JP2000016116A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

車両用走行制御装置

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JP2000016116A
JP2000016116A JP10184457A JP18445798A JP2000016116A JP 2000016116 A JP2000016116 A JP 2000016116A JP 10184457 A JP10184457 A JP 10184457A JP 18445798 A JP18445798 A JP 18445798A JP 2000016116 A JP2000016116 A JP 2000016116A
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智 田家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先行車両との車間距離を保ちながら追従走行す
る車両用走行制御装置において、低摩擦係数路面での安
定した追従走行制御を確保する。 【解決手段】追従走行制御を開始する際に、駆動力制御
や横滑り状態制御等の低摩擦係数路面での安定走行を確
保するための路面状況走行制御処理が作動状態であるか
否かを判定し(ステップS5)、作動状態であるときに
は追従走行制御を開始するが(ステップS6〜S9)、
非作動状態であるときには、路面状態の判断が不可能で
あると判断して追従走行制御を禁止して安定走行を確保
する(ステップ4)。又は、路面状況走行制御処理が非
作動状態であるときに、これを強制的に作動状態とする
か若しくは追従走行性能を低下させて追従走行制御を行
い、低摩擦係数路面を走行する際の安定走行を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面状況に応じた
路面状況走行制御と、先行車両との車間距離を保ちつつ
先行車両に追従する速度制御とを行うようにした車両用
走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用走行制御装置としては、例
えば特開平3−153426号公報に記載されたものが
ある。
【0003】この従来例には、予め設定した車速を維持
するように車速を制御するオートクルーズ制御機能を備
え、且つ車両にスリップが生じた場合に、スリップ量に
応じてスロットル弁を閉じてエンジン出力を低減させる
トラクション制御機能を備えた車両のエンジン出力制御
方法において、トラクション制御系よりトラクション制
御信号をオートクルーズ制御系へ出力し、オートクルー
ズ制御系では通常のオートクルーズ制御中にトラクショ
ン制御信号が入力されたか否かを判定し、トラクション
制御信号が入力されていないときにはオートクルーズ制
御を継続し、トラクション制御信号が入力されたときに
はオートクルーズ制御を禁止してトラクション制御を優
先させる車両のエンジン出力制御方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエンジン出力制御方法にあっては、トラクション制
御信号が入力されたときにオートクルーズ制御を禁止し
てトラクション制御を優先させることにより、両者の制
御が干渉することを防止するようにしているが、トラク
ション制御を優先させている関係で、トラクション制御
が行われない場合にはオートクルーズ制御が無条件に実
施されることになり、例えば雪路、凍結路、降雨路等の
低摩擦係数路を走行しているときにもオートクルーズ制
御の開始を禁止することはできず、オートクルーズ制御
やこれを発展させた追従走行制御を開始することにより
操縦安定性が低下するという未解決の課題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、追従走行制御の開
始時に路面状況走行制御手段が作動不可能状態であると
きには追従走行制御の開始を禁止するか、路面状況走行
制御手段を強制的に作動状態とするか、追従走行制御の
閾値を低下させることにより、操縦安定性を確保するこ
とができる車両用走行制御装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用走行制御装置は、路面摩擦状
況に応じた走行制御を行う路面状況走行制御手段と、先
行車両との車間距離を所定値に保ちつつ先行車両に追従
する速度制御を行う追従走行制御手段と、前記路面状況
走行制御手段が低摩擦係数路面に応じた制御状態となっ
たときに、前記追従走行制御手段の制御を禁止する追従
走行制御禁止手段とを有する車両用走行制御装置におい
て、前記路面状況走行制御手段が非作動状態であるか否
かを検出する非作動状態検出手段を備え、前記追従走行
制御禁止手段は、前記非作動状態検出手段で、前記路面
状況走行制御手段の非作動状態を検出しているときに前
記追従走行制御手段の追従走行制御を禁止するように構
成されていることを特徴としている。
【0007】この請求項1に係る発明においては、路面
状況走行制御手段の作動状態を非作動状態検出手段で監
視し、この検出手段で路面状況走行制御手段の非作動状
態を検出したときに追従走行制御禁止手段で追従走行制
御手段の追従走行制御を禁止する。この結果、低摩擦係
数路面で追従走行制御を行う場合のように車間距離や走
行速度に応じて設定される目標加減速度に合わせた制御
を行うことができなくなることを確実に防止することが
できる。
【0008】また、請求項2に係る車両用走行制御装置
は、路面摩擦状況に応じた走行制御を行う路面状況走行
制御手段と、先行車両との車間距離を所定値に保ちつつ
先行車両に追従する速度制御を行う追従走行制御手段
と、前記路面状況走行制御手段が低摩擦係数路面に応じ
た制御状態となったときに、前記追従走行制御手段の制
御を禁止する追従走行制御禁止手段とを有する車両用走
行制御装置において、前記路面状況走行制御手段が非作
動状態であるか否かを検出する非作動状態検出手段と、
前記追従走行制御手段の作動開始時に、前記非作動状態
検出手段で、前記路面状況走行制御手段の非作動状態を
検出しているときに、前記路面状況走行制御手段を強制
的に作動状態とする強制作動復帰手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0009】この請求項2に係る発明においては、追従
走行制御手段で追従走行制御を開始する際に、非作動状
態検出手段で路面状況走行制御手段が非作動状態である
ことを検出しているときに、当該路面状況走行制御手段
を強制的に作動状態とすることにより、追従走行制御禁
止手段での追従走行制御手段の禁止動作が有効となり、
路面状況に応じて追従走行制御の作動状態を適切に制御
することができる。
【0010】さらに、請求項3に係る車両用走行制御装
置は、請求項1又は2の発明において、前記非作動状態
検出手段は、路面状況走行制御手段の機能をオン・オフ
する機能スイッチで機能オフ状態が選択されているとき
に当該路面状況走行制御手段が非作動状態として検出す
るように構成されていることを特徴としている。
【0011】この請求項3に係る発明においては、路面
状況走行制御手段の機能をオン・オフする機能スイッチ
の選択状態によって確実に路面状況走行制御手段の非作
動状態及び作動状態を検出することができる。
【0012】さらにまた、請求項4に係る車両用走行制
御装置は、前記強制作動復帰手段は、前記路面状況走行
制御手段が機能スイッチによって機能オフ状態が選択さ
れて非作動状態であるときに、機能スイッチを無効とし
て当該路面状況走行制御主眼を強制的に機能オン状態に
切換えるように構成されていることを特徴としている。
【0013】この請求項4に係る発明においては、追従
走行制御手段で追従走行制御を開始する際に、路面状況
走行制御手段の機能スイッチで機能オフ状態が選択され
ているときに、この機能スイッチを無効として路面状況
走行制御手段を強制的に機能オン状態とするので、路面
状況走行制御手段の制御状態から路面状態を確実に把握
することができ、安定した追従走行制御を行うことがで
きる。
【0014】なおさらに、請求項5に係る車両用走行制
御装置は、路面摩擦状況に応じた走行制御を行う路面状
況走行制御手段と、先行車両との車間距離を所定値に保
ちつつ先行車両に追従する速度制御を行う追従走行制御
手段と、前記路面状況走行制御手段が低摩擦係数路面に
応じた制御状態となったときに、前記追従走行制御手段
の制御を禁止する追従走行制御禁止手段とを有する車両
用走行制御装置において、前記路面状況走行制御手段が
非作動状態であるか否かを検出する非作動状態検出手段
と、該非作動状態検出手段で、前記路面状況走行制御手
段の非作動状態を検出しているときに前記追従走行制御
手段における追従走行制御を通常制御状態に対して抑制
する制御抑制手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0015】この請求項5に係る発明においては、追従
走行制御手段で追従走行制御中又は追従走行を開始する
際に、非作動状態検出手段で路面状況走行制御手段の非
作動状態を検出しているときに、制御抑制手段で、追従
走行制御手段における目標加減速度に対するリミッタ
値、目標車間距離、車間制御ゲイン等を小さい値に抑制
し、これによって追従走行制御を通常制御状態から目標
値を低めに設定する抑制制御状態に移行させて、低摩擦
係数路面を走行する際に安定した走行制御を可能とす
る。
【0016】また、請求項6に係る車両用走行制御装置
は、請求項5に係る発明において、前記制御抑制手段
が、車間距離と目標車間距離との偏差又は車速と目標車
速との偏差に基づいて算出される目標加減速度に対する
リミッタ値を小さい値に変更するように構成されている
ことを特徴としている。
【0017】この請求項6に係る発明においては、追従
走行制御手段の追従走行制御を抑制する際に、車間距離
と目標車間距離との偏差又は車速と目標車速との偏差に
基づいて算出される目標加減速度のリミッタ値が通常値
に比較して小さく変更されると、車間距離が目標車間距
離より大きく(又は小さく)なって加速(又は減速)が
必要とされる状態で、目標加速度(又は目標減速度)が
小さい値に制限されるので、急な加速(又は減速)が抑
制されて低摩擦係数路面を走行しているときでも安定し
た追従走行制御を行うことができる。
【0018】さらに、請求項7に係る車両用走行制御装
置は、請求項5に係る発明において、前記制御抑制手段
が、目標車間距離を通常値に対して大きい値に変更する
ように構成されていることを特徴としている。
【0019】この請求項7に係る発明においても、追従
走行制御手段の追従走行制御を抑制する際に、目標車間
距離が通常値に対して大きい値に変更されるので、先行
車両との車間距離を十分広くして、低摩擦係数路面を走
行する状態での安全性を確保する。
【0020】さらにまた、請求項8に係る車両用走行制
御装置は、請求項5に係る発明において、前記制御抑制
手段が、目標加減速度を算出する際に、車間距離と目標
車間距離との偏差又は車速と目標車速との偏差に乗算す
る車間制御ゲインを通常値に対して小さい値に変更する
ように構成されていることを特徴としている。
【0021】この請求項8に係る発明においては、追従
走行制御手段の追従走行制御を抑制する際に、車間制御
ゲインを小さい値に変更することにより、目標加減速度
が通常状態に比較して小さめに算出されることになり、
急激な加減速を抑制して安定した追従走行制御を行うこ
とができる。
【0022】なおさらに、請求項9に係る車両用走行制
御装置は、路面摩擦状況に応じた走行制御を行う路面状
況走行制御手段と、先行車両との車間距離を所定値に保
ちつつ先行車両に追従する速度制御を行う追従走行制御
手段と、前記路面状況走行制御手段が低摩擦係数路面に
応じた制御状態となったときに、前記追従走行制御手段
の制御を禁止する追従走行制御禁止手段とを有する車両
用走行制御装置において、前記路面状況走行制御手段が
非作動状態であるか否かを検出する非作動状態検出手段
と、該非作動状態検出手段で、前記路面状況走行制御手
段の非作動状態を検出しているときにこのことを運転者
に報知し、運転者の確認操作があったときのみ追従走行
制御手段の追従走行制御を継続する制御継続手段とを備
えていることを特徴としている。
【0023】この請求項9に係る発明においては、追従
走行制御手段で追従走行制御中であるか制御を開始する
際に、路面状況走行制御手段が非作動状態であるとき
に、このことを運転者に報知し、運転者が確認操作を行
ったときには運転者が路面状態を意識しているものと判
断して追従走行制御を継続するが、運転者の確認操作が
ないときには追従走行制御を禁止する。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、路面状況
走行制御手段の作動状態を非作動状態検出手段で監視
し、この検出手段で路面状況走行制御手段の非作動状態
を検出したときに追従走行制御禁止手段で追従走行制御
手段の追従走行制御を禁止するので、低摩擦係数路面で
追従走行制御を行う場合のように車間距離や走行速度に
応じて設定される目標加減速度に合わせた制御を行うこ
とができなくなることを確実に防止することができると
いう効果が得られる。
【0025】また、請求項2に係る発明によれば、追従
走行制御手段で追従走行制御を開始する際に、非作動状
態検出手段で路面状況走行制御手段が非作動状態である
ことを検出しているときに、当該路面状況走行制御手段
を強制的に作動状態とすることにより、追従走行制御禁
止手段での追従走行制御手段の禁止動作が有効となり、
路面状況に応じて追従走行制御を作動状態を適切に制御
することができるという効果が得られる。
【0026】さらに、請求項3に係る発明によれば、路
面状況走行制御手段の機能をオン・オフする機能スイッ
チの選択状態によって確実に路面状況走行制御手段の非
作動状態及び作動状態を検出することができるという効
果が得られる。
【0027】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、追従走行制御手段で追従走行制御を開始する際に、
路面状況走行制御手段の機能スイッチで機能オフ状態が
選択されているときに、機能スイッチを無効として路面
状況走行制御手段を強制的に機能オン状態とするので、
路面状況走行制御手段の制御状態から路面状態を確実に
判断することができ、安定した追従走行制御を行うこと
ができるという効果が得られる。
【0028】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、追従走行制御手段で追従走行制御中又は追従走行を
開始する際に、非作動状態検出手段で路面状況走行制御
手段の非作動状態を検出したときに、制御抑制手段で、
追従走行制御手段における目標加減速度に対するリミッ
タ値、目標車間距離、車間制御ゲイン等を小さい値に抑
制し、これによって追従走行制御を通常制御状態から目
標値を低めに設定する抑制制御状態に移行させて、低摩
擦係数路面を走行する際に安定した走行制御を可能とす
ることができるという効果が得られる。
【0029】また、請求項6に係る発明によれば、追従
走行制御手段の追従走行制御を抑制する際に、車間距離
と目標車間距離との偏差又は車速と目標車速との偏差に
基づいて算出される目標加減速度のリミッタ値が通常値
に比較して小さく変更されるので、急な加速又は減速が
抑制されて低摩擦係数路面を走行しているときでも安定
した追従走行制御を行うことができるという効果が得ら
れる。
【0030】さらに、請求項7に係る発明によれば、追
従走行制御手段の追従走行制御を抑制する際に、目標車
間距離が通常値に対して大きい値に変更されるので、先
行車両との車間距離を十分広くして、低摩擦係数路面を
走行する状態での安全性を確保することができるという
効果が得られる。
【0031】さらにまた、請求項8に係る発明によれ
ば、追従走行制御手段の追従走行制御を抑制する際に、
車間制御ゲインを小さい値に変更することにより、目標
加減速度が通常状態に比較して小さめに算出されること
になり、急激な加減速を抑制して安定した追従走行制御
を行うことができるという効果が得られる。
【0032】なおさらに、請求項9に係る発明によれ
ば、追従走行制御手段で追従走行制御中であるか制御を
開始する際に、路面状況走行制御手段が非作動状態であ
るときに、このことを運転者に報知し、運転者が確認操
作を行ったときにのみ運転者が路面状態を意識している
ものと判断して追従走行制御を可能とするので、運転者
が路面状況を意識しながら追従走行制御を行うので、安
定走行を行うことができるという効果が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明を後輪駆動車に適用し
た場合の第1の実施形態を示す概略構成図であり、図
中、1FL,1FRは従動輪としての前輪、1RL,1
RRは駆動輪としての後輪であって、後輪1RL,1R
Rは、エンジン2の駆動力が自動変速機3、プロペラシ
ャフト4、最終減速装置5及び車軸6を介して伝達され
て回転駆動される。
【0034】前輪1FL,1FR及び後輪1RL,1R
Rには、夫々制動力を発生するディスクブレーキ7が設
けられていると共に、これらディスクブレーキ7の制動
油圧が制動制御装置8によって制御される。
【0035】ここで、制動制御装置8は、図示しないブ
レーキペダルの踏込みに応じて制動油圧を発生すると共
に、走行制御用コントローラ20からの制動圧指令値に
応じて制動油圧を発生するように構成されている。
【0036】また、エンジン2には、その出力を制御す
るエンジン出力制御装置9が設けられている。このエン
ジン出力制御装置9では、エンジン出力の制御方法とし
て、スロットルバルブの開度を調整してエンジン回転数
を制御する方法と、アイドルコントロールバルブの開度
を調整してエンジン2のアイドル回転数を制御する方法
とが考えられるが、本実施形態では、スロットルバルブ
の開度を調整する方法が採用されている。
【0037】さらに、自動変速機3には、その変速位置
を制御する変速機制御装置10が設けられている。この
変速機制御装置10は、後述する走行制御用コントロー
ラ20からのアップ/ダウンシフト指令値TSが入力さ
れると、これに応じて自動変速機3の変速位置をアップ
シフト又はダウンシフト制御するように構成されてい
る。
【0038】一方、車両には、前輪1FL,1FR及び
後輪1RL,1RRの車輪速度を検出する車輪速度セン
サ13FL,13FR及び13RL,13RRが配設さ
れていると共に、車両に生じるヨーレートψを検出する
ヨーレートセンサ14、車両に生じる横加速度GY を検
出する横加速度センサ15、ステアリングホイール(図
示せず)の操舵角θを検出する操舵角センサ16及び制
動時のマスタシリンダ圧を検出する制動圧力センサ17
が配設されている。
【0039】また、車両の前方側の車体下部には、先行
車両との間の車間距離を検出する車間距離検出手段とし
てのレーダ装置で構成される車間距離センサ18が設け
られている。
【0040】そして、車輪速度センサ13FL〜13R
R、ヨーレートセンサ14、横加速度センサ15、操舵
角センサ16及び制動圧力センサ17の各出力信号が路
面状況走行制御手段としての路面状況走行制御用コント
ローラ19に入力される。
【0041】この路面状況走行制御用コントローラ19
では、各車輪速度センサ13FL〜13RRで検出した
車輪速度VwFL〜VwRRに基づいて推定車体速度VC
算出すると共に、各車輪速度VwFL〜VwRRを微分した
車輪加減速度VwFL′〜Vw RR′を算出し、これらに基
づいてアンチロックブレーキ制御処理を実行すると共
に、このアンチロックブレーキ制御処理を実行していな
いときに駆動輪のスリップを防止する駆動力制御処理を
実行し、さらにこの駆動力制御処理を実行していないと
きに雪路、凍結路等の低摩擦係数路面での車両の横滑り
量を運転者の操舵操作量及び制動操作量に基づく目標横
滑り量に一致させることによりステア特性を安定させる
横滑り制御処理を実行し、駆動力制御処理又は横滑り制
御処理が実行されたときに、このことを表す論理値
“1”の実行状態信号SSを後述する追従走行制御用コ
ントローラ20に出力する。
【0042】ここで、アンチロックブレーキ制御処理
は、各輪1FL〜1RRの車輪速度VwFL〜VwRRと推
定車体速度VC とに基づいて車輪スリップ率を算出する
と共に、各輪の車輪加減速度を算出し、これらに基づい
て目標車輪スリップ率となるように制動制御装置8に対
して制御指令値を出力し、各輪のディスクブレーキ7の
制動圧を制御する。
【0043】また、駆動力制御処理は、駆動輪1RL及
び1RRの車輪速度VwRL及びVw RRと推定車体速度V
C とから駆動輪のスリップ率を算出し、これが目睫スリ
ップ率以下となるように制動制御装置8に対して制御指
令値を出力し、各輪のディスクブレーキ7の制動圧を制
御する。
【0044】さらに、横滑り制御処理は、操舵角センサ
16で検出した操舵角θ及び制動圧力センサ17で検出
したマスタシリンダ圧PBに基づいて目標横滑り量を算
出すると共に、ヨーレートセンサ14で検出したヨーレ
ートψ及び横加速度センサ15で検出した横加速度GY
に基づいて実際の横滑り量を算出し、算出した実際の横
滑り量を目標横滑り量に一致させるように各車輪1FL
〜1RRのディスクブレーキ7に対する制動圧力を制御
するように制動制御装置8に対して制御指令値を出力
し、運転者の意図するステア特性に一致させる。
【0045】また、路面状況走行制御用コントローラ1
9では、アンチロック制御処理は常時作動可能とされて
いるが、駆動力制御処理及び横滑り制御処理について
は、路面状況走行制御用コントローラ19に接続された
スタック対策用の機能オフスイッチSWOFがオフ状態を
継続するときに作動状態となり、機能オフスイッチSW
OFがオン状態であるときに非作動状態となる。
【0046】一方、車間距離センサ18で検出した車間
距離Dと路面状況走行制御用コントローラ19から出力
される推定車体速度VC 及び駆動力制御処理における駆
動力抑制制御又は横滑り状態制御処理にけおる横滑り状
態抑制制御を実行中であることを表す実行状態信号SS
とバッテリBに接続されたイグニッションスイッチSW
IGのスイッチ信号SIGと追従走行制御を行うか否かを選
択するメインスイッチSWM 及びセットスイッチSWS
のスイッチ信号SM 及びSSET と路面状況走行制御用コ
ントローラ19に対する機能オフスイッチSWOFのスイ
ッチ信号SOFとが追従走行制御用コントローラ20に入
力される。
【0047】この追従走行制御用コントローラ20で
は、車間距離センサ18で検出した車間距離Dと、路面
状況走行制御用コントローラ19から入力される車体速
度VCとに基づいて、制動制御装置8、エンジン出力制
御装置9及び変速機制御装置10を制御することによ
り、先行車両との間に適正な車間距離を維持しながら追
従走行する追従走行制御を行うと共に、路面状況走行制
御用コントローラ19から論理値“1”の実行状態信号
SSが入力されたときに作動経歴フラグFを路面状況走
行制御処理で抑制制御が実行されたことを表す“1”に
セットし、追従走行制御中であるときにはこれを終了さ
せ、追従走行制御中ではないときには追従走行制御の開
始を禁止し、さらには機能オフスイッチSWOFのスイッ
チ信号SOFがオン状態であって、路面状況走行制御用コ
ントローラ19によって駆動力制御処理及び横滑り制御
処理が非作動状態であるときに、追従走行制御の開始を
禁止する。
【0048】ここで、メインスイッチSWM は、一端が
イグニッションスイッチSWIGを介してバッテリBに接
続された、運転者の意志によって操作されるモーメンタ
リ式の切換スイッチ21と、自己保持型のリレー回路2
2とで構成されている。
【0049】切換スイッチ21は、オフ位置であるとき
に、スイッチ信号SIGが入力される第1の入力端子ti1
と出力端子to との間が遮断状態となり、中立位置であ
るときにリレー回路22からの電源が入力される第2の
入力端子ti2と出力端子toとが接続状態となり、オン
位置であるときに第1及び第2の入力端子ti1及びt i2
と出力端子to とが接続状態となるように構成されてい
る。
【0050】リレー回路22は、常開接点s1とこれを
駆動するリレーコイルRLとを有し、常開接点s1はそ
の一端がイグニッションスイッチSWIGに接続され、且
つ他端が直接及びセットスイッチSWS を介して追従走
行制御用コントローラ20に接続されていると共に、切
換スイッチ21の第2の入力端子ti2に接続され、リレ
ーコイルRLはその一端が切換スイッチ21の出力端子
o に接続されると共に、他端が接地されている。
【0051】次に、上記第1の実施形態の動作を追従走
行制御用コントローラ20で実行する図2に示す追従走
行管理処理手順及び図3に示す追従走行制御処理手順を
伴って説明する。
【0052】先ず、図2に示す追従走行管理処理は、メ
インプログラムとして実行され、先ず、ステップS1
で、イグニッションスイッチSWIGのスイッチ信号SIG
がオフ状態からオン状態に変化したか又はメインスイッ
チSWM のスイッチ信号SM がオン状態からオフ状態に
状態変化したか否かを判定する。
【0053】この判定結果が、スイッチ信号SIGがオフ
状態からオン状態に又はスイッチ信号SM がオン状態か
らオフ状態に状態変化したものであるときには、ステッ
プS2に移行して、路面状況走行制御用コントローラ1
9における駆動力制御処理における駆動力抑制制御又は
横滑り状態制御における横滑り状態抑制制御が実行され
たか否かを表す作動経歴フラグFTを駆動力抑制制御又
は横滑り状態抑制制御が実行されていないことを表す
“0”にリセットし、且つ後述する追従走行制御を禁止
するか否かを表す追従走行禁止フラグFFを追従走行制
御を許可する“0”にリセットしてから前記ステップS
1に戻る。
【0054】また、ステップS1の判定結果が、スイッ
チ信号SIGがオフ状態からオン状態に又はスイッチ信号
M がオン状態からオフ状態に状態変化したものでない
ときには、ステップS3に移行する。
【0055】このステップS3では、追従走行制御を行
う要求があるか否かを判定する。この判定は、メインス
イッチSWM 及びセットスイッチSWS が共にオンとな
っていてスイッチ信号SSET がオン状態となっているか
否かを判定することにより行い、スイッチ信号SSET
オフ状態であるときには追従走行制御を行う要求がない
か又は追従走行制御を中止させるものと判断してステッ
プS4に移行し、追従走行制御禁止フラグFFを追従走
行制御を禁止する“1”にセットしてから前記ステップ
S1に戻る。
【0056】また、ステップS3の判定結果がスイッチ
信号SSET がオン状態であるときには追従走行制御を継
続する要求があるか又は追従走行制御を開始させる要求
があるものと判断してステップS5に移行する。
【0057】このステップS5では、路面状況走行制御
用コントローラ19での駆動力制御処理及び横滑り制御
処理が非作動状態であるか否かを判定する。この判定
は、路面状況走行制御用コントローラ19に接続された
機能オフスイッチSWOFのスイッチ信号SOFがオン状態
であるか否かを判定することにより行い、スイッチ信号
OFがオン状態であるときには、駆動力制御処理及び横
滑り制御処理が非作動状態にあり、低摩擦係数路面を走
行しているか否かの判断を行えないものと判断して、前
記ステップS4に移行し、スイッチ信号SOFがオフ状態
であるときには、駆動力制御処理及び横滑り制御処理が
作動状態にあり、低摩擦係数路面を走行しているか否か
の判断が可能であると判断してステップS6に移行す
る。
【0058】このステップS6では、路面状況走行制御
用コントローラ19からの制御状態信号SSを読込み、
これが論理値“1”であるか否かを判定し、論理値
“1”であるときには雪路,凍結路,降雨路等の低摩擦
係数路面を走行することにより、駆動力抑制制御又は横
滑り状態抑制制御が実行されたものと判断してステップ
S7に移行する。
【0059】このステップS7では、駆動力抑制制御又
は横滑り状態抑制制御が実行されて低摩擦係数路面を走
行していることを表す作動経歴フラグFTを“1”にセ
ットしてから前記ステップS4に移行する。
【0060】一方、ステップS6の判定結果が制御状態
信号SSが論理値“0”であるときには、低摩擦係数路
面ではなく乾燥した舗装路等の高摩擦係数路面を走行し
ているものと判断してステップS8に移行する。
【0061】ステップS8では、作動経歴フラグFTが
“1”にセットされているか否かを判定し、これが
“1”にセットされているときにはそのまま前記ステッ
プS1に戻り、“0”にリセットされているときには、
高摩擦係数路面を走行しており、安定した追従走行制御
が可能であると判断してステップS9に移行し、追従走
行制御禁止フラグFFを“0”にリセットして追従走行
制御処理の開始を許可してから前記ステップS1に戻
る。
【0062】さらに、図3に示す追従走行制御処理は、
図2の追従走行管理処理に対する所定時間(例えば10
msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、
ステップS20で追従走行禁止フラグFFが“1”にセ
ットされているか否かを判定し、これが“1”にセット
されているときには追従走行制御が禁止されているもの
と判断してそのままタイマ割込処理を終了して図2のメ
インプログラムに復帰し、“0”にリセットされている
ときには追従走行制御が許可されているものとしてステ
ップS21に移行する。
【0063】このステップS21では、車間距離センサ
18で検出した実際の先行車両との間の車間距離Dを読
込み、次いでステップS22に移行して、路面状況走行
制御用コントローラ19から入力される推定車体速度V
C (n) を読込んでからステップS23に移行する。
【0064】このステップS23では、推定車体速度V
C (n) と自車両が現在の先行車両の後方L0 [m]の位
置に到達するまでの時間T0 (車間時間)とから下記
(1)式に従って先行車両と自車両との間の目標車間距
離D* を算出する。
【0065】 D* (n) =VC (n) ×T0 +D0 …………(1) この車間時間という概念を取り入れることにより、車速
が速くなるほど、車間距離が大きくなるように設定され
る。なお、D0 は停止時車間距離である。
【0066】次いで、ステップS24に移行して、車間
距離D(n) が目標車間距離D* (n)以下であるか否かを
判定し、D(n) >D* (n) であるときには車間距離D
(n) が目標車間距離D* (n) を越えており、加速状態と
して車間距離をつめることが必要であると判断してステ
ップS25に移行し、予め設定された目標車速V* をも
とに下記(2)式に従って目標加減速度G* を算出し、
これをメモリの加減速度記憶領域に更新記憶してからス
テップS27に移行する。
【0067】 G* =KA ×(V* −V(n) )+LA …………(2) ここで、KA は車間制御ゲイン、LA は定数である。一
方、ステップS24の判定結果が、D(n) ≦D* (n) で
あるときには車間距離D(n) が目標車間距離D* (n) よ
り短く、減速状態として車間距離を開ける必要があると
判断して、ステップS26に移行し、下記(3)式に基
づいて目標加減速度G* を算出し、これをメモリの加減
速度記憶領域に更新記憶してからステップS27に移行
する。
【0068】 G* =KB ×(D(n) −D* (n) )−LB …………(3) ここで、KB は車間制御ゲイン、LB は定数である。ス
テップS27では、エンジン制御装置9に対するスロッ
トル開度指令値θ及び変速機制御装置10に対するアッ
プ/ダウンシフト指令値TSを算出し、これらを出力す
るエンジン制御処理を実行してからステップS28に移
行する。
【0069】ここで、スロットル開度指令値θは、目標
加減速度G* が正である加速状態では、目標加減速度G
* の増加に応じて正方向に増加するスロットル開度変化
量Δθを算出すると共に、目標加減速度G* が負である
ときには“0”から所定値−GS に達するまでの間は目
標加減速度G* の負方向への増加に応じて負方向に増加
するスロットル開度変化量Δθを算出し、算出されたス
ロットル開度変化量Δθを現在のスロットル開度指令値
θに加算して、新たなスロットル開度指令値θを算出
し、目標加減速度G* が所定値−GS を越えたときには
スロットル開度指令値θを“0”またはその近傍の値に
設定する。
【0070】また、アップ/ダウンシフト指令値TS
は、算出されたスロットル開度指令値θと車速V(n) と
に基づいて通常の自動変速機における変速制御と同様の
変速制御マップを参照して自動変速機3のアップ/ダウ
ンシフト指令値TSを算出する。
【0071】ステップS28では、加減速度記憶領域に
記憶されている目標加減速度G* に基づいて目標制動圧
B * を算出し、これを制動制御装置8に出力する制動
圧制御処理を行ってからタイマ割込処理を終了して所定
のメインプログラムに復帰する。
【0072】ここで、目標制動圧PB * は、目標加減速
度G* をもとにメモリに予め格納された図4に示す制動
圧算出マップを参照して目標制動圧PB * を算出する。
この制動圧算出マップは、図5に示すように、横軸に目
標加減速度G* を縦軸に目標制動圧PB * をとり、目標
加減速度G* が正であるとき及び負であって所定値−G
S を越えるまでの間では目標制動圧PB * が“0”を維
持し、目標加減速度G* が所定値−GS 以上を越える
と、目標加減速度G* の負方向への増加に比例して目標
制動圧PB * が直線的に増加するように設定されてい
る。
【0073】また、路面状況走行制御用コントローラ1
9では、図4に示す路面状況走行制御処理を実行する。
この路面状況走行制御処理は、メインプログラムとして
実行されるアンチロックブレーキ制御処理に対する所定
時間毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステッ
プS31で、アンチロックブレーキ制御処理が実行中で
あるか否かを判定する。この判定は、アンチロックブレ
ーキ制御処理において、ブレーキ作動開始時にホイール
シリンダ圧を減圧制御する状態となったときに“1”に
セットされ、車速が停止近傍の値となったとき、緩増圧
回数が所定値以上となったとき、ブレーキ操作が解除さ
れたとき等の所定の解除条件を満足したときに“0”に
リセットされる制御中フラグが“1”にセットされてい
るか否かを判定することにより行い、これが“1”にセ
ットされているときには、アンチロックブレーキ制御中
であると判断してそのままタイマ割込処理を終了してア
ンチロックブレーキ制御処理に復帰し、“0”にリセッ
トされているときにはアンチロックブレーキ制御中では
ないものと判断してステップS32に移行する。
【0074】このステップS32では、路面状況走行制
御用コントローラ19に接続された機能オフスイッチS
OFがオン操作されてそのスイッチ信号SOFがオン状態
であるか否かを判定し、これがオン状態であるときに
は、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理の実行を停
止する非作動要求があるものと判断してそのままタイマ
割込処理を終了してアンチロックブレーキ制御処理に復
帰し、スイッチ信号SOFがオフ状態であるときには、駆
動力制御処理及び横滑り状態制御処理を実行する作動要
求があるものと判断してステップS33に移行して、駆
動力制御処理を行い、次いでステップS34に移行し
て、横滑り状態制御処理を行ってからタイマ割込処理を
終了してアンチロックブレーキ制御処理に復帰する。
【0075】なお、ステップS33の駆動力制御処理及
びステップS34の横滑り状態制御処理では、駆動輪の
スリップを抑制する駆動力抑制制御及び車両の横滑りを
抑制する横滑り状態抑制制御を開始したときに夫々実行
状態信号SSを論理値“0”から論理値“1”に状態変
化させる。
【0076】以上の処理において、図2におけるステッ
プS5の処理が非作動状態検出手段に対応し、ステップ
S4,S6〜S8の処理及び図3におけるステップS2
0の処理が追従走行制御禁止手段に対応し、図3におけ
るステップS21〜S28の処理が追従走行制御手段に
対応し、図4におけるステップS33及びS34の処理
が路面状況走行制御手段に対応している。
【0077】したがって、今、車両がキースイッチ(図
示せず)及びイグニッションスイッチSWIGをオフ状態
とし且つメインスイッチSWM 及びセットスイッチSW
S を共にオフ状態として停車しているものとすると、こ
の状態では各コントローラ19及び20に電源が投入さ
れておらず、路面状況走行制御用コントローラ19での
アンチロックブレーキ制御処理、駆動力制御処理及び横
滑り状態制御処理は非作動状態であると共に、追従走行
制御用コントローラ20での追従走行管理処理及び追従
走行制御処理も非作動状態となっている。
【0078】この停車状態で、キースイッチをオン状態
とし、続いてイグニッションスイッチSWIGをオン状態
としてエンジンを始動させると、各コントローラ19及
び20に電源が投入され、これらによって所定の処理が
実行開始される。
【0079】このとき、車両が停止状態であるので、路
面状況走行制御用コントローラ19ではアンチロックブ
レーキ制御、駆動力制御及び横滑り状態制御は実行され
ず、追従走行制御用コントローラ20では、先ず、図2
の追従走行管理処理が実行され、イグニッションスイッ
チSWIGがオフ状態からオン状態に状態変化したので、
ステップS1からステップS2に移行して、駆動力制御
処理又は横滑り状態制御処理で抑制制御が実行されたこ
とを表す作動経歴フラグFTを“0”にリセットすると
共に、追従走行制御禁止フラグFFを“0”にセットす
る初期化処理を行ってからステップS1に戻る。
【0080】このステップS1では、イグニッションス
イッチSWIGがオン状態となっているので、ステップS
3に移行する。このとき、メインスイッチSWM の切換
スイッチ21が操作されておらず、中立位置にあるもの
とすると、イグニッションスイッチSWIGに接続された
入力端子ti1とリレーコイルRLに接続された出力端子
o との間が非導通状態となるので、常開接点s1は開
状態を維持し、セットスイッチSWS の状態にかかわら
ずスイッチ信号SSET はオフ状態を維持している。
【0081】このため、ステップS3で運転者が追従走
行制御を要求していないものと判断してステップS4に
移行し、追従走行制御禁止フラグFFを“1”にセット
する。
【0082】このため、所定時間が経過して図3の追従
走行制御処理が開始されたときに、ステップS20から
そのままタイマ割込処理を終了してステップS2の追従
走行管理処理に復帰することになり、追従走行制御が禁
止された状態を維持する。
【0083】そして、この停車状態から車両を発進させ
て走行状態とし、この走行状態で追従走行制御を行う場
合には、先ずメインスイッチSWM の切換スイッチ21
をオン位置側に操作することにより、第1の入力端子t
i1と出力端子to 間が導通状態となって、リレーコイル
RLが通電状態となり、常開接点s1が閉状態となっ
て、スイッチ信号SM がオン状態となり、その出力側か
ら第2の入力端子ti2、出力端子to を経てリレーコイ
ルRLに達する自己保持回路が形成される。
【0084】この状態で、切換スイッチ21の操作を解
除することにより、切換スイッチ21が中立位置に復帰
しても、この中立位置では第2の入力端子ti2及び出力
端子to の導通状態が維持されるので、リレー回路22
の自己保持状態が継続される。
【0085】このように、メインスイッチSWM をオン
状態とし、次いでセットスイッチSWS をオン状態とす
ることにより、スイッチ信号SSET がオン状態となり、
これが追従走行制御用コントローラ20に入力されるの
で、このコントローラ20における図2の処理でステッ
プS3からステップS5に移行する。
【0086】このとき、路面状況走行制御用コントロー
ラ19で機能オフスイッチSWOFがオフでスイッチ信号
OFがオフ状態であることにより、駆動力制御処理及び
横滑り状態制御処理が作動状態であるときには、ステッ
プS6に移行する。
【0087】このとき、路面状況走行制御用コントロー
ラ19で駆動力抑制制御及び横滑り状態抑制制御が共に
実行されておらず、実行状態信号SSが論理値“0”で
あるときには、乾燥した舗装路等の高摩擦係数路面を走
行しているものと判断してステップS8に移行し、初期
状態で作動経歴フラグFTが“0”にリセットされてい
るので、ステップS9で追従走行制御禁止フラグFFを
“0”にリセットしてからステップS1に戻る。
【0088】このため、所定時間毎に図3のタイマ割込
処理が実行されるタイミングで、ステップS20からス
テップS21に移行することになり、車間距離Dと自車
両の推定車体速度VC に基づく追従走行制御を開始す
る。
【0089】この追従走行制御では、先行車両が存在し
ないときには設定車速を維持し、先行車両が存在するこ
とになると、その車間距離Dと目標車間距離D* とに基
づいて目標加減速度G* が算出され、これに応じてエン
ジン制御処理又は制動制御処理が実行されて、推定車体
速度VC に応じた目標車間距離D* を維持するように追
従走行制御が行われる。
【0090】この高摩擦係数路面での追従走行制御中
に、例えば雪路、凍結路等の低摩擦係数路面を走行する
状態となり、駆動輪がスリップして駆動力抑制制御が実
行されるか、旋回時に横滑りが発生して横滑り抑制制御
が実行されると、路面状況走行制御用コントローラ19
から出力される実行状態信号SSが論理値“1”となる
ことにより、図2の処理において、ステップS6からス
テップS7に移行して作動経歴フラグFTが“1”にセ
ットされ、次いでステップS4に移行して、追従走行制
御禁止フラグFFが“1”にセットされる。
【0091】このため、その後に図3の追従走行制御処
理が実行されたときに、ステップS20からそのままタ
イマ割込処理を終了して図2の処理に復帰することによ
り、追従走行制御が禁止され、低摩擦係数路面での加速
度が高摩擦係数路面での加速度より低下することによ
り、車間距離が目標車間距離より長くなって目標加減速
度が大きな値となり、駆動輪スリップを生じ易くなるこ
とを確実に防止することができる。
【0092】一方、図2の処理では、作動経歴フラグF
Tが“1”にセットされた状態を維持するので、セット
スイッチSWS のスイッチ信号SSET がオン状態であ
り、機能オフスイッチSWOFのスイッチ信号SOFがオフ
状態であって駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理が
作動状態であり、駆動力抑制制御及び横滑り状態抑制制
御が実行されていない状態でも、ステップS1からステ
ップS3、S5、S6を経てステップS8に移行したと
きにそのままステップS1に戻るので、追従走行制御禁
止フラグFFが“1”にセットされた状態が継続され、
図3の追従走行制御が禁止される。
【0093】この追従走行制御禁止状態で、低摩擦係数
路を走行している状態から高摩擦係数路面を走行する状
態となって、運転者がメインスイッチSWM をオフ位置
に操作すると、スイッチ信号SM がオン状態からオフ状
態に状態変化することにより、ステップS1からステッ
プS2に移行して、追従走行制御禁止フラグFFが
“0”にリセットされると共に、作動履歴フラグFTが
“0”にリセットされ、この状態で再度メインスイッチ
SWM をオン位置に操作することにより、追従走行制御
処理を開始することができる。
【0094】ところが、追従走行制御を開始する際に、
機能オフスイッチSWOFがオンとなって、そのスイッチ
信号SOFがオン状態となっているときには、路面状況走
行制御用コントローラ19での駆動力制御処理及び横滑
り状態制御処理が非作動状態となっており、実行状態信
号SSが論理値“0”を維持して、図2の追従走行管理
処理において路面状態の判断を行うことが不能となるた
め、ステップS5で機能スイッチSWOFがオン状態であ
ると判断すると、ステップS4に移行して追従走行制御
禁止フラグFFが“1”にセットされ、前述したように
図3における追従走行制御処理が禁止される。
【0095】このため、路面状態の判断が不可能な状態
で追従走行制御が開始されることを確実に禁止すること
ができ、路面状態の判断が確実に行えるときにのみ追従
走行制御が許可され、安定走行を確保することができ
る。
【0096】また、追従走行制御を継続した状態で車両
を停車させ、イグニッションスイッチSWIGをオフ状態
とすると、これに応じてメインスイッチSWM のリレー
回路22の常開接点s1に入力されるバッテリBからの
電力が遮断されることにより、リレーコイルRLに対す
る通電が遮断されて自己保持状態が解除され、メインス
イッチSWM がオフ状態となり、このオフ状態が再度イ
グニッションスイッチSWIGをオンとした後に切換スイ
ッチ21をオン位置に操作するまで継続される。
【0097】次に、本発明の第2の実施形態を図6及び
図7について説明する。この第2の実施形態は、路面状
況走行制御用コントローラ19に対する機能オフスイッ
チSWOFがオンであって、路面状況走行制御用コントロ
ーラ19で駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理が非
作動状態である場合に、追従走行制御を開始する際に、
機能オフスイッチSWOFを無効として駆動力制御処理及
び横滑り制御処理を強制的に開始させるようにしたもの
である。
【0098】この第2の実施形態では、追従走行制御用
コントローラ20で実行される追従走行管理処理が、図
6に示すように、前述した第1の実施形態における図2
の処理において、ステップS2の処理に強制的に駆動力
制御及び横滑り状態制御を開始させる強制実行フラグF
ONを強制実行を解除する“0”にリセットする処理が
追加され、ステップS3の判定結果が追従走行制御要求
がないときに強制的に駆動力制御及び横滑り状態制御を
開始させる強制実行フラグFONを強制実行を解除する
“0”にリセットするステップS41を介してステップ
S4に移行し、ステップS4の判定結果が路面状況走行
制御処理が非作動状態であるときに強制実行フラグFO
Nを強制実行を行う“1”にセットするステップS42
を介して前記ステップS6に移行するように構成されて
いることを除いては、図2と同様の処理を実行し、図2
との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれ
を省略する。
【0099】また、路面状況走行制御用コントローラ1
9における路面状況走行制御処理が、図7に示すよう
に、前述した第1の実施形態における図4の処理におい
て、ステップS32の判定結果が機能オフスイッチSW
OFのスイッチ信号SOFがオン状態であるときに、強制実
行フラグFONが“1”にセットされているか否かを判
定するステップS43に移行し、このステップS43の
判定結果が強制実行フラグFONが“1”にセットされ
ているときには機能オフを行うことなく前記ステップS
33に移行し、“0”にリセットされているときにはそ
のままタイマ割込処理を終了することを除いては前記図
4の処理と同様の処理を行い、図4との対応処理には同
一ステップ番号を付し、その詳細説明はこれを省略す
る。
【0100】ここで、図6のステップS42の処理及び
図7のステップS43の処理が強制作動復帰手段に対応
している。このように、第2の実施形態によると、イグ
ニッションスイッチSWIGがオン状態となっている状態
で、メインスイッチSWM 及びセットスイッチSWS
オン操作して、追従走行制御処理の実行要求を行うと、
ステップS3からステップS4に移行して路面状況走行
制御処理が作動状態であるときにはそのままステップS
5に移行することにより、前述した第1の実施形態と同
様に追従走行制御を開始することができる。
【0101】しかしながら、路面状況走行制御用コント
ローラ19に対する機能オフスイッチSWOFがオン操作
されてそのスイッチ信号SOFがオン状態であるときに
は、ステップS42に移行して、路面状況走行制御用コ
ントローラ19の記憶装置の所定記憶領域に格納されて
いる強制実行フラグFONを“1”にセットしてからス
テップS5に移行する。
【0102】このため、路面状況走行制御用コントロー
ラ19で図7の路面状況走行制御処理が実行されたとき
に、アンチロックブレーキ処理が実行されていないもの
とすると、機能オフスイッチSWOFがオン操作されてい
るので、ステップS43に移行し、強制実行フラグFO
Nが“1”にセットされているので、ステップS33に
移行して,駆動力制御処理を作動状態とし、次いでステ
ップS34に移行して、横滑り状態制御処理を作動状態
としてからタイマ割込処理を終了してアンチロックブレ
ーキ制御処理に復帰する。
【0103】このため、強制的に駆動力制御処理及び横
滑り状態制御処理が実行開始されることにより、低摩擦
係数路面を走行して駆動力制御処理の駆動力抑制制御及
び/又は横滑り状態制御処理による横滑り状態抑制制御
が実行されたときに、実行状態信号SSが論理値“1”
となることにより、前述した第1の実施形態と同様に追
従走行制御が禁止され、路面状況に応じた追従走行制御
を行うか否かを判断を確実に行うことができる。
【0104】なお、上記第2の実施形態においては、強
制実行フラグFONを“1”にセットすることにより、
駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理を強制的に作動
状態とする場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、図8に示すように、機能オフスイッチS
OFと路面状況走行制御用コントローラ19との間と接
地との間にリレー回路RRの常開リレー接点r1及び抵
抗R1の直列回路を介挿し、このリレー回路RRのリレ
ーコイルrcに追従走行制御用コントローラ20から出
力される制御信号SCを供給するように構成し、図6の
追従走行管理処理におけるステップS42を強制実行フ
ラグFONを“1”にセットする場合に代えて所定電流
値の制御信号SCを出力するように変更することによ
り、機能オフスイッチSWOFのスイッチ信号SOFを強制
的にオフ状態に変更するようにしても上記第2の実施形
態と同様の作用効果を得ることができる。
【0105】次に、本発明の第3の実施形態を図9につ
いて説明する。この第3の実施形態は、追従走行制御を
行う要求があるときに、駆動力制御処理及び横滑り状態
制御処理が非作動状態であるときに、このことを運転者
に報知し、追従走行制御を開始するか否かを運転者の判
断によって決定するようにしたものである。
【0106】この第3の実施形態では、追従走行制御用
コントローラ20で行われる追従走行管理処理が、前述
した第1の実施形態における図2の追従走行管理処理に
対して、図9に示すように、変更されている。
【0107】すなわち、ステップS5の判定結果が駆動
力制御処理及び横滑り状態制御処理でなる路面状況走行
制御処理が非作動状態であるときに、ステップS51に
移行し、運転者が追従走行制御を継続するか否か選択し
ていることを表す継続確認フラグFCが“1”にセット
されているか否かを判定し、これが“1”にセットされ
ているときには、前記ステップS6に移行し、“0”に
リセットされているときにはステップS52に移行す
る。
【0108】このステップS52では、運転者に路面状
況走行制御処理が非作動状態であることを報知する報知
処理が行われているか否かを表す報知実行フラグFIが
“1”にセットされているか否かを判定し、“1”にセ
ットされているときには前記ステップS4に移行し、
“0”にリセットされているときにはステップS53に
移行して、報知実行フラグFIを“1”にセットしてか
らステップS54に移行する。
【0109】このステップS54では、駆動力制御処理
及び横滑り状態制御処理の路面状況走行制御処理が非作
動状態であることを運転者に報知する報知処理を行い、
次いでステップS55に移行して、運転者によって報知
処理に対して確認操作が行われたか否かを判定し、運転
者の確認操作があったときにはステップS56に移行し
て、継続確認フラグFCを“1”にセットしてから前記
ステップS6に移行し、確認操作がないときには前記ス
テップS4に移行する。
【0110】ここで、ステップS54での路面状態走行
制御処理が非作動状態であることを報知する報知処理と
しては、例えばタッチパネルを有する液晶ディスプレイ
を備えたAVシステムを搭載しているものとすると、こ
の液晶ディスプレイに「駆動力制御/横滑り状態制御作
動経歴あり:路面状態を確認してください。」のメッセ
ージを表示し、次いでステップS55でタッチパネルに
対応する画面上にセット用確認ボタン及びキャンセル用
確認ボタンを表示し、セット用確認ボタンが選択された
ときにステップS56に移行し、キャンセル用確認ボタ
ンが選択されたときにステップS4に移行する。
【0111】ここで、図9の処理において、ステップS
51〜ステップS56の処理が制御継続手段に対応して
いる。この第3の実施形態によると、追従走行制御禁止
フラグFF、作動経歴フラグFT、継続確認フラグFC
及び報知実行フラグFIが共に“0”にリセットされて
いる状態で、メインスイッチSWM 及びセットスイッチ
SWS をオンとして、追従走行制御の開始要求を行う
と、図9の追従走行管理処理において、ステップS3か
らステップS5に移行する。
【0112】このとき、路面状況走行制御用コントロー
ラ19に対する機能オフスイッチSWOFがオフであると
きには、前述した第1の実施形態と同様に図3の追従走
行制御処理が実行開始されるが、機能オフスイッチSW
OFがオンであって、そのスイッチ信号SOFがオン状態で
あるときには、ステップS51に移行し、継続確認フラ
グFCが“0”にリセットされているので、ステップS
52に移行する。
【0113】ここで、報知実行フラグFIが“0”にリ
セットされているので、ステップS53に移行し、報知
実行フラグFIを“1”にセットし、次いでステップS
54に移行して、路面状況走行制御処理が非作動状態で
あることを報知する報知処理を実行し、次いでステップ
S55に移行して、追従走行制御を開始させる意思があ
るときには、ステップS56に移行して、継続確認フラ
グFCを“1”にセットしてからステップS6に移行
し、前述した第1の実施形態と同様に図3の追従走行制
御を開始させことができる。
【0114】このように、路面状況走行制御処理が非作
動状態であって、路面状態の判断を行うことができない
状態で、運転者の意思によって追従走行制御を開始させ
たときには、継続確認フラグFCが“1”にセットされ
ることにより、図9の処理において、ステップS5から
ステップS51を経てステップS6に移行することにな
り、追従走行制御が継続され、再度路面状態走行制御処
理が非作動状態であることが報知されることはない。
【0115】この追従走行制御状態で、運転者が追従走
行を停止させるには、メインスイッチSWM をオフ位置
に操作することにより、一旦ステップS2に移行して、
各フラグFF,FT,FC及びFIを“0”にリセット
してからステップS3を経てステップS4に移行して、
追従走行制御禁止フラグFFが“1”にセットされるこ
とにより、追従走行制御が禁止される。
【0116】また、運転者が路面状況走行制御処理が非
作動状態であることが報知されたときに、追従走行制御
を取り止めるキャンセルボタンを選択したときにも、ス
テップS55からステップS4に移行して、追従走行制
御禁止フラグFFが“1”にセットされ、追従走行制御
が禁止され、次に図9の処理が実行されたときには、ス
テップS5からステップS51、S52を経てステップ
S4に移行して、追従走行制御禁止フラグFFが“1”
にセットされた状態が継続され、再度路面状態走行制御
処理が非作動状態であることが報知されることはない。
【0117】このように、上記第3の実施形態によれ
ば、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理が非作動状
態であって、追従走行制御用コントローラ20で路面状
態の判断を行うことができない場合でも、運転者が路面
状態を判断してその意思で追従走行制御の開始又は取り
止めを決定することができ、低摩擦係数路面を走行して
いることを意識しながら追従走行制御を行うことがで
き、追従走行制御の実行許容範囲を広げることができ
る。
【0118】なお、上記第3の実施形態においては、運
転者に報知する際に液晶表示画面にメッセージを表示す
る場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、ナビゲーションシステムを搭載している車両にお
いては、メッセージの表示と共に音声ガイダンスによっ
て低摩擦係数路面を走行した経歴があることを報知する
ようにしてもよく、さらには報知をメッセージ表示を省
略して音声ガイダンスのみとすることもできる。
【0119】また、上記第3の実施形態においては、タ
ッチパネルを利用した液晶ディスプレイに確認ボタンを
表示するようにしたが、これに限らず、予め確認スイッ
チをフロントパネル等に設けるようにしてもよい。
【0120】さらに、上記第3の実施形態においては、
運転者への報知を液晶ディスプレイを使用して行う場合
について説明したが、これに代えて陰極線管を使用した
ディスプレイやプラズマディスプレイ等の他の任意のデ
ィスプレイ装置を適用することができる。
【0121】次に、本発明の第4の実施形態を図10及
び図11について説明する。この第4の実施形態は、駆
動力制御及び横滑り状態制御処理でなる路面状況走行制
御処理が非作動状態であるときに、追従走行制御を加減
速度を抑制した状態で許可するようにしたものである。
【0122】この第4の実施形態では、追従走行制御処
理が、図10に示すように、前述した第1の実施形態に
おける図3におけるステップS27の前に目標加減速度
*を制限する加速度制限処理が加入されている。
【0123】この加速度制限処理は、先ず、ステップS
61で目標加減速度G* が正であるか否かを判定し、G
* >0であるときには加速状態であると判断して、ステ
ップS62に移行し、目標加減速度G* が後述する図1
1の追従走行管理処理で設定される制限加速度GACを越
えているか否かを判定し、G* >GACであるときには、
ステップS63に移行して、目標加減速度G* として制
限加速度GACを設定してから前記ステップS27に移行
し、G* ≦GACであるときにはそのままステップS27
に移行する。
【0124】一方、前記ステップS61の判定結果がG
* ≦0であるときには、定速走行又は減速状態であると
判断して、ステップS64に移行し、目標加減速度G*
が図11の追従走行管理処理で設定される制限減速度−
DAより小さいか否かを判定し、G* <−GDAであると
きにはステップS65に移行して、目標加減速度G*
して制限減速度−GDAを設定してから前記ステップS2
7に移行し、G* ≧−GDAであるときにはそのままステ
ップS27に移行する。
【0125】また、追従走行管理処理は、図11に示す
ように、前述した第1の実施形態における図2に示す追
従走行管理処理において、ステップS5の判定結果が駆
動力制御処理及び横滑り制御処理でなる路面状態走行制
御処理が作動状態であるときに、ステップS71に移行
して、制限加速度GACとして通常加速度設定値例えば
0.06Gを設定すると共に、制限減速度−GDAとして
通常減速度設定値例えば−0.2Gを設定してから前記
ステップS6に移行し、路面状態走行制御処理が非作動
状態であるときに、ステップS72に移行して、制限加
速度GACとして通常加速度設定値より小さい抑制加速度
設定値例えば0.03Gを設定すると共に、制限減速度
−GDAとして通常減速度設定値より大きい抑制減速度設
定値0.1Gを設定してから前記ステップS6に移行す
ることを除いては図3と同様の処理を行い、図3との対
応処理には同一ステップ番号を付し、その詳細説明はこ
れを省略する。
【0126】ここで、図10におけるステップS61〜
ステップS65の処理及び図11におけるステップS7
2の処理が制御抑制手段に対応している。この第4の実
施形態によると、メインスイッチSWM 及びセットスイ
ッチSW S をオンとして追従走行制御を開始する際に、
路面状況走行制御用コントローラ19に接続された機能
オフスイッチSWOFがオフであって、駆動力制御処理及
び横滑り状態制御処理が作動状態となっている状態で
は、ステップS5からステップS71に移行して、制限
加速度GAC及び制限減速度GDAが共に通常値0.06G
及び−0.2Gに設定されることにより、目標車間距離
* (n) に対して車間距離D(n) が長い場合には最大
0.06Gに相当する加速度で加速して、車間距離Dを
短くし、逆に目標車間距離D* (n) に対して車間距離D
(n) が短い場合には最大−0.2Gに相当する減速度で
減速して、車間距離Dを長くすることになり、車間距離
D(n) を目標車間距離D* (n) に短い時間で一致させる
ことができる。
【0127】これに対して、機能オフスイッチSWOF
オンであって、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理
が非作動状態となっている状態では、ステップS5から
ステップS72に移行して、制限加速度GACが通常値
0.06Gより小さい0.03Gに、制限減速度GDA
通常値−0.2Gより大きい−0.1Gに設定されるこ
とにより、通常設定値に比較して加速状態及び減速状態
が抑制されることになり、追従走行制御状態で低摩擦係
数路面を走行した場合でも、加速時のホイールスピンと
減速時の車輪ロックとを抑制することができ、安定した
追従走行制御が可能となる。
【0128】なお、上記第4の実施形態においては、制
限加速度GACを通常値0.06Gから抑制値0.03G
に、制限減速度−GDAを通常値−0.2Gから抑制値−
0.1Gに変更する場合について説明したが、これらの
値は車両の緒元によって任意に変更し得るものであり、
要は、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理が非作動
状態であるときに作動状態に比較して加速性能及び減速
性能を低下させるようにすればよいものである。
【0129】次に、本発明の第5の実施形態を図12に
ついて説明する。この第5の実施形態は、追従走行制御
を開始する際に、駆動力制御及び横滑り状態制御処理で
なる路面状態走行制御処理が非作動状態であるときに、
設定車間距離を通常値に比較して大きい値に変更するよ
うにしたものである。
【0130】この第5の実施形態では、追従走行制御用
コントローラ20で実行する追従走行管理処理が、図1
2に示すように、前述した第4の実施形態における図1
1の追従走行管理処理におけるステップS71が目標車
間距離D* (n) を算出する際に必要とする、自車両が現
在の先行車両の後方L0 [m]の位置に到達するまでの
時間でなる車間時間T0 を、通常値2秒に設定するステ
ップS81に、ステップS72が車間時間T0 を通常値
2秒より長い抑制値3〜5秒程度に設定するステップS
82に夫々変更されていることを除いては図11と同一
の処理を行い、図11との対応処理には同一ステップ番
号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0131】ここで、図12の処理において、ステップ
S82の処理が制御抑制手段に対応している。この第5
の実施形態によると、メインスイッチSWM 及びセット
スイッチSW S をオンとして追従走行制御を開始する際
に、路面状況走行制御用コントローラ19に接続された
機能オフスイッチSWOFがオフであって、駆動力制御処
理及び横滑り状態制御処理が作動状態となっている状態
では、ステップS5からステップS81に移行して、車
間時間T0 が通常値2秒に設定されることにより、図3
の追従走行制御処理におけるステップS23で算出され
る目標車間距離D* (n)が高摩擦係数路面で走行する際
に必要な車間距離に相当する値に設定され、これに基づ
いて目標加減速度G* が算出されて、最適な追従走行制
御を行う。
【0132】これに対して、機能オフスイッチSWOF
オンであって、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理
が非作動状態となっている状態では、ステップS5から
ステップS82に移行して、車間時間T0 が通常値2秒
より長い3〜5秒の抑制値に設定されることにより、図
3の追従走行制御処理が実行されたときにステップS2
3で算出される目標車間距離D* (n) が通常時即ち駆動
力制御処理及び横滑り状態制御処理が作動状態であると
きに比較して長くなり、追従走行制御状態で低摩擦係数
路面を走行した場合でも、十分な車間距離を保って追従
走行制御することが可能となる。
【0133】なお、上記第5の実施形態においては、車
間時間T0 ACを通常値2秒から3〜5秒に変更する場合
について説明したが、これらの値は車両の緒元によって
任意に変更し得るものであり、要は、駆動力制御処理及
び横滑り状態制御処理が非作動状態であるときに作動状
態に比較して目標車間距離が長くなるように設定すれば
よいものである。
【0134】また、上記第5の実施形態においては、車
間時間T0 を変更する場合について説明したが、これに
限らず、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理が非作
動状態であるときに、目標車間距離D* (n) の最大値を
設定して、この最大値に固定するようにしてもよい。
【0135】次に、本発明の第6の実施形態を図13に
ついて説明する。この第6の実施形態は、追従走行制御
を開始する際に、駆動力制御及び横滑り状態制御処理で
なる路面状態走行制御処理が非作動状態であるときに、
車間距離を制御する目標加減速度G* を算出する際の制
御ゲインを通常値に比較して小さい値に変更するように
したものである。
【0136】この第6の実施形態では、追従走行制御用
コントローラ20で実行する追従走行管理処理が、図1
3に示すように、前述した第4の実施形態における図1
1の追従走行管理処理におけるステップS71が目標加
減速度G* を算出する際に必要とする、前述した(2)
式及び(3)式における制御ゲインKA 及びKB を通常
値KAU及びKBUに設定するステップ91に変更され、且
つステップ72が制御ゲインKA 及びKB を通常値KAU
及びKBUより小さい抑制値KAL及びKBLに設定するステ
ップ92に変更されていることを除いては図11と同様
の処理を行い、図11との対応処理には同一ステップ番
号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0137】ここで、図13の処理において、ステップ
S92の処理が制御抑制手段に対応している。この第6
の実施形態によると、メインスイッチSWM 及びセット
スイッチSW S をオンとして追従走行制御を開始する際
に、路面状況走行制御用コントローラ19に接続された
機能オフスイッチSWOFがオフであって、駆動力制御処
理及び横滑り状態制御処理が作動状態となっている状態
では、ステップS5からステップS91に移行して、追
従走行制御処理における目標加減速度G* を算出する制
御ゲインKA 及びKB が通常値KAU及びKBUに設定され
ることにより、図3の追従走行制御処理におけるステッ
プS25又はS26で算出される目標加減速度G * が高
摩擦係数路面で走行する際に好適な値に設定されること
になり、車間距離D(n) を目標車間距離D* (n) に素早
く一致させて、最適な追従走行制御を行う。
【0138】これに対して、機能オフスイッチSWOF
オンであって、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理
が非作動状態となっている状態では、ステップS5から
ステップS92に移行して、制御ゲインKA 及びKB
通常値KAU及びKBUより小さい抑制値KAL及びKBLに設
定されることにより、図3の追従走行制御処理が実行さ
れたときにステップS25又はS26で算出される目標
加減速度G* が通常時即ち駆動力制御処理及び横滑り状
態制御処理が作動状態であるときに比較して小さくな
り、追従走行制御状態で低摩擦係数路面を走行した場合
に、加減速制御が緩やかに行われると共に、その頻度が
少なくなり、安定した追従走行制御を行うことができ
る。
【0139】なお、上記第6の実施形態においては、駆
動力制御処理及び横滑り状態制御処理が非作動状態であ
るときに、制御ゲインKA 及びKB を通常値から抑制値
に変更する場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、算出された目標加減速度G* に“1”よ
り小さい補正係数を乗算するようにしてもよく、さらに
は目標加減速度G* に不感帯を設けて加減速頻度を抑制
するようにしてもよい。
【0140】また、上記第1〜第6の実施形態において
は、目標車間距離D* を算出し、この目標車間距離D*
と実際の車間距離Dとを比較することにより、目標加減
速度G* を算出する場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、車間距離D(n) に基づいて自車
両が先行車両のL0 (m)後方に到達するまでの時間
(車間時間)T0 が一定になるように目標車速V* (n)
を決定し、これと実際の車速V(n) との偏差ΔV(n) に
基づいてエンジン出力指令値αを算出し、これが正であ
るときには、算出したエンジン出力指令値αに基づいて
エンジンを制御して加速状態とし、負であるときには速
度偏差ΔV(n) に基づいてPD制御又はPID制御によ
って目標制動圧を設定するようにしてもよい。
【0141】さらにまた、上記第1〜第6の実施形態に
おいては、推定車体速度VC を四輪の車輪速度VwFL
VwRRに基づいて算出した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、非駆動輪の車輪速の平均
値を算出したり、自動変速機3の出力側の回転数を検出
して車速を算出したり、さらには前後加速度を積分して
算出するようにしてもよい。
【0142】なおさらに、上記第1〜第6の実施形態に
おいては、路面状況走行制御用コントローラ19で駆動
力制御処理及び横滑り状態制御処理の2つの路面状況走
行制御処理を実行する場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、何れか一方の処理を実行する
ようにしてもよく、要は低摩擦係数路面を走行する際に
特定の処理が実行されるものであればよい。
【0143】また、上記第1〜第6の実施形態において
は、路面状況走行制御用コントローラ19で駆動力制御
又は横滑り状態制御が実行されたときに低摩擦係数路面
を走行しているものとして判断する場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、駆動力制御に使
用する前輪及び後輪の回転速度差又は回転数差に基づい
て路面状態を検出するようにしてもよい。
【0144】さらに、上記第1〜第6の実施形態におい
ては、路面状況走行制御用コントローラ19で実行する
横滑り状態制御処理が横滑り角を算出し、これが目標横
滑り角と一致するように制御する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、操舵角θに基づい
て目標ヨーレートを算出し、ヨーレートセンサ14で検
出したヨーレートψを目標ヨーレートに一致させるよう
に制動力を制御するようにしてもよい。
【0145】さらにまた、上記第1〜第6の実施形態に
おいては、路面状況走行制御用コントローラ19及び追
従走行制御用コントローラ20の2つのコントローラを
設ける場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、駆動力制御、横滑り状態制御及び追従走行制
御を1つのコントローラで実行するようにしてもよい。
【0146】なおさらに、上記第1〜第6の実施形態に
おいては、追従走行管理処理によって追従走行制御処理
を実行するか否かを管理する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、両者を一体化させて、
1つの処理として実行するようにしてもよい。
【0147】また、上記第1〜第6の実施形態において
は、メインスイッチSWM 及びセットスイッチSWS
2つを適用した場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、何れか一方のスイッチを省略するよ
うにしてもよい。
【0148】さらに、上記第1〜第6の実施形態におい
ては、機能オフスイッチSWOFのスイッチ信号SOFの状
態変化に基づいて駆動力制御処理及び横滑り状態制御処
理の作動状態及び非作動状態を判別するようにした場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
路面状況走行制御用コントローラ19から駆動力制御処
理及び横滑り状態制御処理の非作動時にこのことを表す
制御信号を走行制御用コントローラ20に送出するよう
にしてもよく、この場合には、各種センサや処理に異常
が発生したときに作動されるフェイルセーフ処理によっ
て駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理が非作動状態
となったときにもこれを通知することが可能となる利点
がある。
【0149】さらにまた、上記第1〜第6の実施形態に
おいては、機能オフスイッチSWOFがオンであるとき
に、駆動力制御処理及び横滑り状態制御処理を非作動状
態とする場合について説明したが、これに限らず機能オ
フスイッチSWOFをオフにしたときに駆動力制御処理及
び横滑り状態制御処理を非作動状態とするようにしても
よい。
【0150】なおさらに、上記第1〜第6の実施形態に
おいては、エンジン2の出力側に自動変速機3を設けた
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、無段変速機を適用することもできる。
【0151】また、上記第1〜第6の実施形態において
は、後輪駆動車に本発明を適用した場合について説明し
たが、前輪駆動車や四輪駆動車にも本発明を適用するこ
とができ、さらにはエンジン2に代え電動モータを適用
した電気自動車や、エンジン2及び電動モータを併用す
るハイブリッド車両にも本発明を適用し得るものであ
る。この場合にはエンジン出力制御装置に代えて電動モ
ータ制御装置を適用すればよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】追従走行制御用コントローラの追従走行管理処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】追従走行制御用コントローラの追従走行制御処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】路面状況走行制御用コントローラの路面状況制
御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】目標加減速度と目標制動圧との関係を示す目標
制動圧算出マップの一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における追従走行管理
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態における路面状況制御処理手順
の一例を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態における変形例を示す概略構成
図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における追従走行管理
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施形態における追従走行制
御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施形態における追従走行管理処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施形態における追従走行管
理処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第6の実施形態における追従走行管
理処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1FL,1FR 前輪 1RL,1RR 後輪 2 エンジン 3 自動変速機 7 ディスクブレーキ装置 8 制動制御装置 9 エンジン出力制御装置 10 変速機制御装置 13FL〜13RR 車輪速度センサ 14 ヨーレートセンサ 15 横加速度センサ 16 操舵角センサ 17 制動圧力センサ 18 車間距離センサ 19 路面状況走行制御用コントローラ 20 追従走行制御用コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 AA21 AA24 AA25 AB01 AC01 AC24 AC26 AC28 AC31 AC56 AC59 AD04 AD17 AD21 AE01 AE15 AE19 AE22 3G093 AA05 BA01 BA04 BA23 BA24 CB01 DB00 DB03 DB04 DB07 DB11 DB15 DB18 DB21 EA09 EB03 EB04 FA03 FA05 FA10 FA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面摩擦状況に応じた走行制御を行う路
    面状況走行制御手段と、先行車両との車間距離を所定値
    に保ちつつ先行車両に追従する速度制御を行う追従走行
    制御手段と、前記路面状況走行制御手段が低摩擦係数路
    面に応じた制御状態となったときに、前記追従走行制御
    手段の制御を禁止する追従走行制御禁止手段とを有する
    車両用走行制御装置において、前記路面状況走行制御手
    段が非作動状態であるか否かを検出する非作動状態検出
    手段を備え、前記追従走行制御禁止手段は、前記非作動
    状態検出手段で、前記路面状況走行制御手段の非作動状
    態を検出しているときに前記追従走行制御手段の追従走
    行制御を禁止するように構成されていることを特徴とす
    る車両用走行制御装置。
  2. 【請求項2】 路面摩擦状況に応じた走行制御を行う路
    面状況走行制御手段と、先行車両との車間距離を所定値
    に保ちつつ先行車両に追従する速度制御を行う追従走行
    制御手段と、前記路面状況走行制御手段が低摩擦係数路
    面に応じた制御状態となったときに、前記追従走行制御
    手段の制御を禁止する追従走行制御禁止手段とを有する
    車両用走行制御装置において、前記路面状況走行制御手
    段が非作動状態であるか否かを検出する非作動状態検出
    手段と、前記追従走行制御手段の作動開始時に、前記非
    作動状態検出手段で、前記路面状況走行制御手段の非作
    動状態を検出しているときに、前記路面状況走行制御手
    段を強制的に作動状態とする強制作動復帰手段とを備え
    ていることを特徴とする車両用走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記非作動状態検出手段は、路面状況走
    行制御手段の機能をオン・オフする機能スイッチで機能
    オフ状態が選択されているときに当該路面状況走行制御
    手段が非作動状態として検出するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用走行制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記強制作動復帰手段は、前記路面状況
    走行制御手段が機能スイッチによって機能オフ状態が選
    択されて非作動状態であるときに、機能スイッチを無効
    として当該路面状況走行制御手段を強制的に機能オン状
    態に切換えるように構成されていることを特徴とする請
    求項3記載の車両用走行制御装置。
  5. 【請求項5】 路面摩擦状況に応じた走行制御を行う路
    面状況走行制御手段と、先行車両との車間距離を所定値
    に保ちつつ先行車両に追従する速度制御を行う追従走行
    制御手段と、前記路面状況走行制御手段が低摩擦係数路
    面に応じた制御状態となったときに、前記追従走行制御
    手段の制御を禁止する追従走行制御禁止手段とを有する
    車両用走行制御装置において、前記路面状況走行制御手
    段が非作動状態であるか否かを検出する非作動状態検出
    手段と、該非作動状態検出手段で、前記路面状況走行制
    御手段の非作動状態を検出しているときに前記追従走行
    制御手段における追従走行制御を通常制御状態に対して
    抑制する制御抑制手段とを備えていることを特徴とする
    車両用走行制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御抑制手段は、車間距離と目標車
    間距離との偏差又は車速と目標車速との偏差に基づいて
    算出される目標加減速度に対するリミッタ値を小さい値
    に変更するように構成されていることを特徴とする請求
    項5記載の車両用走行制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御抑制手段は、目標車間距離を通
    常値に対して大きい値に変更するように構成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の車両用走行制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御抑制手段は、目標加減速度を算
    出する際に、車間距離と目標車間距離との偏差又は車速
    と目標車速との偏差に乗算する車間制御ゲインを通常値
    に対して小さい値に変更するように構成されていること
    を特徴とする請求項5記載の車両用走行制御装置。
  9. 【請求項9】 路面摩擦状況に応じた走行制御を行う路
    面状況走行制御手段と、先行車両との車間距離を所定値
    に保ちつつ先行車両に追従する速度制御を行う追従走行
    制御手段と、前記路面状況走行制御手段が低摩擦係数路
    面に応じた制御状態となったときに、前記追従走行制御
    手段の制御を禁止する追従走行制御禁止手段とを有する
    車両用走行制御装置において、前記路面状況走行制御手
    段が非作動状態であるか否かを検出する非作動状態検出
    手段と、該非作動状態検出手段で、前記路面状況走行制
    御手段の非作動状態を検出しているときにこのことを運
    転者に報知し、運転者の確認操作があったときのみ追従
    走行制御を継続する制御継続手段とを備えていることを
    特徴とする車両用走行制御装置。
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