の変動が大きく一定ではない“変動状態”であることから、ステップ540〜544に進み、制動中評価としてどの程度変動が大きいかを示す変動レベルを判定する。
まず、ステップ540では、制動中の減速度変動が制動中減速度レベル1しきい値KDGBK1よりも大きな制動中減速度レベル2しきい値KDGBK2を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ541に進んで変動の度合いが比較的低いことを示す“変動レベル1”を設定する。また、ステップ540で肯定判定された場合にはステップ542に進み、制動中の減速度変動が制動中減速度レベル2しきい値KDGBK2よりも大きな制動中減速度レベル3しきい値KDGBK3を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ543に進んで変動の度合いが中程度であることを示す“変動レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ544に進んで変動の度合いが比較的大きいことを示す“変動レベル3”を設定する。
そして、図3−3のステップ545に進む。ステップ545〜564では、停止位置評価、すなわち車両の停止位置が適切な場所であるか否か、具体的には、停止線に届かずに手前過ぎたり停止線を越えていないかの評価を行う。ステップ545では、停止線から停止位置までの距離が停止位置前レベル1しきい値KLF1を超えているか否かを判定する。停止線から停止位置までの距離は、ナビECU2から取得した停止線位置情報および車両位置情報より演算しており、本実施形態の場合には車両が停止線に届かずに手前で停止したときを正の値、停止線を越えて停止したときを負の値として演算している。停止位置前レベル1しきい値KLF1とは、車両が停止線よりも手前で停止して停止線まで届いていない場合を想定した基準値であり、正の値に設定されている。このため、本ステップで肯定判定される場合には、停止位置が停止線に対して届いておらず手前過ぎる状態と言え、否定判定される場合には、停止位置が適切な場所もしくは停止線を超えてしまって前過ぎる状態であると言える。したがって、本ステップで肯定判定されれば、停止位置評価が“前”、つまり停止位置が手前過ぎる状態であることから、ステップ550に進んでどの程度手前であるかを示す前レベルを判定する。また、本ステップで否定判定されればステップ555に進む。なお、ナビECU2から停止線情報や現在位置情報から取得できない場合も想定されるが、その場合には停止位置評価を行わないようにする。
まず、ステップ550では、停止線から停止位置までの距離が停止位置前レベル1しきい値KLF1よりも大きな停止位置前レベル2しきい値KLF2を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ551に進んで手前過ぎの度合いが比較的低いことを示す“前レベル1”を設定する。また、ステップ550で肯定判定された場合にはステップ552に進み、停止線から停止位置までの距離が停止位置前レベル2しきい値KLF2よりも大きな停止位置前レベル2しきい値KLF3を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ553に進んで手前過ぎの度合いが中程度であることを示す“前レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ554に進んで手前過ぎの度合いが比較的大きいことを示す“前レベル3”を設定する。
一方、ステップ545で否定判定されればステップ555に進む。ステップ555では、今度は停止線から停止位置までの距離が停止位置超レベル1しきい値KLO1未満であるか否かを判定する。ここでの停止線から停止位置までの距離は、ステップ545と同様である。停止位置超レベル1しきい値KLO1とは、車両が停止線を越えて停止した場合を想定した基準値であり、負の値に設定されている。このため、本ステップで肯定判定される場合には、停止位置が停止線を越え過ぎている状態と言え、否定判定される場合には、停止位置が適切な場所であると言える。したがって、本ステップで否定判定されれば、ステップ556に進んで停止位置評価が良好であることを示す“良”を設定する。また、本ステップで肯定判定されれば、停止位置評価が“超”、つまり停止位置を越え過ぎている状態であることから、ステップ560に進んでどの程度越えているかを示す超レベルを判定する。
まず、ステップ560では、停止線から停止位置までの距離が停止位置超レベル1しきい値KLO1よりも小さな停止位置超レベル2しきい値KLO2を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ561に進んで越え過ぎの度合いが比較的低いことを示す“超レベル1”を設定する。また、ステップ560で肯定判定された場合にはステップ562に進み、停止線から停止位置までの距離が停止位置超レベル2しきい値KLO2よりも小さな停止位置超レベル3しきい値KLO3を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ563に進んで越え過ぎの度合いが中程度であることを示す“超レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ564に進んで越え過ぎの度合いが比較的大きいことを示す“超レベル3”を設定する。
そして、図3−4のステップ565に進む。ステップ565〜584では、ブレーキ開始タイミング評価、すなわちブレーキ開始タイミングが適切であるか否か、具体的には、ブレーキ開始タイミングが遅すぎたり早すぎたりしていないかの評価を行う。ステップ565では、平均減速度が第1減速度レベル1しきい値KGAVH1を超えているか否かを判定する。平均減速度とは、制動開始から停止までの全期間中における減速度の平均値を意味している。第1減速度レベル1しきい値KGAVH1とは、制動中に発生させている減速度が相対的に大きく急ブレーキになっていて、ブレーキ開始タイミングが遅く、もっと早めた方が良いと想定される基準値である。このため、本ステップで肯定判定される場合には、ブレーキ開始タイミングが遅いと言え、否定判定される場合には、ブレーキ開始タイミングが適切もしくは早い状態であると言える。したがって、本ステップで肯定判定されれば、ブレーキ開始タイミング評価が“遅”であることから、ステップ570〜574に進み、ブレーキ開始タイミングがどの程度遅い状態であるかを示す遅レベルを判定する。また、本ステップで否定判定されればステップ575に進む。
まず、ステップ570では、平均減速度が第1減速度レベル1しきい値KGAVH1よりも大きな第1減速度レベル2しきい値KGAVH2を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ571に進んで遅過ぎの度合いが比較的低いことを示す“遅レベル1”を設定する。また、ステップ570で肯定判定された場合にはステップ572に進み、平均減速度が第1減速度レベル2しきい値KGAVH2よりも大きな第1減速度レベル3しきい値KGAVH3を超えているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ573に進んで遅過ぎの度合いが中程度であることを示す“遅レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ574に進んで遅過ぎの度合いが比較的大きいことを示す“遅レベル3”を設定する。
一方、ステップ565で否定判定されればステップ575に進む。ステップ575では、今度は平均減速度が第2減速度レベル1しきい値KGAVL1未満であるか否かを判定する。ここでの平均減速度は、ステップ565と同様である。第2減速度レベル1しきい値KGAVL1とは、制動中に発生させている減速度が相対的に小さく緩ブレーキになっていて、ブレーキ開始タイミングが早く、もっと遅めた方が良いと想定される基準値である。このため、本ステップで肯定判定される場合には、ブレーキ開始タイミングが早いと言え、否定判定される場合には、ブレーキ開始タイミングが適切であると言える。したがって、本ステップで否定判定されれば、ステップ576に進んでブレーキ開始タイミング評価が良好であることを示す“良”を設定する。また、本ステップで肯定判定されれば、ブレーキ開始タイミング評価が“早”、つまりブレーキ開始タイミングが早過ぎる状態であることから、ステップ580に進んでどの程度早いかを示す早レベルを判定する。
まず、ステップ580では、平均減速度が第2減速度レベル1しきい値KGAVL1よりも小さな第2減速度レベル2しきい値KGAVL2未満であるか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ581に進んで早過ぎの度合いが比較的低いことを示す“早レベル1”を設定する。また、ステップ580で肯定判定された場合にはステップ582に進み、平均減速度が第2減速度レベル2しきい値KGAVL2よりも小さな第2減速度レベル3しきい値KGAVL3未満であるか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、ステップ583に進んで早過ぎの度合いが中程度であることを示す“早レベル2”を設定する。また、肯定判定された場合には、ステップ584に進んで早過ぎの度合いが比較的大きいことを示す“早レベル3”を設定する。
以上のようにして、制動状態演算処理が終了すると、図2のステップ600に進んで制動状態報知処理を実行する。この制動状態報知処理の詳細について図4を参照して説明する。
制動状態報知処理では、上記制動状態演算処理によって実行された各種制動状態の評価の結果を運転者に報知する処理を行う。この処理は、ブレーキECU1がその評価結果を示すデータをナビECU2に対して伝えることによって行われ、ナビECU2が表示装置5によるディスプレイ表示やスピーカ6を通じて音声案内を行うことで運転者に評価結果を報知する。そして、運転者に対してどのようなブレーキングを行うのが適切であったか、つまりブレーキングに対するアドバイスを行う報知内容とすることで、運転者への制動支援を行うようにしている。
具体的には、まず、図4のステップ601において、制動状態報知選択スイッチ入力ありか否かを判定する。この処理は、図2のステップ100の入力結果に基づいて判定される。そして、ステップ601で肯定判定されれば、運転者が自ら制動状態の評価を行うことを望む場合であり、否定判定されれば運転者が自らは制動状態の評価を行うことを望んでいない場合である。
したがって、ステップ601で肯定判定された場合には評価に基づく報知が行われるようにステップ605に進み、否定判定された場合には、ステップ602、603において、運転者が望んでいなくても制動状態の評価を行うべき状況であるか否かを判定する。すなわち、ステップ602では、レベル2以上の評価結果が2個以上あるか否か、ステップ603では、レベル3以上の評価結果があるか否かを判定する。レベル2、3とは、“緩レベル2”や“急レベル2”のように各評価における評価結果のレベルを意味している。このように、高いレベルが設定されている場合には、運転者が望んでいなくても制動状態の評価を行うべき状況であると判定している。ここで、ステップ602、603のいずれか一方でも肯定判定された場合にもステップ605に進む。
ステップ605では、車両停止中であるか否かを判定する。この判定は、車速信号に基づいて検出された車速が0になっているか否かに基づいて行われる。ここで否定判定された場合にはステップ610に進んで報知を中止して処理を終了し、肯定判定された場合にステップ615以降の処理を実行する。
ステップ615では、車両停止タイミングであるか否かを判定する。停止タイミングであることは、車速信号に基づいて検出された車速が発生していた状態から0に切り替わったタイミング等によって判定している。ここで肯定判定されるとステップ620に進んで音声報知処理を実行し、ナビECU1に対して評価結果を伝え、その評価結果に基づく音声報知、すなわち評価結果に基づく制動支援を音声案内によって行わせる。
例えば、制動開始時評価が“急”、つまり急レベル1〜急レベル3に設定されている場合には、制動開始時のブレーキ操作量を小さくすることを指示すべく、「踏み始めるタイミングを早めて、ゆっくり踏み込んでください」と音声案内を行う。制動開始時評価が“緩”、つまり緩レベル1〜緩レベル3に設定されている場合には、制動開始時のブレーキ操作量を大きくすることを指示すべく、「踏み始めるタイミングを遅らせて、すばやく踏み込んでください」と音声案内を行う。これにより、運転者は、どの程度の制動開始タイミングとして、どの程度のブレーキ操作量とすれば良かったかというより良い制動操作を学習することが可能となる。
なお、上記の制動状態演算処理では、制動開始時評価を多段階にレベル分けしていることから、報知内容についても多段階の程度に分けて行うようにすることもできる。その場合、音声案内を「踏み始めるタイミングを“もう少し”早めて、ゆっくり踏み込んでください」や「踏み始めるタイミングを“もう少し”遅らせて、すばやく踏み込んでください」などのように、程度に合せて行うようにすることもできる。
また、停止時評価が“急”、つまり急レベル1〜急レベル3に設定されている場合には、「早めにブレーキを抜いてください」と音声案内を行う。これにより、運転者は、停止直前にどの程度ブレーキを緩めれば良かったかというより良い制動操作を学習することが可能となる。
なお、この場合にも、上記の制動状態演算処理では、停止時評価を多段階にレベル分けしていることから、報知内容についても多段階の程度に分けて行うようにすることもできる。その場合、音声案内を「“もう少し”早めにブレーキを抜いてください」などのように、程度に合せて行うようにすることもできる。
また、制動中評価が“変動状態”、つまり変動レベル1〜変動レベル3に設定されている場合には、ブレーキ操作量を一定にさせることを指示すべく、「一定にブレーキを踏んでください」と音声案内を行う。これにより、運転者は、制動中のブレーキ操作量の変動が大きかったことを把握して、よりブレーキ操作量の変動が小さいより良い制動操作を学習することが可能となる。
なお、この場合にも、上記の制動状態演算処理では、制動中評価を多段階にレベル分けしていることから、報知内容についても多段階の程度に分けて行うようにすることもできる。その場合、音声案内を「“もう少し”一定にブレーキを踏んでください」などのように、程度に合せて行うようにすることもできる。
また、停止位置評価が“前”、つまり停止位置前レベル1〜停止位置前レベル3に設定されている場合やブレーキ開始タイミング評価が“早”、つまり早レベル1〜早レベル3に設定されている場合には、制動開始タイミングを遅らせることを指示すべく、「ブレーキを踏み始めるタイミングを遅らせてください」と音声案内を行う。また、停止位置評価が“超”、つまり超レベル1〜超レベル3に設定されている場合やブレーキ開始タイミング評価が“遅”、つまり遅レベル1〜遅レベル3に設定されている場合には、制動開始タイミングを早めることを指示すべく、「ブレーキを踏み始めるタイミングを早くしてください」と音声案内を行う。これにより、運転者は、停止位置もしくはブレーキ開始タイミングが適切ではなかったことを把握し、どのタイミングでブレーキ操作を開始すれば良かったかというより良い制動操作を学習することが可能となる。
なお、この場合にも、上記の制動状態演算処理では、停止位置評価を多段階にレベル分けしていることから、報知内容についても多段階の程度に分けて行うようにすることもできる。同様に、ブレーキ開始タイミング評価を多段階にレベル分けしていることから、報知内容についても多段階の程度に分けて行うようにすることもできる。それらの場合にも、音声案内を「“もう少し”ブレーキを踏み始めるタイミングを遅らせてください」や「“もう少し”ブレーキを踏み始めるタイミングを早くしてください」などのように、程度に合せて行うようにすることもできる。
そして、全ての評価「良」の場合には、「全ての操作がいいよ」等の報知を行うことで、運転者は今回のように制動操作を行えば良いことを理解し、次回も今回のような制動操作を行うようにすることで、制動操作の上達が出来るようになる。
また、全てが「良」でなく、一部の評価のみが「良」場合にも、「良」操作を報知することで、運転者は、「良」評価に関しては、次回も今回のような制動操作を心がけることができ制動操作の上達が出来るようになる。
このようにして、音声案内が終了すると、ステップ625に進んで表示報知処理を実行し、ナビECU1に対して評価結果に基づく表示報知、すなわち評価結果に基づく制動支援を表示によって行わせる。
例えば、表示装置5のディスプレイに横軸を時間、縦軸を減速度として、時間−減速度のタイミングチャートをグラフ表示する。具体的には、今回の制動開始から車両停止までの減速度と基準減速度を比較して表示する。また、制動中評価において“変動大”であった場合には、その旨を音声報知しているが、その音声報知の根拠となる減速度変化の場所をグラフ内に表示する。これにより、運転者は表示装置5による表示報知に基づいて、制動時のより良い減速度を理解することができ、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかについて知ることが可能となる。
このようにして制動状態報知処理が完了し、本実施形態にかかる車両用制動状態報知装置による作動が終了する。なお、上記ステップ615において、車両停止タイミングであることを判定し、車両停止タイミングのときにのみ音声報知処理が実行されるようにしたが、これは音声報知に或る程度時間が掛かるためと、音声報知が繰り返される煩わしさを無くすためである。音声案内を繰り返すのであれば、音声報知に掛かる時間を加味して、例えば所定時間毎にステップ620の音声報知が実行されるようにすれば良い。
以上説明したように、本実施形態の車両用制動状態報知装置では、制動状態を評価すると共に、その評価結果を音声や表示によって運転者に報知し、運転者に対してブレーキングに対するアドバイスを行うことで制動支援を行うようにしている。これにより、運転者は、その制動支援の内容に基づいて今回の制動の良し悪しを把握したり、実際にどのような制動操作を行えば良かったのかというより良い制動操作を学習することができる。したがって、運転者の制動操作の上達を支援することが可能となる。
このような制動操作の上達を支援するには、助手席に熟練運転者が同乗してその都度制動状態に対して指摘を行うことが最適であるが、実際にはそのようなことは容易ではなく、自身のドライビングの経験だけでは制動操作の上達がなかなか図れないのが実状である。このため、本実施形態の車両用制動状態報知装置により、助手席に熟練運転者が同乗していなくても、より適切に制動操作の上達を図ることを可能にすることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、制動状態の評価の報知を制動状態報知選択スイッチ7が押下されているときだけでなく、制動状態報知選択スイッチ7が押下されていないときにも制動状態演算処理を行うようにしておき、制動状態の評価が悪いときに運転者に対して警告するという形態とした。例えば、制動状態演算処理において、制動開始時評価、停止時評価、制動中評価およびブレーキ開始タイミング評価、停止位置評価のいずれか1つもしくは複数において、適切ではない評価結果が高いレベルで設定された場合に、運転者への報知を行うようにするようにした。しかしながら、制動状態の評価の報知を制動状態報知選択スイッチ7が押下されているときにのみ行うようにしても良い。勿論、制動状態報知選択スイッチ7が押下されている場合であっても、制動状態の評価が悪いときにのみ運転者に対して報知するという形態を適用しても良い。
また、上記実施形態では、音声報知や表示報知の一例を挙げたが、他の報知とすることもできる。例えば、ブレーキを踏み始めるタイミングについては、停止位置と基準減速度より、制動開始位置が何メートルずれているか、もしくは、制動開始タイミングが何秒ずれているかを知らせることも可能である。また、停止時評価の結果として揺れ戻しが大きいときにブレーキを抜くタイミング、つまりブレーキ戻し操作タイミングを早くすること報知したが、ブレーキを抜く量、つまりブレーキ操作量を大きくすることを報知するようにしても良い。また、音声報知や表示報知について、両方の報知を行う必要はなく、少なくとも1つの報知を行えば良い。同様に、音声報知や表示報知の例として様々な例を挙げたが、そのすべてを行う必要はなく、少なくとも1つの報知を行えば良い。
また、上記実施形態では、ブレーキECU1がナビECU2から停止線位置情報や車両位置情報を取得することで、車両の停止線までの距離を求めるようにしているが、車載カメラなどを用いて求めることもできる。
また、上記実施形態では、車両停止後に制動状態を演算して制動状態報知を行うようにしたが、制動中に制動状態を演算し、評価結果を報知しても良い。この場合、表示装置5による表示報知を行うと、運転者が運転中に視線を前方からずらさなければならなくなるため、スピーカ6からの音声報知のみにすると良い。このような形態で制動状態報知を行う場合、車両停止前の状態であるため、制動状態演算処理では制動開始時評価、制動中評価、ブレーキ開始タイミング評価など、限定的な評価のみの報知とすればよい。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。具体的には、ブレーキECU1のうちステップ200の処理を実行する部分が制動開始判定手段、ステップ300の処理を実行する部分が制動状態記憶手段に相当する。また、ブレーキECU1のうち、ステップ400の処理を実行する部分が停止判定手段、ステップ500の処理を実行する部分が制動状態評価手段、ステップ600の処理を実行する部分が制動状態報知手段に相当する。
1…ブレーキECU、2…ナビECU、3…ブレーキアクチュエータ、4…制動装置、5…表示装置、6…スピーカ、7…制動状態報知選択スイッチ、8…Gセンサ、9…ブレーキスイッチ、10…車速信号入力部

Claims (12)

  1. 車両が制動開始したことを判定する制動開始判定手段(200)と、
    前記制動開始判定手段にて制動開始と判定されると、前記車両の制動状態を記憶する制動状態記憶手段(300)と、
    前記制動状態記憶手段にて記憶された制動状態に基づいて、制動状態を評価する制動状態評価手段(500)と、
    前記制動状態評価手段での評価結果に基づいて、制動状態を報知することで制動支援を行う制動状態報知手段(600)と、
    前記車両が停止したことを判定する停止判定手段(400)と、を有し、
    前記制動状態評価手段は、前記制動開始から前記車両の停止までの間の制動状態を評価し、
    前記制動状態報知手段は、前記車両の停止後に前記制動状態の報知を行うことを特徴とする車両用制動状態報知装置。
  2. 前記制動状態評価手段は、前記制動状態記憶手段に記憶された制動状態として前記車両の制動中の減速度の平均値に基づいてブレーキ開始タイミングの評価であるブレーキ開始タイミング評価を行い、
    前記制動状態報知手段は、前記制動状態評価手段によるブレーキ開始タイミング評価にて、前記減速度の平均値が評価しきい値となる第1減速度しきい値(KGAVH1)を超えていて前記ブレーキ開始タイミングが遅いと判定されると、ブレーキ開始タイミングを早くすることを指示する報知を行い、前記減速度の平均値が前記第1減速度しきい値よりも小さな評価しきい値となる第2減速度しきい値(KGAVL1)未満で前記ブレーキ開始タイミングが早いと判定されると、ブレーキ開始タイミングを遅くすることを指示する報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用制動状態報知装置。
  3. 前記制動状態評価手段は、前記制動状態記憶手段に記憶された制動状態として前記車両の減速度が制動開始から所定の減速度しきい値(KGS)に達するまでに掛かる経過時間に基づいて制動開始時のブレーキ操作量の評価である制動開始時評価を行い、
    前記制動状態報知手段は、前記制動状態評価手段による制動開始時評価にて、前記経過時間が評価しきい値となる第1しきい時間(KTGR1)未満で前記制動開始時のブレーキ操作量が大きいと判定されると、制動開始時のブレーキ操作量を小さくすることを指示する報知を行い、前記制動状態評価手段にて前記経過時間が前記第1しきい時間よりも大きな評価しきい値となる第2しきい時間(KTGS1)を超えて前記制動開始時のブレーキ操作量が小さいと判定されると、制動開始時のブレーキ操作量を大きくすることを指示する報知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用制動状態報知装置。
  4. 前記制動状態評価手段は、前記制動状態記憶手段に記憶された制動状態として前記車両の制動中の減速度変化に基づいて前記制動中のブレーキの安定性の評価である制動中評価を行い、
    前記制動状態報知手段は、前記制動状態評価手段による制動中評価にて、前記制動中の減速度変化が評価しきい値となるしきい値(KDGBK1)を超えていてブレーキ操作量の変動が大きい状態であると判定されると、前記ブレーキ操作量を一定にすることを指示する報知を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用制動状態報知装置。
  5. 前記制動状態評価手段は、前記制動状態記憶手段に記憶された制動状態として前記車両の停止直前の減速度変化に基づいて前記車両の停止時の揺れ戻しに対する評価である停止時評価を行い、
    前記制動状態報知手段は、前記制動状態評価手段による停止時評価にて、前記停止直前の減速度変化が評価しきい値となるしきい値(KDGST1)を超えていて前記揺れ戻しが大きい状態であると判定されると、前記車両の停止直前のブレーキ操作量を大きくすることもしくはブレーキ戻し操作タイミングを早くすることを指示する報知を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用制動状態報知装置。
  6. 前記制動状態評価手段は、前記制動状態記憶手段に記憶された制動状態として前記車両の停止した場所の停止線からの距離を用いて車両の停止位置の評価である停止位置評価を行い、
    前記制動状態報知手段は、前記制動状態評価手段による停止位置評価にて、前記車両が停止線から評価しきい値となる所定値(KLF1)より前に停止していると評価されると制動開始タイミングを遅らせることを指示する報知を行い、前記車両が停止線から評価しきい値となる所定値(KLO1)を超えて停止していると評価されると制動開始タイミングを早めることを指示する報知を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用制動状態報知装置。
  7. 運転者によって前記制動状態の報知を行うことが選択されているか否かの判定を行う選択判定手段(100)を有し、
    前記制動状態報知手段は、前記選択判定手段で前記運転者によって報知を行うことが選択されていると判定されたときに前記制動状態の報知を行うことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載の車両用制動状態報知装置。
  8. 前記制動状態報知手段は、前記選択判定手段で前記運転者によって報知を行うことが選択されていない場合であっても、前記評価しきい値よりも悪い側のしきい値を超える更に悪い評価結果の場合には、前記制動状態の報知を行うことを特徴とする請求項7に記載の車両用制動状態報知装置。
  9. 前記制動状態評価手段は、複数の評価項目を有していると共に、評価項目毎に設定される評価しきい値が3段階のレベルで設定されており、
    前記制動状態報知手段は、前記評価しきい値のうち最も低いレベルよりも1段高いレベルの評価が2項目以上あるときには、前記選択判定手段で前記運転者によって報知を行うことが選択されていない場合であっても、前記制動状態の報知を行うことを特徴とする請求項7に記載の車両用制動状態報知装置。
  10. 前記制動状態報知手段は、前記評価しきい値のうち最も高いレベルの評価があるときには、前記選択判定手段で前記運転者によって報知を行うことが選択されていない場合であっても、前記制動状態の報知を行うことを特徴とする請求項9に記載の車両用制動状態報知装置。
  11. 前記制動状態評価手段では、前記評価しきい値が3段階のレベルで設定されており、
    前記制動状態報知手段は、前記評価しきい値のうち最も高いレベルの評価があるときには、前記選択判定手段で前記運転者によって報知を行うことが選択されていない場合であっても、前記制動状態の報知を行うことを特徴とする請求項7に記載の車両用制動状態報知装置。
  12. 車両が制動開始したことを判定する制動開始判定手段(200)と、
    前記制動開始判定手段にて制動開始と判定されると、前記車両の制動状態を記憶する制動状態記憶手段(300)と、
    前記制動状態記憶手段にて記憶された制動状態に基づいて、制動状態を評価する制動状態評価手段(500)と、
    前記制動状態評価手段での評価結果に基づいて、制動状態を報知することで制動支援を行う制動状態報知手段(600)と、
    前記車両が停止したことを判定する停止判定手段(400)と、
    運転者によって前記制動状態の報知を行うことが選択されているか否かの判定を行う選択判定手段(100)と、を有し、
    前記制動状態評価手段は、前記制動開始から前記車両の停止までの間の制動状態を評価し、
    前記制動状態報知手段は、前記選択判定手段で前記運転者によって報知を行うことが選択されていると判定されたときに、前記車両の停止後に前記制動状態の報知を行うことを特徴とする車両用制動状態報知装置。
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